JP2013175630A - シールドボックス、およびこれを備える電気基板ユニット - Google Patents

シールドボックス、およびこれを備える電気基板ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】シールドボックスに形成された開口部に、容易に電線を通すことが可能であり、該開口部に電線の保護部材を配設する必要がないシールドボックスを提供する。
【解決手段】シールドボックス1は、本体部2と蓋部3とからなる。シールドボックス1の内部には、電気基板などの被保護部品が収容される。前記電気部品に接続される電線は、開口部1aに挿通される。開口部1aは、上端が、前蓋部32の第2端縁部321によって、下端が、本体部2の前面壁22に形成された第11切欠き部220aによって画定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部に電気基板などを収容し、該電気基板を電気的なノイズから保護するシールドボックス、およびこれを備える電気基板ユニットに関する。
従来、内部に電気基板などを収容し、該電気基板を電気的なノイズから保護するシールドボックスとして、筐体形状を備えたものが周知である。このようなシールドボックスにおいて、内部の電気基板に接続される電線は、シールドボックスの壁面に開口された穴部を通して、シールドボックスの外部から内部に挿入される。この際、穴部の縁において、電線の被覆が破れることがある。このため、エッジサドルやブッシングを用いて、電線が保護されることが多い。また、公知のパネルカットによって、電気基板のコネクタ部をシールドボックスの壁面に設けることで、電線の被覆が保護される。
近年、電線を保護するための対策に消費されるコストを削減する技術が知られている(特許文献1、2)。特許文献1では、シールドボックスの壁面に形成された穴部に、導波管が配置され、該導波管の中に、電線が挿通される。また、特許文献2では、シールドボックスの蓋部の側壁に形成された切欠きと、シールドボックスの底部との間で形成される開口に、電線であるフラットケーブルが挿通される。
特開平9−102692号公報 特開2004−319968号公報
特許文献1に記載された技術では、シールドボックスに導波管を設置する必要があり、該導波管の分だけ、シールドボックスのコストアップが生じる。また、該導波管に電線を通すためには、シールドボックスの内側から外側に、または外側から内側に向かって、導波管に電線を通す必要がある。このように、シールドボックスに形成された穴部や導波管に電線を通す場合、シールドボックスと電気基板との組み立て順序に制限が生じてしまう。また、近年の電気装置の小型化に伴い、このように、穴部などに電線を通す作業自体が困難となっている。更に、上記のような導波管を使用しない場合においては、穴部において電線の被覆が破れないために、前述のような保護部材が必要とされる。また、特許文献2に記載された技術では、シールドボックスの底部上に配置されたフラットケーブルの位置が定まりにくいため、蓋部を底部に重ねた際に、フラットケーブルが挟まれ、破損することがある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、シールドボックスに形成された開口部に、容易に電線を通すことが可能であり、該開口部に電線の保護部材を配設する必要がないシールドボックスおよびこれを備える電気基板ユニットを提供することを目的とする。
本発明の一局面に係るシールドボックスは、底部と、前記底部から一の方向に立設され、かつ、前記一の方向の端部が切欠かれて形成される第1切欠き部が配置される第1側壁と、を備える本体部と、前記本体部に装着される蓋部であって、前記第1側壁に垂直な方向において、前記第1側壁に対向する第2側壁を有し、前記本体部との間に、被保護部品が収容される内部空間を形成する蓋部と、前記第1切欠き部および前記第2側壁の端縁部によって画定され、前記本体部の外部空間と前記内部空間とを連通させる開口部と、を有することを特徴とする。
本構成によれば、シールドボックスは、本体部と蓋部とから構成される。そして、本体部および蓋部によって、内部空間が形成される。該内部空間には、被保護部品が収容され、該被保護部品が、外部の電気的なノイズから保護される。この際、被保護部品に外部から電線が装着される場合がある。このような場合であっても、上記の構成によれば、本体部の第1側壁と、蓋部の第2側壁とが、第1側壁に垂直な方向において、互いに対向するように配置される。そして、第1側壁の一の方向の端部が切欠かれて形成される第1切欠き部と、第2側壁の端縁部とによって、前記電線が挿通される開口部が形成される。このため、電線が第1切欠き部に引っかけられた状態で、蓋部が本体部に装着されることで、電線が、開口部を介して、容易にシールドボックスの外部と内部空間との間で引きまわされる。
上記の構成において、前記本体部および前記蓋部は、板金部材からなり、前記第1切欠き部の端縁および前記第2側壁の前記端縁部は、折り返しの曲げ加工部を有することが好ましい。
本構成によれば、第1切欠き部の端縁および第2側壁の端縁部は、折り返しの曲げ加工部を有する。このため、板金部材端縁のエッジは、開口部から離れることとなり、開口部に、電線が挿通されても、該電線の被覆が破られることが抑止される。この結果、前記開口部に、電線の保護部材を配設する必要がなく、シールドボックスの低コスト化が実現される。
上記の構成において、前記曲げ加工部は、前記開口部が形成する平面と交差する方向を含む断面視において、U字形状、半円形状、コの字形状、折り返し面が前記板金部材の面に接する形状の何れかの形状に形成されることが好ましい。
本構成によれば、第1切欠き部の端縁および第2側壁の端縁部において、より電線の被覆が破れにくくなる。
上記の構成において、前記第1切欠き部の端縁および前記第2側壁の前記端縁部は、前記開口部が形成する平面と交差する方向において、前記第1側壁および前記第2側壁が互いに対向する対向面から、それぞれ離れる方向に向かって、折り曲げられていることが好ましい。
本構成によれば、蓋部が本体部に装着されるにあたり、第1側壁と第2側壁とが、密着することが可能となる。このため、内部空間が、外部との間で、より電気的に隔離され、被保護部品が電気的に保護される。
上記の構成において、前記第2側壁は、前記一の方向において、前記第1切欠き部とは逆向きに向かって、切欠かれる第2切欠き部を備え、前記第2側壁の前記端縁部は、前記第2切欠き部の端縁であることが好ましい。
本構成によれば、第1側壁と第2側壁とが、第1側壁に垂直な方向において、対向する面積を多く確保しつつ、第1切欠き部と第2切欠き部の端縁部との間で、開口部を形成することができる。
上記の構成において、前記第2側壁の前記端縁部は、前記第1側壁の前記一の方向の端部よりも、前記第1切欠き部が切欠かれる向きに、間隔を置いて配置されることが好ましい。
本構成によれば、開口部に、電線が挿通される場合において、本体部に蓋部が装着される際に、第2切欠き部の端縁部が、第1切欠き部内に配置された電線を、第1切欠き部の切欠き方向の奥側に配置される開口部に導くことができる。したがって、電線が接続される被保護部品がシールドボックス内に収容される際の組立作業が簡易化され、前記組立作業の作業時間を短縮することが可能となる。
上記の構成において、前記第1切欠き部は、前記第1側壁に、複数配設されることが好ましい。
本構成によれば、電線が接続され、シールドボックス内に収容される被保護部品の電線の接続先および電線の本数に応じて、複数の切欠き部を使用することができる。
更に、本発明の他の局面に係る電気基板ユニットは、電子部品が装着される電気基板と、前記電気基板に接続され、前記開口部に挿通される電線と、前記被保護部品として前記電気基板が収容される、上記の何れかに記載のシールドボックスと、を備えることを特徴とする。
本構成によれば、電気基板は、被保護部品として、シールドボックスの内部空間に収容される。電気基板に電線が接続されるにあたり、電線が、容易に、シールドボックスの外部と、内部空間との間で引きまわされる。このため、電線を備える電気基板がシールドボックス内に搭載される際の組立作業が簡易化され、前記組立作業の作業時間を短縮することが可能となる。
上記の構成において、前記本体部は、矩形形状を備えた前記底部と、該底部から上方に立設された4つの側壁と、を有し、前記4つの側壁のうちの1つが、前記第1側壁であり、前記蓋部は、矩形形状を備えた天板と、該天板の一側辺から下方に立設された前記第2側壁と、を含み、前記第1側壁と前記第2側壁とが対向するように、前記本体部に上方から装着されるものであって、前記第1切欠き部は、前記第1側壁の上端縁から下方に向けて帯状に切り欠かれた形状を有し、前記第1切欠き部に前記電線が嵌め入れられた状態で、前記蓋部が前記本体部に装着されることによって、前記電線の前記開口部への挿通状態が形成されることが好ましい。
本構成によれば、蓋部が本体部に装着される際に、第1切欠き部に、電線が嵌めいれられる。そして、蓋部の端縁部が、電線を、第1切欠き部内において移動させることによって、電線の開口部への挿通状態が形成される。したがって、開口部への電線の挿通作業が容易に実現される。
本発明によれば、シールドボックスに形成された開口部に、容易に電線を通すことが可能であり、該開口部に電線の保護部材を配設する必要がない。また、シールドボックスに電気基板を搭載する際の組み立て作業の順序に自由度が増すと共に、組立時間が短縮される。
本発明の一実施形態に係るシールドボックスの外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシールドボックスの構造を示す前方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシールドボックスの構造を示す後方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態にシールドボックスにおいて、開口部にて切断した断面斜視図である。 本発明の一実施形態にシールドボックスにおいて、開口部にて切断した断面図である。 本発明の他の実施形態に係るシールドボックスの断面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るシールドボックス1の外観を示す斜視図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係るシールドボックス1を前方から見た分解斜視図である。更に、図3は、本発明の一実施形態に係るシールドボックス1を後方から見た分解斜視図である。
シールドボックス1は、内部に、電気基板などの被保護部品が収容される。シールドボックス1は、被保護部品を電気的なノイズから保護する機能を備える。被保護部品として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や各種制御基板など、高周波信号を扱う電気基板が、シールドボックス1に収容される。シールドボックス1は、本体部2と、蓋部3とを備える。本体部2および蓋部3は、板金材料から構成される。本実施形態では、本体部2および蓋部3には、板厚0.6〜0.8mmの亜鉛めっき鋼板が使用される。本体部2および蓋部3には、シールド効果を備える各種金属材料が使用されても良い。
図2および図3を参照して、本体部2は、水平方向に配置される底部21と、底部21から上方向(一の方向)に立設される前面壁22(第1側壁)を備える。また、本体部2は、前面壁22に対向して、底部21から立設される後面壁23と、前面壁22および後面壁23を連接させる一対の側壁である左側壁24と、右側壁25と、を備える。
前面壁22は、第11切欠き部220a(第1切欠き部)および第12切欠き部220b(第1切欠き部)を備える。第11切欠き部220aおよび第12切欠き部220bは、前面壁22の上方向の端部(上端縁)が、下方に向かって、長穴形状(帯状)に切欠かれることで形成される。第11切欠き部220aおよび第12切欠き部220bは、左右方向において、前面壁22の略中央部に、所定の間隔をおいて配置される。第11切欠き部220aおよび第12切欠き部220bは、前面壁22の上端部から下方に向かって、高さH1をもって、切欠かれている。第11切欠き部220aおよび第12切欠き部220bの下端部は、第11下縁部221aおよび第12下縁部221bによってそれぞれ画定される。第11下縁部221aおよび第12下縁部221bは、略U字形状からなる。
更に、前面壁22の上端部には、前方固定片226が連接される。前方固定片226は、前面壁22の上端部が、後方向に向かって、折り曲げられることで形成される。前方固定片226には、本体部2と蓋部3とを固定するための締結穴S1が、3箇所に形成されている。また、前面壁22の下端であって、第11切欠き部220aおよび第12切欠き部220bの左右方向の外側には、前方向に突出する一対の固定部225が配置される。固定部225は、中央部に、不図示のスクリューが締結される孔部を備える。固定部225は、本体部2と蓋部3との固定に使用されると共に、シールドボックス1を被固定体(不図示)に装着するために使用される。
後面壁23の上端部には、後方固定片231が連接される。後方固定片231は、後面壁23の上端部が、前方向に向かって、折り曲げられることで形成される。後方固定片231には、本体部2と蓋部3とを固定するための締結穴S7が、3箇所に形成されている。
左側壁24の上端部には、左方固定片241が連接される。左方固定片241は、左側壁24の上端部が、右方向に向かって、折り曲げられることで形成される。左方固定片241には、本体部2と蓋部3とを固定するための締結穴S3が、2箇所に形成されている。
右側壁25の上端部には、右方固定片251が連接される。右方固定片251は、右側壁25の上端部が、左方向に向かって、折り曲げられることで形成される。右方固定片251には、本体部2と蓋部3とを固定するための締結穴S5が、2箇所に形成されている。
かくして、底部21から立設される前面壁22、後面壁23、左側壁24、右側壁25によって、内部空間Sが画定される。内部空間Sには、被保護部品としての電気基板4が配置される。電気基板4は、内部空間Sのうち、底部21の直上に載置される。電気基板4には、該電気基板4が動作するために、駆動電圧や制御信号が供給される電線Lが接続される(図4、図5参照)。このため、電気基板4には、電線Lと電気基板4とを接続するための第1コネクタ42および第2コネクタ43が、それぞれ配置される。本実施形態では、第1コネクタ42および第2コネクタ43は、前面壁22の第11切欠き部220aおよび第12切欠き部220bに対向するように、電気基板4上に配置される。
蓋部3は、本体部2に装着される。蓋部3は、前記内部空間Sの上方を覆うことで、本体部2との間で、内部空間Sを形成する。蓋部3は、前蓋部32(第2側壁)と、天板部31とを備える。
前蓋部32は、蓋部3が本体部2に装着された状態で、前面壁22に垂直な方向において、前面壁22に対向して配置される。換言すれば、前蓋部32は、前面壁22の前側に、前面壁22に重なるように配置される。前面壁22は、左右方向の中央部であって、前面壁22の下端部から上方に向かって切欠かれる第2切欠き部320を備える。すなわち、第2切欠き部320は、上下方向において、前面壁22の第11切欠き部220aおよび第12切欠き部220bとは、逆向きに向かって切欠かれている。第2切欠き部320は、前面壁22の下端部から、高さH2をもって、切欠かれている。また、第2切欠き部320は、左右方向において、本体部2の前面壁22に形成された第11切欠き部220aおよび第12切欠き部220bの下方が露出するように、長幅をもって形成される。第2切欠き部320の上端は、前蓋部32の一端縁である第2端縁部321(端縁部)によって画定される。蓋部3が本体部2に装着されると、第2端縁部321は、前面壁22に垂直な方向において、第11切欠き部220aおよび第12切欠き部220bに対向する(図1参照)。
前蓋部32の下端部には、前方突出片323が連接される。前方突出片323は、前蓋部32の下端部が、前方向に向かって、折り曲げられることで形成される。前方突出片323には、本体部2と蓋部3とを固定するとともに、シールドボックス1を被固定体に固定するための主締結穴322が、2箇所に形成されている。
天板部31は、本体部2の上方を覆うための平面部である。天板部31は、前蓋部32の上端部に連接される。天板部31の左右方向の端縁からは、それぞれ下方に向かって、左方被覆片33および右方被覆片34が連接される。左方被覆片33および右方被覆片34は、前蓋部32よりも低い高さをもって、下方に延伸される平板部である。左方被覆片33および右方被覆片34は、蓋部3が本体部2に装着される際に、それぞれ、左側壁24および右側壁25の外側を部分的に覆うように配置される。
天板部31の前方向の端縁近傍には本体部2と蓋部3とを固定するための締結穴S2が左右方向の3箇所に形成されている。また、天板部31の左右方向の端縁近傍には、本体部2と蓋部3とを固定するための締結穴S4およびS6が、それぞれ、前後方向の2箇所に形成されている。更に、天板部31の後方向の端縁近傍には、本体部2と蓋部3とを固定するための締結穴S8が、それぞれ、左右方向の3箇所に形成されている。
以上のような構成を備える本体部2および蓋部3において、本体部2に対して、蓋部3が上方から装着される。この際、前方突出片323の主締結穴322に挿通されたスクリュー(不図示)が、固定部225に形成された孔部に挿通されるとともに、不図示の被固定体に締結される。同様に、天板部31の締結穴S2に挿通されたスクリューが、前方固定片226の締結穴S1に固定される。また、天板部31の締結穴S4に挿通されたスクリューが、左方固定片241の締結穴S3に固定される。また、天板部31の締結穴S6に挿通されたスクリューが、右方固定片251の締結穴S5に固定される。更に、天板部31の締結穴S8に挿通されたスクリューが、後方固定片231の締結穴S7に固定される。なお、本体部2および蓋部3に配置される締結穴S1〜S8および、主締結穴322、固定部225に形成される孔部のいずれの配置も、上記に限定されるものではない。シールドボックス1の形状に応じて、カットオフ導波路の原理が考慮され、それぞれの締結穴の配置、および、締結用のスクリューの形状が選択されることが望ましい。この際、スクリューが、電気基板4にノイズをもたらすアンテナにならないように留意することが望ましい。
以上のように、本体部2および蓋部3によって、シールドボックス1が組み立てられる。この際、シールドボックス1の前側には、図1に示すように、電気基板4に電線Lを接続するために、該電線Lが挿通される開口部1a、1bが形成される。該開口部は、前面壁22の第11切欠き部220aおよび第12切欠き部220bの下方部分に相当する。次に、該開口部1a、1bの周辺の構造について詳述するとともに、シールドボックス1の作用について説明する。
図4は、本実施形態に係るシールドボックス1を、開口部1aを通る前後および上下方向の切断面で切断した断面斜視図である。また、図5は、シールドボックス1を、開口部1aを通る前後及び上下方向の切断面で切断した断面図である。なお、開口部1bにおいても、同様の構成であるため、以後、開口部1aについて説明する。
前述のとおり、本体部2に蓋部3が装着されることで、開口部1aが形成される。開口部1aは、上端が、前蓋部32の第2端縁部321によって、下端が、前面壁22の第11下縁部221aによって画定される。該開口部1aに、電線Lが挿通される。図4および5に示すように、蓋部3の前蓋部32および本体部2の前面壁22は、第2端縁部321および第11下縁部221aが、断面視で円弧形状を備えるように、それぞれ折り曲げられている。すなわち、第2端縁部321および第11下縁部221aは、開口部1aが形成する平面と交差する方向(前後方向)に向かって、折り返しの曲げ加工部を有する。本実施形態では、蓋部3の前蓋部32および本体部2の前面壁22は、公知のヘミング曲げ処理によって、上記のように折り曲げられる。なお、ヘミング曲げ処理によって、第2端縁部321および第11下縁部221aは、断面視で、U字形状、半円形状、コの字形状、折り返し面が板金部材の面に接する形状の何れかの形状に屈曲されることが好ましい。このような折り曲げ構造を備えることによって、開口部1aに挿通される電線Lが、第2端縁部321および第11下縁部221aに接触した場合であっても、電線Lの被覆が破れることがない。このため、開口部1a周辺に、エッジサドルやブッシングなどの電線Lの保護部材を配置する必要がない。
更に、本実施形態では、図5において、前蓋部32の第2切欠き部320の下端は、第2端縁部321を形成するために、矢印D1方向に折り曲げられている。一方、前面壁22の第11切欠き部220aの下端は、第11下縁部221aを形成するために、矢印D2方向に折り曲げられている。すなわち、第2端縁部321および第11下縁部221aは、開口部1aが形成する平面と交差する方向(前後方向)において、前蓋部32および前面壁22が互いに対向する対向面RS(図5)から、それぞれ離れる方向に向かって、折り曲げられている。この結果、蓋部3が本体部2に装着された際に、前蓋部32と前面壁22とが、互いに密着するように配置されることが可能となる。このため、内部空間Sが、電気的に、より密閉された状態が実現される。したがって、前蓋部32と前面壁22とによって形成される隙間が、いわゆるカットオフ波長以下の導波路として機能し、内部空間Sのシールド効果が、より高められる。
また、本実施形態では、開口部1aは、本体部2と蓋部3とが組み合わされることによって形成される。すなわち、開口部1aは、単一の面上に、無端状に形成される開口ではない。このため、シールドボックス1の組み立て作業者は、本体部2に蓋部3を装着する前に、電線Lを、上方から第11切欠き部220aに入れておくだけで、電線Lを開口部1aに挿通することが可能となる。したがって、電線Lの延伸方向における両端部が、電気基板4および他の接続先に接続された状態であっても、電気基板4をシールドボックス1に搭載することが可能となる。この結果、電気基板4をシールドボックス1に搭載する作業手順に自由度が増すと共に、該作業時間が短縮される。
更に、本実施形態では、前蓋部32の第2端縁部321は、前面壁22の上方向の端部である前方固定片226よりも、第11切欠き部220a(第12切欠き部220b)が切欠かれる向きに、間隔を置いて配置される。この結果、蓋部3が本体部2に装着される際に、前蓋部32の第2端縁部321が、前面壁22の第11切欠き部220a(第12切欠き部220b)が形成する開口面を、上方から塞ぐように移動される。したがって、シールドボックス1に電気基板4を搭載した作業者は、本体部2に蓋部3を装着する前に、第1コネクタ42(第2コネクタ43)から延伸される電線Lを、第11切欠き部220a(第12切欠き部220b)の上方部分に引っかけておくだけでよい。本体部2に蓋部3を装着する際に、前蓋部32の第2端縁部321が、電線Lを下方に押し下げ、開口部1a(1b)まで案内するためである。
以上、本発明の実施形態に係るシールドボックス1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記の実施形態では、前蓋部32において、第11切欠き部220aおよび第12切欠き部220bに対向する第2端縁部321は、第2切欠き部320の上端部に相当する態様にて説明した。第2端縁部321の配置は、これに限定されるものではない。前蓋部32は、第2切欠き部320を有さず、第2端縁部321が、前蓋部32の下端部であってもよい。
(2)上記の実施形態では、蓋部3は、天板部31および前蓋部32から構成される態様にて説明したが、蓋部3の構成はこれに限定されるものではない。蓋部3は、本体部2と同様に、箱形形状からなってもよい。すなわち、蓋部3の天板部31の四辺から、それぞれ下方に向かって、側壁が立設される。この場合であっても、内部空間Sに収容される被保護部品は、本体部2および蓋部3によって、好適に、電気的に保護される。
(3)また、上記の実施形態では、第1コネクタ42および第2コネクタ43は、電気基板4のうち、第11切欠き部220aおよび第12切欠き部220bに対向する位置に配置された。第1コネクタ42、第2コネクタ43の配置は、上記に限定されるものではない。第1コネクタ42および第2コネクタ43は、電気基板4上に配置されるものであればよい。
(4)上記の実施形態では、前面壁22には、第11切欠き部220aおよび第12切欠き部220bの2つの切欠き部が形成される態様にて説明したが、前面壁22に形成される切欠き部は、これに限定されるものではない。前面壁22に形成される切欠き部は、1か所であっても、複数以上であってもよい。また、前面壁22の切欠き部に対向するように、前蓋部32に形成される第2切欠き部320は、上記の実施形態のように、1箇所配置されるものでもよいし、前面壁22の切欠き部の数に応じて、それぞれ別々に形成されるものでもよい。
(5)また、上記の実施形態では、シールドボックス1は、本体部2および蓋部3から構成される態様として説明した。シールドボックス1の構成は、これに限られるものではない。シールドボックス1の本体部2は、電気基板4が搭載される被固定体の一面であってもよい。図6は、被固定体100の一部が、前述の本体部2を兼ねる場合の概略断面図である。被固定体100は、例えば、シートに画像を形成する公知の画像形成装置の装置本体である。図6において、電気基板4Tは、被固定体100の背面板100Rに直接、装着される。背面板100Rからは、前面壁22Tおよび後面壁23Tが、それぞれ立設される。なお、図6には表れていないが、前面壁22Tおよび後面壁23を互いに連接する一対の側壁も、背面板100Rから、それぞれ立設される。そして、前面壁22T、後面壁23T、一対の側壁を覆うように、天板部31Tが装着される。また、天板部31Tは、前面壁22Tに対向して配置される前蓋部32Tを備える。このような場合であっても、前面壁22Tおよび前蓋部32Tに、前述のような切欠き部および端縁部が形成されることによって、先の実施形態と同様の開口部が形成される。そして、該開口部に、コネクタ部41Tに装着される電線Lが挿通される。
1 シールドボックス
1a、1b 開口部
2 本体部
22 前面壁(第1側壁)
220a 第11切欠き部(第1切欠き部)
220b 第12切欠き部(第1切欠き部)
221a 第11下縁部
221b 第12下縁部
3 蓋部
32 前蓋部(第2側壁)
320 第2切欠き部
321 第2端縁部(端縁部)
4 電気基板
L 電線

Claims (9)

  1. 底部と、前記底部から一の方向に立設され、かつ、前記一の方向の端部が切欠かれて形成される第1切欠き部が配置される第1側壁と、を備える本体部と、
    前記本体部に装着される蓋部であって、前記第1側壁に垂直な方向において、前記第1側壁に対向する第2側壁を有し、前記本体部への装着によって、被保護部品が収容される内部空間を形成する蓋部と、
    前記第1切欠き部および前記第2側壁の端縁部によって画定され、前記本体部の外部空間と前記内部空間とを連通させる開口部と、
    を有することを特徴とするシールドボックス。
  2. 前記本体部および前記蓋部は、板金部材からなり、
    前記第1切欠き部の端縁および前記第2側壁の前記端縁部は、折り返しの曲げ加工部を有することを特徴とする請求項1に記載のシールドボックス。
  3. 前記曲げ加工部は、前記開口部が形成する平面と交差する方向を含む断面視において、U字形状、半円形状、コの字形状、折り返し面が前記板金部材の面に接する形状の何れかの形状に形成されることを特徴とする請求項2に記載のシールドボックス。
  4. 前記第1切欠き部の端縁および前記第2側壁の前記端縁部は、前記開口部が形成する前記平面と交差する方向において、前記第1側壁および前記第2側壁が互いに対向する対向面から、それぞれ離れる方向に向かって、折り曲げられていることを特徴とする請求項2または3に記載のシールドボックス。
  5. 前記第2側壁は、前記一の方向において、前記第1切欠き部とは逆向きに向かって、切欠かれる第2切欠き部を備え、
    前記第2側壁の前記端縁部は、前記第2切欠き部の端縁であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のシールドボックス。
  6. 前記第2側壁の前記端縁部は、前記第1側壁の前記一の方向の端部よりも、前記第1切欠き部が切欠かれる向きに、間隔を置いて配置されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のシールドボックス。
  7. 前記第1切欠き部は、前記第1側壁に、複数配設されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のシールドボックス。
  8. 電子部品が装着される電気基板と、
    前記電気基板に接続され、前記開口部に挿通される電線と、
    前記被保護部品として前記電気基板が収容される、請求項1乃至7の何れか1項に記載のシールドボックスと、
    を備えることを特徴とする電気基板ユニット。
  9. 前記本体部は、矩形形状を備えた前記底部と、該底部から上方に立設された4つの側壁と、を有し、前記4つの側壁のうちの1つが、前記第1側壁であり、
    前記蓋部は、矩形形状を備えた天板と、該天板の一側辺から下方に立設された前記第2側壁と、を含み、前記第1側壁と前記第2側壁とが対向するように、前記本体部に上方から装着されるものであって、
    前記第1切欠き部は、前記第1側壁の上端縁から下方に向けて帯状に切り欠かれた形状を有し、
    前記第1切欠き部に前記電線が嵌め入れられた状態で、前記蓋部が前記本体部に装着されることによって、前記電線の前記開口部への挿通状態が形成されることを特徴とする請求項8に記載の電気基板ユニット。
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