JP2013184447A - インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及び衛生用品製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】着弾干渉を防止しつつ、クロストークが防止され吐出安定性が確保されるインクジェット記録装置、インクジェット記録方法及び衛生用品製造方法を提供する。
【解決手段】同一色のヘッドユニット(106a,106b,106c)が副走査方向に沿って配置され、各ヘッドユニットが不織布(102)上の同一位置に打滴するように配置され、各ヘッドユニットは複数のノズルが千鳥配置されたインクジェットヘッド(152,154)を具備し、主走査方向についてヘッド(152)のノズル間の位置にヘッド(154)のノズルが位置するし、不織布を副走査方向へ移動させるローラ(110,112)と、ヘッドユニットの全ノズルを主走査方向に並ぶように投影させた投影ノズル列(168)において、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズルが複数ノズル分(但し、3ノズルを除く)、離され、隣接打滴位置に異なるヘッドユニットから打滴がされる。
【選択図】図4
【解決手段】同一色のヘッドユニット(106a,106b,106c)が副走査方向に沿って配置され、各ヘッドユニットが不織布(102)上の同一位置に打滴するように配置され、各ヘッドユニットは複数のノズルが千鳥配置されたインクジェットヘッド(152,154)を具備し、主走査方向についてヘッド(152)のノズル間の位置にヘッド(154)のノズルが位置するし、不織布を副走査方向へ移動させるローラ(110,112)と、ヘッドユニットの全ノズルを主走査方向に並ぶように投影させた投影ノズル列(168)において、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズルが複数ノズル分(但し、3ノズルを除く)、離され、隣接打滴位置に異なるヘッドユニットから打滴がされる。
【選択図】図4
Description
本発明はインクジェット記録装置、インクジェット記録方法及び衛生用品製造方法に係り、特に記録媒体の搬送方向に並べて配置された複数のライン型インクジェットヘッドの駆動技術に関する。
インクジェットヘッドから微細化された液滴を吐出させて媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置は、汎用の画像形成装置として一般家庭、オフィスなどに普及している。
また、インクジェット記録装置は、紙媒体だけでなく、樹脂フィルムや金属フィルムなどの印刷にも応用されている。例えば、PP(ポロプロピレン)不織布を原材料とする衛生用品の印刷にもインクジェット記録装置が用いられている。
例えば、衛生用品への印刷は、生産性が重視される。そうすると、グラフィック用途と比較して、高い解像度は要求されないものの、原材料となるPP不織布は高速搬送され(100メートル毎分程度、又はそれ以上)、かつ、長時間にわたり連続搬送され(数十分程度)、さらに、インクジェットヘッドの吐出周波数は非常に高くなる。
一方、1つのインクジェットヘッドを用いて、大きなサイズの液滴を連続的に安定して吐出させるには、吐出周波数を高くすることが困難になるので、媒体搬送方向と平行方向に沿って、複数のインクジェットヘッドを並べ、これらを併用することで、大きなサイズの液滴の連続的、かつ、安定した高速印字が実現される。
特許文献1は、同一色のインクを記録媒体へ打滴するラインヘッドを複数配設し、各ヘッドのノズルが主走査方向で同じ位置にあるように配置し、各ヘッドを同時駆動させることで、高速の画像形成を実現しているインクジェットプリンタを開示している。
特許文献2は、記録媒体の搬送方向に対して直角に同一色の複数の記録ヘッドを配置し、複数の記録ヘッドで同一色の画像データを分割形成することで、記録ヘッドの記録性能を超えた記録速度を得るように構成された画像形成装置を開示している。
特許文献3は、第1列ヘッドユニットと第2列ヘッドユニットが紙送り方向に所定の間隔をおいて配置され、第1列ヘッドユニットのノズルと第2列ヘッドユニットのノズルが同位相になるように構成され、一方のヘッドユニットで文字の輪郭、線画の輪郭を印刷し、他方のヘッドユニットで文字の輪郭以外、線画の輪郭以外を印刷して、文字などを高品質で印刷し、かつ、印刷濃度を下げることなく高速に印刷するように構成された印刷装置を開示している。
特許文献4は、記録幅方向の画像1ライン内を複数の記録ヘッドで分担して記録し、かつ、ラインごとに分担部分を変えるように構成され、ラインヘッド内部に発生し得る最大電流が小さくなり、ヘッドのストレスを著しく軽減させることができ、耐久性能、信頼性を向上させたラインプリンタを開示している。
インクジェットヘッドには、複数のノズル列が具備される形態がある。例えば、2列の千鳥配置されたノズル列を具備するインクジェットヘッドは、ノズル配列方向の打滴密度がノズル配置密度の2倍となる。
さらに、複数のインクジェットヘッドを具備し、各インクジェットヘッドの主走査方向(記録媒体の搬送方向と直交する方向)のノズル位置が、主走査方向のノズル間ピッチ(主走査方向の隣接ノズルの中心間距離)の1/2だけずらされるように、各インクジェットヘッドが配置され、主走査方向における打滴密度を高密度化する形態もある。
例えば、2列の千鳥配置されたノズル列を具備するインクジェットヘッドを2つ備え、各インクジェットヘッドのノズルを主走査方向に並ぶように投影させたノズル列を考えたときに、一方のインクジェットヘッドのノズル間の中間に、他方のインクジェットヘッドのノズルが配置されるように構成すると、記録媒体上の打滴位置ピッチが実際のノズル間ピッチの1/4倍とされる。
一方、インクジェット記録装置は、記録媒体上の隣接する打滴位置に着弾させたドットの着弾時間差が短い場合に、隣接する打滴位置に着弾させたドット間に着弾干渉が発生することがある。特に、主走査方向の打滴位置間隔が短い場合や、打滴周波数が高い場合などに、隣接する打滴位置に着弾させたドットの着弾時間差が短くなり、このドッド間の着弾干渉が発生しやすくなる。
着弾干渉の発生を防止するために、同一の打滴タイミングで打滴をするノズルを数ノズルおきとして、隣接する打滴位置に同一の打滴タイミング打滴しない手法がある。
しかし、上記のようなノズルが高密度に配置されたインクジェットヘッドを使用して、同一の打滴タイミングで1ノズルおきに打滴をすると、1つのインクジェットヘッドの隣接する位置に配置されたノズルが同一の打滴タイミングで打滴を行うこととなり、クロストークの発生により各ノズルの吐出が不安定になってしまうことが懸念される。
特許文献1から4には、着弾干渉及びクロストークといった課題に関して開示や示唆はなく、かかる課題を解決するための技術は開示されていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複数のインクジェットヘッドを組み合わせて高い打滴密度を実現している構成において、高速印字がされたときの着弾干渉を防止しつつ、クロストークの発生が防止されて吐出安定性が確保されるインクジェット記録装置、インクジェット記録方法及び衛生用品製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るインクジェット記録装置は、同一色のインクを打滴する3以上のヘッドユニットが、副走査方向に沿って配置されるとともに、各ヘッドユニットが記録媒体上の同一位置に同一色のインクを打滴するように配置され、前記ヘッドユニットは複数のノズルが千鳥配置されたインクジェットヘッドを2つ具備するとともに、主走査方向について、一方のインクジェットヘッドのノズル間の位置に、他方のインクジェットヘッドのノズルが位置するように前記2つのインクジェットヘッドが主走査方向に位置をずらして配置された構造を有する印字手段と、前記記録媒体と前記印字手段とを副走査方向と平行方向へ相対的に移動させる移動手段と、前記ヘッドユニットに具備されるノズルを主走査方向に並ぶように投影させた投影ノズル列において、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズルが2ノズル分、又は4以上のノズル数分離されるように打滴を制御するとともに、隣接する打滴位置に同一色の異なるヘッドユニットからインクが打滴されるように打滴を制御する打滴制御手段と、を備えている。
本発明によれば、同一の打滴タイミングにおいて、同一のインクジェットヘッドにおける主走査方向の隣接ノズルから打滴が行われないので、クロストークの発生がない状態となり、かつ、隣接する打滴位置には同一色の異なるヘッドユニットから打滴が行われるので、隣接する打滴位置に同一の打滴タイミングで打滴がされず着弾干渉が防止される。
以下、添付図面に従って本発明を実施するための形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示すインクジェット記録装置100は、紙おむつ、衛生マスク、生理用品などの衛生用品等の原材料のPP(ポリプロピレン)不織布102を記録媒体とするオンデマンド型のインクジェット記録装置であり、衛生用品の生産ラインの途中のローラ110、112間に印字部140が配設されている。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示すインクジェット記録装置100は、紙おむつ、衛生マスク、生理用品などの衛生用品等の原材料のPP(ポリプロピレン)不織布102を記録媒体とするオンデマンド型のインクジェット記録装置であり、衛生用品の生産ラインの途中のローラ110、112間に印字部140が配設されている。
不織布102を所定の搬送方向(副走査方向)へ搬送する手段として機能するローラ110,112(移動手段)が設けられている。ローラ110,112のそれぞれには、不織布102を搬送する際の浮きを防止するために押圧ローラ120、124が当接されている。
ローラ110,112を所定の回転速度で回転駆動させることで、ローラ110,112の線速度で、図1における右から左へ向かう方向へ不織布102が搬送される。なお、図示は省略するが、印字部140の直下の打滴領域における印字部140と不織布102とのクリアランスが一定になるように、不織布102の裏側面を支持する支持部材(プラテン)が配設されている。
不織布102の搬送方向下流側のローラ112には、不織布102の搬送速度を検出するための速度センサ174が配設されている。速度センサ174から得られたローラ112の速度情報は、不織布102の搬送速度の制御に利用される。なお、不織布102の搬送速度の検出には、不織布102の搬送速度を直接検出してもよい。
不織布102は、1ロールが数キロメールの長さを有し、数100メートル毎分(100メートル毎分以上)の高速で連続的に搬送される。図1には、不織布102を2組のニップローラ対にはさみ込んで搬送する搬送方式を図示したが、不織布102の搬送方式には、駆動ローラと従動ローラに巻き掛けられたベルトを用いて不織布を支持して搬送する形態などの他の搬送方式を適用することができる。
印字部140(印字手段)は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色インクを吐出させるヘッドユニット(図1中不図示)を具備している。なお、印字部140の詳細は後述する。
また、図示は省略するが、インクジェット記録装置100は、印字部140に具備されるヘッドユニットへメンテナンス処理を施すメンテナンス処理部(不図示)が具備されている。
このメンテナンス処理部は、印字部140から不織布102に対してインク打滴が行われる打滴位置から、不織布102の搬送方向と直交する方向に所定距離離れた位置に配置されている。
メンテナンス処理部は、インクを吐出させるノズル(図1中不図示、図4に符号150を付して図示)が設けられるノズル面(インク吐出面)を払拭する払拭処理部と、ノズル内の劣化インクを除去するためのキャップ部を備えている。
払拭処理部は、ノズル面に洗浄液を塗布する洗浄液塗布部と、洗浄液が塗布されたノズル面を払拭する払拭部と、を含んで構成される。なお、洗浄液を染みこませたウエブを用いてノズル面を払拭する形態(洗浄液塗布部と払拭部とを一体構成とする態様)もありうる。
〔印字部の構成〕
図2は、図1に示す印字部140の概略構成図である。図2に示す印字部140は、不織布102の搬送方向の上流側から、クロ(K)のインクを吐出するヘッドユニット106Ka,106Kb,106Kc、イエロ(Y)のインクを吐出するヘッドユニット106Ya,106Yb,106Yc、マゼンタ(M)のインクを吐出するヘッドユニット106Ma,106Mb,106Mc、及びシアン(C)のインクを吐出するヘッドユニット106Ca,106Cb,106Ccを備えている。
図2は、図1に示す印字部140の概略構成図である。図2に示す印字部140は、不織布102の搬送方向の上流側から、クロ(K)のインクを吐出するヘッドユニット106Ka,106Kb,106Kc、イエロ(Y)のインクを吐出するヘッドユニット106Ya,106Yb,106Yc、マゼンタ(M)のインクを吐出するヘッドユニット106Ma,106Mb,106Mc、及びシアン(C)のインクを吐出するヘッドユニット106Ca,106Cb,106Ccを備えている。
なお、以下の説明では、図2に図示した12個のヘッドモジュールを区別する必要がない場合には、ヘッドユニット106と記載することがある。また、色ごとのヘッドモジュールを区別する必要がない場合には、各色を示すアルファベット(K,Y,M,C)を省略することがあり、同一色の3つのヘッドユニットを区別する必要がない場合は、添字(a,b,c)を省略することがある。
図2に図示された各ヘッドユニット106は、不織布102の搬送方向と交差する方向(図2に図示した形態では、不織布102の搬送方向と直交する主走査方向)に沿って平行に配置され、かつ、各ヘッドユニット106の同じノズル番号(1、2、3、…)のノズルが、不織布の搬送方向と一致するように配置されている。
すなわち、同一色のインクを打滴する3つのヘッドユニット106a,106b,106cのそれぞれは、主走査方向のノズルの位置が同一色に対応する他の2つのヘッドユニットと一致しており、同一色に対応する各ヘッドユニット106a,106b,106cは、不織布102上の同一の打滴位置に同一色のインクを打滴することが可能となっている。
不織布102が、各ヘッドユニット106の直下を通過する適宜のタイミングでノズルからKYMCの各色のインクが打滴され、不織布102に対して所望のカラー画像が描画される。
図2に示すヘッドユニット106は、不織布102の搬送方向と直交する方向の不織布の長さ(幅)に対応する長さにわたり、複数のノズルが配置されたフルライン型のインクジェットヘッド(図4参照)を具備している。
かかる構造を有するヘッドユニット106と不織布102とを相対的に1回だけ走査させることで、不織布102の全面にわたって画像を形成することができる。かかるシングルパス方式のインクジェット画像形成では、シリアル方式の画像形成と比較して高速の画像形成が実現される。
なお、フルライン型のインクジェットヘッドは、複数のヘッドモジュールをインクジェットヘッドの長手方向につなぎ合わせた形態を適用してもよい。インクジェットヘッドの長手方向について、複数のヘッドモジュールをつなぎ合わせる形態の例として、同方向に1列につなぎ合わせる形態や、2列の千鳥配置の形態が挙げられる。
本例に示すインクジェット記録装置100に使用される各色のインクは、不織布102との定着性をよくする部材が混合されているものが使用される。これは、PPがインクをはじくことからPPとの定着性をよくするためである。
例えば、インクに重合性化合物、重合開始剤等を含有させることにより定着性を維持するものが知られている(特開2006−312711号公報、特開2007−238648号公報)。
図3は、インクジェット記録装置100により不織布102に描画される画像(絵)の一例を示す図である。同図に示すように、インクジェット記録装置100は、不織布102の長さLの1つの製品毎に同じ絵を繰り返し描画するが、1つの製品に対する絵を描画する際に、12個のヘッドユニット106(図2参照)が使用される。
〔ヘッドモジュールの説明〕
図4は、同一色に対応する3つのヘッドユニット106a,106b,106cのノズル配置を示す概略平面図である。以下のヘッドモジュールの説明は各色について適用することができるので、以下の説明では、色を表すアルファベットを省略して説明する。
図4は、同一色に対応する3つのヘッドユニット106a,106b,106cのノズル配置を示す概略平面図である。以下のヘッドモジュールの説明は各色について適用することができるので、以下の説明では、色を表すアルファベットを省略して説明する。
同図に示すヘッドユニット106aは、ノズル150が2列の千鳥配置されたインクジェットヘッド152a、及び同じインクジェットヘッド152aと同じノズル配列を有するインクジェットヘッド154aを具備している。
同様に、ヘッドユニット106bは、ノズル150が2列の千鳥配置されたインクジェットヘッド152b、及び同じインクジェットヘッド152bと同じノズル配列を有するインクジェットヘッド154bを具備し、ヘッドユニット106cは、ノズル150が2列の千鳥配置されたインクジェットヘッド152c、及び同じインクジェットヘッド152cと同じノズル配列を有するインクジェットヘッド154cを具備している。
なお、インクジェットヘッド152a,152b,152c及びインクジェットヘッド154a,154b,154cはそれぞれ同一の構成が適用されるので、ここでは、インクジェットヘッド152a,154aについて説明する。
インクジェットヘッド152aは、主走査方向に沿って複数のノズル150が等間隔に並べられたノズル列160a,162aを具備し、ノズル列160aとノズル列162aとは、副走査方向について不織布102の送りピッチと同一の距離を置いて配置されている。
ノズル列160aに属するノズルと、ノズル列162aに属するノズルとは、主走査方向の位置がずらされており、ノズル列160aに属するノズル間の主走査方向における中間位置が、ノズル列162aに属するノズルの主走査方向における位置となっている。すなわち、ノズル列160a,162aは主走査方向の位置が、同方向のノズル間ピッチ(隣接するノズルの中心間距離)Pの2分の1ずらされている。
インクジェットヘッド154aは、インクジェットヘッド152aと同様に、ノズル150が千鳥配置されており、ノズル列164a,166aは主走査方向の位置は、各ノズル列における同方向のノズル間ピッチPの2分の1ずらされている。
インクジェットヘッド152aに属するノズル、及びインクジェットヘッド154aに属するノズルが主走査方向に沿って並ぶように投影させた投影ノズル列168を考えると、ノズル列160a,162a,164a、166aのノズル間ピッチPの4分の1で(P’=P/4)、各ノズルが等間隔に並べられている。
この投影ノズル列168は、図4の左から右へ向かって、ノズル列160aに属するノズル、ノズル列164aに属するノズル、ノズル列162aに属するノズル、ノズル列166aに属するノズルの順に並べられ、この順番が繰り返されている。
図5は、インクジェットヘッド152(154)の構造を示す透視平面図である。インクジェットヘッド152とインクジェットヘッド154とは同一の構成を適用することができるので、ここでは、インクジェットヘッド152を用いて説明をする。
図5に示すインクジェットヘッド152は、インク打滴の1単位となる打滴素子として、ノズル150と、ノズル150から打滴されるインクが収容される圧力室200と、圧力室200へ供給口(供給絞り)202を介してインクを供給する供給流路204,206と、を備えている。
また、インクジェットヘッド152は、ノズル列ごとに供給流路204,206が設けられており、ノズル列160に属する各ノズルと連通する複数の圧力室は、供給流路204からインクが供給され、ノズル列162に属する各ノズルと連通する複数の圧力室は、供給流路206からインクが供給される。
供給流路204,206は、不図示のインク供給口と連通され、インクジェットヘッド152の外部のインクタンクからインクが供給される。
図6は、インクジェットヘッド152(154)の立体構造を示す断面図である。同図に示すように、インクジェットヘッド152は、圧力室200内のインクを加圧するための圧電素子210が具備されている。
圧電素子210は、圧力室200を構成する壁(天井面)に設けられており、上部電極212と下部電極214との間に圧電体216がはさまれた構造を有している。上部電極212と下部電極214との間に所定の駆動電圧を印加することで、圧電素子210にたわみ変形が生じ、圧電素子210が配設される振動板218が変形して、圧力室200の体積を変化させる。
圧力室200に体積変化が生じると、圧力室200の体積減少分に対応する体積のインクがノズル150から打滴される。ノズル150からインクが打滴された後は、圧電素子210を静定状態(インクが打滴される前の状態)に復帰させると、供給口202を介して供給流路204から圧力室200へインクが充填される。
図5に示すインクジェットヘッド152は、複数のキャビティプレートを積層して構成されている。すなわち、インクジェットヘッド152は、圧力室200、供給口202、供給流路204,206等のインク流路構造が形成される流路プレート220と、振動板218と、圧電素子210と、を積層させ、さらに、流路プレート220の振動板218及び圧電素子210が積層される面の反対側面にノズル150となる開口が形成されたノズルプレート222を接合させている。
振動板218に金属等の導電性を有する材料が適用される場合は、下部電極214と振動板218とを兼用させて、各圧電素子210の基準(グランド)電位となる共通電極としてもよい。
図示は省略するが、上部電極212及び下部電極214は、フレキシブル基板等の配線部材と電気的に接続される。この配線部材は、駆動回路から供給される駆動電圧の供給経路として機能する。
例えば、上部電極212を個別(アドレス)電極とし、下部電極214を共通電極として、上部電極212及び下部電極214と導通する取出電極を介して、上部電極212及び下部電極214とフレキシブル基板とを電気的に接続させる。
〔制御系の説明〕
図7は、インクジェット記録装置100の制御系の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、インクジェット記録装置100は、通信インターフェース170、システム制御部172(打滴制御手段)、速度センサ174、画像処理部176、ヘッド駆動部178(打滴制御手段)を備えるとともに、RAM(Random Access Memory)180、及びROM(Read Only Memory)182を備えている。
図7は、インクジェット記録装置100の制御系の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、インクジェット記録装置100は、通信インターフェース170、システム制御部172(打滴制御手段)、速度センサ174、画像処理部176、ヘッド駆動部178(打滴制御手段)を備えるとともに、RAM(Random Access Memory)180、及びROM(Read Only Memory)182を備えている。
通信インターフェース170は、ホストコンピュータ184から送られてくるラスタ画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース170は、USB(Universal Serial Bus)などのシリアルインターフェースを適用してもよいし、セントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用してもよい。通信インターフェース170は、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
システム制御部172は、中央処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置100の全体を統括制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能し、さらに、RAM180、及びROM182のメモリコントローラとして機能する。
すなわち、システム制御部172は、通信インターフェース170、ヘッド駆動部178等の各部を制御し、ホストコンピュータ184との間の通信制御、RAM180、及びROM182の読み書き制御等を行うとともに、上記の各部を制御する制御信号を生成する。
ホストコンピュータ184から送出された画像データは通信インターフェース170を介してインクジェット記録装置100に取り込まれ、画像処理部176によって所定の画像処理が施される。
画像処理部176は、画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号(画像)処理機能を有し、生成した印字データ(ドット画像データ)をヘッド駆動部178に供給する制御部である。
画像処理部176において所要の信号処理が施されると、該印字データ(ハーフトーン画像データ)に基づいて、ヘッド駆動部178を介して印字部140のヘッドユニット106(インクジェットヘッド152,154)のインク打滴量(吐出量)や打滴タイミングの制御が行われる。
これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。なお、図7に示すヘッド駆動部178には、印字部140の各ヘッドユニット106の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
速度センサ174は、不織布102の搬送速度を検出し、その検出信号をシステム制御部172に出力する。システム制御部172は、速度センサ174により検出される不織布102の搬送速度に基づいて、ヘッド駆動部178を介して印字部140の各ヘッドユニット106から打滴されるインクの打滴タイミングを制御する。
RAM180は、通信インターフェース170を介して入力された画像データを一旦格納する一時記憶手段としての機能や、ROM182に記憶されている各種プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域(例えば、画像処理部176の作業領域)としての機能を有している。
ROM182は、システム制御部172のCPUが実行するプログラムや、装置各部の制御に必要な各種データ、制御パラメータなどが格納されており、システム制御部172を通じてデータの読み書きが行われる。ROM182は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。また、外部インターフェースを備え、着脱可能な記憶媒体を用いてもよい。
パラメータ記憶部190は、インクジェット記録装置100の各部の動作に必要な各種制御パラメータが記憶されている。システム制御部172は、制御に必要なパラメータを適宜読み出すとともに、必要に応じて各種パラメータの更新(書き替え)を実行する。
プログラム格納部192は、インクジェット記録装置100の各部を動作させるための制御プログラムが格納されている記憶手段である。システム制御部172(又は装置各部)は、装置各部の制御を実行する際にプログラム格納部192から必要な制御プログラムが読み出され、該制御プログラムは適宜実行される。
シーケンス記憶部194(シーケンス記憶手段)は、各インクジェットヘッド152,154の打滴制御に用いられる打滴シーケンスがテーブル形式で記憶されている(図9参照)。打滴シーケンスとして、不織布102上の打滴位置に対して、いずれのヘッドユニット106a,106b,106c(インクジェットヘッド152,154)のいずれのノズル150を用いてインク打滴を行うかの情報が記憶されている。
また、図示は省略するが、ユーザインターフェースを備える態様も好ましい。ユーザインターフェースとして、キーボード、マウス、ジョイスティック、タッチパネル式のモニタ装置が挙げられる。
かかるユーザインターフェースを介して、ユーザは画像出力モードなどの各種設定を行うことができる。さらに、不図示の表示装置を備え、装置の稼動状態やエラーの発生などの情報を表示する態様も好ましい。
〔打滴制御の説明〕
図8は、図4に示すヘッドユニット106a,106b,106cの打滴制御の説明図であり、同一色に対応する3つのヘッドユニット106a,106b,106cのうち、任意の1色のヘッドユニット106aのみが図示されている。
図8は、図4に示すヘッドユニット106a,106b,106cの打滴制御の説明図であり、同一色に対応する3つのヘッドユニット106a,106b,106cのうち、任意の1色のヘッドユニット106aのみが図示されている。
以下に説明する打滴制御は、各色のヘッドユニットについて同様に適用することができ、ここでは、任意の1色のみについて説明することとする。
図8のノズル150内に付した番号は、ヘッドユニット106aの各ノズル150を主走査方向に並ぶように投影させた投影ノズル列168におけるノズル番号であり、同図における左から右に向かって1から24まで昇順に番号が付されている。なお、ノズル150の総数は24に限定されず、総ノズル数は4以上であればよい。
図9は、記録媒体240(不織布102)における打滴位置と、ノズル(ノズル番号)及びヘッドユニット(AからC)及びノズル番号と、の関係を示す説明図である。
図9におけるA1からA24、B1からB24、C1からC24を付した位置は、記録媒体240上の打滴位置であり、「A」はヘッドユニット106aに属するノズルから打滴されたことを表し、「B」はヘッドユニット106bに属するノズルから打滴されたことを表し、「C」はヘッドユニット106cに属するノズルから打滴されたことを表している。
また、数字は各ヘッドユニット106a,106b,106cの投影ノズル列168(図8参照)におけるノズル番号を表している。さらに、図9におけるL1からL21は、主走査方向に沿う打滴位置(網点)の列を表しており、添字(1から21の数字)は、記録媒体240の搬送方向下流側から上流側へ1から昇順の連番が付されている。
すなわち、「A1」と付された打滴位置は、ヘッドユニット106aのノズル番号が「1」のノズルからインクが打滴される。なお、打滴位置列の総数は、21列以下でもよいし、21列を超えてもよい。
以下に説明する打滴制御において、副走査方向における打滴位置間隔は、同方向におけるノズル(ノズル列)間ピッチと同一とし、副走査方向における記録媒体の最小送り量を送る時間は、打滴周期と同一とする。なお、打滴周波数は10キロヘルツ以上15キロヘルツ以下とされ、例えば、11キロヘルツとされる。
図9に示すように、主走査方向の隣接打滴位置、及び副走査方向の隣接打滴位置は、異なるヘッドユニット106からの打滴がされる。例えば、第1打滴位置列L1は、図9の左端から1打滴位置ごとに、ヘッドユニット106a、ヘッドユニット106b、ヘッドユニット106cの順に打滴が行われる。
また、第2打滴位置列L2は、図9の左端から1打滴位置ごとに、ヘッドユニット106b、ヘッドユニット106c、ヘッドユニット106aの順に打滴が行われ、第3打滴位置列L3は、図9の左端から1打滴位置ごとに、ヘッドユニット106cヘッドユニット106a、ヘッドユニット106bの順に打滴が行われる。第4打滴位置列L4以降は、第1打滴位置列L1から第3打滴位置列L3までの打滴順が繰り返される。
すなわち、主走査方向の隣接打滴位置、及び副走査方向の隣接打滴位置は、異なるヘッドユニット106から打滴がされるので、先の打滴から後の打滴までに、記録媒体240の搬送速度にヘッドユニット間の距離を乗じて求められる時間差が生じることで、隣接する打滴位置に着弾したドット間の着弾干渉が防止される。
また、同一のタイミングで打滴を行う同一のヘッドユニット106に属するノズルの間には、図8に図示した投影ノズル列168の2ノズルが挟まれているので(投影ノズル列の3ノズル間ピッチ分、離されているので)、同一タイミングで同一ノズル列内の隣接ノズルから打滴が行われず、クロストークの発生による吐出異常が防止される。
図10及び図11は、図9に示す打滴制御を時系列順に分解した説明図である。図10(a)は、第1打滴位置列(L1)とヘッドユニット及びノズル番号との関係を表し、図10(b)は、第1打滴位置列(L1)から第2打滴位置列(L2)とヘッドユニット及びノズル番号との関係を表している。
また、図10(c)は、第1打滴位置列(L1)から第3打滴位置列(L3)とヘッドユニット及びノズル番号との関係、図10(d)は、第1打滴位置列(L1)から第4打滴位置列(L4)とヘッドユニット及びノズル番号との関係を表している。
また、図11(a)は、第1打滴位置列(L1)から第5打滴位置列(L5)とヘッドユニット及びノズル番号との関係を表し、図11(b)は、第1打滴位置列(L1)から第6打滴位置列(L6)とヘッドユニット及びノズル番号との関係、図11(c)は、第1打滴位置列(L1)から第7打滴位置列(L7)とヘッドユニット及びノズル番号との関係を表している。
図10(a)は、第1打滴位置列L1がノズル列166aの直下に到達したときに打滴を行うノズルを表している。この打滴タイミングでは、ノズル列166aに属するノズル番号「4」のノズル及びノズル番号「16」のノズルから打滴が行われる。
図10(b)は、第1打滴位置列L1がノズル列164aの直下に到達し、第2打滴位置列L2がノズル列166aの直下に到達したときに打滴を行うノズルを表している。この打滴タイミングでは、第1打滴位置列L1に対して、ノズル列164a属するノズル番号「10」のノズル及びノズル番号「22」のノズルから打滴が行われ、第2打滴位置列L2に対して、ノズル列166aに属するノズル番号「12」とノズル番号「24」のノズルから打滴が行われる。
なお、図10(b)以降の図は、すでに打滴がされている打滴位置に、かっこを付して斜字体によって打滴をしたヘッドユニットを表すアルファベット(A,B,C)とノズル番号(1から24)が表示されている(以下、同じ)。
ここで、図10(b)に示すタイミングで打滴を行うノズル番号10,12,22,24のノズルは、いずれも異なるノズル列に属するノズルである(図8参照)。図5に示すように、異なるノズル列は供給流路が異なるため、同一の打滴タイミングで打滴をしたとしても、相互に打滴の影響を受けずにクロストークが発生する確率は極めて低いと考えられる。
図10(c)は、第1打滴位置列L1がノズル列162aの直下に到達し、第2打滴位置列L2がノズル列164aの直下に到達し、第3打滴位置列L3がノズル列166aの直下に到達したときに打滴を行うノズルを表している。
この打滴タイミングでは、第1打滴位置列L1に対して、ノズル列162aに属するノズル番号「7」のノズル及びノズル番号「19」のノズルから打滴が行われ、第2打滴位置列L2に対して、ノズル列164aに属するノズル番号「6」のノズル及びノズル番号「18」のノズルから打滴が行われ、第3打滴位置列L3に対して、ノズル列166aに属するノズル番号「8」のノズル及びノズル番号「20」のノズルから打滴が行われる。
図10(d)は、第1打滴位置列L1がノズル列160aの直下に到達し、第2打滴位置列L2がノズル列162aの直下に到達し、第3打滴位置列L3がノズル列164aの直下に到達し、第4打滴位置列L4がノズル列166aの直下に到達したときに打滴を行うノズルが図示されている。
この打滴タイミングでは、第1打滴位置列L1に対して、ノズル列160aに属するノズル番号「1」のノズル及びノズル番号「13」のノズルから打滴が行われ、第1打滴位置列L1はヘッドユニット106aからの打滴が完了する。
また、第2打滴位置列L2に対して、ノズル列162aに属するノズル番号「3」のノズル及びノズル番号「15」のノズルから打滴が行われ、第3打滴位置列L3に対して、ノズル列164aに属するノズル番号「2」とノズル番号「14」のノズルから打滴が行われ、第4打滴位置列L4に対して、ノズル列166aに属するノズル番号「4」及びノズル番号「16」のノズルから打滴が行われる。
図11(a)は、ヘッドユニット106aからの打滴が完了した第1打滴位置列L1はヘッドユニット106aの直下から抜け出し、第2打滴位置列L2がノズル列160aの直下に到達し、第3打滴位置列L3がノズル列162aの直下に到達し、第4打滴位置列L4がノズル列164aの直下に到達し、第5打滴位置列L5がノズル列166aの直下に到達したときに打滴を行うノズルが図示されている。
この打滴タイミングでは、第2打滴位置列L2に対して、ノズル列160aに属するノズル番号「9」のノズル及びノズル番号「21」のノズルから打滴が行われ、第2打滴位置列L2はヘッドユニット106aからの打滴が完了する。
また、第3打滴位置列L3に対して、ノズル列162aに属するノズル番号「11」のノズル及びノズル番号「23」のノズルから打滴が行われ、第4打滴位置列L4に対して、ノズル列164aに属するノズル番号「10」及びノズル番号「22」のノズルから打滴が行われ、第5打滴位置列L5に対して、ノズル列166aに属するノズル番号「12」及びノズル番号「24」のノズルから打滴が行われる。
図11(b)は、ヘッドユニット106aからの打滴が完了した第2打滴位置列L2はヘッドユニット106aの直下から抜け出し、第3打滴位置列L3がノズル列160aの直下に到達し、第4打滴位置列L4がノズル列162aの直下に到達し、第5打滴位置列L5がノズル列164aの直下に到達し、第6打滴位置列L6がノズル列166aの直下に到達したときに打滴を行うノズルが図示されている。
この打滴タイミングでは、第3打滴位置列L3に対して、ノズル列160aに属するノズル番号「5」のノズル及びノズル番号「17」のノズルから打滴が行われ、第3打滴位置列L3はヘッドユニット106aからの打滴が完了する。
また、第4打滴位置列L4に対して、ノズル列162aに属するノズル番号「7」のノズル及びノズル番号「19」のノズルから打滴が行われ、第5打滴位置列L5に対して、ノズル列164aに属するノズル番号「6」及びノズル番号「18」のノズルから打滴が行われ、第6打滴位置列L6に対して、ノズル列166aに属するノズル番号「8」及びノズル番号「20」のノズルから打滴が行われる。
図11(c)は、ヘッドユニット106aからの打滴が完了した第3打滴位置列L3はヘッドユニット106aの直下から抜け出し、第4打滴位置列L4がノズル列160aの直下に到達し、第5打滴位置列L5がノズル列162aの直下に到達し、第6打滴位置列L6がノズル列164aの直下に到達し、第7打滴位置列L7がノズル列166aの直下に到達したときの打滴状態が図示されている。
この打滴タイミングでは、第4打滴位置列L4に対して、ノズル列160aに属するノズル番号「1」のノズル及びノズル番号「13」のノズルから打滴が行われ、第4打滴位置列L4はヘッドユニット106aからの打滴が完了する。
また、第5打滴位置列L5に対して、ノズル列162aに属するノズル番号「3」のノズル及びノズル番号「15」のノズルから打滴が行われ、第6打滴位置列L6に対して、ノズル列164aに属するノズル番号「2」及びノズル番号「14」のノズルから打滴が行われ、第6打滴位置列L6に対して、ノズル列166aに属するノズル番号「4」及びノズル番号「16」のノズルから打滴が行われる。
このようにして、図9に図示した、ヘッドユニット及びノズル番号と、打滴位置との対応関係に基づき、同一の打滴タイミングで同一のノズル列に属する隣接ノズルから打滴を行わないことで、クロストークに起因する吐出異常の発生が防止される。
ここで、クロストークの発生が懸念されるのは、同一のヘッドユニット106内の1つのインクジェットヘッド152(154)において、同一のノズル列の隣接ノズルから同一の打滴タイミングで打滴が行われた場合である。
例えば、図8に示すヘッドユニット106aのインクジェットヘッド152aにおいて、ノズル番号「7」のノズルから打滴がされるときに、ノズル番号「3」又はノズル番号「11」のノズルから打滴が行われる場合にクロストークの発生が懸念される。
なお、図8に示すヘッドユニット106aのインクジェットヘッド152において、ノズル列160aに属するノズルと連通する供給流路と、ノズル列162aに属するノズルと連通する供給流路が兼用されている場合は、ノズル番号「7」のノズルとノズル番号「5」のノズル、又はノズル番号「9」のノズルから同一タイミングで打滴が行われる場合にもクロストークの発生が懸念されるので、同一の供給流路からインクが供給されるノズルは、同一の打滴タイミングで打滴を行わないことが好ましい。
同一の打滴タイミングで同一のノズル列に属する隣接ノズルから打滴を行わないための条件は、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズルの間に、図8に図示した投影ノズル列168におけるノズルが偶数個挟まれているか、5以上の奇数個挟まれていればよい。
言い換えると、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズルは、投影ノズル列168のノズル間ピッチの3以上の奇数倍、離れているか、投影ノズル列168のノズル間ピッチの6以上の偶数倍、離れていればよい。
図12は、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズル間に、投影ノズル列168における5ノズル分を挟んだ場合の、同一の打滴タイミングで打滴を行う投影ノズル列168におけるノズル番号を示している。
例えば、ノズル列160aに属するノズル番号「1」のノズルは、ノズル列162aに属するノズル番号「7」のノズル、ノズル列161aに属するもののノズル番号「1」のノズルと隣接しないノズル番号「13」のノズル、ノズル列162aに属するノズル番号「19」のノズルと同一打滴タイミングで打滴を行う。
同様に、ノズル列164aに属するノズル番号「2」のノズルは、ノズル列166aに属するノズル番号「8」のノズル、ノズル列166aに属するもののノズル番号「2」のノズルと隣接しないノズル番号「14」のノズル、ノズル列166aに属するノズル番号「20」のノズルと同一打滴タイミングで打滴を行う。
このようにして、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズル間に、投影ノズル列168における5以上の奇数個のノズルを挟むことで、同一の打滴タイミングで同一のノズル列に属する隣接ノズルから打滴が行われない。
図13(a),(b)は、同一の打滴タイミングで同一のノズル列に属する隣接ノズルから打滴が行われてしまう打滴制御の例を示している。図13(a)に示す例では、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズル間に、投影ノズル列168における3個のノズルが挟まれている場合であり、図13(b)に示す例では、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズル間に、投影ノズル列168における1個のノズルが挟まれている場合である。
図13(a)に示す例では、ノズル列160aに属するノズル番号「1」のノズルは、同一のノズル列160aに属するノズル番号「5」のノズル、ノズル番号「9」のノズル、ノズル番号「13」のノズル、ノズル番号「17」のノズル、ノズル番号「21」のノズルと同一タイミングで打滴が行われてしまう。
同様に、ノズル列162aに属するノズル番号「2」のノズル、ノズル列164aに属するノズル番号「3」のノズル、ノズル列166aに属するノズル番号「4」のノズルは、それぞれ、同一のノズル列に属するノズルから同一のタイミングで打滴が行われてしまう。
また、図13(b)に示す例では、インクジェットヘッド152の全ノズル、及びインクジェットヘッド154の全ノズルから同一の打滴タイミングで打滴が行われてしまう。
以上説明した実施形態では、1つのインクジェットヘッドは12個のノズルを備え、1つのヘッドユニットが24個のノズルを備える例を示したが、1つのインクジェットヘッドのノズル数及び、1つのインクジェットヘッドのノズル数(ヘッドユニットのノズル数)は適宜変更することが可能である。
また、各ノズル列に属するノズルに対して個別に共通流路を備える場合には、2つのヘッドユニットを一体形成してもよい。
上記した実施形態では、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のそれぞれに対応するヘッドユニットを備える態様を例示したが、さらに、ライトインクに対応するヘッドユニットを備える態様も可能である。
〔効果〕
上記の如く構成されたインクジェット記録装置及び打滴制御方法(インクジェット記録方法)によれば、二列の千鳥配置された複数のノズルを具備するインクジェットヘッドを2つ備え、一方のインクジェットヘッドの主走査方向におけるノズル間の位置に対応して、他方のインクジェットヘッドのノズルの主走査方向の位置が決められたヘッドユニットを3つ以上備え、この3つのヘッドユニットが記録媒体上の同一の打滴位置にインクを打滴することができるノズルを備え、記録媒体上の隣接打滴位置には、異なるヘッドユニットからインクが打滴されるので、着弾干渉が防止される。
上記の如く構成されたインクジェット記録装置及び打滴制御方法(インクジェット記録方法)によれば、二列の千鳥配置された複数のノズルを具備するインクジェットヘッドを2つ備え、一方のインクジェットヘッドの主走査方向におけるノズル間の位置に対応して、他方のインクジェットヘッドのノズルの主走査方向の位置が決められたヘッドユニットを3つ以上備え、この3つのヘッドユニットが記録媒体上の同一の打滴位置にインクを打滴することができるノズルを備え、記録媒体上の隣接打滴位置には、異なるヘッドユニットからインクが打滴されるので、着弾干渉が防止される。
また、同一の打滴タイミングで打滴されるノズルの間に、ヘッドユニット内のすべてのノズルを主走査方向に並ぶように投影させた投影ノズル列における偶数個のノズルを挟むか、5以上の奇数個のノズルを挟むように、各ヘッドユニット(各インクジェットヘッド)の打滴が制御されるので、クロストークの発生が防止され、クロストークの発生に起因する吐出異常の発生が防止される。
図1から図13を用いて説明したインクジェット記録装置は、記録媒体が高速搬送され、高い打滴周波数(例えば、10キロヘルツ以上)で打滴がされる態様において、高い効果を発揮する。なお、図1から図13を用いて説明したインクジェット記録装置の構成はあくまでも一例であり、構成の追加、削除、変更を適宜することが可能である。
〔本明細書が開示する発明〕
上記に詳述した発明の実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書は少なくとも以下に示す態様を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
上記に詳述した発明の実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書は少なくとも以下に示す態様を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(第1態様):同一色のインクを打滴する3以上のヘッドユニットが、副走査方向に沿って配置されるとともに、各ヘッドユニットが記録媒体上の同一位置に同一色のインクを打滴するように配置され、ヘッドユニットは複数のノズルが千鳥配置されたインクジェットヘッドを2つ具備するとともに、主走査方向について、一方のインクジェットヘッドのノズル間の位置に、他方のインクジェットヘッドのノズルが位置するように2つのインクジェットヘッドが主走査方向に位置をずらして配置された構造を有する印字手段と、記録媒体と印字手段とを副走査方向と平行方向へ相対的に移動させる移動手段と、ヘッドユニットに具備されるノズルを主走査方向に並ぶように投影させた投影ノズル列において、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズルが2ノズル分、又は4以上のノズル数分離されるように打滴を制御するとともに、隣接する打滴位置に同一色の異なるヘッドユニットからインクが打滴されるように打滴を制御する打滴制御手段と、を備えたインクジェット記録装置。
第1の態様によれば、同一の打滴タイミングにおいて、同一のインクジェットヘッドにおける主走査方向の隣接ノズルから打滴が行われないので、クロストークの発生がない状態となり、かつ、隣接する打滴位置には同一色の異なるヘッドユニットから打滴が行われるので、隣接する打滴位置に同一の打滴タイミングで打滴がされず着弾干渉が防止される。
(第2態様):打滴制御手段は、記録媒体上における主走査方向の隣接する打滴位置に対して異なるヘッドユニットからインクが打滴されるように、各ヘッドユニットの打滴を制御するインクジェット記録装置。
かかる態様によれば、主走査方向の隣接打滴位置に打滴されるドット間に着弾時間差が発生するので、主走査方向の隣接打滴位置に打滴されるドット間の着弾干渉が防止される。
(第3態様):打滴制御手段は、記録媒体上における主走査方向に並ぶ打滴位置に対して、各ヘッドユニットから1打滴位置ずつ順に打滴を行うように、各ヘッドユニットの打滴を制御するインクジェット記録装置。
かかる態様によれば、3つのヘッドユニットが均等に使用されるので、特定のヘッドユニットの使用比率が大きくなることによる、ヘッドユニットの耐久性の低下が防止される。
(第4態様):打滴制御手段は、記録媒体上における副走査方向の隣接する打滴位置に対して異なるヘッドユニットからインクが打滴されるように、各ヘッドユニットの打滴を制御するインクジェット記録装置。
かかる態様によれば、副走査方向の隣接打滴位置に打滴されるドットに着弾時間差が発生するので、副走査方向の隣接打滴位置に打滴されるドットの着弾干渉が防止される。
(第5態様):打滴制御手段は、記録媒体上における副走査方向に並ぶ打滴位置に対して、各ヘッドユニットから1打滴位置ずつ順に打滴を行うように、各ヘッドユニットの打滴を制御する請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
かかる態様によれば、副走査方向についても3つのヘッドユニットが均等に使用されるので、特定のヘッドユニットの使用比率が大きくなることによる、ヘッドユニットの耐久性の低下がより防止される。
(第6態様):印字手段は、複数色に対応して色ごとに3つ以上のヘッドユニットを備え、同一色のヘッドユニットが連続して配置される請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
かかる態様における複数色として、黒、イエロー、マゼンタ、シアンが挙げられる。
(第7態様):記録媒体上の打滴位置ごとに、打滴を行うヘッドユニット及びノズルの関係を示す打滴シーケンスが記憶される打滴シーケンス記憶手段を備えたインクジェット記録装置。
かかる態様において、予め複数の打滴シーケンスを記憶しておき、これらを選択的に適用する態様が好ましい。
(第8態様):記録媒体は、不織布であり、印字部は、前記不織布を100メートル毎分以上の搬送速度で搬送する、不織布を材料とする衛生用品の生産ラインの途中に配設されるインクジェット記録装置。
かかる態様によれば、着弾干渉及びクロストークに起因する吐出異常の発生を防止しつつ、高速で搬送される不織布に対して高速印字を行うことができる。
(第9態様):インクジェットヘッドは、複数のノズルのそれぞれと連通する複数の圧力室と、複数の圧力室に対してインクを供給する供給流路と、を具備し、主走査方向に沿って配置された複数のノズルにより構成されるノズル列ごとに、複数の供給流路を備えるインクジェット記録装置。
かかる態様によれば、同一打滴タイミングにおいて、主走査方向と斜めに隣接するノズルから打滴が行われた場合にも、当該斜めに隣接するノズル間のクロストークが防止される。
(第10態様):同一色のインクを打滴する3以上のヘッドユニットが、副走査方向に沿って配置されるとともに、各ヘッドユニットが記録媒体上の同一位置に同一色のインクを打滴するように配置され、ヘッドユニットは、主走査方向に沿って配置された複数のノズルを含む第1ノズル列、及び主走査方向の位置が第1ノズル列に対して第1ノズル列のノズル間ピッチの1/2ずらされて配置される第2ノズル列、第1ノズル列のノズルと前第2ノズルのノズルとの間にノズルが配置されるように第1ノズル列及び第2ノズル列に対して主走査方向の位置がずらされて配置される第3ノズル、第3ノズル列に対して第3ノズル列のノズル間ピッチの1/2ずらされて配置される第4ノズル列を具備し、かつ、各ノズル列のそれぞれについて、各ノズル列に属するノズルと連通する圧力室へインクを供給する供給流路を具備し、記録媒体と印字手段とを副走査方向と平行方向へ相対的に移動させる移動手段と、ヘッドユニットに具備されるノズルを主走査方向に並ぶように投影させた投影ノズル列において、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズルが2ノズル分、又は4以上のノズル数分離されるように打滴を制御するとともに、隣接する打滴位置に同一色の異なるヘッドユニットからインクが打滴されるように打滴を制御する打滴制御手段と、を備えたインクジェット記録装置。
(第11態様):同一色のインクを打滴する3以上のヘッドユニットが、副走査方向に沿って配置されるとともに、各ヘッドユニットが記録媒体上の同一位置に同一色のインクを打滴するように配置され、ヘッドユニットは複数のノズルが千鳥配置されたインクジェットヘッドを2つ具備するとともに、主走査方向について、一方のインクジェットヘッドのノズル間の位置に、他方のインクジェットヘッドのノズルが位置するように2つのインクジェットヘッドが主走査方向に位置をずらして配置された構造を有する印字手段を具備するインクジェット記録装置において、記録媒体と印字手段とを副走査方向と平行方向へ相対的に移動させながら、ヘッドユニットに具備されるノズルを主走査方向に並ぶように投影させた投影ノズル列において、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズルが2ノズル分、又は4以上のノズル数分離されるように、各ヘッドユニットからインクが打滴されるとともに、隣接する打滴位置に同一色の異なるヘッドユニットからインクが打滴される打滴工程を含むインクジェット記録方法。
(第12態様):第11態様に記載のインクジェット記録方法を用いて、不織布に画像を形成して衛生用品を製造する衛生用品製造方法。
100…インクジェット記録装置、102…不織布、110,112…ローラ、120,124…押圧ローラ、106…ヘッドユニット、150…ノズル、152,154…インクジェットヘッド、160,162,164,166…ノズル列、168…投影ノズル列、172…システム制御部、176…画像処理部、178…ヘッド駆動部、194…シーケンス記憶部
Claims (12)
- 同一色のインクを打滴する3以上のヘッドユニットが、副走査方向に沿って配置されるとともに、各ヘッドユニットが記録媒体上の同一位置に同一色のインクを打滴するように配置され、前記ヘッドユニットは複数のノズルが千鳥配置されたインクジェットヘッドを2つ具備するとともに、主走査方向について、一方のインクジェットヘッドのノズル間の位置に、他方のインクジェットヘッドのノズルが位置するように前記2つのインクジェットヘッドが主走査方向に位置をずらして配置された構造を有する印字手段と、
前記記録媒体と前記印字手段とを副走査方向と平行方向へ相対的に移動させる移動手段と、
前記ヘッドユニットに具備されるノズルを主走査方向に並ぶように投影させた投影ノズル列において、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズルが2ノズル分、又は4以上のノズル数分離されるように打滴を制御するとともに、隣接する打滴位置に同一色の異なるヘッドユニットからインクが打滴されるように打滴を制御する打滴制御手段と、
を備えたインクジェット記録装置。 - 前記打滴制御手段は、記録媒体上における主走査方向の隣接する打滴位置に対して異なるヘッドユニットからインクが打滴されるように、各ヘッドユニットの打滴を制御する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記打滴制御手段は、記録媒体上における主走査方向に並ぶ打滴位置に対して、各ヘッドユニットから1打滴位置ずつ順に打滴を行うように、各ヘッドユニットの打滴を制御する請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記打滴制御手段は、記録媒体上における副走査方向の隣接する打滴位置に対して異なるヘッドユニットからインクが打滴されるように、各ヘッドユニットの打滴を制御する請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記打滴制御手段は、記録媒体上における副走査方向に並ぶ打滴位置に対して、各ヘッドユニットから1打滴位置ずつ順に打滴を行うように、各ヘッドユニットの打滴を制御する請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記印字手段は、複数色に対応して色ごとに3つ以上のヘッドユニットを備え、
同一色のヘッドユニットが連続して配置される請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。 - 記録媒体上の打滴位置ごとに、打滴を行うヘッドユニット及びノズルの関係を示す打滴シーケンスが記憶される打滴シーケンス記憶手段を備えた請求項1から6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録媒体は、不織布であり、
前記印字部は、前記不織布を100メートル毎分以上の搬送速度で搬送する、前記不織布を材料とする衛生用品の生産ラインの途中に配設される請求項1から7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記インクジェットヘッドは、複数のノズルのそれぞれと連通する複数の圧力室と、
前記複数の圧力室に対してインクを供給する供給流路と、
を具備し、
前記主走査方向に沿って配置された複数のノズルにより構成されるノズル列ごとに、複数の前記供給流路を備える請求項1から8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。 - 同一色のインクを打滴する3以上のヘッドユニットが、副走査方向に沿って配置されるとともに、各ヘッドユニットが記録媒体上の同一位置に同一色のインクを打滴するように配置され、前記ヘッドユニットは、主走査方向に沿って配置された複数のノズルを含む第1ノズル列、及び主走査方向の位置が前記第1ノズル列に対して前記第1ノズル列のノズル間ピッチの1/2ずらされて配置される第2ノズル列、前記第1ノズル列のノズルと前記第2ノズルのノズルとの間にノズルが配置されるように前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列に対して主走査方向の位置がずらされて配置される第3ノズル、前記第3ノズル列に対して前記第3ノズル列のノズル間ピッチの1/2ずらされて配置される第4ノズル列を具備し、かつ、各ノズル列のそれぞれについて、各ノズル列に属するノズルと連通する圧力室へインクを供給する供給流路を具備し、
前記記録媒体と前記印字手段とを副走査方向と平行方向へ相対的に移動させる移動手段と、
前記ヘッドユニットに具備されるノズルを主走査方向に並ぶように投影させた投影ノズル列において、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズルが2ノズル分、又は4以上のノズル数分離されるように打滴を制御するとともに、隣接する打滴位置に同一色の異なるヘッドユニットからインクが打滴されるように打滴を制御する打滴制御手段と、
を備えたインクジェット記録装置。 - 同一色のインクを打滴する3以上のヘッドユニットが、副走査方向に沿って配置されるとともに、各ヘッドユニットが記録媒体上の同一位置に同一色のインクを打滴するように配置され、前記ヘッドユニットは複数のノズルが千鳥配置されたインクジェットヘッドを2つ具備するとともに、主走査方向について、一方のインクジェットヘッドのノズル間の位置に、他方のインクジェットヘッドのノズルが位置するように前記2つのインクジェットヘッドが主走査方向に位置をずらして配置された構造を有する印字手段を具備するインクジェット記録装置において、
前記記録媒体と前記印字手段とを副走査方向と平行方向へ相対的に移動させながら、前記ヘッドユニットに具備されるノズルを主走査方向に並ぶように投影させた投影ノズル列において、同一の打滴タイミングで打滴を行うノズルが2ノズル分、又は4以上のノズル数分離されるように、各ヘッドユニットからインクが打滴されるとともに、隣接する打滴位置に同一色の異なるヘッドユニットからインクが打滴される打滴工程を含むインクジェット記録方法。 - 請求項11に記載のインクジェット記録方法を用いて、不織布に画像を形成して衛生用品を製造する衛生用品製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012053270A JP2013184447A (ja) | 2012-03-09 | 2012-03-09 | インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及び衛生用品製造方法 |
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JP2012053270A JP2013184447A (ja) | 2012-03-09 | 2012-03-09 | インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及び衛生用品製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11230099B2 (en) | 2020-03-16 | 2022-01-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Ink head |
US11701881B2 (en) | 2020-09-02 | 2023-07-18 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid discharging apparatus, controlling method for liquid discharging apparatus and medium storing controlling program for liquid discharging apparatus |
US11878517B2 (en) | 2020-08-31 | 2024-01-23 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid discharging apparatus, controlling method for liquid discharging apparatus and medium storing controlling program for liquid discharging apparatus |
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2012
- 2012-03-09 JP JP2012053270A patent/JP2013184447A/ja active Pending
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