JP2013172476A - 情報報知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電池の劣化を抑制するためにアドバイスする情報をより適正に報知する。
【解決手段】走行用のモータと共に車両に搭載された二次電池としてのバッテリの温度や電圧などの状態を監視(モニター)して得られる監視データに基づいて、バッテリの劣化が進行する要因を特定し、気象データを含む所定の判別用データに基づいて、ユーザの車両使用方法の改善によって特定された要因に対処可能であるか否かを判別する。そして、特定された要因に対処可能であると判別されたときには、特定された要因に対応するユーザの車両使用方法を改善するためのアドバイスとして予め定められた情報を報知すべき情報として設定し、特定された要因に対処可能でないと判別されたときには、そのアドバイスの情報を報知すべき情報として設定しない。これにより、バッテリの劣化を抑制するためにアドバイスする情報をより適正に報知することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、情報報知システムに関し、詳しくは、車両に搭載されて走行用のモータと電力のやりとりを行なう二次電池の劣化を抑制するためにアドバイスする情報を報知する情報報知システムに関する。
従来、この種のシステムとしては、充電可能な電池を動力源として搭載した車両の電池の使用状態を診断するシステムであって、電池に関する使用条件を含む診断情報を蓄積し、診断情報に基づいて電池の寿命を改善するための車両の複数の制御プランを提示し、複数のプランのうちユーザに選択された制御プランに対応するように、車載ECUに保持されている車両の制御に関する制御情報を変更するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、これにより、電池の劣化を抑制できるようにしている。
特開2010−119223号公報
上述のシステムのように車載された電池の劣化を抑制するために、運転者などのユーザにアドバイスする情報をディスプレイ表示などによって報知するシステムでは、ユーザがアドバイスを受けても適正に対処することができない場合があった。例えば、電池の劣化を抑制するためのアドバイスを受けて、ユーザがアドバイスに従ってアクセルワークを変更したりエアコンの使い方を変更したりすることができる場合はよいが、車両の使用環境などによっては、アドバイスに従って必ずしも車両の使用方法を変更することができないことがあり、アドバイスが的外れとなる場合があった。
本発明の情報報知システムは、電池の劣化を抑制するためにアドバイスする情報をより適正に報知することを主目的とする。
本発明の情報報知システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の情報報知システムは、
車両に搭載されて走行用のモータと電力のやりとりを行なう二次電池の劣化を抑制するためにアドバイスする情報を報知する情報報知システムであって、
前記二次電池の状態を監視して得られる監視データに基づいて該二次電池の劣化が進行する要因を特定する要因特定手段と、
気象データを含む所定の判別用データに基づいて、ユーザの車両使用方法の改善によって前記特定された要因に対処可能であるか否かを判別する要因判別手段と、
前記特定された要因に対処可能であると判別されたときには、前記特定された要因に対応するユーザの車両使用方法を改善するためのアドバイスとして予め定められた特定要因アドバイス情報を報知すべき情報として設定し、前記特定された要因に対処可能でないと判別されたときには、前記特定要因アドバイス情報を報知すべき情報として設定しない報知情報設定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の情報報知システムでは、二次電池の状態を監視して得られる監視データに基づいて二次電池の劣化が進行する要因を特定し、気象データを含む所定の判別用データに基づいて、ユーザの車両使用方法の改善によって特定された要因に対処可能であるか否かを判別する。そして、特定された要因に対処可能であると判別されたときには、特定された要因に対応するユーザの車両使用方法を改善するためのアドバイスとして予め定められた特定要因アドバイス情報を報知すべき情報として設定し、特定された要因に対処可能でないと判別されたときには、特定要因アドバイス情報を報知すべき情報として設定しない。即ち、ユーザの車両使用方法の改善によって、二次電池の劣化が進行するとして特定された要因に対処可能であると判別されたときには、特定要因アドバイス情報がユーザに報知される。一方、ユーザの車両使用方法の改善によっても、二次電池の劣化が進行するとして特定された要因に対処可能でないと判別されたときには、特定要因アドバイス情報はユーザに報知されない。これにより、二次電池の劣化を抑制するためにアドバイスする情報をより適正に報知することができる。ここで、「二次電池の状態」には、二次電池の温度,電圧,充放電電力,充放電電流,蓄電量(もしくは容量に対する蓄電量の割合である蓄電割合),充放電されていない時間などが含まれる。
こうした本発明の情報報知システムにおいて、前記要因判別手段は、前記要因特定手段によって前記二次電池の所定の高温状態の継続時間が前記二次電池の劣化が進行する要因として特定されたときに、該特定されるのに要した期間の気象データにより得られる気温または日射量が予め定められた気温閾値以上または日射量閾値以上と判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によって前記特定された要因に対処可能でないと判別する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、気温が高いときや日射量が多いときの走行に起因する二次電池の高温状態の継続時間が二次電池の劣化が進行する要因として特定されたときに、特定要因アドバイス情報をユーザに報知しないものとすることができる。
また、本発明の情報報知システムにおいて、前記要因判別手段は、前記要因特定手段によって前記二次電池が所定の低電圧状態となる頻度,所定の高電圧状態となる頻度,所定の高放電電力状態となる頻度,所定の高充電電力状態となる頻度の少なくとも1つが前記二次電池の劣化が進行する要因として特定されたときに、該特定されるのに要した期間の気象データと前記車両のスリップとグリップの履歴データとに基づいて前記特定された要因が雪道または氷盤路でのスリップとグリップに起因すると判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によって前記特定された要因に対処可能でないと判別する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、雪道や氷盤路でのスリップとグリップに起因する二次電池の低電圧状態や高電圧状態,高放電電力状態,高充電電力状態となる頻度が二次電池の劣化が進行する要因として特定されたときに、特定要因アドバイス情報をユーザに報知しないものとすることができる。
さらに、本発明の情報報知システムにおいて、前記要因判別手段は、前記要因特定手段によって前記二次電池が所定の低電圧状態となる頻度または所定の高放電電力状態となる頻度が前記二次電池の劣化が進行する要因として特定されたときに、該特定されるのに要した期間の車両走行経路を示す地図データにより得られる標高が予め定められた標高閾値以上と判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によって前記特定された要因に対処可能でないと判別する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、標高が高い経路の走行に起因する二次電池の低電圧状態や高放電電力状態となる頻度が二次電池の劣化が進行する要因として特定されたときに、特定要因アドバイス情報をユーザに報知しないものとすることができる。この場合、前記車両は、走行用の動力を出力するエンジンを搭載したものとすることもできる。
あるいは、本発明の情報報知システムにおいて、前記要因特定手段は、前記二次電池の温度が予め定められた温度閾値以上となる時間が、前記車両と同一地区且つ同一車種に対して予め定められた高温許容時間以上と判定されたときに、前記二次電池の所定の高温状態の継続時間を前記二次電池の劣化が進行する要因として特定する手段である、ものとすることもできる。また、前記要因特定手段は、前記二次電池の電圧が予め定められた放電側電圧閾値以下となる頻度が、前記車両と同一地区且つ同一車種に対して予め定められた低電圧許容頻度以上と判定されたときに、前記二次電池が所定の低電圧状態となる頻度を前記二次電池の劣化が進行する要因として特定する手段である、ものとすることもできる。さらに、前記要因特定手段は、前記二次電池の電圧が予め定められた充電側電圧閾値以上となる頻度が、前記車両と同一地区且つ同一車種に対して予め定められた高電圧許容頻度以上と判定されたときに、前記二次電池が所定の高電圧状態となる頻度を前記二次電池の劣化が進行する要因として特定する手段である、ものとすることもできる。あるいは、前記要因特定手段は、前記二次電池の放電電力が予め定められた放電側電力閾値以上となる頻度が、前記車両と同一地区且つ同一車種に対して予め定められた高放電電力許容頻度以上と判定されたときに、前記二次電池が所定の高放電電力状態となる頻度を前記二次電池の劣化が進行する要因として特定する手段である、ものとすることもできる。また、前記要因特定手段は、前記二次電池の充電電力が予め定められた充電側電力閾値以上となる頻度が、前記車両と同一地区且つ同一車種に対して予め定められた高充電電電力許容頻度以上と判定されたときに、前記二次電池が所定の高充電電力状態となる頻度を前記二次電池の劣化が進行する要因として特定する手段である、ものとすることもできる。
また、本発明の情報報知システムにおいて、前記要因特定手段は、前記二次電池の使用開始から予め定められた判定用時間の経過時以降、前記二次電池が満充電とされてから所定の充電後時間が経過したときの前記二次電池の蓄電割合が満充電に近い割合として予め定められた蓄電割合閾値以上となる回数を、前記二次電池が満充電とされた回数で割って得られる満充電放置回数割合が、予め定められた満充電放置回数割合閾値以上と判定されたときに、前記二次電池が満充電に近い状態の継続時間を前記二次電池の劣化が進行する要因として特定する手段である、ものとすることもできるし、前記要因特定手段は、前記二次電池の使用開始から予め定められた判定用時間の経過時以降、前記二次電池が充放電されていない時間のうち前記二次電池の蓄電割合が満充電に近い割合として予め定められた蓄電割合閾値以上とされている時間の割合である満充電放置時間割合が予め定められた満充電放置時間割合閾値以上と判定されたときに、前記二次電池が満充電に近い状態の継続時間を前記二次電池の劣化が進行する要因として特定する手段である、ものとすることもできる。
さらに、本発明の情報報知システムにおいて、前記報知情報設定手段は、前記特定された要因に対処可能でないと判別されたときには、前記特定要因アドバイス情報とは異なる情報を報知すべき情報として設定する手段である、ものとすることもできる。
あるいは、本発明の情報報知システムにおいて、前記報知情報設定手段により設定された情報を報知手段により報知させる報知処理手段を備える、ものとすることもできる。この場合、前記報知手段は、表示手段と音声出力手段との少なくとも一方である、ものとすることもできる。
本発明の一実施例としての情報報知システム10の構成の概略を示す構成図である。 実施例の情報報知システム10のサーバ70に情報を提供する車両20の一例としてのハイブリッド自動車の構成の概略を示す構成図である。 サーバECU74により実行される要因特定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 車両20の走行開始からの時間とバッテリ50の電池セルの電池電圧Vbj(i)との関係の一例を示す説明図である。 サーバECU74により実行される要因判別報知情報設定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 特定された要因に対応するアドバイス情報の一例を示す説明図である。 サーバECU74により実行される報知処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のアドバイス情報の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての情報報知システム10の構成の概略を示す構成図である。実施例の情報報知システム10は、ハイブリッド自動車や電気自動車に走行用のモータと共に搭載された二次電池(実施例では、リチウムイオン二次電池)の劣化を抑制するためにアドバイスする情報を報知するシステムであり、図示するように、車両販売店の汎用コンピュータ(以下、販売店PCという)14と、車両所有者(運転者)などのユーザの汎用コンピュータ(以下、ユーザPCという)16と、販売店PC14やユーザPC16にインターネットなどのネットワーク19を介して接続されたサーバ70と、を備える。
販売店PC14は、複数のハイブリッド自動車や電気自動車などの車両20から各車両に関する種々の情報を入力可能となっており、車両20から情報が入力されるとその情報をネットワーク19を介してサーバ70に送信している。また、一部のハイブリッド自動車や電気自動車などの車両からの情報は、無線により基地局などの送受信設備13に送信されており、送受信設備13が受信した情報は、ネットワーク19を介してサーバ70に送信されている。
ユーザPC16は、図示しない入力装置や液晶などによる表示装置としてのディスプレイ16a,音声出力装置としてのスピーカ16bを有し、ユーザの操作を入力装置を介して受け付けて特定の情報を送信するようネットワーク19を介してサーバ70に要求すると共に、要求に応じた情報をネットワーク19を介してサーバ70から受信する。また、ユーザは、表示装置としてのディスプレイ18aや音声出力装置としてのスピーカ18bを有する携帯端末18を利用可能である場合には、携帯端末18を無線により基地局などの送受信設備17を介してネットワーク19に接続することによって、情報を送信するようサーバ70に要求可能であり、要求に応じた情報を携帯端末18を介してサーバ70から受信可能となっている。
サーバ70は、大容量メモリとしてのハードディスクドライブ(以下、HDDという)72と、CPU75を中心に各種処理プログラムを記憶するROM76やデータを一時的に記憶するRAM77,記憶したデータを保持する不揮発性のフラッシュメモリ78,図示しない入出力ポートや通信ポートを有する電子制御ユニット(以下、サーバECUという)74と、を備える。サーバ70は、実施例では、ネットワーク19を介して気象データ用のデータベース(以下、気象DBという)80に接続されており、気象DB80に記憶された気象データを受信可能となっている。気象データとしては、例えば、国内の各地域(各地区)における過去の所定期間に亘る気温や日射量,天気(晴れ,曇り,雨,雪など)などが含まれる。
図2は、実施例の情報報知システム10のサーバ70に情報を提供する車両20の一例としてのハイブリッド自動車の構成の概略を示す構成図である。この車両20は、図示するように、内燃機関としてのエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸36に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するインバータ41,42と、インバータ41,42のスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、複数の電池セルが直列接続されたリチウムイオン二次電池として構成されインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン53に接続されていると共に車両側コネクタ55に充電ケーブル56の充電コネクタ57を接続することによって家庭用電源(AC100V)などの外部電源58に接続されたときにバッテリ50を充電可能な充電器54と、走行ルートを設定して案内するナビゲーション装置62と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)60と、を備える。
バッテリECU52は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧Vbやバッテリ50を構成する複数の電池セルの各々に取り付けられた図示しない電圧センサからの電池電圧Vbj(ただし、添字j=1〜n,整数nはセル数),バッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流Ib(放電側が正の値,充電側が負の値),バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからのバッテリ温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりHVECU60に送信する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、電流センサにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合(バッテリ50の容量に対する蓄電量の割合)である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCとバッテリ温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。なお、実施例では、バッテリ50を構成する複数の電池セルは、それぞれ同一の定格を有するものとした。
HVECU60は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、種々のスイッチやセンサからイグニッション信号,シフトポジションSP,アクセル開度Acc,ブレーキペダルポジションBP,車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。HVECU60からは、充電器54への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。また、HVECU60は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52の他に、道路の位置や距離,勾配,標高などの道路データと施設の位置や種類などの施設データとを含む地図データを用いて走行ルートの設定や案内を行なうナビゲーション装置62と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ナビゲーション装置62と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。さらに、HVECU60は、例えばUSB接続を行なう接続回路64を介して販売店PC14に接続されることにより販売店PC14に車両20に関する種々の情報を出力している。以下、こうして構成された車両20を、実施例の情報報知システム10のサーバ70に情報を提供するハイブリッド自動車や電気自動車の一例として用いて説明を行なう。
こうして構成された実施例の情報報知システム10では、車両20に搭載されたバッテリ50の劣化が抑制されるよう車両のユーザにアドバイスする情報を報知するための処理として、バッテリ50の状態を監視(モニター)して得られる監視データに基づいてバッテリ50の劣化が進行する要因を特定する要因特定処理や、気象データを含む所定の判別用データに基づいてユーザの車両使用方法の改善によってその特定された要因に対処可能であるか否かを判別する要因判別処理、特定された要因に対処可能であるか否かの判別結果に応じてユーザに報知すべき情報(アドバイス)を設定する報知情報設定処理、設定された情報をユーザの要求に応じてユーザPC16や携帯端末18に送信する報知処理などが行なわれている。これらの処理は、サーバECU74により、HDD72から必要なソフトウェアやデータを読み出すことによって実行され、電子制御ユニット74のハードウェア又はソフトウェア或いはその組み合わせにより実現される機能を示す図1の機能ブロックに示すように、サーバECU74の要因特定部74a,要因判別部74b,報知情報設定部74c,報知処理部74dによってそれぞれ要因特定処理,要因判別処理,報知情報設定処理,報知処理が行なわれる。
次に、実施例の情報報知システム10の動作、特に車両20に搭載されたバッテリ50の劣化を抑制するために車両のユーザにアドバイスする情報を報知する際の動作について説明する。図3は、サーバ70のサーバECU74により実行される要因特定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、車両20の走行が終了してシステム停止する旨の信号を車両20のHVECU60から受信したときに(即ち、ワントリップ毎に)実行される。
要因特定処理ルーチンが実行されると、サーバECU74のCPU75は、まず、車両20が走行を開始するためにシステム起動してからシステム停止するまでの間における(即ち、ワントリップの間における)車両20に搭載されたバッテリ50のバッテリ温度Tb,電池電圧Vbj,蓄電割合SOCの所定のサンプリング時間毎(例えば、数十msec毎や数百msec毎,数秒毎など)のデータ(即ち、サンプリングデータ)を、それぞれバッテリ温度Tb(i),電池電圧Vbj(i),蓄電割合SOC(i)(ただし、iはサンプリング毎にインクリメントする1以上の整数)として入力すると共に、バッテリ50が走行開始前に満充電とされたか否かを示す満充電実行フラグF,車両20が前回システム停止されたとき以降のバッテリ50が充放電されていない状態の継続時間である非充放電時間Tond,バッテリ50が走行開始前に満充電とされたときからバッテリ50の放電を開始したときまでの経過時間である満充電放置時間Tcnd,バッテリ50の使用開始(車両20の出荷時)からの経過時間である使用累積時間Tuseなど処理に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。
ここで、バッテリ温度Tb(i),電池電圧Vbj(i),蓄電割合SOC(i)は、それぞれバッテリ50に取り付けられた温度センサにより検出されたもの,バッテリ50を構成する複数の電池セルの各々に取り付けられた電圧センサにより検出されたもの,電流センサにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいて演算されたものを、車両20の走行中に所定のサンプリング時間毎にバッテリECU52から通信により入力してHVECU60の図示しないフラッシュメモリに記憶しておき、こうして記憶したものをネットワーク19を介して通信により入力するものとした。また、満充電実行フラグFは、車両20が走行を開始する前に充電器54の駆動により外部電源58からの電力を用いてバッテリ50が満充電とされたときに値1が設定(セット)され、このフラグがシステム停止時にサーバ70に送信された後に値0に設定(リセット)されるフラグであり、HVECU60により設定されたものをネットワーク19を介して通信により入力するものとした。非充放電時間Tondは、車両20が前回システム停止されたとき(今回のトリップの1つ前の前回のトリップを終了したとき)以降、走行を開始するためにシステム起動するまでの経過時間のうち、バッテリ50が外部電源58からの電力により充電されるのに要した時間(充電が行なわれなかった場合には値0)を除いた時間として、HVECU60の図示しないタイマにより計時されたものを、ネットワーク19を介して通信により入力するものとした。満充電放置時間Tcndは、満充電実行フラグFが値1のときに、バッテリ50が走行開始前に満充電とされたときから、バッテリ50の蓄電割合SOCが満充電に相当する割合SOCf(例えば80%や82%など)未満で走行用や補機用に放電開始された状態を示す値として予め実験などにより定められた割合閾値Sref(例えば78%や79%など)に至ったときまでの時間として、HVECU60の図示しないタイマにより計時されたものをネットワーク19を介して通信により入力するものとした。バッテリ50の使用累積時間Tuseは、HVECU60の図示しないタイマにより計時されたものをネットワーク19を介して通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、バッテリ50のバッテリ温度Tbが高温状態を示す範囲の下限値としてバッテリ50の特性に基づいて予め定められた温度閾値Tbref以上となる時間の積算値である高温状態積算時間Ttbを更新してHDD72の所定領域に記憶する(ステップS110)。高温状態積算時間Ttbは、実施例では、車両20の出荷時に車両20のデータが取り扱い可能となるようHDD72に新たに登録されたときにHDD72の所定領域で初期値として値0が設定(セット)され、その後、ステップS100の処理により走行毎のサンプリングデータとして入力したバッテリ温度Tb(i)に基づいて算出されたものを、HDD72に記憶されている値に加算(積算)することによって更新するものとした。
続いて、バッテリ50の各電池セルの電池電圧Vbjが高電圧状態を示す範囲の下限値としてバッテリ50の特性に基づいて予め定められた充電側電圧閾値Vbref1(例えば、数Vなど)以上となる回数である高電圧状態回数Cvhj(添字jについては電池電圧Vbjと同じ)を更新してHDD72の所定領域に記憶する(ステップS120)。高電圧状態回数Cvhjは、実施例では、車両の出荷時に車両20のデータがHDD72に新たに登録されたときにHDD72の所定領域で初期値として値0が設定(セット)され、その後、ステップS100の処理により走行毎のサンプリングデータとして入力した電池温度Vbj(i)に基づいて(例えば、Vbj(i)≧Vbref1かつVbj(i−1)<Vbref1となる回数をカウントするなどにより)計上されたものを、HDD72に記憶されている値に加算(積算)することによって更新するものとした。
更に、バッテリ50の各電池セルの電池電圧Vbjが低電圧状態を示す範囲の下限値としてバッテリ50の特性に基づいて予め定められた放電側電圧閾値Vbref2(例えば、充電側電圧閾値Vbref1より1V程度小さい値など)以下となる回数である低電圧状態回数Cvlj(添字jについては電池電圧Vbjと同じ)を更新してHDD72の所定領域に記憶する(ステップS130)。低電圧状態回数Cvljは、実施例では、車両の出荷時に車両20のデータがHDD72に新たに登録されたときにHDD72の所定領域で初期値として値0が設定(セット)され、その後、ステップS100の処理により走行毎のサンプリングデータとして入力した電池温度Vbj(i)に基づいて(例えば、Vbj(i)≦Vbref2かつVbj(i−1)>Vbref2となる回数をカウントするなどにより)計上されたものを、HDD72に記憶されている値に加算(積算)することによって更新するものとした。
次に、バッテリ50が満充電とされた回数である満充電回数Ccsを更新してHDD72の所定領域に記憶すると共に、バッテリ50が満充電とされてから所定の充電後時間(例えば、6時間や9時間,12時間など)が経過したときのバッテリ50の蓄電割合SOCが満充電に近い前述した割合閾値Sref以上となっている回数である満充電放置回数Ccnを更新してHDD72の所定領域に記憶する(ステップS140)。満充電回数Ccsは、実施例では、車両の出荷時に車両20のデータがHDD72に新たに登録されたときにHDD72の所定領域で初期値として値0が設定(セット)され、その後、ステップS100の処理により値1の満充電実行フラグFが入力されたときにHDD72に記憶されている値をインクリメントすることによって更新するものとした。また、満充電放置回数Ccnは、実施例では、車両の出荷時に車両20のデータがHDD72に新たに登録されたときにHDD72の所定領域で初期値として値0が設定(セット)され、その後、ステップS100の処理により走行毎のサンプリングデータとして入力した蓄電割合SOC(i)に基づいてインクリメントすべきと判定されたときに、HDD72に記憶されている値をインクリメントすることによって更新するものとした。
また、バッテリ50が充放電されていない状態の継続時間のバッテリ50の使用開始(車両20の出荷時)以降の積算値である非充放電積算時間Tonを更新してHDD72の所定領域に記憶すると共に、バッテリ50が走行開始前に満充電とされたときからバッテリ50の放電を開始したときまでの経過時間のバッテリ50の使用開始(車両20の出荷時)以降の積算値である満放電放置積算時間Tcnを更新してHDD72の所定領域に記憶する(ステップS150)。非充放電積算時間Tonおよび満充電放置積算時間Tcnは、実施例では、車両の出荷時に車両20のデータがHDD72に新たに登録されたときにHDD72の所定領域で初期値として値0が設定(セット)され、その後、非充放電積算時間TonについてはステップS100の処理により入力した満充電実行フラグFの値に拘わらず入力した非充放電時間Tondを積算することによって算出し、満充電放置積算時間TcnについてはステップS100の処理により入力した満充電実行フラグFが値1のときに入力した満充電放置時間Tcndを積算することによって算出して、更新,記憶するものとした。
実施例では、サンプリングデータ(時系列データ)としてのバッテリ温度Tb(i),電池電圧Vbj(i),蓄電割合SOC(i)をそのままサーバ70のHDD72に記憶するのではなく、バッテリ温度Tb(i)に基づく高温状態積算時間Ttb,電池電圧Vbj(i)に基づく高電圧状態回数Cvhjや低電圧状態回数Cvlj,蓄電割合SOC(i)に基づく満充電放置回数Ccnや満充電放置積算時間Tcnといった統計データに変換してサーバ70のHDD72の記憶するものとしたから、HDD72の記憶領域を使用量を抑制して(節約して)HDD72の記憶領域を有効に利用することができる。図4に、車両20の走行開始からの時間とバッテリ50の電池セルの電池電圧Vbj(i)との関係の一例を示す。図の例では、電池電圧Vbj(i)が充電側電圧閾値Vbref1以上となる回数や放電側電圧閾値Vbref2以下となる回数はサンプリング回数に比して少ないために、HDD72の記憶領域の使用量を抑制する(節約する)ことができることが分かる。
こうしてバッテリ50の高温状態積算時間Ttb,バッテリ50の各電池セルの高電圧状態回数Cvhj,バッテリ50の各電池セルの低電圧状態回数Cvlj,バッテリ50の満充電回数Ccs,バッテリ50の満充電放置回数Ccn,バッテリ50の非充放電積算時間Ton,バッテリ50の満充電放置積算時間Tcnを更新し記憶すると、入力したバッテリ50の使用累積時間Tuseと、バッテリ50の劣化が進行する要因を特定するのに必要な時間(バッテリ50の状態の監視により十分なデータを収集してバッテリ50の劣化要因を特定するのに必要な時間)として予め定められた特定用時間Tdet(例えば、数週間や数ヶ月など)とを比較し(ステップS160)、バッテリ50の使用累積時間Tuseが特定用時間Tdet未満のときには、本ルーチンを終了する。
バッテリ50の使用累積時間Tuseが特定用時間Tdet以上のときには、バッテリ50の状態の監視(モニター)によってバッテリ50の劣化要因を特定するのに十分なデータが収集されたと判断し、バッテリ50の高温状態積算時間Ttbが予め定められた高温許容時間Ttbref以上であるか否かを判定し(ステップS170)、高温状態積算時間Ttbが高温許容時間Ttbref以上のときには、バッテリ50の高温状態の継続時間が長いこと(即ち、高温要因)をバッテリ50の劣化が進行する要因として特定し(ステップS180)、高温状態積算時間Ttbが高温許容時間Ttbref未満のときには、高温要因を特定せずに次の処理に進む。ここで、高温許容時間Ttbrefは、実施例では、車両20と同一地区且つ同一車種の車両に対してバッテリ50の高温状態の継続時間がバッテリ50の劣化が進行するほどに長いか否かを判定するために予め実験などにより定められた時間を用いるものとした。車両20と「同一地区」としては、実施例では、車両20の販売店が所属する地区として予め定められたもの(例えば、日本国における北海道,東北,関東,中部,近畿,中国・四国,九州,沖縄に区分された地域など)を用いるものとした。「同一地区」を考慮するのは、地区によって気温などの環境が大きく異なる場合があることに基づく。「同一車種」を考慮するのは、車種によって搭載する二次電池の容量やモータの定格,エンジンの有無などが異なる場合があることに基づく。
続いて、バッテリ50の各電池セルの高電圧状態回数Cvhjをバッテリ50の使用累積時間Tuseで割って得られる頻度(Cvhj/Tuse)が予め定められた高電圧許容頻度Cvhref以上であるか否かを判定し(ステップS190)、少なくとも1つの電池セルについて頻度(Cvhj/Tuse)が高電圧許容頻度Cvhref以上のときには、バッテリ50の高電圧状態となる頻度が高いこと(即ち、高電圧要因)をバッテリ50の劣化が進行する要因として特定し(ステップS200)、全ての電池セルについて頻度(Cvhj/Tuse)が高電圧許容頻度Cvhref未満のときには、高電圧要因を特定せずに次の処理に進む。ここで、高電圧許容頻度Cvhrefは、実施例では、車両20と同一地区且つ同一車種の車両に対してバッテリ50の高電圧状態の頻度がバッテリ50の劣化が進行するほどに高いか否かを判定するために予め実験などにより定められた頻度を用いるものとした。
更に、バッテリ50の各電池セルの低電圧状態回数Cvljをバッテリ50の使用累積時間Tuseで割って得られる頻度(Cvlj/Tuse)が予め定められた低電圧許容頻度Cvlref以上であるか否かを判定し(ステップS210)、少なくとも1つの電池セルについて頻度(Cvlj/Tuse)が低電圧許容頻度Cvlref以上のときには、バッテリ50の低電圧状態となる頻度が高いこと(即ち、低電圧要因)をバッテリ50の劣化が進行する要因として特定し(ステップS220)、全ての電池セルについて頻度(Cvlj/Tuse)が低電圧許容頻度Cvlref未満のときには、低電圧要因を特定せずに次の処理に進む。ここで、低電圧許容頻度Cvlrefは、実施例では、車両20と同一地区且つ同一車種の車両に対してバッテリ50の低電圧状態の頻度がバッテリ50の劣化が進行するほどに高いか否かを判定するために予め実験などにより定められた頻度を用いるものとした。
次に、バッテリ50の満充電放置回数Ccnを満充電回数Ccsで割って得られる満充電放置回数割合(Ccn/Ccs)が予め定められた満充電放置割合回数閾値Ccref以上であるか否かを判定し(ステップS230)、満充電放置回数割合(Ccn/Ccs)が満充電放置割合回数閾値Ccref以上のときには、バッテリ50が満充電に近い状態の継続時間が長いこと(即ち、満充電放置要因)をバッテリ50の劣化が進行する要因として特定して(ステップS250)、本ルーチンを終了し、満充電放置回数割合(Ccn/Ccs)が満充電放置回数割合閾値Ccref未満のときには、満充電放置要因を特定せずに次の処理に進む。ここで、満充電放置回数割合閾値Ccrefは、実施例では、車両20と同一地区且つ同一車種の車両に対してバッテリ50の満充電に近い状態の継続時間がバッテリ50の劣化が進行するほどに長いか否かを判定するために予め実験などにより定められた割合(例えば、50%や60%など)を用いるものとした。
また、バッテリ50の満充電放置積算時間Tcnを非充放電積算時間Tonで得られる満充電放置時間割合(Tcn/Ton)が予め定められた満充電放置時間割合閾値Tcref以上であるか否かを判定し(ステップS240)、満充電放置時間割合(Tcn/Ton)が満充電放置時間割合閾値Tcref以上のときにも、バッテリ50が満充電に近い状態の継続時間が長いこと(即ち、満充電放置要因)をバッテリ50の劣化が進行する要因として特定して(ステップS250)、本ルーチンを終了し、満充電放置時間割合(Tcn/Ton)が満充電放置時間割合閾値Tcref未満のときには、そのまま本ルーチンを終了する。ここで、満充電放置時間割合閾値Tcrefは、実施例では、車両20と同一地区且つ同一車種の車両に対してバッテリ50の満充電に近い状態の継続時間がバッテリ50の劣化が進行するほどに長いか否かを判定するために予め実験などにより定められた割合(例えば、50%や60%など)を用いるものとした。こうした要因特定処理により、バッテリ50の高温要因や高電圧要因,低電圧要因,満充電放置要因をバッテリ50の劣化が進行する要因として特定することができる。以上、要因特定処理について説明した。次に、要因判別処理および報知情報設定処理について説明する。
図5は、サーバ70のサーバECU74により実行される要因判別報知情報設定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、要因特定処理が終了したときに実行される。
図5の要因判別報知情報設定処理ルーチンが実行されると、サーバECU74のCPU75は、まず、今回のトリップで車両20が実際に走行した期間における車両20が実際に走行した経路の主に属する地区(例えば、実走行経路の中で最も長い距離を占める地区)の平均気温θoutや平均日射量Aout,実走行経路の平均標高Hdrv,実走行時間Tdrvなどのデータを入力し、入力したデータに基づいてHDD72の所定領域に記憶された判別用気温θod,判別用日射量Aod,判別用標高Hdd,実走行積算時間Tddを更新する(ステップS300)。平均気温θoutや平気日射量Aoutは、気象DB80に気象データとして記憶されたものをネットワーク19を介して通信により入力するものとした。実走行経路の平均標高Hdrvは、車両20のナビゲーション装置62により地図データを用いて記録されたものをHVECU60からネットワーク19を介して通信により入力するものとした。実走行時間Tdrvは、HVECU60の図示しないタイマにより今回のトリップで走行に要した時間(走行のためのシステム起動からシステム停止までの時間)として計時されたものをネットワーク19を介して通信により入力するものとした。
また、判別用気温θodは、実施例では、車両20の出荷時に車両20のデータが取り扱い可能となるようHDD72に新たに登録されたときに、HDD72の所定領域に初期値として値0が設定(セット)された判別用気温θodおよび実走行積算時間Tddを記憶しておき、記憶されている判別用気温θodおよび実走行積算時間Tddと、ステップS300の処理により入力した平均気温θoutおよび実走行時間Tdrvとを用いて、次式(1)により算出したものによって、HDD72に記憶されている判別用気温Todを更新するものとした。判別用日射量Aodおよび判別用標高Hddも、判別用気温θodと同様に、HDD72の所定領域に記憶し、式(2)および式(3)により算出したものによって更新するものとした。実走行積算時間Tddは、式(1)〜(3)による算出後に、記憶されている実走行積算時間Tddと入力した実走行時間Tdrvとの和により更新するものとした。
θod←(θod・Tdd + θout・Tdrv)/(Tdd + Tdrv) (1)
Aod←(Aod・Tdd + Aout・Tdrv)/(Tdd + Tdrv) (2)
Hdd←(Hdd・Tdd +Hdrv・Tdrv)/(Tdd + Tdrv) (3)
続いて、今回のトリップで車両20が実際に走行した期間における車両20の実走行経路の主に属する地区の天気情報(晴れ,曇り,雨,雪など)および気温と、実走行経路での車両20のスリップとグリップの履歴データと、バッテリ50の各電池セルの電池電圧Vbjとの、前述した所定のサンプリング時間毎のデータ(即ち、サンプリングデータ)を入力し、初期値として値0が設定されHDD72にそれぞれ記憶されている高低電圧累積データ数Cvhl,スリップ時累積データ数Cvhls,スリップ起因割合Rμを次式(4)〜(6)により更新し、HDD72の所定領域に記憶する(ステップS310)。具体的には、まず、電池電圧Vbjのサンプリングデータ数のうち前述の充電側電圧閾値Vbref1以上または放電側電圧閾値Vbref2以下となっているデータとして区分された高低電圧データのデータ数(高低電圧データ数)ΔCvhlを求める。続いて、入力したサンプリングデータを同じサンプリングタイミングのもの同士で比較することによって、区分した高低電圧データのうち雪道や氷盤路でスリップとグリップの履歴があるタイミング(期間)に対応するスリップ時データを区分すると共に区分したスリップ時データのデータ数(スリップ時データ数)ΔCvhlsを求める。次に、こうして求めた高低電圧データ数ΔCvhlをHDD72に記憶されている高低電圧累積データ数Cvhlに加算して式(4)により高低電圧累積データ数Cvhlを更新し、求めたスリップ時データ数ΔCvhlsをHDD72に記憶されているスリップ時累積データ数Cvhlsに加算して式(5)によりスリップ時累積データ数Cvhlsを更新する。そして、更新した高低電圧累積データ数Cvhlに対するスリップ時累積データ数Cvhlsの割合によって、HDD72に記憶されているスリップ起因割合Rμを置換することにより更新する。ここで、天気情報および気温は、気象DB80に気象データとして記憶されたものをネットワーク19を介して通信により入力するものとした。車両20のスリップとグリップの履歴データとしては、HVECU60により判定されてスリップやこのスリップに起因するグリップが生じている期間は値1に設定されると共にスリップもこのスリップに起因するグリップも生じていない期間は値0に設定されるスリップ履歴フラグFsなどを用いることができ、HVECU60からネットワーク19を介して通信により入力するものとした。また、スリップ時データの区分は、高低電圧データのうち、例えば数時間などの所定時間前以降の天気情報が雪であるか又は気温が0℃以下であり且つ履歴フラグFsが値1であるものとして区分することなどができる。スリップ起因割合Rμは、実施例では、バッテリ50の電池セル毎に算出したもののうちの平均値を用いるものとした。
Cvhl←Cvhl + ΔCvhl (4)
Cvhls←Cvhls + ΔCvhls (5)
Rμ←Cvhls/Cvhl (6)
こうしてデータを更新し記憶すると、要因特定処理によりバッテリ50の高温要因が特定されたか否かを判定し(ステップS320)、高温要因が特定されたと判定されたときには、更新し記憶した判別用気温θodと予め定められた気温閾値θodrefとを比較すると共に(ステップS330)、更新し記憶した判別用日射量Aodと予め定められた日射量閾値Aodrefとを比較する(ステップS340)。ここで、気温閾値θodrefは、気温が高いためにバッテリ50の高温状態の継続時間が長くなったか否かを判定するためのものであり、また、日射量閾値Aodrefは、日射量が多いためにバッテリ50の高温状態の継続時間が長くなったか否かを判定するためのものであり、いずれも予め実験などにより定められたものを用いることができる。
判別用気温θodが気温閾値θodref未満かつ判別用日射量Aodが日射量閾値Aodref未満のときには、ユーザによる車両20の使用方法(運転方法,機器や装置の使用方法を含む)の改善によってバッテリ50の高温要因に対処可能であると判別し(ステップS350)、バッテリ50の高温要因に対応するアドバイスであって車両20の使用方法を改善するためのアドバイスとして予め定められた高温要因用アドバイス情報をユーザに報知すべき報知情報として設定しHDD72の所定領域に記憶する(ステップS360)。一方、判別用気温θodが気温閾値θodref以上または判別用日射量Aodが日射量閾値Aodref以上のときには、ユーザによる車両20の使用方法の改善によってもバッテリ50の高温要因に対処可能ではないと判別し(ステップS370)、報知情報は設定しない。
ステップS320で高温要因が特定されていないと判定されたときには、ステップS330〜S370の処理を実行せずに、次の処理に進む。
続いて、要因特定処理によりバッテリ50の低電圧要因が特定されたか否かを判定し(ステップS380)、低電圧要因が特定されたと判定されたときには、更新し記憶した判別用標高Hddと予め定められた標高閾値Hddrefとを比較すると共に(ステップS390)、更新し記憶したスリップ起因割合Rμと予め定められたスリップ起因割合閾値Rμrefとを比較する(ステップS400)。ここで、標高閾値Hddrefは、標高が高く気圧が低いためにエンジン22の出力が小さくなりやすくバッテリ50の放電電力が大きくなりやすいことに起因してバッテリ50の低電圧状態の頻度が高くなったか否かを判定するためのものであり、予め実験などにより定められたものを用いることができる。また、スリップ起因割合閾値Rμrefは、雪道または氷盤路での車両20のスリップとグリップに起因してバッテリ50の低電圧状態の頻度や高電圧状態の頻度が高くなったか否かを判定するためのものであり、予め実験などにより定められたものを用いることができる。
判別用標高Hddが標高閾値Hddref未満かつスリップ起因割合割合Rμがスリップ起因割合閾値Rμref未満のときには、ユーザによる車両20の使用方法の改善によってバッテリ50の高電圧要因に対処可能であると判別し(ステップS410)、バッテリ50の電圧要因(高電圧要因,低電圧要因)に対応するアドバイスであって車両20の使用方法を改善するためのアドバイスとして予め定められた電圧要因用アドバイス情報をユーザに報知すべき報知情報として設定しHDD72の所定領域に記憶する(ステップS420)。一方、判別用標高Hddが標高閾値Hddref以上またはスリップ起因割合Rμがスリップ起因割合閾値Rμref以上のときには、ユーザによる車両20の使用方法の改善によってもバッテリ50の電圧要因に対処可能ではないと判別し(ステップS430)、報知情報は設定しない。
ステップS380で低電圧要因が特定されていないと判定されたときには、ステップS390〜S430の処理を実行せずに、次の処理に進む。
更に、要因特定処理によりバッテリ50の高電圧要因が特定されたか否かを判定し(ステップS440)、高電圧要因が特定されたと判定されたときには、更新し記憶したスリップ起因割合割合Rμと前述のスリップ起因割合閾値Rμrefとを比較する(ステップS450)。
スリップ起因割合割合Rμがスリップ起因割合閾値Rμref未満のときには、ユーザによる車両20の使用方法の改善によってバッテリ50の高電圧要因に対処可能であると判別し(ステップS460)、前述した電圧要因用アドバイス情報をユーザに報知すべき報知情報として設定しHDD72の所定領域に記憶する(ステップS470)。一方、スリップ起因割合Rμがスリップ起因割合閾値Rμref以上のときには、ユーザによる車両20の使用方法の改善によってもバッテリ50の電圧要因に対処可能ではないと判別し(ステップS480)、報知情報は設定しない。
ステップS440で高電圧要因が特定されていないと判定されたときには、ステップS450〜S480の処理を実行せずに、次の処理に進む。
そして、要因特定処理によりバッテリ50の満充電放置要因が特定されたか否かを判定し(ステップS490)、満充電放置要因が特定されたと判定されたときには、バッテリ50の満充電放置要因に対応するアドバイスであって車両20の使用方法を改善するためのアドバイスとして予め定められた満充電放置要因用アドバイス情報をユーザに報知すべき報知情報として設定しHDD72の所定領域に記憶して(ステップS500)、本ルーチンを終了する。一方、満充電放置要因が特定されていないと判定されたときには、そのまま本ルーチンを終了する。なお、実施例では、複数の要因が特定されて複数のアドバイス情報が報知情報として設定される場合もあるものとした。
図6は、バッテリ50の劣化が進行するとして特定された要因に対応するアドバイス情報の一例を示す説明図である。図の例では、バッテリ50の高温要因が特定されたときに、気温が高いまたは日射量が多いことに起因して高温要因が特定されたと判定されないときには、ユーザの車両使用方法の改善によって高温要因に対処可能であると判別されるから、高温要因に対応する予め定められた高温要因用アドバイス情報(例えば、「できるだけエアコンを使用してください」など)が報知情報として設定される。一方、バッテリ50の高温要因が特定されたときに、気温が高いまたは日射量が多いことに起因して高温要因が特定されたと判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によって高温要因に対処可能でないと判別されるから、高温要因用アドバイス情報は報知情報として設定されない。また、バッテリ50の低電圧要因が特定されたときに、標高が高く気圧が低いことに起因して低電圧要因が特定されたとは判定されず、雪道や氷盤路でスリップとグリップが生じることに起因して低電圧要因が特定されたとも判定されないときには、ユーザの車両使用方法の改善によって低電圧要因に対処可能であると判別されるから、電圧要因に対応する予め定められた電圧要因用アドバイス情報(例えば、「緩やかなアクセルワークを心がけましょう」など)が報知情報として設定される。一方、バッテリ50の低電圧要因が特定されたときに、標高が高く気圧が低いことに起因して低電圧要因が特定されたか、または、雪道や氷盤路でスリップとグリップが生じることに起因して低電圧要因が特定されたと判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によって低電圧要因に対処可能でないと判別されるから、電圧要因用アドバイス情報は報知情報として設定されない。さらに、バッテリ50の高電圧要因が特定されたときに、雪道や氷盤路でスリップとグリップが生じることに起因して高電圧要因が特定されたと判定されないときには、電圧要因用アドバイス情報が報知情報として設定される。一方、バッテリ50の高電圧要因が特定されたときに、雪道や氷盤路でスリップとグリップが生じることに起因して高電圧要因が特定されたと判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によって高電圧要因に対処可能でないと判別されるから、電圧要因用アドバイス情報は報知情報として設定されない。
こうした要因特定処理(図5のルーチンのうちステップS360,S420,S470,S490,S500を除く処理)により、気象データを含む所定の判別用データ(実施例では、気温,日射量,天気情報を含む気象データ、標高を含む地図データ、及び車両20のスリップとグリップの履歴データ)に基づいて、ユーザの車両使用方法の改善によって先に要因特定処理により特定された要因に対処可能であるか否かを判別することができる。また、ユーザに車両使用方法の改善によって特定要因に対処可能と判別されたときには、報知情報設定処理(図5のルーチンのうちステップS360,S420,S470の処理)により、ユーザに対するアドバイスを報知情報として設定することができる。以上、要因特定処理および報知情報設定処理について説明した。次に、報知処理について説明する。
図7は、サーバ70のサーバECU74により実行される報知処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ユーザPC16または携帯端末18からアドバイスの報知を要求する旨の信号を受信したときに実行される。
図7の報知処理ルーチンが実行されると、サーバECU74のCPU75は、報知情報設定処理により設定された報知情報をHDD72の所定領域から読み出す処理を実行し(ステップS600)、読み出された報知情報の有無を判定し(ステップS610)、報知情報が無いと判定されたときには、そのまま本ルーチンを終了する。
一方、報知情報が有ると判定されたときには、ユーザPC16から要求があった場合には、入力した報知情報がユーザPC16のディスプレイ16aに表示出力されると共にスピーカ16bから音声出力されるよう制御信号をネットワーク19を介してユーザPC16に送信し、携帯端末18から要求があった場合には、入力した報知情報が携帯端末18のディスプレイ18aに表示出力されると共にスピーカ18bから音声出力されるよう制御信号をネットワーク19を介して携帯端末18に送信して(ステップS620)、本ルーチンを終了する。制御信号を受信したユーザPC16は、報知情報のディスプレイ16aへの表示出力とスピーカ16bからの音声出力とを行なう。また、制御信号を受信した携帯端末18は、報知情報のディスプレイ18aへの表示出力とスピーカ18bからの音声出力とを行なう。
こうした処理により、ユーザは、バッテリ50の劣化を抑制するためのアドバイスを知ることができ、車両20の運転方法や電力消費する補機類の使用方法などを改善することができる。この結果、バッテリ50の寿命が短くなるのを抑制することができ、多大なコストを要するバッテリ交換を抑制することができる。また、バッテリ50の劣化が進行する要因が特定された場合であっても、その要因が気候や使用環境などに起因しておりこの要因に対してユーザが対処可能でないと判別されたときには、その要因に対応するとして予め定められたアドバイスが報知されないから、ユーザが違和感を感じるのを抑制することができる。
以上説明した実施例の情報報知システム10によれば、走行用のモータMG2などと共に車両20に搭載されたバッテリ50の温度や電圧などの状態を監視(モニター)して得られる監視データに基づいてバッテリ50の劣化が進行する要因を特定し、気象データを含む所定の判別用データに基づいて、ユーザの車両使用方法の改善によって特定された要因に対処可能であるか否かを判別する。そして、特定された要因に対処可能であると判別されたときには、特定された要因に対応するユーザの車両使用方法を改善するためのアドバイスとして予め定められた情報を報知すべき情報として設定し、特定された要因に対処可能でないと判別されたときには、そのアドバイスを報知すべき情報として設定しない。これにより、バッテリ50の劣化を抑制するためにアドバイスする情報をより適正に報知することができる。
また、要因特定処理によってバッテリ50の所定の高温状態の継続時間(高温要因)がバッテリ50の劣化が進行する要因として特定されたときに、特定されるのに要した期間の気象データにより得られる判別用気温θodまたは判別用日射量Aodが予め定められた気温閾値θodref以上または日射量閾値Aodref以上と判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によってその特定された要因に対処可能でないと判別するから、気温が高いときや日射量が多いときの走行に起因するバッテリ50の高温要因がバッテリ50の劣化が進行する要因として特定されたときに、高温要因に対応するアドバイスをユーザに報知しないものとすることができる。
さらに、要因特定処理によって、バッテリ50の低電圧状態となる頻度(低電圧要因),高電圧状態となる頻度(高電圧要因)の少なくとも一方がバッテリ50の劣化が進行する要因として特定されたときに、特定されるのに要した期間の気象データと車両20のスリップとグリップの履歴データとに基づくスリップ起因割合Rμが予め定められたスリップ起因割合閾値Rμref以上と判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によってその特定された要因に対処可能でないと判別するから、雪道や氷盤路でのスリップとグリップに起因するバッテリ50の高電圧要因や低電圧要因がバッテリ50の劣化が進行する要因として特定されたときに、これら電圧要因に対応するアドバイスをユーザに報知しないものとすることができる。
しかも、要因特定処理によって、バッテリ50が所定の低電圧状態となる頻度(低電圧要因)がバッテリ50の劣化が進行する要因として特定されたときに、特定されるのに要した期間の車両走行経路を示す地図データにより得られる判別用標高Hddが予め定められた標高閾値Hddref以上と判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によってその特定された要因に対処可能でないと判別するから、標高が高い経路の走行に起因するバッテリ50の低電圧要因がバッテリ50の劣化が進行する要因として特定されたときに、低電圧要因に対応するアドバイスをユーザに報知しないものとすることができる。
実施例の情報報知システム10では、高温要因がバッテリ50の劣化が進行する要因として特定されたときに判別用気温θodが気温閾値θodref以上または判別用日射量Aodが日射量閾値Aodref以上と判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によってその特定された要因に対処可能でないと判別するものとしたが、判別用気温θodと判別用日射量Aodとの判定のうち、一方の判定のみを行なうものとしてもよいし、他の要因に対する判別処理を実行する限り両方の判定を行なわないものとしてもよい。
実施例の情報報知システム10では、低電圧要因がバッテリ50の劣化が進行する要因として特定されたときに判別用標高Hddが標高閾値Hddref以上またはスリップ起因割合Rμが予め定められたスリップ起因割合閾値Rμref以上と判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によってその特定された要因に対処可能でないと判別するものとしたが、判別用標高Hddとスリップ起因割合Rμとの判定のうち、一方の判定のみを行なうものとしてもよいし、他の要因に対する判別処理を実行する限り両方の判定を行なわないものとしてもよい。
実施例の情報報知システム10では、高電圧要因がバッテリ50の劣化が進行する要因として特定されたときにスリップ起因割合Rμが予め定められたスリップ起因割合閾値Rμref以上と判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によってその特定された要因に対処可能でないと判別するものとしたが、他の要因に対する判別処理を実行する限りスリップ起因割合Rμの判定を行なわないものとしてもよい。
実施例の情報報知システム10では、低電圧要因や高電圧要因がバッテリ50の劣化が進行する要因として特定されたときに、ユーザの車両使用方法の改善によってその特定された要因に対処可能でないと判別されたときには、電圧要因に対応する予め定められたアドバイスを報知情報として設定しないものとしたが、こうして特定された要因に対処可能でないと判別されたときであっても、例えばアクセル開度Accの単位時間あたりの変化量(傾き)が閾値以上となる頻度が同一地区且つ同一車種のデータと比較して高いと判定されたときなどには、電圧要因に対応する予め定められたアドバイスを報知情報として設定する、即ち、図6の例では「緩やかなアクセルワークを心がけましょう」との情報を報知するものとしてもよい。
実施例の情報報知システム10では、バッテリ50の各電池セルの高電圧状態回数Cvhjをバッテリ50の使用累積時間Tuseで割って得られる頻度(Cvhj/Tuse)が予め定められた高電圧許容頻度Cvhref以上であるか否かを判定することによって、バッテリ50の高電圧要因を劣化進行要因として特定するものとしたが、これに代えて又は加えて、バッテリ50の充電電力(Ib・Vb、ただし負の値)が予め定められた充電側電力閾値(例えば、入力制限Winなど)以下となる頻度が車両20と同一地区且つ同一車種に対して予め定められた高充電電力許容頻度以上と判定されたときに、バッテリ50の高充電電力状態の頻度が高いこと(即ち、高充電電力要因)を劣化進行要因として特定するものとしてもよい。また、バッテリ50の充放電電流Ibや、各電池セルの放電電流を用いた要因特定処理を行なうものとしてもよい。
実施例の情報報知システム10では、バッテリ50の各電池セルの低電圧状態回数Cvljをバッテリ50の使用累積時間Tuseで割って得られる頻度(Cvlj/Tuse)が予め定められた低電圧許容頻度Cvlref以上であるか否かを判定することによって、バッテリ50の低電圧要因を劣化進行要因として特定するものとしたが、これに代えて又は加えて、バッテリ50の放電電力(Ib・Vb、ただし正の値)が予め定められた放電側電力閾値(例えば、出力制限Woutなど)以下となる頻度が車両20と同一地区且つ同一車種に対して予め定められた高放電電力許容頻度以上と判定されたときに、バッテリ50の高放電電力状態の頻度が高いこと(即ち、高放電電力要因)を劣化進行要因として特定するものとしてもよい。また、バッテリ50の充放電電流Ibや、各電池セルの充電電流を用いた要因特定処理を行なうものとしてもよい。
実施例の情報報知システム10では、ユーザPC16のディスプレイ16aの表示出力とスピーカ16bからの音声出力とによって情報を報知するものとしたが、表示出力のみを行なうものとしてもよいし、音声出力のみを行なうものとしてもよい。
実施例の情報報知システム10では、ユーザの車両20の使用方法の改善によっても特定された要因に対処可能でないと判別されたときには、特定された要因に対応するユーザの車両使用方法を改善するためのアドバイスとして予め定められたアドバイス(特定要因アドバイス情報)を報知すべき情報として設定しない、即ち、アドバイスを報知しないものとしたが、特定要因アドバイス情報とは異なる情報を報知すべき情報として設定するものとしてもよい。図8は、この変形例のアドバイス情報の一例を示す説明図である。図中、太線枠で囲った部分が、実施例の図6の「アドバイスなし」から変更された部分である。
図8の例では、バッテリ50の高温要因が特定されたときに、気温が高いまたは日射量が多いことに起因して高温要因が特定されたと判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によって高温要因に対処可能でないと判別されるから、高温要因用アドバイス情報とは異なる情報(例えば、「駐車する際には、可能なら日陰に駐車しましょう」など)が報知情報として設定される。また、バッテリ50の低電圧要因が特定されたときに、標高が高く気圧が低いことに起因して低電圧要因が特定されたか、または、雪道や氷盤路でスリップとグリップが生じることに起因して低電圧要因が特定されたと判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によって低電圧要因に対処可能でないと判別されるから、電圧要因用アドバイス情報とは異なる情報(例えば、「標高が高いところでは、バッテリの電力使用量が大きくなりやすいです」や「雪道でのスリップ・グリップは電池劣化の一因となります」など)が報知情報として設定される。さらに、バッテリ50の高電圧要因が特定されたときに、雪道や氷盤路でスリップとグリップが生じることに起因して高電圧要因が特定されたと判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によって高電圧要因に対処可能でないと判別されるから、電圧要因用アドバイス情報とは異なる情報(例えば、「雪道でのスリップ・グリップは電池劣化の一因となります」など)が報知情報として設定される。
実施例の情報報知システム10では、バッテリ50の満充電放置要因が特定されたときには、満充電放置要因に対応するアドバイスとして予め定められた満充電放置要因用アドバイス情報(図6の例では、「できるだけ車両使用開始直前にバッテリが満充電になるようにしてください」)が報知情報として設定されるものとしたが、バッテリ50の満充電放置要因が特定されると共に標高が高い地点からの走行開始(トリップ開始)の頻度が高いと判定されたときには、この満充電放置要因用アドバイス情報とは異なる第2の満充電放置要因用アドバイス情報(例えば、「標高が高い地点からのスタートは下り坂が見込めるので、電力回生が見込めます。満充電の必要はありません。」など)を報知情報として設定するものとしてもよい。この場合、第2の満充電放置要因用アドバイス情報には、「何%の電力回生」が見込めるかの算出値と、バッテリ50を外部電源58により充電する際の充電プランとして満充電に相当する割合SOCfより電力回生が見込める分の算出値を減じた割合SOCaまで充電するプランを選択するか否かの選択肢と、を含むものとしてもよい。この場合、ユーザがこの充電プランを選択したときには、車両20にその旨の情報を送信し、車両20では、バッテリ50の外部電源58による充電を割合SOCaで終了するものとしてもよい。一方、第2の満充電放置要因用アドバイス情報には、「何%の電力回生」が見込めるかの算出値のみを含むものとし、ユーザに選択させることなく、割合SOCaでバッテリ50の外部電源58による充電を自動的に終了するものとしてもよい。
実施例の情報報知システム10では、前述したような充電プランの設定や提示については特に説明していないが、電力会社から提供される電気料金とユーザの車両使用時間とを考慮して、低コストでのバッテリ50の外部電源58による充電を実現するように、充電プランの設定や提示を行なうものとしてもよい。例えば、夜間には昼間に比して電気料金が安くなる第1のタイプの契約と、夜間と昼間とで電気料金が変わらない第2のタイプの契約とが電力会社により用意されている場合、ユーザに対して、例えば「お客様の電気料金プランは第2のタイプの契約なので、それに従うと、最適充電プランは以下のようになります。この充電プランを選択しますか?」などの充電プランの提示を行なうものとしてもよい。この場合、ユーザにより選択された充電プランが選択されたときには、その旨の情報を車両20に送信し、車両20では、充電プランに従ってバッテリ50を外部電源58からの電力により充電するよう充電器54を制御すればよい。こうすれば、ユーザは、自身の電気料金プランを知ることができるため、本来第2のタイプの契約をしているにも拘わらず、第1のタイプの契約をしていると勘違いを起こすなどの不都合を抑制することができる。
実施例では、車両20のバッテリ50は、リチウムイオン二次電池であるものとしたが、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池,鉛蓄電池など、如何なるタイプの二次電池であっても構わない。
実施例では、エンジン22と2つのモータMG1,MG2とモータMG1,MG2に接続されたバッテリ50とを備えるタイプのハイブリッド自動車を車両20の一例として用いて本発明の情報報知システム10に適用して説明したが、走行用のモータとこのモータと電気的に接続された二次電池とを備える車両であれば、如何なるタイプのハイブリッド自動車や電気自動車を用いて本発明の情報報知システムに適用するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、バッテリ50のバッテリ温度Tbや電池電圧Vbj,蓄電割合SOCなどの状態を監視(モニター)して得られるサンプリングデータなどのデータに基づいてバッテリ50の劣化が進行する要因としてバッテリ50の高温要因や高電圧要因,低電圧要因などを特定する図3の要因特定処理ルーチンを実行するサーバECU74(要因特定部74a)が「要因特定手段」に相当し、実走行期間及び実走行地区の平均気温θoutや平気日射量Aout,天気情報などの気象データや実走行経路の平均標高Hdrvといった地図データ,実走行経路でのスリップグリップの履歴データを含む判別用データに基づいてユーザの車両使用方法の改善によってその特定された要因に対処可能であるか否かを判別する図5の要因判別報知情報設定処理ルーチンのステップS300〜S350,S370〜S410,S430〜S460,S480の処理を実行するサーバECU74(要因判別部74b)が「要因判別手段」に相当し、特定された要因に対処可能であるか否かの判別結果に応じてユーザに報知すべき高温要因用アドバイス情報や電圧要因用アドバイス情報などを設定したり設定しないものとする図5の要因判別報知情報設定処理ルーチンのステップS360,S420,S470の処理を実行するサーバECU74(報知情報設定部74c)が「報知情報設定手段」に相当する。また、設定された報知情報が表示出力や音声出力により報知させる制御信号をユーザの要求に応じてユーザPC16や携帯端末18に送信する図7の報知処理ルーチンを実行するサーバECU74(報知処理部74d)が「報知処理手段」に相当する。
ここで、「要因特定手段」としては、バッテリ50のバッテリ温度Tbや電池電圧Vbj,蓄電割合SOCなどの状態を監視(モニター)して得られるサンプリングデータなどのデータに基づいてバッテリ50の劣化が進行する要因としてバッテリ50の高温要因や高電圧要因,低電圧要因などを特定するものに限定されるものではなく、二次電池の状態を監視して得られる監視データに基づいて二次電池の劣化が進行する要因を特定するものであれば如何なるものとしても構わない。「要因判別手段」としては、実走行期間及び実走行地区の平均気温θoutや平気日射量Aout,天気情報などの気象データや実走行経路の平均標高Hdrvといった地図データ,実走行経路でのスリップグリップの履歴データを含む判別用データに基づいてユーザの車両使用方法の改善によってその特定された要因に対処可能であるか否かを判別するものに限定されるものではなく、気象データを含む所定の判別用データに基づいてユーザの車両使用方法の改善によって特定された要因に対処可能であるか否かを判別するものであれば如何なるものとしても構わない。「報知情報設定手段」としては、特定された要因に対処可能であるか否かの判別結果に応じてユーザに報知すべき高温要因用アドバイス情報や電圧要因用アドバイス情報などを設定したり設定しないものとするものに限定されるものではなく、特定された要因に対処可能であると判別されたときには、特定された要因に対応するユーザの車両使用方法を改善するためのアドバイスとして予め定められた特定要因アドバイス情報を報知すべき情報として設定し、特定された要因に対処可能でないと判別されたときには、特定要因アドバイス情報を報知すべき情報として設定しないものであれば如何なるものとしても構わない。また、「報知処理手段」としては、設定された報知情報が表示出力や音声出力により報知させる制御信号をユーザの要求に応じてユーザPC16や携帯端末18に送信するものに限定されるものではなく、報知情報設定手段により設定された情報を報知手段により報知させるものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、情報報知システムの製造産業などに利用可能である。
10 情報報知システム、13,17 送受信設備、14 汎用コンピュータ(販売店PC)、16 汎用コンピュータ(ユーザPC)、16a,18a ディスプレイ、16b,18b スピーカ、20 車両、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、53 電力ライン、54 充電器、55 車両側コネクタ、56 充電ケーブル、57 充電コネクタ、58 外部電源、60 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、62 ナビゲーション装置、64 接続回路、70 サーバ、72 ハードディスクドライブ(HDD)、74 電子制御ユニット(サーバECU)、74a 要因特定部、74b 要因判別部、74c 報知情報設定部、74d 報知処理部、75 CPU、76 ROM、77 RAM、78 フラッシュメモリ。

Claims (4)

  1. 車両に搭載されて走行用のモータと電力のやりとりを行なう二次電池の劣化を抑制するためにアドバイスする情報を報知する情報報知システムであって、
    前記二次電池の状態を監視して得られる監視データに基づいて該二次電池の劣化が進行する要因を特定する要因特定手段と、
    気象データを含む所定の判別用データに基づいて、ユーザの車両使用方法の改善によって前記特定された要因に対処可能であるか否かを判別する要因判別手段と、
    前記特定された要因に対処可能であると判別されたときには、前記特定された要因に対応するユーザの車両使用方法を改善するためのアドバイスとして予め定められた特定要因アドバイス情報を報知すべき情報として設定し、前記特定された要因に対処可能でないと判別されたときには、前記特定要因アドバイス情報を報知すべき情報として設定しない報知情報設定手段と、
    を備える情報報知システム。
  2. 請求項1記載の情報報知システムであって、
    前記要因判別手段は、前記要因特定手段によって前記二次電池の所定の高温状態の継続時間が前記二次電池の劣化が進行する要因として特定されたときに、該特定されるのに要した期間の気象データにより得られる気温または日射量が予め定められた気温閾値以上または日射量閾値以上と判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によって前記特定された要因に対処可能でないと判別する手段である、
    情報報知システム。
  3. 請求項1または2記載の情報報知システムであって、
    前記要因判別手段は、前記要因特定手段によって前記二次電池が所定の低電圧状態となる頻度,所定の高電圧状態となる頻度,所定の高放電電力状態となる頻度,所定の高充電電力状態となる頻度の少なくとも1つが前記二次電池の劣化が進行する要因として特定されたときに、該特定されるのに要した期間の気象データと前記車両のスリップとグリップの履歴データとに基づいて前記特定された要因が雪道または氷盤路でのスリップとグリップに起因すると判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によって前記特定された要因に対処可能でないと判別する手段である、
    情報報知システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の情報報知システムであって、
    前記要因判別手段は、前記要因特定手段によって前記二次電池が所定の低電圧状態となる頻度または所定の高放電電力状態となる頻度が前記二次電池の劣化が進行する要因として特定されたときに、該特定されるのに要した期間の車両走行経路を示す地図データにより得られる標高が予め定められた標高閾値以上と判定されたときには、ユーザの車両使用方法の改善によって前記特定された要因に対処可能でないと判別する手段である、
    情報報知システム。
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