JP2013180850A - 可動式防災用品保管庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】多種類の防災用品を機能的に収納し、緊急時には容易にかつ迅速に移動でき、縦置きにしても安定的に保管できる可動式防災用品保管庫を提供する。
【解決手段】可動式防災用品保管庫1は、一方の側面12側には比較的重量の軽い防災用品11を収納する第1収納部6が設けられ、他方の側面13側には比較的重量の重い防災用品11を収納する第2収納部7が設けられる箱収納部2と、箱収納部2に開閉自在に取り付けられた蓋収納部3と、第1収納部6側の側面12に設けられたハンドル4と、保管庫1自体の重量分布と、第1収納部6及び第2収納部7にそれぞれ収納される防災用品11の重量分布と、から算出される保管庫1の重心位置の近傍に設けられる車輪10と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、可動式防災用品保管庫に係り、特に、車輪が取り付けられた保管庫に防災用品を収納して運搬者がハンドルを保持しながら保管庫を運搬する可動式防災用品保管庫に関する。
例えば、地震、津波、火事、台風、竜巻などの自然災害に対して、事前に防災用品、或いは防災グッズと称される物品を準備しておくことの重要性が認識されつつある。この防災用品、或いは防災グッズには、例えば、救助用品、救護用品又は救急用品、生活用品、食糧、水などの備蓄品などが含まれる。そして、救助用品には、例えばバール、油圧ジャッキ、ハンマー、ブルーシート、軍手、スコップ又はシャベル、くぎ抜き、トンカチ、ロープなどが含まれる。また、救護用品又は救急用品としては、例えば救急セット、毛布、アルミシート、血圧計、ガーゼ、包帯などが含まれる。また、生活用品としては、例えばスリッパ、トイレット・ペーパー、乾電池、洗面用具、簡易トイレ、照明器具、ラジオ、ポリタンクなどが含まれる。さらに、備蓄品としては、例えばミネラルウォーター、非常食などが含まれる。
これらの防災用品、或いは防災グッズのうち、例えば救急用品、生活用品、備蓄品などは、室内の一定の場所に保管しておくことができ、特に、持ち運び可能な救急箱、ショルダーバッグに詰め込んだ避難セットなどが市販されている。また、救命用品については、例えば屋外の倉庫、車庫、玄関などに保管しておくことができ、特に防災倉庫が市販されている。さらに、備蓄品は、主として地震災害に対応してミネラルウォーター、非常食などがセットになって販売されている。このように、防災用品には多様な種類があり、それぞれに対応した商品が販売されている。
特許文献1には、防災時に緊急運搬する用具を、搬送物の大きさに柔軟に対応できるようにするとともに、不使用時または使用後に平坦化すことができるようにした防災用ショルダーキャリアーが開示されている。ここでは、一定の幅を有する縦フレームと、この縦フレームに対して固定される1段または複数段の棚フレームと、上記縦フレームに取り付けた肩かけバンドとからなり、棚フレームは、その一端をこの縦フレームに対して折り畳み自在に取り付けるとともに、この棚フレームには、その促側端部を支点として棚フレームの上面から外側水平方向に至る約180度の範囲内において回転自在の補助棚を備えることが記載されている。
特許文献2には、保管期間には施錠され、災害時には被災者等が開錠可能な防災用品収容具が開示されている。ここでは、防災用品を収納可能な箱体と、特定の開錠符号を入力することで開錠可能な鍵機構と、この錠符号を視覚的または聴覚的に表すことが可能な符号表示手段と、災害時に開錠符号を表示させるように符号表示手段を制御する制御手段と、を有することが記載されている。
特開平9−294630号公報 特開2010−250390号公報
上述したように、一言で防災用品、或いは防災グッズと称しても、例えば救助用品、救護用品又は救急用品、生活用品、食糧、水などの備蓄品などの広範囲の物品が含まれ、それぞれが備えやすいようにセット販売されている。そして、これらの防災用品の保管場所は、屋内、屋外などに分散しており、一箇所に一括して保管されていないのが一般的である。しかし、例えば、地震、津波、火事、台風、竜巻などの自然災害は、突発的に生じるものであり、災害が発生してから各場所に保管されている防災用品を探し出して揃えるのでは間に合わない場合がある。つまり、自然災害による災害時に備えて防災用品を、例えば所定の保管箱又は保管庫などに一括して保管しておくことが望ましい。
また、上述した多種類の防災用品を一括して保管する保管庫を設ける場合は、保管場所として屋外に設置することが望ましい。これは、災害に対して避難する場合を考慮して持ち運びに便利な設置場所が望ましいからである。また、アパート、団地、集合住宅、マンションなどの住民が防災用品を共有する場合もあり、住民にとってアプローチし易い保管場合が望ましいからである。このように屋外に設置する場合には、保管庫自体に例えば耐久性、耐候性などの機能が求められる。
そして、保管庫に防災用品を収納する方法が問題となる。すなわち、多種類の防災用品が雑然として収納されていると、例えば、緊急時に的確な用品を迅速に取得できなくなる、紛失した用品を見つけ出して補充できなくなる、又は多種類の防災用品のうち用途に応じた用品が選別できなくなる、などの問題が生じるからである。
また、多種類の防災用品を一括して保管する保管庫を設ける場合、例えば、救命用品には、バール、油圧ジャッキ、ハンマー、スコップ又はシャベル、くぎ抜き、トンカチなどの金物類が含まれ、保管する用品の重量が重くなる。つまり保管庫に収納する防災用品を充実させると保管庫の重量が重くなってしまう。それにより、高齢者や子供などの運搬者にとって保管庫を把持するには負担が大きくなるという問題がある。
さらに、保管庫の重量が重くなると、自然災害が発生した際に、保管庫を迅速に移動させることが難しくなり、保管庫に本来期待されている機能を十分に果たせなくなってしまう。これは、高齢者の比率が高い地方都市部や山間部において重大な問題となる。
本願の目的は、かかる課題を解決し、多種類の防災用品を用途に応じて機能的に保管し、運搬者の負担を軽減し、緊急時には迅速に移動できる可動式防災用品保管庫を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る可動式防災用品保管庫は、防災用品が内部に収納され、運搬者が一方の側面に設けられたハンドルを把持しながら車輪により移動させ、他方の側面を下方にして縦置きするか、又は車輪が取り付いた底面を下方にして横置きして保管する略直方体の可動式防災用品保管庫において、一方の側面側には比較的重量の軽い防災用品を収納する第1の収納部が設けられ、他方の側面側には比較的重量の重い防災用品を収納する第2の収納部が設けられる箱収納部と、箱収納部に開閉自在に取り付けられた蓋収納部と、第1の収納部側の側面に設けられたハンドルと、保管庫自体の重量分布と、第1の収納部及び第2の収納部にそれぞれ収納される防災用品の重量分布と、から算出される保管庫の長手方向の重心位置の近傍の底面に設けられる車輪と、を備えることを特徴とする。
上記構成により、可動式防災用品保管庫は、箱収納部、及び箱収納部に開閉自在に取り付けられた蓋収納部からなるが、箱収納部は比較的重量の軽い防災用品を収納する第1の収納部、及び比較的重量の重い防災用品を収納する第2の収納部から構成される。これにより、例えば救助用品、救護用品又は救急用品、生活用品、食糧、水などの備蓄品といった多種類の防災用品を一つの防災用品保管庫に一括して保管し、例えば地震、津波、火事、台風、竜巻などの自然災害が発生した際に各種の防災用品を揃える手間が省かれ迅速に対処することができる。また、救護用品又は救急用品、生活用品、食糧、備蓄品などの防災用品を整理して用途に応じて機能的に保管することができる。また、車輪を保管庫自体の重量分布と、第1の収納部及び第2の収納部にそれぞれ設定された収納される防災用品の重量分布と、から算出される保管庫の重心位置の近傍に設けることで、運搬者は、ハンドルを持ち上げる際の負担が軽減され、特に高齢者の使い勝手の良い保管庫が達成される。
また、可動式防災用品保管庫は、蓋収納部が一方の側面側において比較的重量の軽い防災用品を収納する第3の収納部と、他方の側面側において比較的重量の重い防災用品を収納する第4の収納部と、から構成され、車輪は、さらに第3の収納部及び第4の収納部にそれぞれ設定された防災用品の重量分布も加算されて算出される保管庫の長手方向の重心位置の近傍の底面に設けられることが好ましい。これにより、箱収納部だけではなく蓋収納部についても防災用品の重量を考慮した保管ができ、運搬者は、ハンドルを持ち上げる際の負担がより軽減され、特に高齢者の使い勝手のさらに良い保管庫が達成される。
また、可動式防災用品保管庫は、蓋収納部の立面側が、搬送者を乗せるか又は搬送品を載せる担架又は台車として使用されることが好ましい。これにより、例えば、地震、津波、火事、台風、竜巻などの自然災害が発生した際に、例えば高齢者などを安全な場所に迅速に避難させたり、けが人を迅速に病院まで救急搬送したりすることができ、保管庫を多目的に活用することができる。
また、可動式防災用品保管庫は、蓋収納部の正面側又は背面側には、搬送者又は搬送品を転落から防止する手摺が設けられることが好ましい。これにより、保管庫について、搬送者を乗せる担架、又は搬送品を載せる台車として安全に使用することができる。
また、可動式防災用品保管庫は、蓋収納部の正面側又は背面側には、搬送者又は搬送品を締め付けて転落から防止するベルトが設けられることが好ましい。これにより、保管庫を搬送者を乗せる担架、又は搬送品を載せる台車として安全に使用することができる。
また、可動式防災用品保管庫は,第2の収納部側の側面には、一個の締結ボルトにより側面に回転自在に設けられた長方形の転倒防止板と、転倒防止板を収納する転倒防止板収納部とからなる転倒防止装置が設けられることが好ましい。これにより、保管庫を縦置きした場合に、地震や台風などにより横力を受けた場合であっても、突出した長方形の転倒防止板が保管庫の転倒を防止し、自然災害時の安全性を向上させることができる。
また、可動式防災用品保管庫は、転倒防止装置の転倒防止板が、略直方体の保管庫の側面の四隅に設けられ、保管時には保管庫に対して斜め外側の方向に突出されて保管庫の転倒を防止することが好ましい。これにより、簡易な機構により自然災害時における保管庫の安全性を向上させることができる。
また、可動式防災用品保管庫は、箱収納部又は蓋収納部の内面には、防災用品を取り付けて収納するための取付け孔が明けられた防災用品整理棚が設けられ、防災用品整理棚の取付け位置は箱収納部又は蓋収納部の内部で移動自在であることが好ましい。これにより、防災用品を重量の軽重により整理棚に取付けて収納でき、多種類の防災用品を用途に応じて機能的に保管することができる。
さらに、可動式防災用品保管庫は、第1の収納部側の側面に設けられたハンドルが、車輪が取り付いた底面を下方にして保管庫を横置きにして保管する際に車輪と反対側の底面で保管庫を支持する保管庫支持部を兼ねることが好ましい。これにより、車輪が取り付いた底面を下方にして保管庫を横置きして保管する場合に、ハンドルが車輪と協同して保管庫を支持し、保管庫の安全性や機能性を容易に確保することができる。
以上のように、本発明に係る可動式防災用品保管庫によれば、多種類の防災用品を用途に応じて機能的に保管し、運搬者の負担を軽減し、緊急時には迅速に移動できる可動式防災用品保管庫を提供することができる。
本発明に係る可動式防災用品保管庫の1つの実施形態の概略構成を示す正面図である。 図1の可動式防災用品保管庫の蓋収納部を箱収納部に閉じた場合の下部側面図である。 図1の可動式防災用品保管庫の蓋収納部を箱収納部から開いた場合の上部側面図である。 図3のA−A方向から見た場合であって縦置きにした場合の図1の可動式防災用品保管庫の正面図である。 図3のB−B方向から見た場合であって縦置きにした場合の図1の可動式防災用品保管庫の立面図である。 下部側面に設けられる転倒防止装置の一つの実施形態を示す下部側面図及び斜視図である。 可動式防災用品保管庫のハンドルの他の実施形態を示す正面図及び下部側面図である。 手摺を設けて可動式防災用品保管庫を担架として使用する場合の実施形態を示す正面図及び側面図である。 ベルトを設けて可動式防災用品保管庫を台車として使用する場合の実施形態を示す正面図及び側面図である。
(可動式防災用品保管庫の構成)
以下に、図面を用いて本発明に係る可動式防災用品保管庫1の実施形態につき、詳細に説明する。図1に、本発明に係る可動式防災用品保管庫1の1つの実施形態の概略構成を正面図で示す。また、図2に、図1の可動式防災用品保管庫1の蓋収納部3を箱収納部2に対して閉じた場合の下部側面を示す。また、図3に、図1の可動式防災用品保管庫1の蓋収納部3を箱収納部2に対して開いた場合の上部側面を示す。また、図4に、図3の可動式防災用品保管庫1を縦置きとした場合の立面を示す。この図は、図3のA−A方向から見た面に相当する。さらに、図5に、図3の可動式防災用品保管庫1を縦置きとした場合の正面を示す。この図は、図3のB−B方向から見た面に相当する。ここで、6面体である可動式防災用品保管庫1の各面の名称を定義する。「正面」とは、可動式防災用品保管庫1の蓋収納部3及び箱収納部2が表される長辺方向の面をいい、その反対側の面を「背面」という。また、「立面」14及び「底面」15については図1に符号で示す面とする。さらに、上部側面12及び下部側面13とは、可動式防災用品保管庫1を図4、図5に示すように縦置きにした場合に、上側となるのを上部側面12といい、下側となるのを下部側面13という。
図2及び図3に示すように、可動式防災用品保管庫1は、箱収納部2及び蓋収納部3から構成され、箱収納部2と蓋収納部3とは一般的な蝶番22により連結されている。従って、可動式防災用品保管庫1の使用者は、主として開閉用取手21を把持して蓋収納部3を箱収納部2に対して自在に開閉することができる。さらに、可動式防災用品保管庫1の使用者は、蓋収納部3を箱収納部2に対して閉じ、一般的な留め金具20により開閉をロックすることができる。この留め金物20は、開閉機構をロックするものであれば図示した機構に限らない。
本発明に係る可動式防災用品保管庫1は、防災用品11が保管庫1の内部に収納され、運搬者が上部側面12に設けられたハンドル4を把持して車輪10により移動させることができる。そして、本発明に係る可動式防災用品保管庫1は、図4及び図5に示すように、下部側面13を下方にして縦置きにして保管するか(縦モード)、又は、図1〜図3に示すように、車輪10が取り付いた底面15を下方にして横置きにして保管する(横モード)ことができる。この可動式防災用品保管庫1は、縦モードの際には、底面15に設けられた底面ゴム脚23aと2つの車輪10とにより支持される。また、横モードの際には、図2に示すように、下部側面13に設けられた、例えば3個の下面ゴム脚23bにより支持される。但し、この下面ゴム脚23bの個数及び取付け位置はこれに限らない。
本発明に係る可動式防災用品保管庫1は、主としてステンレス鋼により製作される。これにより、屋外に設置されても耐候性、耐久性に優れ、半永久的に使用することができる。また、ステンレス鋼の内部側には断熱材が敷かれ、内部に保管する防災用品を高温から保護する。また、図1に示すように保管庫1の正面には表示プレート29を取付け、自然災害発生時であっても保管庫1であることを瞬時に認識できるようにしてある。
図4及び図5に、可動式防災用品保管庫1に収納された防災用品11の例を破線で示す。防災用品11は、保管庫1の箱収納部2及び蓋収納部3に整理して収納される。すなわち、箱収納部2と蓋収納部3の内面には、防災用品11を収納するための取付け孔25が明けられた防災用品整理棚24が設けられる。各防災用品11は、この取付け孔25紐たフックにより取り付けられて収納位置が設定される。この防災用品整理棚24は両側に取付けボルトを備え、保管庫1に設けられたボルト穴に差し込んで固定するようになっており、その位置は自在に調整できる。これにより、防災用品の収納位置を個別に特定し機能的に保管することができる。
この保管庫1に保管される防災用品11には、例えば、救助用品、救護用品又は救急用品、生活用品、食糧、水などの備蓄品などが含まれる。そして、救助用品には、例えばバール、油圧ジャッキ、ハンマー、ブルーシート、軍手、スコップ又はシャベル、くぎ抜き、トンカチ、ロープなどの重量の重い金物が含まれる。また、救護用品又は救急用品としては、例えば救急セット、毛布、アルミシート、血圧計、ガーゼ、包帯などの重量の軽い物品が含まれる。また、生活用品としては、例えばスリッパ、トイレット・ペーパー、乾電池、洗面用具、簡易トイレ、照明器具、ラジオ、ポリタンクなどの重量の軽い物品が含まれる。さらに、備蓄品としては、例えばミネラルウォーター、非常食などが含まれる。これらの物品は、防災用品セットとして保管庫1の内容物として販売されても良く、ユーザ個別に設定しても良い。
また、図4に示すように、箱収納部2には下部側面13側に比較的重量の軽い防災用品11を収納する第1収納部6が設けられ、上部側面12側には比較的重量の重い防災用品11を収納する第2収納部7が設けられる。また、蓋収納部3は、比較的重量の軽い防災用品11を収納する第3収納部8が設けられ、比較的重量の重い防災用品11を収納する第4収納部9が設けられる。これにより、防災用品を重量の軽重により整理棚に取付けて収納でき、多種類の防災用品を用途に応じて保管することができる。
そして、車輪10は、保管庫1自体の重量分布と、第1収納部6及び第2収納部7にそれぞれ収納される防災用品11の重量分布とから算出される保管庫1の重心位置(G)の近傍に設けられても良い。さらに、車輪10は、第1収納部6及び第2収納部7にそれぞれ収納される防災用品11の重量分布に加えて、第3収納部及び第4収納部にそれぞれ設定された防災用品の重量分布が加算されて算出される保管庫の重心位置の近傍の底面に設けられても良い。これにより、可動式防災用品保管庫1の運搬者は、ハンドル4を持ち上げる際の負担が軽減され、自然災害などによる緊急時には迅速に移動できる。
(可動式防災用品保管庫の転倒防止装置)
図6に、可動式防災用品保管庫1の下部側面13に設けられる転倒防止装置5の一つの実施形態を側面図で示す。この転倒防止装置5は、保管庫1を縦モードにして保管している場合に、地震や台風などにより横力を受けて転倒しないようにする装置である。これは、自然災害が発生した際に、防災用品11を保管する保管庫1自体が転倒して破損し、活用されないという事態を回避しなければならないからである。また、自然災害が発生した際に、重量が重い保管庫1自体が転倒して怪我人が発生しないようにするためである。図6に示す転倒防止装置5は、略直方体の保管庫1の底面15の四隅に設けられた長方形の転倒防止板35からなる。この転倒防止板35は、補強板26により補強された下部側面13に対し、それぞれ一個の締結ボルト34により回転自在に固定される。そして、保管庫1を縦モードにして保管する場合には、この長方形の転倒防止板35を略直方体の保管庫1に対して斜めの方向に突出させる。このように、保管庫1に対して斜め方向に突出させた転倒防止板35は、図6のX方向及びY方向の双方から加わる横力に対して転倒を防止するように作用する。
また、図6(b)に、転倒防止板収納部36を斜視図で示す、この転倒防止板収納部36は、保管庫1を縦モードで保管していない際に、締結ボルト34周りに回転自在な転倒防止板35を収納する役目を有する。本実施形態では、転倒防止板収納部36は、左右の2個の転倒防止板35を転倒防止板収納スリット37に挟み込んで収納する。このように、転倒防止板35は、縦モードで保管する際に回転させて突出させればよい。なお、この転倒防止装置5が設けられた場合には、上述した下面ゴム脚23bは設ける必要はない。この場合には、保管庫1は締結ボルト34の頭部又は転倒防止板収納部36により支持される。
図7に、動式防災用品保管庫1のハンドル4の他の実施形態を示す。第1収納部6側の下部側面13に設けられたハンドル4は、車輪10が取り付いた底面15を下方にして横置モードで保管する際に車輪10と反対側の底面15で保管庫1を支持する保管庫支持部19を兼ねる。すなわち、ハンドル4は、延長して補強板26により補強された底面15に接続することで、上述した底面ゴム脚23aの代用とすることができる。これにより、部品を削除できる。
(担架として使用する場合の可動式防災用品保管庫)
図8に、可動式防災用品保管庫1を担架16として使用する場合の実施形態を示す。図8(a)には担架16の側面を示し、図8(b)には担架16の正面を示す。蓋収納部3側の立面14は平坦な面であり、この面を活用して搬送者を乗せる担架16とする。そのため、蓋収納部3側の立面14の両脇には搬送者を転落から保護する手摺27が設けられ、搬送者はこの手摺27を保持して搬送される。この手摺27は、補強板26により補強された蓋収納部3に固定される。なお、この担架16により、例えば、保管庫1に収納できない防災用品や防災用品以外の物品などの搬送品を搬送しても良い。
(台車として使用する場合の可動式防災用品保管庫)
図9に、可動式防災用品保管庫1を台車17として使用する場合の実施形態を示す。図9(a)には台車17の側面を示し、図9(b)には台車17の正面を示す。蓋収納部3側の立面14は平坦な面であり、この面を活用して搬送品を載せる台車17とする。そのため、蓋収納部3側の立面14の両脇の複数箇所にはベルト28が取り付けられ、例えば、保管庫1に収納できない防災用品や防災用品以外の物品などの搬送品が蓋収納部3側の立面14に固定されて搬送される。なお、この台車17により、例えば、災害による負傷者、子供、高齢者などを搬送しても良い。
1 (可動式防災用品)保管庫、2 箱収納部、3 蓋収納部、4 ハンドル、5 転倒防止装置、6 第1収納部、7 第2収納部、8 第3収納部、9 第4収納部、10 車輪、11 防災用品、12 上部側面、13 下部側面、14 立面、15 底面、16 担架、17 台車、18 断熱材、19 保管庫支持部、20 留め金具、21 開閉用取手、22 蝶番、23 ゴム脚,23a 底面ゴム脚,23b 下面ゴム脚、24 防災用品取付け棚、25 防災用品取付け孔、26 補強板、27 手摺、28 ベルト、29 表示プレート、30 車軸、31 車軸取付け具、33 止めボルト、34 締結ボルト、35 転倒防止板、36 転倒防止板収納部、37 転倒防止板収納スリット、38 ベルト固定部。

Claims (9)

  1. 防災用品が内部に収納され、運搬者が一方の側面に設けられたハンドルを把持しながら車輪により移動させ、他方の側面を下方にして縦置きするか、又は車輪が取り付いた底面を下方にして横置きして保管する略直方体の可動式防災用品保管庫において、
    一方の側面側には比較的重量の軽い防災用品を収納する第1の収納部が設けられ、他方の側面側には比較的重量の重い防災用品を収納する第2の収納部が設けられる箱収納部と、
    箱収納部に開閉自在に取り付けられた蓋収納部と、
    第1の収納部側の側面に設けられたハンドルと、
    保管庫自体の重量分布と、第1の収納部及び第2の収納部にそれぞれ収納される防災用品の重量分布と、から算出される保管庫の長手方向の重心位置の近傍の底面に設けられる車輪と、
    を備えることを特徴とする可動式防災用品保管庫。
  2. 請求項1に記載の可動式防災用品保管庫であって、蓋収納部は、一方の側面側において比較的重量の軽い防災用品を収納する第3の収納部と、他方の側面側において比較的重量の重い防災用品を収納する第4の収納部と、から構成され、車輪は、さらに第3の収納部及び第4の収納部にそれぞれ設定された防災用品の重量分布も加算されて算出される保管庫の長手方向の重心位置の近傍の底面に設けられることを特徴とする可動式防災用品保管庫。
  3. 請求項1又は2に記載の可動式防災用品保管庫であって、蓋収納部の立面側は、搬送者を乗せるか又は搬送品を載せる担架又は台車として使用されることを特徴とする可動式防災用品保管庫。
  4. 請求項3に記載の可動式防災用品保管庫であって、蓋収納部の正面側又は背面側には、搬送者又は搬送品を転落から防止する手摺が設けられることを特徴とする可動式防災用品保管庫。
  5. 請求項3又は4に記載の可動式防災用品保管庫であって、蓋収納部の正面側又は背面側には、搬送者又は搬送品を締め付けて転落から防止するベルトが設けられることを特徴とする可動式防災用品保管庫。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の可動式防災用品保管庫であって、第2の収納部側の側面には、一個の締結ボルトにより側面に回転自在に設けられた長方形の転倒防止板と、転倒防止板を収納する転倒防止板収納部とからなる転倒防止装置が設けられることを特徴とする可動式防災用品保管庫。
  7. 請求項6に記載の可動式防災用品保管庫であって、転倒防止装置の転倒防止板は、略直方体の保管庫の側面の四隅に設けられ、保管時には保管庫に対して斜め外側の方向に突出されて保管庫の転倒を防止することを特徴とする可動式防災用品保管庫。
  8. 請求項7に記載の可動式防災用品保管庫であって、箱収納部又は蓋収納部の内面には、防災用品を取り付けて収納するための取付け孔が明けられた防災用品整理棚が設けられ、防災用品整理棚の取付け位置は箱収納部又は蓋収納部の内部で移動自在であることを特徴とする可動式防災用品保管庫。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の可動式防災用品保管庫であって、第1の収納部側の側面に設けられたハンドルは、車輪が取り付いた底面を下方にして保管庫を横置きにして保管する際に車輪と反対側の底面で保管庫を支持する保管庫支持部を兼ねることを特徴とする可動式防災用品保管庫。
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