JP2013189260A - 用紙厚判別装置、用紙処理装置、画像形成システム及び用紙厚判別方法 - Google Patents

用紙厚判別装置、用紙処理装置、画像形成システム及び用紙厚判別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送される用紙以外の要因で搬送手段の負荷トルクが変動する場合においても、用紙の紙厚を正確に判別することができるようにする。
【解決手段】用紙を搬送する入口搬送ローラと、入口搬送ローラを駆動するDCモータMと、DCモータMの速度を検出し、速度信号を出力するエンコーダセンサ505及び速度検出部506と、前記出力された速度信号を速度変化量に周波数変換する周波数変換部510と、周波数変換部510で周波数変換された周波数成分のうち任意の高周波成分のみ抽出し、抽出された前記任意の高周波成分を用いて負荷変動の非周期的成分を抽出する積分器511と、当該抽出された非周期的成分に基づいて用紙Pの紙厚を判別する比較器513と、を備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、用紙厚判別装置、用紙処理装置、画像形成システム及び用紙厚判別方法に係り、特に、速度成分を周波数変換し、その変換結果に基づいて用紙厚を判別する用紙厚判別装置、この用紙厚判別装置を備えた用紙処理装置及び画像形成システム、並びに用紙厚判別装置で実行される用紙厚判別方法に関する。
画像形成装置や用紙後処理装置においては、光学センサ等で搬送用紙の紙厚を検出し、搬送用紙の紙厚に応じて用紙処理方法を適切に選択することにより用紙処理精度を向上させることが行われている。一方、用紙搬送手段を駆動するモータの電流値あるいは回転速度からモータにかかる負荷トルクの変動を検出し、搬送用紙の厚さを検知する方法も知られている。この方法は、専用のセンサなどを必要とせずに負荷トルクの変動を検出するだけでよいので、低コストで紙厚を検知することができる。後者の検出方法の例として特許文献1に記載の発明が知られている。
特許文献1(特開2009−173380号公報)には、センサを設けることなく、正確にかつ迅速にシートの厚さを検知することを目的とし、突き当て部材と、シートを突き当て部材に突き当てるシート搬送部材と、シート搬送部材の駆動部の負荷トルクを検出する負荷トルク検出手段と、負荷トルクの変動を検出し、シートが突き当て部材に衝突した衝突タイミングを検出する負荷トルク変動検出手段と、衝突タイミングでの負荷トルクを、シートの厚さに応じた負荷トルクとして出力する衝突タイミング負荷トルク検知手段と、を備えたことを特徴とする発明が開示されている。
しかし、特許文献1記載の発明では、負荷トルクの変動を検出し、シートが突き当て部材に衝突した衝突タイミングを検出する負荷トルク変動検出手段と、衝突タイミングでの負荷トルクを、シートの厚さに応じた負荷トルクとして出力する衝突タイミング負荷トルク検知手段とを備えているが、負荷トルク変動による紙厚検知は、搬送ローラあるいは搬送ローラの軸の偏芯など搬送用紙以外の要因で負荷トルクが変動する場合に、搬送用紙による負荷変動が重なると紙厚を正確に検知できなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、搬送される用紙以外の要因で搬送手段の負荷トルクが変動する場合においても、用紙の紙厚を正確に判別することができるようにすることにある。
前記課題を解決するため、本発明は、用紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段を駆動する駆動手段と、前記駆動手段の速度を検出し、速度信号を出力する速度検出手段と、前記出力された速度信号を速度変化量に周波数変換する周波数変換手段と、周波数変換手段によって周波数変換された周波数成分のうち任意の高周波成分のみ抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された前記任意の高周波成分を用いて負荷変動の非周期的成分を抽出し、当該抽出された非周期的成分に基づいて前記用紙の紙厚を判別する判別手段と、を備えた用紙厚判別装置を特徴とする。
本発明によれば、搬送される用紙以外の要因で搬送手段の負荷トルクが変動する場合においても、用紙の紙厚を正確に判別することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成システム全体の構成を示す図である。 入口搬送ローラの駆動機構を示す斜視図である。 DCモータのフィードバック制御の制御構成を示すブロック図である。 実施例1に係る用紙紙厚検出部の制御構成を示すブロック図である。 実施例2に係る用紙紙厚検出部の制御構成を示すブロック図である。 検出速度の速度変化量Δv(t)の測定結果を示す図である。 周波数変換後の速度変化量v(f)の測定結果を示す図である。 薄紙及び厚紙について積分器で積分した積分値の一例を示す図である。
本発明は、紙がローラニップに衝突する際の負荷変動が軸偏芯による負荷トルク変動より急激で突発的であるため、周波数変換すると高周波成分が検出され、その高周波成分のみ抽出して非周期的成分を紙厚判別に使用することが特徴になっている。以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態に係る用紙処理装置としての用紙後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システム全体の構成を示す図である。
画像形成システムは画像形成装置700と、画像形成装置700の後段に接続された用紙後処理装置Aとからなる。用紙後処理装置Aは、画像形成装置700から排出されてきた画像形成済みの用紙Pを受け入れる導入経路1と、用紙Pをプルーフトレイ110へ排出するプルーフ搬送経路2と、用紙Pを排紙トレイ111に搬送する搬送経路3と、用紙Pを積載整合するステープル整合トレイ202と、整合された用紙束を綴じるステープラ210と、用紙Pに孔を開ける用紙穿孔ユニット120と、用紙Pを中折りする中折りユニット300とを備えている。
導入経路1には、入口搬送ローラ101及び入口センサ130が配置されている。入口センサ130は例えばフォトセンサからなり、用紙Pが用紙後処理装置A内へ搬入されたことを検知する。入口搬送ローラ101の下流には用紙穿孔ユニット120が配置されている。また、その下流には、搬送ローラ(送出部)102が配置され、この搬送ローラ102によりプルーフ搬送経路2又は搬送経路3へと用紙Pが搬送される。プルーフ搬送経路2又は搬送経路3への用紙搬送経路の切り替えは分岐爪103で行う。
搬送経路2には搬送ローラ104及び105が配置され、用紙Pをプルーフトレイ110へ排出する。搬送経路3には、シフト搬送ローラ106、叩きローラ(揃え手段)201、排紙ローラ(排紙手段)107(107a,107b)、及び排紙センサ131がこの順で用紙排紙方向に順に配置されている。シフトモード時、シフト搬送ローラ106が図示しない駆動手段により搬送方向と直角方向に一定量移動する。これにより搬送中の用紙Pは一定量シフトされるとともに、排紙ローラ対107a,107bにより上下動可能な排紙トレイ111に排紙される。排紙ローラ対107a,107bによって排紙された用紙Pは、排紙トレイ111に順次スタックされていく。
排紙トレイ111への排出口部には、排紙ローラ107bと従動ローラ(排紙手段)107aとからなる排紙ローラ対107が設けられ、排紙ローラ107bと従動ローラ107aとによって用紙又は用紙束を挟持し、排出するように構成されている。排紙ローラ対107は、排紙ローラ107bに対する従動ローラ107aの接離動作で、用紙又は用紙束を挟持して排出可能な閉状態と、挟持しない開状態とを選択的に取り得るようになっており、開状態のとき用紙のシフト動作を完了させ、この後、閉状態にして用紙を挟持させて排紙させる。
搬送経路3には、ステープル整合トレイ202と、接離動作が可能な束搬送ローラ対301が配置されている。ステープル整合トレイ202の終端位置には紙面と直交する方向へ進退するドライバとクリンチャとに分割されたステープラ210と、紙面と直交する方向に進退してステープルトレイ202上の用紙の整合を行う相対向した一対のジョガーフェンス203などが設けられている。
搬送経路3に搬送されてきた用紙は、ステープルトレイ202上に排出されるとともにジョガーフェンス203によって幅方向(用紙搬送方向に対して直交する方向)位置に整合される。また、叩きローラ201は、振り子運動を行って用紙上面に当接することによって用紙をステープラ210方向にスイッチバックさせ、さらに戻しコロ204によりその用紙後端を基準フェンス205に突き当てる。この突き当てにより用紙束の縦方向(搬送方向)の位置(ズレ)を整合する。
このようにして整合された用紙束は、端綴じモード時はステープラ210が紙面と直交する方向に移動して用紙束の下縁部の適所をステープルすることにより綴じられ、排紙ローラ107bと従動ローラ107aとにより挟持され、搬送力を付与されて排紙トレイ111上に排紙される。
また、中綴じモードでは用紙束の整合が完了した後、用紙束は束搬送ローラ301によって挟持され、基準フェンス205は用紙束搬送の邪魔とならないように用紙搬送路の外側に退避する。次に、用紙束は束搬送ローラ301によって所定位置まで搬送され、用紙束の中間部の適所をステープラ210でステープルすることにより中綴じされる。符号230は用紙検知センサであり、束搬送ローラ301の下流側を通過する用紙束の先端及び後端を検知する。
ステープル中綴じトレイ350及び上側ガイド板351は中央部で折れ曲がる構造となっており、用紙束を中綴じするまでは、ステープル整合トレイ202と平行になっている。用紙束の中綴じが完了すると、ステープル中綴じトレイ350及び上側ガイド板351は中央部で折れ曲がり、用紙束を中折りユニット300内に搬送できるようにする。中綴じされた用紙束は、さらに中折りユニット300の束搬送ローラ(下)302により中折りユニット300内に搬送されて、紙折りブレード304と紙折りローラ303とにより中折りされる。この中折りされた用紙束は排紙ローラ305によって中綴じトレイ112上に排紙される。
用紙穿孔ユニット120は用紙後処理装置A本体内に着脱可能に装着されており、使用者のニーズに応じて用紙穿孔ユニットBを省略した用紙後処理装置を提供することが可能となっている。
図2は入口搬送ローラ101の駆動機構を示す斜視図である。入口搬送ローラ101は駆動ローラ101aと従動ローラ101bが対となっており、駆動ローラ101aの駆動軸101cの末端に第1のプーリG3が装着されている。第1のプーリG3には、DCモータM側の第2のプーリG4との間にタイミングベルトB1が掛けられている。第2のプーリG4側には、駆動ローラ101aを駆動するためのDCモータMが設けられ、駆動モータMの駆動軸には第1のギヤG1が圧入され、第2のプーリG4が軸に圧入された第2のギヤG2が第1のギヤG1と噛み合うことにより、DCモータMの回転がギヤG2から第2のプーリG4、第1のプーリG3に伝達され、駆動ローラ101aが回転駆動される。
用紙後処理装置Aに受け入れられた用紙は、入口搬送ローラ101の駆動ローラ101aと従動ローラ101bにより用紙後処理装置A内に搬送される。駆動ローラ101aと従動ローラ101bの間のニップに用紙が到達(突入)した瞬間に負荷変動が生じ、DCモータMの回転速度にも変動が生じる。用紙厚さが厚くなれば用紙質量は大きくなり、負荷変動も大きくなる。この変動を後述する方法にて検出する。DCモータMの回転速度は、DCモータMに内蔵されたもしくはモータ軸に装着されたエンコーダセンサによって検出する。なお、本実施形態では、入口搬送ローラ101の負荷変動を検出しているが、搬送ローラ102などの負荷変動を検出することもできる。
DCモータMによる用紙搬送では、用紙が機内の適切位置にあるようフィードバック制御による回転速度制御が必要である。図3は、この回転速度制御のためのDCモータのフィードバック制御の制御構成を示すブロック図である。図3において、フィードバック制御の制御構成は、メイン制御部501、位置制御部502、速度制御部503、モータドライバ504、DCモータM、エンコーダセンサ505、速度検出部506及び位置検出部507からなる。
メイン制御部501はDCモータMの目標位置(言い換えると、総回転量もしくは用紙の搬送距離)を位置制御部502に任意の一定周期で送信する。位置制御部502はDCモータMのエンコーダセンサ505のパルス信号から位置検出部507により検出されたモータの検出位置と目標位置とを比較してDCモータMの目標回転速度を決定する。目標速度情報は速度制御部503へと送られ、モータのエンコーダセンサ505のパルス信号から速度検出部506により検出されたDCモータMの検出速度と比較される。
速度制御部503はモータ速度が目標速度となるようにモータドライバ504に駆動電流の増減量を指示する。モータドライバ504はDCモータMへの駆動電流量を制御してDCモータMの回転速度を制御する。DCモータMの回転はエンコーダセンサ505により検出され、速度検出部506と位置検出部507により速度と位置を検出し、再びモータ位置とモータ速度が目標位置と目標速度となるように制御される。
図4は実施例1に係る用紙紙厚検出部の制御構成を示すブロック図である。図4において、用紙紙厚検出部の制御構成は、DCモータM、エンコーダセンサ505、速度検出部506、周波数変換部510、積分器511、メモリ512、比較器513及びメイン制御部501からなる。DCモータM、エンコーダセンサ505及び速度検出部506は図3の速度ループである。
DCモータMの速度検出は、DCモータ制御に用いる速度検出部506を使用する。速度検出部506は紙厚検出用にDCモータ制御用とは別に設けてもよいが、演算処理は同じであるためDCモータ制御用を紙厚検出用と兼用すればよい。
速度検出部506により検出された速度vは時間経過とともに変化するため時間軸関数v(t)として表現できる。これを周波数変換部510によりフーリエ変換を行い周波数軸関数v(f)に変換する。周波数変換された速度v(f)は積分器511により積分を行う。このとき低周波数成分を積分してしまうと入口搬送ローラ101及び入口搬送ローラ101の軸101cの偏芯など搬送用紙P以外の要因による変動成分を含んでしまうため、積分区間を高周波成分に限定して演算する。積分区間の下限fは前述の搬送用紙P以外の要因による変動成分が除去できる周波数を設定する。具体的にはDCモータMの回転周波数より大きな周波数とすれば、ギヤやローラの回転周波数はそれより低いため、不要な変動成分は積分値からは除去できる。積分器によって積分される積分式は、
の通りである。算出された積分値は、予めメモリ512に記録された比較用の用紙厚及びサイズ毎の積分値と比較器513で比較される。
比較器513は比較結果から得られた最も近い用紙厚を判別し、メイン制御部501に用紙厚情報を送る。メイン制御部501は送られてきた用紙厚情報に基づいて、用紙後処理装置Aの各駆動部を適切に制御する。
周波数変換部510と積分器511をデジタル処理した場合の具体例を以下に示す。
検出速度信号の処理はCPUやデジタルシグナルプロセッサ(DSP)にてデジタル処理されることが多いため、一定間隔T(T=標本化周期)にて標本化された離散時間信号である。標本化された離散時間信号v(t)は次式で表すことができる。
離散時間信号v(t)の周波数変換には離散フーリエ変換(DFT)が用いられる。標本化された信号が有限長でその長さがNで標本値がN個であるとき離散フーリエ変換は次式となる。
上式から離散時間信号v(t)を周波数変換するとV(k)で表すことができる。
現実には上記離散フーリエ変換式は演算量が膨大になるため、一般的には離散フーリエ変換を計算機にて行う場合は高速フーリエ変換(FFT)が用いられる。離散信号では積分器511では以下の総和を求めればよい。
ここで離散信号の場合、上限周波数fsは標本化周波数の半分以下、すなわちfs=1/(2T)以下にする必要がある。そして、算出された総和は、予めメモリ512に記録された用紙厚及びサイズ毎の総和と比較器513により比較される。
図5は実施例2に係る用紙紙厚検出部の制御構成を示すブロック図である。実施例2は実施例1の周波数変換部510の前段にバンドパスフィルタ(BPF)514を設け、バンドパスフィルタ514によって周波数帯域制限をした後、周波数変換をするようにした例である。なお、周波数変換と周波数帯域制限の順序は必ずしも図5の順序である必要はない。
実施例1では積分器511で積分する際の積分区間を限定することにより周波数領域を制限したが、実施例2では、バンドパスフィルタ(BPF)514で周波数帯域制限をした後、周波数変換を行うようにしている。すなわち、本実施例2では、バンドパスフィルタ(BPF)514で周波数帯域をfからfに制限して低周波領域の不要成分を除去する。その後、周波数変換することにより、不要成分を除去したv(f)を導く。これを予めメモリ512に記録された用紙厚及びサイズ毎のパターンと比較することにより、紙厚を判定する。
図6及び図7は、それぞれ検出速度の速度変化量Δv(t)と、周波数変換後の速度変化量v(f)の測定結果を示す図である。図6の時間軸グラフにおいて用紙が搬送ローラ(入口搬送ローラ101対)のニップに衝突した際に図6においてD1及びD2に示すような変動が生じる。D1及びD2は用紙衝突時の負荷変動を示し、D1が厚紙の場合、D2が薄紙の場合である。また、前記衝突に起因する変動の他に、他要因による変動D3が周期的に発生している。
図7においては100Hzと20Hzの周期で変動D4が生じている。図6における時間軸波形では厚紙のように用紙衝突時の負荷変動D1が大きい場合は、他要因による周期的変動より変化量が大きいため判別可能であるが、薄紙になると、用紙衝突時の負荷変動D2が周期変動の変化量D3に埋もれてしまい検出が困難となる。
一方、図7に示す周波数変換後の用紙による負荷変動は広帯域に広がっている。図7では、厚紙の負荷変動D5と薄紙の負荷変動D6との違いが速度変化量Δv(f)で25(dB)程度あり、両者を明確に判別することができる。
そこで、実施例2では、図5に示した速度変換部510で変換された速度変化量Δv(f)(図7)における厚紙の負荷変動D5あるいは薄紙の負荷変動D6と、メモリ512に記憶されている用紙厚毎の速度変化量Δv(f)の波形パターンとを比較し、その比較結果に基づいて、厚紙か薄紙かを判別する。もし、さらに細かな紙厚の分別が必要であれば、比較する波形パターンをその分用意し、比較器513で比較すればよい。なお、比較するための波形パターンは予め実験室などで計測しておき、メモリ512に記憶させておく。
なお、実施例1において、紙厚判別に特定の周波数における値のみで判別せず積分を行うのは、負荷変動成分の高調波間の落ち込みによる後検出を低減させるためである。すなわち、負荷変動によっては、図7のような負荷変動成分の高調波間の落ち込みD7が発生する。この高調波間の落ち込みD7が後検出の原因となるので、周波数変換した後、積分して平均化し、前記落ち込みD7の影響をできるだけ排除するようにしている。
また、積分した場合、厚紙の負荷変動D5と薄紙の負荷変動D6の積分の値が、図8に示すようになったとすると、閾値は4.0×10^5とすれば薄紙と厚紙の判別ができる。閾値は一つだけではなく複数設けて、判別する紙厚の種類を複数とすることもできる。なお、図8は薄紙及び厚紙についての積分器511で積分した積分値の一例を示す図である。
さらに、図7に示したように100Hzと20Hzにおいて駆動部の負荷変動D4による振幅が生じている。図7の例においては100Hzと20Hzの2点のみであるが、実際の装置においては多数のギヤやタイミングベルトの変動がそれらの回転数に応じた周波数で発生するため、多数の周波数点において同じような振幅が生じる。そのため低周波領域は紙厚検出には使用しない。具体的には、DCモータMは一般的にギヤにより減速して使用するため、ギヤ、ローラ及びタイミングベルトの回転速度はDCモータMの回転速度より低い。そこで、DCモータMの回転周波数以下の低周波成分は紙厚判別には使用せず、DCモータMの回転周波数以上を紙厚判別に使用する。また、図7においてD8は駆動部の負荷変動のみの場合の速度変化量を示す。
以上のように、本実施形態によれば、
1)入口搬送ローラ101あるいは駆動軸101c、その他の搬送ローラ、さらにはこれらの搬送ローラの駆動軸の偏芯などの搬送される用紙P以外の要因による負荷(トルク)変動は周期的で周波数が低いため、検出された負荷トルク変動から低周波成分を除去し、高周波成分から非周期的成分を抽出して紙厚判別が行われるので、用紙Pの紙厚を精度よく判別することができる。
2)判別は予め用意された波形パターン、あるいは積分値と閾値との比較によって行われるので、比較対象に応じて厚紙、薄紙の判別のみならず、さらに多種の用紙Pの紙厚を判別することができる。
3)用紙Pを搬送する入口搬送ローラ101(その他の搬送ローラ)の回転はDCモータMの回転速度をギヤで減速し、最も速いのはモータであるため、DCモータMの回転周波数以上の高周波成分のみを紙厚判別に用いる。これによって搬送機構による負荷(トルク)変動を除去することができ、用紙Pの紙厚を正確に判別することが可能となる。
4)負荷変動によっては負荷変動成分の高調波間の落ち込みが発生するため、積分し(すなわち総和を求め)て平均化し、その影響を低減するようにしたので、用紙Pの紙厚を精度よく判別することができる。
5)DCモータMの速度制御部503と紙厚を判別する比較器513の両者で、同一の処理を行うモジュール(速度検出部506)を共用するので、重複する処理を削減することができる。その結果、演算装置の処理負荷を低減することが可能になる。
6)検知した紙厚に応じて適切な処理を行うことにより、例えばジョガーフェンス203の移動量や揃え回数を紙厚に応じて変えることにより、どのような紙厚の用紙Pにおいても精度よく揃えることができる。
7)画像形成装置700及び画像形成装置700の給紙装置に搭載すれば、用紙Pに転写された画像を定着させる定着装置の温度を紙厚に応じて変える(制御する)ことが可能となり、これにより用紙Pに形成する画像の品質向上を図ることができる。
等の効果を奏する。
なお、特許請求の範囲における用紙は本実施形態では符号Pに、搬送手段は入口搬送ローラ101に、駆動手段はDCモータMに、速度検出手段は速度検出部506に、周波数変換手段は周波数変換部510に、抽出手段は積分器511あるいはバンドパスフィルタ514に、判別手段は比較器513に、用紙処理装置は用紙後処理装置Aに、画像形成装置は符号700に、それぞれ対応する。
また、任意の高周波成分は、積分器511では積分区間f,fにより、バンドパスフィルタ514では制限する周波数帯域f,fで規定された範囲の高周波成分であり、負荷変動の非周期的成分は図7に示す少なくとも100(Hz)より高い周波数における負荷変動D5及びD6に対応する。
本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
101 入口搬送ローラ
506 速度検出部
510 周波数変換部
511 積分器
513 比較器
514 バンドパスフィルタ
700 画像形成装置
A 用紙後処理装置(用紙処理装置)
M DCモータ
P 用紙
特開2009−173380号公報

Claims (8)

  1. 用紙を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段の速度を検出し、速度信号を出力する速度検出手段と、
    前記出力された速度信号を速度変化量に周波数変換する周波数変換手段と、
    周波数変換手段によって周波数変換された周波数成分のうち任意の高周波成分のみ抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記任意の高周波成分を用いて負荷変動の非周期的成分を抽出し、当該抽出された非周期的成分に基づいて前記用紙の紙厚を判別する判別手段と、
    を備えた用紙厚判別装置。
  2. 請求項1に記載の用紙厚判別装置であって、
    前記任意の高周波成分が前記駆動手段の回転周波数以上の高周波成分であること
    を特徴とする用紙厚判別装置。
  3. 請求項1又は2に記載の用紙厚判別装置であって、
    前記抽出手段は周波数変換された速度信号を積分し、
    前記判別手段は前記積分により得られた積分値を予め設定された閾値と比較することにより紙厚を判別すること
    を特徴とする用紙厚判別装置。
  4. 請求項1又は2に記載の用紙厚判別装置であって、
    前記判別手段は、前記周波数変換手段によって変換された前記速度変化量の波形パターンを予め用意された波形パターンと比較することにより紙厚を判別すること
    を特徴とする用紙厚判別装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の用紙厚判別装置であって、
    前記駆動手段及び前記判別手段は共通の前記速度検出手段から出力される速度信号を使用すること
    を特徴とする用紙厚判別装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙厚判別装置を備えたことを特徴とする用紙処理装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙厚判別装置を備えたことを特徴とする画像形成システム。
  8. 駆動手段によって駆動される搬送手段により搬送される用紙の搬送時の前記駆動手段の速度を速度検出手段によって検出して速度信号を出力する工程と、
    前記出力された速度信号を周波数変換手段によって速度変化量に周波数変換する工程と、
    周波数変換された周波数成分のうち任意の高周波成分のみ抽出する工程と、
    前記抽出された任意の高周波成分を用いて負荷変動の非周期的成分を抽出し、当該抽出された非周期的成分に基づいて前記用紙の紙厚を判別する工程と、
    を備えた用紙厚判別方法。
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