JP2013178118A - 温度検出器 - Google Patents

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航一 加藤
Koichi Takaku
晃一 高久
Taneaki Miura
種昭 三浦
Hiroyasu Ozaki
浩靖 尾崎
Morito Asano
護人 朝野
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Abstract

【課題】装置構成に要する費用が嵩むことを防止しつつ、各種の故障検知を的確かつ容易に行なう。
【解決手段】温度検出回路10aの第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12は、同一の電気抵抗の特性(正特性または負特性)を有し、かつ同一の出力電圧特性(つまり、各温度センサ11,12の温度に応じた電気抵抗が同一である特性)を有している。第1および第2プルアップ抵抗13,14の各抵抗値Ra,Rbは、温度検出回路10aの正常時における各温度センサ11,12の出力電圧差(|V1−V2|)を、検出温度範囲の全域において、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値よりも大きくするような値に設定されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、温度検出器に関する。
これまで、信頼性を高めた温度検知の手段として、例えば、温度の上昇に対して抵抗が増大するPTC(positive temperature coefficient) サーミスタと温度の上昇に対して抵抗が減少するNTC(negative temperature coefficient) サーミスタとを直列に接続して、PTCサーミスタを温度過昇防止の機器保護用として機能させ、NTCサーミスタを制御用温度検知素子として機能させる複合温度検知器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−145809号公報
ところで、上記従来技術に係る複合温度検知器によれば、温度特性が異なる2つのサーミスタ(つまり正特性のサーミスタおよび負特性のサーミスタ)を組み合わせていることから、例えば温度に応じて変化する2つのサーミスタの出力電圧差を検出して状態判定等に利用する場合には、出力電圧差がゼロまたはゼロに近い値になる温度(つまり互いの出力電圧が一致または近い値になる温度)領域が発生し、出力電圧差の検出が困難となる場合が生じる。
しかも、2つの異なる種類のサーミスタを組み合わせていることから、サーミスタの管理に要する手間および費用が嵩むという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、装置構成に要する費用が嵩むことを防止しつつ、各種の故障検知を的確かつ容易に行なうことが可能な温度検出器を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の請求項1に係る温度検出器は、温度上昇に伴い電気抵抗が増大傾向に変化する特性を有する複数の温度センサ(例えば、実施の形態での第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12)のみ、または温度上昇に伴い電気抵抗が減少傾向に変化する特性を有する複数の温度センサ(例えば、実施の形態での第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12)のみ、を具備する温度検出回路(例えば、実施の形態での温度検出回路10a)を備える温度検出器であって、検出温度範囲全域において、各温度での前記複数の温度センサ間の出力電圧差は、当該各温度での前記複数の温度センサの出力誤差の加算値よりも大きくなるように設定されている。
さらに、本発明の請求項2に係る温度検出器では、前記温度検出回路はプルアップ抵抗(例えば、実施の形態での第1プルアップ抵抗13および第2プルアップ抵抗14)を備え、前記複数の温度センサ間の出力電圧差は、前記プルアップ抵抗の抵抗値によって、検出温度範囲の全域において、前記複数の温度センサの出力誤差の加算値よりも大きくなるように設定されている。
本発明の請求項1に係る温度検出器によれば、複数の温度センサの検出温度範囲の全域において、複数の温度センサ間の出力電圧差を適切に検出することができ、この出力電圧差に基づいて、温度検出回路の異常、例えば温度センサのオフセット異常と、温度センサのゲイン異常と、断線と、短絡となどの発生有無を的確に検知することができる。
すなわち、温度検出回路の正常時には、複数の温度センサは出力誤差の加算値の範囲内において温度の検出結果が等しいとみなせることに対して、温度検出回路の異常時には、複数の温度センサは、出力電圧差に応じて、出力誤差の加算値の範囲を超えて温度の検出結果が相違することになり、温度検出回路の異常の発生有無を容易かつ的確に検知することができる。
しかも、電気抵抗の特性(正特性または負特性)が等しい温度センサのみによって温度検出回路を構成していることから、複数の温度センサの管理に要する手間および費用が嵩むことを防止することができる。
本発明の請求項2に係る温度検出器によれば、複数の温度センサ間の出力電圧差を、検出温度範囲の全域において、複数の温度センサの出力誤差の加算値よりも大きくなるように設定するためには、例えば、複数の温度センサの出力電圧特性(つまり、温度に応じた出力電圧の特性)を相違させたり、複数の温度センサに対して設けられた複数のプルアップ抵抗の抵抗値を相違させればよい。
特に、複数の温度センサの出力電圧特性(つまり、温度に応じた出力電圧の特性)を同一としつつ、複数の温度センサに対して設けられた複数のプルアップ抵抗の抵抗値を相違させる場合には、複数の温度センサの電気抵抗の特性(正特性または負特性)に加えて出力電圧特性を同一とすることから、複数の温度センサの管理に要する手間および費用を、より一層、削減することができる。
本発明の実施の形態に係る温度検出器を備えるガス供給システムの構成図である。 本発明の実施の形態に係る温度検出器の温度検出回路の構成図である。 本発明の実施の形態に係る温度検出器の第1温度センサおよび第2温度センサの出力電圧特性の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る温度検出器において温度センサのオフセット異常が発生した場合の検出温度範囲における出力電圧差の変化の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る温度検出器において温度センサのゲイン異常が発生した場合の検出温度範囲における出力電圧差の変化の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る温度検出器の温度検出回路において発生した断線の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る温度検出器の温度検出回路において発生した短絡の例および短絡時の等価回路の例を示す図である。 本発明の実施の形態の実施例および比較例に係る温度検出器の温度検出回路の検出温度範囲における出力電圧差の変化の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る温度検出器の温度検出回路の検出温度範囲における出力電圧差の変化の例を示す図である。 本発明の実施の形態の第1変形例に係る温度検出器の温度検出回路の検出温度範囲における出力電圧差の変化の例を示す図である。 本発明の実施の形態の第2変形例に係る温度検出器の温度検出回路の検出温度範囲における出力電圧差の変化の例を示す図である。 本発明の実施の形態の参考例に係る温度検出器において温度センサのオフセット異常が発生した場合の検出温度範囲における出力電圧差の変化の一例を示す図である。 本発明の実施の形態の参考例に係る温度検出器において温度センサのゲイン異常が発生した場合の検出温度範囲における出力電圧差の変化の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る温度検出器について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による温度検出器10は、例えば図1に示すガス供給システム1に備えられており、このガス供給システム1は、例えば、燃料電池スタック2に供給する反応ガスを貯留する高圧のガスタンク3と、ガスタンク3に設けられた主止弁4と、主止弁4に接続された1次減圧弁5と、1次減圧弁5と燃料電池スタック2との間に接続された中圧デバイス6と、主止弁4と1次減圧弁5とを接続する流路に設けられた高圧センサ(P1)7と、1次減圧弁5と中圧デバイス6とを接続する流路に設けられた中圧センサ(P2)8と、を備えて構成されている。
そして、温度検出器10は、ガスタンク3内のガス温度を検出する2つの第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12を具備する温度検出回路10aおよび処理部10bを備えている。
温度検出回路10aは、例えば図2に示すように、電源電圧Vccが印加される正極端子Pと接地される接地端子Nとの間において、直列に接続された第1温度センサ(D1)11および第1プルアップ抵抗13からなる第1の枝片と、直列に接続された第2温度センサ(D2)12および第2プルアップ抵抗14からなる第2の枝片とが、並列に接続されて構成されている。
第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12は、温度上昇に伴い電気抵抗が増大傾向に変化する特性(正特性)を有するPTC(positive temperature coefficient) サーミスタのみ、または温度上昇に伴い電気抵抗が減少傾向に変化する特性(負特性)を有するNTC(negative temperature coefficient)サーミスタのみによって構成されている。
第1プルアップ抵抗13および第2プルアップ抵抗14は、例えば固定された適宜の各抵抗値Ra,Rbを有している。
この温度検出回路10aの正常状態において、第1温度センサ(D1)11には、第1プルアップ抵抗13の固定された抵抗値Raと、温度に応じて変化する第1温度センサ(D1)11の抵抗値R1とに応じた電流が流れることにより、第1温度センサ(D1)11の出力電圧(例えば、第1温度センサ(D1)11の正極側および負極側の両端間の電圧)V1は、温度に応じて変化する。
また、この温度検出回路10aの正常状態において、第2温度センサ(D2)12には、第2プルアップ抵抗14の固定された抵抗値Rbと、温度に応じて変化する第2温度センサ(D2)12の抵抗値R2とに応じた電流が流れることにより、第2温度センサ(D2)12の出力電圧(例えば、第2温度センサ(D2)12の正極側および負極側の両端間の電圧)V2は、温度に応じて変化する。
そして、この温度検出回路10aに具備される各第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12は、例えば図3に示すように、同一の電気抵抗の特性(例えば、負特性)を有し、かつ同一の出力電圧特性(つまり、各温度センサ11,12の温度に応じた電気抵抗が同一であって、例えば温度検出回路10aに組み込まれる前の各温度センサ11,12単体に所定の一定電流が流れる場合での温度変化に応じた出力電圧の変化が同一である特性)を有している。
これに対して、この温度検出回路10aに具備される各プルアップ抵抗13,14の各抵抗値Ra,Rbは、各温度での温度検出回路10aの正常時における各温度センサ11,12の出力電圧差(|V1−V2|)を、検出温度範囲の全域において、対応する各温度での各温度センサ11,12の出力誤差の加算値よりも大きくするような値に設定されている。
例えば図3に示す実施例においては、単体では同一の出力電圧特性を有する各温度センサ11,12に対して、温度検出回路10aの正常時における適宜の温度に対して第2温度センサ(D2)12の出力電圧V2が第1温度センサ(D1)11の出力電圧V1よりも、少なくとも各温度センサ11,12の各出力誤差の加算値だけ小さくなるようにして、各プルアップ抵抗13,14の各抵抗値Ra,Rbが設定されている。
そして、各第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12は、温度検出回路10aの正常時における各出力電圧V1,V2と温度との間の所定の対応関係のデータを予め記憶しており、各出力電圧V1,V2に応じて、予め記憶しているデータを検索することによって温度を検出し、温度の検出結果を出力する。
処理部10bは、例えば、温度検出回路10aの正常時における各第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12の各出力電圧V1,V2と温度との間の所定の対応関係のデータを予め記憶している。
そして、各第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12から取得した各出力電圧V1,V2に基づいて、予め記憶しているデータを検索することによって各第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12の温度を検出する。
そして、この検出結果に基づいて、温度検出回路10aの各種の異常(例えば、各温度センサ11,12のオフセット異常と、各温度センサ11,12のゲイン異常と、断線と、短絡となど)の発生有無を検知する。
本実施の形態による温度検出器10は上記構成を備えており、次に、温度検出器10の動作、特に、温度検出回路10aの各種の異常(例えば、各温度センサ11,12のオフセット異常と、各温度センサ11,12のゲイン異常と、断線と、短絡となど)の発生有無を検知する動作について説明する。
先ず、以下に、各温度センサ11,12のオフセット異常の発生有無を検知する動作について説明する。
例えば図4に示すように、第1温度センサ(D1)11にオフセット異常が発生すると、各温度センサ11,12の検出温度範囲の全域あるいは広範囲の温度域において、第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の出力電圧差(|V1−V2|)は増大する。
これにより、処理部10bは、例えば、検出温度範囲の全域あるいは広範囲の温度域において、第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の出力電圧差が、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値と、予め設定されている温度検出回路10aの正常時での各温度センサ11,12の出力電圧差と、を加算して得られる値よりも大きい場合にオフセット異常が発生したと判定する。
一方、出力電圧差が、出力誤差の加算値と、予め設定されている温度検出回路10aの正常時での各温度センサ11,12の出力電圧差と、を加算して得られる値以下である場合にゲイン異常が発生していないと判定する。
次に、以下に、各温度センサ11,12のゲイン異常の発生有無を検知する動作について説明する。
例えば図5に示すように、第1温度センサ(D1)11にゲイン異常が発生すると、各温度センサ11,12の検出温度範囲の適宜の温度域において、第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の出力電圧差(|V1−V2|)は増大する。
これにより、処理部10bは、例えば、検出温度範囲の適宜の温度域において、第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の出力電圧差が、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値と、予め設定されている温度検出回路10aの正常時での各温度センサ11,12の出力電圧差と、を加算して得られる値よりも大きい場合にゲイン異常が発生したと判定する。
一方、出力電圧差が、出力誤差の加算値と、予め設定されている温度検出回路10aの正常時での各温度センサ11,12の出力電圧差と、を加算して得られる値以下である場合にゲイン異常が発生していないと判定する。
次に、以下に、温度検出回路10aの断線の発生有無を検知する動作について説明する。
例えば図6に示すように、温度検出回路10aの各温度センサ11,12と正極端子Pとの間において断線(例えば、断線A)が発生すると、第2温度センサ(D2)12の出力電圧V2は接地電圧VGNDに等しくなる。
また、例えば図6に示すように、温度検出回路10aの各温度センサ11,12と接地端子Nとの間において断線(例えば、断線B)が発生すると、第2温度センサ(D2)12の出力電圧V2は電源電圧Vccに等しくなる。
これにより、処理部10bは、例えば、各温度センサ11,12の出力誤差の範囲内において少なくとも何れかの出力電圧が電源電圧Vccに等しい場合に正極端子P側で断線が発生したと判定する。
一方、各温度センサ11,12の出力電圧が出力誤差の範囲内において電源電圧Vccに等しくない場合に正極端子P側で断線が発生していないと判定する。
また、処理部10bは、例えば、各温度センサ11,12の出力誤差の範囲内において少なくとも何れかの出力電圧が接地電圧VGNDに等しい場合に接地端子N側で断線が発生したと判定する。
一方、各温度センサ11,12の出力電圧が出力誤差の範囲内において接地電圧VGNDに等しくない場合に接地端子N側で断線が発生していないと判定する。
次に、以下に、温度検出回路10aの短絡の発生有無を検知する動作について説明する。
例えば図7に示すように、温度検出回路10aの各温度センサ11,12の正極端子P側において短絡が発生すると、各温度センサ11,12の出力電圧V1,V2は、各プルアップ抵抗13,14の各抵抗値Ra,Rbの合成抵抗Rp(=1/(1/Ra+1/Rb))と、各温度センサ11,12の各抵抗値R1,R2の合成抵抗R(=1/(1/R1+1/R2))とに応じた同一の値(V1=V2)になる。
この温度検出回路10aは、上述した図3に示すように、予め、正常時における第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の出力電圧差(|V1−V2|)を、検出温度範囲の全域において、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値よりも大きくなるように設定している。
そして、この状態において、各出力電圧V1,V2に基づく温度の検出結果が各温度センサ11,12の出力誤差の加算値の範囲内において等しくなるように設定している。
これにより、短絡発生によって各温度センサ11,12の出力電圧V1,V2が同一となった場合には、検出温度範囲の全域において、第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12の各出力電圧V1,V2に基づく温度の検出結果が各温度センサ11,12の出力誤差の加算値の範囲を超えて相違することになり、短絡発生の有無を判定可能となっている。
すなわち、処理部10bは、例えば、検出温度範囲の全域において、第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12の各出力電圧V1,V2に基づく温度の検出結果が各温度センサ11,12の出力誤差の加算値の範囲を超えて相違する場合には、短絡が発生したと判定する。
一方、各出力電圧V1,V2に基づく温度の検出結果が各温度センサ11,12の出力誤差の加算値の範囲内において等しいとみなせる場合には、短絡が発生していないと判定する。
なお、例えば、温度検出回路10aの正常時における各温度センサ11,12の出力電圧差(|V1−V2|)を、検出温度範囲の全域において、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値以下(例えば、ゼロなど)に設定している場合には、短絡発生時であっても各温度センサ11,12の出力誤差の範囲内において各出力電圧V1,V2に基づく温度の検出結果が等しくなり、短絡発生の有無を判定することはできない。
これに対して、例えば図8に示す比較例のように、各温度センサ11,12の電気抵抗の特性(正特性または負特性)を相違させた場合(例えば、負特性の第1温度センサ(D1)11および正特性の第2温度センサ(D2)12を組み合わせた場合など)には、一部の温度範囲α以外において各温度センサ11,12の出力電圧差(|V1−V2|)を大きくすることができ、短絡発生の有無を容易に判定することができる。
しかしながら、一部の温度範囲αにおいては、出力電圧差(|V1−V2|)が各温度センサ11,12の出力誤差の加算値以下(例えば、ゼロなど)になることから、この温度範囲α内において短絡発生の有無を判定することが困難となる。
したがって、温度検出回路10aの検出温度範囲の全域において短絡発生の有無を判定可能とするためには、上述したように、同一の電気抵抗の特性(正特性または負特性)を有する第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12によって温度検出回路10aを構成し、さらに、温度検出回路10aの正常時における第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の出力電圧差(|V1−V2|)を、検出温度範囲の全域において、各温度センサ11,12の各出力誤差の加算値よりも大きくなるように設定しておくことが必要となる。
以下に、上述した実施の形態の実施例および比較例に係る温度検出回路10aでの短絡発生時における第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12の各出力電圧V1,V2に基づく温度の検出結果の例について説明する。
この実施例では、例えば図9(A)に示すように、温度検出回路10aの正常時における第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の出力電圧差(|V1−V2|)は、検出温度範囲の全域において、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値よりも大きくなるように設定されている。
また、比較例では、例えば図9(B)に示すように、温度検出回路10aの正常時における第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の出力電圧差(|V1−V2|)は、検出温度範囲の全域において、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値以下に設定されている。
この実施例において、温度検出回路10aに短絡が発生した場合には、例えば下記表1に示すように、各出力電圧V1,V2に基づく温度の検出結果において、−40度から+80度の温度範囲での第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の温度差は23度以上となり、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値(例えば、数度程度)の範囲を超えて相違することから、短絡発生の有無を容易に判定することができる。
Figure 2013178118
これに対して、比較例において、温度検出回路10aに短絡が発生した場合には、例えば下記表2に示すように、各出力電圧V1,V2に基づく温度の検出結果において、−40度から+80度の温度範囲での第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の温度差は3〜13度程度となり、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値(例えば、数度程度)以下になる場合があり、短絡発生の有無を判定することができない場合が生じる。
Figure 2013178118
上述したように、本実施の形態による温度検出器10によれば、予め、正常時の温度検出回路10aに設けられている第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の出力電圧差(|V1−V2|)に基づいて、温度検出回路10aの各種の異常、例えば各温度センサ11,12のオフセット異常と、各温度センサ11,12のゲイン異常と、断線と、短絡となどの発生有無を的確に検知することができる。
しかも、電気抵抗の特性(正特性または負特性)および出力電圧特性を同一とする各温度センサ11,12によって温度検出回路10aを構成していることから、各温度センサ11,12の管理に要する手間および費用が嵩むことを防止することができる。
なお、上述した実施の形態においては、温度検出回路10aに具備される各温度センサ11,12の電気抵抗の特性および出力電圧特性を同一とし、各プルアップ抵抗13,14によって、温度検出回路10aの正常時における各温度センサ11,12の出力電圧差(|V1−V2|)を、検出温度範囲の全域において、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値よりも大きくするとしたが、これに限定されず、例えば各温度センサ11,12の出力電圧特性を相違させることによって、出力電圧差(|V1−V2|)を、検出温度範囲の全域において、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値よりも大きくしてもよい。
この上述した実施の形態の第1変形例に係る温度検出器10の温度検出回路10aにおいては、例えば各プルアップ抵抗13,14の各抵抗値Ra,Rbは同一とされ、各第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12は、同一の電気抵抗の特性(例えば、負特性)を有するとともに、異なる出力電圧特性を有している。
そして、第1温度センサ(D1)11の出力電圧V1は、例えば図10に示すように、検出温度範囲の全域において、第2温度センサ(D2)12の出力電圧V2よりも、少なくとも各温度センサ11,12の出力誤差の加算値だけ大きくなるように設定されていることによって、温度検出回路10aの正常時における各温度センサ11,12の出力電圧差(|V1−V2|)を、検出温度範囲の全域において、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値よりも大きくしている。
また、上述した実施の形態においては、各第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12の電気抵抗の特性を負特性としたが、これに限定されず、正特性としてもよい。
この上述した実施の形態の第2変形例に係る温度検出器10の温度検出回路10aにおいては、電気抵抗の特性を正特性とする各第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12は、例えば図11に示すように、単体では同一の出力電圧特性を有している。
これに対して、各プルアップ抵抗13,14の各抵抗値Ra,Rbは、温度検出回路10aの正常時における検出温度範囲の全域において、第2温度センサ(D2)12の出力電圧V2を第1温度センサ(D1)11の出力電圧V1よりも、少なくとも各温度センサ11,12の出力誤差の加算値だけ小さくするような値に設定されている。
また、上述した実施の形態においては、各プルアップ抵抗13,14の各抵抗値Ra,Rbの設定と、各温度センサ11,12の出力電圧特性を相違させることとを組み合わせて、温度検出回路10aの正常時における検出温度範囲の全域において、各温度センサ11,12の出力電圧差(|V1−V2|)を各温度センサ11,12の出力誤差の加算値よりも大きくしてもよい。
なお、上述した実施の形態において、温度検出器10はガス供給システム1に備えられているとしたが、これに限定されず、他の装置やシステムに備えられてもよいし、適宜の箇所に単独で配置されてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、温度検出回路10aの正常時における第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の出力電圧差(|V1−V2|)を、検出温度範囲の全域において、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値よりも大きくなるように設定することによって、短絡発生の有無を判定可能であるとしたが、例えば図12,図13に示す参考例のように、各温度センサ11,12のオフセット異常と、各温度センサ11,12のゲイン異常と、温度検出回路10aの断線との発生有無は、温度検出回路10aの正常時における各温度センサ11,12の出力電圧差(|V1−V2|)を、検出温度範囲の全域において、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値以下(例えば、ゼロなど)に設定している場合であっても、判定可能である。
例えば図12に示すように、第1温度センサ(D1)11にオフセット異常が発生した場合などにおいて、処理部10bは、検出温度範囲の全域あるいは広範囲の温度域において、温度検出回路10aにおける第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の出力電圧差(|V1−V2|)が各温度センサ11,12の出力誤差の加算値よりも大きい場合にオフセット異常が発生したと判定する。
一方、出力電圧差が出力誤差の加算値以下である場合にはオフセット異常が発生していないと判定する。
また、例えば図13に示すように、第1温度センサ(D1)11にゲイン異常が発生した場合などにおいて、処理部10bは、検出温度範囲の適宜の温度域において、温度検出回路10aにおける第1温度センサ(D1)11および第2温度センサ(D2)12間の出力電圧差(|V1−V2|)が、各温度センサ11,12の出力誤差の加算値よりも大きい場合にゲイン異常が発生したと判定する。
一方、出力電圧差が出力誤差の加算値以下である場合にはゲイン異常が発生していないと判定する。
10 温度検出器
10a 温度検出回路
10b 処理部
11 第1温度センサ(D1)
12 第2温度センサ(D2)
13 第1プルアップ抵抗
14 第2プルアップ抵抗

Claims (2)

  1. 温度上昇に伴い電気抵抗が増大傾向に変化する特性を有する複数の温度センサのみ、または温度上昇に伴い電気抵抗が減少傾向に変化する特性を有する複数の温度センサのみ、を具備する温度検出回路を備える温度検出器であって、
    検出温度範囲全域において、各温度での前記複数の温度センサ間の出力電圧差は、当該各温度での前記複数の温度センサの出力誤差の加算値よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする温度検出器。
  2. 前記温度検出回路はプルアップ抵抗を備え、
    前記複数の温度センサ間の出力電圧差は、前記プルアップ抵抗の抵抗値によって、検出温度範囲の全域において、前記複数の温度センサの出力誤差の加算値よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の温度検出器。
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