JP2013190885A - 車両データ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良い運転を心がけようとする意欲をドライバーに喚起させ易くすることができる車両データ処理装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載されたセンサの検出信号に基づいて、車両の走行速度やエンジン回転数、前方向加速度、横方向加速度、アイドリング時間などの評価項目において車両の運転が適切か否かの判定が行われ、車両の運転が適切であるとの判定結果に応じて、運転の質に関する評価が高くなるようにGDP(評価データ)が変更される。これにより、運転の質の高さを表すGDPが得られるため、悪い運転だけでなく良い運転についても着目することが可能になり、良質の運転を心がけようとするドライバーの意欲を従来よりも向上させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の速度や加速度、エンジン回転数などの走行データを処理する車両データ処理装置する装置に関する。
車両の運転の状況を記録するデジタルタコグラフは、主に運送業において各ドライバーの運行管理や安全指導などのために利用されている。
特開2011−227873
従来のデジタルタコグラフは、速度超過や急発進、急ブレーキ、急旋回、無駄なアイドリングなど、主として好ましくない運転状況を記録するものが一般的である。このような記録をもとに安全指導が行われた場合、ドライバーは常に自らの好ましくない運転に着目させられて、注意と叱責を受けるような意識状態になるため、積極的に良い運転を心がけようとする前向きな意欲をドライバーに喚起させ難いという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、良い運転を心がけようとする意欲をドライバーに喚起させ易くすることができる車両データ処理装置を提供することにある。
本発明に係る車両データ処理装置は、車両の運転の質に関する評価を示す評価データを格納する記憶部と、車両の運転状況に関わる車両データを前記車両に搭載されたセンサから逐次取得し、前記取得した車両データに基づいて、前記車両の運転が適切か否かを判定し、前記車両の運転が適切であるとの判定結果に応じて、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した前記評価データを前記記憶部に格納する処理部とを有する。
好適に、前記処理部は、車両の速度、車両の原動機の回転数、車両の前方への加速度、及び、車両の横方向への加速度の少なくとも1つを示す前記車両データを逐次取得し、前記取得した車両データが示す前記車両の速度が所定の正常範囲に含まれるか否かを判定する第1判定処理、前記取得した車両データが示す前記車両の回転数が所定の正常範囲に含まれるか否かを判定する第2判定処理、前記取得した車両データが示す加速時の前記前方への加速度が所定の正常範囲に含まれるか否かを判定する第3判定処理、前記取得した車両データが示す減速時の前記前方への加速度が所定の正常範囲に含まれるか否かを判定する第4判定処理、前記取得した車両データが示す前記横方向への加速度が所定の正常範囲に含まれるか否かを判定する第5判定処理、及び、前記速度がゼロになってから前記回転数がゼロになるまでのアイドリング時間が所定の正常範囲に含まれるか否かを判定する第6判定処理の少なくとも1つを実行し、判定対象の数値が前記正常範囲に含まれることを示す前記少なくとも1つの判定処理の判定結果に応じて、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した前記評価データを前記記憶部に格納する。
好適に、前記処理部は、前記第1判定処理、前記第2判定処理、前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つについて、判定対象の数値が前記正常範囲に含まれるとの判定結果が得られた期間を累積した第1累積時間を前記判定処理ごとに算出し、一の判定処理について算出した前記第1累積時間が所定の時間に達した場合、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した前記評価データを前記記憶部に格納するとともに、当該一の判定処理について算出した前記第1累積時間をゼロにリセットする。
好適に、前記処理部は、前記第1判定処理、前記第2判定処理、前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つにおいて、判定対象の数値が前記正常範囲内における一部の適正範囲に含まれるか否かの判定を更に行い、前記第1判定処理、前記第2判定処理、前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つについて、判定対象の数値が前記正常範囲に含まれるとの判定結果が得られた期間を累積した第1累積時間、並びに、判定対象の数値が前記適正範囲に含まれるとの判定結果が得られた期間、若しくは、判定対象の数値が前記適正範囲を除いた前記正常範囲に含まれるとの判定結果が得られた期間を累積した第2累積時間を前記判定処理ごとに算出し、一の判定処理について算出した前記第1累積時間が所定の時間に達した場合、当該一の判定処理について算出した前記第1累積時間と前記第2累積時間との比が所定の比に達しているか否かを判定するとともに、当該一の判定処理について算出した前記第1累積時間及び前記第2累積時間をゼロにリセットし、前記第1累積時間と前記第2累積時間との比が前記所定の比に達していると判定した場合、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した前記評価データを前記記憶部に格納する。
好適に、前記処理部は、前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つにおいて、判定対象の数値が前記正常範囲内における一部の適正範囲に含まれるか否かを更に判定し、前記3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つについて、判定対象の数値が前記正常範囲に含まれるとの判定結果が持続した時間を前記判定処理ごとに測定し、所定の時間より長い前記持続時間が測定された回数を、第1計数値として前記判定処理ごとに計数し、前記所定の時間より長い前記持続時間が測定された場合において、判定対象の数値が前記適正範囲に含まれていると判定した回数、若しくは、判定対象の数値が前記適正範囲を除いた前記正常範囲に含まれていると判定した回数を、第2計数値として前記判定処理ごとに計数し、一の判定処理について計数した前記第1計数値が所定の回数に達した場合、当該一の判定処理について計数した前記第1計数値と前記第2計数値との比が所定の比に達しているか否かを判定するとともに、当該一の判定処理について計数した前記第1計数値及び前記第2計数値をゼロにリセットし、前記第1計数値と前記第2計数値との比が所定の比に達していると判定した場合、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した前記評価データを前記記憶部に格納する。
好適に、前記処理部は、前記第1判定処理、前記第2判定処理、前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つにおいて、判定対象の数値が所定の異常範囲に含まれるか否かの判定を更に行い、一の判定処理において判定対象の数値が前記異常範囲に含まれると判定した場合、当該一の判定処理について算出中の前記第1累積時間をゼロにリセットする。
好適に、前記処理部は、前記第1判定処理、前記第2判定処理、前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つにおいて、判定対象の数値が所定の異常範囲に含まれるか否かの判定を更に行い、一の判定処理において判定対象の数値が前記異常範囲に含まれると判定した場合、当該一の判定処理について算出中の前記第1累積時間及び前記第2累積時間をゼロにリセットする。
好適に、前記処理部は、前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つにおいて、判定対象の数値が所定の異常範囲に含まれるか否かの判定を更に行い、一の判定処理において判定対象の数値が前記異常範囲に含まれると判定した場合、当該一の判定処理について算出中の前記第1計数値及び前記第2計数値をゼロにリセットする。
好適に、前記記憶部は、前記判定処理ごとに前記評価データを格納する。
好適に、前記処理部は、前記第1判定処理、前記第2判定処理、前記第3判定処理、前記第4判定処理、前記第5判定処理及び前記第6判定処理の少なくとも1つにおいて、判定対象の数値が所定の異常範囲に含まれるか否かを更に判定し、判定対象の数値が前記正常範囲に含まれることを示す一の判定処理の判定結果に応じて、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した当該一の判定処理の評価データを前記記憶部に格納し、判定対象の数値が前記異常範囲に含まれるとの判定結果を得ることなく、前記運転の質に関する評価が高くなるように前記評価データを変更する変更処理が連続した回数を判定処理ごとに計数し、当該計数した連続回数に応じて、1回あたりの前記変更処理における前記運転の質に関する評価の上昇分を判定処理ごとに増大させる。
好適に、前記記憶部は、前記判定処理ごとに前記評価データを格納する。
好適に、前記処理部は、判定対象の数値が前記正常範囲に含まれることを示す一の判定処理の判定結果に応じて、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した当該一の判定処理の評価データを前記記憶部に格納し、前記記憶部に格納した各判定処理の評価データに、それぞれ所定の重み係数を乗算し、各判定処理の当該乗算結果の合計を算出する。
好適に、上記車両データ処理装置は、供給されるオーディオ信号に応じた音声を出力する音声出力手段を有する。
好適に、前記処理部は、一の判定処理の判定結果に応じて、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した前記評価データを前記記憶部に格納する場合、当該一の判定処理に応じた所定のオーディオ信号を生成して前記音声出力手段に供給する。
本発明によれば、車両の運転が適切な場合に運転の質の評価が高くなる評価データが記録されるため、当該評価データをもとにドライバーの指導が行われた場合、良い運転に着目されて評価を与えられることになり、良い運転を心がけようとする意欲をドライバーに喚起させ易い。
本発明の実施形態に係る車両データ処理装置の構成の一例を示す図である。 加速時における前方向の加速度の変化を例示した図である。 横方向の加速度の変化を例示した図である。 走行速度のGDPに関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。 エンジン回転数のGDPに関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。 加速時若しくは減速時における前方向加速度のGDPに関する処理の一例を説明するための第1のフローチャートである。 加速時若しくは減速時における前方向加速度のGDPに関する処理の一例を説明するための第2のフローチャートである。 横方向加速度のGDPに関する処理の一例を説明するための第1のフローチャートである。 横方向加速度のGDPに関する処理の一例を説明するための第2のフローチャートである。 アイドリングのGDPに関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る車両データ処理装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両データ処理装置1の構成の一例を示す図である。図1の例に示す車両データ処理装置1は、プロセッサ11、記憶部13、タイマ15、ディスプレイ17、スピーカ19、操作部21、外部メモリI/F23、走行速度センサI/F31、回転数センサI/F33、加速度センサI/F35、衝撃センサI/F37、GPS受信機I/F39、カメラI/F41、及び、マイクI/F43を有する。
走行速度I/F31は、車両に搭載された走行速度センサ131から車両の走行速度に関する信号を入力する。
回転数センサI/F33は、車両に搭載された回転数センサ133からエンジン(原動機)の回転数に関する信号を入力する。
加速度センサI/F35は、車両に搭載された加速度センサ135から車両の加速度(進行方向に対して直角な横方向の加速度)に関する信号を入力する。
衝撃センサI/F37は、車両に搭載された衝撃センサ137から車両の衝撃発生時の加速度に関する信号を入力する。
GPS受信機I/F39は、GPS受信機139において受信された位置情報などのデータを入力する。
カメラI/F41は、車両に搭載されたカメラ141から動画像データを入力する。
マイクI/F43は、車両に搭載されたマイク143から音声信号を入力する。
ディスプレイ17は、プロセッサ11の制御に応じて供給される映像信号に応じた映像を表示する。例えば、ディスプレイ17は、後述する評価データをリアルタイムに表示する。
スピーカ19は、プロセッサ11の制御に応じて供給されるオーディオ信号に応じた音を出力する。例えば、スピーカ19は、後述する評価データの変更時に所定の音声を出力する。
操作部21は、ユーザの指示操作に応じた電気信号を発生するユーザインターフェース装置であり、例えばスイッチ、キーボタン、タッチパネル、キーボード、マウスなどを含む。
外部メモリI/F23は、例えばSDメモリカードなどの外部メモリ123と間でデータのやり取りを行うインターフェース装置である。外部メモリ123は、例えばドライバーのID情報や、後述する評価データの記録に使用される。
タイマ15は、プロセッサ11の制御に応じて時間の計測を行う回路である。例えば、タイマ15は、プロセッサ11のスタート信号に応じて一定周期のクロックの計数を開始し、プロセッサ11のリセット信号に応じて計数値を初期値にリセットするカウンタ回路を含んでおり、計数値を時間の計測結果として出力する。
記憶部13は、プロセッサ11のプログラムや、プログラムの実行に使用されるデータ、実行過程で一時的に保持が必要なデータ、実行結果として得られるデータなどを記憶する装置であり、例えばハードディスク,フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置や、DRAM,SRAM等の揮発性メモリを含む。例えば記憶部13は、車両の運転の質に関する評価を示す評価データ(以下、評価データを「GDP(good driving point)」と記す場合がある。)を記憶する。
記憶部13は、本発明における記憶部の一例である。
プロセッサ11は、記憶部13に格納されたプログラムの命令コードに従って処理を実行する回路であり、車両データ処理装置1の全体的な動作を制御する。
プロセッサ11は、本発明における処理部の一例である。
プロセッサ11は、車両に搭載されたセンサ(走行速度センサ131,回転数センサ133,加速度センサ135など)が刻々検出するセンサ信号を、インターフェース回路(走行速度センサI/F31,回転数センサI/F33,加速度センサI/F35など)において車両の運転状況に関わる車両データとして逐次取得する。また、プロセッサ11は、取得した車両データ(走行速度,エンジン回転数,加速度などのデータ)に基づいて、車両の運転が適切か否かの判定を行う。そして、プロセッサ11は、車両の運転が適切であるとの判定結果に応じて、運転の質に関する評価が高くなるように記憶部12のGDPを変更し、変更したGDPを記憶部13に格納する。
例えば記憶部13は、走行速度に関するGDP、エンジンの回転数に関するGDP、アイドリングに関するGDP、加速時の前方向加速度に関するGDP、減速時の前方向加速度に関するGDP、及び、ハンドル操作による横方向の加速度に関するGDPをそれぞれ格納する。プロセッサ11は、センサから逐次取得した車両データに基づいて、これらのGDPを変更する処理を行う。
[走行速度のGDP]
プロセッサ11は、走行速度センサ131から取得したデータが示す走行速度が、所定の正常範囲に含まれるか否かの判定処理(第1判定処理)を行う。ここで「正常範囲」は、例えば、所定の最低速度以上かつ所定の最高速度以下の範囲に規定される。
またプロセッサ11は、走行速度が「正常範囲」に含まれるとの判定結果が得られた期間の長さを計測し、その時間計測値の累積時間(第1累積時間)を算出する。
算出した累積時間(第1累積時間)が所定のGDP判定時間に達した場合、プロセッサ11は、走行速度に関する運転の質の評価が高くなるように、走行速度のGDPを変更し、変更したGDPを記憶部13に格納する。例えば、GDPが高評価ほど大きな値を有する場合、プロセッサ11は、GDPに所定の増分値を加算したり、1より大きい所定の係数をGDPに乗算したりする。
走行速度のGDPを変更した場合、プロセッサ11は、それまでの累積時間(第1累積時間)をゼロにリセットする。
一方、プロセッサ11は、走行速度センサ131から取得したデータが示す走行速度が、所定の異常範囲に含まれるか否かの判定処理も行う。ここで「異常範囲」は、例えば、上述した所定の最高速度を超えた範囲に規定される。走行速度が異常範囲に含まれると判定した場合、プロセッサ11は、それまで算出した正常範囲の期間の累積時間(第1累積時間)をゼロにリセットする。従って、正常範囲の速度で走行する時間が長いほど、走行速度のGDPが高評価を示すようになる。
なお、上述した最低速度や最高速度、GDP判定時間、所定の増分値、所定の係数などの数値は、例えばユーザ設定情報として記憶部13に格納し、ユーザが任意に変更できるようにしてもよい。
また、プロセッサ11は、操作部21のスイッチ等の操作により入力される信号や、高速道の料金所を通過する際にETC車載器が発生する信号、GPS受信機139から取得した道路の情報などに基づいて、走行中の道路の種類(一般道,高速道)を判定し、判定した道路の種類に応じて、走行速度のGDPの処理に使用するユーザ設定情報(最低速度、最高速度、GDP判定時間、所定の増分値、所定の係数など)を変更してもよい。
[エンジン回転数のGDP]
プロセッサ11は、回転数センサ133から取得したデータが示すエンジンの回転数が、所定の正常範囲に含まれるか否かの判定処理(第2判定処理)を行う。ここで「正常範囲」は、例えば、所定の最低回転数以上かつ所定の最高回転数以下の範囲に規定される。ただし、走行速度センサ131から取得したデータが示す走行速度がゼロ(若しくは所定の最低速度未満)の場合、プロセッサ11は、エンジンの回転数に関わらず正常範囲に含まれないと判定する。
プロセッサ11は、エンジン回転数が「正常範囲」に含まれるとの判定結果が得られた期間の長さを計測し、その時間計測値の累積時間(第1累積時間)を算出する。
算出した累積時間(第1累積時間)が所定のGDP判定時間に達した場合、プロセッサ11は、エンジン回転数に関する運転の質の評価が高くなるように、エンジン回転数のGDPを変更し、変更したGDPを記憶部13に格納する。例えば、GDPが高評価ほど大きな値を有する場合、プロセッサ11は、GDPに所定の増分値を加算したり、1より大きい所定の係数をGDPに乗算したりする。
エンジン回転数のGDPを変更した場合、プロセッサ11は、それまでの累積時間(第1累積時間)をゼロにリセットする。
一方、プロセッサ11は、回転数センサ133から取得したデータが示すエンジンの回転数が、所定の異常範囲に含まれるか否かの判定処理も行う。ここで「異常範囲」は、例えば、上述した所定の最高回転数を超えた範囲に規定される。エンジン回転数が異常範囲に含まれると判定した場合、プロセッサ11は、それまで算出した正常範囲の期間の累積時間(第1累積時間)をゼロにリセットする。従って、正常範囲のエンジン回転数で走行する時間が長いほど、エンジン回転数のGDPが高評価を示すようになる。
なお、上述した最低回転数や最高回転数、GDP判定時間、所定の増分値、所定の係数などの数値は、例えばユーザ設定情報として記憶部13に格納し、ユーザが任意に変更できるようにしてもよい。
また、プロセッサ11は、操作部21のスイッチ等の操作により入力される信号や、高速道の料金所を通過する際にETC車載器が発生する信号、GPS受信機139から取得した道路の情報などに基づいて、走行中の道路の種類(一般道,高速道)を判定し、判定した道路の種類に応じて、エンジン回転数のGDPの処理に使用するユーザ設定情報(最低回転数、最高回転数、GDP判定時間、所定の増分値、所定の係数など)を変更してもよい。
[加速時の前方向加速度のGDP]
プロセッサ11は、走行速度センサ131から取得したデータが示す走行速度および加速度センサ135から取得したデータが示す加速度に基づいて、加速時の前方向への加速度を算出し、算出した加速度が所定の正常範囲に含まれるか否かの判定処理(第3判定処理)を行う。ここで「正常範囲」は、例えば、所定の最低加速度FL1以上かつ所定の最高加速度FM1以下の範囲に規定される。
また、プロセッサ11は、走行速度に基づいて算出した加速度が、上述した正常範囲内における一部の適正範囲に含まれるか否かの判定処理も行う。ここで「適正範囲」は、例えば、所定の最低加速度FL1以上かつ所定の適正上限加速度FH1以下の範囲に規定される。適正上限加速度FH1は、最高加速度FM1より低い値に設定される。
プロセッサ11は、算出した加速度が「正常範囲」に含まれるとの判定結果が得られた期間の長さを計測し、その時間計測値の累積時間TS1(第1累積時間)を算出する。また、プロセッサ11は、算出した加速度が「適正範囲」に含まれるとの判定結果が得られた期間の長さを計測し、その時間計測値の累積時間TS2(第2累積時間)を算出する。
正常範囲の期間の累積時間TS1(第1累積時間)が所定のGDP判定時間に達した場合、プロセッサ11は、累積時間TS1と累積時間TS2との比が所定の比に達しているか否かを判定する。例えば、プロセッサ11は、(TS2/TS1)が所定の値に達しているか否かを判定する。累積時間TS1と累積時間TS2との比が所定の比に達している場合、プロセッサ11は、加速時の前方向加速度に関する運転の質の評価が高くなるように、加速時の前方向加速度のGDPを変更し、変更したGDPを記憶部13に格納する。例えば、GDPが高評価ほど大きな値を有する場合、プロセッサ11は、GDPに所定の増分値を加算したり、1より大きい所定の係数をGDPに乗算したりする。
前方向の加速度のGDPを変更した場合、プロセッサ11は、それまでの累積時間TS1及び累積時間TS2をゼロにリセットする。
図2は、加速時における前方向の加速度の変化を例示した図である。
図2おいて、期間T11及びT12は、加速度が「正常範囲(FL1〜FM1)」に含まれる期間を示しており、累積時間TS1はこれらの期間を累積した値となる。他方、期間T21,T22,T23は、加速度が「適正範囲(FL1〜FH1)」に含まれる期間を示しており、累積時間TS2はこれらの期間を累積した値となる。
また、プロセッサ11は、算出した加速度が所定の異常範囲に含まれるか否かの判定処理も行う。ここで「異常範囲」は、例えば、上述した最高加速度FM1を超えた範囲に規定される。加速度が異常範囲に含まれると判定した場合、プロセッサ11は、それまで算出した累積時間TS1,TS2をゼロにリセットする。従って、加速時の前方向加速度を適正範囲内に抑える時間が長いほど、加速時の前方向加速度のGDPは高評価を示すようになる。
なお、上述した最低加速度FL1、最高加速度FM1、適正上限加速度FH1、GDP判定時間、所定の比、所定の増分値、所定の係数などの数値は、例えばユーザ設定情報として記憶部13に格納し、ユーザが任意に変更できるようにしてもよい。
また、プロセッサ11は、操作部21のスイッチ等の操作により入力される信号や、高速道の料金所を通過する際にETC車載器が発生する信号、GPS受信機139から取得した道路の情報などに基づいて、走行中の道路の種類(一般道,高速道)を判定し、判定した道路の種類に応じて、前方向加速度のGDPの処理に使用するユーザ設定情報(最低加速度、最高加速度、適正上限加速度、GDP判定時間、所定の比、所定の増分値、所定の係数など)を変更してもよい。
[減速時の前方向加速度のGDP]
減速時の前方向加速度のGDPに関するプロセッサ11の処理は、加速時の前方向加速度のGDPと同様であるので説明を割愛する。減速時の前方向加速度を適正範囲内に抑える時間が長いほど、減速時の前方向加速度のGDPは高評価を示すようになる。
減速時の前方向加速度のGDPに関して使用される定数値(最低加速度、最高加速度、適正上限加速度、GDP判定時間、所定の比、所定の増分値、所定の係数など)も、例えばユーザ設定情報として記憶部13に格納し、ユーザが任意に変更できるようにしてよい。また、プロセッサ11は、操作部21のスイッチ等の操作により入力される信号や、高速道の料金所を通過する際にETC車載器が発生する信号、GPS受信機139から取得した道路の情報などに基づいて、走行中の道路の種類(一般道,高速道)を判定し、判定した道路の種類に応じて、これらのユーザ設定情報を変更してもよい。
[横方向加速度のGDP]
プロセッサ11は、加速度センサ135から取得したデータが示す横方向への加速度が、所定の正常範囲に含まれるか否かの判定(第5判定処理)を行う。ここで「正常範囲」は、例えば、左方向の加速度について所定の最低加速度AL1以上かつ所定の最高加速度AM1以下の範囲に規定され、右方向の加速度について所定の最低加速度AL2以上かつ所定の最高加速度AM2以下の範囲に規定される。
また、プロセッサ11は、加速度センサ135から取得したデータが示す横方向への加速度が、上述した正常範囲内における一部の適正範囲に含まれるか否かの判定処理も行う。ここで「適正範囲」は、例えば、左方向の加速度について所定の最低加速度AL1以上かつ所定の適正上限加速度AH1以下の範囲に規定され、右方向の加速度について所定の最低加速度AL2以上かつ所定の適正上限加速度AH2以下の範囲に規定される。左方向の適正上限加速度AH1は、左方向の最高加速度AM1より低い値に設定される。右方向の適正上限加速度AH2は、右方向の最高加速度AM2より低い値に設定される。
プロセッサ11は、横方向の加速度が「正常範囲」に含まれるとの判定結果が持続した時間を計測し、所定の最低持続時間より長い持続時間が測定された回数を第1計数値N1として計数する。
また、プロセッサ11は、所定の最低持続時間より長い持続時間が測定された場合において横方向の加速度が「適正範囲」に含まれると判定した回数を、第2計数値N2として計数する。
第1計数値N1が所定のGDP判定回数に達した場合、プロセッサ11は、第1計数値N1と第2計数値N2との比が所定の比に達しているか否かを判定する。例えば、プロセッサ11は、(N2/N1)が所定の値に達しているか否かを判定する。第1計数値N1と第2計数値N2との比が所定の比に達している場合、プロセッサ11は、横方向の加速度に関する運転の質の評価が高くなるように、横方向の加速度のGDPを変更し、変更したGDPを記憶部13に格納する。例えば、GDPが高評価ほど大きな値を有する場合、プロセッサ11は、GDPに所定の増分値を加算したり、1より大きい所定の係数をGDPに乗算したりする。
横方向のGDPを変更した場合、プロセッサ11は、それまでの第1計数値N1及び第2計数値N2をゼロにリセットする。
図3は、横方向の加速度の変化を例示した図である。
図3おいて、期間T1,T2,T3は左方向の加速度が「正常範囲(AL1〜AM1)」に含まれる期間を示し、期間T4は右方向の加速度が「正常範囲(AL2〜AM2)」に含まれる期間を示す。
これらの期間のうち、期間T2は、「正常範囲(AL1〜AM1)」に含まれる期間が上述した最低持続期間より短い。そのため、図3の例において、第1計数値N1の対象としてカウントされる期間は、期間T1,T3,T4の3つである。
また、第1計数値N1の対象としてカウントされる期間T1,T3,T4のうち、期間T3は一時的に「適正範囲(AL1〜AH1)」を超えている。そのため、第2計数値N2の対象としてカウントされる期間は、期間T1及びT4の2つである。
従って、図3に示す期間において、第1計数値N1のカウント数は3であり、第2計数値N2のカウント数は2である。
また、プロセッサ11は、横方向の加速度が所定の異常範囲に含まれるか否かの判定処理も行う。ここで「異常範囲」は、例えば、左方向の加速度については上述した最高加速度AM1を超えた範囲に規定され、右方向の加速度については上述した最高加速度AM2を超えた範囲に規定される。横方向の加速度が異常範囲に含まれると判定した場合、プロセッサ11は、それまで算出した第1計数値N1及び第2計数値N2をゼロにリセットする。従って、ハンドル操作において横方向の加速度を適正範囲内に抑えた回数が多いほど、横方向の加速度のGDPは高評価を示すようになる。
なお、上述した最低加速度AL1,AL2、最高加速度AM1,AM2、適正上限加速度AH1,AH2、GDP判定回数、所定の比、所定の増分値、所定の係数などの数値は、例えばユーザ設定情報として記憶部13に格納し、ユーザが任意に変更できるようにしてもよい。
また、プロセッサ11は、操作部21のスイッチ等の操作により入力される信号や、高速道の料金所を通過する際にETC車載器が発生する信号、GPS受信機139から取得した道路の情報などに基づいて、走行中の道路の種類(一般道,高速道)を判定し、判定した道路の種類に応じて、横方向加速度のGDPの処理に使用するユーザ設定情報(最低加速度AL1,AL2、最高加速度AM1,AM2、適正上限加速度AH1,AH2、GDP判定回数、所定の比、所定の増分値、所定の係数など)を変更してもよい。
[アイドリングのGDP]
プロセッサ11は、走行速度センサ131から取得したデータが示す走行速度がゼロになってから、回転数センサ133から取得したデータが示すエンジンの回転数がゼロになるまでの時間をアイドリング時間として計測し、アイドリング時間が所定の正常範囲に含まれるか否かの判定(第6判定処理)を行う。ここで、「正常範囲」は、例えば所定の上限時間より短い範囲に規定される。
アイドリング時間が正常範囲内の場合、プロセッサ11は、アイドリングに関する運転の質の評価が高くなるように、アイドリングのGDPを変更し、変更したGDPを記憶部13に格納する。例えば、GDPが高評価ほど大きな値を有する場合、プロセッサ11は、GDPに所定の増分値を加算したり、1より大きい所定の係数をGDPに乗算したりする。
なお、エンジンの回転数がゼロであるか否かの判定は、エンジンキーの設定状態を検出するセンサからの信号に基づいて行ってもよい。例えば、プロセッサ11は、このセンサ信号がエンジンのオフ状態を示すものであれば、エンジンの回転数がゼロであると判定する。
また、上述した上限時間、所定の増分値、所定の係数などは、例えばユーザ設定情報として記憶部13に格納し、ユーザが任意に変更できるようにしてもよい。
ここで、上述した車両データ処理装置1における車両データに応じたGDP(評価データ)の処理を説明する。
図4は、走行速度のGDPに関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
走行速度センサ131から速度に関するデータを取得すると(ST100)、プロセッサ11は、取得したデータが示す速度が異常範囲に含まれるか否か判定する(ST105)。例えば、プロセッサ11は、速度が所定の最高速度を超えている場合、速度が異常範囲に含まれると判定する。速度が異常範囲に含まれる場合、プロセッサ11は、走行速度のGDPに関するタイマ15の時間計測値をゼロにリセットし(ST110)、記憶部13に格納されるタイマ15の時間計測値(ST140)の累積時間もゼロにリセットする(ST115)。
速度が異常範囲に含まれていない場合、プロセッサ11は、タイマ15において走行速度のGDPに関する時間計測が行われているか否か判定する(ST120)。時間計測が行われていない場合、プロセッサ11は、ステップST100で取得したデータが示す走行速度が正常範囲内か否か更に判定する(ST130)。例えば、プロセッサ11は、速度が所定の最低速度から最高速度までの範囲内に含まれるか否か判定する。速度が正常範囲内の場合、プロセッサ11は、タイマ15において走行速度のGDPに関する時間計測を開始させる(ST135)。
速度が異常範囲に含まれておらず、かつ、タイマ15において走行速度のGDPに関する時間計測が行われている場合(ST105,ST120)、プロセッサ11は、タイマ15における速度のGDPに関する時間計測値を取得し(ST140)、取得した時間計測値に基づいて累計時間を算出する(ST145)。例えば、プロセッサ11は、記憶部13に格納されたそれまでの累積時間と、タイマ15から取得した時間計測値(ST140)との和を算出する。
プロセッサ11は、ステップST145におい算出された累積時間が所定のGDP判定時間に達しているか否か判定する(ST150)。累積時間がGDP判定時間に達していない場合、ステップST100で取得したデータが示す走行速度が正常範囲内か否かを更に判定する(ST160)。速度が正常範囲内でない場合、プロセッサ11は、タイマ15における速度のGDPに関する時間計測値をゼロにリセットする(ST165)。この場合、プロセッサ11は、記憶部13に格納されたそれまでの累積時間を、ステップST145で算出した累積時間に更新する。
プロセッサ11は、ステップST145におい算出された累積時間が所定のGDP判定時間に達していると判定した場合(ST150)、記憶部13に格納された走行速度のGDPのデータに所定の増分値を加算する(ST170)。
走行速度のGDPを変更した場合(運転の質に関する評価を高くした場合)、プロセッサ11は、スピーカ19から所定の音声を出力させる(ST175)。例えば、プロセッサ11は、記憶部13に予め記憶される音声データにより「速度が守られていますね」などの音声をスピーカ19において再生する。ドライバーは、このスピーカからの音声によって、走行速度についてのGDPの評価が高くなったことを認識できる。
また、この場合、プロセッサ11は、タイマ15における速度のGDPに関する時間計測値をゼロにリセットするとともに(ST180)、記憶部13に記憶されるそれまでの累積時間をゼロにリセットする(ST185)。
プロセッサ11は、走行速度センサ131から速度に関するデータを取得する度に、図4に示すような処理を実行する。
図5は、エンジン回転数のGDPに関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
プロセッサ11は、回転数センサ133からエンジンの回転数に関するデータを取得し、また、走行速度センサ131から走行速度に関するデータを取得すると(ST200)、取得したデータが示すエンジン回転数が異常範囲に含まれるか否か判定する(ST205)。例えば、プロセッサ11は、エンジン回転数が所定の最高回転数を超えている場合、エンジン回転数が異常範囲に含まれると判定する。エンジン回転数が異常範囲に含まれる場合、プロセッサ11は、エンジン回転数のGDPに関するタイマ15の時間計測値をゼロにリセットし(ST210)、記憶部13に格納されるタイマ15の時間計測値(ST240)の累積時間もゼロにリセットする(ST215)。
エンジン回転数が異常範囲に含まれていない場合、プロセッサ11は、タイマ15においてエンジン回転数のGDPに関する時間計測が行われているか否か判定する(ST220)。
時間計測が行われていない場合、プロセッサ11は、ステップST200で取得したデータが示すエンジン回転数が正常範囲内にあるか否か、並びに、ステップST200で取得したデータが示すエンジン回転数と走行速度が車両のアイドリング状態を示すか否かを更に判定する(ST230)。例えば、プロセッサ11は、エンジン回転数が所定の最低回転数から最高回転数までの範囲内に含まれる場合、エンジン回転数が正常範囲内にあると判定する。また、プロセッサ11は、回転数が非ゼロで速度がゼロの場合、車両がアイドリング状態にあると判定する。
車両が非アイドリング状態にあり、かつ、走行速度が正常範囲内にある場合、プロセッサ11は、タイマ15においてエンジン回転数のGDPに関する時間計測を開始させる(ST235)。
エンジン回転数が異常範囲に含まれておらず、かつ、タイマ15においてエンジン回転数のGDPに関する時間計測が行われている場合(ST205,ST220)、プロセッサ11は、タイマ15におけるエンジン回転数のGDPに関する時間計測値を取得し(ST240)、取得した時間計測値に基づいて累計時間を算出する(ST245)。例えば、プロセッサ11は、記憶部13に格納されたそれまでの累積時間と、タイマ15から取得した時間計測値(ST240)との和を算出する。
プロセッサ11は、ステップST245におい算出された累積時間が所定のGDP判定時間に達しているか否か判定する(ST250)。累積時間がGDP判定時間に達していない場合、ステップST200で取得したデータが示す走行速度が正常範囲内か否か、並びに、ステップST200で取得したデータが示すエンジン回転数と走行速度が車両のアイドリング状態を示すか否かを更に判定する(ST260)。速度が正常範囲内でないか、又は、車両がアイドリング状態にある場合、プロセッサ11は、タイマ15におけるエンジン回転数のGDPに関する時間計測値をゼロにリセットする(ST265)。この場合、プロセッサ11は、記憶部13に格納されたそれまでの累積時間を、ステップST245で算出した累積時間に更新する。
プロセッサ11は、ステップST245におい算出された累積時間が所定のGDP判定時間に達していると判定した場合(ST250)、記憶部13に格納されたエンジン回転数のGDPのデータに所定の増分値を加算する(ST270)。
エンジン回転数のGDPを変更した場合(運転の質に関する評価を高くした場合)、プロセッサ11は、スピーカ19から所定の音声を出力させる(ST275)。例えば、プロセッサ11は、記憶部13に予め記憶される音声データにより「エコ運転ができていますね」などの音声をスピーカ19において再生する。ドライバーは、このスピーカからの音声によって、エンジン回転数についてのGDPの評価が高くなったことを認識できる。
また、この場合、プロセッサ11は、タイマ15におけるエンジン回転数のGDPに関する時間計測値をゼロにリセットするとともに(ST280)、記憶部13に記憶されるそれまでの累積時間をゼロにリセットする(ST285)。
プロセッサ11は、回転数センサ133から回転数に関するデータを取得する度に、図5に示すような処理を実行する。
図6及び図7は、加速時若しくは減速時における前方向加速度のGDPに関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
プロセッサ11は、走行速度センサ131から取得した速度のデータ及び加速度センサ135から取得した加速度のデータに基づいて、車両の前方向加速度を算出し(ST300)、算出した前方向加速度が異常範囲に含まれるか否かを判定する(ST305)。例えば、プロセッサ11は、前方向加速度が所定の最高加速度FM1を超えている場合、前方向加速度が異常範囲に含まれると判定する。前方向加速度が異常範囲に含まれる場合、プロセッサ11は、前方向加速度のGDPに関する後述の時間計測値TM1,TM2をゼロにリセットし(ST310)、記憶部13に格納される後述の累積時間TS1,TS2もゼロにリセットする(ST315)。
前方向加速度が異常範囲に含まれていない場合、プロセッサ11は、前方向加速度が適正範囲に含まれるか否かを更に判定する(ST335)。例えばプロセッサ11は、前方向加速度が所定の最低加速度FL1から適正上限加速度FH1までの範囲内に含まれるか否か判定する。
前方向加速度が適正範囲に含まれる場合、プロセッサ11は、タイマ15において時間計測値TM2の計測(適正な前方加速期間の時間計測)が行われていなければ(ST340)、この時間計測を開始させる(ST345)。
前方向加速度が適正範囲に含まれていない場合(例えば前方向加速度が適正上限加速度FH1より高く最高加速度FM1より低い範囲にある場合)、プロセッサ11は、タイマ15において時間計測値TM2の計測が行われているか否か更に判定する(ST350)。時間計測値TM2の計測が行われている場合、プロセッサ11は、タイマ15による時間計測値TM2を取得して(ST355)、タイマ15の当該計測値をリセットする(ST360)。プロセッサ11は、タイマ15から取得した時間計測値TM2に基づいて、適正な前方加速期間の累積時間TS2を算出する(ST365)。例えば、プロセッサ11は、記憶部13に格納されたそれまでの累積時間TS2に、タイマ15から取得した時間計測値TM2を加算し、この加算結果を新たな累積時間TS2として記憶部13に格納する。
また、ステップST305において前方加速度が異常範囲にないと判定した場合、プロセッサ11は、タイマ15において時間計測値TM1の計測(正常な前方加速期間の時間計測)が行われているか否か判定する(ST370)。時間計測値TM1の計測が行われていない場合、プロセッサ11は、前方向加速度が正常範囲に含まれるか否かを更に判定する(ST380)。例えば、プロセッサ11は、前方向加速度が所定の最低加速度FL1から最高加速度FM1までの範囲内に含まれるか否か判定する。前方向加速度が正常範囲に含まれる場合、プロセッサ11は、タイマ15において時間計測値TM1の計測を開始させる(ST385)。
タイマ15において時間計測値TM1の計測が行われている場合(ST370)、プロセッサ11は、タイマ15における時間計測値TM1を取得し(ST390)、取得した時間計測値TM1に基づいて累計時間TS1を算出する(ST395)。例えば、プロセッサ11は、記憶部13に格納されたそれまでの累積時間TS1と、タイマ15から取得した時間計測値TM1(ST390)との和を算出する。
プロセッサ11は、ステップST395におい算出された累積時間TS1が所定のGDP判定時間に達しているか否か判定する(ST400)。累積時間TS1がGDP判定時間に達していない場合、プロセッサ11は、前方向加速度が正常範囲に含まれるか否かを更に判定する(ST410)。前方加速度が正常範囲内でない場合、プロセッサ11は、タイマ15における時間計測値TM1,TM2をゼロにリセットする(ST415)。この場合、プロセッサ11は、記憶部13に格納されたそれまでの累積時間TS1を、ステップST395で算出した累積時間TS1に更新する。
ステップST400において累積時間TS1がGDP判定時間に達していると判定した場合、プロセッサ11は、累積時間TS1とTS2との比が所定の比より大きいか否か更に判定する(ST420)。累積時間TS1とTS2との比が所定の比より大きい場合、プロセッサ11は、記憶部13に格納された前方向加速度のGDPのデータに所定の増分値を加算する(ST425)。
前方向加速度のGDPを変更した場合(運転の質に関する評価を高くした場合)、プロセッサ11は、スピーカ19から所定の音声を出力させる(ST430)。例えば、プロセッサ11は、記憶部13に予め記憶される音声データにより「加速が丁寧ですね」などの音声をスピーカ19において再生する。ドライバーは、スピーカからの音声によって、前方向加速度についてのGDPの評価が高くなったことを認識できる。
また、ステップST400において累積時間TS1がGDP判定時間に達していると判定した場合、プロセッサ11は、タイマ15における時間計測値TM1,TM2をゼロにリセットするとともに(ST435)、記憶部13に記憶される累積時間TS1,TS2をゼロにリセットする(ST440)。
プロセッサ11は、走行速度データ131で取得した速度データに基づいて加速時や減速時の前方向加速度を算出する度に、図6,図7に示すような処理を実行する。
図8及び図9は、横方向加速度のGDPに関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
プロセッサ11は、加速度センサ135から横方向加速度を取得すると(ST500)、取得した横方向加速度が異常範囲に含まれるか否か判定する(ST505)。例えば、プロセッサ11は、左方向の加速度が所定の最高加速度AM1を超えている場合や、右方向の加速度が所定の最高加速度AM2を超えている場合、横方向加速度が異常範囲に含まれると判定する。横方向加速度が異常範囲に含まれる場合、プロセッサ11は、横方向加速度のGDPに関するタイマー15の時間計測値をゼロにリセットする(ST510)。また、この場合、プロセッサ11は、後述のステップST575,ST580においてカウントされる計数値N1,N2や、後述のステップST530において設定されるフラグデータF1の値もゼロにリセットする(ST515)。
横方向加速度が異常範囲に含まれていない場合、プロセッサ11は、横方向加速度が正常範囲に含まれるか否かを判定する(ST520)。例えば、プロセッサ11は、左方向の加速度が最低加速度AL1から最高加速度AM1までの範囲内に含まれるか否か判定するとともに、右方向の加速度が最低加速度AL2から最高加速度AM2までの範囲内に含まれるか否か判定する。
横方向加速度が正常範囲に含まれる場合、プロセッサ11は、横方向加速度が適正範囲に含まれるか否かを更に判定する(ST525)。例えばプロセッサ11は、左方向の加速度が最低加速度AM1から適正上限加速度AH1までの範囲内に含まれるか否か判定するとともに、右方向の加速度が最低加速度AL2から適正上限加速度AH2までの範囲内に含まれるか否か判定する。横方向加速度が適正範囲に含まれていない場合、プロセッサ11は、フラグデータF1の値を「1」にセットする(ST530)。値「1」のフラグデータF1は、正常な横方向加速期間において適正範囲を逸脱した加速期間があったことを示す。
また、横方向加速度が正常範囲に含まれる場合、プロセッサ11は、タイマ15において横方向加速度のGDPに関する時間計測が行われていなければ(ST535)、この時間計測を開始させる(ST540)。
横方向加速度が異常範囲に含まれていないが正常範囲にも含まれていない場合(例えば、横方向加速度が最低加速度AL1,AL2より低くなった場合)、プロセッサ11は、タイマ15において横方向加速度のGDPに関する時間計測が行われているか否か判定する(ST550)。時間計測が行われている場合、プロセッサ11は、ステップST555以降の処理を行う。
タイマ15において横方向加速度のGDPに関する時間計測が行われている場合、プロセッサ11は、この時間計測値をタイマ15から取得して(ST555)、タイマ15の当該計測値をリセットする(ST560)。
次に、プロセッサ11は、タイマ15から取得した時間計測値が所定の最低持続時間より長い否か判定する(ST565)。取得した時間計数値が所定の最低持続時間より短い場合、プロセッサ11は、フラグデータF1の値をゼロにリセットする(ST610)。
タイマ15から取得した時間計測値が最低持続時間時間より長い場合、プロセッサ11は、記憶部13に格納される第1計数値N1に1を加算する(ST580)。また、この場合、プロセッサ11は、フラグデータF1の値が「1」でなければ、記憶部13に格納される第2計数値N2にも1を加算する(ST570,ST575)。
更に、プロセッサ11は、タイマ15から取得した時間計測値が所定の最低持続時間より長い場合、ステップST580において1を加算した後の第1計数値N1が所定のGDP判定回数に達しているか否か判定する(ST585)。第1計数値N1がGDP判定回数に達していない場合、プロセッサ11は、フラグデータF1をゼロにリセットする(ST610)。
第1計数値N1がGDP判定回数に達している場合、プロセッサ11は、第1計数値N1と第2計数値N2との比が所定の比より大きいか否か更に判定する(ST590)。第1計数値N1と第2計数値N2との比が所定の比より大きい場合、プロセッサ11は、記憶部13に格納された横方向加速度のGDPのデータに所定の増分値を加算する(ST595)。
横方向加速度のGDPを変更した場合(運転の質に関する評価を高くした場合)、プロセッサ11は、スピーカ19から所定の音声を出力させる(ST600)。例えば、プロセッサ11は、記憶部13に予め記憶される音声データにより「ハンドル操作が丁寧ですね」などの音声をスピーカ19において再生する。ドライバーは、スピーカからの音声によって、横方向加速度についてのGDPの評価が高くなったことを認識できる。
ステップST585において第1計数値がGDP判定回数に達していると判定した場合、プロセッサ11は、第1計数値N1及び第2計数値をゼロにリセットするとともにフラグデータF1の値もゼロにリセットする(ST605,ST610)。
プロセッサ11は、加速度センサ135から横方向の加速度データを取得する度に、図8,図9に示すような処理を実行する。
図10は、アイドリングのGDPに関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
プロセッサ11は、回転数センサ133からエンジンの回転数に関するデータを取得し、また、走行速度センサ131から走行速度に関するデータを取得すると(ST700)、車両がアイドリング状態にあるか否かを判定する(ST705)。車両がアイドリング状態にある場合、プロセッサ11は、タイマ15においてアイドリングのGDPに関する時間計測が行われていなければ(ST710)、その時間計測を開始させる(ST715)。
他方、ステップST705において車両がアイドリング状態にないと判定した場合、プロセッサ11は、エンジンキーの設定状態を検出するセンサからの信号に基づいて、エンジンがオフ状態になっているか否か(例えばアクセサリー電源がオンでエンジンがオフの状態になっているか否か)を判定する(ST720)。エンジンがオフ状態の場合、プロセッサ11は、ステップST725以降の処理を実行する。
エンジンがオフ状態の場合、プロセッサ11は、タイマ15においてアイドリングのGDPに関する時間計測が行われているか否か判定し(ST725)、時間計測が行われている場合、タイマ15による時間計測値を取得して(ST730)、タイマ15の当該計測値をリセットする(ST735)。そして、プロセッサ11は、取得した時間計測値が所定の上限時間より短いか否か判定し(ST740)、時間計測値が上限時間より短い場合、記憶部13に格納されたアイドリングのGDPのデータに所定の増分値を加算する(ST745)。
プロセッサ11は、走行速度センサ131及び回転数センサ133からデータを取得する度に、図10に示すような処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態に係る車両データ処理装置1によれば、車両に搭載されたセンサの検出信号に基づいて、車両の走行速度やエンジン回転数、前方向加速度、横方向加速度、アイドリング時間などの評価項目において車両の運転が適切か否かの判定が行われ、車両の運転が適切であるとの判定結果に応じて、運転の質に関する評価が高くなるようにGDP(評価データ)が変更される。これにより、運転の質の高さを表すGDPが得られるため、悪い運転だけでなく良い運転についても着目することが可能になり、良質の運転を心がけようとするドライバーの意欲を従来よりも向上させることができる。
また、本実施形態によれば、運転の質の評価が高くなるようにGDPが変更された場合に、その変更を知らせる所定の音声がスピーカ19から出力されるため、良い運転を志向するドライバーの意欲を更に高めることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の種々のバリエーションを含む。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
上述した実施形態に係る車両データ処理装置1では、前方向加速度のGDPの処理において、加速度が「適正範囲」に含まれるとの判定結果が得られた期間の累積時間TS2を算出しているが、本発明はこの例に限定されない。本発明の他の実施形態に係る車両データ処理装置では、上述した累積時間TS2の替わりに、加速度が「適正範囲を除いた正常範囲」に含まれるとの判定結果が得られた期間の累積時間を算出してもよい。
上述した実施形態に係る車両データ処理装置1では、横方向加速度のGDPの処理において、横方向加速度が最低持続時間より長く「適正範囲」に含まれていると判定した回数を第2計数値N2として計数しているが、本発明はこの例に限定されない。本発明の他の実施形態に係る車両データ処理装置では、上述した第2計数値N2の替わりに、横方向加速度が最低持続時間より長く「適正範囲を除いた正常範囲」に含まれていると判定した回数を計数してもよい。
上述した実施形態における走行速度のGDPの処理方法(図4等)は、他の評価項目に関するGDPの処理方法、例えば前方方向加速度や横方向加速度に関するGDPの処理方法に適用してもよい。
上述した実施形態における前方向加速度のGDPの処理方法(図6,図7等)は、他の評価項目に関するGDPの処理方法、例えば走行速度やエンジン回転数、横方向加速度に関するGDPの処理方法に適用してもよい。
上述した実施形態における横方向加速度のGDPの処理方法(図8,図9等)は、他の評価項目に関するGDPの処理方法、例えば走行速度やエンジン回転数、前方向加速度に関するGDPの処理方法に適用してもよい。
上述した実施形態に係る車両データ処理装置1では、タイマ15において時間の長さを計測しているが、本発明はこの例に限定されない。例えば、本発明の他の実施形態に係る車両データ処理装置では、現在時点の時刻データを生成する時刻データ発生装置を設けて、ある時点から別の時点までの経過時間をそれぞれの時刻データの違い(差分)により算出してもよい。
運転の質の評価を高めるようにGDPを変更する場合、その評価の変化分は常に一定でも良いし、種々の条件に応じて変化するようにしてもよい。例えば、本発明の他の実施形態に係る車両データ処理装置では、判定対象の数値(走行速度,回転数,加速度など)が異常範囲に含まれるとの判定結果を得ることなく、運転の質に関する評価が高くなるようにGDPを変更する変更処理が連続した場合において、その連続した回数を計数し、当該計数した連続回数に応じて、1回あたりの変更処理における運転の質に関する評価の上昇分を増大させてもよい。具体的には、初期状態においてGDPの増分値を「1」とし、連続回数が増えるごとに、増分値を例えば「1.1」、「1.2」、「1.3」という具合に増やしてもよい。これにより、良い運転を継続的に行うとするドライバーのインセンティブを強めることができる。
上述した実施形態に係る車両データ処理装置1では、各評価項目(走行速度、回転数、前方向加速度、横方向加速度、アイドリング)におけるGDPの値をリアルタイムでディスプレイ17に表示させてもよい。この場合、評価項目ごとのGDPだけでなく、それらを加算した総合のGDPをディスプレイ17に表示させるようにしてもよい。また、総合のGDPを算出する場合には、評価項目ごとに定めた重み計数をGDPに乗算し、その乗算結果を足し合わせたの合計値を算出するようにしてもよい。これにより、全体的な運転の質における評価項目ごとの重要度の違いを総合のGDPの結果に反映させることができる。
1…車両データ処理装置、11…プロセッサ、13…記憶部、15…、17…ディスプレイ、19…スピーカ、21…操作部、23…外部メモリI/F、31…走行速度センサI/F、33…回転数センサI/F、35…加速度センサI/F、37…衝撃センサI/F、39…GPS受信機I/F、41…カメラI/F、43…マイクI/F、131…走行速度センサ、133…回転数センサ、135…加速度センサ、137…衝撃センサ、139…GPS受信機、141…カメラ、143…マイク。

Claims (11)

  1. 車両の運転の質に関する評価を示す評価データを格納する記憶部と、
    車両の運転状況に関わる車両データを前記車両に搭載されたセンサから逐次取得し、前記取得した車両データに基づいて、前記車両の運転が適切か否かを判定し、前記車両の運転が適切であるとの判定結果に応じて、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した前記評価データを前記記憶部に格納する処理部と、
    を有する車両データ処理装置。
  2. 前記処理部は、
    車両の速度、車両の原動機の回転数、車両の前方への加速度、及び、車両の横方向への加速度の少なくとも1つを示す前記車両データを逐次取得し、
    前記取得した車両データが示す前記車両の速度が所定の正常範囲に含まれるか否かを判定する第1判定処理、前記取得した車両データが示す前記車両の回転数が所定の正常範囲に含まれるか否かを判定する第2判定処理、前記取得した車両データが示す加速時の前記前方への加速度が所定の正常範囲に含まれるか否かを判定する第3判定処理、前記取得した車両データが示す減速時の前記前方への加速度が所定の正常範囲に含まれるか否かを判定する第4判定処理、前記取得した車両データが示す前記横方向への加速度が所定の正常範囲に含まれるか否かを判定する第5判定処理、及び、前記速度がゼロになってから前記回転数がゼロになるまでのアイドリング時間が所定の正常範囲に含まれるか否かを判定する第6判定処理の少なくとも1つを実行し、
    判定対象の数値が前記正常範囲に含まれることを示す前記少なくとも1つの判定処理の判定結果に応じて、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した前記評価データを前記記憶部に格納する、
    請求項1に記載の車両データ処理装置。
  3. 前記処理部は、
    前記第1判定処理、前記第2判定処理、前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つについて、判定対象の数値が前記正常範囲に含まれるとの判定結果が得られた期間を累積した第1累積時間を前記判定処理ごとに算出し、
    一の判定処理について算出した前記第1累積時間が所定の時間に達した場合、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した前記評価データを前記記憶部に格納するとともに、当該一の判定処理について算出した前記第1累積時間をゼロにリセットする、
    請求項2に記載の車両データ処理装置。
  4. 前記処理部は、
    前記第1判定処理、前記第2判定処理、前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つにおいて、判定対象の数値が前記正常範囲内における一部の適正範囲に含まれるか否かの判定を更に行い、
    前記第1判定処理、前記第2判定処理、前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つについて、判定対象の数値が前記正常範囲に含まれるとの判定結果が得られた期間を累積した第1累積時間、並びに、判定対象の数値が前記適正範囲に含まれるとの判定結果が得られた期間、若しくは、判定対象の数値が前記適正範囲を除いた前記正常範囲に含まれるとの判定結果が得られた期間を累積した第2累積時間を前記判定処理ごとに算出し、
    一の判定処理について算出した前記第1累積時間が所定の時間に達した場合、当該一の判定処理について算出した前記第1累積時間と前記第2累積時間との比が所定の比に達しているか否かを判定するとともに、当該一の判定処理について算出した前記第1累積時間及び前記第2累積時間をゼロにリセットし、
    前記第1累積時間と前記第2累積時間との比が前記所定の比に達していると判定した場合、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した前記評価データを前記記憶部に格納する、
    請求項2又は3に記載の車両データ処理装置。
  5. 前記処理部は、
    前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つにおいて、判定対象の数値が前記正常範囲内における一部の適正範囲に含まれるか否かを更に判定し、
    前記3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つについて、判定対象の数値が前記正常範囲に含まれるとの判定結果が持続した時間を前記判定処理ごとに測定し、
    所定の時間より長い前記持続時間が測定された回数を、第1計数値として前記判定処理ごとに計数し、
    前記所定の時間より長い前記持続時間が測定された場合において、判定対象の数値が前記適正範囲に含まれていると判定した回数、若しくは、判定対象の数値が前記適正範囲を除いた前記正常範囲に含まれていると判定した回数を、第2計数値として前記判定処理ごとに計数し、
    一の判定処理について計数した前記第1計数値が所定の回数に達した場合、当該一の判定処理について計数した前記第1計数値と前記第2計数値との比が所定の比に達しているか否かを判定するとともに、当該一の判定処理について計数した前記第1計数値及び前記第2計数値をゼロにリセットし、
    前記第1計数値と前記第2計数値との比が所定の比に達していると判定した場合、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した前記評価データを前記記憶部に格納する、
    請求項2乃至4の何れか一項に記載の車両データ処理装置。
  6. 前記処理部は、
    前記第1判定処理、前記第2判定処理、前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つにおいて、判定対象の数値が所定の異常範囲に含まれるか否かの判定を更に行い、
    一の判定処理において判定対象の数値が前記異常範囲に含まれると判定した場合、当該一の判定処理について算出中の前記第1累積時間をゼロにリセットする、
    請求項3に記載の車両データ処理装置。
  7. 前記処理部は、
    前記第1判定処理、前記第2判定処理、前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つにおいて、判定対象の数値が所定の異常範囲に含まれるか否かの判定を更に行い、
    一の判定処理において判定対象の数値が前記異常範囲に含まれると判定した場合、当該一の判定処理について算出中の前記第1累積時間及び前記第2累積時間をゼロにリセットする、
    請求項4に記載の車両データ処理装置。
  8. 前記処理部は、
    前記第3判定処理、前記第4判定処理及び前記第5判定処理の少なくとも1つにおいて、判定対象の数値が所定の異常範囲に含まれるか否かの判定を更に行い、
    一の判定処理において判定対象の数値が前記異常範囲に含まれると判定した場合、当該一の判定処理について算出中の前記第1計数値及び前記第2計数値をゼロにリセットする、
    請求項5に記載の車両データ処理装置。
  9. 前記記憶部は、前記判定処理ごとに前記評価データを格納し、
    前記処理部は、
    前記第1判定処理、前記第2判定処理、前記第3判定処理、前記第4判定処理、前記第5判定処理及び前記第6判定処理の少なくとも1つにおいて、判定対象の数値が所定の異常範囲に含まれるか否かを更に判定し、
    判定対象の数値が前記正常範囲に含まれることを示す一の判定処理の判定結果に応じて、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した当該一の判定処理の評価データを前記記憶部に格納し、
    判定対象の数値が前記異常範囲に含まれるとの判定結果を得ることなく、前記運転の質に関する評価が高くなるように前記評価データを変更する変更処理が連続した回数を判定処理ごとに計数し、当該計数した連続回数に応じて、1回あたりの前記変更処理における前記運転の質に関する評価の上昇分を判定処理ごとに増大させる、
    請求項2乃至8の何れか一項に記載の車両データ処理装置。
  10. 前記記憶部は、前記判定処理ごとに前記評価データを格納し、
    前記処理部は、
    判定対象の数値が前記正常範囲に含まれることを示す一の判定処理の判定結果に応じて、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した当該一の判定処理の評価データを前記記憶部に格納し、
    前記記憶部に格納した各判定処理の評価データに、それぞれ所定の重み係数を乗算し、各判定処理の当該乗算結果の合計を算出する、
    請求項2乃至9の何れか一項に記載の車両データ処理装置。
  11. 供給されるオーディオ信号に応じた音声を出力する音声出力手段を有し、
    前記処理部は、一の判定処理の判定結果に応じて、前記運転の質に関する評価が高くなるように変更した前記評価データを前記記憶部に格納する場合、当該一の判定処理に応じた所定のオーディオ信号を生成して前記音声出力手段に供給する、
    請求項2乃至10の何れか一項に記載の車両データ処理装置。
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