JP2013173681A - 一重項酸素消去剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】一重項酸素によって引き起こされる様々な反応を抑制し得る一重項酸素消去剤及び組成物の提供。
【解決手段】アロエ液汁を有効成分とする一重項酸素消去剤。アロエ属植物としては、いずれを用いてもよいが、アロエ液汁は葉を圧搾して用いることが好ましい。該一重項酸素消去剤はコラーゲン架橋形成抑制剤、皮膚の即時黒化抑制剤、酵素失活抑制剤、脂質過酸化抑制剤、細胞老化抑制剤、色素褪色抑制剤、抗アクネ剤等に利用することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、アロエ液汁を有効成分とする一重項酸素消去剤に関するものである。
従来、広義の活性酸素種として、スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカル、過酸化水素及び一重項酸素、ならびにこれらの金属や脂質との反応生成物が知られている。しかし、活性酸素種の中には、例えば、基底状態酸素とは電子の数が異なる、スーパーオキサイド、過酸化水素及びヒドロキシラジカル等の還元分子種もあれば、基底状態酸素と電子の数は同じであるが励起状態にある、励起分子種である一重項酸素もあり、その電子状態の違いに基づく、活性酸素種という枠組みでは捉えられない固有の特性をそれぞれ有する。
また、従来、活性酸素種の検出には、電子スピン共鳴(ESR)が広く利用されている(例えば特許文献1)。ESRは、スーパーオキサイドやヒドロキシラジカル等のラジカル種の検出には有効であるが、ラジカル種でない一重項酸素を検出することはできない。また、一重項酸素の水中における寿命は約4μ秒と短く、感度、特異性を兼ね備えた検出方法は限られている(例えば特許文献2)。従って、従来、広義に活性酸素種が関与している反応と報告されているものや、活性酸素種の捕獲に有効な剤と報告されているもの、あるいは抗酸化作用を有すると報告されているものも、その検出方法等を検討すると、一重項酸素については明確ではないものがほとんどである。
近年、活性酸素種それぞれの反応性が研究され、対象分子に対してそれぞれ特異な反応性を示すことがわかってきた。例えば、スーパーオキサイドやヒドロキシラジカルは、タンパク質と反応して容易にその断片化を引き起こす。一方、一重項酸素はタンパク質に架橋を形成し、タンパク質を重合させるという、スーパーオキサイド等とは全く異なる特異な反応性を示す(例えば、非特許文献1)。また、一重項酸素が、紫外線の照射により健康な皮膚表面に発生し、様々な皮膚トラブルの原因となる皮脂の過酸化を引き起していることも明らかとなった(例えば、非特許文献2)。この様な背景の下、従来、活性酸素種が関与しているといわれていた疾病や老化についても、一重項酸素の寄与が重要視されてきている。従って、一重項酸素を消去し得る剤があれば、これらの疾病や老化の防止に有効である。また、従来、一重項酸素消去剤として知られているものは、その物質自体の化学的安定性が悪いために経時保存中に劣化し、一重項酸素消去能が低下するものが多く、効果の持続性の点で改良が望まれている。
一方、アロエはアロエ属の多肉植物の総称で現在までに300種以上が知られている。アロエ属の科は分類体系によって異なり、新エングラー体系ではユリ科(Liliaceae)、クロンキスト体系ではアロエ科(Aloaceae)、APG植物分類体系ではツルボラン科(Asphodelaceae)になる。これまでにアロエを配合する化粧料が種々提案されており、アロエ由来の成分がヒアルロン酸断片化抑制能を示すこと(例えば、特許文献3)が開示されている。また同文献にて、アロエ由来の成分が抗酸化作用を示すことはすでに開示されているものの、一重項酸素消去能に関する知見はこれまでなかった。
特開2001−10954号公報(5頁、実施例9) 特開平7−159325号公報 特許3911991号
J.Soc.Cosmet.Chem.Japan. Vol.28 ,No.2 1994,p 163−171 日本香粧品科学会誌 vol.19 No.1 1995年、p1−6
本発明は、一重項酸素によって引き起こされる様々な反応を抑制し得る一重項酸素消去剤及び組成物を提供することを課題とする。また本発明は、皮膚に適用することによって、一重項酸素が関与する反応が一因となって起こる、皮膚の老化、皮膚の黒化及び皮膚の損傷等を防止し得る、一重項酸素消去剤を提供することを課題とする。
本発明は前記課題を解決するため、アロエ液汁を有効成分とする一重項酸素消去剤を提供する。本発明の一重項酸素消去剤は、一重項酸素を消去することにより、一重項酸素が関与する様々な反応を抑制するのに利用することができ、コラーゲン架橋形成抑制、皮膚の即時黒化抑制、酵素失活抑制、脂質過酸化抑制、細胞老化抑制又は色素褪色抑制、抗アクネ等に利用することができる。
本発明によれば、一重項酸素によって引き起こされる様々な反応を抑制し得る一重項酸素消去剤を提供することができる。
本発明の一重項酸素消去剤は、一重項酸素を消去することにより、一重項酸素が関与する様々な反応を抑制するのに利用することができ、コラーゲン架橋形成抑制剤、皮膚の即時黒化抑制剤、酵素失活抑制剤、脂質過酸化抑制剤、細胞老化抑制剤、色素褪色抑制剤、抗アクネ剤等に利用することができる。また、本発明は、一重項酸素を消去することにより、一重項酸素が関与する様々な反応を抑制することでコラーゲン架橋形成抑制、皮膚の即時黒化抑制、酵素失活抑制、脂質過酸化抑制、細胞老化抑制、色素褪色抑制、抗アクネ等の機能を付与した医薬品、化粧料、健康食品などを得ることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、アロエ液汁を有効成分とする一重項酸素消去剤に関する。アロエは種により、有効成分の含有量が大きく異なることが知られており、例えば日本薬局方には「主としてAloe ferox Miller 又はこれと Aloe africana Miller 又は Aloe spicata Baker との雑種(Liliaceae)の葉から得た液汁を乾燥したものである。」という定義がある。本発明のアロエ属植物としては、いずれを用いてもよいが、医薬品として用いる場合にはAloe ferox Miller 又はこれと Aloe africana Miller 又は Aloe spicata Baker との雑種(Liliaceae)を用いることが好ましく、化粧品や食品など医薬用途以外に用いるにはアロエベラ(Aloe barbadensis
Miller(Aloe Vera Linne))又はキダチアロエ(Aloe arborescens Miller)及びその変種(Liliaceae)が好ましい。また、これらを組み合わせて用いることも可能である。
本発明においては葉を圧搾して用いることが好ましい。特に食品用途の場合は葉の外皮を除去した軟質ジェル状部分を圧搾して用いると苦味がなく好ましい。
本発明の一重項酸素消去剤は一重項酸素消去率が1mg/mlで20%以上あるものが好ましい。なお、本明細書において「一重項酸素消去率」とは、一重項酸素の遷移に伴う発光強度の低下率のことをいう。具体的には、一重項酸素を恣意的に発生させ、一重項酸素の遷移が観測される系に一重項酸素消去剤を種々の濃度で添加し、その発光強度(I)と、加えなかった時の発光強度(I)を測定し、下記式から一重項酸素消去率(E)を算出する。
(E)=(I−I)/I×100
本発明の一重項酸素消去剤は、一重項酸素が存在することによって引き起こされる又は促進される反応を抑制する用途に利用することができる。例えば、一重項酸素は真皮構成成分であるコラーゲンを架橋させることが知られている(J.Soc.Cosmet.Chem.Japan.Vol.28,No.2 1994,p.163−171)。コラーゲンの架橋は、皮膚の弾力性及び柔軟性を低下させ、皮膚の老化の一因となる。本発明の一重項酸素消去剤を皮膚に適用することにより、コラーゲンの架橋が形成されるのを抑制することができ、皮膚の老化を防止し、若々しい皮膚を維持することができる。即ち、本発明の一重項酸素消去剤は、コラーゲン架橋抑制剤として利用することができる。
また、例えば、一重項酸素は、UV−Aの照射によって皮膚表面に多く発生し、ドーパの酸化により非酵素的に起こる即時黒化に関与していること、及び皮表脂質の過酸化に関与していることが知られている(日本香料品科学会誌 vol.19
No.1 1995年、p1−6)。従って、本発明の一重項酸素消去剤を皮膚に適用することにより、皮膚の即時黒化や皮表脂質の過酸化を抑制する抑制剤として利用することができる。なお、本発明の一重項酸素消去剤を、即時黒化抑制剤として使用する場合は、一重項酸素消去剤の一重項酸素消去率がドーパより大きいことが好ましい。また、例えば、一重項酸素は、生体内反応を担っている数多くの酵素の失活を引き起こす又は促進することが知られている。従って、本発明の一重項酸素消去剤は、酵素失活抑制剤として利用することができる。なお、本発明の一重項酸素消去剤を、酵素の失活抑制剤として利用する場合は、一重項酸素消去剤の一重項酸素消去率が、その酵素の一重項酸素消去率より大きいことがより好ましい。
また、我々は、生体の老化現象を捉えるために細胞老化評価系を用い、細胞老化に一重
項酸素が関与していることを報告している(J.Cosmet.Sci.Soc. Vol.26,2002,p.79−85)。つまり、細胞を一重項酸素に曝露させると細胞寿命の短縮という特徴的な老化現象がみられたのである。そして、この現象は一重項酸素消去剤であるヒスチジンを細胞に与えることにより抑制された。すなわち、一重項酸素消去剤は、細胞老化を抑制し、その結果生体の老化を遅らせる効果があることを示唆している。即ち、本発明の一重項酸素消去剤を細胞老化抑制剤として利用することができる。
また、一重項酸素は表皮脂質を過酸化することが知られているが、この過酸化脂質によって表皮の過角化が促進され、毛穴付近の角層が固く厚くなるために毛穴が詰まりやすくなりアクネの形成の原因となる。したがって、一重項酸素消去剤はアクネの予防や改善に有効であり、本発明の一重項酸素消去剤は抗アクネ剤としても利用することが可能である。
また、一重項酸素は、化粧料や食品等に配合されている植物エキス等の色素の褪色又は変色を引き起こす又は促進することが知られている。また、褪色及び変色を伴わない場合であっても、一重項酸素の存在によって皮膚外用剤等に配合される薬効剤の分解を引き起す又は促進する場合がある。本発明の一重項酸素消去剤を配合すると、一重項酸素消去能及びこれに付随する上記効果が得られるのみならず、ともに配合されている他の剤の分解を抑制するという効果も得られる。即ち、本発明の一重項酸素消去剤は、色素褪色防止剤として利用することができ、また褪色のみならず他の薬効剤の保存剤として利用することもできる。
本発明の一重項酸素消去剤を含有する組成物は、医薬品、化粧料(薬用化粧料を含む)、サプリメント、食品等の種々の用途に利用することができる。一重項酸素は、常に酸素に接触し紫外線に暴露されている皮膚表面上に多く存在するので、本発明の一重項酸素消去剤を含有する組成物は、皮膚外用剤としてより有用である。また、一重項酸素の消去によって抑制される反応は、皮膚の老化、皮膚の黒化、皮膚の損傷の一因となる反応であるので、その様な反応を抑制できる本発明の一重項酸素消去剤及びこれを有効成分として含有する組成物は、皮膚の老化防止、美白、美肌を目的とする皮膚用化粧料として特に有用である。
本発明の一重項酸素消去剤を単独で、又は1種以上の公知の添加剤とともに常法に従って配合することによって、医薬品、化粧料(薬用化粧料を含む)、サプリメント、食品等を調製することができる。本発明の一重項酸素消去剤の配合量は、剤形、使用目的等の他、一重項酸素消去剤の一重項酸素消去能によっても異なるが、一般的には最終組成物中のアロエ液汁は0.001〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜1質量%である。この範囲内であればアロエ液汁を安定に配合することができ、優れた一重項酸素消去能を発揮することができる。
本発明は医薬品、医薬部外品、健康食品、サプリメント、飲食物、化粧料などに応用することが可能である。形態としては目的に応じた適切なものを選択可能である。例えば経口医薬品や健康食品、サプリメントの場合には液状でもよいし、乾燥させた固体であってもよい。固体は、固形物であってもよいし、粉末状であってもよい。固体の場合は、適当な液体に溶解するかもしくは分散させ、または、適当な粉末担体と混合するかもしくはこれに吸着させ、場合によっては、さらにこれらに乳化剤、分散剤、懸濁剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤、安定剤等を添加し、乳剤、油剤、水和剤、散剤、錠剤、カプセル剤、液剤等の製剤として使用することができる。
皮膚外用剤や化粧料などの場合には液状、ゲル状、クリーム状、半固形状、固形状、スティック状、パウダー状等のいずれであってもよく、乳液、クリーム、化粧水、美容液、パック、洗顔料、メーキャップ化粧料、毛髪化粧料等に使用可能である。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例
に限定されることはない。
[製造例]
アロエ(Aloe barbadensis Miller)の葉から緑色外皮を除去し、軟質ジェル状部を圧搾することでアロエ液汁を得た。さらに評価に用いるため、これを凍結乾燥し、液汁あたり3.21質量%の固形分を得た。
[実施例1:一重項酸素消去率の測定]
製造例のアロエ液汁について、一重項酸素消去率を算出した。また、比較例として一般的に活性酸素消去能を有することが知られるジブチルヒドロキシトルエン(以下BHTと略す)および特許3911991号にアロエと同様に抗酸化作用があると記載されていたコンブエキスを用いた。
一重項酸素消去率は以下のように算出した。一重項酸素検出装置は、特許第3356517号公報に記載(詳細は同公報の第0026欄に記載)の装置を用いた。フローセル中には、ローズベンガルの20μMのエタノール溶液を、20ml/分の速度で循環させた。このセルに、ローズベンガルの吸収波長である514.5nmの波長のレーザーを照射すると、一重項酸素の遷移に伴う発光が観察され、その発光ピークは波長1268nmであった。溶媒のみの波長1268nmでの発光強度(I)を測定し、アロエ液汁の固形分、BHT、またはコンブエキスを1mg/mlの濃度で添加した場合の波長1268nmでの発光強度(I)を測定し、下記式から一重項酸素消去率(E)を測定した。
(E)=(I−I)/I×100
アロエ液汁の固形分、BHT、またはコンブエキスの一重項酸素消去率を表1に示した。アロエ液汁の固形分の一重項酸素消去率はBHTの約3.0倍、コンブエキスの約4.7倍であった。したがって、アロエ液汁は、BHTおよびコンブエキスと比較して、著しく高い一重項酸素消去を有していることがわかった。
[例2:化粧水]
(成分) (質量%)
1 グリセリン 5.0
2 1,3−ブチレングリコール 5.0
3 乳酸 0.05
4 乳酸ナトリウム 0.1
5 モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2
6 エチルアルコール 8.0
7 製造例のアロエ液汁 0.05
8 パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9 香料 0.05
10 精製水 残量
(製造方法)
A:成分(5)〜(9)を混合溶解する。
B:成分(1)〜(4)及び(10)を混合溶解する。
C:BにAを添加混合し、化粧水を得た。
[例3:乳液]
(成分) (質量%)
1 モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.0
2 トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 0.5
3 グリセリルモノステアレート 1.0
4 ステアリン酸 0.5
5 ベヘニルアルコール 0.5
6 スクワラン 8.0
7 カルボキシビニルポリマー 0.1
8 パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9 水酸化ナトリウム 0.05
10 エチルアルコール 5.0
11 製造例のアロエ液汁 0.1
12 精製水 残量
13 香料 0.05
(製造方法)
A:成分(12)に成分(7)〜(9)を加えて70℃で均一に混合する
B:成分(1)〜(6)を70℃で均一に混合する。
C:AにBを加えて乳化し、室温まで冷却する。
D:(10)、(11)、(13)を加えて均一に混合し、乳液を得た。
[例4:リキッドファンデーション(水中油型クリーム状)]
(成分) (質量%)
1 アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合(注1) 0.5
2 トリエタノールアミン 1.5
3 精製水 残量
4 グリセリン 5.0
5 パラオキシ安息香酸エチル 0.1
6 1,3ブチレングリコール 5.0
7 水素添加大豆リン脂質 0.5
8 酸化チタン 5.0
9 ベンガラ 0.1
10 黄酸化鉄 1.0
11 黒酸化鉄 0.05
12 ステアリン酸 0.9
13 モノステアリン酸グリセリン 0.3
14 セトステアリルアルコール 0.4
15 モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 0.2
16 トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 0.2
17 パラメトキシケイ皮酸2―エチルヘキシル 5.0
18 製造例のアロエ液汁 0.5
19 香料 0.02
(注1)ペミュレンTR−2(NOVEON社製)
(製造方法)
A:成分(6)〜(11)を分散する。
B:Aに成分(12)〜(17)を加え70℃で均一に混合する。
C:成分(1)〜(5)を70℃で均一に混合する。
D:CにBを加え乳化し、室温まで冷却する。
E:Dに成分(18)、(19)を添加し均一に混合して水中油型クリーム状リキッドファンデーションを得た。
[例5:日焼け止め化粧料(油中水型クリーム状)]
(成分) (質量%)
1 モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 0.2
2 POE(60)硬化ヒマシ油 0.1
3 精製水 残量
4 ジプロピレングリコール 10
5 硫酸マグネシウム 0.5
6 アスコルビルリン酸マグネシウム 3.0
7 シリコーン化合物(注2) 3.0
8 デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
9 イソノナン酸イソトリデシル 5.0
10 パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 8.0
11 製造例のアロエ液汁 0.3
12 ジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト 1.2
(注2)KF−6028(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を均一に分散する。
B:成分(7)〜(11)を均一に分散する。
C:Bを攪拌しながら徐々にAを加えて乳化し、油中水型クリーム状日焼け止め化粧料を得た。
[例6:軟膏剤]
(成分) (質量%)
1 ステアリン酸 18.0
2 セタノール 4.0
3 トリエタノールアミン 2.0
4 グリセリン 5.0
5 グリチルリチン酸ジカリウム(注3) 0.5
6 製造例のアロエ液汁 0.5
7 酢酸dl−α―トコフェロール(注4) 0.2
8 パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9 精製水 残量
(注3)和光純薬工業社製
(注4)エーザイ社製
(製造方法)
A.成分(3)、(4)および(9)の一部を加熱混合し、75℃に保つ。
B.成分(1)、(2)、(6)〜(8)を加熱混合し、75℃に保つ。
C.AにBを徐々に加え、これを冷却しながら成分(9)の残部で溶解した(5)を加え、軟膏剤を得た。
[例7:ローション剤]
(成分) (質量%)
1 グリセリン 5.0
2 1,3−ブチレングリコール 6.5
3 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノラウリン酸エステル1.2
4 エチルアルコール 8.0
5 製造例のアロエ液汁 0.05
6 パラオキシ安息香酸メチル 0.2
7 精製水 残量
(製造方法)
A.成分(3)〜(6)を混合溶解する。
B.成分(1)、(2)、(7)を混合溶解する。
C.AとBを混合して均一にし、ローション剤を得た。
例8:錠剤
(成分) (質量%)
1.乳糖 24.0
2.結晶セルロース 20.0
3.コーンスターチ 15.0
4.製造例のアロエ液汁 1.0
5.デキストリン 残量
6.グリセリン脂肪酸エステル 5.0
7.二酸化ケイ素 1.0
A.成分1〜7を均一に混合し、常法に従って錠剤を得た。
例9:清涼飲料
(成分) (質量%)
1.果糖ブドウ糖液糖 30.0
2.製造例のアロエ液汁 0.1
3.香料 適量
4.精製水 残量
A.成分1〜4を均一に混合し、常法に従って清涼飲料を得た。
いずれも変色・変臭および沈殿物などがなく、安定であった。これらは一重項酸素を消去することにより、一重項酸素が関与する様々な反応を抑制するのに利用することができ、コラーゲン架橋形成抑制、皮膚の即時黒化抑制、酵素失活抑制、脂質過酸化抑制、細胞老化抑制、抗アクネに有用である。
本発明の一重項酸素消去剤は、一重項酸素消去能を有するので、一重項酸素が関与する反応、特に、一重項酸素が関与する、皮膚の老化、即時黒化、皮膚の損傷等の一因となる様々な反応を抑制するのに有用である。

Claims (2)

  1. アロエ液汁を有効成分とする一重項酸素消去剤。
  2. アロエ液汁を細胞に投与し、細胞内又は細胞周辺で発生する一重項酸素を消去することで、コラーゲン架橋形成抑制、皮膚の即時黒化抑制、酵素失活抑制、脂質過酸化抑制、細胞老化抑制及び/又は色素褪色抑制する方法(医療行為を除く。)。
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