JP2013172315A - 通信システム、管理装置、電波制御方法および電波制御用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】カバーする通信範囲を維持しつつ、その通信範囲全体の通信状態を長寿命化させることができる通信システムを提供する。
【解決手段】基地局装置80の送信手段83は、蓄電手段81に蓄えられた電気エネルギーの残量を示す情報である蓄電残量を管理装置90に送信する。管理装置90の評価値算出手段91は、蓄電残量に基づいて、基地局装置80の機能を継続可能な程度を示す値である評価値を算出する。電波放射強度算出手段92は、算出された各基地局装置80の評価値のうち、より大きい評価値が算出された基地局装置80によって放射される電波の強度をより大きく算出する。電波放射強度送信手段93は、電波放射強度算出手段92が算出した電波の強度を基地局装置80に送信する。基地局装置80の電波放射手段82は、電波放射強度送信手段93から受信した強度で電波を放射する。
【選択図】図16
【解決手段】基地局装置80の送信手段83は、蓄電手段81に蓄えられた電気エネルギーの残量を示す情報である蓄電残量を管理装置90に送信する。管理装置90の評価値算出手段91は、蓄電残量に基づいて、基地局装置80の機能を継続可能な程度を示す値である評価値を算出する。電波放射強度算出手段92は、算出された各基地局装置80の評価値のうち、より大きい評価値が算出された基地局装置80によって放射される電波の強度をより大きく算出する。電波放射強度送信手段93は、電波放射強度算出手段92が算出した電波の強度を基地局装置80に送信する。基地局装置80の電波放射手段82は、電波放射強度送信手段93から受信した強度で電波を放射する。
【選択図】図16
Description
本発明は、端末と基地局との通信に利用される電波を制御する通信システム、管理装置、電波制御方法および電波制御用プログラムに関する。
過去の大規模な災害時には、被災地域の多くの通信施設が崩壊したことにより、被災地域において通信ネットワークのインフラストラクチャーに多大な影響を及ぼした。また、通信基地局では、電源供給不足に備えて予備バッテリーを備えていることが多い。しかし、通信ネットワーク網との断線がなくても、バッテリーの容量が枯渇すると通信基地局が機能しなくなるため、地域ネットワーク全体が機能しなくなるおそれがある。このような状況に備え、蓄電池や太陽光パネルなどが各通信基地局に設置され、バックアップ電源が強化されている。
一方、各通信基地局に設置される蓄電池は、バックアップ電源として用いるには、まだまだ容量が不十分である。そのため、通信基地局の稼働負荷が高くなると、消費電力が増えてしまい、電池の消耗が早まってしまう。そこで、通信基地局に電源が供給されなくなった場合に備え、災害時の消費電力を抑える方法が各種提案されている。
特許文献1には、無線装置がバッテリーで稼働する状態になったときに、無線装置の消費電力を低減する無線基地局装置が記載されている。特許文献1に記載された無線基地局装置は、バッテリーで稼働する状態になったときに、バッテリーの残量を無線制御装置に通知すると、無線制御装置がバッテリーの残量に応じて無線装置の運用帯域を変更する制御を行う。
また、特許文献2には、災害時に無線基地局の消費電力を抑える移動通信システムが記載されている。特許文献2に記載された移動通信システムでは、変調方式を変更してスループットを低減させる制御を行うことで、各無線基地局が通信範囲(カバレッジ)を変えずに無線基地局の消費電力を抑えている。
なお、特許文献3には、消費電力を制御する移動局の電力制御システムが記載されている。
特許文献1に記載された方法を用いることで、各無線装置の送信電力が低減するため、各無線装置の消費電力を低減でき、無線装置を長時間運用することは可能である。しかし、各無線装置が送信電力を低減させることにより、全体としてカバーできる通信範囲は狭くなってしまうという問題がある。
特許文献2に記載されたシステムを利用することで、カバーする通信範囲を維持することは可能である。しかし、特許文献2にも記載されているように、大規模災害が発生したような場合、その被災地域では通常よりも回線使用量が多くなることが想定される。このような場合にスループットを低下させてしまうと、ネットワークの輻輳状態を引き起こす可能性があり、無線基地局にかかる稼働負荷により却って消費電力が増えてしまう可能性がある。また、特許文献2に記載されたシステムを構成する無線基地局の一つが機能しなくなった場合、その無線基地局がカバーしていた範囲の通信ができなくなってしまうという問題もある。
そこで、本発明は、カバーする通信範囲を維持しつつ、その通信範囲全体の通信状態を長寿命化させることができる通信システム、管理装置、電波制御方法および電波制御用プログラムを提供することを目的とする。
本発明による通信システムは、端末と接続して無線通信を行う基地局装置と、基地局装置を管理する管理装置とを備え、基地局装置が、電気エネルギーを蓄える蓄電手段と、端末との無線接続に利用される電波を放射する電波放射手段と、蓄電手段に蓄えられた電気エネルギーの残量を示す情報である蓄電残量を管理装置に送信する送信手段とを含み、管理装置が、蓄電残量に基づいて、基地局装置の機能を継続可能な程度を示す値である評価値を算出する評価値算出手段と、評価値に基づいて、基地局装置によって放射される電波の強度を算出する電波放射強度算出手段と、電波放射強度算出手段が算出した電波の強度を基地局装置に送信する電波放射強度送信手段とを含み、管理装置の電波放射強度算出手段が、算出された各基地局装置の評価値のうち、より大きい評価値が算出された基地局装置によって放射される電波の強度をより大きく算出し、基地局装置の電波放射手段が、電波放射強度送信手段から受信した強度で電波を放射することを特徴とする。
本発明による管理装置は、電気エネルギーを蓄える蓄電手段を含み、指定された強度に基づいて電波を放射する基地局装置から、蓄電手段に蓄えられた電気エネルギーの残量を示す情報である蓄電残量を受信して、その蓄電残量に基づき、基地局装置の機能を継続可能な程度を示す値である評価値を算出する評価値算出手段と、評価値に基づいて、基地局装置によって放射される電波の強度を算出する電波放射強度算出手段と、電波放射強度算出手段が算出した電波の強度を基地局装置に送信する電波放射強度送信手段とを備えたことを特徴とする。
本発明による電波制御方法は、端末と接続して無線通信を行う基地局装置が、電気エネルギーを蓄える蓄電手段に蓄えられたその電気エネルギーの残量を示す情報である蓄電残量を、基地局装置を管理する管理装置に送信し、管理装置が、蓄電残量に基づいて、基地局装置の機能を継続可能な程度を示す値である評価値を算出し、管理装置が、算出された各基地局装置の評価値のうち、より大きい評価値が算出された基地局装置によって放射される電波の強度をより大きく算出し、管理装置が、算出された電波の強度を基地局装置に送信し、基地局装置が、端末との無線接続に利用される電波を強度で放射することを特徴とする。
本発明による電波制御用プログラムは、端末と接続して無線通信を行う基地局装置を管理するコンピュータに適用される電波制御用プログラムであって、コンピュータに、電気エネルギーを蓄える蓄電手段を含み、指定された強度に基づいて電波を放射する基地局装置から、蓄電手段に蓄えられた電気エネルギーの残量を示す情報である蓄電残量を受信して、その蓄電残量に基づき、基地局装置の機能を継続可能な程度を示す値である評価値を算出する評価値算出処理、評価値に基づいて、基地局装置によって放射される電波の強度を算出する電波放射強度算出処理、および、電波放射強度算出処理で算出された電波の強度を基地局装置に送信する電波放射強度送信処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、カバーする通信範囲を維持しつつ、その通信範囲全体の通信状態を長寿命化させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明による通信システムの適用例を示す説明図である。図1に示す例では、ネットワーク管理施設(以下、NOC(Network Operations Center )と記す。)10に設置された管理サーバが、通信ネットワーク網99を介して接続される複数の基地局20を管理する。
各基地局20が所定の強度の電波を放射すると、電波が放射される範囲内に存在する携帯電話機30が、無線通信を介して各基地局20に接続される。各基地局20は、電気を蓄電できる蓄電池を備えており、災害などにより電源が供給されなくなった場合に対応できるようになっている。また、各基地局20は、太陽光発電のように自基地局で電気を発電できる装置を備えていてもよい。
なお、図1に示す例では、基地局の数は4つであるが、通信システムに含まれる基地局の数は、2つまたは3つであってもよく、5つ以上であってもよい。
また、NOC10は、通信ネットワーク網99を介して気象情報を記憶する気象情報データベース40に接続されていてもよい。気象情報データベース40は、基地局20の存在する地域の気象予報や、予想日照時間などを記憶する。この場合、NOC10は、気象情報データベース40から提供される各種情報として、例えば、自身が管理する基地局20の存在する地域の気象予報や、予想日照時間などを取得してもよい。
実施形態1.
図2は、本発明による通信システムの第1の実施形態を示すブロック図である。本実施形態の通信システムは、中央管理装置11と、複数の基地局装置21とを備えている。中央管理装置11と、各基地局装置21とは、商用網などの通信ネットワーク網99を介して相互に接続される。また、端末31は、基地局装置21によって放射される電波を利用して、各基地局装置21に無線接続される。すなわち、各基地局装置21は、端末31と接続して無線通信を行う。
図2は、本発明による通信システムの第1の実施形態を示すブロック図である。本実施形態の通信システムは、中央管理装置11と、複数の基地局装置21とを備えている。中央管理装置11と、各基地局装置21とは、商用網などの通信ネットワーク網99を介して相互に接続される。また、端末31は、基地局装置21によって放射される電波を利用して、各基地局装置21に無線接続される。すなわち、各基地局装置21は、端末31と接続して無線通信を行う。
なお、本発明による通信システムは、第3世代移動通信システム(3rd Generation:3G)やLTE(Long Term Evolution)による通信規格に基づいて、通信(無線接続)が行われてもよい。また、本発明による通信システムは、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access )や、Wi−Fi(Wireless Fidelity )による通信規格に基づいて通信(無線接続)が行われてもよい。ただし、通信方法は、これらの方法に限定されない。
基地局装置21は、蓄電手段22と、電波放射手段23と、制御手段24と、基地局情報記憶手段25とを含む。
電波放射手段23は、端末31との無線接続に利用される電波を放射する。また、電波放射手段23は、後述する中央管理装置11によって放射する電波の強度が指定されると、指定された強度の電波を放射する。
蓄電手段22は、電気エネルギーを蓄え、必要に応じて基地局装置21に電力を供給する。蓄電手段22は、通常時には、例えば、商用電源に接続され、電力の供給を受け、災害時などに基地局装置21に電力を供給する。蓄電手段22は、例えば、無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)や、蓄電池などにより実現される。
制御手段24は、蓄電手段22に蓄えられた電気エネルギーの残量を示す情報(以下、蓄電残量と記す。)を中央管理装置11に送信する。具体的には、制御手段24は、基地局を識別できる情報(以下、基地局IDと記す。)とともに、蓄電残量を中央管理装置11に送信する。制御手段24は、蓄電残量以外にも、現在の発電量を中央管理装置11に送信してもよい。蓄電残量は、残量の絶対量を示す情報であってもよく、蓄電手段22が蓄電可能な量に対する現在の残量の割合を示す情報であってもよい。
基地局情報記憶手段25は、各基地局の情報を記憶する。図3は、各基地局の情報例を示す説明図である。図3に示す例では、基地局情報記憶手段25は、基地局IDごとに、GPS(Global Positioning System )によって取得された基地局の位置情報、各基地局が放射する電波の強度(電波出力)、現在の蓄電残量を記憶する。また、基地局装置21が発電装置を備えている場合、基地局情報記憶手段25は、発電装置によって発電される発電量(瞬間発電量)を記憶してもよい。また、基地局情報記憶手段25は、後述する中央管理装置11で算出される評価値を記憶してもよい。
制御手段24は、蓄電残量や発電量を監視し、その値を基地局情報記憶手段25に記憶する。また、後述する電波放射強度送信手段14から電波放射強度や評価値を受信すると、制御手段24は、受信した情報を基地局情報記憶手段25に記憶する。基地局情報記憶手段25は、例えば、磁気ディスク等により実現される。
中央管理装置11は、評価値算出手段12と、電波放射強度算出手段13と、電波放射強度送信手段14と、基地局評価情報記憶手段15とを含む。中央管理装置11は、各基地局装置21を管理する。
評価値算出手段12は、各基地局装置21から受信した蓄電残量に基づいて、各基地局装置の評価値を算出する。評価値とは、各基地局装置21の機能を継続可能な程度を示す値であり、基地局装置としての機能を継続できるほど大きく算出される値である。言い換えると、評価値は、各基地局装置の寿命の程度を示す値であると言うこともできる。評価値Eは、蓄電残量をCとすると、例えば、以下に示す式1で算出される。
評価値E=D・(C・χ) ・・・(式1)
式1において、χは、蓄電残量に対する重みづけ係数である。また、Dは、各基地局装置21が、機能を果たしているか否かを示す値であり、機能を果たしている場合には1が、機能を果たしていない場合には0が設定される。例えば、中央管理装置11と、基地局装置21の間で通信障害が発生している場合、基地局装置21は、その機能を果たしているとは言えないため、Dには0が設定される。
電波放射強度算出手段13は、評価値算出手段12が算出した評価値に基づいて、各基地局装置21が放射する電波の強度を算出する。具体的には、電波放射強度算出手段13は、算出された各基地局装置の評価値のうち、より大きい評価値が算出された基地局装置の電波放射強度をより大きく算出する。すなわち、電波放射強度算出手段13は、評価値の高い基地局装置21によって放射される電波の強度がより大きくなるように算出し、評価値の低い基地局装置21によって放射される電波の強度がより小さくなるように算出する。
図4および図5は、電波強度を算出する方法の例を示す説明図である。図4に示す例では、基地局Iと基地局IIが、同じ蓄電容量の蓄電池を備え、それぞれ同じ強度で電波を放射しているとする。ここで、円弧51aは、基地局Iからの通信範囲を示し、円弧51bは、基地局IIからの通信範囲を示す。この場合、端末31Aは、基地局IIに接続され、端末31B,31C,31Dは、基地局Iに接続される。
また、図4に示す例では、基地局Iの蓄電残量が20%であり、基地局IIの蓄電残量が100%であるとする。この場合、蓄電残量のより多い基地局IIの評価値が、基地局Iの評価値よりも高く算出される。この場合、電波放射強度算出手段13は、基地局IIの電波放射強度を、基地局Iの電波放射強度よりも大きく算出する。
このとき、電波放射強度算出手段13は、基地局全体でカバーする通信範囲を維持するように、各基地局の評価値に応じて電波放射強度を算出する。電波放射強度算出手段13は、例えば、各基地局装置の評価値の比率に応じたエリアをカバーできるように電波放射強度を算出してもよい。例えば、基地局Iの評価値と基地局IIの評価値との比が、1:2である場合、電波放射強度算出手段13は、基地局Iがカバーするエリアと基地局IIがカバーするエリアの比が1:2になるように電波放射強度を算出してもよい。
電波放射強度送信手段14は、電波放射強度算出手段13が算出した電波放射強度を各基地局装置21に送信する。各基地局装置21は、受信した電波放射強度に応じて電波を放射する。
図5に示す例では、電波放射強度が変更された結果、基地局Iからの通信範囲が円弧51aで示す範囲から円弧51bで示す範囲に縮小され、基地局IIからの通信範囲が円弧52aで示す範囲から円弧52bで示す範囲に拡大されたことを示す。この結果、端末31Aは、基地局IIに接続され、端末31B,31C,31Dは、基地局Iに接続される。すなわち、端末31Bが、基地局IIにハンドオーバすることになる。
このように、電波放射強度送信手段14が基地局全体でカバーする通信範囲を維持するように、評価値から電波放射強度を算出しているので、カバーする通信範囲を維持しつつ、その通信範囲全体の通信状態を長寿命化させることができる。
基地局評価情報記憶手段15は、中央管理装置11が管理する基地局の情報を記憶する。図6は、基地局評価情報記憶手段15が記憶する基地局の情報例を示す説明図である。図6に示す例では、基地局評価情報記憶手段15は、基地局IDごとに、基地局の位置情報、各基地局が放射する電波の強度(電波出力)、現在の蓄電残量および評価値算出手段12が算出した評価値を記憶する。また、各基地局が発電装置を備えている場合、基地局評価情報記憶手段15は、発電装置によって発電される発電量(瞬間発電量)を記憶してもよい。また、基地局評価情報記憶手段15は、各基地局装置21が機能を果たしているか否かを示す値(機能不全を示す値)を記憶してもよい。
評価値算出手段12と、電波放射強度算出手段13と、電波放射強度送信手段14とは、プログラム(電波制御用プログラム)に従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。例えば、プログラムは、中央管理装置11の記憶部(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み込み、プログラムに従って、評価値算出手段12、電波放射強度算出手段13および電波放射強度送信手段14として動作してもよい。また、評価値算出手段12と、電波放射強度算出手段13と、電波放射強度送信手段14とは、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。
次に、本実施形態の通信システムの動作を説明する。図7は、第1の実施形態の通信システムの動作例を示すシーケンス図である。まず、中央管理装置11は、各基地局装置21に対して、現状の蓄電残量および発電量を通知するよう指示を行う(ステップS11)。
なお、各基地局装置21が中央管理装置11に対して逐次蓄電残量および発電量を送信している場合、ステップS11の処理は行われなくてもよい。また、各基地局装置21が中央管理装置11と通信できないことを検知した場合、電波放射手段23は、電波の放射を停止してもよい。このようにすることで、各基地局装置21が無駄な電力を消費することを抑制できる。
各基地局装置21の制御手段24は、中央管理装置11に蓄電残量および発電量を送信する(ステップS12)。中央管理装置11は、受信した蓄電残量および発電量を基地局評価情報記憶手段15に記憶する(ステップS13)。なお、基地局装置21からの応答がない場合、中央管理装置11は、断線や電力不足等により、基地局装置21が機能していないと判断し、基地局評価情報記憶手段15にその旨を記憶してもよい。
評価値算出手段12は、各基地局装置21から受信した蓄電残量に基づいて、各基地局装置の評価値を算出する。また、電波放射強度算出手段13は、評価値算出手段12が算出した評価値に基づいて、各基地局装置21の電波放射強度を算出する(ステップS14)。なお、評価値算出手段12は、応答がない基地局装置21の評価値を0と算出してもよい。また、電波放射強度算出手段13は、応答がない基地局装置21の電波放射強度を0と算出してもよい。その後、基地局装置21から応答があった場合、ステップS13〜ステップS14の処理が行われる。
電波放射強度送信手段14は、電波放射強度算出手段13が算出した電波放射強度を各基地局装置21に送信する(ステップS15)。各基地局装置21は、放射する電波の強度を、受信した電波放射強度に変更する(ステップS16)。その後、各基地局装置21は、変更後の電波放射強度で電波を放射する。
以上のように、本実施形態によれば、基地局装置21の制御手段24が、蓄電手段22の蓄電残量を中央管理装置11に送信し、中央管理装置11の評価値算出手段12が、蓄電残量に基づいて評価値を算出する。中央管理装置11の電波放射強度算出手段13が、算出された各基地局装置21の評価値のうち、より大きい評価値が算出された基地局装置21によって放射される電波の強度をより大きく算出し、電波放射強度送信手段14が、算出された電波の強度を基地局装置21に送信する。そして、基地局装置21が、受信した強度で電波を放射する。よって、カバーする通信範囲を維持しつつ、その通信範囲全体の通信状態を長寿命化させることができる。
具体的には、中央管理装置11の電波放射強度算出手段13が、基地局装置全体でカバーする通信範囲を維持するように、各基地局装置の評価値に応じて電波放射強度を算出する。よって、地域ネットワークでカバーされる通信範囲が維持され、その地域全体の通信状態が長寿命化するため、地域住民や自治体職員による安否確認や情報収集等を支援することが可能になる。
実施形態2.
図8は、本発明による通信システムの第2の実施形態を示すブロック図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、図2と同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態の通信システムは、中央管理装置32と、複数の基地局装置41とを備えている。
図8は、本発明による通信システムの第2の実施形態を示すブロック図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、図2と同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態の通信システムは、中央管理装置32と、複数の基地局装置41とを備えている。
基地局装置41は、蓄電手段22と、電波放射手段23と、制御手段24と、基地局情報記憶手段25と、発電手段26とを含む。すなわち、本実施形態では、基地局装置41が発電手段26を含む点において第1の実施形態の基地局装置21と異なる。
発電手段26は、電気エネルギーを発生させる。以下、発電手段26が発生させる電気エネルギーの量を発電量と記す。発電手段26は、太陽光などの自然エネルギーから電気エネルギーを発生させてもよい。この場合、発電手段26は、例えば、太陽光パネルにより実現される。また、発電手段26は、ガソリンなどの化石燃料を利用して電気エネルギーを発生させる発電機であってもよい。ただし、発電手段26の態様は、上記内容に限定されず、基地局装置41で発電可能な態様であれば、他の態様であってもよい。そして、発電手段26は、発生させた電気エネルギーを蓄電手段22に蓄電させる。
中央管理装置32は、評価値算出手段12と、電波放射強度算出手段13と、電波放射強度送信手段14と、基地局評価情報記憶手段15と、予想発電量算出手段16とを含む。すなわち、本実施形態では、中央管理装置32が予想発電量算出手段16を含む点において第1の実施形態の中央管理装置11と異なる。
予想発電量算出手段16は、各基地局装置41が備える発電手段26の性能と、発電手段26が電気エネルギーを発生させるために用いる資源の供給予想に基づいて、各発電手段26の予想発電量を算出する。なお、各基地局装置41が備える発電手段26の性能は、例えば、基地局評価情報記憶手段15に予め記憶される。
発電手段26が、例えば、太陽光発電を行う場合、資源の供給予想として、各基地局装置41が設置される地域の気象予報や予想日照時間などが利用される。この場合、予想発電量算出手段16は、例えば、気象情報データベース40から気象情報を取得して、予想発電量を算出してもよい。具体的には、予想日照時間が10時間であり、発電手段26が1時間に4kw発電する場合、予想発電量は、40kwhと算出される。
また、発電手段26が、例えば、ガソリンを利用した発電機の場合、資源の供給予想として、各基地局へのガソリンの配送予定などが利用される。この場合、予想発電量算出手段16は、例えば、予め設定された配送予定に基づいて、予想発電量を算出してもよい。
予想発電量算出手段16は、算出した予想発電量を基地局評価情報記憶手段15に記憶させる。図9は、中央管理装置32が記憶する基地局の他の情報例を示す説明図である。図9に示す例では、基地局Iにおける予測日照時間が10時間であることから、予想発電量が40kwhと算出されたことを示す。
評価値算出手段12は、各基地局装置41から受信した蓄電残量および予想発電量算出手段16が算出した予想発電量に基づいて、各基地局装置の評価値を算出する。評価値Eは、予想発電量をB、蓄電残量をCとすると、例えば、以下に示す式2で算出される。
評価値E=D・(B・β+C・χ) ・・・(式2)
式2において、βは予想発電量に対する重みづけ係数である。なお、χおよびDの内容は、上記の式1と同様である。βとχとの重みづけは、例えば、発電手段26と蓄電手段22の性能に応じて設定される。例えば、発電手段26の方が蓄電手段22よりも性能が高い場合、χよりもβの値を大きく設定してもよい。
また、評価値算出手段12は、現在の発電量を考慮して評価値を算出してもよい。ここで、現在の発電量をAとすると、評価値Eは、例えば、以下に示す式3で算出される。
評価値E=D・(A・α+B・β+C・χ) ・・・(式3)
式3において、αは現在の発電量に対する重みづけ係数である。なお、これらの重みづけ係数は、電力を供給する状況や、優先度に応じて設定すればよい。
評価値算出手段12と、電波放射強度算出手段13と、電波放射強度送信手段14と、予想発電量算出手段16とは、プログラム(電波制御用プログラム)に従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。また、評価値算出手段12と、電波放射強度算出手段13と、電波放射強度送信手段14と、予想発電量算出手段16とは、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。
次に、本実施形態の通信システムの動作を説明する。ここでは、発電手段26が、太陽光発電を行う場合を例に挙げて説明する。
図10は、第2の実施形態の通信システムの動作例を示すシーケンス図である。中央管理装置32が蓄電残量および発電量を通知するよう各基地局装置41に指示を行い、各基地局装置41から受信したこれらの情報を記憶するステップS11〜S13の処理は、図7に示す処理と同様である。
中央管理装置32は、各基地局が設置された地域の予想日照時間を示す情報を気象庁から受信し、基地局評価情報記憶手段15に記憶する(ステップS21)。なお、中央管理装置32は、気象庁だけでなく予想日照時間を送信可能な他の装置から、各基地局が設置された地域の予想日照時間を示す情報を受信してもよい。
予想発電量算出手段16が受信した予想日照時間に基づいて予想発電量を算出すると、評価値算出手段12は、各基地局装置41から受信した蓄電残量および予想発電量に基づいて、各基地局装置の評価値を算出する。そして、電波放射強度算出手段13は、評価値算出手段12が算出した評価値に基づいて、各基地局装置41の電波放射強度を算出する(ステップS22)。
以降、電波放射強度送信手段14が各基地局装置41に電波放射強度を送信し、各基地局装置41が電波放射強度を変更するステップS15〜S16の処理は、図7に示す処理と同様である。
以上のように、本実施形態によれば、中央管理装置32の予想発電量算出手段16が、各基地局装置の発電手段26の性能と、発電手段26が電気エネルギーを発生させるために用いる資源の供給予想(例えば、予想日照時間)に基づいて、発電手段26の予想発電量を算出する。そして、評価値算出手段12が、蓄電残量および予想発電量に基づいて、基地局装置41の評価値を算出する。よって、第1の実施の効果に加え、通信範囲全体の通信状態をより長寿命化させることができる。
例えば、太陽光発電は気象条件によって発電量に差異が生じる。そのため、確実な発電や給電が出来ない場合もある。しかし、本実施形態では、予想発電量に基づいて各基地局装置の機能の継続性を判断するため、各基地局で全く発電されない場合に比べ、より通信状態を長寿命化させることができるようになる。
次に、第2の実施形態の変形例を説明する。本変形例では、各基地局装置が単位時間あたりに消費する消費電力を考慮して、各基地局装置の評価値を算出する方法を説明する。すなわち、各基地局装置のスペックの違いにより生じる消費電力の差異に着目する。
図11は、中央管理装置が記憶する基地局の情報の更に他の例を示す説明図である。図11に例示する情報には、図9に例示する情報に加え、各基地局装置が現在の電波出力で単位時間あたりに消費する消費電力の情報が含まれる。
また、本変形例では、中央管理装置32の基地局評価情報記憶手段15は、基地局装置ごとに、現在の電波出力に対する消費電力を導出可能な情報(以下、消費電力情報と記す。)を記憶する。具体的には、消費電力情報は、現在の電波出力に対する消費電力の相関関係を示す情報である。
中央管理装置32の基地局評価情報記憶手段15は、例えば、基地局装置の消費電力と電波出力との相関を示す情報(例えば、特許文献3の図6参照。)を消費電力情報として記憶してもよい。他にも、基地局評価情報記憶手段15は、基地局装置の消費電力と電波出力の対応表を消費電力情報として記憶してもよい。また、基地局評価情報記憶手段15は、各基地局装置の機種ごとに消費電力情報を記憶してもよい。
評価値算出手段12は、各基地局装置41から受信した蓄電残量、予想発電量算出手段16が算出した予想発電量、各基地局の現在の発電量および、消費電力に基づいて、各基地局装置の評価値を算出する。評価値Eは、現在の発電量をA、予想発電量をB、蓄電残量をC、消費電力をFとすると、例えば、以下に示す式4で算出される。
評価値E=D・(A・α+B・β+C・χ+1/F・φ) ・・・(式4)
式4において、φは、消費電力の逆数に対する重みづけ係数である。すなわち、消費電力が小さいほど、各基地局装置の機能を継続可能な程度が高くなるため、評価値が高く算出される。
なお、評価値算出手段12は、蓄電残量と消費電力の2つの情報に基づいて評価値を算出してもよい。また、評価値算出手段12は、蓄電残量、予想発電量および消費電力の3つの情報に基づいて評価値を算出してもよい。
電波放射強度算出手段13は、消費電力を考慮して算出された評価値に基づいて、各基地局装置21が放射する電波の強度を算出する。なお、電波の強度を算出する方法は、上記実施形態と同様である。
また、電波放射強度算出手段13は、現在の電波出力と消費電力情報とに基づいて、消費電力を算出し、算出した消費電力を基地局評価情報記憶手段15に記憶する。電波放射強度算出手段13は、電波放射強度を変更した後に、消費電力を算出してもよい。また、電波放射強度算出手段13は、評価値を算出する前に消費電力を再度算出してもよい。
以上のように、本実施例によれば、電波放射強度算出手段13が、電波放射強度および消費電力情報に基づいて消費電力を算出し、評価値算出手段12が、少なくとも蓄電残量と消費電力とに基づいて、基地局装置の評価値を算出する。このように、通常時とは異なる強度で電波が放射されたときの消費電力が正しく算出され、この消費電力も考慮して評価値が算出されるため、より正確な寿命評価が可能になる。よって、通信範囲全体の通信状態を長寿命化させることができる。
実施形態3.
図12は、本発明による通信システムの第3の実施形態を示すブロック図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、図2と同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態の通信システムは、中央管理装置11と、複数の基地局装置51とを備えている。なお、中央管理装置11は、第2の実施形態と同様に、予想発電量算出手段16を含んでいてもよい。
図12は、本発明による通信システムの第3の実施形態を示すブロック図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、図2と同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態の通信システムは、中央管理装置11と、複数の基地局装置51とを備えている。なお、中央管理装置11は、第2の実施形態と同様に、予想発電量算出手段16を含んでいてもよい。
中央管理装置11の電波放射強度送信手段14は、電波放射強度算出手段13が算出した電波放射強度に加え、評価値算出手段12が算出した評価値を各基地局装置51に送信する。
基地局装置51は、蓄電手段22と、電波放射手段23と、制御手段52と、基地局情報記憶手段25とを含む。なお、基地局装置51は、第2の実施形態と同様に、発電手段26を含んでいてもよい。
制御手段52は、第1の実施形態の制御手段24が行う処理に加え、中央管理装置11から受信した評価値を端末31に送信する。なお、制御手段52は、評価値を端末31に送信するように、電波放射手段23に対して指示してもよい。
端末31は、制御手段33と、記憶手段34とを含む。記憶手段34は、基地局ごとの情報を記憶する。
制御手段33は、基地局装置51から受信した評価値を送信元の基地局装置ごとに記憶手段34に記憶する。図13は、端末が基地局装置ごとに記憶する評価値の例を示す説明図である。図13に示す例では、記憶手段34が基地局IIと、基地局IVの評価値をそれぞれ記憶していることを示す。なお、記憶手段34は、記憶された基地局のうち端末31を接続させる基地局を特定する情報を併せて記憶していてもよい。図13に示す例では、端末31は、基地局IIと基地局IVに接続可能であるが、基地局IIを接続先に選択していることを示す。なお、制御手段33は、各基地局装置51へ評価値の送信要求を行ってもよい。
また、制御手段33は、受信した評価値に基づいて、接続する基地局装置51を決定する。具体的には、制御手段33は、最も評価値が高い基地局装置51に端末31を接続させる。
図14は、端末が接続先を決定する方法の例を示す説明図である。図14に示す例では、端末31Cが、円弧51bで示す基地局Iからの通信範囲と円弧52bで示す基地局IIからの通信範囲のいずれの通信範囲にも含まれていることを示す。また、図14に示す例では、基地局Iの評価値が基地局IIよりも低い(すなわち、基地局IIの評価値が最も高い)とする。このとき、制御手段33は、最も評価値が高い基地局IIに端末31を接続させる。
次に、本実施形態の通信システムの動作を説明する。図15は、本実施形態の通信システムの動作例を示すシーケンス図である。中央管理装置11が蓄電残量および発電量を通知するよう各基地局装置51に指示を行い、各基地局装置51から受信したこれらの情報を記憶して、各基地局の評価値および電波放射強度を算出するステップS11〜S14の処理は、図7に示す処理と同様である。
中央管理装置11の電波放射強度送信手段14は、電波放射強度および評価値を各基地局装置51に送信する(ステップS31)。各基地局装置51は、放射する電波の強度を、受信した電波放射強度に変更する(ステップS16)。
一方、端末31の制御手段33が、各基地局装置51に対して評価値の送信要求を行うと(ステップS32)、各基地局装置51の制御手段52は、評価値を端末31に送信する(ステップS33)。端末31の制御手段33は、受信した評価値を記憶手段34に記憶する(ステップS34)。そして、端末31の制御手段33は、評価値に基づいて、接続する基地局装置51を決定し(ステップS35)、決定した基地局装置51に端末31を接続させる(ステップS36)。
なお、定期的に接続先を決定する場合、ステップS32からステップS36までの一連の処理が所定の間隔で行われる。
以上のように、本実施形態によれば、基地局装置51と通信を行う端末31が、中央管理装置11が算出した評価値を受信して、最も評価値が高い基地局装置51に自身の端末を接続させる。よって、第1の実施形態および第2の実施形態の効果に加え、ネットワークにかかる負荷を分散できるため、通信範囲全体の通信状態をより長寿命化させることができる。
すなわち、端末31の制御手段33が、複数の基地局の中から評価値の高い基地局に優先的に接続するように、パケットのルーティング制御を行う。よって、ネットワークにかかる負荷を分散できるため、通信範囲全体の通信状態を長寿命化させることができる。
次に、本発明の概要を説明する。図16は、本発明による通信システムの概要を示すブロック図である。本発明による通信システムは、端末(例えば、端末31)と接続して無線通信を行う基地局装置80(例えば、基地局装置21)と、基地局装置80を管理する管理装置90(例えば、中央管理装置11)とを備えている。
基地局装置80は、電気エネルギーを蓄える蓄電手段81(例えば、蓄電手段22)と、端末との無線接続に利用される電波を放射する電波放射手段82(例えば、電波放射手段23)と、蓄電手段81に蓄えられた電気エネルギーの残量を示す情報である蓄電残量を管理装置90に送信する送信手段83(例えば、制御手段24)とを含む。
管理装置90は、蓄電残量に基づいて、基地局装置80の機能を継続可能な程度を示す値である評価値を算出する評価値算出手段91(例えば、評価値算出手段12)と、評価値に基づいて、基地局装置80によって放射される電波の強度を算出する電波放射強度算出手段92(例えば、電波放射強度算出手段13)と、電波放射強度算出手段92が算出した電波の強度を基地局装置80に送信する電波放射強度送信手段93(電波放射強度送信手段14)とを含む。
管理装置90の電波放射強度算出手段92は、算出された各基地局装置80の評価値のうち、より大きい評価値が算出された基地局装置80によって放射される電波の強度をより大きく算出する。基地局装置80の電波放射手段82は、電波放射強度送信手段93から受信した強度で電波を放射する。
そのような構成により、カバーする通信範囲を維持しつつ、その通信範囲全体の通信状態を長寿命化させることができる。
また、基地局装置80は、電気エネルギーを発生させる発電手段(例えば、発電手段26)を含んでいてもよい。また、管理装置90は、各基地局装置80における発電手段の性能と、その発電手段が電気エネルギーを発生させるために用いる資源(例えば太陽光)の供給予想(例えば、予想日照時間)に基づいて、発電手段の予想発電量を算出する予想発電量算出手段(例えば、予想発電量算出手段16)を含んでいてもよい。そして、管理装置90の評価値算出手段91は、蓄電残量および予想発電量に基づいて、基地局装置80の評価値を算出してもよい。
具体的には、基地局装置80の発電手段は、太陽光発電により電気エネルギーを発生させ、管理装置90の予想発電量算出手段は、発電手段の性能と基地局装置80が設置される地域の気象予報または予想日照時間に基づいて、発電手段の予想発電量を算出してもよい。
このように、蓄電残量だけでなく発電手段により発電される電力も考慮されるため、通信範囲全体の通信状態をより長寿命化させることができる。
また、電波放射強度算出手段92は、現在放射される電波の強度と、電波の強度に対する消費電力を導出可能な情報である消費電力情報とに基づいて消費電力を算出してもよい。そして、評価値算出手段91は、少なくとも蓄電残量と消費電力とに基づいて、基地局装置の評価値を算出してもよい。
このような構成の場合、通常時とは異なる強度で電波が放射されたときの消費電力が正しく算出され、この消費電力も考慮して評価値が算出されるため、より正確な寿命評価が可能になる。よって、通信範囲全体の通信状態を長寿命化させることができる。
また、通信システムは、基地局装置80と通信を行う端末(例えば、端末31)を備えていてもよい。そして、管理装置90の電波放射強度送信手段93が、評価値算出手段91によって算出された評価値を基地局装置80に送信し、基地局装置80の送信手段83が、端末に評価値を送信し、端末が、最も評価値が高い基地局装置80に自身の端末を接続させてもよい。
そのような構成により、ネットワークにかかる負荷を分散できるため、通信範囲全体の通信状態をより長寿命化させることができる。
また、管理装置90の電波放射強度算出手段92は、基地局装置全体でカバーする通信範囲を維持するように、各基地局装置80の評価値に応じて電波放射強度を算出してもよい。
図17は、本発明による管理装置の概要を示すブロック図である。本発明による管理装置は、電気エネルギーを蓄える蓄電手段(例えば、蓄電手段22)を含み、指定された強度に基づいて電波を放射する基地局装置(例えば、基地局装置21)から、蓄電手段に蓄えられた電気エネルギーの残量を示す情報である蓄電残量を受信して、その蓄電残量に基づき、基地局装置の機能を継続可能な程度を示す値である評価値を算出する評価値算出手段71(例えば、評価値算出手段12)と、評価値に基づいて、基地局装置によって放射される電波の強度を算出する電波放射強度算出手段72(例えば、電波放射強度算出手段13)と、電波放射強度算出手段72が算出した電波の強度を基地局装置に送信する電波放射強度送信手段73(例えば、電波放射強度送信手段14)とを備えている。
そのような構成によっても、カバーする通信範囲を維持しつつ、その通信範囲全体の通信状態を長寿命化させることができる。
本発明は、基地局と端末との通信を管理する通信システムに好適に適用される。
10 ネットワーク管理施設(NOC)
11,32 中央管理装置
12 評価値算出手段
13 電波放射強度算出手段
14 電波放射強度送信手段
15 基地局評価情報記憶手段
16 予想発電量算出手段
20 基地局
21,41,51 基地局装置
22 蓄電手段
23 電波放射手段
24,52 制御手段
25 基地局情報記憶手段
26 発電手段
30 携帯電話機
31,31A〜31D 端末
33 制御手段
34 記憶手段
40 気象情報データベース
99 通信ネットワーク網
11,32 中央管理装置
12 評価値算出手段
13 電波放射強度算出手段
14 電波放射強度送信手段
15 基地局評価情報記憶手段
16 予想発電量算出手段
20 基地局
21,41,51 基地局装置
22 蓄電手段
23 電波放射手段
24,52 制御手段
25 基地局情報記憶手段
26 発電手段
30 携帯電話機
31,31A〜31D 端末
33 制御手段
34 記憶手段
40 気象情報データベース
99 通信ネットワーク網
Claims (12)
- 端末と接続して無線通信を行う基地局装置と、
前記基地局装置を管理する管理装置とを備え、
前記基地局装置は、
電気エネルギーを蓄える蓄電手段と、
端末との無線接続に利用される電波を放射する電波放射手段と、
前記蓄電手段に蓄えられた電気エネルギーの残量を示す情報である蓄電残量を前記管理装置に送信する送信手段とを含み、
前記管理装置は、
前記蓄電残量に基づいて、前記基地局装置の機能を継続可能な程度を示す値である評価値を算出する評価値算出手段と、
前記評価値に基づいて、前記基地局装置によって放射される電波の強度を算出する電波放射強度算出手段と、
前記電波放射強度算出手段が算出した電波の強度を前記基地局装置に送信する電波放射強度送信手段とを含み、
前記管理装置の電波放射強度算出手段は、算出された各基地局装置の評価値のうち、より大きい評価値が算出された基地局装置によって放射される電波の強度をより大きく算出し、
前記基地局装置の電波放射手段は、前記電波放射強度送信手段から受信した強度で電波を放射する
ことを特徴とする通信システム。 - 基地局装置は、電気エネルギーを発生させる発電手段を含み、
管理装置は、
各基地局装置における発電手段の性能と、当該発電手段が電気エネルギーを発生させるために用いる資源の供給予想に基づいて、前記発電手段の予想発電量を算出する予想発電量算出手段を含み、
管理装置の評価値算出手段は、蓄電残量および前記予想発電量に基づいて、基地局装置の評価値を算出する
請求項1記載の通信システム。 - 基地局装置の発電手段は、太陽光発電により電気エネルギーを発生させ、
管理装置の予想発電量算出手段は、前記発電手段の性能と、基地局装置が設置される地域の気象予報または予想日照時間に基づいて、前記発電手段の予想発電量を算出する
請求項2記載の通信システム。 - 電波放射強度算出手段は、現在放射される電波の強度と、当該電波の強度に対する消費電力を導出可能な情報である消費電力情報とに基づいて消費電力を算出し、
評価値算出手段は、少なくとも蓄電残量と前記消費電力とに基づいて、基地局装置の評価値を算出する
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の通信システム。 - 基地局装置と通信を行う端末を備え、
管理装置の電波放射強度送信手段は、評価値算出手段によって算出された評価値を基地局装置に送信し、
基地局装置の送信手段は、前記端末に評価値を送信し、
前記端末は、最も評価値が高い基地局装置に自身の端末を接続させる
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の通信システム。 - 管理装置の電波放射強度算出手段は、基地局装置全体でカバーする通信範囲を維持するように、各基地局装置の評価値に応じて電波放射強度を算出する
請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の通信システム。 - 電気エネルギーを蓄える蓄電手段を含み、指定された強度に基づいて電波を放射する基地局装置から、前記蓄電手段に蓄えられた電気エネルギーの残量を示す情報である蓄電残量を受信して、当該蓄電残量に基づき、前記基地局装置の機能を継続可能な程度を示す値である評価値を算出する評価値算出手段と、
前記評価値に基づいて、前記基地局装置によって放射される電波の強度を算出する電波放射強度算出手段と、
前記電波放射強度算出手段が算出した電波の強度を前記基地局装置に送信する電波放射強度送信手段とを備えた
ことを特徴とする管理装置。 - 各基地局装置で電気エネルギーを発生させる発電手段の性能と、当該発電手段が電気エネルギーを発生させるために用いる資源の供給予想に基づいて、前記発電手段の予想発電量を算出する予想発電量算出手段を備え、
評価値算出手段は、蓄電残量および前記予想発電量に基づいて、基地局装置の評価値を算出する
請求項7記載の管理装置。 - 端末と接続して無線通信を行う基地局装置が、電気エネルギーを蓄える蓄電手段に蓄えられた当該電気エネルギーの残量を示す情報である蓄電残量を、前記基地局装置を管理する管理装置に送信し、
前記管理装置が、前記蓄電残量に基づいて、前記基地局装置の機能を継続可能な程度を示す値である評価値を算出し、
前記管理装置が、算出された各基地局装置の評価値のうち、より大きい評価値が算出された基地局装置によって放射される電波の強度をより大きく算出し、
前記管理装置が、算出された電波の強度を前記基地局装置に送信し、
前記基地局装置が、端末との無線接続に利用される電波を前記強度で放射する
ことを特徴とする電波制御方法。 - 管理装置が、各基地局装置で電気エネルギーを発生させる発電手段の性能と、当該発電手段が電気エネルギーを発生させるために用いる資源の供給予想に基づいて、前記発電手段の予想発電量を算出し、
管理装置が、蓄電残量および前記予想発電量に基づいて、基地局装置の評価値を算出する
請求項9記載の電波制御方法。 - 端末と接続して無線通信を行う基地局装置を管理するコンピュータに適用される電波制御用プログラムであって、
前記コンピュータに、
電気エネルギーを蓄える蓄電手段を含み、指定された強度に基づいて電波を放射する基地局装置から、前記蓄電手段に蓄えられた電気エネルギーの残量を示す情報である蓄電残量を受信して、当該蓄電残量に基づき、前記基地局装置の機能を継続可能な程度を示す値である評価値を算出する評価値算出処理、
前記評価値に基づいて、前記基地局装置によって放射される電波の強度を算出する電波放射強度算出処理、および、
前記電波放射強度算出処理で算出された電波の強度を前記基地局装置に送信する電波放射強度送信処理
を実行させるための電波制御用プログラム。 - コンピュータに、
各基地局装置で電気エネルギーを発生させる発電手段の性能と、当該発電手段が電気エネルギーを発生させるために用いる資源の供給予想に基づいて、前記発電手段の予想発電量を算出する予想発電量算出処理を実行させ、
評価値算出処理で、蓄電残量および前記予想発電量に基づいて、基地局装置の評価値を算出させる
請求項11記載の電波制御用プログラム。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015070785A (ja) * | 2013-10-01 | 2015-04-13 | 株式会社Nttドコモ | バックアップ電源システムおよび制御方法 |
JP2020074527A (ja) * | 2019-12-25 | 2020-05-14 | テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル) | アクセスノードのエネルギー節約モードについての消費報告 |
WO2020152829A1 (ja) * | 2019-01-24 | 2020-07-30 | 三菱電機株式会社 | 地上無線装置および列車制御システム |
-
2012
- 2012-02-21 JP JP2012035231A patent/JP2013172315A/ja active Pending
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