JP2013183597A - ワイヤーハーネス、その製造方法及び電線保護用不織材料 - Google Patents

ワイヤーハーネス、その製造方法及び電線保護用不織材料 Download PDF

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Abstract

【課題】ホットプレスし終えるまで電線保護用不織材料を配線部を覆った状態に維持すること。
【解決手段】ワイヤーハーネス10は、配線部12と、電線保護部とを備える。配線部12は、少なくとも1本の電線13を含む。電線保護部は、配線部12の外周部を覆う本体部42と本体部42の端縁部の少なくとも1箇所から延出する帯状の保持部44とを含む電線保護用不織材料40が、保持部44により本体部42が配線部12の外周部を覆う形態を維持した状態で、配線部12の延在方向における少なくとも一部でホットプレスされることにより形成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両等に配索される電線を保護する技術に関する。
不織布を用いて電線束を保護する技術が特許文献1に開示されている。特許文献1の電線用保護部材は、2枚の不織布で電線束を挟んだ状態で不織布をホットプレスすることにより、電線束を覆った形状に形成されている。
特開2011―160611号公報
しかしながら、特許文献1のような方法で電線保護部を形成する場合、ホットプレスし終えるまでに、電線保護用不織材料により配線部を覆った形態がくずれてしまう恐れがあった。
そこで、本発明は、ホットプレスし終えるまで電線保護用不織材料を配線部を覆った状態に維持することを目的とする。
第1の態様は、少なくとも1本の電線を含む配線部と、前記配線部の外周部を覆う本体部と前記本体部の端縁部の少なくとも1箇所から延出する帯状の保持部とを含む電線保護用不織材料が、前記保持部により前記本体部が前記配線部の外周部を覆う形態を維持した状態で、前記配線部の延在方向における少なくとも一部でホットプレスされることにより形成された電線保護部と、を備える。
第2の態様は、第1の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記保持部は、前記配線部の外周部を覆った前記本体部の外周部に対して少なくとも部分的に巻き付けられる。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記本体部は、前記配線部の外周部に巻き付けられ、前記保持部は、前記本体部の巻き終わりの端部から延出する。
第4の態様は、第3の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記保持部は、前記本体部の前記巻き終わりの端部において間隔をあけた複数箇所から延出する。
第5の態様は、第1から第4のいずれか一態様に係るワイヤーハーネスであって、前記配線部は、複数の前記電線を含み、前記保持部の少なくとも一部は、前記配線部における前記複数の電線間に挟み込まれている。
第6の態様は、第5の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記配線部は、延在方向において前記保持部が挟み込まれる部位を含む範囲で、前記複数の電線が捻られて形成されている。
第7の態様は、第1から第4のいずれか一態様に係るワイヤーハーネスであって、前記保持部の少なくとも一部は、前記配線部又はその外周部を覆った前記本体部の外周部に対して既に巻き付けられた前記保持部の内側に挟み込まれている。
第8の態様は、第1から第4のいずれか一態様に係るワイヤーハーネスであって、前記保持部の少なくとも一部は、前記配線部の外周部を覆った前記本体部の内側に挟み込まれている。
第9の態様は、第7又は第8の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記保持部は、先端部から側方に延出する挿込部を含む、ワイヤーハーネス。
第10の態様は、第7の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記保持部の先端部は、前記配線部又はその外周部を覆った前記本体部に対して既に巻き付けられた部分に対して一側方から内側を通して他側方に引き出されている。
第11の態様は、少なくとも1本の電線を含む配線部の外周部を覆うことが可能な本体部と前記本体部の端縁部の少なくとも1箇所から延出する帯状の保持部とを含む電線保護用不織材料を用いて、(a)前記配線部の外周部を、前記電線保護用不織材料の前記本体部により覆う工程と、(b)前記電線保護用不織材料の前記保持部により前記本体部が前記配線部の外周部を覆う形態を維持する工程と、(c)前記電線保護用不織材料を前記配線部の延在方向における少なくとも一部でホットプレスする工程と、を備える。
第12の態様は、少なくとも一本の電線を含む配線部の外周部を覆う形態でホットプレスされることにより、前記配線部を保護する電線保護部を形成する電線保護用不織材料であって、前記配線部の外周部を覆うことが可能な本体部と、前記本体部の端縁部の少なくとも1箇所から延出する帯状の保持部と、を備える。
第13の態様は、第12の態様に係る電線保護用不織材料であって、前記保持部は、前記本体部の一端部における両側部から一方側に向けて一対延出し、前記本体部は、両側部に前記保持部と同形状に形成された切欠部を含んでいる。
第14の態様は、第12又は第13の態様に係る電線保護用不織材料であって、前記保持部は、先端部から側方に延出する挿込部を含む。
第15の態様は、第12から第14のいずれか一態様に係る電線保護用不織材料であって、前記配線部の外周部に巻き付ける向きに巻き癖がつけられている。
第1の態様に係るワイヤーハーネスによると、電線保護用不織材料が、本体部により配線部の外周部を覆うと共に、保持部により前記本体部が前記配線部の外周部を覆う形態を維持した状態で、配線部の延在方向における少なくとも一部でホットプレスされることにより、電線保護部が形成されているため、ホットプレスし終えるまで電線保護用不織材料を配線部を覆った状態に維持することができる。
第2の態様に係るワイヤーハーネスによると、保持部が、配線部の外周部を覆った本体部の外周部に対して少なくとも部分的に巻き付けられるため、電線保護用不織材料が配線部の外周部を覆った状態をより確実に維持することができる。
第3の態様に係るワイヤーハーネスによると、保持部が本体部の巻き終わりの端部から延出するため、より簡単に電線保護用不織材料が配線部の外周部を覆った状態を維持することができる。
第4の態様に係るワイヤーハーネスによると、保持部が、本体部の巻き終わりの端部において間隔をあけた複数箇所から延出しているため、配線部の延在方向における複数箇所で本体部を保持することができ、電線保護用不織材料を全体的に配線部を覆った状態に維持することができる。
第5の態様に係るワイヤーハーネスによると、保持部の少なくとも一部が、配線部における複数の電線間に挟み込まれているため、電線保護用不織材料が配線部に対してずれることを抑制できる。
第6の態様に係るワイヤーハーネスによると、配線部が、延在方向において保持部が挟み込まれる部位を含む範囲で、複数の電線が捻られて形成されているため、電線保護用不織材料が配線部に対してずれることをより確実に抑制できる。
第7の態様に係るワイヤーハーネスによると、保持部の少なくとも一部が、配線部又はその外周部を覆った前記本体部の外周部に対して既に巻き付けられた保持部の内側に挟み込まれているため、配線部が1本の電線で構成されている場合でも電線保護用不織材料を配線部を覆った状態に維持することができる。
第8の態様に係るワイヤーハーネスによると、保持部の少なくとも一部が、配線部の外周部を覆った前記本体部の内側に挟み込まれているため、配線部が1本の電線で構成されている場合でも電線保護用不織材料を配線部を覆った状態に維持することができる。
第9の態様に係るワイヤーハーネスによると、保持部が、先端部から側方に延出する挿込部を含んでいるため、挿込部を、配線部の外周部を覆った本体部又は配線部或いはその外周部を覆った本体部の外周部に対して既に巻き付けられた保持部の内側に挿し込むことにより、より簡易且つ確実に電線保護用不織材料を配線部を覆った状態に維持することができる。
第10の態様に係るワイヤーハーネスによると、保持部が、配線部又はその外周部を覆った前記本体部に対して既に巻き付けられた部分に対して一側方から内側を通して他側方に引き出されている。このため、引き出された保持部の先端部を引っ張って保持部を締め付けることが可能であり、より確実に電線保護用不織材料を配線部を覆った状態に維持することができる。
第11の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法によると、(a)配線部の外周部を、電線保護用不織材料の本体部により覆う工程と、(b)電線保護用不織材料の保持部により本体部が配線部の外周部を覆う形態を維持する工程と、(c)電線保護用不織材料を配線部の延在方向における少なくとも一部でホットプレスする工程とを備えるため、ホットプレスし終えるまで電線保護用不織材料を配線部を覆った状態に維持することができる。
第12の態様に係る電線保護用不織材料によると、配線部の外周部を覆うことが可能な本体部と、本体部の端縁部の少なくとも1箇所から延出する帯状の保持部とを備えるため、本体部で配線部を覆うと共に、保持部により本体部が配線部の外周部を覆う形態を維持することができる。
第13の態様に係る電線保護用不織材料によると、保持部が本体部の一端部における両側部から一方側に向けて一対延出し、本体部が両側部に保持部と同形状に形成された切欠部を含んでいるため、本体部の切欠部に他の電線保護用不織材料の保持部が配設される形態で、帯状の不織材料を長手方向に順時裁断して余りなく形成することができる。
第14の態様に係る電線保護用不織材料であって、保持部が先端部から側方に延出する挿込部を含むため、挿込部を、配線部の外周部を覆った本体部又は配線部或いはその外周部を覆った本体部の外周部に対して既に巻き付けられた保持部の内側に挿し込むことにより、より簡易且つ確実に電線保護用不織材料を配線部を覆った状態に維持することができる。
第15の態様に係る電線保護用不織材料によると、配線部の外周部に巻き付ける向きに巻き癖がつけられているため、配線部に対して巻き付けやすくなると共に、配線部の外周部を覆った形態から解け難くすることができる。
第1実施形態に係るワイヤーハーネスの概略平面図である。 第1実施形態に係る電線保護用不織材料の平面図である。 電線保護用不織材料を配線部に巻き付ける作業を示す図である。 電線保護用不織材料を配線部に巻き付ける作業を示す図である。 電線保護用不織材料で配線部の外周部を覆った状態を示す図である。 図5のVI−VI線断面図である。 ワイヤーハーネスの断面図である。 ホットプレスの様子を示す図である。 帯状の不織材料から電線保護用不織材料を裁断する様子を示す図である。 巻き癖がつけられた電線保護用不織材料を示す斜視図である。 第2実施形態に係る電線保護用不織材料の平面図である。 電線保護用不織材料で配線部の外周部を覆った状態を示す図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスの平面図である。 第3実施形態に係る電線保護用不織材料で配線部の外周部を覆う様子を示す図である。 第3実施形態に係るワイヤーハーネスの平面図である。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10の構成、その製造方法及び電線保護用不織材料40について説明する(図1参照)。
ワイヤーハーネス10は、配線部12と、電線保護部20とを備えている。
配線部12は、少なくとも1本の電線13を含んでいる。ここでは、配線部12は、複数の電線13が、配索対象である車体の配索経路に沿って結束されることにより構成されている。複数の電線13は、通常、その延在方向に対して直交する断面形状が円形状となるように束ねられる。電線13は、車体等において各種電気機器間を電気的に相互接続する配線材である。なお、配線部12には、光ケーブル等が含まれていてもよい。
電線保護部20は、配線部12を外部から保護する部分である(図1参照)。また、電線保護部20は、配線部12を配索経路に沿った形状に維持するために用いられることもある。この電線保護部20は、配線部12のうちの少なくとも延在方向の一部の外周部を覆う形態で不織材料がホットプレスされることにより形成される。なお、電線保護部20は、配線部12の長手方向略全体を覆っていてもよいし、配線部12の一部を覆っていてもよい。
不織材料としては、加熱工程を経ることにより硬くなることが可能なものを用いることができる。このような不織材料として、基本繊維と、これと絡み合う接着樹脂(バインダとも呼ばれる)とを含むものを用いることができる。接着樹脂は、基本繊維の融点よりも低い融点(例えば、110℃〜115℃)を有する樹脂である。不織材料を基本繊維の融点よりも低くかつ接着樹脂の融点よりも高い加工温度に加熱すると、接着樹脂が溶融して基本繊維間に染込む。その後、不織材料が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化する。これより、不織材料が加熱前の状態よりも硬くなり、加熱時の成形形状に維持される。また、不織材料同士が接触している部分では、当該接触部分にも溶融した接着樹脂が染み込んで固化する。これにより、不織材料同士の接触部分が接合される。
ただし、基本繊維は、接着樹脂の融点で繊維状態を保ち得る繊維であればよく、樹脂繊維の他、ガラス繊維等の各種繊維を用いることができる。また、接着樹脂としては、基本繊維の融点よりも低い融点を持つ熱可塑性樹脂繊維を用いることができる。接着樹脂は、粒状であっても繊維状であってもよい。また、芯繊維の外周に接着樹脂層を形成してバインダ繊維を構成し、これを基本繊維と絡み合わせるようにしてもよい。この場合の芯繊維としては、上記基本繊維と同材料のものを用いることができる。
基本繊維と接着樹脂の組み合わせとしては、基本繊維をPET(ポリエチレンテレフタレート)の樹脂繊維とし、接着樹脂をPETとPEI(ポリエチレンイソフタレート)の共重合樹脂とした例が挙げられる。この場合、基本繊維の融点はおよそ250℃であり、接着樹脂の融点は110℃〜150℃である。このため、不織材料を110℃〜250℃の温度に加熱すると、接着樹脂が溶融し、溶融せずに繊維状を保つ基本繊維間に染込む。そして、不織材料が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化し、上記成形形状の維持及び不織材料同士の接合を行う。
また、ホットプレスとは、不織材料に対する加熱処理及び不織材料を型に押付けて圧縮し所定形状に形成する処理を施すことをいう。すなわち、加熱処理と所定形状への形成処理とは、同時に行われてもよいし、或は、連続的に別々に行われてもよい。図8には、加熱した金型80を用いて、加熱処理と所定形状への形成処理とを同時に行うホットプレスの様子を示している。
ここでは、不織材料として本体部42と保持部44とを備える電線保護用不織材料40を用いて、電線保護部20を形成している。
本体部42は、主として配線部12の外周部を覆う部分である。この本体部42は、配線部12における保護対象部分の外周部を覆うことが可能なシート状に形成されている。ここでは、本体部42は、配線部12の外周部に巻き付けられることにより、該配線部12の外周部を覆うため、配線部12の外周部に1周以上巻き付け可能な大きさに形成されているとよい。この本体部42は、一端部及び他端部に平行な辺を有する形状に形成されている。
また、本体部42は、両側部に後述する保持部44と同形状の切欠部43を有している。この切欠部43は、本体部42の他端部から一端部側に向かう途中までの範囲に亘って延在するように形成されている。すなわち、本体部42は、切欠部43より一端部側に、側方に突出する部分を有している。
保持部44は、本体部42(電線保護用不織材料40)が配線部12の外周部を覆った(ここでは外周部に巻き付けられた)形態を維持するための部分である。保持部44は、本体部42の端縁部の少なくとも一箇所から延出する帯状に形成されている。ここでは、保持部44は、本体部42の巻き終わりの端部における両側部から一方側(他端部から一端部に向かう方向)に向けて延出する。
また、保持部44は、本体部42の切欠部43と同形状に形成されている。すなわち、一の電線保護用不織材料40の本体部42の一端部に、他の電線保護用不織材料40の本体部42の他端部を突き合わせると、一対の保持部44が本体部42の一対の切欠部の内側にそれぞれ配設される。そして、本体部42と保持部44とは、切欠部43の内側に保持部44が配設された状態で略矩形状を成す。
すなわち、一対の保持部44を一対の切欠部43内に配設する形態で、複数の電線保護用不織材料40を並べると、帯状に連なる。換言すると、帯状の不織材料を長手方向に順時裁断することにより、余りなく複数の電線保護用不織材料40を形成できる(図9参照)。これにより、帯状の不織材料がロール状に格納された供給源から、帯状の不織材料を順時供給して電線保護用不織材料40を形成すると共に、ワイヤーハーネス10を製造することができる。
そして、電線保護部20(ワイヤーハーネス10)は、以下のようにして形成される。
まず、配線部12の外周部を本体部42により覆う(図2、図3参照)。より具体的には、本体部42を、配線部12の外周部に対して少なくとも1周巻き付ける。
次に、本体部42の巻き終わりの端部から一方側に向けて延出する保持部44により、本体部42が配線部12の外周部を覆う形態を維持する(図3、図4参照)。
ここでは、保持部44を、配線部12の外周部を覆った本体部42の外周部に対して少なくとも部分的に巻き付ける。すなわち、配線部12の延在方向において本体部42との間に隙間をあけないように、保持部44を、幅方向部分的に本体部42の側縁部の外周部に重なる形態で巻き付ける。さらに、保持部44を、本体部42又は配線部12の外周部に既に巻き付けられた部分の外周部に部分的(全体的でもよい)に重ねつつ配線部12の外周部に巻き付ける。このとき、保持部44の先端部(例えば1〜2cm)を残して、保持部44を巻き付けるとよい。
そして、保持部44を、配線部12の内側に挟み込む。より具体的には、保持部44の先端部(少なくとも一部であればよい)を、配線部12のうち、既に巻き付けられた電線保護用不織材料40の側方から延出する部分の複数の電線13間に挟み込む(図5、図6参照)。ここで、保持部44の先端部を挟み込むとは、単に複数の電線13間に挿し込んでもよいし、複数の電線13の一部に対して巻き付けてもよい。また、保持部44の先端部は、既に巻き付けられた電線保護用不織材料40の内周側で複数の電線13間に挟み込まれてもよい。
以上のように保持部44が複数の電線13間に挟み込まれた状態で、電線保護用不織材料40は、配線部12の外周部を覆った形態に維持される。さらに、ここで、配線部12のうち保持部44が複数の電線13間に挟み込まれた部分を、軸周りに捻るとよい(図5参照)。これにより、複数の電線13は、塑性変形して捻られた形状を保つ。すなわち、完成形態であるワイヤーハーネス10における配線部12は、延在方向において保持部44が挟み込まれる部位を含む範囲で、複数の電線13が捻られて形成されている。これにより、複数の電線13間に挟み込まれた保持部44が、配線部12の延在方向及び周方向に移動することを抑制する。また、これにより、保持部44が複数の電線13間に挟み込まれた状態をより確実に維持できる。
もっとも、配線部12は、複数の電線13が予め捻られて構成されていてもよい。そして、複数の電線13が撚られて構成された配線部12に対して保持部44を挟み込むことによっても、電線保護用不織材料40が配線部12の延在方向及び周方向に移動することを抑制する効果を得ることができる。
そして、この状態で、電線保護用不織材料40を配線部12の延在方向における少なくとも一部でホットプレスすることにより、電線保護部20が形成される(図1、図7参照)。ここで、ホットプレスは、内側に半円弧状の成形面を有する一対の金型80を用いて行う(図8参照)。なお、成形面は、保持部44が嵌め付けられた部分を成形する部分とそれ以外の部分とが面一の形状に形成されている。もっとも、断面視円形以外の電線保護部を形成する場合、その形状に対応した形状の成形面を有する金型を用いてホットプレスすればよい。ここでは、電線保護部20は、電線保護用不織材料40を、配線部12の延在方向において全体的にホットプレスして形成されている。
電線保護部20は、本体部42により形成された第1部分22と、保持部44により形成された第2部分24とを備えている(図1参照)。ここでは、第1部分22は、本体部42全体がホットプレスされることにより形成され、電線保護部20のうちの配線部12の延在方向における中央部分に設けられている。第2部分24は、保持部44が配線部12の延在方向に亘ってホットプレスされることにより形成され、電線保護部20のうちの配線部12の延在方向における両端部に設けられている。
また、第2部分24は、複数の電線13間に介在した介在部26を有している。この介在部26は、複数の電線13間に挟み込まれた保持部44の先端部により形成されている。
また、第2部分24の外周面には、ホットプレスされた保持部44の縁部に沿った保持部痕28が形成されている。保持部痕28は、保持部44が本体部42又は自身の外周部に重ねられた状態でホットプレスされることにより形成される。この保持部痕28は、凹凸状に形成されることもあるし、略平面上の模様として残ることもある。
上記実施形態に係るワイヤーハーネス10、その製造方法及び電線保護用不織材料40によると、電線保護用不織材料40が、本体部42により配線部12の外周部を覆うと共に、保持部44により本体部42が配線部12の外周部を覆う形態を維持した状態で、配線部12の延在方向における少なくとも一部でホットプレスされることにより、電線保護部20が形成されるため、ホットプレスし終えるまで電線保護用不織材料40を配線部12を覆った状態に維持することができる。これにより、両面テープにより不織材料を配線部12を覆った形態に維持することを省略することができるため、両面テープの部品費及び貼り付け作業を省略することができる。
また、保持部44が、配線部12の外周部を覆った本体部42の外周部に対して少なくとも部分的に巻き付けられるため、本体部42が配線部12の外周部を覆った状態をより確実に維持することができる。
また、保持部が本体部の巻き終わりの端部から延出するため、より簡単に電線保護用不織材料が配線部の外周部を覆った状態を維持することができる。
また、保持部44が、本体部42の巻き終わりの端部において間隔をあけた複数箇所から延出するため、本体部42を配線部12の延在方向における複数箇所で保持することができるため、電線保護用不織材料40を全体的に配線部12を覆った状態に維持することができる。
また、保持部44の少なくとも一部が、配線部12における複数の電線13間に挟み込まれているため、電線保護用不織材料40が配線部12に対してずれることを抑制できる。
また、配線部12が、延在方向において保持部44が挟み込まれる部位を含む範囲で、複数の電線13が捻られて形成されているため、電線保護用不織材料40が配線部12に対してずれることをより確実に抑制できる。
また、保持部44が本体部42の巻き終わりの端部における両側部から一方側に向けて一対延出し、本体部42が両側部に保持部44と同形状に形成された切欠部43を含んでいるため、本体部42の切欠部43に他の電線保護用不織材料40の保持部44が配設される形態で、帯状の不織材料を長手方向に順時裁断して余りなく形成することができる。
保持部44が、本体部42の一端部における両側部から延出している例で説明してきたが、これに限られるものではない。すなわち、保持部44は、本体部42の一端部における少なくとも1箇所(好ましくは間隔をあけた複数箇所)から延出するように設けられていればよい。例えば、保持部は、本体部の一端部における側部寄りの部分から延出し、本体部の側部に近接しつつ本体部の外周部に巻き付けられると共に配線部12の複数の電線13間に挟み込まれてもよい。
保持部44が、配線部12の外周部に巻き付けられる例で説明してきたが、これに限られるものではない。すなわち、保持部は、配線部12の複数の電線13間に挟み込めればよく、短く形成されて配線部12に巻き付けられずに複数の電線13間に挟み込まれてもよい。もっとも、本体部42の緩みを抑制する観点から言うと、保持部は、少なくとも幅方向一部が本体部42の外周部に重ねられる形態で、本体部42を配線部12の外周部に押し付けるように巻き付けられていることが好ましい。
保持部44が、本体部42の巻き終わりの端部から一方側に向けて延出する例で説明してきたが、これに限られるものではない。すなわち、保持部は、本体部42の側縁部から延出していてもよい。なお、この場合、保持部は、本体部42の巻き終わりの端部の外周部を覆う形態で巻き付けられるとよい。また、保持部は、本体部42の側方に向けて延出していてもよい。すなわち、保持部は、配線部12の複数の電線13間に挟み込めればよい。
電線保護部20は、電線保護用不織材料40が配線部12の延在方向において部分的にホットプレスされて形成されていてもよい。ここで、部分的にホットプレスされる場合とは、電線保護用不織材料40の柔軟さを残して、電線保護部に異音抑制等の機能を付与する場合等である。また、電線保護用不織材料40は、ホットプレスの熱から電線13を保護するため、配線部12の延在方向における両端部を残してホットプレスされることもある。
また、本体部42が配線部12に巻き付けられる例で説明してきたが、これに限られるものではない。すなわち、本体部42は、配線部12の保護対象部分における外周部を覆うことが可能であればよく、外周部に巻き付けられる他、折り畳んだ間に配線部12を配設して外周部を覆ってもよいし、2部材で構成されて配線部12を挟むことにより外周部を覆ってもよい。これらの場合でも、本体部の一端部から延出する形状で保持部が設けられ、該保持部は、本体部を配線部12の外周部上に保持するように、配線部12を覆った本体部の外周部に巻き付けられて、本体部を配線部12の外周部を覆った形態に維持するとよい。
また、電線保護部20を形成する不織材料として、図10に示す電線保護用不織材料140を採用してもよい。電線保護用不織材料140は、配線部12の外周部に巻き付ける向きに巻き癖がつけられた形状に形成されている。より具体的には、電線保護用不織材料140は、本体部42の他端部が内周側に位置すると共に、保持部44の先端部が外周側に位置するロール形状に形成されている。
この電線保護用不織材料140は、電線保護用不織材料40と同形状に裁断した不織材料を部分的に加熱することにより、上記形状に維持して形成されるとよい。例えば、電線保護用不織材料140の一方の面を加熱して硬化させ、上記形状に維持するとよい。
そして、電線保護用不織材料140は、本体部42の内周側に配線部12を配設する態様で配線部12の外周部を覆い、配線部12の外周部に沿って縮径させつつ巻き付けられるとよい。
この電線保護用不織材料140の構成によると、配線部12に対して巻き付けやすくなると共に、配線部12の外周部を覆った形態から解け難くすることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るワイヤーハーネス210、その製造方法及び電線保護用不織材料240について説明する(図11〜図13参照)。ワイヤーハーネス210において、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10と異なる部分は電線保護部220であり、同様の構成部分については同符号を付して説明を省略する。
ここでは、電線保護部220を形成する不織材料として、本体部242と、保持部244とを備える電線保護用不織材料240を採用している(図11参照)。
本体部242は、一端部及び他端部に平行な辺を有するシート状に形成され、両側部に他端部から一端側に向けて延在するように形成された切欠部243を有している。この本体部242は、配線部12の外周部に巻き付けられることにより、配線部12の外周部を覆うことが可能な形状に形成されている。
保持部244は、本体部242の一端部において両側部から一方側に向けて延出する帯状に形成されている。保持部244は、先端部から側方に延出する挿込部246を含む。この挿込部246は、配線部12の外周部を覆った本体部242又は配線部12の外周部に対して既に巻き付けられた保持部244の内側に挿し込まれて、本体部242が配線部12の外周部を覆った形態を維持するための部分である。ここでは、挿込部246は、配線部12の延在方向において本体部242の中間部側に向けて延出する形状に形成されている。
本体部242の切欠部243と保持部244とは、同形状に形成されている。そして、本体部242と保持部244とは、切欠部243の内側に保持部244が配設された状態で略矩形状を成す。
電線保護部220は、本体部242が配線部12の外周部を覆うと共に、保持部244の少なくとも一部が配線部12の外周部を覆った本体部242又は配線部12の外周部に対して既に巻き付けられた保持部244(図12では保持部244)の内側に挟み込まれた状態で、電線保護用不織材料240がホットプレスされて形成されている。ここでは、保持部244の挿込部246が、配線部12の外周部を覆った本体部242又は配線部12の外周部に対して既に巻き付けられた保持部244の内側に挿し込まれる。
より具体的には、電線保護部220(ワイヤーハーネス210)は、以下のようにして形成される。
まず、本体部242を配線部12に巻き付けて、該配線部12の外周部を覆う。そして、保持部244を配線部12の外周部に対して巻き付ける。より具体的には、保持部244を、基端側部分が幅方向部分的に本体部242の側部の外周部に重なる形態で巻き付けると共に、本体部242又は配線部12の外周部に既に巻き付けられた(自身の)部分の外周部に部分的(全体的でもよい)に重ねつつ配線部12の外周部に巻き付ける。
次に、保持部44のうちの挿込部246を含む部分を、配線部12又は配線部12を覆った本体部42の外周部に対して既に巻き付けられた保持部244の内側に挟み込む。ここで、挿込部246は、重なった本体部242同士又は保持部244同士の間に挟み込まれてもよいし、本体部242又は保持部244と配線部12の外周部との間に挟み込まれてもよい。この状態で、電線保護用不織材料240は、配線部12の外周部を覆った形態に維持される。
そして、この状態で、電線保護用不織材料240をホットプレスすることにより、電線保護部220が形成される(図13参照)。ここでは、電線保護部220は、電線保護用不織材料240を、配線部12の延在方向において全体的にホットプレスして形成されている。
電線保護部220は、本体部242により形成された第1部分222と、保持部244により形成された第2部分224とを備えている(図13参照)。ここでは、第1部分222は、本体部242全体がホットプレスされることにより形成され、電線保護部220のうちの配線部12の延在方向における中央部分に設けられている。第2部分224は、保持部244が配線部12の延在方向に亘ってホットプレスされることにより形成され、電線保護部220のうちの配線部12の延在方向における両端部に設けられている。
第2部分224の外周面には、ホットプレスされた保持部244の縁部に沿った保持部痕228が形成されている。保持部痕228は、保持部244が本体部242又は自身の外周部に重ねられた状態でホットプレスされることにより形成される。この保持部痕228は、凹凸状に形成されることもあるし、略平面上の模様として残ることもある。
また、第2部分224(及び第1部分222)の内側には、保持部244の先端部(ここでは挿込部246)が本体部242又は保持部244の内側に挟み込まれた状態でホットプレスされることにより形成された挟込痕226が介在している。この挟込痕226は、その外周側に重なる第2部分224(及び第1部分222)を剥がすことにより確認することが可能である。
上記実施形態に係るワイヤーハーネス210、その製造方法及び電線保護用不織材料240によると、保持部244の少なくとも一部が、配線部12の外周部を覆った本体部242又は配線部12の外周部に対して既に巻き付けられた保持部244の内側に挟み込まれているため、配線部12が1本の電線13で構成されている場合、複数の電線13の外周部にテープ巻き或いは保護部材が装着されていても電線保護用不織材料240を配線部12を覆った状態に維持することができる。
また、保持部244が、先端部から側方に延出する挿込部246を含み、挿込部246が配線部12の外周部を覆った本体部242又は配線部12の外周部に対して既に巻き付けられた保持部244の内側に挿し込まれているため、より簡易且つ確実に電線保護用不織材料240を配線部12を覆った状態に維持することができる。
また、本実施形態においても、第1実施形態と同様の(保持部44の挟み込み方に関する効果を除く)効果を得られる。
電線保護用不織材料240について、保持部244が挿込部246を含む例で説明してきたが、挿込部246が省略され、第1実施形態に係る電線保護用不織材料40と同形状の不織材料を用いてもよい。この場合でも、本実施形態では、保持部の先端部が、配線部12に対して既に巻き付けられた本体部又は保持部の内側に挟み込まれていればよい。
また、保持部244が、本体部242の一端部における両側部から延出している例で説明してきたが、これに限られるものではない。すなわち、保持部244は、本体部242の端縁部における少なくとも1箇所(好ましくは間隔をあけた複数箇所)から延出するように設けられていればよい。例えば、保持部は、本体部の一端部における中間部から延出し、配線部12の外周部に巻き付けられた本体部の外周部に巻き付けられると共に既に巻き付けられた部分の内側に挟み込まれてもよい。また、保持部は、本体部の一端部における側部寄りの部分から延出し、本体部の側部に近接しつつ本体部の外周部に巻き付けられると共に配線部12に既に巻き付けられた本体部の内側に挟み込まれてもよい。
保持部244の挿込部246が配線部12の外周部に対して既に巻き付けられた本体部242又は保持部244の内側に挿し込まれる例で説明したが、保持部244のうちの挿込部246の他の部位が挟み込まれてもよい。また、保持部244を、配線部12に対して既に巻き付けられた本体部242又は保持部244の内側に挟み込むと共に、配線部12の複数の電線13間に挟み込んでも構わない。
また、保持部244は、配線部12又は本体部242の外周部に既に巻き付けられた部分の内側だけ(本体部242の内側には挟み込まれない)に挟み込まれてもよいし、本体部242の内側だけに挟み込まれてもよい。
また、本実施形態においても、相互に矛盾しない限り第1実施形態に係る変形例を適用することが可能である。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係るワイヤーハーネス310及びその製造方法について説明する(図14、図15参照)。ワイヤーハーネス310において、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10と異なる部分は電線保護部320であり、同様の構成部分については同符号を付して説明を省略する。
ここでは、電線保護部320を形成する不織材料として、第1実施形態に係る電線保護用不織材料40を採用している(図2参照)。もっとも、本実施形態で使用する電線保護用不織材料40は、保持部44がより長く形成されていることが好ましい。すなわち、本実施形態では、保持部44は、配線部12又はその外周部を覆った本体部42の外周部に対して既に巻き付けられた部分に対して一側方から内側を通して他側方に引き出されるため、少なくとも本体部42又は配線部12に1周巻き付けられた状態からさらに保持部44の内側に通すことが可能な長さを有するように設定されるとよい。
電線保護部320は、本体部42が配線部12の外周部を覆うと共に、保持部44が、配線部12又はその外周部を覆った本体部42の外周部に対して既に巻き付けられた部分に対して一側方から内側を通して他側方に引き出された状態で、電線保護用不織材料40がホットプレスされて形成されている。そして、電線保護部320(ワイヤーハーネス310)は、以下のようにして形成される。
まず、本体部42により配線部12の外周部を覆い、保持部44を配線部12の外周部に対して巻き付ける。より具体的には、保持部44を、基端側部分が幅方向部分的に本体部42の側部の外周部に重なる形態で巻き付けると共に、本体部42又は配線部12の外周部に既に巻き付けられた(自身の)部分の外周部に部分的(全体的でもよい)に重ねつつ配線部12の外周部に巻き付ける。
次に、保持部44を、配線部12又はその外周部を覆った本体部42の外周部に対して既に巻き付けられた部分に対して一側方から内側を通して他側方に引き出す。そして、保持部44の既に巻き付けられた部分の内側を通って引き出された先端部を引っ張る。これにより、保持部42が締め付けられ、その内側の本体部42が配線部12の外周部に押し付けられる。この状態で、電線保護用不織材料40は、配線部12の外周部を覆った形態に維持される。
そして、この状態で、電線保護用不織材料40をホットプレスすることにより、電線保護部320が形成される(図15参照)。ここでは、電線保護部320は、電線保護用不織材料40を、配線部12の延在方向において全体的にホットプレスして形成されている。
電線保護部320は、本体部42により形成された第1部分322と、保持部44により形成された第2部分324とを備えている(図15参照)。ここでは、第1部分322は、本体部42全体がホットプレスされることにより形成され、電線保護部320のうちの配線部12の延在方向における中央部分に設けられている。第2部分324は、保持部44が配線部12の延在方向に亘ってホットプレスされることにより形成され、電線保護部320のうちの配線部12の延在方向における両端部に設けられている。
第2部分324の外周面には、ホットプレスされた保持部44の縁部に沿った保持部痕328が形成されている。保持部痕328は、保持部44が本体部42又は自身の外周部に重ねられた状態でホットプレスされることにより形成される。この保持部痕328は、凹凸状に形成されることもあるし、略平面上の模様として残ることもある。
また、第2部分324の内側には、保持部244の先端部が配線部12の外周部に既に巻き付けられた保持部244の内周側を横切る形態で引っ張られた状態でホットプレスされることにより形成された挟込痕326が介在している。この挟込痕326は、その外周側に重なる第2部分324を剥がすことにより確認することが可能である。
上記実施形態に係るワイヤーハーネス310、その製造方法によると、保持部44が、配線部12又はその外周部を覆った本体部42の外周部に対して既に巻き付けられた部分に対して一側方から内側を通して他側方に引き出されているため、より確実に電線保護用不織材料40を配線部12を覆った状態に維持することができる。
また、本実施形態においても、第1、第2実施形態と同様の(保持部44の挟み込み方に関する効果を除く)効果を得られる。
また、本実施形態においても、相互に矛盾しない限り第1、第2実施形態に係る変形例を適用することが可能である。
以上のように、ワイヤーハーネス10、210、310、その製造方法及び電線保護用不織材料40、140、240は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10、210、310 ワイヤーハーネス
12 配線部
13 電線
20、220、320 電線保護部
40、140、240 電線保護用不織材料
42、242 本体部
43、243 切欠部
44、244 保持部
246 挿込部

Claims (15)

  1. 少なくとも1本の電線を含む配線部と、
    前記配線部の外周部を覆う本体部と前記本体部の端縁部の少なくとも1箇所から延出する帯状の保持部とを含む電線保護用不織材料が、前記保持部により前記本体部が前記配線部の外周部を覆う形態を維持した状態で、前記配線部の延在方向における少なくとも一部でホットプレスされることにより形成された電線保護部と、
    を備える、ワイヤーハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記保持部は、前記配線部の外周部を覆った前記本体部の外周部に対して少なくとも部分的に巻き付けられる、ワイヤーハーネス。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記本体部は、前記配線部の外周部に巻き付けられ、
    前記保持部は、前記本体部の巻き終わりの端部から延出する、ワイヤーハーネス。
  4. 請求項3に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記保持部は、前記本体部の前記巻き終わりの端部において間隔をあけた複数箇所から延出する、ワイヤーハーネス。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記配線部は、複数の前記電線を含み、
    前記保持部の少なくとも一部は、前記配線部における前記複数の電線間に挟み込まれている、ワイヤーハーネス。
  6. 請求項5に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記配線部は、延在方向において前記保持部が挟み込まれる部位を含む範囲で、前記複数の電線が捻られて形成されている、ワイヤーハーネス。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記保持部の少なくとも一部は、前記配線部又はその外周部を覆った前記本体部の外周部に対して既に巻き付けられた前記保持部の内側に挟み込まれている、ワイヤーハーネス。
  8. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記保持部の少なくとも一部は、前記配線部の外周部を覆った前記本体部の内側に挟み込まれている、ワイヤーハーネス。
  9. 請求項7又は請求項8に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記保持部は、先端部から側方に延出する挿込部を含む、ワイヤーハーネス。
  10. 請求項7に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記保持部の先端部は、前記配線部又はその外周部を覆った前記本体部に対して既に巻き付けられた部分に対して一側方から内側を通して他側方に引き出されている、ワイヤーハーネス。
  11. 少なくとも1本の電線を含む配線部の外周部を覆うことが可能な本体部と前記本体部の端縁部の少なくとも1箇所から延出する帯状の保持部とを含む電線保護用不織材料を用いて、
    (a)前記配線部の外周部を、前記電線保護用不織材料の前記本体部により覆う工程と、
    (b)前記電線保護用不織材料の前記保持部により前記本体部が前記配線部の外周部を覆う形態を維持する工程と、
    (c)前記電線保護用不織材料を前記配線部の延在方向における少なくとも一部でホットプレスする工程と、
    を備える、ワイヤーハーネスの製造方法。
  12. 少なくとも一本の電線を含む配線部の外周部を覆う形態でホットプレスされることにより、前記配線部を保護する電線保護部を形成する電線保護用不織材料であって、
    前記配線部の外周部を覆うことが可能な本体部と、
    前記本体部の端縁部の少なくとも1箇所から延出する帯状の保持部と、
    を備える、電線保護用不織材料。
  13. 請求項12に記載の電線保護用不織材料であって、
    前記保持部は、前記本体部の一端部における両側部から一方側に向けて一対延出し、
    前記本体部は、両側部に前記保持部と同形状に形成された切欠部を含んでいる、電線保護用不織材料。
  14. 請求項12又は請求項13に記載の電線保護用不織材料であって、
    前記保持部は、先端部から側方に延出する挿込部を含む、電線保護用不織材料。
  15. 請求項12から請求項14のいずれか一項に記載の電線保護用不織材料であって、
    前記配線部の外周部に巻き付ける向きに巻き癖がつけられている、電線保護用不織材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015082908A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 矢崎総業株式会社 ハーネス外装保護材の製造方法

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