JP2013190513A - 画素駆動回路、表示装置、及び電子機器 - Google Patents

画素駆動回路、表示装置、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】出力アンプを高速に動作させることなく高精度に出力アンプのばらつきの補正が可能な画素駆動回路、表示装置、及び電子機器等を提供する。
【解決手段】画素駆動回路100は、補正期間において第1の電圧を出力するように制御されると共に、補正期間後の駆動期間において第1の補正画素データに基づいて画素を駆動する出力アンプ132と、所与の電圧範囲の複数の電圧の各々を比較電圧として、各比較電圧と第1の電圧とを順次比較するコンパレーター176と、コンパレーター176の比較結果に基づき、コンパレーター176の比較電圧に対応した制御データをラッチする制御データラッチ174と、制御データに対応した第1の補正データをラッチする補正データラッチ122と、駆動期間において、第1の補正データに基づいて画素データを補正した第1の補正画素データを生成する画素データ補正回路124とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、画素駆動回路、表示装置、及び電子機器等に関する。
近年、液晶表示装置や液晶プロジェクター等の表示装置の高精細化、多階調化が進み、画素を構成する表示素子の特性のばらつきに起因した表示ムラが目立つようになり、表示品質を低下させる要因となっている。
そこで、例えば特許文献1及び特許文献2には、有機エレクトロルミネッセンス(Electro-Luminescence:以下、EL)表示装置を構成する各画素の電流のばらつきを補正する技術が開示されている。この特許文献1には、各画素に設けられる駆動用トランジスターに定電流を流したときに検出される測定電圧と、これに対応する基準電圧との差分値から素子特性の変動量に対応する特定値を検出するようにした技術が開示されている。特許文献1では、この特定値に基づいて補正データに変換し、該補正データを用いて本来の画素データを補正する。また、特許文献2には、特許文献1と同様に、各画素の駆動トランジスターのばらつきに起因した輝度のばらつきを、ブランキング期間中に、EL素子のカソード電流から検出し、補正するようにした技術が開示されている。
一方、表示素子の特性のばらつきよりも、画素を駆動する画素駆動回路における出力する出力アンプのばらつきに起因して、表示品質を低下させる場合がある。
例えば特許文献3には、画素駆動回路を構成し、画素に駆動信号を出力する出力アンプのばらつきを補正する技術が開示されている。この特許文献3には、コンパレーターを備え、複数の出力アンプの各々を動作させて出力した電圧と、一定の基準電圧とを該コンパレーターにより比較するようにした画素駆動回路が開示されている。この画素駆動回路は、コンパレーターの比較結果の変化時点のデータを補正データとして、各出力アンプの補正用のレジスターにラッチし、ラッチしたレジスター値と本来の画素データとを加算した補正画素データを各出力アンプの駆動データとする。
特開2009−192854号公報 特開2008−158222号公報 特開2010−78968号公報
3LCD(Liquid Crystal Display)方式でフルHD(High Definition)規格のプロジェクター用の各液晶パネルを駆動する画素駆動回路では、120Hzのフレーム周波数で駆動する場合、1水平走査期間は、約7μs(≒1/120/1200)となる。特許文献3に開示された技術では、この水平走査期間内に、出力アンプの出力電圧を階段状に変化させ、基準電圧と各出力電圧とを比較する。そのため、例えば16段階で出力電圧を変化させる場合、350ns(≒7μs/(16+α)、αは動作前後の余裕時間)の間で出力アンプが出力電圧を変化させればよい。
ところが、近年では、表示解像度が、1920×1080のフルHD規格から、いわゆる4K2K(4096×2160)と呼ばれる解像度に高精細化が進んでいる。更に、明るい3D表示を実現するためには、フレーム周波数が120Hzから240Hz、480Hzにまで高くする必要がある。フレーム周波数が480Hzのとき、1水平走査期間は、946ns(≒1/480/2200)となってしまう。例えば、画素領域の対向する位置に配置される2つの画素駆動回路により駆動するようにすれば、各画素駆動回路が駆動すべき画素数が半分になるため、1水平走査期間は、約1.9μs(≒1/480/1100)とすることができる。ところが、別々の画素駆動回路に出力アンプが搭載されることになり、出力アンプのばらつきがより一層大きくなる。
1走査ライン方向の画素数が増加して画素駆動回路が備える出力アンプの数が増加し、複数の画素駆動回路で表示装置を駆動する場合には、ばらつきが大きくなるため、特許文献3の技術では、出力アンプの出力電圧を変化させる段階数を増加させる必要がある。出力アンプの出力電圧を例えば32段階で変化させようとすると、1水平走査期間は、50ns(≒1.9μs/(32+α))となる。
このように、1水平走査期間が短くなると、出力アンプをより高速で動作させる必要がある。ところが、出力アンプを高速に動作させようとすると、所定期間内に目的となる電圧まで到達させることができなくなったり、信号変化時のスイッチングノイズが目立つようになったりする弊害がある。ノイズは、コンパレーターの誤作動を招き、1水平走査期間内に正確に検出できず、表示期間のブランキング期間に補正することができなくなるといった問題を招く。一方、1水平走査期間を跨いで補正を行おうとすると、水平同期信号の変化によってノイズの影響を大きく受け、高精度に補正することができなくなる。特に、各画素駆動回路が備える出力アンプの数が増加すると、出力アンプ毎にコンパレーターまでの配線長が異なり、ノイズの影響を受ける度合いも異なってしまうため、より一層高精度な補正を困難にするという問題がある。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は態様として実現することが可能である。
(1)本発明の第1の態様は、画素を駆動する画素駆動回路が、第1の補正期間において第1の電圧を出力するように制御されると共に、前記第1の補正期間後の駆動期間において第1の補正画素データに基づいて画素を駆動する第1の出力アンプと、所与の電圧範囲の複数の電圧の各々を比較電圧として、各比較電圧と前記第1の電圧とを順次比較するコンパレーターと、前記コンパレーターの比較結果に基づいて、前記コンパレーターに供給される前記比較電圧に対応した制御データをラッチする制御データラッチと、前記制御データに対応した第1の補正データをラッチする第1の補正データラッチと、前記駆動期間において、前記第1の補正データに基づいて画素データを補正した前記第1の補正画素データを生成する第1の画素データ補正回路とを含む。
本態様によれば、第1の出力アンプが第1の電圧をコンパレーターに出力し、該コンパレーターが、順次更新される比較電圧と第1の電圧とを比較するようにしたので、第1の出力アンプを高速動作させる必要がなくなる。そのため、第1の出力アンプの出力電圧を変化させる場合に比べて、電圧変化時のスイッチンクノイズをなくすことができる。更に、第1の出力アンプとコンパレーターとの間の配線長に応じたノイズの影響を受けることがなく、高精度に第1の出力アンプの補正データを決定し、第1の出力アンプのばらつきを補正することができるようになる。
(2)本発明の第2の態様に係る画素駆動回路は、第1の態様において、第2の補正期間において前記第1の電圧を出力するように制御されると共に、前記第2の補正期間後の前記駆動期間において第2の補正画素データに基づいて画素を駆動する第2の出力アンプと、第2の補正データをラッチする第2の補正データラッチと、前記駆動期間において、前記第2の補正データに基づいて画素データを補正した前記第2の補正画素データを生成する第2の画素データ補正回路とを含み、前記第1の補正期間において、前記コンパレーターが、各比較電圧と前記第1の出力アンプが出力した前記第1の電圧とを順次比較し、前記制御データラッチが、前記コンパレーターの比較結果に基づいて前記比較電圧に対応した制御データをラッチし、前記第2の補正期間において、前記コンパレーターが、各比較電圧と前記第2の出力アンプが出力した前記第1の電圧とを順次比較し、前記制御データラッチが、前記コンパレーターの比較結果に基づいて前記比較電圧に対応した制御データをラッチし、前記第2の補正データラッチが、前記制御データに対応した前記第2の補正データをラッチする。
本態様においては、第1の出力アンプと同様に、第2の出力アンプが第1の電圧をコンパレーターに出力し、該コンパレーターが、順次更新される比較電圧と第1の電圧とを比較する。これにより、各出力アンプを高速動作させることなく、第1の出力アンプと第2の出力アンプのばらつきを、高精度に補正することができるようになる。
(3)本発明の第3の態様に係る画素駆動回路では、第1の態様又は第2の態様において、前記コンパレーターは、前記比較電圧に応じて各ゲートに前記電圧範囲の高電位側電圧又は低電位側電圧が供給される複数の第1の差動入力トランジスターと、ゲートに前記第1の電圧に対応したゲート信号が供給される1又は複数の第2の差動入力トランジスターとを有する差動トランジスター対を含む差動増幅回路と、前記差動増幅回路の出力に接続されるソース接地回路とを含み、前記複数の第1の差動入力トランジスターは、各トランジスターが並列に接続され、各トランジスターの電流駆動能力が互いに異なるように形成され、前記1又は複数の第2の差動入力トランジスターの電流駆動能力は、前記複数の第1の差動入力トランジスターの電流駆動能力と等しくなるように形成される。
本態様においては、コンパレーターを、差動増幅回路とソース接地回路とにより構成し、該差動増幅回路の一方の差動入力トランジスターを重み付けし、比較電圧に応じて電圧範囲の高電位側電圧又は低電位側電圧を供給するようにした。これにより、オープンループ制御により比較動作を行うことができるので、より一層、比較動作の高速化を実現することができる。従って、出力アンプの出力電圧を高速に変化させる場合に比べて、スイッチングノイズ等の影響を回避するだけではなく、より一層高速に補正データを決定することができるようになる。
(4)本発明の第4の態様に係る画素駆動回路は、第1の態様乃至第3の態様のいずれかにおいて、前記電圧範囲の各比較電圧を電位が高い順又は電位が低い順に変化させたとき、前記制御データラッチは、前記コンパレーターの比較結果が変化したとき、前記コンパレーターに供給される前記比較電圧に対応した制御データをラッチする。
本態様によれば、上記の効果に加えて、非常に簡素な構成で、比較電圧に対応した制御データを特定し、補正データを決定することができるようになる。
(5)本発明の第5の態様に係る画素駆動回路では、第1の態様乃至第4の態様のいずれかにおいて、前記電圧範囲は、画素データの一部に対応する電圧範囲である。
本態様によれば、比較電圧を生成する電圧範囲を特定することができるので、画素データに対応しない電圧範囲とする場合に比べて、構成を大幅に簡素化することができるようになる。
(6)本発明の第6の態様に係る画素駆動回路は、第5の態様において、前記電圧範囲の高電位側電圧と低電位側電圧とを含む複数の階調電圧を出力する階調電圧生成回路を含む。
本態様によれば、階調電圧生成回路が生成する階調電圧の種類を減らすことができ、階調電圧信号線の本数を削減して、画素駆動回路の回路規模を縮小することができる。
(7)本発明の第7の態様に係る画素駆動回路では、第6の態様において、前記高電位側電圧は、前記階調電圧生成回路の高電位側電源電圧より低電位側の電圧であり、且つ、前記低電位側電圧は、前記階調電圧生成回路の低電位側電源電圧より高電位側の電圧である。
本態様によれば、階調表示に敏感な範囲で出力アンプの補正データを決定することができるようになり、表示画像に依存することなく表示品質の低下を防止することができるようになる。
(8)本発明の第8の態様に係る画素駆動回路では、第1の態様乃至第7の態様のいずれかにおいて、前記第1の電圧は、前記電圧範囲の中間電圧である。
本態様によれば、階調表示に敏感な範囲で出力アンプの補正データを決定することができるようになり、表示品質の低下をより一層防止することができるようになる。
(9)本発明の第9の態様は、表示装置が、画素領域に形成される複数の画素と、前記複数の画素を駆動する第1の態様乃至第8の態様のいずれか記載の画素駆動回路とを含む。
本態様によれば、出力アンプを高速に動作させることなく高精度に出力アンプのばらつきが補正され、高精細で多階調の表示が可能な表示装置を提供することができるようになる。
(10)本発明の第10の態様は、表示装置が、画素領域に形成される第1の画素及び第2の画素と、前記第1の画素及び前記第2の画素を駆動する第1の画素駆動回路及び第2の画素駆動回路とを含み、前記第1の画素駆動回路は、第1の態様乃至第8の態様のいずれか記載の画素駆動回路であり、前記第2の画素駆動回路は、第3の補正期間において前記第1の電圧を出力するように制御されると共に、前記第3の補正期間後の前記駆動期間において第3の補正画素データに基づいて画素を駆動する第3の出力アンプと、第3の補正データをラッチする第3の補正データラッチと、前記駆動期間において、前記第3の補正データに基づいて画素データを補正した前記第3の補正画素データを生成する第3の画素データ補正回路とを含み、前記第3の補正期間において、前記コンパレーターが、前記比較電圧と前記第3の出力アンプが出力した前記第1の電圧とを比較し、前記制御データラッチが、前記コンパレーターの比較結果に基づいて前記比較電圧に対応した制御データをラッチし、前記第3の補正データラッチが、前記制御データに対応した前記第3の補正データをラッチする。
本態様によれば、画素駆動回路毎に出力アンプのばらつきを補正する場合に比べて、コンパレーターのばらつきの影響がなくなるため、より一層高精度な補正が可能となる。
(11)本発明の第11の態様に係る表示装置では、第10の態様において、前記第1の画素及び前記第2の画素の各々は、第1の色成分のサブ画素、第2の色成分のサブ画素、及び第3の色成分のサブ画素を含み、前記第1の画素駆動回路及び前記第2の画素駆動回路は、前記画素領域を挟む位置に対向配置され、前記第1の画素駆動回路は、前記第1の画素を構成する前記第1の色成分のサブ画素と、前記第2の画素を構成する前記第1の色成分のサブ画素及び前記第3の色成分のサブ画素とを駆動し、前記第2の画素駆動回路は、前記第1の画素を構成する前記第2の色成分のサブ画素及び前記第3の色成分のサブ画素と、前記第2の画素を構成する前記第2の色成分のサブ画素とを駆動する。
本態様によれば、上記の効果に加えて、サブ画素と画素駆動回路とを接続するための配線を減らし、画素ピッチと、駆動部分の回路のピッチを揃えることができるようになる。これによりチップ上のデッドスペースがなくなり、チップコストを最小限に抑えることができるようになる。また、第1の画素駆動回路は第1の色成分のサブ画素専用とし、第2の画素駆動回路は第2の色成分のサブ画素専用とするようにしたので、色の調整を行いやすくなり、それぞれ個別に調整することが可能となる。この結果、同一階調を表示させた場合でも、縦方向の筋が現れることなく、小型化及び高精細化が可能な表示装置を提供することができるようになる。
(12)本発明の第12の態様に係る表示装置では、第10の態様又は第11の態様において、前記第3の色成分は、前記第1の色成分及び前記第2の色成分より視感度が低い色成分である。
本態様によれば、別々の画素駆動回路により駆動する場合に、対向する別方向から駆動されることによる輝度の差が生じても、人の目に認識されにくく、表示品質の低下を招くことなく、小型化及び高精細化が可能な表示装置を提供することができるようになる。
(13)本発明の第13の態様に係る表示装置では、第10の態様乃至第12の態様のいずれかにおいて、前記第1の画素駆動回路及び前記第2の画素駆動回路は、前記画素領域が形成される基板上に形成される。
本態様によれば、画素領域、第1の画素駆動回路及び第2の画素駆動回路が同一基板に形成され、表示品質を低下させることなく、より一層の小型化及び高精細化が可能な表示装置を提供することができるようになる。
(14)本発明の第14の態様に係る表示装置では、第10の態様乃至第13の態様のいずれかにおいて、前記第1の画素及び前記第2の画素の各々は、有機エレクトロルミネッセンス素子を含む。
本態様によれば、表示品質を低下させることなく、小型化及び高精細化が可能な有機エレクトロルミネッセンス表示装置を提供することができるようになる。
(15)本発明の第15の態様は、電子機器が、第1の態様乃至第8の態様のいずれか記載の画素駆動回路を含む。
本態様によれば、表示品質を低下させることなく、小型化及び高精細化が可能な表示装置が適用される電子機器を提供することができるようになる。
(16)本発明の第16の態様は、電子機器が、第9の態様乃至第15の態様のいずれか記載の表示装置を含む。
本態様によれば、表示品質を低下させることなく、小型化及び高精細化が可能な表示装置が適用される電子機器を提供することができるようになる。
本実施形態における画素駆動回路の構成例のブロック図。 本実施形態におけるデマルチプレクサーの動作説明図。 本実施形態における出力アンプ補正部において選択される電圧範囲の説明図。 本実施形態における出力アンプ補正制御回路の構成例のブロック図。 本実施形態における比較電圧生成回路の構成例を示す図。 本実施形態におけるコンパレーターの構成例の回路図。 本実施形態における画素駆動回路の出力アンプの補正制御方法のフロー図。 本実施形態における画素駆動回路の出力アンプの補正制御方法のフロー図。 図8の出力アンプの補正データの決定処理の説明図。 本実施形態における出力アンプ補正部の動作例のタイミング図。 本実施形態における表示装置の構成例のブロック図。 図11の表示装置の駆動方法のフロー図。 図11の画素領域に形成される画素を構成するサブ画素の構成例の回路図。 図13のサブ画素の駆動波形の一例を示す図。 本実施形態の変形例における表示装置の構成例を示す図。 図16(A)は本実施形態又はその変形例における表示装置が適用された電子機器としてのモバイル型のパーソナルコンピューターの構成の斜視図。図16(B)は本実施形態又はその変形例における表示装置が適用された電子機器としての携帯電話機の構成の斜視図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の課題を解決するために必須の構成要件であるとは限らない。
なお、以下では、本発明に係る画素駆動回路として、マルチ駆動を行う画素駆動回路を例に説明するが、本発明に係る実施形態は、以下のものに限定されない。また、以下では、本発明に係る表示装置として、各画素が有機EL素子を含む複数の画素が配列される表示装置を例に説明するが、本発明に係る実施形態は、以下のものに限定されない。
1. 画素駆動回路
図1に、本発明の一実施形態に係る画素駆動回路の構成例のブロック図を示す。画素駆動回路100は、シフトレジスター110と、ラッチ112〜112と、ラインラッチ114〜114と、時分割スイッチ116〜116と、駆動部120〜120と、階調電圧生成回路160と、出力アンプ補正部170とを備えている。以下では、Nは、2以上の整数とする。
駆動部120は、補正データラッチ122と、画素データ補正回路124と、レベルシフター126と、DAC(Digital-Analog Convertor)128と、出力アンプ132と、出力スイッチ134と、デマルチプレクサー136とを備えている。駆動部120は、補正データラッチ122と、画素データ補正回路124と、レベルシフター126と、DAC128と、出力アンプ132と、出力スイッチ134と、デマルチプレクサー136とを備えている。同様に、駆動部120は、補正データラッチ122、画素データ補正回路124、レベルシフター126、DAC128、出力アンプ132、出力スイッチ134、デマルチプレクサー136を備えている。即ち、駆動部120〜120の各々は、同様の構成を有している。
出力アンプ補正部170は、比較電圧生成回路172と、制御データラッチ174と、コンパレーター176と、出力アンプ補正制御回路178とを備えている。
シフトレジスター110は、所与の取込開始クロックCKを図示しない動作クロックに同期してシフトすることにより、取込クロックをラッチ112〜112に対して順次出力する。
ラッチ112〜112の各々は、画素データRDが供給される画素データ信号線に接続される。ラッチ112〜112の各々は、複数のフリップフロップを備え、各フリップフロップにシフトレジスター110から、対応する取込クロックが入力される。112〜112の各々は、シフトレジスター110からの取込クロックにより、所与の取り込みビット数単位で画素データRDを取り込む。
ラインラッチ114〜114の各々は、ラッチ112〜112の各々に対応して設けられる。ラインラッチ114〜114の各々には、ラッチ信号LATが入力され、ラッチ信号LATに同期して、対応するラッチに取り込まれた画素データを一斉に取り込むことで、1水平走査分の画素データをラッチする。
時分割スイッチ116〜116の各々は、ラインラッチ114〜114の各々に対応して設けられる。時分割スイッチ116〜116の各々には、1水平走査期間を18分割した時分割タイミング信号SELが入力される。時分割スイッチ116〜116の各々は、時分割タイミング信号SELに基づいて、対応するラインラッチに取り込まれた1水平走査分の画素データを18回にわたって読み出し、対応する画素データ補正回路に順番に供給する。
本実施形態では、例えばブランキング期間中に設けられる補正期間に、各駆動部が有する出力アンプを1つ選択して、当該出力アンプ用の補正データを決定する。このとき、出力アンプは、所定の一定電圧を出力するように制御され、コンパレーター176が、比較電圧を変化させながら出力アンプの出力電圧と比較する。そして、コンパレーター176の比較結果に基づいて、出力アンプの出力電圧を補正するための補正データが決定される。次の補正期間において他の出力アンプについても同様に補正データを決定することで、駆動部120〜120が有する出力アンプのばらつきを補正することができる。
駆動部120〜120の各々は、同様の構成である。以下では、駆動部120について説明し、駆動部120〜120については説明を省略する。
駆動部120において、補正データラッチ122(第1の補正データラッチ)は、出力アンプ132の補正期間中に決定される補正データ(第1の補正データ)をラッチする。具体的には、補正データラッチ122は、駆動部120の出力アンプ132の補正期間において制御データラッチ174にラッチされた制御データに対応した補正データを、補正期間終了後にラッチする。この制御データは、コンパレーター176の比較電圧に対応している。
ここで、補正データラッチ122の出力は、マスク制御が可能に構成されることが望ましい。具体的には、出力アンプ132の補正期間中は、補正データラッチ122にラッチされた補正データがマスクされ、駆動期間中にのみ補正データの出力が有効になるように制御される。また、補正データラッチ122は、出力アンプ132の補正期間中に、強制的にゼロデータを出力するようにしてもよい。或いはまた、補正期間に先立って、補正データラッチ122にゼロデータをラッチさせるようにしてもよい。
画素データ補正回路124(第1の画素データ補正回路)は、補正データラッチ122にラッチされた補正データを用いて、時分割スイッチ116から供給される画素データを補正し、補正画素データ(第1の補正画素データ)を生成する。具体的には、画素データ補正回路124は、画素データと補正データとを加算して、補正画素データを生成する。
レベルシフター126は、画素データ補正回路124によって生成された補正画素データの振幅レベルを変換する。
階調電圧生成回路160は、複数の階調電圧を生成する。階調電圧生成回路160によって生成された複数の階調電圧の各々は、対応する階調電圧信号線を介して駆動部120〜120のDAC128〜128に供給される。
DAC128は、レベルシフター126からの画素データ(具体的には、補正画素データ。以下、適宜、画素データと表記する。)に基づいて、階調電圧生成回路160によって生成された階調電圧を選択する。DAC128によって選択された階調電圧は、出力アンプ132に供給される。
出力アンプ132は、ボルテージフォロワー接続された演算増幅器により構成され、演算増幅器の他方の入力には、DAC128によって選択された階調電圧が供給される。出力アンプ132は、補正期間において所定の一定電圧を出力するように制御され、補正期間後の駆動期間において、画素データ補正回路124によって補正された画素データに基づいて画素に駆動信号を出力する。
出力スイッチ134は、補正期間において、出力アンプ132の出力電圧をコンパレーター176に出力する制御を行い、駆動期間において、出力アンプ132の出力電圧をデマルチプレクサー136に出力する制御を行う。
デマルチプレクサー136には、1水平走査期間を18分割した各期間においてアクティブとなる選択信号SEL1〜SEL18が入力される。デマルチプレクサー136は、出力アンプ132の出力である駆動信号を、選択信号SEL1〜SEL18により選択された出力端子に分配する。
図2に、デマルチプレクサー136の動作説明図を示す。図2は、横軸を時間軸とし、出力アンプ132の出力、選択信号SEL1〜SEL18、デマルチプレクサー136の18出力を模式的に表す。なお、図2では、デマルチプレクサー136の選択順序が、選択信号SEL1から選択信号SEL18まで順番にアクティブになるものとしている。この選択順序は、選択信号SEL1〜SEL18の各々をアクティブにする順序を変更することで、任意に変更することができる。
出力アンプ132の出力は、駆動信号dr1,dr2,・・・,dr18が時分割で多重化されている。この時分割タイミング対応して選択信号SEL1〜SEL18の1つをアクティブにすることにより、デマルチプレクサー136は、対応する出力端子に駆動信号を分配する。
ところで、本実施形態において、できるだけ狭い電圧範囲内でコンパレーター176による比較動作を行うことが望ましい。そのため、出力アンプ補正部170は、階調電圧生成回路160によって生成された複数の階調電圧のうち画素データの上位ビットに基づいて選択される2つの階調電圧により特定される所定の電圧範囲内で比較動作を行って補正データを決定する。
図3に、本実施形態における出力アンプ補正部170において選択される電圧範囲の説明図を示す。図3は、階調電圧生成回路160の高電位側電源電圧VDDH及び低電位側電源電圧VSSHとの間に生成される階調電圧を模式的に表す。
本実施形態において、画素データを12ビットとすると、階調電圧生成回路160は、4096階調の各々に対応した複数の階調電圧を生成する。DAC128は、画素データに基づいて、階調電圧生成回路160からの複数の階調電圧の中から1つの階調電圧を選択する。
一方、出力アンプ補正部170は、階調電圧生成回路160によって生成された複数の階調電圧から、画素データの例えば上位7ビットに基づいて1つの電圧範囲を選択する。即ち、出力アンプ補正部170は、階調電圧生成回路160によって生成された複数の階調電圧により定まる複数の電圧範囲VR1〜VR128のうちの1つの電圧範囲を選択する。そして、出力補正部170は、選択した電圧範囲内を画素データの下位5ビットに基づいて分割して得られる複数の比較電圧と、補正対象の出力アンプが出力する一定電圧とを比較して、当該出力アンプの補正データを決定する。こうすることで、出力アンプの補正期間の短縮化を図ると共に、高精度な出力アンプの補正を可能とする。
具体的には、出力アンプ補正部170において、比較電圧生成回路172は、階調電圧生成回路160によって生成された128種類の電圧範囲の中の1つの電圧範囲における複数の比較電圧を順次生成する。比較電圧生成回路172は、選択した1つの電圧範囲の高電位側電圧及び低電位側電圧である隣り合う階調電圧DVH,DVLの間の複数の比較電圧を、電位が高い順又は電位が低い順に、順番に出力する。
ここで、階調電圧DVHは、画素データの上位7ビット(広義には、画素データの一部)に対応した電圧範囲の高電位側電圧であり、階調電圧DVLは、この電圧範囲の低電位側電圧である。階調電圧DVH,DVLにより特定される電圧範囲は、補正対象の出力アンプが補正期間において出力する一定電圧を含む範囲である。即ち、階調電圧生成回路160は、比較電圧生成回路172が生成する複数の比較電圧が含まれる電圧範囲の階調電圧DVH,DVLを含む複数の階調電圧を出力することができる。ここで、階調電圧DVHは、階調電圧生成回路160の高電位側電源電圧VDDHより低電位側の電圧であり、且つ、階調電圧DVLは、階調電圧生成回路160の低電位側電源電圧VSSHより高電位側の電圧である。
制御データラッチ174は、コンパレーター176の比較結果に基づいて、出力アンプ補正制御回路178において生成される比較電圧生成回路172の制御データをラッチする。ここで、制御データは、コンパレーター176に供給される比較電圧に対応した制御データである。
コンパレーター176は、補正対象の出力アンプの出力電圧と、比較電圧生成回路172によって生成された比較電圧とを比較し、比較結果に対応した比較信号CMPOUTを出力する。本実施形態では、補正対象の出力アンプは、最大階調電圧(5V)と最小階調電圧(0V)との間の中間付近の電圧範囲(DVL=2.5V、DVH=2.55V)の中間電圧(=(DVH+DVL)/2)である一定電圧(第1の電圧)を出力するように制御される。
出力アンプ補正制御回路178は、出力アンプのばらつきの補正制御を行う。具体的には、出力アンプ補正制御回路178は、補正期間において出力アンプ132〜132の1つを補正対象として選択し、選択した補正対象の出力アンプに上記の一定電圧を出力するように制御する。そして、出力アンプ補正制御回路178は、制御データを更新して比較電圧生成回路172により電位が高い順又は低い順に比較電圧を変化させる。その後、補正対象の出力アンプが出力する一定電圧と比較電圧とを比較するコンパレーター176の比較結果が変化したとき、変化時点の制御データを、制御データラッチ174に供給する。出力アンプ補正制御回路178は、補正期間終了後に、該制御データに対応した補正データを、補正対象の出力アンプを含む駆動部の補正データラッチにラッチさせる制御を行う。
図4に、出力アンプ補正制御回路178の構成例のブロック図を示す。
出力アンプ補正制御回路178は、出力アンプ補正制御部180と、出力アンプ補正カウンター182と、制御信号生成部184とを備えている。出力アンプ補正制御部180は、垂直同期信号VSYNC及び水平同期信号HSYNCに基づいて、ブランキング期間を検出し、検出したブランキング期間に設けられる補正期間において、出力アンプの補正データを決定する制御を行う。出力アンプ補正カウンター182は、比較電圧を生成するための5ビットのカウント値を更新し、該カウント値に対応した5ビットの制御データを出力する。比較電圧生成回路172は、この制御データに対応した比較電圧を生成する。制御信号生成部184は、比較電圧生成回路172、補正データラッチ122〜122、出力アンプ132〜132、出力スイッチ134〜134等を制御する制御信号を生成する。
図5に、比較電圧生成回路172の構成例を示す。
比較電圧生成回路172は、比較電圧範囲選択回路190と、レベルシフター192と、アナログスイッチ群194とを備えている。比較電圧範囲選択回路190は、出力アンプ補正制御回路178からの制御信号に基づいて、128種類の電圧範囲の中から選択した1つの電圧範囲の高電位側電圧及び低電位側電圧である隣り合う2つの階調電圧DVH,DVLを出力する。レベルシフター192は、出力アンプ補正制御回路178からの5ビットの制御データの振幅レベルを変換し、変換後の制御データの各ビットの論理レベルに応じて階調電圧DVH又は階調電圧DVLを割り当てたゲート信号GP0〜GP4を出力する。
アナログスイッチ群194には、レベルシフター192から振幅レベルが変換された後の制御データの各ビットと、各ビットの反転ビットとが入力される。アナログスイッチ群194は、出力毎に、各々が階調電圧DVH,DVLに接続される2つのトランスファー回路を有している。各トランスファー回路は、各ビットの正転ビット及び対応する反転ビットによりオンオフ制御され、2つのトランスファー回路のうち1つのトランスファー回路のみがオンとなるように制御される。この結果、ゲート信号GP0〜GP4の各々は、制御データの各ビットに応じて階調電圧DVH又は階調電圧DVLが割り当てられる。
アナログスイッチ群194によって生成されたゲート信号GP0〜GP4は、コンパレーター176に供給される。
図6に、コンパレーター176の構成例の回路図を示す。
コンパレーター176は、差動増幅回路200と、ソース接地回路210とを備えている。差動増幅回路200は、第1の差動入力部202と、第2の差動入力部204と、カレントミラー回路206と、基準電圧VREFNにより制御される電流制御トランジスター208とを備えている。
第1の差動入力部202は、各々がN型のMOSトランジスターにより形成された複数の第1の差動入力トランジスターを備えている。複数の第1の差動入力トランジスターを構成する各トランジスターのゲートには、比較電圧に応じて階調電圧DVH又は階調電圧DVLが供給される。
複数の第1の差動入力トランジスターの各トランジスターは、並列に接続され、各トランジスターの電流駆動能力が互いに異なるように形成される。即ち、複数の第1の差動入力トランジスターの各々は、電流駆動能力の重み付けがされている。具体的には、ゲート信号GP0がゲートに供給される第1の差動入力トランジスターの電流駆動能力を「1」とすると、ゲート信号GP1がゲートに供給される第1の差動入力トランジスターの電流駆動能力が「2」となるように形成される。また、ゲート信号GP2がゲートに供給される第1の差動入力トランジスターの電流駆動能力が「4」、ゲート信号GP3がゲートに供給される第1の差動入力トランジスターの電流駆動能力が「8」となるように形成される。更に、ゲート信号GP4がゲートに供給される第1の差動入力トランジスターの電流駆動能力が「16」となるように形成される。
第2の差動入力部204は、各々がN型のMOSトランジスターにより形成された1又は複数の第2の差動入力トランジスターを備えることができる。1又は複数の第2の差動入力トランジスターの電流駆動能力が、第1の差動入力部202を構成する複数の第1の差動入力トランジスターの電流駆動能力と等しくなるように形成される。なお、図6では、第2の差動入力トランジスターは、対となる第1の差動入力トランジスターに対応して、各々が同じ電流駆動能力となるように設けられている。第2の差動入力トランジスターのゲートには、補正対象の出力アンプの出力電圧AMPOUTが供給される。
カレントミラー回路206は、ゲート同士が接続された2つのP型のMOSトランジスターにより構成される。このようなカレントミラー回路206は、高電位側電源電圧VDDHが供給される電源線と、複数の第1の差動入力トランジスターのドレイン及び複数の第2の差動入力トランジスターのドレインとの間に接続される。また、2つのP型のMOSトランジスターのゲートは、複数の第2の差動入力トランジスターのドレインと接続される。
電流制御トランジスター208は、N型のMOSトランジスターにより構成され、低電位側電源電圧VSSHが供給される電源線と、複数の第1の差動入力トランジスターのソース及び複数の第2の差動入力トランジスターのソースとの間に接続される。
ソース接地回路210は、P型のMOSトランジスターにより構成される駆動トランジスター212と、N型のMOSトランジスターにより構成される駆動トランジスター214とを備えている。駆動トランジスター212のソースには、高電位側電源電圧VDDHが供給され、ゲートには、差動増幅回路200の出力が接続され、ドレインには、コンパレーター176からの比較信号CMPOUTが出力される出力端子が接続される。駆動トランジスター214のソースには、低電位側電源電圧VSSHが供給され、ゲートには、基準電圧VREFNが供給される。
以上のような構成において、第1の差動入力部202には、制御データに対応した比較電圧が供給される。この比較電圧が、補正対象の出力アンプが出力した出力電圧AMPOUTより高電位のとき、差動増幅回路200では、第1の差動入力トランジスターのソース・ドレイン間のインピーダンスがより低くなる。この結果、駆動トランジスター212のゲートの電位が下がり、コンパレーター176の出力信号の電位が上がる。一方、比較電圧が、補正対象の出力アンプが出力した出力電圧AMPOUTより低電位のとき、差動増幅回路200では、第1の差動入力トランジスターのソース・ドレイン間のインピーダンスがより高くなる。この結果、駆動トランジスター212のゲートの電位が上がり、コンパレーター176の出力信号の電位が下がる。
なお、図6において、補正期間に先立ってアクティブとなる初期化信号により、差動増幅回路200の出力に接続される初期化用MOSトランジスターをオンにする制御を行うようにしてもよい。この初期化用MOSトランジスターは、例えばP型のMOSトランジスターにより構成され、ソースに高電位側電源電圧VDDHが供給され、ドレインに差動増幅回路200の出力が接続される。こうすることで、補正期間の開始時点において差動増幅回路200の出力が初期化されているため、コンパレーター176の動作を高速化することができるようになり、コンパレーター176の高速動作に起因して誤った出力となることを防止することができる。
本実施形態によれば、図6に示すような構成のコンパレーター176を採用することによって、出力アンプと異なり、オープンループ制御により比較動作を行うため、より一層の高速化を実現することができる。従って、出力アンプの出力電圧を高速に変化させる場合に比べて、スイッチングノイズ等の影響を回避するだけではなく、より一層高速に補正データを決定することができるようになる。
〔出力アンプの補正制御〕
図7及び図8に、本実施形態における画素駆動回路100の出力アンプの補正制御方法のフロー図を示す。
図9に、図8の出力アンプの補正データの決定処理の説明図を示す。図9は、横軸に時間軸、縦軸に補正対象の出力アンプの出力電圧を表す。
まず、画素駆動回路100は、出力アンプ補正制御部180において、垂直同期信号VSYNC及び水平同期信号HSYNCに基づいて、補正期間であるか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1において、例えば出力アンプ補正制御部180は、垂直同期信号VSYNCがアクティブになったことを検出後、所定ライン数分の水平同期信号HSYNCがアクティブになったことを検出したとき、ブランキング期間であると判断する。そして、出力アンプ補正制御部180は、このブランキング期間中の1水平走査期間を補正期間として検出する。
ステップS1において補正期間であると判定されたとき(ステップS1:Y)、画素駆動回路100は、出力アンプ補正制御部180により出力アンプの補正データの決定処理を行い(ステップS2)、ステップS1に戻る(リターン)。
ステップS1において補正期間ではないと判定されたとき(ステップS1:N)、画素駆動回路100は、出力アンプ補正制御部180において、駆動期間であるか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3において、例えば出力アンプ補正制御部180は、垂直同期信号VSYNCがアクティブになると、表示期間が開始されたと判断して、その後の表示ライン数分の各水平走査期間を駆動期間として検出する。
ステップS3において駆動期間であると判定されたとき(ステップS3:Y)、画素駆動回路100は、駆動部毎に、補正データラッチにラッチされた補正データを用いて画素データを補正する(ステップS4)。そして、画素駆動回路100は、ステップS4において生成された補正画素データに基づいて画素を駆動し(ステップS5)、ステップS1に戻る(リターン)。
ステップS3において駆動期間ではないと判定されたとき(ステップS3:N)、画素駆動回路100は、ステップS1に戻る(リターン)。
ステップS2の出力アンプの補正データの決定処理は、図8に示すように、出力アンプ補正制御部180が、補正対象の出力アンプを選択し、選択した出力アンプに対して、図9に示すように所定の一定電圧Vctを出力するように指示する(ステップS10)。
ステップS10において選択された出力アンプは、制御信号生成部184によって生成された制御信号に基づいて、一定電圧Vctとして予め決められた電圧範囲の中間電圧をコンパレーター176に出力する(ステップS11)。例えば画素データが12ビットのとき、定数「810h」を当該出力アンプに対応するDACに入力することで、当該出力アンプが出力する電圧Vctは、ほぼ中心電圧である「800h」に対して16階調分上の「810h」に対応した電圧となる。ここで、一定電圧Vctとして、最大階調電圧と最小階調電圧との間の中間付近の電圧範囲の中間電圧とすることで、階調表示に最も敏感な範囲で、出力アンプの補正データを決定することができる。このように、一定電圧Vctを予め決めておくことで、比較電圧生成回路172は、階調電圧DVHを例えば2.55V、階調電圧DVLを例えば2.5Vとして予め決めることができ、比較電圧範囲選択回路190を不要にすることができる。
次に、コンパレーター176は、ステップS11において出力された出力アンプの出力電圧と、比較電圧生成回路172によって生成された比較電圧とを比較する(ステップS12)。比較電圧生成回路172は、図9に示すように、階調電圧DVH,DVLの間の比較電圧を、比較動作毎に、低電位側から高電位側に順番に変化させる。
コンパレーター176の比較結果が変化したとき(ステップS13:Y)、制御データラッチ174は、比較結果が変化した時点の制御データをラッチする(ステップS14)。即ち、コンパレーター176は、図9に示すように、補正期間中、出力アンプの出力電圧を比較電圧との比較動作を行い、比較電圧が出力アンプの出力電圧より高くなったときに比較結果が変化する。そこで、制御データラッチ174には、比較結果が変化した時点の比較電圧VC2に対応した制御データ(又は比較電圧VC1に対応した制御データでもよい)がラッチされる。
ステップS13においてコンパレーター176の比較結果が変化しなかったとき(ステップS13:N)、又はステップS14に続いて、画素駆動回路100は、出力アンプ補正カウンター182により次の比較電圧があるか否かを判定する(ステップS15)。出力アンプ補正カウンター182は、制御データとして比較電圧に対応するカウント値をインクリメントしており、カウント値の最大値「31」までカウントする。
カウント値の最大値「31」まで到達せず次の比較電圧があると判定されたとき(ステップS15:Y)、出力アンプ補正カウンター182は、更新したカウント値を制御データとして比較電圧生成回路172に出力し、比較電圧を更新する(ステップS16)。その後、画素駆動回路100は、ステップS12に戻る。
カウント値の最大値「31」までカウントを終了し、次の比較電圧がないと判定されたとき(ステップS15:N)、補正対象の出力アンプの補正データラッチは、制御データラッチ174にラッチされた制御データに対応した補正データをラッチする(ステップS17)。即ち、制御データに対応した補正データが、補正対象の出力アンプの補正データとして決定される。
次の補正対象の出力アンプを選択するとき(ステップS18:Y)、画素駆動回路100は、ステップS10に戻って処理を続ける。次の補正対象の出力アンプを選択しないとき(ステップS18:N)、画素駆動回路100は、一連の処理を終了する(エンド)。
図10に、本実施形態における出力アンプ補正部170の動作例のタイミング図を示す。図10は、横軸に時間軸をとり、出力アンプ補正カウンター182のカウント値、コンパレーター176の出力、及び制御データラッチ174のレジスター値の変化を模式的に表している。
出力アンプ補正カウンター182は、補正期間が開始される度に、所定間隔で、初期値「0」から予め決められた最大値「31」までカウント値を更新する。カウント値は制御データとして比較電圧生成回路172に供給され、比較電圧生成回路172は、制御データの各ビットに階調電圧DVH又は階調電圧DVLを割り当てて比較電圧として出力する。その結果、例えばカウント値「n」のときにコンパレーター176の出力が変化すると、制御データラッチ174には、カウント値「n」が制御データとしてラッチされる。
そして、最大値までのカウントが終了すると、補正対象の出力アンプの補正データラッチは、制御データに対応した補正データ(例えば制御データの反転データ)をラッチし、その後の画素データの補正データとして用いられる。
以上のように、補正期間(第1の補正期間)に出力アンプ132(第1の出力アンプ)が選択され、次の補正期間(第2の補正期間)に出力アンプ132(第2の出力アンプ)が選択される。出力アンプ132は、補正期間中に一定の中間電圧(第1の電圧)を出力するように制御され、コンパレーター176は、出力アンプ132の出力電圧と、階調電圧DVH,DVLの間の電圧範囲の複数の比較電圧の各々とを順次比較する。そして、コンパレーター176の比較結果が変化すると、制御データラッチ174には、この時点の比較電圧に対応した制御データがラッチされる。出力アンプ132が出力する中間電圧が本来の中間電圧より上にずれていると、比較結果の変化は、中間の「10h」よりも大きい値で起こり、例えば制御データ「18h」が制御データラッチ174にラッチされる。そこで、補正データラッチ122には、制御データ「18h」からコンパレーター176のタイムラグ分の「2」を減算した「16h」を反転した「09h」が補正データ(第1の補正データ)としてラッチされる。これにより、補正期間後の駆動期間において、画素データ補正回路124(第1の画素データ補正回路)は、補正データ「09h」を画素データに加算することにより補正した第1の補正画素データを生成する。そして、出力アンプ132は、この第1の補正画素データに基づいて画素を駆動する。
次の補正期間では、同様に、出力アンプ132は、一定の中間電圧を出力するように制御され、コンパレーター176は、出力アンプ132の出力電圧と、階調電圧DVH,DVLの間の電圧範囲の複数の比較電圧の各々とを順次比較する。そして、コンパレーター176の比較結果が変化すると、制御データラッチ174には、この時点の比較電圧に対応した制御データがラッチされる。出力アンプ132が出力する中間電圧が、本来の中間電圧より下にずれていると、比較結果の変化は、中間の「10h」より小さい値で起こり、例えば制御データ「07h」が制御データラッチ174にラッチされる。そこで、補正データラッチ122には、制御データ「07h」からコンパレーター176のタイムラグ分の「2」を減算した「05h」を反転した「1Ah」が補正データ(第2の補正データ)としてラッチされる。これにより、補正期間後の駆動期間において、画素データ補正回路124(第2の画素データ補正回路)は、補正データ「1Ah」を画素データに加算することにより補正した第2の補正画素データを生成する。そして、出力アンプ132は、この第2の補正画素データに基づいて画素を駆動する。
このように、上にずれている出力アンプ132に対する画素データに対しては、より小さい補正データが用いられ、下にずれている出力アンプ132に対する画素データに対しては、より大きい補正データが用いられる。この結果、各出力アンプが出力する出力電圧のばらつきを抑えることができる。
なお、コンパレーター176のタイムラグ分を「2」として説明したが、出力アンプ補正カウンター182のカウントクロックのスピードが速いときはタイムラグ分を多くし、カウントクロックのスピードが遅いときはタイムラグ分を少なくすることができる。カウントクロックのスピードが遅いテスト動作時等の使用条件により、タイムラグ分を変更できるようにすることが望ましい。
以上説明したように、本実施形態では、補正期間に選択された出力アンプがコンパレーター176に対して一定電圧を出力し、コンパレーター176の比較電圧を変化させて、比較結果に基づいて、当該出力アンプの補正データを決定する。こうすることで、出力アンプを高速動作させる必要がなくなり、出力アンプの出力電圧を変化させる場合に比べて、電圧変化時のスイッチンクノイズをなくすことができる。更に、出力アンプとコンパレーターとの間の配線長に応じたノイズの影響を受けることがなく、高精度に出力アンプの補正データを決定することができるようになる。また、コンパレーターを図6に示す構成とすることで、オープンループ制御により比較動作を行うため、より一層の高速化を実現することができる。
従って、4K2Kのような高精細な画像を表示する画素駆動回路は、約2000個の出力アンプを備えるが、これらの出力アンプの小さなばらつきも補正することができるようになる。また、1水平走査期間内に出力アンプのばらつきを補正することができるので、表示動作中のブランキング期間を用いて、出力アンプのばらつきの補正を行い続けることが可能となる。その結果、このような画素駆動回路を搭載する表示装置の小型化や高精細化の実現に寄与することができるようになる。
2. 表示装置
本実施形態における画素駆動回路は、次のように表示装置に実装することができる。
図11に、本実施形態における表示装置の構成例のブロック図を示す。図11は、画素領域に配列される複数の画素のうち水平方向に隣接して配置される第1の画素及び第2の画素のみを模式的に表している。以下では、画素が表示素子として発光素子である有機EL素子を備え、画素駆動回路が、デマルチプレクサーにより18分割された駆動信号を各サブ画素に分配するものとする。
本実施形態における表示装置10は、画素領域20が形成される基板上に、第1のゲート選択回路30と、第2のゲート選択回路32と、制御回路40と、第1の画素駆動回路50と、第2の画素駆動回路60とを備えている。
画素領域20には、第1の画素P1及び第2の画素P2を含む複数の画素がマトリックス状に配列される。第1の画素P1及び第2の画素P2の各々は、同様の構成を有しており、R成分(第1の色成分)のサブ画素、G成分(第2の色成分)のサブ画素、及びB成分(第3の色成分)のサブ画素を含む。具体的には、第1の画素P1は、R成分のサブ画素R1、G成分のサブ画素G1、及びB成分のサブ画素B1を含む。第2の画素P2は、R成分のサブ画素R2、G成分のサブ画素G2、及びB成分のサブ画素B2を含む。
第1の画素駆動回路50及び第2の画素駆動回路60は、画素領域20を挟む位置に対向配置される。具体的には、画素領域20の縁部の第1の辺側に第1の画素駆動回路50が配置され、該画素領域20の縁部の辺のうち第1の辺に対向する第2の辺側に第2の画素駆動回路60が配置される。より具体的には、第1の画素P1及び第2の画素P2は、第1の画素駆動回路50、画素領域20、及び第2の画素駆動回路60が並ぶ垂直方向(第1の方向)と交差する水平方向(第2の方向)に、隣接して配置される。
第1の画素駆動回路50は、駆動信号が供給されるデータ線DR,DR,DBを介して、第1の画素P1を構成するR成分のサブ画素R1と、第2の画素P2を構成するR成分のサブ画素R2及びB成分のサブ画素B2とに接続される。第2の画素駆動回路60は、駆動信号が供給されるデータ線DG,DB,DGを介して、第1の画素P1を構成するG成分のサブ画素G1及びB成分のサブ画素B1と、第2の画素P2を構成するG成分のサブ画素G2とに接続される。第1のゲート選択回路30及び第2のゲート選択回路32は、ゲート制御信号が供給されるゲート線Gを介して、第1の画素P1及び第2の画素P2を構成する各サブ画素に接続される。
このような第1の画素駆動回路50は、本実施形態における画素駆動回路100を適用することができる。即ち、第1の画素駆動回路50は、シフトレジスター110、ラッチ112〜112、ラインラッチ114〜114、時分割スイッチ116〜116、駆動部120〜120、階調電圧生成回路160、出力アンプ補正部170を備えている。
また、第2の画素駆動回路60は、本実施形態における画素駆動回路100から出力アンプ補正部170が省略された構成を有する。即ち、第2の画素駆動回路60は、シフトレジスター110と、ラッチ112〜112と、ラインラッチ114〜114と、時分割スイッチ116〜116と、駆動部120〜120と、階調電圧生成回路160とを備える。
第1のゲート選択回路30及び第2のゲート選択回路32は、画素領域20に設けられた画素に接続されるゲート線を同時に選択し、選択したゲート線にアクティブのゲート制御信号を供給する。これにより、ゲート線が長い配線になったとしても、ゲート選択回路に近い画素や遠い画素にかかわらず、1走査ライン分の画素を確実に選択することができる。このような第1のゲート選択回路30及び第2のゲート選択回路32の各々は、シフトレジスターと、バッファーとにより構成することができる。シフトレジスターは、ゲート線を走査ラインとして選択するための選択パルスをシフトする。バッファーは、シフトレジスターによりシフトされる選択パルスをバッファリングして各ゲート線にゲート制御信号として出力する。
第1のゲート選択回路30及び第2のゲート選択回路32によりゲート線Gにゲート制御信号が供給され第1の画素P1及び第2の画素P2が選択されると、第1の画素駆動回路50及び第2の画素駆動回路60は、第1の画素P1及び第2の画素P2を駆動する。このとき、第1の画素駆動回路50は、第1の画素P1を構成するR成分のサブ画素R1と、第2の画素P2を構成するR成分のサブ画素R2及びB成分のサブ画素B2とを駆動する。第2の画素駆動回路60は、第1の画素P1を構成するG成分のサブ画素G1及びB成分のサブ画素B1と、第2の画素P2を構成するG成分のサブ画素G2とを駆動する。
従って、画素領域20は、第1の画素駆動回路50のみに駆動されるR成分のサブ画素と、第2の画素駆動回路60のみに駆動されるG成分のサブ画素と、第1の画素駆動回路50又は第2の画素駆動回路60によって駆動されるB成分のサブ画素とを有する。これにより、第1の画素駆動回路50は、水平方向に並ぶ画素のうち偶数番目の画素を構成するB成分のサブ画素を駆動することができる。そして、第2の画素駆動回路60は、水平方向に並ぶ画素のうち奇数番目の画素を構成するB成分のサブ画素を駆動することができる。奇数番目の画素(奇数画素)は、水平方向に並ぶ複数の画素のうち例えば第1の画素P1、第3の画素P3、第5の画素P5、・・・に相当する。偶数番目の画素(偶数画素)は、水平方向に並ぶ複数の画素のうち例えば第2の画素P2、第4の画素P4、第6の画素P6、・・・に相当する。
制御回路40は、表示装置10の外部から供給される画素データや表示タイミング信号の受信インターフェース処理を行い、表示装置10の各部を制御する。また、制御回路40は、外部から供給されたR成分の画素データ、G成分の画素データ、及びB成分の画素データのうち、R成分の画素データ、及び偶数画素のB成分の画素データを第1の画素駆動回路50に供給する。更に、制御回路40は、外部から供給されたR成分の画素データ、G成分の画素データ、及びB成分の画素データのうち、G成分の画素データ、及び奇数画素のB成分の画素データを第2の画素駆動回路60に供給する。
更に、第1の画素駆動回路50は、上記のように、出力アンプのばらつきを補正することができる。また、第2の画素駆動回路60は、第1の画素駆動回路50の出力アンプ補正部170の制御により、出力アンプのばらつきを補正することができる。
即ち、第2の画素駆動回路60が有する複数の出力アンプの1つを第3の出力アンプとする。このとき、この出力アンプは、補正期間(第3の補正期間)において第1の電圧を出力するように制御されると共に、補正期間後の駆動期間において第3の補正画素データに基づいて画素を駆動する。また、この出力アンプに対応して設けられる補正データラッチが、第3の補正データラッチとして第3の補正データをラッチする。更に、該出力アンプに対応して設けられる画素データ補正回路が、第3の画素データ補正回路として、駆動期間において、第3の補正データに基づいて画素データを補正した第3の補正画素データを生成する。そして、第1の画素駆動回路50のコンパレーター176が、この出力アンプの補正期間において、比較電圧と該出力アンプが出力した第1の電圧とを比較する。制御データラッチ174は、コンパレーター176の比較結果に基づいて比較電圧に対応した制御データをラッチし、上記の補正データラッチに、この制御データに対応した第3の補正データがラッチされる。
このように、第2の画素駆動回路60の出力アンプが出力した一定電圧を、第1の画素駆動回路50の出力アンプ補正部170に出力し、出力アンプ補正部170において更新される比較電圧と比較される。そして、この比較結果に基づいて、第2の画素駆動回路60の出力アンプの補正データが決定され、第2の画素駆動回路60に戻される。
以上のように、本実施形態によれば、第1の画素駆動回路50及び第2の画素駆動回路60を、画素領域20を挟む位置に対向配置することにより、各画素駆動回路が、水平方向に並ぶ画素を構成する全サブ画素を駆動する必要がなくなる。この結果、本実施形態によれば、画素ピッチと、駆動部分の回路のピッチを揃えることができるようになる。これによりチップ上のデッドスペースがなくなり、チップコストを最小限に抑えることができるようになる。
また、第1の画素駆動回路50及び第2の画素駆動回路60を、画素領域20を挟む位置に対向配置することにより、両方の画素駆動回路のばらつきが大きく変わってしまうおそれがある。そこで、図11に示すように、第1の画素駆動回路50はR成分のサブ画素専用とし、第2の画素駆動回路60はG成分のサブ画素専用とした。そして、R成分及びG成分より視感度が低いB成分については、第1の画素駆動回路50が偶数番目のB成分のサブ画素を駆動し、第2の画素駆動回路60が奇数番目のB成分のサブ画素を駆動するようにした。これにより、色の調整を行いやすくなる。例えば赤の中間調を全面に表示させ表示ムラの補正を行う場合、第1の画素駆動回路50により補正を行うことができる。また、例えば緑の中間調の表示ムラの補正を行う場合、第2の画素駆動回路60により補正を行うことができる。そして、青は、赤や緑より視感度が低いことから、対向する別方向から駆動されることによる輝度の差が生じても問題にならず、それぞれ個別に調整することが可能となる。この結果、同一階調を表示させた場合でも、縦方向の筋が現れることなく、小型化及び高精細化が可能な表示装置を提供することができるようになる。
更にまた、駆動部分の回路のピッチを画素ピッチに揃えることで、第1の画素駆動回路50及び第2の画素駆動回路60の各々に設けられる出力アンプの数が増加しても、出力アンプのばらつきを高精度に補正することができる。このとき、第1の画素駆動回路50のコンパレーター176を用いて、両画素駆動回路の出力アンプのばらつきを補正するようにしたので、各画素駆動回路にコンパレーターを設ける場合に比べて、コンパレーターのばらつきの影響がなくなる。その結果、より一層高精度な補正が可能となる。
図12に、図11の表示装置10の駆動方法のフロー図を示す。
外部の図示しない画素データ供給装置からRGBの色成分毎の画素データが供給された制御回路40は、対応するサブ画素の画素データを第1の画素駆動回路50及び第2の画素駆動回路60に分配する。
具体的には、制御回路40は、図示しない画素データ供給装置からの画素データのうち、R成分の画素データ、及び偶数画素のB成分の画素データを第1の画素駆動回路50に分配する(ステップS20、第1の分配ステップ)。続いて、制御回路40は、図示しない画素データ供給装置からの画素データのうち、G成分の画素データ、及び奇数画素のB成分の画素データを第2の画素駆動回路60に分配する(ステップS21、第2の分配ステップ)。ステップS20及びステップS21は、逆の順序であってもよいが、同時に行うことが望ましい。
次に、第1の画素駆動回路50は、ステップS20において供給された画素データを用いて、第2の方向に並ぶ画素のうちR成分のサブ画素、及び偶数番目の画素を構成するB成分のサブ画素を駆動する(ステップS22、第1の駆動ステップ)。続いて、第2の画素駆動回路60は、ステップS21において供給された画素データを用いて、第2の方向に並ぶ画素のうちG成分のサブ画素、及び奇数番目の画素を構成するB成分のサブ画素を駆動する(ステップS23、第2の駆動ステップ)。ステップS22及びステップS23は、逆の順序であってもよいが、同時に行うことが望ましい。
図13に、図11の画素領域20に形成される画素を構成するサブ画素の構成例の回路図を示す。図13は、第1の画素P1を構成するR成分のサブ画素R1の構成例を表すが、第1の画素P1を構成する他の色成分のサブ画素や、他の画素を構成するサブ画素も同様の構成を有している。
サブ画素R1は、ゲート制御トランジスターGTrと、駆動トランジスターDTrと、保持キャパシターC1と、有機EL素子HCとを備えている。ゲート制御トランジスターGTrは、ソースに第1の画素駆動回路50により駆動信号が供給されるデータ線DRが接続され、ゲートにゲート線Gが接続され、ドレインに駆動トランジスターDTrのゲートが接続されている。保持キャパシターC1は、一端に、高電位側電源電圧VDDが供給される電源線が接続され、他端に、駆動トランジスターDTrのゲートが接続されている。駆動トランジスターDTrは、ソースに高電位側電源電圧VDDが供給される電源線が接続され、ドレインに有機EL素子HCのアノード側が接続されている。有機EL素子HCは、カソード側に低電位側電源電圧VSSが供給される電源線が接続されている。
図14に、図13のサブ画素R1の駆動波形の一例を示す。図14は、横軸を時間軸とし、データ線DRの駆動信号とゲート線Gに供給されるゲート制御信号の波形を模式的に表したものである。
第1のゲート選択回路30及び第2のゲート選択回路32によりゲート線Gが選択され、ゲート制御信号がアクティブになると、ゲート制御トランジスターGTrがオンとなる。そして、第1の画素駆動回路50によりデータ線DRに供給されるアナログ信号である駆動信号が、保持キャパシターC1に印加される。保持キャパシターC1は、該駆動信号に対応した電荷を保持し、保持された電荷に対応した電圧が駆動トランジスターDTrのゲートに供給される。駆動トランジスターDTrは、このゲート電圧によって制御され、有機EL素子HCに電流が流れて発光する。
なお、図11では、画素領域20が形成される基板上に、第1の画素駆動回路50及び第2の画素駆動回路60を備える表示装置を例に説明したが、これに限定されるものではない。
図15に、本実施形態の変形例における表示装置の構成例を示す。図15において、図11と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態の変形例における表示装置10aは、第1の画素駆動回路50a及び第2の画素駆動回路60aと、デマルチプレクサー52a,62aと、画素領域20と、第1のゲート選択回路30及び第2のゲート選択回路32と、制御回路40とを備えている。表示装置10aが表示装置10と異なる点は、画素領域20が形成される基板22に、デマルチプレクサー52a,62a、第1のゲート選択回路30、及び第2のゲート選択回路32が形成される点である。第1の画素駆動回路50aは、第1の画素駆動回路50からデマルチプレクサーが省略された構成を有している。デマルチプレクサー52aは、第1の画素駆動回路50が有するデマルチプレクサーである。第2の画素駆動回路60aは、第2の画素駆動回路60からデマルチプレクサーが省略された構成を有している。デマルチプレクサー62aは、第2の画素駆動回路60が有するデマルチプレクサーである。即ち、基板22の画素領域20の画素のデータ線及びゲート線に、デマルチプレクサー52a,62aを介して、第1の画素駆動回路50a、第2の画素駆動回路60a及び制御回路40が外付けされる。
本変形例における表示装置10aであっても、画素ピッチと、駆動部分の回路のピッチを揃えることができるようになり、図11の構成と同様の効果を得ることができる。このとき、基板22の信号線と、第1の画素駆動回路50a及び第2の画素駆動回路60aの端子とを接続するための配線領域を小さくすることができ、表示装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。しかも、デマルチプレクサーにより各サブ画素の駆動信号を供給するようにしたので、画素ピッチがより小さくなった場合でも、駆動部分の回路のピッチを揃えることができ、より高精細化にも対応することができるようになる。
3. 電子機器
本実施形態又はその変形例における表示装置は、例えば次のような電子機器に適用することができる。
図16(A)、図16(B)に、本実施形態又はその変形例における表示装置が適用された電子機器の構成を示す斜視図を示す。図16(A)は、モバイル型のパーソナルコンピューターの構成の斜視図を表す。図16(B)は、携帯電話機の構成の斜視図を表す。
図16(A)に示すパーソナルコンピューター500は、本体部510と、表示部520とを備えている。表示部520として、本実施形態又はその変形例における表示装置が実装される。即ち、パーソナルコンピューター500は、少なくとも本実施形態又はその変形例における表示装置を含んで構成される。本体部510には、キーボード530が設けられる。キーボード530を介した操作情報が図示しない制御部によって解析され、その操作情報に応じて表示部520に画像が表示される。この表示部520は、有機EL素子を表示素子としているため、視野角が広い画面を有し、低コストで非常に高精細な表示が可能なパーソナルコンピューター500を提供することができる。
図16(B)に示す携帯電話機600は、本体部610と、表示部620とを備えている。表示部620として、本実施形態又はその変形例における表示装置が実装される。即ち、携帯電話機600は、少なくとも本実施形態又はその変形例における表示装置を含んで構成される。本体部610には、キー630が設けられる。キー630を介した操作情報が図示しない制御部によって解析され、その操作情報に応じて表示部620に画像が表示される。この表示部620は、有機EL素子を表示素子としているため、視野角が広い画面を有し、低コストで非常に高精細な表示が可能な携帯電話機600を提供することができる。
なお、本実施形態又はその変形例における表示装置が適用された電子機器として、図16(A)、図16(B)に示すものに限定されるものではない。例えば、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display:以下、HMD)や電子ビューファインダー等の直視型の表示パネルを用いた機器、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS(Point of sale system)端末、プリンター、スキャナー、複写機、ビデオプレーヤー、タッチパネルを備えた機器等が挙げられる。
以上、本発明に係る画素駆動回路、表示装置、及び電子機器等を上記の実施形態又はその変形例に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態又はその変形例に限定されるものではない。例えば、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、次のような変形も可能である。
(1)上記の実施形態では、画素駆動回路が図1に示す構成を有するものとして説明したが、本発明に係る画素駆動回路は、図1に示す構成を有するものに限定されない。例えば、画素駆動回路が18出力のマルチ駆動を行う例を説明したが、例えば8出力や4出力のマルチ駆動を行うようにしてもよく、本発明は、マルチ駆動の出力数に限定されるものではない。
(2)上記の実施形態では、例えば階調電圧生成回路により128種類の電圧範囲を生成し、出力アンプにより、更に32分割するようにしてもよい。
(3)上記の実施形態又はその変形例では、表示素子として有機EL素子が採用された画素が配列されてなる表示装置を例に説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、表示素子として液晶素子が採用された画素が配列されてなる表示装置にも本発明を適用することができる。
(4)上記の実施形態又はその変形例では、1画素がR成分、G成分、及びB成分のサブ画素により構成されるものとして説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、例えば、1画素が4種類以上の色成分のサブ画素により構成される表示装置にも適用することができる。
(5)上記の実施形態又はその変形例では、第1の画素駆動回路がR成分のサブ画素を画素領域の下側から駆動し、第2の画素駆動回路がG成分のサブ画素を画素領域の上側から駆動するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。第1の画素駆動回路が下側からG成分のサブ画素を駆動し、第2の画素駆動回路が上側からR成分のサブ画素を駆動するようにしてもよい。
(6)上記の実施形態又はその変形例では、第1の画素駆動回路が偶数画素のB成分のサブ画素を下側から駆動し、第2の画素駆動回路が奇数画素のB成分のサブ画素を上側から駆動するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1の画素駆動回路が、下側から奇数画素のB成分のサブ画素を駆動し、第2の画素駆動回路が、上側から偶数画素のB成分のサブ画素を駆動するようにしてもよい。また、画素駆動回路は、上側及び下側の各々に複数個設けられていてもよい。
(7)上記の実施形態又はその変形例では、第1の画素駆動回路及び第2の画素駆動回路が、画素領域を挟む位置に対向配置される例を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、画素領域の同一辺側に、第1の画素駆動回路及び第2の画素駆動回路を水平方向に並べて配置してもよく、本発明は、第1の画素駆動回路又は第2の画素駆動回路の配置位置に限定されるものではない。
(8)上記の実施形態又はその変形例において、本発明を画素駆動回路、表示装置、及び電子機器等として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、本発明に係る画素駆動回路の制御方法や、本発明に係る表示装置の駆動方法の処理手順が記述されたプログラム、このプログラムが記録された記録媒体であってもよい。
100…画素駆動回路、 110…シフトレジスター、 112〜112…ラッチ、
114〜114…ラインラッチ、 116〜116…時分割スイッチ、
120〜120…駆動部、 122〜122…補正データラッチ、
124〜124…画素データ補正回路、 126〜126…レベルシフター、
128〜128…DAC、 132〜132…出力アンプ、
134〜134…出力スイッチ、 136〜136…デマルチプレクサー、
160…階調電圧生成回路、 170…出力アンプ補正部、
172…比較電圧生成回路、 174…制御データラッチ、 176…コンパレーター、
178…出力アンプ補正制御回路、 AMPOUT…出力アンプの出力電圧、
CK…取込開始クロック、 CMPOUT…比較信号、 LAT…ラッチ信号、
RD…画素データ、 SEL…時分割タイミング信号、
SEL1〜SEL18…選択信号、 SVH,SVL…階調電圧

Claims (16)

  1. 画素を駆動する画素駆動回路であって、
    第1の補正期間において第1の電圧を出力するように制御されると共に、前記第1の補正期間後の駆動期間において第1の補正画素データに基づいて画素を駆動する第1の出力アンプと、
    所与の電圧範囲の複数の電圧の各々を比較電圧として、各比較電圧と前記第1の電圧とを順次比較するコンパレーターと、
    前記コンパレーターの比較結果に基づいて、前記コンパレーターに供給される前記比較電圧に対応した制御データをラッチする制御データラッチと、
    前記制御データに対応した第1の補正データをラッチする第1の補正データラッチと、
    前記駆動期間において、前記第1の補正データに基づいて画素データを補正した前記第1の補正画素データを生成する第1の画素データ補正回路とを含むことを特徴とする画素駆動回路。
  2. 請求項1において、
    第2の補正期間において前記第1の電圧を出力するように制御されると共に、前記第2の補正期間後の前記駆動期間において第2の補正画素データに基づいて画素を駆動する第2の出力アンプと、
    第2の補正データをラッチする第2の補正データラッチと、
    前記駆動期間において、前記第2の補正データに基づいて画素データを補正した前記第2の補正画素データを生成する第2の画素データ補正回路とを含み、
    前記第1の補正期間において、前記コンパレーターが、各比較電圧と前記第1の出力アンプが出力した前記第1の電圧とを順次比較し、前記制御データラッチが、前記コンパレーターの比較結果に基づいて前記比較電圧に対応した制御データをラッチし、
    前記第2の補正期間において、前記コンパレーターが、各比較電圧と前記第2の出力アンプが出力した前記第1の電圧とを順次比較し、前記制御データラッチが、前記コンパレーターの比較結果に基づいて前記比較電圧に対応した制御データをラッチし、前記第2の補正データラッチが、前記制御データに対応した前記第2の補正データをラッチすることを特徴とする画素駆動回路。
  3. 請求項1又は2において、
    前記コンパレーターは、
    前記比較電圧に応じて各ゲートに前記電圧範囲の高電位側電圧又は低電位側電圧が供給される複数の第1の差動入力トランジスターと、ゲートに前記第1の電圧に対応したゲート信号が供給される1又は複数の第2の差動入力トランジスターとを有する差動トランジスター対を含む差動増幅回路と、
    前記差動増幅回路の出力に接続されるソース接地回路とを含み、
    前記複数の第1の差動入力トランジスターは、
    各トランジスターが並列に接続され、各トランジスターの電流駆動能力が互いに異なるように形成され、
    前記1又は複数の第2の差動入力トランジスターの電流駆動能力は、前記複数の第1の差動入力トランジスターの電流駆動能力と等しくなるように形成されることを特徴とする画素駆動回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記電圧範囲の各比較電圧を電位が高い順又は電位が低い順に変化させたとき、前記制御データラッチは、前記コンパレーターの比較結果が変化したとき、前記コンパレーターに供給される前記比較電圧に対応した制御データをラッチすることを特徴とする画素駆動回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記電圧範囲は、
    画素データの一部に対応する電圧範囲であることを特徴とする画素駆動回路。
  6. 請求項5において、
    前記電圧範囲の高電位側電圧と低電位側電圧とを含む複数の階調電圧を出力する階調電圧生成回路を含むことを特徴とする画素駆動回路。
  7. 請求項6において、
    前記高電位側電圧は、前記階調電圧生成回路の高電位側電源電圧より低電位側の電圧であり、且つ、前記低電位側電圧は、前記階調電圧生成回路の低電位側電源電圧より高電位側の電圧であることを特徴とする画素駆動回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記第1の電圧は、
    前記電圧範囲の中間電圧であることを特徴とする画素駆動回路。
  9. 画素領域に形成される複数の画素と、
    前記複数の画素を駆動する請求項1乃至8のいずれか記載の画素駆動回路とを含むことを特徴とする表示装置。
  10. 画素領域に形成される第1の画素及び第2の画素と、
    前記第1の画素及び前記第2の画素を駆動する第1の画素駆動回路及び第2の画素駆動回路とを含み、
    前記第1の画素駆動回路は、
    請求項1乃至8のいずれか記載の画素駆動回路であり、
    前記第2の画素駆動回路は、
    第3の補正期間において前記第1の電圧を出力するように制御されると共に、前記第3の補正期間後の前記駆動期間において第3の補正画素データに基づいて画素を駆動する第3の出力アンプと、
    第3の補正データをラッチする第3の補正データラッチと、
    前記駆動期間において、前記第3の補正データに基づいて画素データを補正した前記第3の補正画素データを生成する第3の画素データ補正回路とを含み、
    前記第3の補正期間において、前記コンパレーターが、前記比較電圧と前記第3の出力アンプが出力した前記第1の電圧とを比較し、前記制御データラッチが、前記コンパレーターの比較結果に基づいて前記比較電圧に対応した制御データをラッチし、前記第3の補正データラッチが、前記制御データに対応した前記第3の補正データをラッチすることを特徴とする表示装置。
  11. 請求項10において、
    前記第1の画素及び前記第2の画素の各々は、
    第1の色成分のサブ画素、第2の色成分のサブ画素、及び第3の色成分のサブ画素を含み、
    前記第1の画素駆動回路及び前記第2の画素駆動回路は、
    前記画素領域を挟む位置に対向配置され、
    前記第1の画素駆動回路は、
    前記第1の画素を構成する前記第1の色成分のサブ画素と、前記第2の画素を構成する前記第1の色成分のサブ画素及び前記第3の色成分のサブ画素とを駆動し、
    前記第2の画素駆動回路は、
    前記第1の画素を構成する前記第2の色成分のサブ画素及び前記第3の色成分のサブ画素と、前記第2の画素を構成する前記第2の色成分のサブ画素とを駆動することを特徴とする表示装置。
  12. 請求項10又は11において、
    前記第3の色成分は、
    前記第1の色成分及び前記第2の色成分より視感度が低い色成分であることを特徴とする表示装置。
  13. 請求項10乃至12のいずれかにおいて、
    前記第1の画素駆動回路及び前記第2の画素駆動回路は、
    前記画素領域が形成される基板上に形成されることを特徴とする表示装置。
  14. 請求項10乃至13のいずれかにおいて、
    前記第1の画素及び前記第2の画素の各々は、
    有機エレクトロルミネッセンス素子を含むことを特徴とする表示装置。
  15. 請求項1乃至8のいずれか記載の画素駆動回路を含むことを特徴とする電子機器。
  16. 請求項9乃至15のいずれか記載の表示装置を含むことを特徴とする電子機器。
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