JP2013187912A - ヘッドホーン補正のためのシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】オーディオ・ヘッドホーン補正のためのシステムを提供する。
【解決手段】プロセッサと、プロセッサと交信できるメモリーとを備え、メモリーが所定のトーンバースト基準信号と所定のトーンバースト・テスト信号を含み、所定のトーンバースト基準信号が複数のトライアル・セットのそれぞれで所定のトーンバースト・テスト信号とは違った可聴周波数にあり、プロセッサが所定のトーンバースト基準信号のうちの1つの信号と所定のトーンバースト・テスト信号のうちの対応する1つの信号を用いて少なくとも1つのヘッドホーン変換器を連続的断続的に駆動させるように、プロセッサがゲイン設定信号を受信すると所定のトーンバースト・テスト信号のそれぞれの音量を個別に調節するように構成され、プロセッサが所定のトーンバースト・テスト信号のぞれぞれの調節された音量の関数としてヘッドホーン補正フィルターを作成する計算処理システム100。
【選択図】図1

Description

本発明はオーディオ・ヘッドホーンに関し、より具体的にはオーディオ・ヘッドホーンの補正のためのシステムに関する。
ヘッドホーンを用いての可聴音の再生は、ヘッドホーンに対する無線接続か有線接続のいずれかを介して提供される音声や音楽などの可聴音を示す1つあるいは複数のオーディオ信号を発生するオーディオ信号発生装置の使用を必ず伴う。このヘッドホーンはユーザーの耳の傍に配置される1つあるいは複数の変換器を含んでいる。このヘッドホーンによって受信されるオーディオ信号は上記の1つあるいは複数の変換器を駆動させて可聴音をつくりだすために用いられる。ステレオ可聴音を提供するためには、1つ又は複数のラウドスピーカーをユーザーの耳のそれぞれの近くに配置する。ヘッドホーンはユーザーの耳に挿入したり、ユーザーの耳(外耳)の上に配置したり、ユーザーの耳を取り巻く(耳を覆う)ように構成することもできる。
ヘッドホーン補正のための計算処理システムはヘッドホーン補正フィルターを作成するためにユーザー固有のオーディオテスト中に所定音調バースト・テスト信号と組み合わせて所定音調バースト基準信号を用いることができる。ヘッドホーン補正フィルターはオーディオ信号の補正を行うためにヘッドホーン変換器を駆動するのに用いられるオーディオ信号に適用することができる。ヘッドホーン補正フィルターはユーザーの耳/聴力及びそのヘッドホーンの機能性の物理的特性を補正するばかりでなく、そのユーザーの脳がヘッドホーンによって提供される可聴音をどのように処理しているか判定するために、ヘッドホーン固有あるいはユーザー固有に作成することができる。
例えば、このシステムは固定された音量レベルを有する一連の所定音調バースト基準信号と可変音調レベルを有する一連の所定音調バースト・テスト信号を含むことができる。この音調バースト・テスト信号の音量レベルはその音調バースト・テスト信号のそれぞれと組み合わされたユーザー個別ゲイン設定制御信号に基づいて調整することができる。これら一連の音調バースト基準信号と一連の音調バースト・テスト信号はそれぞれ異なった所定の周波数であって、1つの周波数帯域を形成するようにしてもよい。
これら音調バースト基準信号のそれぞれはそれら音調バースト基準信号の1つの周波数を取り巻く1つの準帯域内の一群の音調バースト・テスト信号と組み合わせることができる。それぞれ1つの音調バースト基準信号とそれを取り巻く音調バースト・テスト信号を含んでいる周波数帯域内には多数の異なった準帯域が存在していてもよい。異なった準帯域内の音調バースト・テスト信号が相互に重なっていて、同じ音調バースト・テスト信号をトライアル用の異なった準帯域内で異なった音調バースト基準信号との組み合わせで用いることもできる。
これらの準帯域のそれぞれは一連のトライアルを含んでいて、これらのトライアルが全体として個別ユーザー用テストを形成するようにしてもよい。第1の準帯域内での第1のトライアル中に、反復的で断続的な手順で、1つの音調バースト基準信号を提供してヘッドホーン変換器を作動させ、その後で音調バースト・テスト信号を送るようにしてもよい。ユーザーはそれら2つの信号を聞いて比較し、それら2つの信号がユーザーによってほぼ同じ音量を持っていると感じられるまで、その音調バースト・テスト信号の音量を調整することができる。その同じ音調バースト基準信号とその同じ第1の準帯域内での他の音調バースト・テスト信号を用いてその第1の準帯域内で、その準帯域内のすべての音調バースト・テスト信号に関してユーザー・ゲイン設定信号が取得されてシステムによって記憶保存されるまで、その後のトライアルを行うようにすることができる。このプロセスは対応するその他の準帯域内の音調バースト基準信号のそれぞれに対して行うことができる。
すべての準帯域から得られ記憶保存されたユーザー・ゲイン設定信号を処理して、そのユーザー用の周波数応答曲線を形成することができる。その曲線を形成するステップの一部として、複数の準帯域内に現れる音調バースト・テスト信号から得られる重なり合ったユーザー・ゲイン設定を補間することができる。さらに、そのユーザー用の周波数応答曲線を円滑化及びクリッピング処理して連続的な周波数応答曲線を形成することができる。上記システムはこの周波数応答曲線を用いて、ヘッドホーン補正フィルターを作成することができる。異なったヘッドホーン及び異なったユーザーのための異なったヘッドホーン補正フィルターを含めて、どんな数のヘッドホーン補正フィルターでも作成することができる。
以下の図面と詳細な説明を参照すれば、その他のシステム、方法、特徴、利点は当業者には明らかであろう。そうしたすべてのシステム、方法、特徴、利点も本明細書の説明の範囲内、及び本発明の範囲内にあり、以下の請求項によって保護されるものである。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
プロセッサと、
上記プロセッサと交信できる状態にあるメモリーと、を備え、
上記メモリーが所定のトーンバースト基準信号と所定のトーンバースト・テスト信号を含んでおり、上記所定のトーンバースト基準信号が複数のトライアル・セットのそれぞれで上記所定のトーンバースト・テスト信号とは違った可聴周波数にあり、
上記プロセッサが上記所定のトーンバースト基準信号のうちの1つの信号と上記所定のトーンバースト・テスト信号のうちの対応する1つの信号を用いて少なくとも1つのヘッドホーン変換器を連続的及び断続的に駆動させるように構成されており、
上記プロセッサがゲイン設定信号を受信すると上記所定のトーンバースト・テスト信号のそれぞれの音量を個別的に調節するように構成されており、そして
上記プロセッサが上記所定のトーンバースト・テスト信号のぞれぞれの上記調節された音量の関数としてヘッドホーン補正フィルターを作成することを特徴とする、計算処理システム。
(項目2)
上記所定のトーンバースト基準信号のそれぞれが所定の基準可聴周波数にあり、上記トーンバースト・テスト信号の上記トライアル・セットが上記所定の基準可聴周波数を取り囲む周波数準帯域を形成するテスト周波数の範囲内でそれぞれ異なった所定のテスト用可聴周波数にあることを特徴とする、上記項目に記載の計算処理システム。
(項目3)
第1のトライアル・セットに含まれている第1のトーンバースト基準信号に対する上記トーンバースト・テスト信号の可聴周波数が第2のトライアル・セット内に含まれている第2のトーンバースト基準信号に対する上記トーンバースト・テスト信号の第2のトライアル・セットの可聴周波数と重複していることを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載の計算処理システム。
(項目4)
上記プロセッサが上記それぞれのトーンバースト・テスト信号に対する上記ゲイン設定信号を把握し記憶保存するように構成されており、上記プロセッサがさらに上記把握され記憶保存された複数のゲイン設定信号から個別ユーザー用の周波数応答曲線を作成するように構成されており、上記個別ユーザー用の周波数応答曲線が上記ヘッドホーン補正フィルターの作成において用いられることを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載の計算処理システム。
(項目5)
上記プロセッサが、さらに、上記個別ユーザー用の周波数応答曲線を処理して、上記それぞれのトーンバースト・テスト信号の調節された音量レベルを示す連続的周波数応答曲線を形成することを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載の計算処理システム。
(項目6)
上記プロセッサが、上記所定のトーンバースト基準信号の各1つと上記所定のトーンバースト・テスト信号の対応する1つを用いて、所定の時間所定の順序で少なくとも1つのヘッドホーン変換器を駆動させるように構成されている、上記項目のいずれか一項に記載の計算処理システム。
(項目7)
さらに、ユーザー・インターフェースを含んでおり、上記ゲイン設定信号が上記ユーザー・インターフェースから得られることを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載の計算処理システム。
(項目8)
上記ヘッドホーン補正フィルターが特定のリスナー用にオーディオ信号をフィルタリングして上記オーディオ信号をカスタマイズすることを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載の計算処理システム。
(項目9)
上記オーディオ信号が、さらに、所定のヘッドホーン内に含まれている所定の変換器を駆動するように上記オーディオ信号を補正するように上記ヘッドホーン補正フィルターによってカスタマイズされていることを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載の計算処理システム。
(項目10)
ヘッドホーン補正フィルターを作成する方法であって、上記方法は、
プロセッサを用いて所定のトーンバースト基準信号の記憶保存されたセットの中から一連の所定のトーンバースト基準信号列を作成するステップと、
上記所定のトーンバースト基準信号のそれぞれの作成に応答して、それぞれの対応する所定のトーンバースト・テスト信号をプロセッサを用いて作成するステップであって、上記それぞれの対応する所定のトーンバースト・テスト信号が所定のトーンバースト・テスト信号の記憶保存されているセットから作成される、ステップと、
上記プロセッサで、所定のトーンバースト・テスト信号の上記記憶保存されているセット内の各それぞれの所定のトーンバースト・テスト信号に対応するゲイン設定信号を受信するステップと、
上記受信されたゲイン設定信号に基づいて、上記所定のトーンバースト基準信号のそれぞれに対応する上記作成された所定のトーンバースト・テスト信号の音量を、上記プロセッサを用いて調節するステップと、
メモリー内に上記それぞれの所定のトーンバースト・テスト信号に対応する上記ゲイン設定信号の表示を記憶保存するステップと、そして
上記プロセッサを用いて、所定のトーンバースト・テスト信号の各上記記憶保存されているセットに対する上記保存されたゲイン設定信号の関数としてヘッドホーン補正フィルターを作成するステップ
と、を含むことを特徴とする方法。
(項目11)
所定トーンバースト基準信号の上記記憶保存されたセットと所定のトーンバースト・テスト信号の上記記憶保存されたセットのそれぞれが1つの周波数帯域の一部を形成する異なったオーディオ周波数部分を有していることを特徴とする、上記項目に記載の方法。
(項目12)
上記所定のトーンバースト基準信号のそれぞれが所定の基準オーディオ周波数にあり、上記対応する所定のトーンバースト・テスト信号が上記所定の基準オーディオ周波数を取り巻く範囲内の所定のテスト・オーディオ周波数にあることを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
上記それぞれ対応する所定のトーンバースト・テスト信号を作成するステップが、各上記所定のトーンバースト基準信号を取り巻く周波数準帯域でそれぞれ対応する複数の所定のトーンバースト・テスト信号を発生するサブステップを含んでおり、異なった周波数準帯域が上記所定のトーンバースト基準信号のそれぞれを取り囲んでいることを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
ヘッドホーン補正フィルターを作成するステップが、所定のトーンバースト・テスト信号の上記記憶保存されたセット内のそれぞれ対応する所定のトーンバースト・テスト信号に対応する各ゲイン設定信号に基づいて所定の周波数範囲で個別ユーザー用の周波数応答曲線を形成するサブステップと、上記個別ユーザー用の周波数応答曲線から上記ヘッドホーン補正フィルターを作成するサブステップを含んでいることを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
さらに、上記プロセッサを用いて第1のトライアルを行うステップを含んでおり、上記プロセッサを用いて第1のトライアルを行うステップが、ヘッドホーン変換器を駆動するために上記所定のトーンバースト基準信号のうちの第1の信号を発生させるサブステップと、次に上記ヘッドホーン変換器を駆動するために上記所定のトーンバースト・テスト信号のうちの第1の信号を発生させるサブステップと、そして、上記プロセッサで上記所定のトーンバースト・テスト信号のうちの上記第1の信号に対応する第1のゲイン設定信号を受信するサブステップを含んでいることを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
さらに、上記第1のトライアルに続いて上記プロセッサで第2のトライアルを行うステップを含んでおり、上記第2のトライアルが上記ヘッドホーン変換器を駆動させるために上記所定のトーンバースト基準信号のうちの第2の信号発生し、次に、上記ヘッドホーン変換器を駆動するために上記所定のトーンバースト・テスト信号のうちの上記第1の信号を発生し、さらに、上記プロセッサで上記所定のトーンバースト・テスト信号のうちの上記第1の信号に対応する第2のゲイン設定信号を受信するサブステップを含んでいることを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
さらに、上記第1のゲイン設定信号と上記第2のゲイン設定信号を補間して個別ユーザー用の周波数応答曲線を形成するステップを含んでいる、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
さらに、上記第1回のトライアルに続いて上記プロセッサで二回目のトライアルを行うステップを含み、上記二回目のトライアルが上記所定のトーンバースト基準信号のうちの上記第1の信号を発生させて上記ヘッドホーン変換器を駆動させ、続いて、上記所定のトーンバースト・テスト信号のうちの第2の信号を発生させて上記ヘッドホーン変換器を駆動させ、そして、上記プロセッサで、上記所定のトーンバースト・テスト信号の上記第2の信号に対応する第2のゲイン設定信号を受信するサブステップを含んでいることを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目19)
プロセッサによって実行可能な複数の命令を記憶保存するように構成された有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体であって、上記コンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体は、
第1の周波数で提供される第1の所定のトーンバースト基準信号でヘッドホーン変換器を駆動させるために上記プロセッサで実行可能な命令と、
上記第1の周波数とは異なった第2の周波数で提供される第1の所定のトーンバースト・テスト信号で上記ヘッドホーン変換器を駆動させるために上記プロセッサで実行可能な命令と、
第1のユーザー・ゲイン設定の受信に応じて上記第1の所定のトーンバースト・テスト信号の音量を調節するために上記プロセッサで実行可能な命令と、
上記第2の周波数とは異なった第3の周波数で提供される第2の所定のトーンバースト基準信号で上記ヘッドホーン変換器を駆動させるために上記プロセッサで実行可能な命令と、
上記第1と第3の周波数とは異なった第4の周波数で提供される第2の所定のトーンバースト・テスト信号で上記ヘッドホーン変換器を駆動させるために上記プロセッサで実行可能な命令と、
第2のユーザー・ゲイン設定の受信に応じて上記第2の所定のトーンバースト・テスト信号の音量を調節するために上記プロセッサで実行可能な命令と、そして、
上記第1のユーザー・ゲイン設定と上記第2のユーザー・ゲイン設定に基づいてヘッドホーン補正フィルターを作成するために上記プロセッサで実行可能な命令と
を含んでいるコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体。
(項目20)
上記第2の周波数と上記第4の周波数が同じ周波数であり、上記有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体さらに、上記ヘッドホーン補正フィルターを作成するために使われる個別ユーザー用の周波数応答曲線を作成するために上記第1のユーザー・ゲイン設定と上記第2のユーザー・ゲイン設定を補間する目的で上記プロセッサが実行可能な命令を含んでいることを特徴とする、上記項目に記載の有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体。
(項目21)
さらに、上記ヘッドホーン補正フィルター作成の前に、上記個別ユーザー用の周波数応答曲線の平滑化及びゲイン制限のうちの少なくとも1つを実行するためにプロセッサが実行可能な命令を含んでいる、上記項目のいずれか一項に記載の有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体。
(項目22)
さらに、上記第1のユーザー・ゲイン設定と上記第2のユーザー・ゲイン設定の違いが所定の偏差閾値を超えているかどうかを判定するための命令と、上記違いが上記所定の偏差閾値を超えている場合にはそれをユーザーに知らせるための命令を含んでいる、上記項目のいずれか一項に記載の有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体。
(項目23)
上記第1の周波数と上記第3の周波数が同じ周波数であり、上記有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体が、さらに、上記第1のユーザー・ゲイン設定と上記第2のユーザー・ゲイン設定から上記ヘッドホーン補正フィルターを作成するのに用いられる個別ユーザー用の周波数応答曲線の複数のセグメントの1つを作成するために上記プロセッサが実行可能な命令を含んでいることを特徴とする、上記項目のいずれか一項に記載の有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体。
(項目24)
さらに、上記ヘッドホーン変換器を上記第1及び第2の所定のトーンバースト・テスト信号で駆動させる前に、等音量フィルターで上記第1及び第2の所定のトーンバースト・テスト信号を事前フィルタリングするためにプロセッサが実行可能な命令を含んでいる、上記項目のいずれか一項に記載の有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体。
(摘要)
本発明が提供するヘッドホーン補正用システムは1セットの所定のトーンバースト基準信号と1セットのトーンバーストテスト信号を内部に記憶保存しており、これらの信号がヘッドホーン補正フィルターを作成するために個別ユーザー用オーディオ・テストで用いられる周波数の範囲を形成している。1つの所定のトーンバースト基準信号と1つの所定のトーンバースト・テスト信号を用いて、そのヘッドホーン内に含まれている変換器を断続的及び連続的に駆動させることができる。前記所定のトーンバースト基準信号の音量は固定しておいてもよいし、前記所定のトーンバースト・テスト信号の音量はゲイン設定で変えることもできる。ゲイン設定を用いることで、ヘッドホーン補正フィルターを作成できる。
以下の図面と説明を参照すれば、本システムに対する理解は一層深まるであろう。図面に示される構成部品は必ずしも実寸通りではなく、本発明の原理を図示することに重点が置かれている。さらに、これらの図面全体を通じて、同じ参照番号は対応する同じ部品を示すために使われている。
図1は、ヘッドホーン補正システムの例を示す図である。 図2は、所定数の聴覚周波数範囲を有するオーディオ・フィルター・バンクの一例を示す図である。 図3は、図2に示すオーディオ・フィルター・バンクの聴覚周波数範囲内に含まれる中央周波数(fc)のトライアル・セットの一例を示す図である。 図4は、個別ユーザー用オーディオ・テストで使用するためのユーザー・インターフェースの一例を示す図である。 図5は、個別ユーザー用オーディオ・テストで行われる一連のトライアル中に取得され記憶保存されるユーザー・ゲイン設定の一例を示す図である。 図6は、50Hz励起バースト信号の一例を示す図である。 図7は、1KHz励起バースト信号の一例を示す図である。 図8は、3.4KHz励起バースト信号の一例を示す図である。 図9は、10.5KHz励起バースト信号の一例を示す図である。 図10は、均等音量EQフィルターの周波数応答の一例を示す図である。 図11は、個別ユーザー用オーディオ・テストからのヘッドホーン補正フィルター作成の一例を示す動作フロー図である。 図12は、個別ユーザー用オーディオ・テストから得られたユーザー・ゲイン設定に基づいて処理された周波数の例と、対応するヘッドホーン補正フィルターのフィルター応答の一例を示す図である。 図13は、同じヘッドホーンに関して繰り返し行われた個別ユーザー用オーディオ・テストから単一のユーザーによって作成された各ヘッドホーン補正フィルターのフィルター応答曲線の群の一例を示す図である。 図14は、多数の異なったヘッドホーンに関する個別ユーザー用オーディオ・テストから単一のユーザーによって作成された各ヘッドホーン補正フィルターのフィルター応答曲線の一例を示す図である。 図15は、単一のヘッドホーンに関する個別ユーザー用オーディオ・テストから複数のユーザーによって作成された各ヘッドホーン補正フィルターのフィルター応答曲線の一例を示す図である。
図1は、計算処理システム100の一例を示す図である。計算処理システム100はサーバー・コンピュータ、サーバー・クライアント・ユーザー・ネットワーク環境内のクライアント・ユーザー・コンピュータ、スタンドアローン・コンピュータ、ネットワーク依存コンピュータ及び/又は命令を実行できる他のいずれの型のプロセッサ依存コンピュータの処理能力内で作動することができる。ここに述べられているいずれの構成要素及び機能性も計算処理システム100のすべてあるいはその一部を用いてインプリメントすることができる。例えば、計算処理システム100はただ1つのプロセッサとメモリーを含んでいてもよいし、ただ1つのプロセッサとメモリーとユーザー・インターフェースを含んでいてもよいし、ただ1つのプロセッサとメモリーとユーザー・インターフェースと通信インターフェースを含んでいてもよいし、構成部品の他のどのような組み合わせであってもよい。さらに、その内部に存在していると想定されるような計算処理システム100の構成部品や機能性の一部がシステム簡略化のために省略されている場合もある。計算処理システム100は、ここに述べられている方法やコンピュータに基づく機能の1つあるいは複数を計算処理システム100に実行させるために実行することができる一群の命令を含むことができる。計算処理システム100はスタンドアローン装置として作動しても良いし、例えばネットワークを用いて他のコンピュータ・システムや周辺装置と接続されていてもよい。
この計算処理システム100はパーソナル・コンピュータ(PC)、タブレットPC、パーソナル・デジタル補助装置(PDA)、携帯装置、パームトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、通信装置、無線電話、オーディオ装置、あるいは実行されるべき具体的な動作を指定する一群の命令(連続的な命令やその他の命令も含む)を実行することができる他のどんな形式の機械の中にでも組み込むことができる。オーディオ装置の例としては、増幅器、コンパクト・ディスク・プレーヤー、テレビジョン、車両用ヘッドユニット、ラジオ、ホームシアター・システム、オーディオ・レシーバー、MP3プレーヤー、オーディオ・ヘッドホーン、IPOD、あるいはオーディオ信号やリスナーが聞き取れる可聴音を発生できる他のどんな装置も含まれる。特殊な例としては、計算処理システム100は音声、オーディオ、ビデオあるいはデータ通信を提供するスマートフォーンなどのような無線電子装置に組み込むこともできる。さらに、単一の計算処理システム100を示してあるが、『システム』とは、個別的あるいは集団的に1つあるいは複数の計算処理機能を行うための一組あるいは複数の組の命令を実行するシステムあるいはサブ・システムも含むものとして解釈されるべきである。
図1で、例としての計算処理システム100は中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、及び/又はデジタル信号処理装置(DSP)として作動することができるプロセッサ102を含んでいる。プロセッサ102は種々のシステムの構成部品であってもよい。例えば、プロセッサ102は無線装置の部分であってもよいし、標準的なパーソナル・コンピュータやワークステーションの一部であってもよい。このプロセッサ102は1つあるいは複数の汎用プロセッサ、デジタル信号処理装置(DSP)、アプリケーション固有統合回路、現場プログラム可能ゲートアレイ、デジタル回路、アナログ回路、それらの組み合わせ、あるいはデータを分析処理するためのその他の現在知られているか今後開発される装置であってもよいし、それらを含んでいてもよい。このプロセッサ102は手作業で作成された(つまりプログラムされた)コードや命令などのソフトウェアプログラムを実行できる。
『モジュール』という用語は複数の実行可能なモジュールを含むものと定義しても差し支えない。ここで述べられているように、これらのモジュールとはプロセッサ102などの処理装置によって実行可能なソフトウエア、ハードウエア、あるいはソフトウエアとハードウエアの何らかの組み合わせを含むものと定義される。ソフトウエア・モジュールはプロセッサ102あるいはその他のプロセッサによって実行可能なメモリー104やその他のメモリー装置などのメモリーに記憶保存された命令を含むことができる。ハードウエア・モジュールはプロセッサ102による遂行のために実行可能で、送られ、あるいは制御される種々の装置、構成部品、回路、ゲート、回路基板などを含んでいる。
計算処理システム100は通信バス106を介して交信できるメモリー104などのメモリー(記憶保存装置)を含んでいる。メモリー104はメイン・メモリーでもスタティックメモリーでも、ダイナミックメモリーであってもよい。このメモリー104はランダム・アクセス・メモリー、読み取り専用メモリー、プログラム可能読み取り専用メモリー、電気的プログラム可能読み取り専用メモリー、電気的消去可能読み取り専用メモリー、フラッシュ・メモリー、磁気テープやディスク、光学媒体など(ただし、これらに限るものではない)を含むいろいろなタイプの揮発性及び非揮発性記憶保存媒体など、コンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体(ただし、これに限るものではない)を含んでいる。1つの例で、メモリー104はプロセッサ102用のキャッシュ又はランダム・アクセス・メモリーを含んでいる。別の例で、メモリー104は、プロセッサのキャッシュ・メモリー、システム・メモリーあるいはその他のメモリーなどプロセッサ102からは切り離されている。メモリー104は外部記憶保存装置やデータを保存するためのデータベースであってもよいし、それらを含んでいてもよい。例としては、ハード・ドライブ、コンパクト・ディスク(CD)、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)、メモリー・カード、メモリー・スティック、フロッピー(登録商標)・ディスク、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)メモリー装置、あるいはその他のデータを記憶保存するために作動できる装置などがある。メモリー104はプロセッサ102によって実行可能な命令を記憶保存するように作動させることができる。図示されたり説明されている機能、動作、あるいはタスクはメモリー104に記憶保存されている命令を実行するプロセッサ102によって実行することができる。これらの機能、動作、あるいはタスクは命令セットや、記憶媒体、プロセッサや処理に関する基本方針などの種類とは無関係であり、単独で作動したり組み合わせで作動するソフトウエア、ハードウエア、集積回路、ファームウエア、マイクロ・コードによって実行することができる。同様に、処理のための基本方針には多重処理、マルチタスク作業、並列処理などを含めても差し支えない。
メモリー104はコンピュータ読み取り可能記憶保存媒体であっても差し支えない。『コンピュータ読み取り可能記憶保存媒体』という用語は、集中あるいは分散データベース、及び/又は1組あるいは複数の組の命令を記憶保存するキャッシュとサーバーの組み合わせなどの単一の媒体でも複数の媒体であっても差し支えない。『コンピュータ読み取り可能記憶保存媒体』という用語は、プロセッサによる実行のために一連の命令を記憶保存、コード化及び実行できる、あるいはコンピュータ・システムにここに開示されている方法や動作の1つ又は複数を行わせるすべての媒体を含んで意味している。『コンピュータ読み取り可能記憶保存媒体』は非揮発性であってもよいし、そして、有形のものであっても差し支えない。
計算処理システム100はユーザー・インターフェース108を含んでいてもよい。図1で、このユーザー・インターフェース108は表示モジュール110と入力モジュール112を含んでいる。他の例で、表示モジュール110あるいは入力モジュール112のうちの一方を省略することもできる。表示モジュール110は、液晶表示装置(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)、フラットパネル表示装置、ソリッドステート表示装置、陰極線管(CRT)、プロジェクタ、その他の現在知られている、あるいはこれから開発される所定の情報を出力するための表示装置など、いずれの形の視覚レンダリング装置もその意味に含んでいる。表示モジュール110はユーザーがその計算処理システムの機能を見るためのインターフェースとして、及び/又はメモリー104やドライブ装置116内に記憶保存されたソフトウエアとのインターフェースとして機能することができる。
入力装置112は、ユーザが計算処理システム100のいずれの構成要素とでも相互作用できるように構成することができる。入力装置112は数字パッド、キーボード、マウスやジョイスティックなどのカーソル制御装置、タッチ画面表示能力、音声コマンド能力、遠隔操作あるいはその他の計算処理システム100と相互作用するように作動させることができる装置や能力を持つこともできる。
計算処理システム100は入力及び出力信号を受信したり提供するように構成された入力/出力モジュール114を含むこともできる。入力出力信号は個別的に提供される、あるいは、RS232、RS484、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、FIREWIRE、AES、その他のいずれかのプロトコル内で提供されるアナログあるいはデジタル信号であって差し支えない。
特殊な例では、図1に示すように、計算処理システム100はディスクやソリッドステート又は光学ドライブ装置116を含んでいてもよい。ディスク・ドライブ装置116はソフトウエアなど1組あるいは複数の組の命令124を埋め込んでおくことができるコンピュータ読み取り可能媒体122を含んでいてもよい。さらに、これらの命令124はここに述べられている方法や論理のうちの1つか複数を具体化するものであってもよい。特殊な例で、命令124は、計算処理システム100による実行中にメモリー104及び/又はプロセッサ102内に完全に、あるいは少なくとも部分的に内在していてもよい。メモリー104とプロセッサ102は上に述べたようにコンピュータ読み取り可能媒体を含むこともできる。
本開示は、命令124を含むコンピュータ読み取り可能媒体、および、ネットワーク126に接続された装置がそのネットワーク126を介して音声、ビデオ、オーディオ、画像あるいはその他のデータを交信できるように、伝播される信号に応じて命令124を受信したり実行するコンピュータ読み取り可能媒体を想定している。さらに、命令124は通信ポートあるいはインターフェース120を介して、あるいは通信バス106を用いてネットワーク126上で送信したり受信したりすることができる。通信バス106は専用通信経路及び/又は共用通信経路を含んでいる場合もある計算処理システム100のモジュール間のいかなる形式の通信経路であってもよいし、通信のために通信プロトコルを使っても使わなくてもどちらでもよい。通信ポートあるいは通信インターフェース120はそのプロセッサ102の一部であってもよいし、切り離された構成要素であってもよい。通信ポート120はソフトウエア内につくることも可能であるし、ハードウエア内の物理的接続であってもよい。通信ポート120はネットワーク126、外部媒体、表示装置110、あるいはシステム100の他のいずれかの構成要素、又はそれらの組み合わせと接続するように構成することができる。ネットワーク126との接続は有線イーサネット(登録商標)接続などの物理的な接続であってもよいし、無線で接続を確立してもよい。同様に、システム100の構成要素との追加的な接続も物理的な接続であってもよいし、あるいはBLUETOOTH(登録商標)やその他の近距離無線プロトコルを用いるなど無線で確立することもできる。あるいは、ネットワーク126は通信バス106に直接接続してもよい。
ネットワーク126は有線ネットワーク、無線ネットワーク、イーサネット(登録商標)AVBネットワーク、あるいはそれらの組み合わせを含む。無線ネットワークは携帯電話ネットワーク、802.11、802.16、802.20、802.1QあるいはWiMaxネットワークであってもよい。さらに、ネットワーク126はインターネットのような公共ネットワークでも、イントラネットのような個人ネットワークでも、ローカル・エリア・ネットワーク、広域ネットワーク、あるいはそれらの組み合わせでもよく、現在利用可能な及びこれから開発される種々のネットワーキング・プロトコルを利用することもできる。
このシステムは、いずれかの具体的な標準及びプロトコルに基づく動作に限定されるものではない。例えば、インターネット用の標準及びその他のパケット交換ネットワーク送信のための標準(例えば、TCP/IP、UDP/IP、HTML、HTTPなど)を用いてもよい。そうした標準は基本的には同じ機能を有するより高速でより効率的な同等物によって時期が来れば性能的に追い越される。従って、同じあるいは類似の機能を有する代替標準及びプロトコルは同等物とみなされる。
このシステムを取り入れることができるアプリケーション(装置)は種々の電子システム及びコンピュータ・システムを含むことができる。本明細書に述べられている1つあるいは複数の例は、関連する制御と相互間で交信できる信号を有する2つ以上の特殊な相互接続されたハードウエア・モジュールあるいは装置を用いる機能を実施することができる。従って、本システムはソフトウエア、ファームウエア、及びハードウエアによる実施例をその範囲に含んでいる。本明細書に述べられているシステムはコンピュータシステムで実行可能なソフトウエア・プログラムによって実施(インプリメント)することができる。さらに、1つの非限定的な例では、実施形態は分散処理、コンポーネント/オブジェクト分散処理、及び並列処理などを含む。あるいは、このシステムの種々の部分を実施するためにクラウド・コンピューテイングなどの仮想コンピュータ・システム処理を構成することができる。
計算処理システム100はヘッドホーン130と交信中であっても差し支えない。ヘッドホーン130は、そのヘッドホーン130がリスナーによって着用された場合にそのリスナーの耳の一方あるいは両方に近接して配置される少なくとも1対の変換器を含むことができる。このヘッドホーン130はリスナーの耳を包み込むように耳を覆っていてもよいし、リスナーの耳の上に装着する外耳方式でもよいし、イヤホンや耳内構造などのイヤフィット型、あるいはユーザーに対する個人的聞き取り体験を提供できる他のどんな設計構造でもよい。さらに又はあるいは、ヘッドホーン130は聞き取りと会話の両方のためにユーザーが利用するヘッドセットであってもよい。
ヘッドホーン130は有線あるいは無線通信を介して計算処理システム100と交信するようにしてもよい。例えば、ヘッドホーン130をケーブル、入力/出力モジュール114、あるいはネットワーク126を介して計算処理システム100と有線通信させてもよいし、あるいは通信インターフェース120又はネットワーク126を介して計算処理システム100と無線通信させてもよい。いくつかの適用例では、計算処理システム100の少なくとも一部をヘッドホーン130内に存在させることもできる。他の例で、計算処理システム100の少なくとも一部を携帯通信装置やオーディオ・プレーヤーなどの個別装置内に組み込むこともできるし、ヘッドホーン130自体を個別のスタンドアローン装置とすることもできる。
計算処理システム100は、特定の群のヘッドホーンに関してユーザー専用補正設定をもたらすリスナー(リスナー)テスト手順を提供することで、テスト用マイクロホンやその他の高価な装置を用いなくても、正確で個人専用のヘッドホーン補正をもたらすことができる。このユーザー専用補正信号はそのユーザーが始動させるテスト手順を用いて計算処理システム100によって引き出すことができる。テスト手順中、所定の事前に記憶保存しておいた一連のテスト信号と基準信号をヘッドホーン130を介してユーザーに提示する。このテスト手順中に集められ記憶保存されたユーザー・フィードバックに基づいて、計算処理システム100はその特定のユーザー及び特定の群のヘッドホーンに対して特化されたヘッドホーン補正フィルターを作成することができる。このヘッドホーン補正フィルターはフィルターされたオーディオ信号がそのヘッドホーン130内の変換器を駆動させるようにオーディオ信号に適用されるデジタル・フィルターあるいはアナログ・フィルターであってもよい。
計算処理システム100は、音楽や音声など、事前に記録したオーディオ・コンテンツあるいはライブ・オーディオ・コンテンツに基づいてヘッドホーン130を駆動させるためのオーディオ信号を提供することができる。このオーディオ信号はデジタル・オーディオ信号でもアナログ・オーディオ信号であっても構わない。事前に記録されたオーディオ・コンテンツは記録保存されているオーディオ・コンテンツでも、ストリーミング・オーディオ・コンテンツでも、あるいは取得・再生されるその他のオーディオ・コンテンツであっても構わない。ライブ・オーディオ・コンテンツは会話、音楽演奏、あるいは可聴サウンドの作成時にオーディオ信号として適用される他のいずれの可聴サウンドであっても構わない。あるいは、又はさらに、ヘッドホーンを駆動させるためのオーディオ信号は、MP3プレーヤー、オーディオ・コーデック、CDあるいはDVDプレーヤー、あるいはヘッドホーン130内の変換器を駆動させるためのオーディオ信号をつくりだすことができる他のいずれかの装置など、オーディオ装置から提供することができる。ヘッドホーン130を駆動させるためにオーディオ信号を提供するためにオーディオ装置が用いられる場合、ヘッドホーン補正フィルターはそのオーディオ装置で、あるいは計算処理システム100や別のフィルター装置などの中間点か、あるいはヘッドホーン130で、それらオーディオ信号に対して適用される。
計算処理システム100によってどんな数のヘッドホーン補正フィルターでもつくりだすことができる。従って、ユーザーは異なった群のヘッドホーン及び異なったオーディオ装置に対して異なった複数のデジタル・ヘッドホーン補正フィルターを持つことができる。
計算処理システム100は1つあるいは複数のヘッドホーン補正フィルターを作成することができるので、ヘッドホーン130は高品質の音響を再生することができる。高品質の音響を再生するためには、音響変換器(ヘッドホーン・ラウドスピーカー)自体が何らかの可聴周波数応答変更を課することなく、自然な方法でプログラム素材を伝達することが重要である。一般的に、ヘッドホーンの感知した周波数応答を測定したり判定することは難しい。ヘッドホーンによる再生における難点のひとつはカラーレーションが大きいこと、ヘッドホーン装置毎の偏差があること、そして、感知されるオーディオ音響の音色がリスナー毎に違っていることである。
カップラーやダミー・ヘッドを用いて測定されるヘッドホーン・データ(両耳あるいバイノーラル・データ)は解釈が難しく、正確なヘッドホーン補正(EQ)を行う上では限られた価値しか有していない。というのは、測定されるヘッドホーン・データは個人的に感知される周波数応答やリスナー毎の偏差を考慮に入れていないからだ。計算処理システム100は1つ又は複数のヘッドホーン補正フィルターの形態で個々のユーザーに関する応答を捉えて補正するための簡便な手段を提供してくれる。用いられる方法の故に、計算処理システム100によって作成されるヘッドホーン補正フィルターはリスナーの耳の解剖学的構造ばかりでなく、そのリスナーの脳がそのリスナーの耳で感知された可聴音響をどのように処理しているかについても考慮に入れる。従って、計算処理システム100によって作成されるヘッドホーン補正フィルターはヘッドホーン130に対するステレオ信号の予備的フィルタリングを補正して、フラットな感知応答を得させることができるようにし、その結果として、両耳(バイノーラル)レコーディングあるいは耳周辺部(バイノーラル)フィルターを通じて処理されたその他のステレオ音響素材を用いて頭外音像定位を補正することが可能になる。
同じヘッドホーンを用いて感知された応答のリスナー間での偏差は有意である可能性がある。従って、すべてのユーザーが使用することを目的とした固定され予め定義されたEQフィルターは一部のリスナーにはあまり有効には働かず、他のリスナーには妥当に働き、さらに一部のリスナーに対しては良好に働くことになる。計算処理システム100は、例えば、ヘッドホーンを使用している間にプローブ・マイクロホンを用いてテスト測定を行うことなしに、各個人に個別的に適用されたヘッドホーンEQフィルター(補正フィルター)を作成することができる。そうしたテストが行われる場合は、プローブ・マイクロホンが音響圧力を検出するために鼓膜に非常に近い位置で外耳道に挿入されるであろう。このテスト手順に伴う問題点は、リスナーの安全性、コスト、テスト用マイクロホンの周波数応答自体の偏差、そして、リスナーの耳に挿入されている間の応答に対するその影響である。さらに、これらのタイプのテストでは、脳内での情報のさらなる「フィルタリング」が考慮に入れられないから、リスナーが実際に感知した応答にその応答がどれほど近くまで類似しているかが不明確である。
計算処理システム100は個別ユーザー用チューニング・テスト中に事前に補正された等音量バースト信号などの所定のテスト信号を適用することで、こうしたタイプの問題を解決する。他の例で、そうした所定のテスト信号は偽ランダム・ノイズ、ウインドウ化正弦波バースト信号、あるいはその他の帯域制限信号であってよい。これらのバースト信号は所定の聴覚フィルター・バンクのインパルス応答から引き出すことができる。オーディオ帯域は基本的には各帯域内に集中した異なった基準周波数(fref)を有する準帯域に分割して、それによって、テスト信号間での大きなピッチ偏差を避けることができる。これら周波数準帯域のそれぞれの重複領域を用いて、望ましい周波数範囲全体での周波数応答曲線を高い信頼性で再構成することができる。さらに、これら周波数準帯域の重複領域を用いて、個別ユーザー用オーディオ・テスト中に捕捉され記憶保存されたユーザー入力の一貫性を確認することができる。計算処理システム100は、捕捉され記憶保存されたユーザー入力を用いてヘッドホーン補正フィルターあるいはヘッドホーンEQフィルターを作成する自動フィルター設計方法を用いることができる。
図2は、計算処理システム100によってつくられたオーディオ・フィルター・バンクの一例を示す図である。このフィルター・バンクは所定の数の聴覚周波数範囲を持つために、マトラブ(Matlab)ソフトウエア・ツールボックスなどのソフトウエア・ツールボックスを用いてつくることができる。フィルター・バンクはヒトの聴覚解像度に似せてつくることができる。図2で、フィルター・バンクは23帯域聴覚フィルター・バンク(あるいはERB=等価矩形帯域幅フィルター・バンク)である。このフィルター・バンクは、ヘッドホーン補正フィルターをつくるためにユーザーによって行われるトライアル(音量比較)の回数を最少にするという目的で選択される多数の所定聴覚周波数範囲を用いて作成される。各帯域フィルターの中心周波数(fc)202は予め決めた周波数であってよい。図2では、23の「臨界帯域」中心周波数(fc)202が存在している。
Fc(1:23)=[50 150 250 350 450 570 700 840 1000 1170 1370 1600 1850 2150
2500 2900 3400 4000 4800 5800 7000 8500 10500]Hz
他の例では、より少ない、あるいはより多い中心周波数が帯域フィルターのために作成される場合もある。
図3は、個別ユーザー用オーディオ・テストを実行する際に用いられるトライアル・セットである周波数の準帯域に分割される中心周波数(fc)の例を示す図である。図3で、中心周波数302の帯域は50Hzから10.5KHzにわたる周波数スペクトルで各中心周波数(fc)の番号付けしたインデックス位置の対応するインデックス・チャートの近くに示してある。中心周波数302の帯域は第1の準帯域308、第2の準帯域310、第3の準帯域314及び第4の準帯域314、及び第5の準帯域316を含む5つの準帯域に分割することができる。それぞれの準帯域の内部にトーンバースト基準信号320(fref)があり、これはそれぞれの準帯域内の中心に配置された基準周波数として選択された中心周波数(fc)である。さらに、トーンバースト・テスト信号322(tefr)の中心周波数(fc)である複数のテスト周波数をそのトーンバースト基準信号320(fref)を取り囲んで各準帯域内でトライアル・セット(群)を形成している可聴テスト周波数の位置に配置することができる。
例えば、図3で、第1の準帯域308内で、トーンバースト基準信号320(fref)はインデックス位置4で周波数が350Hzの位置にあり、トーンバースト・テスト信号322(tefr)はインデックス位置1、2、3及び5、6、7、8の位置で、対応する周波数50Hz、150Hz、250Hz、450Hz、570Hz、700Hz及び840Hzの位置にあって、周辺トライアル・セットを形成している。また、図3に示す別の例では、第2の準帯域310内で、トーンバースト基準信号320(fref)はインデックス位置8内で周波数840Hzの位置にあり、そして、トーンバースト・テスト信号322(tefr)はインデックス位置5、6、7及び9、10、11、12の内で、対応する周波数450Hz、570Hz、700Hz、1000Hz、1170Hz、1370Hz、及び1600Hzの位置にあって、周辺トライアル・セットを形成している。さらに別の例で、第3の準帯域内で、トーンバースト基準信号320(fref)はインデックス位置12で周波数1600Hzの位置にあり、そして、トーンバースト・テスト信号322(tefr)はインデックス位置9、10、11、13、14、15、及び16で対応する周波数1000Hz、1170Hz、1370Hz、1850Hz、2150Hz、2500Hz、及び2900Hzの位置にあって、周辺トライアル・セットを形成している。第4の準帯域の例では、トーンバースト基準信号320(fref)はインデックス位置16で周波数2900Hzの位置にあり、そして、トーンバースト・テスト信号322(tefr)はインデックス位置13、14、15、17、18、19及び20で対応する周波数1850Hz、2150Hz、2500Hz、3400Hz、4000Hz、4800Hz、及び5800Hzの位置にあって、周辺トライアル・セットを形成している。第5の準帯域の例では、トーンバースト基準信号320(fref)はインデックス位置20で周波数5800Hzの位置にあり、そして、トーンバースト・テスト信号322(tefr)はインデックス位置17、18、19、21、22及び23で対応する周波数3400Hz、4000Hz、4800Hz、7000Hz、8500Hz、及び10500Hzの位置にあって、周辺トライアル・セットを形成している。他の例では、追加的な準帯域の数がより少ない場合やより多い場合があり、ぞれぞれの準帯域内の周波数の各トライアル・セットが異なっている場合もある。
トライアル・セット308、310、312、314あるいは316のそれぞれは、個別ユーザー用チューニング・テスト中に用いることができる所定のトーンバースト基準信号のセット及び所定のトーンバースト・テスト信号のセットとして記憶保存することができる。図3に示すように、それぞれの準帯域内に重複する周波数があり、従って、同じ周波数が別のトライアル・セットに現れている。個別ユーザー用チューニング・テスト中に、これら記憶保存されたトーンバースト基準信号320(fref)と記憶保存されたトーンバースト・テスト信号322(tefr)が連続的及び断続的にリスナーに提示される。このトーンバースト基準信号320(fref)とトーンバースト・テスト信号322(tefr)はそれぞれリスナーに対してヘッドホーン経由で可聴サウンドとして提供される。ここで用いられている単数形や複数形の『信号』という用語は変換器を駆動させるために用いられる可聴サウンドを示す電気的信号、あるいは、可聴サウンドを示す電気的信号によって駆動される結果としてその変換器によってつくりだされる可聴サウンドを示すために使われている。1つの例で、トーンバースト基準信号320(fref)とトーンバースト・テスト信号322(tefr)は帯域フィルターのゲート化された最少フェーズ・インパルス応答として形成されるタイムドメイン・テスト信号である。基準及びテスト信号でつくりだされる可聴サウンドはそれぞれの中心周波数(fc)での可聴トーンである。あるいは又はさらに、基準及びテスト信号でつくりだされる可聴サウンドは帯域制限ランダム・ノイズ、ガウシアン窓その他の窓関数を使用して窓関数処理された正弦バースト信号、あるいはその他の形態の可聴サウンドであってもよい。
トーンバースト基準信号320(fref)とトーンバースト・テスト信号322(tefr)は所定のシーケンスで、信号間に所定の沈黙時期を設けて発信することができる。1つの例で、そうした周期的に反復されるシーケンスは以下の通りである。
トーンバースト基準信号320(fref)はレベルを固定された基準信号として作用し、その後でリスナーがレベルを調節できるトーンバースト・テスト信号322(tefr)の1つが送られる。この周期的なシーケンスはそれら信号間に第1の休止(休止1)とその周期的シーケンスの終わりの次の周期的シーケンスが始まる前に第2の休止(休止2)を含むこともできる。このシーケンスは周期的に繰り返される。1つの例で、第1の休止(休止1)は約0.2秒間で、第2の休止(休止2)を約0.4秒間とすることができる。他の例で、第1及び第2の休止に対して別の時間長を用いることができ、及び/又はこれら第1と第2の休止時間長は同じであっても、違っていてもよい。
各周期的シーケンス中に、ユーザーは1つの中心周波数(fc)でトーンバースト基準信号320(fref)を聞いて、次に、別の中心周波数(fc)で発生されるその準帯域内のトーンバースト・テスト信号322(tefr)の1つを聞いて、それら2つの信号の感知された音量を比較する。そして次に、ユーザーはトーンバースト・テスト信号322(tefr)の音量を調節することができる。トーンバースト基準信号320(fref)とトーンバースト・テスト信号322(tefr)間の音量の差は600−1000ミリ秒ウインドウなどの一定の時間窓での音響圧力レベル(SPL)の影響を融合化したり平均化するヒトの聴覚系の故に起きるSPLと異なった可聴サウンドの持続時間の差と関係づけられている。トーンバースト・テスト信号322(tefr)の音量の調節は各周期的シーケンス中にリスナーによって手作業で行われて、基準信号とテスト信号の音量を補正することができる。ユーザーによる調節に対応して、ユーザー・ゲイン設定信号が計算処理システム100によって受信されるようにすることができる。リスナーがトーンバースト基準信号320(fref)とトーンバースト・テスト信号322(tefr)の知覚された音量がほぼ同じであると満足した場合には、そのリスナーは同じトーンバースト基準信号320(fref)と異なったトーンバースト・テスト信号322(tefr)を用いてその準帯域で次のトライアルにすすむことができる。トーンバースト基準信号320(fref)のその準帯域内のすべてのトーンバースト・テスト信号322(tefr)に対する比較と、音量を補正するために用いられた対応するゲイン設定からのそれぞれのゲイン設定信号の把握及び記憶保存が完了したら、計算処理システム100は次のトライアル・セットに対して同じ手順を繰り返すことができる。
図4は、リスナーが個別ユーザー用チューニング・テストを完了させるために用いることができるユーザー・インターフェースの一例を示す図である。このユーザー・インターフェースはトライアル・セレクタ402、音量調節404及びフィルター・ジェネレータ406を含むことができる。トライアル・セレクタ402はユーザーに対して利用可能なトライアルを次々に実施する能力を提供してくれる。従って、リスナーが1つのトライアルを終了した時点で、そのリスナーはそのユーザー・インターフェースを介して計算処理システム100にトライアル完了信号を送り、そのシーケンス中の次のトライアル(トライアルt+1)に進むことができる。トライアル完了信号に応じて、計算処理システムは現在のトライアルの結果を保存して、そのトライアル・シーケンス中の次のトライアルを開始することができる。加えて、及び/又はあるいは、リスナーはシーケンス中では次の順番ではない別のトライアル番号を選択するなどの方法で、次のトライアルを選択することもできる。
選択されたトライアルで使用中のトーンバースト・テスト信号322(tefr)の音量を調節するために、音量調節404を用いることができる。音量の調節はトーンバースト・テスト信号322(tefr)の強度を調節するためにそのトーンバースト・テスト信号322(tefr)に関連づけられたゲインを変更することによって計算処理システムが実行することができる。そのゲインは、ユーザー・インターフェースからの音量調節信号あるいはユーザー・ゲイン設定信号の受信に応じて調節される。従って、ユーザーが音量調節を調節すると、対応するゲイン設定信号が計算処理システムによって受け取られる。このゲイン設定信号は計算処理システムによって取得され記憶保存される。さらに、このゲイン設定信号はトーンバースト・テスト信号322(tefr)に適用されているゲインを調節してその信号の音量を上げたり下げたりすることができる。1つの例で、トーンバースト・テスト信号322(tefr)の強度は音量調節404を用いて―15dBから+15dBの範囲で調節することができる。別の例では、別の調節範囲を用いることもできる。
受信されたゲイン設定信号は選択されたトライアルで現在用いられているトーンバースト・テスト信号322(tefr)と関連付けて取得および保存することができる。同じトーンバースト・テスト信号322(tefr)を用いて同じトライアルが複数回行われる場合は、その受信されたゲイン設定信号は前に受信されたゲイン設定信号に上書きされる。従って、トーンバースト・テスト信号322(tefr)のそれぞれに関して単一のゲイン設定信号だけを取得および保存しながら、単一の個別ユーザー用オーディオ・テスト中に同じトライアルを複数回行うことができる。その個別ユーザー用オーディオ・テスト中に別のトライアルに移った場合は、最後に取得および保存されたゲイン設定信号を用いることができる。
フィルター作成モジュール406はユーザー・インターフェースからスタート・フラッグなどのフィルター発生信号を提供することができる。このフィルター発生信号を受信すると、計算処理システムは現在進行中のトライアルを終了させて、得られた結果を記憶保存することができる。さらに、以下に述べるように、フィルター設計プロセスを開始することができる。
図4に、上記のユーザー・インターフェースがグラフィック的なユーザー・インターフェース・タッチスクリーン表示として示されており、この表示はトライアル・セレクタ402と音量調節404とフィルター・ジェネレータ406のそれぞれに対するスライダーを含んでいる。別の例で、ボタンやノブやスライダーやリスナーが対応する信号を提供できるようにするその他のメカニズムなど、他の形態のユーザー・インターフェースを用いることもできる。トライアル・セレクタ402と音量調節404とフィルター・ジェネレータ406のそれぞれに対して、可変あるいは状態変更メカニズムを用いることも可能である。例えば、トライアル・セレクタ402と音量調節404は線形的に変化可能な値を示す信号を提供するための回転ノブのような可変装置を用いる一方で、フィルター作成モジュール406の方はフィルター作成を開始するためにスイッチやボタンなどのような状態変更メカニズムを用いることができる。図4で、トライアル・セレクタ402は、i=1からi=34の間のインデックス値(i)を提供するスライダーである。というのは、この例では、5つのトライアル・セット間に34のトライアル分離点が存在しているからである。また、音量調節404は−15dBから+15dBの範囲で連続体に沿って動かすことができるスライダーであり、フィルター・ジェネレータ406はフィルター設計プロセスを開始するために左の位置から右の位置に動かすことができる。
図3を参照して説明すると、個別ユーザー用チューニング・テストを形成する一連のトライアル・セット(準帯域)に含まれているトライアル[1]のシーケンスの一例は以下の通りである。
ここで[ ]内の値は各トライアル・セットを通じて用いられる基準信号(トーンバースト基準信号320(fref))であるフィルター・バンク中心周波数fcのインデックス位置を示している。この例で、各トライアル・セットでのトライアルで用いられた対応するテスト信号(トーンバースト・テスト信号322(tefr))であるフィルター・バンク中心周波数(fc)は以下の通りである。
ここで、[ ]内の値はそのトライアル・セットを通じて用いられるテスト信号(トーンバースト・テスト信号322(tefr))のフィルター・バンク中心周波数fcのインデックス位置を示している。
上に説明したように、各トライアル・セットは重複したトライアルを含んでおり、その重複したトライアルではテスト信号であるフィルター・バンク中心周波数(fc)が基準信号として用いられる異なったフィルター・バンク中心周波数(fc)と共に再使用されている。前の例で、3つのテスト信号が他のトライアル・セットで繰り返されている。例えば、インデックス位置5、6及び7をテスト信号として用いるトライアルは第1及び第2トライアル・セットで繰り返し使用される。さらに、1つのトライアル・セット内のトーンバースト・テスト信号322(tefr)の少なくとも1つは別のトライアル・セットでトーンバースト基準信号320(fref)として使うことができる。例えば、第1の準帯域308のトライアル・セットでの840Hzでのトーンバースト・テスト信号322(tefr)を第2の準帯域310のトライアル・セットでトーンバースト基準信号320(fref)として用いることができる。複数のトライアル・セットで同じテスト信号を使うと、別の基準信号を用いる場合と比較して、その同じテスト信号の音量レベルをリスナーが独自に調節することで理想的には同じ結果(音量レベル)に導かれる筈である。結果として得られる個々の曲線をそのトライアル全体を示す1つの応答曲線に揃えるために、重複するデータを用いることができる。
図5は、1つの個別ユーザー用オーディオ・テスト全体を示すユーザー別周波数応答曲線に基づいて補間された周波数応答曲線の例を示している。図5で、その曲線の第1のセグメント502は、インデックス位置1−8のフィルター・バンク中心周波数(fc)に対して適用された50Hzから840Hzの範囲での第1のトライアル・セット308から得られたユーザー・ゲイン設定を示している。その曲線の第2のセグメント504は、インデックス位置5−12のフィルター・バンク中心周波数(fc)に対して適用された450Hzから1600Hzの範囲での第2のトライアル・セット310から得られたユーザー・ゲイン設定を示している。その曲線の第3のセグメント506は、インデックス位置9−16のフィルター・バンク中心周波数(fc)に対して適用された1000Hzから2900Hzの範囲での第3のトライアル・セット312から得られたユーザー・ゲイン設定を示している。その曲線の第4のセグメント508は、インデックス位置13−20のフィルター・バンク中心周波数(fc)に対して適用された1850Hzから5800Hzの範囲での第4のトライアル・セット314から得られたユーザー・ゲイン設定を示している。その曲線の第5のセグメント510は、インデックス位置17−23のフィルター・バンク中心周波数(fc)に対して適用された3400Hzから10500Hzの範囲での第5のトライアル・セット316から得られたユーザー・ゲイン設定を示している。
異なったセグメントの重複部分514を図5で重複テスト信号に対応するそれぞれの周波数範囲上に示してある。重複周波数範囲内で、2つの異なったセグメントがそれぞれのトライアル・セット中の対応するテスト信号のゲインのリスナーによる調節の結果として、基本的に同じレベルの音量を含んでいる筈である。異なったトライアル・セットでのテスト信号に対して基本的に同じレベルのゲイン調節が示されていれば、そのことはテスト結果の正確さを確認するのに用いることができる。テスト結果の正確さを確認するために、異なったトライアル・セット+/−3dBなどの所定のゲイン偏差閾値を用いることができる。2つの異なったトライアル・セットでの同じテスト信号のゲイン値における偏差がゲイン偏差閾値を超えていれば、計算処理システムは不正確な結果に関する表示だとか、及び/又は個別ユーザー用チューニング・テストを影響を受けた部分(トライアルとかトライアル・セット)、あるいはテスト全体に対して繰り返す必要性があることをリスナーに示す表示を発生させることができる。
再度図2及び3を参照して説明すると、テスト信号はテスト中のそれぞれのトライアル・セットに基づく所定の時間区間の窓内で与えられるフィルター・バンクの帯域フィルターのインパルス応答である。この時間窓は高速フーリエ変換(FFT)ビンの数など、周波数ビンの数によって確認され、周波数ビンは所定のサンプルレート及び所定のサンプル数から導かれる。1回のトライアルでトーンバースト・テスト信号322(tefr)内に含まれるバースト・トーンのそれそれに対する時間窓(あるいはパルス長)はテスト中のトライアル・セットに基づく場合もある。1つの例で、それぞれのトライアル・セット内のバースト・トーンのパルス長は、例えば以下の通りである。
ここで、w1は4096周波数ビン、w2は2048周波数ビン、w3は1024ビン、そしてw4は512周波数ビンである。他の例で、他のどんな時間窓長、サンプルレート、及びサンプル数を用いてもよい。各バースト・トーンはそのトライアルが置かれているトライアル・セットに応じて、トーンバースト・テスト信号322(tefr)内で所定の回数だけ繰り返すことができる。1つの例で、バースト・トーンはそれぞれのトライアル・セット内の1つのトライアルの各トーンバースト・テスト信号322(tefr)中に所定のpern[i]回繰り返すことができ、pern[i]回とか、例えば以下のように定義される。
図6は、第1のトライアル・セット内に含まれている50Hzテスト信号の一例を示しており、この第1のトライアル・セットでは時間窓(w1)は長さが4096ビンであり、トーンバースト・テスト信号322(tefr)内で1つの励起バースト信号(pern)が起きる。図7は、第3のトライアル・セット312に含まれる1KHzテスト信号の一例を示しており、この第3のトライアル・セットで時間窓[w3]は長さが1024ビンで、トーンバースト・テスト信号322(tefr)内で4つの励起バースト信号(pern)が発生する。図8は、第5のトライアル・セット316に含まれている3.4KHzテスト信号の一例を示しており、この第5のトライアル・セットで時間窓[w4]は長さが512ビンで、トーンバースト・テスト信号322(tefr)内で8つの励起バースト信号(pern)が発生する。図9は、第5のトライアル・セット316に含まれている10.5KHzテスト信号の一例を示しており、この第5のトライアル・セットで時間窓[w4]は長さが512ビンで、トライアル内で8つの励起バースト信号(pern)が発生する。他の例で、テスト・パルスの長さと1つの励起バースト信号(pern)内に含まれるテスト・パルスの数が異なっていてもよい。
励起バースト信号のすべてを、記憶保存とテスト信号内での使用に先立って等音量フィルターを用いて、計算処理システムによって事前にフィルターしておくことも可能である。あるいは、上記の励起バースト信号を含んでいるトーンバースト・テスト信号322(tefr)を、記憶保存とテスト信号としての使用に先立って等音量フィルターを用いて、計算処理システムによって事前にフィルタリングにかけておくこともできる。いくつかの例で、音量フィルタリング済みの励起バースト信号を1組の所定トーンバースト基準信号として記憶保存しておいてもよい。他の例で、トーンバースト・テスト信号322(tefr)はフィルタリングされた励起バースト信号としてつくられ、一組の所定のトーンバースト・テスト信号として記憶保存することも可能である。さらに、及び/又は、この等音量フィルターを、励起バースト信号が記憶保存のために計算処理システムに送られる前に上記の励起バースト信号に適用されてもよい。このように、等音量フィルターは計算処理システム内に記憶保存してもよいし、しなくてもよく、そして、フィルタリングされた、あるいはフィルタリングされていない所定のトーンバースト基準及びテスト信号が記憶保存されてもよい。
図10は、励起バースト信号あるいはトーンバースト・テスト信号322(tefr)を事前にフィルターするための設計された等音量フィルターの一例を示す図である。この等音量フィルターはテスト・バーストが必ず等音量であるようにするために、経験的に決められてもよい。1つの例で、等音量フィルターは知られているフラットな周波数応答を有する前部(frontal)参照ラウドスピーカーを用いて経験的に決めることができ、この場合、リスナーは音量を補正するためにテスト信号を調節する。別の例で、等音量フィルターは一群の異なった高品質ヘッドホーンに対してトライアル手順を実行してみて、その後で、測定された応答から共通バイアス曲線を差し引くことで経験的に決定することができる。
等音量フィルターは縦つなぎにした2つの二次フィルター部分をその構成に含んでいてもよい。1つの例で、等音量フィルターを第1のフィルター部分と第2のフィルター部分を含むように指定してもよい。上記第1のフィルター部分がノッチ・フィルターを含んでおり、上記第2のフィルター部分が緩傾斜フィルターを含む構成でもよい。ノッチ・フィルターの場合、そのノッチは二次無限インパルス応答フィルターであって、ノッチが約3KHzで起きる構成であってもよい。この例で、緩傾斜フィルターは約200Hzから1000Hzの範囲で緩傾斜曲線を提供することで、低い周波数でのブーストを提供することができる。従って、この例では、上記第1及び第2のフィルター部分のパラメータは、例えば、以下のようなものであってもよい。
第1のフィルター部分: ノッチ周波数fcnが3000Hzでのノッチ・フィルター; QファクターQn=0.7; ゲインagn=−8[dB]
その分子多項式bnと分母anは以下のMatlabシーケンス(fs=サンプルレート)で計算することができる。
他の例で、三次あるいはさらに高次の再帰型フィルターを用いることもできる。さらに、それらのフィルターは再帰型フィルター以外のものであってもよいし、ここに述べられているような機能的基準を基本的に満たしている別のパラメータを含んでいてもよい。さらに、無限インパルス応答フィルターの代わりに、あるいはそれに加えて有限インパルス・フィルターを用いてもよい。
リスナーによってゲイン調節として入力され計算処理システムで把握された原フィルター・データは、図5に示す部分(セグメント)をつくるのに用いることができる。原フィルター・データから、計算処理システム100はヘッドホーン補正フィルターを計算することができる。図11は、ヘッドホーン補正フィルター作成の例を示すオペレーション・フロー図である。他の例で、異なった、より多数の、及び/又はより少ないステップを用いて、ヘッドホーン補正フィルターを作成することは可能である。
ブロック1102で、個別ユーザー用チューニング・テストに含まれるトライアル・セットのそれぞれのトライアルから得られるゲイン値の形態のユーザー入力データの複数の構成部分が受け取られ、メモリーに記憶保存される。ブロック1104で、記憶保存されたユーザー入力データが結合されて、図5を参照して上に述べたように部分(セグメント)502、504、506、508、及び510が形成される。それらの部分(セグメント)の重複部分に関するテスト信号ゲインの偏差はブロック1106でゲイン偏差閾値と比較することができる。ゲインが閾値以上にずれていれば、ブロック1108でリスナーに警告を発することもできる。ブロック1110で、計算処理システムはヘッドホーン補正フィルターの作成を打ち切ってもよく、その場合は、プロセスはブロック1102に戻って、次の個別ユーザー用チューニング・テスト中のユーザー入力データを獲得し記憶保存する。
一方、ブロック1106で、ゲインの偏差がゲイン偏差閾値内であると計算処理システムによって判断された場合は、処理はブロック1112に進んで、それらのセグメントの重複部分を微細周波数グリッドに補間してそのゲイン値を連続的な対数利得応答曲線を形成することも可能である。ブロック1114で、その対数利得応答曲線を処理して、フィルターを作成するための持続的な周波数応答曲線をつくることが可能である。1つの例で、この対数利得応答曲線を標準化し、必要であれば最大許容ゲインに限定し、さらに平滑化して連続的な周波数応答曲線を形成することもできる。ブロック1116で、上記の連続的な周波数応答曲線から計算処理システムによってヘッドホーン補正フィルターを計算処理して作成することができる。1つの例で、この計算処理システムはそのヘッドホーン補正フィルターに関する連続的周波数応答曲線から最終的な有限インパルス応答(FIR)フィルターを計算し作成することができる。
図12は、図11を参照して説明したプロセスで作成された周波数応答曲線1202の一例と、連続的周波数応答曲線1204を示す図である。連続的周波数応答曲線1204は個別ユーザー用チューニング・テスト中に得られ記憶保存されたリスナー・ゲイン入力を示す補間、ゲイン制限、および平滑化された対数利得応答を示している。周波数応答曲線1202は、例えば、ヒルベルト変換法を用いて開発されたFIRフィルターの場合にも適用できる。この例においては、フィルターのフィルター長は約256……1024周波数ビンである。
図13は、同じユーザーと同じヘッドホーンによって、しかし違った時に作成されたオーディオ補正フィルターに関する種々の周波数応答曲線の例を示している。前にも述べたように、リスナーは複数の個別ユーザー用チューニング・テストを行って各テストの結果としての対応ヘッドホーン補正フィルターを作成することができる。図13で、対応ヘッドホーン補正フィルターに関する異なったフィルター応答曲線間にばらつきが認められる。主観的な聞き取りテストに基づいて、ユーザーは自分の主観的な意見に基づいて「最良の」音響結果をもたらすヘッドホーンでの使用のためのヘッドホーン補正フィルターの1つを選択することができる。選択されたヘッドホーン補正フィルターはオーディオ信号ソース、中間オーディオ処理装置、あるいはそのヘッドホーン自体の中に記憶保存しておいて使用することができる。主観的なリスナー・テストの結果として、すべてのヘッドホーン補正フィルターは補正を行わないヘッドホーンより優れた音響(サウンド)を提供してくれる。
各ヘッドホーンはそれぞれ違った応答を示すので、ユーザーは異なったタイプのヘッドホーンに対してかなり違ったヘッドホーン補正フィルターを持つことになってしまう可能性がある。図14は、一人の人がテストしたそれぞれ異なったヘッドホーンに対する多数の異なったヘッドホーン補正フィルターの例を示している。図14で、第1の曲線1402は第1の耳内固定スタイルのヘッドホーンに対するヘッドホーン補正フィルターを示しており、第2の曲線1404は完全に耳を覆うスタイルのヘッドホーンに関するものであり、第3の曲線1406は外耳を完全に覆ってはいるが一部が開いているタイプのヘッドホーンに対するものであり、そして、第4の曲線1408は第2の耳内固定タイプのヘッドホーンに対するものである。この例では、ヘッドホーン補正フィルター間にかなりの違いがあるが、すべては音響品質を向上させている。図15は、5名のリスナーが個別ユーザー用チューニング・テストで測定した同じヘッドホーン(完全外耳被覆型)の例を示している。ひとつのヘッドホーンに対するヘッドホーン補正フィルターにかなりの違いがあることが示されており、このことは同じヘッドホーンが異なった人によってテストされた場合に非常に異なったヘッドホーン補正フィルターをつくりだす可能性があることを裏付けている。
本発明の種々の実施の形態について上に述べたが、本発明の範囲内でもっと多くの実施の形態や実施例があり得ることは当業者には自明であろう。従って、本発明は、添付請求項及びそれと均等のものに照らして考える場合を除いて、限定的に考えられるべきではない。

Claims (24)

  1. プロセッサと、
    前記プロセッサと交信できる状態にあるメモリーと、を備え、
    前記メモリーが所定のトーンバースト基準信号と所定のトーンバースト・テスト信号を含んでおり、前記所定のトーンバースト基準信号が複数のトライアル・セットのそれぞれで前記所定のトーンバースト・テスト信号とは違った可聴周波数にあり、
    前記プロセッサが前記所定のトーンバースト基準信号のうちの1つの信号と前記所定のトーンバースト・テスト信号のうちの対応する1つの信号を用いて少なくとも1つのヘッドホーン変換器を連続的及び断続的に駆動させるように構成されており、
    前記プロセッサがゲイン設定信号を受信すると前記所定のトーンバースト・テスト信号のそれぞれの音量を個別的に調節するように構成されており、そして
    前記プロセッサが前記所定のトーンバースト・テスト信号のぞれぞれの前記調節された音量の関数としてヘッドホーン補正フィルターを作成することを特徴とする、計算処理システム。
  2. 前記所定のトーンバースト基準信号のそれぞれが所定の基準可聴周波数にあり、前記トーンバースト・テスト信号の前記トライアル・セットが前記所定の基準可聴周波数を取り囲む周波数準帯域を形成するテスト周波数の範囲内でそれぞれ異なった所定のテスト用可聴周波数にあることを特徴とする、請求項1記載の計算処理システム。
  3. 第1のトライアル・セットに含まれている第1のトーンバースト基準信号に対する前記トーンバースト・テスト信号の可聴周波数が第2のトライアル・セット内に含まれている第2のトーンバースト基準信号に対する前記トーンバースト・テスト信号の第2のトライアル・セットの可聴周波数と重複していることを特徴とする、請求項1又は2のどちらか一方に記載の計算処理システム。
  4. 前記プロセッサが前記それぞれのトーンバースト・テスト信号に対する前記ゲイン設定信号を把握し記憶保存するように構成されており、前記プロセッサがさらに前記把握され記憶保存された複数のゲイン設定信号から個別ユーザー用の周波数応答曲線を作成するように構成されており、前記個別ユーザー用の周波数応答曲線が前記ヘッドホーン補正フィルターの作成において用いられることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の計算処理システム。
  5. 前記プロセッサが、さらに、前記個別ユーザー用の周波数応答曲線を処理して、前記それぞれのトーンバースト・テスト信号の調節された音量レベルを示す連続的周波数応答曲線を形成することを特徴とする、請求項4記載の計算処理システム。
  6. 前記プロセッサが、前記所定のトーンバースト基準信号の各1つと前記所定のトーンバースト・テスト信号の対応する1つを用いて、所定の時間所定の順序で少なくとも1つのヘッドホーン変換器を駆動させるように構成されている、請求項1から5のいずれかに記載の計算処理システム。
  7. さらに、ユーザー・インターフェースを含んでおり、前記ゲイン設定信号が前記ユーザー・インターフェースから得られることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の計算処理システム。
  8. 前記ヘッドホーン補正フィルターが特定のリスナー用にオーディオ信号をフィルタリングして前記オーディオ信号をカスタマイズすることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の計算処理システム。
  9. 前記オーディオ信号が、さらに、所定のヘッドホーン内に含まれている所定の変換器を駆動するように前記オーディオ信号を補正するように前記ヘッドホーン補正フィルターによってカスタマイズされていることを特徴とする、請求項8記載の計算処理システム。
  10. ヘッドホーン補正フィルターを作成する方法であって、前記方法は、
    プロセッサを用いて所定のトーンバースト基準信号の記憶保存されたセットの中から一連の所定のトーンバースト基準信号列を作成するステップと、
    前記所定のトーンバースト基準信号のそれぞれの作成に応答して、それぞれの対応する所定のトーンバースト・テスト信号をプロセッサを用いて作成するステップであって、前記それぞれの対応する所定のトーンバースト・テスト信号が所定のトーンバースト・テスト信号の記憶保存されているセットから作成される、ステップと、
    前記プロセッサで、所定のトーンバースト・テスト信号の前記記憶保存されているセット内の各それぞれの所定のトーンバースト・テスト信号に対応するゲイン設定信号を受信するステップと、
    前記受信されたゲイン設定信号に基づいて、前記所定のトーンバースト基準信号のそれぞれに対応する前記作成された所定のトーンバースト・テスト信号の音量を、前記プロセッサを用いて調節するステップと、
    メモリー内に前記それぞれの所定のトーンバースト・テスト信号に対応する前記ゲイン設定信号の表示を記憶保存するステップと、そして
    前記プロセッサを用いて、所定のトーンバースト・テスト信号の各前記記憶保存されているセットに対する前記保存されたゲイン設定信号の関数としてヘッドホーン補正フィルターを作成するステップ
    と、を含むことを特徴とする方法。
  11. 所定トーンバースト基準信号の前記記憶保存されたセットと所定のトーンバースト・テスト信号の前記記憶保存されたセットのそれぞれが1つの周波数帯域の一部を形成する異なったオーディオ周波数部分を有していることを特徴とする、請求項10記載の方法。
  12. 前記所定のトーンバースト基準信号のそれぞれが所定の基準オーディオ周波数にあり、前記対応する所定のトーンバースト・テスト信号が前記所定の基準オーディオ周波数を取り巻く範囲内の所定のテスト・オーディオ周波数にあることを特徴とする、請求項10又は11のどちらか一方に記載の方法。
  13. 前記それぞれ対応する所定のトーンバースト・テスト信号を作成するステップが、各前記所定のトーンバースト基準信号を取り巻く周波数準帯域でそれぞれ対応する複数の所定のトーンバースト・テスト信号を発生するサブステップを含んでおり、異なった周波数準帯域が前記所定のトーンバースト基準信号のそれぞれを取り囲んでいることを特徴とする、請求項10から12のいずれかに記載の方法。
  14. ヘッドホーン補正フィルターを作成するステップが、所定のトーンバースト・テスト信号の前記記憶保存されたセット内のそれぞれ対応する所定のトーンバースト・テスト信号に対応する各ゲイン設定信号に基づいて所定の周波数範囲で個別ユーザー用の周波数応答曲線を形成するサブステップと、前記個別ユーザー用の周波数応答曲線から前記ヘッドホーン補正フィルターを作成するサブステップを含んでいることを特徴とする、請求項10から13のいずれかに記載の方法。
  15. さらに、前記プロセッサを用いて第1のトライアルを行うステップを含んでおり、前記プロセッサを用いて第1のトライアルを行うステップが、ヘッドホーン変換器を駆動するために前記所定のトーンバースト基準信号のうちの第1の信号を発生させるサブステップと、次に前記ヘッドホーン変換器を駆動するために前記所定のトーンバースト・テスト信号のうちの第1の信号を発生させるサブステップと、そして、前記プロセッサで前記所定のトーンバースト・テスト信号のうちの前記第1の信号に対応する第1のゲイン設定信号を受信するサブステップを含んでいることを特徴とする、請求項10から14のいずれかに記載の方法。
  16. さらに、前記第1のトライアルに続いて前記プロセッサで第2のトライアルを行うステップを含んでおり、前記第2のトライアルが前記ヘッドホーン変換器を駆動させるために前記所定のトーンバースト基準信号のうちの第2の信号発生し、次に、前記ヘッドホーン変換器を駆動するために前記所定のトーンバースト・テスト信号のうちの前記第1の信号を発生し、さらに、前記プロセッサで前記所定のトーンバースト・テスト信号のうちの前記第1の信号に対応する第2のゲイン設定信号を受信するサブステップを含んでいることを特徴とする、請求項15記載の方法。
  17. さらに、前記第1のゲイン設定信号と前記第2のゲイン設定信号を補間して個別ユーザー用の周波数応答曲線を形成するステップを含んでいる、請求項16記載の方法。
  18. さらに、前記第1回のトライアルに続いて前記プロセッサで二回目のトライアルを行うステップを含み、前記二回目のトライアルが前記所定のトーンバースト基準信号のうちの前記第1の信号を発生させて前記ヘッドホーン変換器を駆動させ、続いて、前記所定のトーンバースト・テスト信号のうちの第2の信号を発生させて前記ヘッドホーン変換器を駆動させ、そして、前記プロセッサで、前記所定のトーンバースト・テスト信号の前記第2の信号に対応する第2のゲイン設定信号を受信するサブステップを含んでいることを特徴とする、請求項15記載の方法。
  19. プロセッサによって実行可能な複数の命令を記憶保存するように構成された有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体は、
    第1の周波数で提供される第1の所定のトーンバースト基準信号でヘッドホーン変換器を駆動させるために前記プロセッサで実行可能な命令と、
    前記第1の周波数とは異なった第2の周波数で提供される第1の所定のトーンバースト・テスト信号で前記ヘッドホーン変換器を駆動させるために前記プロセッサで実行可能な命令と、
    第1のユーザー・ゲイン設定の受信に応じて前記第1の所定のトーンバースト・テスト信号の音量を調節するために前記プロセッサで実行可能な命令と、
    前記第2の周波数とは異なった第3の周波数で提供される第2の所定のトーンバースト基準信号で前記ヘッドホーン変換器を駆動させるために前記プロセッサで実行可能な命令と、
    前記第1と第3の周波数とは異なった第4の周波数で提供される第2の所定のトーンバースト・テスト信号で前記ヘッドホーン変換器を駆動させるために前記プロセッサで実行可能な命令と、
    第2のユーザー・ゲイン設定の受信に応じて前記第2の所定のトーンバースト・テスト信号の音量を調節するために前記プロセッサで実行可能な命令と、そして、
    前記第1のユーザー・ゲイン設定と前記第2のユーザー・ゲイン設定に基づいてヘッドホーン補正フィルターを作成するために前記プロセッサで実行可能な命令と
    を含んでいるコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体。
  20. 前記第2の周波数と前記第4の周波数が同じ周波数であり、前記有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体さらに、前記ヘッドホーン補正フィルターを作成するために使われる個別ユーザー用の周波数応答曲線を作成するために前記第1のユーザー・ゲイン設定と前記第2のユーザー・ゲイン設定を補間する目的で前記プロセッサが実行可能な命令を含んでいることを特徴とする、請求項19記載の有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体。
  21. さらに、前記ヘッドホーン補正フィルター作成の前に、前記個別ユーザー用の周波数応答曲線の平滑化及びゲイン制限のうちの少なくとも1つを実行するためにプロセッサが実行可能な命令を含んでいる、請求項20記載の有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体。
  22. さらに、前記第1のユーザー・ゲイン設定と前記第2のユーザー・ゲイン設定の違いが所定の偏差閾値を超えているかどうかを判定するための命令と、前記違いが前記所定の偏差閾値を超えている場合にはそれをユーザーに知らせるための命令を含んでいる、請求項20又は21のどちらか一方に記載の有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体。
  23. 前記第1の周波数と前記第3の周波数が同じ周波数であり、前記有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体が、さらに、前記第1のユーザー・ゲイン設定と前記第2のユーザー・ゲイン設定から前記ヘッドホーン補正フィルターを作成するのに用いられる個別ユーザー用の周波数応答曲線の複数のセグメントの1つを作成するために前記プロセッサが実行可能な命令を含んでいることを特徴とする、請求項19から22のいずれかに記載の有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体。
  24. さらに、前記ヘッドホーン変換器を前記第1及び第2の所定のトーンバースト・テスト信号で駆動させる前に、等音量フィルターで前記第1及び第2の所定のトーンバースト・テスト信号を事前フィルタリングするためにプロセッサが実行可能な命令を含んでいる、請求項19から23のいずれかに記載の有形のコンピュータ読み取り可能な記憶保存媒体。
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