JP2013189084A - 油圧ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ポンプ・モータを備えた油圧ハイブリッド車両の部品点数を削減して小型軽量化およびコストダウンを図る。
【解決手段】 油圧ハイブリッドシステムのポンプ・モータ27をパワートレインPTに作動油あるいは潤滑油を供給するポンプに兼用するので、パワートレインPTに設けられたオイルポンプを廃止して部品点数およびコストを削減することができるだけでなく、パワートレインPTに設けられた既存のオイルパン等を油圧ハイブリッドシステムに利用して更なる部品点数およびコストを削減を達成することができる。しかもエンジンのアイドリングストップ制御を行う場合に、エンジンの停止中にアキュムレータ29に蓄圧した油圧でポンプ・モータ27をモータとして駆動することで、エンジンの始動およびトランスミッションへの油圧供給を行うことが可能になるため、アイドリングストップ制御用の電動オイルポンプを設ける必要がなくなって更なるコストダウンが可能になる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジンおよびトランスミッションを含むパワートレインと、ポンプ・モータと、アキュムレータとを備え、前記アキュムレータに蓄圧した油圧で前記ポンプ・モータをモータとして駆動して車両の走行、前記エンジンのアシストあるいは前記エンジンの始動を行うとともに、前記エンジンの駆動力あるいは駆動輪から逆伝達される駆動力で前記ポンプ・モータをポンプとして駆動して前記アキュムレータを蓄圧する油圧ハイブリッド車両に関する。
エンジンをトランスミッションを介して前輪に接続し、ポンプおよびモータとして機能するポンプ・モータを後輪に接続し、発進時にアキュムレータに蓄圧した油圧でポンプ・モータをモータとして駆動するとともに、制動時に後輪から逆伝達される駆動力でポンプ・モータをポンプとして駆動してアキュムレータを蓄圧する油圧ハイブリッド車両が、下記特許文献1により公知である。
またエンジンの駆動力を駆動輪に伝達する駆動軸をドグクラッチおよびギヤボックスを介してポンプ・モータに接続し、ポンプ・モータの回転数が許容最大回転数になったときにドグクラッチを切り離し、ポンプ・モータの回転数と駆動軸の回転数との差回転が許容回転数内になったときにドグクラッチを接続することで、ドグクラッチの歯欠けを防止する油圧ハイブリッド車両が、下記特許文献2により公知である。
特開平8−282324号公報 特開平6−107139号公報
ところで、かかる油圧ハイブリッド車両がエンジンおよびトランスミッションよりなるパワートレインを備える場合、そのパワートレインに作動油や潤滑油を供給するためのオイルパンおよびオイルポンプに加えて、油圧ハイブリッドシステム用のオイルタンクおよびポンプ・モータが必要となり、これら二つの油圧系統が併存することで部品点数の増加、装置の大型化、重量の増加、コストの増加等が免れないという問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ポンプ・モータを備えた油圧ハイブリッド車両の部品点数を削減して小型軽量化およびコストダウンを図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、エンジンおよびトランスミッションを含むパワートレインと、ポンプ・モータと、アキュムレータとを備え、前記アキュムレータに蓄圧した油圧で前記ポンプ・モータをモータとして駆動して車両の走行、前記エンジンのアシストあるいは前記エンジンの始動を行うとともに、前記エンジンの駆動力あるいは駆動輪から逆伝達される駆動力で前記ポンプ・モータをポンプとして駆動して前記アキュムレータを蓄圧する油圧ハイブリッド車両において、前記ポンプ・モータは前記パワートレインに作動油あるいは潤滑油を供給するポンプに兼用されることを特徴とする油圧ハイブリッド車両が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記エンジンのクランクシャフトと前記ポンプ・モータの回転軸とは相互に平行に配置されて動力伝達手段を介して接続され、前記ポンプ・モータの吐出口と前記エンジンのメインギャラリとが油路を介して接続されることを特徴とする油圧ハイブリッド車両が提案される。
尚、実施の形態の無端チェーン52は本発明の動力伝達手段に対応する。
請求項1の構成によれば、アキュムレータに蓄圧した油圧でポンプ・モータをモータとして駆動することで、車両の走行、エンジンのアシストあるいはエンジンの始動を行うことができ、またエンジンの駆動力あるいは駆動輪から逆伝達される駆動力でポンプ・モータをポンプとして駆動することで、アキュムレータを蓄圧することができる。油圧ハイブリッドシステムのポンプ・モータはパワートレインに作動油あるいは潤滑油を供給するポンプに兼用されるので、パワートレインに設けられた既存のオイルポンプを廃止して部品点数およびコストを削減することができるだけでなく、パワートレインに設けられた既存のオイルパン等を油圧ハイブリッドシステムに利用して更なる部品点数およびコストを削減を達成することができる。しかもエンジンのアイドリングストップ制御を行う場合に、エンジンの停止中にアキュムレータに蓄圧した油圧でポンプ・モータをモータとして駆動することで、エンジンの始動およびトランスミッションへの油圧供給を行うことが可能になるため、アイドリングストップ制御用の電動オイルポンプを設ける必要がなくなって更なるコストダウンが可能になる。
また請求項2の構成によれば、相互に平行に配置したエンジンのクランクシャフトとポンプ・モータの回転軸とを動力伝達手段を介して接続したので、動力伝達手段の構造を簡素化して動力伝達効率を高めることができ、特にポンプ・モータをモータとして駆動してエンジンを始動する際の始動性を高めることができる。またポンプ・モータの吐出口とエンジンのメインギャラリとを油路を介して接続したので、ポンプ・モータからエンジンへの作動油および潤滑油の供給を既存のメインギャラリを利用して効率的に行うことができる。
スプールバルブの中立位置での縦断面図。 スプールバルブの駆動位置での縦断面図。 スプールバルブの蓄圧位置での縦断面図。 エンジンの縦断面図。 図4の5方向矢視図。
以下、図1〜図5に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、自動車用の油圧ハイブリッドシステムに使用されるスプールバルブVは、バルブケース11に形成したスリーブ支持孔11aに嵌合する円筒状のスリーブ12を備えており、スリーブ12の一端に当接する環状の第1エンドプレート13の外面を覆うソレノイド支持部材14が、リニアソレノイド15と共に複数本のボルト16…でバルブケース11の一方の側面に締結され、スリーブ12の他端に当接する環状の第2エンドプレート17の外面を覆うカバー部材18が複数本のボルト19…でバルブケース11の他方の側面に締結される。スリーブ12に形成されたスプール孔12aの内部にスプール20が軸方向摺動可能に嵌合しており、その一端から延びるロッド部20aの先端とリニアソレノイド15の出力ロッド15aの先端とが接続される。
スプール20のロッド部20aが貫通するハット状の第1スプリングシート21がスプール孔12aおよび第1エンドプレート13の内周面に摺動自在に嵌合し、ソレノイド支持部材14との間に縮設した第1スプリング22でスプール20に向けて付勢された第1スプリングシート21は、そのフランジ部21aが第1エンドプレート13の段部13aに当接する位置に停止する。またハット状の第2スプリングシート23がスプール孔12aおよび第2エンドプレート17の内周面に摺動自在に嵌合し、カバー部材18との間に縮設した第2スプリング24でスプール20に向けて付勢された第2スプリングシート23は、そのフランジ部23aが第2エンドプレート17の段部17aに当接する位置に停止する。
この状態で、スプール20の両端部は第1スプリングシート21および第2スプリングシート23間に挟まれ、スプール20は中立位置に位置決めされる。リニアソレノイド15を一方向に励磁して出力ロッド15aが前進すると、スプール20が図1において左動することで、スプール20に押圧された第2スプリングシート23は第2スプリング24を圧縮しながら左動する。この位置を駆動位置(図2参照)と呼ぶ。またリニアソレノイド15を他方向に励磁して出力ロッド15aが後退すると、スプール20が図1において右動することで、スプール20に押圧された第1スプリングシート21は第1スプリング22を圧縮しながら右動する。この位置を蓄圧位置(図3参照)と呼ぶ。
リニアソレノイド15は出力ロッド15aを任意の位置に前進あるいは後退させることができるため、スプール20は任意の位置にストロークすることが可能であり、スプールバルブVは駆動位置および蓄圧位置においてオイルの流量を制御する絞り弁としての機能を発揮する。
スリーブ12のスプール孔12aの内周面には、その右端側から左端側に向かって環状の第1ポートP1〜第7ポートP7が順次形成される。またスプール20の外周面には、その右端側から左端側に向かって大径の第1ランドL1〜第5ランドL5が順次形成されるとともに、第1ランドL1〜第5ランドL5間に挟まれた小径の第1グルーブG1〜第4グルーブG4が順次形成される。第1ランドL1〜第5ランドL5の外径はスプール孔12aの内径と同一であり、第1ランドL1〜第5ランドL5の外周面がスプール孔12aに内周面に当接する位置では、オイルが通過不能にシールされる。
スプール20の第2ランドL2の外周面における第1グルーブG1に臨む部分と、スプール20の第4ランドL4の外周面における第3グルーブG3に臨む部分とに、周方向に90°ずつ離間した各4個の絞り溝30…が形成される。これらの絞り溝30…により、スプール20のストローク位置に応じたオイルの流量制御が可能になる。
図1に示すように、第1ポートP1は直列に接続された油路25A1,25A2を介してオイルタンク26に連通し、第7ポートP7は油路25Bを介してオイルタンク26に連通し、第2ポートP2は油路25Cを介してポンプ・モータ27の吐出側に連通し、第6ポートP6は油路25Dを介してポンプ・モータ27の吸入側に連通し、第3ポートP3は油路25Eを介して前記油路25Dに連通し、第4ポートP4は油路25F、チェックバルブ28および油路25Gを介して前記油路25Cに連通し、第5ポートP5は油路25Hを介してアキュムレータ29に連通する。
ポンプ・モータ27の下流側に連なる油路25Cと、エンジンおよびトランスミッションよりなるパワートレインPTの上流側に連なる油路25A1とは、電磁リリーフバルブ31を介して接続され、パワートレインPTの下流側に連なる油路25A2はオイルタンク26に接続される。そして油路25A1と油路25A2とをバイパスする油路25Iには、リリーフバルブ32が介装される。
図1、図4および図5に示すように、本実施の形態の油圧ハイブリッドシステム41はエンジンEのシリンダブロック42の下面に締結された既存のオイルパンの内部に収納される。このオイルパンは、上述した油圧ハイブリッドシステム41のオイルタンク26に兼用される。油圧ハイブリッドシステム41は、クランクシャフト43をシリンダブロック42に支持するロアブロック44の下面に、複数のブラケット45…を介して吊り下げ支持される。油圧ハイブリッドシステム41のケーシング46の内部にスプールバルブVおよび外接型ギヤポンプよりなるオイルポンプ27が収納され、ケーシング46の外部にスプールバルブVを駆動するリニアソレノイド15が固定される。またケーシング46の後部には、4個の球体よりなるアキュムレータ29が接続される。
ケーシング46の下部にはオイルタンク26の内部空間に連通する吸入口47が形成されるとともに、ケーシング46の上部から延びるオイル供給配管48がロアブロック44内の油路に接続される。ロアブロック44内の油路からシリンダブロック内に形成したメインギャラリ(不図示)に供給されたオイルは、作動油あるいは潤滑油としてエンジンEの各部に供給される。またパワートレインPTを構成するエンジンEとトランスミッションとに油圧系統および潤滑系統を共有させ、エンジンEのメインギャラリのオイルをトランスミッションにも供給することが可能である。
クランクシャフト43の軸端に設けた第1スプロケット49と、ポンプ・モータ27の回転軸50に設けた第2スプロケット51とに無端チェーン52が巻き掛けられており、第2スプロケット51とポンプ・モータ27の回転軸50との間に電磁クラッチ53が設けられる。これにより、クランクシャフト43およびポンプ・モータ27の間で双方向のトルク伝達が可能である。
従って、油圧ハイブリッドシステム41の駆動状態では、アキュムレータ29に蓄圧した油圧でポンプ・モータ27がモータとして機能し、そのトルクが第2スプロケット51、無端チェーン52および第1スプロケット49を介してクランクシャフト43に伝達されることで、エンジンEの駆動力をアシストしたり、エンジンEをクランキングしたり、エンジンEを停止した状態で車両を走行させたりすることができる。油圧ハイブリッドシステム41の蓄圧状態では、エンジンEから第1スプロケット49、無端チェーン52および第2スプロケット51を介して伝達されるトルク、あるいは駆動輪から上記経路で逆伝達されるトルクでポンプ・モータ27がポンプとして機能し、オイルタンク26のオイルを加圧してリザーバ29に蓄圧することができる。油圧ハイブリッドシステム41の中立状態では、ポンプ・モータ27はポンプとして低負荷状態で運転され、パワートレインPTに作動油や潤滑油を供給する。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
図2はスプール20が左動した駆動位置を示しており、第1グルーブG1によって第1ポートP1および第2ポートP2が連通し、第2グルーブG2によって第3ポートP3および第4ポートP4が連通し、第3グルーブG3によって第5ポートP5および第6ポートP6が連通し、残りの第7ポートP7は第4ランドL4によって他のポートとの連通を遮断される。
その結果、アキュムレータ29に蓄圧した油圧が油路25H→第5ポートP5→第3グルーブG→第6ポートP6→油路25D→ポンプ・モータ27→油路25C→第2ポートP2→第1グルーブG1→第1ポートP1→油路25A1,25A2→オイルタンク26の経路で流れ、アキュムレータ29に蓄圧した油圧でポンプ・モータ27をモータとして駆動することで、走行用の駆動力を発生させたり、エンジンの駆動力をアシストしたり、エンジンEをクランキングしたりすることができる。
スプールバルブVの第1ポートP1からオイルタンク26に戻る油路25A1,25A2間にはパワートレインPTが配置されており、パワートレインPTのエンジンEおよびトランスミッションは、ポンプ・モータ27が吐出したオイルを動弁機構や変速機構の作動油として、あるいは各被潤滑部の潤滑油として利用することができる。
アキュムレータ29の圧力が下がって駆動力が低下した場合、ポンプ・モータ27の下流側の油路25Cから油路25G→第4ポートP4→第2グルーブG2→第3ポートP3→油路25Eの経路でポンプ・モータ27の上流側の油路25Dにオイルが循環することで、ポンプ・モータ27の駆動力損失を低減することができる。またパワートレインPTの上流側の油路25A1の油圧が過剰に高まった場合には、油路25Iに設けたリリーフバルブ32が開弁することで、余剰のオイルをパワートレインPTの下流側の油路25A2にバイパスさせることができる。
また図3はスプール20が右動した蓄圧位置を示しており、第3グルーブG3によって第4ポートP4および第5ポートP5が連通し、第4グルーブG4によって第6ポートP6および第7ポートP7が連通し、残りの第1ポートP1、第2ポートP2および第3ポートP3は第2ランドL2および第3ランドL3によって他のポートとの連通を遮断される。
その結果、駆動輪から逆伝達される駆動力やエンジンEの駆動力でポンプ・モータ27をポンプとして駆動することで、オイルタンク26のオイルが油路25B→第7ポートP7→第4グルーブG4→第6ポートP6→油路25D→ポンプ・モータ27→油路25C→油路25G→チェックバルブ28→油路25F→第4ポートP4→第3グルーブG3→第5ポートP5→油路25H→アキュムレータ29の経路で流れ、加圧したオイルをアキュムレータ29に蓄圧することができる。
この蓄圧位置においては、ポンプ・モータ27が吐出したオイルの一部が、油路25C→電磁リリーフバルブ31→油路25A1,25A2→オイルタンク26の経路で流れ、その油量を電磁リリーフバルブ31の開度により調整することにより、その経路内に配置したパワートレインPTに前記オイルの一部を作動油あるいは潤滑油として供給することができる。
図1に示す中立位置では、第1グルーブG1によって第1ポートP1および第2ポートP2が連通し、第4グルーブG4によって第6ポートP6および第7ポートP7が連通し、残りの第3ポートP3、第4ポートP4および第5ポートP5は第2ランドL2、第3ランドL3および第4ランドL4によって他のポートとの連通を遮断される。
その結果、駆動輪から逆伝達される駆動力やエンジンEの駆動力でポンプ・モータ27がポンプとして機能するときに、ポンプ・モータ27が吐出するオイルを、油路25C→第2ポートP2→第1グルーブG1→第1ポートP1→油路25A1,25A2→油路25B→第7ポートP7→第4グルーブG4→第6ポートP6→油路25D→ポンプ・モータ27の経路で循環させ、ポンプ・モータ27を低負荷状態で運転することができる。
この場合も、上述した駆動位置(図2参照)と同様に、オイルをパワートレインPTに作動油あるいは潤滑油として供給することができ、油路25A1の油圧が過剰に高まった場合には、リリーフバルブ32により余剰のオイルがバイパスされる。
以上のように、本実施の形態によれば、油圧ハイブリッドシステム41のポンプ・モータ27をパワートレインPTに作動油や潤滑油を供給するオイルポンプに兼用するので、パワートレインPTに作動油や潤滑油を供給するための特別のオイルポンプを設ける必要がなくなり、部品点数の削減、重量の削減、パワートレインPTの小型化、コストの削減等が可能になる。しかもパワートレインPTに設けられた既存のオイルパン(オイルタンク26)およびオイルを油圧ハイブリッドシステム41に利用するので、オイルフィルタ、油温センサ、油温調節装置等の数を削減することができる。
また油圧ハイブリッドシステム41をエンジンEのオイルパン(オイルタンク26)の内部に収納したので、油圧ハイブリッドシステム41を設けたことでパワートレインPTが大型化するのを防止して車両への搭載性を高めることができるだけでなく、油圧ハイブリッドシステム41が発生する振動や騒音をエンジンEの防振マウントで吸収することが可能となって車両の静粛性を高めることができる。
またエンジンのアイドリングストップ制御を行う車両では、アイドリングストップ後の発進時にトランスミッションに変速用の油圧を遅滞なく供給するために、エンジンにより作動するオイルポンプとは別個に電動油圧ポンプを設け、アイドリングストップ中に電動油圧ポンプで油圧を立ち上げてトランスミッションに供給する必要がある。しかしながら本実施の形態によれば、エンジンのアイドリングストップ後の発進時に、アキュムレータ29に蓄圧した油圧でポンプ・モータ27をモータとして駆動してエンジンEを始動できるだけでなく、ポンプ・モータ27からの戻り油をトランスミッションに作動油として供給することで発進のための変速を行うことが可能となり、アイドリングストップ制御のための電動油圧ポンプを廃止して部品点数やコストを削減することができる。 特に、電動スタータモータよりも遥かにトルクの大きいポンプ・モータ27をスタータモータとして使用することで、電動スタータモータに比べて短時間でエンジンEを始動することができる。
またエンジンEのクランクシャフト43と油圧ハイブリッドシステム41のポンプ・モータ27の回転軸50とを平行に配置して無端チェーン52で接続したので、クランクシャフト43およびポンプ・モータ27間の駆動力伝達機構の構造を簡素化するとともに、駆動力の伝達ロスを最小限に抑えることが可能となり、ポンプ・モータ27でエンジンEをクランキングして始動する際の始動性および静粛性を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではパワートレインPTがエンジンEおよびトランスミッションの両方を含んでいるが、本発明のパワートレインはエンジンあるいはトランスミッションの少なくとも一方を含んでいれば良い。
また実施の形態では油圧ハイブリッドシステム41をオイルタンク26の内部に収納しているが、それをオイルタンク26の外部に配置しても良い。この場合、エンジンEのクランクシャフト43とポンプ・モータ27の回転軸50とを、シリンダブロック42の外部に配置したプーリおよび無端ベルトを介して接続することができる。
27 ポンプ・モータ
29 アキュムレータ
43 クランクシャフト
50 回転軸
52 無端チェーン(動力伝達手段)
E エンジン
PT パワートレイン

Claims (2)

  1. エンジン(E)およびトランスミッションを含むパワートレイン(PT)と、ポンプ・モータ(27)と、アキュムレータ(29)とを備え、
    前記アキュムレータ(29)に蓄圧した油圧で前記ポンプ・モータ(27)をモータとして駆動して車両の走行、前記エンジン(E)のアシストあるいは前記エンジン(E)の始動を行うとともに、前記エンジン(E)の駆動力あるいは駆動輪から逆伝達される駆動力で前記ポンプ・モータ(27)をポンプとして駆動して前記アキュムレータ(29)を蓄圧する油圧ハイブリッド車両において、
    前記ポンプ・モータ(27)は前記パワートレイン(PT)に作動油あるいは潤滑油を供給するポンプに兼用されることを特徴とする油圧ハイブリッド車両。
  2. 前記エンジン(E)のクランクシャフト(43)と前記ポンプ・モータ(27)の回転軸(50)とは動力伝達手段(52)を介して接続され、前記ポンプ・モータ(27)の吐出口と前記エンジン(E)のメインギャラリとが油路を介して接続されることを特徴とする、請求項1に記載の油圧ハイブリッド車両。
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