JP2013183177A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のリモコンで操作可能な空気調和機において、空気調和機を設置している部屋以外からリモコン操作された場合、在室している人の意思とは関係なく思いもよらない操作が行われることで不快になるのを防止する。
【解決手段】空気調和機の室内機に対して複数のリモコンのうちの一つをメインリモコンとして登録するメイン機登録機能と、メインリモコンとして登録した以外の他のリモコンをサブリモコンとして登録するサブ機登録機能とを有し、室内機がサブリモコンからの運転指示信号を受信したとき、室内機は運転指示信号の内容を音声で報知し、メインリモコンからの操作によりサブリモコンによる運転指示をキャンセルできる機能を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、1台の空気調和機を複数のRFリモコンで運転操作できるようにした空気調和機に関するものである。
従来、複数の赤外線方式リモコンから1台の空気調和機を運転操作ができるようなものがある(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1では、2つの赤外線方式リモコンで1台の空気調和機を操作するとき、一方のリモコンで運転操作を行うと、空気調和機本体から他方のリモコンに運転情報を送信して、現在の運転状況を表示させることができる。
特開平4−273944号公報
最近では、赤外線方式リモコンの他にRFリモコン(高周波無線通信方式のリモコン)を使用した空気調和機もある。赤外線方式リモコンの場合、操作者は空気調和機の室内機に向けてリモコンを操作するのに対して、RFリモコンは、電波の届く範囲であれば操作できるので、室内機が設置されている部屋以外からも操作が可能となっている。
図2で示すように複数のリモコンがあればリモコンを持ち運ばなくても、室内機1を設置してある部屋RA以外の部屋RBからも室内機1の操作ができる。例えば、リビングにいながら、次に移る部屋(寝室)の室内機を事前に運転開始したり、子供部屋にある室内機の温度設定を変更したりして、操作対象の室内機のある部屋に出向かなくても操作が可能である。
ところで、操作する室内機が設置されている部屋以外(以下、他室)からリモコン操作できると、例えば、冷房運転中に他室からのリモコンで運転モードの操作がされて暖房運転モードに変わって思いがけない温度になってしまうことが起こりうる。また、在室している人の意思とは関係なく他室から思いもよらない操作が行われると不快になってしまうという問題が生じることも考えられる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、室内機を複数のRFリモコンで操作可能な空気調和機において、他室にあるリモコンから運転操作が行われた場合、室内機は運転操作がされた旨を報知する一方、その運転操作に対して自室にある別のリモコンでキャンセルできるようにした空気調和機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係る空気調和機は、室内機と室外機と前記室内機に対して空調運転の指示を行なうための複数のリモコンとからなり、前記リモコンが前記室内機に対して空調運転の指示を行なえるようにするためのペアリング設定手段を備える空気調和機であって、前記ペアリング設定手段は、前記室内機に対して前記複数のリモコンのうちの一つをメインリモコンとして登録するメイン機登録機能と、前記メインリモコンとして登録した以外の他のリモコンをサブリモコンとして登録するサブ機登録機能とを有するものであり、前記ペアリング設定手段による前記メインリモコンおよび前記サブリモコンの登録後、前記室内機が前記サブリモコンからの運転指示信号を受信したとき、前記室内機は、前記運転指示信号の内容を音声で報知する報知機能と、前記メインリモコンからの操作により前記サブリモコンよる運転指示をキャンセルさせるキャンセル機能を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る空気調和機は、室内機と室外機と前記室内機に対して空調運転の指示を行なうための複数のリモコンとからなり、前記リモコンが前記室内機に対して空調運転の指示を行なえるようにするためのペアリング設定手段を備える空気調和機であって、前記ペアリング設定手段は、前記室内機に対して前記複数のリモコンのうちの一つをメインリモコンとして登録するメイン機登録機能と、前記メインリモコンとして登録した以外の他のリモコンをサブリモコンとして登録するサブ機登録機能とを有するものであり、前記ペアリング設定手段による前記メインリモコンおよび前記サブリモコンの登録後、前記室内機が前記サブリモコンからの運転指示信号を受信したとき、前記室内機は、前記運転指示信号を前記メインリモコンに対して送信し、前記運転指示信号を受信した前記メインリモコンは、前記運転指示内容を表示部に表示するとともに、操作により前記室内機に対して前記運転指示をキャンセルさせるキャンセル機能を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る空気調和機は、上述した請求項1または2において、前記室内機、前記メインリモコンからのキャンセル信号を受信した場合、前記サブリモコンに対して前記運転操作がキャンセルされた旨の信号を送信し、前記キャンセルされた旨の信号を受信した前記サブリモコンは、前記サブ機のリモコンの表示部にキャンセルされた旨を表示することを特徴とする。
本発明の請求項1によれば、室内機が設置されていない部屋にあるサブリモコンから室内機に対しての運転指示信号を受信すると音声で運転指示の内容を報知することによって、室内機が設置してある部屋にいる人は、他室からの運転指示とその指示内容が分かり、その指示内容が思いもよらない操作であった場合、自室にあるメインリモコンでサブリモコンからの運転指示をキャンセルできるという効果を奏する。
本発明の請求項2によれば、室内機が設置されていない部屋にあるサブリモコンから室内機に対しての運転指示信号を受信すると自室にあるリモコンに運転指示の内容を送信し、自室リモコンは運転指示内容を表示することによって、室内機が設置してある部屋にいる人は、他室からの運転指示とその指示内容が分かり、その指示内容が思いもよらない操作であった場合、自室にあるメインリモコンでサブリモコンからの運転指示をキャンセルできるという効果を奏する。
本発明の請求項3によれば、請求項1または2に加えて、室内機がメインリモコンからのキャンセル信号を受信した場合、運転指示したサブリモコンの表示部にキャンセルされた旨を表示することで、サブリモコンを操作した人は運転指示がキャンセルされたことが分かり、また、サブリモコンの運転情報も操作する前に戻るという効果を奏する。
図1は、本発明に係る空気調和機のブロック図である。 図2は、本発明に係る空気調和機の実施例を示す概略図である。 図3は、本発明に係るリモコンの一例を示す正面図である。 図4は、室内機の操作部およびLED表示部を示す図である。 図5は、メイン機の登録におけるペアリング設定手順を示す図である。 図6は、サブ機の登録におけるペアリング設定手順を示す図である。 図7は、サブ機操作モード時の他室操作を説明する図である。 図8は、サブ機操作モード移行直後の液晶表示部の初期画面を示す図である。 図9は、サブ機操作モード時の液晶表示部の画面推移を示す図である。 図10は、空気調和機本体がサブリモコンからの操作信号を受信してからの処理を示したフローチャートである。
以下に、本発明に係る空気調和機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[空気調和機の概略構成]
まず、本発明に係る空気調和機の概略構成について説明する。図1は、本発明の空気調和機を示すブロック図で、室内機1と室外機2と操作用のリモコン3とで構成される。
室内機1には、リモコン3と双方向無線通信を行うRFモジュールからなる送受信部10、自機の運転情報や後述のペアリングしたリモコンの識別データを記憶する記憶部12、操作部13、ユーザーに各種の情報を報知する報知部14、LEDランプの表示部15、タイマ運転を行なう際に使用されるタイマ部16とこれらを制御する制御部11を有している。さらに制御部11は、室外機2に対して制御信号を送信するとともに、室外機2からの運転情報を受信して制御部にその情報を送る通信部17、制御部4からの制御信号に基づいて室外機2と協働して空調動作を行なう運転部18が接続されている。
一方、リモコン3は、図1で示すように、室内機1の送受信部10と双方向無線通信を行うRFモジュールからなる送受信部30、後述のペアリングした室内機の識別データを記憶する記憶部32、室内機1を運転操作する操作部33、室内機1の運転情報(運転モード、設定温度等)を表示する表示部34とこれらを制御する制御部31を有している。
図3はリモコン3の正面図を示すもので、上方に配置された表示部34と下方に配置された操作部33とからなり、表示部34はドットマトリクス型液晶パネル等から構成されている。
操作部33の上方中央には、空気調和機の運転を開始及び停止するための運転/停止ボタン42が配置され、上方左側には冷房・暖房・送風・除湿などの運転モードを切換える運転切換ボタン43、その下に就寝時などに停止時間を簡便に設定するおやすみタイマボタン44、運転/停止ボタン42の右側には設定温度を上下させる温度ボタン41が配置されている。
操作部33の下側には、室内機1とのペアリング設定等種々の設定を行なう機能設定モードを開始するための機能ボタン45、機能設定モード中に表示部34に表示された画面を選択操作するためのカーソル上下ボタン46、カーソル上下ボタン46の右側にはカーソル上下ボタン46で選択された項目を選択決定する確定ボタン48、及び選択決定された項目を取り消したり機能設定モードの前画面に戻ったりする取消ボタン47の他に、風量、風向などの設定するボタンが配置されている。
図2は、本発明に係る空気調和機の実施例を示す概略図で、部屋RAに配置された室内機1と室内機1と対となる図示しない室外機と、RFモジュールによる双方向無線通信を利用し、2台のリモコン3(3A、3B)とで構成される。
室内機1の制御部11とリモコン3の制御部31は、図示しないがペアリング設定手段をそれぞれに含むようになっている。このペアリング設定手段は、リモコンが室内機に対して空調運転の指示を行なえるようにするもので、室内機1が設置されている部屋で使用するリモコン3A(自室用リモコン)をメインリモコンとして登録するメイン機登録機能と、他室にあるリモコン3B(他室用リモコン)をサブリモコンとして登録するサブ機登録機能の2つの登録機能を有する。上記説明では、リモコン3Aをメインリモコンとしリモコン3Bをサブリモコンとしているが、リモコン3Bをメインリモコンとしリモコン3Aをメインリモコンとしても登録が可能である。
図4に示すように、LEDで構成される表示部15は、ペアリング登録しているか否かを表わすメイン機LED26とサブ機LED28とを有しており、それぞれ登録済みの場合には消灯し、未登録の場合には点灯するように制御部11に制御される。また、図示しない操作部13には、メイン機、サブ機としてリモコン3(3A、3B)に登録する際に用いるペアリング登録ボタンを有している。
[ペアリング設定]
次に、ペアリング設定における室内機1の制御部11とリモコンの制御部31(ペアリング設定手段)の処理内容(メイン機登録機能およびサブ機登録機能)について説明する。
(メイン機登録機能)
室内機1のメイン機としてリモコン3Aを登録する場合を例にとり説明する。
図5(1)に示すように、室内機1はメイン機登録が未登録の状態で電源を投入されると、制御部11はメイン機登録が未登録であることを検知し、図5(2)に示すように表示部15のメイン機LED26とサブ機LED28とを点灯させ、室内機1側がメイン機の登録待ち状態であることをユーザーに報知して、自動的にペアリング登録待ちの状態となる。なお、既にメイン機のリモコンが登録されている場合、自動的にペアリング登録待ちの状態にならない。新たにメイン機のリモコン登録を行なう場合、室内機1側の操作部13に設けられた図示しないペアリング登録ボタンを例えば3秒押して、ペアリング登録待ちの状態にする。
次に、リモコン3Aから室内機1に対してペアリング登録するためのペアリング要求信号を送信する。その方法として、制御部31はリモコン3Aの記憶部32にペアリング相手が記憶されていないと判断すると、図5(3)に示すように表示部34にメイン機の登録操作を案内する初期設定画面を表示する。通常はこの表示された内容に従ってユーザーが操作することになる。リモコン3Aの表示部34に図5(3)の表示がされている間に、図3に示すリモコン3Aの操作部33の運転/停止ボタン42と、確定ボタン44とを同時に押下すると、リモコン3Aの識別番号のデータを含むペアリング要求信号が送受信部30からペアリング対象となる室内機1に送られ、ペアリングが開始される。
室内機1は、リモコン3Aからのペアリング要求信号を送受信部10で受信すると、仮ペアリング完了信号を送受信部10を介してリモコン3Aに送信する。
リモコン3Aは、室内機1からの仮ペアリング信号を送受信部30で受信すると、制御部31から室内機1に対して、室内機機種情報要求信号を送受信部30を介して送信する。
この室内機機種情報としては、機種名、室内機IDなどがある。室内機1は、送受信部10が機種情報要求信号を受信すると、制御部11が、リモコン3Aに対して記憶部12に記憶されている機種情報を送信し、送信が成功したことを通知する。
リモコン3Aは、室内機1の機種情報を送受信部30で受信すると、制御部31が、室内機1に対して機種情報受信完了信号を送信し、送信が成功したことを通知し、室内機1はメイン機LED26を消灯させる。
上記のペアリング設定が終了したリモコン3Aと室内機1との間では、リモコン3Aから室内機1に対して運転指示や各種設定を行うことができる。
(サブ機登録機能)
次に、室内機1のサブ機としてリモコン3Bを登録する場合には、図6に示すように、このリモコン3Bを操作して表示部34に他室にある室内機1の登録操作を案内する初期設定画面を表示させる。この表示内容に従って、例えば、室内機1の操作部13の図示しないペアリング登録ボタンを3秒押した後、リモコン3Bの運転/停止ボタン42と確定ボタン44を同時に押すと、上記メイン機登録で説明したように室内機1とリモコン3Bとの間で同様の通信を行なって、室内機1のサブ機としてリモコン3Bが登録される。この時、制御部11はサブ機LED28を消灯させる制御を行い、メイン機、サブ機として登録済みであることをユーザーに報知する。なお、この室内機1がさらに別のリモコンにサブ機として登録可能であることは言うまでもない。
上記のように、室内機1のメインリモコン3Aとサブリモコン3Bがペアリング登録され、図10は、室内機1がサブリモコン3Bからの操作信号を受信した時の処理を示したフローチャートである。
室内機1は、サブリモコン3Bからの操作信号を受信する(ステップS1)と、制御部11がその操作信号の内容を音声信号に変換して、スピーカである報知部14よって報知する(ステップS2)。室内機1がある部屋にいる人は、このスピーカから出力された音声によって他室にいる人がサブリモコン3Bで室内機1の運転を変更しようとしたことが分かる。
例えば、サブリモコン3Bから温度設定を28℃から25℃に変更指示がある場合、報知部14から「温度設定を25℃に変更します」というような音声が出力される。
また、運転モードが冷房運転から暖房運転に変更指示がある場合は、「運転モードを暖房運転に変更します」と報知する。
室内機1は、サブリモコン3Bからの運転指示に対して室内機のある部屋にいる人がメインリモコン3Aを操作することによってメインリモコン3Aからの応答信号があったか否か判断する(ステップS3)。室内機1は、ステップS2より所定の時間(例えば10秒)内に応答信号があった場合(ステップS3−Y)、ステップS5に進む。応答信号がなかった場合(ステップS3−N)、ステップS4に進んでサブリモコン3Bからの操作信号に従って運転設定を変更する(ステップS4)。
ステップS5で室内機1は受信した応答信号がキャンセル信号か否か判断する。応答信号がキャンセル信号の場合(ステップS5−Y)、ステップS6に進む。応答信号がキャンセル信号でない場合(ステップS5−N)、ステップS4に進んでサブリモコン3Bからの操作信号に従って運転を変更する。キャンセル信号は、図3のリモコンで取消ボタン47を押下すると出力される。
ステップS6で室内機1はサブリモコン3Bからの運転指示に対してキャンセルし、そのキャンセルされた旨を通知するキャンセル通知信号を運転指示したサブリモコン3Bへ送信する。
ステップS7でサブリモコン3Bはキャンセル通知信号を受信すると、表示部34に運転指示がキャンセルされたことを表示して、操作者に通知する。例えば、「ただ今の運転指示はキャンセルされました。」と表示する。
以上説明したように、他室にあるサブリモコン3Bから運転指示信号を受信した室内機1は、その運転指示信号の内容を音声で報知する報知機能と、メインリモコン3Aの操作によりサブリモコン3Bよる運転指示をキャンセルさせるキャンセル機能を設けることで、室内機1が設置してある部屋にいる人の意思とは関係なく他室にあるサブリモコン3Bから思いもよらない操作が行われても自室のメインリモコンでキャンセルできるので、不快な運転にならないという効果を奏する。
また、上記ステップS2の報知手段では、室内機1の音声による報知部14で報知するようにしているが、室内機1からサブリモコン3Bからの変更指示信号をメインリモコン3Aへ送信し、その信号を受信したメインリモコン3Aは、表示部34に表示して在室者に知らせてもよい。例えば、室内機1は、サブリモコン3Bからの操作信号を受信する(ステップS1)と、制御部11が受信した操作信号をメインリモコン3Aへ送信するように指示して送信する。メインリモコン3Aは、操作信号を受信すると表示部34に運転設定の変更内容を表示する(図示しないがステップS2に相当)ことで室内機1がある部屋にいる人は、他室にいる人がサブリモコン3Bで室内機1の運転設定を変更しようとしたことが分かる。
実際の表示例として、メインリモコン3Aは、サブリモコン3Bから温度設定を28℃から25℃に変更指示を室内機1から受信すると、表示部34に「温度設定を25℃に変更します」というように表示する。
なお、室内機1がある部屋の人は、表示するだけで変更操作が行われたことを気がつかない可能性があるので、室内機1は、メインリモコン3Aに操作信号を送信するとともに報知部14でブザー音などを発して変更があったことを報知し、リモコンの表示で確認するようにしてもよい。
[室内機が複数設置してある場合]
以上の実施例では、1台の室内機と複数(2台)のリモコンで構成された場合について説明したが、複数の室内機と複数のリモコンで構成された場合について、図7説明する。
図7において、空気調和機は、部屋RA、RB、RCにはそれぞれの部屋に設置された室内機1A、1B、1Cと、部屋RAにあるリモコン3Aと部屋RB,RCそれぞれに図示しないリモコン3B、3Cの同一タイプのリモコンとで構成される。
上記したリモコンと室内機の間で、RFモジュールを用いて双方向無線通信を行うため、複数の室内機があると操作対象の室内機が区別できなくなることから、事前にペアリング設定を行う必要がある。
このような場合、ペアリングは、同じ部屋にある室内機とリモコンとでメイン機登録を行い、メイン機登録後、別の部屋にあるリモコンをサブ機として登録する。例えば、部屋RAにある室内機1Aのメインリモコンは同じ部屋にあるリモコン3Aで、サブリモコンは他室のRB、RCにあるリモコン3B、3Cとして登録できる。リモコン側からみると、リモコン3Aは、室内機1Aのメインリモコンで、他室にある室内機1B、1Cのサブリモコンとなる。ペアリングの登録方法は、前述の通りである。
なお、リモコンが複数の室内機からサブリモコンとして登録されて、サブリモコンとして他室にある室内機を操作する場合、他室1、他室2のような名称ではどの部屋の室内機かが分かりづらいので、図7のように部屋RA、RB、RCをそれぞれリビング、寝室、子供部屋と部屋の名称が各部屋に設定できることで、操作者は操作対象とする室内機を部屋の名称で選択できるので、操作対象とする室内機の選択が容易になる。
[ペアリング設定後の操作]
次に、ペアリング設定後の操作について説明する。
通常、リモコン3はメインリモコンとして自室の室内機を操作する自室操作モードになっていて、サブリモコンとしての他室操作モード時の操作について説明する。
リモコン3Aを自室操作モードから他室操作モードへ切換える方法としては、リモコン3Aの機能ボタン45を押下し、カーソル上下ボタンによって自室操作モードから他室操作モードへの移行を指示する。このようにして操作モードが他室操作モードに切り換わった時、リモコン3Aは、自機がサブリモコンとして登録されている全ての室内機1B(寝室)、1C(子供部屋)に対して現在の運転情報(運転中/運転停止中、冷房/暖房、温度設定などの情報)を要求する信号を送信し、各室内機から送られてくる運転情報を取得するとともに、この運転情報を他室操作用の画面に反映させて表示部34に表示する。
この他室操作モードにおいては、リモコン3Aは自機がサブリモコンとして登録されている室内機1B、1C全てを操作可能であり、任意の他室室内機を個別に操作または全てを一括して操作することができる。ユーザーはリモコンの表示部34を参照しながら図外の操作部33を操作して、操作したい他室の室内機を選択する。なお、図7の右側においては、操作対象を寝室に設置された室内機1Bか子供部屋に設置された室内機1Cか両室の室内機1B、1C(リモコン3Aがサブリモコンとして登録した室内機全て)かに選択可能とした画面が例示されている。
図8(1)〜(3)は、他室操作モードへの移行直後にリモコン3Aの表示部34に表示される初期画面の一例を示したものである。他室操作モードに移行する際に自機がサブ機として登録された全ての室内機1B、1Cから取得した運転情報が反映されて、各室内機の現在の運転状況が表示されている。例えば、図8(1)は、寝室は設定温度26℃で冷房運転中で、子供部屋の室内機1Cは運転停止していることを示している。表示部34内のカーソルをカーソル上下ボタン46の操作によって選択することで、寝室の室内機1Bを操作したり、全室の室内機1B、1Cを一括して操作(例えば運転開始/運転停止)することが可能である。
また、図9は他室操作モード時のリモコン3Aの表示部34の画面表示の推移の一例である。例えば、リモコン3Aの操作部33の機能ボタン45を押下し、カーソル上下ボタンによって自室操作モードから他室操作を選択すると、図9に示すように、ユーザーによる操作部33の操作に応じて表示部34の画面表示が推移していく。ここで、寝室を選択すると、画面が切り替わって寝室にある室内機1Bに対して操作ができるようになる。
なお、他室操作モードから自室操作モードに戻るには、機能ボタン45を押下し、カーソル上下ボタンによって他室操作モードから自室操作を選択するか、または、操作を所定の時間行わなければ、自動的に自室操作モードに戻るようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、1台の室内機に対して複数のリモコンが空調運転の指示を行なえるようにするペアリング設定手段を備える空気調和機であって、このペアリング設定手段は、室内機に対して複数のリモコンのうちの一つをメインリモコンとして登録するメイン機登録機能と、メインリモコンとして登録した以外の他のリモコンをサブリモコンとして登録するサブ機登録機能とを有し、ペアリング設定手段によるメインリモコンおよびサブリモコンの登録後、室内機がサブリモコンからの運転指示信号を受信したとき、室内機は、運転指示信号の内容を音声で報知する報知機能と、前記メインリモコンからの操作により前記サブリモコンよる運転指示をキャンセルさせるキャンセル機能を設けたので、室内機が設置してある部屋にいる人は、他室(サブリモコン)からの運転指示とその指示内容が分かり、その指示内容が思いもよらない操作であった場合、自室にあるメインリモコンでキャンセルできるので、不快な運転にならないという効果を奏する。
以上のように、本発明に係る空気調和機は、1台の空気調和機を複数のリモコンで操作するのに有用であり、複数のリモコンのうち一つだけをメインリモコンとして登録するとともに、残りの少なくとも一つのリモコンをサブリモコンとして登録する空気調和機に適している。
1、1A、1B、1C 室内機
2 室外機
3、3A、3B、3C リモコン
10 送受信部(室内機側)
11 制御部(室内機側、ペアリング設定手段)
12 記憶部(室内機側)
13 操作部(室内機側)
14 報知部
15 表示部(室内機側)
16 タイマ部
17 通信部
18 運転部
26 メイン機LED
28 サブ機LED
30 送受信部(リモコン側)
31 制御部(リモコン側、ペアリング設定手段)
32 記憶部(リモコン側)
33 操作部(リモコン側)
34 表示部(リモコン側)
41 温度設定ボタン
42 運転/停止ボタン
43 運転切換ボタン
44 おやすみタイマボタン
45 機能ボタン
46 カーソル上下ボタン
47 取消ボタン
48 確定ボタン

Claims (3)

  1. 室内機と室外機と前記室内機に対して空調運転の指示を行なうための複数のリモコンとからなり、前記リモコンが前記室内機に対して空調運転の指示を行なえるようにするためのペアリング設定手段を備える空気調和機であって、
    前記ペアリング設定手段は、前記室内機に対して前記複数のリモコンのうちの一つをメインリモコンとして登録するメイン機登録機能と、前記メインリモコンとして登録した以外の他のリモコンをサブリモコンとして登録するサブ機登録機能とを有するものであり、
    前記ペアリング設定手段による前記メインリモコンおよび前記サブリモコンの登録後、前記室内機が前記サブリモコンからの運転指示信号を受信したとき、
    前記室内機は、前記運転指示信号の内容を音声で報知する報知機能と、前記メインリモコンからの操作により前記サブリモコンよる運転指示をキャンセルさせるキャンセル機能を設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 室内機と室外機と前記室内機に対して空調運転の指示を行なうための複数のリモコンとからなり、前記リモコンが前記室内機に対して空調運転の指示を行なえるようにするためのペアリング設定手段を備える空気調和機であって、
    前記ペアリング設定手段は、前記室内機に対して前記複数のリモコンのうちの一つをメインリモコンとして登録するメイン機登録機能と、前記メインリモコンとして登録した以外の他のリモコンをサブリモコンとして登録するサブ機登録機能とを有するものであり、
    前記ペアリング設定手段による前記メインリモコンおよび前記サブリモコンの登録後、前記室内機が前記サブリモコンからの運転指示信号を受信したとき、
    前記室内機は、前記運転指示信号を前記メインリモコンに対して送信し、前記運転指示信号を受信した前記メインリモコンは、前記運転指示内容を表示部に表示するとともに、操作により前記室内機に対して前記運転指示をキャンセルさせるキャンセル機能を設けたことを特徴とする空気調和機。
  3. 前記室内機、前記メインリモコンからのキャンセル信号を受信した場合、前記サブリモコンに対して前記運転操作がキャンセルされた旨の信号を送信し、
    前記キャンセルされた旨の信号を受信した前記サブリモコンは、前記サブ機のリモコンの表示部にキャンセルされた旨を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
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