JP2013174155A - 内燃機関のアイドルアップ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】FFVにおいて、耐エンスト性を向上することが可能な内燃機関のアイドルアップ制御装置を提供する。
【解決手段】このエンジン(内燃機関)1のアイドルアップ制御装置は、メイン燃料を蓄えるメイン燃料タンク104と、メイン燃料とは性状が異なるサブ燃料を蓄えるサブ燃料タンク151と、サブ燃料タンク151内のサブ燃料をくみ上げるサブ燃料ポンプ155と、サブ燃料ポンプ155によりくみ上げられたサブ燃料をエンジン1に供給するサブ燃料噴射弁154とを備える。また、アイドルアップ制御装置は、サブ燃料ポンプ155またはサブ燃料噴射弁154の駆動開始が要求された際に、エンジン1の目標回転数を所定の回転数分アイドルアップした後に、サブ燃料ポンプ155またはサブ燃料噴射弁154の駆動を開始するように制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関のアイドルアップ制御装置に関し、特に、サブ燃料ポンプによりくみ上げられたサブ燃料をエンジンに供給するサブ燃料噴射弁を備える内燃機関のアイドルアップ制御装置に関する。
近年、CO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)などの排出量が少ないアルコールを内燃機関の燃料として使用することが注目されており、ガソリンはもとより、ガソリンとアルコールとを任意の割合で混合したアルコール含有燃料をも使用可能なフレックス燃料内燃機関が注目されている。こうした内燃機関が搭載された車両は、一般にFFV(Flexible Fuel Vehicle:フレキシブル燃料車)と呼ばれており、アルコール混合燃料を使用することにより、排気エミッションの改善および化石燃料の消費量削減といった環境性能の向上を図ることが可能である(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、アルコールとガソリンとの混合燃料(アルコール混合燃料)を主燃料(メイン燃料)として蓄えるメインタンクと、ガソリンを補助燃料(サブ燃料)として蓄えるサブタンクとを備えるFFVが開示されている。
アルコール混合燃料であるメイン燃料は、ガソリンに比べて発火点が低いことから、メイン燃料を蓄えるメインタンクとは別に、サブ燃料としてガソリンを蓄えるサブタンクが設けられている。エンジンが低温時(低温環境下)では、メインタンク内に蓄えられたメイン燃料に代えてサブタンク内に蓄えられたサブ燃料(ガソリン)をエンジンの燃焼室内に供給することにより、エンジンの始動を良好にしている。
FFVに搭載されるエンジンの吸気ポート近傍には、エンジンの燃焼室内にサブ燃料を噴射供給するためのサブ燃料噴射ノズルが設けられている。サブ燃料噴射ノズルへのサブ燃料の供給は、サブタンクに設けられたサブ燃料供給ポンプと、サブ燃料遮断弁と、サブ燃料制御弁とを介して行われる。また、サブ燃料噴射ノズルから噴射されるサブ燃料の噴射量は、FFVに搭載されたECUによりサブ燃料制御弁の開度とその駆動時間とにより決定される。
特開2008−14215号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたFFV用のエンジンでは、サブ燃料遮断弁による遮断が十分ではない場合には、サブ燃料供給ポンプやサブ燃料制御弁の駆動を開始した際に、エンジンの燃焼室内に不要なサブ燃料(意図しない量のサブ燃料)が流入するという不都合がある。この場合、燃焼室内の不要なサブ燃料の燃料過多に起因してエンジンの回転数が落ち込んでしまうため、エンジンストール(エンスト)が発生する可能性がある。また、上記特許文献1に開示されたFFV用のエンジンに関して、たとえば、サブ燃料遮断弁を備えない構成を考慮した場合にも、サブ燃料供給ポンプやサブ燃料制御弁の駆動を開始した際に、エンジンの燃焼室内に不要なサブ燃料(意図しない量のサブ燃料)が流入するという不都合がある。この場合、燃焼室内の不要なサブ燃料の燃料過多に起因してエンジンの回転数が落ち込んでしまうため、エンジンストール(エンスト)が発生する可能性がある。これらの結果、FFVにおいて、耐エンスト性が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、FFVにおいて、耐エンスト性を向上することが可能な内燃機関のアイドルアップ制御装置を提供することである。
上述の課題を解決するための手段として、本発明による内燃機関のアイドルアップ制御装置は、以下のように構成されている。
すなわち、本発明による内燃機関のアイドルアップ制御装置は、メイン燃料を蓄えるメインタンクと、メイン燃料とは性状が異なるサブ燃料を蓄えるサブタンクと、サブタンク内のサブ燃料をくみ上げるサブ燃料ポンプと、サブ燃料ポンプによりくみ上げられたサブ燃料をエンジンに供給するサブ燃料噴射弁とを備える構成を前提としており、サブ燃料ポンプまたはサブ燃料噴射弁の駆動開始が要求された際に、エンジンの目標回転数を所定の回転数分アイドルアップした後に、サブ燃料ポンプまたはサブ燃料噴射弁を駆動させるように制御することを特徴としている。
かかる構成を備える内燃機関のアイドルアップ制御装置によれば、エンジンの目標回転数を所定の回転数分アイドルアップ(かさ上げ)することにより、エンジンの実際の回転数が上昇した後に、サブ燃料ポンプまたはサブ燃料噴射弁の駆動が開始される。これにより、エンジンの燃焼室内に不要なサブ燃料(意図しない量のサブ燃料)が流入するのがエンジンの回転数が上昇した後となる。その結果、エンジンの燃焼室内に不要なサブ燃料(意図しない量のサブ燃料)が流入したとしても、エンジンの回転数を予め上昇させる分、エンジンの回転数の落ち込みを減少させる(カバーする)ことができる。これにより、FFVにおいて、耐エンスト性を向上することができる。
本発明の具体的な構成として、以下の複数のものが挙げられる。
本発明による内燃機関のアイドルアップ制御装置において、好ましくは、サブ燃料ポンプまたはサブ燃料噴射弁の駆動開始が要求された際に、エンジンの目標回転数を所定の回転数分アイドルアップした後に、サブ燃料ポンプの駆動を開始し、その後サブ燃料噴射弁の駆動を開始するように制御することを特徴とする。このように構成すれば、エンジンの目標回転数を所定の回転数分アイドルアップ(かさ上げ)した後に、サブ燃料ポンプとサブ燃料噴射弁との駆動を同時に開始する場合と比べて、サブ燃料ポンプの駆動が開始してからサブ燃料噴射弁の駆動が開始するまでの時間分、エンジンの回転数を上昇させることができる。これにより、エンジンの燃焼室内に不要なサブ燃料が流入したとしても、エンジンの回転数の落ち込みを確実に減少させることができる。
また、本発明による内燃機関のアイドルアップ制御装置において、好ましくは、サブ燃料ポンプまたはサブ燃料噴射弁の駆動開始が要求された際に、エンジンの目標回転数を所定の回転数分アイドルアップする制御は、エンジンが駆動している状態において行われることを特徴とする。このように構成すれば、駆動中のエンジンの燃焼室内に不要なサブ燃料が流入したとしても、エンジンの目標回転数を所定の回転数分アイドルアップ(かさ上げ)することにより、容易に、駆動中のエンジンの回転数の落ち込みを減少させることができる。
本発明による内燃機関のアイドルアップ制御装置によれば、FFVにおいて、耐エンスト性を向上することができる。
本発明の一実施形態によるエンジン(フレキシブル燃料用内燃機関)を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態によるエンジン(フレキシブル燃料用内燃機関)の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるECUが実行するサブ燃料供給系の強制駆動時の制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるサブ燃料供給系の強制駆動時の制御の具体例を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明を適用するフレキシブル燃料用内燃機関(以下、エンジンという)について説明する。
−エンジン−
エンジン1は、図1に示すように、FFV(Flexible Fuel Vehicle:フレキシブル燃料車)に搭載されるエンジン1のシリンダブロック2内には、上下方向に往復動するピストン3が設けられている。ピストン3は、コネクティングロッド4を介してクランクシャフト5に連結されている。ピストン3の往復運動(動力)は、コネクティングロッド4によって、クランクシャフト5の回転運動(動力)へと変換される。
クランクシャフト5には、シグナルロータ6が取り付けられている。シグナルロータ6の外周面には、複数の歯(突起)6aが等角度間隔(この例では10°CA(クランク角度))で設けられている。また、シグナルロータ6は、歯6aの2枚分が欠落した欠歯部6bを有している。
シグナルロータ6の側方近傍には、クランク角を検出するクランクポジションセンサ31が配置されている。クランクポジションセンサ31は、たとえば、電磁ピックアップであって、クランクシャフト5が回転する際にシグナルロータ6の歯6aに対応するパルス状の信号(電圧パルス)を発生する。
エンジン1のシリンダブロック2には、エンジン冷却水の水温(冷却水温)を検出する水温センサ32が配置されている。また、シリンダブロック2の上端には、シリンダヘッド7が設けられている。このシリンダヘッド7とピストン3との間には、燃焼室8が形成されている。
エンジン1の燃焼室8には、点火プラグ9が配置されている。点火プラグ9の点火タイミングは、イグナイタ10によって調整される。イグナイタ10は、ECU(Electronic Control Unit)200によって制御される。
エンジン1のシリンダブロック2の下部には、潤滑油を貯留するオイルパン11が設けられている。オイルパン11に貯留された潤滑油は、エンジン1の運転時に、異物を除去するオイルストレーナ(図示せず)を介してオイルポンプ(図示せず)によって汲み上げられる。汲み上げられた潤滑油は、ピストン3、コネクティングロッド4、および、クランクシャフト5などのエンジンの各部に供給され、その各部の潤滑および冷却などに使用される。そして、供給された潤滑油は、エンジン各部の潤滑および冷却などのために使用された後、オイルパン11に戻され、再びオイルポンプ(図示せず)によって汲み上げられるまでオイルパン11内に貯留される。
エンジン1の燃焼室8には、吸気通路12と排気通路13とが接続されている。吸気通路12の一部は、吸気ポート12aおよび吸気マニホールド12bによって形成されている。吸気通路12には、サージタンク12cが設けられている。また、排気通路13の一部は、排気ポート13aおよび排気マニホールド13bによって形成されている。
エンジン1の吸気通路12には、吸気を濾過するエアクリーナ14、熱線式のエアフロメータ33、吸気温センサ34(エアフロメータ33に内蔵)、および、エンジン1の吸入空気量を調整するためのスロットル弁15などが配置されている。スロットル弁15は、サージタンク12cの上流側(吸気流れの上流側)に設けられており、スロットルモータ16によって駆動される。スロットル弁15の開度は、スロットル開度センサ35によって検出される。スロットル弁15のスロットル開度は、ECU200によって駆動制御される。
エンジン1の排気通路13には、三元触媒17が配置されている。三元触媒17においては、燃焼室8から排気通路13に排気された排気ガス中のCO、HCの酸化およびNOxの還元が行われ、それらを無害なCO2、H2O、N2とすることで排気ガスの浄化が図られている。
三元触媒17の上流側(排気流れの上流側)の排気通路13には、空燃比(A/F)センサ37が配置されている。空燃比(A/F)センサ37は、空燃比に対してリニアな特性を示すセンサである。また、三元触媒17の下流側の排気通路13には、O2センサ38が配置されている。O2センサ38は、排気ガス中の酸素濃度に応じて起電力を発生するものであり、理論空燃比に相当する電圧(比較電圧)よりも出力が高いときはリッチと判定し、逆に比較電圧よりも出力が低いときはリーンと判定する。
吸気通路12と燃焼室8との間には、吸気弁18が設けられている。この吸気弁18を開閉駆動することにより、吸気通路12と燃焼室8とが連通または遮断される。また、排気通路13と燃焼室8との間には、排気弁19が設けられており、この排気弁19を開閉駆動することにより、排気通路13と燃焼室8とが連通または遮断される。これら吸気弁18および排気弁19の開閉駆動は、クランクシャフト5の回転がタイミングチェーンなどを介して伝達される吸気カムシャフト20および排気カムシャフト21の各回転によって行われる。
吸気カムシャフト20の近傍には、シリンダブロック2内に設けられたピストン3が圧縮上死点(TDC)に達したときにパルス状の信号を発生するカムポジションセンサ39が設けられている。カムポジションセンサ39は、たとえば、電磁ピックアップであって、吸気カムシャフト20に一体的に設けられたロータ外周面の1個の歯(図示せず)に対向するように配置されており、吸気カムシャフト20が回転する際にパルス状の信号(電圧パルス)を出力する。なお、吸気カムシャフト20(および排気カムシャフト21)は、クランクシャフト5の1/2の回転速度で回転するので、クランクシャフト5が2回転(720°回転)するごとにカムポジションセンサ39が1つのパルス状の信号を発生する。
吸気通路12の吸気ポート12aには、アルコールとガソリンとを単独でまたは混合した燃料(メイン燃料)を噴射可能なメインインジェクタ(燃料噴射弁)22が配置されている。このメインインジェクタ22は、デリバリパイプ101に接続されている。デリバリパイプ101には、後述するメイン燃料供給系100のメイン燃料タンク104に貯溜されている燃料が供給され、これによってメインインジェクタ22から吸気ポート12a内にメイン燃料が噴射される。この噴射燃料(たとえば、アルコールとガソリンとの混合燃料)は吸入空気と混合されて混合気となってエンジン1の燃焼室8内に導入される。燃焼室8内に導入された混合気(燃料+空気)は、点火プラグ9にて点火されて燃焼および爆発する。この混合気の燃焼室8内での燃焼および爆発によって、ピストン3が往復運動してクランクシャフト5が回転する。
メイン燃料供給系100は、メインインジェクタ22に接続されたデリバリパイプ101、デリバリパイプ101に接続された燃料供給管102、メイン燃料ポンプ103(たとえば、電動ポンプ)、および、メイン燃料タンク104などを備えている。そして、メイン燃料ポンプ103を駆動することにより、メイン燃料タンク104内に貯留されたメイン燃料が燃料供給管102を介してデリバリパイプ101に供給される。
なお、エンジン1は、メイン燃料としてアルコールとガソリンとを混合して使用可能に構成されている。メイン燃料タンク104には、所定のアルコール濃度を有するメイン燃料が貯留されている。このメイン燃料は、メタノールやエタノールなどのアルコールがガソリンに含まれた混合燃料や、アルコール100%の燃料などである。また、メイン燃料供給系100の燃料供給管102には、燃料のアルコール濃度を検出する静電容量式のアルコール濃度センサ105が設けられている。
吸気通路12の吸気マニホールド12bには、後述するサブ燃料供給系150のサブ燃料タンク151に貯留されているサブ燃料(たとえば、ガソリン)を噴射可能なサブ燃料噴射ノズル152が配置されている。このサブ燃料噴射ノズル152は、上記メインインジェクタ22に加えて、主に低温始動時にサブ燃料を吸気ポート12a内に噴射供給するように構成されている。また、サブ燃料噴射ノズル152は、メインインジェクタ22よりも吸気流れ方向の上流側に配置されている。
サブ燃料供給系150は、サブ燃料噴射ノズル152に接続されたサブ燃料配管153、サブ燃料配管153に接続されたサブ燃料噴射弁154、サブ燃料ポンプ155(たとえば、電動ポンプ)、および、サブ燃料タンク151などを備えている。そして、サブ燃料ポンプ155を駆動することにより、サブ燃料タンク151内に貯留されているサブ燃料がサブ燃料噴射弁154およびサブ燃料配管153を介してサブ燃料噴射ノズル152に供給される。これらサブ燃料供給系150は、エンジンルーム内に配置されている。
なお、サブ燃料には、メイン燃料によるエンジン始動が困難な低温環境下において、エンジン始動を保証することのできる最小割合以上のガソリン燃料が含有された燃料が使用される。たとえば、アルコールとガソリンとの混合燃料であって、ガソリンの混合割合が最小割合以上(たとえば50%以上)である混合燃料が始動用のサブ燃料として使用される。また、ガソリンの混合割合が100%となっている燃料、すなわちガソリン燃料そのものをサブ燃料として使用することも可能である。
また、本実施形態では、サブ燃料供給系150は、メイン燃料によるエンジン始動が困難な低温環境下において駆動するだけではなく、エンジンが駆動中(運転中)の場合に、ECU200がエンジン1の駆動状態に応じてサブ燃料供給系150(サブ燃料噴射弁154およびサブ燃料ポンプ155)を強制駆動制御すること(強制駆動要求)により、サブ燃料をエンジン1の燃焼室8内に供給することが可能に構成されている。
−ECU−
ECU200は、図2に示すように、CPU201、ROM202、RAM203およびバックアップRAM204などを備えている。
ROM202は、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップなどが記憶されている。CPU201は、ROM202に記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて各種の演算処理を実行する。また、RAM203は、CPU201での演算結果や各センサから入力されたデータなどを一時的に記憶するメモリである。バックアップRAM204は、エンジン1の停止時にその保存すべきデータなどを記憶する不揮発性のメモリである。
以上のCPU201、ROM202、RAM203およびバックアップRAM204は、バス207を介して互いに接続されるとともに、入力インターフェース205および出力インターフェース206と接続されている。
入力インターフェース205には、クランクポジションセンサ31、水温センサ32、エアフロメータ33、吸気温センサ34、スロットル開度センサ35、アクセルペダルの踏み込み量に応じた検出信号を出力するアクセル開度センサ36、空燃比(A/F)センサ37、O2センサ38、カムポジションセンサ39、および、アルコール濃度センサ105などの各種センサ類が接続されている。また、入力インターフェース205には、イグニッションスイッチ40が接続されており、イグニッションスイッチ40がオン操作されると、スタータモータ(図示せず)によるエンジン1のクランキングが開始される。
出力インターフェース206には、メインインジェクタ22、点火プラグ9のイグナイタ10、スロットル弁15のスロットルモータ16、および、メイン燃料供給系100のメイン燃料ポンプ103などが接続されている。また、出力インターフェース206には、サブ燃料供給系150のサブ燃料噴射弁154、および、サブ燃料ポンプ155などが接続されている。
そして、ECU200は、上記した各種センサの検出信号に基づいて、メイン燃料供給系100のメインインジェクタ22の駆動制御(燃料噴射制御)、点火プラグ9の点火時期制御(通常時の点火時期制御)、スロットル弁15(図1参照)のスロットルモータ16の駆動制御、空燃比フィードバック制御などを含むエンジン1の各種制御を実行する。
また、ECU200により実行されるプログラムによって、エンジン1が駆動中(運転中)の場合に、上記した各種センサの検出信号に基づいて、サブ燃料供給系150(サブ燃料噴射弁154およびサブ燃料ポンプ155)を強制駆動制御すること(強制駆動要求)により、サブ燃料をエンジン1の燃焼室8内に供給する、本発明の「サブ燃料供給系の強制駆動時のアイドルアップ制御」が実現される。以下に、ECU200による「サブ燃料供給系の強制駆動時のアイドルアップ制御」について詳細に説明する。
−サブ燃料供給系の強制駆動時のアイドルアップ制御−
以下、ECU200により実行されるサブ燃料供給系150の強制駆動時のアイドルアップ制御について、図3に示すフローチャート、および、図4に示すタイムチャートに基づいて説明する。なお、図4に示すタイムチャートは、縦軸が、エンジン回転数(エンジンの目標回転数(rpm)、エンジンの実際の回転数(rpm))、サブ燃料供給系150の強制駆動要求信号の状態(ON/OFF)、サブ燃料ポンプの駆動状態(ON/OFF)、サブ燃料噴射弁の駆動状態(ON/OFF)、および、サブ燃料供給系150の強制駆動禁止要求信号の状態(ON/OFF)を示しており、横軸が、経過時間を示している。
まず、図3に示すように、ステップST1において、エンジン1がON状態であるか否か(駆動中(運転中)であるか否か)を判定し、エンジン1がON状態ではない場合(否定判定:No)には、エンジン1がON状態となるまでこの処理を繰り返す。また、ステップST1において、エンジン1がON状態であると判定した場合(肯定判定:Yes)には、処理をステップST2に進める。
次に、ステップST2において、サブ燃料供給系150の強制駆動要求があるか否かを判定する。このステップST2では、各種センサの検出信号から運転状態を検出して、検出結果からサブ燃料供給系150のサブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154の強制駆動を行うか否かを判定する。そして、ステップST2において、サブ燃料供給系150のサブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154の強制駆動を行わないと判定した場合(否定判定:No)には、強制駆動を行うと判定するまでこの処理を繰り返す。
また、ステップST2において、各種センサの検出信号から運転状態を検出して、検出結果からサブ燃料供給系150のサブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154の強制駆動を行うと判定した場合(肯定判定:Yes)には、図4に示すように、時間T(0)において強制駆動要求信号がON状態になる。そして、図3に示すように、ステップST3に処理を進め、サブ燃料供給系150のサブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154の強制駆動時のアイドルアップ制御が実行される。
ここで、本実施形態では、ステップST3において、エンジン1の目標回転数(rpm)を予め所定の回転数分アイドルアップ(かさ上げ)させる。具体的には、図4に示すように、時間T(0)において強制駆動要求信号がON状態になった直後に、時間T(1)においてエンジン1の目標回転数(rpm)を所定の回転数分アイドルアップ(かさ上げ)させる(図4に示すエンジン回転数「高」)。なお、上記アイドルアップ制御は、たとえば、メイン燃料供給系100のメイン燃料の供給量(噴射量)などが制御されることにより行われる。
図3に示すように、ステップST4において、サブ燃料ポンプ155の駆動を開始する。具体的には、図4に示すように、時間T(1)において、サブ燃料ポンプ155の駆動状態がON状態になり、サブ燃料タンク151内に貯留されたサブ燃料がサブ燃料噴射弁154に供給される。なお、サブ燃料ポンプ155の駆動を開始するタイミングは、エンジン1の目標回転数のアイドルアップが開始された直後(略同時)に行われる。
図3に示すように、ステップST5において、サブ燃料噴射弁154の駆動を開始する。具体的には、図4に示すように、時間T(2)において、サブ燃料噴射弁154の駆動状態がON状態になり、サブ燃料噴射弁154が開弁することにより、サブ燃料がサブ燃料配管153を介して、サブ燃料噴射ノズル152に供給される。そして、サブ燃料噴射弁154は、時間T(2)から時間T(3)までの所定の時間開弁することにより、吸気ポート12a内に噴射供給され、エンジン1の燃焼室8内にサブ燃料が流入する。
ここで、従来では、サブ燃料タンク151とサブ燃料噴射ノズル152との間にサブ燃料の流れを遮断するような遮断弁が設けられていないため、サブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154を駆動する際に、不要なサブ燃料(意図しない量のサブ燃料)がエンジン1の燃焼室8内に流入する場合があった。この場合、本実施形態のようにサブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154を駆動する前に、エンジン1の回転数をアイドルアップしない場合には、燃焼室8内のサブ燃料の燃料過多により、エンジン1の回転数が急激に低下し、その後、エンジンストール(エンスト)が発生するという不都合があった。
その一方で、本実施形態では、図4に示すように、時間T(1)においてエンジン1の回転数をアイドルアップした後に、サブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154を駆動させることにより、不要なサブ燃料(意図しない量のサブ燃料)がエンジン1の燃焼室8内に流入したとしても、サブ燃料の燃料過多により、エンジン1の回転数が急激に低下することが抑制される。すなわち、本実施形態では、サブ燃料がエンジン1の燃焼室8内に噴射される前に、エンジン1の回転数をアイドルアップすることにより、効果的にエンジンストール(エンスト)の発生を回避することが可能となるので、耐エンスト性を向上することが可能となる。
図3に示すように、ステップST6において、サブ燃料供給系150の強制駆動禁止要求があるか否かを判定する。このステップST6では、各種センサの検出信号から運転状態を検出して、検出結果からサブ燃料供給系150のサブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154の強制駆動を禁止する(終了する)か否かを判定する。そして、サブ燃料供給系150のサブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154の強制駆動を禁止しない(終了しない)と判定した場合(否定判定:No)には、ステップST3の処理に戻る。
ステップST6において、サブ燃料供給系150のサブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154の強制駆動を禁止する(終了する)と判定した場合には、図4に示すように、時間T(4)において強制駆動禁止要求信号がON状態になるとともに、強制駆動要求信号がOFF状態になる。そして、図3に示すステップST7に処理を進める。
ステップST7に進み、エンジン1の目標回転数のアイドルアップ(かさ上げ)を終了する。具体的には、図4に示すように、時間T(4)において、エンジン1の目標回転数を所定の回転数まで減少させる(図4に示すエンジン回転数「低」)。これにより、時間T(4)以降では、エンジン1の実際の回転数は、徐々に減少し、所定の回転数に維持される。
図3に示すように、ステップST8において、サブ燃料ポンプ155の駆動を停止する。すなわち、図4に示すように、時間T(4)において、サブ燃料ポンプ155の駆動状態がOFF状態になる。その後、ステップST1の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態におけるサブ燃料供給系150の強制駆動時のアイドルアップ制御によれば、サブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154の駆動開始が要求された際に、エンジン1の目標回転数(rpm)を所定の回転数分アイドルアップ(かさ上げ)した後に、サブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154を駆動させるように制御する。これにより、エンジン1の目標回転数(rpm)を所定の回転数分アイドルアップ(かさ上げ)することにより、エンジン1の実際の回転数(rpm)が上昇した後に、サブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154の駆動が開始される。その結果、エンジン1の燃焼室8内に不要なサブ燃料が流入するのがエンジン1の回転数が上昇した後となる。これにより、エンジン1の燃焼室8内に不要なサブ燃料が流入したとしても、エンジン1の回転数(rpm)を予め上昇させる分、エンジン1の回転数(rpm)の落ち込みを減少させる(カバーする)ことができる。その結果、FFVにおいて、耐エンスト性を向上することができる。
また、本実施形態では、上記のように、サブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154の駆動開始が要求された際に、エンジン1の目標回転数(rpm)を所定の回転数分アイドルアップした後に、サブ燃料ポンプ155の駆動を開始し、その後サブ燃料噴射弁154の駆動を開始するように制御する。これにより、エンジン1の目標回転数(rpm)を所定の回転数分アイドルアップ(かさ上げ)した後に、サブ燃料ポンプ155とサブ燃料噴射弁154との駆動を同時に開始する場合と比べて、サブ燃料ポンプ155の駆動が開始してからサブ燃料噴射弁154の駆動が開始するまでの時間分、エンジン1の回転数(rpm)を上昇させることができる。これにより、エンジン1の燃焼室8内に不要なサブ燃料が流入したとしても、エンジン1の回転数(rpm)の落ち込みを確実に減少させることができる。
また、本実施形態では、サブ燃料ポンプ155およびサブ燃料噴射弁154の駆動開始が要求された際に、エンジン1の目標回転数(rpm)を所定の回転数分アイドルアップする制御を、エンジン1が駆動している状態において行う。これにより、駆動中のエンジン1の燃焼室8内に不要なサブ燃料が流入したとしても、エンジン1の目標回転数(rpm)を所定の回転数分アイドルアップ(かさ上げ)することにより、容易に、駆動中のエンジン1の回転数(rpm)の落ち込みを減少させることができる。
−他の実施形態−
たとえば、上記実施形態では、サブ燃料ポンプの駆動が開始した後に、サブ燃料噴射弁の駆動を開始する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、サブ燃料ポンプの駆動と、サブ燃料噴射弁の駆動とを略同時に開始させてもよい。
また、上記実施形態では、フレキシブル燃料用内燃機関のみを駆動源とする車両の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、フレキシブル燃料用内燃機関と電動機とを駆動源とするハイブリッド車にも本発明を適用可能である。
本発明は、内燃機関のアイドルアップ制御装置に利用可能であり、さらに詳しくは、サブ燃料ポンプによりくみ上げられたサブ燃料をエンジンに供給するサブ燃料噴射弁を備える内燃機関のアイドルアップ制御装置に利用することができる。
1 エンジン
104 メイン燃料タンク
151 サブ燃料タンク
154 サブ燃料噴射弁
155 サブ燃料ポンプ

Claims (3)

  1. メイン燃料を蓄えるメインタンクと、前記メイン燃料とは性状が異なるサブ燃料を蓄えるサブタンクと、前記サブタンク内の前記サブ燃料をくみ上げるサブ燃料ポンプと、前記サブ燃料ポンプによりくみ上げられた前記サブ燃料をエンジンに供給するサブ燃料噴射弁とを備える内燃機関のアイドルアップ制御装置において、
    前記サブ燃料ポンプまたは前記サブ燃料噴射弁の駆動開始が要求された際に、前記エンジンの目標回転数を所定の回転数分アイドルアップした後に、前記サブ燃料ポンプまたは前記サブ燃料噴射弁の駆動を開始するように制御することを特徴とする内燃機関のアイドルアップ制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のアイドルアップ制御装置において、
    前記サブ燃料ポンプまたは前記サブ燃料噴射弁の駆動開始が要求された際に、前記エンジンの目標回転数を所定の回転数分アイドルアップした後に、前記サブ燃料ポンプの駆動を開始し、その後前記サブ燃料噴射弁の駆動を開始するように制御することを特徴とする内燃機関のアイドルアップ制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関のアイドルアップ制御装置において、
    前記サブ燃料ポンプまたは前記サブ燃料噴射弁の駆動開始が要求された際に、前記エンジンの目標回転数を所定の回転数分アイドルアップする制御は、前記エンジンが駆動している状態において行われることを特徴とする内燃機関のアイドルアップ制御装置。
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