JP2013187005A - 固体酸化物形燃料電池及び燃料電池ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】発電セルの面内の温度分布を均一にすることができ、かつ、部品点数の増加や発電性能の低下を防止することができる固体酸化物形燃料電池を提供すること。
【解決手段】本発明の固体酸化物形燃料電池1が有する燃料電池ユニット11は、1つのセパレータ40に2つの発電セル20,30が平面方向に沿って配置された構造を有する。発電セル20,30及びセパレータ40はともに平面視矩形状をなす。発電セル20,30は、複数の辺21〜24,31〜34を有するとともに、互いに対向する辺24,32が略平行に配置される。辺24,32に挟まれた領域B1には、冷却用流体を通過させるための空気供給流路70を形成する第1の貫通孔71が、セパレータ40の厚さ方向に沿って燃料電池ユニット11を貫通するように設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体電解質層、空気極層及び燃料極層を有する発電セルと、空気極層に接する酸化剤ガス及び燃料極層に接する燃料ガスを分離するセパレータとを備える固体酸化物形燃料電池及び燃料電池ユニットに関するものである。
従来より、燃料電池として、例えば固体電解質層(固体酸化物層)を備えた固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell ;SOFC)が知られている。このSOFCは、酸化剤ガスに接する空気極層と燃料ガスに接する燃料極層とが固体電解質層の表面及び裏面にそれぞれ配置された発電セルと、空気極層に接する酸化剤ガス及び燃料極層に接する燃料ガスを分離するセパレータとを備えている。そして、燃料ガス中の水素と酸化剤ガス中の酸素とが固体電解質層を介して反応(発電反応)することにより、空気極層を正極、燃料極層を負極とする直流の電力が発生するようになる。なお、発電セルは、空気極層の表面に空気極集電体(及びインターコネクタ)を接触させた状態で使用されるため、空気極集電体が正極となる。また、固体電解質層はイットリア安定化ジルコニア(YSZ)などの材料で形成され、空気極集電体はLSCF(La0.6Sr0.4CO0.2Fe0.8)などの材料で形成され、インターコネクタやセパレータは金属などの材料で形成される。
なお、セパレータ及び発電セルとしては、例えば平面視矩形状をなすものなどが提案されている。図10は、平面視矩形状をなす1つのセパレータ101に対して、同じく平面視矩形状をなす1つの発電セル102を配置した具体例を示している。この発電セル102は、厚さ方向から見て4つの辺103,104,105,106を有している。なお、燃料ガスは、辺103側から発電セル102内に供給され、発電後に辺104側から発電セル102外に排出されるようになっている。また、酸化剤ガス(空気)は、辺105側から発電セル102内に供給され、発電後に辺106側から発電セル102外に排出されるようになっている。即ち、ガスの流れ方向としては、燃料ガスと酸化剤ガスとが直交する方式(いわゆるクロスフロー)が採用されている。
また、発電セル102は、燃料ガスの供給によって高温になるために冷却が必要である。ここで、発電セル102を冷却する手法としては、発電セル102に対して酸化剤ガスを過剰に流すことなどが考えられる。さらに、発電セル102を冷却する他の手法として、複数の発電セルを積層してなる積層体(燃料電池スタック)内に冷却板(及び冷却ガス通路)などの冷却手段を設けることなども従来提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平10−21940号公報(図1等)
ところが、発電セル102に対して酸化剤ガスを過剰に流す場合、酸化剤ガスの入口近傍の領域A1は効率良く冷却されるが、酸化剤ガスの入口から離間した領域A2をあまり冷却することはできない。この場合、発電セル102の面内の温度分布が均一にならないため、温度差に起因して発生する熱応力により、発電セル102が変形するおそれがある。また、上記した冷却手段を設ける場合には、部品点数が増加したり、発電セルとインターコネクタとの間に冷却手段が介在することに起因して発電性能が低下したりする可能性がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、発電セルの面内の温度分布を均一にすることができ、かつ、部品点数の増加や発電性能の低下を防止することができる固体酸化物形燃料電池を提供することにある。
上記課題を解決するための手段(手段1)としては、固体電解質層、前記固体電解質層の第1主面側に配置され酸化剤ガスに接する空気極層、及び、前記固体電解質層の第2主面側に配置され燃料ガスに接する燃料極層を有する発電セルと、前記発電セルを厚さ方向から見たときに前記発電セルの周縁部となる箇所に接続され、前記空気極層に接する酸化剤ガス及び前記燃料極層に接する燃料ガスを分離するセパレータとを備え、1つの前記セパレータに2つの前記発電セルが平面方向に沿って配置される燃料電池ユニットを有する固体酸化物形燃料電池であって、前記発電セル及び前記セパレータはともに平面視矩形状をなしており、平面方向に沿って配置される前記2つの発電セルは、厚さ方向から見て複数の辺を有するとともに、互いに対向する辺が略平行に配置され、かつ、前記2つの発電セルにおいて互いに対向する辺に挟まれた領域に、冷却用流体を通過させるための冷却用流体流路を形成する第1の貫通孔が、前記セパレータの厚さ方向に沿って前記燃料電池ユニットを貫通するように設けられていることを特徴とする固体酸化物形燃料電池がある。
手段1に記載の発明によると、1つのセパレータに2つの発電セルが平面方向に沿って配置され、2つの発電セルにおいて互いに対向する辺に挟まれた領域に、冷却用流体を通過させるための冷却用流体流路を形成する第1の貫通孔が設けられている。なお、両発電セルにおいて第1の貫通孔の近傍の領域は、セパレータの外周部から離間しているため、外部への放熱が少なく、高い温度に維持されやすい。そこで、第1の貫通孔(冷却用流体流路)に冷却用流体を通過させれば、両発電セルにおいて第1の貫通孔の近傍の領域を確実に冷却することができる。一方、両発電セルにおいて第1の貫通孔から離間した領域は、セパレータの外周部に近いため、外部への放熱が多く、冷却されやすい。また、第1の貫通孔(冷却用流体流路)に冷却用流体を通過させれば、第1の貫通孔の近傍の領域を通過する際に温められた冷却用流体により、第1の貫通孔から離間した領域を加熱することもできる。以上のことから、発電セルの面内の温度分布を均一にすることができるため、熱応力の発生に起因した発電セルの変形を防止することができ、固体酸化物形燃料電池の信頼性が高くなる。また、発電セルやセパレータとは別に冷却手段を設けなくても済むため、冷却手段の存在に起因する部品点数の増加や発電性能の低下を防止することができる。
発電セルを構成する固体電解質層は、空気極層に接する酸化剤ガス及び燃料極層に接する燃料ガスなどの一部がイオンとなって移動する性質(イオン電導性)を有している。固体電解質層中を移動するイオンとしては、例えば酸素イオンや水素イオンなどが挙げられる。
固体電解質層(固体酸化物層)の形成材料としては、例えばZrO系セラミック、LaGaO系セラミック、BaCeO系セラミック、SrCeO系セラミック、SrZrO系セラミック、CaZrO系セラミックなどがある。
発電セルを構成する空気極層は、酸化剤となる酸化剤ガスと接触し、発電セルにおける正電極として機能する。ここで、空気極層の形成材料としては、例えば、金属材料、金属の酸化物、金属の複合酸化物などを挙げることができる。金属材料の好適例としては、Pt、Au、Ag、Pd、Ir、Ru、Rh等やそれらの合金などがある。金属の酸化物の好適例としては、例えば、La、Sr、Ce、Co、Mn、Feの酸化物(La、SrO、Ce、Co、MnO、FeO)などがある。金属の複合酸化物の好適例としては、例えば、La、Pr、Sm、Sr、Ba、Co、Fe、Mnを含有する複合酸化物(La1−xSrCoO系複合酸化物、La1−xSrFeO系複合酸化物、La1−xSrCo1−yFe系複合酸化物、La1−xSrMnO系複合酸化物、Pr1−xBaCoO系複合酸化物、Sm1−xSrCoO系複合酸化物)などがある。
また、酸化剤ガスとしては、例えば、酸素と他の気体との混合ガスなどが挙げられる。この混合ガスは、窒素やアルゴン等の不活性ガスを含有していてもよい。なお、混合ガスは、安全で安価な空気であることが好ましい。さらに、混合ガス(酸化剤ガス)が空気である場合、冷却用流体として、酸化剤ガスとしても用いられる空気が兼用されていることが好ましい。このようにすれば、冷却用流体を酸化剤ガスとは別々に準備しなくても済むため、固体酸化物形燃料電池の低コスト化を図ることができる。
また、発電セルを構成する燃料極層は、還元剤となる燃料ガスと接触し、発電セルにおける負電極として機能する。ここで、燃料極層の形成材料としては、例えば、希土類元素(Sc、Yなど)により安定化されたZrO系セラミック、及び、希土類元素(Sm、Gdなど)をドープしたCeO系セラミック等のうち、少なくとも1つのセラミック材料と、Pt、Au、Ag、Pd、Ir、Ru、Rh、Ni、Fe等の金属材料及びそれら金属材料の合金のうちの少なくとも1つと、を混合した金属セラミック材料の混合物(サーメット)を使用することができる。
また、燃料ガスとしては、例えば、水素ガス、炭化水素ガス、水素ガスと炭化水素ガスとの混合ガスなどが挙げられる。燃料ガスとして炭化水素ガスを選択した場合、炭化水素ガスの種類は特に限定されないが、例えば、天然ガス、ナフサ、石炭ガス化ガス等であることが好ましい。なお、水中にガス(水素ガス、炭化水素ガス、混合ガス)を通過させて加湿することによって得られる燃料ガスや、ガス(水素ガス、炭化水素ガス、混合ガス)に水蒸気を混合させることによって得られる燃料ガスを選択してもよい。また、1種類の燃料ガスのみを用いてもよいし、複数種類の燃料ガスを併用してもよい。さらに、燃料ガスは、窒素やアルゴン等の不活性ガスを含有していてもよい。また、液体の原料を気化したものを燃料ガスとして使用したり、水素ガス以外のガスを改質して生成した水素ガスを燃料ガスとして使用したりすることもできる。
なお、セパレータは平面視長方形状をなすとともに、発電セルは平面視方形状をなしており、セパレータの外形線と発電セルの外形線とが略平行に配置されていることが好ましい。このようにした場合、両発電セルにおいて第1の貫通孔から離間した領域からセパレータの外部への放熱を均等に行うことができ、発電セルの面内の温度分布をよりいっそう均一にすることができる。ゆえに、熱応力の発生に起因した発電セルの変形を確実に防止できるため、固体酸化物形燃料電池の信頼性が高くなる。さらに、平面方向に沿って配置された2つの発電セルのそれぞれの外形線のうち、2つの発電セルにおいて互いに対向する辺を除く他の辺は、それぞれセパレータの外形線までの距離が略同じであることがより好ましい。このようにした場合、両発電セルにおいて第1の貫通孔から離間した領域から、セパレータの外部への放熱がよりいっそう均等に行われるため、発電セルの面内の温度分布をよりいっそう均一にすることができる。ゆえに、熱応力の発生に起因した発電セルの変形をより確実に防止できるため、固体酸化物形燃料電池の信頼性がよりいっそう高くなる。
さらに、2つの発電セルにおいて互いに対向する辺に挟まれた領域には、冷却用流体を通過させるための冷却用流体流路を形成する第1の貫通孔が、セパレータの厚さ方向に沿って燃料電池ユニットを貫通するように設けられている。第1の貫通孔の配置態様は特に限定されないが、2つの発電セルにおいて互いに対向する辺に挟まれた領域の平面視での形状等に合わせて適宜設定されることが好ましい。
なお、セパレータの厚さ方向に沿って複数の燃料電池ユニットが積層される場合、第1の貫通孔に、複数の燃料電池ユニットを積層方向にボルト締めするための締結ボルトが挿通され、第1の貫通孔の内壁面と締結ボルトの外周面との間に設けられた隙間により冷却用流体流路が形成されていることが好ましい。このようにすれば、例えばセパレータの外周部のみで締結ボルトによるボルト締めを行う場合と比較して、発電セルの面内においてより均一に荷重を掛けることができる。その結果、発電セルとセパレータとの均一な接触をより確実に実現できるため、発電セルの面内の温度分布をより確実に均一にすることができる。
ここで、2つの発電セル間の最短距離は、発電セルの一辺の長さの0.2倍以上1.5倍以下に設定され、冷却用流体流路の内径は、発電セルの一辺の長さの0.1倍以上1.0倍以下に設定されていることが好ましい。仮に、2つの発電セル間の最短距離が発電セルの一辺の長さの0.2倍未満になると、冷却用流体流路(第1の貫通孔)と発電セルとが近付き過ぎるため、発電セルにおける冷却用流体流路の近傍の領域が冷却され過ぎてしまい、発電セルの面内の温度分布が不均一になってしまう。一方、2つの発電セル間の最短距離が発電セルの一辺の長さの1.5倍よりも大きくなると、冷却用流体流路と発電セルとが離れ過ぎるため、発電セルにおける冷却用流体流路の近傍の領域をあまり冷却することができず、この場合も、発電セルの面内の温度が不均一になってしまう。また、冷却用流体流路の内径が発電セルの一辺の長さの0.1倍未満になると、冷却用流体流路の断面積が小さくなることから冷却用流体流路内を通過する冷却用流体の流速が速くなるため、発電セルにおける冷却用流体流路の近傍の領域が冷却され過ぎてしまい、発電セルの面内の温度が不均一になってしまう。一方、冷却用流体流路の内径を発電セルの一辺の長さの1.0倍よりも大きく設計すると、冷却用流体流路の断面積が発電セルのサイズよりも大きくなることから、冷却用流体の分配の最適化が複雑になってしまう。また、燃料電池スタックの大型化につながるために好ましくない。
また、セパレータの外周部には、燃料ガスを通過させるための燃料ガス流路を形成する第2の貫通孔が、セパレータの厚さ方向に沿って燃料電池ユニットを貫通するように設けられていてもよい。しかも、セパレータの厚さ方向に沿って複数の燃料電池ユニットが積層される場合、第2の貫通孔に、複数の燃料電池ユニットを積層方向にボルト締めするための締結ボルトが挿通され、第2の貫通孔の内壁面と締結ボルトの外周面との間に設けられた隙間により燃料ガス流路が形成されていることが好ましい。このようにすれば、セパレータの外周部で締結ボルトによるボルト締めを行わなくても済む。ゆえに、固体酸化物形燃料電池の部品点数が少なくなり、製造時の工数も少なくなるため、固体酸化物形燃料電池の低コスト化を図ることができる。なお、第2の貫通孔の配置態様は特に限定されないが、セパレータの外周部の平面視での形状等に合わせて適宜設定されることが好ましい。
上記課題を解決するための別の手段(手段2)としては、固体電解質層、前記固体電解質層の第1主面側に配置され酸化剤ガスに接する空気極層、及び、前記固体電解質層の第2主面側に配置され燃料ガスに接する燃料極層を有する発電セルと、前記発電セルを厚さ方向から見たときに前記発電セルの周縁部となる箇所に接続され、前記空気極層に接する酸化剤ガス及び前記燃料極層に接する燃料ガスを分離するセパレータとを備え、1つの前記セパレータに2つの前記発電セルが平面方向に沿って配置される燃料電池ユニットであって、前記発電セル及び前記セパレータはともに平面視矩形状をなしており、平面方向に沿って配置される前記2つの発電セルは、厚さ方向から見て複数の辺を有するとともに、互いに対向する辺が略平行に配置され、かつ、前記2つの発電セルにおいて互いに対向する辺に挟まれた領域に、冷却用流体を通過させるための冷却用流体流路を形成する第1の貫通孔が、前記セパレータを厚さ方向に貫通するように設けられていることを特徴とする燃料電池ユニットがある。
手段2に記載の発明によると、1つのセパレータに2つの発電セルが平面方向に沿って配置され、2つの発電セルにおいて互いに対向する辺に挟まれた領域に、冷却用流体を通過させるための冷却用流体流路を形成する第1の貫通孔が設けられている。なお、両発電セルにおいて第1の貫通孔の近傍の領域は、セパレータの外周部から離間しているため、外部への放熱が少なく、高い温度に維持されやすい。そこで、第1の貫通孔(冷却用流体流路)に冷却用流体を通過させれば、両発電セルにおいて第1の貫通孔の近傍の領域を確実に冷却することができる。一方、両発電セルにおいて第1の貫通孔から離間した領域は、セパレータの外周部に近いため、外部への放熱が多く、冷却されやすい。また、第1の貫通孔(冷却用流体流路)に冷却用流体を通過させれば、第1の貫通孔の近傍の領域を通過する際に温められた冷却用流体により、第1の貫通孔から離間した領域を加熱することもできる。以上のことから、発電セルの面内の温度分布を均一にすることができるため、熱応力の発生に起因した発電セルの変形を防止することができ、燃料電池ユニットの信頼性が高くなる。また、発電セルやセパレータとは別に冷却手段を設けなくても済むため、冷却手段の存在に起因する部品点数の増加や発電性能の低下を防止することができる。
本実施形態における固体酸化物形燃料電池を示す概略斜視図。 固体酸化物形燃料電池を示す概略平面図。 図2のA−A線断面図。 空気及び酸化剤ガスの流れに起因する発電セルの温度分布を説明するための図。 伝熱による放熱に起因する発電セルの温度分布を説明するための図。 他の実施形態における燃料電池ユニットを示す概略平面図。 図6のB−B線における概略断面図。 他の実施形態における燃料電池ユニットを示す概略平面図。 他の実施形態における燃料電池ユニットを示す概略平面図。 従来技術における問題点を示す概略平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図3に示されるように、本実施形態の燃料電池1は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。燃料電池1は、略直方体状をなす燃料電池スタック10を備えている。燃料電池スタック10は、発電反応により電力を発生する燃料電池ユニット11を複数積層してなるものである。また、燃料電池スタック10の四隅には、同燃料電池スタック10を厚さ方向に貫通する4つの貫通孔12が設けられている。なお、各貫通孔12に締結ボルト13を挿通させ、燃料電池スタック10の下面から突出する締結ボルト13の下端部分にナット(図示略)を螺着させる。その結果、複数の燃料電池ユニット11が固定されるようになっている。
図2,図3に示されるように、燃料電池1は、燃料電池ユニット11と、コネクタプレート51,60とを積層配置することによって構成されている。各燃料電池ユニット11は、平面視長方形状をなしており、空気極絶縁フレーム52、セパレータ40、上側絶縁フレーム53、燃料極フレーム58及び下側絶縁フレーム59を順番に積層することによって構成されている。また、各燃料電池ユニット11は、1つのセパレータ40に2つの発電セル20,30が平面方向に沿って配置される構造を有している。よって、各燃料電池ユニット11は、セパレータ40の厚さ方向に沿って積層されている。
コネクタプレート51,60は、耐熱性及び導電性に優れたステンレスなどの金属材料によって略矩形板状に形成されている。コネクタプレート51は、発電セル20,30の上側に配置されている。一方、コネクタプレート60は、発電セル20,30の下側に配置されている。そして、コネクタプレート51,60は、燃料電池ユニット11内にガス流路を形成するようになっている。また、コネクタプレート51,60は、上側または下側に隣接する発電セル20同士、上側または下側に隣接する発電セル30同士、及び、平面方向に隣接する発電セル20,30同士を導通させるようになっている。詳述すると、上側または下側に隣接する発電セル20,30同士の間に位置するコネクタプレート51,60は、いわゆるインターコネクタとなり、上側または下側に積層方向に隣接する発電セル20,30同士を区画するようになっている。なお、本実施形態のコネクタプレート60は、下側に隣接する発電セル20,30のコネクタプレート51を兼ねている。また、燃料電池スタック10の上端部に配置されたコネクタプレート51は上側エンドプレート68となり、燃料電池スタック10の下端部に配置されたコネクタプレート60は下側エンドプレート69となっている。両エンドプレート68,69は、燃料電池スタック10を挟持しており、燃料電池スタック10から出力される電流の出力端子となっている。なお、エンドプレート68,69となるコネクタプレート51,60は、インターコネクタとなるコネクタプレート51,60よりも肉厚になっている。
図2,図3に示される燃料極フレーム58は、ステンレスなどの導電性材料によって略矩形枠状に形成されている。よって、燃料極フレーム58の中央部には、同燃料極フレーム58を厚さ方向に貫通する矩形状の開口部64が設けられている。また、空気極絶縁フレーム52、上側絶縁フレーム53及び下側絶縁フレーム59は、厚さ0.5mmのマイカシートによって略矩形枠状に形成されている。よって、空気極絶縁フレーム52、上側絶縁フレーム53及び下側絶縁フレーム59の中央部には、それぞれ絶縁フレーム52,53,59を厚さ方向に貫通する矩形状の開口部61,63,62が設けられている。さらに、セパレータ40は、ステンレスなどの導電性材料によって矩形枠状に形成されている。セパレータ40は、発電セル20,30を厚さ方向から見たときに発電セル20,30の周縁部となる箇所に接続されている。よって、セパレータ40の中央部には、同セパレータ40を厚さ方向に貫通する矩形状の開口部65が設けられている。
図2,図3に示されるように、発電セル20,30は、固体電解質層56、空気極層55及び燃料極層57を有している。固体電解質層56は、例えばイットリア安定化ジルコニア(YSZ)などのセラミック材料によって形成され、厚さ0.01mmの略矩形板状をなしている。固体電解質層56は、セパレータ40の下面に固定されるとともに、セパレータ40の開口部65を塞ぐように配置されている。固体電解質層56は、酸素イオン伝導性固体電解質体として機能するようになっている。また、空気極層55は、固体電解質層56の第1主面91(図3では上面)に貼付され、燃料電池スタック10に供給された空気(酸化剤ガス)に接するようになっている。一方、燃料極層57は、固体電解質層56の第2主面92(図3では下面)に貼付され、同じく燃料電池スタック10に供給された燃料ガスに接するようになっている。空気極層55は、セパレータ40の開口部65内に配置され、セパレータ40と接触しないようになっている。また、燃料極層57は、ニッケルとイットリア安定化ジルコニアとの混合物(Ni−YSZ)によって形成され、厚さ0.8mmの平面視矩形状をなしている。なお、セパレータ40は、空気極層55に接する空気と燃料極層57に接する燃料ガスとを分離するようになっている。
図3に示されるように、本実施形態の発電セル20,30では、上側絶縁フレーム53の開口部63、燃料極フレーム58の開口部64、下側絶縁フレーム59の開口部62、及びコネクタプレート60等により、セパレータ40の下方に燃料室15が形成されている。そして、コネクタプレート60と燃料極層57との間には、燃料極集電体67が配置されている。燃料極集電体67は、コネクタプレート60に電気的に接続されるとともに、燃料極層57の表面に接触可能となっている。その結果、燃料極層57及びコネクタプレート60は、燃料極集電体67を介して電気的に接続されるようになる。
また、本実施形態の発電セル20,30では、コネクタプレート51、及び空気極絶縁フレーム52の開口部61等により、セパレータ40の上方に空気室16が形成されるようになっている。そして、コネクタプレート51と空気極層55との間には、複数の空気極集電体66が配置されている。各空気極集電体66は、コネクタプレート51に電気的に接続されるとともに、空気極層55の表面に接触可能となっている。その結果、空気極層55及びコネクタプレート51は、空気極集電体66を介して電気的に接続されるようになる。また、各空気極集電体66は、空気供給経路70から空気室16に供給されて空気排出流路73から排出される空気が流れる方向に沿って延びるとともに、互いに平行かつ等間隔に配置されている。
図2に示されるように、セパレータ40は、縦200mm×横370mmの平面視長方形状をなし、発電セル20,30は、縦100mm×横100mmの平面視正方形状をなしている。セパレータ40は、厚さ方向から見て4つの辺41,42,43,44(外形線)を有している。また、発電セル20は、厚さ方向から見て4つの辺21,22,23,24(外形線)を有し、発電セル30は、厚さ方向から見て4つの辺31,32,33,34(外形線)を有している。さらに、セパレータ40の辺41,43と発電セル20,30の辺21,23,31,33とが略平行に配置され、セパレータ40の辺42,44と発電セル20,30の辺22,24,32,34とが略平行に配置されている。よって、2つの発電セル20,30において互いに対向する辺24,32は、略平行に配置されている。
また、図2に示されるように、両発電セル20,30間の最短距離は、互いに対向する辺24,32間の距離と等しくなっており、本実施形態では70mmに設定されている。即ち、最短距離は、発電セル20,30の一辺の長さの0.7倍に設定されている。また、両発電セル20,30において互いに対向する辺24,32を除く他の辺21〜23,31,33,34は、それぞれセパレータ40の外形線までの距離が略同じであり、本実施形態では50mmに設定されている。具体的に言うと、発電セル20,30の辺21,31からセパレータ40の辺41までの距離、発電セル20の辺22からセパレータ40の辺42までの距離、発電セル20,30の辺23,33からセパレータ40の辺43までの距離、及び、発電セル30の辺34からセパレータ40の辺44までの距離は、略等しくなっている。
そして、図1〜図3に示されるように、燃料電池スタック10は、発電セル20,30の空気室16に空気(冷却用流体)を供給する空気供給流路70(冷却用流体流路)と、空気室16から空気を排出する空気排出流路73とを備えている。つまり、本実施形態の冷却用流体としては、酸化剤ガスとしても用いられる空気が兼用されている。空気供給流路70は、セパレータ40の厚さ方向に沿って燃料電池ユニット11を貫通する第1の貫通孔71と、第1の貫通孔71及び空気室16を連通させる複数の分岐流路72とによって構成されている。第1の貫通孔71は、発電セル20,30において互いに対向する辺24,32に挟まれた領域B1(図2参照)に配置されている。そして、第1の貫通孔71の中心軸D1(図2参照)から辺24までの最短距離、及び、中心軸D1から辺32までの最短距離は互いに等しくなっており、本実施形態では35mmに設定されている。また、辺21と辺31とをつなぐ仮想線から中心軸D1までの最短距離、及び、辺23と辺33とをつなぐ仮想線から中心軸D1までの最短距離も互いに等しくなっており、本実施形態では50mmに設定されている。なお、第1の貫通孔71は、断面円形状をなし、15mmの内径を有している。即ち、第1の貫通孔71の内径は、発電セル20,30の一辺の長さ(100mm)の0.15倍に設定されている。また、各分岐流路72は、辺24,32を構成する外形線が延びる方向に沿って等間隔に配置されており、セパレータ40の平面方向であって辺24,32とは直交する方向に延びている。なお、各分岐流路72は、空気極絶縁フレーム52に切り込みを入れることによって形成された空気導入口からなり、本実施形態においては、幅9mmの空気導入口からなっている。さらに、空気排出流路73は、燃料電池スタック10の平面方向に延びており、空気室16と燃料電池スタック10の外部とを連通させる流路である。よって、空気は、第1の貫通孔71及び分岐流路72を順番に通過して空気室16に供給され、空気排出流路73を通過して空気室16から排出される。
また、図1,図2に示されるように、燃料電池スタック10は、発電セル20,30の燃料室15に燃料ガスを供給する一対の燃料ガス供給流路81(燃料ガス流路)と、燃料室15から燃料ガスを排出する一対の燃料ガス排出流路82(燃料ガス流路)とを備えている。燃料ガス供給流路81及び燃料ガス排出流路82は、燃料電池ユニット11においてセパレータ40の周囲を取り囲む枠部B2に配置され、セパレータ40の厚さ方向に沿って燃料電池ユニット11を貫通する第2の貫通孔83によって形成されている。なお、第2の貫通孔83は、断面円形状をなし、15mmの内径を有している。即ち、第2の貫通孔83の内径は、第1の貫通孔71の内径と等しくなっている。また、燃料ガス供給流路81及び燃料ガス排出流路82は、燃料電池スタック10の外部と燃料室15とを連通させる流路である。よって、燃料ガスは、燃料ガス供給流路81を通過して燃料室15に供給され、燃料ガス排出流路82を通過して燃料室15から排出される。
次に、燃料電池1の製造方法を説明する。
まず、ステンレス板を打ち抜くことにより、コネクタプレート51,60、セパレータ40及び燃料極フレーム58を形成する。また、マイカシートを所定形状に形成することにより、絶縁フレーム52,53,59を製造する。具体的には、市販のマイカシート(マイカと成形用樹脂との複合体からなるシート)を他の部材(コネクタプレート51,60及び燃料極フレーム58など)とほぼ同じ形状に形成する。なお、マイカシートに含まれている樹脂成分は、他の部材と共に積層された後に行われる熱処理によって蒸発する。さらに、マイカシートは、各発電セル20,30を積層方向にボルト締めした際に他の部材に挟まれることによって、各部材をシールするようになっている。
次に、発電セル20,30を、従来周知の手法に従って形成する。具体的には、燃料極層57となるグリーンシート上に固体電解質層56となるグリーンシートを積層し、焼成する。さらに固体電解質層56上に空気極層55の形成材料を印刷した後、焼成する(この時点で、SOFCの単セルが得られる)。なお、固体電解質層56は、ロウ付けによってセパレータ40に対して固定される。そして、コネクタプレート51,60、絶縁フレーム52,53,59、(SOFCの単セルがロウ付けにて固定された)セパレータ40及び燃料極フレーム58などを積層して一体化する。その結果、燃料電池ユニット11が形成される。
次に、各燃料電池セル本体11を積層して一体化することにより、燃料電池スタック10を形成する。詳述すると、燃料電池スタック10の四隅にある4つの貫通孔12に締結ボルト13を挿通させ、燃料電池スタック10の下面から突出する締結ボルト13の下端部分にナット(図示略)を螺着させる。その結果、各燃料電池セル本体11が固定され、燃料電池1が完成する。
次に、燃料電池1での発電反応について説明する。例えば、燃料電池1を稼働温度に加熱した状態で、空気供給流路70から空気室16に空気を供給する。このとき、空気室16に供給された空気は空気極層55に到達する。また、燃料ガス供給流路81から燃料室15に燃料ガスを導入し、導入した燃料ガスを燃料極層57に到達させる。その結果、空気中の酸素と燃料ガス中の水素とが固体電解質層56を介して反応(発電反応)し、空気極層55を正極、燃料極層57を負極とする直流の電力が発生する。本実施形態の燃料電池1は、セパレータ40に発電セル20,30が平面方向に沿って配置された燃料電池ユニット11を複数積層して直列に接続したものであるため、空気極層55に電気的に接続される上側エンドプレート68が正極となり、燃料極層57に電気的に接続される下側エンドプレート69が負極となる。
ところで、図4に示されるように、燃料ガスは、燃料ガス供給流路81(図1参照)を通過して辺21,31側から発電セル20,30内に供給され、発電後に発電セル20,30の辺23,33側から燃料ガス排出流路82(図1参照)を通過して燃料電池ユニット11外に排出される。このとき、発電セル20,30は、燃料ガスの供給によって高温になるため、冷却が必要となる。そこで、本実施形態では、発電セル20,30において互いに対向する辺24,32に挟まれた領域B1に第1の貫通孔71(空気供給経路70)を配置し、第1の貫通孔71を通過した空気を辺24,32側から発電セル20,30内に供給することにより、発電セル20,30の冷却を行っている。
ところが、発電セル20,30における第1の貫通孔71の近傍の領域C1は効率良く冷却されるが、発電セル20,30における第1の貫通孔71から離間した領域C2は殆ど冷却されないため、発電セル20,30の面内の温度分布を均一にすることができない。しかし、図5に示されるように、領域C2は、領域C1よりもセパレータ40の外周部(特には辺42)に近いため、外部への放熱が多く、冷却されやすくなっている。その結果、空気による領域C1の冷却量と放熱による領域C2と冷却量とが同等になるため、発電セル20,30の面内の温度分布が均一になる。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の燃料電池1では、両発電セル20,30において第1の貫通孔71の近傍の領域C1(図4,図5参照)は、セパレータ40の外周部から離間しているため、外部の放熱が少なく、高い温度に維持されやすい。そこで、第1の貫通孔71(空気供給経路70)に空気を通過させれば、領域C1を確実に冷却することができる。一方、両発電セル20,30において第1の貫通孔71から離間した領域C2(図4,図5参照)は、セパレータ40の外周部に近いため、外部への放熱が多く、冷却されやすい。また、第1の貫通孔71に空気を通過させれば、領域C1を通過する際に温められた空気により、第1の貫通孔71から離間した領域C2を加熱することもできる。以上のことから、発電セル20,30の面内の温度分布を均一にすることができるため、熱応力の発生に起因した発電セル20,30の変形を防止することができ、燃料電池1の信頼性が高くなる。また、発電セル20,30やセパレータ40とは別に冷却手段を設けなくても済むため、冷却手段の存在に起因する部品点数の増加や発電性能の低下を防止することができる。
(2)本実施形態では、空気供給経路70が、第1の貫通孔71及び空気室16を連通させる複数の分岐流路72を有しており、各分岐流路72は、辺24,32を構成する外形線が延びる方向に沿って等間隔に配置されている。このため、第1の貫通孔71を通過した空気が各分岐流路72を介して空気室16内の全体に導かれやすくなるため、発電セル20,30の面内の温度分布をよりいっそう均一にすることができる。
なお、本実施形態を以下のように変更してもよい。
図6,図7に示される燃料電池110のように、第1の貫通孔111に、複数の燃料電池ユニット112を積層方向にボルト締めするための締結ボルト113を挿通させ、燃料電池110の下面から突出する締結ボルト113の下端部分にナット114を螺着させてもよい。この場合、第1の貫通孔111の内壁面と締結ボルト113の外周面との間に設けられた隙間により、空気供給流路115(冷却用流体流路)が形成される。
さらに、図6,図7に示されるように、セパレータ116の外周部に、燃料ガス流路117を形成する第2の貫通孔118を設け、第2の貫通孔118に締結ボルト119を挿通させ、燃料電池110の下面から突出する締結ボルト119の下端部分にナット120を螺着させてもよい。この場合、第2の貫通孔118の内壁面と締結ボルト119の外周面との間に設けられた隙間により、燃料ガス流路117が形成される。
なお、燃料電池ユニット(燃料電池)の外周部分の固定方法は、特に限定される訳ではない。例えば、図8に示される燃料電池130のように、セパレータ131の外周部(四隅)に貫通孔を設け、貫通孔に締結ボルト132を挿通させ、燃料電池130の下面から突出する締結ボルト132の下端部分にナット(図示略)を螺着させてもよい。また、図9に示される燃料電池140のように、コネクタプレート141にボルト穴142を有する張出部143を形成し、ボルト穴142に締結ボルト144を挿通させ、燃料電池140の下方に突出する締結ボルト144の下端部分にナット(図示略)を螺着させてもよい。
1,110,130,140…固体酸化物形燃料電池(燃料電池)
11,112…燃料電池ユニット
20,30…発電セル
21,22,23,24,31,32,33,34…発電セルの外形線としての辺
40,116,131…セパレータ
41,42,43,44…セパレータの外形線としての辺
55…空気極層
56…固体電解質層
57…燃料極層
70,115…冷却用流体流路としての空気供給流路
71,111…第1の貫通孔
81…燃料ガス流路としての燃料ガス供給流路
82…燃料ガス流路としての燃料ガス排出流路
83,118…第2の貫通孔
91…第1主面
92…第2主面
113,119…締結ボルト
117…燃料ガス流路
B1…互いに対向する辺に挟まれた領域

Claims (8)

  1. 固体電解質層、前記固体電解質層の第1主面側に配置され酸化剤ガスに接する空気極層、及び、前記固体電解質層の第2主面側に配置され燃料ガスに接する燃料極層を有する発電セルと、
    前記発電セルを厚さ方向から見たときに前記発電セルの周縁部となる箇所に接続され、前記空気極層に接する酸化剤ガス及び前記燃料極層に接する燃料ガスを分離するセパレータと
    を備え、1つの前記セパレータに2つの前記発電セルが平面方向に沿って配置される燃料電池ユニットを有する固体酸化物形燃料電池であって、
    前記発電セル及び前記セパレータはともに平面視矩形状をなしており、
    平面方向に沿って配置される前記2つの発電セルは、厚さ方向から見て複数の辺を有するとともに、互いに対向する辺が略平行に配置され、かつ、前記2つの発電セルにおいて互いに対向する辺に挟まれた領域に、冷却用流体を通過させるための冷却用流体流路を形成する第1の貫通孔が、前記セパレータの厚さ方向に沿って前記燃料電池ユニットを貫通するように設けられている
    ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
  2. 前記セパレータは平面視長方形状をなすとともに、前記発電セルは平面視方形状をなしており、
    前記セパレータの外形線と前記発電セルの外形線とが略平行に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池。
  3. 平面方向に沿って配置された前記2つの発電セルのそれぞれの前記外形線のうち、前記2つの発電セルにおいて互いに対向する辺を除く他の辺は、それぞれ前記セパレータの外形線までの距離が略同じであることを特徴とする請求項2に記載の固体酸化物形燃料電池。
  4. 前記酸化剤ガスは空気であり、
    前記冷却用流体として、前記酸化剤ガスとしても用いられる前記空気が兼用されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池。
  5. 前記セパレータの厚さ方向に沿って複数の前記燃料電池ユニットが積層され、
    前記第1の貫通孔に、複数の前記燃料電池ユニットを積層方向にボルト締めするための締結ボルトが挿通されており、
    前記第1の貫通孔の内壁面と前記締結ボルトの外周面との間に設けられた隙間により前記冷却用流体流路が形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池。
  6. 前記セパレータの外周部に、前記燃料ガスを通過させるための燃料ガス流路を形成する第2の貫通孔が、前記セパレータの厚さ方向に沿って前記燃料電池ユニットを貫通するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池。
  7. 前記セパレータの厚さ方向に沿って複数の前記燃料電池ユニットが積層され、
    前記第2の貫通孔に、複数の前記燃料電池ユニットを積層方向にボルト締めするための締結ボルトが挿通されており、
    前記第2の貫通孔の内壁面と前記締結ボルトの外周面との間に設けられた隙間により前記燃料ガス流路が形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の固体酸化物形燃料電池。
  8. 固体電解質層、前記固体電解質層の第1主面側に配置され酸化剤ガスに接する空気極層、及び、前記固体電解質層の第2主面側に配置され燃料ガスに接する燃料極層を有する発電セルと、
    前記発電セルを厚さ方向から見たときに前記発電セルの周縁部となる箇所に接続され、前記空気極層に接する酸化剤ガス及び前記燃料極層に接する燃料ガスを分離するセパレータと
    を備え、1つの前記セパレータに2つの前記発電セルが平面方向に沿って配置される燃料電池ユニットであって、
    前記発電セル及び前記セパレータはともに平面視矩形状をなしており、
    平面方向に沿って配置される前記2つの発電セルは、厚さ方向から見て複数の辺を有するとともに、互いに対向する辺が略平行に配置され、かつ、前記2つの発電セルにおいて互いに対向する辺に挟まれた領域に、冷却用流体を通過させるための冷却用流体流路を形成する第1の貫通孔が、前記セパレータを厚さ方向に貫通するように設けられている
    ことを特徴とする燃料電池ユニット。
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