JP2013188889A - 個人認証媒体発行装置、及び個人認証媒体発行方法 - Google Patents

個人認証媒体発行装置、及び個人認証媒体発行方法 Download PDF

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尚久 中野
Tsutomu Saito
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Abstract

【課題】より高いセキュリティ性を有する個人認証媒体発行装置、及び個人認証媒体発行方法を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る個人認証媒体発行装置は、媒体を供給する供給手段と、前記供給手段により供給された前記媒体の真偽を検知する真偽検知手段と、前記真偽検知手段により真と判定された前記媒体に個人情報を印刷する印刷手段と、前記真偽検知手段により偽と判定された場合、前記印刷手段による印刷処理を抑止するように前記印刷手段を制御する制御手段と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、個人認証媒体発行装置、及び個人認証媒体発行方法に関する。
免許証、及びIDカードなどの個人を認証する為の媒体(個人認証媒体)を発行する為の個人認証媒体発行装置が一般的に実用化されている。個人認証媒体発行装置は、紙、プラスチック、または他の印刷が可能な媒体に対して種々の情報を印刷することにより、個人認証媒体を発行する。また、偽造を防止する為に、種々のセキュリティ印刷を施す個人認証媒体発行装置がある。
特開2005−319640号公報
従来の個人認証媒体発行装置は、発行に用いられる媒体に対するチェックが行なわれていない。この為、正規の媒体とは異なる媒体が個人認証媒体の発行に用いられる可能性があるという課題がある。
そこで、より高いセキュリティ性を有する個人認証媒体発行装置、及び個人認証媒体発行方法を提供することを目的とする。
一実施形態に係る個人認証媒体発行装置は、媒体を供給する供給手段と、前記供給手段により供給された前記媒体の真偽を検知する真偽検知手段と、前記真偽検知手段により真と判定された前記媒体に個人情報を印刷する印刷手段と、前記真偽検知手段により偽と判定された場合、前記印刷手段による印刷処理を抑止するように前記印刷手段を制御する制御手段と、を具備する。
図1は、一実施形態に係る個人認証媒体発行装置について説明するための図である。 図2は、一実施形態に係る個人認証媒体発行装置について説明するための図である。 図3は、一実施形態に係る個人認証媒体発行装置について説明するための図である。 図4は、一実施形態に係る個人認証媒体発行装置について説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る個人認証媒体発行装置、及び個人認証媒体発行方法について詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る個人認証媒体発行装置100の例を示す。個人認証媒体発行装置100は、紙、プラスチック、フィルム、または他の印刷が可能なシート状の媒体1に対して個人情報などを印刷することにより、個人認証媒体を発行することができる。
図1に示すように、個人認証媒体発行装置100は、制御部10、操作部11、真偽検知部12、印刷制御部13、印刷部14、印刷検査部15、発報部16、撮像部17、供給部20、搬送部21、ゲート22乃至24、良品スタッカ25、不良品スタッカ26、異常スタッカ27、及び退避スタッカ28を備える。
制御部10は、個人認証媒体発行装置100の各部の動作を統合的に制御する。制御部10は、CPU、バッファメモリ、プログラムメモリ、及び不揮発性メモリなどを備える。CPUは、種々の演算処理を行う。バッファメモリは、CPUにより行われる演算の結果を一時的に記憶する。プログラムメモリ及び不揮発性メモリは、CPUが実行する種々のプログラム及び制御データなどを記憶する。制御部は、CPUによりプログラムメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、種々の処理を行うことができる。
操作部11は、個人認証媒体発行装置100を操作するオペレータによる各種操作入力を受け付ける。また、個人認証媒体発行装置100は、オペレータに対して各種の操作案内、及び処理結果などを表示する表示部などをさらに備えていてもよい。また、操作部11は、例えばタッチパネルとして表示部と一体に形成されていてもよい。
供給部20は、個人認証媒体の発行に用いられる媒体1を投入するための構成である。供給部20は、重ねられた複数枚の媒体1をまとめて受け入れる。供給部20は、投入された媒体1をローラなどにより1枚ずつ装置内部に供給する。即ち、供給部20は、媒体1を一枚ずつ搬送部21に導入する。
搬送部21は、媒体1を個人認証媒体発行装置100内の各部に搬送する搬送手段である。搬送部21は、図示しない搬送ベルト及び駆動プーリ(搬送ローラ)などの搬送機構を備えている。搬送部21は、搬送機構により供給部20から供給された媒体1を搬送する。
供給部20から延びた搬送路上には、真偽検知部12、印刷部14、及び印刷検査部15が設けられている。また、搬送路上にが、ゲート22、ゲート23、及び24が設けられている。
真偽検知部12は、搬送部21により搬送されている媒体1の真偽(authentication)を検知する。すなわち、真偽検知部12は、媒体が真(genuine)であるか、偽(counterfeit)であるかを判定する。真偽検知部12は、判定結果を制御部10に通知する。
印刷制御部13は、印刷部14による印刷処理を制御する。印刷部14は、印刷制御部13の制御に基づいて、搬送部21により搬送されている媒体1に対して印刷を施す。
印刷検査部15は、印刷部14により印刷された媒体1の検査を行う。これにより、印刷検査部15は、印刷された媒体1、即ち個人認証媒体が良品であるか不良品であるか判定する。印刷検査部15は、判定結果を制御部10に通知する。
なお、個人認証媒体発酵装置100は、複数種類の個人認証媒体を発行することができる。制御部10は、操作部11により入力された操作に応じて、発行する個人認証媒体の種類を決定する。制御部10は、決定した個人認証媒体の種類を真偽検知部12、印刷制御部13、及び印刷検査部15に通知する。またさらに、制御部10は、媒体1に印刷する情報、及びフォーマット情報などを印刷制御部13に送信する。
真偽検知部12は、搬送される媒体1から、媒体1の光学的な特徴(特徴量)を検知する。例えば、真偽検知部12は、媒体1に光を照射し、反射光及び透過光を取得する。真偽検知部12は、取得した反射光及び透過光に基づいて特徴量を算出する。真偽検知部12は、予め設定された種々のパラメータと、特徴量との比較を行うことにより、媒体1の真偽を検知する。即ち、真偽検知部12は、媒体1から取得した特徴量と、制御部10から通知された種類に応じたパラメータとを比較することにより、媒体1の真偽を検知する。
印刷制御部13は、制御部10から通知された種類に応じて印刷用の画像を生成する。印刷制御部13は、生成した印刷用画像を印刷部14に供給し、印刷用画像を媒体1の表面に印刷させる。
印刷検査部15は、媒体1の画像を取得する。印刷検査部15は、個人認証媒体の種類毎に比較用の画像(比較用画像)を記憶するメモリを備える。印刷検査部15は、制御部10から通知された種類に応じて比較用画像をメモリから読み出す。印刷検査部15は、媒体1の画像と、読み出した比較用画像とを比較することにより、媒体1に対する印刷が正確に行われたか否か判定する。
印刷検査部15は、媒体1に対する印刷が正確に行われている場合、媒体1が良品であると判定する。また、印刷検査部15は、媒体1に対する印刷が正確に行われていない場合、媒体1が不良品であると判定する。
制御部10は、真偽検知部12及び印刷検査部15の結果に応じてゲート22乃至24を切り替える。これにより、制御部10は、媒体1の搬送先を良品スタッカ25と不良品スタッカ26と異常スタッカ27と退避スタッカ28とで切り替える。
良品スタッカ25、不良品スタッカ26、異常スタッカ27、及び退避スタッカ28は、それぞれ媒体1を集積する集積ポケットである。
制御部10は、真偽検知部12により真であると判定された媒体1が印刷部14及び印刷検査部15に搬送されるようにゲート22及びゲート23を制御する。
制御部10は、印刷検査部15により良品であると判定された媒体1が良品スタッカ25に搬送されるようにゲート22乃至24を制御する。
また、制御部10は、印刷検査部15により不良品であると判定された媒体1が不良品スタッカ26に搬送されるようにゲート22乃至24を制御する。
また、制御部10は、真偽検知部12により偽であると判定された媒体1が異常スタッカ27に搬送されるようにゲート22及びゲート23を制御する。即ち、制御部10は、真偽検知部12により媒体1が偽と判定された場合、印刷部14による印刷処理を抑止するように印刷部14、搬送部21、及び各ゲートを制御する。
さらに、制御部10は、真偽検知部12により媒体1が偽であることが判定された場合、供給部20に投入されている媒体1と、供給部20とゲート22との間に存在する媒体1と、が退避スタッカ28に搬送されるようにゲート22を制御する。
なお、異常スタッカ27及び退避スタッカ28は、鍵、またはパスワード等によりロックされた金庫構造となっていてもよい。このような構成によると、偽と判定された媒体1は、外部から取り出されない状態になる。この結果、特定の管理者のみが異常スタッカ27及び退避スタッカ28にアクセスでき、個人認証媒体発行装置100のセキュリティ性を高めることができる。
なお、個人認証媒体発行装置100は、上位のシステムにより機能が制御されるような構成であってもよい。上位のシステムは、ホスト端末と、1つまたは複数の個人認証媒体発行装置100とを備える。ホスト端末と個人認証媒体発行装置100とは互いに通信可能な状態で接続されている。
このような場合、制御部10は、ホスト端末と通信する為の通信手段と、上位システムに発報する為の発報部16とを備える。発報部16は、真偽検知部12により媒体1が偽であることが判定された場合、ホスト端末に偽媒体が検出されたことを報知する。ホスト端末は、各個人認証媒体発行装置100から通知された情報を保持することができる。これにより、ホスト端末は、ホスト端末を操作するオペレータに偽媒体が検出されたことを報知することができる。
撮像部17は、真偽検知部12により媒体1が偽であることが判定された場合、個人認証媒体発行装置100を操作しているオペレータ及びその周辺の状況を撮像し、保存する。撮像部17は、カメラと、記憶部とを備える。カメラは、レンズとエリアイメージセンサとを備え、二次元的な画像を取得することができる。記憶部は、ハードディスクドライブ(HDD)、またはソリッドステイトドライブ(SSD)などの記憶媒体を備える。
撮像部17は、画像を取得した時間を示す時間情報と共に、取得した画像を記憶部に記憶する。これにより、撮像部17は、真偽検知部12により媒体1が偽であることが判定された時点で個人認証媒体発行装置100を操作していたオペレータを静止画で撮像することができる。なお、撮像部17は、複数台のカメラにより各エリア毎に画像を取得する構成であってもよい。
また、撮像部17は、カメラにより動画を取得する構成であってもよい。この場合、撮像部17は、個人認証媒体発行装置100を操作しているオペレータが映りこむように動画を撮り続ける。この場合、記憶部の記憶媒体は、第1の記憶領域と第2の記憶領域とを備える。撮像部17は、動画を逐次記憶媒体の第1の記憶領域に記憶する。例えば、撮像部17は、直近の所定時間の長さの動画が記憶媒体の第1の記憶領域に記憶されるように記憶部を制御する。
撮像部17は、真偽検知部12により媒体1が偽であることが判定された場合、第1の記憶領域に記憶されている動画のデータを第2の記憶領域に時間情報とともに保存する。これにより、撮像部17は、真偽検知部12により媒体1が偽であることが判定された時点で個人認証媒体発行装置100を操作していたオペレータを動画で撮像することができる。
図2は、真偽検知部12の構成の例を示す。
真偽検知部12は、搬送部21の近傍に設置される。真偽検知部12は、照明部61、ミラー63乃至68、第1のセンサ71、及び第2のセンサ72を備える。なお、真偽検知部12は、図示しない信号処理部及び判定部を備える。媒体1は、搬送部21により矢印aの方向に搬送される。なお、媒体1が搬送される搬送路上の面を搬送面Pとする。
照明部61は、媒体1に対して角度αで光が入射するように設置される。即ち、照明部61は、媒体1の表面に対して垂直な線と角度αを成す線上に設置される。
照明部61は、例えば、赤外線(赤外光)、または可視光を出力する。照明部61は、例えば、LED、蛍光灯、または他の光源などを備える。
ミラー63、ミラー64、及びミラー65は、光を反射する反射部材である。ミラー63、ミラー64、及びミラー65は、光を反射する鏡面をそれぞれ有する。
センサ71は、所定の走査範囲から光を受光するレンズとイメージセンサとを備える。レンズは、受光した光をイメージセンサに結像させる。イメージセンサは、レンズにより結像された光に基づいて、画像または光強度に応じた電気信号を取得する。イメージセンサは、CMOS、フォトダイオード、またはCCDなどの受光素子がマトリクス状に配列された構成を備える。すなわち、センサ71は、入射する光の光強度を検出値として検出する。
例えば、センサ71は、3色(3つの波長帯域)の光を検出するイメージセンサなどを備える。即ち、センサ71は、可視領域の波長(R,G,B)の各色毎のイメージセンサを備える。さらに、センサ71は、可視領域の波長(R,G,B)の3色に対応するイメージセンサに加え、さらに赤外波長(IR)の光を検出するイメージセンサなどを備えていても良い。
また、例えば、照明部61が赤外光を照射する構成である場合、センサ71は、赤外光以外の帯域の光を遮断するフィルタ(波長制限媒体)をさらに有する。なお、センサ71は、所定の帯域(赤外光)の波長を感度領域とするセンサを備える構成であってもよい。
また、他の例として、照明部61は、可視光から赤外までの波長の光を照射し、センサ71及びセンサ72が可視領域の波長及び赤外波長に対応するイメージセンサにより可視光から赤外光までの光を一度に取得するようにしても良い。
このようにすることにより、透過光及び反射光を可視画像として取得し、さらに透過光及び反射光を赤外画像として取得することができる。これにより、センサ71及びセンサ72は、明るさ情報、色味(カラー)、及び光沢を一度に取得することができる。
図2に示されるように、ミラー63は、照明部61から角度αで媒体1に照射された光の拡散反射光Aを反射する。即ち照明部61は、媒体1に光を照射することにより、拡散反射光Aを発生させる。媒体1に光が照射された場合、球状に拡散反射光Aが生じる。ミラー63は、媒体1上で反射した拡散反射光Aを反射させる。
ミラー64は、ミラー63により反射された拡散反射光Aを反射し、センサ71のレンズに入射させる。ミラー64により反射されてレンズに入射した拡散反射光Aは、レンズによりセンサ71のイメージセンサに結像される。
また、図2に示されるように、ミラー65は、照明部61から角度αで媒体1に照射された光の正反射光Bを反射する。即ち照明部61は、媒体1に光を照射することにより、正反射光Bを発生させる。なお、正反射光Bは、媒体1に角度αで入射し、角度αで反射した光である。ミラー65は、搬送される媒体1上で反射した正反射光Bを反射させる。
ミラー64は、ミラー65により反射された正反射光Bを反射し、センサ71のレンズに入射させる。ミラー64により反射されてレンズに入射した正反射光Bは、レンズによりセンサ71のイメージセンサに結像される。
ミラー66、ミラー67、及びミラー68は、光を反射する反射部材である。ミラー66、ミラー67、及びミラー68は、光を反射する鏡面をそれぞれ有する。
センサ72は、所定の走査範囲から光を受光するレンズとイメージセンサとを備える。すなわち、センサ72は、センサ71と同様の構成を備える。
図2に示されるように、ミラー68は、照明部61から角度αで媒体1に照射された光の直接透過光Dを反射する。即ち照明部61は、媒体1に光を照射することにより、直接透過光Dを発生させる。なお、直接透過光Dは、媒体1に角度αで入射し、角度αで媒体1を透過した光である。即ち、直接透過光Dは、照明部61と、媒体1上の光が入射する位置とを結ぶ直線上で検出される光である。ミラー68は、搬送される媒体1上の所定の範囲を透過した直接透過光Dを反射させる。
ミラー67は、ミラー68により反射された直接透過光Dを反射し、センサ72のレンズに入射させる。ミラー67により反射されてレンズに入射した直接透過光Dは、レンズによりセンサ72のイメージセンサに結像される。
また、図2に示されるように、ミラー66は、照明部61から角度αで媒体1に照射された光の拡散透過光Cを反射する。即ち照明部61は、媒体1に光を照射することにより、拡散透過光Cを発生させる。即ち、媒体1に光が照射された場合、照明部61と反対側に球状に拡散透過光Cが生じる。なお、拡散透過光Cは、媒体1に角度αで入射し、直接透過光Dとは異なる角度αで媒体1を透過した光である。即ち、拡散反射光Cの光軸が媒体1の表面に対して垂直な線に対して直接透過光Dと対称になるようにミラー66乃至68が設置される。なお、ミラー66は、搬送される媒体1上の所定の範囲を透過した拡散透過光Cを反射させる。
ミラー67は、ミラー66により反射された拡散透過光Cを反射し、センサ72のレンズに入射させる。ミラー67により反射されてレンズに入射した拡散透過光Cは、レンズによりセンサ72に結像される。
この構成により、センサ71は、媒体1により反射された拡散反射光A及び正反射光Bを取得することが出来る。また、センサ72は、媒体1を同時に透過した拡散透過光C及び直接透過光Dを取得することが出来る。
センサ71及びセンサ72は、受光した光に応じて信号を生成する。真偽検知部12の信号処理部は、センサ71及びセンサ72により生成された信号に信号処理を施し、種々の特徴量を取得することが出来る。
信号処理部は、センサ71及びセンサ72により生成された画像に対して信号処理を施す。例えば、信号処理部は、信号の増幅、エッジの強調、明るさの調整などを行い、種々の判定に用いられる特徴量を抽出することができる。
真偽検知部12の信号処理部は、拡散反射光Aから得られた信号により、媒体1の画像(拡散反射画像)を取得する。信号処理部は、この画像から紙葉類の明るさや色味の特徴量を抽出する。明るさと色味は、例えば、マンセル表色系(L*a*b*表色系)における明るさL*、色味a*、b*もしくはc*である。また、信号処理部は、拡散反射画像からテクスチャ特徴(拡散反射テクスチャ特徴)を抽出する。
また、信号処理部は、正反射光Bから得られた信号により、媒体1の表面の光沢の特徴量を抽出する。媒体1の表面状態が艶やかであれば、反射率が高くなり、表面状態が荒れていれば、反射率は低くなる。
また、信号処理部は、拡散透過光Cから得られた電気信号により、媒体1の画像(拡散透過画像)を取得する。信号処理部は、この拡散透過画像からテクスチャ特徴(拡散透過テクスチャ特徴)を抽出する。
またさらに、信号処理部は、直接透過光Dから得られた信号により、媒体1の画像(直接透過画像)を取得する。信号処理部は、この直接透過画像からテクスチャ特徴(直接透過テクスチャ特徴)を抽出する。
例えば、信号処理部は、可視領域の波長(R,G,B)の画像、または近赤外領域の波長(IR)の画像に基づいてテクスチャ特徴を抽出する。信号処理部は、IR画像に基づいてテクスチャ特徴を抽出する場合、媒体1上の汚れ、または印刷等の影響を受けにくくすることができる。これにより、信号処理部は、媒体1の本来の繊維構造の特徴をテクスチャ構造として抽出することができる。
上記したように、信号処理部は、拡散反射光A、正反射光B、拡散透過光C、及び直接透過光Dなどに基づいて、拡散反射テクスチャ特徴、拡散透過テクスチャ特徴、直接透過テクスチャ特徴、明るさ、色味、及び光沢などを抽出する。
真偽検知部12の判定部は、抽出された特徴量と、制御部10から通知された種類に応じたパラメータとを比較することにより、媒体1の真偽を検知する。即ち、判定部は、これらの複数の特徴量を用いて多変量解析を行うことによって、媒体1の紙質の種類を分類し、媒体1の真偽を判定することができる。
例えば、真偽検知部12の判定部は、抽出された特徴量の複数、またはすべてを用いて、多次元的にマッピングを行う。これにより、判定部は、媒体1の紙質の識別、及び同定(identify)を行う事ができる。例えば、個人認証媒体発行装置100は、18種類(category)の各10枚ずつのサンプルの媒体1に対し、マッピングを行う。
図3は、直接透過テクスチャ特徴(低解像度)、直接透過テクスチャ特徴(高解像度)、及び明るさの3種の特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて多次元マッピングが行われた例を示す。
図3の縦軸は、明るさの特徴量を示す。また、図3の横軸は、直接透過テクスチャ特徴(低解像度)を示す。また、図3の奥行きの軸は、直接透過テクスチャ特徴(高解像度)を示す。また、図3にマッピングされたマーカは、種類ごとに異なるカテゴリーを示す。
図3に示されるように、真偽検知部12の判定部は、上記の処理により抽出された特徴量に基づいてマッピングを行うことにより、カテゴリー毎にグループ化を行うことができる。例えば、判定部は、マッピングの結果に対して線形判別関数、または非線形判別関数を用いることにより、各グループを分離することが出来る。これにより、判定部は、媒体1を分類することができる。判定部は、媒体1の分類結果が、制御部10から通知された種類と一致した場合、媒体1を真と判定する。また、判定部は、媒体1の分類結果が、制御部10から通知された種類と一致しない場合、媒体1を偽と判定する。
図4は、個人認証媒体発行装置100の動作の例を示す。
制御部10は、操作部11により入力された操作に応じて、発行する個人認証媒体の種類を決定する(ステップS11)。制御部10は、決定した個人認証媒体の種類を示す情報を真偽検知部12に送信する(ステップS12)。また、制御部10は、決定した個人認証媒体の種類を示す情報を印刷制御部13に送信する(ステップS13)。制御部10は、供給部20に投入されている媒体1を真偽検知部12まで搬送させるように供給部20及び搬送部21を制御する(ステップS14)。
真偽検知部12は、搬送された媒体1に対して真偽検知を行う(ステップS15)。即ち、真偽検知部12は、上記したように、媒体1に対して光を照射し、その反射光、透過光などを検出することにより、種々の特徴量を抽出する。真偽検知部12は、抽出した特徴量に基づいて、媒体1を分類する。真偽検知部12は、分類の結果が、制御部10から送信された種類情報が示す種類と一致するか否かに応じて真偽を判定する(ステップS16)。
真偽検知部12により真であると判定された場合、制御部10は、媒体1が印刷部14及び印刷検査部15に搬送されるようにゲート22及びゲート23を制御する。印刷部14は、印刷制御部13の制御に応じて、搬送された媒体1に印刷処理を行う(ステップS17)。
印刷検査部15は、印刷部14により印刷処理が施された媒体1の検査を行う(ステップS18)。印刷検査部15は、媒体1の画像と、読み出した比較用画像とを比較することにより、媒体1に対する印刷が正確に行われたか否か判定する。印刷検査部15は、媒体1に対する印刷が正確に行われているか否かに応じて、媒体1が良品であるか不良品であるかを判定する(ステップS19)。
印刷検査部15により良品と判定された場合、制御部10は、媒体1が良品スタッカ25に搬送されるようにゲート24を制御する(ステップS20)。これにより、良品と判定された媒体1が良品スタッカ25に集積される。
また、印刷検査部15により不良品と判定された場合、制御部10は、媒体1が不良品スタッカ26に搬送されるようにゲート24を制御する(ステップS21)。これにより、不良品と判定された媒体1が不良品スタッカ26に集積される。
また、ステップS16で、真偽検知部12により偽であると判定された場合、制御部10は、媒体1が異常スタッカ27に搬送されるようにゲート23を制御する(ステップS22)。これにより、偽と判定された媒体1が異常スタッカ27に集積される。
この場合、制御部10は、発報部16によりホスト端末に偽媒体が検出されたことを報知するように発報部16を制御する(ステップS23)。さらに、制御部10は、撮像部17により個人認証媒体発行装置100を操作しているオペレータ及びその周辺の状況を撮像し、画像を保存するように撮像部17を制御する(ステップS24)。
上記したように、個人認証媒体発行装置100は、発行に用いる媒体1の特徴を検査し、媒体1の真偽を検知する。個人認証媒体発行装置100は、真と判定された媒体1に印刷処理を施すことにより、個人認証媒体の偽造を防ぐことができる。また、個人認証媒体発行装置100は、偽と判定された媒体1を容易に取り出すことができない異常スタッカ27に集積することにより、証拠を保管することができる。
また、発行する個人認証媒体の種類の設定が誤っている場合、真偽検知部12により偽が検出される。これにより、誤った媒体1に印刷処理が施されることを防ぐことができる。
この結果、より高いセキュリティ性を有する個人認証媒体発行装置、及び個人認証媒体発行方法を提供することができる。
また、真偽検知部12により媒体1が偽であると判定された場合、制御部10は、供給部20に残存している媒体1を退避スタッカ28に搬送するようにゲート22及び搬送部21を制御する構成であってもよい。これにより、個人認証媒体発行装置100は、さらにセキュリティ性を高めることができる。
また、真偽検知部12により媒体1が偽であると判定された場合に即座に供給部20の媒体1を退避スタッカ28に搬送する場合、真偽検知部12の誤検知などにより個人認証媒体発行装置100の操作性が悪化する可能性がある。そこで、個人認証媒体発行装置100は、2度連続して媒体1が偽と判定された場合に供給部20に残存している媒体1を退避スタッカ28に搬送する構成であってもよい。これにより、個人認証媒体発行装置100は、操作性を高め、且つセキュリティ性を高めることができる。
なお、上記した実施形態では、真偽検知部12は、媒体1の特徴量として明るさ、色味、テクスチャ特徴、及び光沢などを検出すると説明したが、この構成に限定されない。真偽検知部12は、如何なる特徴により媒体1の真偽を検知する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、真偽検知部12は、搬送される媒体1から光学的特徴を抽出すると説明したが、この構成に限定されない。真偽検知部12は、固定された媒体1から光学的特徴を抽出する構成であってもよい。
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…媒体、10…制御部、11…操作部、12…真偽検知部、13…印刷制御部、14…印刷部、15…印刷検査部、16…発報部、17…撮像部、20…供給部、21…搬送部、22…ゲート、23…ゲート、24…ゲート、25…良品スタッカ、26…不良品スタッカ、27…異常スタッカ、28…退避スタッカ、100…個人認証媒体発行装置。

Claims (8)

  1. 媒体を供給する供給手段と、
    前記供給手段により供給された前記媒体の真偽を検知する真偽検知手段と、
    前記真偽検知手段により真と判定された前記媒体に個人情報を印刷する印刷手段と、
    前記真偽検知手段により偽と判定された場合、前記印刷手段による印刷処理を抑止するように前記印刷手段を制御する制御手段と、
    を具備する個人認証媒体発行装置。
  2. 前記真偽検知手段により偽と判定された前記媒体を集積する第1の集積手段をさらに具備する請求項1に記載の個人認証媒体発行装置。
  3. 前記真偽検知手段により前記媒体が偽と判定された場合、前記供給手段に保持されている媒体を集積する第2の集積手段をさらに具備する請求項2に記載の個人認証媒体発行装置。
  4. 前記真偽検知手段により偽媒体が連続して検出された場合、前記供給手段に保持されている媒体を集積する第2の集積手段をさらに具備する請求項2に記載の個人認証媒体発行装置。
  5. 前記真偽検知手段により前記媒体が偽と判定された場合、外部機器に偽媒体が検出されたことを示す情報を報知する発報手段をさらに具備する請求項2に記載の個人認証媒体発行装置。
  6. 前記真偽検知手段により前記媒体が偽と判定された場合、前記個人認証媒体発行装置を操作している人物を撮像する撮像手段をさらに具備する請求項2に記載の個人認証媒体発行装置。
  7. 前記印刷手段により印刷された前記媒体が良品であるか不良品であるかを検査する印刷検査手段と、
    前記印刷検査手段により良品と判定された前記媒体を集積する第3の集積手段と、
    前記印刷検査手段により不良品と判定された前記媒体を集積する第4の集積手段と、
    をさらに具備する請求項2に記載の個人認証媒体発行装置。
  8. 媒体を供給する供給手段と、前記媒体に個人情報を印刷する印刷手段と、を具備する個人認証媒体発行装置の個人認証媒体発行方法であって、
    前記供給手段により供給された前記媒体の真偽を検知し、
    真と判定された前記媒体に対して前記印刷手段により個人情報を印刷し、
    前記媒体が偽と判定された場合、前記印刷手段による印刷処理を抑止するように前記印刷手段を制御する、
    個人認証媒体発行方法。
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