JP2013177032A - ステアリング用中間シャフト - Google Patents

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広忠 柳本
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Abstract

【課題】ステアリング系統に使用される中間シャフトにおいて、セレーション歯の形状を改善することで、耐摩耗性と製造コスト低減の両立を可能とする中間シャフトを提供する。
【解決手段】セレーション歯の歯先部または歯元部もしくはその両方に凹み72を設けることで、セレーション歯が摩耗した場合でも接触面積が減少して接触面圧が増加し、接触面での微小な滑りが抑制される。その結果、セレーション歯の摩耗の進展が抑制され、操舵時のガタつきを長期間に渡って防止することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車のステアリング装置に組み込まれて使用され、ステアリングホイールの動きをステアリングギヤに伝達するためのステアリングシャフトに関するものである。
車両の前輪を操舵するステアリング装置では、ステアリングホイールの操作で回転するステアリングシャフトの動きを、幾つかのシャフトや継手を介してステアリングギヤの入力軸に伝達している。このような中間に介在するシャフト(以下、中間シャフトと呼ぶ)と継手、またはシャフト同士の結合部には、一方の雌セレーションに他方の雄セレーションを圧入して、回転トルクを伝達可能に結合するセレーション結合が採用される場合が多い。
これらの部材には走行中は絶えずステアリングホイールからの操舵力や路面からの振動、衝撃が加わるため、上記のセレーション結合部には正逆両方向のトルクが負荷され、セレーションの歯面は微小な滑りによって徐々に摩耗が進む。このようなセレーションの摩耗は、ステアリングホイールの遊びやガタ付きといった、操舵フィーリングの低下につながる。
近年、車体の大型化によってステアリング系統に負荷されるトルクは増大しているが、逆に中間シャフトには小型化が求められている。中間シャフトを小型化すると加工可能なセレーションの歯が小さくなり、摩耗が進みやすくなる。また、摩耗によってガタが発生すると軸方向の摺動抵抗が減少して歯面の滑りが増大し、さらに摩耗し易くなる。
この問題に対しては、例えば特許文献1にあるようにセレーションの歯に窒化処理を行って耐摩耗性を向上させる技術が提案されている。
特開2006−341796号公報
しかしながら、窒化処理は窒化層の深さを適切に管理する必要がある他、窒化処理のために部品を高温のガス中に一定時間保持しなければならない等、製造コストの上昇を招く。本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、耐摩耗性と製造コスト低減の両立を可能とする中間シャフトを提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る中間シャフトは、自動車のステアリング装置に組み込まれて使用され、ステアリングホイールの動きをステアリングギヤボックスに伝達するための中間シャフトであって、外周面にセレーション結合のための歯が形成され、かつその歯の歯先部または歯元部、もしくはその両方に凹みを設けることを特徴とする。
本発明に係る中間シャフトを用いたステアリング装置においては、セレーション部の歯の摩耗が進むと雄側と雌側の接触面積が減少するため、接触面圧が増加して接触面での微小な滑りが抑制されてセレーション部の摩耗の進展を抑制することができる。その結果、操舵時のガタつきを長期間に渡って防止することができる。
本発明に係る中間シャフトを備えたステアリング装置の全体図である。 本発明に係る中間シャフトの雌側と自在継手の構成部品であるヨークとの結合状態を示す図である。 図2のA−A断面図である。 <実施の形態1>における図3のP部の拡大図である。 <実施の形態1>におけるセレーション歯の摩耗に伴う歯の長さの変化を示す図である。 <実施の形態2>における図3のP部の拡大図である。 <実施の形態3>における図3のP部の拡大図である。 歯先部に凹みを設ける場合における、凹みの接線方向と歯面との成す角度を示す図である。 歯元部に凹みを設ける場合における、凹みの接線方向と歯面との成す角度を示す図である。
以下、本発明に係る車両用ステアリング装置に用いる中間シャフトについて、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本発明に係る中間シャフト15を備えたステアリング装置は、車体後方側(図1の右側)にステアリングホイール11を装着可能なステアリングシャフト12と、このステアリングシャフト12を挿通したステアリングコラム13と、このステアリングシャフト12に補助トルクを付与する為のアシスト装置(操舵補助部)20と、このステアリングシャフト12の車体前方側(図1の左側)に、図示しないラック/ピニオン機構を介して連結されたステアリングギヤ30とを備える。
ステアリングシャフト12は、雌ステアリングシャフト12Aと雄ステアリングシャフト12Bとを、回転トルクを伝達可能に、かつ軸方向に関して相対移動可能にスプライン嵌合している。従って、上記雌ステアリングシャフト12Aと雄ステアリングシャフト12Bとは、衝突時に、このスプライン嵌合部が相対移動して、全長を縮めることができる。
また、上記ステアリングシャフト12を挿通した筒状のステアリングコラム13は、アウターコラム13Aとインナーコラム13Bとをテレスコピック移動可能に組み合わせている。そのため、ステアリングコラム13は、衝突時に軸方向の衝撃が加わった場合に、この衝撃によるエネルギを吸収しつつ全長が縮まる、所謂コラプシブル構造としている。
そして、上記インナーコラム13Bの車体前方側端部を、ギヤハウジング21の車体後方側端部に圧入嵌合して固定している。また、上記雄ステアリングシャフト12Bの車体前方側端部を、このギヤハウジング21の内側に通し、アシスト装置20の図示しない入力軸の車体後方側端部に連結している。
ステアリングコラム13は、その中間部を支持ブラケット14により、ダッシュボードの下面等、車体18の一部に支承している。また、この支持ブラケット14と車体18との間に、図示しない係止部を設けて、この支持ブラケット14に車体前方側に向かう方向の衝撃が加わった場合に、この支持ブラケット14が上記係止部から外れ、車体前方側に移動するようにしている。
また、上記ギヤハウジング21の上端部も、上記車体18の一部に支承している。また、本実施例の場合には、チルト機構及びテレスコピック機構を設けることにより、上記ステアリングホイール11の車体前後方向位置、及び、高さ位置の調節を自在としている。このようなチルト機構及びテレスコピック機構は、従来から周知であり、本発明の特徴部分でもない為、詳しい説明は省略する。
上記ギヤハウジング21の車体前方側端面から突出した出力軸23は、自在継手(上側自在継手)41を介して、中間シャフト15の後端部に連結している。また、この中間シャフト15の前端部に、別の自在継手(下側自在継手)42を介して、ステアリングギヤ30のピニオン軸16を連結している。中間シャフト15は、中間シャフト(雄側)15Aと中間シャフト(雌側)15Bからなり、中間シャフト(雄側)15Aの車体前方側に、中間シャフト(雌側)15Bの車体後方側が軸方向に相対移動可能なスプライン嵌合され、トルクを伝達している。
中間シャフト15の前後端は自在継手41、42と結合するためのセレーション構造となっている。両者のセレーション結合においては、一般的に中間シャフト15が雄軸に、自在継手41、42が雌軸になっており(図2参照)、自在継手41、42のセレーション部に設けられたスリットをボルト53で締めることで両者をセレーション結合させる(図3参照)。自在継手41、42からボルト締めによる予圧が加えられているので、中間シャフト15のセレーション歯の摩耗が予圧量を超えない限りステアリング系統にガタは発生しないが、良好な操舵フィーリングを長期間に渡って維持するためには摩耗を防ぐ、または摩耗の進展を遅らせることが望ましい。
図示しないピニオンが、ピニオン軸16の下端(車体前方側端部)に形成されている。また、図示しないラックが、このピニオンに噛み合っており、ステアリングホイール11の回転が、タイロッド31を移動させて、図示しない車輪を操舵する。
アシスト装置20のギヤハウジング21には、電動モータ26のケース261が固定され、この電動モータ26の図示しない回転軸にウォームが結合されている。出力軸23には図示しないウォームホイールが取り付けられ、このウォームホイールに電動モータ26の回転軸のウォームが噛合っている。
また、出力軸23の中間部の周囲には、図示しないトルクセンサが設けられている。上記ステアリングホイール11からステアリングシャフト12に加えられるトルクの方向と大きさを、トルクセンサで検出し、この検出値に応じて、電動モータ26を駆動し、ウォームとウォームホイールから成る減速機構を介して、出力軸23に、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを発生させる。補助トルクを発生させるアシスト装置は、電動式に限定されるものではなく、油圧式のアシスト装置でもよい。
<実施の形態1>
本発明においては、この中間シャフト15のセレーション部の歯の歯先部に凹み72(図4)を設ける。ステアリング操作や路面からの振動、衝撃によるトルク負荷でセレーション歯の摩耗が進むと歯面71の長さが短くなり、自在継手41、42のセレーション歯との接触面積が減少する(図5)。車体に損傷や改造等の変化がないならば摩耗の前後で中間シャフトに負荷されるトルクは不変なので接触面積の減少により接触面圧が増加する。このため歯面71の滑りが抑えられて摩耗の進展を遅らせることができる。また、特殊な表面処理は不要なため低コストで製造できる。
<実施の形態2>
中間シャフト15のセレーション歯の歯元部に凹み76(図6)を設ける。上記の形態と同様に摩耗が進展すると自在継手のセレーション歯との接触面積が減少し、面圧が増加して接触面での滑りを抑制する。
<実施の形態3>
中間シャフト15のセレーション歯の歯先部と歯元部に凹み72,76(図7)を設ける。上記の2つの形態と同様の効果を発現する。
歯先部に凹み72を設ける場合は、凹み72の形状に特に指定は無いが図8に示すように回転軸に直角な断面において、凹み72とセレーション歯の歯面71との交点での凹み72の接線方向77と歯面71とが成す角度78が90度以下でなければならない。凹み72の大きさについてはセレーション歯の強度に影響が無い範囲とすれば良い。
歯元部に凹み76を設ける場合は、図9に示すように回転軸に直角な断面において、凹み76とセレーション歯の歯面71との交点での凹み76の接線方向77と歯面71とが成す角度79が90度以下でなければならない。凹み76の大きさについてはセレーション歯の強度に影響が無い範囲とすれば良い。
11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
12A 雌ステアリングシャフト
12B 雄ステアリングシャフト
13 ステアリングコラム
13A アウターコラム
13B インナーコラム
14 支持ブラケット
15 中間シャフト
15A 中間シャフト(雄側)
15B 中間シャフト(雌側)
16 ピニオン軸
18 車体
20 アシスト装置
21 ギヤハウジング
23 出力軸
26 電動モータ
261 ケース
30 ステアリングギヤ
31 タイロッド
41 自在継手(上側自在継手)
42 自在継手(下側自在継手)
5 ヨーク
51 結合アーム部
511 軸受孔
52 結合筒部
53 ボルト
6 雌セレーション
61 歯
611 歯面
62 円弧状部(欠け歯部)
7 雄セレーション
71 セレーションの歯面
72 歯先部の凹み
73 摩耗後のセレーション歯
74 摩耗前のセレーション歯の長さ
75 摩耗後のセレーション歯の長さ
76 歯元部の凹み
77 セレーション歯と凹みの交点における凹みの内面の接線方向
78 歯先部においてセレーション歯と凹みの交点における凹みの接線方向と歯面との成す角度
79 歯元部においてセレーション歯と凹みの交点における凹みの接線方向と歯面との成す角度

Claims (1)

  1. 自動車のステアリング装置に組み込まれて使用され、ステアリングホイールの動きをステアリングギヤに伝達するためのステアリング用シャフトであって、該ステアリング用シャフトの一方の端部の外周面に外歯セレーションが形成されており、内周面に内歯セレーションが形成されたシャフトまたは継手と噛合して回転トルクを伝達するステアリング用シャフトにおいて、該ステアリング用シャフトに形成されたセレーションの歯の歯先部または歯元部、もしくはその両方に凹みを設けたことを特徴とするステアリング用シャフト。
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