JP2013174205A - プロペラファン - Google Patents

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Yuji Kimura
祐二 木村
Yuzo Urata
雄三 浦田
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Abstract

【課題】軽量化と省資材を実現すると共に十分な強度を得た空気調和機の室外機等に用いられるプロペラファンを提供する。
【解決手段】プロペラファン1は、板状のボス取付板110と、ボス取付板110の外周縁に放射状に等間隔で配置された複数の翼200A、200B、200とからなっている。翼の基端部201が、ボス取付板110より風上側に突出した部分と、風下側に突出した部分とを有しており、突出した部分と基端部201とボス取付板110とを連結するように、連結壁300A、300Bを設けた。
【選択図】図3

Description

この発明は、空気調和機の送風機等に使用されるプロペラファンに関する。
従来、空気調和機の室外ファンに用いられ、ファンモータに取り付けられる軸部分(ボス)と、回転することで回転軸方向に風を発生させる羽根部分とを備えたプロペラファンとして、有底円筒状のハブと上記ハブの外周から延出させた複数枚の翼から構成されているものがある。上記のようなプロペラファンは有底円筒状の上記ハブを設けているため、プロペラファン自体の質量が大きくなり、駆動用のモータの負荷が増大し、消費電力が増大するという問題が発生する。
上記の問題を解決するため、周方向に離間して設けられ、回転に伴って回転軸方向に風を発生させる複数の翼と、互いに隣り合う複数の上記翼の間で上記翼の根元部同士を連接する平板状の連接部(ボス取付板)と、上記翼の回転中心に配置され、平板状の上記連接部の吸込側から突出し、上記翼の回転軸方向の直交平面に平行な端面を有する回転軸部(ボス)とを備えるものが提案されている。(例えば、特開2010-101227号公報)
しかしながら、上記ハブを持たないプロペラファンは、軽量化は図れるものの、上記連接部(ボス取付板)が上記翼の根元部同士を連接する平板状であって、さらに、翼の根元部が連接部の片面側に位置するため、プロペラファンが回転した際に、翼が受ける荷重が連接部に対して一方向からかかることとなり、十分な強度を得ることが困難であった。
特開2010-101227号公報
そこで本発明の目的は、上記の課題を解決することであり、軽量化と省資材を実現すると共に十分な強度を得たプロペラファンを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明のプロペラファンは、モータの回転軸に固定されるボスを有する板状のボス取付板と、上記ボス取付板の外周縁に等間隔で配置された複数の翼とからなっている。上記翼は、翼の根元である基端部が側面視で上記ボス取付板より風上側と風下側に突出するように上記ボス取付板の板面に対し傾斜して設けられている。そして、上記ボス取付板より風上側に突出した部分と、上記ボス取付板より風下側に突出した部分とに、上記翼の基端と上記ボス取付板とを連結する連結壁を備えたものである。
また、上記基端部は、風上側に突出した前縁側端部と風下側に突出した後縁側端部とを有している。そして、上記ボス取付板の板面から上記前縁側端部までの高さより、上記ボス取付板の板面から後縁側端部までを高くしたものである。
また、上記連結壁は、上記基端部から上記ボス側に向かって上記ボス取付板の板面に対し傾斜して設けられたものである。
上記のように構成した本発明のプロペラファンでは、上記基端部が上記ボス取付板をまたぐように風上側と風下側とに突出するように設けられており、風上側に突出した部分と、上記基端部が上記ボス取付板より風下側に突出した部分との間に、上記基端部と上記ボス取付板とを連結する上記連結壁が設けられている。したがって、上記プロペラファンの回転時、翼面から上記ボス取付板にかかる荷重は風上側と風下側とに分散されるため、十分な強度を得られると共に、上記プロペラファンの軽量化と省資材を実現することができる。
本発明におけるプロペラファンの平面図と側面図である。 本発明におけるプロペラファンの斜視図である。 第1の実施形態におけるプロペラファンのボス取付板の要部斜視図である。 第2の実施形態におけるプロペラファンのボス取付板の要部断面図である。 第3の実施形態におけるプロペラファンのボス取付板の要部斜視図である。 第4の実施形態におけるプロペラファンの斜視図である。
以下に、本発明にかかるプロペラファンの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1(a)は、本発明のプロペラファンを示す側面図であり、図1(b)は本発明のプロペラファンを風上側から見た平面図である。図2(a)は、本発明のプロペラファンを風下側から見た斜視図であり、図2(b)は本発明のプロペラファンを風上側から見た斜視図である。図3(a)は第1の実施形態におけるプロペラファンのボス取付板を風下側から見た要部斜視図であり、図3(b)は風上側から見た要部斜視図である。
[全体構成について]
図1に示すように、本実施形態のプロペラファン1は、円板状のボス取付板110と、ボス取付板110の片面中央にボス取付板110に対し垂直に設けられ、図示しないモータの回転軸に取り付けられる円筒状のボス100と、ボス取付板110の外周縁に放射状に等間隔で取り付けられた3枚の翼200A、200B、200Cとを有し、例えば、ガラス繊維入りAS(acrylonitrile−styrene)樹脂等の合成樹脂により一体成型されたものである。翼200A、200B、200Cは、側面視でそれぞれの根元部分の基端部201がボス取付板110より風上側と風下側に突出するようにボス取付板110の板面に対し傾斜して設けられている。なお、本実施例ではボス取付板100のボス100が取り付けられている側を風上方向(U)とし、逆側を風下方向(D)とする。
また、図3に示すように、ボス取付板110の外周縁には、ボス取付板110から風上側(U)と風下側(D)とに基端部201へと繋がる連結壁300A、300Bが設けられている。
連結壁300A、300Bは翼一枚につき風上側と風下側とにそれぞれ設けられている。ボス取付板110から風上側に設けられた連結壁300Aは、ボス取付板110の外周縁から基端部201に向かって設けられている。同様に、ボス取付板110から風下側に設けられた連結壁300Bは、ボス取付板110の外周縁から基端部201に向かって設けられている。風上側の連結壁300Aと風下側の連結壁300Bは、翼200A、200B、200C及びボス取付板110と一体成型されている。
また、翼200A、200B、200Cそれぞれの基端部201の最も風下側に突出した端部には、連結壁300と角度を有して接合され、ボス取付板110と繋がる補強壁垂直部401と補強壁傾斜部402とからなる補強部400が設けられている。補強部400は基端部201の回転軌跡より内側に設けられている。
補強壁垂直部401のボス取付板110側の端面を切欠き部120aとし、補強壁傾斜部402のボス取付板110側の端面を切欠き部120bとする。ボス取付板110は外周縁に切欠き部120aと切欠き部120b及び基端部201の回転軌跡とからなる三角形状の切欠きを有した構成となっている。
[ボス取付板]
ボス取付板110は、図2または図5で示すように、円板状あるいは略三角形板状であり、中心に円筒状のボス100が設けられた風上側(U)の面と、中心にボスに通じる孔111が設けられた風下側(D)の面がある。ボス100に図示しないモータの回転軸を差し込むと孔111からモータの回転軸の一部が突出するようになっている。その一部突出したモータの回転軸を図示しないナットによりボス取付板110に固定することで、プロペラファン1はモータの回転軸に取り付けられる。なお、ボス取付板110の風下側の面にボス100が設けられ、風上側の面に孔111を設けても良い。
また、後述する実施例1から実施例4では、ボス100はボス取付板110の片面中央に設けられていたが、ボス取付板110の両面にボス100が突出するように設けられていても良い。
[翼]
図1で示すように、ボス取付板110に放射状に3枚の翼200A、200B、200Cが等間隔に配置されており、回転に伴い回転軸方向に風を発生させる。以下の説明では、1枚の翼200Aの形状について述べるが、他の翼の形状も同一の形状であるため、共通の部分には同じ番号が付いているものとして説明する。詳細には、ボス取付板110に連結壁300を介して接続される基端部201と、翼200Aの外周となる周縁部202と、流入側となる前縁部203と流出側となる後縁部204とで構成されている。
基端部201は、前縁側端部201aと後縁側端部201bと交差部201cとを有し、ボス取付板110より風上側に前縁側端部201aが、風下側に後縁側端部201bがそれぞれ突出するようにボス取付板110に対し所定角度だけ傾斜して設けられている。このとき、図1(a)のようにボス取付板110の翼に対する取付位置が側面視で翼の前縁部203と後縁部204との間に位置するように設ける。また、基端部201と、ボス取付板110とが交差する箇所を交差部201cとしている。ここで、前縁側端部201aから交差部201cまでの長さが後縁側端部201bから交差部201cの長さより短くなるように設けられている。その結果、風上側連結壁300Aより風下側連結壁300Bが大きくなっている。
前縁部203は、図1(b)の向きで前縁部203と周縁部202とが交わる先端と回転軸とを結ぶ直線より後縁側に湾曲した形状を有している。
後縁部204は、図1(b)の向きで後縁部204と周縁部202とが交わる先端と回転軸とを結ぶ直線より回転方向の後側へ円弧上に膨らんだ形状を有している。
以上の構成により、プロペラファン1の送風時は、前縁部203により風上側の空気が流入し、後縁部204から風下側へ流出する。その時のプロペラファン1の回転方向は図の矢印Rの方向である。
なお、実施例では3枚の翼の場合について説明するが、本発明はこれに限らず、2枚の翼を有するもの、または、4枚以上の翼を有するものであっても良い。
[連結壁]
次に第1の実施形態のプロペラファン1の連結壁300A、300Bについて図3を用いて説明する。プロペラファン1の回転時、翼200Aの翼面には、遠心力によって翼面がボス取付板110の板面に平行になろうと捻じれる向きに力が働く。そこで本実施形態のプロペラファン1は、ボス取付板110の外周縁に、ボス取付板110に対して垂直な連結壁300A、300Bが設けられている。連結壁300A、300Bは、ボス取付板110から風上側(U)と風下側(D)とに設けられている。また、風上側連結壁300Aと風下側連結壁300Bとは、連続して基端部201とボス取付板110との間に設けられている。翼200Aは連結壁300A、300Bを介してボス取付板110に取り付けられている。基端部201とボス取付板110とを繋ぐ連結壁300A、300Bをボス取付板110の面に対して垂直に設けたことにより、捻じれる向きの力に耐えうる構成となっている。
ボス取付板110から風上側連結壁300Aの高さは風上側に突出した基端部201までとしている。同様に、ボス取付板110から風下側連結壁300Bの高さは風下側に突出した基端部201までとしている。
プロペラファン1の回転時に翼200Aの翼面に働く前述した捻じれる向きの力は、前縁部203側は風下方向へ、後縁部204側は風上方向へと働くため、前縁部203と後縁部204との間に応力が発生する。そのため、翼200Aの基端部201はこの応力が発生するところでボス取付板110と交差させて連結壁300A、300Bで連結させることで、応力を分散できる構成となっている。ここで、本実施形態のプロペラファン1の場合、風下側に発生する応力の方が大きいため、風上側連結壁300Aより風下側連結壁300Bの方を大きくしている。ただし、風上側連結壁300Aと風下側連結壁300Bとの大きさの関係は、翼の形状によって異なるので、風上側の連結壁300Aと風下側の連結壁300Bを等しい大きさにしたり、風上側の連結壁300Aを大きくしたりしても良い。
[補強部]
次に補強部400について図3を用いて説明する。プロペラファン1の回転時、連結壁300A、300Bには、遠心力によって外周方向へ倒れる向きの力が発生する。そこで、連結壁300A、300Bを支える補強部400を設ける。補強部400を設けるにあたっては、ボス取付板110の外周で隣接する翼200A、200B、200Cの間に補強壁垂直部401と補強壁傾斜部402とを設ける。補強壁垂直部401と補強壁傾斜部402のボス取付板110の端面を切欠き部120aと切欠き部120bとし、切欠き部120a、120bの交点を切欠き点120cとする。上記構成を図1(b)の向きから見ると、ボス取付板110には切欠き部120aと切欠き部120bとからなる三角形状の切欠きが外周縁に設けられている。
詳細には、一辺が基端部201の回転軌跡に面し、一辺が補強壁垂直部401と接合し、一辺が壁傾斜部402と接合し、ボス取付板110の板面に平行で三角形状の壁底部403が後縁側端部201bの内周側に設けられている。
例えば、後縁側端部201bの内周側に壁底部403を設けずに壁傾斜部402の端面が隣り合う一方の翼200Aの後縁側端部201bに直接接合するようにした場合、壁傾斜部402の外周側の端面が射出成型時のパーティングラインとなる。しかし、この場合パーティングラインとなる金型の後縁側端部201bを成型する部分が複雑化しメンテナンス性が悪くなる。通常、バリなどが発生しにくいように平面をパーティングラインとするのが一般的である。したがって、金型の合わせ面として後縁側端部201bにボス取付板110の板面に平行な面となる壁底部403を設けている。また、抜き勾配があるため、壁底部403は切欠き部120a、120bを二辺とした三角形よりも小さい面積となる。
本実施形態の補強部400は上記のように、切欠き部120aから基端部201の最も風下側に位置した後縁側端部201bを頂点として、ボス取付板110の板面に垂直な補強壁垂直部401が設けられており、切欠き部120bから基端部201の最も風下側に位置した後縁側端部201bを頂点とした壁傾斜部402が設けられている。なお、強度が保てる範囲で実施の形態はこの限りでない。
本実施例では、補強部400は、風下側連結壁300Bの後縁側端部201bを支えるためにボス取付板110に設けられているが、ボス取付板110から前縁側端部201aとボス取付板110から後縁側端部201bとの、少なくともいずれか間隔の大きい方に設けられていれば良く、これにより、連結壁300はプロペラファン1の回転時、連結壁300Aあるいは300Bが遠心力によって外周方向へ倒れる向きの力に耐えうる構成となる。また、補強部400は基端部201の回転軌跡より内側に設けられているため、通風抵抗とならない。
以上の構成から、図3に示すように、本発明のプロペラファン1によれば、基端部201がボス取付板110より風上側に突出した部分と、基端部201がボス取付板110より風下側に突出した部分との間に、基端部201とボス取付板110とを連結する連結壁300A、300Bが設けられている。したがって、プロペラファン1の回転時に遠心力によって翼面がボス取付板110の板面に平行になろうと捻じれる向きの力に対し十分な強度を得られると共に、プロペラファンの軽量化と省資材を実現することができる。
また、図3に示すように、隣接する前縁側端部201aと後縁側端部201bとの間に位置し、基端部201の回転軌跡より内側に補強部400が設けられている。補強部400は、ボス取付板110から前縁側端部201aとボス取付板110から後縁側端部201bとの、少なくともいずれか間隔の大きい方に設けられている。したがって、プロペラファン1の回転時のボス取付板110と翼200Aとの間に介在する連結壁300A、300Bが遠心力によって外周方向へ倒れる向きの力に対し十分な強度を得られる。
[材質]
なお、以上の実施の形態では、プロペラファンとしてガラス繊維入りAS樹脂により一体成型されたものを例に挙げて説明したが、この他に、ABS(acrylonitrile−butadiene−styrene)樹脂やポリプロピレン(PP)等の合成樹脂により一体成型されたプロペラファンでも良い。また、マイカ等を含み、強度を増加させた合成樹脂により一体成型されたプロペラファンでも良い。
次に、第2の実施形態のプロペラファン1を図4を用いて説明する。なお、本実施例では、プロペラファン1のボス取付板110の形状や翼200A、200B、200Cの形状や補強部400の形状については、第1の実施例と同じであるため詳細な説明を省略する。第1の実施例と異なる、連結壁300A、300Bの構成について以下で説明する。
[連結壁]
図4は、第2の実施例におけるプロペラファン1の要部断面図である。風上側の連結壁300Aと基端部201との接合箇所の翼面側にリブ500が設けられ、風下側連結壁300Bと基端部201との接合箇所の翼面側にリブ500が設けられている。リブ500は翼面からの高さが一定になるように設けられている。リブ500は翼面を流れている風とボス取付板110の板面に滞留している風とが衝突するのを防ぐ。これによって、送風時の騒音を低減できる。
次に、第3の実施形態のプロペラファン1を図5を用いて説明する。なお、本実施例では、プロペラファン1の翼200A、200B、200Cの形状や補強部400の形状については、第1の実施例と同じであるため詳細な説明を省略する。第1の実施例と異なる、ボス取付板110の形状と風下側連結壁300Bの取付角度について以下で説明する。
[連結壁]
図5は、第3の実施例におけるプロペラファン1のボス取付板110の要部斜視図である。本実施例の風下側連結壁300Bは交差部201cと後縁側端部201bと切欠き点120cとの3点を通る一つの平面となっているため、実施例1の風下側連結壁300Bに比べ基端部201からボス100側に向かってボス取付板110の板面に対し傾斜して設けられている。上記した構成でも、実施例1と同様に遠心力によって翼面がボス取付板110の板面に平行になろうと捻じれる向きの力に耐えるという効果を実現できる。翼200Aとボス取付板110との間に介在する風下側連結壁300Bをボス取付板110に対し傾斜させたことにより、基端部201の翼面に沿って流れていた風とボス取付板110の板面に滞留していた風との衝突を緩やかにする。これによって、騒音を低減できる。なお、本実施例では風下側連結壁300Bのみ傾斜させているが、風上側連結壁300Aも上記の構成にしても良い。
次に、第4の実施形態のプロペラファン1を図6を用いて説明する。なお、本実施例では、プロペラファン1の翼200A、200B、200Cの形状については第1の実施例と同じであるため詳細な説明を省略する。本実施例は、補強部400の形状について説明する。さらに、実施例1〜3では補強部400を風下側連結壁300Bのみに設けていたのに対し、本実施例は風上側連結壁300Aにも補強部400に相当するものを取り付けた構成となっている。
[補強部]
図6は第4の実施例におけるプロペラファン1のボス取付板110を、風下側(D)から見た要部斜視図(a)と、風上側(U)から見た要部斜視図(b)とである。本実施例では、切欠き部120a、120bを設けず、補強部400を構成していた補強壁垂直部401及び補強壁傾斜部402の替わりに風下側連結壁300Bの内周側の壁面とボス取付板110の板面とを繋ぐ補強リブ404を設けている。上記した構成でも、実施例1と同様に風下側連結壁300Bが遠心力によって外周方向へ倒れる向きの力に耐えるという効果を実現できる。
また、風上側連結壁300Aの内周面の壁面とボス取付板110の板面とを繋ぐ風上側補強リブ700、701を設けている。風上側補強リブ700、701は、プロペラファンの回転時に風上側連結壁300Aが遠心力によって外周方向へ倒れる向きの力に対し、十分な強度を得られるという効果を実現できる。さらに、風上側補強リブ700、701はボス100にも連結されている。これにより、平板上のボス取付板110が変形することを防止できる。
なお、風上側補強リブ700、701と風上側連結壁300Aとが接合する箇所に応力が集中しないように風上側連結壁300A’をボス取付板110より風上側かつ交差部201cより後縁側端部201b側に設けている。これにより、力が分散され十分な強度を得られる。
本実施例では、プロペラファン1の回転時、応力が集中する交差部201c付近に風上側連結壁300Aの外周側面と翼面の風上側とを繋ぐ翼基端リブ600、601を設けている。これにより、更に強度を上げる構成となっている。また、風下側連結壁300Bの外周側面と翼面の風上側とを繋ぐ翼基端リブ600、601を設けてもよい。
1 プロペラファン
100 ボス
110 ボス取付板
111 孔
120a 120b 切欠き部
120c 切欠き点
200A 200B 200C 翼
201 基端部
201a 前縁側端部
201b 後縁側端部
201c 交差部
202 周縁部
203 前縁部
204 後縁部
300A 風上側連結壁
300B 風下側連結壁
400 補強部
401 補強壁垂直部
402 補強壁傾斜部
403 補強壁底部
404 補強リブ
500 リブ
600 翼基端リブ
700 701 風上側補強リブ

Claims (3)

  1. モータの回転軸に固定されるボスを有する板状のボス取付板と、上記ボス取付板の外周縁に等間隔に配置された複数の翼とからなるプロペラファンにおいて、
    上記翼は、翼の根元となる基端部が上記ボス取付板より風上側と風下側に突出するように上記ボス取付板の板面に対し傾斜して上記ボス取付板に設けられており、上記ボス取付板より風上側に突出した部分と、上記ボス取付板より風下側に突出した部分とに、上記基端部と上記ボス取付板とを連結する連結壁を備えていることを特徴とするプロペラファン。
  2. 上記基端部は、風上側に突出した上記前縁側端部と風下側に突出した上記後縁側端部とを有しており、上記ボス取付板の板面から上記前縁側端部までの高さより、上記ボス取付板の板面から上記後縁側端部までを高くしたことを特徴とする請求項1に記載のプロペラファン。
  3. 上記連結壁は、上記基端部から外周方向へ向かい上記ボス取付板の板面に対し傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロペラファン。
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