JP2013175562A - レーザ電源装置及びその制御方法 - Google Patents

レーザ電源装置及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013175562A
JP2013175562A JP2012038659A JP2012038659A JP2013175562A JP 2013175562 A JP2013175562 A JP 2013175562A JP 2012038659 A JP2012038659 A JP 2012038659A JP 2012038659 A JP2012038659 A JP 2012038659A JP 2013175562 A JP2013175562 A JP 2013175562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
simmer
circuit
power supply
lamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012038659A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5972603B2 (ja
Inventor
Chihiro Okatsuchi
千尋 岡土
Yasuaki Sato
恭彰 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba IT and Control Systems Corp
Original Assignee
Toshiba IT and Control Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba IT and Control Systems Corp filed Critical Toshiba IT and Control Systems Corp
Priority to JP2012038659A priority Critical patent/JP5972603B2/ja
Publication of JP2013175562A publication Critical patent/JP2013175562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5972603B2 publication Critical patent/JP5972603B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lasers (AREA)
  • Rectifiers (AREA)

Abstract

【課題】半導体素子が故障してもプリント基板が焼損することのない信頼性の高いレーザ電源装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】電源から電力を受けて、レーザ出力するための電力をランプ6に供給する主回路2と、ランプ6をシマー放電させるためのシマー電流を生成し、ランプ6へ供給するシマー回路3と、を備えるレーザ電源装置1であって、主回路2は、前記電源と遮断可能に接続され、シマー回路3は、シマー電流を維持するために制御回路32によって制御されるスイッチング素子31と、スイッチング素子31の電源側に接続された抵抗器71と、抵抗器71に流れる電流が所定の電流値を超えたことを検出し、異常信号を出力する異常検出部7とを有し、前記異常信号が入力されると、主回路2と電源とを遮断する遮断指示部12を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ランプをシマー放電させるシマー回路を改良したレーザ電源装置に関する。
従来より、YAGレーザに代表される固体レーザのレーザ電源装置1としては、図6に示す回路が使用されている。この電源装置は、レーザ光を発光させるランプ6に主回路電流を流す主回路2、ランプ6をシマー放電させるためのシマー電流を流すシマー回路3、シマー電流を高圧化するための高圧発生回路4、シマー放電を開始させるためのトリガー回路5を含んで構成されている。
主回路2は、コンタクタ8a〜8cを介して交流電源に接続されている。コンタクタ8a〜8cの主回路2側には、リアクトル10a〜10cが接続され、その先にコンバータブリッジ11及びコンデンサ21が設けられている。このコンバータブリッジ11により昇圧及び直流変換された電圧がコンデンサ21に充電される。図6は3相交流電源の場合を示しており、リアクトル10a及び10cが接続された2相については、電流検出器9a、9bが設けられている。
主回路2には、コンデンサ21を放電するために抵抗22とスイッチ8dが設けられている。このスイッチ8dを閉じることで、コンデンサ21に蓄えられた電荷は、抵抗22を介して放電される。主回路電流は、スイッチング素子24、ダイオード28及びリアクトル25で構成される降圧チョッパ回路によって生成され、逆圧防止用ダイオード27を介してランプ6に供給される。このスイッチング素子24は、制御回路23により高速にスイッチング制御をされる。制御回路23には、電流検出器26で検出した電流値がフィードバックされる構成となっている。
一方、このレーザ電源装置1には、主回路2とは別にシマー回路3が設けられている。シマー回路3はランプ6をシマー放電させるための回路である。このシマー回路3は、コンデンサ21の正極からヒューズ38を介して、スイッチング素子31、ダイオード34およびリアクトル35からなる降圧チョッパ回路を有する。このチョッパ回路は、電流検出器36及びダイオード37を介してランプ6に接続されている。シマー回路3には、制御回路32が設けられ、この制御回路32は、シマー電流を一定に制御するようにスイッチング素子31をコントロールする。この制御回路32には、電流検出器36で検出した電流値がフィードバックされる構成となっている。
シマー電流を通電するには、1500〜2000Vの高電圧をランプ6に最初に印加しておく必要がある。高圧発生回路4はこのための回路であり、高圧発生回路4は交流電源をトランス44により昇圧し、ダイオード43により直流に変換してコンデンサ41に蓄えておく。抵抗42はダイオード43の電流を制御する目的で挿入している。
シマー電流は、1500〜2000Vの高圧をランプ6に印加した状態から、トリガー回路5によって更に高い電圧で放電させることで流れ出す。シマー電流が1〜2A流れるとランプ6の電圧は100V程度に低下して電流が持続するようになる。この状態で主電流400〜500A(電圧400〜500V)を流すことでレーザー光が発光する。
特開2003−78191号公報
図6に示すシマー回路3の特徴は以下の通りである。
(1)1〜2A程度の微小電流の制御である。
(2)高圧直流700〜750Vクラスから100Vクラスへの降圧チョッパ制御である。
(3)図2に示すようにランプ6の負荷特性は、シマー電流の範囲においては、電流増加に伴い負荷電圧が低下する負性抵抗の特性を示すため、出力電力制御で広く用いられている三角波比較のPWMは使えない。
上記(3)に示した理由により、図6に示すシマー回路3におけるスイッチング素子31の制御方法としては、いわゆるデルタモジュレーション(後述する)が一般に使われる。この方式は、スイッチング周波数が広い範囲に変化する欠点があり、スイッチング素子31や高速ダイオード34のスイッチング損失が増大し、これらの素子の信頼性が低くなるという欠点がある。
また、この電流クラスの降圧チョッパ回路では、回路部品はプリント基板上に配置されることが一般的である。従って、半導体素子の短絡故障などで発生する異常電流によるプリント基板の焼損を防止する目的で、ヒューズ38が電源ラインに直列に挿入されているのが一般的である。
しかし、シマー回路3は、スイッチング素子31やダイオード37、さらにランプ6が接続されている構成上、入力インピーダンスが数オームと高く、ヒューズ38を溶断するほどに十分な電流が流れるには時間がかかる。よって、このようなシマー回路3では、スイッチング素子などが短絡故障した場合に、プリント基板が焼損する確率が極めて高いという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解決するために提案されたものであり、半導体素子のスイッチング損失を抑えて信頼性を向上すると共に、万が一半導体素子が故障してもプリント基板が焼損することのない信頼性の高いレーザ電源装置及びその制御方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本実施形態のレーザ電源装置は、電源から電力を受けて、レーザ出力するための電力をランプに供給する主回路と、前記ランプをシマー放電させるためのシマー電流を生成し、当該ランプへ供給するシマー回路と、を備えるレーザ電源装置であって、前記主回路は、前記電源と遮断可能に接続され、前記シマー回路は、前記シマー電流を維持するために制御回路によって制御されるスイッチング素子と、前記スイッチング素子の前記電源側に、前記シマー電流が異常となったことを検出して異常信号を出力する異常検出部を有し、前記異常信号が入力されると、前記主回路と前記電源とを遮断する遮断指示部を備えることを特徴とする。
また、前記異常検出部は、前記スイッチング素子の前記電源側に接続された抵抗器を備え、前記抵抗器に流れる電流が所定の電流値を超えたことを検出し、異常信号を出力するようにしても良い。
また、本実施形態のレーザ電源装置としては、前記制御回路は、一定周期のパルスを出力するパルス出力部と、前記シマー電流の値が設定値に達すると検出信号を出力するピーク電流検出部とを備え、前記パルスと検出信号が入力され、当該パルスの立ち上がり若しくは立ち下がりによって出力をON状態とし、前記ピーク検出信号が入力されたときに出力をOFF状態とするように構成した周波数固定部を有しても良い。
また、前記遮断指示部は、絶縁素子によって前記異常検出部と通信可能に接続され、前記絶縁素子を介して前記異常信号が入力されるようにしても良いし、前記異常検出部は、
前記抵抗器の温度が所定の温度を超えたことを検出し、異常信号を出力するようにしても良い。さらに、前記シマー回路は、前記スイッチング素子と前記抵抗器の接続点と、前記ランプ負側の電源ラインとの間にフィルタコンデンサを挿入し、前記抵抗器に流れる電流のリップルを抑えるように構成しても良い。
なお、本実施形態は、上記機能を実現するレーザ電源装置の制御方法としても捉えることもできる。
第一の実施形態に係るレーザ電源装置を示す回路図である。 ランプ6の負荷特性を示す図である。 シマー電流とスイッチング素子の出力関係を示す図である。 第二の実施形態に係る制御回路を示す回路図である。 第三の実施形態に係る異常検出部を示す回路図である。 従来のシマー回路を使用したレーザ電源装置を示す回路図である。
以下、本発明の各実施形態について図1乃至図5を用いて説明する。
[第一の実施形態]
(1.全体構成)
図1に示すように、第一の実施形態に係るレーザ電源装置1は、レーザ光を発光させるランプ6に主回路電流を流す主回路2、ランプ6をシマー放電させるためのシマー電流を流すシマー回路3、前記シマー電流を高圧化するための高圧発生回路4、シマー放電を開始させるためのトリガー回路5を含んで構成されている。
(2.主回路)
主回路2は、コンタクタ8a、8b、8cを介して三相交流電源に接続されている。コンタクタ8a、8b、8cそれぞれの主回路2側には、リアクトル10a、10b、10cが接続されると共に、その先にコンバータブリッジ11に接続されている。すなわち、リアクトル10とコンバータブリッジ11は、非絶縁型の昇圧コンバータ回路を構成している。このコンバータブリッジ11により昇圧及び直流変換された電圧がコンデンサ21に充電される。
リアクトル10a及び10cが接続されている各相については、電流検出器9a、9bが設けられている。コンバータブリッジ11のスイッチング素子は、電流検出器9a、9bで検出した電流値に基づいて制御される。
抵抗22は、コンデンサ21を放電するために設けられており、直列に挿入されたスイッチ8dが閉じると電流を流して、コンデンサ21を放電させる。本実施形態では、このスイッチ8dは、コンタクタ8に連動して開閉する。すなわち、コンタクタ8が閉じて主回路2に電源が接続されると、スイッチ8dは開状態となりコンデンサ21は充電可能な状態となり、逆に、コンタクタ8が開状態となり、主回路2と電源との接続が遮断された時には、スイッチ8dは閉状態となり、コンデンサ21に蓄えられている電荷を放電する。
ランプ6を放電するための主回路電流は、スイッチング素子24、ダイオード28及びリアクトル25で構成される降圧チョッパ回路によって生成され、逆圧防止用ダイオード27を介してランプ6に供給される。このスイッチング素子24は、制御回路23により高速に制御される。制御回路23には、電流検出器26で検出した電流値がフィードバックされる構成となっている。
(3.シマー回路)
レーザ電源装置1には、主回路2とは別に、ランプ6内にシマー放電を発生させるシマー回路3が設けられている。シマー放電とは、ランプ内を予備電離させるために行うものである。このシマー回路3は、コンデンサ21の正極側から分岐して、抵抗71を介してスイッチング素子31に接続されている。抵抗71とスイッチング素子31との接続点からは、コンデンサ33を介してランプ6の負極側に接続されている。この抵抗71は、主回路2から流入する電流をi71に制限するとともに、コンデンサ33との関係においてフィルタ回路を構成している。
また、図1に示すように、抵抗71の正側からツェナーダイオード72と抵抗73を介してフォトカプラ74が接続され、フォトカプラ74は抵抗71の負側へ接続されている。すなわち、ツェナーダイオード72、抵抗73、フォトカプラ74が直列に接続された回路は、抵抗71と並列に設けられている。本実施形態では、これら抵抗71、ツェナーダイオード72、抵抗73、フォトカプラ74から構成される回路が、異常検出部7を構成している。
フォトカプラ74は、遮断指示部12と接続されている。この遮断指示部12は電源と主回路2とを遮断する信号を出力する。具体的には、電源と主回路2を接続しているコンタクタ8をON又はOFFするためのコンタクタコイル13に接続されている。フォトカプラ74は内部に発光素子と受光素子を有し、その間で絶縁を維持しつつ信号伝達を行うことが可能な絶縁素子である。本実施例では、フォトカプラ74は、異常電流検出部7と遮断指示部12とを絶縁するように配置されている。
本実施例では、異常電流検出部7にフォトカプラ74を使用しているが、このような構成に限定するものではない。異常電流検出部7と遮断指示部12との間で絶縁を維持しつつ信号伝達できる構成であれば良く、例えば、電磁リレーなど他の絶縁素子も使用可能である。
スイッチング素子31のランプ6側には、ダイオード34とリアクトル35からなる降圧チョッパ回路が構成されるとともに、そこから、電流検出器36とダイオード37を介してランプ6に接続されている。すなわち、電流検出器36に流れる電流i36が、ランプ6のシマー放電を維持するためのシマー電流である。制御回路32は、この電流i36を一定に制御するようにスイッチング素子31をコントロールする。この制御回路32には、電流検出器36で検出した電流i36の値がフィードバックされる構成となっている。
(4.高圧発生回路、トリガー回路)
シマー電流を通電するには、1500V〜2000Vの高電圧をランプ6に最初に印加しておく必要がある。このための回路が高圧発生回路4であり、高圧発生回路4は交流電源をトランス44により昇圧し、ダイオード43により直流に変換してコンデンサ41に蓄えておく。抵抗42はダイオード43の電流を制御する目的で挿入している。
シマー電流は、1500V〜2000Vの高圧をランプ6に印加した状態から、トリガー回路5によって更に高い電圧で放電させることで流れ出す。シマー電流が1〜2A流れるとランプ6の電圧は100V程度に低下して電流が持続するようになる。この状態で主電流400〜500A(電圧400V〜500V)を流すことでレーザ光が発光する。
(5.作用効果)
シマー電流i36は図3に示すように、スイッチング素子31のスイッチングに伴い三角波状のリップルが発生する。コンデンサ33は、このリップルによる電流i71の変動を抑制するように設計する。例えば、コンデンサ33としては1μF前後の比較的大きな容量のものを使用することで、電流i71のリップルを極めて少なくすることができる。
ここで、電流i71および抵抗71の損失は以下のように求めることができる。
図2に示すように、シマー電流を流した時のランプ電圧V1は100V前後である。シマー電流i36を2Aとすると、抵抗71に流れる電流i71は次のように表される。
(数式1)i71×750V=i36×100V
i36=2Aとすると、i71は以下の式で求めることができる。
(数式2)i71=(2A×100V)/750V=0.27A
よって、抵抗71を120Ωとすると、シマー放電時の抵抗71の損失は以下の通りである。
(数式3)120×0.27×0.27=8.7W
スイッチング素子短絡時の電流は750/120=6.25A、抵抗の損失は750×6.25A=4687Wとなる。
抵抗の短時間耐量は定格容量の20倍以上あるため、4687/20=234Wとなり、抵抗71の短時間耐量のワット数は約250Wあれば耐えられることがわかる。
次に、スイッチング素子31が劣化等によって短絡故障した場合における、本実施形態の動作について説明する。
異常検出部7のツェナーダイオード72は、抵抗71の両端電圧が所定の電圧値を超えた場合に電流が流れるように構成している。この電圧値は、ツェナーダイオード72の降伏電圧、抵抗73の抵抗値、フォトカプラ74の導通時の抵抗値などの定数を変更することにより任意に設計可能である。ツェナーダイオード72に電流が流れた場合、その電流は抵抗73によって制限された上で、フォトカプラ74によって遮断指示部12に異常電流発生の信号が伝達される。
異常電流発生の信号を受けた遮断指示部12は、速やかにコンタクタ8の動作コイル13の電源をOFFすることで、主回路2と三相交流電源との接続を遮断する。本実施形態では、スイッチ8dはコンタクタ8に連動して動作する構成のため、コンタクタ8がOFFすると同時にスイッチ8dが閉じて、コンデンサ21に蓄えられている電荷は、抵抗22を通って速やかに放電される。
上記の動作によって、スイッチング素子等が短絡故障してシマー回路3の電流が異常な状態になった場合でも、ヒューズの溶断のように時間がかかることはない。すなわち、異常電流の発生に対して、即時に交流電源と主回路2との遮断およびコンデンサ21の放電が行えるため、プリント基板が異常電流によって焼損することを防ぐことができ、レーザ電源装置の信頼性を向上する。
遮断指示部12は、異常検出部7から絶縁されているため、主回路2やシマー回路3から過電圧や過電流が印加されて故障するようなことはない。さらに、遮断指示部12は低耐圧部品を使用できることから安価に構成することができる。従って、費用をかけずに信頼性の高いレーザ電源装置を実現可能である。
[第二の実施形態]
次に、第二の実施形態について、図1乃至図4を参照しつつ詳細に説明する。第二の実施形態は、シマー回路3の制御回路32に固定周波数のスイッチング方式を採用したことが特徴である。制御回路32以外の構成は、第一の実施形態と同様である。
(構成)
図4に示すように、第二の実施形態の制御回路32は次のように構成される。すなわち、一定周波数のパルスを出力するパルス出力部14と、電流検出器36で検出したシマー電流i36の値が設定値を超えることで信号を出力するピーク電流検出部15と、パルス出力部14及びピーク電流検出部15からの信号を受けて駆動回路17を制御するフリップフロップ16から構成される。駆動回路17の先には、抵抗18を介してスイッチング素子31が接続されている。
(作用効果)
はじめに、レーザ電源装置の降圧チョッパ制御に用いられる制御方式について説明する。図2に示すように、ランプ6の負荷特性はシマー放電の範囲では負性抵抗特性を示す。負性抵抗特性とは、電流の増加に対して負荷電圧が減少する特性である。このような負性抵抗特性の場合、出力電圧制御で一般的に用いられている三角波比較方式は使えない。そのため、シマー電流i36の制御方法としては、電流変化中はPWM出力レベルを一定とする、いわゆるデルタモジュレーションが一般的に使用される。
デルタモジュレーションを使用した制御方式の特徴は、回路が簡単で動作が安定なことである。しかし、一方で負荷条件によりスイッチング周波数が大幅に変化しリアクトルの騒音が大きくなることや、スイッチング素子の損失が大幅に変わることで半導体素子の信頼性の確保が難しいといった欠点がある。
本実施形態では、フリップフロップ16は、パルス出力部14から入力されるパルス信号の立ち上がり若しくは立ち下がりを受けてセットされる。すなわち、フリップフロップ16の出力はON状態となる。このON状態とは、スイッチング素子31に電流が流れる状態を指している。従って、この状態ではシマー電流i36は増加していくことになる。
次に、シマー電流i36の値がピーク検出部15で設定した値に達した場合、ピーク検出部15はフリップフロップ16にリセット信号を出力する。この信号を受けて、フリップフロップ16のパルス信号の出力をOFF状態とする。これにより、スイッチング素子31は開の状態となりシマー電流i36は減少していくことになる。
以上の動作を繰り返し行うことにより、本実施形態の制御回路32は、スイッチング素子31を固定周波数でスイッチング制御することで、シマー電流i36をピーク値一定としつつ、最低値電圧可変で維持している。
このような第二の実施形態の構成を採用することで、第一の実施形態の効果に加えて、次の効果を奏することができる。すなわち、デルタモジュレーションの制御方式でありながらも、その欠点であるスイッチング周波数が大きく変化するようなことはない。従って、スイッチング素子31の損失をほぼ一定とすることができ、スイッチング素子31の温度上昇も安定なものとなり、さらに信頼性の高いレーザ電源装置を実現可能である。
[第三の実施形態]
次に、第三の実施形態について、図1及び図5を参照しつつ詳細に説明する。第三の実施形態は、シマー回路3の異常検出部7において、温度センサーを採用したことが特徴である。異常検出部7以外の構成は、第一の実施形態と同様である。
(構成)
図5に示すように、第三の実施形態の異常検出部7では、抵抗71に温度検出部19を取付けて構成している。温度検出部19は、その出力が遮断指示部12に接続されている。この温度検出部19は、抵抗71に流れる電流i71が異常電流値に達したことを、抵抗71の温度上昇から検出し、遮断指示部12に通知する。
(作用効果)
このような第三の実施形態の構成を採用することで、スイッチング素子等が短絡故障してシマー回路3の電流が異常な状態になった場合でも、ヒューズの溶断のように時間がかかることはない。すなわち、異常電流の発生は即時に温度検出部19が検出して、遮断指示部12へ通知されることで、プリント基板が異常電流によって焼損することを防ぐことができ、レーザ電源装置の信頼性を向上する。
[その他の実施形態]
本明細書において、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。具体的には、各実施の形態を全て又はいずれかを組み合わせたものも包含される。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 レーザ電源装置
2 主回路
21 コンデンサ
22 抵抗
23 制御回路
24 スイッチング素子
25 リアクトル
26、36、9a、9b 電流検出器
27、28 ダイオード
3 シマー回路
31 スイッチング素子
32 制御回路
33 コンデンサ
34、37 ダイオード
35 リアクトル
38 ヒューズ
4 高圧発生回路
41 コンデンサ
42 抵抗
43 ダイオード
44 トランス
5 トリガー回路
6 ランプ
7 異常検出部
71、73 抵抗
72 ツェナーダイオード
74 フォトカプラ
8a、8b、8c コンタクタ
8d スイッチ
10a、10b、10c リアクトル
11 コンバータブリッジ
12 遮断指示部
13 コンタクタコイル
14 パルス出力部
15 ピーク電流検出部
16 フリップフロップ
17 駆動回路
18 抵抗
19 温度検出部

Claims (8)

  1. 電源から電力を受けて、レーザ出力するための電力をランプに供給する主回路と、
    前記ランプをシマー放電させるためのシマー電流を生成し、当該ランプへ供給するシマー回路と、
    を備えるレーザ電源装置であって、
    前記主回路は、前記電源と遮断可能に接続され、
    前記シマー回路は、
    前記シマー電流を維持するために制御回路によって制御されるスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の前記電源側に、前記シマー電流が異常となったことを検出して異常信号を出力する異常検出部を有し、
    前記異常信号が入力されると、前記主回路と前記電源とを遮断する遮断指示部を備えること、
    を特徴とするレーザ電源装置。
  2. 前記異常検出部は、
    前記スイッチング素子の前記電源側に接続された抵抗器を備え、
    前記抵抗器に流れる電流が所定の電流値を超えたことを検出し、前記異常信号を出力すること、
    を特徴とする請求項1に記載のレーザ電源装置。
  3. 前記制御回路は、
    一定周期のパルスを出力するパルス出力部と、
    前記シマー電流の値が設定値に達すると検出信号を出力するピーク電流検出部とを備え、
    前記パルスと前記検出信号が入力され、当該パルスの立ち上がり若しくは立ち下がりによって出力をON状態とし、前記検出信号が入力されたときに出力をOFF状態とするように構成した周波数固定部を有すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載のレーザ電源装置。
  4. 前記遮断指示部は、
    絶縁素子によって前記異常検出部と通信可能に接続され、前記絶縁素子を介して前記異常信号が入力されること、
    を特徴とする請求項1乃至3に記載のレーザ電源装置。
  5. 前記異常検出部は、
    前記抵抗器の温度が所定の温度を超えたことを検出し、異常信号を出力すること、
    を特徴とする請求項1乃至4に記載のレーザ電源装置。
  6. 前記シマー回路は、
    前記スイッチング素子と前記抵抗器の接続点と、前記ランプ負側の電源ラインとの間にフィルタコンデンサを挿入し、
    前記抵抗器に流れる電流のリップルを抑えるように構成されている
    を特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載のレーザ電源装置。
  7. 電源から電力を受けて、レーザ出力するための電力をランプに供給する主回路と、
    前記ランプをシマー放電させるためのシマー電流を生成し、当該ランプへ供給するシマー回路と、を備えるレーザ電源装置の制御方法であって、
    前記シマー回路における前記シマー電流が異常となったことを検出して異常信号を出力する処理と、
    前記異常信号が入力されると、前記主回路と前記電源とを遮断する処理とを有すること、
    を特徴とするレーザ電源装置の制御方法。
  8. 前記シマー回路は、前記シマー電流を制御するためのスイッチング素子を備え、
    前記スイッチング素子を制御する処理は、
    一定周期のパルスを出力するパルス出力処理と、
    前記シマー電流の値が設定値に達すると検出信号を出力するピーク電流検出処理と、
    前記パルスと検出信号が入力され、当該パルスの立ち上がり若しくは立ち下がりによって出力をON状態とし、前記ピーク検出信号が入力されたときに出力をOFF状態とする周波数固定処理とを有すること、
    を特徴とする請求項7に記載のレーザ電源装置の制御方法。
JP2012038659A 2012-02-24 2012-02-24 レーザ電源装置及びその制御方法 Expired - Fee Related JP5972603B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012038659A JP5972603B2 (ja) 2012-02-24 2012-02-24 レーザ電源装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012038659A JP5972603B2 (ja) 2012-02-24 2012-02-24 レーザ電源装置及びその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013175562A true JP2013175562A (ja) 2013-09-05
JP5972603B2 JP5972603B2 (ja) 2016-08-17

Family

ID=49268230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012038659A Expired - Fee Related JP5972603B2 (ja) 2012-02-24 2012-02-24 レーザ電源装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5972603B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105436714A (zh) * 2015-12-31 2016-03-30 江苏大德重工有限公司 三维机器人光纤激光切割机用同轴调整功率切换控制系统
DE102016122783A1 (de) 2015-12-04 2017-06-08 Fanuc Corporation Laser-Stromversorgungsvorrichtung, die mehrere Leuchtelemente steuert
CN111200354A (zh) * 2018-11-19 2020-05-26 住友重机械工业株式会社 激光装置用的电源装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63250883A (ja) * 1987-04-08 1988-10-18 Miyachi Electric Co レ−ザ電源装置
JPH10108465A (ja) * 1996-10-01 1998-04-24 Tokyo Electron Ltd 電力使用系の保護回路
JP2000150989A (ja) * 1998-11-05 2000-05-30 Nec Corp レーザ発振器用電源装置
JP2000208841A (ja) * 1999-01-12 2000-07-28 Miyachi Technos Corp レ―ザ装置
JP2000307174A (ja) * 1999-04-23 2000-11-02 Miyachi Technos Corp レーザ装置
JP2003078191A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Amada Eng Center Co Ltd Yagレーザ電源装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63250883A (ja) * 1987-04-08 1988-10-18 Miyachi Electric Co レ−ザ電源装置
JPH10108465A (ja) * 1996-10-01 1998-04-24 Tokyo Electron Ltd 電力使用系の保護回路
JP2000150989A (ja) * 1998-11-05 2000-05-30 Nec Corp レーザ発振器用電源装置
JP2000208841A (ja) * 1999-01-12 2000-07-28 Miyachi Technos Corp レ―ザ装置
JP2000307174A (ja) * 1999-04-23 2000-11-02 Miyachi Technos Corp レーザ装置
JP2003078191A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Amada Eng Center Co Ltd Yagレーザ電源装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016122783A1 (de) 2015-12-04 2017-06-08 Fanuc Corporation Laser-Stromversorgungsvorrichtung, die mehrere Leuchtelemente steuert
US9893490B2 (en) 2015-12-04 2018-02-13 Fanuc Corporation Laser power-supply device that controls a plurality of light-emitting elements
DE102016122783B4 (de) 2015-12-04 2021-08-26 Fanuc Corporation Laser-Stromversorgungsvorrichtung, die mehrere Leuchtelemente steuert
CN105436714A (zh) * 2015-12-31 2016-03-30 江苏大德重工有限公司 三维机器人光纤激光切割机用同轴调整功率切换控制系统
CN111200354A (zh) * 2018-11-19 2020-05-26 住友重机械工业株式会社 激光装置用的电源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5972603B2 (ja) 2016-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9160225B2 (en) High voltage inverter device
CN108604607B (zh) 光伏(pv)模块的保护电路、用于操作该保护电路的方法和含这种保护电路的光伏(pv)系统
US20030132211A1 (en) Method for regulating and/or controlling a welding current source with a resonance circuit
JP2013138608A (ja) 保護機能付きスイッチング電源回路およびそれを用いた電子機器
JP2004180433A (ja) スイッチング電源装置
JP6245433B2 (ja) Led電源装置及びled照明装置
JP2004312901A (ja) スイッチング電源の過電流保護回路
JP5972603B2 (ja) レーザ電源装置及びその制御方法
JP5633789B2 (ja) 直流電源装置およびled照明装置
JP7396240B2 (ja) 過電流保護回路
JP2019062640A (ja) 電源装置
TWI614975B (zh) 過電壓保護電路
WO2011030524A1 (ja) 高周波加熱装置
KR101558957B1 (ko) 방전 램프 점등 장치
EP3235089B1 (en) A circuit for a voltage power optimiser
JP2015122937A (ja) 同期整流器の駆動装置
AU2013274601A1 (en) Systems and methods for protecting a switch mode power supply
JP2016010236A (ja) 制御装置
JP2004336873A (ja) 過電圧保護回路、該過電圧保護回路を備えた電子機器
US11769657B2 (en) Dual tapped inductor boost topology for digital control of an excimer lamp
KR101213172B1 (ko) 레이저 생성용 전원 공급 장치
JP2006094609A (ja) 電源装置
US20230318443A1 (en) Power supply apparatus
JP2011244659A (ja) 絶縁型スイッチングdc−dcコンバータ
JP2011004462A (ja) 電源装置及び照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5972603

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees