JP2013177013A - 印刷装置 - Google Patents

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秀範 臼田
Shinichi Kamoshita
伸一 鴨志田
Mitsuaki Yoshizawa
光昭 吉沢
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Abstract

【課題】透明媒体といった、媒体越しに逆側が透けて見える媒体に付加される情報量を増やすことができ、しかも、媒体に形成すべき第1画像及び第2画像のどちらの画像を媒体越しに見えるようにするかを選択可能な印刷装置及び印刷方法を実現すること。
【解決手段】ノズルからインク滴を吐出するヘッドを有し、選択されたモードに基づいて透明媒体上に画像を印刷する装置であって、第1モードが選択された場合に、前記ヘッドは、前記透明媒体の上に第1画像を印刷し、前記第1画像の上に背景画像を印刷し、前記背景画像の上に、前記第1画像とは異なる第2画像を印刷し、第2モードが選択された場合には、前記ヘッドは、前記透明媒体の上に前記第2画像を印刷し、前記第2画像の上に背景画像を印刷し、前記背景画像の上に前記第1画像を印刷する、印刷装置。
【選択図】図6

Description

本発明は、ヘッドのノズルからインク滴を吐出して媒体に画像を印刷する印刷装置及び印刷方法に関する。
印刷装置としてインクジェットプリンタが知られている。このプリンタは、ヘッドのノズルから媒体に向けてインク滴を吐出して媒体に画像を印刷する。
この媒体として透明フィルム等の透明媒体、つまり媒体越しに逆側が透けて見える媒体が使用されることがある。そして、特許文献1には、この透明媒体に対して白色の背景画像を印刷し、その上から目的の画像を重ねて印刷する「表刷りモード」と、透明媒体に目的の画像を印刷し、その上に白色の背景画像を重ねて印刷する「裏刷りモード」とを切り換え可能なプリンタが示されている。
特開2003−285422号公報
しかしながら、この特許文献1のプリンタでは、背景画像の片面にしか目的の画像が形成されず、つまり、背景画像の残るもう一方の面は、画像が形成されない無地(背景画像の地)のままである。そのため、透明媒体に付加される情報量が少ないという問題が有る。
この点につき、背景画像の各面に対して、それぞれ、目的の画像として第1画像及び第2画像を形成すれば、透明媒体に付加される情報量を略倍増できる。
但し、その場合には、第1画像及び第2画像の何れか一方を透明媒体越しに見ることになるが、何れの画像を透明媒体越しに見るべきかの優先順は、その印刷物の使用目的や用途に応じて変わり、よって、透明媒体越しに見る画像を選択可能になっていると便利である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、透明媒体といった、媒体越しに逆側が透けて見える媒体に付加される情報量を増やすことができ、しかも、媒体に形成すべき第1画像及び第2画像のどちらの画像を媒体越しに見えるようにするかを選択可能な印刷装置及び印刷方法を実現することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
ノズルからインク滴を吐出するヘッドを有し、選択されたモードに基づいて透明媒体上に画像を印刷する装置であって、
第1モードが選択された場合に、前記ヘッドは、前記透明媒体の上に第1画像を印刷し、前記第1画像の上に背景画像を印刷し、前記背景画像の上に、前記第1画像とは異なる第2画像を印刷し、
第2モードが選択された場合には、前記ヘッドは、前記透明媒体の上に前記第2画像を印刷し、前記第2画像の上に背景画像を印刷し、前記背景画像の上に前記第1画像を印刷する、印刷装置である。
さらに、ノズルからインク滴を吐出するヘッドと、選択されたモードに基づいて、透明媒体に第1画像と、前記第1画像とは異なる第2画像と、背景画像とを印刷させる制御を行なう制御部と、を備え、前記制御部は、第1モードが選択された場合に、前記ヘッドにおける第1のノズルを用いて前記透明媒体に前記第1画像を印刷させ、前記ヘッドにおける前記第1のノズルより前記透明媒体の搬送方向の下流側に位置する第2のノズルを用いて前記第1画像に前記背景画像を印刷させ、前記ヘッドにおける前記第2のノズルより前記搬送方向の下流側に位置する第3のノズルを用いて前記背景画像に前記第2画像を印刷させ、第2モードが選択された場合に、前記第1のノズルを用いて前記透明媒体に前記第2画像を印刷させ、前記第2のノズルを用いて前記第2画像に前記背景画像を印刷させ、前記第3のノズルを用いて前記背景画像に前記第1画像を印刷させる、制御を行なう、印刷装置であってもよい。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
印刷システム100の構成を示すブロック図である。 図2Aは、プリンタ1の全体構成の概略図であり、図2Bは、プリンタ1の全タク構成図である。 ヘッドユニット40のヘッド41におけるノズル配列の説明図である。 ヘッドの構造を説明する図である。 駆動信号COMを説明する図である。 第1実施形態における印刷処理を説明するためのフローチャートである。 実像に対する鏡像を説明するための図である。 表刷りモードにおけるインクの重なり順序を説明する図である。 裏刷りモードにおけるインクの重なり順序を説明する図である。 第1実施形態におけるバンド印刷の説明図である。 第1実施形態におけるインターレース印刷の説明図である。 第1実施形態におけるマイクロフィード印刷の説明図である。 第2実施形態における表刷りモードのバンド印刷の説明図である。 第2実施形態における裏刷りモードのバンド印刷の説明図である。 第2実施形態におけるインターレース印刷の表刷りモードのインクの重なりの説明図である。 第2実施形態における表刷りモードのインターレース印刷の説明図である。 第2実施形態におけるインターレース印刷の裏刷りモードのインクの重なりの説明図である。 第2実施形態における裏刷りモードのインターレース印刷の説明図である。 第2実施形態における表刷りモードのマイクロフィード印刷の説明図である。 第2実施形態における裏刷りモードのマイクロフィード印刷の説明図である。 第3実施形態におけるバンド印刷の説明図である。 第3実施形態におけるインターレース印刷の説明図である。 第3実施形態におけるマイクロフィード印刷の説明図である。 ラインプリンタ1’を含む印刷システム100の構成を示すブロック図である。 ラインプリンタ1’の斜視図である。 ラインプリンタ1’におけるノズル列ユニット41の説明図である。 ラインプリンタ1’における印刷を説明する図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
ノズルからインク滴を吐出するヘッドを有し、選択されたモードに基づいて透明媒体上に画像を印刷する装置であって、
第1モードが選択された場合に、前記ヘッドは、前記透明媒体の上に第1画像を印刷し、前記第1画像の上に背景画像を印刷し、前記背景画像の上に、前記第1画像とは異なる第2画像を印刷し、
第2モードが選択された場合には、前記ヘッドは、前記透明媒体の上に前記第2画像を印刷し、前記第2画像の上に背景画像を印刷し、前記背景画像の上に前記第1画像を印刷する、印刷装置。
このようにすることで、透明媒体といった、媒体越しに逆側が透けて見える媒体に付加される情報量を増やすことができ、しかも、媒体に形成すべき第1画像及び第2画像のどちらの画像を媒体越しに見えるようにするかを選択可能な印刷装置及び印刷方法を実現することができる。
かかる印刷装置であって、前記第1モードでは、前記第1画像の鏡像を印刷するとともに、前記第2画像の実像を印刷し、前記第2モードでは、前記第2画像の鏡像を印刷するとともに、前記第1画像の実像を印刷することが望ましい。また、前記第1画像は、前記第2画像よりも印刷面積の少ない付加的画像であり、前記第1モードは、印刷完了状態において前記第2画像が前記付加的画像よりも前記ヘッド寄りに位置する表打ち印刷モードであり、前記第2モードは、印刷完了状態において前記付加的画像が前記第2画像よりも前記ヘッド寄りに位置する裏打ち印刷モードであることが望ましい。また、前記付加的画像の印刷解像度は、他方の画像の印刷解像度よりも低いことが望ましい。また、前記ヘッドは、前記背景画像を所定の背景色で印刷するための前記背景色のインク滴を吐出するノズルを有することが望ましい。
また、前記透明媒体を搬送方向に搬送する搬送部を有し、前記ヘッドは、前記搬送方向と交差する移動方向に沿って移動するように案内され、前記ヘッドには、前記搬送方向に沿って前記ノズルが複数設けられ、前記搬送部によって前記透明媒体を前記搬送方向に搬送する搬送動作と、前記ヘッドを前記移動方向に移動させつつ前記ノズルからインク滴を吐出することによって前記透明媒体にドットを形成するドット形成動作とを繰り返して、前記画像が印刷され、前記解像度は、前記搬送方向の解像度であることが望ましい。また、前記ノズルが並ぶノズル列方向と交差する方向に前記透明媒体と前記ヘッドとの相対位置を移動させる移動機構を有することとしてもよい。
このようにすることで、透明媒体といった、媒体越しに逆側が透けて見える媒体に付加される情報量を増やすことができ、しかも、媒体に形成すべき第1画像及び第2画像のどちらの画像を媒体越しに見えるようにするかを選択可能な印刷装置及び印刷方法を実現することができる。
ノズルからインク滴を吐出するヘッドを有し、選択されたモードに基づいて透明媒体上に画像を印刷する方法であって、
第1モードが選択された場合に、前記ヘッドは、前記透明媒体の上に第1画像を印刷し、前記第1画像の上に背景画像を印刷し、前記背景画像の上に、前記第1画像とは異なる第2画像を印刷し、
第2モードが選択された場合には、前記ヘッドは、前記透明媒体の上に前記第2画像を印刷し、前記第2画像の上に背景画像を印刷し、前記背景画像の上に前記第1画像を印刷する、印刷方法。
このようにすることで、透明媒体といった、媒体越しに逆側が透けて見える媒体に付加される情報量を増やすことができ、しかも、媒体に形成すべき第1画像及び第2画像のどちらの画像を媒体越しに見えるようにするかを選択可能な印刷装置及び印刷方法を実現することができる。
===第1実施形態===
<印刷システムについて>
図1は、印刷システム100の構成を示すブロック図である。本実施形態の印刷システム100は、図1に示すように、プリンタ1と、コンピュータ110とを有するシステムである。
プリンタ1は、インクを媒体に噴射して該媒体に画像を形成(印刷)する印刷装置であり、本実施形態ではシリアル型のカラーインクジェットプリンタである。プリンタ1は、フィルムシートS等の複数種の媒体に画像を印刷することが可能である。なおプリンタ1の構成については後述する。
コンピュータ110は、インターフェース111と、CPU112と、メモリ113を有する。インターフェース111は、プリンタ1との間でデータの受け渡しを行う。CPU112は、コンピュータ110の全体的な制御を行うものであり、当該コンピュータ110にインストールされた各種プログラムを実行する。メモリ113は、各種のプログラムや各種のデータを記憶する。コンピュータ110にインストールされたプログラムの中には、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換するためのプリンタドライバがある。そしてコンピュータ110は、プリンタドライバによって生成された印刷データをプリンタ1に出力する。
<プリンタの構成>
図2Aは、プリンタ1の全体構成の概略図である。図2Bは、プリンタ1の全体構成の横断面図である。
プリンタ1は、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、コントローラ60、駆動信号生成回路70、及び、紫外線照射ユニット90を有する。
プリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、駆動信号生成回路70、紫外線照射ユニット90)が制御される。コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、フィルムシートSなどの透明媒体に画像を印刷する。ここで、本実施形態で用いられるフィルムシートは、フィルム越しに逆側が透けて見えるシートである。尚、本実施形態における透明媒体は、半透明媒体などでもよく、透けて見える媒体などであればよい。
搬送ユニット20は、フィルムシートSを所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。この搬送ユニット20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。給紙ローラ21は、媒体挿入口に挿入されたフィルムシートSをプリンタ内に給紙するためのローラである。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙されたフィルムシートSを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中のフィルムシートSを支持する。排紙ローラ25は、フィルムシートSをプリンタの外部に排出するローラであり、印刷可能な領域に対して搬送方向下流側に設けられている。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。
キャリッジユニット30は、ヘッドを所定の方向(図において移動方向)に移動させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモータ32とを有する。キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能であり、キャリッジモータ32によって駆動される。また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。
ヘッドユニット40は、フィルムシートにインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、複数のノズルを有するヘッド41を備える。ヘッド41はヘッドユニット40としてキャリッジ31に設けられているため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41Bが移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)がフィルムシートSに形成される。尚、ヘッドの内部構造については後述する。
検出器群50は、プリンタ1の各部の情報を検出してコントローラ60に送る様々な検出器をあらわす。
コントローラ60は、プリンタの制御を行うための制御ユニットである。コントローラ60は、インタフェース部61と、CPU62と、メモリ63とを有する。インタフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、各ユニットを制御する。
駆動信号生成回路70は、後述するヘッドに含まれるピエゾ素子などの駆動素子に印加してインク滴を吐出するための駆動信号を生成する。駆動信号生成回路70は、不図示のDACを含む。そして、コントローラ60から送られた駆動信号の波形に関するデジタルデータに基づいて、アナログの電圧信号を生成する。また、駆動信号生成回路70は不図示の増幅回路も含んでおり、生成された電圧信号について電力増幅を行い、駆動信号を生成する。
紫外線照射ユニット90は前述の紫外線硬化型のインクを硬化させるために紫外線を照射する装置である。本実施形態では、紫外線照射ユニット90は、LEDなどによって構成され、ヘッド41に設けられる。そして、キャリッジユニット30がヘッド41を移動させると、紫外線照射ユニットもヘッド41の移動方向に移動する。また、紫外線照射ユニット90の紫外線照射強度は、コントローラ60によって制御される。
図3は、ヘッドユニット40のヘッド41におけるノズル配列の説明図である。尚、ここでは、下面からしか見ることができないノズル列を説明の容易のために上部から観察可能に図示している。
ヘッド41には、ブラックインクノズル列NK、シアンインクノズル列NC、マゼンタインクノズル列NM、イエローインクノズル列NY、及び、ホワイトインクノズル列NWが形成されている。各ノズル列は、インクを吐出するノズルを複数個(ここでは、360個)備えている。各ノズル列の複数のノズルは、フィルムシートSの搬送方向に沿って、一定のノズルピッチ(ここでは、360dpi)で並んでいる。
また、ヘッド41には、紫外線硬化用インクを硬化させるための紫外線照射ユニット90が取り付けられている。紫外線照射ユニット90は紫外線を照射可能なLEDなどによって構成される。
このように紫外線照射ユニット90を設けることにより、ヘッド41の移動方向における往路においてドットの形成が行われ、復路においてドットに紫外線が照射される。そして、往路で形成されたドットが、ヘッド41の復路において硬化するようになっている。
図4は、ヘッドの構造を説明する図である。図には、ノズルNz、ピエゾ素子PZT、インク供給路402、ノズル連通路404、及び、弾性板406が示されている。
インク供給路402には、不図示のインクタンクからインクが供給される。そして、これらのインク等は、ノズル連通路404に供給される。ピエゾ素子PZTには、後述する駆動信号の駆動パルスが印加される。駆動パルスが印加されると、駆動パルスの信号に従ってピエゾ素子PZTが伸縮し、弾性板406を振動させる。そして、駆動パルスの振幅に対応する量のインク滴がノズルNzから吐出されるようになっている。
図5は、駆動信号COMを説明する図である。駆動信号COMは、繰り返し周期Tごとに繰り返し生成される。繰り返し周期である期間Tは、ヘッドがフィルムシートSにおける1画素分移動する間の期間に対応する。例えば、ヘッドの移動方向の印刷解像度が360dpiの場合、期間Tは、ヘッドが1/360インチ移動するための期間に相当する。そして、印刷データに含まれる画素データに基づいて、期間Tに含まれる各区間の微振動パルスPS1又は駆動パルスPS2がピエゾ素子PZTに印加されることによって、1つの画素内にドットが形成されたり、ドットが形成されないようにすることができる。
駆動信号COMは、繰り返し周期における区間T1で生成される微振動パルスPS1と、駆動パルスPS2を有する。微振動パルスPS1は、ノズルのインク面(インクメニスカス)を微振動させるためのパルスである。このパルスが印加される場合には、ノズルからインクは噴射されない。一方、駆動パルスPS2は、ノズルからインクを噴射させるための駆動パルスである。このパルスが印加される場合には、ノズルからインクが噴射される。
図には、駆動パルスPS2の振幅としてVhが示されている。この振幅を大きくすると、大きなサイズのインク滴が噴射されることになり、振幅を小さくすると小さなサイズのインク滴が噴射されることになる。
図6は、第1実施形態における印刷処理を説明するためのフローチャートである。
まず、印刷される画像の選択、及び、印刷モードの選択が行われる(S102)印刷される画像は、2つ選択され、一方は第1画像とされ、他方は第2画像とされる。また、印刷モードには、後述する表刷りモードと裏刷りモードの2種類がある。ここでは、コンピュータ110のユーザインタフェースを介して、第1画像として印刷する画像と、第2画像として印刷される画像が選択される。また、ユーザインタフェースを介して、表刷りモードと裏刷りモードのいずれかが選択される。
次に、選択されたのが表刷りモードか裏刷りモードかの判定がされる(S104)。そして、表刷りモードが選択された場合にはステップS106が実行され、裏刷りモードが選択された場合にはステップS110が実行される。
表刷りモードが選択された場合には、第1画像が鏡像になるように画像データを再構成する。
図7Aは、実像を説明するための図である。また、図7Bは、実像に対する鏡像を説明するための図である。各図には、ドットが形成される画素が示され、ドットが形成される画素はハッチングが施してある。尚、説明の容易のために、印刷されるフィルムシートSにおける画素を少なくして示している。
本実施形態において、実像の画像データから鏡像の画像データに変換する際、フィルムシートSの幅方向の中央を軸として、左右を反転するような画像に画像データが再構成される。図7Aと図7Bとを比較すると、フィルムシートSの幅方向の中央を軸として、形成されるドットが入れ替えられている。このようにして、実像の画像データが鏡像の画像データになるように再構成される。
次に、第1画像・背景画像・第2画像の順にフィルムシートS上に重なるように印刷が行われる。
図8は、表刷りモードにおけるインクの重なり順序を説明する図である。図には、フィルムシートSの上に重ねられるように形成されるドットの順序が示されている。図に示されるように、フィルムシートSの上には、第1画像(鏡像)が形成され、第1画像の上に背景画像として白インクが上塗りされ、さらに、上塗りされた白インクの上に第2画像(実像)が形成される。
このようにすることで、背景画像(白インク)を挟みつつ、互いに異なる第1画像と第2画像とが印刷されるので、画像によりフィルムシートに負荷される情報量を、ほぼ倍増させることができる。そして、フィルムシート自体の節約や、フィルムシートの設置用空間の節約をすることができる。
一方、ステップS104において、裏刷りモードが選択されたと判定された場合には、第2画像が鏡像になるように画像データを再構成する。鏡像の画像データに再構成する方法は、前述の図7に示した方法と同様である。
次に、第2画像・背景画像・第1画像の順にフィルムシートS上に重なるように印刷が行われる。
図9は、裏刷りモードにおけるインクの重なり順序を説明する図である。図には、フィルムシートSの上に重ねられるように形成される画像の順序が示されている。図に示されるように、フィルムシートSの上には、第2画像(鏡像)が形成され、第2画像の上に背景画像として白インクが上塗りされ、さらに、上塗りされた白インクの上に第1画像(実像)が形成される。
このようにして、表刷りモード(第1モードに相当)が選択されたときにおいて、フィルムシートSに第1画像が印刷されるので、第1画像をフィルムシートS越しに見る印刷物を製造でき、逆に、裏刷りモード(第2モードに相当)が選択されたときにおいて、フィルムシートSに第2画像が印刷されるので、第2画像をフィルムシートS越しに見る印刷物を製造することができる。よって、印刷物の用途や使用目的に応じてモード選択を行うことにより、フィルムシートS越しに見る画像を容易に選択でき、利便性に優れたものとなる。
このとき、第1画像を印刷物に関する付加情報とし、第2画像を目的とする印刷物の画像とすることもできる。また、付加情報として第1画像を第2画像に関する情報、例えば、印刷ロット番号とすることもできる。さらに、付加情報として、第1画像を宣伝用の画像とすることができる。
また、上述のモード選択によって、第1画像及び第2画像の擦過耐久性の大小関係を入れ替えることもできる。すなわち、表刷りモードを選択すれば、フィルムシートSに第1画像を印刷するので、第1画像をフィルムシートS越しに見ることができ、つまり、第2画像よりも第1画像の擦過耐久性を高めた印刷物を製造することができる。逆に、裏刷りモードを選択すれば、フィルムシートSに第2画像を印刷するので、第2画像をフィルムシートS越しに見ることができ、つまり、第1画像よりも第2画像の擦過耐久性を高めた印刷物を製造することができる。
以下に、第1実施形態において、プリンタ1のヘッドが上述の表刷りモード及び裏刷りモードを実現するための動きについて説明する。
図10は、第1実施形態におけるバンド印刷の説明図である。図には、ホワイトW、イエローY、マゼンタM、シアンC、及び、ブラックKのノズル列からなるヘッドが示されている。ここでは、説明の容易のために、各ノズル列には9個のノズルを含むものとし、#1〜#9のノズル番号が示されている。また、ヘッドの右隣には、各パスにおいていずれのノズルがラスタラインにドットを形成するかが示されている。
再度図8を参照すると、第1画像を形成する層には記号「1」が示され、第2画像を形成する層には記号「2」が示され、白インクによる背景画像を形成する層には記号「W」が示されている。本図においても、これらの記号が対応しており、第1画像を形成するノズルには「1」が示され、第2画像を形成するノズルには「2」が示され、白インクによる背景画像を形成するノズルには「W」が示されている。尚、これらのいずれの記号が示されないノズルは不使用ノズルとなる。
さらに、各パスにおいても、第1画像のドットを形成するノズルには「1」が示され、第2画像のドットを形成するノズルには「2」が示され、白インクによって背景画像のドットを形成するノズルには「W」が示されている。
図を参照すると、印刷可能領域になるのは第7ラスタライン以降である。例えば、第7ラスタライン〜第9ラスタラインにおいて、パス1のYMCKのノズル#7〜#9によってフィルムシートS上に第1画像のドットの形成が行われる。ここでは、1パスが完了する毎にフィルムシートSが搬送方向に3ノズルピッチ分搬送される。図には、相対的にフィルムシートSが搬送方向に移動されることを示すように、ドットが形成されるラスタラインの位置が図中の矢印のように移動することが示されている。
そして、パス2において、ホワイトWのノズル#4〜#6によって、第1画像の上に背景画像のドットの形成が行われる。さらに、パス3において、YMCKのノズル#1〜#3によって、背景画像の上に第2画像のドットの形成が行われる。以下、同様の印刷が行われることによって、印刷可能領域において、フィルムシートS上に第1画像を印刷し、第1画像の上に背景画像を印刷し、さらに、背景画像の上に第2画像を印刷することができる。
尚、ここでは、表刷りモードの印刷について説明を行ったが、上述の説明において、第1画像と第2画像とを入れ替えれば裏刷りモードの印刷となるため、裏刷りモードの印刷については説明を省略する。
図11は、第1実施形態におけるインターレース印刷の説明図である。図には、ホワイトW、イエローY、マゼンタM、シアンC、及び、ブラックKのノズル列からなるヘッドが示されている。ここでは、説明の容易のために、各ノズル列には9個のノズルを含むものとしている。また、ヘッドの右隣には、各パスにおいていずれのノズルがラスタラインにドットを形成するかが示されている。
ここでも、第1画像を形成するノズルには「1」が示され、第2画像を形成するノズルには「2」が示され、白インクによる背景画像を形成するノズルには「W」が示されている。さらに、各パスにおいても、第1画像のドットを形成するノズルには「1」が示され、第2画像のドットを形成するノズルには「2」が示され、ホワイトインクによって背景画像のドットを形成するノズルには「W」が示されている。
図を参照すると、印刷可能領域になるのは第31ラスタライン以降である。例えば、第31ラスタライン〜第33ラスタラインに注目してドットが形成される順番を説明する。
パス1のYMCKのノズル#9によってフィルムシートS上の第33ラスタラインに第1画像のドットが形成される。ここでは、1パスが完了する毎にフィルムシートSが搬送方向に3/4ノズルピッチ分搬送される。
そして、パス2において、YMCKのノズル#8によって、フィルムシートS上の第32ラスタラインに第1画像のドットが形成される。パス3において、YMCKのノズル#7によって、フィルムシートS上の第31ラスタラインに第1画像のドットが形成される。パス4において、YMCKのノズル#7等によって、第1画像のドットが形成されるが、第31ラスタライン〜第33ラスタラインに注目すると、これらのラスタラインにはドットが形成されない。
パス5において、ホワイトWのノズル#6によって、第1画像上の第33ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス6において、ホワイトWのノズル#5によって、第1画像上の第32ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス7において、ホワイトWのノズル#4によって、第1画像上の第31ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス8において、ホワイトWのノズル4等によって、背景画像のドットが形成されているが、第31ラスタライン〜第33ラスタラインに注目すると、これらのラスタラインにはドットが形成されない。
パス9において、YMCKのノズル#3によって、背景画像上の第33ラスタラインに第2画像のドットが形成される。パス10において、YMCKのノズル#2によって、背景画像上の第32ラスタラインに第2画像のドットが形成される。パス11において、YMCKのノズル#1によって、背景画像上の第31ラスタラインに第2画像のドットが形成される。
以下、同様の印刷が行われることによって、印刷可能領域において、フィルムシートS上に第1画像を印刷し、第1画像の上に背景画像を印刷し、さらに、背景画像の上に第2画像を印刷することができる。
尚、ここでは、表刷りモードの印刷について説明を行ったが、上述の説明において、第1画像と第2画像とを入れ替えれば裏刷りモードの印刷となるため、裏刷りモードの印刷については説明を省略する。
図12は、第1実施形態におけるマイクロフィード印刷の説明図である。図には、ホワイトW、イエローY、マゼンタM、シアンC、及び、ブラックKのノズル列からなるヘッドが示されている。ここでは、説明の容易のために、各ノズル列には9個のノズルを含むものとし、#1〜#9のノズル番号が示されている。また、ヘッドの右隣には、各パスにおいていずれのノズルがラスタラインにドットを形成するかが示されている。
ここでも、第1画像を形成するノズルには「1」が示され、第2画像を形成するノズルには「2」が示され、白インクによる背景画像を形成するノズルには「W」が示されている。さらに、各パスにおいても、第1画像のドットを形成するノズルには「1」が示され、第2画像のドットを形成するノズルには「2」が示され、ホワイトインクによって背景画像のドットを形成するノズルには「W」が示されている。
図を参照すると、印刷可能領域になるのは、第25ラスタライン以降である。例えば、第25ラスタライン〜第28ラスタラインに注目してドットが形成される順番を説明する。
パス1のYMCKのノズル#7によってフィルムシートS上に第25ラスタラインに第1画像のドットが形成される。ここでは、1パスが完了する毎にフィルムシートSが搬送方向に1/4ノズルピッチ分搬送される。
そして、パス2において、YMCKのノズル#7によって、フィルムシートS上の第26ラスタラインに第1画像のドットが形成される。パス3において、YMCKのノズル#7によって、フィルムシートS上の第27ラスタラインに第1画像のドットが形成される。パス4において、YMCKのノズル#7によって、フィルムシートS上の第28ラスタラインに第1画像のドットが形成される。
パス5において、ホワイトWのノズル#4によって、第1画像上の第25ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス6において、ホワイトWのノズル#4によって、第1画像上の第26ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス7において、ホワイトWのノズル#4によって、第1画像上の第27ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス8において、ホワイトWのノズル#4によって、第1画像上の第28ラスタラインに背景画像のドットが形成される。
パス9において、YMCKのノズル#1によって、背景画像上の第25ラスタラインに第2画像のドットが形成される。パス10において、YMCKのノズル#4によって、背景画像上の第26ラスタラインに第2画像のドットが形成される。パス11において、YMCKのノズル#4によって、背景画像上の第27ラスタラインに第2画像のドットが形成される。パス12において、YMCKのノズル#4によって、背景画像上の第28ラスタラインに第2画像のドットが形成される。
このように、12パス分のドットの形成が行われると、フィルムシートSは搬送方向に2ノズルピッチと1/4ノズルピッチ分搬送される。そして、上述と同様のドット形成が繰り返される。このようにすることによって、印刷可能領域において、フィルムシートS上に第1画像を印刷し、第1画像の上に背景画像を印刷し、さらに、背景画像の上に第2画像を印刷することができる。
尚、ここでは、表刷りモードの印刷について説明を行ったが、上述の説明において、第1画像と第2画像とを入れ替えれば裏刷りモードの印刷となるため、裏刷りモードの印刷については説明を省略する。
また、上述の実施例の変形例として、1ラスタに同一ブロックのノズルが複数回当たるようにして、1ラスタを同一ブロックのノズルで複数回のパスで印刷することとしてもよい。
===第2実施形態===
図13は、第2実施形態における表刷りモードのバンド印刷の説明図である。図には、ホワイトW、イエローY、マゼンタM、シアンC、及び、ブラックKのノズル列からなるヘッドが示されている。ここでは、説明の容易のために、各ノズル列には8個のノズルを含むものとし、#1〜#8のノズル番号が示されている。また、ヘッドの右隣には、各パスにおいていずれのノズルがラスタラインにドットを形成するかが示されている。
図を参照すると、印刷可能領域になるのは第5ラスタライン以降である。例えば、第5ラスタライン〜第8ラスタラインに注目してドットが形成される順番を説明する。
パス1のYMCKのノズル#5〜#8によってフィルムシートS上の第5ラスタライン〜第8ラスタラインに第1画像のドットが形成される。次に、フィルムシートSは搬送方向に搬送されず、パス2においてホワイトインクWのノズル#5〜#8によって第1画像上の第5ラスタライン〜第8ラスタラインに背景画像のドットが形成される。ここでは2パスが完了する毎にフィルムシートSが搬送方向に4ノズルピッチ分搬送される。
パス3において、YMCKのノズル#1〜#4によって、背景画像上の第5ラスタライン〜第8ラスタラインに第2画像のドットが形成される。尚、このとき、第9ラスタライン〜第12ラスタラインには第1画像のドットが形成されている。パス4において、第5ラスタライン〜第8ラスタラインには画像は形成されないが、第9ラスタライン〜第12ラスタラインには背景画像のドットが形成される。そして、フィルムシートSが搬送方向に4ノズルピッチ分搬送される。以下、パス3〜4の動作が繰り返されることにより、印刷可能領域において、フィルムシート上に第1画像を印刷し、第1画像の上に背景画像を印刷し、さらに、背景画像の上に第2画像を印刷することができる。
図14は、第2実施形態における裏刷りモードのバンド印刷の説明図である。図を参照すると、印刷可能領域になるのは第5ラスタライン以降である。ここでも、第5ラスタライン〜第8ラスタラインに注目してドットが形成される順番を説明する。
パス1では、YMCKのノズル#5〜#8によって、フィルムシートS上の第5ラスタライン〜第8ラスタラインに第2画像のドットが形成される。次に、フィルムシートSが搬送方向に4ノズルピッチ分搬送される。パス2では、ホワイトインクWのノズル#1〜#4によって、第1画像上の第5ラスタライン〜第8ラスタラインに背景画像のドットが形成される。尚、このとき、YMCKのノズル#5〜#8によって、フィルムシートS上の第9ラスタライン〜第12ラスタラインに第2画像のドットが形成されている。
次に、フィルムシートSの搬送を行わず、パス3におけるドットの形成が行われる。パス3では、YMCKのノズル#1〜#8によって、背景画像上の第5ラスタライン〜第8ラスタラインに第1画像のドットが形成される。パス2〜パス3の組み合わせのドットの形成が完了する毎にフィルムシートSが搬送方向に4ノズルピッチ分搬送される。
以下、パス2〜3の動作が繰り返されることにより、印刷可能領域において、フィルムシート上に第2画像を印刷し、第2画像の上に背景画像を印刷し、さらに、背景画像の上に第1画像を印刷することができる。
尚、第1画像を印刷する際、ドットを形成するノズルを間引いて使用することによって、第1画像については第2画像よりも解像度の低い印刷を行うこともできる。
図15は、第2実施形態におけるインターレース印刷の表刷りモードのインクの重なりの説明図である。図には、フィルムシートSの上に重ねられるように形成されるドットの順序が示されている。ここで、前述の図8と異なっているのは、第1画像が第2画像よりも低解像度で印刷される結果、第1画像が形成される層において、ドットが形成され得ない画素がある点である。
図16は、第2実施形態における表刷りモードのインターレース印刷の説明図である。図には、ホワイトW、イエローY、マゼンタM、シアンC、及び、ブラックKのノズル列からなるヘッドが示されている。ここでは、説明の容易のために、各ノズル列には6個のノズルを含むものとし、#1〜#6のノズル番号が示されている。
図を参照すると、印刷可能領域になるのは、第19ラスタライン以降である。例えば、第19ラスタライン〜第21ラスタラインに注目してドットが形成される順番を説明する。
パス1では、YMCKのノズル#6によって、フィルムシートS上の第21ラスタラインに第1画像のドットが形成される。ここでは、第1画像のドットを形成した後にはフィルムシートSの搬送を行わない。そして、パス2において、ホワイトインクWのノズル#6によって、第1画像上の第21ラスタラインに背景画像のドットが形成される。そして、フィルムシートSが3/4ノズルピッチ分搬送される。
パス3では、ホワイトインクWのノズル#5によって、フィルムシートS上の第20ラスタラインに背景画像のドットが形成される。次に、フィルムシートSが3/4ノズルピッチ分搬送される。パス4では、ホワイトインクWのノズル#4によって、フィルムシートS上の第19ラスタラインに背景画像のドットが形成される。そして、フィルムシートSが3/4ノズルピッチ分搬送される。
パス5では、ホワイトインクWのノズル#4等によって、背景画像のドットが形成されるが、第19ラスタライン〜第21ラスタラインに注目すると、これらのラスタラインにはドットは形成されない。パス6でも、YMCKのノズル#4等によって、第1画像のドットが形成されるが、第19ラスタライン〜第21ラスタラインに注目すると、これらのラスタラインにはドットは形成されない。前述のように、第1画像を形成した後にはフィルムシートSの搬送を行わないため、ここでもフィルムシートSの搬送は行われない。
パス7では、YMCKのノズル#3によって、背景画像上の第21ラスタライン上に第2画像のドットが形成される。次に、フィルムシートが3/4ノズルピッチ分搬送される。パス8では、YMCKのノズル#2によって、背景画像上の第20ラスタライン上に第2画像のドットが形成される。次に、フィルムシートが3/4ノズルピッチ分搬送される。パス9では、YMCKのノズル#1によって、背景画像上の第19ラスタライン上に第2画像のドットが形成される。
以下、同様の印刷が行われることによって、印刷可能領域において、フィルムシートS上に第1画像を印刷し、第1画像の上に背景画像を印刷し、さらに、背景画像の上に第2画像を印刷することができる。
また、上述のような印刷をすることによって、第1画像のドットの密度を第2画像のドットの密度よりも小さくすることができ、第1画像が第2画像よりも解像度の低い印刷とすることができる。
図17は、第2実施形態におけるインターレース印刷の裏刷りモードのインクの重なりの説明図である。図には、フィルムシートSの上に重ねられるように形成されるドットの順序が示されている。ここでも、前述の図9と異なっているのは、第1画像が第2画像よりも低解像度で印刷される結果、第1画像が形成される層において、ドットが形成され得ない画素がある点である。
図18は、第2実施形態における裏刷りモードのインターレース印刷の説明図である。図を参照すると、印刷可能領域になるのは、第19ラスタライン以降である。例えば、第19ラスタライン〜第21ラスタラインに注目してドットが形成される順番を説明する。
パス1では、YMCKのノズル#6によってフィルムシートS上の第21ラスタラインに第2画像のドットが形成される。そして、フィルムシートSが3/4ノズルピッチ分搬送される。尚、以下パス7まではパス毎にフィルムシートSが3/4ノズルピッチ分搬送される。
パス2では、YMCKのノズル#5によってフィルムシートS上の第20ラスタラインに第2画像のドットが形成される。パス3では、YMCKのノズル#4によってフィルムシートS上の第19ラスタラインに第2画像のドットが形成される。パス4では、YMCKのノズル#4等によって、第2画像のドットが形成されるが、第19ラスタライン〜第21ラスタラインに注目すると、これらのラスタラインにはドットは形成されない。
パス5では、ホワイトインクWのノズル#3によって、第2画像上の第21ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス6では、ホワイトインクWのノズル#2によって、第2画像上の第20ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス7では、ホワイトインクWのノズル#1によって、第2画像上の第19ラスタラインに背景画像のドットが形成される。第2実施形態における裏刷りモードでは、第1画像を形成する直前においてフィルムシートSの搬送は行われない。次のパスにおいて第1画像が形成されることになっているため、ここではフィルムシートSの搬送は行われない。
パス9では、YMCKのノズル#1によって、背景画像上の第19ラスタラインに第1画像のドットが形成される。
以下、同様の印刷が行われることによって、印刷可能領域において、フィルムシートS上に第2画像を印刷し、第2画像の上に背景画像を印刷し、さらに、背景画像の上に第1画像を印刷することができる。
また、上述のような印刷を行うことによって、第1画像のドットの密度を第2画像のドットの密度よりも小さくすることができ、第1画像が第2画像よりも解像度の低い印刷とすることができる。
図19は、第2実施形態における表刷りモードのマイクロフィード印刷の説明図である。図には、ホワイトW、イエローY、マゼンタM、シアンC、及び、ブラックKのノズル列からなるヘッドが示されている。ここでも、説明の容易のために、各ノズル列には6個のノズルを含むものとし、#1〜#6のノズル番号が示されている。
図を参照すると、印刷可能領域になるのは、第13ラスタライン以降である。第2実施形態における表刷りモードのマイクロフィード印刷では、パス1〜パス10におけるドットの形成が繰り返される。ここでは、第13ラスタライン〜第16ラスタラインに注目してドットが形成される順番を説明する。
パス1では、YMCKのノズル#4によって、フィルムシートS上の第13ラスタラインに第1画像のドットが形成される。パス1とパス2との間ではフィルムシートSの搬送は行われない。パス2では、ホワイトインクWのノズル#4によって、第1画像上の第13ラスタラインに背景画像のドットが形成される。そして、フィルムシートSが3/4ノズルピッチ分搬送される。
パス3では、ホワイトインクWのノズル#4によって、フィルムシートS上の第14ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス2とパス5の間では、パス毎にフィルムシートSが3/4ノズルピッチ分搬送される。よって、ここでは、フィルムシートSが3/4ノズルピッチ分搬送される。パス4では、ホワイトインクWのノズル#4によって、フィルムシートS上の第15ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス5では、ホワイトインクWのノズル#5によって、フィルムシートS上の第16ラスタラインに背景画像のドットが形成される。
パス5の後において、フィルムシートSは2ノズルと1/4ノズル分だけ搬送される。パス6では、YMCKのノズル#4等によって、第1画像のドットが形成されるが、第13ラスタライン〜第16ラスタラインに注目すると、これらのラスタラインにはドットは形成されない。パス6とパス7との間ではフィルムシートSの搬送は行われない。
パス7では、YMCKのノズル#1によって、背景画像上の第13ラスタラインに第2画像のドットが形成される。パス7とパス10の間では、パス毎にフィルムシートSが3/4ノズルピッチ分搬送される。パス8では、YMCKのノズル#1によって、背景画像上の第14ラスタラインに第2画像のドットが形成される。パス9では、YMCKのノズル#1によって、背景画像上の第15ラスタラインに第2画像のドットが形成される。パス10では、YMCKのノズル#1のノズル#1によって、背景画像上の第16ラスタラインに第2画像のドットが形成される。
パス10の後において、フィルムシートSは2ノズルと1/4ノズル分だけ搬送される。以下、パス1〜パス10の動作が繰り返される。
このようにすることによって、印刷可能領域において、フィルムシートS上に第1画像を印刷し、第1画像の上に背景画像を印刷し、さらに、背景画像の上に第2画像を印刷することができる。また、その際、第1画像のドットの密度を第2画像のドットの密度よりも小さくすることができ、第1画像が第2画像よりも解像度の低い印刷とすることができる。
図20は、第2実施形態における裏刷りモードのマイクロフィード印刷の説明図である。ここでも、図を参照すると、印刷可能領域になるのは、第13ラスタライン以降である。第2実施形態における裏刷りモードのマイクロフィード印刷では、パス1〜パス10におけるドットの形成が繰り返される。ここでは、第13ラスタライン〜第16ラスタラインに注目してドットが形成される順番を説明する。
パス1では、YMCKのノズル#4によって、フィルムシートS上の第13ラスタラインに第2画像のドットが形成される。パス1〜パス4の間では、パス毎にフィルムシートSが1/4ノズルピッチ分搬送される。パス2では、YMCKのノズル#4によって、フィルムシートS上の第14ラスタラインに第2画像のドットが形成される。パス3では、YMCKのノズル#4によって、フィルムシートS上の第15ラスタラインに第2画像のドットが形成される。パス4では、YMCKのノズル#4によって、フィルムシートS上の第16ラスタラインに第2画像のドットが形成される。
パス4の後において、フィルムシートSは2ノズルピッチと1/4ノズルピッチ分搬送される。
パス5では、ホワイトインクWのノズル#1によって、第2画像上の第13ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス5〜パス8の間では、パス毎にフィルムシートSが1/4ノズルピッチ分搬送される。パス6では、ホワイトインクWのノズル#1によって、第2画像上の第14ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス7では、ホワイトインクWのノズル#1によって、第2画像上の第15ラスタラインに背景画像のドットが形成されるパス8では、ホワイトインクWのノズル#1によって、第2画像上の第16ラスタラインに背景画像のドットが形成される。
パス8の後において、フィルムシートSは搬送されない。パス9において、YMCKのノズル#1によって、背景画像上の第13ラスタラインに第1画像のドットが形成される。パス9の後において、フィルムシートSは2ノズルピッチと1/4ノズルピッチ分搬送される。以下、パス1〜パス9の動作が繰り返される。
このようにすることによって、印刷可能領域においてフィルムシートS上に第2画像を印刷し、第2画像の上に背景画像を印刷し、さらに、背景画像の上に第1画像を印刷することができる。また、その際、第1画像のドットの密度を第2画像のドットの密度よりも小さくすることができ、第1画像が第2画像よりも解像度の低い印刷とすることができる。
===第3実施形態===
図21は、第3実施形態におけるバンド印刷の説明図である。図には、ホワイトW、イエローY、マゼンタM、シアンC、及び、ブラックKのノズル列からなるヘッドが示されている。ここでは、説明の容易のために、各ノズル列には8個のノズルを含むものとし、#1〜#8のノズル番号が示されている。また、ヘッドの右隣には、各パスにおいていずれのノズルがラスタラインにドットを形成するかが示されている。
パス1において、YMCKのノズル#1〜#8によって、フィルムシートS上の第1ラスタライン〜第8ラスタラインに第1画像のドットが形成される。パス1〜パス3の間ではフィルムシートSの搬送は行われない。パス2において、ホワイトインクWのノズル#1〜#8によって、第1画像上の第1ラスタライン〜第8ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス3において、YMCKのノズル#1〜8によって、背景画像上の第1ラスタライン〜第8ラスタラインに第2画像のドットが形成される。そして、第3パスの後にフィルムシートSが8ノズルピッチ分搬送される。以下、上述の動作が繰り返される。このようにすることによって、フィルムシートS上に第1画像を印刷し、第1画像の上に背景画像を印刷し、さらに、背景画像の上に第2画像を印刷することができる。
尚、ここでは、表刷りモードの印刷について説明を行ったが、上述の説明において第1画像と第2画像を入れ替えれば裏刷りモードの印刷となるため、裏刷りモードの印刷については説明を省略する。
図22は、第3実施形態におけるインターレース印刷の説明図である。図には、ホワイトW、イエローY、マゼンタM、シアンC、及び、ブラックKのノズル列からなるヘッドが示されている。ここでは、説明の容易のために、各ノズル列には9個のノズルを含むものとし、#1〜#9のノズル番号が示されている。また、ヘッドの右隣には、各パスにおいていずれのノズルがラスタラインにドットを形成するかが示されている。
図を参照すると、印刷可能領域になるのは第7ラスタライン以降である。第3実施形態におけるインターレース印刷では、パス1〜パス9におけるドットの形成が繰り返される。ここでは、第7ラスタライン〜第9ラスタラインに注目してドットが形成される順番を説明する。
パス1では、YMCKのノズル#9によって、フィルムシートS上の第9ラスタラインに第1画像のドットが形成される。パス1〜パス3との間ではフィルムシートSの搬送は行われない。パス2では、ホワイトインクWのノズル#9によって第1画像上の第9ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス3では、YMCKのノズル#9によって、背景画像上の第9ラスタラインに第2画像のドットが形成される。ここでは、3パス毎にフィルムシートSが3ノズルピッチ分搬送される。よって、ここでも、フィルムシートSが3ノズルピッチ分搬送される。
パス4では、YMCKのノズル#5によって、フィルムシートS上の第8ラスタラインに第1画像のドットが形成される。パス4〜パス6との間ではフィルムシートSの搬送は行われない。パス5では、ホワイトインクWのノズル#5によって第1画像上の第8ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス6では、YMCKのノズル#5によって、背景画像上の第8ラスタラインに第2画像のドットが形成される。そして、フィルムシートSが3ノズルピッチ分搬送される。
パス7では、YMCKのノズル#1によって、フィルムシートS上の第7ラスタラインに第1画像のドットが形成される。パス7〜パス9との間ではフィルムシートSの搬送は行われない。パス8でぇあ、ホワイトインクWのノズル#1によって第1画像上の第7ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス9では、YMCKのノズル#1のノズル#9によって、背景画像上の第7ラスタラインに第2画像のドットが形成される。そして、フィルムシートSが3ノズルピッチ分搬送される。以下、パス1〜パス9の動作が繰り返される。
このようにすることによって、フィルムシートS上に第1画像を印刷し、第1画像の上に背景画像を印刷し、さらに、背景画像の上に第2画像を印刷することができる。
尚、ここでは、表刷りモードの印刷について説明を行ったが、上述の説明において第1画像と第2画像を入れ替えれば裏刷りモードの印刷となるため、裏刷りモードの印刷については説明を省略する。
図23は、第3実施形態におけるマイクロフィード印刷の説明図である。ここでも、説明の容易のために各ノズル列には9個のノズルを含むものとし、ノズル#1〜#9のノズル番号が示されている。
パス1では、YMCKのノズル#1によって、フィルムシートS上の第1ラスタラインに第1画像のドットが形成される。パス1〜パス3の間ではフィルムシートSの搬送は行われない。パス2では、ホワイトインクWのノズル#1によって、第1画像上の第1ラスタラインに背景画像のドットが形成される。パス3では、背景画像上の第1ラスタラインに第2画像のドットが形成される。そして、フィルムシートSが搬送方向に1ノズルピッチ分搬送される。
前述のパス1〜パス3の動作がパス4〜パス12において繰り返される。このようにすることによって、第1ラスタライン〜第4ラスタラインの印刷が行われる。パス12の後、フィルムシートSは、9ノズルピッチ分搬送される。そして、上述のパス1〜パス12の動作が繰り返される。
このようにすることによって、フィルムシートS上に第1画像を印刷し、第1画像の上に背景画像を印刷し、さらに、背景画像の上に第2画像を印刷することができる。
尚、ここでは、表刷りモードの印刷について説明を行ったが、上述の説明において第1画像と第2画像を入れ替えれば裏刷りモードの印刷となるため、裏刷りモードの印刷については説明を省略する。
===第4実施形態===
図24は、ラインプリンタ1’を含む印刷システム100の構成を示すブロック図である。ラインプリンタ1’では、シリアル型のインクジェットプリンタ1とは異なり、ヘッドユニットがプリンタ1’に固定される。そして、フィルムシートSを搬送方向に搬送させつつ、ヘッドユニットからインクを噴射することによって画像を形成する。よって、図24では、ヘッドを移動させるためのキャリッジユニット30は省かれている。
図25は、ラインプリンタ1’の斜視図である。図には、ヘッドユニット40’と、フィルムシートSを搬送するためのベルト24’、上流側搬送ローラ22A’、及び、下流側搬送ローラ22B’が示されている。図に示されるように、ラインプリンタ1では、フィルムシートSが搬送ローラによって移動させられるベルト24’によって搬送方向に移動させられる。
図26は、ラインプリンタ1’におけるノズル列ユニット41’の説明図である。ラインプリンタ1’のヘッドユニット40’は1色分のノズル列を複数備えた複数のノズル列ユニット41’からなる。ここでは、ブラックKのノズル列ユニット41K’が示されているが、同様のノズル列ユニット41が、イエローY、マゼンタM、シアンC、及び、ホワイトWについて存在する。
各ノズル列ユニット41’は、第1ノズル列42A〜第6ノズル列42Fを含む。そして、図に示すように複数のノズル列を千鳥配列として配置することによって、フィルムシートS幅方向の全域について一度で印刷を行うことができるようになっている。
図27は、ラインプリンタ1’における印刷を説明する図である。図には、各色のノズル列ユニット41’と、各ノズル列ユニットの間に設けられた紫外線照射ユニット90’が示されている。紫外線照射ユニット90’は、紫外線を照射可能なLEDなどによって構成される。そして、各インクが噴射された後において、紫外線をフィルムシートS上のドットに照射することによって、インクを硬化させることができるようになっている。尚、図の左端に示されたSLは、印刷の最終仕上げ段階において照射して、全てのインクを本硬化させるために設けられた、強照射用の紫外線照射ユニットである。
このような構成によると、フィルムシートSを正搬送方向に搬送させつつ、YMCKの各ノズルからインクを噴射させ第1画像を形成する。そして、フィルムシートSを逆搬送方向に搬送させつつ、ホワイトインクWのノズルからインクを噴射させ背景画像を形成する。そして、さらに、フィルムシートSを、再度、正搬送方向に搬送させつつ、YMCKの各ノズルからインクを噴射さえ第2画像を形成する。
このようにすることによって、フィルムシートS上に第1画像を印刷し、第1画像の上に背景画像を印刷し、さらに、背景画像の上に第2画像を印刷することができる。
尚、ホワイトWのヘッドを1つとして、YMCKカラーヘッドをホワイトWのヘッドを挟んで搬送方向上流側と下流側とで2組配置することとしてもよい。そして、上流側のYMCKカラーヘッドで第1画像を印刷させ、下流側のYMCKカラーヘッドで第2画像を印刷させることとしてもよい。このようにすることで、第1画像と第2画像とを入れ替えることで、搬送方向を1方向のみとして、2つのモードの印刷をすることができる。
===その他の実施の形態===
上述の実施形態では、印刷装置としてプリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<ヘッドについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
1 プリンタ、
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、22 搬送モータ、23 搬送ローラ、
24 プラテン、25排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
40 ヘッドユニット、
402 インク供給路、404 ノズル連通路、406 弾性板、
50 検出器群、
60 コントローラ、61 インタフェース、62 CPU、63 メモリ、
70 駆動信号生成回路、
90 紫外線照射ユニット、
110 コンピュータ、
111 インタフェース、112 CPU、113 メモリ、
S フィルムシート
上記目的を達成するための主たる発明は、
媒体を搬送する搬送部と、
複数のノズルを有し、前記搬送部によって搬送される前記媒体の搬送方向の上流側から下流側に向かって、第1ノズル群、第2ノズル群及び第3ノズル群が順に配置されるヘッドと、
前記媒体に対して印刷を行うための制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1ノズル群からインクを吐出して第1画像を印刷し、前記第2ノズル群からインクを吐出して印刷された前記第1画像の全体を含む所定領域を印刷し、前記第3ノズル群からインクを吐出して当該所定領域内に第2画像を印刷する、第1印刷モードと、
前記第1ノズル群からインクを吐出して前記第2画像を印刷し、前記第2ノズル群からインクを吐出して印刷された前記第2画像の全体を含む所定領域を印刷し、前記第3ノズル群からインクを吐出して当該所定領域内に前記第1画像を印刷する、第2印刷モードと、
を選択可能であることを特徴とする印刷装置である。
さらに、印刷の態様として、
前記第1ノズル群からインクを吐出して第1画像を印刷し、前記第2ノズル群からインクを吐出して前記第1画像の全てを含む所定領域の全面を印刷し、前記第3ノズル群からインクを吐出して当該所定領域内に第2画像を印刷する、第1印刷モードと、
前記第1ノズル群からインクを吐出して前記第2画像を印刷し、前記第2ノズル群からインクを吐出して前記第2画像の全てを含む所定領域の全面を印刷し、前記第3ノズル群からインクを吐出して当該所定領域内に前記第1画像を印刷する、第2印刷モードと、
があることを特徴とする印刷装置である。

Claims (8)

  1. ノズルからインク滴を吐出するヘッドと、
    選択されたモードに基づいて、透明媒体に第1画像と、前記第1画像とは異なる第2画像と、背景画像とを印刷させる制御を行なう制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    第1モードが選択された場合に、前記ヘッドにおける第1のノズルを用いて前記透明媒体に前記第1画像を印刷させ、前記ヘッドにおける前記第1のノズルより前記透明媒体の搬送方向の下流側に位置する第2のノズルを用いて前記第1画像に前記背景画像を印刷させ、前記ヘッドにおける前記第2のノズルより前記搬送方向の下流側に位置する第3のノズルを用いて前記背景画像に前記第2画像を印刷させ、
    第2モードが選択された場合に、前記第1のノズルを用いて前記透明媒体に前記第2画像を印刷させ、前記第2のノズルを用いて前記第2画像に前記背景画像を印刷させ、前記第3のノズルを用いて前記背景画像に前記第1画像を印刷させる、
    制御を行なう、印刷装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1モードでは、前記第1画像の鏡像を印刷させ、前記第2画像の実像を印刷させ、
    前記第2モードでは、前記第2画像の鏡像を印刷させ、前記第1画像の実像を印刷させる、
    制御を行なう、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1画像は、前記第2画像よりも印刷面積の少ない付加的画像であり、
    前記第1モードは、印刷完了状態において前記第2画像が前記付加的画像よりも前記ヘッド寄りに位置する表打ち印刷モードであり、
    前記第2モードは、印刷完了状態において前記付加的画像が前記第2画像よりも前記ヘッド寄りに位置する裏打ち印刷モードである、請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記付加的画像の印刷解像度は、前記第2の画像の印刷解像度よりも低い、請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記透明媒体を前記搬送方向に搬送する搬送部を有し、
    前記ヘッドは、前記搬送方向と交差する移動方向に沿って移動するように案内され、前記ヘッドには、前記搬送方向に沿って前記ノズルが複数設けられ、
    前記搬送部によって前記透明媒体を前記搬送方向に搬送する搬送動作と、前記ヘッドを前記移動方向に移動させつつ前記ノズルからインク滴を吐出することによって前記透明媒体にドットを形成するドット形成動作とを繰り返して、前記画像が印刷される、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 前記ノズルが並ぶノズル列方向と交差する方向に前記透明媒体と前記ヘッドとの相対位置を移動させる移動機構を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 前記印刷解像度は、前記搬送方向における解像度である、請求項4に記載の印刷装置。
  8. ノズルからインク滴を吐出するヘッドを有する印刷装置によって、選択されたモードに基づいて、透明媒体に第1画像と、前記第1画像とは異なる第2画像と、背景画像とを印刷する印刷方法であって、
    第1モードが選択された場合に、前記ヘッドにおける第1のノズルを用いて前記透明媒体に前記第1画像を印刷させ、前記ヘッドにおける前記第1のノズルより前記透明媒体の搬送方向の下流側に位置する第2のノズルを用いて前記第1画像に前記背景画像を印刷させ、前記ヘッドにおける前記第2のノズルより前記搬送方向の下流側に位置する第3のノズルを用いて前記背景画像に前記第2画像を印刷させ、
    第2モードが選択された場合に、前記第1のノズルを用いて前記透明媒体に前記第2画像を印刷させ、前記第2のノズルを用いて前記第2画像に前記背景画像を印刷させ、前記第3のノズルを用いて前記背景画像に前記第1画像を印刷させる、
    印刷方法。
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