JP2013182849A - 撚り合わせ線製造装置、及び撚り合わせ線製造方法 - Google Patents

撚り合わせ線製造装置、及び撚り合わせ線製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置の小型化と低コスト化を図るとともに製造した撚り合わせ線の撚りが戻るのを抑制することができる撚り合わせ線製造装置、及び撚り合わせ線製造方法を提供する。
【解決手段】電線2の折返し部2A(一方側の端末部)をまとめて把持する一方側の第1保持部材43(保持部材)と、電線の他方側の端末部2D、2Eを各々把持するとともに第一電線部2B及び第二電線部2Cを回転させる一対の第2保持部材53(複数の回転保持部材)と、電線の各々に張力を付与する張力付与手段8と、を備え、第1保持部材によって折返し部を把持して回転規制し、張力付与手段8によって電線の各々に張力を付与した状態において、第2保持部材によって第一電線部及び第二電線部をそれぞれ所定回転数だけ回転させて捩じってから、第1保持部材による折返し部の回転規制を解除することで、第一電線部と第二電線部とを互いに撚り合せる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の電線を撚り合わせて成る撚り合わせ線を製造するための撚り合わせ線製造装置、及び撚り合わせ線製造方法に関する。
撚り合わせ線として一般的なツイストペア線は、電磁波の発生を抑制したり、電磁波を吸収したりすることができる電線であって、複数本(例えば、2本)の電線を撚り合わせることにより製造されている。このようなツイストペアは、例えば、図4に示す製造方法によって製造されたり、図6に示す製造装置100を用いて製造されたりしている(例えば、特許文献1参照)。図5に示す製造方法は、2本の電線Wの一端部(図中、左側の端部)と他端部(図中、右側の端部)とをそれぞれ個別に保持した状態で、各電線Wの一端部側及び他端部側の少なくとも一方をまとめて回転(公転)させることで、2本の電線Wを互いに密着させて撚り合せるようになっている。
一方、図6に示す製造装置100は、2本の電線Wの一端部(図中、左側の端部)をそれぞれ保持するとともに、各電線Wを該電線Wの軸芯を中心として回転させることによって各電線Wを捩る複数(2個)の第1回転保持部101と、各電線Wの他端部(図中、右側の端部)を束ねて保持するとともに、各電線Wの捩じりを解消する方向に他端部側を回転させる第2回転保持部102と、第1回転保持部101と第2回転保持部102との間に配置され、第2回転保持部102側から第1回転保持部101側へ向けてスライド移動する移動部材103と、を備えて構成されている。この製造装置100は、複数の第1回転保持部101を回転(自転)させつつ、第2回転保持部102を回転(公転)させるとともに、移動部材103を第1回転保持部101に向かって移動させることで、第2回転保持部102と移動部材103との間で複数の電線Wを撚り合せるようになっている。
特開2009−231157号公報
しかしながら、上述した従来の製造方法によって電線Wを撚り合わせた場合には、各電線W間の摩擦によって電線Wに捩じれ(周方向に伸び)が生じ、このような捩じれが撚り合わせ後にも残留することから、撚り合わせ線の撚りが戻ってしまうことがある。一方、従来の製造装置100を用いて撚り合わせ線を製造する場合には、第1回転保持部101及び第2回転保持部102の回転を同期させるとともに、移動部材103の移動も同期させることで、撚り合わせ後における電線Wの捩じれが抑制できるものの、各部の同期をとるための制御が煩雑になって、製造装置100の構造が複雑かつ大型化して高コスト化してしまうという問題がある。
したがって、本発明は、装置の小型化と低コスト化を図るとともに製造した撚り合わせ線の撚りが戻るのを抑制することができる撚り合わせ線製造装置、及び撚り合わせ線製造方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の撚り合わせ線製造装置は、複数の電線を撚り合わせて撚り合わせ線を製造するための撚り合わせ線製造装置であって、前記複数の電線の一方側の端末部をまとめて把持する一方側の保持部材と、前記複数の電線の他方側の端末部を各々把持するとともに各電線をそれぞれの軸芯を中心に回転させる複数の回転保持部材と、前記複数の回転保持部材を回転駆動させる駆動部と、前記複数の電線の各々に張力を付与する張力付与手段と、を備え、前記張力付与手段によって前記複数の電線の各々に張力が付与された状態において、前記一方側の保持部材によって前記電線の一方側の端末部を把持して回転を規制し、前記回転保持部材によって前記複数の電線をそれぞれ所定回転数だけ回転させて捩ってから、前記一方側の保持部材による前記一方側の端末部の回転規制を解除することで、前記複数の電線を互いに撚り合わせることを特徴とする。
請求項2記載の撚り合わせ線製造装置は、請求項1記載の撚り合わせ線製造装置において、前記張力付与手段は、前記一方側の保持部材をスライド自在に支持する支持部材と、前記一方側の保持部材を前記複数の回転保持部材から離れる方向に付勢する付勢手段と、を備え、前記付勢手段の復元力によって、前記一方側の保持部材が前記複数の回転保持部材から離れる方向に移動されることにより、前記複数の電線の各々に張力が付与されることを特徴とする。
請求項3記載の撚り合わせ線製造方法は、複数の電線を撚り合わせて撚り合わせ線を製造するための撚り合わせ線製造方法であって、前記撚り合わせ線における前記複数の電線のうちの一組は、連続する1本の電線を折返し部で折り返した一方の第一電線部と他方の第二電線部とで構成されるものであり、前記一方の第一電線部及び前記他方の第二電線部に張力が付与された状態において、前記折返し部を把持して回転を規制し、前記第一電線部の端末側及び前記第二電線部の端末側をそれぞれ所定回転数だけ回転させて捩じる捩じり工程と、前記捩じり工程の後に、前記折返し部の回転規制を解除して前記第一電線部と前記第二電線部とを互いに撚り合わせる撚り合わせ工程と、を備えたことを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、電線の一方側の端末部の回転を規制し、電線の各々に張力が付与された状態で各電線を回転(自転)させて捩じり、その後に一方側の端末部の回転規制を解除することで、各電線の捩じりを解消する方向に一方側の端末部がまとめて回転(公転)することで、複数の電線が互いに撚り合わされる。この際、各電線においては、電線の各々に張力が付与された状態で回転されるから、電線同士が互いに絡みあうことを防止することができ、かつ各電線はその全長に亘って均質に捩じられる。その後に、各電線の捩じりを解消する方向に回転されることから、撚りピッチが均一化されるとともに、捩じれによる伸びや応力が残留しにくくでき、撚り合わせ線の撚りが戻ることを抑制させることができる。また、電線の一方側と他方側とで回転数や回転速度などを同期させなくてもよい上、従来の装置における移動部材を用いる必要もないので、装置構造や駆動制御を簡素化して比較的安価に装置を構成することができる。
なお、本発明において、一方側の保持部材がまとめて把持する電線の一方側の端末部としては、複数の電線が各々切断された個別の端末部であってもよいし、1本の電線を折り返して2本とした折返し部を一方側の端末部としてもよく、さらには、1本の電線を折返し部で折り返したものを複数本まとめたものの複数の折返し部を一方側の端末部としてもよい。
請求項2記載の本発明によれば、張力付与手段は、付勢手段の復元力によって一方側の保持部材を複数の回転保持部材から離れる方向に移動させることにより、各電線に張力が付与されるから、電線の各々にかかる張力が均等化されることとなり、撚りピッチをより一層均一化できる。
請求項3記載の本発明によれば、第一及び第二の各電線部に張力が付与された状態で、捩じり工程において第一電線部と第二電線部とをそれぞれ捩じってから、撚り合わせ工程において折返し部の回転規制を解除して第一電線部と第二電線部とを互いに撚り合せることで、前述したのと同様に、第一及び第二の各電線部において捩じれによる伸びや応力が残留しにくくできる。そして、第一電線部と第二電線部とを互いに撚り合わせた後に、折返し部の近傍で第一電線部及び第二電線部を切断することによって、撚りピッチが均一化されるとともに、撚り戻りの少ない撚り合わせ線を製造することができる。
本発明の一実施の形態に係る撚り合わせ線製造装置を示す斜視図である。 図1に示された撚り合わせ線製造装置の要部を拡大して示す斜視図である。 図1に示された撚り合わせ線製造装置の要部を拡大して示す図である。 図1に示された撚り合わせ線製造装置の動作説明図である。 従来の撚り合わせ線の製造方法を示す概略図である。 図5とは異なる従来の撚り合わせ線の製造装置の動作説明図である。
本発明の一実施の形態にかかる撚り合わせ線製造装置を図1〜図4を用いて説明する。撚り合わせ線製造装置1は、複数本の電線2を撚り合わせた撚り合わせ線を製造するものであって、本実施形態では、2本撚りの撚り合わせ線であるツイストペア線を製造する装置を例示して説明する。なお、本発明の製造装置によって製造される撚り合わせ線としては、2本の電線2を撚り合わせたものに限らず、3本以上の電線2を撚り合わせた多芯ケーブルであってもよい。
撚り合わせ線製造装置1は、図1に示すように、略水平に延びる長尺状の受け台3と、受け台3の長手方向一方側(図1の右下側)に設けられて電線2の一方側の端末部を保持する第1保持部4と、受け台3の長手方向他方側(図1の左上側)に設けられた電線2の他方側の端末部を保持する第2保持部5と、この第2保持部5を駆動するための駆動部6と、第1保持部4の近傍に設けられて該装置1を駆動操作するための操作部7と、電線2に張力を付与する張力付与手段8と、を備えて構成されている。
電線2は、連続する1本の電線を第1保持部4側の折返し部2Aで折り返され、この折返し部2Aから第2保持部5に向かって延びる第一電線部2Bと第二電線部2Cとで構成されている。即ち、第一電線部2B及び第二電線部2Cの一方側の端末部としての折返し部2Aが第1保持部4に保持され、第一電線部2B及び第二電線部2Cの他方側の各端末部2D,2Eが第2保持部5に保持されるようになっている。
受け台3は、作業者が作業しやすい高さに設けられて電線2をセットするためのテーブル31と、テーブル31の端部に設けられて第2保持部5を覆うカバー32と、を備える。テーブル31は、素材としての電線2や製品としての撚り合わせ線を受け入れ可能な全体凹溝状に形成されており、このテーブル31上にて引き伸ばした電線2を折り曲げて第1保持部4や第2保持部5に保持させる作業が行えるようになっている。また、カバー32は、テーブル31に回動自在に支持されており、第2保持部5を覆う状態から上方に開いて第2保持部5を作業者が操作できる状態まで開閉自在に構成されている。
第1保持部4は、図2にも示すように、受け台3に固定されるベース板41と、このベース板41上にスライド自在に支持された軸支部42と、この軸支部42に回転可能かつ回転を規制可能に支持された一方側の保持部材としての第1保持部材43と、を備える。第1保持部材43は、軸支部42に支持されて受け台3の長手方向に延びる回転軸44と、この回転軸44に固定された回転体45と、この回転体45の先端側(第2保持部5側)に設けられた把持受部46と、把持受部46に向かって進退自在に設けられて電線2の折返し部2Aを把持受部46との間に把持可能な把持部47と、この把持部47を回転体45に対して進退移動させる把持操作レバー48と、を有して構成されている。このような第1保持部4は、図示しない回転規制部の切り替え操作によって、軸支部42に対して回転軸44回りに回転自在な回転可能状態と、この回転を規制した回転規制状態と、の両状態が切り替え可能に構成されている。
第1保持部材43は、回転可能状態において、電線2の端末部を把持し、把持したままで自然回転される。本実施形態では、第1保持部材43は、該第1保持部材43を回転駆動させる駆動部を有していないが、第1保持部材43は、該第1保持部材43を回転駆動させる駆動部を有し、この駆動部の駆動力によって回転されてもよい。
第2保持部5は、受け台3に固定されるベース板51と、このベース板51に固定された一対の軸支部52と、これら一対の軸支部52にそれぞれ回転可能かつ回転を規制可能に支持された回転保持部材としての一対の第2保持部材53と、を備える。一対の第2保持部材53は、それぞれ前記第1保持部材43と略同様に構成され、即ち、軸支部52に支持されて受け台3の長手方向に延びる回転軸54と、この回転軸54に固定された回転体55と、この回転体55の先端側(第1保持部4側)に設けられた把持受部56と、把持受部56にむかって進退自在に設けられて電線2の端末部2D,2Eを把持受部56との間に把持可能な把持部57と、この把持部57を回転体55に対して進退移動させる把持操作レバー58と、を有して構成されている。
駆動部6は、受け台3の長手方向他方側端部に設けられて電力及び制御信号を送出する電装部61と、この電装部61からの電力及び制御信号によって駆動されるモータ62と、このモータ62と一方の第2保持部材53の回転軸54とに連結された第1ギア63と、他方の第2保持部材53の回転軸54に連結された第2ギア64と、これら第1及び第2のギア63、64に巻き回された歯付きベルト65と、を有して構成されている。このような駆動部6は、モータ62の回転によって第1ギア63及び一方の第2保持部材53を回転駆動するとともに、第1ギア63から歯付きベルト65を介して第2ギア64及び他方の第2保持部材53を回転駆動するものであって、即ち、一方及び他方の第2保持部材53を同期させて同一方向に等速度で回転させる同期駆動部として機能する。
操作部7は、第1保持部4のベース板41上に設けられた2個のスイッチ71、72を備える。スイッチ71は作動スイッチであり、このスイッチ71を作業者が押し下げることで、駆動部6に信号が送出され、この信号を受信した電装部61からの制御信号によってモータ62の回転が開始されるようになっている。一方、スイッチ72は、停止スイッチであり、このスイッチ72を業者が押し下げることで、駆動部6に信号が送出され、この信号を受信した電装部61からの制御信号によってモータ62の回転が停止されるようになっている。即ち、作業者は、第2保持部5や駆動部6から離れた第1保持部4の側において、撚り合わせ線製造装置1の駆動操作を実施できるようになっている。
張力付与手段8は、図3に示すように、ベース板41上に設けられて第1保持部材43を受け台3の長手方向にスライド自在に支持するレール81(支持部材)と、第1保持部材43に設けられてレール81に案内される案内部82と、受け台3の長手方向に沿って第2保持部5から離れる方向に第1保持部材43を付勢するコイルばね83(付勢手段)と、を備える。レール81は、受け台3の長手方向に沿って形成された凹溝84と、第1保持部材43をベース板41に係止するための一対の係止部85と、を有して構成されている。一対の係止部85は、凹溝84の幅方向上端部から互いに近付く方向に突出して形成されているとともに、凹溝84の長手方向の全長に設けられている。案内部82は、軸支部42から凹溝84内に向かって延びこの凹溝84内に挿通される挿通部86と、挿通部86よりも前記幅方向に沿う寸法が大きく形成され一対の係止部85に係止される被係止部87と、を有して構成されている。コイルばね83は、一端が第1保持部4の軸支部42に固定され、他端がベース板41から立設された立設部88に固定されている。このような張力付与手段8は、係止部85に被係止部87が係止されることにより、第1保持部材43がベース板41にスライド自在に支持され、コイルばね83の復元力によって、第1保持部材43が第2保持部5から離れる方向に移動されることにより、第一電線部2B及び第二電線部2Cの各々に張力を生じさせている。
次に、図4も参照して撚り合わせ線製造装置1を用いて撚り合わせ線を製造する製造方法について説明する。まず、折返し部2Aで折り返した電線2をテーブル31上に延ばしてセットし、折返し部2Aを第1保持部4の側に配置し、第一電線部2B及び第二電線部2Cの各端末部2D、2Eを第2保持部5の側に配置する。次に、一方の第2保持部材53の把持操作レバー58を操作して把持部57を把持受部56から離隔させ、この把持部57と把持受部56との隙間に第一電線部2Bの端末部2Dを挿入してから、把持操作レバー58を操作して把持部57を把持受部56に接近させ、これらの間に端末部2Dを把持させる。これと同様に、一方の第2保持部材53における把持部57と把持受部56との間に第2電線部2Cの端末部2Eを把持させる。
次に、第1保持部材43の把持操作レバー48を操作して把持部47を把持受部46から離隔させ、この把持部47と把持受部46との隙間に電線2の折返し部2Aを挿入してから、把持操作レバー48を操作して把持部47を把持受部46に接近させ、これらの間に折返し部2Aを把持させる。この際、コイルばね83の復元力によって、第1保持部4は第2保持部材53から離れる方向に移動されることにより、第一電線部2B及び第二電線部2Cの各々に張力を生じさせている。また、第1保持部材43が回転軸44回りに回転しないように、回転規制部によって第1保持部材43を回転規制状態としておく。
次に、作業者によって操作部7のスイッチ71が押し下げられると、図4(A)に示すように、第1保持部材43の回転規制状態、即ち、電線の折返し部2Aの回転を拘束した状態であるとともに、第1保持部材43によって折返し部2Aが把持された状態、即ち第一電線部2B及び第二電線部2Cの各々に張力を生じさせた状態のままで、第2保持部5の一対の第2保持部材53が同期して同一方向に等速度で回転し、これにより第一電線部2Bと第二電線部2Cとが同一方向に捩じられる(捩じり工程)。第一電線部2Bと第二電線部2Cとが捩じられるに伴って、第一電線部2Bと第二電線部2Cとの全長寸法が小さくなるから、コイルばね83が伸ばされ該コイルばね83の復元力が増加され、第一電線部2Bと第二電線部2Cとのそれぞれに生じる張力が増加する。なお、ここで、第一電線部2B及び第二電線部2Cが捩じられる方向は、第2保持部5から第1保持部4に向かって(他方側から一方側に向かって、又は、各端末部2D、2Eから折返し部2Aに向かって)、回転方向として例えば、反時計回り(又は時計回り)の同一方向であることを意味する。即ち、1本の電線2を折り返さずに直線状に延ばした場合には、折返し部2Aの位置を挟んで第一電線部2Bと第二電線部2Cとが逆方向に捩じられることとなる。
次に、図4(B)に示すように、一対の第2保持部材53の回転により第一電線部2B及び第二電線部2Cがそれぞれ捩じられた後に、作業者によって操作部7のスイッチ72が押し下げられると、第2保持部材53の回転が停止し、これに続いて、第1保持部材43を回転可能状態に切り替えて回転軸44回りに回転させることで折返し部2Aの回転規制を解除する。このように電線2の折返し部2Aの回転規制を解除すると、第一電線部2B及び第二電線部2Cの各々に張力を生じさせた状態のままで、図4(C)に示すように、第一電線部2B及び第二電線部2Cの各々の捩じれを開放する方向に回転し、これにより折返し部2Aの側から端末部2D、2Eの側に向かって第一電線部2Bと第二電線部2Cとが互いに撚り合わされる(撚り合わせ工程)。第一電線部2Bと第二電線部2Cとが互いに撚り合わされるに伴って、第一電線部2Bと第二電線部2Cとの全長寸法が小さくなるから、コイルばね83が伸ばされ該コイルばね83の復元力が増加され、第一電線部2Bと第二電線部2Cとのそれぞれに生じる張力がさらに増加する。
以上のように第一電線部2Bと第二電線部2Cとを撚り合わせた後に、撚り合わせが不足していると判断した場合には、再度、第1保持部材43によって電線2の折返し部2Aを把持して回転規制してから、一対の第2保持部材53を回転させて第一電線部2B及び第二電線部2Cを捩じり、その後に折返し部2Aの回転規制を解除して第一電線部2Bと第二電線部2Cをさらに撚り合わせる。そして、第一電線部2Bと第二電線部2Cとが十分に撚り合わされたら、第1保持部材43による折返し部2Aの把持及び一対の第2保持部材53による端末部2D、2Eの把持をそれぞれ解除し、撚り合わされた電線2を取り出してから、折返し部2Aの近傍で第一電線部2B及び第二電線部2Cを切断することで、撚り合わせ線の製造が完了する。
以上の本実施形態によれば、第1保持部材43によって電線2の折返し部2Aを回転規制した状態で、一対の第2保持部材53によって電線2の端末部2D、2E側を回転させ、これにより第一電線部2B及び第二電線部2Cをそれぞれ捩じり、その後に第1保持部材43による折返し部2Aの回転規制を解除することで、第一電線部2B及び第二電線部2Cが各々の復元力によって捩じれを開放する方向に自然に回転して撚り合わされる。この際、各電線2においては、第一電線部2B及び第二電線部2Cが各々に張力を付与した状態で回転されるから、第一電線部2B及び第二電線部2C同士が互いに絡みあうことを防止することができ、各第一電線部2B及び第二電線部2Cはその全長に亘って均質に捩じられる。その後に、第一電線部2B及び第二電線部2Cが各々の捩じりを解消する方向に回転されることから、撚りピッチが均一化されるとともに、撚り合わされた後の電線2において、捩じれによる伸びや応力が残留し難くでき、撚り合わせ線の撚りが戻ることが抑制できる。また、第一電線部2B及び第二電線部2Cの復元力によって自然に撚り合わされているので、折返し部2A側と端末部2D、2E側とを同期させて回転させる必要がなく、装置の複雑化や大型化や、駆動制御の煩雑さなどを招くことなく、簡素化かつ小型化できて比較的安価な撚り合わせ線製造装置1を提供することができる。
また、張力付与手段8は、第1保持部材4を一対の第2保持部材5から離れる方向に移動させることにより、各第一電線部2B及び第二電線部2Cに張力を付与するから、第一電線部2B及び第二電線部2Cの各々にかかる張力が均等化されることとなり、撚りピッチをより一層均一化できる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、前記実施形態の撚り合わせ線製造装置1では、折返し部2Aで折り返した1本の電線2の第一電線部2Bと第二電線部2Cとを撚り合わせてツイストペア線を製造する場合について説明したが、これに限らず、2本以上の電線の各一方側の端末部をまとめて第1保持部材43で把持し、他方側の端末部を電線の本数に応じた複数の第2保持部材53でそれぞれ把持してから、前述と同様の手順によって、2本以上の電線を互いに撚り合わせてもよい。また、折り返した2本以上の電線の折返し部2Aをまとめて第1保持部材43で把持し、他方側の端末部をそれぞれ複数の第2保持部材53で把持してから、前述と同様の手順によって、これら2本以上の電線の第一電線部2Bと第二電線部2Cとを互いに撚り合わせてもよい。
1 撚り合わせ線製造装置
2 電線
2A 折返し部(一方側の端末部)
2B 第一電線部
2C 第二電線部
2D、2E 端末部(他方側の端末部)
6 駆動部
43 第1保持部材(保持部材)
53 第2保持部材(回転保持部材)

Claims (3)

  1. 複数の電線を撚り合わせて撚り合わせ線を製造するための撚り合わせ線製造装置であって、
    前記複数の電線の一方側の端末部をまとめて把持する一方側の保持部材と、
    前記複数の電線の他方側の端末部を各々把持するとともに各電線をそれぞれの軸芯を中心に回転させる複数の回転保持部材と、
    前記複数の回転保持部材を回転駆動させる駆動部と、
    前記複数の電線の各々に張力を付与する張力付与手段と、を備え、
    前記張力付与手段によって前記複数の電線の各々に張力が付与された状態において、前記一方側の保持部材によって前記電線の一方側の端末部を把持して回転を規制し、前記回転保持部材によって前記複数の電線をそれぞれ所定回転数だけ回転させて捩ってから、前記一方側の保持部材による前記一方側の端末部の回転規制を解除することで、前記複数の電線を互いに撚り合わせることを特徴とする撚り合わせ線製造装置。
  2. 前記張力付与手段は、前記一方側の保持部材をスライド自在に支持する支持部材と、
    前記一方側の保持部材を前記複数の回転保持部材から離れる方向に付勢する付勢手段と、を備え、
    前記付勢手段の復元力によって、前記一方側の保持部材が前記複数の回転保持部材から離れる方向に移動されることにより、前記複数の電線の各々に張力が付与されることを特徴とする請求項1記載の撚り合わせ線製造装置。
  3. 複数の電線を撚り合わせて撚り合わせ線を製造するための撚り合わせ線製造方法であって、
    前記撚り合わせ線における前記複数の電線のうちの一組は、連続する1本の電線を折返し部で折り返した一方の第一電線部と他方の第二電線部とで構成されるものであり、
    前記一方の第一電線部及び前記他方の第二電線部に張力が付与された状態において、前記折返し部を把持して回転を規制し、前記第一電線部の端末側及び前記第二電線部の端末側をそれぞれ所定回転数だけ回転させて捩じる捩じり工程と、
    前記捩じり工程の後に、前記折返し部の回転規制を解除して前記第一電線部と前記第二電線部とを互いに撚り合わせる撚り合わせ工程と、を備えたことを特徴とする撚り合わせ線製造方法。
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