JP2013183154A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】短チャネル効果を抑制してS係数を低減し、他の素子の特性変動を抑制してトランジスタの駆動能力を向上させ得る半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板12の主面において第1の方向に延在するように素子分離領域14によって区画された活性領域16と、活性領域16の上面を第1の方向に沿って二つのソース/ドレイン領域に分けるように活性領域16を横断する溝であって、その底部の第1の方向に沿って見た断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状であるゲート溝18と、活性領域16に含まれるゲート溝18内にゲート絶縁膜21を隔てて埋め込まれたゲート電極22と、を含む電界効果型トランジスタを有することを特徴とする。
【選択図】図1C

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
近年のトランジスタの微細化に伴い、従来のプレーナ型トランジスタでは短チャネル効果の抑制が困難となってきている。この問題を解決するために、特に高集積化が求められるDRAMのセルトランジスタにおいては、特許文献1及び特許文献2に示すような、半導体基板に形成された溝の中にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成し、かつ、当該ゲート電極を半導体基板の表面よりも下方に埋め込んだ、所謂トレンチゲート型トランジスタ(埋め込みゲート型トランジスタ)が用いられている。
上記のような埋め込みゲート型トランジスタでは、ゲート電極を、溝の中、かつ半導体基板の表面よりも下方に形成することで、溝の底面に加えて両側面を合わせた3面がチャネルとなるため、1面のみをチャネルとするプレーナ型トランジスタと比較して、小さい面積でチャネル長をかせぐことができる。これにより、短チャネル効果を抑制しつつ、トランジスタの占有面積を省スペース化できる。このような埋め込みゲート型トランジスタについて、特性の更なる向上が望まれている。
また、近年では、短チャネル効果のより一層の抑制を図るべく、チャネル部をひれ(フィン)状に加工したフィン型トランジスタ(Fin型FET)が開発されている。またその形成方法は種々提案されている。
以下、従来の構成のフィン型トランジスタを備える半導体装置について、図20A〜図20Dを参照しながら説明する。
図20Aは、従来のフィン型トランジスタを備えた半導体装置110の平面模式図である。また、図20Bは図20Aに示すA−A線における断面模式図であり、図20Cは図20Aに示すB−B線における断面模式図であり、図20Cは図20Aに示すC−C線における断面模式図である。
図20Aに示すように、半導体装置110は、半導体基板112の主面に、ライン状に延在する素子分離領域114が形成されるとともに、素子分離領域114によって活性領域116が区画されている。そして、この活性領域116の延在する方向に交差するようゲート溝118が形成されており、このゲート溝118にはゲート絶縁膜121を介してゲート電極122が埋め込まれている。
また、図20Bに示すように、半導体基板112の主面には不純物拡散領域128が形成されており、隣接する不純物拡散領域128はゲート溝118によって区画されている。
ここで、従来の半導体装置110は、図20A及び図20Cに示すように、平面視した際にゲート溝118と活性領域116との交差する領域であって、該ゲート溝118の底部に半導体基板112の一部からなるフィン状のチャネル部171が形成されている。該チャネル部はゲート溝118底部において、隣接し合う素子分離領域114間に形成され、これら素子分離領域114の上面から上部に突き出したフィン形状を有している。なお、従来では、酸化膜からなる素子分離領域114及び半導体基板112をエッチングして上記ゲート溝118を形成する際に、該酸化膜に対し選択比の高い条件でエッチングを行いチャネル部171の高さを調整することによりチャネル長を制御している。
このようなチャネル部171を有する従来の半導体装置110では、ゲート電極122に所定のバイアスをかけたときに形成されるチャネル領域が、チャネル部171の上面に加え、側面に形成される。
特開2011−129566号公報 特開2011−129771号公報
しかしながら、上述したような従来のフィン型トランジスタを備えた半導体装置では、チャネル部を形成しないゲート溝の構造と比べて、ゲート溝を挟んでトランジスタを構成する2つの不純物拡散領域の間に形成されるゲート長が短くなる問題がある。そのため、トランジスタの短チャネル効果の影響により、電流不良が発生してしまうという問題があった。一方、このような問題を回避するため、チャネル部の高さを下げると、チャネル部をフィン状とした効果が小さくなり、Ion(ドレイン電流飽和領域)が減少してしまうという問題があった。
そこで、本発明者らは、短チャネル効果を抑制してS係数を低減しつつ、電流駆動能力を向上し得るトランジスタを考案する過程で、上述のような従来のフィン状のチャネル部を有するフィン型トランジスタを事前に詳細に検討した。図21A、Bは、図20A〜Dに示すような従来の半導体装置110を構成するフィン型トランジスタのチャネル部171及びその周辺部の形状を説明するための概略斜視図である。なお、図21A、Bでは、特徴を分かりやすくするために、図20A〜Dで説明した構成要素のうち、便宜上特徴となるゲート電極122、不純物拡散領域128及びチャネル部171のみを示すとともに、これら構成要素の一部を拡大して示している。
ここで、MIS構造の電界効果型トランジスタでは、動作時におけるキャリアのドリフト方向に見たゲート幅がチャネル幅となるが、電界効果型トランジスタの動作電流を増やすためには、このチャネル幅を広くすることが有効である。
プレーナ型トランジスタでは、基板平面上にゲート電極が形成されるため、チャネル領域は一平面で構成される。これに対し、図21Aに示すような従来のフィン型トランジスタでは、基板がフィン状に上に凸の形状となって突出したチャネル部171が形成されており、その上面に加え、側面もMIS構造となってチャネル領域が形成されている。図21A中に、このMIS構造部分を含むチャネル領域となる部分(図中の斜線部分)の展開図を示す。この展開図からも分かるように、フィン型トランジスタでは、ゲート長Lに対応する領域、つまり不純物拡散領域128の底部からチャネル部171の上面までの領域のみならず、チャネル部171の高さHに対応する領域、つまりチャネル部171の側面もチャネル領域となる。つまり、フィン型トランジスタでは、プレーナ型トランジスタの場合と比較して両側面の分だけチャネル幅が広くなる。
言い換えれば、図20Cに示すゲート電極122の断面図において、ゲート絶縁膜121と活性領域116との界面が構成する境界線が長くなるほど、チャネル幅が広がることを意味し、本発明者らが事前に検討したフィン型トランジスタでは、チャネル部171の側壁の分だけ境界線が長い。チャネル幅が広いトランジスタは、動作電流が向上する。
このような従来のフィン型トランジスタにおいて、更に動作電流を向上させるには、フィン状のチャネル部の高さを高く(チャネル部側壁を長く)し、チャネル幅を広く確保することが有効である。しかしながら、図21Bに示すように、単にチャネル部を高くする(例えば、図21Aにおけるチャネル部の高さHを高さH´に大きくする)だけでは、チャネル部頂部がソース/ドレイン領域(不純物拡散領域)128に近付き、チャネル長が短くなる(チャネル長L>L´)ため、短チャネル効果によりS係数が増加してしまうことが懸念される。
また、チャネル部頂部の位置は変えず、つまりチャネル長を変えずに、チャネル部側壁の下端を更に深い位置に配置させることでも、チャネル部の高さを大きくすることができる。しかしながら、この方法では、チャネル部側壁の下端が、ソース/ドレイン領域128から更に離れることになる。
ここで、トランジスタをオン状態からオフ状態に切り替える際、ゲート電極直下の強反転領域(チャネル領域)に生成されていたキャリアは、過渡的に、近隣のソース/ドレイン領域にドリフト又は拡散して回収される。しかし、ソース/ドレイン領域から離れた強反転領域に生成されていたキャリアの中には、ソース/ドレイン領域に回収されず、ウェル内に広がるものがある(ウェル注入キャリア)。このようなキャリアは、同じウェル内の他の素子の特性を変動させるおそれがある。例えば、同じ活性領域内にストレージキャパシタを備えたDRAMの場合、ウェルに注入されたキャリアがキャパシタのストレージ状態を反転させてしまう因子となり得る。
従って、上述のようにチャネル部側壁の下端を下げることでチャネル部の高さを高くし、チャネル幅を広げるのは、ソース/ドレイン領域から更に離れた位置に形成されるチャネル領域を増やすこととなり、素子特性の変動が顕著になることが懸念される。
以上のように、本発明者らが事前に検討した、動作電流を向上することに利点のあるフィン型電界効果型トランジスタでは、駆動能力を更に向上させるという点において改善の余地があることが分かった。
本発明の半導体装置は、半導体基板の主面において、第1の方向に延在するように素子分離領域によって区画された活性領域と、前記活性領域の上面を前記第1の方向に沿って二つのソース/ドレイン領域に分けるように前記活性領域を横断する溝であって、その底部の前記第1の方向に沿って見た断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状であるゲート溝と、前記活性領域に含まれる前記ゲート溝内にゲート絶縁膜を隔てて埋め込まれたゲート電極と、を含む電界効果型トランジスタを有することを特徴とする。
上記の構成によれば、ゲート溝の底部のうち活性領域とゲート溝とが交差する領域において、キャリアのドリフト方向に見た当該ゲート溝の底部の断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状である。つまり、キャリアのドリフト方向に見た際のゲート絶縁膜と活性領域との境界部分の断面形状において、上に凸の部分に加えて、下に凸の部分をも有しているため、当該下に凸の部分の側壁部分、特に素子分離領域側の側壁部分もチャネル領域として適用できる。すなわち、下に凸の部分相当分チャネル幅を広くでき、トランジスタの電流駆動能力を向上できる。
また、本発明の半導体装置では、活性領域の深部に延びる上記上に凸の部分の側壁を所定の深さで折り返すようにすることで下に凸の部分を構成するため、従来のようなチャネル部(本発明における上に凸の部分相当)の高さを高くする構造を採用する必要がない。従って、短チャネル効果を抑制してS係数を低減しつつ、および/または、他の素子の特性変動を抑制しつつ、トランジスタの駆動能力を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態である半導体装置の平面レイアウトを示す平面模式図である。 図1A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図1A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図1Dは、図1C中に示すゲート溝底部とその周辺構造(図1C中の丸印S部分)の拡大図である。 本発明の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための平面模式図である。 図2A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図2A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図2A中に示す線分C−Cによる半導体装置の断面模式図である。 本発明の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための平面模式図である。 図2A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図2A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図2A中に示す線分C−Cによる半導体装置の断面模式図である。 本発明の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための平面模式図である。 図4A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図4A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図4A中に示す線分C−Cによる半導体装置の断面模式図である。 本発明の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための平面模式図である。 図5A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図5A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図5A中に示す線分C−Cによる半導体装置の断面模式図である。 本発明の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための平面模式図である。 図6A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図6A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図6A中に示す線分C−Cによる半導体装置の断面模式図である。 本発明の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための平面模式図である。 図7A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図7A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図7A中に示す線分C−Cによる半導体装置の断面模式図である。 本発明の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための平面模式図である。 図8A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図8A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図8A中に示す線分C−Cによる半導体装置の断面模式図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。 本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための平面模式図である。 図14A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図14A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図14A中に示す線分C−Cによる半導体装置の断面模式図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための平面模式図である。 図15A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図15A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図15A中に示す線分C−Cによる半導体装置の断面模式図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための平面模式図である。 図16A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図16A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図16A中に示す線分C−Cによる半導体装置の断面模式図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための平面模式図である。 図17A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図17A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図17A中に示す線分C−Cによる半導体装置の断面模式図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための平面模式図である。 図18A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図18A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図18A中に示す線分C−Cによる半導体装置の断面模式図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。 本発明の第2の実施形態である半導体装置の製造工程を説明するための断面模式図である。 従来の半導体装置を説明するための平面模式図である。 図20A中に示す線分A−Aによる半導体装置の断面模式図である。 図20A中に示す線分B−Bによる半導体装置の断面模式図である。 図20A中に示す線分C−Cによる半導体装置の断面模式図である。 従来の半導体装置を構成するフィン型トランジスタのチャネル部及びその周辺部の形状を説明するための概略斜視図 従来の半導体装置を構成するフィン型トランジスタのチャネル部及びその周辺部の形状を説明するための概略斜視図
以下、本発明の半導体装置およびその製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴を分かりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(半導体装置)
まず、図1A〜図1Dに示す、本発明の第1の実施形態である半導体装置を適用して得られるDRAMの構造について説明する。
なお、図1Aは本発明の第一の実施形態である半導体装置を適用して得られるDRAMの平面模式図である。また、図1Bは、図1A中に示す線分A−Aによる断面模式図である。また、図1Cは、図1Aに示す線分B−Bによる断面模式図である。また、図1Dは、図1Cに示すゲート溝底部及びその周辺構造(図1C中の丸印S部分)の拡大図である。
ただし、図1A、図C及び図Dにおいては、この半導体装置の特徴部分を見易くするために、一部の構成を省略して示している。
本実施形態である半導体装置10は、図1A〜図1Dに示すように、半導体基板12の主面12aにおいて、第1の方向に延在するように素子分離領域14によって区画された活性領域16と、活性領域16の上面を第1の方向に沿って二つのソース/ドレイン領域に分けるように活性領域16を横断する溝であって、その底部の第1の方向に沿って見た断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状であるゲート溝18と、活性領域16に含まれるゲート溝18内にゲート絶縁膜21を隔てて埋め込まれたゲート電極22と、を含む電界効果型トランジスタを有している。
なお、ゲート電極22のうち、平面視して、後述する容量コンタクトプラグ42と重ならないよう配置されたゲート電極22dは、第1の方向に延在する活性領域16を素子分離する機能を有し、動作時には埋め込みゲート電極22とは異なる電圧が印加されるものである。
図1A〜図1Dでは、本実施形態の半導体装置10の一例としてDRAM(Dynamic Random Access Memory)を挙げる。また、図1Aでは、DRAMのメモリセルアレイ11のレイアウトの一例を図示する。なお、本実施形態で説明するDRAMは、図1Aに示すように、6Fセル配置(Fは最小加工寸法)とされている。
また、図1Aにおいて、X方向は、ビット線34の延在方向を示しており、Y方向は、X方向に対して直交するゲート電極22の延在方向(第2の方向)を示している。Y方向に延在するゲート電極22はワード線として機能する。
また、図1Aでは、説明の便宜上、メモリセルアレイ11の構成要素のうち、半導体基板12、素子分離領域14、活性領域16、ゲート溝18、ゲート電極22、ビット線34、容量コンタクトプラグ42、容量コンタクトパッド44のみを同一平面上に図示し、これら以外のメモリセルアレイ11の構成要素の図示を省略する。
また、図1Bでは、図1Aに示すビット線34を模式的に図示する。
本実施形態における半導体装置10は、図1A及び図1Bに示すメモリセルアレイ11が形成されるメモリセル領域と、このメモリセル領域の周囲に配置される周辺構造(周辺回路)領域(不図示)と、を有する。
また、図1A及び図1Bに示すように、本実施形態の半導体装置10に設けられたメモリセルアレイ11は、半導体基板12と、素子分離領域14と、活性領域16と、ゲート溝18と、トランジスタ19−1,19−2と、ゲート絶縁膜21と、埋め込み型ゲート電極であるゲート電極22と、埋め込み絶縁膜24と、不純物拡散領域28を含むソース/ドレイン領域それぞれと、開口部32と、ビット線34と、キャップ絶縁膜36と、ライナー膜37と、層間絶縁膜38と、容量コンタクト孔41と、容量コンタクトプラグ42と、容量コンタクトパッド44と、エッチングストッパ膜46と、キャパシタ48と、を有する。
図1Aに示すように、半導体基板12は、板状とされた基板である。半導体基板12としては、例えば、p型単結晶シリコン基板を用いることができる。
以下、半導体基板12としてp型単結晶シリコン基板を用いた場合を例に挙げて説明する。
図1Aに示すように、メモリセル領域には、半導体基板12上に素子分離用溝51が形成されている。この素子分離用溝51は、図1Aに示すY方向に対して所定の角度傾斜を持った方向(第1の方向)にライン状に延在するように形成されている。また、素子分離用溝51は、図1Aに示すX方向に対して所定の間隔で複数形成されている。なお、素子分離用溝51の深さは、例えば、250〜300nmとすることができる。
また、素子分離用溝51に素子分離絶縁膜53が埋め込まれることにより、素子分離絶縁膜53及び素子分離用溝51とからなる素子分離領域14が形成されている。つまり、素子分離領域14は第1の方向に延在するように、ライン状に設けられている。また、素子分離領域14は、X方向に対して所定の間隔で複数形成されている。このライン状に設けられた素子分離領域14により、活性領域16がX方向に区画されている。
なお、素子分離絶縁膜53としては、CVD(Chemical Vapor Deposition)法またはHDP(High Density Plasma)法により形成されたシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、或いは回転塗布法により形成されたシリコン酸化膜を単層もしくは積層膜として用いることができる。
また、図1Aに示すように、半導体基板12には、X方向に延在するようにゲート溝18が複数形成されている。これらゲート溝18は、平面視して複数の活性領域16を跨ぎ、かつ、ライン状となるよう形成されている。また、活性領域16の上面を第1の方向に沿って二つのソース/ドレイン領域に分けるように活性領域16を横断している。なお、ゲート溝18は、隣接するゲート溝18間の距離が所定の間隔となるよう設けられている。つまり、ゲート溝18は、Y方向に対して周期的に配置されている。
また、図1Bに示すように、Y方向に周期的に配置されたゲート溝18の各々にはゲート電極22が設けられるが、トランジスタ19−1および19−2のゲート電極として機能するのは、平面視して容量コンタクトプラグ42と一部重なる位置に配置されたゲート電極22であり、平面視して容量コンタクトプラグ42と重ならないよう配置されたゲート電極22dはトランジスタのゲート電極としては機能しない。すなわち、ゲート電極22dは活性領域16を第1の方向に素子分離するためのダミーゲート電極として設けられ、動作時にはゲート電極22とは異なった電圧が印加されるように構成される。したがって、活性領域16は、X方向を素子分離領域14で区画され、延在する第1の方向を電極22dで区画された島状の活性領域となっている。
なお、ゲート溝18の深さは、素子分離用溝51の深さよりも浅く、形成されている。素子分離用溝51の深さが250〜350nmの場合、ゲート溝18の深さは、例えば、150〜200nmとすることができる。
また、図1Bに示すように、ゲート絶縁膜21は、ゲート溝18の側面、底面及び半導体基板12の上面12aの一部を覆うように形成されている。ゲート絶縁膜21としては、例えば、単層のシリコン酸化膜(SiO膜)、シリコン酸化膜を窒化した膜(SiON膜)、シリコン酸化膜(SiO膜)上にシリコン窒化膜(SiN膜)を積層させた積層膜等を用いることができる。
なお、ゲート絶縁膜21として単層のシリコン酸化膜を用いる場合、ゲート絶縁膜21の厚さは、例えば、3〜10nmとすることができる。
また、図1Bに示すように、ゲート電極22は、ゲート絶縁膜21を介して、ゲート溝18の下部を埋め込むように形成されている。これにより、ゲート電極22の上面22aは、半導体基板12の主面12aよりも低い位置に配置されている。
なお、ゲート電極22は、第1の導電膜(不図示)と、第2の導電膜(不図示)とを順次積層した構成としてもよい。この場合、第1の導電膜としては、窒化チタン膜を用いることができ、第2の導電膜としてはタングステン膜を用いることができる。
本実施形態において、トランジスタ19−1、19−2は、図1Bに示すように、埋め込みゲート型トランジスタであり、ゲート絶縁膜21と、ゲート電極22と、埋め込み絶縁膜24と、不純物拡散領域28を含むソース/ドレイン領域と、から概略構成される。
また、トランジスタ19−1、19−2は、隣り合うように配置されている。なお、後述するビット配線は、電界効果型トランジスタ19−1、19−2の一方のソース/ドレイン領域に電気的に接続されている。
また、図1Bに示すように、埋め込み絶縁膜24は、ゲート絶縁膜21及びゲート電極22が形成されたゲート溝18を埋め込むとともに、半導体基板12の主面12aを覆うように設けられている。これにより、埋め込み絶縁膜24は、ゲート電極22の上面22aを覆っている。
なお、埋め込み絶縁膜24は必ずしも主面12aを覆う必要はなく、その場合は、埋め込み絶縁膜24の上端を主面12aよりも少し突出した構造とし、主面12a上に形成されたゲート絶縁膜21の上面と略面一としてもよい。
なお、埋め込み絶縁膜24としては、シリコン窒化膜を用いることができる。
また、図1Bに示すように、不純物拡散領域28は、隣接するゲート溝18間の半導体基板12の主面12aに設けられている。具体的には、不純物拡散領域28は、活性領域16内の上部であって、ゲート電極22の両側に形成されている。また、不純物拡散領域28の上面28aは、半導体基板12の主面12aに対して略面一とされている。
また、半導体基板12がp型単結晶シリコン基板の場合、不純物拡散領域28は、半導体基板12にn型不純物がイオン注入されることで形成される。
なお、後述するキャパシタを構成する容量コンタクトプラグは、電界効果型トランジスタ19−1、19−2の他方のソース/ドレイン領域に電気的に接続されている。
ここで、以下の説明において、ビット線34に接続して下方に位置し、トランジスタ19−1、19−2の共通のソース領域として機能する不純物拡散領域28を第1不純物拡散領域28−1と呼び、容量コンタクトプラグ42に接続して下方に位置し、トランジスタ19−1、19−2の共通のドレイン領域として機能する不純物拡散領域28を第2不純物拡散領域28−2と呼ぶこととする。
図1Bに示すように、層間絶縁膜38は、ライナー膜37を介して埋め込み絶縁膜24の上面24aを覆うように設けられている。
層間絶縁膜38としては、例えば、CVD法により形成されたシリコン酸化膜(SiO膜)、或いは、回転塗布法により形成されたSOG(Spin on Grass)膜(シリコン酸化膜)を用いることができる。
また、図1Bに示すように、開口部32は、層間絶縁膜38及び主面12a上に成膜された埋め込み絶縁膜24の一部を貫通し、第1不純物拡散領域28−1の上部に形成されている。これにより、第1不純物拡散領域28−1の上面28−1aが露出される構造となる。
なお、開口部32は、平面視して、ゲート溝18の延在方向(図1AにおけるX方向)に直交するようにライン状に形成されている。
また、図1Bに示すように、ビット線34は、開口部32内に一部が埋め込まれてビット線コンタクト部を形成すると共に、埋め込み絶縁膜24の上面24aおよび素子分離領域14の上面に接してY方向に延在する構成となっている。また、ビット線コンタクト部におけるビット線34の底面は第1不純物拡散領域28−1の上面28−1aと接触している。これにより、ビット線34は、第1不純物拡散領域28−1と電気的に接続されている。
なお、ビット線34の材料としては、ポリシリコン膜、チタンシリサイド膜、窒化チタン膜、タングステンシリサイド膜及びタングステン膜を順次積層した積層膜や、ポリシリコン膜を形成せずに上記金属を積層した積層膜等を用いることができる。
また、図1Bに示すように、キャップ絶縁膜36は、ビット線34の上面を覆うように設けられている。キャップ絶縁膜36は、ビット線34の上面を保護すると共に、異方性エッチング(具体的には、ドライエッチング)によりビット線34となる母材(導電膜)をパターニングする際のエッチングマスクとして機能する。キャップ絶縁膜36としては、シリコン窒化膜(SiN膜)と、シリコン酸化膜(SiO膜)とを順次積層させた積層膜を用いることができる。また、キャップ絶縁膜36の上面36aは、層間絶縁膜38の上面38aに対して略面一とされている。
また、図1Bに示すように、ライナー膜37は、ビット線34の側面、キャップ絶縁膜36、及び埋め込み絶縁膜24を覆うように設けられている。ライナー膜37は、ビット線34の側壁を保護する機能も有する。ライナー膜37としては、シリコン窒化膜(SiN膜)の単層膜を、またはシリコン窒化膜とシリコン酸化膜(SiO膜)とを順次積層させた積層膜を用いることができる。
また、図1Bに示すように、容量コンタクト孔41は、層間絶縁膜38、ライナー膜37及び埋め込み絶縁膜24を貫通し、第2不純物拡散領域28−2の上面28−2aの一部を露出するように形成されている。
そして、この容量コンタクト孔41内には、窒化シリコンからなるサイドウォール窒化膜33を介して、容量コンタクトプラグ42が埋設されている。容量コンタクトプラグ42の底面は、第2不純物拡散領域28−2の上面28−2aの一部と接触している。
これにより容量コンタクトプラグ42は、第2不純物拡散領域28−2と電気的に接続されている。容量コンタクトプラグ42の上面42aは、層間絶縁膜38の上面38a及びキャップ絶縁膜36の上面36aに対して略面一とされている。なお、容量コンタクトプラグ42は、例えば、窒化チタン膜とタングステン膜とを順次積層した積層構造とすることができる
また、図1Bに示すように、容量コンタクトパッド44は、その一部が容量コンタクトプラグ42の上面42aと接続されるように、層間絶縁膜38の上面38aに設けられている。また、容量コンタクトパッド44上には、後述するキャパシタ48を構成する下部電極61が接続されている。
これにより、容量コンタクトパッド44は、容量コンタクトプラグ42と下部電極61とを電気的に接続している。
ここで、図1Aに示すように、平面視した際の容量コンタクトパッド44は、略円盤状とされており、X方向において、容量コンタクトプラグ42に対して互い違いの位置に配列されている。これらの容量コンタクトパッド44は、Y方向において、隣り合うビット線34間に周期的に配置されている。
つまり、容量コンタクトパッド44は、X方向に沿って1つおきにゲート電極22上に容量コンタクトパッド44の中心部を配置するか、X方向に沿って1つおきにゲート電極22の側面上方に容量コンタクトパッド44の中心部を配置するかの、いずれかの位置を繰り返すように互い違いに配置されている。言い換えると、容量コンタクトパッド44は、X方向に千鳥状に配置されている。
図1Bに示すように、シリコン窒化膜であるエッチングストッパ膜46は、容量コンタクトパッド44の外周部を囲むように、層間絶縁膜38の上面38aに設けられている。
キャパシタ48は、容量コンタクトパッド44に対してそれぞれ1つ設けられている。
1つのキャパシタ48は、1つの下部電極61と、複数の下部電極61に対して共通の容量絶縁膜62と、複数の下部電極61に対して共通の電極である上部電極63と、を有しており、当該キャパシタ48と1つの電界効果型トランジスタとによりメモリセルが構成されている。
本実施形態においては、これら複数のメモリセルが、半導体基板12の主面12aにおいて第1の方向および第1の方向に交差する第2の方向に沿ってアレイ状に配列されている。そして、第1の方向に沿って配列された複数のメモリセルはビット線34により電気的に接続されており、第2の方向に沿って配列された複数のメモリセルは電界効果型トランジスタのゲート電極22を共有している。
下部電極61は、容量コンタクトパッド44上に設けられており、容量コンタクトパッド44と接続されている。下部電極61は、王冠形状とされている。
容量絶縁膜62は、エッチングストッパ膜46から露出された複数の下部電極61の表面、及びエッチングストッパ膜46の上面を覆うように設けられている。
上部電極63は、容量絶縁膜62の表面を覆うように成膜されており、これら複数の上部電極63間を埋め込むように、Siなどからなるプレート電極64が配置されている。
このような構成とされたキャパシタ48は、容量コンタクトパッド44を介して、第2不純物拡散領域28−2と電気的に接続されている。
なお、本実施形態では、上部電極を容量絶縁膜62の表面を覆うように成膜するとともに、複数の下部電極61間を埋め込むように配置されていてもよい。このときの上部電極の上面は、複数の下部電極61の上端よりも上方に配置されることとなる。また、上部電極を複数の下部電極61間を埋め込むように配置した場合は、上部電極の上面を覆う層間絶縁膜、該層間絶縁膜に内設されたコンタクトプラグ、及び該コンタクトプラグと接続された配線等がさらに設けられてDRAMを構成する。
また、本実施形態において、図1Cに示したように、ゲート溝18の底部18aのうち活性領域16とゲート溝18とが交差する領域における底部の、上記トランジスタ19−1及び19−2の動作時(ゲート電極22に電位を与えて活性領域16に反転層を生じさせた状態で、ソース/ドレイン間に電位差を与えた時)におけるキャリアのドリフト方向(第1の方向)に沿って見た断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状である。
なお、本実施形態では、ゲート溝18の底部のうち、これら上に凸の部分と下に凸の部分とに相当する部分をそれぞれ、凸部71a、凹部71bと呼ぶこととする。
以下、これら凸部71a及び凹部71bについて、図1Dを参照しながら詳細に説明する。
上述したように、ゲート溝18は、第1の方向に交わるように、複数の活性領域16を跨ぎライン状に形成されている。つまり、活性領域16と及び素子分離領域14とに渡り形成されている。
このゲート溝18の底面18aのうち、ゲート溝18と半導体基板12とが交わる領域、すなわち、平面視して活性領域16と素子分離絶縁膜53が接する部分には、図1Dに示すように、主面12aに向かって突出した形状(上記上に凸の部分)を有した凸部71aが形成されている。この凸部71aは、活性領域16の延在する方向である第1の方向に延在するように設けられており、凸部71aの第1の方向における両端面は、ゲート溝18を構成する側面すなわち半導体基板12に接続している。
なお、ゲート溝18の底部における上に凸の部分のうち、半導体基板12の主面12aに最も近い頂部は、不純物拡散層28の各々の下面よりも、半導体基板12の主面12aから遠い位置に配置されていることが好ましい。つまり、凸部71aの上部71abの深さ位置は、不純物拡散層28の下面よりも低くなるよう配置すればよく、ゲート溝18の底部における素子分離領域14の上面との相対的な関係は問わない。しかしながら、凸部71aの上部71abの深さ位置を主面12aから浅い位置とする、つまり凸部71aの高さを高くすると、上部71abが不純物拡散領域28に近付き、チャネル長が短くなってしまう。その結果、短チャネル効果によりS係数が増加してしまうことが懸念されるため、上部71abの深さ位置を、不純物拡散領域28の深さに応じて、適宜設計することが好ましい。
また、凸部71aと同様に、前記ドリフト方向に延在し、かつ凸部71aの素子分離領域12側両側面71aaそれぞれに沿うように、一対の凹部71bが設けられている。凹部71bの形状は、主面12aとは反対方向に凸形状(上記下に凸の部分)、つまり溝状を有している。そして、これら凸部71aと凹部71bを覆うように、ゲート絶縁膜21を介してゲート電極22が形成されている。つまり、凸部71aの上部71ab、側面71aaだけではなく、凹部71bの外壁もチャネル領域となる。言い換えると、ゲート絶縁膜21と活性領域12との境界ともいえる上記上に凸の部分及び下に凸の部分とがチャネル領域となる。
なお、以下、説明の便宜上、凸部71aと凹部71bとを総称してチャネル部71と呼ぶこととする。
ここで、図1Dに示すように、本実施形態では凸部71aの両側それぞれに凹部71bを配置する構造としているが、必ずしもこのような構造とする必要はない。本発明においては、ゲート溝18の底部の第1の方向に沿って見た断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状であればよい。換言するに、ゲート絶縁膜21と616との境界部分を第1の方向に見た際、上に凸の部分と下に凸の部分それぞれが互いに連続していることが重要である。
ここで、上述したように、断面視した際のゲート絶縁膜21と活性領域16との境界線に相当する、上に凸の部分及び下に凸の部分がチャネル領域となる。つまり、当該境界線を長く確保することができれば広くチャネル領域を確保することが可能となる。そこで、本発明においては、ゲート溝18の延在方向に沿って、下に凸の部分、上に凸の部分、下に凸の部分、の順に並んで配置されていることが好ましい。つまり、図1Dに示すように、断面視して凸部71aの両側に一対の凹部71bが配置され、チャネル部71が略W字状となるように形成されていることが好ましい。
なお、凹部71bの底部71bbの深さ位置は、凸部71aの上部71abよりも低くなるよう配置すればよい。しかしながら、上記チャネル領域を広く確保しようと凹部71bの底部71bbの深さを深くすると、この底部71bbの位置が不純物拡散領域28から遠ざかってしまう。その結果、このような底部71bb付近にて形成されたチャネル領域にて生成されたキャリアが、不純物拡散領域28に回収されずに、ウェル内に拡散してしまうおそれがある。そのため、凹部71bの底部71bbの位置は、不純物拡散領域28の深さに応じて、適宜設計する必要がある。
また、図1Dに示すように、ゲート溝18の下に凸の部分は極小点を介して両側に側壁部分を有し、ゲート溝18の上に凸の部分は極大点を介して両側に側壁部分を有し、そして下に凸の部分の一方の側壁部分と上に凸の部分の一方の側壁部分とは互いに連続的に繋がっている。本実施形態においては、下に凸の部分の他方の側壁部分または上に凸の部分の他方の側壁部分と、それに対向する素子分離領域14の側壁部分との間には、活性領域16が配置されていることが好ましい。換言するに、上記凹部71bの素子分離領域14側の側面71baと、素子分離領域14との間に半導体基板12が存在していることが好ましい。
このように、ゲート溝18の底部において、素子分離領域14と凹部71bの側面71baとの間に半導体基板12を存在させることにより、凹部71bの底部71bbだけではなく、側面71baも確実にチャネル領域とさせることができる。つまり、この側面71baの分、チャネル幅を拡大することができ、より広いチャネル領域を確保することができる。
さらに、本実施形態において、二つの上記下に凸の部分それぞれの素子分離領域側の側壁部分が、ともに傾斜していることが好ましい。換言するに、上記一対の凹部71bそれぞれの素子分離領域14側の側面71baが、ともに傾斜面を有していることが好ましい。つまり、凹部71bの側面71baと半導体基板12の主面12aとのなす角度が直角であっても構わないが、当該角度が鈍角となるように、側面71baが凸部71a側に傾斜して形成されることが好ましい。
このように、凹部71bの側面71baを凸部71a側に傾斜させることにより、この側面71baと素子分離領域14との間に半導体基板12を形成させやすくなり、上述したような、広いチャネル領域の確保を達成しやすくなる。
また、さらに、本実施形態において、凹部71bの前記ドリフト方向に見た断面形状は、凹部71bの底部に相当する極小点を境として折り返したU字形状を有することが好ましい。
上述したように、本実施形態の半導体装置10の一つの特徴は、上述のような構造の電界効果型トランジスタにおいて、その動作時における、ゲート絶縁膜21と活性領域16との境界部分の形状の、前記ドリフト方向に見た断面形状にある。即ち、前記ドリフト方向に見た断面図である図1Dに示すように、ゲート絶縁膜21と活性領域16(半導体基板12)との境界線は、凸部71aの表面に相当する境界線A(従来のフィン状のチャネル部分)に加え、凹部71bの底部71bb及び側面71baを含む表面に相当する境界線Bをも有する。なお、境界線Aと境界線Bは、境界線Aのうちの側面71aaに相当する部分と、境界線Bのうちの凸部側側面71bcに相当する部分とで重複している
ここで、凹部71bの断面形状は、境界線Bが単に極小点を有するだけでは足りず、極小点を境に折り返した形状となっていることが望ましい。換言すれば、凹部71bの断面形状は、境界線Bの接線の傾きが正の領域を有するだけでは足りず、負の領域をも有することが望ましい。更に換言すれば、凹部71bとは、境界線Bの基板主面12aからの距離が単調増加する領域を有するだけでは足りず、単調減少する領域をも有することが望ましい。更に換言すれば、凹部71bとは、境界線Bの形状がU字型(広義にV字型も含む)であることが望ましい。ただし、U字型の底の形状は曲線のみで構成されていなくても良い。
また凸部71aに関しても、上述の凹部71bの形状を反転させて読み換えて同様である。
以上のように、本実施形態の半導体装置10によれば、ゲート溝の底部のうち活性領域とゲート溝とが交差する領域において、キャリアのドリフト方向に見た当該ゲート溝の底部の断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状である。つまり、キャリアのドリフト方向に見た際のゲート絶縁膜と活性領域との境界部分の断面形状において、上に凸の部分に加えて、下に凸の部分をも有しているため、当該下に凸の部分の側壁部分、特に素子分離領域側の側壁部分もチャネル領域として適用できる。すなわち、下に凸の部分相当分チャネル幅を広くでき、トランジスタの電流駆動能力を向上できる。
また、チャネル幅を広げようと、従来では凸部の高さを高くしようとしていたが、本実施形態に係るチャネル部によれば、活性領域の深部に延びる上に凸の部分(凸部)の側面を途中で折り返すようにすることで下に凸の部分(凹部)の形状が形成されているため、凸部の高さを高くすることなく、チャネル幅を広く確保することができる。これにより、凸部上部をソース/ドレイン領域に近づけることなく、チャネル幅を広げることができる。従って、短チャネル効果を抑制してS係数を低減させつつ、電流駆動能力を向上させることができる。
また、本実施形態の構造では、ソース/ドレイン領域から遠い凸部の側面下端部分を延伸させることでチャネル幅を増加させているのではなく、ソース/ドレイン領域に近づくように凸部側面を折り返すことでチャネル幅を増加させている。これにより、トランジスタをオフした際に過渡的に生じるウェル注入キャリアはソース/ドレイン領域に回収され易くなる。従って、過渡的に生じたキャリアが、当該トランジスタと同じ活性領域内に形成された他の素子に達して引き起こす特性変動を低減できる。例えば、図1Bに示す本実施形態の構造では、図1Bの図面上において、左側のキャパシタに接続したトランジスタ19−1がオン状態からオフ状態に変移した際、このトランジスタ19−1から過渡的に湧き出したキャリアが同じ活性領域内にある他セルのキャパシタ(右側のキャパシタ)のストレージ状態を変動させる虞が低減する。
(半導体装置の製造方法(第1の実施形態))
次に、本発明の第1の実施形態である半導体装置10の製造方法について図2A〜図13を参照しながら説明する。
本実施形態である半導体装置10の製造方法は、半導体基板の主面にライン状に延在する素子分離用溝を形成する工程と、素子分離用溝に素子分離絶縁膜を埋め込むことにより素子分離領域を形成するとともに、第1の方向に延在する素子分離領域によって活性領域を区画する工程と、前記第1の方向に沿って二つのソース/ドレイン領域に分け、かつ活性領域を横断するゲート溝を形成するためのパターンを有する第1のマスクを形成する工程と、第1のマスクを用いて、第1異方性エッチングを行って、活性領域と素子分離絶縁膜それぞれの一部を除去する工程と、引き続き、第1のマスクを用いて、第2異方性エッチングを行って、活性領域と素子分離絶縁膜それぞれの一部をさらに除去することにより、ゲート溝の底部のうち活性領域とゲート溝とが交差する領域において、その第1の方向に沿って見た断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状であるゲート溝を形成する工程と、ゲート溝内の表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶縁膜を介して、ゲート溝内にゲート電極を形成する工程と、で概略構成される。
また、本実施形態では、第1異方性エッチングを、半導体基板よりも、素子分離絶縁膜に対して高いエッチング速度で行い、第2異方性エッチングを、素子分離絶縁膜よりも、半導体基板に対して高いエッチング速度で行うことを特徴とする。
なお、図2A〜図13は、本発明の第1の実施形態である半導体装置10の製造方法の一例を説明する工程図であって、これらの工程を経て、図1A〜図1Dに示す半導体装置を製造する。
まず、半導体基板12の主面12aに素子分離用溝51を形成する工程について図2A〜図2Dを参照しながら説明する。
なお、図2Aは、本実施形態に係る半導体装置10の製造工程を説明するための平面模式図である。また、図2Bは、図2A中に示す線分A−Aによる断面模式図である。図2Cは、図2A中に示す線分B−Bによる断面模式図である。図2Dは、図2A中に示す線分C−Cによる断面模式図である。
はじめに、図2Bに示すように、半導体基板12として加工前のシリコン基板を準備し、その後、半導体基板12の主面12aに、パッド酸化膜13を形成する。その後、図2A、図2C及び図2Dに示すように、パッド酸化膜13上に、溝状の開口部66aを有したフィールド窒化膜66を形成する。
このとき、パッド酸化膜13は酸化シリコン膜からなり、厚さは、例えば3〜10nmとすることができる。また、フィールド窒化膜66は窒化シリコン膜からなり、厚さは、例えば、30〜100nmとすることができる。
なお、開口部66aは、図2Aに示すように、Y方向に所定の角度傾斜した方向(第1の方向)に対して帯状に延在し、かつX方向に所定の間隔で複数形成する。
また、開口部66aは、素子分離用溝51の形成領域に対応するパッド酸化膜13の上面13aを露出するように形成する。
なお、開口部66aは、フィールド窒化膜66上にパターニングされたフォトレジスト(不図示)を形成し、該フォトレジストをマスクとする異方性エッチングによりフィールド窒化膜66をエッチングすることで形成する。該フォトレジストは、開口部66aの形成後に除去する。
次いで、開口部66aを有したフィールド窒化膜66をマスクとする異方性のドライエッチングを行うことにより、半導体基板12をエッチングする。これにより、図2A〜Dに示すような、第1の方向に延在する素子分離用溝51を形成する。
また、素子分離用溝51の深さ(半導体基板12の主面12aを基準としたときの深さ)は、例えば、250〜300nmとすることができる。
次に、素子分離領域14を形成するとともに、素子分離領域14によって第1の方向に延在する活性領域16を区画する工程について図3A〜図3Dを参照しながら説明する。ここで、第1の方向とは活性領域16の延在する方向であって、後述するトランジスタ19−1及び19−2の動作時(ゲート電極22に電位を与えて活性領域16に反転層を生じさせた状態で、ソース/ドレイン領域間に電位差を与えた時)におけるキャリアのドリフト方向である。
なお、図3Aは、本実施形態に係る半導体装置10の製造工程を説明するための平面模式図である。また、図3Bは、図3A中に示す線分A−Aによる断面模式図である。図3Cは、図3A中に示す線分B−Bによる断面模式図である。図3Dは、図3A中に示す線分C−Cによる断面模式図である。
まず、素子分離用溝51に絶縁膜を埋設すると共に、その上面53aがパッド酸化膜13の上面13aに対して略面一となるように、素子分離絶縁膜53を形成する。これにより、素子分離絶縁膜53と、素子分離用溝51とからなる素子分離領域14を形成する。
以下、素子分離領域14の形成方法について具体的に説明する。
まず、CVD法またはHDP法により形成されたシリコン酸化膜、或いはSOG法により形成された塗布系のシリコン酸化膜を、素子分離用溝51に埋め込むことで、素子分離絶縁膜53を形成する。
次いで、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により、フィールド窒化膜66の上面に成膜されている素子分離絶縁膜53を除去し、平坦化する。さらに、HF含有溶液により素子分離絶縁膜53をウェットエッチングすることにより、素子分離用溝51に、その上面53aがパッド酸化膜13の上面13aに対して略面一とされた素子分離絶縁膜53を形成する。
これにより、素子分離用溝51及び素子分離絶縁膜53よりなり、第1の方向に延在するライン状の素子分離領域14が形成される。この素子分離領域14により、図3A〜Dに示すように、活性領域16がX方向に区画される。
その後、フィールド窒化膜66をウェット除去する。これにより、パッド酸化膜13の上面13aが露出される。
なお、素子分離領域14を、シリコン酸化膜からなる熱酸化膜(不図示)と、素子分離絶縁膜53とから構成される積層絶縁膜としてもよい。この場合、該熱酸化膜が、素子分離用溝51の内側面と素子分離絶縁膜53との間に位置するよう配置する。
このように、素子分離用溝51の内側面を覆うように熱酸化膜を形成することで、素子分離用溝51を形成する際のドライエッチングにより、素子分離用溝51の内面に形成されたダメージ層を該熱酸化膜内に取り込むことが可能となる(つまり、素子分離用溝51の内面のダメージ層を除去することが可能となる)ので、リーク源を低減することができる。
以上のように、第1の方向に延在する素子分離領域14を形成することにより、第1の方向にライン状に延在する活性領域16が区画される。
次に、活性領域16の上層部に不純物拡散領域28を含むソース/ドレイン領域を形成する工程について図4A〜図4Dを参照しながら説明する。
なお、図4Aは、本実施形態に係る半導体装置10の製造工程を説明するための平面模式図である。また、図4Bは、図4A中に示す線分A−Aによる断面模式図である。図4Cは、図4A中に示す線分B−Bによる断面模式図である。図4Dは、図4A中に示す線分C−Cによる断面模式図である。
まず、素子分離領域14の上面を酸化させることにより酸化シリコン膜17を成膜する。なお、半導体基板12の主面12a上に成膜されているパッド酸化膜13についても同材料である酸化シリコンからなるため、本工程以降、当該酸化シリコン膜17と含めて記載することとする。
引き続き、この酸化シリコン膜17を介して、半導体基板12の主面12aに、半導体基板12とは異なる導電型の不純物(本実施形態の場合、n型不純物)をイオン注入する。これにより、その上面が半導体基板12の主面12aに対して略面一とされた不純物拡散領域28を形成する。
具体的には、n型不純物としてリン(P)を半導体基板12の主面12aにイオン注入することで、不純物拡散領域28を形成する。
このようにして形成した不純物拡散領域28は、後述するゲート溝18により分断され、当該不純物拡散領域28を含むソース/ドレイン領域が形成される。
なお、後述するビット配線は、電界効果型トランジスタ19−1、19−2の一方のソース/ドレイン領域に電気的に接続され、後述するキャパシタを構成する容量コンタクトプラグは、電界効果型トランジスタ19−1、19−2の他方のソース/ドレイン領域に電気的に接続される(図1B参照)。
ここで、本実施形態では、以下の説明の便宜上、後述するビット線34に接続して下方に位置し、トランジスタ19−1、19−2の共通のソース領域として機能する不純物拡散領域28を第1不純物拡散領域28−1と呼び、容量コンタクトプラグ42に接続して下方に位置し、トランジスタ19−1、19−2の共通のドレイン領域として機能する不純物拡散領域28を第2不純物拡散領域28−2と呼ぶこととするが、これは、各不純物拡散領域28の機能を区別し説明するためである。
次に、ゲート溝18を形成するためのパターンを有する第1のマスク67を形成する工程、及びに、この第1のマスク67を用いて、第1異方性エッチングを行って、活性領域16と素子分離絶縁膜53それぞれの一部を除去する工程ついて図5A〜図5Dを参照しながら説明する。
なお、図5Aは、本実施形態に係る半導体装置10の製造工程を説明するための平面模式図である。また、図5Bは、図5A中に示す線分A−Aによる断面模式図である。図5Cは、図5A中に示す線分B−Bによる断面模式図である。図5Dは、図5A中に示す線分C−Cによる断面模式図である。
まず、パッド酸化膜13を含む酸化シリコン幕17をエッチング除去した後に、半導体基板12の主面12a及び素子分離絶縁膜53の上面に、窒化シリコン膜67Bを成膜する。そして、フォトレジストグラフィ技術にてライン&スペースパターンのレジストマスク(アモルファスカーボン膜)67Aを形成する。これにより、アモルファスカーボン膜67Aと窒化シリコン膜67Bとが順次積層された第1のマスク67を形成する。
次いで、アモルファスカーボン膜67Aをマスクに窒化シリコン膜67Bをエッチングし、第1のマスク67に開口部67Dを形成する。これにより、ゲート溝18の形成領域に対応する半導体基板12の主面12aが露出される。
なお、図5Aに示すように、開口部67Dは、第1の方向に交差する方向である第2の方向(図5AにおけるX方向)に延在するとともに、隣接する開口部67D同士が所定の間隔となるよう形成する。
次に、開口部67Dを有する第1のマスク67を用いて、第1異方性エッチングを行って、図5B、Cに示すように、活性領域16と素子分離絶縁膜53それぞれの一部を除去し、それぞれを所望の深さまでエッチングする。
具体的には、本実施形態における第1異方性エッチングは、図5B、C中の矢印に示すように、半導体基板12よりも、素子分離絶縁膜53に対して高いエッチング速度を有する条件で行う。つまり、素子分離絶縁膜53に対し半導体基板12の選択比の高い条件でエッチングを行う。このような条件にてエッチングすることにより、図5B、Cに示すように、素子分離絶縁膜53が半導体基板12よりも選択的にエッチングされ、素子分離領域14の上面を活性領域16の上面よりも深く掘り下げることができる。
なお、前述したような第1異方性エッチングの条件としては、混合ガスとして高次フロンガスを含有するプラズマを用いることが好ましい。さらに具来的なエッチング条件として例えば、エッチング混合ガスとしてCHF+C+O+Ar、エッチングチャンバ内の圧力を10〜20Pa、そして700〜1200W範囲内のRFバイアスパワーで行う条件が挙げられる。
また、本実施形態における第1異方性エッチングは、活性領域16に対してサイドエッチングが可能な条件で行うことが好ましい。つまり、素子分離絶縁膜53及び活性領域1
6の一部を深さ方向に掘り下げると同時に、図5C中の矢印のように、Si基板である活性領域16にサイドエッチが入るような条件で第1異方性エッチングを行うことが好ましい。特に、活性領域16のボトムをなるべく細くする、つまり活性領域16の素子分離領域14側の側壁をエッチングすることで、活性領域16の側壁の内壁酸化膜を完全に除去できる。さらに、活性領域16にサイドエッチを入れることにより、除去した分の側壁底部に位置していた活性領域16の一部が露出する。以下、当該露出した箇所を露出部16cと呼ぶこととする。
なお、活性領域16のサイドエッチ量はエッチングチャンバ内の圧力で制御することができる。例えば、低圧力側にシフトすることでサイドエッチ量は少なくなり、高圧力側にシフトすることでサイドエッチ量を多くすることができる。
前記第1異方性エッチングに引き続き、第1のマスク67を用いて、第2異方性エッチングを行い活性領域16と素子分離絶縁膜53それぞれの一部をさらに除去することにより、ゲート溝18の底部において、その第1の方向に沿って見た断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状であるゲート溝を形成する工程ついて、図6A〜図6Dを参照しながら説明する。
なお、図6Aは、本実施形態に係る半導体装置10の製造工程を説明するための平面模式図である。また、図6Bは、図6A中に示す線分A−Aによる断面模式図である。図6Cは、図6A中に示す線分B−Bによる断面模式図である。図6Dは、図6A中に示す線分C−Cによる断面模式図である。
まず、前記第1異方性エッチングの後に、同じように開口部67Dを有する第1のマスク67を用いて、第2異方性エッチングを行って、図6B、Cに示すように、活性領域16と素子分離絶縁膜53それぞれの一部をさらに除去し、それぞれを所望の深さまでエッチングする。
具体的には、本実施形態における第2異方性エッチングは、図6B、C中の矢印に示すように、素子分離絶縁膜53よりも、半導体基板12に対して高いエッチング速度を有する条件で行う。つまり、素子分離絶縁膜53に対し半導体基板12の選択比の高い条件でエッチングを行う。このような条件にてエッチングすることにより、図6B、Cに示すように、半導体基板12が素子分離絶縁膜53よりも選択的にエッチングされる。さらに、半導体基板12の選択比の高い条件でエッチングすることにより、前記第1異方性エッチングによって露出されていた活性領域16の一部(露出部16c)が掘り込まれ、素子分離領域14よりも深くエッチングされる。
このようにして、ゲート溝18の底部のうち活性領域16とゲート溝18とが交差する領域において、その第1の方向に沿って見た断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状であるゲート溝18を形成することができる。なお、本実施形態では、ゲート溝18の底部のうち、これら上に凸の部分と下に凸の部分とに相当する部分をそれぞれ、凸部71a、凹部71bと呼ぶこととする。
なお、このような第2異方性エッチングの条件としては、混合ガスとして塩素ガス含有プラズマや臭素ガス含有プラズマを用いることが好ましい。さらに具来的なエッチング条件として例えば、エッチング混合ガスとしてCl+CF+He、エッチングチャンバ内の圧力を3〜10Pa、そして100〜300W範囲内のRFバイアスパワーで行う条件が挙げられる。
また、ゲート溝18の底部における上に凸の部分のうち、半導体基板12の主面12aに最も近い頂部は、不純物拡散層28の各々の下面よりも、半導体基板12の主面12aから遠い位置に配置することが好ましい。つまり、凸部71aの上部71abの深さ位置は、不純物拡散層28の下面よりも低くなるよう配置すればよい。
以上のようにして、活性領域16の延在方向に延在するとともに主面12a側に突出した凸形状(上記上に凸の部分)を有する凸部71aと、凸部71aの素子分離領域14側の両側面71aaそれぞれに沿うように配置するとともに、主面12aとは反対方向に凸形状(上記下に凸の部分)を有する凹部71bとを形成することができる。なお、これら凸部71aと凹部71bを覆うように、後述するゲート絶縁膜21を介してゲート電極22を形成する。つまり、凸部71aの上部71ab、側面71aaだけではなく、凹部71bの外壁もチャネル領域となる。言い換えると、ゲート絶縁膜21と活性領域16との境界ともいえる上記上に凸の部分及び下に凸の部分とがチャネル領域となる。
なお、以下、説明の便宜上、凸部71aと凹部71bとを総称してチャネル部71と呼ぶこととする。
ここで、本実施形態における第2異方性エッチングは、素子分離絶縁膜53に対し半導体基板12の選択比の高い条件で行うとしたが、このようなエッチングを行う際、露出部16cのエッチングレートが、凸部71aの上部71abに対して遅くなる。つまり、素子分離領域14のエッチング速度が半導体基板12の速度よりも遅い第2異方性エッチングでは、素子分離領域14から離れて位置する活性領域16に比べ、素子分離領域14に近い露出部16c(図5C参照)ほどエッチング速度が減速してしまうためである。これは、同じ活性領域16の中でも、素子分離領域14に近い箇所に位置すればするほど、素子分離領域14のエッチング速度の影響を受けやすくなるためである。
本実施形態では、このような現象を利用した異方性エッチングを行うため、図6Cに示すような、断面視略U字形の凹部71bを形成させることができる。そして、このような半導体基板12と素子分離領域14とのエッチングレートの相違を利用した異方性エッチングにより、ゲート溝18の延在方向においてエッチング速度の傾斜を付与することができるため、効率的に、素子分離領域14と凹部の側面71baとの間に活性領域16の一部を残存させることができる。
以上のように、それぞれのエッチング速度が異なる第1異方性エッチングと第2異方性エッチングを行うことにより、凸部71aの上部71abを低くするとともに、露出部16cを断面視略U字形に掘り込むことができるため、従来、チャネル部高が高いときに顕著であった電流リークを低減できるとともに、素子分離領域14と凹部の側面71baとの間に活性領域16の一部を残存させることができる。その結果、IonやVt(しきい値電圧)などのトランジスタ特性の確保も可能となる。
次に、ゲート絶縁膜21を形成する工程と、ゲート絶縁膜21を介して、ゲート溝18内にゲート電極22を形成する工程について図7A〜図7Dを参照しながら説明する。
なお、図7Aは、本実施形態に係る半導体装置10の製造工程を説明するための平面模式図である。また、図7Bは、図7A中に示す線分A−Aによる断面模式図である。図7Cは、図7A中に示す線分B−Bによる断面模式図である。図7Dは、図8A中に示す線分C−Cによる断面模式図である。
まず、マスクとして用いたアモルファスカーボン膜67Aを除去した後、熱酸化法により、ゲート溝18の底面18a、側面及び窒化シリコン膜67Bを覆うようにゲート絶縁膜21を形成する。具体的には、ゲート絶縁膜21は、上記チャネル部71を覆うように形成する。なお、ゲート絶縁膜21を形成する際、ゲート溝18内を埋め込まない厚さで形成する。
ゲート絶縁膜21としては、例えば、単層のシリコン酸化膜、シリコン酸化膜を窒化した膜、シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜(SiN膜)を積層させた積層膜等を用いることができる。
なお、ゲート絶縁膜21として単層のシリコン酸化膜を用いる場合、ゲート絶縁膜21の厚さは、例えば、3〜10nmとすることができる。
次に、ゲート絶縁膜21が形成されたゲート溝18を埋め込むように導電膜を成膜する。なお、該導電膜としては、第1の導電膜(不図示)と、第2の導電膜(不図示)とを順次積層した構成としてもよい。このような積層構造を採用した場合は、具体的には、ゲート絶縁膜21を介して、上記チャネル部71を覆うとともにゲート溝18を埋め込むように、第1の導電膜と、第2の導電膜とを順次成膜する。つまり、窒化シリコン膜67B及び素子分離領域14それぞれの上面は、第1の導電膜及び第2の導電膜に覆われる。
より具体的には、CVD法により、第1の導電膜として窒化チタン膜(例えば、厚さ5nm)を成膜した後、第2の導電膜としてタングステン膜(例えば、厚さ100nm)を成膜する。これにより、ゲート溝18は窒化チタン膜とタングステン膜で完全に埋設される
次に、上記導電膜を全面エッチバックし、ゲート溝18の下部に、ゲート電極22の構成要素となる導電膜を残存させることにより、埋め込み型のゲート電極であるゲート電極22が形成される。また、ゲート電極22の上面22aは、半導体基板12の主面12aよりも低い位置に配置される。
なお、エッチバックは、例えば、半導体基板12の主面12aからエッチバック後の導電膜の上面(ゲート電極22の上面)22aまでの深さが50〜80nmとなるように行なう。
次に、ゲート溝18を埋め込むように埋め込み絶縁膜24を形成する工程について図8A〜図8Dを参照しながら説明する。
なお、図8Aは、本実施形態に係る半導体装置10の製造工程を説明するための平面模式図である。また、図8Bは、図8A中に示す線分A−Aによる断面模式図である。図8Cは、図8A中に示す線分B−Bによる断面模式図である。図8Dは、図8A中に示す線分C−Cによる断面模式図である。
まず、窒化シリコン膜67B上に形成されたゲート絶縁膜21と、この窒化シリコン膜67Bを除去した後に、ゲート溝18を埋め込むように、かつ素子分離領域14及び活性領域16を覆うように埋め込み絶縁膜24を形成する。
具体的には、例えば、CVD法、HDP法、或いはSOG法を用いて成膜でき、埋め込み絶縁膜24としては、シリコン酸化膜を用いることができる。
次に、図9に示す製造工程について説明する。
なお、図9は、図1Bに示す本実施形態に係る半導体装置10の切断面に対応する断面図であり、本実施形態における製造工程を説明するための断面模式図である。
第1の不純物拡散領域28−1の上方に形成された埋め込み絶縁膜24を選択的に除去することにより、第1の不純物拡散領域28−1の上面28−1aを露出する開口部32を形成する。
具体的には、埋め込み絶縁膜24上のうち、第1の不純物拡散領域28−1の上方に相当する埋め込み絶縁膜24を露出する溝状の開口部(図示せず)を有したフォトレジスト(図示せず)を埋め込み絶縁膜24上に形成し、その後、該溝状の開口部から露出された埋め込み絶縁膜24を選択的にエッチング(例えば、ウエットエッチング)することで、第1の不純物拡散領域28−1の上面28−1aを露出する開口部32を形成する。上記エッチング後、フォトレジスト(図示せず)を除去する。
次に、第1の不純物拡散領域28−1に電気的に接続するビット線34を形成する工程について図10を参照しながら説明する。
なお、図10は、図1Bに示す本実施形態に係る半導体装置10の切断面に対応する断面図であり、本実施形態における製造工程を説明するための断面模式図である。
開口部32内に、その一部が埋め込みビット線コンタクト部を形成するとともに、埋め込み絶縁膜24の上面24aおよび素子分離絶縁膜53の上面に接してY方向に延在するビット線34を形成する。これにより、不純物拡散領域28のうち、ゲート溝18を挟んで一方に配置された第1の不純物拡散領域28−1の上面と接触し、電気的に接続されたビット線34が形成される。
具体的には、埋め込み絶縁膜24の上面24aに、開口部32を埋め込むように、例えば、図示していないポリシリコン膜、チタンシリサイド膜、窒化チタン膜、タングステンシリサイド膜及びタングステン膜を順次成膜することによりビット線34を構成する積層膜を形成する。なお、上記ポリシリコン膜を形成させずに、チタンシリサイド膜、窒化チタン膜、タングステンシリサイド膜及びタングステン膜を順次積成膜させてもよい。
次いで、ビット線34の一部を構成するタングステン膜上に、後述するキャップ絶縁膜36の母材となるシリコン窒化膜を成膜する。その後、フォトリソグラフィ技術により、該シリコン窒化膜上に、ビット線34の形成領域を覆うフォトレジスト(不図示)を形成する。
次いで、該フォトレジストをマスクとするドライエッチングにより、上述したキャップ絶縁膜36の母材となるシリコン窒化膜と、ビット線34を構成するタングステン膜、チタンシリサイド膜、窒化チタン膜、タングステンシリサイド膜及びポリシリコン膜とをパターニングすることで、シリコン窒化膜よりなるキャップ絶縁膜36と、ポリシリコン膜、チタンシリサイド膜、窒化チタン膜、タングステンシリサイド膜及びタングステン膜よりなるビット線34と、を同時に形成する。
次いで、埋め込み絶縁膜24の上面、ビット線34の側面、及びキャップ絶縁膜36を覆うようにシリコン窒化膜を成膜し、ライナー膜37を形成する。
なお、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を順次成膜して積層膜とすることによりライナー膜37を形成してもよい。このように、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜とを順次積層させてライナー膜37を形成することにより、後述する層間絶縁膜38として、例えばCVD法により形成されたシリコン酸化膜(SiO膜)、或いは、回転塗布法により形成されたSOG膜(シリコン酸化膜)を成膜した際、シリコン酸化膜の濡れ性が改善されるため、シリコン酸化膜中へのボイドの発生を抑制できる。
次いで、ライナー膜37を覆うとともに、キャップ絶縁膜36の上面に形成されたライナー膜37の上面に対して略面一とされた層間絶縁膜38を形成する。
具体的には、まず、ライナー膜37を覆うように、例えば、CVD法によりシリコン酸化膜(SiO膜)を成膜する。なお、回転塗布法によりSOG膜(シリコン酸化膜)を成膜してもよい。回転塗布法を採用した場合は、熱処理を行なうことで、該SOG膜の膜質を緻密にする。また、上記回転塗布法によりSOG膜を形成する際には、ポリシラザンを含有した塗布液を用いる。また、上記熱処理は、水蒸気雰囲気中で行なうとよい。
次いで、CMP法により、キャップ絶縁膜36の上面に形成されたライナー膜37が露出するまで、シリコン酸化膜の研磨を行なう。
以上により、層間絶縁膜38が形成され、その上面38aとキャップ絶縁膜36の上面に形成されたライナー膜37とが略面一となる。
なお、図10に示す構造体には図示していないが、上記シリコン酸化膜の研磨後に、CVD法により、ライナー膜37の上面及び層間絶縁膜38の上面38aを覆うシリコン酸化膜(SiO膜)を形成してもよい。
次に、第2の不純物拡散領域28−2に電気的に接続する容量コンタクトプラグ42を形成する工程について図11を参照しながら説明する。
なお、図11は、図1Bに示す本実施形態に係る半導体装置10の切断面に対応する断面図であり、本実施形態における製造工程を説明するための断面模式図である。
まず、SAC(Self Aligned Contact)法により、層間絶縁膜38、埋め込み絶縁膜24、及びライナー膜37をドライエッチングすることで、第2の不純物拡散領域28−2の上面一部を露出する容量コンタクト孔41を形成する。
次いで、容量コンタクト孔41内に、上面42aが層間絶縁膜38の上面38aに対して略面一とされ、かつ底面が第2の不純物拡散領域28−2の上面28−2aと接触する容量コンタクトプラグ42を形成する。
具体的には、まず、容量コンタクト孔41内面に窒化シリコン膜を成膜してサイドウォール窒化膜33を形成した後、容量コンタクト孔41を埋め込むように、CVD法により、窒化チタン膜(不図示)と、タングステン膜(不図示)とを順次積層させる。次いで、CMP法を用いた研磨により、層間絶縁膜38の上面38aに形成された不要な窒化チタン膜及びタングステン膜を除去することで、容量コンタクト孔41内に、窒化チタン膜及びタングステン膜よりなる容量コンタクトプラグ42を形成する。これにより、不純物拡散領域28のうち、ゲート溝18を挟んで一方の反対側に配置された第2の不純物拡散領域28−2の上面と接触し、電気的に接続された容量コンタクトプラグ42が形成される。
次に、容量コンタクトプラグ42に電気的に接続するキャパシタ48を形成する工程について図12及び図13を参照しながら説明する。
なお、図12及び図13のそれぞれは、図1Bに示す本実施形態に係る半導体装置10の切断面に対応する断面図であり、本実施形態における製造工程を説明するための断面模式図である。
まず、図12に示すように、層間絶縁膜38の上面38aに、容量コンタクトプラグ42の上面42aの一部と接触する容量コンタクトパッド44を形成する。
具体的には、ライナー膜37の上面、容量コンタクトプラグ42の上面42a、及び層間絶縁膜38の上面38aを覆うように、容量コンタクトパッド44の母材となる金属膜(不図示)を成膜する。該金属膜をしては、例えばタングステン膜を用いることができる。
次いで、フォトリソグラフィ技術により、該金属膜の上面のうち、容量コンタクトパッド44の形成領域に対応する面を覆うフォトレジスト(不図示)を形成する。その後、該フォトレジストをマスクとするドライエッチングにより、フォトレジストから露出された不要な金属膜を除去することで、該金属膜よりなる容量コンタクトパッド44を形成する。容量コンタクトパッド44を形成後、フォトレジスト(不図示)を除去する。
次いで、ライナー膜37の上面a、容量コンタクトプラグ42の上面42a、及び層間絶縁膜38の上面38aに、容量コンタクトパッド44を覆うエッチングストッパ膜46を形成する。該エッチングストッパ膜46としては、窒化シリコン膜を用いることができる。
次いで、エッチングストッパ膜46上に、十分な厚みを有するシリコン酸化膜(不図示)を成膜する。該シリコン酸化膜の厚さは、例えば、1500nmとすることができる。
次いで、フォトリソグラフィ技術により、該シリコン酸化膜上にパターニングされたフォトレジスト(不図示)を形成する。
次いで、該フォトレジストをマスクとするドライエッチングにより、容量コンタクトパッド44上に形成されたシリコン酸化膜(不図示)及びエッチングストッパ膜46をエッチングすることで、容量コンタクトパッド44を露出させるシリンダーホール(不図示)を形成する。その後、フォトレジスト(不図示)を除去する。
次いで、図13に示すように、該シリンダーホール(不図示)の内面、及び容量コンタクトパッド44の上面に、導電膜(例えば、窒化チタン膜)を成膜することで、該導電膜よりなり、かつ王冠形状とされた下部電極61を形成する。
次いで、ウエットエッチングにより、シリコン酸化膜(不図示)を除去することで、エッチングストッパ膜46の上面を露出させる。その後、エッチングストッパ膜46の上面、及び下部電極61の表面を覆う容量絶縁膜62を形成する。
次いで、容量絶縁膜62の表面を覆うように上部電極63を形成し、さらにこれら複数の上部電極63間を埋め込むように、Siなどからなるプレート電極64を配置する。このとき、上部電極63の上面の位置が容量絶縁膜62よりも上方に配置されるよう形成する。これにより、各容量コンタクトパッド44上に、下部電極61、容量絶縁膜62、及び上部電極63よりなるキャパシタ48が形成され、このキャパシタ48は、容量コンタクトパッド44を介して、第2不純物拡散領域28−2と電気的に接続される。
以上により、本実施形態の半導体装置10が製造される。
(半導体装置の製造方法(第2の実施形態))
次に、本発明の第2の実施形態である半導体装置20の製造方法について図14A〜図19Bを参照しながら説明する。
本実施形態である半導体装置20の製造方法は、第1の実施形態における素子分離用溝を形成する工程が、半導体基板の主面にライン状に延在する第1溝を形成することによって、半導体基板からなり、その上面が半導体基板の主面であり、第1の幅を有する幅狭部を形成する工程と、第1溝の内側壁に、サイドウォール絶縁膜を形成する工程と、サイドウォール絶縁膜を第1のマスクとしてエッチングして、第1溝の底面に、該第1溝の溝幅よりも狭い溝幅を有する第2溝を形成することにより、第1の幅よりも広い第2の幅を有する幅広部を幅狭部の下方に形成して、幅狭部と幅広部とからなる活性領域を区画する工程と、を備えることを特徴とする。
本実施形態の製造方法によれば、第1の実施形態において第1異方性エッチングを行う際に半導体基板12に対してサイドエッチングし半導体基板12の一部を露出させることが必要であった。しかし、本実施形態の製造方法によれば、予め素子分離用溝を2段構造としておくことで、後に第1異方性エッチングを行った際に、上記サイドエッチングを施すことなく第1の実施形態の露出部16cに相当する半導体基板の一部を露出させることができる。
なお、図14A〜図19Bは、本発明の第2の実施形態である半導体装置20の製造方法の一例を説明する工程図であって、これらの工程を経て、図1A〜図1Dに示す半導体装置を製造する。また、図14A〜図19Bにおいては、第1の実施形態で示した部材と同一の部材については同一の符号を付して示している。
また、本実施形態の製造方法は、素子分離用溝の形成方法の点において第1の実施形態と相違があるため、以下には、本実施形態の素子分離用溝の形成方法について詳細に説明する
まず、半導体基板12の主面12aに第1溝51aを形成することによって、半導体基板からなり、その上面が半導体基板の主面12aであり、第1の幅Wを有する幅狭部16aを形成する工程について図14A〜図14Dを参照しながら説明する。
なお、図14Aは、本実施形態に係る半導体装置20の製造工程を説明するための平面模式図である。また、図14Bは、図14A中に示す線分A−Aによる断面模式図である。図2Cは、図14A中に示す線分B−Bによる断面模式図である。図14Dは、図14A中に示す線分C−Cによる断面模式図である。
はじめに、第1の実施形態と同様の方法により、パッド酸化膜13、及び溝状の開口部66aを有したフィールド窒化膜66を形成する。
なお、開口部66aは、第1の実施形態と同様に、Y方向に所定の角度傾斜した方向(第1の方向)に対して帯状に延在し、かつX方向に所定の間隔で複数形成する。また、開口部66aは、素子分離用溝51´の形成領域に対応するパッド酸化膜13の上面を露出するように形成する。
次いで、開口部66aを有したフィールド窒化膜66をマスクとする異方性のドライエッチングを行うことにより、半導体基板12をエッチングする。これにより、図14A〜図14Dに示すような、第1の方向に延在する第1溝51aを形成する。
また、第1溝51aの深さD(半導体基板12の主面12aを基準としたときの深さ)は、例えば、50〜80nmとすることができる。
このように、図14A、図14C及び図14Dに示すような第1の方向に延在する第1溝51aを形成することにより、第1の方向に直交する方向に第1の幅Wを有し、第1溝51aの底面側から主面12a側に向けて突出した半導体基板12の一部である幅狭部16aが形成される。なお、第1の幅Wは、図14C、Dに示すように、幅狭部16aの上面における幅とする。
次に、第1溝51aの内側壁に、サイドウォール絶縁膜68を形成する工程と、第1溝51aの底面に第2溝51bを形成することにより、第1の幅Wよりも広い第2の幅Wを有する幅広部16bを幅狭部16aの下方に形成して、これら幅狭部16aと幅広部16bとからなる活性領域16´を区画する工程について図15A〜図15Dを参照しながら説明する。
なお、図15Aは、本実施形態に係る半導体装置20の製造工程を説明するための平面模式図である。また、図15Bは、図15A中に示す線分A−Aによる断面模式図である。図15Cは、図15A中に示す線分B−Bによる断面模式図である。図15Dは、図15A中に示す線分C−Cによる断面模式図である。
まず、第1溝51aの内面及びフィールド窒化膜66の上面を覆うように、シリコン酸化膜を成膜する。該シリコン酸化膜は、例えば、CVD法により成膜する。
引き続き、ドライエッチングを行うことにより、図15C及び図15Dに示すように、第1溝51aの底面及びフィールド窒化膜66の上面に成膜したシリコン酸化膜をエッチングする。これにより、第1溝51aの内側壁である幅狭部16aの側面に、シリコン酸化膜が残存し、サイドウォール絶縁膜68が形成される。このとき、サイドウォール絶縁膜68の厚さは、第1溝51aを埋め込まない程度とし、好ましくは、5〜10nmとする。
次に、図15A〜図15Dに示すように、サイドウォール絶縁膜68を第1のマスクとする異方性のドライエッチングを行うことにより、第1溝51aの下方の半導体基板12をエッチングする。これにより、第1溝51aの底面に、第1溝51aの溝幅よりも狭い溝幅を有する第2溝51bを形成する。
また、第2溝51bの深さD(第1溝51aの底面を基準としたときの深さ)は、例えば、120〜230nmとすることができる。
また、図15C及び図15Dに示すように、第2溝51bを形成することにより、第1溝51aと第2溝51bとからなり、かつ、その深さがD+Dで250〜300nmとなる素子分離用溝51´が形成される。
また、第2溝51bを形成することにより、第1の幅Wよりも広い第2の幅Wを有する幅広部16bが幅狭部16aの下方に形成される。なお、第2の幅Wは、図15C、Dに示すように、幅広部16bの上面における幅とする。
以上のようにして、幅狭部16aと幅広部16bとからなる活性領域16´を区画する。
以上のようにして、本実施形態の素子分離用溝51´を形成することができる。
なお、素子分離用溝51´を形成した後の各工程、つまり素子分離領域の形成工程からキャパシタの形成工程までの工程は、第1の実施形態と同様の工程を採用することができる。
以下に、本実施形態における素子分離領域14の形成工程、第1異方性エッチングを行う工程、ならびに第2異方性エッチングを行いチャネル部71を形成する工程について説明する。
まず、活性領域16´の外側壁を覆うように素子分離領域14を形成する工程について図16A〜図16Eを参照しながら説明する。
なお、図16Aは、本実施形態に係る半導体装置20の製造工程を説明するための平面模式図である。また、図16Bは、図16A中に示す線分A−Aによる断面模式図である。図16Cは、図16A中に示す線分B−Bによる断面模式図である。図16Dは、図16A中に示す線分C−Cによる断面模式図である。
まず、第1溝51a及び第2溝51bからなる素子分離用溝51´に絶縁膜を埋設すると共に、この絶縁膜の上面がパッド酸化膜13の上面13aに対して略面一となるように素子分離絶縁膜53を形成する。これにより、絶縁膜である素子分離絶縁膜53と、サイドウォール絶縁膜68と、素子分離用溝51´とからなる素子分離領域14を形成する。
なお、素子分離領域14の具体的な形成方法については第1の実施形態を同様である。
次に、活性領域16´の上層部に不純物拡散領域28を形成した後、第1異方性エッチングを行って、活性領域16´と素子分離絶縁膜53それぞれの一部を除去する工程ついて図17A〜図17Dを参照しながら説明する。
なお、図17Aは、本実施形態に係る半導体装置20の製造工程を説明するための平面模式図である。また、図17Bは、図17A中に示す線分A−Aによる断面模式図である。図17Cは、図17A中に示す線分B−Bによる断面模式図である。図17Dは、図17A中に示す線分C−Cによる断面模式図である。
まず、素子分離領域14の上面を酸化させることにより酸化シリコン膜17を成膜する。なお、半導体基板12の主面12a上に成膜されているパッド酸化膜13についても同材料である酸化シリコンからなるため、第1の実施形態を同様に、本工程以降は当該酸化シリコン膜17と含めて記載することとする。
引き続き、この酸化シリコン膜17を介して、半導体基板12の主面12aに、半導体基板12とは異なる導電型の不純物(本実施形態の場合、n型不純物)をイオン注入する。これにより、その上面が半導体基板12の主面12aに対して略面一とされた不純物拡散領域28を形成する。その後、パッド酸化膜13を含む酸化シリコン幕17をエッチング除去する。
そして、第1の実施形態を同様に、窒化シリコン膜67Bと、ライン&スペースパターンのレジストマスク(アモルファスカーボン膜)67Aからなる第1のマスク67を形成した後、アモルファスカーボン膜67Aをマスクに窒化シリコン膜67Bをエッチングし、第1のマスク67に開口部67Dを形成する。
次に、開口部67Dを有する第1のマスク67を用いて、第1異方性エッチングを行って、図17B、Cに示すように、活性領域16´と素子分離絶縁膜53それぞれの一部を除去し、それぞれを所望の深さまでエッチングする。また、本実施形態の第1異方性エッチングについても、第1の実施形態と同様に、半導体基板12よりも、素子分離絶縁膜53に対して高いエッチング速度を有する条件で行う。
なお、本実施形態において、第1異方性エッチングにより素子分離絶縁膜53を掘り下げる深さは、図17B及びCに示すように、第1溝51aの深さDとする(図17B及びC中の矢印参照)。このように、第1溝51aの深さD分掘り下げることにより、幅狭部16aと幅広部16bとの段差部分に相当する半導体基板12の一部を露出させることができる。つまり、本実施形態では、第1の実施形態の第1異方性エッチングにて行っていたサイドエッチングを行わずとも、半導体基板の一部を露出させることができる。以下、当該露出した箇所を露出部16c´と呼ぶこととする。
次に、第1異方性エッチングに引き続き、第1のマスク67を用いて、第2異方性エッチングを行い活性領域16´と素子分離絶縁膜53それぞれの一部をさらに除去することにより、ゲート溝18の底部において、その第1の方向に沿って見た断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状であるゲート溝を形成する工程ついて、図18A〜図18Dを参照しながら説明する。
なお、図18Aは、本実施形態に係る半導体装置20の製造工程を説明するための平面模式図である。また、図18Bは、図18A中に示す線分A−Aによる断面模式図である。図18Cは、図18A中に示す線分B−Bによる断面模式図である。図18Dは、図18A中に示す線分C−Cによる断面模式図である。
まず、前記第1異方性エッチングの後に、同じように開口部67Dを有する第1のマスク67を用いて、第2異方性エッチングを行って、図18B、Cに示すように、活性領域16´と素子分離絶縁膜53それぞれの一部をさらに除去し、それぞれを所望の深さまでエッチングする。また、本実施形態の第2異方性エッチングについても、第1の実施形態と同様に、素子分離絶縁膜53よりも、半導体基板12に対して高いエッチング速度を有する条件で行う。そして、この第2異方性エッチングにより、第1の実施形態と同様に、露出されていた半導体基板12の一部である露出部16c´が掘り込まれ、素子分離領域14よりも深くエッチングされる。
以上のようにして、ゲート溝18の底部のうち活性領域16´とゲート溝18とが交差する領域において、上記第1の実施形態と同様に、その第1の方向に沿って見た断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状であるゲート溝18を形成することができる。なお、本実施形態においても、これら上に凸の部分と下に凸の部分とに相当する部分をそれぞれ、凸部71a、凹部71bと呼び、凸部71aと凹部71bとを総称してチャネル部71と呼ぶこととする。
なお、図19B中に示す丸印S´部分の構造は、図1C中に示す丸印S部分の構造と同様の構造となる。つまり、本実施形態において得られるチャネル部71の構造は第1の実施形態と同様の構造となるため、第1の実施形態と同様の効果を享受することができる。
ここで、本実施形態における露出部16c´の幅は、図18Cに示すようなチャネル部71、特に凹部71bを形成する際に重要な因子となる。つまり、露出部16c´の幅を制御することにより所望の凹部71bの形状を作りこむことができる。
このような露出部16c´の幅は、第1溝51aと第2溝51bとの段差に相当する。当該段差は、図15Bに示すように、第1溝51aの内側壁に成膜するサイドウォール絶縁膜68の膜厚によって決定されるため、このサイドウォール絶縁膜68の膜厚を制御することにより露出部16c´の幅を制御することができる。つまり、本実施形態では、第1の実施形態におけるサイドエッチングの作用を、サイドウォール絶縁膜68の膜厚の制御によりもたらすことが可能となる。
ゲート溝18を形成した後、ゲート電極を形成する工程以降については、第1の実施形態と同様の工程を採用することができる。
以上の工程により、図19A、Bに示すような本実施形態に係る半導体装置20を製造することができる。
1、110…半導体装置 11…メモリセルアレイ 12、112…半導体基板 12a…主面 13…パッド酸化膜 13a、22a、24a、28a、36a、38a、42a…上面 14、114…素子分離領域 16、116…活性領域 16a…幅狭部 16b…幅広部 16c、16c´…露出部 17…酸化シリコン膜 18、118…ゲート溝 18a…底面 19−1、19−2…トランジスタ 21、121…ゲート絶縁膜 22、122…ゲート電極 24…埋め込み絶縁膜 28、128…不純物拡散領域 28−1…第1の不純物拡散領域(不純物拡散領域) 28−2…第2の不純物拡散領域(不純物拡散領域) 32…開口部 34…ビット線 33…サイドウォール窒化膜 36…キャップ絶縁膜 37…ライナー膜 38…層間絶縁膜 41…容量コンタクト孔 42…容量コンタクトプラグ 44…容量コンタクトパッド 46…エッチングストッパ膜 48…キャパシタ 51、51´…素子分離用溝 51a…第1溝 51b…第2溝 53…素子分離絶縁膜 61…下部電極 62…容量絶縁膜 63…上部電極 64…プレート電極 66…フィールド窒化膜 66a…開口部 67…第1のマスク 67A…アモルファスカーボン膜 67B…窒化シリコン膜 67D…開口部 68…サイドウォール絶縁膜 71…チャネル部 71a…凸部 71b…凹部 74…シリコン酸化膜 D、D…深さ W、W…幅

Claims (16)

  1. 半導体基板の主面において、第1の方向に延在するように素子分離領域によって区画された活性領域と、
    前記活性領域の上面を前記第1の方向に沿って二つのソース/ドレイン領域に分けるように前記活性領域を横断する溝であって、その底部の前記第1の方向に沿って見た断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状であるゲート溝と、
    前記活性領域に含まれる前記ゲート溝内にゲート絶縁膜を隔てて埋め込まれたゲート電極と、を含む電界効果型トランジスタを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ゲート溝は一つの前記上に凸の部分と二つの前記下に凸の部分とを有し、それぞれ、前記ゲート溝の延在方向に沿って、前記下に凸の部分、前記上に凸の部分、前記下に凸の部分の順に並んで配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ゲート溝の前記下に凸の部分は極小点を介して両側に側壁部分を有し、
    前記ゲート溝の前記上に凸の部分は極大点を介して両側に側壁部分を有し、
    前記下に凸の部分の一方の前記側壁部分と前記上に凸の部分の一方の前記側壁部分とは互いに連続的に繋がり、
    前記下に凸の部分の他方の前記側壁部分または前記上に凸の部分の他方の前記側壁部分と、それに対向する前記素子分離領域の側壁部分との間には、前記活性領域が配置されていることを特徴とすることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 二つの前記下に凸の部分それぞれの前記素子分離領域側の前記側壁部分が、ともに傾斜していることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記第1の方向が前記電界効果型トランジスタの動作時におけるキャリアのドリフト方向であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の半導体装置。
  6. 二つの前記ソース/ドレイン領域は、それぞれ、前記活性領域の上面から深さ方向に延在形成された前記活性領域とは逆導電型の半導体領域からなる不純物拡散領域を含み、
    前記ゲート溝の底部における上に凸の部分のうち、前記半導体基板の主面に最も近い頂部は、前記不純物拡散層の各々の下面よりも、前記半導体基板の主面から遠い位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記ゲート電極の上面は前記半導体基板の主面よりも低い位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記半導体基板の主面に形成されたキャパシタを更に有し、
    一つの前記キャパシタと一つの前記電界効果型トランジスタとがメモリセルを構成することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の半導体装置。
  9. 複数の前記メモリセルが、前記半導体基板の主面において前記第1の方向および前記第1の方向に交差する第2の方向に沿ってアレイ状に配列され、
    前記第1の方向に沿って配列された複数の前記メモリセルを電気的に接続するビット配線を更に有し、
    前記第2の方向に沿って配列された複数の前記メモリセルは前記電界効果型トランジスタの前記ゲート電極を共有し、
    前記ビット配線は、前記電界効果型トランジスタの一方の前記ソース/ドレイン領域に電気的に接続され、
    前記キャパシタは、前記電界効果型トランジスタの他方の前記ソース/ドレイン領域に電気的に接続されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 半導体基板の主面にライン状に延在する素子分離用溝を形成する工程と、
    前記素子分離用溝に素子分離絶縁膜を埋め込むことにより素子分離領域を形成するとともに、前記素子分離領域によって、第1の方向に延在する活性領域を区画する工程と、
    前記第1の方向に沿って二つのソース/ドレイン領域に分け、かつ前記活性領域を横断するゲート溝を形成するためのパターンを有する第1のマスクを形成する工程と、
    前記第1のマスクを用いて、第1異方性エッチングを行って、前記活性領域と前記素子分離絶縁膜それぞれの一部を除去する工程と、
    引き続き、前記第1のマスクを用いて第2異方性エッチングを行って、前記活性領域と前記素子分離絶縁膜それぞれの一部をさらに除去することにより、前記ゲート溝の底部のうち前記活性領域と前記ゲート溝とが交差する領域において、その前記第1の方向に沿って見た断面形状が、互いに連続的に繋がる下に凸の部分と上に凸の部分とを有する形状である前記ゲート溝を形成する工程と、
    前記ゲート溝内の表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜を介して、前記ゲート溝内にゲート電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記第1異方性エッチングを、前記半導体基板よりも、前記素子分離絶縁膜に対して高いエッチング速度で行い、
    前記第2異方性エッチングを、前記素子分離絶縁膜よりも、前記半導体基板に対して高いエッチング速度で行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1異方性エッチングを、前記半導体基板に対してサイドエッチングが可能な条件で行うことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記素子分離用溝を形成する工程が、
    前記半導体基板の主面にライン状に延在する第1溝を形成することによって、前記半導体基板からなり、その上面が前記半導体基板の主面であり、第1の幅を有する幅狭部を形成する工程と、
    前記第1溝の内側壁に、サイドウォール絶縁膜を形成する工程と、
    前記サイドウォール絶縁膜を第1のマスクとしてエッチングして、前記第1溝の底面に、該第1溝の溝幅よりも狭い溝幅を有する第2溝を形成することにより、前記第1の幅よりも広い第2の幅を有する幅広部を前記幅狭部の下方に形成して、前記幅狭部と前記幅広部とからなる前記活性領域を区画する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記第1異方性エッチングには、高次フロンガスを含有するプラズマを用いることを特徴とする請求項10〜12の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記第2異方性エッチングには、塩素ガス含有プラズマや臭素ガス含有プラズマを用いることを特徴とする請求項10〜13の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記素子分離領域を形成する工程の後に、
    前記活性領域の上層部に不純物拡散領域を形成する工程を備え、
    二つの前記ソース/ドレイン領域はそれぞれ、当該不純物拡散領域を含むことを特徴とする請求項10〜14の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記ゲート電極を形成する工程の後に、
    二つの前記ソース/ドレイン領域のうち、一方の前記ソース/ドレイン領域に電気的に接続するビット線を形成する工程と、
    他方の前記ソース/ドレイン領域に電気的に接続するコンタクトプラグを形成する工程と、
    前記コンタクトプラグに電気的に接続するキャパシタを形成する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項10〜15に記載の半導体装置の製造方法。
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