JP2013189992A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動オイルポンプの作動を制御するためのドライバ部の冷却性能を良好とする車両、を提供する。
【解決手段】車両は、車両前方のエンジンルームに設置される自動変速機21と、自動変速機21に設けられ、自動変速機21の内部でオイルを流通させるための電動オイルポンプ31と、電動オイルポンプ31と一体に設けられ、電動オイルポンプ31の作動を制御するオイルポンプモータドライバ部34と、エンジンルームに設置され、エンジンの冷却水が流通されるラジエータ61とを備える。オイルポンプモータドライバ部34は、ラジエータ61とは異なる側を向いて設けられている。
【選択図】図7

Description

この発明は、一般的には、車両に関し、より特定的には、信号待ちや一時停止時に、エンジンのアイドリングを自動的にストップする機能(アイドリングストップ機能)を備えた車両に関する。
従来の車両に関して、たとえば、特開2005−98338号公報には、電動ポンプユニットを設定することによる自動変速機の周囲のレイアウトの変更を防止し、車両の衝突性能への影響を低減することを目的とした、自動変速機の電動ポンプ配設構造が開示されている(特許文献1)。
特許文献1では、自動変速機が車両前部のエンジンルーム内に搭載されている。自動変速機には、前進走行レンジでの車両停車時にエンジンを一時的に停止させた場合に、エンジン回転駆動による油圧ポンプに替わって、作動油を変速機内の油圧制御部に導くための電動ポンプユニットが設けられている。電動ポンプユニットの車両前方側には、ラジエータや、ラジエータファン、ラジエータ周りのパイプ類などからなる車載部品が配置されている。
また、特開2010−144748号公報には、電動ポンプを駆動装置のケースの下方に取り付けた構成において、車両への搭載性がよく、最低地上高さを容易に確保することを目的とした車両用駆動装置が開示されている(特許文献2)。
特許文献2に開示された車両用駆動装置のケースは、変速機構を収容するケース本体部と、ケース本体部とエンジンとを接続するとともに、エンジン側に向かって拡径する接続ケース部と、変速機構の下方に配置された油圧制御装置を収容し、ケース本体部から下方に突出形成されるスカート部とを有する。スカート部は、油圧制御装置の前方(エンジン側)を覆う前壁部を有し、その前壁部には、電動ポンプが取り付けられている。
また、特開2011−69469号公報には、電動ポンプユニットを自動変速機に外付けする場合に、簡単な変更で済むようにし、さらに、自動変速機およびその周囲に配置された機器や構造物のレイアウトおよび部品の共通化を図ることを目的とした、車両用自動変速機が開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された車両用自動変速機においては、自動車変速機における反エンジン側の外壁面に、電動オイルポンプが配設されている。
特開2005−98338号公報 特開2010−144748号公報 特開2011−69469号公報
上述の特許文献1〜3に開示されるように、アイドリングストップ機能を備えた車両の自動変速機に、エンジンの一時停止時に変速機内にオイルを供給するための電動オイルポンプが設けられる構造が知られている。このような構造を備える車両において、電動オイルポンプの作動を制御するためのドライバ部と、エンジンルーム内のラジエータとの位置関係によっては、ラジエータから排出される高温の空気がドライバ部の冷却に悪影響を及ぼす懸念がある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、電動オイルポンプの作動を制御するためのドライバ部の冷却性能を良好とする車両を提供することである。
この発明に従った車両は、車両前方のエンジンルームに設置される自動変速機と、自動変速機に設けられ、自動変速機の内部でオイルを流通させるための電動オイルポンプと、電動オイルポンプと一体に設けられ、電動オイルポンプの作動を制御するドライバ部と、エンジンルームに設置され、エンジンの冷却水が流通されるラジエータとを備える。ドライバ部は、ラジエータとは異なる側を向いて設けられる。
このように構成された車両によれば、電動オイルポンプと一体に設けられ、電動オイルポンプの作動を制御するドライバ部が、ラジエータとは異なる側を向いて設けられる。これにより、ドライバ部がラジエータから熱害を受け難くなるため、ドライバ部の冷却性能を良好にできる。
また好ましくは、ドライバ部は、電子部品を搭載する主表面を有する基板を含む。ドライバ部は、主表面とラジエータとが対面しないように設けられる。このように構成された車両によれば、ラジエータに起因して、電子部品で発生した熱のドライバ部からの放熱が阻害されることを抑制できる。これにより、ドライバ部の冷却性能を良好にできる。
また好ましくは、ラジエータは、エンジンの冷却水と熱交換するための空気を送風するファンを含む。ドライバ部は、主表面がファンの回転軸と平行となるように設けられる。このように構成された車両によれば、ラジエータに起因して、電子部品で発生した熱のドライバ部からの放熱が阻害されることをさらに効果的に抑制できる。これにより、ドライバ部の冷却性能を良好にできる。
また好ましくは、電動オイルポンプは、オイルを圧送するポンプ部と、ポンプ部を回転駆動させるモータ部とを含む。ドライバ部は、モータ部の回転軸の延長上に位置して電動オイルポンプに設けられる。電動オイルポンプは、モータ部の回転軸を延長した直線がラジエータと交差しないように設けられる。
このように構成された車両によれば、電動オイルポンプをその回転軸方向に大型化した場合であっても、ドライバ部がラジエータに近接することを抑制できる。これにより、ドライバ部の冷却性能を良好にできる。
また好ましくは、ラジエータは、エンジンの冷却水と熱交換するための空気を送風するファンを含む。電動オイルポンプは、ファンの回転軸とモータ部の回転軸とが直交する位置関係となるように設けられる。
このように構成された車両によれば、電動オイルポンプをその回転軸方向に大型化した場合であっても、ドライバ部がラジエータに近接することをさらに効果的に抑制できる。これにより、ドライバ部の冷却性能を良好にできる。
また好ましくは、自動変速機は、第1取り付け面と、第1取り付け面と同じ方向に面する第2取り付け面とを有する第1ケース体と、第1取り付け面に取り付けられ、第1ケース体と結合される第2ケース体とを含む。電動オイルポンプが第2取り付け面に取り付けられるとともに、その取り付け方向における電動オイルポンプの移動が、第1ケース体と第2ケース体との間で制限される。
このように構成された車両によれば、電動オイルポンプに過大な力が加わることがあっても、第1ケース体および第2ケース体によって、電動オイルポンプが自動変速機から脱落することを防止できる。
また好ましくは、電動オイルポンプは、エンジンのアイドリングストップ時に作動される。このように構成された車両によれば、アイドリングストップ機能を備えた車両において、上述のいずれかに記載の効果を奏することができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、電動オイルポンプの作動を制御するためのドライバ部の冷却性能を良好とする車両を提供することができる。
この発明の実施の形態における車両を示す斜視図である。 図1中の電動オイルポンプの動作を説明するための回路図である。 図1中の電動オイルポンプの動作を説明するための別の回路図である。 図1中の電動オイルポンプの動作を説明するためのさらに別の回路図である。 図1中の車両に搭載された自動変速機を示す斜視図である。 図5中の自動変速機に設けられた電動オイルポンプおよびオイルポンプモータドライバ部を示す断面図である。 図1中の車両のエンジンルーム内を示す平面図である。 図7中の矢印VIIIに示す方向から見たラジエータを示す背面図である。 電動オイルポンプおよびオイルポンプモータドライバ部を自動変速機に設ける形態の比較例を示す平面図である。 図5中の自動変速機をエンジン側から見た側面図である。 図5中の自動変速機を車両前方側から見た正面図である。 図10および図11中の自動変速機から電動オイルポンプを取り外す際の解体組み立て図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、この発明の実施の形態における車両を示す斜視図である。図1を参照して、本実施の形態における車両100は、エンジン14と、自動変速機21と、ラジエータ61とを有する。
エンジン14は、車両100の動力源として設けられている。車両100には、エンジン14を収容するためのエンジンルーム12が設けられている。エンジンルーム12は、乗員が搭乗する車両室内よりも車両前方に設けられている。車両100は、エンジン14が車両前方に配置され、前輪が駆動輪となるFF(front engine front wheel drive)方式の車両である。
エンジンルーム12には、エンジン14に加えて、自動変速機21およびラジエータ61が収容されている。
自動変速機21は、エンジン14から入力された動力を、駆動輪に対して、減速または加速して出力したり逆回転にして出力したりする。自動変速機21は、変速比を無段階に(連続的に)変化させる無段変速機(Continuously variable transmission:CVT)である。エンジン14と自動変速機21とは、互いに締結され、一体とされている。エンジン14と自動変速機21とは、エンジンルーム12内で車両幅方向に並んでいる。
なお、本発明における自動変速機は、無段変速機に限られず、複数の変速比を有する多段変速機であってもよい。
ラジエータ61は、エンジン14に供給されて温度上昇した冷却水を放熱させる熱交換器として設けられている。ラジエータ61は、全体として平板形状を有する。ラジエータ61は、走行風をエンジンルーム12内に取り入れるためのフロントグリル16に隣り合って設けられている。ラジエータ61は、フロントグリル16と、エンジン14および自動変速機21との間に設けられている。ラジエータ61は、自動変速機21の車両前方側に隣り合って設けられている。
車両100は、信号待ちや一時停止時に、エンジンのアイドリングを自動的にストップする機能(アイドリングストップ機能)を有する。
車両100は、電動オイルポンプ31をさらに有する。電動オイルポンプ31は、自動変速機21に設けられている。電動オイルポンプ31は、アイドリングストップ時に、エンジン14の運転時に作動する通常のオイルポンプ(後述するCVTオイルポンプ51)に替わって作動する。以下、電動オイルポンプ31の動作について説明する。
図2から図4は、図1中の電動オイルポンプの動作を説明するための回路図である。図2から図4を参照して、自動変速機21は、オイルパン54、オイルストレーナ55、CVTオイルポンプ51、CVTバルブボディ53および逆止弁52を有する。
オイルパン54には、オイルが貯留されている。オイルは、ATF(Automatic transmission fluid)と呼ばれ、自動変速機21に内蔵された無段変速機構部の作動油として用いられたり、図示されないトルクコンバータに供給されたり、機械要素間の焼き付き防止のための潤滑油として機能したりする。オイルストレーナ55は、オイルパン54から自動変速機21の各部位に供給されるオイル中の異物を除去する。
CVTオイルポンプ51は、オイルパン54に貯留されたオイルを吸引し、自動変速機21の各部位に供給する。CVTオイルポンプ51は、エンジン14から自動変速機21に伝達された動力によって駆動するギヤ式ポンプである。CVTバルブボディ53には、複数のソレノイドが内蔵されており、オイルパン54から自動変速機21の各部位に供給する油圧を制御する。逆止弁52は、電動オイルポンプ31のオイル吐出部に設けられている。
電動オイルポンプ31は、オイルを圧送するポンプ部32と、ポンプ部32を回転駆動させるモータ部33とから構成されている。車両100は、オイルポンプモータドライバ部34をさらに有する。オイルポンプモータドライバ部34は、電動オイルポンプ31の作動を制御するためのドライバ部として設けられている。
図2中には、通常時における自動変速機21内のオイル流れが示されている。CVTオイルポンプ51は、エンジン14から伝達される動力によって駆動する。これにより、オイルパン54に貯留されたオイルがCVTバルブボディ53に向けて供給される。このとき、電動オイルポンプ31への油圧が逆止弁52によって遮断される。電動オイルポンプ31は作動しない。
図3中には、アイドリングストップ時における自動変速機21内のオイル流れが示されている。アイドリングストップ時には、CVTオイルポンプ51が停止する。このとき、オイルポンプモータドライバ部34からの信号を受けて、電動オイルポンプ31が作動して油圧を発生させる。これにより、オイルが逆止弁52を開いてCVTバルブボディ53に向けて供給される。
図4中には、エンジン自動始動時における自動変速機21内のオイル流れが示されている。アイドリングストップが解除され、エンジン14が自動始動された時、油圧回路には、電動オイルポンプ31により発生した油圧と、CVTオイルポンプ51により発生した油圧との両方が作用する。このとき、CVTオイルポンプ51により発生した油圧が、電動オイルポンプ31により発生した油圧よりも高くなると、逆止弁52が閉じて、電動オイルポンプ31による油圧が作用しなくなる。その後、電動オイルポンプ31は、オイルポンプモータドライバ部34からの信号を受けて停止する。
続いて、電動オイルポンプ31およびオイルポンプモータドライバ部34が自動変速機21に設けられる形態について、詳細に説明する。
図5は、図1中の車両に搭載された自動変速機を示す斜視図である。図5中において、矢印103に示す方向にエンジン14が存在し、矢印102に示す方向(車両前方側)にラジエータ61が存在する。図6は、図5中の自動変速機に設けられた電動オイルポンプおよびオイルポンプモータドライバ部を示す断面図である。
図5および図6を参照して、自動変速機21は、第1ケース体としてのケース56と、第2ケース体としてのハウジング57と、第3ケース体としてのリヤケース58とを有する。
ケース56に対してエンジン14の側にハウジング57が配置され、その反対側にリヤケース58が配置されている。ケース56は、両端が開口された筒形状を有する。ケース56には、主に、プーリやベルト、各種ギヤなどから構成される無段変速機構部や、ディファレンシャル機構部が収容されている。ハウジング57は、筒状に延びて、ケース56とエンジン14との間を接続している。ハウジング57には、主に、トルクコンバータが収容されている。リヤケース58は、ケース56の一方の開口端を塞ぐように設けられている。
電動オイルポンプ31のモータ部33は、シャフト36と、ロータコア37と、ステータコア38とを有する。シャフト36は、仮想線である回転軸101に沿って延伸している。ロータコア37は、シャフト36の外周上に固定されている。ステータコア38は、ロータコア37の外周上にロータコア37と隙間を設けて配置されている。モータ部33への通電時、ロータコア37がシャフト36と一体となって回転軸101を中心に回転する。
電動オイルポンプ31のポンプ部32は、回転軸101の軸上にモータ部33と隣り合って設けられている。ポンプ部32は、ドライブギヤ39およびドリブンギヤ40を有するギヤ式ポンプである。ドライブギヤ39は、シャフト36が回転軸101に沿って延伸する先端に設けられており、シャフト36と一体になって回転駆動される。ドリブンギヤ40は、ドライブギヤ39の外周上にドライブギヤ39と隙間を設けて配置されている。ドリブンギヤ40は、ドライブギヤ39の回転に伴って従属回転される。
オイルポンプモータドライバ部34は、電動オイルポンプ31と一体に設けられている。オイルポンプモータドライバ部34は、モータ部33の回転軸101の延長上に位置して電動オイルポンプ31に設けられている。電動オイルポンプ31は、オイルパン54の直上に設けられている。
オイルポンプモータドライバ部34は、モータ部33に対してポンプ部32の反対側に設けられている。ポンプ部32が自動変速機21に埋設され、モータ部33およびオイルポンプモータドライバ部34が自動変速機21から突出する。オイルポンプモータドライバ部34は、その自動変速機21から突出する先端に設けられている。オイルポンプモータドライバ部34が一体に設けられた電動オイルポンプ31は、全体として、回転軸101に沿って柱状に延伸する形状を有する。
オイルポンプモータドライバ部34は、基板41と、電子部品42と、カバー43とを有する。基板41は、主表面41aを有する。基板41は、主表面41aと、モータ部33の回転軸101とが互いに直交する位置関係となるように設けられている。電子部品42は、主表面41aに搭載され、電動オイルポンプ31の作動に伴って発熱する。カバー43は、基板41および電子部品42を覆い隠すように電動オイルポンプ31に取り付けられている。本実施の形態では、カバー43にフィン構造が設けられていない。
図5中に示すように、本実施の形態における車両100においては、オイルポンプモータドライバ部34が、ラジエータ61とは異なる側を向いて設けられている。すなわち、ラジエータ61が車両後方を向いて設けられているのに対して、オイルポンプモータドライバ部34は、車両幅方向を向いて設けられている。
図7は、図1中の車両のエンジンルーム内を示す平面図である。図中には、エンジンルーム12内の収容物が模式的に表わされている。図7を参照して、オイルポンプモータドライバ部34は、発熱部材である電子部品42を搭載する基板41の主表面41aが、平板形状を有するラジエータ61と対面しないように設けられている。オイルポンプモータドライバ部34は、基板41の主表面41aと、平板形状を有するラジエータ61とが直交する位置関係となるように設けられている。
図8は、図7中の矢印VIIIに示す方向から見たラジエータを示す背面図である。図8を参照して、ラジエータ61は、本体部62と、ファン63とを有する。本体部62は、冷却水が流通するチューブと、そのチューブを流通する冷却水とエンジンルーム12内に取り入れられた空気との間で熱交換するためのフィンとから構成されている。ファン63は、複数の翼を有し、仮想上の回転軸110を中心に回転するプロペラファンである。ファン63は、エンジンルーム12の外側から見て、本体部62の背面側に設けられている。
図7および図8を参照して、オイルポンプモータドライバ部34は、基板41の主表面41aと、ラジエータ61側のファン63の回転軸110とが平行の位置関係となるように設けられている。ファン63の回転軸110が車両前後方向に延び、基板41の主表面41aは車両前後方向に延在する。
電動オイルポンプ31は、モータ部33の回転軸101と、平板形状を有するラジエータ61とが平行の位置関係となるように設けられている。電動オイルポンプ31は、モータ部33の回転軸101を延長した直線が、ラジエータ61と交差することのないように設けられている。モータ部33の回転軸101とファン63の回転軸110とは、互いに直交する。
図8中に示すように、ファン63が有する複数の翼の外周縁を通る円を、仮想円112として規定する。オイルポンプモータドライバ部34およびラジエータ61を、ファン63の回転軸110の軸方向から見た場合に、オイルポンプモータドライバ部34は、仮想円112と重ならない位置に設けられることが好ましい。
図9は、電動オイルポンプおよびオイルポンプモータドライバ部を自動変速機に設ける形態の比較例を示す平面図である。図9は、本実施の形態における図7に対応する図である。
図9を参照して、本比較例では、オイルポンプモータドライバ部34が、ラジエータ61が配置された車両前方側を向いて設けられている。電動オイルポンプ31は、モータ部33の回転軸101と、ファン63の回転軸110とが平行の位置関係となるように設けられている。
このような構成では、ファン63の駆動に伴ってラジエータ61から排出された高温の空気が直接、オイルポンプモータドライバ部34に向かうことになるため、オイルポンプモータドライバ部34の冷却性能に悪影響を与える懸念がある。また、回転軸101の軸方向に電動オイルポンプ31を延長してポンプ性能を向上させようとした場合、オイルポンプモータドライバ部34とラジエータ61との間の距離L1が短くなる。このため、オイルポンプモータドライバ部34の冷却性能がさらに低下してしまう懸念がある。
図7を参照して、これに対して、本実施の形態では、オイルポンプモータドライバ部34が、ラジエータ61とは異なる側を向いて設けられている。このような構成により、電動オイルポンプ31の作動に伴って電子部品42で発生した熱のオイルポンプモータドライバ部34からの放熱が、ラジエータ61から送られる高温の空気によって阻害されることを抑制できる。
また、本実施の形態では、オイルポンプモータドライバ部34がモータ部33の回転軸101の延長上に設けられるドライバ一体型の電動オイルポンプ31において、モータ部33の回転軸101と、平板形状を有するラジエータ61とが平行の位置関係となる。このような構成によれば、オイルポンプモータドライバ部34とラジエータ61との間の距離L1が上記の比較例よりも大きくなる。また、回転軸101の軸方向に電動オイルポンプ31を延長した場合にも、オイルポンプモータドライバ部34とラジエータ61との間の距離L1が増大することがない。したがって、電動オイルポンプ31の近傍にラジエータ61が配置されるにもかかわらず、オイルポンプモータドライバ部34の冷却性能を高く維持することができる。
図7および図9を参照して、互いに締結され、一体とされたエンジン14および自動変速機21は、車両幅方向の両端に位置する支持部131および支持部132と、車両前方の端部に位置し、電動オイルポンプ31に隣り合う支持部133とを含む複数個所で、車両本体に支持されている。このような構成においては、車両100の走行時の加減速に伴って、支持部131と支持部132とを結ぶ中心線134を中心とする回転モーメントが、エンジン14および自動変速機21に作用し、車両100に発生する振動の原因となる。
図9中に示す変形例では、重量物である電動オイルポンプ31が、自動変速機21から車両前方に大きく突出する形状となる。この場合、電動オイルポンプ31の重心位置が中心線134から遠く離れた位置となるため、電動オイルポンプ31に起因して車両走行中に発生する振動が大きくなる懸念がある。
一方、図7中に示す本実施の形態では、電動オイルポンプ31の重心位置が中心線134により近い位置に設定されるため、車両走行中に発生する振動に対して有利な条件となる。また、本実施の形態では、電動オイルポンプ31に隣り合う支持部133で自動変速機21が車両本体に支持されるため、車両走行中に発生する振動に対してさらに有利になる。
図10は、図5中の自動変速機をエンジン側から見た側面図である。図11は、図5中の自動変速機を車両前方側から見た正面図である。図10および図11中では、自動変速機21から図5中のハウジング57が取り外された状態が示されている。図12は、図10および図11中の自動変速機から電動オイルポンプを取り外す際の解体組み立て図である。
図10から図12を参照して、ケース56は、ハウジング取り付け面71と、ポンプ取り付け面72とを有する。ハウジング取り付け面71とポンプ取り付け面72とは、同じ方向に面している。ハウジング取り付け面71とポンプ取り付け面72とは、エンジン14の側に面している。ポンプ取り付け面72は、ハウジング取り付け面71の斜め下に隣り合って設けられている。ハウジング取り付け面71およびポンプ取り付け面72には、それぞれ、エンジン14の側からハウジング57および電動オイルポンプ31が取り付けられている。
図12中に示すように、電動オイルポンプ31は、嵌め合い部77を有する。ケース56には、自動変速機21内の油路と連通する凹部78が形成されている。電動オイルポンプ31は、嵌め合い部77が凹部78に嵌め合わされることによってポンプ取り付け面72に取り付けられている。嵌め合い部77は、電動オイルポンプ31の取り付け方向において嵌め合い長さL2を有する。
図5を参照して、ケース56に電動オイルポンプ31およびハウジング57が取り付けられた状態において、ポンプ取り付け面72に対する取り付け方向における電動オイルポンプ31の移動が、ハウジング57とケース56との間で制限される。
より具体的には、ハウジング57は、ケース56のハウジング取り付け面71からエンジン14に近づくに従って外形が拡大する形状を有する。エンジン14の側から自動変速機21を見た場合に、ハウジング57は、電動オイルポンプ31と部分的に重なるように設けられている。ハウジング57には、ポンプ取り付け面72から柱状に延出する電動オイルポンプ31との干渉を避けるための切り欠き部59が形成されている。自動変速機21の組み立て時、まず電動オイルポンプ31がケース56に取り付けられ、次に、ハウジング57がケース56に取り付けられる。ケース56に対する電動オイルポンプ31の取り付け方向において、ハウジング57と、電動オイルポンプ31と一体に設けられたオイルポンプモータドライバ部34との間には、上記の嵌め合い長さL2よりも小さい隙間L3が設けられている。
このような構成によれば、電動オイルポンプ31に過大な力が加わることがあっても、ハウジング57およびケース56によって、電動オイルポンプ31が自動変速機21から脱落することを防止できる。
以上に説明した、この発明の実施の形態における車両の構造についてまとめて説明すると、本実施の形態における車両100は、車両前方のエンジンルーム12に設置される自動変速機21と、自動変速機21に設けられ、自動変速機21の内部でオイルを流通させるための電動オイルポンプ31と、電動オイルポンプ31と一体に設けられ、電動オイルポンプ31の作動を制御するドライバ部としてのオイルポンプモータドライバ部34と、エンジンルーム12に設置され、エンジンの冷却水が流通されるラジエータ61とを備える。オイルポンプモータドライバ部34は、ラジエータ61とは異なる側を向いて設けられている。
このように構成された、この発明の実施の形態における車両100によれば、オイルポンプモータドライバ部34がラジエータ61の熱害を受け難くなるため、オイルポンプモータドライバ部34の冷却性能を向上させることができる。これにより、オイルポンプモータドライバ部34のカバー43に設けられるフィン構造など、オイルポンプモータドライバ部34の冷却のための機構を省略することが可能となる。さらに、かかる冷却機構の省略によって、オイルポンプモータドライバ部34の小型化を図り、電動オイルポンプ31を搭載させる車両のバリエーションを増やすことができる。また、オイルポンプモータドライバ部34の小型化によって生じるスペースを利用して、電動オイルポンプ31の容量を増大させることにより、アイドリングストップによる低燃費走行の領域を拡大させることができる。
なお、本実施の形態では、ハウジング57とケース56との合わせ面に電動オイルポンプ31が取り付けられる構造としたが、これに限られず、ケース56とリヤケース58との合わせ面に電動オイルポンプ31が取り付けられる構造としてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、主に、自動変速機に電動オイルポンプが設けられた車両に適用される。
12 エンジンルーム、14 エンジン、16 フロントグリル、21 自動変速機、31 電動オイルポンプ、32 ポンプ部、33 モータ部、34 オイルポンプモータドライバ部、36 シャフト、37 ロータコア、38 ステータコア、39 ドライブギヤ、40 ドリブンギヤ、41 基板、41a 主表面、42 電子部品、43 カバー、51 オイルポンプ、52 逆止弁、53 バルブボディ、54 オイルパン、55 オイルストレーナ、56 ケース、57 ハウジング、58 リヤケース、59 切り欠き部、61 ラジエータ、62 本体部、63 ファン、71 ハウジング取り付け面、72 ポンプ取り付け面、77 嵌め合い部、78 凹部、100 車両、101,110 回転軸、112 仮想円、131,132,133 支持部、134 中心線。

Claims (7)

  1. 車両前方のエンジンルームに設置される自動変速機と、
    前記自動変速機に設けられ、前記自動変速機の内部でオイルを流通させるための電動オイルポンプと、
    前記電動オイルポンプと一体に設けられ、前記電動オイルポンプの作動を制御するドライバ部と、
    エンジンルームに設置され、エンジンの冷却水が流通されるラジエータとを備え、
    前記ドライバ部は、前記ラジエータとは異なる側を向いて設けられる、車両。
  2. 前記ドライバ部は、電子部品を搭載する主表面を有する基板を含み、
    前記ドライバ部は、前記主表面と前記ラジエータとが対面しないように設けられる、請求項1に記載の車両。
  3. 前記ラジエータは、エンジンの冷却水と熱交換するための空気を送風するファンを含み、
    前記ドライバ部は、前記主表面が前記ファンの回転軸と平行となるように設けられる、請求項2に記載の車両。
  4. 前記電動オイルポンプは、オイルを圧送するポンプ部と、前記ポンプ部を回転駆動させるモータ部とを含み、
    前記ドライバ部は、前記モータ部の回転軸の延長上に位置して前記電動オイルポンプに設けられ、
    前記電動オイルポンプは、前記モータ部の回転軸を延長した直線が前記ラジエータと交差しないように設けられる、請求項1から3のいずれか1項に記載の車両。
  5. 前記ラジエータは、エンジンの冷却水と熱交換するための空気を送風するファンを含み、
    前記電動オイルポンプは、前記ファンの回転軸と前記モータ部の回転軸とが直交する位置関係となるように設けられる、請求項4に記載の車両。
  6. 前記自動変速機は、第1取り付け面と、前記第1取り付け面と同じ方向に面する第2取り付け面とを有する第1ケース体と、前記第1取り付け面に取り付けられ、前記第1ケース体と結合される第2ケース体とを含み、
    前記電動オイルポンプが前記第2取り付け面に取り付けられるとともに、その取り付け方向における前記電動オイルポンプの移動が、前記第1ケース体と前記第2ケース体との間で制限される、請求項1から5のいずれか1項に記載の車両。
  7. 前記電動オイルポンプは、エンジンのアイドリングストップ時に作動される、請求項1から6のいずれか1項に記載の車両。
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