JP2013181419A - スタータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタータ制御装置にて、車両の運転者による始動用操作に伴い始動されたエンジンが最初に自動停止されるよりも前に、エンジンを自動再始動させるための自動始動用回路の動作不能異常を、検出できるようにする。
【解決手段】ECU11には、運転者の始動用操作により発生するユーザ始動信号SUSを受けてオンしてリレー27をオンさせることによりスタータ15を動作させるユーザ始動用のトランジスタT1と、自動停止させたエンジン13を自動的に再始動させる際にマイコン41によりオンされて上記リレー27をオンさせる自動始動用のトランジスタT2とが備えられており、マイコン41は、トランジスタT1のオンを検知すると、トランジスタT2をオンさせると共に、トランジスタT3をオンしてトランジスタT1を強制的にオフさせ、その状態で、モニタ信号SMに基づき、トランジスタT2が正常にオンしているか否かを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のエンジン(内燃機関)を始動のためにクランキングするスタータの制御装置に関する。
近年、車両(自動車)においては、所定の自動停止条件が成立するとエンジンを自動的に停止させ、その後、所定の自動始動条件が成立するとエンジンを自動的に始動(いわば再始動)させるエンジン自動停止・始動システム(一般にはアイドルストップ(またはアイドリングストップ)システムと呼ばれる)を備えたものが実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば特許文献1に記載されているように、アイドルストップシステムを備えた車両(以下、アイドルストップシステム搭載車両という)においては、スタータを動作させるための電気負荷に通電して該スタータを動作させる通電回路を、2組設けることが考えられている。
一方の通電回路は、アイドルストップシステムの機能によって自動停止させたエンジンを自動的に再始動させるときに、前記電気負荷へ通電してスタータを動作させる自動始動用回路である。そして、他方の通電回路は、車両の運転者の始動用操作に応じてエンジンを始動させるユーザ始動時(即ち、運転者が自らの意志でエンジンを始動させる時)に、前記電気負荷へ通電してスタータを動作させるユーザ始動用回路である。尚、このようにユーザ始動用回路と自動始動用回路とを設けるのは、冗長性による信頼性の向上を図ったり、電源電圧が低くてもユーザ始動用回路によってユーザ始動が確実に行えるようにしたりするためである。
特開2010−90874号公報
ところで、アイドルストップシステム搭載車両では、エンジンを自動停止させる前に、自動始動用回路が正常に動作可能であることを確認しておくことが重要である。
しかし、自動始動用回路が正常に動作するか否か(即ち、前記電気負荷に通電する通電動作を正常に行うか否か)は、その自動始動用回路を実際に動作させてみないと分からない。ただ、スタータを動作させる必要がないときに、自動始動用回路に通電動作をさせるわけにはいかない。
このため、従来のスタータ制御装置では、車両の運転者による始動用操作に伴い始動されたエンジンが自動停止されて、その後、自動始動条件が成立してエンジンを自動的に再始動させるために自動始動用回路を動作させるときまで、その自動始動用回路の動作不能異常を検出することができなかった。
そこで、本発明は、スタータ制御装置において、車両の運転者による始動用操作に伴い始動されたエンジンが最初に自動停止されるよりも前に、エンジンを自動的に再始動させる際に用いられる自動始動用回路の動作不能異常を、検出できるようにすることを目的としている。
請求項1のスタータ制御装置が用いられる車両には、駆動用の電気負荷に通電されることで動作して、車両のエンジンを始動させるために該エンジンをクランキングするスタータと、車両の運転者がエンジンを始動させるための始動用操作を行うとユーザ始動信号を出力する信号出力手段と、エンジンの運転中に所定の自動停止条件が成立するとエンジンを停止させ、その後、所定の自動始動条件が成立するとエンジンを再始動させるアイドルストップ制御手段と、が備えられている。
尚、始動用操作とは、運転者がエンジンを始動させるために行う手動の操作であり、例えば、イグニッションキーシリンダに挿入した車両のキーを捻ってスタート位置にする操作や、エンジン始動用のプッシュスイッチ(ボタン部が押されるとオンするスイッチ)をオンする操作などである。また、スタータを動作させる電気負荷は、1つに限らず複数であっても良い。
そして、このスタータ制御装置は、前記電気負荷に通電してスタータを動作させる通電回路として、ユーザ始動用回路と、自動始動用回路とを備えている。
ユーザ始動用回路は、信号出力手段からのユーザ始動信号が与えられると共に、信号出力手段がユーザ始動信号を出力すると(即ち、運転者が始動用操作を行うと)、前記電気負荷に通電する通電動作を行いスタータを動作させる。また、自動始動用回路は、アイドルストップ制御手段がエンジンを再始動させようとするエンジン再始動時において、前記電気負荷に通電する通電動作を行いスタータを動作させる。
更に、このスタータ制御装置は、切替手段と、異常検出手段とを備えている。
切替手段は、信号出力手段がユーザ始動信号を出力してユーザ始動用回路が通電動作を開始すると、自動始動用回路に通電動作を行わせると共に、ユーザ始動用回路の通電動作を強制的に停止させることにより、前記電気負荷への通電を実施する通電実施回路を、ユーザ始動用回路から自動始動用回路に切り替える。そして、異常検出手段は、切替手段が通電実施回路をユーザ始動用回路から自動始動用回路に切り替えた場合に、自動始動用回路が通電動作をしているか否かを判定する。
つまり、このスタータ制御装置では、運転者の始動用操作に応じてエンジンを始動させる時であるユーザ始動時に、通電実施回路をユーザ始動用回路から自動始動用回路に切り替えることで、自動始動用回路を実際に動作させてみて、その自動始動用回路が通電動作をするか否かを判定するようになっている。
このため、運転者による始動用操作に伴い始動されたエンジンが最初に自動停止されるよりも前の、ユーザ始動時において、自動始動用回路の動作不能異常(通電動作をしない異常)を検出することができるようになる。
次に、請求項2のスタータ制御装置は、解除手段を備えている。そして、その解除手段は、異常検出手段により自動始動用回路が通電動作をしていないと判定されると、切替手段による切り替えを解除して、ユーザ始動用回路をユーザ始動信号に従い通電動作を行う通常状態に戻す。
この構成によれば、ユーザ始動時において、自動始動用回路に動作不能異常が生じていても、本来のユーザ始動用回路によってスタータを動作させることができ、延いてはエンジンを始動させることができる。
また、請求項3のスタータ制御装置は、アイドルストップ禁止手段を備えている。そして、そのアイドルストップ禁止手段は、異常検出手段により自動始動用回路が通電動作をしていないと判定された場合に、アイドルストップ制御手段がエンジンを停止させるのを禁止する。
この構成によれば、自動始動用回路を用いたエンジンの自動的な再始動ができないのにアイドルストップ制御手段によってエンジンが自動停止されてしまことが防止される。このため、車両が路上で走行不能になってしまうことを未然に防止することができる。
また、請求項4のスタータ制御装置では、切替手段が、マイコンと、阻止回路とからなる。その阻止回路は、マイコンからの駆動信号がアクティブレベルになると動作して、ユーザ始動用回路にユーザ始動信号が供給されるのを阻止することにより、ユーザ始動用回路の通電動作を強制的に停止させる。そして、マイコンは、ユーザ始動用回路が通電動作を開始したことを検知すると、自動始動用回路に通電動作を行わせると共に、阻止回路への駆動信号をアクティブレベルにすることで、通電実施回路をユーザ始動用回路から自動始動用回路に切り替えるようになっている。そして更に、マイコンがリセットされると、前記駆動信号は非アクティブレベルになる。
この構成によれば、ユーザ始動時において、バッテリの充電量不足などの原因によりバッテリ電圧が低下して、マイコンが、例えば通電実施回路を自動始動用回路に切り替える処理を行ってからエンジンの始動が完了するまでの間にリセットされたとしても、マイコンから阻止回路への駆動信号は非アクティブレベルになるため、その時点で信号出力手段からユーザ始動信号が未だ出力されていれば、ユーザ始動用回路が通電動作を行うこととなる。よって、スタータを動作させ続けてエンジンを始動させることができる。
第1実施形態のECUとそれの周辺機器とを表す構成図である。 アイドルストップ制御のための処理(自動停止制御処理と自動始動制御処理)を表すフローチャートである。 第1実施形態の異常検出処理を表すフローチャートである。 第1実施形態のECUの作用を表す第1のタイムチャートである。 第1実施形態のECUの作用を表す第2のタイムチャートである。 第2実施形態のECUとそれの周辺機器とを表す構成図である。 第2実施形態のECUの作用を表すタイムチャートである。 第3実施形態のECUとそれの周辺機器とを表す構成図である。 第3実施形態の異常検出処理を表すフローチャートである。 第3実施形態のECUの作用を表すタイムチャートである。
以下に、本発明が適用された実施形態のスタータ制御装置としての電子制御装置(以下、ECUという)について説明する。
[第1実施形態]
図1に示す第1実施形態のECU11は、車両のエンジン13を始動のためにクランキングするスタータ15の制御を行うが、エンジン13を自動停止及び自動再始動させるアイドルストップ制御も行うものである。また、ここでは、車両の変速機は自動変速機であるものとして説明する。
スタータ15は、エンジン13をクランキングさせる動力源となるモータ(スタータモータ)17と、モータ17により回転駆動されるピニオンギヤ19と、電源としてのバッテリ20からモータ17への通電経路に設けられたスイッチ21と、ピニオンギヤ19をエンジン13のリングギヤ14に噛み合う位置に突出させると共に、スイッチ21をオンさせるための第1ソレノイド23及び第2ソレノイド25とを備えている。尚、ソレノイドのコイルのことを、ソレノイドと称している。
第1ソレノイド23と第2ソレノイド25の一端は共にグランドラインに接続されている。また、第2ソレノイド25の他端は、バッテリ20からモータ17への通電経路のうち、スイッチ21よりも下流側の通電経路に接続されている。
そして、スタータ15においては、第1ソレノイド23の他端に、バッテリ20の出力電圧であるバッテリ電圧VB(本実施形態では約12V)が印加されて該第1ソレノイド23に通電されると、その第1ソレノイド23の電磁力により、ピニオンギヤ19が当該スタータ15の外方向に突出してリングギヤ14に噛み合うと共に、スイッチ21がオンして(詳しくは、スイッチ21の一対の接点21a,21bが短絡して)、バッテリ20からモータ17への通電経路が連通する。
すると、モータ17に通電されると共に、第2ソレノイド25にも通電され、その第2ソレノイド25の電磁力が第1ソレノイド23の電磁力に加わって、ピニオンギヤ19を突出させる力と、スイッチ21をオンさせる力とが増加する。そして、ピニオンギヤ19がリングギヤ14に噛み合った状態でモータ17が通電されることとなり、そのモータ17の回転力がピニオンギヤ19を介してリングギヤ14に伝わって、エンジン13がクランキングされる。
このように、スタータ15は、第1ソレノイド23に通電されることで動作する(即ち、エンジン13をクランキングする)。一方、第1ソレノイド23に通電されなければ、スタータ15に備えられたバネなどの付勢部材(図示省略)の力により、ピニオンギヤ19はリングギヤ14と噛み合わない初期位置(図1に示す位置)に戻ると共に、スイッチ21もオフする。
また、車両において、ECU11の外部には、オンすることで第1ソレノイド23の上記他端(上流側)にバッテリ電圧VBを印加して該第1ソレノイド23に電流を流すリレー27が設けられている。
具体的に説明すると、リレー27は、一端にバッテリ電圧VBが供給され、他端がECU11により接地される(即ちグランドラインに接続される)コイル29と、バッテリ20から第1ソレノイド23の上記他端へ至る通電経路に設けられた一対の接点とを備えている。そして、リレー27は、コイル29の他端(下流側)がECU11により接地されて該コイル29に通電されると、当該リレー27の接点が短絡してバッテリ20から第1ソレノイド23への通電経路を連通し(この状態がオン)、コイル29に通電されなければ、当該リレー27の接点が開放してバッテリ20から第1ソレノイド23への通電経路を遮断する(この状態がオフ)。
更に、車両において、ECU11の外部には、イグニッションキースイッチ(以下、キースイッチという)31と、インヒビタースイッチ33とが設けられている。
キースイッチ31は、運転席のイグニッションキーシリンダに設けられていると共に、アクセサリ電源端子35(ACC)と、イグニッション電源端子36(IG)と、スタート信号端子37(STA)とを備えている。
そして、キースイッチ31は、イグニッションキーシリンダに挿された車両のキーが、アクセサリ位置に捻り操作されると、バッテリ20のプラス端子をアクセサリ電源端子35に接続させ、上記キーが、イグニッション位置に捻り操作されると、バッテリ20のプラス端子をアクセサリ電源端子35とイグニッション電源端子36とに接続させ、上記キーが、スタート位置に捻り操作されると、バッテリ20のプラス端子をイグニッション電源端子36とスタート信号端子37とに接続させる。
また、インヒビタースイッチ33は、自動変速機のシフト位置がパーキングロックかニュートラルである場合にオンする。そして、キースイッチ31のスタート信号端子37は、インヒビタースイッチ33を介して、ECU11の端子39に接続される。
このため、車両の運転者が、自動変速機のシフト位置をパーキングロックかニュートラルにすると共に、イグニッションキーシリンダに挿されたキーをスタート位置に捻る、という始動用操作を行うと、バッテリ電圧VBが、キースイッチ31のスタート信号端子37からインヒビタースイッチ33を介して、ECU11の端子39に入力される。そして、本実施形態では、その端子39に入力されるバッテリ電圧VBが、ユーザ始動信号SUSになっている。
また、ECU11の他の端子40には、キースイッチ31のイグニッション電源端子36からバッテリ電圧VBが供給される。そのイグニッション電源端子36からのバッテリ電圧VBは、車両におけるイグニッション電源としてのバッテリ電圧(別の言い方では、イグニッション系のバッテリ電圧VB)であり、ECU11は、そのイグニッション電源端子36からのバッテリ電圧VBが端子40に外部電源電圧として供給されることにより、動作するようになっている。
また、図示は省略しているが、ECU11には、アイドルストップ制御を行うための情報信号として、例えば、ブレーキペダルが踏まれたことを検出するセンサからのブレーキ信号、アクセルペダルが踏まれたことを検出するセンサからのアクセル信号、車両の走行速度(車速)を検出するセンサからの車速信号、クランク軸センサやカム軸センサからの回転信号などが入力される。
次に、ECU11の構成について説明する。
ECU11は、アイドルストップ制御やスタータ15の制御のための各種処理を実行するマイコン41と、上記情報信号をマイコン41に入力させる入力回路43と、リレー27のコイル29の下流側にそれぞれ接続された2つの端子45,47と、端子45とグランドラインとの間に2つの出力端子が接続されたトランジスタT1と、端子47とグランドラインとの間に2つの出力端子が接続されたトランジスタT2とを備えている。
本実施形態において、トランジスタT1,T2は、MOSFETである。そして、トランジスタT1は、それのドレインとソースが、端子45とグランドラインとの間に接続されている。また、トランジスタT2は、それのドレインとソースが、端子47とグランドラインとの間に接続されている。
このため、トランジスタT1,T2のうちの少なくとも一方がオンすれば、リレー27のコイル29の下流側がグランドラインに接続されて該コイル29に電流が流れることにより、リレー27がオンし、その結果、スタータ15の第1ソレノイド23に通電されて、前述の如くスタータ15が動作する。
そして、ECU11には、端子39とグランドラインとの間に設けられたプルダウン用の抵抗49と、端子39に一端が接続された抵抗51とが設けられており、その抵抗51の他端がトランジスタT1のゲートに接続されている。
このため、ECU11では、端子39に入力されるユーザ始動信号SUSが、抵抗51を介してトランジスタT1のゲートに駆動信号として入力される。一方、トランジスタT2のゲートには、マイコン41からの駆動信号SD2が入力されるようになっている。
また、ECU11は、異常検出用のモニタ回路53を備えている。
そのモニタ回路53は、トランジスタT1のドレイン及び端子45に非反転入力端子(+端子)が接続された比較器55と、キースイッチ31のイグニッション電源端子36から端子40を介して供給される外部電源電圧としてのバッテリ電圧VBを分圧し、その分圧した電圧(本実施形態では、例えばバッテリ電圧VBを1/2にした電圧)を比較器55の反転入力端子(−端子)に閾値電圧として入力する2つの抵抗56,57と、一定の内部電源電圧VD(本実施形態では例えば5V)のラインと比較器55の出力端子との間に接続されたプルアップ用の抵抗58とを備えている。そして、比較器55の出力が、モニタ信号SMとして、マイコン41に入力される。
尚、内部電源電圧VDは、ECU11の内部において、電源回路60により、端子40からの外部電源電圧としてのバッテリ電圧VBを降圧して生成される。そして、その内部電源電圧VDは、マイコン41を動作させるための電源電圧である。
更に、ECU11は、トランジスタT1を強制的にオフさせるためのトランジスタT3を備えている。本実施形態において、トランジスタT3は、NPNトランジスタであり、そのトランジスタT3のコレクタとエミッタが、トランジスタT1のゲートとグランドラインとの間に接続されている。
そして、ECU11には、トランジスタT3のベースとグランドラインとの間に接続されたプルダウン用の抵抗61と、トランジスタT3のベースに一端が接続されたベース電流制限用の抵抗63とが備えられており、その抵抗63の他端に、マイコン41からの駆動信号SD3が供給される。このため、マイコン41からの駆動信号SD3がハイレベルになると、トランジスタT3がオンして、そのトランジスタT3により、トランジスタT1のゲートがグランドラインに接続される。
以上のようなハードウェアを有するECU11では、車両の運転者が前述の始動用操作を行うと、端子39にユーザ始動信号SUSが入力され、その場合に、トランジスタT3がオフしていれば、端子39からのユーザ始動信号SUSがトランジスタT1のゲートに供給されて、該トランジスタT1がオンし、リレー27がオンして、スタータ15が動作する。
そして、スタータ15によりエンジン13がクランキングされると、エンジン13を制御する他の電子制御装置(以下、エンジンECUという)が、エンジン13のクランク軸の回転を検出して、エンジン13に対する燃料噴射と点火とを行うこととなり、その結果、エンジン13が完爆状態(始動が完了した運転状態であり、いわゆるエンジン13がかかった状態)になる。尚、エンジン13がディーゼルエンジンであれば、点火は行われず、燃料噴射だけが行われる。
また、端子39にユーザ始動信号SUSが入力されても、マイコン41によりトランジスタT3がオンされたなら、トランジスタT1のゲートはグランドラインに接続されるため、該トランジスタT1は強制的にオフされる。
一方、マイコン41によりトランジスタT2がオンされても、リレー27がオンしてスタータ15が動作する。
また、トランジスタT1とトランジスタT2との両方がオフしている場合には、比較器55の非反転入力端子の電圧が、上記閾値電圧よりも大きいバッテリ電圧VBとなるため、比較器55からマイコン41へのモニタ信号SMがハイレベル(内部電源電圧VD)になる。これに対して、トランジスタT1とトランジスタT2との少なくとも一方がオンしている場合には、比較器55の非反転入力端子の電圧が上記閾値電圧よりも小さくなり、比較器55からマイコン41へのモニタ信号SMがローレベル(0V)になる。
次に、マイコン41が行う処理の内容について説明する。
マイコン41は、エンジン13の運転中(運転状態になっているとき)において、アイドルストップ制御のための処理の1つとして、図2(a)に示す自動停止制御処理を、例えば一定時間毎に実行する。
そして、マイコン41は、自動停止制御処理を開始すると、S102にて、所定の自動停止条件が成立したか否かを判定し、自動停止条件が成立していないと判定した場合には、そのまま当該自動停止制御処理を終了するが、自動停止条件が成立したと判定した場合には、S104に進む。尚、自動停止条件の一例を挙げると、例えば、下記の全条件が満たされていることである。車速が所定値以下である。ブレーキペダルが踏まれている。アクセルペダルが踏まれていない。
マイコン41は、S104では、エンジンECUに、エンジン停止指令を与えて、エンジン13への燃料噴射を停止させたり、エンジン13への吸気供給経路を遮断させることにより、エンジン13を自動的に停止させ、その後、当該自動停止制御処理を終了する。そして、このようにエンジン13が自動停止された状態が、アイドルストップ中である。
また、マイコン41は、アイドルストップ中において、アイドルストップ制御のための処理の1つとして、図2(b)に示す自動始動制御処理を、例えば一定時間毎に実行する。
そして、マイコン41は、自動始動制御処理を開始すると、S106にて、所定の自動始動条件が成立したか否かを判定し、自動始動条件が成立していないと判定した場合には、そのまま当該自動始動制御処理を終了するが、自動始動条件が成立したと判定した場合には、S108に進む。尚、自動始動条件の一例を挙げると、例えば、下記の何れかの条件がある。ブレーキペダルが放された。アクセルペダルが踏まれた。
マイコン41は、S108では、エンジン13を再始動させるための自動始動用処理として、まず、トランジスタT2への駆動信号SD2をハイレベルにして該トランジスタT2をオンさせることにより、スタータ15を動作させる。すると、スタータ15によりエンジン13がクランキングされ、エンジンECUにより、エンジン13に対する燃料噴射と点火とが行われるため、マイコン41は、エンジン13が完爆状態になったか否かを判定し、エンジン13が完爆状態になったと判定すると、駆動信号SD2をローレベルにしてトランジスタT2をオフさせる。
そして、このようなS108の自動始動用処理が終了すると、当該自動始動制御処理も終了する。尚、マイコン41は、前述の回転信号からエンジン回転数を算出し、そのエンジン回転数に基づいて、エンジン13が完爆状態になったか否かを判定する。また、エンジンECUから、エンジン13が完爆状態になったことが通知されるようになっていても良い。また、ECU11がエンジン13の制御も行うようになっていても良い。
一方、マイコン41は、運転者の始動用操作に応じてエンジン13を始動させるユーザ始動時において、図3の異常検出処理を実行する。そこで次に、その異常検出処理について説明する。
ECU11では、イグニッションキーシリンダに挿されたキーが、前述のイグニッション位置あるいはスタート位置に捻り操作されて、キースイッチ31のイグニッション電源端子36から当該ECU11の端子40にバッテリ電圧VBが供給されると、電源回路60から内部電源電圧VDが出力されて、マイコン41が起動し、図3の異常検出処理を実行する。尚、マイコン41は、起動時には、トランジスタT2,T3に対する駆動信号SD2,SD3をローレベルにしている。
そして、図3に示すように、マイコン41は、異常検出処理の実行を開始すると、まずS110にて、ユーザ始動中(即ち、運転者の始動用操作に応じてエンジン13を始動させている最中)であるか否かを判定する。
具体的には、トランジスタT2に対する駆動信号SD2をローレベルにしており、且つ、比較器55からのモニタ信号SMがローレベルであるか否かを判定し、駆動信号SD2がローレベルで、且つ、モニタ信号SMがローレベルであれば、トランジスタT1が端子39からのユーザ始動信号SUSによってオンしているということであるため、ユーザ始動中であると判定して、S120に進む。
そして、S120では、前回のユーザ始動時(ユーザ始動信号SUSが前回出力された際のエンジン始動時)においてエンジン13の始動に成功しているか否かを判定し、前回のユーザ始動時においてエンジン13の始動に成功していれば、S125に進む。
尚、S120では、後述する処理によって1か0に設定されるフラグFaを参照し、そのフラグFaが1であれば、前回のユーザ始動時においてエンジン13の始動に成功していると判定する。また、そのフラグFaは、常時電源が供給されるバックアップRAMや書き換え可能な不揮発性メモリに記憶されている。
S125では、フラグFaを0に設定する。
次に、S130にて、駆動信号SD2をハイレベルにして、トランジスタT2をオンさせ、続くS140にて、所定時間td1だけ待つ。そして、次のS150にて、駆動信号SD3をハイレベルにして、トランジスタT3をオンさせる。
すると、それまではユーザ始動信号SUSによってトランジスタT1がオンしていたことによりリレー27がオンしてスタータ15の第1ソレノイド23への通電が実施されていたのに対し、トランジスタT3がオンすることでトランジスタT1が強制的にオフされ、その代わりに、トランジスタT2がオンすることでスタータ15の第1ソレノイド23への通電が継続されることとなる。
また、上記所定時間td1は、S130で駆動信号SD2をハイレベルにしてから、トランジスタT2がオンするまでの遅れ時間以上に設定されている。つまり、トランジスタT2がオンしてからトランジスタT1をオフさせることで、リレー27が一瞬でもオフしてしまうこと(延いては、スタータ15の第1ソレノイド23への通電が瞬断してしまうこと)を防止して、ECU11にユーザ始動信号SUSが入力されてからのスタータ15の動作が継続するようにしている。
そして次に、マイコン41は、S160にて、エンジン13が完爆状態になったか否かを判定し、エンジン13が完爆状態になっていないと判定した場合には、S230に移行する。
S230では、比較器55からのモニタ信号SMがローレベルであるか否かを判定し、モニタ信号SMがローレベルであれば、トランジスタT2が正常にオンしていると判断して、上記S160に戻る。
また、上記S160にて、エンジン13が完爆状態になったと判定した場合には、S170に進み、エンジン13の始動に成功したことから、フラグFaを1に設定する。
そして、次のS180にて、駆動信号SD2をローレベルにして、トランジスタT2をオフさせ、続くS190にて、所定時間td2だけ待つ。そして、次のS200にて、駆動信号SD3をローレベルにして、トランジスタT3をオフさせる。
尚、所定時間td2は、エンジン13が完爆状態になってから、運転者がイグニッションキーシリンダのキーをスタート位置からイグニッション位置に戻すまでの一般的な時間よりも、長い時間に設定されている。このため、S200でトランジスタT3をオフさせてトランジスタT1のオンを許可した時点では、ECU11にユーザ始動信号SUSが入力されておらず、エンジン13が完爆しているにも拘わらずトランジスタT1が再びオンしてしまう、ということはない。このため、S180で駆動信号SD2をローレベルにすることで、スタータ15の動作は停止することとなる。
そして次に、マイコン41は、S210にて、比較器55からのモニタ信号SMがハイレベルであるか否かを判定する。尚、正常ならば、この時点で、トランジスタT1とトランジスタT2は、両方共にオフしている。そして、モニタ信号SMがハイレベルであれば、エンジン13を自動的に再始動させる時(エンジン再始動時)に使用される自動始動用のトランジスタT2が正常に動作する(オン/オフする)と判断して、S220に進む。
そして、S220では、エンジン13の自動停止であるアイドルストップを許可する。具体的には、前述した図2(a)の自動停止制御処理、あるいは、その自動停止制御処理におけるS104の処理が実行されるのを許可する。そして、その後、当該異常検出処理を終了する。
一方、上記S230にて、モニタ信号SMがローレベルではない(即ちハイレベルである)と判定した場合には、S130でオンさせたはずのトランジスタT2がオンしていない(即ち、トランジスタT2がオフ故障している)と判断して、S250に進む。
そして、S250では、所定のフェールセーフ処理Aを行う。
そのフェールセーフ処理Aとしては、例えば、アイドルストップを禁止する。具体的には、前述した図2(a)の自動停止制御処理、あるいは、その自動停止制御処理におけるS104の処理が実行されるのを禁止する。トランジスタT2がオンしないため、エンジン13を自動停止させてしまうと、その後にエンジン13を自動的に再始動させることができないためである。
また例えば、フェールセーフ処理Aとしては、車両の使用者(主に運転者)に警告するための警告処理も行う。そして、その警告処理としては、例えば、警告ランプを点灯させたり、ブザーを鳴らしたり、「始動システムに異常があります。ディーラーで点検を受けて下さい。」といったメッセージを、表示装置に文章で表示したり、スピーカから音声で出力したりする処理が考えられる。
そして次に、S260にて、駆動信号SD2と駆動信号SD3をローレベルにして、トランジスタT2とトランジスタT3をオフさせる。すると、トランジスタT1のオンが許可されるため、その時点で当該ECU11にユーザ始動信号SUSが未だ入力されていれば、ユーザ始動時に使用される本来のトランジスタT1がオンすることで、スタータ15を動作させることができる。そして、マイコン41は、上記S260の処理を行った後、当該異常検出処理を終了する。
また、マイコン41は、上記S210にて、比較器55からのモニタ信号SMがハイレベルではない(即ち、ローレベルである)と判定した場合には、トランジスタT2がオンしたままでオフしない(即ち、トランジスタT2がオン故障している)と判断し、S270に進む。
そして、S270では、所定のフェールセーフ処理Bを行う。
そのフェールセーフ処理Bとしては、例えば、フェールセーフ処理Aと同様に、アイドルストップを禁止したり、警告処理を行う。尚、この場合にアイドルストップを禁止するのは、スタータ15の第1ソレノイド23及び第2ソレノイド25への連続通電により、そのソレノイド23,25の両方または一方が焼損して、以後、エンジン13を始動させることができなくなる可能性があるからである。
また例えば、フェールセーフ処理Bとしては、運転者に対してエンジン13を停止させないことを促す処理(エンジン非停止を促す処理)を行う。
具体的には、エンジン13を停止させないことを促す内容のメッセージ(例えば、「エンジンを停止した場合、始動できない可能性があります。」といったメッセージ)を、表示装置に文章で表示したりスピーカから音声で出力したりする。また例えば、エンジン13の始動や停止を行うための操作部がプッシュスイッチである車両ならば、そのプッシュスイッチが通常よりも長い時間オンされ続けないとエンジン13を停止しないようにする、といった処理でも良い。
そして、マイコン41は、上記S270の処理(フェールセーフ処理B)を行った後、当該異常検出処理を終了する。
一方、マイコン41は、上記S120にて、前回のユーザ始動時においてエンジン13の始動に成功していないと判定した場合には、そのまま当該異常検出処理を終了する。但し、その場合にも、上記S160及びS170と同様の処理を行い、エンジン13が完爆状態になったと判定したならば、フラグFaを1に設定する。
次に、マイコン41が図3の異常検出処理を行うことによるECU11の作用について説明する。
まず、トランジスタT2が正常に動作する場合について、図4を用い説明する。
図4に示すように、車両の運転者が始動用操作を行ってECU11の端子39にユーザ始動信号SUSが入力されると、トランジスタT1がオンする。すると、スタータ15が動作してエンジン13をクランキングし、エンジンECUが、エンジン13のクランク軸の回転を検出して、エンジン13に対する燃料噴射と点火とを行うこととなる。
また、運転者は、始動用操作を行う前に、イグニッションキーシリンダのキーをイグニッション位置に操作するため、マイコン41は、ECU11にユーザ始動信号SUSが入力される時の前後で起動して、図3の異常検出処理を開始する。
また、ECU11においては、トランジスタT1がオンすることで、比較器55からマイコン41へのモニタ信号SMがローレベルになる。
そして、モニタ信号SMがローレベルになると、マイコン41は、ユーザ始動中であると判定し(図3のS110:YES)、駆動信号SD2をハイレベルにしてトランジスタT2をオンさせる(図3のS130)。更に、マイコン41は、駆動信号SD2をハイレベルにしてから所定時間td1が経過すると(図3のS140)、駆動信号SD3をハイレベルにしてトランジスタT3をオンさせる(図3のS150)。
すると、トランジスタT1が強制的にオフされる。しかし、その時点でトランジスタT2がオンしているため、スタータ15は動作し続けることとなり、モニタ信号SMもローレベルのままとなる。このため、マイコン41は、図3のS230にて、モニタ信号SMがローレベルであると判定し、その場合には、トランジスタT2が正常にオンする(即ち、オフ故障は生じていない)と判断することとなる。
その後、エンジン13が完爆状態になると、マイコン41は、エンジン13が完爆状態になったことを検知し(図3のS160:YES)、駆動信号SD2をローレベルにしてトランジスタT2をオフさせる(図3のS180)。更に、マイコン41は、駆動信号SD2をローレベルにしてから所定時間td2が経過すると(図3のS190)、駆動信号SD3をローレベルにしてトランジスタT3をオフさせる(図3のS200)。
尚、トランジスタT3がオフされた時点において、運転者は、イグニッションキーシリンダのキーを既にスタート位置からイグニッション位置に戻しており、このため、トランジスタT3がオフされても、トランジスタT1は再度オンしない。
また、駆動信号SD2がローレベルになってトランジスタT2がオフすると、モニタ信号SMがローレベルからハイレベルに戻る。このため、マイコン41は、図3のS210にて、モニタ信号SMがハイレベルであると判定し、その場合には、トランジスタT2が正常にオフする(即ち、オン故障は生じていない)と判断することとなる。
次に、トランジスタT2がオフ故障している場合について、図5を用い説明する。尚、マイコン41がユーザ始動中であると判定するところ(図3のS110:YES)までは、図4と同じであるため、説明を省略する。
トランジスタT2がオフ故障している場合には、マイコン41が、図3のS130で駆動信号SD2をハイレベルにしても、トランジスタT2はオンしない。
このため、マイコン41が、駆動信号SD2をハイレベルにしてから所定時間td1が経過して(図3のS140)、駆動信号SD3をハイレベルにし(図3のS150)、それによりトランジスタT3がオンして、トランジスタT1がオフすると、モニタ信号SMがローレベルからハイレベルになる。
すると、マイコン41は、図3のS230にて、モニタ信号SMがローレベルではない(ハイレベルである)と判定し、トランジスタT2がオフ故障していると判断して、前述のフェールセーフ処理Aを行うこととなる(図3のS250)。
更に、その場合、マイコン41は、駆動信号SD2と共に駆動信号SD3をローレベルにしてトランジスタT3をオフさせるため(図3のS260)、トランジスタT1の強制オフが解除される。つまり、トランジスタT1のオンが許可され、トランジスタT1はユーザ始動信号SUSに従いオンする通常状態に戻る。よって、その時点で、図5の如くECU11にユーザ始動信号SUSが未だ入力されていれば、トランジスタT1が再びオンすることで、スタータ15を動作させることができる。
そして、この場合には、エンジン13が完爆状態になって、運転者がイグニッションキーシリンダのキーをスタート位置からイグニッション位置に戻すと、ECU11にユーザ始動信号SUSが入力されなくなり、その結果、トランジスタT1がオフして、モニタ信号SMがローレベルからハイレベルに戻ることとなる。
一方、図示は省略するが、トランジスタT2がオン故障している場合には、マイコン41が図3のS180〜S200の処理を行った後も、トランジスタT2はオンしたままとなり、モニタ信号SMがローレベルのままとなる。このため、マイコン41は、図3のS210にて、モニタ信号SMがハイレベルではない(ローレベルである)と判定し、トランジスタT2がオン故障していると判断して、前述のフェールセーフ処理Bを行うこととなる(図3のS270)。
以上のようなECU11において、マイコン41は、トランジスタT1がユーザ始動信号SUSによってオンしたことを検知すると(図3のS110:YES)、トランジスタT2をオンさせる(図3のS130)と共に、トランジスタT3をオンさせてトランジスタT1を強制的にオフさせる(図3のS150)ことにより、リレー27のコイル29及びスタータ15の第1ソレノイド23への通電を実施する通電実施回路としてのトランジスタを、トランジスタT1からトランジスタT2に切り替えている。そして、マイコン41は、その切り替えを行った後、比較器55からのモニタ信号SMに基づいて、トランジスタT2が正常にオンしているか否かを判定している(図3のS230)。
つまり、ECU11では、ユーザ始動時に、通電実施回路をユーザ始動用のトランジスタT1から自動始動用のトランジスタT2に切り替えることで、トランジスタT2を実際にオンさせてみて、そのトランジスタT2が本当にオンするか否かを確認するようになっている。このため、運転者による始動用操作に伴い始動されたエンジン13が最初に自動停止されるよりも前の、ユーザ始動時において、自動始動用のトランジスタT2の動作不能異常であるオフ故障を検出することができるようになる。
また、マイコン41は、トランジスタT2がオフ故障していると判定した場合には(図3のS230:NO)、トランジスタT3をオフしてトランジスタT1の強制オフを解除する(図3のS260)。このため、ユーザ始動時において、トランジスタT2にオフ故障が生じていても、ユーザ始動用の本来のトランジスタT1によってスタータ15を動作させることができ、エンジン13を始動させることができる。
また、マイコン41は、トランジスタT2がオフ故障していると判定した場合には(図3のS230:NO)、エンジン13の自動停止(アイドルストップ)を禁止する(図3のS250)。このため、車両が路上で走行不能になってしまうことを未然に防止することができる。
また、ECU11において、トランジスタT3は、マイコン41からの駆動信号SD3がアクティブレベルとしてのハイレベルになるとオンして、トランジスタT1のゲートにユーザ始動信号SUSが供給されるのを阻止することにより、トランジスタT1を強制的にオフさせる。このため、マイコン41は、トランジスタT3への駆動信号SD3をハイレベルにすることで、トランジスタT1を強制的にオフさせるようになっている。また更に、本実施形態では、マイコン41がリセットされると、マイコン41から出力される全ての信号の出力レベルがローレベルになるため、上記駆動信号SD3も非アクティブレベルとしてのローレベルになる。
このような構成により、下記の効果が得られる。
即ち、ユーザ始動時において、バッテリ20の充電量が不足していて、マイコン41が、通電実施回路としてのトランジスタをトランジスタT1からトランジスタT2に切り替えるための切替処理(図3のS130〜S150)を行ってからエンジン13が完爆状態になるまで(エンジン13の始動が完了するまで)の間に、バッテリ電圧VBが低下して、マイコン41がリセットされたとしても、スタータ15を動作させ続けてエンジン13を始動させることができる。
つまり、マイコン41がリセットされると、マイコン41からの駆動信号SD2,SD3がローレベルになって、トランジスタT2,T3はオフすることとなるが、トランジスタT3がオフすることでトランジスタT1のオンが許可されるため、その時点で当該ECU11にユーザ始動信号SUSが未だ入力されていれば、トランジスタT2よりも最低動作電圧の低い(詳しくは、動作可能なバッテリ電圧VBの値がマイコン41よりも低い)トランジスタT1がオンすることで、スタータ15を動作させ続けることができる。
また、マイコン41は、上記切替処理(図3のS130〜S150)を行う前に、前回のユーザ始動時においてエンジン13の始動に成功しているか否かを判定し(図3のS120)、前回のユーザ始動時にエンジン13の始動に成功していないと判定した場合には(図3のS120:NO)、上記切替処理を行わないようになっている。
このため、ユーザ始動時において、マイコン41が上記切替処理を行ってからエンジン13が完爆状態になるまでの間に、バッテリ電圧VBの低下により、マイコン41がリセットされ、その後、バッテリ電圧VBが回復し、マイコン41のリセットが解除された場合には、マイコン41は、前回のユーザ始動時にエンジン13の始動に成功していないと判定して、切替処理を行わないこととなる。
よって、ユーザ始動時において、仮にマイコン41が上記切替処理を行ってもすぐにリセットされてしまう可能性がある場合には、その切替処理が無駄に再び行われないようにすることができ、その場合には、トランジスタT1,T2のうち、本来ユーザ始動時に用いられるべきトランジスタT1の方だけでエンジン13をより確実に始動させることができる。
尚、マイコン41は、前回のユーザ始動時にエンジン13の始動に成功していないと判定した場合には、前回のユーザ始動時において運転者が意図的にエンジン13の始動を中止した可能性もあるため、特にフェールセーフ処理は実施しないようになっている。
また、本実施形態のECU11によれば、マイコン41が図3のS210の判定を行うため、ユーザ始動が完了した直後にトランジスタT2のオン故障も検出することができる。そして、トランジスタT2のオン故障を検出した場合には、前述のフェールセーフ処理Bにより、アイドルストップを禁止したりエンジン非停止を促す処理を行ったりするため、車両が路上で走行不能になってしまうことを未然に防ぐことができる。
また、本実施形態のECU11によれば、トランジスタT3として、通電能力の小さいトランジスタ(いわゆる小信号トランジスタ)を用いることができるため、当該ECU11のコストアップ及び大型化を抑制することができる。
一方、インヒビタースイッチ33がオン故障した場合にトランジスタT1がオンしないようにするためのトランジスタが、ECU11に備えられているのであれば、そのトランジスタを、トランジスタT3として用いることができる。
尚、本実施形態では、リレー27のコイル29及びスタータ15の第1ソレノイド23が、スタータ15を動作させる駆動用の電気負荷の一例に相当し、キースイッチ31及びインヒビタースイッチ33が、ユーザ始動信号を出力する信号出力手段の一例に相当し、マイコン41が、アイドルストップ制御手段の一例に相当している。そして、トランジスタT1が、ユーザ始動用回路の一例に相当し、トランジスタT2が、自動始動用回路の一例に相当している。そして、トランジスタT1がオンすることと、トランジスタT2がオンすることとの各々が、電気負荷に通電する通電動作の一例に相当している。
また、マイコン41とトランジスタT3が、切替手段の一例に相当しており、トランジスタT3は、阻止回路の一例に相当している。また、マイコン41は、異常検出手段の一例にも相当している。そして、図3のS130〜S150が、マイコン41を切替手段として機能させる処理の一例に相当し、図3のS230が、マイコン41を異常検出手段として機能させる処理の一例に相当している。また、マイコン41は、解除手段とアイドルストップ禁止手段との、各々の一例にも相当しており、図3のS260が、マイコン41を解除手段として機能させる処理の一例に相当し、図3のS250が、マイコン41をアイドルストップ禁止手段として機能させる処理の一例に相当している。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明するが、主に第1実施形態との相違点を説明する。そして、第1実施形態と同様の構成要素については、その第1実施形態で用いた符号と同じ符号を用いるため、詳細な説明は省略する。また、このことは、後述する他の実施形態や変形例についても同様である。
図6に示すように、第2実施形態のECU11は、第1実施形態のECU11と同じハードウェア構成を有しているが、イグニッションキーシリンダ及びキースイッチ31を備えない車両であって、エンジン13のユーザ始動時に操作される操作部がプッシュスイッチ73になっているプッシュスイッチ式車両に搭載されている。尚、プッシュスイッチ73は、ボタン部73aが押されるとオンするスイッチである。
そして、そのプッシュスイッチ式車両では、運転者によるプッシュスイッチ73やブレーキペダル等に対する操作の組み合わせに応じて、車両におけるイグニッション電源及びアクセサリ電源のオン/オフを制御したり、ユーザ始動信号SUSを出力したりする電子制御装置(以下、電源ECUという)71が存在する。
例えば、電源ECU71は、車両の運転者が、ブレーキペダルを踏みながらプッシュスイッチ73のボタン部73aを押す、といった始動用操作を行うと、車両におけるイグニッション電源のラインにバッテリ20のプラス端子を接続するためのスイッチ手段75をオンして、そのイグニッション電源のラインにバッテリ電圧VBを供給すると共に、ユーザ始動信号SUSを出力する。また、電源ECU71は、ユーザ始動信号SUSの出力を開始してから、エンジン13が完爆状態になったことを検知すると、そのユーザ始動信号SUSの出力を停止する。
このため、図6に示すように、ECU11の端子40には、上記スイッチ手段75を介して外部電源電圧としてのバッテリ電圧VBが供給され、ECU11の端子39には、電源ECU71から出力されるユーザ始動信号SUSが、インヒビタースイッチ33を介して入力されるようになっている。
そして、それ以外の第1実施形態との相違点は、ECU11のマイコン41が、図3の異常検出処理に代えて、その図3の異常検出処理からS190を削除した異常検出処理を実行する点である。
なぜなら、図4と同様の場合を表す図7において、曲線の矢印で示すように、電源ECU71は、エンジン13が完爆状態になったことを検知すると、すぐにユーザ始動信号SUSの出力を停止するため、マイコン41が、図3のS180でトランジスタT2をオフさせた後、すぐに図3のS200でトランジスタT3をオフさせても、既にユーザ始動信号SUSはECU11に入力されておらず、トランジスタT1が再びオンしてしまうことはないからである。但し、本第2実施形態においても、上記S190を削除せずに、マイコン41が第1実施形態と同じ図3の異常検出処理を実行するようになっていても勿論良い。
尚、本第2実施形態では、電源ECU71及びインヒビタースイッチ33が、ユーザ始動信号を出力する信号出力手段の一例に相当している。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明するが、主に第1実施形態との相違点を説明する。
図8に示すように、第3実施形態のECU81が設けられる車両には、スタータ15に代わるスタータ83が搭載されている。
スタータ83は、ピニオンギヤ19をエンジン13のリングギヤ14に噛み合わせることと、モータ17への通電(即ち、モータ17を動作させること)とを、独立して行うことのできる独立制御型スタータである。
具体的に説明すると、スタータ83は、スタータ15と同様のモータ17、ピニオンギヤ19、スイッチ21及び第1ソレノイド23を備えており、更に、第2ソレノイド25に代わる第2ソレノイド26を備えている。
その第2ソレノイド26のグランドライン側とは反対側である上流側は、スイッチ21からモータ17への通電経路に接続されておらず、その上流側には当該スタータ83の外部からバッテリ電圧VBが供給されて、該第2ソレノイド26に通電されるようになっている。そして、第2ソレノイド26に通電されると、その第2ソレノイド26の電磁力によりスイッチ21がオンして、バッテリ20からモータ17への通電経路が連通し、モータ17が動作する。
また、スタータ83においても、スタータ15と同様に、第1ソレノイド23のグランドライン側とは反対側である上流側にバッテリ電圧VBが供給されて該第1ソレノイド23に通電されると、その第1ソレノイド23の電磁力により、ピニオンギヤ19がリングギヤ14と噛み合う位置に突出する。
このように、第1ソレノイド23は、ピニオンギヤ19をリングギヤ14に噛み合わせるためのピニオン制御用ソレノイドであり、第2ソレノイド26は、スイッチ21をオンさせてモータ17を動作させるためのモータ制御用ソレノイドである。そして、スタータ83は、第1ソレノイド23と第2ソレノイド26との両方に通電されることで動作する(即ち、エンジン13をクランキングする)こととなる。
また、車両において、ECU81の外部には、スタータ83の第1ソレノイド23に電流を流すためのリレー27に加え、スタータ83の第2ソレノイド26に電流を流すためのリレー77が設けられている。
そのリレー77は、一端にバッテリ電圧VBが供給され、他端がECU81により接地されるコイル79と、バッテリ20から第2ソレノイド26の上流側へ至る通電経路に設けられた一対の接点とを備えている。そして、リレー77は、コイル79の他端(下流側)がECU81により接地されて該コイル79に通電されると、当該リレー77の接点が短絡してバッテリ20から第2ソレノイド26への通電経路を連通し(この状態がオン)、コイル79に通電されなければ、当該リレー77の接点が開放してバッテリ20から第2ソレノイド26への通電経路を遮断する(この状態がオフ)。
次に、ECU81の構成について説明する。
図8に示すように、ECU81は、第1実施形態のECU11に備えられていた構成要素に加えて、リレー77のコイル79の下流側にそれぞれ接続された2つの端子85,87と、端子85とグランドラインとの間に2つの出力端子が接続されたトランジスタT1mと、端子87とグランドラインとの間に2つの出力端子が接続されたトランジスタT2mと、遅延回路89と、モニタ回路93とを備えている。
尚、本第3実施形態では、第1実施形態のECU11と同じ構成要素のうち、トランジスタT1に該当するトランジスタの符号として「T1p」を用い、トランジスタT2に該当するトランジスタの符号として「T2p」を用いている。更に、マイコン41からトランジスタT2pに出力される駆動信号の符号として「SD2p」を用い、モニタ回路53の比較器55からマイコン41に出力されるモニタ信号の符号として「SMp」を用いている。
本実施形態において、トランジスタT1m,T2mは、MOSFETである。そして、トランジスタT1mは、それのドレインとソースが、端子85とグランドラインとの間に接続されている。また、トランジスタT2mは、それのドレインとソースが、端子87とグランドラインとの間に接続されている。
このため、トランジスタT1m,T2mのうちの少なくとも一方がオンすれば、リレー77のコイル79の下流側がグランドラインに接続されて該コイル79に電流が流れることにより、リレー77がオンし、その結果、スタータ83の第2ソレノイド26に通電されて、前述の如くスイッチ21がオンし、モータ17が動作する。
尚、本第3実施形態においても、トランジスタT1p,T2pのうちの少なくとも一方がオンすれば、リレー27のコイル29に電流が流れて該リレー27がオンし、スタータ15の第1ソレノイド23に通電される。すると、ピニオンギヤ19がリングギヤ14と噛み合う位置に突出する。
また、遅延回路89には、ECU81の端子39に入力されるユーザ始動信号SUSが、抵抗51を介して入力される。そして、遅延回路89は、入力されるユーザ始動信号SUSを所定の遅延時間td3だけ遅延させてトランジスタT1mのゲートに出力する。尚、遅延回路89は、例えば、抵抗とコンデンサからなる積分回路を主要部として構成されるが、入力信号(ユーザ始動信号SUS)の0Vへの立ち下がり時においては、出力信号がすぐに0Vになるように構成されている。
このため、ECU81では、車両の運転者が始動用操作を行って、端子39にユーザ始動信号SUSが入力された場合に、トランジスタT3がオフしていれば、まず、トランジスタT1pがオンして、リレー27がオンすることにより、スタータ83のピニオンギヤ19がリングギヤ14と噛み合う位置に突出する。そして、端子39にユーザ始動信号SUSが入力されてから遅延回路89による遅延時間td3が経過すると、トランジスタT1mがオンして、リレー77がオンすることより、スタータ83のモータ17が動作する。すると、その時点からスタータ83が動作することとなり、該スタータ83によりエンジン13がクランキングされる。
尚、このように、ピニオンギヤ19をリングギヤ14に噛み合わせてからモータ17を動作させるようにしているのは、ピニオンギヤ19とリングギヤ14との摩耗を抑制するためである。
一方、トランジスタT2mのゲートには、マイコン41からの駆動信号SD2mが入力されるようになっている。
また、モニタ回路93は、トランジスタT1mのドレイン及び端子85に非反転入力端子(+端子)が接続された比較器95と、外部電源電圧としてのバッテリ電圧VBを分圧し、その分圧した電圧(本実施形態では、例えばバッテリ電圧VBを1/2にした電圧)を比較器95の反転入力端子(−端子)に閾値電圧として入力する2つの抵抗96,97と、内部電源電圧VDのラインと比較器95の出力端子との間に接続されたプルアップ用の抵抗98とを備えている。そして、比較器95の出力が、モニタ信号SMmとして、マイコン41に入力される。
このため、トランジスタT1mとトランジスタT2mとの両方がオフしている場合には、比較器95の非反転入力端子の電圧が、上記閾値電圧よりも大きいバッテリ電圧VBとなるため、比較器95からマイコン41へのモニタ信号SMmがハイレベル(内部電源電圧VD)になる。これに対して、トランジスタT1mとトランジスタT2mとの少なくとも一方がオンしている場合には、比較器95の非反転入力端子の電圧が上記閾値電圧よりも小さくなり、比較器95からマイコン41へのモニタ信号SMmがローレベル(0V)になる。
次に、マイコン41が行う処理のうち、第1実施形態と異なるところについて説明する。
マイコン41は、図2(b)の自動始動制御処理におけるS108(自動始動用処理)では、スタータ83を動作させるために、例えば、まずトランジスタT2pへの駆動信号SD2pをハイレベルにして該トランジスタT2pをオンさせることにより、ピニオンギヤ19をリングギヤ14と噛み合う位置に突出させ、その後、遅延回路89による遅延時間td3と同等の時間が経過したときに、トランジスタT2mへの駆動信号SD2mをハイレベルにして該トランジスタT2mをオンさせることにより、モータ17を動作させる。また例えば、エンジン回転数が0ではない状態でエンジン13をスタータ83により再始動させる場合には、まずトランジスタT2mへの駆動信号SD2mをハイレベルにしてモータ17を動作させ、その後、ピニオンギヤ19とリングギヤ14の噛み合い時にピニオンギヤ19の回転数とエンジン回転数が一致するタイミングで、トランジスタT2pへの駆動信号SD2pをハイレベルにしてピニオンギヤ19をリングギヤ14と噛み合う位置に突出させる。
そして、マイコン41は、S108では、エンジン13が完爆状態になったと判定すると、駆動信号SD2p,SD2mを両方共にローレベルにしてトランジスタT2p,T2mをオフさせる。
また、マイコン41は、ユーザ始動時において、図3の異常検出処理に代えて、図9の異常検出処理を実行する。尚、マイコン41は、起動時には、駆動信号SD2p,SD2m,SD3をローレベルにしている。
図9の異常検出処理では、図3の異常検出処理と比較すると、S110に代えてS115が実行され、S130に代えてS135が実行され、S180に代えてS185が実行され、S210に代えてS215が実行され、S230に代えてS235が実行され、S260に代えてS265が実行される。このため、以下では、その図3の処理とは相違するステップについて説明する。
図9に示すように、マイコン41は、異常検出処理の実行を開始すると、まずS115にて、2つのトランジスタT2p,T2mに対する駆動信号SD2p,SD2mを両方共にローレベルにしており、且つ、比較器55からのモニタ信号SMpと比較器95からのモニタ信号SMmとが両方共にローレベルであるか否かを判定する。そして、駆動信号SD2p,SD2mが両方共にローレベルで、且つ、モニタ信号SMp,SMmが両方共にローレベルであれば、トランジスタT1pとトランジスタT1mとがユーザ始動信号SUSによってオンしているということであるため、ユーザ始動中であると判定して、S120に進む。
また、マイコン41は、S125からS135に進み、そのS135では、駆動信号SD2pと駆動信号SD2mとをハイレベルにして、トランジスタT2pとトランジスタT2mとをオンさせる。
このため、その後のS150で駆動信号SD3がハイレベルにされ、トランジスタT3がオンすると、それまではユーザ始動信号SUSによってトランジスタT1pとトランジスタT1mとがオンしていたことによりリレー27,77がオンしてスタータ83の第1ソレノイド23及び第2ソレノイド26への通電が実施されていたのに対し、トランジスタT1p,T1mが強制的にオフされ、その代わりに、トランジスタT2p,T2mがオンすることで、リレー27,77がオンし続けてスタータ83の第1ソレノイド23及び第2ソレノイド26への通電が継続されることとなる。
また、マイコン41は、S160でエンジン13が未だ完爆状態になっていないと判定した場合には、S235に移行し、そのS235では、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmとが両方共にローレベルであるか否かを判定する。
ここで、正常ならば、この時点で、トランジスタT2pとトランジスタT2mとが両方共にオンしているため、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmは両方共にローレベルとなる。
このため、マイコン41は、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmが両方共にローレベルであれば(S235:YES)、トランジスタT2pとトランジスタT2mとが正常にオンしていると判断して、S160に戻る。一方、マイコン41は、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmとのうちの少なくとも一方がローレベルではない(ハイレベルである)と判定した場合には(S235:NO)、S135でオンさせたはずのトランジスタT2pとトランジスタT2mとの少なくとも一方がオンしていない(即ち、オフ故障している)と判断して、S250に進む。尚、モニタ信号SMpがハイレベルであれば、トランジスタT2pがオフ故障している可能性があり、モニタ信号SMmがハイレベルであれば、トランジスタT2mがオフ故障している可能性がある。
そして、マイコン41は、S250からS265に進み、そのS265では、駆動信号SD2p及び駆動信号SD2mをローレベルにして、トランジスタT2p及びトランジスタT2mをオフさせると共に、駆動信号SD3をローレベルにして、トランジスタT3をオフさせる。
すると、トランジスタT1p,T1mのオンが許可されるため、その時点で当該ECU81にユーザ始動信号SUSが未だ入力されていれば、ユーザ始動時に使用される本来のトランジスタT1pとトランジスタT1mとがオンすることにより、スタータ83を動作させることができる。
一方、マイコン41は、S160でエンジン13が完爆状態になったと判定した後、S170からS185に進み、そのS185では、駆動信号SD2pと駆動信号SD2mとをローレベルにして、トランジスタT2pとトランジスタT2mとをオフさせる。すると、第1実施形態と同様に、スタータ83の動作が停止することとなる。
また、マイコン41は、S200からS215に進み、そのS215では、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmとが両方共にハイレベルであるか否かを判定する。
ここで、正常ならば、この時点で、トランジスタT1pとトランジスタT2pは両方共にオフしており、トランジスタT1mとトランジスタT2mも両方共にオフしているため、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmは両方共にハイレベルとなる。
このため、マイコン41は、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmが両方共にハイレベルであれば(S215:YES)、トランジスタT2p及びトランジスタT2mが正常に動作する(オン/オフする)と判断して、S220に進む。一方、マイコン41は、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmとのうちの少なくとも一方がハイレベルではない(ローレベルである)と判定した場合には(S215:NO)、トランジスタT2pとトランジスタT2mとの少なくとも一方がオンしたままでオフしない(即ち、オン故障している)と判断し、S270に進む。尚、モニタ信号SMpがローレベルであれば、トランジスタT2pがオン故障している可能性があり、モニタ信号SMmがローレベルであれば、トランジスタT2mがオン故障している可能性がある。
次に、ECU81の作用について説明する。
図10に示すように、車両の運転者が始動用操作を行ってECU81の端子39にユーザ始動信号SUSが入力されると、まずトランジスタT1pがオンし、遅延回路89による遅延時間td3が経過すると、トランジスタT1mがオンする。すると、スタータ83が動作してエンジン13をクランキングし、エンジンECUにより、エンジン13に対する燃料噴射と点火とが行われる。
また、第1実施形態と同様に、マイコン41は、ECU81にユーザ始動信号SUSが入力される時の前後で起動して、図9の異常検出処理を開始する。
また、ECU81においては、トランジスタT1pとトランジスタT1mがオンすることで、マイコン41へのモニタ信号SMpとモニタ信号SMmがローレベルになる。
そして、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmがローレベルになると、マイコン41は、ユーザ始動中であると判定し(図9のS115:YES)、駆動信号SD2pと駆動信号SD2mをハイレベルにしてトランジスタT2pとトランジスタT2mをオンさせる(図9のS135)。更に、マイコン41は、所定時間td1が経過すると(図9のS140)、駆動信号SD3をハイレベルにしてトランジスタT3をオンさせる(図9のS150)。
すると、トランジスタT1pとトランジスタT1mが強制的にオフされる。
しかし、トランジスタT2pとトランジスタT2mが正常ならば、その時点で、そのトランジスタT2pとトランジスタT2mがオンしているため、スタータ83は動作し続けることとなり、モニタ信号SMp,SMmもローレベルのままとなる。このため、マイコン41は、図9のS235にて、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmがローレベルであると判定し、その場合には、トランジスタT2pとトランジスタT2mが正常にオンする(即ち、オフ故障は生じていない)と判断することとなる。
その後、エンジン13が完爆状態になると、マイコン41は、エンジン13が完爆状態になったことを検知し(図9のS160:YES)、駆動信号SD2pと駆動信号SD2mをローレベルにしてトランジスタT2pとトランジスタT2mをオフさせる(図9のS185)。更に、マイコン41は、所定時間td2が経過すると(図9のS190)、駆動信号SD3をローレベルにしてトランジスタT3をオフさせる(図9のS200)。
また、駆動信号SD2pと駆動信号SD2mがローレベルになってトランジスタT2pとトランジスタT2mがオフすると、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmがローレベルからハイレベルに戻る。このため、マイコン41は、図9のS215にて、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmがハイレベルであると判定し、その場合には、トランジスタT2pとトランジスタT2mが正常にオフする(即ち、オン故障は生じていない)と判断することとなる。
一方、図示は省略するが、トランジスタT2pとトランジスタT2mとの少なくとも一方がオフ故障している場合、マイコン41は、図9のS235にて、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmとのうちの少なくとも一方がローレベルではないと判定し、トランジスタT2pとトランジスタT2mとの少なくとも一方がオフ故障していると判断して、前述のフェールセーフ処理Aを行うこととなる(図9のS250)。
更に、その場合、マイコン41は、駆動信号SD2p,SD2mと共に駆動信号SD3をローレベルにしてトランジスタT3をオフさせるため(図9のS265)、トランジスタT1p,T1mの強制オフが解除される。よって、その時点で、ECU81にユーザ始動信号SUSが未だ入力されていれば、トランジスタT1p,T1mが再びオンすることで、スタータ83を動作させることができる。
また、トランジスタT2pとトランジスタT2mとの少なくとも一方がオン故障している場合には、マイコン41が図9のS185〜S200の処理を行った後も、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmとの何れかがローレベルのままとなる。このため、マイコン41は、図9のS215にて、モニタ信号SMpとモニタ信号SMmとのうちの少なくとも一方がハイレベルではないと判定し、トランジスタT2pとトランジスタT2mとの少なくとも一方がオン故障していると判断して、前述のフェールセーフ処理Bを行うこととなる(図9のS270)。
以上のような第3実施形態では、リレー27のコイル29及びスタータ83の第1ソレノイド23と、リレー77のコイル79及びスタータ83の第2ソレノイド26とが、スタータ83を動作させる電気負荷に相当している。そして、トランジスタT1pとトランジスタT1mとが、ユーザ始動用のトランジスタであって、ユーザ始動用回路に相当し、トランジスタT2pとトランジスタT2mとが、自動始動用のトランジスタであって、自動始動用回路に相当しており、トランジスタT1p,T1mがオンすることと、トランジスタT2p,T2mがオンすることとの各々が、電気負荷に通電する通電動作に相当している。
そして、これらのこと以外については、第1実施形態と同様であるため、本第3実施形態のECU81によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することとなる。
尚、第3実施形態のECU81が搭載される車両は、第2実施形態と同様にプッシュスイッチ式車両であっても良い。
また、本第3実施形態では、図9のS135〜S150が、マイコン41を切替手段として機能させる処理の一例に相当し、図9のS235が、マイコン41を異常検出手段として機能させる処理の一例に相当し、図9のS265が、マイコン41を解除手段として機能させる処理の一例に相当し、図9のS250が、マイコン41をアイドルストップ禁止手段として機能させる処理の一例に相当し、図9のS120が、マイコン41を切替禁止手段として機能させる処理の一例に相当している。
[変形例]
例えば、図1の第1実施形態では、1つのリレー27を、エンジン13のユーザ始動時と自動始動時(アイドルストップからの再始動時)とで共用しているため、そのリレー27のコイル29に、ユーザ始動用のトランジスタT1と自動始動用のトランジスタT2とが接続されていた。
これに対し、トランジスタT1によってオンされるユーザ始動用のリレーと、トランジスタT2によってオンされる自動始動用のリレーとが、別々に設けられる構成であっても良い。そして、その場合には、下記(1)〜(5)のように変形することとなる。
(1)バッテリ20から第1ソレノイド23の上流側へ至る通電経路を、並列な2系統にし、一方の通電経路がユーザ始動用のリレーの接点によって連通され、他方の通電経路が自動始動用のリレーの接点によって連通されるようにする。つまり、2つのリレーのうちの少なくとも一方がオンすると、第1ソレノイド23に通電されるようにする。
(2)ユーザ始動用のリレーのコイルのバッテリ電圧VB側とは反対側(下流側)が、トランジスタT1のドレインに接続され、同様に、自動始動用のリレーのコイルのバッテリ電圧VB側とは反対側(下流側)が、トランジスタT2のドレインに接続されるようにする。つまり、トランジスタT1がオンすることで、ユーザ始動用のリレーがオンし、トランジスタT2がオンすることで、自動始動用のリレーがオンするようにする。
(3)モニタ回路53は、第1ソレノイド23の上流側の電圧をモニタして、その第1ソレノイド23の上流側にバッテリ電圧VBが供給されているか否かを示すモニタ信号SMを、マイコン41に出力するように構成する。
(4)マイコン41は、図3のS230では、モニタ信号SMが「第1ソレノイド23の上流側にバッテリ電圧VBが供給されていること」を示す方のオン指示レベルであるか否かを判定し、そのオン指示レベルでなければ、トランジスタT2または自動始動用のリレーがオフ故障していると判断して、S250に進む。
(5)また、マイコン41は、図3のS210では、モニタ信号SMが「第1ソレノイド23の上流側にバッテリ電圧VBが供給されていないこと」を示す方のオフ指示レベルであるか否かを判定し、そのオフ指示レベルでなければ、トランジスタT2または自動始動用のリレーがオン故障していると判断して、S270に進む。
そして、このような変形例の場合、第1ソレノイド23が、スタータ15を動作させる電気負荷の一例に相当し、トランジスタT1とユーザ始動用のリレーとが、ユーザ始動用回路の一例に相当し、トランジスタT2と自動始動用のリレーとが、自動始動用回路の一例に相当することとなる。
また、このような変形例は、他の実施形態についても同様に適用することができる。例えば、第3実施形態については、トランジスタT1pによってオンされるユーザ始動用のリレーと、トランジスタT2pによってオンされる自動始動用のリレーとが、別々に設けられると共に、トランジスタT1mによってオンされるユーザ始動用のリレーと、トランジスタT2mによってオンされる自動始動用のリレーとが、別々に設けられる構成であっても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、トランジスタT1,T1p,T1m,T2,T2p,T2mは、MOSFETに限らず、バイポーラトランジスタやIGBTなどの他の種類のトランジスタであっても良く、同様に、トランジスタT3は、バイポーラトランジスタに限らず、MOSFETやIGBTなどの他の種類のトランジスタであっても良い。また、マイコン41の代わりに、専用のICを用いても良い。
11,81…ECU(スタータ制御装置としての電子制御装置)、13…エンジン、14…リングギヤ、15,83…スタータ、17…モータ、19…ピニオンギヤ、20…バッテリ、21…スイッチ、23…第1ソレノイド、25,26…第2ソレノイド、27,77…リレー、29,79…コイル、31…キースイッチ、33…インヒビタースイッチ、37…スタート信号端子、41…マイコン、53,93…モニタ回路、55,95…比較器、71…電源ECU、73…プッシュスイッチ、T1,T1m,T1p,T2,T2m,T2p,T3…トランジスタ

Claims (4)

  1. 駆動用の電気負荷に通電されることで動作して、車両のエンジンを始動させるために該エンジンをクランキングするスタータと、
    前記車両の運転者が前記エンジンを始動させるための始動用操作を行うとユーザ始動信号を出力する信号出力手段と、
    前記エンジンの運転中に所定の自動停止条件が成立すると前記エンジンを停止させ、その後、所定の自動始動条件が成立すると前記エンジンを再始動させるアイドルストップ制御手段と、
    を備えた前記車両に用いられ、前記スタータを制御するスタータ制御装置であって、
    前記信号出力手段からの前記ユーザ始動信号が与えられると共に、前記信号出力手段が前記ユーザ始動信号を出力すると、前記電気負荷に通電する通電動作を行い前記スタータを動作させるユーザ始動用回路と、
    前記アイドルストップ制御手段が前記エンジンを再始動させようとするエンジン再始動時において、前記電気負荷に通電する通電動作を行い前記スタータを動作させる自動始動用回路と、を備え、
    更に、
    前記信号出力手段が前記ユーザ始動信号を出力して前記ユーザ始動用回路が通電動作を開始すると、前記自動始動用回路に通電動作を行わせると共に、前記ユーザ始動用回路の通電動作を強制的に停止させることにより、前記電気負荷への通電を実施する通電実施回路を、前記ユーザ始動用回路から前記自動始動用回路に切り替える切替手段と、
    前記切替手段が前記通電実施回路を前記ユーザ始動用回路から前記自動始動用回路に切り替えた場合に、前記自動始動用回路が通電動作をしているか否かを判定する異常検出手段と、
    を備えていることを特徴とするスタータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のスタータ制御装置において、
    前記異常検出手段により前記自動始動用回路が通電動作をしていないと判定されると、前記切替手段による切り替えを解除して、前記ユーザ始動用回路を前記ユーザ始動信号に従い通電動作を行う通常状態に戻す解除手段を備えていること、
    を特徴とするスタータ制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のスタータ制御装置において、
    前記異常検出手段により前記自動始動用回路が通電動作をしていないと判定された場合には、前記アイドルストップ制御手段が前記エンジンを停止させるのを禁止するアイドルストップ禁止手段を備えていること、
    を特徴とするスタータ制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のスタータ制御装置において、
    前記切替手段は、マイコンと、該マイコンからの駆動信号がアクティブレベルになると動作して、前記ユーザ始動用回路に前記ユーザ始動信号が供給されるのを阻止することにより、前記ユーザ始動用回路の通電動作を強制的に停止させる阻止回路とからなり、
    前記マイコンは、前記ユーザ始動用回路が通電動作を開始したことを検知すると、前記自動始動用回路に通電動作を行わせると共に、前記阻止回路への前記駆動信号をアクティブレベルにすることで、前記通電実施回路を前記ユーザ始動用回路から前記自動始動用回路に切り替えるようになっており、
    更に、前記マイコンがリセットされると、前記駆動信号は非アクティブレベルになること、
    を特徴とするスタータ制御装置。
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