JP2011201223A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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JP2011201223A JP2010072424A JP2010072424A JP2011201223A JP 2011201223 A JP2011201223 A JP 2011201223A JP 2010072424 A JP2010072424 A JP 2010072424A JP 2010072424 A JP2010072424 A JP 2010072424A JP 2011201223 A JP2011201223 A JP 2011201223A
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ink
dot
color
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Ayako Kobayashi
綾子 小林
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Abstract

【課題】表現される画像の色の階調性を向上させること。
【解決手段】媒体にカラーインクを噴射するカラーインク噴射部と、前記媒体にホワイト
インクを噴射するホワイトインク噴射部と、前記カラーインク噴射部を制御して前記媒体
上に前記カラーインクのドットを形成し、前記ホワイトインク噴射部を制御して前記カラ
ーインクのドット上に前記ホワイトインクのドットをずらして重ねて形成する制御部と、
を備える印刷装置。
【選択図】図7

Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
インクを媒体上に噴射してドットを形成し画像を印刷するインクジェット式の印刷装置
が開発されている。インクジェット式の印刷装置では、単位面積あたりのドットの形成量
を調整することにより、階調を調整している。
特開2003−19819号公報
小ドットと大ドットを形成可能である場合において、さらにその中間のサイズのドット
(中ドット)を形成することができれば、表現することのできる階調がより細かくなる。
また、複数の色のインクのドットで形成した混合色の階調性を微調整する必要も生ずる。
よって、ドットによって表現される画像の色の階調性を向上させることが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、表現される画像の色の階調性
を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
媒体にカラーインクを噴射するカラーインク噴射部と、
前記媒体にホワイトインクを噴射するホワイトインク噴射部と、
前記カラーインク噴射部を制御して前記媒体上に前記カラーインクのドットを形成し、
前記ホワイトインク噴射部を制御して前記カラーインクのドット上に前記ホワイトインク
のドットをずらして重ねて形成する制御部と、
を備える印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
図1Aは、本実施形態のプリンタの全体構成の概略図であり、図1Bは、本実施形態のプリンタの全体構成の横断面図である。 本実施形態のプリンタの全体構成のブロック図である。 ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。 ヘッド41の構造を説明する図である。 駆動信号生成回路70によって生成される駆動信号COMの例を説明する図である。 機体Aによるカラーインクのドットの並びを説明する図である。 機体Bによるカラーインクのドットの並びを説明する図である。 その他の実施形態におけるカラーインクのドットの並びを説明する図である。 他の実施形態におけるノズルの配列を示す説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
媒体にカラーインクを噴射するカラーインク噴射部と、
前記媒体にホワイトインクを噴射するホワイトインク噴射部と、
前記カラーインク噴射部を制御して前記媒体上に前記カラーインクのドットを形成し、
前記ホワイトインク噴射部を制御して前記カラーインクのドット上に前記ホワイトインク
のドットをずらして重ねて形成する制御部と、
を備える印刷装置。
このようにすることで、表現される画像の色の階調性を向上させることができる。
かかる印刷装置であって、前記カラーインクは、第1色のインクと、第2色のインクと
、を含み、前記第1色のインクのドットと前記第2色のインクのドットが部分的に重ねて
形成されるときにおいて、前記第1色のインクのドットと前記第2のインクのドットとが
重なり合う重複部分に前記ホワイトインクのドットが形成され、前記重複部分において前
記第1色のインクと前記第2色のインクとによって生ずる二次色の発生が緩和されること
が望ましい。また、前記媒体上において前記第1色のインクのドットと前記第2色のイン
クのドットとの間に挟まれるように前記ホワイトインクのドットが形成されることが望ま
しい。また、前記媒体は所定方向に搬送され、前記カラーインク噴射部は、前記所定方向
に沿って複数並びカラーインク噴射部列を構成し、前記ホワイトインク噴射部は、前記所
定方向に沿って複数並びホワイトインク噴射部列を構成し、前記カラーインク噴射部列と
前記ホワイトインク噴射部列は前記所定方向と交差する交差方向に並び、該交差方向に同
時に移動して前記カラーインクのドットと前記ホワイトインクのドットを前記媒体上に形
成することが望ましい。
また、前記カラーインクのドットの上に前記ホワイトインクのドットが重なる面積を調
整することにより、前記カラーインクのドットによる明度を補正することとしてもよい。
また、前記カラーインク噴射部は、第1ドットサイズのドットと、該第1ドットサイズの
ドットよりも大きい第2ドットサイズのドットを形成可能であり、前記カラーインクの前
記第2ドットサイズのドット上に前記ホワイトインクのドットを形成して、前記第2ドッ
トサイズのドットの一部を隠蔽し、前記第2ドットサイズのドットのうち前記第1ドット
サイズのドットよりも大きく前記第2ドットサイズのドットよりも小さい面積の部分を露
出させることとしてもよい。また、前記媒体は白色の媒体であることが望ましい。
このようにすることで、表現される画像の色の階調性を向上させることができる。
媒体上にカラーインクを噴射してカラーインクのドットを形成することと、
前記媒体上にホワイトインクを噴射して、前記カラーインクのドット上に前記ホワイト
インクのドットをずらして重なるように形成して、前記カラーインクのドットが表現する
階調を補正することと、
を含む印刷方法。
このようにすることで、表現される画像の色の階調性を向上させることができる。
===実施形態===
図1Aは、本実施形態のプリンタの全体構成の概略図である。また、図1Bは、本実施
形態のプリンタの全体構成の横断面図である。また、図2は、本実施形態のプリンタの全
体構成のブロック図である。以下、本実施形態のプリンタの基本的な構成について説明す
る。
本実施形態のプリンタは、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニッ
ト40、検出器群50、およびコントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ
110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(
搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コント
ローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制
御し、紙に画像を形成する。プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており
、検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。検出器群50から検出結果
を受けたコントローラ60は、その検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(白色の用紙Sなど)を印刷可能な位置に送り込み、印刷時
に所定の方向(以下、搬送方向という)に所定の搬送量で紙を搬送させるためのものであ
る。すなわち、搬送ユニット20は、紙を搬送する搬送機構として機能する。搬送ユニッ
ト20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22(PFモータとも言う)と、搬送ローラ2
3と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。ただし、搬送ユニット20が搬送機
構として機能するためには、必ずしもこれらの構成要素を全て必要とするわけではない。
給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンタ内に自動的に給紙するためのロー
ラである。給紙ローラ21は、D形の断面形状をしており、円周部分の長さは搬送ローラ
23までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて紙を搬送ロー
ラ23まで搬送できる。搬送モータ22は、紙を搬送方向に搬送するためのモータであり
、DCモータにより構成される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された
紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。
プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラ25は、印刷が終了した紙Sをプ
リンタの外部に排出するローラである。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期し
て回転する。
キャリッジユニット30は、ヘッドを所定の方向(以下、移動方向という)に移動(「
走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ
31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、
移動方向に往復移動可能である。(これにより、ヘッドが移動方向に沿って移動する。)
また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持してい
る。キャリッジモータ32は、キャリッジ31を移動方向に移動させるためのモータであ
り、DCモータにより構成される。
ヘッドユニット40は、紙にインクを噴射するためのものである。ヘッドユニット40
は、ヘッド41を有する。ヘッド41は、インク噴射部であるノズルを複数有し、各ノズ
ルから断続的にインクを噴射する。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられている
。そのため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する
。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に噴射することによって、移
動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。ヘッドユニット40は
、プリンタ本体側の制御ユニットから、ケーブル45を介して、ヘッドを駆動するための
データを取得する。このケーブル45は、柔軟な帯状のケーブルであり、プリンタ本体と
キャリッジ31とを電気的に連結する。
検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出セ
ンサ53、および光学センサ54等が含まれる。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ
31の移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬
送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出センサ53は、印刷される紙
の先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ21が
搬送ローラ23に向かって紙を給紙する途中で、紙の先端の位置を検出できる位置に設け
られている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって紙の先端を検出するメカ
ニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は搬送方向に回転可能なレバーを
有し、このレバーは紙の搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、紙の先
端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの
動きを検出することによって、紙の先端の位置を検出する。光学センサ54は、キャリッ
ジ31に取付けられている。光学センサ54は、発光部から紙に照射された光の反射光を
受光部が検出することにより、紙の有無を検出する。そして、光学センサ54は、キャリ
ッジ41によって移動しながら紙の端部の位置を検出する。光学センサ54は、光学的に
紙の端部を検出するため、機械的な紙検出センサ53よりも、検出精度が高い。
コントローラ60は、プリンタの制御を行うための制御ユニットである。コントローラ
60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路
64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリ
ンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンタ全体の
制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納
する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段
を有する。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット
制御回路64を介して各ユニットを制御する。
駆動信号生成回路70は、後述するヘッドに含まれるピエゾ素子PZTなどの駆動素子
に印加してインク滴を噴射させるための駆動信号を生成する。駆動信号生成回路70は、
不図示のDACを含む。そして、コントローラ60から送られた駆動信号の波形に関する
デジタルデータに基づいて、アナログの電圧信号を生成する。また、駆動信号生成回路7
0は、不図示の増幅回路も含んでおり、生成された電圧信号について電力増幅を行い、駆
動信号を生成する。
図3は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下
面には、ホワイトインクノズル列Wと、ブラックインクノズル列Kと、シアンインクノズ
ル列Cと、マゼンタインクノズル列Mと、イエローインクノズル列Yが形成されている。
各ノズル列は、各色のインクを噴射するための噴射口であるノズルを複数個(本実施形態
では180個)備えている。
各ノズル列の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D
)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つま
り、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数
である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向
のドットピッチが720dpi(1/720)である場合、k=4である。
各ノズル列のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯180
)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯180よりも搬送方向の下流側に位置している。各
ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を噴射させるための駆動素子としてピエゾ素子
(不図示)が設けられている。
図4は、ヘッド41の構造を説明する図である。図には、ノズルNz、ピエゾ素子PZ
T、インク供給路402、ノズル連通路404、及び、弾性板406が示されている。
インク供給路402には、不図示のインクタンクからインクが供給される。そして、こ
れらのインク等は、ノズル連通路404に供給される。ピエゾ素子PZTには、後述する
駆動信号のパルスが印加される。パルスが印加されると、パルスの信号に従ってピエゾ素
子PZTが伸縮し、弾性板406を振動させる。そして、パルスの振幅に対応する量のイ
ンク滴がノズルNzから噴射されるようになっている。
図5は、駆動信号生成回路70によって生成される駆動信号COMの例を説明する図で
ある。図に示されるように、駆動信号COMは、繰り返し周期Tごとに繰り返し生成され
る。
繰り返し周期である期間Tは、媒体が搬送方向に1画素分移動する間の期間に対応する
。例えば、印刷解像度が360dpiの場合、期間Tは、媒体がノズルに対して1/36
0インチ移動するための期間に相当する。そして、印刷データに含まれる画素データに基
づいて、期間Tに含まれる各区間の駆動パルスPS1〜PS3をピエゾ素子PZTに印加
することによって、1つの画素内に大きさの異なるインク滴が噴射される。
駆動信号COMは、繰り返し周期Tにおける区間T1で生成される駆動パルスPS1と
、区間T2で生成される駆動パルスPS2と、区間T3で生成される駆動パルスPS3と
を有する。
図には、インクを噴射させる駆動パルスPS1、PS3が示されている。尚、駆動パル
スPS2は、ノズルのインク表面(インクメニスカス)を微振動させるために微振動パル
スであり、インクを噴射させない駆動パルスである。
駆動パルスPS1の振幅がVhsであり、駆動パルスPS3の振幅がVhl(Vhs)
である。駆動パルスの振幅が大きいほどピエゾ素子PZTの変化量が大きいため大きなサ
イズのインク滴が噴射される。よって、インク滴はそれぞれの駆動パルスの振幅に応じた
大きさのものが噴射される。図において、駆動パルスPS3の振幅Vhlが最も大きく、
次に、駆動パルスPS1の振幅Vhsが大きい。
このため、小ドットの形成時には駆動パルスPS1がピエゾ素子PZTへ印加される。
また、大ドットの形成時には駆動パルスPS3がピエゾ素子PZTへ印加される。駆動パ
ルスPS2は、ドット無しの場合にピエゾ素子PZTへ印加される。このような駆動信号
COMを用いることで、1つの画素に、小ドット又は大ドットを形成することができる。
図6は、機体Aによるカラーインクのドットの並びを説明する図である。図7は、機体
Bによるカラーインクのドットの並びを説明する図である。これらの図には、媒体上に形
成される複数のドットが示されている。本実施形態において形成されるドットのサイズは
小ドットと大ドットの2種類である。
図6及び図7において、シアンインクのドット(シアンドットc)には、縦と横の線分
によるハッチングが施されている。マゼンタインクのドット(マゼンタドットm)には、
右上から左下に下がる線分によるハッチングが施されている。イエローインクのドット(
イエロードットy)には、左上から右下に下がる線分によるハッチングが施されている。
ホワイトインクのドット(ホワイトドットw)には、ハッチングが施されていない。尚、
ドットのインク色とドットサイズの大小とを簡単に説明するために、以下、ドットサイズ
とドットのインク色とをあわせた表記を用いることがある。例えば、シアンインクによる
大ドットの場合には、大シアンドットcと表記し、イエローインクによる小ドットの場合
には、小イエロードットyと表記する。
図6に示されるドットは、機体Aによって形成されたものである。機体Aが印刷した印
刷物の階調は、他の機体の階調を調整するにあたり基準となる。図7に示されるドットは
、機体Bによって形成されたものである。機体Bは、機体Aの印刷物を基準にドットの形
成が調整される機体である。
ここで、機体Aが最終印刷物(図6の(c))を形成するにあたり、大シアンドットc
(図6上の(a))と、大マゼンタドットm(図6の(b))とを媒体に形成するものと
する。
プリンタの機体を製造する際には、様々な機体間誤差が含まれる。例えば、ノズル径が
製造誤差により機体間で異なるものとなったり、駆動パルスの振幅が機体間で若干異なる
ものとなったりする。そうすると、仮に、機体Bが機体Aによるものと同じドットの並び
になるようにインクを噴射して各ドットを形成したとしても、最終印刷物の画像を同じ色
として一致させることが困難となる。
ドットを巨視的に見ると形成されるドットの量及び大きさなどにより、複数の階調を表
現可能である。仮に、図6の(a)に示される機体Aの大シアンドットの並びによる階調
と同じ階調を機体Bで得るためには、大シアンドットcに小イエロードットyを加えなけ
ればならないとする(図7の(a))。そして、最終印刷物を得るために、図6の(b)
と同様に図7の(b)のような大マゼンタドットmを加えると、図7の(c)のようにな
る。
図7の(c)を参照すると、小イエロードットと大マゼンタドットとが重なり合ってい
る。これにより、イエローインクとマゼンタインクとによる二次色が生成されてしまう。
すなわち、図7の(a)の段階では、イエローインクを加えることにより、機体Aの表現
する色と機体Bが表現する色とをほぼ一致させることができたのであるが、図7の(c)
では、二次色が生成された関係で、図6の(c)と見た目の色が一致しないという問題が
生じてしまう。
そこで、本実施形態では、カラーインクによるドットが重なり合う位置に、ホワイトイ
ンクのドットを形成する。図7の(d)では、イエロードットyとマゼンタドットmとの
間にホワイトドットwが形成されている。尚、ホワイトドットによりイエロードットの一
部が隠蔽される際に、比較的大きな面積が隠蔽されてしまうことを考慮し、イエローイン
クによるドットを大ドットで形成している。
このように、イエロードットyにおいてマゼンタドットmと重複する部分をホワイトド
ットwで隠蔽することにより、イエロードットyとマゼンタドットmとにより二次色が生
成されるのを抑制することができる。その結果、機体Aによる最終印刷物の色と機体Bに
よる最終印刷物の色とを適切に一致させることができる。
これは、別の観点からすると、機体Bにおいて表現できる階調性が向上されたとも言え
る。これまでは、大シアンドット、大マゼンタドット、小シアンドット、及び、小マゼン
タドットを組み合わせたとしても機体Bは機体Aによる最終印刷物の色を得ることができ
なかった。しかしながら、ホワイトインクWを上記のように適切に組み合わせることによ
り、機体Bが表現できる階調性を向上させて、機体Aが表現する最終印刷物の色を得るこ
とができるようになったのである。
===その他の実施の形態===
図8は、その他の実施形態におけるカラーインクのドットの並びを説明する図である。
インクを噴射するに際し、上述のピエゾ素子PZTには、大ドット用の駆動パルスPS3
又は小ドット用の駆動パルスPS1しか印加されない。すなわち、大ドット又は小ドット
のサイズでしかドットを形成することができない。
これに対し、ここでは、カラーインクによって形成された大ドットの上にホワイトイン
クによるドットを形成することにより、カラーインクの大ドットの一部を隠蔽する。そし
て、カラーインクの大ドットのうち、小ドットよりも大きく大ドットよりも小さい部分の
面積を露出させることにより、中ドット相当の階調を表現可能とする。
図の左側には、大シアンドットcの一部に重複するように、大ホワイトドットwが形成
されていることが示されている。図の右側には、仮に形成することができた場合の中シア
ンドットが示されている。そして、左側の図において、ホワイトドットによって隠蔽され
ておらずシアンドットが露出している部分の面積は、右側に示される中シアンドットの面
積と同じになっている。
このようにすることによって、小ドットと大ドットしか形成し得ない駆動信号COMを
使用する場合であっても、中ドット相当の面積のカラーインクのドットを形成することが
できる。また、ホワイトドットによる隠蔽量を調整することによって、カラーインクの明
度を調整することもできる。
上述の実施形態では、印刷装置としてプリンタ1が説明されていたが、これに限られる
ものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、
ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具現化することもで
きる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表
面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置
)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術
を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これら
の方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解
釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得
ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<ヘッドについて>
ヘッドのノズル構成については、前述の構成に限られない。
図9は、他の実施形態におけるノズルの配列を示す説明図である。図に示されるように
、ノズルが並ぶ方向にシアンインクノズル列C、マゼンタインクノズル列M、及び、イエ
ローインクノズル列を並べることとしてもよい。このようにして、例えば、シアンインク
ノズル列Cを用いてシアンドットを形成し、このシアンドットを隠蔽するときには、搬送
方向座標に関しシアンインクノズル列のノズルと同じ位置のホワイトインクノズル列Wの
ノズルによってホワイトインクを噴射することができる。同様に、マゼンタドットを隠蔽
するときには搬送方向座標に関しマゼンタインクノズル列Mのノズルと同じ位置のホワイ
トインクノズル列Wのノズルによってホワイトインクを噴射することができる。また、イ
エロードットを隠蔽するときには搬送方向座標に関しイエローインクノズル列Yのノズル
と同じ位置のホワイトインクノズル列Wのノズルによってホワイトインクを噴射すること
ができる。
また、前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを噴射していた。しかし、液体を
噴射する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生さ
せる方式など、他の方式を用いてもよい。
1 プリンタ、20 搬送ユニット、30 キャリッジユニット、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、50 検出器群、
60 コントローラ、110 コンピュータ、
COM 駆動信号、y イエロードット、m マゼンタドット、
c シアンドット、k ブラックドット、w ホワイトドット、
Y イエローインクノズル列、Mマゼンタインクノズル列、
C シアンインクノズル列、K ブラックインクノズル列、
W ホワイトインクノズル列、S 用紙(媒体)

Claims (8)

  1. 媒体にカラーインクを噴射するカラーインク噴射部と、
    前記媒体にホワイトインクを噴射するホワイトインク噴射部と、
    前記カラーインク噴射部を制御して前記媒体上に前記カラーインクのドットを形成し、
    前記ホワイトインク噴射部を制御して前記カラーインクのドット上に前記ホワイトインク
    のドットをずらして重ねて形成する制御部と、
    を備える印刷装置。
  2. 前記カラーインクは、第1色のインクと、第2色のインクと、を含み、
    前記第1色のインクのドットと前記第2色のインクのドットが部分的に重ねて形成され
    るときにおいて、前記第1色のインクのドットと前記第2のインクのドットとが重なり合
    う重複部分に前記ホワイトインクのドットが形成され、前記重複部分において前記第1色
    のインクと前記第2色のインクとによって生ずる二次色の発生が緩和される、請求項1に
    記載の印刷装置。
  3. 前記媒体上において前記第1色のインクのドットと前記第2色のインクのドットとの間
    に挟まれるように前記ホワイトインクのドットが形成される、請求項2に記載の印刷装置
  4. 前記媒体は所定方向に搬送され、
    前記カラーインク噴射部は、前記所定方向に沿って複数並びカラーインク噴射部列を構
    成し、
    前記ホワイトインク噴射部は、前記所定方向に沿って複数並びホワイトインク噴射部列
    を構成し、
    前記カラーインク噴射部列と前記ホワイトインク噴射部列は前記所定方向と交差する交
    差方向に並び、該交差方向に同時に移動して前記カラーインクのドットと前記ホワイトイ
    ンクのドットを前記媒体上に形成する、請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記カラーインクのドットの上に前記ホワイトインクのドットが重なる面積を調整する
    ことにより、前記カラーインクのドットによる明度を補正する、請求項1に記載の印刷装
    置。
  6. 前記カラーインク噴射部は、第1ドットサイズのドットと、該第1ドットサイズのドッ
    トよりも大きい第2ドットサイズのドットを形成可能であり、
    前記カラーインクの前記第2ドットサイズのドット上に前記ホワイトインクのドットを
    形成して、前記第2ドットサイズのドットの一部を隠蔽し、前記第2ドットサイズのドッ
    トのうち前記第1ドットサイズのドットよりも大きく前記第2ドットサイズのドットより
    も小さい面積の部分を露出させる、請求項1に記載の印刷装置。
  7. 前記媒体は白色の媒体である、請求項1〜6のいずれかに記載の印刷装置。
  8. 媒体上にカラーインクを噴射してカラーインクのドットを形成することと、
    前記媒体上にホワイトインクを噴射して、前記カラーインクのドット上に前記ホワイト
    インクのドットをずらして重なるように形成して、前記カラーインクのドットが表現する
    階調を補正することと、
    を含む印刷方法。
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