JP2013177011A - 印刷装置 - Google Patents

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秀範 臼田
Shinichi Kamoshita
伸一 鴨志田
Kaoru Koike
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Abstract

【課題】縁無し印刷を行う場合に、回転体の回転に影響を及ぼすことなく、該回転体に保持された媒体の端部からはみ出た流体を吸収体に吸収させる。
【解決手段】(A)媒体を周面にて保持しながら回転する回転体と、(B)前記周面上の媒体の、前記回転体の軸方向における端部に余白が形成されないように、該媒体に向けて流体を噴射する流体噴射部と、(C)前記軸方向において前記周面上の媒体の前記端部よりも外側の位置で、前記流体噴射部から噴射された流体のうち、前記端部からはみ出た流体を吸収する吸収体と、(D)前記回転体を回転させるための回転体駆動機構であって、前記吸収体に該回転体駆動機構による駆動力が伝達されないように前記回転体を駆動する回転体駆動機構と、を有する流体噴射装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、流体噴射装置及び流体噴射方法に関する。
媒体を周面にて保持しながら回転する回転体と、前記周面上の媒体に流体を噴射する流体噴射部とを有する流体噴射装置は、既に知られている。かかる流体噴射装置の一例としては、媒体にインクを噴射して画像を印刷するインクジェットプリンタ(以下、プリンタ)が挙げられる。そして、上記構成のプリンタを用いて、前記周面上の媒体の、前記回転体の軸方向における端部まで画像を印刷する処理(所謂、縁無し印刷)を行う場合が考えられる(例えば、特許文献1参照)。
縁無し印刷では、前記軸方向において前記周面上の媒体の前記端部に余白が形成されないように、流体噴射部が該媒体に向けて流体を噴射する。このとき、流体噴射部が前記端部に向けて噴射した流体の一部が、前記端部からはみ出してしまうことがある(図7参照)。このように媒体の端部からはみ出した流体によりプリンタ内が汚染されるのを防止する目的から、前記軸方向において前記周面上の媒体の前記端部よりも外側の位置で、該端部からはみ出た流体を吸収する吸収体が設けられることがある。
特開2005−103761号公報
ところで、上記のプリンタの構成が、該吸収体が流体を吸収することにより回転体における重量バランスが変化する等、吸収体が回転体の回転に影響を及ぼし得る構成であると、吸収体による流体吸収に伴って回転体の回転状態が変化してしまう虞がある。回転体の回転状態が変化してしまうと、媒体に印刷される画像に悪影響が及んでしまう虞がある。
そこで、本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、縁無し印刷を行う場合に、回転体の回転に影響を及ぼすことなく、該回転体に保持された媒体の端部からはみ出た流体を吸収体に吸収させることである。
上記の課題を解決するために、主たる発明は、媒体を周面にて保持しながら回転する回転体と、前記周面上の媒体の、前記回転体の軸方向における端部に余白が形成されないように、該媒体に向けて流体を噴射する流体噴射部と、前記軸方向において前記周面上の媒体の前記端部よりも外側の位置で、前記流体噴射部から噴射された流体のうち、前記端部からはみ出た流体を吸収する吸収体と、前記回転体を回転させるための回転体駆動機構であって、前記吸収体に該回転体駆動機構による駆動力が伝達されないように前記回転体を駆動する回転体駆動機構と、を有し、前記吸収体は、該吸収体の軸方向が前記回転体の前記軸方向に沿った状態で、前記回転体と独立して回転可能であり、前記吸収体を回転させるための吸収体駆動機構を有することを特徴とする流体噴射装置である。
プリンタ1の主要部の構成を示した図である。 プリンタ1の全体構成を示すブロック図である。 ドラムユニット30、ヘッドユニット40、及びUV照射ユニット50の断面構造を示した図である。 図4Aはヘッドユニット40を示した斜視図である。図4Bは、図4Aの矢印Fで示す方向からヘッド42を見たときの図である。 図5Aは、ドラムユニット30及び吸収体ユニット60をヘッド42から見た図である。図5Bは、図5Aの矢印Gで示す方向から吸収体ユニット60及び回収ユニット70を見たときの図である。 用紙Sが保持される位置を示す図である。 縁無し印刷における用紙Sとヘッド42の位置関係を示す図である。 図8A〜図8Cは、外周部63のうち、露出部分63aに相当する領域が吸収体61の回転に伴って変化する様子を示した図である。 吸収体61の外周部63において押圧ローラ71により押圧される部分、の変更例を示す図である。 図10Aは、第2実施形態に係るドラムユニット30及び吸収体ユニット60をヘッド42から見た図である。図10Bは、第2実施形態において用紙Sが保持される位置を示す図である。 縁無し印刷における用紙Sとヘッド42の位置関係(第2実施形態での位置関係)を示す図である。 第2実施形態のドラムユニット30、吸収体ユニット60、及び、回収ユニット70等の断面構造を示した図である。 吸収体61の変形例を示す図である。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
先ず、本発明に係る流体噴射装置は、(A)媒体を周面にて保持しながら回転する回転体と、(B)前記周面上の媒体の、前記回転体の軸方向における端部に余白が形成されないように、該媒体に向けて流体を噴射する流体噴射部と、(C)前記軸方向において前記周面上の媒体の前記端部よりも外側の位置で、前記流体噴射部から噴射された流体のうち、前記端部からはみ出た流体を吸収する吸収体と、(D)前記回転体を回転させるための回転体駆動機構であって、前記吸収体に該回転体駆動機構による駆動力が伝達されないように前記回転体を駆動する回転体駆動機構とを有する。かかる流体噴射装置であれば、縁無し印刷を行う場合に、回転体の回転に影響を及ぼすことなく、該回転体に保持された媒体の端部からはみ出た流体を吸収体に吸収させることが可能になる。
また、上記の流体噴射装置において、前記吸収体は、該吸収体の軸方向が前記回転体の前記軸方向に沿った状態で、前記回転体と独立して回転可能であり、前記吸収体を回転させるための吸収体駆動機構を有することとしてもよい。かかる流体噴射装置であれば、吸収体において、流体を吸収する領域が局在化するのを回避することができる。
また、上記の流体噴射装置において、前記吸収体が吸収した流体を該吸収体から回収する回収機構を有することとしてもよい。かかる流体噴射装置であれば、吸収体に流体が溜まり続けるのを抑制し、以って、吸収体の吸収性能を持続することが可能になる。
また、上記の流体噴射装置において、前記吸収体は、スポンジからなる外周部を備え、該外周部にて前記端部からはみ出た流体を吸収し、前記回収機構は、前記外周部を押圧する押圧部を備え、前記吸収体駆動機構が前記吸収体を回転させる際に前記押圧部が前記外周部を押圧することにより、前記吸収体が吸収した流体を前記外周部から搾り出して回収することとしてもよい。かかる流体噴射装置であれば、比較的簡易な機構により、吸収体が吸収した流体を回収することが可能になる。
また、上記の流体噴射装置において、前記吸収体は、前記軸方向において前記回転体の両脇に1つずつ備えられ、前記軸方向において前記回転体の前記周面と隣接する外表面を備え、前記吸収体を取り囲んで覆うカバー部材を吸収体毎に有し、前記カバー部材の各々は、開口を前記外表面に備え、前記軸方向における前記周面の長さが、前記軸方向における媒体の長さよりも短く、前記回転体は、前記媒体の前記軸方向における中央部を前記周面にて保持し、前記カバー部材は、前記媒体の前記軸方向における端部を前記外表面にて保持し、前記流体噴射部は、前記端部に向けて流体を噴射する際に、前記開口と対向し、前記吸収体は、該吸収体のうちの前記開口により露出した露出部分にて、前記端部からはみ出た流体を吸収することとしてもよい。かかる流体噴射装置であれば、回転体の周面上に収まり切れないサイズの媒体に対して適切に縁無し印刷を実行するとともに、該媒体の端部からはみ出た流体を吸収体に適切に吸収させることが可能になる。
また、上記の流体噴射装置において、前記回転体は、中空状であり、該回転体の回転方向に沿う一対の開口を前記周面に備え、前記吸収体は、前記回転体の内部に配置され、前記軸方向における前記周面の長さが、前記軸方向における媒体の長さよりも長く、前記回転体は、前記媒体の前記軸方向における一端部が一方の前記開口上に位置し、かつ、他端部が他方の前記開口上に位置した状態で該媒体を前記周面にて保持し、前記流体噴射部は、前記一端部及び前記他端部に向けて流体を噴射する際に、前記開口と対向し、前記吸収体は、該吸収体のうちの前記開口により露出した露出部分にて、前記一端部及び前記他端部からはみ出た流体を吸収することとしてもよい。かかる流体噴射装置であれば、回転体の周面上に収まるサイズの媒体に対して適切に縁無し印刷を実行するとともに、該媒体の端部からはみ出た流体を吸収体に適切に吸収させることが可能になる。
さらに、回転する回転体の周面に媒体を保持することと、前記周面上の媒体の、前記回転体の軸方向における端部に余白が形成されないように、該媒体に向けて流体を噴射することと、前記軸方向において前記周面上の媒体の前記端部よりも外側の位置で、吸収体に、噴射された流体のうち、前記端部からはみ出た流体を吸収させることと、回転体駆動機構により、前記吸収体に該回転体駆動機構による駆動力が伝達されないように前記回転体を駆動することと、を有する流体噴射方法も実現可能である。かかる流体噴射方法であれば、縁無し印刷を行う場合に、回転体の回転に影響を及ぼすことなく、該回転体に保持された媒体の端部からはみ出た流体を吸収体に吸収させることが可能になる。
===本発明に係る流体噴射装置について===
以下、本発明に係る流体噴射装置の一例としてのインクジェットプリンタ(以下、プリンタ1)について説明する。
先ず、図1を参照しながら、プリンタ1の概要を説明する。図1は、プリンタ1の主要部の構成を示した図である。なお、図1には、媒体の一例としての単票状の用紙Sが図示されており、以降の説明でも、上記用紙Sを媒体として画像を印刷するプリンタ1について説明する。
プリンタ1は、回転体の一例としての回転ドラム31の周面33に用紙Sを保持させた状態で該回転ドラム31を回転させ、その間に、流体噴射部の一例としてのヘッド42から噴射されるインクを上記周面33上の用紙Sに着弾させる。これにより用紙Sに画像が印刷される。なお、インクは流体の一例であり、本実施形態では紫外線を受けて硬化する紫外線硬化型インク(以下、UVインク)である。但し、インクについては、非紫外線硬化型のインク(すなわち、一般的な水性インク及び油性インク)であっても良い。
また、プリンタ1は、前記周面33上の用紙Sの、紙幅方向の端部に余白を設けずに画像を印刷する印刷処理(所謂、縁無し印刷)を実行することが可能である。すなわち、ヘッド42は、周面33上の用紙Sの、紙幅方向における端部に余白が形成されないように、該用紙Sに向けてインクを噴射する。ここで、紙幅方向は、用紙Sの短手方向であり、用紙Sが回転ドラム31の周面33に保持された状態において、回転ドラム31の軸方向と一致する(換言すると、用紙Sは、紙幅方向と回転ドラム31の軸方向が一致するように、回転ドラム31の周面33に保持される)。
<<プリンタ1の構成>>
次に、図2〜図5Bを参照しながら、プリンタ1の構成について説明する。図2は、プリンタ1の全体構成を示すブロック図である。図3は、ドラムユニット30、ヘッドユニット40、及びUV照射ユニット50の断面構造を示した図である。図4Aは、ヘッドユニット40を示した斜視図であり、図4Bは、図4Aの矢印Fで示す方向からヘッド42を見たときの図である。図5Aは、ドラムユニット30及び吸収体ユニット60をヘッド42から見た図であり、図5Bは、図5Aの矢印Gで示す方向から吸収体ユニット60及び回収ユニット70を見たときの図である。
プリンタ1は、図2に示すように、コントローラ10、給排紙ユニット20、ドラムユニット30、ヘッドユニット40、UV照射ユニット50、吸収体ユニット60、回収ユニット70を有している。
コントローラ10は、プリンタ1に内蔵された制御装置であり、インターフェース11を介してホストコンピュータ110から送信される印刷データを受信し、メモリ13に格納されたプログラムに従って、CPU12によりユニット制御回路14を介して上記の各ユニット20、30、40、50、60、70を制御する。この結果、印刷データに応じた画像が用紙Sに印刷される。なお、プリンタ1内の状況は検出器群80に監視され、その検出結果に基づいて、コントローラ10が各ユニット20、30、40、50、60、70を制御する。
給排紙ユニット20は、用紙Sの給紙及び排紙を行うものであり、給紙トレイ21と排紙トレイ22を有する(図1参照)。給紙トレイ21内の用紙Sは、一枚ずつドラムユニット30へ給紙される。排紙トレイ22には、画像が印刷された用紙Sが送り込まれる。なお、本実施形態の給排紙ユニット20は、紙幅が回転ドラム31の周面33の幅(軸方向における長さ)よりも長い用紙Sを給紙(排紙)する。換言すると、本実施形態では、周面33の幅が、用紙Sの紙幅よりも短くなっている。
ドラムユニット30は、図2に示すように、既述の回転ドラム31と、回転ドラム31を回転させる回転体駆動機構としてのドラム駆動機構35を有する。回転ドラム31は、中空状であり、その回転軸32は、一対のフレーム36に回転自在に支持されている(図1参照)。ドラム駆動機構35は、回転ドラム31を回転させるものであり、ドラムモータ35aと、ギア輪列等の伝達機構35bとを備える(図5A参照)。そして、ドラム駆動機構35による駆動力(具体的にはドラムモータ35aの回転)が伝達機構35b介して回転ドラム31の回転軸32に伝達されると、回転ドラム31は、図3に矢印にて示す回転方向に回転軸32と一体的に回転する。
ヘッドユニット40は、図3に示すように、ヘッドキャリッジ41を有する。このヘッドキャリッジ41は、一対のガイド軸46、47に支持され、回転ドラム31の軸方向に沿って往復移動する。ヘッドキャリッジ41にはヘッド42が搭載されている。本実施例では、噴射するUVインクの色が互いに異なる5個のヘッド42a〜42e(図4B参照)が設けられている。各ヘッド42a〜42eは、それぞれ、複数のノズルが形成されたノズル面44a〜44eを有し、各ノズルからインクを噴射する。また、各ヘッド42a〜42e(具体的には、各ノズル面44a〜44e)は、ヘッドキャリッジ41の移動によって、回転ドラム31の周面33上の用紙Sと対向するようになる。この間に、各ヘッド42a〜42eがノズルから用紙Sに向けてUVインクを噴射する。
なお、本実施形態では、前述したように、縁無し印刷により用紙Sの紙幅方向の端部まで画像を印刷することが可能である。つまり、各ヘッド42a〜42eは、用紙Sの紙幅方向一端から他端に亘ってUVインクが着弾するように、用紙Sに向けてUVインクを噴射する。
UV照射ユニット50は、図3に示すように、照射部キャリッジ51を有する。この照射部キャリッジ51は、一対のガイド軸56、57に支持され、回転ドラム31の軸方向に沿って往復移動する。照射部キャリッジ51には、照射部52が搭載されている。照射部52は、回転ドラム31の回転方向においてヘッド42よりも下流側に位置し、該回転方向に沿って整列された複数のランプ53を有する。そして、照射部52は、ランプ53から発せられる紫外線(UV)を用紙Sに向けて照射する。これにより、用紙Sに着弾したUVインクが硬化し、用紙Sに定着する。
吸収体ユニット60は、縁無し印刷の際に発生する発生するはみ出しインク(図7参照)を吸収するものである。はみ出しインクとは、ヘッド42から噴射されたUVインクのうち、回転ドラム31の周面33上の用紙Sの、紙幅方向端部からはみ出たUVインクである。なお、はみ出しインクの発生に関しては、プリンタ1の動作例の項で後述する。
吸収体ユニット60は、図5Aに示すように、吸収体61と、吸収体61を取り囲んで覆う略環状のカバー部材65を有している。
吸収体61は、吸収体ユニット60の主要部であり、回転ドラム31の軸方向において周面33上の用紙Sの端部よりも外側の位置で、上記はみ出しインクを吸収する。本実施形態では、吸収体61が前記軸方向において回転ドラム31の両脇に1つずつ備えられている。各吸収体61は、図5Bに示すように、ローラ状の部材であり、スポンジからなる外周部63を備え、当該外周部63にてはみ出しインクを吸収する。なお、吸収体61はプリンタ本体(プリンタ1のうち、吸収体61以外の部分)に対して着脱可能であっても良い。そのようにすれば、吸収体61が劣化した場合に新たな吸収体61と交換することができる。
カバー部材65は、吸収体61別に設けられ、図5Aに示すように、カバー部材65の間に回転ドラム31を挟んだ状態で配置されている。各カバー部材65は、回転ドラム31と同心円状に並んでおり、回転ドラム31と略同じ外径となっている。すなわち、各カバー部材65は、回転ドラム31の軸方向において該回転ドラム31の周面33と隣接する外表面66を備えていることになる。なお、各カバー部材65は、回転ドラム31とともに回転しないように固定されている。したがって、印刷処理の実行中、回転ドラム31が回転する一方で、各カバー部材65は静止状態のままでいる。
また、図5Bに示すように、カバー部材65の各々は、外表面66の周方向における一部が切り欠かれることによって形成された開口67、を前記外表面66に備えている。開口67は、回転ドラム31の軸方向に沿っており、外表面66の周方向においてヘッド42が対向する位置に備えられている。
上記のはみ出しインクは、この開口67を通じて、カバー部材65内に配置された吸収体61(詳しく説明すると、吸収体61の外周部63)に到達し、該吸収体61に吸収されることになる。換言すると、吸収体61は、該吸収体61の外周部63のうちの、開口67により露出した露出部分63a(図5B参照)にて、はみ出しインクを吸収する。なお、露出部分63aとは、外周部63のうち、吸収体61の中心から上記周方向における開口67の端に向かう2つの仮想平面(図5B中、破線にて示す)により仕切られ、両仮想平面の内側に位置する部分である。
更に、本実施形態の吸収体ユニット60には、回転ドラム31の回転時に吸収体61を別途回転させるための吸収体駆動機構68が備えられている(図2参照)。つまり、本実施形態では、各吸収体61が回転ドラム31と独立して回転可能であり、回転ドラム31及び吸収体61を、それぞれ互いに干渉させずに回転させることが可能である。
詳しく説明すると、各吸収体61は、回転ドラム31から分離しており、その軸方向が回転ドラム31の軸方向に沿った状態(具体的には、各吸収体61が回転ドラム31と同心円状に並んだ状態で)で回転可能に支持されている。なお、各吸収体61の回転軸62には、図5Bに示すように、その軸方向に沿う軸挿入孔62aが形成されており、この軸挿入孔62aに、回転ドラム31の回転軸32が遊びを持たせた状態で挿入されている。
一方、前述の吸収体駆動機構68が吸収体61毎に備えられている。各吸収体駆動機構68は、吸収体モータ68aと、ギア輪列等の伝達機構68bを備える(図5A参照)。そして、吸収体モータ68aの回転が伝達機構68b介して吸収体61の回転軸62に伝達されると、吸収体61は、図5Bに矢印にて示す回転方向に該吸収体61の回転軸62と一体的に回転する。
以上のように、本実施形態では、回転ドラム31及び吸収体61の各々に対して、別個の駆動機構35、68が設けられており、回転ドラム31及び吸収体61を、それぞれ個別に回転させることが可能である。すなわち、ドラム駆動機構35は、吸収体61に該ドラム駆動機構35による駆動力が伝達されないように回転ドラム31を回転させ、吸収体駆動機構68は、回転ドラム31に該吸収体駆動機構68による駆動力が伝達されないように、対応する吸収体61を回転させる。
そして、各吸収体61は、吸収体駆動機構68による駆動力によって回転する結果、外周部63のうち、露出部分63aを変えてはみ出しインクを吸収するようになる。これにより、外周部63のうち、はみ出しインクを吸収する領域が局所化するのを抑制することが可能になる。換言すると、はみ出しインクを吸収する領域が外周部63の周方向において広範囲に亘るので、吸収体61は、その吸収性能を持続できるようになる。
回収ユニット70は、回収機構の一例であり、吸収体61が吸収したはみ出しインクを該吸収体61から回収するものである。回収ユニット70は、吸収体61別に設けられ、それぞれ、押圧部の一例としての押圧ローラ71と、受液器72とを有する(図5B参照)。
押圧ローラ71は、カバー部材65の内側に配置され、吸収体駆動機構68が吸収体61を回転させる際に、該吸収体61の外周部63の外側表面と接触して外周部63を押圧する。これにより、外周部63のうち、押圧ローラ71との接触した部分が径方向において内側に圧縮するように弾性変形する。この結果、圧縮された部分に保持されたインクが当該部位から搾り出されるようになる。なお、本実施形態の押圧ローラ71は、常時、外周部63と接触して当該外周部63を押圧している。受液器72は、押圧ローラ71の下方に設けられ、吸収体61の外周部63から圧搾されたインクを受け取る。
以上のように、回収ユニット70は、吸収体駆動機構68が吸収体61を回転させる際に押圧ローラ71が吸収体61の外周部63を押圧することにより、吸収体61が吸収したインク(はみ出しインク)を外周部63から搾り出し、当該インクを受液器72にて受け取って回収する。なお、受液器72にて回収されたインクは、不図示の送液装置により所定の送液先へ送られて、当該送液先にて適宜な処理を施される。
<<プリンタ1の動作例>>
次に、上記構成のプリンタ1の動作例としての印刷動作について説明する。なお、印刷動作は、本実施形態に係る流体噴射方法に相当する。
コントローラ10は、ホストコンピュータ110から印刷データを受信すると、印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニット20、30、40、50、70を制御する。これにより、先ず、ドラム駆動機構35が回転ドラム31を回転させるとともに、照射部52のランプ53が点灯する。かかる状態で、給紙トレイ21内の用紙Sが、回転ドラム31に向かって給紙される。回転ドラム31に給紙された用紙Sは、周面33に巻き付けられることによって保持され、回転ドラム31と共に回転する。
なお、本実施形態では、前述したように、紙幅が回転ドラム31の周面33の幅よりも長い用紙Sが給紙される。つまり、用紙Sのサイズが、回転ドラム31の周面33上に収まり切れないサイズであるので、図6に示すように、回転ドラム31と、回転ドラム31を挟んだ一対のカバー部材65とが協働して用紙Sを保持するようになる。具体的に説明すると、同図に示すように、回転ドラム31は、用紙Sの紙幅方向中央部を周面33にて保持し、各カバー部材65は、紙幅方向端部を外表面66にて保持する。かかる状態で、周面33上の用紙Sは、回転ドラム31と共に回転する。図6は、用紙Sが保持される位置を示す図である。
なお、回転ドラム31が回転する一方で各カバー部材65が静止しているので、用紙Sが回転ドラム31と共に回転する際、該用紙Sの紙幅方向端部は、カバー部材65の外表面66上を摺動することになる。
用紙Sの回転中、各ヘッド42a〜42eは、用紙Sと対向しながらUVインクを用紙Sに向けて噴射する。これにより、用紙Sの紙幅方向一端側に、回転ドラム31の回転方向に沿った画像片(画像の断片)が印刷される。その後、回転ドラム31の回転に伴い、照射部52のランプ53が、用紙Sのうち、上記画像片が印刷された部分と対向するようになる。これにより、画像片を構成するUVインクが紫外線を受けて硬化し、画像片が用紙Sに定着する。
画像片の定着後、回転ドラム31が1回転すると、ヘッドキャリッジ41が各ヘッド42a〜42eと共にガイド軸46、47の一端側から他端側に所定距離だけ移動する(照射部キャリッジ51も、同様にガイド軸56、57の一端側から他端側に所定距離だけ移動する)。そして、上述の工程(ヘッド42によるUVインクの噴射工程と、照射部52による紫外線照射工程)が再度行われる。以後、回転ドラム31が1回転する毎に、ヘッドキャリッジ41が移動し、上述の工程が繰り返される。この結果、用紙Sの紙幅方向一端側から他端側に掛けて、順次、画像片が印刷され、最終的に、完成像としての画像が形成されることになる。その後、画像が印刷された用紙Sは、回転ドラム31から剥離されて、排紙トレイ22に送り込まれる。これにより、印刷動作が終了する。
ところで、プリンタ1は、上記の印刷動作により画像を印刷する処理として、前述した縁無し印刷を実施する。縁無し印刷において、用紙Sの紙幅方向における端部に画像を印刷するために、ヘッド42は、当該端部に向けてUVインクを噴射する。このとき、図7に示すように、ヘッド42(詳しく説明すると、ノズル面44)は、回転ドラム31の軸方向において上記端部よりも外側に幾分はみ出した状態で、上記端部と対向する。かかる状態において、ヘッド42が上記端部に向けてUVインクを噴射するので、同図に示すように、ヘッド42から噴射されるUVインクのうちの一部は、用紙Sに着弾せずに打ち捨てられる。この打ち捨てられるUVインクがはみ出しインクである。なお、図7は、縁無し印刷における用紙Sとヘッド42の位置関係を示す図である。図7には、図を簡略化するため、ヘッド42を1個のみ図示している。
さらに、ヘッド42は、用紙Sの紙幅方向における端部に向けてUVインクを噴射する際には、カバー部材65の外表面66に形成された開口67と対向する。より具体的に説明すると、ヘッド42のノズル面44のうち、回転ドラム31の軸方向において外側に位置する端部が、開口67と対向する(図7参照)。したがって、はみ出しインクは、カバー部材65の外表面66に付着することなく、上記開口67を通過してカバー部材65の内側に進入する。これにより、外表面66、及び、該外表面66上に保持される用紙Sが汚れるのを防止することが可能となる。
そして、はみ出しインクは、カバー部材65の内側に進入すると、吸収体61の外周部63に吸収される。より具体的に説明すると、吸収体61は、該吸収体61の外周部63のうちの、開口67により露出する露出部分63aにて、はみ出しインクを受けて当該はみ出しインクを吸収する。
また、吸収体駆動機構68が吸収体61を回転させるので、図8A〜図8Cに示すように、外周部63の露出部分63a、すなわち、はみ出しインクを受けて吸収する領域が、吸収体61の回転に伴って変化する。図8A〜図8Cは、外周部63のうち、露出部分63aに相当する領域が吸収体61の回転に伴って変化する様子を示した図である。
具体的に説明すると、先ず、外周部63のうち、領域Aが露出部分63aとなった状態で縁無し印刷が実行されると、当該領域Aにはみ出しインクが吸収される(図8A参照)。その後、次回の縁無し印刷が実行されるまでの間に、吸収体61が所定量だけ回転することにより、露出部分63aが上記領域Aから領域Bに切り替わる。このとき、吸収体61は、領域Aにて吸収したはみ出しインクを当該領域Aに保持している。
そして、次回の縁無し印刷が実行されると、領域Bにはみ出しインクが吸収される(図8B参照)。以降、縁無し印刷が実施される度に、吸収体61の回転(換言すると、露出部分63aとなる領域の切り替え)と、はみ出しインクの吸収とが繰り返される結果、外周部63には、はみ出しインクを保持した領域が、吸収体61の回転方向において一定間隔毎に形成されるようになる(図8C参照)。また、吸収体61の回転に伴って、上記はみ出しインクを保持した領域が、押圧ローラ71との接触位置に到達すると、当該領域からインクが圧搾されることにより、当該領域に保持されていたインクが吸収体61の外周部63から回収される(図8C参照)。
以上の結果、吸収体61の外周部63において、はみ出しインクを吸収する領域が局所化するのを回避するとともに、外周部63の各領域内にインクが溜まり続けるのを抑制することが可能となる。これにより、吸収体61は、吸収性能を持続する(継続的に利用可能な状態を維持する)ことになる。
===本実施形態のプリンタ1の有効性について===
本実施形態のプリンタ1では、上述した構成により、回転ドラム31の回転に影響を及ぼすことなく、はみ出しインクを吸収体61に吸収させることが可能である。
分かり易く説明するために、仮に、回転ドラム31と吸収体61とが一体的に回転する場合(例えば、回転ドラム31の軸方向端部に吸収体61が取り付けられている場合)を想定する。かかる構成では、吸収体61がはみ出しインクを吸収すると、回転ドラム31の重量バランスが変わる結果、回転ドラム31の回転に支障を来たしてしまう虞がある。そして、回転ドラム31が適切に回転しなくなると、インクの着弾位置にずれ等が発生して、画像の画質にまで悪影響が及んでしまうこともある。
これに対して、本実施形態では、前述したように、ドラム駆動機構35が、吸収体61に該ドラム駆動機構35による駆動力が伝達されないように回転ドラム31を駆動する。これにより、回転ドラム31は、吸収体61に干渉されることなく回転することが可能になる。換言すると、縁無し印刷を実施する際に、回転ドラム31の回転に影響を及ぼすことなく、はみ出しインクを吸収体61に吸収させることが可能になる。したがって、縁無し印刷にて画像を印刷する場合、本実施形態のプリンタ1であれば、所望の画質の画像を取得することが可能になる。
さらに、本実施形態では、吸収体61が回転ドラム31と独立して回転可能であり、該吸収体61を回転させる吸収体駆動機構68が設けられている。これにより、前述したように、吸収体61(詳しく説明すると、吸収体61の外周部63)において、はみ出しインクを吸収する領域が局所化するのを回避し、吸収体61の吸収性能を持続させることが可能になる。但し、回転ドラム31が回転する一方で吸収体61が静止している(回転しない)こととしても良い。かかる場合、はみ出しインクを吸収体61の一箇所に集中的に吸収させるものの、吸収体61の回転時の遠心力によって該吸収体61に吸収されたインクが飛び散るのを防止することが可能になる。
また、本実施形態では、吸収体61が吸収したインクを吸収体61から回収する回収ユニット70が備えられているため、吸収体61内にインクが溜まり続けるために生じる不具合(例えば、外周部63に溜まり続けたインクが当該外周部63の目詰まりを誘発すること等)を解消し、以って、吸収体61の吸収性能が持続されることになる。さらに、本実施形態の回収ユニット70は、押圧ローラ71を備え、吸収体駆動機構68が吸収体61を回転させる際に、スポンジからなる吸収体61の外周部63を押圧ローラ71が押圧することにより、吸収体61が吸収したインクを外周部63から搾り出して回収する。このように、本実施形態では、比較的簡易な機構により、吸収体61が吸収したインクを回収することが可能である。
なお、本実施形態では、押圧ローラ71が吸収体61の外周部63の外側表面と接触して外周部63を押圧するが、押圧位置については、上記の位置に限定されるものではなく、例えば、図9に示すように吸収体61の外周部63が環状となっている場合には、押圧ローラ71が外周部63の内側表面と接触して外周部63を押圧することとしても良い。但し、外周部63のうち、はみ出しインクを受ける側の表面、すなわち、外側表面に押圧ローラ71を直接接触させた方が、効率良くインクを外周部63から圧搾することが出来る点においてより望ましい。図9は、吸収体61の外周部63において押圧ローラ71により押圧される部分、の変更例を示す図である。
また、本実施形態では、回転ドラム31の軸方向において該回転ドラム31の周面33と隣接する外表面66を備え、吸収体61を取り囲んで覆うカバー部材65が設けられている。カバー部材65は、前記軸方向に沿った開口67を外表面66に備えている。また、本実施形態では、前記周面33の幅が用紙Sの紙幅よりも短く、カバー部材65が回転ドラム31と協働して用紙Sを保持する。そして、縁無し印刷の際、ヘッド42は、前記紙幅方向端部に向けてUVインクを噴射する際に開口67と対向し、吸収体61は、該吸収体61(詳しく説明すると、吸収体61の外周部63)うちの開口67により露出した露出部分63aにて、はみ出しインクを吸収する。
上記の構成では、用紙Sの紙幅方向端部を吸収体61から離すことが可能になる結果、吸収体61との接触により前記紙幅方向端部が汚れるのを防止することが可能になる。但し、カバー部材65が設けられず、カバー部材65の代わりに、吸収体61が、その外周面にて用紙Sの紙幅方向端部を保持する(すなわち、吸収体61と用紙Sの紙幅方向端部が接触する)こととしても良い。
===第2実施形態のプリンタ1について===
上記の実施形態(以下、第1実施形態)では、回転ドラム31の周面33の幅が用紙Sの紙幅よりも短い形態について説明した。かかる形態では、前記周面33上に収まり切れないサイズの用紙Sが給紙されることになるものの、縁無し印刷を適切に実施するとともに、縁無し印刷の際に発生するはみだしインクを吸収体61に適切に吸収させることが可能である。但し、回転ドラム31の周面33の幅が紙幅よりも長い形態(以下、第2実施形態)も考えられる。以下、第2実施形態のプリンタ1について説明する。なお、以下の説明中、第1実施形態と重複する部分の説明については省略する。
第2実施形態では、前述したように、回転ドラム31の周面33の幅が用紙Sの紙幅よりも長い。換言すると、本実施形態では、紙幅が回転ドラム31の周面33の幅よりも短い用紙Sが、給紙トレイ21から供給されることになる。また、第2実施形態では、図10Aに示すように、回転ドラム31の周面33に、該回転ドラム31の回転方向に沿った一対のスリット34が形成されている。図10Aは、第2実施形態に係るドラムユニット30及び吸収体ユニット60をヘッド42から見た図である。この一対のスリット34は、一対の開口の一例であり、同図に示すように用紙Sの紙幅よりも若干短い間隔を空けて略平行に並んでいる。なお、前記回転方向における各スリット34の長さは、用紙Sの、紙幅方向と交差する方向における長さよりも幾分長くなっている。
そして、回転ドラム31は、図10Bに示すように、用紙Sの紙幅方向一端部が一方のスリット34上に位置し、紙幅方向他端部が他方のスリット34上に位置した状態で該用紙Sを周面33にて保持する。図10Bは、第2実施形態において用紙Sが保持される位置を示す図である。なお、一対のスリット34は、図10A及び図10Bに示すように、回転ドラム31の周面33に保持される用紙Sのサイズの種類に応じて、複数組設けられても良い。図10A及び図10Bには、具体例として、A3サイズの用紙Sに対応する一対のスリット34aと、A2サイズの用紙Sに対応する一対のスリット34bとを周面33に備えた回転ドラム31が図示されている。
回転ドラム31が上記の如く用紙Sを保持しながら回転する間に、ヘッド42が用紙Sに向けてインクを噴射する。また、第2実施形態において縁無し印刷が実行される場合、ヘッド42は、用紙Sの紙幅方向の一端部及び他端部に向けてUVインクを噴射する際に、スリット34と対向する。具体的に説明すると、図11に示すように、ヘッド42のノズル面44のうち、回転ドラム31の軸方向において外側に位置する端部が、スリット34と対向する。このときにヘッド42から噴射されたUVインクのうち、用紙Sに着弾せずに打ち捨てられるインクは、はみ出しインクとして、前記スリット34を通過して回転ドラム31の内部に進入する。図11は、縁無し印刷における用紙Sとヘッド42の位置関係(第2実施形態での位置関係)を示す図である。
一方、第2実施形態では、図12に示すように、回転ドラム31の内部に吸収体61が1個のみ配置されている。また、回転ドラム31の軸方向における吸収体61の長さは、スリット34間の隙間よりも幾分長くなっている。そして、吸収体61は、該吸収体61(詳しく説明すると、吸収体61の外周部63)のうち、スリット34により露出する露出部分63aにて、上記スリット34を通過して回転ドラム31内に進入したはみ出しインクを吸収する。
また、第2実施形態においても、第1実施形態と同様、吸収体61が、該吸収体61の軸方向が回転ドラム31の軸方向に沿った状態(具体的に説明すると、回転ドラム31と吸収体61とが同心円状に並んだ状態)で、回転ドラム31と独立して回転可能である。さらに、第2実施形態でも、回転ドラム31及び吸収体61の各々に対して個別の駆動機構35、68が設けられており(図10A参照)、回転ドラム31及び吸収体61が、それぞれ、互いに干渉せずに回転する。
以上のような構成の下、第2実施形態のプリンタ1は、上述の手順と同様の手順により印刷動作を実行する。そして、第2実施形態では、回転ドラム31の周面33上に収まり得るサイズの用紙Sに対して、縁無し印刷を適切に実施するとともに、はみだしインクを吸収体61に適切に吸収させることが可能である。それ以外は、第1実施形態と同様であり、該第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、第1実施形態の構成と第2実施形態の構成とを組み合わせたプリンタ1であっても良く、当該プリンタ1であれば、用紙Sの紙幅が回転ドラム31の周面33の幅よりも長い場合、及び、紙幅が周面33の幅よりも短い場合のいずれの場合にも対応可能となる。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施形態に基づき、本発明に係る流体噴射装置の一例としてのプリンタ1、及び、流体噴射方法の一例としてのプリンタ1による印刷動作について説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、上記実施形態では、ローラ型の吸収体61について説明したが、これに限定されるものでなく、ローラ型以外(例えば、ドラム型、環状ベルト型)の吸収体61であってもよい。さらに、吸収体61の形状については、その断面(詳しく説明すると、軸方向を法線方向とする断面)が円形である形状に限定されるものではなく、例えば、図13に示すような扇状の断面を有する形状であっても良い。図13は、吸収体61の変形例を示す。
また、上記実施形態では、ヘッドキャリッジ41の移動に伴って回転ドラム31の軸方向に移動するヘッド42、を備えたプリンタ1(所謂シリアルプリンタ)について説明した。但し、これに限定されるものではない。例えば、移動せずに所定位置に固定されたヘッド42を有し、紙幅分のドットを一度に形成するようにインクを噴射するプリンタ(所謂ラインプリンタ)であってもよい。
また、上記実施形態では、流体噴射装置の一例として、インクを噴射するプリンタ1を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。インク以外の他の液体(液体以外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような液状体を含む)や液体以外の流体(流体として流して噴射できる固体)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する流体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する流体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ジェルを噴射する流体噴射装置、トナー等の粉体を例とする固体を噴射する流体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。
1 プリンタ、10 コントローラ、11 インターフェース、12 CPU、13 メモリ、14 ユニット制御回路、20 給排紙ユニット、21 給紙トレイ、22 排紙トレイ、30 ドラムユニット、31 回転ドラム、32 回転軸、33 周面、34,34a,34b スリット、35 ドラム駆動機構、35a ドラムモータ、35b 伝達機構、40 ヘッドユニット、41 ヘッドキャリッジ、42,42a〜42e ヘッド、44,44a〜44e ノズルプレート、46 ガイド軸、47 ガイド軸、50 UV照射ユニット、51 照射部キャリッジ、52 照射部、53 ランプ、56 ガイド軸、57 ガイド軸、60 吸収体ユニット、61 吸収体、62 回転軸、62a 軸挿入孔、63 外周部、63a 露出部分、65 カバー部材、66 外表面、67 開口、68 吸収体駆動機構、68a 吸収体モータ、68b 伝達機構、70 回収ユニット、71 押圧ローラ、72 受液器、80 検出器群、110 ホストコンピュータ、S 用紙
本発明は、印刷装置に関する。
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る印刷装置は、回転可能なドラムと、前記ドラムから離間して配置され、前記ドラム上に位置する媒体の幅方向端部を含めインクを吐出可能であるヘッドと、前記ドラム上に位置する前記媒体の前記幅方向端部よりも外側の位置で、前記ヘッドから吐出された前記インクを受ける受け部と、前記ドラムを回転させることが可能なドラム駆動部と、前記受け部を前記ドラムとは独立して回転させることが可能な受け部駆動部と、を備えることを特徴とする。
また本発明の一実施形態に係る印刷装置において、前記受け部の回転軸方向は前記ドラムの回転軸方向に沿っていることを特徴とする。
また本発明の一実施形態に係る印刷装置において、前記受け部には、前記ドラム上に位置する前記媒体の前記幅方向端部よりも外側の位置で、前記ヘッドから吐出された前記インクを吸収可能な吸収体を有する。
また本発明の一実施形態に係る印刷装置において、前記インクは紫外線硬化型インクであり、前記媒体に着弾した前記インクに紫外線を照射可能な紫外線照射部をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態に係る流体噴射装置は、媒体を周面にて保持しながら回転する回転体と、前記周面上の媒体の、前記回転体の軸方向における端部に余白が形成されないように、該媒体に向けて流体を噴射する流体噴射部と、前記軸方向において前記周面上の媒体の前記端部よりも外側の位置で、前記流体噴射部から噴射された流体のうち、前記端部からはみ出た流体を吸収する吸収体と、前記回転体を回転させるための回転体駆動機構であって、前記吸収体に該回転体駆動機構による駆動力が伝達されないように前記回転体を駆動する回転体駆動機構と、を有し、前記吸収体は、該吸収体の軸方向が前記回転体の前記軸方向に沿った状態で、前記回転体と独立して回転可能であり、前記吸収体を回転させるための吸収体駆動機構を有することを特徴とする。

Claims (6)

  1. 媒体を周面にて保持しながら回転する回転体と、
    前記周面上の媒体の、前記回転体の軸方向における端部に余白が形成されないように、該媒体に向けて流体を噴射する流体噴射部と、
    前記軸方向において前記周面上の媒体の前記端部よりも外側の位置で、前記流体噴射部から噴射された流体のうち、前記端部からはみ出た流体を吸収する吸収体と、
    前記回転体を回転させるための回転体駆動機構であって、前記吸収体に該回転体駆動機構による駆動力が伝達されないように前記回転体を駆動する回転体駆動機構と、
    を有し、
    前記吸収体は、該吸収体の軸方向が前記回転体の前記軸方向に沿った状態で、前記回転体と独立して回転可能であり、
    前記吸収体を回転させるための吸収体駆動機構を有することを特徴とする流体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の流体噴射装置において、
    前記吸収体が吸収した流体を該吸収体から回収する回収機構を有することを特徴とする流体噴射装置。
  3. 請求項2に記載の流体噴射装置において、
    前記吸収体は、スポンジからなる外周部を備え、該外周部にて前記端部からはみ出た流体を吸収し、
    前記回収機構は、前記外周部を押圧する押圧部を備え、前記吸収体駆動機構が前記吸収体を回転させる際に前記押圧部が前記外周部を押圧することにより、前記吸収体が吸収した流体を前記外周部から搾り出して回収することを特徴とする流体噴射装置。
  4. 媒体を周面にて保持しながら回転する回転体と、
    前記周面上の媒体の、前記回転体の軸方向における端部に余白が形成されないように、該媒体に向けて流体を噴射する流体噴射部と、
    前記軸方向において前記周面上の媒体の前記端部よりも外側の位置で、前記流体噴射部から噴射された流体のうち、前記端部からはみ出た流体を吸収する吸収体と、
    前記回転体を回転させるための回転体駆動機構であって、前記吸収体に該回転体駆動機構による駆動力が伝達されないように前記回転体を駆動する回転体駆動機構と、
    を有し、
    前記吸収体は、前記軸方向において前記回転体の両脇に1つずつ備えられ、
    前記軸方向において前記回転体の前記周面と隣接する外表面を備え、前記吸収体を取り囲んで覆うカバー部材を吸収体毎に有し、
    前記カバー部材の各々は、開口を前記外表面に備え、
    前記軸方向における前記周面の長さが、前記軸方向における媒体の長さよりも短く、
    前記回転体は、前記媒体の前記軸方向における中央部を前記周面にて保持し、前記カバー部材は、前記媒体の前記軸方向における端部を前記外表面にて保持し、
    前記流体噴射部は、前記端部に向けて流体を噴射する際に、前記開口と対向し、
    前記吸収体は、該吸収体のうちの前記開口により露出した露出部分にて、前記端部からはみ出た流体を吸収することを特徴とする流体噴射装置。
  5. 媒体を周面にて保持しながら回転する回転体と、
    前記周面上の媒体の、前記回転体の軸方向における端部に余白が形成されないように、該媒体に向けて流体を噴射する流体噴射部と、
    前記軸方向において前記周面上の媒体の前記端部よりも外側の位置で、前記流体噴射部から噴射された流体のうち、前記端部からはみ出た流体を吸収する吸収体と、
    前記回転体を回転させるための回転体駆動機構であって、前記吸収体に該回転体駆動機構による駆動力が伝達されないように前記回転体を駆動する回転体駆動機構と、
    を有し、
    前記回転体は、中空状であり、該回転体の回転方向に沿う一対の開口を前記周面に備え、
    前記吸収体は、前記回転体の内部に配置され、
    前記軸方向における前記周面の長さが、前記軸方向における媒体の長さよりも長く、
    前記回転体は、前記媒体の前記軸方向における一端部が一方の前記開口上に位置し、かつ、他端部が他方の前記開口上に位置した状態で該媒体を前記周面にて保持し、
    前記流体噴射部は、前記一端部及び前記他端部に向けて流体を噴射する際に、前記開口と対向し、
    前記吸収体は、該吸収体のうちの前記開口により露出した露出部分にて、前記一端部及び前記他端部からはみ出た流体を吸収することを特徴とする流体噴射装置。
  6. 回転する回転体の周面に媒体を保持することと、
    前記周面上の媒体の、前記回転体の軸方向における端部に余白が形成されないように、該媒体に向けて流体を噴射することと、
    前記軸方向において前記周面上の媒体の前記端部よりも外側の位置で、吸収体に、噴射された流体のうち、前記端部からはみ出た流体を吸収させることと、
    回転体駆動機構により、前記吸収体に該回転体駆動機構による駆動力が伝達されないように前記回転体を駆動することと、
    吸収体駆動機構により、前記吸収体の軸方向が前記回転体の前記軸方向に沿った状態で、前記吸収体を前記回転体と独立して回転させることと、
    を有することを特徴とする流体噴射方法。
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