JP2013184710A - 包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】軟包装袋の形状を保持し、軟包装袋と成形容器とを一体化して陳列スペースの省スペース化を実現する。
【解決手段】包装体10は、上端部13が閉じられ下端部14の開口からパウチ容器30を出し入れ可能な筒形状を有し、パウチ容器30を支える支持片18が下端部14に設けられた筒状台紙11と、筒状台紙11の外面に貼着された成形容器40とを備える。また、包装体10は、成形容器40の形状に追従して装着された筒状シュリンクフィルム12を有し、筒状シュリンクフィルム12を介して成形容器40が筒状台紙11の外面に貼着されている。
【選択図】図4
【解決手段】包装体10は、上端部13が閉じられ下端部14の開口からパウチ容器30を出し入れ可能な筒形状を有し、パウチ容器30を支える支持片18が下端部14に設けられた筒状台紙11と、筒状台紙11の外面に貼着された成形容器40とを備える。また、包装体10は、成形容器40の形状に追従して装着された筒状シュリンクフィルム12を有し、筒状シュリンクフィルム12を介して成形容器40が筒状台紙11の外面に貼着されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、包装体に関する。
シャンプーや洗剤などのトイレタリー商品は、詰め替え用のパウチ容器などの軟包装袋からプラスチックボトル等の成形容器に内容物を詰め替えて使用されることが多い。一般的に、パウチ容器などの軟包装袋と成形容器とは別々に販売されているが、例えば、同じ内容物が充填された軟包装袋と成形容器を二つ一組にして袋に入れてセット販売される場合がある。
なお、本発明に関連する技術として、付属物品を収容する袋が設けられたラベルを備えるラベル付き成形容器が提案されている(特許文献1参照)。
ところで、軟包装袋と成形容器を二つ一組にして袋に入れてセット販売する場合、軟包装袋は保形性が悪いので陳列させにくいという問題がある。さらに、軟包装袋と成形容器との間に、またこれら容器と袋との間に余分なスペースが発生し、大きな陳列スペースを要するという問題がある。また、商品を段積みして陳列スペースを小さくしたいという要望もあるが、かかる販売形態では商品を段積みすることはできない。
本発明に係る包装体は、上端部が閉じられ下端部の開口から軟包装袋を出し入れ可能な筒形状を有し、前記軟包装袋を支える支持部が前記下端部に設けられた包装体基部と、前記包装体基部の外面に貼着された成形容器とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、軟包装袋を包装体基部の内部に収容し、成形容器を包装体基部の外面に貼着して、軟包装袋と成形容器とを一体化することができる。即ち、包装体基部により軟包装袋の保形性を保ち、その状態で各容器が結束されているため、商品を陳列しやすくなり、軟包装袋と成形容器との間に大きなスペースが発生することを防止することができる。したがって、上記構成によれば、セット販売時の商品の見栄えがよく、陳列スペースを省スペース化できる。
本発明に係る包装体において、前記軟包装袋は、一対の胴部シート、及び前記一対の胴部シートの間に内側に折り込まれて挿入され、底ガセット部を形成する底ガセットシートから構成されたパウチ容器であり、前記支持部は、前記下端部から延出する片を内側に折り曲げて、前記パウチ容器の下端部から前記一対の胴部シートの間に差し込まれる支持片とした構成とすることが好適である。
当該構成によれば、詰め替え用の軟包装袋として広く使用されているパウチ容器(底ガセット部を有し、自立可能な所謂スタンディングパウチ)が販売時や運搬時において包装体基部から抜け落ちることを十分に防止できる。また、一対の胴部シートの間に支持片を差し込むという簡単な構造によりパウチ容器を支持できるため、パウチ容器の出し入れが容易である。
当該構成によれば、詰め替え用の軟包装袋として広く使用されているパウチ容器(底ガセット部を有し、自立可能な所謂スタンディングパウチ)が販売時や運搬時において包装体基部から抜け落ちることを十分に防止できる。また、一対の胴部シートの間に支持片を差し込むという簡単な構造によりパウチ容器を支持できるため、パウチ容器の出し入れが容易である。
本発明に係る包装体において、前記包装体基部は、前記上端部に、前記パウチ容器の前記下端部から前記一対の胴部シートの間に差し込み可能な延出部を有する構成とすることが好適である。
当該構成によれば、一の包装体の延出部を、他の包装体に収容されたパウチ容器(スタンディングパウチ)の底に差し込んで、一の包装体の上に他の包装体を段積みすることができる。このとき、延出部は底ガセットシートの折り目線に当接して、スタンディングパウチが動かないようにすることが好ましい。なお、かかる段積み形態では、一の包装体の成形容器上に他の包装体の成形容器を配置することが好ましい。
当該構成によれば、一の包装体の延出部を、他の包装体に収容されたパウチ容器(スタンディングパウチ)の底に差し込んで、一の包装体の上に他の包装体を段積みすることができる。このとき、延出部は底ガセットシートの折り目線に当接して、スタンディングパウチが動かないようにすることが好ましい。なお、かかる段積み形態では、一の包装体の成形容器上に他の包装体の成形容器を配置することが好ましい。
また、延出部を有する構成において、前記包装体基部には、上下方向に沿った2本の折り目線により前面部と後面部とが形成されており、前記下端部から当該折り目線のうち少なくとも一方に沿って切り込まれたカット線、又は当該折り目線のうち少なくとも一方から前記下端部に亘るカット部が形成されていることが好適である。
当該構成によれば、カット線又はカット部により一の包装体を他の包装体に深く差し込むことができる。これにより、上記段積み形態の安定性が向上する。
当該構成によれば、カット線又はカット部により一の包装体を他の包装体に深く差し込むことができる。これにより、上記段積み形態の安定性が向上する。
本発明に係る包装体において、前記包装体基部は、前記軟包装袋が収容される部分から横方向に張り出した張り出し部を有し、当該張り出し部に前記成形容器が貼着されていることが好適である。
当該構成によれば、包装体基部の軟包装袋が収容される部分を避けて成形容器を貼着することにより、成形容器によって軟包装袋が隠れることを防止できる。包装体基部に不透明な基材を用いた場合には、例えば、軟包装袋が収容された部分に開口部を形成することで軟包装袋のデザインを見せることができる。
当該構成によれば、包装体基部の軟包装袋が収容される部分を避けて成形容器を貼着することにより、成形容器によって軟包装袋が隠れることを防止できる。包装体基部に不透明な基材を用いた場合には、例えば、軟包装袋が収容された部分に開口部を形成することで軟包装袋のデザインを見せることができる。
本発明に係る包装体において、前記成形容器は、シュリンクフィルムを介して前記包装体基部に貼着されていることが好適である。
本発明に係る包装体は、包装体基部により軟包装袋の形状を保持し、軟包装袋と成形容器とを一体化して陳列スペースの省スペース化を実現する。また、本発明に係る包装体は、段積み可能な形態とすることができ、段積みにより更なる省スペース化を可能とする。
図面を参照しながら、本発明に係る実施形態の一例である包装体10、及びその変形形態である包装体10x,10yについて以下詳細に説明する。
本明細書では、筒形状を有する包装体基部の軸方向端部のうち閉じられた一方の端部を「上端部」とし、他方の端部を「下端部」とする。下端部は、通常、包装体の販売時に上端部よりも鉛直下方に位置して商品陳列棚に接触する。また、包装体では、上端部と下端部とを結ぶ方向を「上下方向」とし、上下方向に直交する方向を「水平方向」とする。
実施形態では、包装体基部として、2本の折り目線17a,17bを有する筒状台紙11を例示するが、包装体基部は、折り目線17a,17bを有さない形態であってもよい。以下では、上記水平方向のうち、折り目線17a,17bを結ぶ方向を「横方向(又は幅方向)」と称し、横方向に直交する方向を「前後方向(又は厚み方向)」と称する。また、筒状台紙11は、後述するように延出部23を有するが、包装体基部は、延出部23を有さず段積みを想定しない形態であってもよい。なお、延出部23を有さず上端部がフラットな形態であっても、例えば、下端部から折り目線17a,17bの少なくとも一方に沿ったカット線を形成して、一の包装体基部の上部に他の包装体基部の下部を差し込めるようにして段積みを可能にしてもよい。
また、実施形態では、包装体基部の内部に収容される軟包装袋として、スタンディングパウチであるパウチ容器30を例示するが、軟包装袋は、所謂、平パウチやサイドガセットパウチなどの形態を含む、可撓性シートによって袋状に形成された容器のいずれの形態であってもよい。
また、実施形態では、包装体基部の外面に貼着される成形容器として、プラスチックボトルである成形容器40を例示するが、成形容器は、瓶や金属缶、紙製容器などを含む他の容器形態であってもよい。
以下、図1〜図3を参照しながら、包装体10の構成について詳説する。
図1は、包装体10を示す正面図、図2は、包装体10の底面図である。図3は、包装体10の筒状台紙11のみを抜き出して示す平面図である。図1では、筒状台紙11の内部に収容されたパウチ容器30を一点鎖線で示し、パウチ容器30の外部から見える部分に網目ハッチングを、貼着部22に斜線ハッチングをそれぞれ付する。また、図1,2では、筒状シュリンクフィルム12にドットハッチングを付する。
図1は、包装体10を示す正面図、図2は、包装体10の底面図である。図3は、包装体10の筒状台紙11のみを抜き出して示す平面図である。図1では、筒状台紙11の内部に収容されたパウチ容器30を一点鎖線で示し、パウチ容器30の外部から見える部分に網目ハッチングを、貼着部22に斜線ハッチングをそれぞれ付する。また、図1,2では、筒状シュリンクフィルム12にドットハッチングを付する。
図1〜図3に示すように、包装体10は、上端部13が閉じられ下端部14の開口からパウチ容器30を出し入れ可能な筒形状を有し、パウチ容器30を支える支持片18が下端部14に設けられた筒状台紙11と、筒状台紙11の外面に貼着された成形容器40とを備える。また、包装体10は、成形容器40の形状に追従して装着された筒状シュリンクフィルム12を有する。そして、成形容器40は、筒状シュリンクフィルム12を介して筒状台紙11の外面に貼着されている。即ち、包装体10は、パウチ容器30を収容する筒状台紙11に、成形容器40を包装する筒状シュリンクフィルム12を貼着した形態を有する。
包装体10は、被包装物として、パウチ容器30及び成形容器40を備える。パウチ容器30は、例えば、所謂詰め替え用パウチであって、パウチ容器30及び成形容器40には同じ内容物が充填されている。
パウチ容器30は、前面シート31と、後面シート32と、底ガセットシート33とを備え、各シートの端縁同士が接合されて容器内部空間を形成した一般的な詰め替え用のスタンディングパウチである。前面シート31及び後面シート32は、パウチ容器30の胴部(前面部及び後面部)を構成する胴部シートであり、底ガセットシート33は、前面シート31と後面シート32との間に内側に折り込まれて挿入され、底ガセット部を形成するシートである。パウチ容器30は、底ガセットシート33が展開することにより上方から下方に向かって次第に厚みが大きくなって膨らみ自立性を発現する。なお、各シートは樹脂フィルムにより構成されることが好適である。各シートには、通常、内容物の商品名や原材料、使用上の注意事項等の商品説明、その他各種デザインなどを表示するための印刷層(図示せず)が設けられる。
成形容器40は、径方向に切断した断面が略円形状であり上部が縮径して内容物の注出口が形成された胴部41と、胴部41の注出口を開閉するキャップ部42とを備えた一般的なプラスチックボトルである。パウチ容器30は折り曲げ可能な可撓性を有する軟包材容器であるのに対し、成形容器40は、可撓性のないハードボトルである。なお、胴部41の底には、窪み43が形成されている。
筒状台紙11は、内部にパウチ容器30を収容でき、外面に成形容器40を貼着可能な筒形状を有する台紙である。筒状台紙11は、上端部13側の開口が閉じられ、下端部14側のみが開口しており、上端部13から下端部14に向かって次第に膨出した形状を有する。かかる膨出形状は、パウチ容器30の形状に対応したものであって、下端部14の開口からパウチ容器30を内部に収容することで形成される。なお、筒状台紙11は、各容器の上下方向長さよりも長い上下方向長さを有し、パウチ容器30を折り曲げることなく収容可能な内部容積を有することが好適である。
また、筒状台紙11には、成形容器40が貼着される前面部15と、前面部15に対向配置される後面部16とが形成されている。前面部15及び後面部16は、同一の外形形状、外形寸法を有しており、上端部13の幅方向両側から上下方向に沿って延びた2本の折り目線17a,17bにより形成されている。上端部13では、その内面同士、即ち前面部15と後面部16の内面同士が接着剤等により接合されており、上端部13は幅方向に沿って平坦な形状を呈している。一方、下端部14では、前面部15と後面部16とが互いに離間するように幅方向中間部が膨出している。
なお、図3に示すように、折り目線17a,17bは、パウチ容器30が収容されていない状態では互いに略平行であるが、パウチ容器30を収容すると筒状台紙11の下部が膨らむため、図1に示すように、折り目線17a,17bの間隔は、上端部13から下端部14に向かって次第に狭くなっている。即ち、筒状台紙11の幅は、上端部13よりも下端部14の方がやや小さくなっている。
筒状台紙11には、内部に収容するパウチ容器30の形状を保持するのに適切な強度を有する材質、例えば、合成樹脂製シートを用いることもできるが、紙材を主基材とするシート(以下、「紙基材」という)を用いることが好適である。紙基材としては、紙のみからなる厚紙や紙製シートに各種樹脂をコーティング又は樹脂製シートを張り合わせた合成紙等が例示できる。なお、紙基材には、内容物の商品名や各種デザインなどを表示する印刷を設けることができる。以下、筒状台紙11は、不透明な紙基材から構成されるものとして説明する。
筒状台紙11は、例えば、紙基材を筒状にまるめて端縁同士を重ね合わせ、重ね合わせた部分同士を接着剤等により接合した後、軸方向に沿って折り目線17a,17bを形成してから上端部13の内面同士を接合することにより形成される。
また、筒状台紙11には、下端部14に2つの支持片18が設けられている。支持片18は、下端部14から延出する片を内側に折り曲げてなり、パウチ容器30の下端部から前面シート31と後面シート32との間に差し込まれてパウチ容器30を支える支持部である。より詳しくは、一の支持片18が前面部15に設けられており、前面シート31に沿うように差し込まれる。そして、他の支持片18が後面部16に設けられており、後面シート32に沿うように差し込まれる。これにより、パウチ容器30が筒状台紙11の内部から抜け落ちることなく安定に支持される。また、支持片18は、パウチ容器30を押し上げて下端部14から浮かした状態で支持することが好適である。
支持片18は、一対の胴部シートの間に差し込むことができ、好ましくは底ガセットシート33を押し上げることができる形状、寸法を有する。具体的には、パウチ容器30の幅方向両側に形成されたサイドシール部同士の間隔以下の幅(例えば、サイドシール部同士の間隔の50〜95%程度)、及びパウチ容器30の底の前後方向長さ(厚み)の1/2程度の上下方向長さを有することが好ましい。支持片18は、幅方向に延びた略矩形形状を有するが、支持片の形状はこれに限定されない。
また、筒状台紙11は、パウチ容器30が収容されている部分である収容部19から横方向に張り出した張り出し部20を有する。換言すると、筒状台紙11のうち、パウチ容器30を覆っている部分が収容部19、パウチ容器30を覆っていない部分が張り出し部20である。具体的には、張り出し部20が収容部19の幅方向片側から幅方向に張り出しており、筒状台紙11の幅をパウチ容器30(収容部19)の幅の1.2〜1.7倍程度とすることが好適である。
収容部19には、前面部15を構成する紙基材を貫通して開口部21が形成されている。開口部21は、筒状台紙11に収容されたパウチ容器30を外部から視認可能とするための孔であり、図示する略楕円形状に限定されず種々の形状を適用できる。開口部21は、例えば、商品名を表示するパウチ容器30の印刷層が見える位置に形成される。また、開口部21は、複数形成されてもよく、後面部16に形成されてもよい。
張り出し部20には、前面部15の外面上に成形容器40を貼着するための貼着部22が形成されている。貼着部22は、例えば、前面部15の外面上に接着剤を塗工することにより形成され、筒状シュリンクフィルム12を介して前面部15と成形容器40とを強く接合する。貼着部22は、成形容器40を強く引っ張っても剥がれない接着強度に設定することができ、この場合、筒状シュリンクフィルム12に後述のミシン目線を設けることが好適である。なお、張り出し部20は、筒状台紙11の剛性を高めるために、前面部15と後面部16の内面同士が接合されていてもよい。
つまり、筒状台紙11では、収容部19を避けて張り出し部20に成形容器40が貼着されているため、収容部19の開口部21が成形容器40により隠れることなく、筒状台紙11の外部からパウチ容器30の印刷層等を容易に視認することができる。
なお、張り出し部20において、成形容器40は、その下端部の位置と、筒状台紙11の下端部14の位置とが一致するように貼着されている。即ち、成形容器40の下端部、及び筒状台紙11の下端部14のいずれも、包装体10の販売時に商品陳列棚に接触する。このため、包装体10は、安定した自立性を有する。
筒状シュリンクフィルム12は、例えば、成形容器40を保護し、成形容器40を筒状台紙11に貼着するための樹脂フィルムである。なお、成形容器40は、筒状台紙11に直接貼着されてもよいが、この場合、成形容器40に接着剤等が付着するため筒状シュリンクフィルム12を介して貼着することが好適である。筒状シュリンクフィルム12は、上下両端が開口した筒形状を有し、成形容器40に被嵌された後、加熱処理されることで熱収縮して成形容器40の形状に追従して装着される。
筒状シュリンクフィルム12は、従来公知の一軸又は二軸延伸された樹脂フィルムを、接着剤等を用いて、又は熱溶着により所謂センターシールして作製される。成形容器40には、通常、商品名等が印刷されたラベルが設けられるため、筒状シュリンクフィルム12には、無色透明なフィルムを用いることができるが、必要により印刷層が形成されたフィルムを用いてもよい。また、筒状シュリンクフィルム12には、包装体10の廃棄時等にフィルムを破断するためのミシン目線を設けてもよい。
筒状シュリンクフィルム12は、キャップ部42の上下方向中央部から胴部41の下端部近傍に亘って装着されている。かかる装着形態によれば、キャップ部42が筒状シュリンクフィルム12によって被覆されるため、流通過程における成形容器40の開封を防止できる。なお、筒状シュリンクフィルム12の装着形態は、図示する形態に限定されず、例えば、胴部41の一部を覆う形態、或いは成形容器40の全体を覆う形態であってもよい。
また、シュリンクフィルムは筒状形態に限定されず、例えば、筒状シュリンクフィルムの一方端を熱溶着等により閉じた形態であってもよい。
また、シュリンクフィルムは筒状形態に限定されず、例えば、筒状シュリンクフィルムの一方端を熱溶着等により閉じた形態であってもよい。
以下、図4及び図5を更に参照しながら、包装体10の段積み形態について詳説する。
図4は、包装体10の段積み形態を示す正面図、図5は、包装体10の段積みを行う様子を示す要部拡大図である。図4では、一の包装体10(「包装体10a」とする)の上に、他の包装体10(「包装体10b」とする)を二段積みした形態を例示するが、三段以上積み上げた形態とすることも可能である。なお、図4では、筒状台紙11bに収容されたパウチ容器30bのみを一点鎖線で示し、包装体10bの隠れ線を細かい鎖線で、包装体10aの隠れ線を粗い鎖線でそれぞれ示す。また、図面の明瞭化のため、貼着部22や一部の符号を省略する。
図4は、包装体10の段積み形態を示す正面図、図5は、包装体10の段積みを行う様子を示す要部拡大図である。図4では、一の包装体10(「包装体10a」とする)の上に、他の包装体10(「包装体10b」とする)を二段積みした形態を例示するが、三段以上積み上げた形態とすることも可能である。なお、図4では、筒状台紙11bに収容されたパウチ容器30bのみを一点鎖線で示し、包装体10bの隠れ線を細かい鎖線で、包装体10aの隠れ線を粗い鎖線でそれぞれ示す。また、図面の明瞭化のため、貼着部22や一部の符号を省略する。
図1,3に示すように、筒状台紙11は、パウチ容器30の下端部から一対の胴部シートの間に差し込み可能な延出部23を有する。延出部23は、上端部13の一部が上方に延出した部分であって、パウチ容器30が収容された収容部19の上方に設けられる。延出部23は、折り目線17bから幅方向に沿って3〜10mm程度離れた位置より、支持片18と同程度の幅で設けられている。なお、段積み形態の安定性の観点等から、延出部23の幅は、パウチ容器30のサイドシール部の間隔の50〜95%程度が好ましく、より好ましくは70〜90%程度である。また、延出部23の上下方向長さは、パウチ容器30の底に延出部23が差し込まれたときに底ガセットシート33の折り目線34(図2参照)に接触可能な長さであることが好ましい。具体的には、支持片18と同程度の上下方向長さを有することが好適である。
また、筒状台紙11には、延出部23と折り目線17bとの間に段部24が形成されている。延出部23の幅方向両端から延びる上端部13は、幅方向に沿った直線状に形成されているが、上端部13の折り目線17bに接する部分は、これより一段低い高さとなっている。かかる段差部分である段部24は、例えば、前面部15及び後面部16を折り目線17bから正面視略L字状にカットして形成される。段部24の上段と下段との差は、支持片18により持ち上げられたパウチ容器30の下端部(底ガセット部)から筒状台紙11の下端部14までの長さと同程度であることが好適である。即ち、段部24は、上段にパウチ容器30の下端部が載り、下段に下端部14が載るように形成されることが好適である。
更に、筒状台紙11には、折り目線17aから下端部14に亘るカット部25が形成されている。カット部25は、詳しくは後述するように、段積み形態の安定性を向上させる機能を有し、筒状台紙11では、段部24と反対側に位置する幅方向片側のみに形成されている。カット部25は、例えば、張り出し部20の前面部15及び後面部16を折り目線17aから下端部14に向かって正面視直線状にカットして形成される。
図4,5に示すように、上記構成を備えた包装体10は、一の包装体10(包装体10a)の上に、他の包装体10(包装体10b)を段積みすることができる。なお、以下では、平坦な場所に自立させた包装体10a上に包装体10bを段積みするものとして段積み形態を説明する。即ち、図4,5に示す段積み形態では、包装体10aの筒状台紙11aの上部に、包装体10bの筒状台紙11bの下部が差し込まれている。
具体的には、筒状台紙11aの延出部23aに、筒状台紙11bに収容されたパウチ容器30bの底が差し込まれており、延出部23aが底ガセットシート33bの折り目線に接触していることが好ましい。即ち、延出部23aは、パウチ容器30bのサイドシール部によって幅方向両側から挟まれ、底ガセットシート33bによって前後方向両側から挟まれている。なお、パウチ容器30bの延出部23aへの差し込みは、支持片18bがパウチ容器30bの底を持ち上げることで容易になる。そして、筒状台紙11bの下端部14bが成形容器40aの上端部よりも下方まで、筒状台紙11bの下部が筒状台紙11aの上部に深く差し込まれている。かかる深い差し込み形態は、筒状台紙11bのカット部25bと、筒状台紙11aの段部24aとにより実現される。更に、包装体10aの成形容器40a上に、包装体10bの成形容器40bが配置されている。このとき、成形容器40aのキャップ部42aが成形容器40bの窪み43bに嵌るように配置される。
包装体10aと包装体10bとの段積み形態では、延出部23aにパウチ容器30bの底を差し込むことにより包装体10aに対する包装体10bの位置を固定する。つまり、筒状台紙11bに収容されたパウチ容器30bを利用して包装体10bが前後左右に動かないようにする。なお、延出部23aは、前面部15aと後面部16aとが接合されることで高い剛性を発現するため、パウチ容器30bの重量により折れ曲がることなく包装体10bのズレを防止する。そして、筒状台紙11bが筒状台紙11aに深く差し込まれると共に、成形容器40a上に成形容器40bが配置されることで安定した段積み形態が実現される。
以上のように、包装体10によれば、筒状台紙11によりパウチ容器30と成形容器40とを一体化して包装形状を保持することで、販売時における陳列スペースの省スペース化を図ることができる。また、包装体10は、段積みにより更なる省スペース化を可能とする。
上記実施形態は、本発明の目的を損なわない範囲で適宜設計変更することができる。
図6〜図8に、包装体10の変形形態の例(変形例)を示す。以下では、包装体10との相違点を説明し、包装体10と同様の構成要素には同一符号を付して又は符号を省略して重複する説明を省略する。
図6〜図8に、包装体10の変形形態の例(変形例)を示す。以下では、包装体10との相違点を説明し、包装体10と同様の構成要素には同一符号を付して又は符号を省略して重複する説明を省略する。
図6に例示する包装体10xは、持ち運ぶ際に指がかけられる把手孔60を有する。把手孔60は、前面部15x及び後面部16xを貫通して形成された貫通孔であって、筒状台紙11xの延出部23の下方に形成されている。なお、把手孔60を利用して包装体10を持ち運ぶと孔の上縁部に包装体10xの重量が作用するが、かかる上縁部は前面部15xと後面部16xとが接合されて剛性が高くなっているため、撓みや破断が発生することなく良好な持ち運び性を実現できる。把手孔60の孔形状としては、図示する略矩形形状に限定されず種々の形状を適用できる。また、把手孔60は貫通孔に限定されず、例えば、切り込み部を形成し当該切込み部を折り曲げて把手孔としてもよい。
図7に例示する包装体10yは、段部24を有さず、また包装体10の場合と比較して延出部23yの延出長さが長くなった形態を有する。より詳しくは、延出部23y(延出部23yにおける上端部13y)から下端部14までの上下方向長さは、包装体10の場合と同様であるが、延出部23yの幅方向両端から延びる上端部13y(以下、「上端部13y*」とする)の高さが成形容器40の上端の高さよりも低くなっている。上端部13y*は、延出部23yの両側において同じ高さで幅方向に沿って直線状に形成されている。
図8に包装体10yの段積み形態を示す。図8に示すように、包装体10の場合と同様にして一の包装体10y上に他の包装体10yを段積みすることができる。この場合も、延出部23yがパウチ容器30の底に差し込まれることで一の包装体10yに対する他の包装体10yの位置が固定される。但し、包装体10yには、段部24及びカット部25が形成されておらず、上端部13y*の高さが低いため、他の包装体10yには、一の包装体10yの延出部23y以外の部分は差し込まれず、上端部13y*上に他の包装体10yの下端部14yが載った段積み形態となる。
10 包装体、11 筒状台紙、12 筒状シュリンクフィルム、13 上端部、14 下端部、15 前面部、16 後面部、17a,17b 折り目線、18 支持片、19 収容部、20 張り出し部、21 開口部、22 貼着部、23 延出部、24 段部、25 カット部、30 パウチ容器、31 前面シート、32 後面シート、33 底ガセットシート、34 折り目線、40 成形容器、41 胴部、42 キャップ部、43 窪み、60 把手孔。
Claims (6)
- 上端部が閉じられ下端部の開口から軟包装袋を出し入れ可能な筒形状を有し、前記軟包装袋を支える支持部が前記下端部に設けられた包装体基部と、
前記包装体基部の外面に貼着された成形容器と、
を備えることを特徴とする包装体。 - 請求項1に記載の包装体において、
前記軟包装袋は、一対の胴部シート、及び前記一対の胴部シートの間に内側に折り込まれて挿入され、底ガセット部を形成する底ガセットシートから構成されたパウチ容器であり、
前記支持部は、前記下端部から延出する片を内側に折り曲げて、前記パウチ容器の下端部から前記一対の胴部シートの間に差し込まれる支持片であることを特徴とする包装体。 - 請求項2に記載の包装体において、
前記包装体基部は、前記上端部に、前記パウチ容器の前記下端部から前記一対の胴部シートの間に差し込み可能な延出部を有することを特徴とする包装体。 - 請求項3に記載の包装体において、
前記包装体基部には、
上下方向に沿った2本の折り目線により前面部と後面部とが形成されており、
前記下端部から当該折り目線のうち少なくとも一方に沿って切り込まれたカット線、又は当該折り目線のうち少なくとも一方から前記下端部に亘るカット部が形成されていることを特徴とする包装体。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装体において、
前記包装体基部は、前記軟包装袋が収容される部分から横方向に張り出した張り出し部を有し、
当該張り出し部に前記成形容器が貼着されていることを特徴とする包装体。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装体において、
前記成形容器は、シュリンクフィルムを介して前記包装体基部に貼着されていることを特徴とする包装体。
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2012
- 2012-03-06 JP JP2012049052A patent/JP2013184710A/ja active Pending
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