JP2013172237A - 電気音響変換器及び電子機器 - Google Patents

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重夫 佐藤
Atsushi Kuroda
淳 黒田
Yasuharu Onishi
康晴 大西
Yuichiro Kishinami
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Abstract

【課題】金属製の振動部材と金属製の振動板とを十分な強度で位置精度良く相互に固定することが可能な電気音響変換器を提供する。
【解決手段】電気音響変換器100は、金属性の振動板14と、振動板14に固定されている金属性の振動部材15と、を有している。電気音響変換器100は、振動板14に対して面接合されている振動素子(例えば圧電振動子13)と、振動素子に信号を入力して振動素子を振動させることによって、振動部材15から音波を発振させる入力部20と、を有している。振動部材15は、本体部15aと、本体部15aより振動板14側に突出している固定軸15bとを有している。振動板14には固定孔14aが形成されている。振動部材15は、固定軸15bが固定孔14aに圧入されることにより、振動板14に固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気音響変換器及び電子機器に関する。
特許文献1及び2には、圧電振動子と金属製振動板とを貼り合わせて構成されたバイモルフ振動子と、結合軸を介してバイモルフ振動子に固定された金属製振動部材(同文献の円錐状金属製共振子)と、を有する超音波セラミックマイクロホンが記載されている。結合軸は、金属製振動部材とバイモルフ振動子とをバイモルフ振動子の面直方向に貫通しており、バイモルフ振動子に対して接着固定されている。
特許文献3には、圧電振動子と金属製振動板とを貼り合わせて構成されたユニモルフ振動子と、金属製振動部材(同文献の円錐状共振子)と、を有する超音波トランスデューサーが記載されている。金属製振動板の中央部には突き出し穴が形成されており、金属製振動部材は、ネジ又はリベットを介して、突き出し穴に固定されている。リベットを用いる構造では、リベットの両端がかしめられている。
なお、特許文献4には、圧電素子を含んで構成された振動体に対して、支持軸を圧入することによって、振動体を支持台上に支持した構造の圧電アクチュエータが記載されている。
特開平04−217200号公報 実開昭59−009695号公報 実開平08−000442号公報 特開平11−341843号公報
特許文献1、2の技術では、金属製振動部材が結合軸を介してバイモルフ振動子に対して接着材により固定されている。このため、接着材の厚みのバラツキによりバイモルフ振動子に対する金属製振動部材の固定位置精度が低下し、電気音響変換器(超音波セラミックマイクロホン)の1次共振周波数及び2次共振周波数のバラツキが大きくなる可能性がある。
特許文献3の技術において、リベットを用いる構造では、リベットの外径が突き出し穴の内径よりも小さいと、リベットの軸方向に対する交差方向において、ユニモルフ振動子に対する金属製振動部材の固定位置のバラツキが生じる可能性がある。その結果、超音波トランスデューサーの1次共振周波数及び2次共振周波数にバラツキが生じる可能性がある。また、特許文献3の技術において、ネジを用いる構造では、振動によりネジが緩んでしまう可能性がある。
本発明の目的は、金属製振動部材と金属製振動板とを十分な強度で位置精度良く相互に固定することが可能な電気音響変換器及び電子機器を提供することにある。
本発明は、金属性の振動板と、
前記振動板に固定されている金属性の振動部材と、
前記振動板に対して面接合されている振動素子と、
前記振動素子に信号を入力して前記振動素子を振動させることによって、前記振動部材から音波を発振させる入力部と、
を有し、
前記振動部材は、
本体部と、
前記本体部より前記振動板側に突出している固定軸と、
を有し、
前記振動板には固定孔が形成され、
前記振動部材は、前記固定軸が前記固定孔に圧入されることにより、前記振動板に固定されていることを特徴とする電気音響変換器を提供する。
また、本発明は、電気音響変換器を有し、
前記電気音響変換器は、
金属性の振動板と、
前記振動板に固定されている金属性の振動部材と、
前記振動板に対して面接合されている振動素子と、
前記振動素子に信号を入力して前記振動素子を振動させることによって、前記振動部材から音波を発振させる入力部と、
を有し、
前記振動部材は、
本体部と、
前記本体部より前記振動板側に突出している固定軸と、
を有し、
前記振動板には固定孔が形成され、
前記振動部材は、前記固定軸が前記固定孔に圧入されることにより、前記振動板に固定されていることを特徴とする電子機器を提供する。
本発明によれば、金属製の振動部材と金属製の振動板とを十分な強度で位置精度良く相互に固定することが可能である。
第1の実施形態に係る電気音響変換器の模式的な断面図である。 第1の実施形態に係る電気音響変換器のより具体的な構成の一例を示す模式的な断面図である。 図2の分解図である。 第1の実施形態に係る電気音響変換器の模式的な平面図である。 第1の実施形態に係る電気音響変換器を複数の超音波振動子のアレイとして構成した場合の模式的な平面図である。 第1の実施形態に係る電子機器の模式図である。 第1の実施形態の変形例1に係る電気音響変換器の模式的な断面図である。 第1の実施形態の変形例2に係る電気音響変換器の模式的な断面図である。 第1の実施形態の変形例3に係る電気音響変換器の模式的な断面図である。 第1の実施形態の変形例4に係る電気音響変換器の模式的な断面図である。 第2の実施形態に係る電気音響変換器の模式的な断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係る電気音響変換器100の模式的な断面図である。
本実施形態に係る電気音響変換器100は、金属性の振動板14と、振動板14に固定されている金属性の振動部材15と、振動素子(例えば圧電振動子13)と、入力部20と、を有している。振動素子は、振動板14に対して面接合されている。すなわち振動素子は振動板14の一方の面に対して接合されている。入力部20は、振動素子に信号を入力して振動素子を振動させることによって、振動部材15から音波を発振させる。振動部材15は、本体部15aと、本体部15aより振動板14側に突出している固定軸15bと、を有している。振動板14には固定孔14aが形成されている。振動部材15は、固定軸15bが固定孔14aに圧入されることにより、振動板14に固定されている。
この電気音響変換器100によれば、固定軸15bが固定孔14aに圧入されることにより、振動部材15が振動板14に固定されている。すなわち、振動部材15が振動板14に圧入固定されている。このため、振動部材15が振動板14に対して十分な強度で固定された構造を容易に実現することができる。
つまり、接着材を用いなくても、振動部材15を振動板14に対して十分な強度で固定することができる。接着材を用いずに振動部材15を振動板14に固定する場合、製造工程の簡略化とコスト低減が可能である。
また、振動部材15の固定軸15bと振動板14の固定孔14aの周壁とが互いに密着するため、振動板14に対する振動部材15の固定位置精度が向上する。その結果、電気音響変換器100の基本共振周波数(1次共振周波数及び2次共振周波数)のバラツキを低減することができる。よって、電気音響変換器100を歩留まり良く製造することが可能となる。
要するに、金属製の振動部材15と金属製の振動板14とを十分な強度で位置精度良く相互に固定することができる。
以下、より詳細に説明する。
図2は第1の実施形態に係る電気音響変換器100のより具体的な構成の一例を示す模式図である。図3は図2の分解図である。図4は第1の実施形態に係る電気音響変換器100の模式的な平面図である。
本実施形態の場合、振動素子は圧電振動子13である。つまり、本実施形態に係る電気音響変換器100は圧電型電気音響変換器である。圧電振動子13は、圧電素子ともいわれる。
圧電振動子13は板状に形成されている。圧電振動子13は、振動板14において、振動部材15の本体部15a側とは反対側の面に対して、接合(例えば接着)されることにより、振動板14に固定されている。圧電振動子13は、振動板14に対して隙間無く面接合されている。
入力部20は、圧電振動子13に変調信号を入力して圧電振動子13を振動させる。これにより、圧電振動子13の振動が振動板14及び振動部材15に伝達し、振動板14及び振動部材15から超音波が発振される(放射される)。
より具体的には、例えば、入力部20は、圧電振動子13に対して、パラメトリックスピーカ用の変調信号を入力する。すなわち、電気音響変換器100は、例えば、パラメトリックスピーカである。
振動部材15の本体部15aは、例えば、振動板14から離間している。本体部15aは、例えば、振動板14から遠ざかるにつれて拡径する錐状(錐台状)の形状に形成されている。より具体的には、例えば、本体部15aは、円錐状(円錐台状)に形成されている。従って、本体部15aの外形形状は、例えば円形である(図4参照)。
なお、本体部15aの外形形状は、多角形状であっても良い。
本体部15aにおいて、振動板14とは反対側の面には、錐状の凹部15cが形成されている。その結果、本体部15aは、錐状の薄板形状に形成されている。つまり、本体部15aは、例えば、中空の錐状に形成されている。
振動部材15の固定軸15bは、本体部15aの中央部より、振動板14側に突出している。振動部材15の固定軸15bは、例えば、円柱形状であることが挙げられるが、角柱形状であっても良いし、筒状(円筒状又は角筒状)であっても良い。
振動部材15は、その全体が一体形成されている。すなわち本体部15aと固定軸15bとは一体形成されている。
振動板14は、例えば、リン青銅や42アロイなどの金属により、平板状に形成されている。
振動部材15を構成する金属材料の密度は、振動板14を構成する金属材料の密度よりも小さいことが好ましい。このようにすることによって、振動部材15をなるべく軽くすることができる。よって、振動板14と振動部材15との圧入固定箇所における応力負荷及び重量負荷を低減することができる。その結果、電気音響変換器100の共振周波数の過度な低下を抑制することができる。
振動板14の中央部には、振動部材15を圧入固定するための固定孔14aが形成されている。振動部材15は、その固定軸15bが固定孔14aに圧入されることによって、振動板14に固定されている。
固定孔14aは、例えば、振動板14の表裏を貫通している。例えば、固定軸15bの先端面15eは、振動板14における本体部15aとは反対側の面14bと面一となっている。先端面15eは、例えば、圧電振動子13における振動板14側の面に突き当たって接触している。
圧電振動子13は、例えば、圧電セラミック(図示略)と、圧電セラミックの一方の面(図2の下面)に形成された電極膜(図示略)と、からなる。なお、振動板14は、圧電振動子13の他方の面(図2の上面)の電極としての機能を兼ねる。
圧電振動子13の外形形状は、例えば、円形又は多角形状となっている。更に、振動板14の外形形状は、例えば、円形又は多角形状となっている。具体的には、例えば、圧電振動子13及び振動板14の外形形状は、互いに同一形状且つ同一寸法となっている。圧電振動子13及び振動板14の外形形状を円形又は多角形状とすることにより、電気音響変換器100の振動モードを縮退させ、意図しない不要な共振の発生を抑制することができる。具体的には、例えば、図4に示すように、振動板14及び圧電振動子13(図4では不図示)の外形形状は、多角形状(例えば八角形など)とすることができる。
なお、圧電振動子13及び振動板14の外形形状は、これらの形状に限定されない。
圧電振動子13は、低弾性の支柱12を介して、底板11上に設けられている。圧電振動子13は、例えば複数の支柱12により支持されている。支柱12は、例えば、低弾性の樹脂材料により構成されている。底板11は、例えば樹脂により構成されている。
図5は第1の実施形態に係る電気音響変換器100を複数の超音波振動子10のアレイとして構成した場合の模式的な平面図である。
図5において、超音波振動子10の各々は、振動部材15、振動板14、圧電振動子13、支柱12を有している。
複数の超音波振動子10は、例えば、共通の支持部101により支持されている。底板11は、例えば、支持部101上に固定されている。なお、底板11は、支持部101の一部分により構成されていても良い。
図5では、複数の超音波振動子10が平面視においてマトリクス状に配置されている例を示している。ただし、複数の超音波振動子10の配置は、この例に限らない。例えば、複数の超音波振動子10を一列に配置することも可能である。
ここで、入力部20から圧電振動子13に入力される変調信号の輸送波は、例えば、周波数が20kHz以上の超音波であり、具体的には、例えば100kHzの超音波である。入力部20は、所定の発振出力となるように圧電振動子13を制御する。
振動板14及び振動部材15は、圧電振動子13から発生した振動によって振動する。この振動により、振動部材15は、例えば周波数が20kHz以上の音波を発振する。なお、振動部材15は、振動板14及び圧電振動子13の変位が最大となる中央部に対して固定されている。
パラメトリックスピーカは、複数の発振源それぞれからAM変調やDSB変調、SSB変調、FM変調をかけた超音波(輸送波)を空気中に放射し、超音波が空気中に伝播する際の非線形特性により、可聴音を出現させるものである。ここでの非線形とは、流れの慣性作用と粘性作用の比で示されるレイノルズ数が大きくなると、層流から乱流に推移することを示す。音波は流体内で微少にじょう乱しているため、音波は非線形で伝播している。特に超音波周波数帯では音波の非線形性が容易に観察できる。そして超音波を空気中に放射した場合、音波の非線形性に伴う高調波が顕著に発生する。また音波は、空気中において分子密度に濃淡が生じる疎密状態である。そして空気分子が圧縮よりも復元するのに時間が生じた場合、圧縮後に復元できない空気が、連続的に伝播する空気分子と衝突し、衝撃波が生じる。この衝撃波により可聴音が発生する。
図6は第1の実施形態に係る電子機器の一例としての携帯端末装置150の模式図である。
図5に示すように、携帯端末装置150は、筐体151と、筐体151内に設けられた電気音響変換器100と、を有している。電気音響変換器100の構成は、上述したとおりである。
筐体151には、電気音響変換器100から出力される音波を放音する放音孔(図示略)が形成されている。支持部101は、例えば、携帯端末装置150の回路基板(図示略)又は筐体151に固定されている。なお、支持部101は筐体151の一部分であっても良い。
携帯端末装置150は、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、小型ゲーム機器、ラップトップ型パーソナルコンピュータなどである。
以上のような第1の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
金属製の振動部材15の固定軸15bを金属製の振動板14の固定孔14aに圧入することによって、振動部材15が振動板14に固定されている。これにより、振動部材15と振動板14との接合部分が金属になる。このため、その接合部分は、振動により発生する応力に好適に耐えることができ、電気音響変換器100の信頼性及び耐久性が向上する。その結果、圧電振動子13、振動板14及び振動部材15を大きな振幅で長時間駆動させることが可能となる。
振動部材15が振動板14に圧入固定されているため、振動部材15が振動板14に対して十分な強度で固定された構造を容易に実現することができる。接着材を用いなくても、振動部材15を振動板14に対して十分な強度で固定することができる。接着材を用いずに振動部材15を振動板14に固定する場合、製造工程の簡略化とコスト低減が可能である。
また、振動板14の固定孔14aに固定軸15bを固定する構造のため、振動部材15の固定軸15bと振動板14の固定孔14aの周壁とが互いに密着する。よって、振動板14に対する振動部材15の固定位置精度が向上する。その結果、電気音響変換器100の基本共振周波数(1次共振周波数及び2次共振周波数)のバラツキを低減することができる。よって、電気音響変換器100を歩留まり良く製造することが可能となる。
ここで、振動部材を圧入でなく単に接着材により振動板の固定孔に固定する場合、接着材の厚みのバラツキにより振動板に対する振動部材の固定位置精度が低下し、基本共振周波数のバラツキが大きくなる可能性がある。
また、例えば特許文献3のようにリベットを用いて振動部材を振動板に固定する場合、リベットの軸方向に対する交差方向において、振動板に対する振動部材の固定位置にバラツキが生じる可能性がある。その結果、やはり、基本共振周波数のバラツキが大きくなる可能性がある。
このように、本実施形態によれば、金属製の振動部材15と金属製の振動板14とを十分な強度で位置精度良く相互に固定することができる。
また、振動部材15の固定軸15bと振動板14の固定孔14aの周壁とが互いに密着するため、振動部材15を構成する金属と振動板14を構成する金属との一体性が向上する。これにより、振動板14から振動部材15へ良好に振動を伝達することができる。
また、固定軸15bの先端面15eは、振動板14における本体部15aとは反対側の面14bと面一になっている。つまり、固定軸15bは、振動板14の面14bから突出してはいない。このため、圧電振動子13に孔を形成しなくても、圧電振動子13と振動板14とを隙間無く密着させて面接合することができる。よって、圧電振動子13に孔を形成しなくても、圧電振動子13と振動板14とを十分な強度で接合することが可能である。また、振動板14と固定軸15bとの接触面積を最大限確保することができるので、振動板14と固定軸15bとの接合強度を最大限高めることができる。
なお、特許文献3において、リベットを用いる構造では、リベットの両端がかしめられており、金属製振動板と圧電振動子との間には、リベットの一端側のかしめ部を収容する隙間が存在している。このため、圧電振動子と金属製振動板との接合強度を十分に確保できない可能性がある。
第1の実施形態に係る電気音響変換器100は、以下に説明するような変形例とすることができる。各変形例においても、上記と同様の効果が得られる。
<変形例1>
図7は第1の実施形態の変形例1に係る電気音響変換器100の模式的な断面図である。このうち図7(a)は振動部材15を振動板14に固定した状態を示し、図7(b)は振動部材15を振動板14に固定する前の状態を示す。
変形例1の場合、固定軸15bの周面が粗面化されている。具体的には、例えば、固定軸15bの周面にはローレット加工が形成されている。固定軸15bの周面において、粗面化されている部分を粗面化部15dと称する。
粗面化部15dは、固定軸15bの全域に形成されていても良いし、図7に示すように、固定軸15bにおいて固定孔14a内に圧入される部分にのみ選択的に形成されていても良い。
固定軸15bが固定孔14aに圧入されて、粗面化部15dが振動板14における固定孔14aの周壁に密着している。これにより、変形例1では、固定軸15bと振動板14との高い摩擦抵抗を得ることができる。よって、この変形例1によれば、振動部材15と振動板14との高い結合強度を得ることができる。
<変形例2>
図8は第1の実施形態の変形例2に係る電気音響変換器100の模式的な断面図である。変形例2の場合、固定軸15bは単に固定孔14aに圧入されているだけでなく、接着材又ははんだなどの接合材16を介して振動板14における固定孔14aの周壁に接合されている。
<変形例3>
図9は第1の実施形態の変形例3に係る電気音響変換器100の模式的な断面図である。変形例3の場合、圧電振動子13には、圧電振動子13の表裏を貫通する貫通孔13aが、振動板14の固定孔14aと同軸に形成されている。振動部材15の固定軸15bが固定孔14aに圧入固定され、且つ、固定軸15bの先端部が貫通孔13aに挿入されている。例えば、固定軸15bの先端部は、貫通孔13aに嵌入(隙間無く挿入)されている。圧電振動子13における振動板14とは反対側の面13bと、固定軸15bの先端面15eと、が互いに面一となっている。
<変形例4>
図10は第1の実施形態の変形例4に係る電気音響変換器100の模式的な断面図である。変形例4の場合、固定孔14aは、振動板14を貫通していない。固定孔14aは、凹形状となっている。このため、固定軸15bの先端面15eは、振動板14における振動部材15の本体部15aとは反対側の面14bよりも本体部15a側に位置している。
〔第2の実施形態〕
図11は第2の実施形態に係る電気音響変換器200の模式的な断面図である。
第2の実施形態に係る電気音響変換器200は、以下に説明する点でのみ、上記の第1の実施形態に係る電気音響変換器100と相違し、その他の点では、電気音響変換器100と同様に構成されている。
上記の第1の実施形態では、圧電型の電気音響変換器100について説明したが、第2の実施形態に係る電気音響変換器200は、以下に説明するように、静電型電気音響変換器である。
本実施形態の場合、振動素子は、コンデンサ17である。コンデンサ17は、第1電極板17aと、第2電極板17bと、絶縁部材(誘電部材)17cと、を有している。第1電極板17a及び第2電極板17bは、それぞれ平板状の金属板である。
第1電極板17aは、振動板14における振動部材15の本体部15aとは反対側の面14bに対して面接合されている。本実施形態の場合も、例えば、振動板14における振動部材15とは反対側の面14bと、固定軸15bの先端面15eと、が互いに面一となっている。そして、第1電極板17aは、振動板14に対して隙間無く密着して面接合されている。先端面15eは、例えば、第1電極板17aにおける振動板14側の面に突き当たって接触している。
第2電極板17bは第1電極板17aと対向配置されている。第2電極板17bは、支柱12を介して、底板11上に設けられている。
絶縁部材17cは、樹脂などの低弾性の絶縁材料からなる。第1電極板17aは、絶縁部材17cを介して、第2電極板17b上に支持されている。絶縁部材17cは、第1電極板17aと第2電極板17bとを相互に絶縁している。コンデンサ17は、例えば複数の絶縁部材17cを有している。
入力部20は、コンデンサ17に信号を入力してコンデンサ17を振動させる。より具体的には、入力部20は、コンデンサ17に変調信号(例えばパラメトリックスピーカ用の変調信号)を入力してコンデンサ17を振動させる。これにより、コンデンサ17の振動が振動板14及び振動部材15に伝達し、振動板14及び振動部材15から音波(例えば超音波)が発振される(放射される)。
また、本実施形態に係る電子機器は、電気音響変換器100の代わりに電気音響変換器200を有している点でのみ、上記の第1の実施形態に係る電子機器と相違する。
以上のような第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
上記の各実施形態では、振動部材15の本体部15aが錐状である例(振動部材15が金属コーンである例)を説明したが、振動部材15の形状はこの例に限らない。例えば、振動部材15は、平板状の平板部(図示略)と、この平板部の中心より垂下する固定軸15bと、を有していても良い。
10 超音波振動子
11 底板
12 支柱
13 圧電振動子
13a 貫通孔
13b 面
14 振動板
14a 固定孔
14b 面
15 振動部材
15a 本体部
15b 固定軸
15c 凹部
15d 粗面化部
15e 先端面
16 接合材
17 コンデンサ
17a 第1電極板
17b 第2電極板
17c 絶縁部材
20 入力部
100 電気音響変換器
101 支持部
150 携帯端末装置
151 筐体
200 電気音響変換器

Claims (9)

  1. 金属性の振動板と、
    前記振動板に固定されている金属性の振動部材と、
    前記振動板に対して面接合されている振動素子と、
    前記振動素子に信号を入力して前記振動素子を振動させることによって、前記振動部材から音波を発振させる入力部と、
    を有し、
    前記振動部材は、
    本体部と、
    前記本体部より前記振動板側に突出している固定軸と、
    を有し、
    前記振動板には固定孔が形成され、
    前記振動部材は、前記固定軸が前記固定孔に圧入されることにより、前記振動板に固定されていることを特徴とする電気音響変換器。
  2. 前記固定軸の先端面は、前記振動板における前記振動部材の前記本体部とは反対側の面と面一になっているか、又は、前記振動板における前記振動部材の前記本体部とは反対側の面よりも前記本体部側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の電気音響変換器。
  3. 前記固定軸の周面が粗面化されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気音響変換器。
  4. 前記振動素子は圧電振動子であり、
    当該電気音響変換器は圧電型電気音響変換器であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電気音響変換器。
  5. 前記振動素子は、
    前記振動板における前記振動部材の前記本体部とは反対側の面に対して面接合されている第1電極板と、
    前記第1電極板と対向配置されている第2電極板と、
    を有するコンデンサであり、
    当該電気音響変換器は静電型電気音響変換器であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電気音響変換器。
  6. 前記振動部材を構成する金属材料の密度が、前記振動板を構成する金属材料の密度よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の電気音響変換器。
  7. 前記本体部は、前記振動板から遠ざかるにつれて拡径する錐状の形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の電気音響変換器。
  8. 前記振動素子の外形形状は円形又は多角形状であり、
    前記振動板の外形形状は円形又は多角形状であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の電気音響変換器。
  9. 電気音響変換器を有し、
    前記電気音響変換器は、
    金属性の振動板と、
    前記振動板に固定されている金属性の振動部材と、
    前記振動板に対して面接合されている振動素子と、
    前記振動素子に信号を入力して前記振動素子を振動させることによって、前記振動部材から音波を発振させる入力部と、
    を有し、
    前記振動部材は、
    本体部と、
    前記本体部より前記振動板側に突出している固定軸と、
    を有し、
    前記振動板には固定孔が形成され、
    前記振動部材は、前記固定軸が前記固定孔に圧入されることにより、前記振動板に固定されていることを特徴とする電子機器。
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