JP2013185768A - 空調制御装置及び空調制御方法 - Google Patents

空調制御装置及び空調制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外気処理に要するエネルギーを効率的に削減することが可能な、空調制御装置及び空調制御方法を提供する。
【解決手段】外気処理手段で調整された外気を室内に供給する給気手段とを有する空調制御装置において、外気処理手段で空調調整された外気を回転数に応じた風量で給気手段に送風する給気用ファンと、給気用ファンにより送風される外気の風量を計測する風量センサと、将来の所定期間における外気及び室内の空気の状態の予測値に基づき、所定期間における空調処理に要する外気処理エネルギーを最小化する外気の風量に係る条件を算出する外気導入量最適化手段と、風量センサで計測される風量が、外気導入量最適化手段で算出された条件に応じた風量に追従するように、給気用ファンの回転数を制御する外気導入量制御手段と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、空調制御装置及び空調制御方法に関する。
従来、空調制御装置では、制御対象の室内で発生する熱により加熱された空気を冷却するとともに、外気を導入することによりCO2等の望ましくない気体の室内濃度を低減する空調制御を行っている。係る空調制御のうち、前者は加熱された空気を冷却するためのエネルギーを要し、後者は外気を適当な温度に冷却(夏季)或いは加熱(冬季)するためのエネルギーを要する。このうち、後者の外気処理に要するエネルギーは主に外気の導入量に比例するため、この外気導入量を抑えることでエネルギーの削減を図る技術が従来提案されている。例えば、制御対象の室内のCO2濃度に応じて、外気処理を行う装置を停止させたり、外気導入を行うファンの回転数を変化させたりする技術が提案されている。
特開平6−213494号公報 特開2010−71489号公報
ところで、外気処理に要するエネルギーは外気導入量だけでなく、外気の状態の影響を受けることが分かっている。しかしながら、上記従来の技術では、外気の状態についは何ら考慮されておらず、外気の状態が変化する一日や所定期間を通した積算値の観点において、外気処理に要するエネルギーを効率的に削減することができない可能性があった。
実施の形態の空調制御装置は、外気の空調処理を行う外気処理手段と、前記外気処理手段で調整された外気を空調制御対象の室内に供給する給気手段とを有する空調制御装置において、前記外気処理手段は、給気用ファンと、風量センサと、外気導入量最適化手段と、外気導入量制御手段とを備える。給気用ファンは、外気の調整を行う外気コイルと併せて設置され、ファンの回転数に応じた量の外気を外気コイルに取り込むとともに、当該外気コイルで調整された外気を回転数に応じた風量で給気手段に送風する。風量センサは、給気用ファンにより送風される外気の風量を計測する。外気導入量最適化手段は、将来の所定期間における外気及び室内の空気の状態の予測値に基づき、当該所定期間における空調処理に要する外気処理エネルギーを最小化する外気の風量に係る条件を算出する。外気導入量制御手段は、風量センサで計測される風量が、外気導入量最適化手段で算出された条件に応じた風量に追従するように、給気用ファンの回転数を制御する。
図1は、実施形態に係る空調制御装置の構成例を示す図である。 図2は、図1に示した外気導入量制御部の構成の一例を模式的に示す図である。 図3は、図1に示した外気導入量制御部の構成の他の例を模式的に示す図である。 図4は、図1に示した外気導入量最適化部の構成例を模式的に示す図である。 図5は、外気CO2濃度の時間経過の一例を示す図である。 図6は、図1に示した外気導入量最適化部が実行する外気導入量最適化処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、外気導入量最適化処理による外気導入量の時間推移の一例を示す図である。 図8は、上記外気導入量最適化処理による居室内CO2濃度の時間推移の一例を示す図である。 図9は、図1に示した空調制御装置の他の構成例を示す図である。 図10は、実施形態に係るビル管理システム3の構成を模式的に示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る空調制御装置及び空調制御方法の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る空調制御装置の構成例を示す図である。同図に示すように、空調制御装置1は、外気の空調処理を行う外気処理部10と、空調制御対象の室内となる居室2からの還気の空調処理を行う還気処理部20と、給気ユニット30とを備える。
外気処理部10は、CO2濃度センサ11と、給気用ファン12と、外気用コイル14と、風量センサ15と、外気導入量制御部16と、外気導入量最適化部17と、外気CO2濃度センサ13とを有する。
CO2濃度センサ11は、居室2内から取り込まれた排気或いは還気のCO2濃度を計測する。
給気用ファン12は、外気用コイル14と併せて設置されるとともにインバータにより制御され、後述する外気導入量制御部16の制御により設定された回転数で運転することにより、この回転数に応じた量の外気を外気用コイル14に取り込ませるとともに、外気用コイル14で調整された外気を設定された回転数に応じた風速で給気ユニット30に送風する。ここで、外気用コイル14で調整された外気は、ダクト40を通じて給気ユニット30に送風される。
外気CO2濃度センサ13は、給気用ファン12が運転されることにより取り込まれる外気のCO2濃度を計測する。
外気用コイル14は、給気用ファン12が運転されることにより取り込まれる外気の温度及び湿度のうち、少なくとも一つを冷水或いは温水を用いて調整する。
風量センサ15は、給気用ファン12によって送風された外気の風量(m3/h)を計測する。なお、風量の代わりに風速を計測し、後述する外気導入量制御部16にて風量に換算する形態としてもよく、この場合、外気導入量制御部16から外気導入量最適化部17に風量が通知されるものとする。
外気導入量制御部16は、給気用ファン12の回転数の設定値を制御することで、外気導入量を制御する。ここで、外気導入量制御部16は、以下に説明する二つの制御方法(第1の制御方法及び第2の制御方法)のうち、何れか一方の制御方法を用いて外気導入量を制御する。
第1の制御方法として、外気導入量制御部16は、風量センサ15で計測される風量が、後述する外気導入量最適化部17で算出される外気導入量設定と略同等となるよう、給気用ファン12の回転数の設定値を制御する。この場合、給気用ファン12の回転数の設定値の制御には、風量センサ15で計測される風量と外気導入量設定との偏差に基づくPID制御等を用いることができる。
第2の制御方法として、外気導入量制御部16は、CO2濃度センサ11で計測される排気或いは還気のCO2濃度が、後述する外気導入量最適化部17で算出されるCO2濃度設定と略同等となるように、給気用ファン12の回転数の設定値を制御する。この場合、給気用ファン12の回転数の設定値の制御には、CO2濃度センサ11で計測されるCO2濃度と、外気導入量最適化部17で算出されるCO2濃度設定との偏差に基づくPID制御等を用いることができる。
なお、図1に示すように、居室2内に当該居室2のCO2濃度を計測する室内CO2濃度センサ31が複数個設けられる構成の場合には、CO2濃度センサ11の代わりに、室内CO2濃度センサ31で計測されるCO2濃度を用いて、給気用ファン12の回転数の設定値を制御する形態としてもよい。この場合、室内CO2濃度センサ31の各々で計測されるCO2濃度の少なくとも一つ、或いは重み付き平均値等を、排気あるいは還気のCO2濃度として用いることができる。
以下、図2及び図3を参照して、外気導入量制御部16の構成について説明する。ここで、図2は、上述した第1の制御方法を採用する場合での、外気導入量制御部16の構成例を模式的に示す図である。同図に示すように、外気導入量制御部16は、減算器161、162と、フィルタ部163、164と、PID制御器165、166と、加算器167と、フィルタ部168とを備えている。
減算器161は、後述する外気導入量最適化部17で算出される外気導入量設定から、風量センサ15で計測される外気の風量(外気風量)を減算し、その減算結果を入力値としてフィルタ部163に出力する。フィルタ部163は、減算器161からの入力値をそのまま出力値としてPID制御器165に出力する。
PID制御器165は、フィルタ部163の出力値に基づき、給気用ファン12の回転数の設定値を導出する。ここで、PID制御器165は、予め定められたゲイン等に基づき、フィルタ部163の出力値が大きいほど回転数が上昇するよう演算を行うものとする。なお、第1の制御方法の場合には、減算器161の減算結果がそのままPID制御器165に入力されるため、フィルタ部163を設けずに、減算器161とPID制御器165とを直接繋ぐ形態としてもよい。
一方、減算器162では、予め設定された居室2内のCO2濃度の上限値(居室内CO2濃度上限値)から、CO2濃度センサ11(或いは室内CO2濃度センサ31)で計測される居室2内のCO2濃度(居室内CO2濃度)を減算し、その減算結果を入力値としてフィルタ部164に出力する。フィルタ部164は、減算器162からの入力値が負、つまり居室内CO2濃度がCO2濃度上限値を上回る場合、その入力値をそのまま出力値としてPID制御器166に出力する。また、フィルタ部164は、減算器162からの入力値が正(0も含む)、つまり居室内CO2濃度がCO2濃度上限値以下の場合、出力値0としてPID制御器166に出力する。
PID制御器166では、フィルタ部164からの入力値に基づき、給気用ファン12の回転数の設定値を導出する。ここで、PID制御器166は、予め定められたゲイン等に基づき、フィルタ部163の出力値が小さいほど回転数が上昇するよう演算を行うものとする。
加算器167は、PID制御器165及びPID制御器166での演算結果(回転数の設定値)を加算し、その加算結果を後段のフィルタ部168に出力する。
フィルタ部168は、加算器167の加算結果が、予め定められた給気用ファン12の回転数の上限値(Fmax)を超える場合、この上限値を回転数の設定値として給気用ファン12に出力する。また、フィルタ部168は、加算器167の加算結果が、予め定められた給気用ファン12の回転数の下限値(Fmin)未満の場合、この下限値を回転数の設定値として給気用ファン12に出力する。また、フィルタ部168は、加算器167の加算結果が、給気用ファン12の回転数の下限値(Fmin)以上で且つ上限値(Fmax)以下となる場合、この加算結果を回転数の設定値として給気用ファン12に出力する。
このように、第1の制御方法を採用する場合には、外気導入量については通常のPID制御ループとし、CO2濃度についてはビル管理法或いは管理者が定めたCO2濃度の上限値を超える場合にPID制御ループが動作する構成とする。これにより、CO2濃度センサ11で計測される排気或いは還気のCO2濃度を、CO2濃度の上限値を超えないよう制御できるとともに、後述する外気導入量最適化部17で算出されるCO2濃度設定と略同等となるよう制御することができる。
また、図3は、上述した第2の制御方法を採用する場合での、外気導入量制御部16の構成例を模式的に示す図である。なお、この構成では、図2で説明した構成と外部入力値及びフィルタ設定が異なるが、図2の構成との対比関係を考慮し、同一の構成要素(符号)を用いて説明する。
減算器161は、後述する外気導入量最適化部17で算出される外気導入量設定から、風量センサ15で計測される外気の風量(外気風量)を減算し、その減算結果を入力値としてフィルタ部163に出力する。フィルタ部163は、減算器161からの入力値によらず、常に出力値0としてPID制御器165に出力する。
PID制御器165は、フィルタ部163の出力値に基づき、給気用ファン12の回転数を算出する。ここで、PID制御器165は、PID制御器165は、給気用ファン12の回転数として“0”或いは予め定められた定数を算出するものとする。そのため、第2の制御方法を採用する場合には、図3の構成から、減算器161、フィルタ部163及びPID制御器165を取り除く形態としてもよい。
一方、減算器162では、後述する外気導入量最適化部17で算出されるCO2濃度設定から、CO2濃度センサ11(或いは室内CO2濃度センサ31)で計測される居室2内のCO2濃度(居室内CO2濃度)を減算し、その減算結果を入力値としてフィルタ部164に出力する。フィルタ部164は、減算器162からの入力値をそのまま出力値としてPID制御器166に出力する。
PID制御器166は、フィルタ部164の出力値に基づき、給気用ファン12の回転数を算出する。ここで、PID制御器166は、予め定められた設定値に基づき、フィルタ部164の出力値が大きいほど回転数が上昇するよう算出を行うものとする。なお、第2の制御方法の場合には、フィルタ部164を設けずに、減算器162の減算結果を入力値として、PID制御器166に直接出力する形態としてもよい。また、加算器167及びフィルタ部168の動作は、第1の制御方法での動作と同様である。
このように、第2の制御方法を採用する場合には、CO2濃度については通常のPID制御ループとし、外気導入量に関するPID制御ループは動作しない構成とする。これにより、CO2濃度センサ11で計測される排気或いは還気のCO2濃度を、CO2濃度の上限値を超えないよう制御できるとともに、後述する外気導入量最適化部17で算出されるCO2濃度設定と略同等となるよう制御することができる。
なお、第1の制御方法及び第2の制御方法の何れを採用するかは、特に問わないものとするが、例えば、居室2の環境に応じて定めることが好ましい。また、外気導入量制御部16において、フィルタ部163、フィルタ部164のフィルタ係数等を切り替えることで、両制御方法を切り替え可能に構成する形態としてもよい。
図1に戻り、外気導入量最適化部17は、マイコンやPC(Personal Computer)等のコンピュータであって、外気導入量の制御に係る外気導入量設定やCO2濃度設定を算出する。以下、外気導入量最適化部17の構成について説明する。
図4は、外気導入量最適化部17の構成例を模式的に示す図である。同図に示すように、外気導入量最適化部17は、記憶部1711、表示部1712、外気情報取得部1713、居室内情報取得部1714、比エンタルピー予測部1715、外気CO2濃度予測部1716、居室内CO2発生量予測部1717、居室内CO2発生量算出部1718、ピークシフト時間設定入力部1719、外気処理エネルギー最適化部1720、最適外気導入量出力部1721、最適CO2濃度設定出力部1722及び誤差修正部1723を備える。
また、外気導入量最適化部17は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のコンピュータ構成の他、キーボード等の入力デバイス、気象予測等を提供する外部装置と通信するための通信デバイス等を備えるものとする(何れも図示せず)。
なお、上述した外気情報取得部1713、居室内情報取得部1714、比エンタルピー予測部1715、外気CO2濃度予測部1716、居室内CO2発生量予測部1717、居室内CO2発生量算出部1718、ピークシフト時間設定入力部1719、外気処理エネルギー最適化部1720、最適外気導入量出力部1721、最適CO2濃度設定出力部1722及び誤差修正部1723の何れか又は全てを、プロセッサとプログラムとの協働により実現させるソフトウェア構成としてもよいし、専用のプロセッサ等で実現させるハードウェア構成としてもよい。
記憶部1711は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Disk)等の記憶装置を有し、外気導入量最適化部17が動作するための各種プログラムや設定情報を記憶している。また、記憶部1711は、CO2濃度センサ11や外気CO2濃度センサ13等の外部から入力される各種計測値の他、これら計測値から外気導入量最適化部17の各部或いは他の装置で導出される各種データ(例えば、外気の比エンタルピー、給気の比エンタルピー、外気のCO2濃度、居室2内のCO2発生量等)を履歴情報として蓄積する。
表示部1712は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスを有し、図示しないプロセッサの制御に従い、各種の情報(例えば、図7、図8に示すグラフ)やユーザインタフェース(GUI)等を表示する。
外気情報取得部1713は、風量センサ15で計測される外気の風量(外気風量)、外気CO2濃度センサ13で計測される外気のCO2濃度(外気CO2濃度)を取得する。居室内情報取得部1714は、CO2濃度センサ11(或いは室内CO2濃度センサ31)で計測される居室2内のCO2濃度(居室内CO2濃度)を取得する。
比エンタルピー予測部1715は、外気導入量を最適化する時間帯(以下、最適化対象時間という)における、外気の比エンタルピー及び居室2内への給気の比エンタルピーを予測する。ここで、最適化対象時間とは、後述する外気処理エネルギー最適化部1720の機能を有効化する時間帯であって、図示しない入力デバイス等を介して、任意の時間帯を設定することが可能であるとする。なお、外気処理エネルギー最適化部1720では、自己の機能を無効化する最適化対象時間以外の時間帯(後述するピークシフト時間は含まず)では、CO2濃度設定として居室内CO2濃度の上限値を外気導入量制御部16に出力することで、居室内CO2濃度上限値に基づく通常の外気導入量制御を行うものとする。
また、外気の比エンタルピー及び給気の比エンタルピーの予測方法は、特に問わないものとする。例えば、記憶部1711に履歴情報として記憶された過去の外気の比エンタルピー、給気の比エンタルピーに基づき、最適化対象時間での比エンタルピーを予測する形態としてもよい。また、気象予測から得られる将来の所定時間分の外気温度・湿度等を用いて、下記式(4)等により最適化対象時間での比エンタルピーを予測(算出)する形態としてもよい。
外気CO2濃度予測部1716は、最適化対象時間における、外気のCO2濃度(外気CO2濃度)を予測する。ここで、外気CO2濃度の予測方法は、特に問わないものとする。例えば、記憶部1711に履歴情報として記憶された過去の外気CO2濃度に基づき、最適化対象時間での外気CO2濃度を予測する形態としてもよい。また、気象予測から得られる将来の所定時間分の外気温度・湿度等を用いて、最適化対象時間での外気CO2濃度を予測(算出)する形態としてもよい。
また、図5に示すように、外気CO2濃度の変化量が1日を通じて所定の範囲内に収まるような場合、その平均値や代表値等の固定値を、最適化対象時間での外気CO2濃度の予測値とする形態としてもよい。ここで、図5は、外気CO2濃度の時間経過の一例を示す図であり、4地点での計測結果L11〜L14を示している。同図において、縦軸は外気CO2濃度(ppm)を表し、横軸は時間経過(1〜24時)を表している。ここで、計測結果L11〜L14は、1日を通じて370〜420ppmの範囲で推移していることが分かる。このような場合、この範囲の平均となる390ppmや代表値としての400ppm等を、最適化対象時間での外気CO2濃度の予測値としてもよい。
図4に戻り、居室内CO2発生量予測部1717は、最適化対象時間における、居室2内のCO2発生量(居室内CO2発生量)を予測する。ここで、居室内CO2発生量の予測方法は、特に問わないものとする。例えば、記憶部1711に履歴情報として記憶された過去の居室内CO2発生量に基づき、最適化対象時間での居室内CO2発生量を予測する形態としてもよい。また、気象予測から得られる将来の所定時間分の外気温度・湿度等を用いて、最適化対象時間での居室内CO2発生量を予測(算出)する形態としてもよい。
居室内CO2発生量算出部1718は、外気情報取得部1713及び居室内情報取得部1714で取得された外気CO2濃度と居室内CO2濃度とに基づき、下記式(1)を用いることで、現在の居室内CO2発生量C(mL/h)を算出する。ここで、x1は、居室内情報取得部1714により取得される居室内CO2濃度(ppm=mL/m3)であり、x2は、外気情報取得部1713により取得される外気CO2濃度(ppm=mL/m3)である。また、Foaは、現在の外気導入量(m3/h)であり、外気情報取得部1713により取得される風量センサの計測値(風量)に相当する。
Figure 2013185768
ピークシフト時間設定入力部1719は、外気処理部10での外気処理に要するエネルギーを、最適化対象時間よりも低下させたい時間帯(以下、ピークシフト時間という)を設定するための機能部である。例えば、ピークシフト時間設定入力部1719は、図示しない入力デバイス及び表示部1712に表示されたピークシフト時間の入力を促すGUIと協働し、入力されたピークシフト時間(例えば、10時〜11時)を設定情報として記憶部1711等に保持する。
外気処理エネルギー最適化部1720は、RTC(Real Time Clock)等の計時部(図示せず)で計時される時刻に基づき、最適化対象時間及びピークシフト時間の間、比エンタルピー予測部1715、外気CO2濃度予測部1716、居室内CO2発生量予測部1717で予測された各予測値等を用いて、最適化対象時間及びピークシフト時間における外気導入量設定或いは室内CO2濃度設定を導出する。
具体的に、外気処理エネルギー最適化部1720は、下記式(2)を、最適化変数となるFoa[k]に関する線形計画問題として算出する。
Figure 2013185768
上記式(2)において、k(1〜n:但しnは整数)は最適化対象時間の時間範囲に対応した添え字である。Q[k]は、最適化対象時間[k]における、外気処理エネルギー(kw)であり、w[k]は、最適化対象時間[k]における重み係数である。なお、w[k]のデフォルト値は“1”であり、ピークシフト時間設定入力部1719で設定されたピークシフト時間の時、w[k]を1より大きな所定値とされる。
また、上記式(2)において、x1[k]は、最適化対象時間[k]における、居室内CO2濃度(ppm=mL/m3)であり、x1_sv[k]は、最適化対象時間[k]における、居室内CO2濃度の上限値(ppm=mL/m3)である。なお、x1_sv[k]は、最適化対象時間[k]によらず固定値としてもよい。また、Foa[k]は、最適化対象時間[k]における、外気導入量(m3/h)である。
上記式(2)のうち、外気処理エネルギーQ[k]は、比エンタルピー予測部1715で予測された外気の比エンタルピー及び給気の比エンタルピーを用いて、下記式(3)により導出される。なお、h1[k]は、最適化対象時間[k]における、給気の比エンタルピー(kW/m3)、h2[k]は、最適化対象時間[k]における、外気の比エンタルピー(kW/m3)である。また、tは、最適化対象時間の時間単位(例えば、h:hour)である。
Figure 2013185768
上記式(3)において、給気の比エンタルピーh1[k]と、外気の比エンタルピーh2[k]との算出に係る、比エンタルピーhの計算式は、下記式(4)で与えられる。
Figure 2013185768
なお、上記式(4)において、Caは、空気の比重(kg/m3)であり、Cpaは、空気の定圧比熱(kJ/(kg・K))であり、Cpwは、水蒸気の定圧比熱(kJ/(kg・K))である。また、r0は0°のときの水の蒸発熱(kJ/kg)であり、Tは外気或いは給気の空気温度(℃)、Xは外気或いは給気の絶対湿度(kg/kgDA)である。
また、上記式(2)において、室内CO2濃度x1[k]は、最適化対象時間の開始時点の室内CO2濃度x0を用いて、下記式(5)により帰納的に計算する。ここで、下記式(5)は、最適化変数Foa[k]に関する非線形の式となっているが、新たな最適化変数として“1÷(Foa[k]×t+V1)を導入することにより、x[k]に関する線形計画問題として算出することができる。
Figure 2013185768
上記式(5)において、x1[k+1]は、最適化対象時間[k+1]における、室内CO2濃度(ppm=mL/m3)、C[k]は、居室内CO2発生量予測部1717で予測された、最適化対象時間[k]における、居室内CO2発生量(mL/h)である。また、V1は、居室2の容積(m3)、X2[k]は、外気CO2濃度予測部1716で予測された、最適化対象時間[k]における、外気CO2濃度(ppm=mL/m3)である。
なお、外気処理エネルギー最適化部1720は、最適化対象時間及びピークシフト時間以外の間、外気導入量Foa[k]の導出を停止するとともに、室内CO2濃度x1[k]の代わりに、室内CO2濃度の上限値の出力を行うものとする。
ここで、上記各式により導出される外気導入量Foa[k]、外気導入量Foa[k]は、最適化対象時間(ピークシフト時間)において、外気処理エネルギーを最小化するための条件となる。そのため、この条件に応じた風量で給気用ファン12のファンを回転させることで、最適化対象時間における外気処理エネルギーを最小化することができる。
最適外気導入量出力部1721は、上記式(2)に基づき外気処理エネルギー最適化部1720により導出された外気導入量Foa[k]を、外気導入量設定として外気導入量制御部16に出力する。また、最適CO2濃度設定出力部1722は、上記式(5)に基づき外気処理エネルギー最適化部1720により導出された外気導入量Foa[k]を、室内CO2濃度設定として外気導入量制御部16に出力する。
ここで、最適外気導入量出力部1721及び最適CO2濃度設定出力部1722は、RTC等の計時部(図示せず)で計時される時刻に基づき、この時刻に対応する外気導入量設定或いは室内CO2濃度設定を、外気導入量制御部16に出力する。なお、上述したように、外気導入量制御部16には、外気導入量Foa[k]及び室内CO2濃度設定の何れか一方が出力されればよいため、最適外気導入量出力部1721及び最適CO2濃度設定出力部1722の何れか一方のみが動作する排他構成としてもよい。
誤差修正部1723は、最適化対象時間及びピークシフト時間の間、居室内CO2発生量算出部1718が算出した現在の居室内CO2発生量と、この現在時刻について居室内CO2発生量予測部1717が予測した居室内CO2発生量とを比較し、両値の差が所定の閾値以内か否かを判定する。誤差修正部1723は、両値の差が閾値を超えると判定した場合、居室内CO2発生量予測部1717を動作させることで予測値を新たに算出させ、この新たな予測値を用いて外気処理エネルギー最適化部1720を動作させる。
誤差判定の対象は居室内CO2発生量予測部1717の予測値に限らず、比エンタルピー予測部1715や、外気CO2濃度予測部1716の予測値についても同様に処理することができる。例えば、外気CO2濃度予測部1716の予測値と、外気CO2濃度センサ13の実測値との差が、所定の閾値を超えた場合には、外気CO2濃度予測部1716に新たな予測値を算出させる形態としてもよい。また、比エンタルピー予測部1715の予測値となる外気の比エンタルピー及び給気の比エンタルピーの何れか一方又は両方で、対応する実測値との差が所定の閾値を超えた場合には、その差(誤差)の生じた予測値を、比エンタルピー予測部1715に新たに算出させる形態としてもよい。
なお、比較の対象となる現在の外気の比エンタルピー及び給気の比エンタルピーは、誤差修正部1723が、上記式(4)等を用いて、現在の外気及び居室2内の空気の状態から算出するものとする。また、一の予測値について実測値との差が所定の閾値を超えた場合、比エンタルピー予測部1715、外気CO2濃度予測部1716及び居室内CO2発生量予測部1717の全てで、予測値の再算出を行わせる形態としてもよい。
以下、図6を参照し、上述した外気導入量最適化部17の動作について説明する。ここで、図6は、外気導入量最適化部17が実行する外気導入量最適化処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ピークシフト時間設定入力部1719では、図示しない入力デバイス等を介して、ピークシフト時間の入力を受け付ける(ステップS11)。なお、ピークシフト時間の入力が行われない場合、ピークシフト時間を無設定とすることで、ステップS12に移行するものとする。
比エンタルピー予測部1715、外気CO2濃度予測部1716及び居室内CO2発生量予測部1717は、最適化対象時間における予測値(外気・給気の比エンタルピー、外気CO2濃度及び居室内CO2発生量)を各々算出する(ステップS12)。
続いて、外気処理エネルギー最適化部1720は、ステップS12で算出された各予測値を用いて、外気処理エネルギーを最小化する外気導入量或いは室内CO2濃度を算出する(ステップS13)。ここで、外気処理エネルギー最適化部1720は、図示しない計時部で計時される時刻に基づき、現在時刻がステップS11で入力されたピークシフト時間に該当するか否かを判定する(ステップS14)。
ここで、ピークシフト時間外と判定した場合(ステップS14;No)、外気処理エネルギー最適化部1720は、上記式(2)のw[k]を“1”に設定し(ステップS15)、ステップS17に移行する。また、ピークシフト時間内と判定した場合(ステップS14;Yes)、外気処理エネルギー最適化部1720は、上記式(2)のw[k]を“1”より大きな所定値に設定し(ステップS16)、ステップS17に移行する。
続いて、最適外気導入量出力部1721及び最適CO2濃度設定出力部1722は、図示しない計時部で計時される時刻に基づき、この時刻に応じた外気導入量Foa[k]或いは室内CO2濃度設定を、外気導入量制御部16に出力する(ステップS17)。
次いで、誤差修正部1723は、最適化に用いた予測値と、現在の計測値とを比較し、その誤差が所定の閾値以内か否かを判定する(ステップS18)。ここで、誤差が閾値を超えると判定した場合(ステップS18;No)、外気処理エネルギー最適化部1720は、ステップS12に再び戻ることで予測値を新たに算出させる。
ステップS18において、誤差が閾値以内と判定した場合(ステップS18;Yes)、外気処理エネルギー最適化部1720は、図示しない計時部で計時される時刻に基づき、最適化対象時間が終了したか否かを判定する(ステップS19)。ここで、最適化対象時間中と判定した場合には(ステップS19;No)、ステップS14に再び戻る。また、ステップS19において、最適化対象時間が終了したと判定した場合(ステップS19;Yes)、外気処理エネルギー最適化部1720は、居室内CO2濃度の上限値に基づき外気導入量を制御するモードに変更し(ステップS20)、処理を終了する。
以下、図7及び図8を参照して、上記外気導入量最適化処理による処理結果の一例について説明する。
図7は、上記外気導入量最適化処理による外気導入量の時間推移の一例を示す図である。また、図8は、上記外気導入量最適化処理による居室内CO2濃度の時間推移の一例を示す図であり、図7の各時間と対応している。
図7において、縦軸は外気導入量(m3/h)を表しており、横軸は時刻(1時〜24時)を表している。また、図8において、縦軸は居室内CO2濃度(ppm)を表しており、横軸は時刻(1時〜24時)を表している。なお、図7及び図8では、最適化対象時間は1時〜24時となっている。また、居室内CO2濃度の上限値は1000(ppm)となっている。
図7において、外気導入量L21は、ピークシフト時間が設定されていない場合(以下、通常最適化時という)での外気導入量を表している。また、外気導入量L22は、ピークシフト時間として10時〜11時が設定された場合での外気導入量を表している。また、図8において、居室内CO2濃度L31は、ピークシフト時間が設定されていない場合での外気導入量を表している。また、居室内CO2濃度L32は、ピークシフト時間として10時〜11時が設定された場合での外気導入量を表している。
ここで、外気導入量L21と、外気導入量L22とを比較すると、外気導入量L21では、外気導入量のピークが11時辺りに存在するのに対し、外気導入量L22では、外気ピークシフト時間に先立つ7時辺りより急峻に立ち上がり、9時辺りでピークを迎える。また、居室2の居室内CO2濃度を参照すると、外気導入量L22に対応する居室内CO2濃度L32では、外気導入量のピークを早めに迎えるため、外気導入量L21に対応する居室内CO2濃度L31よりもなだらかに変化する。そして、居室内CO2濃度L31及び居室内CO2濃度L32の何れにおいても、上限値1000ppmを超過することなく推移していく。
このように、上記の外気導入量最適化処理を実行することで、最適化対象時間において外気処理に要するエネルギーを最小化(最適化)することができる。また、ピークシフト時間設定入力部1719で設定されたピークシフト時間において、このピークシフト時間におけるエネルギーのピークを他の時間帯に効率的に移行させることできる。
図1に戻り、還気処理部20は、外気処理部10と同様にファンとコイルを有し(何れも図示せず)、ファンが運転することにより取り込まれる還気の温度及び湿度の少なくとも一つを、冷水或いは温水を用いて調整する。また、還気処理部20は、調整した還気を、ダクト40を通じて給気ユニット30に送風する。なお、還気処理部20は、ファンとコイルをパッケージ化して居室2内に配置する構成としてもよく、この場合、還気処理部20は、居室2内の空気を直接取り込み、ダクト40を介さずに居室2内に給気を送風する。
給気ユニット30では、外気処理部10から送風された外気と、還気処理部20から送風された還気とが混合された空気がダクト40を介して取り込まれ、取り込まれた空気が居室2内に給気される。
以上のように、本実施形態の空調制御装置1によれば、最適化対象時間における外気の状態の影響を予測し、この予測値に基づき算出した外気処理に要するエネルギーを最小化(最適化)する条件(外気導入量設定、居室内CO2濃度設定)の応じた回転数で給気用ファン12を動作させることできる。これにより、最適化対象時間において外気処理に要するエネルギーを最小化(最適化)することができるため、最適化対象時間を通した積算値の観点において、外気処理に要するエネルギーを効率的に削減することができる。また、最適化対象時間内のピークシフト時間において、当該ピークシフト時間でのエネルギーのピークを、他の時間帯に効率的に移行させることができるため、ピーク時間帯におけるエネルギーを低減するピークシフトを実現できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。また、上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、外気処理部10と還気処理部20とを個別の構成としたが、これに限らず、図9に示すように、一体化した構成としてもよい。
ここで、図9は、空調制御装置1の他の構成例を示す図である。図9に示す構成では、外気処理部10及び還気処理部20に代えて、外気・還気処理部50を備えている。なお、図1と同様の構成要素について、同一の符号を付与し説明を省略する。
外気・還気処理部50において、外気・還気混合部18は、外気と還気との混合比率を調整するダンパ等の機構を備え(図示せず)、ダンパの開度に基づいて、外気と還気とを混合する。外気・還気混合部18で混合された空気は、外気用コイル14にて温度及び湿度の少なくとも一方が冷水或いは温水で調整され、給気用ファン12にて給気ユニット30に送風される。また、この構成において、外気導入量制御部16は、風量センサ15で計測された外気風量が、外気導入量最適化部17で算出された外気導入量設定と等しくなるように、外気・還気混合部18のダンパ開度を制御する。なお、外気導入量制御部16は、CO2濃度センサ11で計測された排気或いは還気のCO2濃度が、外気導入量最適化部17で算出されるCO2濃度設定と等しくなるよう、外気・還気混合部18のダンパ開度を制御する形態としてもよい。
また、上記実施形態では、外気導入量最適化部17を、居室2に併設される外気処理部10が備える構成を説明したが、これに限らず、例えば図10に示すように、外気処理部10の外部に存在する外部装置が備える構成としてもよい。
ここで、図10は、ビル管理システム3の構成を模式的に示す図である。ビル管理システム3では、ビル内の各居室2を空調制御の対象としており、居室2毎に空調制御装置1Aが設置されている。ここで、空調制御装置1Aは、外気導入量最適化部17を取り除いたものであり、当該空調制御装置1Aの外気導入量制御部16は、中央監視装置60から入力される外気導入量設定或いは室内CO2濃度設定に基づき、給気用ファン12の回転数の設定値を制御する(何れも図示せず)。
中央監視装置60は、ビル管理システム3内の外気処理部10Aを管理するサーバ装置等であって、LAN(Local Area Network)等のネットワークN1を介して、各空調制御装置1A(外気処理部10)と通信可能に接続されている。ここで、中央監視装置60は、外気導入量最適化部17を備え、各空調制御装置1Aで計測される外気及び居室2内の空気の状態値に基づいて、外気導入量設定或いは室内CO2濃度設定を個別に算出し、ネットワークN1を介して、対応する空調制御装置1Aの外気導入量制御部16に入力する。これにより、各居室2の空調制御を上記実施形態と同様に行うことができるため、一の外気導入量最適化部17により、各居室2を集中管理することができる。
なお、図10の構成の場合、空調制御装置1Aの各々が備える外気CO2濃度センサ13を、ビル全体で一つ設けることで、センサコストを低減させることができる。また、外気導入量最適化部17を中央監視装置60に設けるのではなく、中央監視装置60とインターネット等のネットワークN2を介して接続される外部サーバ70に設ける形態としてもよい。この場合、外部サーバ70では、外気導入量最適化部17の機能をサービス(例えばWebサービス等)として中央監視装置60に提供する形態としてもよい。
また、上記実施形態の外気処理部10(外気導入量最適化部17)で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、上記実施形態の外気処理部10(外気導入量最適化部17)で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
1、1A 空調制御装置
2 居室
3 ビル管理システム
10 外気処理部
11 CO2濃度センサ
12 給気用ファン
13 外気CO2濃度センサ
14 外気用コイル
15 風量センサ
16 外気導入量制御部
161、162 減算器
163、164、168 フィルタ部
165、166 PID制御器
167 加算器
17 外気導入量最適化部
1711 記憶部
1712 表示部
1713 外気情報取得部
1714 居室内情報取得部
1715 比エンタルピー予測部
1716 外気CO2濃度予測部
1717 居室内CO2発生量予測部
1718 居室内CO2発生量算出部
1719 ピークシフト時間設定入力部
1720 外気処理エネルギー最適化部
1721 最適外気導入量出力部
1722 最適CO2濃度設定出力部
1723 誤差修正部
18 外気・還気混合部
20 還気処理部
30 給気ユニット
31 室内CO2濃度センサ
40 ダクト
50 外気・還気処理部
60 中央監視装置
70 外部サーバ
N1、N2 ネットワーク

Claims (10)

  1. 外気の空調処理を行う外気処理手段と、前記外気処理手段で調整された外気を空調制御対象の室内に供給する給気手段とを有する空調制御装置において、
    前記外気処理手段は、
    前記外気の調整を行う外気コイルと併せて設置され、ファンの回転数に応じた量の外気を前記外気コイルに取り込むとともに、当該外気コイルで調整された外気を前記回転数に応じた風量で前記給気手段に送風する給気用ファンと、
    前記給気用ファンにより送風される外気の風量を計測する風量センサと、
    将来の所定期間における前記外気及び前記室内の空気の状態の予測値に基づき、当該所定期間における前記空調処理に要する外気処理エネルギーを最小化する前記外気の風量に係る条件を算出する外気導入量最適化手段と、
    前記風量センサで計測される風量が、前記外気導入量最適化手段で算出された前記条件に応じた風量に追従するように、前記給気用ファンの回転数を制御する外気導入量制御手段と、
    を備える空調制御装置。
  2. 前記外気導入量最適化手段は、
    前記所定期間における前記空調処理前の外気の状態を予測する第1予測手段と、
    前記所定期間における前記室内の空気の状態を予測する第2予測手段と、
    前記第1予測手段及び前記第2予測手段の予測値に基づき、前記外気の調整に要するエネルギーを最小化する前記外気の風量に係る条件を算出する外気処理エネルギー最適化手段と、
    を備える請求項1に記載の空調制御装置。
  3. 前記第1予測手段は、前記所定期間における前記外気の状態として、当該外気のエンタルピーと当該外気の二酸化炭素濃度とを予測し、
    前記第2予測手段は、前記所定期間における前記室内の空気の状態として、当該室内での二酸化炭素発生量と前記給気手段が前記室内に供給する給気のエンタルピーとを予測し、
    前記外気処理エネルギー最適化手段は、前記第1予測手段及び前記第2予測手段の予測値を用いて、前記所定期間における前記外気処理エネルギーが最小で、且つ前記室内の二酸化炭素濃度が所定の規定値以下となることを条件とする最適化問題を解くことで、前記外気の風量に係る条件を算出する請求項2に記載の空調制御装置。
  4. 外気処理エネルギー最適化手段は、前記外気の風量に係る条件として、前記外気の前記室内への導入量又は当該導入量で前記給気用ファンを運転したときの前記室内の二酸化炭素濃度を算出する請求項2又は3に記載の空調制御装置。
  5. 前記外気導入量最適化手段は、前記所定期間のうち、ピークシフト時間となる特定時間帯の指定を受け付ける設定入力手段を更に備え、
    前記外気処理エネルギー最適化手段は、前記所定期間のうち、前記ピークシフト時間における前記外気処理エネルギーのピークを、当該ピークシフト時間以外の他の時間帯にシフトさせる請求項1〜4の何れか一項に記載の空調制御装置。
  6. 前記室内の空気の状態を計測する室内状態センサを更に備え、
    前記外気導入量制御手段は、前記室内状態センサで計測される前記室内の空気の状態が所定の規定値を超える場合、前記給気用ファンの回転数が増加するよう制御する請求項1〜5の何れか一項に記載の空調制御装置。
  7. 前記外気導入量最適化手段は、前記室内状態センサで計測される前記室内の空気の状態と、当該計測時における前記第2予測手段の予測値が示す前記室内の空気の状態との差が所定の閾値を超えた場合に、前記第2予測手段による予測を実行させる誤差修正手段を更に備える請求項6に記載の空調制御装置。
  8. 前記調整前の外気の状態を計測する外気状態センサを更に備え、
    前記誤差修正手段は、前記外気状態センサで計測される外気の状態と、当該計測時における前記第1予測手段の予測値が示す前記外気の状態との差が所定の閾値を超えた場合に、前記第1予測手段による予測を実行させる、
    請求項7に記載の空調制御装置。
  9. 前記外気導入量最適化手段は、空調制御対象となる複数の前記室内を備えた建屋の監視システム又は当該監視システムと通信可能に接続される外部装置に設けられる請求項1〜8の何れか一項に記載の空調制御装置。
  10. 風量計測手段が、外気の調整を行う外気コイルと併せて設置され、ファンの回転数に応じた量の外気を前記外気コイルに取り込むとともに、当該外気コイルで調整された外気を前記回転数に応じた風量で送風する給気用ファンから送風された外気の風量を計測し、
    外気導入量最適化手段が、将来の所定期間における前記外気及び前記室内の空気の状態の予測値に基づき、当該所定期間における前記空調処理に要する外気処理エネルギーを最小化する前記外気の風量に係る条件を算出し、
    外気導入量制御手段が、前記風量センサで計測される風量が前記外気導入量最適化手段で算出された前記条件に応じた風量に追従するように、前記給気用ファンの回転数を制御する、
    ことを含む空調制御方法。
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