JP2013191659A - ペルチェユニット - Google Patents

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泰有 秋山
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Abstract

【課題】性能と効率のバランスを位置に応じて柔軟に実現できるペルチェユニットを提供する。
【解決手段】ペルチェユニット10は、ペルチェ素子回路41〜45と、ペルチェ素子回路41〜45に電力を供給する電源50とを備える。ペルチェ素子回路41〜45は内側から外側へと熱を移動させる。ペルチェ素子回路41〜45は互いに異なる電気抵抗値を有する。より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路41は、外側の温度から内側の温度を減算した温度差がより小さい位置に配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数のペルチェ素子回路を備えるペルチェユニットに関する。
電池等の温度調節のために、ペルチェユニットが用いられる。ペルチェユニットの構成はたとえば特許文献1に記載される。
ペルチェユニットを構成するペルチェ素子回路は、供給される電流の大きさによって性能と効率が変動するが、これらはトレードオフの関係となる場合がある。たとえば、電流が大きい場合には、熱を移動させる性能は向上するが、ジュール熱等の損失がより大きくなり、効率が低下する。逆に電流が小さい場合には、熱を移動させる性能は低下するが効率が向上する。したがって、性能と効率のどちらを優先するかは、電流値に応じて決まることになる。
特開平4−52470号公報
しかしながら、従来の構成では、電流の大きさをペルチェユニット全体で一定の値に固定しているので、性能と効率のどちらを優先するかもペルチェユニット全体で固定されてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、性能と効率のバランスを位置に応じて柔軟に実現できるペルチェユニットを提供することを目的とする。
上述の問題を解決するため、この発明に係るペルチェユニットは、少なくとも2つのペルチェ素子回路と、ペルチェ素子回路のそれぞれに電力を供給する電力供給手段とを備えるペルチェユニットであって、ペルチェ素子回路はそれぞれ、第1側から第2側へと熱を移動させることができ、ペルチェ素子回路は、互いに異なる電気抵抗値を有し、より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路は、第2側の温度から第1側の温度を減算した温度差がより小さい位置に配置される。
このような構成によれば、温度差の小さい位置には電気抵抗値の大きいペルチェ素子回路が配置され、温度差の大きい位置には電気抵抗値の小さいペルチェ素子回路が配置される。
ペルチェユニットは、流体である熱媒体の流路に沿って設けられ、より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路は、流路に関してより上流に配置されてもよい。
ペルチェユニットは、流体である熱媒体の流路に沿って設けられ、より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路は、熱媒体の流速がより大きい位置に配置されてもよい。
より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路は、より多数のペルチェ素子が直列に接続されたペルチェ素子回路であってもよい。
より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路は、より多数のペルチェチップが直列に接続されたペルチェ素子回路であってもよい。
より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路は、より小さい断面積を持つペルチェチップを備えるペルチェ素子回路であってもよい。
温度差を測定する温度差測定手段と、ペルチェ素子の接続状態を規定するスイッチ手段と、温度差に応じてスイッチ手段を制御することにより、互いに異なる電気抵抗値を有するペルチェ素子回路を形成し、形成したペルチェ素子回路のうち、より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路が、第2側の温度から第1側の温度を減算した温度差がより小さい位置に配置されるように制御する、制御手段とをさらに備えてもよい。
温度差に関わらず、すべてのペルチェ素子に通電されていてもよい。
温度差を測定する温度差測定手段と、ペルチェ素子の接続状態を規定するスイッチ手段と、温度差に応じてスイッチ手段を制御することにより、各ペルチェ素子回路の電気抵抗値を制御する、制御手段とをさらに備えてもよい。
各ペルチェ素子回路の電気抵抗値に関わらず、すべてのペルチェ素子回路に含まれるペルチェ素子の電気抵抗値の総和は一定であってもよい。
制御手段は、温度差に応じて電力供給手段を制御してもよい。
本発明のペルチェユニットによれば、温度差の小さい位置には電気抵抗値の大きいペルチェ素子回路を配置して電流値を抑制し、効率を優先する。逆に、温度差の大きい位置には電気抵抗値の小さいペルチェ素子回路を配置して電流値を増大させ、性能を優先する。このように、性能と効率のバランスを位置に応じて柔軟に実現することができる。
本発明の実施の形態1に係るペルチェユニットの概略を示す図である。 図1のペルチェ素子およびその周辺の構成を模式的に示す図である。 図1のペルチェユニットにおけるペルチェ素子の配列を示す図である。 実施の形態2に係るペルチェユニットにおける、ペルチェ素子の配列を示す図である。 実施の形態2の変形例に係るペルチェユニットにおける、ペルチェ素子の配列を示す図である。 実施の形態3に係るペルチェユニットにおける、ペルチェ素子の配列を示す図である。 実施の形態4に係るペルチェユニットの構成を示す図である。 実施の形態5に係るペルチェユニットの構成を示す図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に、本発明の実施の形態1に係るペルチェユニット10の概略を示す。ペルチェユニット10は、電池等の温度調節対象に関連して設けられる。ペルチェユニット10は複数のペルチェ素子20を備え、ペルチェ素子20は配線基板12に固定され、配線基板12に設けられた配線によって電気的にも接続される。また、ペルチェ素子20の主面は後述のヒートシンク等のハウジング部材11に熱的に接続される。ペルチェ素子20はペルチェモジュールと呼ばれる場合もある。また、ハウジング部材11は図示しない熱媒体流路に面するように配置されている。
本実施形態では、ペルチェ素子20は線状または面状(直線および平面に限らない)に配列され、配列の両側に形成される2つの空間を画定する。これらの空間のうち、第1側は温度調節対象が配置される内側であり、第2側は外側である。このような構成により、ペルチェ素子20は、供給される電流に応じて、内側と外側との間で熱を移動させる。たとえば、温度調節対象が冷却対象である場合には、電流は特定の方向に供給され、各ペルチェ素子20はこの電流に応じて内側から外側へと熱を移動させる。このようにして、ペルチェユニット10は温度調節対象を冷却する。なお、加熱を行う場合には電流の方向および熱の移動方向が逆になる。
ペルチェユニット10は、熱媒体としての流体の流路に沿って配置される。本実施形態では熱媒体は空気であるが、水その他の流体であってもよい。空気は、たとえば図1に示すように、内側および外側において、それぞれ矢印Aに沿って流動する。なお、流路は内側および外側のいずれか一方に形成されるものであってもよく、また、明確な流路がいずれの側にも形成されない構成であってもよい。
ペルチェユニット10の冷却作用等により、内側の空気の温度は外側の空気の温度よりも低くなっているとする。また、空気は、流路に沿って熱を授受しながら流動するので、矢印Aに沿って進むにつれ温度差が大きくなる。すなわち、矢印Bに示す方向に向かって内側と外側との温度差が大きくなる。本明細書では、外側の温度から内側の温度を減算した値を温度差とする。
図2に、ペルチェ素子20およびその周辺の構成を模式的に示す。ペルチェ素子20は、複数のペルチェチップ30と、ペルチェチップ30を互いに接続する内側電極31(第1側の電極)および外側電極32(第2側の電極)と、素子電極端子33(バスバー)と、内側と外側にそれぞれセラミックスなどの絶縁性の基板13を備える。ペルチェ素子20の内側電極31および外側電極32はそれぞれ基板13の一面に設けられて、一つのペルチェ素子20を形成している。なお、基板13の他面にはハウジング部材11としての、ヒートシンク14が接合されている。ヒートシンク14は基板13に接合されるヒートスプレッダ21とヒートスプレッダ21に立設される板状もしくはピン状のフィン22を有する。素子電極端子33は配線基板12に設けられた配線に接続される。
図3に、配線基板12上のペルチェ素子20の配列および電気的接続を模式的に示す。図3は内側もしくは外側からみた図である。複数のペルチェ素子20が直列に接続され、ペルチェ素子回路を構成している。図3の例では5つのペルチェ素子回路41〜45が構成され、互いに並列に電源50に接続されている。電源50はペルチェ素子回路41〜45に電力を供給する電力供給手段である。個々のペルチェ素子20の作用により、各ペルチェ素子回路41〜45は内側の熱を外側に移動させる。
本実施形態では、ペルチェ素子20はそれぞれ1Ωの電気抵抗を有するものとする。ペルチェ素子回路41〜45は、それぞれ異なる数のペルチェ素子20からなり、したがってそれぞれ異なる電気抵抗値を有する。より多数のペルチェ素子20が直列に接続されたペルチェ素子回路は、より大きい電気抵抗値を有することになる。また、本実施形態ではペルチェ素子20はいずれも同数のペルチェチップ30(図2参照)を備えており、より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路は、より多数のペルチェチップ30が直列に接続されたものであるということができる。
図1と同様に、図3でも熱媒体を図上で左から右へ流した結果、矢印Bに示す方向に向かって内側と外側との温度差が大きくなるものとする。なお熱媒体の流路幅は配線基板12の短手方向幅と略同一とする。また、図3の例では、ペルチェ素子回路41〜45の電気抵抗値は、順に12Ω、6Ω、4Ω、3Ωおよび2Ωである。このように、より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路は、内側と外側との温度差がより小さい位置に配置される。たとえば、より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路は、流路に関してより上流に配置される。
ここで、電源50の電圧が12Vであるとすると、各ペルチェ素子回路41〜45に供給される電流は左から順に1A、2A、3A、4Aおよび6Aとなる。すなわち、左端のペルチェ素子回路41は電流が小さいため効率が最も高く、右側に進むにつれて性能が優先され、最も右側のペルチェ素子回路45は電流が大きいため性能が最も高くなる。
このように、本発明の実施の形態1に係るペルチェユニット10によれば、温度差の小さな部分ではペルチェ素子20を流れる電流を小さくして高効率運転をし、温度差の大きな部分では電流を大きくして性能重視の運転をすることができる。したがって、性能と効率のバランスを位置に応じて最適に実現することができる。
なお、上述の実施の形態1ではペルチェ素子回路41〜45はすべて異なる電気抵抗値を有するが、少なくとも2つのペルチェ素子回路の電気抵抗値が異なっていればよい。その2つのペルチェ素子回路のうち、より大きい電気抵抗値を有する一方を、温度差がより小さい位置に配置すれば、その2つのペルチェ素子回路については本願発明の効果を得ることができる。これは以下の各実施形態についても同様である。
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1においてペルチェ素子20の配列を変更するものである。
図4に、実施の形態2に係るペルチェユニット110における、ペルチェ素子20の配線基板12上の配列および電気的接続を模式的に示す。実施の形態1ではペルチェ素子20を一列(1次元)に配列したが、実施の形態2では2列または2次元状に配列する。実施の形態1では熱媒体を図1,3上で左から右へと流したが、実施の形態2では図4で上下方向、または紙面上からペルチェ素子にあてて向きを変えて上または下へ流れるようにした。したがって熱媒体の流路幅は配線基板12の長手方向幅と略同一とする。その結果、温度差の変化は、図3のように一方向ではなく、流路壁面に近くて流速が遅いもしくは淀む図4の領域R1およびR3においては温度差が比較的大きく、流路壁面から遠くて流速が速い領域R2においては領域R1およびR3よりも温度差が小さいものとする。
両端のペルチェ素子回路141および143の電気抵抗値は6Ωであり、中央のペルチェ素子回路142の電気抵抗値は12Ωである。したがって、より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路142は、温度差がより小さい領域R2に配置されており、実施の形態1と同様に、性能と効率のバランスを位置に応じて最適に実現することができる。
図5に、実施の形態2の変形例に係るペルチェユニット210における、ペルチェ素子20の配線基板12上の配列および電気的接続を模式的示す。領域R4およびR6においては温度差が比較的大きく、領域R5においては領域R4およびR6よりも温度差が小さいものとする。
両端のペルチェ素子回路241および243の電気抵抗値は6Ωであり、中央のペルチェ素子回路242の電気抵抗値は12Ωである。したがって、より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路242は、温度差がより小さい領域R5に配置されており、実施の形態1と同様に、性能と効率のバランスを位置に応じて最適に実現することができる。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、ペルチェ素子回路の電気抵抗値をペルチェ素子の数によって調整したが、実施の形態3では、ペルチェチップの数によって調整する。
図6に、実施の形態3に係るペルチェユニット310における、配線基板12上のペルチェ素子の配列および電気的接続を模式的に示す。熱媒体の流し方は実施の形態2と同様で、領域R7およびR9においては温度差が比較的大きく、領域R8においては領域R7およびR9よりも温度差が小さいものとする。
両端のペルチェ素子回路341および343は、いずれも6個のペルチェ素子20が直列に接続されることによって構成される。ペルチェ素子20は、実施の形態1および2と同じく1Ωの電気抵抗値を有するので、ペルチェ素子回路341および343の電気抵抗値はいずれも6Ωである。
中央のペルチェ素子回路342は、6個のペルチェ素子320が直列に接続されることによって構成される。ペルチェ素子320は、ペルチェ素子20と比較して2倍の数のペルチェチップ30(図2参照)を備えており、したがって2Ωの電気抵抗値を有する。よって、ペルチェ素子回路342の電気抵抗値は12Ωとなる。このように、より多数のペルチェチップが直列に接続されたペルチェ素子回路を、より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路として構成することができるので、ペルチェ素子の数に依存せず、ペルチェチップの数によって電気抵抗値を調整することが可能である。
このように、より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路342は、温度差がより小さい領域R8に配置されており、実施の形態1および2と同様に、性能と効率のバランスを位置に応じて最適に実現することができる。
上述の実施の形態3では、ペルチェ素子回路の電気抵抗値をペルチェチップの数によって調整したが、変形例としてペルチェチップの断面積によって調整してもよい。たとえば、ペルチェ素子320に含まれるペルチェチップの数を、ペルチェ素子20と同数とし、各ペルチェチップの断面積がペルチェ素子20のペルチェチップの断面積の半分となるように構成してもよい。このようにすると、より小さい断面積を持つペルチェチップを備えるペルチェ素子回路を、より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路として構成することができる。
実施の形態4.
実施の形態4は、実施の形態1〜3において、ペルチェ素子回路の電気抵抗値を動的に変更できる構成とするものである。
図7に、実施の形態4に係るペルチェユニット410における、ペルチェ素子の配線基板12上の配列および電気的接続を模式的に示す。図7(a)では、実施の形態1(図3)と同様に、ペルチェ素子回路441〜445の電気抵抗値は、順に12Ω、6Ω、4Ω、3Ωおよび2Ωである。
ペルチェユニット410は、温度差を測定する温度差測定手段70を備える。温度差測定手段70は、ペルチェユニット410に関連して、外側と内側との温度差を測定する。たとえば、特定のペルチェ素子回路442について温度差を測定してもよく、あるいは図7に示すように特定のペルチェ素子20aについて温度差を測定してもよい。
また、ペルチェユニット410は、各ペルチェ素子20の接続状態を規定するスイッチ手段61〜64を備える。図7の例では、スイッチ手段61〜64は2つのペルチェ素子回路が隣接する位置に設けられ、隣接するペルチェ素子回路を電源50に対して直列に接続するか、または並列に接続するかを規定する。図7(a)および(b)は、それぞれ異なるペルチェ素子回路の接続状態を示す。
ペルチェユニット410は、スイッチ手段61〜64のスイッチ状態を制御する制御手段80を備える。制御手段80は、温度差測定手段70から温度差を表す情報を受信し、温度差に応じてスイッチ手段61〜64を制御することにより、各ペルチェ素子回路の電気抵抗値を制御する。たとえば、あらかじめ、温度差が大きいほど各ペルチェ素子回路の電気抵抗値が小さくなるように、温度差の範囲とそれに対する配線パターンとの関係を示したマップを記録しておき、温度差測定手段70の情報に応じて制御する。本実施形態では、温度差が所定の温度閾値よりも大きければ各ペルチェ素子回路の電気抵抗値が小さくなる状態に制御し、そうでなければ各ペルチェ素子回路の電気抵抗値が大きくなる状態に制御する。なお制御手段80と温度差測定手段70は図7(a)のみに図示し、図7(b)では省略している。
図7(a)の例は、各ペルチェ素子回路の電気抵抗値が小さい状態に対応する。スイッチ手段61〜64は、すべてのペルチェ素子回路441〜445を並列とするよう構成されている。この例では、上述のようにペルチェ素子回路441〜445の電気抵抗値は順に12Ω、6Ω、4Ω、3Ωおよび2Ωである。
また、図7(b)の例は、各ペルチェ素子回路の電気抵抗値が大きい状態に対応する。スイッチ手段61がペルチェ素子回路441およびペルチェ素子回路442を直列に接続してペルチェ素子回路446を構成し、スイッチ手段63および64がペルチェ素子回路443〜445を直列に接続してペルチェ素子回路447を構成し、スイッチ手段62がペルチェ素子回路446および447を並列に電源50に接続している。この例では、ペルチェ素子回路446および447の電気抵抗値はそれぞれ18Ωおよび9Ωである。
このように、実施の形態4に係るペルチェユニット410によれば、各時点での温度差に応じて各ペルチェ素子回路の電気抵抗値を変更するので、温度差が小さい時点ではペルチェ素子回路の電気抵抗値を大きくしておき、温度差が大きくなった時点ではペルチェ素子回路の電気抵抗値を小さく変更することができる。したがって、したがって、性能と効率のバランスを時間的に最適に実現することができる
なお、図7(a)(b)いずれの例でも、実施の形態1〜3と同様に、より大きい電気抵抗値を有するペルチェ素子回路は、温度差がより小さい位置に配置されている。したがって、実施の形態1〜3と同様に、性能と効率のバランスを位置に応じても最適に実現することができる。
さらに、各ペルチェ素子回路の電気抵抗値の変化に関わらず、常にすべてのペルチェ素子20(20a)に電流が供給されるので、ペルチェ素子のオン・オフを切り替え制御するような構成と比較して、各ペルチェ素子を有効に活用することができる。すなわち温度測定手段70の測定値に関わらず、すべてのペルチェ素子に通電されている。
上述の実施の形態4では電源50の電圧はたとえば12Vで一定であるが、変形例として、制御手段が電源50の電圧を制御してもよい。たとえば、温度差に応じて電源50の電圧を変更してもよい。このようにすると、スイッチ手段61〜64による電気抵抗値の制御と、電源50による電圧の制御とを組み合わせて、各ペルチェ素子回路に供給される電流の大きさをより柔軟に制御することができる。
実施の形態5.
実施の形態5は、実施の形態4において、場所に応じた電気抵抗値の大小関係をより自由に制御できる構成としたものである。
図8に、実施の形態5に係るペルチェユニット510における、ペルチェ素子の配線基板12上の配列および電気的接続を模式的に示す。図8(a)では、ペルチェ素子回路541〜546はいずれも3つのペルチェ素子20が直列に接続されて構成されており、電気抵抗値は3Ωである。
ペルチェユニット510は、複数の場所において温度差を測定する温度差測定手段70を備える。図8の例では、6個の温度差測定手段70a〜70fが設けられ、それぞれペルチェ素子20a〜20fについて温度差を測定する。あるいは、温度差測定手段70a〜70fは、それぞれペルチェ素子回路541〜546について温度差を測定してもよい。また、実施の形態4と同様に、ペルチェユニット510は、各ペルチェ素子20の接続状態を規定するスイッチ手段65〜69と、これらのスイッチ状態を制御する制御手段81とを備える。なお制御手段81と温度差測定手段70a〜70fは図8(a)のみに図示し、図8(b)〜(e)では省略している。
図8(a)の例は、すべての場所において温度差が大きい場合に対応する。この場合、制御手段は、ペルチェ素子回路541〜546をすべて並列とし、電気抵抗値を3Ωとするようスイッチ手段65〜69を制御する。このようにすると、各ペルチェ素子20に供給される電流が最大となり、性能が最大化される。
図8(b)の例は、すべての場所において温度差が中程度である場合に対応する。この場合、制御手段は、2つのペルチェ素子回路を直列としてより大きい電気抵抗値(6Ω)を有するペルチェ素子回路を構成するようスイッチ手段65〜69を制御する。このようにすると、各ペルチェ素子20に供給される電流が中程度となり、効率と性能のバランスをとって両立することができる。
図8(c)の例は、実施の形態1と同様に、場所に応じて温度差が異なる場合に対応する。この場合、制御手段は、温度差が小さい場所(この例では温度差測定手段70a、70bおよび70cの測定位置)のペルチェ素子回路を多数(この例では541〜543の3つ)直列とし、大きい電気抵抗値(9Ω)とする。また、温度差が中程度である場所(この例では温度差測定手段70dおよび70eの測定位置)のペルチェ素子回路を中程度の数(この例ではペルチェ素子回路544および545の2つ)直列とし、中程度の電気抵抗値(6Ω)とする。さらに、温度差が大きい場所(この例では温度差測定手段70fの測定位置)のペルチェ素子回路を小数(この例ではペルチェ素子回路546のみの1つ)直列とし、小さい電気抵抗値(3Ω)とする。このようにすると、実施の形態1〜3と同様に、性能と効率のバランスを位置に応じて最適に実現することができる。
図8(d)の例は、図8(c)と同様に、場所に応じて温度差が異なる場合に対応する。ただし、図8(c)よりも全体の温度差が小さい場合に対応する。実施の形態4(図7)と同様に、各時点での全体の温度差に応じて図8(c)の構成と図8(d)の構成とを切り替えることにより、温度差の勾配方向が一定であっても、温度差が小さい時点では全体的にペルチェ素子回路の電気抵抗値を大きくしておき、温度差が大きくなった時点では全体的にペルチェ素子回路の電気抵抗値を小さく変更することができる。したがって、したがって、性能と効率のバランスを時間的にも最適に実現することができる
図8(e)の例は、すべての場所において温度差が小さい場合に対応する。この場合、制御手段は、ペルチェ素子回路541〜546をすべて直列とし、大きな電気抵抗値18Ωを有する単一のペルチェ素子回路を構成するようスイッチ手段65〜69を制御する。このようにすると、各ペルチェ素子20に供給される電流が最小となり、効率が最大化される。
上述の実施の形態5では6箇所において温度差を測定したが、これは少なくとも2箇所であればよい。多数のペルチェ素子回路が一列に配列されている場合には、2箇所の温度差を測定すれば、他の位置の温度差は補間または外挿によって求めることができる。
熱媒体の流れは図1の矢印Aに示すように第1側と第2側でペルチェ素子20の配設面に対して対称としたが、対称でなくてもよい。対向するように流してもよいしそれ以外でもよい。その場合も温度差に応じてペルチェ素子回路を配置すればよい。温度差はあらかじめ試験的に測定しておいて、各ペルチェ素子回路の配置を決めてもよい。
10,110,210,310,410,510 ペルチェユニット、
20,20a〜20f,320 ペルチェ素子、
30 ペルチェチップ、
31 内側電極(第1側の電極)、32 外側電極(第2側の電極)、
41〜45,141〜143,241〜243,341〜343,441〜447,541〜546 ペルチェ素子回路、
50 電源(電力供給手段)、
61〜69 スイッチ手段、
70,70a〜70f 温度差測定手段、
80,81 制御手段。

Claims (9)

  1. 少なくとも2つのペルチェ素子回路と、前記ペルチェ素子回路のそれぞれに電力を供給する電力供給手段とを備えるペルチェユニットであって、
    前記ペルチェ素子回路はそれぞれ、第1側から第2側へと熱を移動させることができ、
    前記ペルチェ素子回路は、互いに異なる電気抵抗値を有し、
    より大きい電気抵抗値を有する前記ペルチェ素子回路は、前記第2側の温度から前記第1側の温度を減算した温度差がより小さい位置に配置される、ペルチェユニット。
  2. 前記ペルチェユニットは、流体である熱媒体の流路に沿って設けられ、
    より大きい電気抵抗値を有する前記ペルチェ素子回路は、前記流路に関してより上流に配置される、請求項1に記載のペルチェユニット。
  3. 前記ペルチェユニットは、流体である熱媒体の流路に沿って設けられ、
    より大きい電気抵抗値を有する前記ペルチェ素子回路は、前記熱媒体の流速がより大きい位置に配置される、請求項1または2に記載のペルチェユニット。
  4. より大きい電気抵抗値を有する前記ペルチェ素子回路は、より多数のペルチェ素子が直列に接続されたペルチェ素子回路である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のペルチェユニット。
  5. より大きい電気抵抗値を有する前記ペルチェ素子回路は、より多数のペルチェチップが直列に接続されたペルチェ素子回路である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のペルチェユニット。
  6. より大きい電気抵抗値を有する前記ペルチェ素子回路は、より小さい断面積を持つペルチェチップを備えるペルチェ素子回路である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のペルチェユニット。
  7. 前記温度差を測定する温度差測定手段と、
    前記ペルチェ素子の接続状態を規定するスイッチ手段と、
    前記温度差に応じて前記スイッチ手段を制御することにより、互いに異なる電気抵抗値を有する前記ペルチェ素子回路を形成し、形成した前記ペルチェ素子回路のうち、より大きい電気抵抗値を有する前記ペルチェ素子回路が、前記第2側の温度から前記第1側の温度を減算した温度差がより小さい位置に配置されるように制御する、制御手段と
    をさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載のペルチェユニット。
  8. 前記温度差に関わらず、すべてのペルチェ素子に通電されている、請求項7に記載のペルチェユニット。
  9. 前記制御手段は、前記温度差に応じて前記電力供給手段を制御する、請求項7または8に記載のペルチェユニット。
JP2012055521A 2012-03-13 2012-03-13 ペルチェユニット Pending JP2013191659A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015070067A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 Jfeスチール株式会社 熱電発電装置および熱電発電方法
JP2018026533A (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 株式会社デンソー 電子制御装置

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