JP2013180728A - 電気自動車のハーネス配策構造 - Google Patents

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    • B60K2001/0438Arrangement under the floor

Abstract

【課題】相対移動するパワーユニットと充電ポートを接続する複数のハーネス間の干渉を防止して干渉音の発生を防止できる電気自動車のハーネス配策構造を提供すること。
【解決手段】フロントサイドメンバ3及び第1フロントクロスメンバ4Aに弾性支持されるパワーユニット10と、第2フロントクロスメンバ4Bに固定支持される急速充電ポート31(充電ポート)と、を第1ハーネス43a及び第2ハーネス43bにより構成される急速充電ハーネス43により接続した。そして、この第1,第2ハーネス43a,43bを、第2フロントクロスメンバ4Bに固定する第1急速充電ハーネスクリップ51による急速車体側拘束点51aと、第1,第2ハーネス43a,43bを、パワーユニット10に固定する第2急速充電ハーネスクリップ52による急速ユニット側拘束点52aの間において、第1,第2ハーネス43a,43bの互いの長さを揃えた。
【選択図】図7B

Description

本発明は、パワーユニットと充電ポートを充電ハーネスにより接続した電気自動車のハーネス配策構造に関するものである。
従来、走行駆動源としての電動モータに電力供給するバッテリの充電制御を行うコンバータ及び充電器と、充電ポートとをそれぞれ車体に固定すると共に、充電ポートとコンバータを一対の急速充電ハーネスで接続し、充電ポートと充電器を普通充電ハーネスで接続した電気自動車のハーネス配策構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-20622号公報
ところで、従来の電気自動車のハーネス配策構造では、コンバータ及び充電器と充電ポートを共に車体固定としており、コンバータ及び充電器に対して充電ポートが相対移動することはない。そのため、これらを接続する急速充電ハーネスや普通充電ハーネスが振動によって変形することはなく、各充電ハーネスは、車両レイアウトに合わせて自由に配策されていた。
しかしながら、レイアウトを優先して各充電ハーネスの配策を行うと、コンバータと充電ポートの間において、一対の急速充電ハーネスは互いの長さが異なることがあった。このため、コンバータ及び充電器と充電ポートのいずれか一方を車体に対して弾性固定することで、振動によってコンバータ及び充電器と充電ポートが相対的に移動する場合、上記相対移動に合わせて各充電ハーネスが変形すると、一対の急速充電ハーネスが干渉して、干渉音が生じることがあった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、相対移動するパワーユニットと充電ポートを接続する複数のハーネス間の干渉を防止して干渉音の発生を防止できる電気自動車のハーネス配策構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の電気自動車のハーネス配策構造では、パワーユニットと、充電ポートと、充電ハーネスと、第1ハーネスクリップと、第2ハーネスクリップと、を備えている。
前記パワーユニットは、走行駆動源としての電動モータと、前記電動モータを制御すると共に前記電動モータに電力供給するバッテリの充電制御を行う制御機器とを有し、車体に弾性支持される。
前記充電ポートは、前記車体に固定支持される。
前記充電ハーネスは、前記パワーユニットと前記充電ポートを接続すると共に複数のハーネスから構成される。
前記第1ハーネスクリップは、前記複数のハーネスの途中を、ハーネス間隔を維持した状態で前記車体に固定する。
前記第2ハーネスクリップは、前記第1ハーネスクリップと前記パワーユニットの間の前記複数のハーネスの途中を、ハーネス間隔を維持した状態で前記パワーユニットに固定する。
そして、前記第1ハーネスクリップによる車体側拘束点と、前記第2ハーネスクリップによるユニット側拘束点の間において、前記複数のハーネスの互いの長さを揃える。
本発明の電気自動車のハーネス配策構造にあっては、第1ハーネスクリップにより、パワーユニットと充電ポートを接続する充電ハーネスを構成する複数のハーネスの途中を車体に固定する。また、第2ハーネスクリップにより、第1ハーネスクリップとパワーユニットの間の複数のハーネスの途中を、車体に弾性支持されたパワーユニットに固定する。そして、第1ハーネスクリップによる車体側拘束点と、第2ハーネスクリップによるユニット側拘束点の間において、複数のハーネスの互いの長さが揃えられる。
すなわち、第1ハーネスクリップと第2ハーネスクリップの間では、複数のハーネスの長さが拘束点間で同等になる。このため、パワーユニットと充電ポートが相対移動した際、充電ハーネスを構成する各ハーネスの拘束点間の振動状態が同期する。これにより、複数のハーネスが干渉することがなくなり、干渉音の発生を防止することができる。
実施例1のハーネス配策構造が適用された電気自動車の主要構造を示す全体側面図である。 実施例1のハーネス配策構造が適用された電気自動車の前部主要構造を示す概略平面図である。 実施例1のハーネス配策構造が適用された電気自動車の前部主要構造を示す概略側面図である。 実施例1の急速充電ハーネス及び普通充電ハーネスを示す斜視図である。 実施例1の急速充電ハーネスを固定する第1急速充電ハーネスクリップを示す斜視図である。 実施例1の急速充電ハーネスを固定する第2急速充電ハーネスクリップを示す斜視図である。 実施例1の急速充電ハーネスを示す図であり、(a)は側面図を示し、(b)は平面図を示す。 実施例1の急速充電ハーネスを示す図であり、(a)は車両後方から見たときの斜視図を示し、(b)は車両後方から見たときの背面図を示す。 実施例1の急速充電ハーネス及び普通充電ハーネスを示す図であり、(a)は側面図を示し、(b)は平面図を示す。
以下、本発明の電気自動車のハーネス配策構造を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、実施例1の電気自動車のハーネス配策構造における構成を、「電気自動車の基本構成」、「急速充電ハーネスの配策構成」、「普通充電ハーネスの配策構成」に分けて説明する。
[電気自動車の基本構成]
図1は、実施例1のハーネス配索構造が適用された電気自動車の主要構造を示す全体側面図である。図2は、実施例1のハーネス配索構造が適用された電気自動車の前部主要構造を示す概略平面図である。図3は、実施例1のハーネス配索構造が適用された電気自動車の前部主要構造を示す概略側面図である。なお、各図中、矢印Xで示す方向が車両前後方向であり、矢印Yで示す方向が車幅方向であり、矢印Zで示す方向が車両上下方向である。
実施例1の電気自動車1は、図1に示すように、パワーユニット10と、バッテリユニット(バッテリ)20と、充電ポート30と、を備えている。
前記パワーユニット10は、モータ駆動ユニット11と、このモータ駆動ユニット11の上部に一体的に搭載された強電ユニット(制御機器)15とを有し、車体前部に形成されたモータルーム2に配置されている。このとき、前記パワーユニット10は、車両前後方向に延びた一対のフロントサイドメンバ(車体)3,3と、パワーユニット10の後方で一対のフロントサイドメンバ3,3間を連結する第1フロントクロスメンバ(車体)4Aとのそれぞれに、マウント部材5を介して弾性支持される。すなわち、パワーユニット10は、マウント部材5を介して車体(ここでは、一対のフロントサイドメンバ3,3及び第1フロントクロスメンバ4A)に弾性支持される。なお、マウント部材5は、パワーユニット10の下側に配置されたモータ駆動ユニット11に取り付けられる。
前記モータ駆動ユニット11は、電気自動車1の走行駆動源としての電動モータ12と、電動モータ12の回転を減速してディファレンシャルギヤ13aへ伝達する減速機13と、この電動モータ12及び減速機13を内蔵するモータハウジング14と、を有している。ここで、電動モータ12は、走行駆動源として用いる(力行)ほか、発電機としても用いる(回生)。
前記強電ユニット15は、前記モータ駆動ユニット11を制御すると共に前記バッテリユニット20の充電制御を行うものであり、インバータ16と、強電モジュール17と、を有している。
前記インバータ16は、図示しない3相交流ハーネスを介してモータ駆動ユニット11に接続され、直流電流と三相交流電流とを相互に変換するものである。ここでは、前記インバータ16は、電動モータ12の力行時に、強電モジュール17からの直流電流を三相交流電流に変換して電動モータ12に供給し、電動モータ12の回生時に、電動モータ12からの三相交流電流を直流電流に変換して強電モジュール17に供給する。なお、このインバータ16は、インバータハウジング16aに内蔵され、モータ駆動ユニット11の直上に搭載されている。
前記強電モジュール17は、モータ駆動ユニット11に供給する電力やバッテリユニット20に充電する電力の電圧を制御する電圧制御装置であり、DC/DCコンバータ及び充電器を有している。この強電モジュール17は、強電モジュールハウジング17aに内蔵され、インバータ16の直上に搭載されている。そして、この強電モジュール17は、充放電ハーネス41を介してバッテリユニット20に接続され、充電ハーネス42を介して充電ポート30に接続され、図示しない強電ハーネスを介してインバータ16に接続されている。
そして、前記DC/DCコンバータは、図示しない外部の急速充電電源からの急速充電電圧を充電電圧に変換してバッテリユニット20に充電する。さらにこのDC/DCコンバータは、電動モータ12の力行時に、バッテリユニット20からの充電電圧を駆動電圧に変換してインバータ16に供給し、電動モータ12の回生時に、インバータ16からの発電電圧を充電電圧に変換してバッテリユニット20に充電する。
また、前記充電器は、図示しない外部の普通充電電源からの普通充電電圧を充電電圧に変換してバッテリユニット20に充電する。
前記バッテリユニット20は、充電ポート30を介して供給される電力や電動モータ12で回生発電された電力を蓄えると共に、電動モータ12を駆動するために蓄えた電力を供給する。前記バッテリユニット20は、二次電池からなる多数のバッテリモジュール、このバッテリモジュールの充放電等を制御する制御回路、冷却装置等と、これらを内蔵するバッテリハウジング21と、を備えている。このバッテリハウジング21の前端部中央部分には、充放電ハーネス41を接続する充放電端子21aが形成されている。また、二次電池としては、リチウムイオン電池や充放電可能なニッカド電池、ニッケル水素電池等を用いる。
そして、このバッテリユニット20は、モータルーム2の後方に位置する車体フロア6の下側に配置されている。なお、モータルーム2と車体フロア6の間にはダッシュパネル7が起立し、車体フロア6は、このダッシュパネル7によってモータルーム2から区画された車室8の床面を構成している。
前記充電ポート30は、図示しない外部電源を接触接続することで、バッテリユニット20に充電する外部電力を入力する受電部であり、急速充電ポート31と、普通充電ポート32と、を備えている。また、この充電ポート30は、充電ポートブラケット33を介して、モータルーム2の前部の車幅方向ほぼ中央位置であって、フロントバンパ9の上方に保持される。つまり、この充電ポート30は、パワーユニット10の前方に配置される。
そして、前記充電ポートブラケット33は、脚部33aと、ポートハウジング33bと、クリップ固定部33cと、を有している。前記脚部33aは、パワーユニット10の前方で一対のフロントサイドメンバ3,3間を連結する第2フロントクロスメンバ(車体)4Bに下端部が固定され、上方に延在する。前記ポートハウジング33bは、脚部33aの上部に固定されて、充電ポート30を保持する。前記クリップ固定部33cは、ポートハウジング33b近傍で、充電ポート30に接続された充電ハーネス42を固定支持する。すなわち、充電ポート30は、充電ポートブラケット33を介して車体(ここでは、第2フロントクロスメンバ4B)に固定支持される。
前記急速充電ポート31は、高圧直流電源である急速充電器が接続されるものであり、高電圧の電流が流れる充電ハーネス42である急速充電ハーネス43を介して強電モジュール17に接続されている。
前記普通充電ポート32は、家庭用の100〜200ボルト程度の低圧交流電源が接続されるものであり、急速充電ハーネス43を流れる電流よりも低電圧の電流が流れる充電ハーネス42である普通充電ハーネス44を介して強電モジュール17に接続されている。
[急速充電ハーネスの配策構成]
図4は、実施例1の急速充電ハーネス及び普通充電ハーネスを示す斜視図である。図5は、実施例1の急速充電ハーネスを固定する第1急速充電ハーネスクリップを示す斜視図である。図6は、実施例1の急速充電ハーネスを固定する第2急速充電ハーネスクリップを示す斜視図である。図7Aは、実施例1の急速充電ハーネスを示す図であり、(a)は側面図を示し、(b)は平面図を示す。図7Bは、実施例1の急速充電ハーネスを示す図であり、(a)は車両後方から見たときの斜視図を示し、(b)は車両後方から見たときの背面図を示す。なお、各図中、矢印Xで示す方向が車両前後方向であり、矢印Yで示す方向が車幅方向であり、矢印Zで示す方向が車両上下方向である。
前記急速充電ハーネス43は、一対のハーネス(第1ハーネス43a、第2ハーネス43b)にて構成され、一端が急速充電ポート31に接続され、他端に設けられた強電コネクタ18aが強電モジュール17の急速充電ハーネス接続端子17bに接続される。ここで、第1ハーネス43a及び第2ハーネス43bは、比較的高電圧の電流が流れるため、普通充電ハーネス44よりもハーネス径が大きく、自重ではほとんど変形しない剛性を有している。また、ここでは、第1,第2ハーネス43a,43bを屈曲する際の最小曲率半径をR120〜R130程度とする。
そして、この急速充電ハーネス43は、急速充電ポート31近傍の途中位置が、第1急速充電ハーネスクリップ(第1ハーネスクリップ)51を介して、充電ポートブラケット33のクリップ固定部33cに固定される。また、第1急速充電ハーネスクリップ51と強電モジュール17の間の急速充電ハーネス43の途中位置が、第2急速充電ハーネスクリップ(第2ハーネスクリップ)52を介して、パワーユニット10の強電モジュール17に固定される。なお、この第2急速充電ハーネスクリップ52は、インバータハウジング16aの車両側方に臨む側面16bに設けられたクリップブラケット16cに取り付けられる。
前記第1急速充電ハーネスクリップ51は、図5に示すように、急速充電ハーネス43の一部を長さ方向に所定の拘束幅を持って拘束するものである。急速充電ハーネス43のうち、第1急速充電ハーネスクリップ51に拘束された部分は、第1ハーネス43aと第2ハーネス43bの間のハーネス間隔を維持した状態で、車両上下方向に対して水平方向に拘束される。
前記第2急速充電ハーネスクリップ52は、図6に示すように、急速充電ハーネス43の一部を長さ方向に所定の拘束幅を持って拘束するものである。急速充電ハーネス43のうち、第2急速充電ハーネスクリップ52に拘束された部分は、第1ハーネス43aと第2ハーネス43bの間のハーネス間隔を維持した状態で、車両上下方向に対して水平方向に拘束される。
そして、第2急速充電ハーネスクリップ52は、第1急速充電ハーネスクリップ51の高さ位置よりも、低い位置に設けられている。つまり、第1急速充電ハーネスクリップ51は、急速充電ポート31とほぼ同じ高さ位置に設けられている。一方、第2急速充電ハーネスクリップ52は、急速充電ポート31よりも低い、パワーユニット10のモータ駆動ユニット11と強電ユニット15との境界部分とほぼ同じ高さ位置に設けられている。このため、第1急速充電ハーネスクリップ51の高さと第2急速充電ハーネスクリップ52の高さは異なっており、第1急速充電ハーネスクリップ51の高さ位置を基準としたとき、第2急速充電ハーネスクリップ52は、第1急速充電ハーネスクリップ51の高さ位置よりもパワーユニット10の下部を弾性支持するマウント部材5側にオフセットする(図3参照)。
さらに、第1急速充電ハーネスクリップ51は、急速充電ポート31の直後の車幅方向ほぼ中央位置に配置されている。これに対し、第2急速充電ハーネスクリップ52は、パワーユニット10の側面(ここでは、インバータハウジング16aの車両側方に臨む側面16b)に設けられており、第1急速充電ハーネスクリップ51よりも車幅方向外側にオフセットする。つまり、第1急速充電ハーネスクリップ51の車幅方向の位置と第2急速充電ハーネスクリップ52の車幅方向の位置は異なっている。
一方、前記急速充電ハーネス43は、第1急速充電ハーネスクリップ51による急速車体側拘束点51aと第2急速充電ハーネスクリップ52による急速ユニット側拘束点52aの間において、パワーユニット10が静止しているときの急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aの間の間隔寸法(急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52a同士を直線で結んだときの直線長さ、以下「拘束点間距離」という)よりも、長い長さ(余裕長)を有している。
すなわち、前記急速充電ハーネス43は、急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aの間に、車両上下方向に湾曲した二箇所のR部が形成される(図7A(a)においてRで示す)。さらに、この二箇所のR部の間の各ハーネス43a,43bが車幅方向に傾斜し、R部が車幅方向にも湾曲する(図7A(b)参照)。
なお、このときの急速充電ハーネス43の余裕長は、少なくともマウント部材5の振動可能寸法よりも長くする。
さらに、前記急速充電ハーネス43は、急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aの間において、第1ハーネス43aと第2ハーネス43bの互いの長さが揃えられている。つまり、急速車体側拘束点51aから急速ユニット側拘束点52aまでの第1ハーネス43aの長さと、急速車体側拘束点51aから急速ユニット側拘束点52aまでの第2ハーネス43bの長さは等しい。
また、前記急速充電ハーネス43は、急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aの間において、第1ハーネス43aと第2ハーネス43bが平行に配策され、互いのハーネス間隔が一定にされている。
なお、「急速車体側拘束点」とは、第1急速充電ハーネスクリップ51によって拘束された急速充電ハーネス43の一部分のうち、パワーユニット10側の端部である。また、「急速ユニット側拘束点」とは、第2急速充電ハーネスクリップ52によって拘束された急速充電ハーネス43の一部分のうち、充電ポート30側の端部である。
[普通充電ハーネスの配策構成]
図8は、実施例1の急速充電ハーネス及び普通充電ハーネスを示す図であり、(a)は側面図を示し、(b)は平面図を示す。なお、各図中、矢印Xで示す方向が車両前後方向であり、矢印Yで示す方向が車幅方向であり、矢印Zで示す方向が車両上下方向である。
前記普通充電ハーネス44は、図示しない一対のハーネスを緩衝部材で覆うことで一本にまとめて構成され、一端が普通充電ポート32に接続され、他端18bが強電モジュール17の普通充電ハーネス接続端子(図示せず)に接続される。ここで、普通充電ハーネス44は、比較的低電圧の電流が流れるため、急速充電ハーネス43よりもハーネス径が小さく、自重により変形可能な剛性となっている。また、この普通充電ハーネス44は、急速充電ハーネス43の車幅方向外側に配策される。
そして、この普通充電ハーネス44の途中は、第1普通充電ハーネスクリップ53を介して、充電ポートブラケット33のクリップ固定部33cに固定される。また、第1普通充電ハーネスクリップ53と強電モジュール17の間の普通充電ハーネス44の途中は、第2普通充電ハーネスクリップ54を介して、パワーユニット10の強電モジュール17に固定される。なお、第2普通充電ハーネスクリップ54は、クリップブラケット16cに取り付けられる。
前記第1普通充電ハーネスクリップ53は、第1急速充電ハーネスクリップ51の側方で、普通充電ハーネス44の一部を長さ方向に所定の拘束幅を持って拘束するものである。普通充電ハーネス44のうち、第1普通充電ハーネスクリップ53に拘束された部分は、車両上下方向に対して水平方向に拘束される。また、この第1普通充電ハーネスクリップ53による普通車体側拘束点53aは、第1急速充電ハーネスクリップ51による急速車体側拘束点51aと、図8(b)において破線αで示すように、車両前後方向の位置が一致すると共に、図8(a)において破線βで示すように、車両上下方向の位置が一致する。
なお、「普通車体側拘束点」とは、第1普通充電ハーネスクリップ53によって拘束された普通充電ハーネス44の一部分のうち、パワーユニット10側の端部である。
前記第2普通充電ハーネスクリップ54は、第2急速充電ハーネスクリップ52の側方で、普通充電ハーネス44の一部を長さ方向に所定の拘束幅を持って拘束するものである。普通充電ハーネス44のうち、第2普通充電ハーネスクリップ54に拘束された部分は、車両上下方向に対して、この第2普通充電ハーネスクリップ54による普通ユニット側拘束点54aが車両前方に向いて、斜めに傾いた状態に拘束される。つまり、第2普通充電ハーネスクリップ54は、普通充電ハーネス44が前方に傾斜するように拘束する。また、この第2普通充電ハーネスクリップ54による普通ユニット側拘束点54aは、第2急速充電ハーネスクリップ52による急速ユニット側拘束点52aよりも、車両前方に位置すると共に、車両上方に位置する。
つまり、急速ユニット側拘束点52aと普通ユニット側拘束点54aとの間には、図8(b)においてΔWで示す距離(隙間)が車両前後方向に生じる。また、この急速ユニット側拘束点52aと普通ユニット側拘束点54aとの間には、図8(a)においてΔHで示す距離(隙間)が車両上下方向に生じる。
これにより、普通車体側拘束点53aと普通ユニット側拘束点54aの間の普通充電ハーネス44の長さは、急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aの間の急速充電ハーネス43の長さよりも短くなる。
なお、「普通ユニット側拘束点」とは、第2普通充電ハーネスクリップ54によって拘束された普通充電ハーネス44の一部分のうち、充電ポート30側の端部である。
次に、作用を説明する。
まず、「パワーユニットと充電ポートの支持構造とその課題」を説明し、次に、実施例1の電気自動車のハーネス配策構造における作用を、「ハーネス干渉防止作用」、「振動吸収作用」に分けて説明する。
[パワーユニットと充電ポートの支持構造とその課題]
実施例1の電気自動車1において、充電ポート30の急速充電ポート31は、急速充電器が適宜接続されるものである。そのため、この急速充電ポート31は、車体に対して位置を固定する必要があり、充電ポートブラケット33を介して車体に固定支持される。
一方、電動モータ12は、駆動時のロータ回転により振動する。ここで、この電動モータ12は、モータ駆動ユニット11のモータハウジング14に内蔵されているが、モータハウジング14の上部には、強電ユニット15が一体的に搭載されている。そのため、電動モータ12が振動すると、モータ駆動ユニット11だけでなく、強電ユニット15も同様に振動し、パワーユニット10の全体が一体となって振動する。そして、パワーユニット10の振動が車体に伝達されることを防止するため、パワーユニット10はマウント部材5を介して車体に弾性支持される。
これにより、パワーユニット10の振動時、マウント部材5によって振動が吸収されて車体には伝達されず、急速充電ポート31が振動することはない。すなわち、パワーユニット10が振動すると、パワーユニット10と急速充電ポート31とが相対的に移動することになり、パワーユニット10と急速充電ポート31の間隔が広がったり狭まったりする。
これに対し、パワーユニット10と急速充電ポート31とは、一対のハーネス(第1ハーネス43a,第2ハーネス43b)から構成された急速充電ハーネス43により接続されている。そして、この急速充電ハーネス43の途中が、第1急速充電ハーネスクリップ51によりハーネス間隔を維持した状態で車体に固定され、第2急速充電ハーネスクリップ52によりハーネス間隔を維持した状態でパワーユニット10に固定されている。さらに、第1急速充電ハーネスクリップ51と第2急速充電ハーネスクリップ52との間の急速充電ハーネス43を撓ませることで、パワーユニット10と急速充電ポート31の相対移動時のハーネス変形を可能にし、この相対移動を許容している。
ここで、第1急速充電ハーネスクリップ51による急速車体側拘束点51aと、第2急速充電ハーネスクリップ52による急速ユニット側拘束点52aとの間において、急速充電ハーネス43を構成する第1ハーネス43aと第2ハーネス43bの長さが異なると、パワーユニット10の振動に応じたハーネス変形状態が各ハーネス43a,43bで異なるものとなる。
そのため、第1ハーネス43aと第2ハーネス43bが振動に応じて変形したときに、互いに干渉して干渉音が発生してしまうという問題があった。
[ハーネス干渉防止作用]
実施例1の電気自動車1において、車両発進動作や車両停止動作等で車体が大きく揺れた際、車体に対して弾性支持されたパワーユニット10は振動し、車両の前後方向、幅方向(左右方向)、上下方向のすべての方向に揺れ動く。
このため、車体に固定された第1急速充電ハーネスクリップ51による急速車体側拘束点51aと、パワーユニット10に固定された第2急速充電ハーネスクリップ52による急速ユニット側拘束点52aとの間の間隔寸法は、パワーユニット10が静止しているときと比べて、振動方向に相対的に広がったり狭まったりする。
これに対し、実施例1では、急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aの間の急速充電ハーネス43を撓ませている。これにより、パワーユニット10が振動したとき、急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aとの間の間隔寸法の変動に合わせて、急速充電ハーネス43の第1ハーネス43aと第2ハーネス43bがそれぞれ変形する。
このとき、実施例1では、急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aの間において、急速充電ハーネス43の第1ハーネス43aと第2ハーネス43bの互いの長さが揃えられている。つまり、第1ハーネス43aの拘束点間距離と、第2ハーネス43bの拘束点間距離は同じ長さとなる。また、この第1,第2ハーネス43a,43bは、第2急速充電ハーネスクリップ52により共にパワーユニット10に固定されている。
このため、パワーユニット10が振動したとき、第1,第2ハーネス43a,43bは、それぞれ急速ユニット側拘束点52aが振動するが、このときの入力振動は同じとなる。
一方、第1,第2ハーネス43a,43bのそれぞれの拘束点間距離が同じであるため、各ハーネスの振動が同期し、第1,第2ハーネス43a,43bのそれぞれの振動状態が同じとなる。
これにより、第1,第2ハーネス43a,43bは同じ方向に振動することなり、互いの干渉が発生することがなくなる。すなわち、第1,第2ハーネス43a,43bの途中の2箇所を、ハーネス間隔を維持した状態でそれぞれ共に固定し、この拘束点間の距離を同じ長さとすることで、振動入力時の各ハーネス43a,43bの振動を同期させることができ、変形状態を同じにして互いに干渉することが防止できる。そして、干渉が防止されるため、干渉音が発生することもなくなる。
特に、実施例1のハーネス配策構造では、第1,第2急速充電ハーネスクリップ51,52のそれぞれにおいて、第1ハーネス43aと第2ハーネス43bのハーネス間隔が維持されている。このため、第1,第2ハーネス43a,43bは、それぞれ急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aにおいて、強制的にハーネス間隔が維持される。これにより、パワーユニット10と急速充電ポート31とが相対移動しても、急速車体側拘束点51a及び急速ユニット側拘束点52aではハーネス間隔が維持される。この結果、第1ハーネス43aと第2ハーネス43bの干渉をさらに発生しにくくすることができる。
さらに、実施例1では、急速充電ハーネス43の第1ハーネス43aと第2ハーネス43bは、急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aの間において、平行に配策されている。つまり、第1,第2ハーネス43a,43bは、各拘束点51a,52aの間の自由部分においても互いの間隔を一定に維持したまま配策されることとなる。
そのため、パワーユニット10が振動した際に変形する部分においても、ハーネス間隔が変動しにくく、ハーネス干渉をさらに防止することができる。
[振動吸収作用]
実施例1のハーネス配策構造において、第1急速充電ハーネスクリップ51を急速充電ポート31とほぼ同じ高さ位置に設け、第2急速充電ハーネスクリップ52を急速充電ポート31よりも低い位置に設けている。つまり、第1急速充電ハーネスクリップ51と第2急速充電ハーネスクリップ52との高さを異ならせている。
これにより、第1急速充電ハーネスクリップ51と第2急速充電ハーネスクリップ52との車両上下方向及び前後方向の距離を十分に確保することができ、急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aとの間の車両上下方向及び前後方向の間隔寸法を長くすることができる。
このため、急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aとの間の急速充電ハーネス43を車両上下方向及び前後方向に十分に撓ませることができる。この結果、パワーユニット10と急速充電ポート31が相対移動したときに、これに合わせて急速充電ハーネス43を十分に変形させることができて、車両上下方向及び前後方向の振動を吸収し、ハーネス損傷の発生を防止することができる。
さらに、実施例1のハーネス配策構造では、第1急速充電ハーネスクリップ51を急速充電ポート31の直後の車幅方向ほぼ中央位置に配置し、第2急速充電ハーネスクリップ52をパワーユニット10の側面に設けている。これにより、第1急速充電ハーネスクリップ51の車幅方向の位置と第2急速充電ハーネスクリップ52の車幅方向の位置が異なっている。
そのため、車幅方向においても急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aとを離間させることができ、急速車体側拘束点51aと急速ユニット側拘束点52aとの間の急速充電ハーネス43を車幅方向に十分に撓ませることができる。この結果、パワーユニット10と急速充電ポート31が相対移動したときに、これに合わせて急速充電ハーネス43を十分に変形させることができて、車幅方向の振動を吸収し、ハーネス損傷の発生を防止することができる。
そして、実施例1のハーネス配策構造では、第1急速充電ハーネスクリップ51は、急速充電ハーネス43を構成する第1ハーネス43a及び第2ハーネス43bを、共に水平方向に拘束する。一方、第2急速充電ハーネスクリップ52は、急速充電ハーネス43を構成する第1ハーネス43a及び第2ハーネス43bを、共に水平方向に拘束する。
これにより、パワーユニット10と急速充電ポート31の間において、急速充電ハーネス43を構成する第1,第2ハーネス43a,43bは、長さ方向の2箇所で水平方向に拘束される。
そのため、パワーユニット10が振動するときの振動量が最も大きい車両前後方向の振動シーンに対応したハーネス配策構造とすることができ、ハーネス損傷を効果的に抑制することができる。
すなわち、実施例1の電気自動車1において、例えば加速しながらの縁石乗り越え時や、縁石乗り越え後の急ブレーキ等において車体が大きく振動し、このときに発生するパワーユニット10の車両前後方向の振動量が最も大きくなることが分かっている。
第1,第2ハーネス43a,43bを水平方向に拘束することで、各ハーネス延在方向を車両前後方向に一致させることができ、振動量が最も大きくなる場合の振動方向とハーネス延在方向とが一致する。このため、パワーユニット10の振動時、第1,第2ハーネス43a,43bの拘束部分に剪断荷重が作用することを防止でき、各ハーネス43a,43bに無理な荷重がかかることがない。これにより、さらに効果的に振動を吸収して、ハーネス損傷を防止することができる。
なお、実施例1において、本発明のハーネス配策構造は、比較的高電圧の電流が流れる急速充電ハーネス43に適用している。ここで、急速充電ハーネス43を構成する第1,第2ハーネス43a,43bは、比較的低電圧の電圧が流れる普通充電ハーネス44と比べて、それぞれハーネス径が大きく変形しにくいという特性を有している。そのため、この第1,第2ハーネス43a,43bが干渉した場合には、比較的大きな干渉音が発生してしまうが、本発明のハーネス配策構造を適用することで、大きな干渉音の発生を防止することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の電気自動車のハーネス配策構造にあっては、下記に挙げる効果を得ることができる。
(1) 走行駆動源としての電動モータ12と、前記電動モータ12を制御すると共に前記電動モータ12に電力供給するバッテリユニット20(バッテリ)の充電制御を行う強電ユニット15(制御機器)とを有し、フロントサイドメンバ3,第1フロントクロスメンバ4A(車体)に弾性支持されるパワーユニット10と、
第2フロントクロスメンバ4B(車体)に固定支持される急速充電ポート31(充電ポート)と、
前記パワーユニット10と前記急速充電ポート31を接続する一対のハーネス(第1ハーネス43a,第2ハーネス43b)から構成される急速充電ハーネス43(充電ハーネス)と、
前記一対のハーネス(第1ハーネス43a,第2ハーネス43b)の途中を、ハーネス間隔を維持した状態で、前記第2フロントクロスメンバ4Bに固定する第1急速充電ハーネスクリップ51(第1ハーネスクリップ)と、
前記第1急速充電ハーネスクリップ51と前記パワーユニット10の間の前記一対のハーネス(第1ハーネス43a,第2ハーネス43b)の途中を、ハーネス間隔を維持した状態で、前記パワーユニット10に固定する第2急速充電ハーネスクリップ52(第2ハーネスクリップ)と、
を備え、
前記第1急速充電ハーネスクリップ51による急速車体側拘束点(車体側拘束点)51aと、前記第2急速充電ハーネスクリップ52による急速ユニット側拘束点(ユニット側拘束点)52aの間において、前記一対のハーネス(第1ハーネス43a,第2ハーネス43b)の互いの長さを揃える構成とした。
このため、相対移動するパワーユニット10と急速充電ポート31を接続する一対のハーネス(第1ハーネス43a,第2ハーネス43b)間の干渉を防止して、干渉音の発生を防止することができる。
(2) 前記第1急速充電ハーネスクリップ51及び前記第2急速充電ハーネスクリップ52は、前記一対のハーネス(第1ハーネス43a,第2ハーネス43b)を水平方向に拘束する構成とした。
このため、パワーユニット10が最も大きく振動したときに、ハーネス損傷を効果的に防止すると共に、ハーネス干渉も防止することができる。
(3) 前記一対のハーネス(第1ハーネス43a,第2ハーネス43b)は、前記急速車体側拘束点51aと前記急速ユニット側拘束点52aの間において、平行に配策する構成とした。
このため、パワーユニット10の振動時に、一対のハーネス43a,43b同士が干渉することをさらに効果的に防止できる。
(4) 前記第1急速充電ハーネスクリップ51の高さ位置と、前記第2急速充電ハーネスクリップ52の高さ位置とを異ならせる構成とした。
このため、車両上下方向及び前後方向の拘束点間距離を確保することができ、車両上下方向及び前後方向の振動を吸収し、ハーネス損傷の発生を防止することができる。
(5) 前記第1急速充電ハーネスクリップ51の車幅方向の位置と、前記第2急速充電ハーネスクリップ52の車幅方向の位置とを異ならせる構成とした。
このため、車幅方向の拘束点間距離を確保することができ、車幅方向の振動を吸収し、ハーネス損傷の発生を防止することができる。
(6) 前記第1急速充電ハーネスクリップ51の高さ位置と、前記第2急速充電ハーネスクリップ52の高さ位置とを異ならせると共に、前記第1急速充電ハーネスクリップ51の車幅方向の位置と、前記第2急速充電ハーネスクリップ52の車幅方向の位置とを異ならせる構成とした。
このため、拘束点間距離を十分に確保することができ、車両上下方向、車両前後方向、車幅方向のすべての方向の振動を十分に吸収し、ハーネス損傷の発生を防止することができる。
(7) 充電ハーネスとして、比較的高電圧の電流が流れる急速充電ハーネス43とする構成とした。
このため、急速充電ハーネス43の方が、比較的低電圧の電圧が流れる普通充電ハーネス44と比べて、ハーネス径が大きく変形にしくという特性を有することで、ハーネス振動を十分に抑制し、大きな干渉音の発生を防止する効果が高くなる。
以上、本発明の電気自動車のハーネス配策構造を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
上記実施例1では、充電ハーネスとして、比較的高電圧の電流が流れる急速充電ハーネス43としたが、比較的低電圧の電圧が流れる普通充電ハーネス44を複数のハーネスによって構成し、第1普通充電ハーネスクリップ53による普通車体側拘束点53aと、第2普通充電ハーネスクリップ54による普通ユニット側拘束点54aとの間の普通充電ハーネス44における複数のハーネス長を同じ長さにしてもよい。
この場合のように、普通充電ハーネス44であっても、複数のハーネスの振動状態を同期させることができ、ハーネス干渉を防止して干渉音の発生を防止することができる。
さらに、実施例1のハーネス配策構造では、充電ポート30をパワーユニット10の前方に配置した構成としたが、例えば、充電ポート30をパワーユニット10の後方に配置した構成であってもよい。要するに、本発明のハーネス配策構造は、車体に対し弾性支持したパワーユニットと車体に対し固定支持した充電ポートとを、充電ハーネスで接続した電気自動車であれば適用することができる。
1 電気自動車
3 フロントサイドメンバ(車体)
4A 第1フロントクロスメンバ(車体)
4B 第2フロントクロスメンバ(車体)
5 マウント部材
10 パワーユニット
12 電動モータ
15 強電ユニット(制御機器)
16 インバータ
17 強電モジュール
20 バッテリユニット(バッテリ)
30 充電ポート
31 急速充電ポート
32 普通充電ポート
33 充電ポートブラケット
41 充放電ハーネス
42 充電ハーネス
43 急速充電ハーネス
44 普通充電ハーネス
51 第1急速充電ハーネスクリップ(第1ハーネスクリップ)
51a 急速車体側拘束点(車体側拘束点)
52 第2急速充電ハーネスクリップ(第2ハーネスクリップ)
52a 急速ユニット側拘束点(ユニット側拘束点)
53 第1普通充電ハーネスクリップ
53a 普通車体側拘束点
54 第2普通充電ハーネスクリップ
54a 普通ユニット側拘束点

Claims (7)

  1. 走行駆動源としての電動モータと、前記電動モータを制御すると共に前記電動モータに電力供給するバッテリの充電制御を行う制御機器とを有し、車体に弾性支持されるパワーユニットと、
    前記車体に固定支持される充電ポートと、
    前記パワーユニットと前記充電ポートを接続する複数のハーネスから構成される充電ハーネスと、
    前記複数のハーネスの途中を、ハーネス間隔を維持した状態で前記車体に固定する第1ハーネスクリップと、
    前記第1ハーネスクリップと前記パワーユニットの間の前記複数のハーネスの途中を、ハーネス間隔を維持した状態で前記パワーユニットに固定する第2ハーネスクリップと、
    を備え、
    前記第1ハーネスクリップによる車体側拘束点と、前記第2ハーネスクリップによるユニット側拘束点の間において、前記複数のハーネスの互いの長さを揃えることを特徴とする電気自動車のハーネス配策構造。
  2. 請求項1に記載された電気自動車のハーネス配策構造において、
    前記第1ハーネスクリップ及び前記第2ハーネスクリップは、前記複数のハーネスを水平方向に拘束する
    ことを特徴とする電気自動車のハーネス配策構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された電気自動車のハーネス配策構造において、
    前記複数のハーネスは、前記車体側拘束点と前記ユニット側拘束点の間において、平行に配策する
    ことを特徴とする電気自動車のハーネス配策構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された電気自動車のハーネス配策構造において、
    前記第1ハーネスクリップの高さ位置と、前記第2ハーネスクリップの高さ位置とを異ならせる
    ことを特徴とする電気自動車のハーネス配策構造。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された電気自動車のハーネス配策構造において、
    前記第1ハーネスクリップの車幅方向の位置と、前記第2ハーネスクリップの車幅方向の位置とを異ならせる
    ことを特徴とする電気自動車のハーネス配策構造。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された電気自動車のハーネス配策構造において、
    前記第1ハーネスクリップの高さ位置と、前記第2ハーネスクリップの高さ位置とを異ならせると共に、前記第1ハーネスクリップの車幅方向の位置と、前記第2ハーネスクリップの車幅方向の位置とを異ならせる
    ことを特徴とする電気自動車のハーネス配策構造。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載された電気自動車のハーネス配策構造において、
    前記充電ハーネスは、高電圧の電流が流れる急速充電ハーネスとする
    ことを特徴とする電気自動車のハーネス配策構造。
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