JP2013182224A - 楽音発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加速度検出レンジが広くかつ小さい加速度も精度よく検出可能な加速度センサを用いることなく、演奏の強弱を容易に発生する楽音に反映させる。
【解決手段】楽音発生装置10は、演奏者の衝撃付与操作により得られる加速度を検知する加速度センサ23を有するスティック部11と、加速度センサ23により検知された加速度が予め定められた第1の値を超えた時点から当該加速度センサの値を所定間隔毎に複数取得し当該取得された複数の加速度センサの値の平均値を算出し、平均値が算出された後の所定のタイミングで、前記算出された平均値に対応する形態の楽音の発音指示を行うスティック制御部21を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、楽音を発生させる楽音発生装置に関する。
従来、楽音を発生させる楽音発生装置として、打楽器を模倣したものが知られている。
これは演奏者がスティック状の打撃部材で被打撃部材を打撃したことを検出することによって楽音を発生させるものであり、従来からの演奏形態を変える必要はない。
このような楽音発生装置は、例えば特許文献1に記載されているように、被打撃部材に圧電素子を用いたセンサを設け、演奏者が打撃部材で被打撃部材を打撃することによって得られる打撃検出信号の大きさに対応する楽音パラメータを出力し、この楽音パラメータに基づいて楽音を発生する構成となっている。
また特許文献2には、スティック状の打撃部材に加速度センサを設け、その動きに伴って発生する加速度センサからの出力の値(加速度センサ値)が、所定の閾値に達した後、所定時間が経過すると、楽音を発生するような構成が開示されている。
特公平7−104671号公報 特許第2663503号公報
従来の楽音発生装置には加速度センサが用いられているが、打撃部材で被打撃部材を打撃するような場合は、検出される加速度が10[G]を超えてしまうほど、異常に大きな値になる。このため、加速度の検出レンジがあまり大きくない汎用の加速度センサでは非常に使い勝手が悪いものとなる。
つまり、打撃を強く、あるいは弱くすることにより、音量等がそれぞれ異なる楽音を発生させようとしても、加速度センサはこれに打撃の強弱に関係なくピーク値のみを出力する場合が多くなる。この結果、ピーク値に対応する音量等の楽音のみが発生し、演奏者が意図して演奏に強弱をつけても、それを表現することができない恐れがあった。
この問題を解決するには、より検出レンジの広い加速度センサを用いることが考えられるが、このようなセンサは高価であるため、これを搭載した電子楽器も高価になってしまう。
また、単に検出レンジのみ広い加速度センサを用いると、弱い打撃により生じる加速度を精度よく検知することができず、打撃の強弱に合わせて楽音を正確に制御することが困難となる。
本発明の課題は、加速度検出レンジが広くかつ小さい加速度も精度よく検出可能な加速度センサを用いることなく、演奏の強弱を容易に発生する楽音に反映させることができるようにすることである。
上記課題を解決するために、本発明の楽音発生装置は、
演奏者の衝撃付与操作により得られる加速度を検知する加速度センサを有する演奏操作子と、前記加速度センサにより検知された加速度が予め定められた第1の値を超えた時点から当該加速度センサの値を所定間隔毎に複数取得し当該取得された複数の加速度センサの値の平均値を算出する算出手段と、当該算出手段により平均値が算出された後の所定のタイミングで、前記算出された平均値に対応する形態の楽音の発音指示を行う発音指示手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、加速度検出レンジが広くかつ小さい加速度も精度よく検出可能な加速度センサを用いることなく、演奏の強弱を容易に発生する楽音に反映させることができるようになる。
本発明の実施の形態の楽音発生装置の機能構成を示すブロック図である。 スティック部の機能構成を示すブロック図である。 スティック部で実行されるイベント送信処理を示すフローチャートである。 イベント送信処理の発音タイミング検出処理を示すフローチャートである。 図4の発音タイミング検出処理の続きを示すフローチャートである。 センターユニット部で実行される発音処理を示すフローチャートである。 強さが異なる打撃における経過時間と加速度との関係を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
(実施の形態)
図1〜図7を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1及び図2を参照して本実施の形態の装置構成を説明する。図1は、本実施の形態の楽音発生装置10の機能構成を示すブロック図である。図2は、スティック部11の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態にかかる楽音発生装置10は、机等を打撃する演奏者の演奏操作に応じて、例えば、和太鼓の楽音を発生する電子楽器である。図1に示すように、楽音発生装置10は、スティック部11と、センターユニット部19と、を備える。スティック部11は、演奏操作子として機能する。スティック部11は、演奏者が手に持って振る演奏操作を入力するための、長手方向に延びるスティック状の装置である。センターユニット部19は、スティック部11による演奏操作に応じて、楽音を発生する装置である。
スティック部11は、後述するように、スティック制御部21と、加速度センサ23と、赤外線通信部24と、を備える。
センターユニット部19は、本体制御部12と、I/F(インタフェース)13と、ROM(Read Only Memory)14と、RAM(Random Access Memory)15と、表示部16と、入力部17と、サウンドシステム18と、を備える。
本体制御部12は、CPU(Central Processing Unit)であり、ROM14に記憶されているプログラムを読み出してRAM15に展開し、当該展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。本体制御部12は、楽音発生装置10全体の制御、特に、センターユニット部19の制御、入力部17を構成するキースイッチ(図示略)の操作の検出、I/F13を介して受信したノートオンイベントに基づく楽音の発生等、種々の処理を実行する。
I/F13は、スティック部11からデータ(例えばノートオンイベント)を受信して、RAM15に格納するとともに、本体制御部12にデータの受信を通知する。I/F13には、赤外線通信部33が設けられている。したがって、センターユニット部19は、スティック部11の赤外線通信部24が発した赤外線を赤外線通信部33が受信することで、スティック部11からのデータを受信することができる。
ROM14は、各種プログラム及び各種データを記憶する読み出し専用のメモリである。ROM14は、楽音発生装置10全体の制御、特に、センターユニット部19の制御、入力部17を構成するキースイッチ(図示略)の操作の検出、I/F13を介して受信したノートオンイベントに基づく楽音の発生等、種々の処理プログラムを記憶する。特に、ROM14は、発音処理プログラムを記憶する。また、ROM14は、発生する楽音の音色の波形データ、特に、打楽器としての和太鼓の波形データを格納する波形データエリアを含む。無論、和太鼓等の打楽器の波形データに限定されず、ROM14には、フルート、サックス、トランペット等の管楽器、ピアノ等の鍵盤楽器、ギター等の弦楽器の音色の波形データが格納されていても良い。
RAM15は、各種情報を一時的に格納する揮発性のメモリであり、プログラムを展開するワークエリアを有する。RAM15は、ROM14から読み出されたプログラムや、プログラムの処理の過程で生じたデータやパラメータを格納する。処理の過程で生じたデータには、入力部17のスイッチの操作状態、I/F13を介して受信したノートオンイベントや、楽音の発音状態等が含まれる。
表示部16は、たとえば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示パネルを有し、演奏者等に選択された音色等を表示パネルに表示することができる。また、入力部17は、スイッチ(図示略)を有し、演奏者等からのスイッチへの音色の指定等の操作入力を受け付け、その操作入力情報を本体制御部12に出力する。
サウンドシステム18は、音源部31と、オーディオ回路32と、スピーカ35と、を備える。音源部31は、本体制御部12からの指示に従って、ROM14の波形データエリアから波形データを読み出して、楽音データを生成してオーディオ回路32に出力する。オーディオ回路32は、音源部31から出力された楽音データをアナログ信号に変換し、変換されたアナログ信号を増幅してスピーカ35に出力する。これによりスピーカ35から楽音が発生される。
図2に示すように、スティック部11は、スティック制御部21と、加速度センサ23と、赤外線通信部24と、ROM25と、RAM26と、I/F27と、を備える。スティック制御部21は、算出手段、発音指示手段として機能する。加速度センサ23は、演奏者が保持する根元側部211の反対側である先端側部212に設けられている。赤外線通信部24は、根元側部211に設けられている。
スティック制御部21は、CPUであり、ROM25に記憶されているプログラムを読み出してRAM26に展開し、当該展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。スティック制御部21は、スティック部11における加速度センサ値の取得、加速度センサ値にしたがった楽音の発音タイミングの検出、ノートオンイベントの生成、I/F27及び赤外線通信部24を介したノートオンイベントの送信制御等の処理を実行する。
加速度センサ23は、たとえば、静電容量型或いはピエゾ抵抗素子型のセンサであり、生じた加速度を示すデータ値を検知してスティック制御部21に出力する。加速度センサ23は、例えば、3軸の加速度センサを用いる。
演奏者は、実際に和太鼓を演奏するときに、スティック部11の一端である根元側部211を手に持って、スティック部11に手首等を中心とした回転運動を生じさせ、机等の被打撃部材を打撃する。本実施の形態では、スティック部11による打撃の加速度を検知するために、加速度センサ23により検知される加速度のうち、スティック部11の長手方向の軸200方向に垂直な方向の加速度の合成ベクトルが加速度センサ値として取得される。このため、加速度センサ23は、軸200方向を除く2軸の加速度を検知する加速度センサとしてもよい。
ROM25は、スティック部11における加速度センサ値の取得、加速度センサ値に従った楽音の発音タイミングの検出、ノートオンイベントの生成、I/F27および赤外線通信部24を介したノートオンイベントの送信制御等の処理プログラムを記憶する。特に、ROM25は、イベント送信プログラムを記憶する。
RAM26には、加速度センサ値等、処理において取得され或いは生成された値が格納される。I/F27は、スティック制御部21からの指示にしたがって赤外線通信部24にデータを出力する。
次に、図3〜図7を参照して、楽音発生装置10の動作を説明する。図3は、スティック部11で実行されるイベント送信処理を示すフローチャートである。図4は、イベント送信処理の発音タイミング検出処理を示すフローチャートである。図5は、図4の発音タイミング検出処理の続きを示すフローチャートである。図6は、センターユニット部19で実行される発音処理を示すフローチャートである。図7は、強さが異なる打撃における経過時間と加速度との関係を示す図である。
先ず、図3を参照して、スティック部11で実行されるイベント送信処理を説明する。イベント送信処理は、演奏者によるスティック部11の演奏操作に応じた加速度センサ値を取得し、加速度センサ値の平均値に応じた音量レベルで楽音を発生するためのノートオンイベントを作成してセンターユニット部19に送信する処理である。スティック部11において、例えば、スティック部11の電源がオンされたことをトリガとして、スティック制御部21は、ROM25から読み出されて適宜RAM26に展開されたイベント送信プログラムとの協働で、イベント送信処理を実行する。
図4に示すように、スティック制御部21は、RAM26のデータのクリア等を含むイニシャライズ処理を実行する(ステップS11)。そして、スティック制御部21は、加速度センサ23の加速度センサ値を取得して、RAM26に格納する(ステップS12)。上述したように、本実施の形態においては、加速度センサ値として、スティック部11の軸200方向に垂直な方向の加速度の合成ベクトルの値が採用される。
そして、スティック制御部21は、ノートオンイベントを発生する発音タイミング検出処理を実行し(ステップS13)、ステップS12に移行する。ステップS13は、詳細に後述する。
ここで、図4及び図5を参照して、発音タイミング検出処理を説明する。図4及び図5に示すように、先ず、スティック制御部21は、RAM26に格納された加速度センサ値を読み出して取得する(ステップS15)。ステップS15では、加速度センサ23により検知された加速度のうち、スティック部11の長手方向の軸200方向に垂直な方向の加速度センサ値が取得される。そして、スティック制御部21は、発音タイミングを検出するか否かを示すフラグであるONフラグが0であるか否かを判別する(ステップS16)。
ONフラグ=0である場合(ステップS16;YES)、スティック制御部21は、ステップS15で取得した加速度センサ値が、予め設定された最小閾値αより大きいか否かを判別する(ステップS17)。最小閾値αは、スティック部11に衝撃を加えた際に加速度センサ23の加速度センサ値がその値を超えなお且つ衝撃を加えなければ超えないような加速度値である。最小閾値αによりスティック部11に衝撃を加えたときのみ発音させることができるようになる。また、最小閾値αは、打撃操作(衝撃付与操作)によりスティック部11に衝撃を加えた際のサウンドシステム18の音量の最小値に対応する加速度値である。つまり、最小閾値αは、打撃操作時の加速度センサ値のレベル分けを行う範囲の最小値に設定される。
加速度センサ値≦αである場合(ステップS17;NO)、スティック部11の打撃が開始されておらず、発音タイミング検出処理が終了する。加速度センサ値>αである場合(ステップS17;YES)、スティック部11の打撃が開始されたと判断され、スティック制御部21は、ONフラグに1を設定する(ステップS18)。
そして、スティック制御部21は、加速度センサ値のサンプリングタイミングを判断するためのタイマのカウントをスタートする(ステップS19)。そして、スティック制御部21は、加速度センサ値のサンプリング数の変数βに0を設定する(ステップS20)。
そして、スティック制御部21は、予め設定された所定数β1(ここでは、10個とする)の配列DATA[]を初期化し(ステップS21)、発音タイミング検出処理を終了する。配列DATA[]の個数は、1回の平均値をとる加速度センサ値のサンプリング数であり、所定数β1となる。また、配列DATA[]の個数は、10個に限定されるものではない。
ONフラグ=1である場合(ステップS16;NO)、スティック制御部21は、カウント中のタイマ値が所定時間であって、加速度センサ値のサンプリングのタイミングか否かを判別する(ステップS21)。ステップS21の所定時間は、加速度センサ値のサンプリングの時間間隔である。サンプリングのタイミングでない場合(ステップS21;NO)、発音タイミング検出処理が終了する。
サンプリングのタイミングである場合(ステップS21;YES)、スティック制御部21は、変数βが所定数β1より小さいか否かを判別する(ステップS22)。ステップS22の所定数は、1回の平均値をとる加速度センサ値のサンプリング数である。
β<β1である場合(ステップS22;YES)、スティック制御部21は、変数βを1インクリメントする(ステップS23)。そして、スティック制御部21は、配列DATA[β]にステップS12で取得した加速度センサ値を代入する(ステップS24)。そして、スティック制御部21は、カウント中のタイマをクリアし、再びタイマのカウントをスタートし(ステップS25)、発音タイミング検出処理を終了する。
β≧β1である場合(ステップS22;NO)、スティック制御部21は、ステップS15で取得された加速度センサ値が予め設定された閾値εよりも小さいか否かを判別する(ステップS25A)。閾値εは、発音指示を行うタイミングを示す加速度値である。加速度センサ値≧εである場合(ステップS25A;NO)、ステップS25に移行される。
加速度センサ値<εである場合(ステップS25A;YES)、スティック制御部21は、次式(1)を用いて加速度センサ値の平均値Sを算出する(ステップS26)。
Figure 2013182224
そして、スティック制御部21は、ステップS26で算出した平均値Sを、サウンドシステム18の音量レベルの分解能に合わせて正規化し、正規化した値を用いて、発生する楽音の音量レベルLの楽音パラメータ(ベロシティ)を作成する(ステップS27)。ステップS27では、例えば、加速度センサ値のレベル分けの範囲が最小閾値αから予め設定された最大閾値γまでの間にとられる。最大閾値γは、加速度センサ23の感度の最大に近い値に設定される。最大閾値γは、打撃操作によりスティック部11に衝撃を加えた際のサウンドシステム18の音量の最大値に対応する加速度値である。つまり、最大閾値γは、打撃操作時の加速度センサ値のレベル分けを行う範囲の最大値に設定される。最小閾値αと最大閾値γとの差は、加速度センサ23が振り切れてしまい実際にはもっと大きな値になるはずである分を補う効果がある。
サウンドシステム18の発音で設定したい音の強弱の段階数を音量レベルの分解能の段階数δとする。発生する楽音の音量レベルLは、次式(2)により算出される。
L={(S−α)/(γ−α)}×δ …(2)
つまり、音量レベルLは、平均値Sを最小閾値αから最大閾値γまでの範囲で正規化した値に、サウンドシステム18の音量レベルの分解能の段階数δを乗算した値となる。
ステップS27において、式(2)により算出された音量レベルLの楽音パラメータが作成される。このように、加速度センサ値の平均値を取ることで、それぞれの打撃の強度に応じた段階の音量レベルで発音させることができる。また、平均値Sが最大閾値γより大きい場合に、S=γとされ、平均値Sが最小閾値αより小さい場合に、S=αとされるものとする。しかし、この構成に限定されるものではない。例えば、ステップS12で取得された加速度値が最大閾値γより大きい場合に、当該取得された加速度値=γとされ、同じく取得された加速度値が最小閾値αより小さい場合に、当該取得された加速度値=αとされる構成としてもよい。
そして、スティック制御部21は、ステップS27で作成された音量レベルLの楽音パラメータを含むノートオンイベントを生成し、当該ノートオンイベントをI/F27及び赤外線通信部24を介して赤外線信号としてセンターユニット部19に送信する(ステップS28)。
そして、スティック制御部21は、ONフラグを0に設定する(ステップS29)。そして、スティック制御部21は、カウント中のタイマを停止し(ステップS30)、発音タイミング検出処理を終了する。
次いで、図6を参照して、センターユニット部19で実行される発音処理を説明する。発音処理は、スティック部11から送信されたノートオンイベントの音量レベルに応じて発音を行う処理である。センターユニット部19において、例えば、センターユニット部19の電源がオンされたことをトリガとして、本体制御部12は、ROM14から読み出されて適宜RAM15に展開された発音処理プログラムとの協働で、発音処理を実行する。
図6に示すように、先ず、本体制御部12は、RAM15のデータのクリア、表示部16の画面上に表示される画像のクリア、音源部31のクリア等を含むイニシャライズ処理を実行する(ステップS41)。そして、本体制御部12は、スイッチ処理を実行する(ステップS42)。ステップS42においては、例えば、本体制御部12は、演奏者等からの入力部17へのスイッチ操作に従って、発音すべき楽音の音色の設定等を実行する。本体制御部12は、指定された音色の情報をRAM15に格納する。ステップS42において、音高の情報が入力されてRAM15に格納されてもよい。
そして、本体制御部12は、赤外線通信部33及びI/F13を介して、スティック部11から新たにノートオンイベントを受信しているか否かを判別する(ステップS43)。ノートオンイベントを受信している場合(ステップS43;YES)、本体制御部12は、I/F13が受信し、RAM15に格納したノートオンイベント及び音色の情報を、音源部31に与えて発音させる(ステップS44)。ステップS44において、本体制御部12は、音高の情報を音源部31に与えることとしてもよい。
ステップS44で、音源部31は、ノートオンイベント及び音色の情報を受信すると、ROM14から、音色の情報にしたがった波形データを読み出す。音源部31は、音高の情報を受信した場合には、波形データ読み出しの際の速度を音高の情報に基づいて設定する。次いで、音源部31は、ノートオンイベントに含まれる音量レベルと波形データとを乗じて、所定の音量レベルの楽音波形データを生成する。生成された楽音波形データは、オーディオ回路32に出力される。これにより、所定の音量の楽音がスピーカ35から発生される。本体制御部12は、音源部31に消音を指示しないものとする。音源部31は、波形データの楽音を発生し終えたら自動的に消音を行う。
そして、本体制御部12は、その他の処理、例えば、表示部16の画面上に表示される画像の更新等を実行し(ステップS45)、ステップS42に移行する。
次いで、図7を参照して、イベント送信処理における加速度センサ値の具体例を示す。図7の横軸は、経過時間[ms]であり、縦軸が加速度[mG]である。また、最小閾値αを4000[mG]とし、最大閾値γを10000[mG]とし、段階数δを128とし、1回の平均値をとるサンプリング数βを10として、具体的な計算例を以下に示す。また、図7の加速度の測定は、1[ms]ごとに行った。
先ず、スティック部11の打撃が弱打の例を説明する。打撃の強さは、強打>中打>弱打である。図7に示すように、演奏者がスティック部11を振り下ろし、スティック部11が机等を打撃すると、弱打での加速度は、加速度センサ23の感度の最大値を超えることなく放物線を描いて上昇し下降する。弱打での加速度センサ値は、経過時間45[ms]のときに、最小閾値αの4000[mG]を超える。そして、加速度センサ値は、順次、5166、6415、7125[mG]、…と変化し、経過時間54[ms]のときに3641[mG]となる。これらの加速度センサ値の10回の平均値Sを算出し、式(2)に当てはめると、音量レベル値として46の値を得ることができる。
次いで、スティック部11の打撃が中打の例を説明する。図7に示すように、演奏者がスティック部11を振り下ろし、スティック部11が机等を打撃すると、中打での加速度は、加速度センサ23の感度の最大値にすぐに到達してしまう。中打での加速度センサ値は、経過時間43[ms]のときに最小閾値αの4000[mG]を超える。そして、加速度センサ値は、順次、4744、8554、8261、…と変化していき、経過時間52[ms]のときに954[mG]となる。これらの加速度センサ値の10回の平均値Sを算出し、式(2)に当てはめると、音量レベル値として88の値を得ることができる。
次いで、スティック部11の打撃が強打の例を説明する。次に、強打のときの例を示す。図7に示すように、演奏者がスティック部11を振り下ろし、スティック部11が机等を打撃すると、強打での加速度も、中打と同様に、加速度センサ23の感度の最大値にすぐに到達してしまう。このため、加速度の最大値を採用するような方法では、強打でも、中打でも同じ加速度となってしまう。しかし、中打の加速度の方が、強打の加速度よりも、最小閾値αを超えてから、加速度センサ23の感度の最大値になるまでに時間がかかっており、加速度センサ23の感度の最大値になってからより早く値が小さくなっている。強打での加速度センサ値は、経過時間43[ms]のときに最小閾値αの4000[mG]を超える。そして、加速度センサ値は、順次、5020、8261、8697[mG]、…と変化していき、経過時間52[ms]のときに8796[mG]となる。これらの加速度センサ値の10回の平均値Sを算出し、式(2)に当てはめると、音量レベル値として112の値を得ることができる。このように、弱打、中打、強打とで、得られる音量レベル値は、46<88<112となり、意図した音量レベルで楽音発生を再現できている。
このように一定時間の加速度センサ値を複数取り平均値を利用して音量レベルを算出することで、簡単に幅広い段階数で意図した強弱をつけて音量レベルを算出でき、その音量レベルで発音を行うことができる。
以上、本実施の形態によれば、スティック部11のスティック制御部21は、加速度センサ23により検知された加速度が最小閾値αを超えた時点から加速度センサ23の値を所定間隔毎に複数取得し当該取得された複数の加速度センサ23の値の平均値Sを算出し、平均値が算出された後の所定のタイミングで、前記算出された平均値Sに対応する音量レベルの楽音の発音指示を行う。このため、加速度検出レンジが広くかつ小さい加速度も精度よく検出可能な加速度センサを用いることなく、加速度センサ23を用いて、演奏の強弱を容易に発生する楽音に反映させることができる。また、加速度が最小閾値αを超えた時点から平均値Sを算出するための加速度センサ23の値を取得するので、予期しない振動等により発音されてしまうことを防ぐことができる。
また、スティック制御部21は、検知される加速度センサの値が閾値εより小さくなったときを、発音指示を行うタイミングとする。このため、演奏者が音を鳴らしたいタイミングに音を鳴らすことができる。例えば、スティック部11の加速度が0になる少し前になるように閾値εの値をとることで、演奏者がスティック部11を止めたつもりでも若干回転運度をし続ける部分を除くことができ、また通信等によるタイムラグをあらかじめ予測し除くことで、演奏者が音を鳴らしたいタイミングに音を鳴らすことができる。
また、スティック制御部21は、式(2)を用いて、平均値Sを、前記発音指示される楽音の音量レベルの最小値に対応する加速度値αから最大値に対応する加速度値γまでの範囲内の値に正規化するとともに、当該正規化された加速度の値に対応する音量レベルの楽音の発音指示を行う。このため、加速度に応じて精度良く所望の楽音を発生できる。
また、スティック制御部21は、加速度センサ23により検出された加速度のうち、スティック部11の長手方向の軸200方向に垂直な方向の加速度センサ値を検知する。このため、スティック部11に衝撃が発生したことをより正確に検知でき、より正確に楽音を発生できる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る楽音発生装置の一例であり、これに限定されるものではない。
上記実施の形態においては、スティック部11のスティック制御部21は、演奏者がスティック部11を振ることによる加速度センサ値を検出して、加速度センサ値に基づき発音タイミングを検出する。その後、スティック制御部21は、上記発音タイミングで、ノートオンイベントを生成して、I/F27および赤外線通信部24を介してセンターユニット部19に送信している。その一方、センターユニット部19においては、ノートオンイベントを受信すると、本体制御部12が、受信したノートオンイベントに基づいて音源部31に楽音を発生させている。当該構成は、センターユニット部19が、MIDIボード等が取り付けられたパーソナルコンピュータやゲーム機等、楽音生成の専用機ではないときに好適である。
しかしながら、スティック部11における処理と、センターユニット部19における処理との分担は、上記実施の形態のものに限定されない。
例えば、スティック部11において、加速度センサ値を取得して、センターユニット部19に送信するように構成しても良い。この場合には、センターユニット部19で受信された加速度センサ値を用いた発音タイミング検出処理(図3〜図5)と同様の処理が、センターユニット部19において実行される。上述した構成は、センターユニット部19が、楽音生成の専用機である電子楽器について好適である。
また、上記実施の形態においては、楽音発生装置10(センターユニット部19)がサウンドシステム18を含む構成としたが、これに限定されるものではない。楽音発生装置10(センターユニット部19)とは、別の装置としてサウンドシステムを構成することとしてもよい。センターユニット部19からの楽音発生の指示は、有線又は無線で別のサウンドシステムに送信され、当該サウンドシステムで楽音が発生される。
また、本実施の形態においては、スティック部11とセンターユニット部19との間は、赤外線通信部24、33を用いて赤外線信号にてデータが通信されているが、これに限定されるものではない。例えば、スティック部11とセンターユニット部19とは他の無線通信でデータ通信してもよいし、ワイヤケーブル等によって有線でデータ通信するように構成しても良い。
さらに、前記実施の形態においては、スティック部11のスティック制御部21は、加速度センサ値が、予め定められた閾値εより小さくなったタイミングを発音タイミングとして、センターユニット部19に対して発音を指示している。しかしながら、発音タイミングは上述したものに限定されず、加速度センサ値の所定のサンプリング数の検出を終了した後で且つ最大値になってから所定の時間が経過したとき等を発音タイミングとしても良い。
また、上記実施の形態においては、最小閾値αが、打撃操作によりスティック部11に衝撃を加えた際に加速度センサ23の加速度がその値を超えなお且つ衝撃を加えなければ超えないような加速度を示す第1の加速度値と、打撃操作によりスティック部11に衝撃を加えた際のサウンドシステム18の発音の音量の最小値に対応する第2の加速度値と、を兼ねる構成であったが、これに限定されるものではない。第1の加速度値と第2の加速度値とが同じ値でない構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、演奏操作子がスティック部11である構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、演奏操作子が、演奏者が手等で保持又はベルト等を使って手や足に固定して使用する非スティック演奏操作子である構成としてもよい。非スティック演奏操作子は、例えば、直方体の形状を有する。非スティック演奏操作子は、一軸、二軸又は三軸の加速度センサを有する。一軸の加速度センサの場合は、衝撃を加える方向と加速度計測の軸方向とを合わせるように加速度センサを配置する。二軸の加速度センサの場合は、計測を行いたくない方向とそれぞれ垂直になるように二軸を合わせるように加速度センサを配置する。
非スティック演奏操作子は、加速度センサにより、演奏者が床に足を打ちつけたときの加速度を合成した加速度センサ値を取得する。床に足を打ちつける際に、足を床と平行に上げて打ちつける方法と、踵を床につけてつま先を床に打ちつける方法では、足裏に感じる衝撃は同じでも、三軸の加速度センサを用いて計測すると、踵を床につけてつま先を床に打ち付けた方がつま先の回転による加速度を計測するため、合成した加速度センサ値の値が大きくなる。
このため、床に打ちつける動作の違いによって加速度の大きさが変化しないように敢えて踵からつま先方向の加速度を測定しないようにし、この方向と垂直方向の二軸の加速度を合成する。非スティック演奏操作子の加速度センサ値取得以外の動作は、スティック部11の動作と同様である。
また、上記実施の形態では、スティック部11のスティック制御部21は、加速度センサ値の平均値Sに対応する音量レベルの楽音の発音指示を行う構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、スティック制御部21は、加速度センサ値の平均値Sに対応する音色等の形態の楽音の発音指示を行う構成としてもよい。
また、上記実施の形態における楽音発生装置10の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
演奏者の衝撃付与操作により得られる加速度を検知する加速度センサを有する演奏操作子と、
前記加速度センサにより検知された加速度が予め定められた第1の値を超えた時点から当該加速度センサの値を所定間隔毎に複数取得し当該取得された複数の加速度センサの値の平均値を算出する算出手段と、
当該算出手段により平均値が算出された後の所定のタイミングで、前記算出された平均値に対応する形態の楽音の発音指示を行う発音指示手段と、
を備えることを特徴とする楽音発生装置。
<請求項2>
前記発音指示手段は、前記取得される加速度センサの値が予め定められた第2の値より小さくなったときを、前記所定のタイミングとすることを特徴とする請求項1に記載の楽音発生装置。
<請求項3>
前記発音指示手段は、前記算出された平均値に対応する音量レベルを有する楽音の発音指示を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の楽音発生装置。
<請求項4>
前記発音指示手段は、前記算出された平均値を、前記発音指示される楽音の音量レベルの最小値に対応する加速度値から最大値に対応する加速度値までの範囲内の値に正規化するとともに、当該正規化された加速度の値に対応する音量レベルの楽音の発音指示を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の楽音発生装置。
<請求項5>
少なくとも前記加速度センサは、前記演奏者が保持可能なスティック形状の操作子内に設けられ、
前記算出手段は、前記加速度センサにより検知された加速度のうち、前記操作子の長手方向の軸方向に垂直な方向の加速度を取得することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の楽音発生装置。
10 楽音発生装置
11 スティック部
21 スティック制御部
23 加速度センサ
24 赤外線通信部
25 ROM
26 RAM
27 I/F
211 根元側部
212 先端側部
19 センターユニット部
12 本体制御部
13 I/F
14 ROM
15 RAM
16 表示部
17 入力部
18 サウンドシステム
31 音源部
32 オーディオ回路
33 赤外線通信部

Claims (5)

  1. 演奏者の衝撃付与操作により得られる加速度を検知する加速度センサを有する演奏操作子と、
    前記加速度センサにより検知された加速度が予め定められた第1の値を超えた時点から当該加速度センサの値を所定間隔毎に複数取得し当該取得された複数の加速度センサの値の平均値を算出する算出手段と、
    当該算出手段により平均値が算出された後の所定のタイミングで、前記算出された平均値に対応する形態の楽音の発音指示を行う発音指示手段と、
    を備えることを特徴とする楽音発生装置。
  2. 前記発音指示手段は、前記取得される加速度センサの値が予め定められた第2の値より小さくなったときを、前記所定のタイミングとすることを特徴とする請求項1に記載の楽音発生装置。
  3. 前記発音指示手段は、前記算出された平均値に対応する音量レベルを有する楽音の発音指示を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の楽音発生装置。
  4. 前記発音指示手段は、前記算出された平均値を、前記発音指示される楽音の音量レベルの最小値に対応する加速度値から最大値に対応する加速度値までの範囲内の値に正規化するとともに、当該正規化された加速度の値に対応する音量レベルの楽音の発音指示を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の楽音発生装置。
  5. 少なくとも前記加速度センサは、前記演奏者が保持可能なスティック形状の操作子内に設けられ、
    前記算出手段は、前記加速度センサにより検知された加速度のうち、前記操作子の長手方向の軸方向に垂直な方向の加速度を取得することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の楽音発生装置。
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