JP6205902B2 - 漫然状態推定装置 - Google Patents
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Description
<第1の実施形態>
1.漫然状態推定装置1の構成
漫然状態推定装置1の構成を図1に基き説明する。漫然状態推定装置1は、車両に搭載される車載装置である。漫然状態推定装置1は、入力部3、制御部5、メモリ6、及び出力部7を備える。
漫然状態推定装置1(特に制御部5)が実行する処理を説明する。
(1)車速及びステア角の記憶処理
漫然状態推定装置1は、速度センサ101を用いて、500msecごとに繰り返し、その時点での車速を検出する。検出した車速は、検出した時刻とともに、メモリ6に記憶する。メモリ6に記憶された車速は、記憶した時点から20分間経過するまで保持され、20分間が経過すると消去される。よって、メモリ6には、過去20分間において、500msecごとに繰り返し検出された車速が順次記憶される。
(2)漫然レベルLの算出処理
漫然状態推定装置1は、500msecごとに、図2のフローチャートで示す処理を繰り返し実行する。ステップ1では、メモリ6に記憶されている車速及びステア角についての統計値を算出する。この統計値とは、以下のT1〜T20である。
T2:過去2.5分間における車速の平均値
T3:過去5分間における車速の平均値
T4:過去10分間における車速の平均値
T5:過去20分間における車速の平均値
T6:過去10秒間における単位時間あたりの車速の変化率
T7:過去2.5分間における単位時間あたりの車速の変化率
T8:過去5分間における単位時間あたりの車速の変化率
T9:過去10分間における単位時間あたりの車速の変化率
T10:過去20分間における単位時間あたりの車速の変化率
T11:過去10秒間におけるステア角の平均値
T12:過去2.5分間におけるステア角の平均値
T13:過去5分間におけるステア角の平均値
T14:過去10分間におけるステア角の平均値
T15:過去20分間におけるステア角の平均値
T16:過去10秒間における単位時間あたりのステア角の変化率
T17:過去2.5分間における単位時間あたりのステア角の変化率
T18:過去5分間における単位時間あたりのステア角の変化率
T19:過去10分間における単位時間あたりのステア角の変化率
T20:過去20分間における単位時間あたりのステア角の変化率
ここで、過去X秒間(分間)における車速(又はステア角)の単位時間あたりの変化率とは、以下の(式1)で定義される値である。
そして、ドライバによる漫然度の程度の主観評価の推移と、統計値T1〜T20の算出結果とを対比することで、上述した数値範囲(統計値がその数値範囲内にあれば、漫然度の程度が増加しやすく、統計値がその数値範囲外であれば、漫然度の程度が減少しやすいという数値範囲)を決めることができる。
漫然レベルLが1〜2の場合:特に処理を実行しない。
漫然レベルLが5の場合:エアコン207によりドライバの顔に風を当てる。また、ディスプレイ209に、体操をドライバに奨める表示、及び休憩をドライバに奨める表示を行う。
ドライバの漫然状態の程度は、通常、時間の経過とともに徐々に変化する。例えば、前記ステップ2において肯定判断される状況においては、漫然状態の程度は、徐々に強くなる。一方、前記ステップ2において否定判断される状況においては、漫然状態の程度は、徐々に弱くなる。
<第2の実施形態>
本実施形態の漫然状態推定装置1の構成及び実行する処理は基本的には前記第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態では、統計値T6〜T10を以下のものにする。
T7:過去2.5分間における躍度
T8:過去5分間における躍度
T9:過去10分間における躍度
T10:過去20分間における躍度
本実施形態の漫然状態推定装置1は、前記第1の実施形態と略同様の効果を奏する。
<第3の実施形態>
本実施形態の漫然状態推定装置1の構成及び実行する処理は基本的には前記第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態では、統計値として、T1〜T10を用いず、T11〜T20を用いる。
<第4の実施形態>
本実施形態の漫然状態推定装置1の構成及び実行する処理は基本的には前記第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態では、統計値として、T2、T7、T12、T17(過去2.5分間の統計値)を用い、T1、T3〜T6、T8〜T11、T13〜T16、T18〜T20を用いない。
<第5の実施形態>
本実施形態の漫然状態推定装置1の構成及び実行する処理は基本的には前記第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態では、パラメータPと漫然レベルLとの対応表が図5に示すものである。すなわち、パラメータPが0.1以下の場合は漫然レベルLが1であり、パラメータPが0.1を超えて0.6以下の場合は漫然レベルLが2であり、パラメータPが0.6を超える場合は漫然レベルLが3である。
漫然レベルLが1の場合:特に処理を実行しない。
漫然レベルLが2の場合:スピードメータ203の背景色を通常とは異なる色とする。また、オーディオシステム205が出力する音声に、所定の警報音を割り込ませる。
<第6の実施形態>
本実施形態の漫然状態推定装置1の構成及び実行する処理は基本的には前記第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態では、統計値T11〜T15を以下のものにする。
T12:過去2.5分間におけるステア角躍度
T13:過去5分間におけるステア角躍度
T14:過去10分間におけるステア角躍度
T15:過去20分間におけるステア角躍度
本実施形態の漫然状態推定装置1は、前記第1の実施形態と略同様の効果を奏する。
例えば、前記ステップ2においては、複数の統計値のうち、所定の数(必ずしも統計値の全数でなくてもよい)以上の統計値について、予め設定された数値範囲に属すれば肯定判断し、それ以外の場合は否定判断をするようにしてもよい。
また、前記第1〜第6の実施形態に記載された構成の一部又は全部を適宜組み合わせてもよい。
また、漫然状態推定装置1は、パラメータPを漫然解消装置201に出力してもよい。そして、漫然解消装置201が、パラメータPに基き漫然レベルLを算出してもよい。
Claims (3)
- 車速、及びステア角から成る群から選択される1種以上の検出対象を検出する検出手段(101、103)と、
前記検出対象の所定期間内における統計値を繰り返し算出する統計値算出手段(5)であって、長さが異なる複数の前記所定期間のそれぞれにおける前記統計値を算出する統計値算出手段と、
前記統計値算出手段が算出した前記統計値が、予め設定された漫然条件に該当するか否かを判断する判断手段(5)と、
前記判断手段の判断結果に応じて増減するパラメータを算出するパラメータ算出手段(5)と、
前記パラメータに基きドライバの漫然状態を推定する推定手段(5)と、
を備え、
前記統計値は、車速の平均値、ステア角の平均値、単位時間あたりの車速の変化率、単位時間あたりのステア角の変化率、躍度、及びステア角躍度から成る群から選ばれる1種以上であることを特徴とする漫然状態推定装置(1)。 - 前記漫然条件は、前記統計値が、予め設定された数値範囲に属することであることを特徴とする請求項1に記載の漫然状態推定装置。
- 前記パラメータ算出手段は、前記統計値が前記漫然条件に該当すると前記判断手段が判断した場合、前記パラメータを一方の方向に変化させ、前記統計値が前記漫然条件に該当しないと前記判断手段が判断した場合、前記パラメータを前記一方とは反対方向に変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の漫然状態推定装置。
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