JP2013189098A - 車両ルーフ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドアウタパネルの取付面とルーフパネルのフランジ部との接合部分の接合強度を車両前後方向で適切に設定することができる車両ルーフ構造を得る.
【解決手段】車両ルーフ構造20は、車両上部の両サイドに車両前後方向に沿って配置されたサイメンアウタ40の間に車両幅方向及び車両前後方向に沿って延在されるルーフパネル24を備えている。ルーフパネル24の車両幅方向端部には、車両前後方向視にて車両下方に向けて配置されると共に車両幅方向外側に突出するように湾曲するフランジ部24Bが形成されており、フランジ部24Bの湾曲部位の曲率半径が車両前後方向で変化するように設定されている。サイメンアウタ40の車両幅方向内側には、車両下方に向けて取付面40Bが形成されており、フランジ部24Bがロウ付けにより取付面40Bに接合されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両ルーフ構造に関する。
下記特許文献1には、ルーフパネルの湾曲面とルーフサイドレール(サイドアウタパネル)の縦壁とを接触させることで、車両上方に向けて開口した開口部を形成し、この開口部をレーザロウ付けにより連続溶接した構造が開示されている。
特開2005−161909号公報
上記特許文献1に記載の構造では、ルーフサイドレールの縦壁の傾斜角度を車両前後方向で変更した場合に、ルーフパネルの湾曲面とルーフサイドレールの縦壁との溶接箇所である開口部の大きさが車両前後方向で変化してしまい、狙った接合強度が得られない可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、サイドアウタパネルの取付面とルーフパネルのフランジ部との接合部分の接合強度を車両前後方向で適切に設定することができる車両ルーフ構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る車両ルーフ構造は、車両上部の両サイドに車両前後方向に沿って配置されたサイドアウタパネルの間に設けられ、車両幅方向及び車両前後方向に沿って延在されるルーフパネルと、前記ルーフパネルの車両幅方向端部に設けられ、車両前後方向視にて車両下方に向けて配置されると共に車両幅方向外側に突出するように湾曲して形成され、かつ該湾曲部位の曲率半径が車両前後方向で変化するように設定されたフランジ部と、前記サイドアウタパネルの車両幅方向内側に車両下方に向けて形成され、前記フランジ部がロウ付けにより接合される取付面と、を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両ルーフ構造において、前記取付面又は前記取付面の接線の鉛直方向線に対する角度に応じて前記フランジ部の湾曲部位の曲率半径を変更し、車両前後方向における前記取付面と前記フランジ部との車両上方への開口の大きさを揃える。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両ルーフ構造において、前記取付面又は前記取付面の接線の鉛直方向線に対する角度が、車両前後方向の他の位置における前記角度より小さいときに、前記フランジ部の湾曲部位の曲率半径を前記他の位置における前記フランジ部の湾曲部位の曲率半径より大きくする。
請求項1記載の本発明によれば、ルーフパネルの車両幅方向端部には、車両前後方向視にて車両下方に向けて配置されると共に車両幅方向外側に突出するように湾曲したフランジ部が設けられており、フランジ部の湾曲部位の曲率半径が車両前後方向で変化するように設定されている。サイドアウタパネルの車両幅方向内側には、車両下方に向けて取付面が形成されており、ルーフパネルのフランジ部がロウ付けにより取付面に接合されている。すなわち、ルーフパネルのフランジ部の湾曲部位の曲率半径を車両前後方向で変化するように設定することで、ルーフパネルのフランジ部とサイドアウタパネルの取付面とをロウ付けする接合箇所の大きさを車両前後方向で調整することができる。これにより、ルーフパネルのフランジ部のロウ付けによる接合強度を車両前後方向で適切に設定することができる。
請求項2記載の本発明によれば、サイドアウタパネルの取付面又は取付面の接線の鉛直方向線に対する角度に応じて、ルーフパネルのフランジ部の湾曲部位の曲率半径を変更することで、車両前後方向における取付面とフランジ部との車両上方への開口の大きさを揃えている。これにより、ルーフパネルのフランジ部とサイドアウタパネルの取付面とをロウ付けにより接合したときに、車両前後方向で接合強度をほぼ一定にすることができる。
請求項3記載の本発明によれば、サイドアウタパネルの取付面又は取付面の接線の鉛直方向線に対する角度が、車両前後方向の他の位置における上記角度より小さいときに、ルーフパネルのフランジ部の湾曲部位の曲率半径を上記他の位置におけるフランジ部の湾曲部位の曲率半径より大きくすることで、取付面とフランジ部との車両上方への開口の大きさを車両前後方向でほぼ一定にすることができる。
本発明に係る車両ルーフ構造によれば、サイドアウタパネルの取付面とルーフパネルのフランジ部との接合部分の接合強度を車両前後方向で適切に設定することができる。
一実施形態に係る車両ルーフ構造が適用された車両の上部を示す斜視図である。 図1中の2−2線に沿った車両ルーフ構造を示す縦断面図である。 図1中の3−3線、又は4−4線に沿った車両ルーフ構造を示す縦断面図である。 一実施形態に係る車両ルーフ構造に用いられるルーフパネルとサイドアウタパネルとのロウ付け接合部付近を示す斜視図である。 第1比較例の車両ルーフ構造を示す図2に対応する縦断面図である。 第1比較例の車両ルーフ構造を示す図3に対応する縦断面図である。 第1比較例の車両ルーフ構造に用いられるルーフパネルとサイドアウタパネルとのロウ付け接合部付近を示す斜視図である。 第2比較例の車両ルーフ構造を示す図2に対応する縦断面図である。 第2比較例の車両ルーフ構造において、フランジ部の湾曲部分の曲率半径を大きくした状態を示す縦断面図である。
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る車両ルーフ構造の一実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には、本実施形態に係る車両ルーフ構造20が適用された車両10の上部が斜視図にて示されている。図1に示されるように、車両10の側部には、車両前方側から順にフロントピラー12、センターピラー14、及びリアピラー16が配設されている。なお、図示を省略するが、フロントピラー12、センターピラー14、及びリアピラー16は、車両10の両サイドに左右一対設けられている。フロントピラー12、センターピラー14、及びリアピラー16の上方側における車両10の上部の両サイドには、略車両前後方向に沿って延在される左右一対のルーフサイドレール22が設けられている。
本実施形態の車両ルーフ構造20は、左右一対のルーフサイドレール22の間を覆うルーフパネル24を備えている。ルーフパネル24は、車両幅方向及び車両前後方向に延在されている。車両10の上部におけるルーフパネル24の前端部と後端部の下方側には、ルーフサイドレール22の前端部同士を繋ぐフロントルーフヘッダ(図示省略)と、ルーフサイドレール22の後端部同士を繋ぐリアルーフヘッダ(図示省略)とが設けられている。
ルーフサイドレール22は、フロントピラー12、センターピラー14、及びリアピラー16の上端部にそれぞれ結合されており、略車両前後方向を長手方向として配置された車両骨格部材とされている。ルーフサイドレール22は、車両側面視にて車両前後方向中間部の高さが車両前後方向両端部の高さよりも高くなるように湾曲して形成されている。車両10の側部のルーフサイドレール22の下方側には、センターピラー14の車両前方側に形成されたフロントサイドドア開口部28と、センターピラー14の車両後方側に形成されたリアサイドドア開口部30とが設けられている。また、ルーフパネル24の車両前方側には、フロントピラー12の間にウインドシールドガラス32が設けられている。
図2には、図1中のルーフパネル24の車両前後方向の中間部付近の2−2線に沿った車両ルーフ構造20の縦断面図が示されている。図3には、図1中のルーフパネル24の車両前後方向の後方側付近の3−3線、又は車両前後方向の前方側付近の4−4線に沿った車両ルーフ構造20の縦断面図が示されている。車両ルーフ構造20は、ルーフパネル24の車両前後方向の中央部を基準として車両前後にほぼ対称に形成されており、図1中の3−3線又は4−4線に沿った車両ルーフ構造20の縦断面図はほぼ同じ構成となる(本実施形態においては、セダンタイプの車両の為、ルーフ構造が中央部を基準として略対称形状であるとしたが、タイプの異なる車両、又は、同タイプであっても意匠形状によって異なる場合がある)。
図2及び図3に示されるように、ルーフサイドレール22は、車両外側に配置される金属製のサイメンアウタ(サイドアウタパネル)40を備えている。サイメンアウタ40は、車両幅方向外側に配置される湾曲形状の外側壁部40Aと、外側壁部40Aの上端から車両幅方向内側に下り勾配となるように傾斜して配置された取付面40Bと、取付面40Bの下端部から車両幅方向内側に延びた横壁部40Cと、を備えている。車両前後方向視(車両背面視)にて取付面40Bの断面は、車両幅方向外側の上端から車両幅方向内側の下端に向かって略直線状に形成された傾斜面とされている。図示を省略するが、ルーフサイドレール22は、サイメンアウタ40の車両内側にインナパネルなどを設けて閉断面構造とする構成としてもよい。
図2に示されるように、図1中の2−2線に沿った位置A(ルーフパネル24の車両前後方向の中間部付近)では、取付面40Bの鉛直方向線(車両上下方向に沿った線)に対する角度θは大きく設定されている。図3に示されるように、図1中の3−3線又は4−4線に沿った位置B(車両前後方向の前方側又は後方側付近)では、取付面40Bの鉛直方向線に対する角度θは、上記角度θより小さく設定されている。すなわち、サイメンアウタ40の車両前後方向における取付面40Bは、意匠によって一定断面とならない場合がある。本実施形態では、サイメンアウタ40の車両前後方向における取付面40Bの位置によって、取付面40Bの鉛直方向線に対する角度θが徐々に変化するように形成されている。言い換えると、図1中の2−2線に沿った位置A(ルーフパネル24の車両前後方向の中間部付近)における取付面40Bの水平方向に対する傾斜角度よりも、図1中の3−3線又は4−4線に沿った位置B(車両前後方向の前方側又は後方側付近)における取付面40Bの水平方向に対する傾斜角度が大きくなる(急勾配となる)ように、車両前後方向の取付面40Bの傾斜角度が徐々に変化している。これは、ウインドシールドガラス32(図1参照)とサイメンアウタ40との見切り隅を小さくし、また、ルーフパネル24のサイメンアウタ40への建付けを容易化するためである。
ルーフパネル24は、車両幅方向及び車両前後方向に延在される金属製(たとえば鋼板など)の板状部材で形成されている。図2及び図3に示されるように、ルーフパネル24は、車両幅方向及び車両前後方向に沿って延在される上面部24Aと、上面部24Aの車両幅方向外側端部から下方側に向けて配置されると共に車両幅方向外側に突出するように湾曲して形成されたフランジ部24Bと、フランジ部24Bの下端から車両幅方向内側に斜め下方に延びた傾斜部24Cと、を備えている。本実施形態では、車両前後方向視(車両背面視)にてフランジ部24Bは、略半円状に形成されている。
図2に示されるように、図1中の2−2線に沿った位置A(ルーフパネル24の車両前後方向の中間部付近)では、フランジ部24Bの湾曲部位の曲率半径Rが小さく設定されている。言い換えると、フランジ部24Bの湾曲部位の曲率kが大きく設定されている。図3に示されるように、図1中の3−3線又は4−4線に沿った位置B(車両前後方向の前方側又は後方側付近)では、フランジ部24Bの湾曲部位の曲率半径Rが上記位置Aにおける曲率半径Rよりも大きく設定されている。言い換えると、位置Bにおけるフランジ部24Bの湾曲部位の曲率kが上記位置Aにおける曲率kよりも小さく設定されている。すなわち、ルーフパネル24の車両前後方向におけるフランジ部24Bの位置によって、フランジ部24Bの曲率半径Rが徐々に変化するように形成されている。
図2〜図4に示されるように、ルーフパネル24をサイメンアウタ40に組み付ける際には、ルーフパネル24を車両上方からサイメンアウタ40の取付面40Bの方向に移動させ、ルーフパネル24のフランジ部24Bをサイメンアウタ40の取付面40Bに接触させる。この状態で、ルーフパネル24のフランジ部24Bとサイメンアウタ40の取付面40Bとの接触部付近を車両上方からレーザロウ付けにより連続溶接する。これにより、ルーフパネル24のフランジ部24Bとサイメンアウタ40の取付面40Bとの間がロウ付け部としての接合部52(図4参照)により接合される。ここで、ロウ付けとは、金属を接合する方法である溶接の一種であり、接合する部材であるルーフパネル24及びサイメンアウタ40(母材)よりも融点の低い合金(ロウ)を溶かして一種の接着剤として用いることにより、母材自体を溶融させずに複数の部材を接合させるものである。
図2に示されるように、図1中の2−2線に沿った位置Aでは、ルーフパネル24のフランジ部24Bの湾曲面がサイメンアウタ40の取付面40Bにほぼ接触しており、取付面40Bとフランジ部24Bとの間に車両上方へ開口した開口部(開口)50Aが形成されている。図3に示されるように、図1中の3−3線又は4−4線に沿った位置Bでは、ルーフパネル24のフランジ部24Bの湾曲面がサイメンアウタ40の取付面40Bにほぼ接触しており、取付面40Bとフランジ部24Bとの間に車両上方へ開口した開口部(開口)50Bが形成されている。
その際、図2及び図3に示されるように、位置Bにおけるサイメンアウタ40の取付面40Bの上記角度θ(取付面40Bの鉛直方向線に対する角度)が、位置Aにおけるサイメンアウタ40の取付面40Bの上記角度θより小さいときに、位置Bにおけるフランジ部24Bの湾曲部位の曲率半径Rを位置Aにおける曲率半径Rよりも大きくすることで、開口部50Aと開口部50Bの大きさをほぼ同じ大きさに揃えている。これにより、位置Aと位置Bにおけるルーフパネル24のフランジ部24Bとサイメンアウタ40の取付面40Bとのロウ付けによる接合部52A、52Bは、車両幅方向の長さW、Wがほぼ一定となると共に、車両上下方向の高さh、hがほぼ一定となるように調整されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態の車両ルーフ構造20では、図1中の3−3線又は4−4線に沿った位置B(車両前後方向の前方側又は後方側付近)で、サイメンアウタ40の取付面40Bの鉛直方向線に対する角度θは、図1中の2−2線に沿った位置A(ルーフパネル24の車両前後方向の中間部付近)における上記角度θより小さく設定されている。すなわち、サイメンアウタ40の車両前後方向における取付面40Bの位置によって、取付面40Bの鉛直方向線に対する角度θが徐々に変化するように形成されている。
また、位置Bにおけるルーフパネル24のフランジ部24Bの湾曲部位の曲率半径Rは、位置Aにおけるルーフパネル24のフランジ部24Bの湾曲部位の曲率半径Rよりも大きく設定されている。すなわち、サイメンアウタ40の車両前後方向におけるフランジ部24Bの位置によって、フランジ部24Bの湾曲部位の曲率半径が徐々に変化するように形成されている。
これによって、ルーフパネル24のフランジ部24Bの湾曲面をサイメンアウタ40の取付面40Bに接触させたときに、車両前後方向における取付面40Bとフランジ部24Bとの間の車両上方への開口部50の大きさ(車両幅方向の長さ及び車両上下方向の高さ)がほぼ一定となる。
このため、ルーフパネル24のフランジ部24Bとサイメンアウタ40の取付面40Bとの開口部50を車両上方からレーザロウ付けにより連続溶接したときに、図2及び図3に示されるように、位置Aと位置Bにおける接合部52A、52Bは、車両幅方向の長さW、Wがほぼ一定となると共に、車両上下方向の高さh、hがほぼ一定となる。したがって、図4に示されるように、ルーフパネル24のフランジ部24Bとサイメンアウタ40の取付面40Bとの接合部52は、車両前後方向において車両幅方向の長さがほぼ一定となる。このため、ルーフパネル24のフランジ部24Bとサイメンアウタ40の取付面40Bとの接合部分の見栄えを向上させることができる。また、図示を省略するが、車両前後方向において接合部52の車両上下方向の高さもほぼ一定となり、ルーフパネル24のフランジ部24Bとサイメンアウタ40の取付面40Bとの接合部分の接合強度をほぼ一定とでき、接合強度を向上させることができる。
ここで、図5〜図7を用いて、第1比較例に係る車両ルーフ構造100について説明する。図5には、ルーフパネル102の車両前後方向の中間部付近の位置Aにおける車両ルーフ構造100が縦断面図にて示されており、図6には、ルーフパネル102の車両前後方向の前方側又は後方側付近の位置Bにおける車両ルーフ構造100が縦断面図にて示されている。
図5及び図6に示されるように、位置Bにおけるサイメンアウタ40の取付面40Bの鉛直方向線に対する角度θは、位置Aにおけるサイメンアウタ40の取付面40Bの車鉛直方向線に対する角度θより小さく設定されている。すなわち、サイメンアウタ40の車両前後方向の取付面40Bの位置によって、取付面40Bの上記角度θが徐々に変化するように形成されている。
ルーフパネル102の上面部24Aの車両幅方向外側端部には、湾曲面状のフランジ部102Aを備えており、位置Aにおけるフランジ部102Aの湾曲部位の曲率半径Rと、位置Bにおけるフランジ部24Bの湾曲部位の曲率半径Rとは、ほぼ同じに設定されている。すなわち、ルーフパネル102のフランジ部102Aの湾曲部位の曲率半径Rは、車両前後方向でほぼ同じに設定されている。
このような車両ルーフ構造100では、ルーフパネル102のフランジ部102Aの湾曲面をサイメンアウタ40の取付面40Bに接触させると、位置Aにおける取付面40Bとフランジ部102Aとの間の車両上方への開口部110Aが、位置Bにおける取付面40Bとフランジ部102Aとの間の車両上方への開口部110Bよりも大きくなる。このため、位置Aにおけるフランジ部102Aと取付面40Bとのロウ付けによる接合部112Aの車両幅方向の長さW及び車両上下方向の高さhは、位置Bにおけるフランジ部102Aと取付面40Bとのロウ付けによる接合部112Bの車両幅方向の長さW及び車両上下方向の高さhよりも大きくなる。
このため、図7に示されるように、ルーフパネル102のフランジ部102Aとサイメンアウタ40の取付面40Bとの接合部112は、車両前後方向において車両幅方向の長さが異なっている。第1比較例の車両ルーフ構造100では、接合部112の車両前後方向の後方側付近及び前方側付近の車両幅方向の長さが、車両前後方向の中間部付近の車両幅方向の長さより小さくなり、接合部112の稜線が車両前後方向で変化することで見栄えが悪化する。さらに、接合部112の車両前後方向の後方側付近及び前方側付近の車両上下方向の高さが、車両前後方向の中間部付近の車両上下方向の高さより小さくなる。このため、ルーフパネル102の車両前後方向の位置によっては接合部112ののど厚が不足し、特にルーフパネル102の車両前後方向の後方側付近及び前方側付近で狙った接合強度が得られない可能性がある。
これに対して、本実施形態の車両ルーフ構造20では、図2〜図4に示されるように、ルーフパネル24のフランジ部24Bとサイメンアウタ40の取付面40Bとの接合部52は、車両前後方向において車両幅方向の長さ及び車両上下方向の高さがほぼ一定となる。このため、ルーフパネル102の車両前後方向の位置によって接合部52ののど厚が不足することがなく、ルーフパネル24とサイメンアウタ40との接合部分の接合強度をほぼ一定とでき、接合強度を向上させることができる。また、ルーフパネル24のフランジ部24Bとサイメンアウタ40の取付面40Bとの接合部52の稜線が車両前後方向でほぼ一定となるため、見栄えを向上させることができる。
図8及び図9には、第2比較例に係る車両ルーフ構造120が縦断面図にて示されている。図8及び図9では、サイメンアウタ40の取付面40Bの鉛直方向線に対する角度θが同じときに、ルーフパネル122のフランジ部122A、122Bの湾曲部位の曲率半径の大きさと、取付面40Bとフランジ部122A、122Bとの間の車両上方への開口部130A、130Bの大きさとの関係について説明する。
図8及び図9に示されるように、ルーフパネル122のフランジ部122Aの湾曲部位の曲率半径Rは小さく設定されており、ルーフパネル122のフランジ部122Bの湾曲部位の曲率半径Rは、フランジ部122Aの湾曲部位の曲率半径Rよりも大きく設定されている。
ルーフパネル122のフランジ部122A、122Bの湾曲面をサイメンアウタ40の取付面40Bにそれぞれ接触させると、取付面40Bとフランジ部122Aとの間の車両上方への開口部130Aよりも、取付面40Bとフランジ部122Bとの間の車両上方への開口部130Bが大きくなる。このため、曲率半径Rが小さいフランジ部122Aと取付面40Bとのロウ付けによる接合部132Aの車両幅方向の長さW及び車両上下方向の高さhよりも、曲率半径Rが大きいフランジ部122Bと取付面40Bとのロウ付けによる接合部132Bの車両幅方向の長さW及び車両上下方向の高さhが大きくなる。
したがって、サイメンアウタ40の取付面40Bの鉛直方向線に対する角度θが同じときに、ルーフパネル122のフランジ部122A、122Bの湾曲部位の曲率半径R、Rの大きさを変えることで、開口部130A、130Bの大きさを調整できる。
さらに、サイメンアウタ40の取付面40Bの鉛直方向線に対する角度θが徐々に小さくなるにしたがって、ルーフパネルのフランジ部の湾曲部位の曲率半径Rを徐々に大きくすることで、車両前後方向でルーフパネルのフランジ部とサイメンアウタ40の取付面40Bとの間の車両上方への開口部の大きさを揃え、ロウ付けによる接合部の大きさをほぼ一定に制御することができる。
なお、本実施形態においては、車両前後方向視(車両背面視)にてサイメンアウタ40の取付面40Bは、車両幅方向外側から車両幅方向内側に斜め下方に略直線状に配置されているが、これに限定されず、例えば、サイメンアウタ40の取付面を車両上方側に凸状又は凹状に湾曲する湾曲する湾曲面としてもよい。この場合、フランジ部との接合部付近における湾曲面の接線の鉛直方向線に対する角度(フランジ部との接合部付近における湾曲面の接線と鉛直方向線との角度)に応じて、車両前後方向でルーフパネルのフランジ部の湾曲部位の曲率半径が変化するように設定すればよい。すなわち、フランジ部との接合部付近における湾曲面の接線の鉛直方向線に対する角度(フランジ部との接合部付近における湾曲面の接線と線直方向線との角度)が、車両前後方向の他の位置における上記角度より小さいときに、ルーフパネルのフランジ部の湾曲部位の曲率半径を上記他の位置におけるフランジ部の湾曲部位の曲率半径より大きくすればよい。
また、本実施形態では、車両前後方向視(車両背面視)にてルーフパネルのフランジ部は、車両下方側に向かって略半円状に配置されているが、これに限定されず、フランジ部の湾曲形状は、車両幅方向外側に突出する形状であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
10 車両
20 車両ルーフ構造
24 ルーフパネル
24B フランジ部
40 サイメンアウタ(サイドアウタパネル)
40B 取付面
50 開口部(開口)
50A 開口部(開口)
50B 開口部(開口)
52 接合部(ロウ付けによる接合部分)
52A 接合部(ロウ付けによる接合部分)
52B 接合部(ロウ付けによる接合部分)

Claims (3)

  1. 車両上部の両サイドに車両前後方向に沿って配置されたサイドアウタパネルの間に設けられ、車両幅方向及び車両前後方向に沿って延在されるルーフパネルと、
    前記ルーフパネルの車両幅方向端部に設けられ、車両前後方向視にて車両下方に向けて配置されると共に車両幅方向外側に突出するように湾曲して形成され、かつ該湾曲部位の曲率半径が車両前後方向で変化するように設定されたフランジ部と、
    前記サイドアウタパネルの車両幅方向内側に車両下方に向けて形成され、前記フランジ部がロウ付けにより接合される取付面と、
    を有する車両ルーフ構造。
  2. 前記取付面又は前記取付面の接線の鉛直方向線に対する角度に応じて前記フランジ部の湾曲部位の曲率半径を変更し、車両前後方向における前記取付面と前記フランジ部との車両上方への開口の大きさを揃えた請求項1に記載の車両ルーフ構造。
  3. 前記取付面又は前記取付面の接線の鉛直方向線に対する角度が、車両前後方向の他の位置における前記角度より小さいときに、前記フランジ部の湾曲部位の曲率半径を前記他の位置における前記フランジ部の湾曲部位の曲率半径より大きくする請求項1又は請求項2に記載の車両ルーフ構造。
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