JP2013181714A - 消音装置 - Google Patents

消音装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013181714A
JP2013181714A JP2012047085A JP2012047085A JP2013181714A JP 2013181714 A JP2013181714 A JP 2013181714A JP 2012047085 A JP2012047085 A JP 2012047085A JP 2012047085 A JP2012047085 A JP 2012047085A JP 2013181714 A JP2013181714 A JP 2013181714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outside air
outdoor unit
sound
casing
silencer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012047085A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Nakai
克己 中井
Shinji Hatanaka
晋司 畠中
Kazuhiro Kobayashi
小林  一裕
Shoji Tsuchiya
昇司 土谷
Eiji Hane
英二 羽根
Takahiro Shibahiki
貴博 柴引
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sasakura Engineering Co Ltd
Original Assignee
Sasakura Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sasakura Engineering Co Ltd filed Critical Sasakura Engineering Co Ltd
Priority to JP2012047085A priority Critical patent/JP2013181714A/ja
Publication of JP2013181714A publication Critical patent/JP2013181714A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

【課題】室外機の大型化を招くことがなくかつ、室外機の性能を低下させることなく、良好に騒音を低減させることができる消音装置を提供する。
【解決手段】消音装置1は、室外機100の側面に外気吸気部103を覆うように直接取り付けられる枠体4と、枠体4内に配置された複数の筒状の吸音体5と、吸音体5内に充填された吸音材6とを備えた第1の消音装置2を備える。さらに、室外機100の上面に外気排気部104を囲むように直接取り付けられるケーシング11と、ケーシング11内に中心軸部105と対向するよう設けられた内筒7と、ケーシング11内に内筒7の周囲かつ羽根106の周囲に位置するよう設けられた外筒8と、内筒7内に吸音材18を充填して構成された第1の吸音部9と、ケーシング11および外筒8の間の空間に吸音材19を充填して構成された第2の吸音部10とを備えた第2の消音装置3を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調用室外機に取り付けられ、運転時の騒音を低減させる消音装置に関するものである。
一般に、空調用室外機(以下、単に「室外機」という。)は、ファンで外気を室外機側面の外気吸気部から内部に取り入れて熱交換器に導入し、熱交換器で冷媒と熱交換させた後、奪熱された外気を室外機上面の外気排気部から排出するように構成されている。室外機の運転時には、ファンの回転音、圧縮機の機械音や振動音などが発生し、これらが外気吸気部や外気排気部から放出されて騒音となる。そのため、消音装置を室外機に取り付けて、ファンの回転音などが外部に漏れないよう運転時の騒音対策が一般的に施されている。
ここで、室外機の外気吸気部側の騒音対策においては、消音装置を室外機の側面に、外気吸気部を覆うように直接取り付けると、外気吸気部に吸入される外気の流路上に消音装置が存在するため、消音装置が障害となって吸入される外気に圧力損失が発生する。よって、外気の流れが悪くなって所望量の外気を外気吸気部から取り入れることができないという懸念がある。そこで、室外機の外気吸気部側の騒音対策としては、室外機の周囲をカバーで囲むことで騒音が外部に漏れることを防止した技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、室外機の略全体を、下部側面外装部および傾斜屋根を備えた傘状の側面外装体(カバー)で囲むことで、運転時の振動および騒音の外部逸散を抑えている。
特開2002−340438号公報
しかしながら、室外機の略全体をカバーで囲むと、カバーの設置スペースを確保する必要があるため、消音装置としては大掛かりとなり、室外機の大型化を招くうえ、コストアップを招くという問題がある。
本発明は、上記した課題に着目してなされたものであり、室外機の大型化を招くことのない消音装置を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、空調用室外機の外気吸気部が設けられた側面に、外気吸気部を覆うように直接取り付けられる枠体と、前記枠体の内部に上下方向に間隔をあけて配置された複数の筒状の吸音体と、前記吸音体の内部に充填された吸音材と、を備えた消音装置により達成される。
本発明の好ましい実施態様においては、前記吸音体は、室外機の外気吸気部に流入する気流を斜め上方に案内するように向きが設定されていることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記吸音体は、周面が湾曲していることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記吸音体は、正面部および背面部とで構成されており、外気吸気部と対峙する前記背面部には多数の孔が形成されていることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、空調用室外機の軸流送風機を備える外気排気部が設けられた上面に、外気排気部を囲むように直接取り付けられるケーシングと、前記ケーシング内に、軸流送風機の羽根が取り付けられる軸部と対向するよう設けられた内筒と、前記ケーシング内に、前記内筒の周囲かつ軸流送風機の羽根の周囲に位置するよう設けられた外筒と、前記内筒内に吸音材を充填することで構成される第1の吸音部と、前記ケーシングおよび前記外筒の間の空間に吸音材を充填することで構成される第2の吸音部と、をさらに備えることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記内筒の周面は、円筒状の多孔板で構成されていることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記外筒の周面は、円筒状の多孔板で構成されていることを特徴としている。
本発明に係る消音装置によると、室外機の大型化を招くことがなく、さらに、室外機の性能を低下させることなく、良好に騒音を低減させることができる。
本発明の一実施形態に係る消音装置が適用された室外機の外観構成(一部内部構成)を示す正面図である。 図1の平面図である。 第1の消音装置の斜視図である。 第1の消音装置の正面図である。 第1の消音装置の断面図である。 吸音体の正面図である。 吸音体の背面図である。 吸音体の断面図である。 吸音体の他の実施形態を示す断面図である。 吸音体の他の実施形態を示す断面図である。 吸音体の他の実施形態を示す断面図である。 吸音体の他の実施形態を示す断面図である。 第2の消音装置の平面図である。 第2の消音装置の縦断面図である。 第2の消音装置の横断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。図1および図2は本発明の一実施形態に係る消音装置1を空調用室外機(以下、単に「室外機」という)に適用した例を示している。なお、図1では、第2の消音装置3については内部構成が表されている。室外機100は、略直方体状の筐体101内に、圧縮機(図示せず)、熱交換器(図示せず)、ファン(軸流送風機)102を内蔵するとともに、筐体101の4つの側面に外気吸気部103を、筐体101の上面に外気排気部104を、それぞれ備えている。ファン102は、外気排気部104の近傍位置に配置されており、ファン102により、外気を外気吸気部104より取り入れ、熱交換器で冷媒と熱交換させた後、奪熱された外気を外気排気部104から排出するように構成されている。ファン102は、中心軸部105と、中心軸部105に取り付けられた複数の羽根106とを備えていて、中心軸部105に駆動軸107を介して取り付けられたモータ108により、羽根106が回転駆動される。
本実施形態の消音装置1は、室外機100の外気吸気部103が設けられた各側面にそれぞれ取り付けられる第1の消音装置2と、室外機100の外気排気部104が設けられた上面に取り付けられる第2の消音装置3とで構成されている。
第1の消音装置2は、図3〜図5に示すように、正面視矩形状の枠体4と、枠体4の内部に上下方向に間隔をあけて配置された複数の吸音体5と、吸音体5の内部に充填された吸音材6とを備える。
枠体4は、天板部40、底板部41および側板部42,42を備えており、室外機100の筐体101の4つの側面に、それぞれ外気吸気部103を覆うようにして直接取り付けられている。天板部40の下面40aおよび底板部41の上面41aは、枠体4の外側から内側(外気吸気部103側)に向かうにしたがって上り勾配となる傾斜面に形成されている。天板部40および底板部41の内部には、グラスウール、ポリエステル繊維などの吸音材43が充填されている。天板部40の下面40aおよび底板部41の上面41aには、図示は省略するが、複数の孔がその全域に亘って均等に形成されている。
吸音体5は、図3〜図8に示すように、内部に空洞を有する筒状のものであり、枠体4内に上下方向に所定間隔を空けて横置きされ、その両端が、それぞれ枠体4の側板部42,42に接続するように取り付けられている。吸音体5の内部には、グラスウール、ポリエステル繊維などの吸音体6が充填されている。吸音体5の奥行きlは、枠体4の奥行きLとほぼ同じであり、よって、吸音体5は、枠体4の室外機100(筐体101)への取り付け時に、外気吸気部103に近接して配置される。また、吸音体5は、枠体4の外側から枠体4を通って外気吸気部103に流入する気流を斜め上方に案内するように、吸音体5の向きが設定されており、枠体4の外側に向けて斜め下方を向く向きに設定されている。
本実施形態の吸音体5は、枠体4の室外機100(筐体101)への取り付け時に外気吸気部103と対峙する背面部51と、正面側で露出する正面部50とで構成されている。正面部50および背面部51は、例えばアルミニウム板、亜鉛メッキ鋼板、塗装鋼板などの金属製の板材からなり、それぞれの上端および下端に設けられた連結部50a,50b,51a,51bを介して両者を筒状に連結することにより、吸音体5が形成されている。正面部50および背面部51は、それぞれ斜め上方および斜め下方に凸状となるように略円弧状に折り曲げられており、これにより、吸音体5の周面は、外形が木の葉状(略楕円状)に湾曲した形状を有している。
背面部51は、その板面の全域に亘って、多数の孔51cが均等に形成されている。これにより、室外機100の外気吸気部103より室外機外部に発せられるファン102の回転音、圧縮機の機械音や振動音などの騒音が背面部51の多数の孔51cから吸音体5内に伝わり、吸音体5内部の吸音材6によって吸音されるようになっている。また、騒音は、天板部40の下面40aおよび底板部41の上面41aの多数の孔(図示せず)から天板部40および底板部41内に伝わり、天板部40内部および底板部41内部の吸音材43によっても吸音されるようになっている。
なお、吸音体5は、図9に示すように、外気吸気部103と対峙する背面部51を、断面視において、複数の凹凸が上端から下端にかけて等しいピッチで交互に繰り返される波形状に形成してもよく、また、図10に示すように、背面部51と反対側の正面部50を、断面視において、同様に波形状に形成してもよい。
また、吸音体5は、筒状のものであれば、その外形が特定の形状に限定されるものではなく、図示例のような木の葉状(略楕円状)などの吸音体5の周面を湾曲して形成する必要は必ずしもない。例えば、図11に示すように、吸音体5の外形を略矩形状に形成して吸音体5の周面を角張った形状にすることもできる。また、吸音体5は、必ずしも枠体4の外側に向けて斜め下方を向くようにその向きが設定されている必要はなく、図12に示すように、枠体4の外側に向けて斜め上方を向くようにその向きが設定されていてもよい。この吸音体5の向きについては、図8〜図10の実施形態でも同様である。さらに、図示例のように、必ずしも吸音体5を正面部50と背面部51とで構成する必要はなく、1枚の筒状の金属板により吸音体5を構成するようにしてもよい。
次に、第2の消音装置3は、図13〜図15に示すように、矩形状のケーシング11と、ケーシング11内に設けられた円筒状の内筒7および外筒8とを備えている。
ケーシング11は、上板部12および下板部13と、4つの側板部14とを備えており、室外機100の筐体101の上面に、外気排気部104を囲むようにして直接取り付けられている。外筒8は、ケーシング11内に、上板部12および下板部13を介してケーシング11と同心状に固定されており、上板部12および下板部13は、その中心位置に、外筒8の内周面と径が略一致する円状の開口15を有している。
外筒8は、例えばアルミニウム板、亜鉛メッキ鋼板、塗装鋼板などの金属製の円筒状の多孔板で構成されており、外筒8の周面には多数の孔80がその全域に亘って均等に形成されている。ケーシング11および外筒8の間の空間は、上板部15および下板部16により両端が閉じられていて、グラスウール、ポリエステル繊維などの吸音材19が充填されている。これにより、ケーシング11および外筒8の間の空間には、騒音を吸音可能な吸音部(以下、「第2の吸音部」という。)10が形成されている。
図1に示すように、外筒8の径D1は、ファン102の羽根106の外径Dよりも大きく設定されており、ケーシング11の室外機100(筐体101)への取り付け時に、外筒8がファン102の羽根106の周囲に位置するように設けられる。また、外筒8の径D1は、外筒8とケーシング11の各側板部14との間に所定の間隔W(図15に示す)を有するように設定されている。
図13〜図15に示すように、内筒7は、図例えばアルミニウム板、亜鉛メッキ鋼板、塗装鋼板などの金属製の円筒状の多孔板で構成されており、内筒7の周面には多数の孔70がその全域に亘って均等に形成されている。外筒8および内筒7は、両者の間を放射状に延びる上下2段の各4本のステー71により連結されており、これにより、内筒7はケーシング11内に、ケーシング11と同心状に固定されている。内筒7の上端および下端の開口は、それぞれ上蓋72および下蓋73により閉じられていて、その内部空間には、グラスウール、ポリエステル繊維などの吸音材18が充填されている。これにより、内筒7の内部空間には、騒音を吸音可能な吸音部(以下、「第1の吸音部」という。)9が形成されている。
図1に示すように、内筒7の径d1は、ファン102の中心軸部105の外径(羽根106の内径)dとほぼ同じかそれよりも大きく設定されており、ケーシング11の室外機100(筐体101)への取り付け時に、内筒7がファン102の中心軸部105と対向するように設けられる。内筒7の径d1は、吸音性の点では大きい方がよいが、風圧抵抗の点では小さい方がよいので、これらのバランスから定められ、通常、ファン102の中心軸部105の外径dと同程度から20%〜30%位までの範囲の大きさに設定される。
一方、外筒8の径D1は、吸音性の点ではWが大きくなるよう小さく設定されている方がよいが、通過する空気の圧力損失の点では、内筒7との間隔B(図15に示す)が大きくなるよう大きく設定されている方がよいので、これらのバランスから定められ、通常、ファン102の羽根106の外径Dと同程度から20%〜30%位までの範囲の大きさに設定される。この場合、ケーシング11の大きさは、外筒8の径D1に対応して目的とする吸音性能が得られるように設定される。
上記構成の消音装置1が取り付けられた室外機100においては、運転時にファン102の回転音や圧縮機の機械音、振動音などが発生し、これらが外気吸気部103や外気排気部104から騒音として放出される。
ここで、外気吸気部103から放出される騒音は、外気吸気部103を覆うようにして筐体101の側面に直接取り付けられた第1の消音装置2の各吸音体5内に充填された吸音材43により吸音される。よって、外気吸気部103から放出される騒音を低減することができる。
一方、外気排気部104から放出される騒音は、外気排気部104を覆うようにして筐体101の上面に直接取り付けられた第2の消音装置3の各吸音部9,10の吸音材18,19により吸音される。よって、外気排気部104から放出される騒音についても低減することができる。
本願の発明者は、上記した図8に示す吸音体5を備えた第1の消音装置2を筐体の側面に取り付けた室外機(実施例1)、図11に示す吸音体5を備えた第1の消音装置2を筐体の側面に取り付けた室外機(実施例2)、図12に示す吸音体5を備えた第1の消音装置2を筐体の側面に取り付けた室外機(実施例3)、従来技術(特開2002−340438号公報の図1(A)を参照)のように室外機の略全体を囲むカバーを筐体の側面に取り付けた室外機(比較例1)、および、筐体の側面に何も取り付けていない室外機(比較例2)について、運転時の消音試験を行った。その結果、各実施例1〜4について、以下の表1のような消音性能のデータを得た。なお、室外機の外気排気部にはダクトを接続し、外気排気部から発せられる騒音については試験室外へ導いて、外気吸気部から発せられる騒音だけを測定の対象とした。
さらに、図8に示す吸音体5を備えた第1の消音装置2を筐体の側面に取り付けるとともに第2の消音装置3を筐体の上面に取り付けた室外機室外機(実施例4)についても運転時の消音試験を行った。比較例3として、筐体の側面および上面に何も取り付けていない室外機について運転時の消音試験を行った結果、実施例4について以下の表2のような消音性能のデータを得た。
なお、各装置の寸法は以下のとおりである。
・外気吸気部103の寸法(縦×横):1150mm×1700mm
・枠体4の寸法(横幅×奥行き×高さ):2220mm×250mm×1275mm
・吸音体5の寸法(横幅×奥行き×高さ):1770mm×230mm×230mm
・吸音体5の数:6個
・ケーシング11の寸法(横幅×奥行き×高さ):850mm×765mm×900mm
・内筒7の径d1:150mm
・外筒8の径D1:700mm
・羽根106の内外径d×D:170mm×642mm
・カバーの寸法(横幅×奥行き×高さ):2220mm×560mm×230mm
Figure 2013181714
Figure 2013181714
表1の結果によると、まず、第1の消音装置2を筐体の側面に取り付けることで、室外機の外気吸気部から発せられる騒音を大幅に低減することができ(実施例1〜3)、第1の消音装置2によれば、良好な消音性能を発揮すること、また、比較例1との比較から従来技術に係るカバーよりも大幅に高い消音性能が得られることが確認された。また、表2の結果によると、第1の消音装置2に加えて第2の消音装置3を筐体の上面に取り付けることで、室外機の外気排気部から発せられる騒音についても低減することができ(実施例4)、第1の消音装置2および第2の消音装置3を備えた本実施形態の消音装置1によると、さらに良好な消音性能を発揮し、室外機の運転時の騒音をより一層低減できることが確認された。
一方で、室外機の運転時において外気吸気部に吸入される外気の圧力損失については、実施例1〜3および比較例1,2に関して、実験により以下の表2に示す圧力損失のデータを得た。実験においては、室外機の外気吸気部と外気排気部とをダクトで接続し、室外機を運転させた状態において外気吸気部を介してダクト内を流れる外気の流速を測定することにより圧力損失の程度を判別した。なお、実験は、室外機の外気排気部に第2の消音装置3を装備した状態で行った。
Figure 2013181714
表3の結果によれば、第1の消音装置2(実施例1〜3)を室外機に取り付けても、外気吸気部を介してダクト内を流れる外気の流速が、室外機に何も取り付けない場合(比較例2)と比較して、ほぼ同等の値を示しているので、外気吸気部から吸入される外気量を十分に確保でき、圧力損失が問題にならない位に十分小さいことが確認された。さらに、比較例1と比較すれば、従来技術のように、カバーで室外機の略全体を囲む場合よりも、圧力損失を低減できることが確認された。
このように、従来では、消音装置を、室外機に外気吸気部を覆うように直接取り付けると、消音装置が障害となって外気吸気部に吸入される外気に圧力損失が発生し、そのため、外気の流れが悪くなって所望の量の外気を外気吸気部から取り入れることができないという懸念があったが、本願の発明者によると、圧力損失は僅かであり、外気吸気部から外気量を十分に確保して室外機の性能を良好に維持できることが明らかになった。
なお、第2の消音装置3による外気排気部から排気される外気の圧力損失については、ファン102により排気される外気量が、羽根106の内径(中心軸部105の外径)dから外径Dまでの間において、外側の方が多くなるのに対して、第2の消音装置3の内筒7の径d1は羽根106の内径dと同程度または少し大きい寸法に設定されているので、羽根106から上方に排出された外気が多少拡散するとしても、内筒7の下蓋73に衝突する量はごく僅かである。したがって、内筒7が羽根106から排出された外気に与える圧力抵抗は極めて小さく、また、内筒7は通常、余り長い寸法には設定されないので、外気の摩擦抵抗も十分小さい。よって、内筒7が存在することによって生ずる空気抵抗は十分小さい値となる。
また、外筒8の径D1は、羽根106の外径Dより大きく設定されているので、内筒7と同様、羽根106により排出される外気が外筒8に衝突しないので、外気に与える圧力抵抗がほとんどなく、そのうえ、外気の摩擦抵抗も小さい。よって、外筒8が存在することによって生ずる空気抵抗も十分小さい値となる。このように、第2の消音装置3による空気抵抗は非常に小さいので、外気排気部104から排出される外気にはほとんど圧力損失が与えられることがない。その結果、室外機100には十分な量の外気が吸入されて熱交換器を円滑な流れで通過するため、第2の消音装置3を室外機100に取り付けても室外機100の性能を良好に維持することができる。
以上のとおり、本実施形態の消音装置1によると、第1の消音装置2および第2の消音装置3ともに、室外機の性能を低下させることなく良好な吸音性能を発揮するので、両者を既存の室外機に取り付けるだけで騒音を大幅に低減させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、室外機100を、筐体101の側面に外気吸気部103を1つ備えるとともに筐体101の上面に外気排気部104を1つ備えた一連型の室外機としているが、筐体101の側面および上面に外気吸気部103および外気排気部104を2つあるいは3つ備えた二連型あるいは三連型の室外機についても、本発明に係る消音装置を適用可能である。この場合には、各外気吸気部103および外気排気部104ごとに、第1の消音装置2あるいは第2の消音装置3が直接取り付けられる。また、上記実施形態では、第1の消音装置2および第2の消音装置3の双方を室外機100に取り付けられているが、第1の消音装置2だけが室外機100に取り付けられるような態様であっても構わない。
1 消音装置
2 第1の消音装置
3 第2の消音装置
4 枠体
5 吸音体
6 吸音材
7 内筒
8 外筒
9 第1の吸音部
10 第2の吸音部
11 ケーシング
18,19 吸音材
50 正面部
51 背面部
51c 孔
100 室外機
102 ファン
103 外気吸気部
104 外気排気部
105 中心軸部
106 羽根

Claims (7)

  1. 空調用室外機の外気吸気部が設けられた側面に、外気吸気部を覆うように直接取り付けられる枠体と、
    前記枠体の内部に上下方向に間隔をあけて配置された複数の筒状の吸音体と、
    前記吸音体の内部に充填された吸音材と、を備えた消音装置。
  2. 前記吸音体は、室外機の外気吸気部に流入する気流を斜め上方に案内するように向きが設定されている請求項1に記載の消音装置。
  3. 前記吸音体は、周面が湾曲している請求項1または2に記載の消音装置。
  4. 前記吸音体は、正面部および背面部とで構成されており、外気吸気部と対峙する前記背面部には多数の孔が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の消音装置。
  5. 空調用室外機の軸流送風機を備える外気排気部が設けられた上面に、外気排気部を囲むように直接取り付けられるケーシングと、
    前記ケーシング内に、軸流送風機の羽根が取り付けられる中心軸部と対向するよう設けられた内筒と、
    前記ケーシング内に、前記内筒の周囲かつ軸流送風機の羽根の周囲に位置するよう設けられた外筒と、
    前記内筒内に吸音材を充填することで構成される第1の吸音部と、
    前記ケーシングおよび前記外筒の間の空間に吸音材を充填することで構成される第2の吸音部と、をさらに備える請求項1〜4のいずれかに記載の消音装置。
  6. 前記内筒の周面は、円筒状の多孔板で構成されている請求項5に記載の消音装置。
  7. 前記外筒の周面は、円筒状の多孔板で構成されている請求項5または6に記載の消音装置。
JP2012047085A 2012-03-02 2012-03-02 消音装置 Pending JP2013181714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012047085A JP2013181714A (ja) 2012-03-02 2012-03-02 消音装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012047085A JP2013181714A (ja) 2012-03-02 2012-03-02 消音装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013181714A true JP2013181714A (ja) 2013-09-12

Family

ID=49272498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012047085A Pending JP2013181714A (ja) 2012-03-02 2012-03-02 消音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013181714A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200139879A (ko) * 2019-06-04 2020-12-15 남양노비텍 주식회사 공기청정기 내장형 소음방지장치
WO2022127818A1 (zh) * 2020-12-18 2022-06-23 香港大学浙江科学技术研究院 抽油烟机

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS515061U (ja) * 1974-06-27 1976-01-14
JPS5123284Y2 (ja) * 1973-06-27 1976-06-15
JPS63113849U (ja) * 1987-01-17 1988-07-22
JP2004117531A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Sasakura Engineering Co Ltd 消音装置
JP2007285620A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置の室外機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5123284Y2 (ja) * 1973-06-27 1976-06-15
JPS515061U (ja) * 1974-06-27 1976-01-14
JPS63113849U (ja) * 1987-01-17 1988-07-22
JP2004117531A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Sasakura Engineering Co Ltd 消音装置
JP2007285620A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置の室外機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200139879A (ko) * 2019-06-04 2020-12-15 남양노비텍 주식회사 공기청정기 내장형 소음방지장치
KR102221946B1 (ko) * 2019-06-04 2021-03-05 남양노비텍 주식회사 공기청정기 내장형 소음방지장치
WO2022127818A1 (zh) * 2020-12-18 2022-06-23 香港大学浙江科学技术研究院 抽油烟机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11473596B2 (en) Combined secondary inlet bell and flow grid for a centrifugal fan or centrifugal compressor
JP2008255969A (ja) ファン装置の騒音低減構造
JP2781168B2 (ja) フィルタマフラ
JP2014181601A (ja) 送風装置
DK2574794T3 (en) VENTILATION COMPONENT
JP5713957B2 (ja) 換気ダクト用サイレンサ
JP2013181714A (ja) 消音装置
DK2626644T3 (en) Ventilation component comprising a duct-shaped housing with surrounding house walls
CN210965778U (zh) 一种电机外置的新型烤漆房机柜
CN211146806U (zh) 一种储能集装箱
CN109340192B (zh) 油烟机
JP4208178B2 (ja) 消音装置
JP5521648B2 (ja) 消音ボックス付送風機
CN113188172A (zh) 导风管、导风管组、导烟灶具及风幕机
CN107314472A (zh) 中隔板组件、空调室外机和空调器
JP4687099B2 (ja) 送風装置
CN214700907U (zh) 导风管、导风管组、导烟灶具及风幕机
WO2011121642A1 (ja) 遠心式多翼送風機
CN219452438U (zh) 一种空气悬浮高速离心式鼓风机
CN210769382U (zh) 一种高效混流风机
CN213954006U (zh) 一种声腔模态可调的烟风道消声器
CN211692909U (zh) 一种带消音器的离心风机
CN211432460U (zh) 一种降噪效果好的食品加工机
JPH11201099A (ja) サイレンサ及び送風機
JPH07305974A (ja) 消音装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161129