JP2013189381A - ブリンゾラミドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 (R)−4−(エチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2−(3−メトキシプロピル)−2H−チエノ[3,2,e]−1,2−チアジン−6−スルホンアミド 1,1−ジオキシドを高純度かつ高効率で製造する方法を提供することを目的とする。
【解決手段】反応により得られた(R)−4−(エチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2−(3−メトキシプロピル)−2H−チエノ[3,2,e]−1,2−チアジン−6−スルホンアミド 1,1−ジオキシドの粗体をアルコールと非極性溶媒の混合溶媒に溶解させて、得られた溶液から目的物の結晶を析出させて精製する工程を含む製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、緑内障治療薬として有用なブリンゾラミドの新規な製造方法に関する。
ブリンゾラミドとは、下記式(2)で示される化合物であり、該化合物の正式名称は、(R)−3,4−ジヒドロ−4−エチルアミノ−2−(3−メトキシプロピル)−2H−チエノ[3,2−e]−1,2−チアジン−6−スルホンアミド−1,1−ジオキシド)である(以下、該化合物を「目的化合物」ともいう。)。ブリンゾラミドは、炭酸脱水酵素阻害作用を持つために緑内障治療薬として用いられている。
Figure 2013189381
ブリンゾラミドの製造方法としては、下記式(1)で示される(S)−3,4−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−2−(3−メトキシプロピル)−2H−チエノ[3,2−e]−1,2−チアジン−6−スルホンアミド−1,1−ジオキシド(以下、「原料化合物」ともいう。)のC(6)部位のスルホンアミド官能基を保護し、C(4)部位の水酸基を活性化した後、アミンで置換し、然る後、C(6)部位の保護スルホンアミド官能基から保護基を除去する方法が一般的に知られている(特許文献1及び非特許文献1参照)。
Figure 2013189381
上記一連の反応(保護、アミノ化及び脱保護)では、不純物となる多量の副成物が生成するため、たとえば反応混合物を中和した後に有機成分を抽出することによりアミン及び無機塩類を除去し、次いで抽出液を濃縮して得られる目的化合物の粗体を精製する必要がある。前記特許文献では、このようにして得られた粗体を2−プロパノールで再結晶することにより有機不純物を除去していた。
特許第2854798号明細書
Organic Process Reseach & Development (1999), 3(2), 114−120
前記特許文献に記載されている2−プロパノールを用いた再結晶により粗体の精製を行った場合には、純度の高い目的化合物を比較的高い収率で得ることができる。そして、本発明者等の検討によれば、このような効果は2−プロパノール以外のアルコール類による再結晶を行った場合にも見られ、酢酸エチルなどの他の単一溶媒を用いた再結晶と比較し、同等の純度のブリンゾラミドを、より高い収率で得ることができることが確認された。
しかしながら、アルコール類を用いた再結晶による精製は、純度の点では満足の行くものの、収率の点では満足の行くものではなかった。また、アルコールを用いた再結晶ではある種の不純物を除去することが非常に困難である、という問題があることも新たに判明した。
ブリンゾラミドのような医薬品原薬は、一般に非常に高価である。また、原薬の純度に対する要求は厳しく、このような要求を満足するためには再結晶のような精製工程を繰返す必要があり、除去困難な不純物が存在することは精製の繰返し回数の増大につながる。このような理由から、僅かでも純度や収率を改善すること、及び除去困難な不純物の除去効率を高めることは、工業的に大きな意義をもつ。そこで、本発明は、原料化合物から目的化合物を製造するに際し、高純度の目的物(ブリンゾラミド)を高収率で得ることができる方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題に対して鋭意検討を行った。具体的には抽出操作後における粗体の再結晶操作における収率が向上するような方法を検討した。その結果、再結晶溶媒として、アルコールと非極性溶媒の混合溶媒を使用することによって上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに到った。
即ち、本発明は、下記式(1)で示される(S)−3,4−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−2−(3−メトキシプロピル)−2H−チエノ[3,2−e]−1,2−チアジン−6−スルホンアミド−1,1−ジオキシドからなる原料化合物から下記式(2)で示される(R)−4−(エチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2−(3−メトキシプロピル)−2H−チエノ[3,2,e]−1,2−チアジン−6−スルホンアミド 1,1−ジオキシドからなる目的化合物を製造する方法であって、
前記原料化合物の4位の炭素原子に結合した水酸基をエチルアミノ化して前記目的物を含む反応混合物を得る反応工程、前記反応混合物から前記目的化合物の粗体を分離する分離工程、及びアルコールと非極性溶媒の混合溶媒に前記分離工程で分離された前記粗体が溶解した溶液を調製し、当該混合溶から高純度化された目的化合物を結晶化させる精製工程を含んでなることを特徴とする前記方法である。
Figure 2013189381
Figure 2013189381
本発明によれば、アルコールを用いて再結晶を行った場合と比べて、同等以上の高い精製効果を得られるばかりでなく、目的物の単離収率を向上させることができる。さらに、本発明の方法によれば、アルコールを単独で用いた場合には除去することが困難であった下記式(3)で示される化合物(以下、「アミドトシル化体」とも言う)を除去することも可能となる。
Figure 2013189381
このような、優れた効果が得られる理由は明らかではないが、溶液から目的物を結晶化させて精製する場合において、溶媒としてアルコールと非極性溶媒との混合溶媒を用いた場合には、結晶析出に悪影響(例えば結晶化の際に不純物を取り込んでしまうなど)を与えることなく、目的化合物の溶解度が低下するため、純度を損なうことなく収率が向上したものと考えられる。また、溶媒に非極性溶媒が含まれることにより、低極性不純物に対する溶解度が向上し、アミドトシル化体の除去効率が向上したものと考えられる。
本発明の方法は、原料化合物から目的化合物を製造する方法であって、前記反応工程、前記分離工程、及び前記精製工程を含んでなる。以下に各工程について詳しく説明する。
(反応工程)
反応工程では、前記原料化合物の4位の炭素原子{C(4)部位}に結合した水酸基をエチルアミノ化して前記目的物を含む反応混合物を得る。上記エチルアミノ化の方法は、前記特許文献1や非特許文献1に記載された従来の方法と特に変わる点はなく、例えば次のような方法により好適に行うことができる。すなわち、前記原料化合物の6位の炭素原子に結合したスルホンアミド基を保護して、保護された原料化合を生成する保護工程、該保護された原料化合物の4位の炭素原子{C(4)部位}に結合した水酸基をエチルアミンで置換して、保護された目的化合物(6位の炭素原子に結合したスルホンアミド基が保護された目的化合物)を生成するアミノ化工程、該保護された目的化合物における保護されたスルホンアミド基を脱保護して目的化合物を生成する脱保護工程を含んでなる方法により好適に行うことができる。
上記保護工程における、前記原料化合物の6位の炭素原子{C(6)部位}に結合したスルホンアミド基の保護は、反応溶媒中で原料化合物と保護剤としてのオルト酢酸低級アルキルを加熱混合することにより好適に行うことができる。オルト酢酸低級アルキルとしては、反応で副生するアルコールの除去が容易であるという理由からオルト酢酸トリメチルを使用することが特に好ましい。また、反応溶媒は反応に関与しない不活性溶媒であれば特に制限されないが、反応温度の管理が容易であることから、酢酸エチル、アセトニトリルを用いるのが特に好ましい。反応条件は適宜決定すればよいが、通常、原料化合物、当該原料化合物1モルに対して1.0〜1.5モルのオルト酢酸低級アルキル、及び原料化合物1質量部に対して1.5〜10質量部の反応溶媒を混合し、還流下1〜24時反応させればよい。このような反応を行うことにより、6位の炭素原子に結合したスルホンアミド基が保護された原料化合物(以下、「イミダート体」ともいう。)を得ることができる。
前記アミノ化工程は、イミダート体の4位炭素原子に結合した水酸基を活性化してから、エチルアミンと反応させることが好ましい。上記水酸基の活性化は、例えば、上記保護工程終了後、溶媒を留去することによりイミダート体の濃縮物を得、これをテトラヒドロフラン等の有機溶媒に溶解させて得た溶液を冷却してから当該溶液にイミダート体1モルに対して1.0〜1.5モルの塩化スルホニル化合物を添加し、−10〜15℃の温度で1〜4時間攪拌することにより、行うことができる。このような操作により、4位の炭素がスルホニル化されたイミダート体(スルホニル体)を得ることができる。該化合物は反応液中に溶解しているので、該反応液に70%エチルアミン水溶液を加えることにより、エチルアミンと反応させればよい。なお、塩化スルホニル化合物としては、引き続き行う脱離工程における反応時間が短縮でき、収率も向上するという理由から、塩化p−トルエンスルホニルを使用することが好ましい。
スルホニル体と70%エチルアミン水溶液との反応(置換反応)は−10〜15℃に冷却された反応液に70%エチルアミン水溶液をスルホニル体1モルに対するエチルアミンの量が10〜40モルとなるように添加し、所定時間反応させることによって好適に行うことができる。反応条件は、適宜決定すればよいが、通常は、室温下で8〜48時間程度反応させればよい。また、この反応の際、反応液中の水との加水分解により保護されたスルホンアミド基の脱保護も並行して行うことができる。
(分離工程)
分離工程では、前記工程で得られた反応混合物から前記目的化合物の粗体を分離する。ここでいう分離とは、反応混合物中の反応溶媒および水溶性不純物と、有機系不純物を含む目的化合物からなる粗体とを分離することを意味する。また、目的化合物の粗体とは、主たる不純物として有機系不純物(有機系副生物や残存有機溶媒など)を含む目的化合物を意味し、通常、目的化合物の純度が65〜80%程度の固体状若しくは粘稠な液状のものを意味する。反応混合物からの粗体の分離は、反応混合物である反応溶液に炭酸水素ナトリウムなどの塩基を添加して中和した後に、酢酸エチルなどの有機溶媒(抽出溶媒)を用いて有機成分を分離し、必要に応じて水洗、乾燥(水分除去)を行い、抽出溶媒を留去して濃縮することにより好適に行うことができる。
(前記精製工程)
精製工程では、アルコールと非極性溶媒の混合溶媒用に前記分離工程で分離された前記粗体が溶解した溶液を調製し、当該混合溶から高純度化された目的化合物を結晶化させる。アルコールとしては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブチルアルコール等の低炭素鎖アルコールを使用することが好適である。ブリンゾラミドの溶解度、得られるブリンゾラミドの純度が高いことからエタノール又は2−プロパノールを使用することが特に好ましく、目的物の収率(回収率)をより高くすることができるという理由とから2−プロパノールを使用することが最も好ましい。
非極性溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素類、又はトルエンなどの芳香族炭化水素類が好適に使用できる。これらの中でも目的物の収率(回収率)が高く、工業生産での安全性及び毒性が低いという理由からヘプタンを使用することが特に好ましい。
上記混合溶媒におけるアルコールと非極性溶媒との配合割合は容積比で表してアルコール/非極性溶媒=1〜10の範囲が好ましく、3〜10の範囲が特に好ましい。
前記溶液の調製方法は特に限定されず、アルコールと非極性溶媒の混合溶媒に粗体を加え加熱して溶解させてもよいし、アルコールに粗体を溶解させた後に非極性溶媒を加えてもよい。このとき使用する混合溶媒量は、通常、粗体1質量部に対して1〜50質量部である。バッチ収量及びろ過工程の操作性向上を考慮すると2〜10質量部が好ましい。
このようにして調製された溶液から目的化合物を結晶化させるには、溶液を冷却すればよい。なお、溶液を調製する際の温度にもよるが、アルコールに粗体を溶解させてから非極性溶媒を添加する場合には、非極性溶媒の添加に伴い目的物の結晶化が起ることもある。通常は、粗体を含む溶液を50℃〜100℃に加熱して粗体を完全に溶解せしめてから溶液を−10℃〜20℃に冷却して結晶化を行うことが好ましい。結晶化により析出した目的化合物は、粗体と比べて高純度化されている。
後述する実施例にも示されるように、このような精製工程を1度行った場合に得られる高純度化された化合物(1次精製体)の純度は98.0〜99.0%であり、その収率は、反応工程で用いた原料化合物の量を基準として67〜71%である。より高い純度の目的物を得るためには、精製工程を繰返せばよい。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例、比較例で得られた原料化合物、イミダート体、スルホニル体及びブリンゾラミド(目的化合物)の純度測定は、以下のように行った。
<ブリンゾラミドなどの純度の測定方法>
装置:WATERS社製 Alliance 型式e2695−2489
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254nm)
カラム:ジーエルサイエンス株式会社製 商品名 Inertsil CN−3、粒子径5μm、内径4.6mm、長さ25cm、
カラム温度:40℃ 一定温度
移動相:n−ヘキサン/エタノール=80/20
流量:1.0ml/分
測定時間:45分
上記条件で測定した場合、原料化合物は29分付近に、イミダート体は9.4分付近に、スルホニル体は8.2分付近にブリンゾラミド(目的化合物)は19分付近に、またアミドトシル化体は10分付近に吸収ピークが観測される。純度は、HPLCのピーク面積比をもとに決定した。
実施例1
(反応工程)
原料化合物(50g,140mmol)をアセトニトリル200mLに溶解させ、オルト酢酸トリメチル(18.54g,154.3mmol)を加え、流出液を系外へ除去しながら84℃で3時間加熱還流を行った。溶液を濃縮しイミダート体70.43gを得た。これをテトラヒドロフラン(150mL)に溶解し、0℃に冷却した。ここにトリエチルアミン(21.29g,212.5mmol)とパラトルエンスルホニルクロリド(32.09g,168.3mmol)を加えた所、スルホニル体の沈殿が発生した。3時間氷冷下撹拌を行い、スルホニル体を取得した。得られた反応液に氷冷下、70%モノエチルアミン水溶液(250mL,3.13mol)を滴下した。混合液を終夜撹拌した後、12Mの塩酸(240mL)を40℃以下で加えてスルホニル体の脱保護を行った。
(分離工程)
上記脱保護で得られた反応液に炭酸水素ナトリウム約10gを加え混合液のpHが8となるまで調整し、酢酸エチルで有機物を抽出した後、濃縮乾燥し反応濃縮物(粗体)62.65gを得た。
(精製工程)
2−プロパノール5.4mlとヘプタン0.6mlとを混合して得られた混用溶媒6mlに上記分離工程で得られた粗体1.25gを溶解させて溶液を調製した。なお、溶液調製に際しては、80℃に加熱し粗体を完全に溶解させた。溶液調製後、冷却して目的物を結晶化させた。結晶化した目的物(1次精製体)をろ過により回収し、真空乾燥後、質量を測定したところ0.737gであり、原料化合物を基準とした収率は68.5%であった。また、1次精製体の純度を測定したところ、目的物の純度は98.76%であり、不純物として含まれるアミドトシル体の含有量は0.14%であった。
実施例2〜6
精製工程で使用する混合溶液を表1に示すものに変えた他は実施1と同様にして1次精製体を得た。得られた1次精製体の純度およびアミドトシル体の含有量並びに、1次精製体の収率を表1に示す。
実施例7
実施例1で得られたブリンゾラミド一次精製体0.6gに対して8質量部の2−プロパノールに溶解させて溶液を調製した。なお、溶液調製に際しては80℃に加熱し粗体を完全に溶解させた。溶液調製後、冷却して目的物を結晶化させた。結晶化した目的物をろ過により回収し、真空乾燥後、HPLCにより純度を測定し、純度が99.8%以上となるまで同様の方法で精製を繰り返した。5回繰り返した結果、ブリンゾラミドの最終精製体0.383gを得た。一次精製体からの収率は63.8%であった。目的物の純度は99.83%であり、不純物として含まれるアミドトシル体の含有量は0.05%であった。
比較例1〜7
精製工程で使用する混合溶液を表1に示すものに変えた他は実施1と同様にして1次精製体を得た。得られた1次精製体の純度およびアミドトシル体の含有量並びに、1次精製体の収率を表1に示す。
比較例8
比較例1で得られたブリンゾラミド一次精製体0.6gに対して8質量部の2−プロパノールに溶解させて溶液を調製した。なお、溶液調製に際しては80℃に加熱し粗体を完全に溶解させた。溶液調製後、冷却して目的物を結晶化させた。結晶化した目的物をろ過により回収し、真空乾燥後、HPLCにより純度を測定し、純度が99.8%以上となるまで同様の方法で精製を繰り返した。7回繰り返した結果、ブリンゾラミドの最終精製体0.313gを得た。一次精製体からの収率は52.2%であった。目的物の純度は99.83%であり、不純物として含まれるアミドトシル体の含有量は0.09%であった。
Figure 2013189381

Claims (4)

  1. 下記式(1)で示される(S)−3,4−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−2−(3−メトキシプロピル)−2H−チエノ[3,2−e]−1,2−チアジン−6−スルホンアミド−1,1−ジオキシドからなる原料化合物から下記式(2)で示される(R)−4−(エチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2−(3−メトキシプロピル)−2H−チエノ[3,2,e]−1,2−チアジン−6−スルホンアミド 1,1−ジオキシドからなる目的化合物を製造する方法であって、
    前記原料化合物の4位の炭素原子に結合した水酸基をエチルアミノ化して前記目的物を含む反応混合物を得る反応工程、
    前記反応混合物から前記目的化合物の粗体を分離する分離工程、及び
    アルコールと非極性溶媒の混合溶媒に前記分離工程で分離された前記粗体が溶解した溶液を調製し、当該混合溶から高純度化された目的化合物を結晶化させる精製工程を含んでなることを特徴とする前記方法。
    Figure 2013189381
    Figure 2013189381
  2. 前記反応工程が、前記原料化合物の6位の炭素原子に結合したスルホンアミド基を保護して保護された原料化合を生成する保護工程、該保護された原料化合物の4位の炭素原子に結合した水酸基をエチルアミンで置換して、保護された目的化合物を生成するアミノ化工程、該保護された目的化合物における保護されたスルホンアミド基を脱保護して、目的化合物を生成する脱保護工程を含んでなる請求項1に記載の方法。
  3. 前記精製工程において、非極性溶媒として炭化水素を使用する請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記精製工程において、アルコールとして2−プロパノールを使用する請求項1乃至3の何れかに記載の方法。
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