JP2013171020A - 熱型電磁波検出素子、熱型電磁波検出素子の製造方法、熱型電磁波検出装置および電子機器 - Google Patents

熱型電磁波検出素子、熱型電磁波検出素子の製造方法、熱型電磁波検出装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】製造の容易な熱型電磁波検出素子を提供することにある。
【解決手段】熱型電磁波検出素子1は、下部電極511および上部電極513を有する検出部5と、上面に開放する凹部221を有する基板2と、基板2の上面側に位置し、基板2に支持されるとともに、検出部4を凹部221と重なるように支持するメンブレン4と、基板2に埋設されるとともに凹部221から凹部221内に露出し、露出した部分が検出部5に対向配置された光反射性および導電性を有する光反射膜3と、を有する。光反射膜3は、下部電極511と電気的に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱型電磁波検出素子、熱型電磁波検出素子の製造方法、熱型電磁波検出装置
および電子機器に関するものである。
従来から、熱型電磁波検出装置として、焦電型、熱電対型、抵抗型(ボロメーター型)
等の赤外線検出装置が知られている。このうち焦電型の赤外線検出装置は、受光した赤外
線の光量によって焦電体材料の自発分極量が変化することを利用して、例えばソースフォ
ロワ回路での読み出しの場合、焦電体の両端に焦電流により生じる電位差を生じさせ、こ
の電位差を利用して赤外線を検出している。このような焦電型の赤外線検出装置は、熱電
対型、ボロメーター型等の他の赤外線検出装置と比較して、検出感度が優れるという利点
がある。
焦電型の赤外線検出素子としては、例えば、特許文献1に記載れた素子が知られている
。特許文献1に記載の赤外線検出素子(焦電型赤外線検出器)は、支持基板と、支持基板
の上面に搭載されている検出部と、支持基板を支持する基部とを有している。基部は、支
持基板側に突出するポスト(突起)を有し、ポストを介して支持基板を支持している。こ
のようなポストによって支持基板と基部との間に空洞部が形成され、これにより赤外線検
受光部と基部との熱分離が図られている。
ここで、特許文献1の赤外線検出素子では、素子に照射される赤外線のうち、検出部に
直接照射される赤外線については検出することができるが、検出部5の周囲に照射される
赤外線については検出することができない。したがって、赤外線を効率よく検出すること
ができず、感度が低いという問題がある。
特開2011−203167号公報
本発明の目的は、高い感度を有する熱型電磁波検出素子、熱型電磁波検出素子の製造方
法、熱型電磁波検出装置および電子機器を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の熱型電磁波検出素子は、受けた電磁波の量に応じた電気信号を第1電極および
第2電極の間から取り出すことのできる検出部と、
一方の面に開放する凹部を有する基板と、
前記基板の一方の面側に位置し、前記基板に支持されるとともに、前記検出部を前記凹
部と重なるように支持する支持部材と、
前記基板に設けられるとともに前記凹部から前記凹部内に露出し、該露出した部分が前
記検出部に対向配置された電磁波反射性および導電性を有する電磁波反射膜と、を有し、
前記電磁波反射膜は、前記第1電極または前記第2電極と電気的に接続されていること
を特徴とする。
これにより、凹部内に侵入した光を検出部に向けて反射させることができる。そのため
、検出部により多くの光を照射することができ、検出部の感度が高まる。また、第1電極
および第2電極間に印加される検出部の駆動信号(電圧)が光反射膜にも印加され、この
ような通電によって光反射膜が昇温する。このような昇温によって、検出部の温度と、基
板側の温度の差が小さくなり、これによっても、検出部の感度が高まる。
本発明の熱型電磁波検出素子では、前記基板に埋設され、前記第1電極または前記第2
電極と前記電磁波反射膜とを電気的に接続する第1ビアを有することが好ましい。
これにより、簡単に、第1、第2電極の一方と光反射膜を電気的に接続することができ
る。
本発明の熱型電磁波検出素子では、前記基板に埋設されるとともに前記基板の前記一方
の面と反対側の面に達し、前記電磁波反射膜と電気的に接続された第2ビアを有すること
が好ましい。
これにより、第1、第2電極を、第1ビア、光反射膜および第2ビアを介して簡単に基
板の下面まで引き出すことができる。そのため、例えば、検出部と回路基板等の他の基板
との接続を素子の下側にて容易に行うことができる。
本発明の熱型電磁波検出素子では、前記基板に埋設されるとともに前記基板の前記一方
の面と反対側の面に達し、前記第1電極および前記第2電極のうち前記第1ビアに接続さ
れていない方の電極と電気的に接続された第3ビアを有することが好ましい。
これにより、第1、第2電極の一方を簡単に基板の下面まで引き出すことができる。そ
のため、例えば、検出部と回路基板等の他の基板との接続を素子の下側にて容易に行うこ
とができる。
本発明の熱型電磁波検出素子では、前記光の波長をλとしたとき、前記凹部の厚さは、
λ/4であることが好ましい。
これにより、光を共振させることができ、検出部に光を効率的に照射することができる

本発明の熱型電磁波検出素子では、前記基板の平面視において、前記電磁波反射膜は、
前記検出部を内側に含むように形成されていることが好ましい。
これにより、検出部の周囲から凹部内に侵入してきたより多くの光を検出部に向けて反
射させることができる。そのため、検出部の感度をより高めることができる。
本発明の熱型電磁波検出素子では、前記支持部材は、前記検出部を搭載する搭載部と、
前記搭載部を支持する支持部と、前記搭載部と前記支持部とを連結する少なくとも1本の
アームとを有していることが好ましい。
これにより、検出部の熱が逃げ難い支持基板となる。
本発明の熱型電磁波検出素子では、前記アームは、前記搭載部に対して熱コンダクタン
スが低いことが好ましい。
これにより、検出部の熱が逃げ難い支持基板となる。
本発明の熱型電磁波検出素子では、前記光反射膜の光反射率は、90%以上であること
が好ましい。
これにより、光を効率的に反射することができるとともに、光を吸収することによる過
度な昇温を防止することができる。
本発明の熱型電磁波検出素子では、前記光反射膜は、耐エッチング性を有していること
が好ましい。
これにより、光反射膜を簡単に凹部から露出させることができる。
本発明の熱型電磁波検出素子の製造方法は、電磁波反射性を有する電磁波反射膜が埋設
された基板と支持層とが積層しており、前記支持層には、受けた電磁波の量に応じた電気
信号を第1電極および第2電極間から取り出すことのできる検出部が設けられ、前記第1
電極または前記第2電極と前記電磁波反射膜とが電気的に接続されている積層体を得る工
程と、
前記基板の一部を前記支持層側から除去することにより前記基板に前記検出部との間に
位置する凹部を形成し、前記凹部から前記電磁波反射膜を露出させる工程と、を有するこ
とを特徴とする。
これにより、感度の高い熱型電磁波検出素子を簡単に製造することができる。
本発明の熱型電磁波検出装置は、本発明の熱型電磁波検出素子が複数、2次元的に配置
されていることを特徴とする。
これにより、上述の効果を発揮することのできる熱型電磁波検出装置が得られる。
本発明の電子機器は、本発明の熱型電磁波検出素子を少なくとも1つ備えることを特徴
とする。
これにより、上述の効果を発揮することのできる電子機器が得られる。
本発明の電子機器では、複数の前記熱型電磁波検出素子が2次元的に配置された熱型電
磁波検出装置を備える撮像装置であることが好ましい。
これにより、電子機器を、例えば、赤外線カメラ、サーモグラフィー、車載用ナイトビ
ジョン、監視カメラなどとして用いることができる。
本発明の第1実施形態に係る熱型電磁波検出素子の平面図である。 図1に示す熱型電磁波検出素子の断面図である。 図1に示す熱型電磁波検出素子の製造方法を説明する断面図である。 図1に示す熱型電磁波検出素子の製造方法を説明する断面図である。 図1に示す熱型電磁波検出素子の製造方法を説明する断面図である。 図1に示す熱型電磁波検出素子の製造方法を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態に係る熱型電磁波検出素子を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る熱型電磁波検出素子を示す平面図である。 本発明の熱型電磁波検出装置の好適な実施形態を示す平面図である。 図9に示す熱型電磁波検出装置の断面図である。 本発明の熱型電磁波検出素子を備える電子機器(テラヘルツカメラ)である。 図11に示すテラヘルツカメラの詳細を示すブロックである。 本発明の熱型電磁波検出素子を備える電子機器(赤外線カメラ)である。 本発明の熱型電磁波検出素子を備える電子機器(FA機器)である。 本発明の熱型電磁波検出素子を備える電子機器(電気機器)である。 本発明の熱型電磁波検出素子を備える電子機器(運転支援装置)である。 図16に示す運転支援装置の詳細を示すブロック図である。 本発明の熱型電磁波検出素子を備える電子機器(コントローラー)である。 図18に示すコントローラーの詳細を示すブロックである。
以下、本発明の熱型電磁波検出素子、熱型電磁波検出素子の製造方法、熱型電磁波検出
装置および電子機器の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の熱型電磁波検出素子の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る熱型電磁波検出素子の平面図、図2は、図1に示
す熱型電磁波検出素子の断面図、図4ないし図6は、図1に示す熱型電磁波検出素子の製
造方法を説明する断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2〜図6中の上側を
「上」、下側「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。また、図1では、説明の便宜
上、保護層62の図示を省略している。
1.熱型電磁波検出素子
図1および図2に示す熱型電磁波検出素子1は、電磁波を検出する焦電型の検出素子で
ある。電磁波には、例えば、電波、赤外線、可視光線、赤外線、X線、ガンマ線が含まれ
るが、以下では、代表して、主に赤外線(およそ0.7μm〜1000μmの波長を有す
る光)を検出する焦電型の赤外線検出素子について説明する。なお、電波、可視光線、赤
外線、X線、ガンマ線等の赤外線以外の電磁波を検出する場合についても、熱型電磁波検
出素子1と同様の構成とすることができる。
このような熱型電磁波検出素子1は、凹部221を有する基板2と、基板2に支持され
たメンブレン(支持部材)4と、メンブレン4に搭載された検出部5と、基板2に埋設さ
れ凹部221内に臨む光反射膜3と、光反射膜3と検出部5とを電気的に接続する第1ビ
ア71と、光反射膜3と電気的に接続され基板2の下面に達する第2ビア72と、検出部
5と電気的に接続され基板2の下面に臨む第3ビア73とを有している。
熱型電磁波検出素子1では、凹部221によって、メンブレン4と基板2との間に空隙
(空間)Sが形成されており、この空隙Sによって、検出部5と基板2とが熱的に分離さ
れている。これにより、検出部5の熱が逃げ難くなり、検出部5の感度を高めることがで
きる。
1−1.基板
基板2は、メンブレン4を支持する機能を有する。このような基板2は、板状の基部2
1と、基部21に積層された絶縁層22とで構成れている。
基部21は、絶縁層22やメンブレン4を支持する機能を有している。このような基部
21の構成材料としては、特に限定されず、例えば、Si(シリコン)、GaAs(ヒ化
ガリウム)などを用いることができる。
また、基部21は、単層で構成されていてもよく、複数の層が積層された積層体で構成
されていてもよい。
また、基部21の厚さとしては、特に限定されず、例えば、10〜800μm程度とす
ることができる。
絶縁層22は、メンブレン4と基部21との間に介在し、これらの間の絶縁性を確保す
る機能を有している。また、絶縁層22には、上面に開放する凹部221が形成されてい
る。この凹部221によって、基板2とメンブレン4との間に空隙Sが形成され、この空
隙Sによって、検出部5を基板2から効果的に熱分離することができる。
図2に示すように、凹部221は、基板2の平面視にて、搭載部41(検出部5)を内
包する(内側に含む)ように形成されている。言い換えれば、基板2の平面視にて、凹部
221の縁部を除く中央部に搭載部41が位置するように、凹部221が形成されている
。これにより、搭載部41を宙に浮かせた状態とすることができ、検出部5を基板2から
効果的に熱分離することができる。
このような絶縁層22の構成材料としては、必要な絶縁性を有していれば、特に限定さ
れず、例えば、Al、SiO、Siなどのシリコン酸化物、Si
どのシリコン窒化物、ポリシリコン、アモルファスシリコンなどを用いることができる。
このような材料によれば、さらに、絶縁層22の熱容量を小さくすることができ、検出部
5を基板2に対してより効果的に熱分離することができる。
以上のような基板2の上面および凹部221の側面には、それぞれ、保護層64が形成
されている。この保護層64は、熱型電磁波検出素子1の製造工程にて、後述する犠牲層
7(SiO膜)を除去する際に用いられるエッチング液(HF:フッ化水素)から絶縁
層22を保護する機能を有している。すなわち、保護層64は、用いられるエッチング液
に対する耐エッチング性(耐食性)を有している。これにより、製造時における絶縁層2
2の損傷等を効果的に防止することができるため、信頼性の高い熱型電磁波検出素子1が
得られる。
保護層64の構成材料としては、エッチング液(例えば、HF)に対して耐エッチング
性のある材料であればよく、例えば、Pt、Al、Al、Ti、TiOなどを用
いることができるが、必要な絶縁性を有する観点から、Alを好適に用いることが
できる。これにより、例えば、保護層64を介して、光反射膜3と第3ビア73とが電気
的に接続されてしまうといった不本意な電気的接続(すなわち短絡)を防止することがで
きる。
また、このような基板2の下面には、2つの外部接続端子28、29が形成されている
。これら2つの外部接続端子28、29は、後述するように検出部5と電気的に接続され
ている。
1−2.光反射膜
光反射膜3は、空隙S(凹部221)内に侵入する赤外線を検出部5へ向けて反射させ
る機能を有している。これにより、熱型電磁波検出素子1に照射された赤外線のより多く
を検出部5で検出することができるため、検出部5の感度を高めることができる。
また、光反射膜3は、第1ビアと第2ビアを電気的に接続する接続配線としての機能を
有している。このように、光反射膜3が接続配線を兼ねることにより、熱型電磁波検出素
子1の構成の簡易化を図ることができ、製造工程の削減や製造コストの削減等を実現する
ことができる。
光反射膜3は、基板2の絶縁層22に埋設されており、その上面31の一部が凹部22
1の底部から空隙S内に露出している。言い換えれば、光反射膜3は、その上面31が空
隙Sを介してメンブレン4の下面と対向するように設けられている。また、光反射膜3の
上面31は、その平面視にて、搭載部41を内側に含むように、言い換えれば、その縁部
を除く中央部に搭載部41が位置するように形成されている。また、光反射膜3の上面3
1は、メンブレン4と平行となっている。これにより、メンブレン4と基板2と隙間(凹
部221の開口)から空隙S内に侵入した赤外線を、検出部5に向けて効率的に反射する
ことができる。
また、光反射膜3の上面31をメンブレン4と平行とすることにより、これらの間の空
隙Sの厚さを均一化することができる。これより、空隙Sの各部にて均一な熱分離の効果
を発揮することができるため、信頼性が向上する。
なお、光反射膜3の上面31は、反射した赤外線の散乱を抑制するために鏡面で構成さ
れているのが好ましい。これにより、上面31で反射された赤外線の指向性が高まり、よ
り効果的に赤外線を検出部5に向けて反射させることができる。また、光反射膜3(上面
31)の赤外線反射率としては、高いほどよく、例えば、90%以上であるのが好ましい
。これにより、赤外線を効率的に反射することができるとともに、赤外線を吸収すること
による光反射膜3の過度な昇温を防止することができる。
また、光反射膜の上面31とメンブレン4との離間距離(言い換えれば、空隙Sの厚さ
)Dは、特に限定されないが、検出部5が検出する赤外線の波長をλとしたとき、λ/4
とするのが好ましい。これにより、赤外線を光学共振させることができるため、赤外線を
より効率的に検出部5に吸収させることができる。そのため、検出部5の感度を高めるこ
とができる。
また、光反射膜3は、凹部221からその外周側に向けて突出する突出部32を有して
いる。突出部32は、凹部221からアーム42側に突出し、アーム42と支持部44と
の接続部付近と重なるようにして形成されている。そして、この突出部32は、第1ビア
を介して検出部5(下部電極配線53)と電気的に接続されている。
このような光反射膜3の構成材料としては、赤外線反射性および必要な導電性を有して
いれば、特に限定されず、例えば、Au、Ag、Pt、Cu、Al、Fe、Ni、Cr、
Ir、Taなどの金属材料、または、これらのうちの少なくとも1種を含む合金などを用
いることができる。
また、光反射膜3は、熱型電磁波検出素子1の製造過程において、絶縁層22をエッチ
ングすることにより凹部221を形成する際のエッチングのストップ層として機能するの
が好ましい。これにより、光反射膜3の腐食を防止しつつ、光反射膜3を凹部221から
確実に露出させることができる。このような観点からすれば、光反射膜3の構成材料とし
ては、上述した金属材料の中でも、例えば、Pt、Al、Ni、Feなどを用いるのが好
ましい。
光反射膜3の厚さとしては、特に限定されず、例えば、0.1〜1μm程度とすること
ができる。
1−3.メンブレン
図1および図2に示すように、メンブレン4は、板状をなしている。また、メンブレン
4は、枠状の支持部44と、支持部44の内側に設けられ、検出部5を搭載して支持する
搭載部41と、支持部44と搭載部41とを連結する一対のアーム42、43とを有して
いる。一対のアーム42、43は、搭載部41の両側に位置しており、搭載部41が支持
部44に両持ち支持されている。これら搭載部41、各アーム42、43および支持部4
4は、例えば、単一の部材をエッチング等によりパターニングすることにより一体的に形
成することができる。
支持部44は、枠状をなしている。メンブレン4は、この支持部44を介して基板2と
接合されている。
搭載部41の平面視形状は、略四角形(略正方形)である。搭載部41の大きさとして
は、特に限定されないが、例えば、一辺の長さが20〜50μm程度であるのが好ましい
。なお、搭載部41の平面視形状は、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、長方形、
三角形、五角形等であってもよい。
各アーム42、43は、長尺かつ細幅であって、一方向(所定方向)に延びる直線状を
なしている。また、これら2本のアーム42、43は、搭載部41の中心に対して点対称
に形成されている。
各アーム42、43をこのような形状とすることにより、各アーム42、43の熱コン
ダクタンスを搭載部41と比較して十分に小さくなる。すなわち、各アーム42、43の
横断面(熱の伝達方向に直交する面)の面積を、搭載部41の横断面の面積と比較して十
分に小さくすることにより、アーム42、43を、搭載部41と比較して熱が伝達され難
いものとすることができる。そのため、検出部5の熱を効果的に搭載部41に閉じ込める
ことができ、検出部5を基板2に対して効果的に熱分離することができる。そのため、検
出部5の感度が向上する。
各アーム42、43の長さは、特に限定されないが、例えば、20〜50μm程度であ
るのが好ましい。また、各アーム42、43の幅は、特に限定されないが、例えば、1〜
10μm程度であるのが好ましい。また、各アーム42、43の厚さは、特に限定されな
いが、1〜10μm程度であるのが好ましい。
各アーム42、43をこのような長さ、幅および厚さとすることにより、上述の効果を
より効果的に発揮することができるとともに、熱型電磁波検出素子1の小型化を図ること
ができる。さらに、各アーム42、43の撓みを抑制することができ、搭載部41に搭載
された検出部5の不本意な姿勢の変化(振動、搖動等)を抑制することもできる。これに
より、熱型電磁波検出素子1は、小型でかつ優れた信頼性を有するものとなる。
メンブレン4の構成材料としては、特に限定されず、例えば、Al、SiO
Siなどのシリコン酸化物、Siなどのシリコン窒化物、ポリシリコン、ア
モルファスシリコンなどを用いることができる。このような構成材料でメンブレン4を構
成することにより、メンブレン4に絶縁性を付与することができる。また、メンブレン4
の熱容量を小さくすることができ、検出部5を基板2に対して効果的に熱分離することが
できる。
なお、メンブレン4は、単層で構成されていてもよいし、複数の層が積層した積層体で
構成されていてもよい。積層体で構成する場合には、メンブレン4は、例えば、Si
膜(シリコン窒化膜)、SiO膜(シリコン酸化膜)、Si膜(シリコン窒化
膜)がこの順で積層された積層膜で構成することができる。
このようなメンブレン4の下面には、保護層61が形成されている。この保護層61は
、熱型電磁波検出素子1の製造工程にて、後述する犠牲層7を除去する際に用いられるエ
ッチング液(HF)からメンブレン4を保護する機能を有している。すなわち、保護層6
1は、用いられるエッチング液に対する耐エッチング性(耐食性)を有している。これに
より、製造時におけるメンブレン4の損傷等を効果的に防止することができるため、信頼
性の高い熱型電磁波検出素子1が得られる。また、保護層61は、高い赤外線吸収率(例
えば、90%以上)を有しているのが好ましい。これにより、光反射膜3によって反射さ
れ、検出部5へ向かってきた赤外線を効率的に吸収することができ、その熱が検出部5に
効率的に伝達される。
このような保護層61の構成材料としては、上述の効果を発揮することができれば、特
に限定されないが、例えば、Pt、Al、Al、Ni、W、Mo、Feなどを用い
ることができる。これらの中でも、絶縁性を有する観点から、Alを用いるのが好
ましい。これにより、例えば、保護層61を介して、第1ビア71と第3ビア73とが電
気的に接続されてしまうといった不本意な電気的接続(すなわち短絡)を防止することが
できる。
また、保護層61の厚さとしては、前述のような効果を発揮することができれば、特に
限定されず、例えば、0.1〜1μm程度とすることができる。
1−4.検出部
検出部5は、赤外線(およそ0.7μm〜1000μmの波長を有する光)を検出する
機能を有している。
図1に示すように、検出部5は、メンブレン4の搭載部41の上面に形成された下部電
極511と、この下部電極511上に重ねて形成された焦電体層512と、この焦電体層
512上に重ねて形成された上部電極513とにより構成されたキャパシター51を有し
ている。
検出部5に赤外線(または赤外線を含む光)が照射され、焦電体層512が赤外線を吸
収し昇温すると、その温度変化に応じて焦電体層512の分極の大きさが変化する。その
ため、焦電体層512の温度変化を下部電極511および上部電極513の間から電圧(
電気信号)として取り出すことができる。そして、取り出した電圧の大きさから焦電体層
512の温度を検出することができ、さらには、検出した焦電体層512の温度から検出
部5に照射された赤外線の照射量を検出することができる。
焦電体層512は、焦電体で構成されている。焦電体層512を構成する焦電体として
は、特に限定されず、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、PZTN(PZTにN
b(ニオブ)を添加したもの)、PLZT(チタン酸ジルコン酸ランタン鉛)、SBT(
チタン酸バリウムストロンチウム)、LiTaO、PbTiO、PbLaOなどを
用いることができる。
焦電体層512の厚さは、特に限定されず、例えば、0.05〜0.3μm程度とする
ことができる。
また、下部電極511および上部電極513の構成材料としては、必要な導電性を有し
ていれば、特に限定されず、例えば、Au、Ag、Pt、Cu、Al、Fe、Ni、Cr
、Ir、Taなどの金属材料、または、これらのうちの少なくとも1種を含む合金などを
用いることができる。また、下部電極511および上部電極513の構成材料としては、
上記材料のうちでも高い耐熱性を有する材料を用いるのが好ましく、その例としては、A
u、Pt、Irが挙げられる。
下部電極511(上部電極513についても同様)は、単層からなる単層構造であって
も、複数の層が積層されてなる積層構造であってもよい。下部電極511を積層構造とす
る場合には、例えば、Irで構成された下地層と、Ptで構成された電極層とを積層した
構造とすることができ、さらに、下地層と電極層との間に、例えば、IrOx(酸化イリ
ジウム)で構成された中間層を介在させてもよい。また、他の構成例として、例えば、N
i−Cr系合金で構成された下地層と、AuまたはAu系合金で構成された電極層とを積
層した構造とすることができる。
下部電極511および上部電極513の厚さは、特に限定されず、例えば、0.05〜
0.6μm程度とすることができる。
また、図2に示すように、検出部5は、さらに、キャパシター51を覆う絶縁膜52と
、下部電極511と電気的に接続されているとともに、アーム42の先端部まで引き出さ
れた下部電極配線53と、上部電極513と電気的に接続されているとともに、アーム4
3の先端部まで引き出された上部電極配線54と、キャパシター51、下部電極配線53
および上部電極配線54を覆う絶縁膜55と、キャパシター51と重ねて形成された赤外
線吸収膜56とを有している。
絶縁膜52は、キャパシター51を覆っている。これにより、キャパシター51を保護
するとともに、キャパシター51と配線等との不本意な電気的な接続(短絡)を防止する
ことができる。
また、絶縁膜52には、下部電極511に通じる第1コンタクトホール521と、上部
電極513に通じる第2コンタクトホール522とが形成されている。
絶縁膜52の構成材料としては、必要な絶縁性を有していれば、特に限定されず、例え
ば、Al、SiO、Siなどのシリコン酸化物、Siなどのシリコ
ン窒化物などを用いることができる。
絶縁膜52は、単層からなる単層構造であっても、複数層が積層されてなる積層構造で
あってもよい。絶縁膜52を積層構造とする場合には、例えば、Alで構成された
第1層と、SiOまたはSiで構成された第2層とを積層した構造とすることが
できる。
このような絶縁膜52上およびメンブレン4上に跨って下部電極配線53が形成されて
いる。下部電極配線53は、その一端部にて第1コンタクトホール521を通じて下部電
極511と電気的に接続されている。また、下部電極配線53の他端部は、アーム42の
先端部に位置している。このような下部電極配線53によって、下部電極511がアーム
42の先端部まで引き出されている。
また、絶縁膜52上およびメンブレン4上に跨って上部電極配線54が形成されている
。上部電極配線54は、その一端部にて第2コンタクトホール522を通じて上部電極5
13と電気的に接続されている。また、上部電極配線54の他端は、アーム43の先端部
に位置している。このような上部電極配線54によって、上部電極513がアーム43の
先端部まで引き出されている。
このような下部電極配線53および上部電極配線54の構成材料としては、必要な導電
性を有していれば、特に限定されず、例えば、Au、Ag、Pt、Cu、Al、Fe、N
i、Cr、Ir、Ta、Tiなどの金属材料、または、これらのうちの少なくとも1種を
含む合金や窒化物などを用いることができる。また、下部電極配線53および上部電極配
線54の構成材料としては、上記材料のうちでも高い耐熱性を有する材料を用いるのが好
ましく、その例としては、前述したような下部電極511および上部電極513と同様の
ものが挙げられる。
これら下部電極配線53および上部電極配線54と、キャパシター51とを覆うように
、絶縁膜55が形成されている。これにより、下部電極配線53および上部電極配線54
が絶縁膜55によって覆われるため、下部電極配線53および上部電極配線54と、他の
配線等との不本意な電気的接続(短絡)を防止することができる。また、下部電極配線5
3および上部電極配線54の酸化等による劣化を抑制することもできる。
このような絶縁膜55は、例えば、前述した絶縁膜52と同様の構成とすることができ
る。
また、キャパシター51と重なって赤外線吸収膜56が形成されている。赤外線吸収膜
56は、赤外線をほとんど反射せずに吸収する性質を有する。このような赤外線吸収膜5
6をキャパシター51に重ねて形成することにより、検出部5に照射された赤外線を効率
的に吸収することができるため、焦電体層512の温度変化量を大きくすることができ、
検出部5の感度を高めることができる。
赤外線吸収膜56の構成材料としては、赤外線の吸収率が高い材料であれば、特に限定
されず、例えば、Si、SiO、Si、Ti−Ni系合金、Ni−Cr系合金、
C、金黒、ポリイミドなどの有機材料などを用いることができる。
以上、検出部5について説明した。
図2に示すように、このような検出部5は、保護層(第2保護層)62で覆われている
。保護層62は、前述した保護層61と同様の機能、すなわち熱型電磁波検出素子1の製
造工程にて、犠牲層7を除去する際に用いられるエッチング液(HF)から検出部5を保
護する機能を有している。保護層62の構成材料としては、例えば、前述した保護層61
と同様の材料を用いることができる。
1−5.ビア
基板2には、導電性を有する3つのビア(柱状電極)、すなわち、第1ビア71、第2
ビア72、第3ビア73が埋設されている。第1ビア71は、検出部5の下部電極511
と光反射膜3とを電気的に接続するビアであり、第2ビア72は、下部電極511を基板
2の下面まで引き出すためのビアであり、第3ビア73は、上部電極513を基板2の下
面まで引き出すためのビアである。
第1ビア71は、絶縁層22に埋設されている。また、第1ビア71は、メンブレン4
を貫通して設けられている。このような第1ビア71は、その上面がメンブレン4の支持
部44のアーム42との接続部付近にて下部電極配線53と接続され、下面が光反射膜3
の突出部32と接続されている。これにより、第1ビア71および下部電極配線53を介
して、下部電極511と光反射膜3とが電気的に接続される。このような第1ビア71に
よれば、簡単に、下部電極511と光反射膜3とを電気的に接続することができる。
第2ビア72は、基部21に埋設されている。また、第2ビア72は、その上面が光反
射膜3に接続されており、下面が基部21の下面(基板2の下面)に達するとともに外部
接続端子28に接続されている。したがって、第2ビア72は、光反射膜3、第1ビア7
1および下部電極配線53を介して下部電極511に電気的に接続されている。これによ
り、下部電極511が基板2の下面に形成された外部接続端子28まで引き出される。
第3ビア73は、基板2(基部21および絶縁層22)およびメンブレン4を貫通して
設けられている。第3ビア73は、その上面がメンブレン4の支持部44のアーム43と
の接続部付近にて上部電極配線54と接続され、下面が基部21の下面(基板2の下面)
に達するとともに外部接続端子29に接続されている。したがって、第3ビア73は、上
部電極配線54を介して下部電極511に電気的に接続されている。これにより、上部電
極513が基板2の下面に形成された外部接続端子29まで引き出される。
このように、第1、第2、第3ビア71、72、73によって、検出部5が有する下部
電極511および上部電極513を基板2の下側まで引き出すことにより、例えば、基板
2の下面側に設けられる回路基板との電気的接続を簡単に行うことができる。
第1、第2、第3ビア71、72、73の形状は、それぞれ特に限定されず、例えば、
円錐台、三角錐台、四角錐台等であってもよいし、円柱、三角柱、四角柱のような柱状で
あってもよい。また、第1、第2、第3ビア71、72、73は、それぞれ、中実体に限
定されず、中空体であってもよい。
また、第1ビア71は、低い熱伝導率(例えば、200W/m・K以下)を有するのが
好ましい。これにより、第1ビア71を介して検出部5の熱が基板2に伝達されるのを効
果的に抑制することができる。そのため、検出部5の熱が逃げ難く、検出部5の感度を高
めることができる。
このような第1、第2、第3ビア71、72、73の構成材料としては、必要な導電性
を有していれば、特に限定されず、例えば、Au、Ag、Pt、Cu、Al、Fe、Ni
、Cr、Co、Ir、Ta、W、Tiなどの金属材料、または、これらのうちの少なくと
も1種を含む合金などを用いることができる。
以上、熱型電磁波検出素子1の構成について説明した。
このような熱型電磁波検出素子1によれば、光反射膜3が検出部5の下部電極511と
電気的に接続されているため、例えば、検出部5を駆動させるために下部電極511およ
び上部電極513間に駆動信号(電圧)を印加すると、この駆動信号が光反射膜3にも伝
達され、これにより、光反射膜3が昇温する。このような光反射膜3の昇温によって、検
出部5の温度と基板2側の温度との差を小さくすることができる。そのため、検出部5の
感度が高まる。
また、光反射膜3が第2ビア72に接続されているため、例えば、基板2の熱を光反射
膜3および第2ビア72を介して基板2の下面から放出することができる。そのため、例
えば、基板2の温度の揺らぎを抑制することができ、基板2の温度変化に伴う検出部5の
感度の変化を抑制することができる。そのため、検出部5は、安定した感度を発揮するこ
とができる。
2.熱型電磁波検出素子の製造方法
次に、熱型電磁波検出素子の製造方法(本発明の熱型電磁波検出素子の製造方法)につ
いて、熱型電磁波検出素子1の製造方法を例に挙げて説明する。なお、以下では、説明の
便宜上、各部の構成材料を特定して説明するが、各部の構成材料は、その特定されたもの
に限定されるものではなく、上述したような各種材料を用いることができる。
熱型電磁波検出素子1の製造方法は、光反射膜3が埋設された第1基板(基板)900
と第2基板(支持層)であるメンブレン4とが積層し、メンブレン4には検出部5が設け
られ、下部電極511と光反射膜3とが第1ビア71を介して電気的に接続されている積
層体9を得る工程と、第1基板900の一部(犠牲層7)をメンブレン4側から除去する
ことにより第1基板900に検出部5との間に位置する凹部221を形成し、凹部221
から光反射膜3を露出させる工程とを有している。
以下、熱型電磁波検出素子1の製造方法を詳細に説明する。
[1]基板製造工程
まず、図3(a)に示すように、Siで構成された板状の基部21を用意し、基部21
の上面を熱酸化してSiO膜を形成する。さらに、蒸着、スパッタリング、イオンプレ
ーティング、CVD(Chemical Vaper Deposition)などの気
相成膜法を用いて、熱酸化により形成されたSiO膜上に、SiO膜を形成する。
上記工程によって、SiO膜を所定厚さとした後、図3(b)に示すように、SiO
膜上にAuで構成された金属膜を形成し、さらに金属膜をパターニングすることにより
、光反射膜3を形成する。金属膜の形成方法としては、特に限定されず、例えば、前述し
たような各種気相成膜法を用いることができる。また、金属膜のパターニングとしては、
特に限定されず、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて金属膜の上面に光反射膜3に対
応するマスクを形成し、ドライエッチング法などを用いて金属膜をパターニングした後、
マスクを除去すればよい。
次に、光反射膜3を覆うように、SiO2膜上に、さらに、蒸着、スパッタリング、イ
オンプレーティング、PVD、CVDなどの気相成膜法を用いて、SiO膜を形成する
。これにより、SiO膜で構成され、光反射膜3が埋設された絶縁層22が形成される

次に、絶縁層22の上面に開放する凹部221(空隙S)を形成する。凹部221の形
成方法としては、特に限定されず、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて絶縁層22の
上面に凹部221を除く部分に対応するマスクを形成し、ドライエッチング法などを用い
て絶縁層22をパターニングした後、マスクを除去すればよい。この際、光反射膜3がエ
ッチングのストップ層として機能させ、絶縁層22を光反射膜3が露出するまで凹部22
1を彫り込むことにより、光反射膜3の上面31を凹部221の底部から空隙S内に露出
させることができる。
以上により、図3(c)に示すように、基板2が得られる。
[2]犠牲層形成工程
次に、図4(a)に示すように、絶縁層22の表面(上面および凹部221の側面)に
、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、PVD、CVDなどの気相成膜法を用
いて、Alで構成された保護層64を形成する。このような保護層64は、絶縁性
およびHF(エッチング液)に対する耐エッチング性を有している。
次に、図4(b)に示すように、凹部221内に、蒸着、スパッタリング、イオンプレ
ーティング、PVD、CVDなどの気相成膜法を用いて、SiOで構成された犠牲層7
を形成する。
これにより第1基板900が得られる。
[3]基板接合工程
次に、図4(c)に示すように、犠牲層7および保護層64の上面に、蒸着、スパッタ
リング、イオンプレーティング、PVD、CVDなどの気相成膜法を用いて、Al
で構成された保護層61を形成し、さらにその上面に、SiOで構成された基板40を
形成する。この基板40は、後のパターニング工程を経てメンブレン4となる基板である
[4]パターニング工程
次に、図5(a)に示すように、第1ビア71を形成する。具体的には、まず、基板4
0の上面に、フォトリソグラフィ法などを用いて第1ビア71以外の部分に対応するマス
クを形成し、ドライエッチング法などを用いて基板40および絶縁層22に、光反射膜3
まで到達する孔81を形成し、マスクを除去する。次に、孔81にCu(銅)を充填し、
第1ビア71を形成する。
次に、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて基板40の上面に搭載部41、アーム4
2、43および支持部44に対応するマスクを形成し、ドライエッチング法などを用いて
基板40および保護層61をパターニングした後、マスクを除去する。これにより、搭載
部41、アーム42、43および支持部44が一体的に形成されたメンブレン4が形成さ
れる。なお、基板40のエッチングと保護層61は、異なるエッチング条件でパターニン
グしてもよい。
[5]検出部形成工程
次に、図5(b)に示すように、メンブレン4上に検出部5を形成し、その後、検出部
5を覆うように、前述したような気相成膜法により、Alで構成された保護層62
を形成する。これにより積層体9が得られる。以下、検出部5の製造方法について説明す
る。
まず、搭載部41の上面に下部電極511を形成する。具体的には、まず、Ir(イリ
ジウム)、IrOx(酸化イリジウム)、Pt(白金)を、この順に前述したような気相
成膜法により成膜する。次に、フォトリソグラフィ法などを用いて膜上に下部電極511
に対応するマスクを形成し、ドライエッチング法などを用いて膜をパターニングした後、
マスクを除去する。これにより、下部電極511が形成される。
次に、下部電極511の上面に焦電体層512を形成する。具体的には、まず、焦電体
層512を、前述したような気相成膜法またはゾルゲル法により成膜する。次に、フォト
リソグラフィ法などを用いて膜上に焦電体層512に対応するマスクを形成し、ドライエ
ッチング法を用いて膜をパターニングした後、マスクを除去する。これにより、焦電体層
512が形成される。
次に、焦電体層512の上面に上部電極513を形成する。具体的には、まず、Pt(
白金)、IrOx(酸化イリジウム)、Ir(イリジウム)を、この順に前述したような
気相成膜法により成膜する。次に、フォトリソグラフィ法などを用いて膜上に上部電極5
13に対応するマスクを形成し、ドライエッチング法などを用いて膜をパターニングした
後、マスクを除去する。これにより、上部電極513が形成される。
次に、キャパシター51を覆うように、絶縁膜52を形成する。具体的には、まず、S
iOまたはSiを前述したような気相成膜法により成膜する。次に、フォトリソ
グラフィ法などを用いて膜上に絶縁膜52に対応するマスクを形成し、ドライエッチング
法などを用いて膜をパターニングした後、マスクを除去する。これにより、絶縁膜52が
形成される。
次に、絶縁膜52に第1、第2コンタクトホール521、522を形成する。具体的に
は、フォトリソグラフィ法などを用いて絶縁膜52上に第1、第2コンタクトホール52
1、522に対応するマスクを形成し、ドライエッチング法などを用いて絶縁膜52をパ
ターニングした後、マスクを除去する。これにより、絶縁膜52に第1コンタクトホール
521および第2コンタクトホール522が形成される。
次に、下部電極配線53および上部電極配線54を形成する。具体的には、まず、メン
ブレン4の上面および絶縁膜52の上面に跨って、Al(アルミニウム)を前述したよう
な気相成膜法により成膜する。この際、第1、第2コンタクトホール521、522内に
Alが充填されるように成膜する。次に、フォトリソグラフィ法などを用いて膜上に下部
電極配線53および上部電極配線54に対応するマスクを形成し、ドライエッチング法な
どを用いてパターニングした後、マスクを除去する。これにより、第1コンタクトホール
521を通じて下部電極511と電気的に接続され、アーム42の先端部まで引き出され
た下部電極配線53が形成されるとともに、第2コンタクトホール522を通じて上部電
極513と電気的に接続され、アーム43の先端部まで引き出された上部電極配線54が
形成される。
次に、キャパシター51、下部電極配線53および上部電極配線54を覆うように、絶
縁膜55を形成する。具体的には、まず、SiOまたはSiを前述したような気
相成膜法により成膜する。次に、フォトリソグラフィ法などを用いて膜上に絶縁膜55に
対応するマスクを形成し、ドライエッチング法などを用いて膜をパターニングした後、マ
スクを除去する。これにより、絶縁膜55が形成される。
次に、キャパシター51と重なるように赤外線吸収膜56を形成する。具体的には、ま
ず、Siを前述したような気相成膜法により成膜する。次に、フォトリソグラフィ
法などを用いて膜上に赤外線吸収膜56に対応するマスクを形成し、ドライエッチング法
などを用いて膜をパターニングした後、マスクを除去する。これにより、赤外線吸収膜5
6が形成される。
以上により、検出部5が形成される。
[7]ビア形成工程
次に、図6(a)に示すように、第2ビア72および第3ビア73を形成する。具体的
には、まず、基板2の下面に、フォトリソグラフィ法などを用いて第2ビア72、第3ビ
ア73以外の部分に対応するマスクを形成し、ドライエッチング法などを用いて基板2に
孔82、83を形成し、マスクを除去する。次に、孔82、83にCu(銅)を充填し、
第2ビア72および第3ビア73を形成する。
次に、基板2の下面に外部接続端子28、29を形成する。具体的には、まず、基板2
の下面に、Ni−Cr系合金、Au(金)を、この順に前述したような気相成膜法により
成膜する。次に、フォトリソグラフィ法などを用いて膜上に外部接続端子28、29に対
応するマスクを形成し、ドライエッチング法などを用いて膜をパターニングした後、マス
クを除去する。これにより、外部接続端子28、29が形成される。
[8]犠牲層除去工程
次に、図6(b)に示すように、SiOで構成された犠牲層7を除去する。具体的に
は、工程[8]で得られたものを、HF(フッ化水素)ベーパー雰囲気に曝すことにより
、メンブレン4の開口(搭載部41と支持部44の間の隙間)からフッ化水素を犠牲層7
に触れさせる。これにより、SiOで構成された犠牲層7が腐食されて除去され、犠牲
層7の存在していた領域が空洞化することにより空隙Sが形成される。
なお、犠牲層7と同じく、メンブレン4や絶縁層22もSiOで構成されているが、
前述のように、これらの表面には、保護層61、62、64が形成されているため、本工
程にてメンブレン4や絶縁層22が腐食し、除去されるのを防止している。
以上により、熱型電磁波検出素子1が得られる。
このような製造方法によれば、簡単に、熱型電磁波検出素子1を製造することができる
。また、犠牲層7は、最後の工程にて除去すればよい。そのため、製造過程にて、順に重
ね合わせていく部材同士(例えば、基板2とメンブレン4)の間に空隙が形成されず、機
械的強度を十分に高く維持しながら熱型電磁波検出素子1を製造することができる。その
結果、製造工程時の破損等を効果的に防止することができ、信頼性の高い熱型電磁波検出
素子1を高い歩留まりで製造することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の熱型電磁波検出素子の第2実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る熱型電磁波検出素子を示す平面図である。
以下、第2実施形態の熱型電磁波検出素子について、前述した実施形態との相違点を中
心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる熱型電磁波検出素子は、メンブレンのアームの形状が異
なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の
構成には、同一符号を付してある。
図7に示すように、本実施形態の熱型電磁波検出素子1Aでは、メンブレン4が有する
2つのアーム42A、43Aは、搭載部41の外周に沿って、その長手方向の途中で略直
角に屈曲した形状、すなわち略「L」字状となっている。また、2本のアーム42A、4
3Aは、搭載部41の中心に対して点対称となるように形成されている。
具体的には、アーム42Aは、搭載部41の図7中左上の角部411から左側へ延出し
た基端部421Aと、基端部421Aの先端から下側へ延出し、その先端が支持部44に
連結された先端部423Aとを有している。また、先端部423Aは、搭載部41の左辺
413に沿って設けられている。また、基端部421Aは、先端部423Aに対して短く
形成されている。
一方、アーム43Aは、搭載部41の図7中右下の角部412(角部411の対角)か
ら右側へ延出した基端部431Aと、基端部431Aの先端から上側へ延出し、その先端
が支持部44に連結された先端部433Aとを有し、先端部433Aは、搭載部41の右
辺414に沿って設けられている。また、基端部431Aは、先端部433Aに対して短
く形成されている。
アーム42A、43Aをこのような形状とすることにより、搭載部41からのアーム4
2A、43Aの過度な突出を防止しつつ、すなわち、アーム42A、43Aの先端部42
3A、433Aが搭載部41から遠く離れずに、アーム42A、43Aをより長くするこ
とができる。そのため、熱型電磁波検出素子1の小型化を図りつつ、検出部5をより効果
的に熱分離することができる。
なお、図示の構成では、基端部421Aの幅と先端部423Aの幅が等しいが、基端部
421Aの幅が先端部423の幅よりも太くてもよい。
また、図示の構成では、基端部421Aと先端部423Aとの屈曲角度が90°である
が、屈曲角度としては、これに限定されず、例えば、45〜135°程度であってもよい

このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮するこ
とができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の熱型電磁波検出素子の第3実施形態について説明する。
図8は、本発明の第3実施形態に係る熱型電磁波検出素子を示す平面図である。
以下、第3実施形態の熱型電磁波検出素子について、前述した実施形態との相違点を中
心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかる熱型電磁波検出素子は、メンブレンのアームの形状が異
なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の
構成には、同一符号を付してある。
図8に示すように、本実施形態の熱型電磁波検出素子1Bでは、メンブレン4が有する
2つのアーム42B、43Bは、搭載部41の外周に沿って、その長手方向の途中の2か
所にて同じ方向へ略直角に屈曲した形状となっている。また、2本のアーム42B、43
Bは、搭載部41の中心に対して点対称となるように形成されている。
具体的には、アーム42Bは、搭載部41の図8中左上の角部411から左側へ延出し
た基端部421Bと、基端部421Bの先端から下側へ延出した中間部422Bと、中間
部422Bの先端から右側に延出し、その先端が支持部44に連結された先端部423B
とを有している。また、中間部422Bは、搭載部41の左辺413に沿って設けられて
いる。また、先端部423Bは、搭載部41の下辺415に沿って設けられている。また
、基端部421Bは、中間部422Bおよび先端部423Bに対して短く形成されている
一方、アーム43Bは、搭載部41の図8中右下の角部412(角部411の対角)か
ら右側へ延出した基端部431Bと、基端部431Bの先端から上側へ延出した中間部4
32Bと、中間部432Bの先端から左側に延出し、その先端が支持部44に連結された
先端部433Bとを有している。また、中間部432Bは、搭載部41の右辺414に沿
って設けられている。また、先端部433Bは、搭載部41の上辺416に沿って設けら
れている。また、基端部431Bは、中間部432Bおよび先端部433Bに対して短く
形成されている。
アーム42B、43Bをこのような形状とすることにより、搭載部41からのアーム4
2B、43Bの過度な突出を防止しつつ、すなわち、アーム42B、43Bの先端部42
3A、433Aが搭載部41から遠く離れずに、アーム42B、43Bをより長く(例え
ば、前述した第2実施形態のアーム42A、43Aよりも長く)することができる。その
ため、熱型電磁波検出素子1の小型化を図りつつ、検出部5をより効果的に熱分離するこ
とができる。
なお、図示の構成では、基端部421Bの幅と中間部422Bの幅と先端部423Bの
幅が等しいが、これらの幅の関係は、特に限定されず、例えば、基端部421B、中間部
422Bおよび先端部423Bのうちの2つが等しい幅を有し、他の1つが異なる幅を有
していてもよいし、互いに幅が異なっていてもよい。具体的には、例えば、中間部422
Bの幅と先端部423Bの幅が等しく、基端部421Bの幅が中間部422B(先端部4
23B)の幅よりも太くてもよい。
また、図示の構成では、基端部421Bと中間部422Bとの屈曲角度が90°である
が、屈曲角度としては、これに限定されず、例えば、45〜135°程度であってもよい
。中間部422Bと先端部423Bとの屈曲角度についても同様である。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮するこ
とができる。
3.熱型電磁波検出装置
次に、熱型電磁波検出素子1を適用した熱型電磁波検出装置(本発明の熱型電磁波検出
装置)10について説明する。
図9は、本発明の熱型電磁波検出装置の好適な実施形態を示す平面図、図10は、図9
に示す熱型電磁波検出装置の断面図である。
図9および図10に示すように、センサーデバイス(熱型電磁波検出装置)10は、複
数の熱型電磁波検出素子1が直交2軸方向に行列状に配列されたセンサー基板11と、セ
ンサー基板11の下側に位置し、各熱型電磁波検出素子1からの信号を処理する回路が形
成された回路基板12とを有している。
センサー基板11に配置される熱型電磁波検出素子1の数としては、例えば、320×
240程度とすることができる。これにより、QVGA程度の表示解像度が得られ、例え
ば、センサーデバイス10をカメラ等に適用する場合に、その使用目的によっても異なる
が十分な解像度を有する画像を提供することができる。なお、センサー基板11に配置さ
れる熱型電磁波検出素子1の数としては、特に限定されず、例えば、640×480程度
であってもよい。これにより、VGA程度の表示解像度が得られ、高い解像度を有する画
像を提供することができる。
センサー基板11は、基板2が各熱型電磁波検出素子1で共通化されていること以外は
、前述した熱型電磁波検出素子1の構成と同様である。すなわち、センサー基板11は、
基板2と、基板2にビア31、32を介して支持されている複数のメンブレン4と、各メ
ンブレン4に搭載された複数の検出部5とを有している。1つの熱型電磁波検出素子1が
占める領域は、例えば30×30μm程度である。なお、各部の構成は、前述したものと
同様であるため、その説明を省略する。
回路基板12は、基板2の下面に形成された複数の外部接続端子28、29と接続バン
プ13を介して電気的に接続されている。これにより、回路基板12と各熱型電磁波検出
素子1とが電気的に接続される。ここで、前述したように、各熱型電磁波検出素子1では
、ビア31、32によって、下部電極511および上部電極513が基板2の下面まで引
き出されているため、センサー基板11と回路基板12との電気的な接続を簡単に行うこ
とができる。
回路基板12は、例えば、各熱型電磁波検出素子1に対応して形成された読み出し回路
(ROIC)121と、各熱型電磁波検出素子1の駆動を制御する制御回路122と、A
/D変換回路123とを有している。
制御回路122は、各熱型電磁波検出素子1の駆動を制御する機能を有する。また、各
読み出し回路121は、対応する熱型電磁波検出素子1から出力された信号を個別に処理
する。読み出し回路121によって処理された各熱型電磁波検出素子1からの信号は、A
/D変換回路123によってデジタル信号に変換され、デジタルの画像信号として出力さ
れる。
なお、図示の構成では、複数の熱型電磁波検出素子1が2次元的に配列されているが、
これに限定されず、複数の熱型電磁波検出素子1が1列(1軸方向)に並んで配置されて
いてもよい。この場合、直線状に並んだものの他、例えば、円形に並んだものでもよい。
また、例えば、所定方向(例えば、図9中縦方向)に1列に並ぶ複数の熱型電磁波検出
素子1において、第3ビア73を共通化してもよい。すなわち、例えば、メンブレン4上
に各熱型電磁波検出素子1の上部電極配線をまとめて一本の配線とし、この一本の配線に
対して1つの第3ビア73を形成することにより、センサー基板11の構成をより簡略化
することができる。
4.電子機器
次に、熱型電磁波検出素子1(センサーデバイス10)を適用した電子機器(本発明の
電子機器)について説明する。
(テラヘルツカメラ)
図11は、センサーデバイス10を利用した電子機器の一具体例に係るテラヘルツカメ
ラ100の構成を概略的に示す。この図において、テラヘルツカメラ100は、筐体10
1を備えている。また、筐体101の正面には、スリット102が形成されているととも
に、レンズ103が装着されている。スリット102からテラヘルツ帯の電磁波が対象物
に向かって照射される。こうした電磁波には、テラヘルツ波といった電波および赤外線と
いった光が含まれる。なお、テラヘルツ帯には100GHz〜30THzの周波数帯が含
まれている。レンズ103には、対象物から反射してくるテラヘルツ帯の電磁波が取り込
まれる。
テラヘルツカメラ100の構成をさらに詳しく説明すると、図12に示すように、テラ
ヘルツカメラ100は、照射源(電磁波源)104を備えている。照射源104には、駆
動回路105が接続されている。駆動回路105は、照射源104に所望の駆動信号を供
給する。照射源104は、駆動信号の受領に応じてテラヘルツ帯の電磁波を放射する。照
射源104には、例えばレーザー光源が用いられる。
レンズ103は、光学系106を構成する。光学系106は、レンズ103のほかに光
学部品を備えてもよい。レンズ103の光軸103a上にセンサーデバイス10が配置さ
れている。光学系106は、熱型電磁波検出素子1のマトリクス上に像を結像する。セン
サーデバイス10には、アナログデジタル変換回路107が接続されている。アナログデ
ジタル変換回路107には、センサーデバイス10から熱型電磁波検出素子1の出力が順
番に時系列で供給される。アナログデジタル変換回路107は、出力のアナログ信号をデ
ジタル信号に変換する。
アナログデジタル変換回路107には、演算処理回路(処理回路)108が接続されて
いる。演算処理回路108には、アナログデジタル変換回路107からデジタルの画像デ
ータが供給される。演算処理回路108は、画像データを処理し表示画面の画素ごとに画
素データを生成する。演算処理回路108には、描画処理回路109が接続されている。
描画処理回路109は、画素データに基づき描画データを生成する。描画処理回路109
には、表示装置110が接続されている。表示装置110には、例えば液晶ディスプレイ
といったフラットパネルディスプレイを用いることができる。表示装置110は、描画デ
ータに基づき画面上に画像を表示する。描画データは、記憶装置111に格納することが
できる。紙やプラスチック、繊維その他の物体に対する透過性、および、物質固有の吸収
スペクトルに基づきテラヘルツカメラ100は、検査装置として利用されることができる
その他、テラヘルツカメラ100は、物質の定性分析や定量分析に利用されることがで
きる。こうした利用にあたって、例えばレンズ103の光軸103a上には特定周波数の
フィルターが配置される。フィルターは、特定波長以外の電磁波を遮断する機能を有する
。したがって、特定波長の電磁波のみがセンサーデバイス10に到達し、これによって特
定の物質の有無や量が検出される。
(赤外線カメラ)
図13は、センサーデバイス10を利用した電子機器の一具体例に係る赤外線カメラ2
00の構成を概略的に示す。この図において、赤外線カメラ200は、光学系201を備
えている。光学系201の光軸201a上にセンサーデバイス10が配置されている。光
学系201は、熱型電磁波検出素子1のマトリクス上に像を結像する。センサーデバイス
10には、アナログデジタル変換回路202が接続されている。アナログデジタル変換回
路202には、センサーデバイス10から熱型電磁波検出素子1の出力が順番に時系列で
供給される。アナログデジタル変換回路202は、出力のアナログ信号をデジタル信号に
変換する。
アナログデジタル変換回路202には、演算処理回路(処理回路)203が接続されて
いる。演算処理回路203には、アナログデジタル変換回路202からデジタルの画像デ
ータが供給される。演算処理回路203は、画像データを処理し表示画面の画素ごとに画
素データを生成する。演算処理回路203には、描画処理回路204が接続されている。
描画処理回路204は、画素データに基づき描画データを生成する。描画処理回路204
には、表示装置205が接続されている。表示装置205には、例えば液晶ディスプレイ
といったフラットパネルディスプレイを用いることができる。表示装置205は、描画デ
ータに基づき画面上に画像を表示する。描画データは、記憶装置206に格納することが
できる。
赤外線カメラ200は、サーモグラフィーとして利用することができる。この場合には
赤外線カメラ200は、表示装置205の画面に熱分布画像を映し出すことができる。熱
分布画像の生成にあたって演算処理回路203では温度帯域ごとに画素の色が設定される
。サーモグラフィーは、人体の温度分布の測定や体温そのものの測定に用いることができ
る。その他、サーモグラフィーは、FA(ファクトリーオートメーション)機器に組み込
まれて熱漏れや異常な温度変化の検出に用いることができる。
例えば、図14に示すように、FA機器(電子機器)300は、FA機能ユニット30
1を備えている。FA機能ユニット301は、特定の機能の実現にあたって動作する。F
A機能ユニット301には、制御回路(処理回路)302が接続されている。制御回路3
02は、加熱や加圧、機械的処理、化学的処理、その他のFA機能ユニット301の動作
を制御する。
制御回路302には、赤外線カメラ200、表示装置303およびスピーカー304な
どが接続されている。赤外線カメラ200は、撮像範囲内でFA機能ユニット301を撮
像する。制御回路302は、撮像範囲内で異常な高温や温度変化を検出すると、FA機能
ユニット301に向けて動作停止信号を出力したり、表示装置303やスピーカー304
に向けて警告信号を出力したりする。
異常な高温や温度変化の検出にあたって、制御回路302は、例えばメモリ(図示され
ず)内に基準温度分布データを保持する。基準温度分布データは、平常時の撮像範囲内の
温度分布を特定する。制御回路302は、基準温度分布データの熱分布にリアルタイムの
熱分布画像を照らし合わせることができる。その他、サーモグラフィーは、物体と周囲と
の温度差に基づき物体の検出に用いることができる。
赤外線カメラ200は、ナイトビジョンすなわち暗視カメラとして利用することができ
る。この場合には、赤外線カメラ200は、表示装置205に例えば暗闇での画像を映し
出すことができる。暗視カメラは、例えばセキュリティー機器の一具体例としての監視カ
メラや、人感センサー、運転支援装置その他に利用することができる。
人感センサーは、エスカレーターや照明器具、空気調和機、テレビといった電気機器(
家電機器)のオンオフ制御、その他の制御に用いることができる。
例えば、図15に示すように、電気機器400は、機能ユニット401を備えている。
機能ユニット401は、特定の機能の実現にあたって機械的動作や電気的動作を実施する
。機能ユニット401には、人感センサー402が接続されている。人感センサー402
は、赤外線カメラ200を備えている。赤外線カメラ200は、監視範囲内で撮像を実施
する。赤外線カメラ200には、判定回路403が接続されている。
判定回路403は、熱分布画像に基づき人の存在または不存在を判定する。判定にあた
って判定回路403は、画像内で特定温度域(例えば体温の温度域の塊)の動きを検出す
る。判定回路403は、人の存在または不存在を特定する判定信号を機能ユニット401
に供給する。機能ユニット401は、例えば、判定信号の受領に応じてオンオフ制御され
る。
例えば、図16に示すように、運転支援装置(電子機器)500は、赤外線カメラ20
0およびヘッドアップディスプレイ501を備えている。赤外線カメラ200は、例えば
車両502のフロントノーズ503に取り付けられている。赤外線カメラ200は、車両
502から前方に広がる撮像範囲を撮像する位置に配置されている。ヘッドアップディス
プレイ501は、例えばフロントウインドウ504の運転席側に配置されている。ヘッド
アップディスプレイ501には、赤外線カメラ200の画像が映し出すことができる。ヘ
ッドアップディスプレイ501の画面では、例えば撮像範囲で捕捉される歩行者の像を強
調することができる。
図17に示すように、赤外線カメラ200およびヘッドアップディスプレイ501には
処理回路505が接続されている。処理回路505には、車速センサー506、ヨーレー
トセンサー507およびブレーキセンサー508が接続されている。車速センサー506
は、車両502の走行速度を検出する。ヨーレートセンサー507は、車両502のヨー
レートを検出する。ブレーキセンサー508は、ブレーキペダルの操作の有無を検出する
。処理回路505は、車両502の走行状態に応じて特定の歩行者を選別する。処理回路
505は、車両502の走行速度、ヨーレートおよびブレーキの踏み具合に応じて車両5
02の走行状態を特定する。処理回路505は、スピーカー509から例えば音声に基づ
き運転者の注意を促してもよい。
(ゲーム機コントローラー)
図18は、センサーデバイス10を利用した電子機器の一具体例に係るゲーム機600
の構成を概略的に示す。この図において、ゲーム機600は、ゲーム機本体601、表示
装置602およびコントローラー(電子機器)603を備えている。
表示装置602は、例えば有線でゲーム機本体601に接続されている。ゲーム機本体
601の動作は、表示装置602の画面に映し出される。プレーヤーGは、コントローラ
ー603を用いてゲーム機本体601の動作を操作する。こうした操作の実現にあたって
、コントローラー603には、例えば1対のLEDモジュール604から赤外線が照射さ
れる。LEDモジュール604は、例えば表示装置602の画面の周囲でベゼルに取り付
けることができる。
図19に示すように、コントローラー603には、センサーデバイス10が組み込まれ
ている。なお、センサーデバイス10には、赤外線フィルター605および光学系(例え
ばレンズ)606が組み合わせられてもよい。センサーデバイス10は、LEDモジュー
ル604から放射される赤外線を受光することができる。センサーデバイス10には、画
像処理回路607が接続されている。画像処理回路607は、予め決められた画面内でL
EDモジュール604の赤外線スポットを画像化する。
画像処理回路607には、演算処理回路608が接続されている。演算処理回路608
は、赤外線スポット情報を生成する。この赤外線スポット情報では、予め決められた画面
内で赤外線スポットの位置および大きさが特定される。赤外線スポットの位置は、LED
モジュール604の位置に対応する。また、赤外線スポットの大きさは、LEDモジュー
ル604との距離に対応する。
演算処理回路608には、無線モジュール609が接続されている。赤外線スポット情
報は、無線モジュール609からゲーム機本体601に送り込まれる。なお、図示の構成
では、演算処理回路608に操作スイッチ610や加速度センサー611が接続されてい
る。操作スイッチ610の操作信号や加速度センサー611の加速度情報は、無線モジュ
ール609からゲーム機本体601に供給される。
ゲーム機本体601は、無線モジュール612で操作信号や赤外線スポット情報、加速
度情報を受信する。ゲーム機本体601内のプロセッサー613は、操作信号に基づき操
作スイッチ610の動作を特定し、赤外線スポット情報および加速度情報に基づきコント
ローラー603の動きを特定する。こうして操作スイッチ610の動作やコントローラー
603の動きに応じてゲーム機本体601が制御される。LEDモジュール604は、プ
ロセッサー613に接続されることができる。プロセッサー613は、LEDモジュール
604の動作を制御することができる。
以上、本発明の熱型電磁波検出素子、熱型電磁波検出素子の製造方法、熱型電磁波検出
装置および電子機器について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに
限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換す
ることができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各
実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、焦電型の熱型電磁波検出素子について説明したが、本発
明の熱型電磁波検出素子は、焦電型に限定されず、例えば、熱電対型、抵抗型(ボロメー
ター型)であってもよい。
また、前述した実施形態では、光反射膜が下部電極に接続された構成について説明した
が、光反射膜が上部電極に電気的に接続されていてもよい。
また、前述した実施形態では、検出部が赤外線を検出する構成について説明したが、検
出部が検出する光の波長は、特に限定されない。
1、1A、1B……熱型電磁波検出素子 10……センサーデバイス 11……アレイ
基板 12……回路基板 121……読み出し回路 122……制御回路 123……A
/D変換回路 13……接続バンプ 2……基板 21……基部 22……絶縁層 22
1……凹部 28、29……外部接続端子 3……光反射膜 31……上面 32……突
出部 4……メンブレン 40……基板 41……搭載部 411、412……角部 4
13……左辺 414……右辺 415……下辺 416……上辺 42、42A、42
B、43、43A、43B……アーム 421A、421B、431A、431B……基
端部 422B、432B……中間部 423A、423B、433A、433B……先
端部 44……支持部 5……検出部 51……キャパシター 511……下部電極 5
12……焦電体層 513……上部電極 52……絶縁膜 521……第1コンタクトホ
ール 522……第2コンタクトホール 53……下部電極配線 54……上部電極配線
55……絶縁膜 56……赤外線吸収膜 61、62、64……保護層 7……犠牲層
71……第1ビア 72……第2ビア 73……第3ビア 81、82、83……孔
9……積層体 100……テラヘルツカメラ 101……筐体 102……スリット 1
03……レンズ 103a……光軸 104……照射源 105……駆動回路 106…
…光学系 107……アナログデジタル変換回路 108……演算処理回路 109……
描画処理回路 110……表示装置 111……記憶装置 200……赤外線カメラ 2
01……光学系 201a……光軸 202……アナログデジタル変換回路 203……
演算処理回路 204……描画処理回路 205……表示装置 206……記憶装置 3
00……FA機器(電子機器) 301……FA機能ユニット 302……制御回路 3
03……表示装置 304……スピーカー 400……電気機器 401……機能ユニッ
ト 402……人感センサー 403……判定回路 500……運転支援装置(電子機器
) 501……ヘッドアップディスプレイ 502……車両 503……フロントノーズ
504……フロントウインドウ 505……処理回路 506……車速センサー 50
7……ヨーレートセンサー 508……ブレーキセンサー 509……スピーカー 60
0……ゲーム機 601……ゲーム機本体 602……表示装置 603……コントロー
ラー 604……LEDモジュール 605……赤外線フィルター 606……光学系
607……画像処理回路 608……演算処理回路 609……無線モジュール 610
……操作スイッチ 611……加速度センサー 612……無線モジュール 613……
プロセッサー D……離間距離 G……プレーヤー S……空隙

Claims (14)

  1. 受けた電磁波の量に応じた電気信号を第1電極および第2電極の間から取り出すことの
    できる検出部と、
    一方の面に開放する凹部を有する基板と、
    前記基板の一方の面側に位置し、前記基板に支持されるとともに、前記検出部を前記凹
    部と重なるように支持する支持部材と、
    前記基板に設けられるとともに前記凹部から前記凹部内に露出し、該露出した部分が前
    記検出部に対向配置された電磁波反射性および導電性を有する電磁波反射膜と、を有し、
    前記電磁波反射膜は、前記第1電極または前記第2電極と電気的に接続されていること
    を特徴とする熱型電磁波検出素子。
  2. 前記基板に埋設され、前記第1電極または前記第2電極と前記電磁波反射膜とを電気的
    に接続する第1ビアを有する請求項1に記載の熱型電磁波検出素子。
  3. 前記基板に埋設されるとともに前記基板の前記一方の面と反対側の面に達し、前記電磁
    波反射膜と電気的に接続された第2ビアを有する請求項2に記載の熱型電磁波検出素子。
  4. 前記基板に埋設されるとともに前記基板の前記一方の面と反対側の面に達し、前記第1
    電極および前記第2電極のうち前記第1ビアに接続されていない方の電極と電気的に接続
    された第3ビアを有する請求項3に記載の熱型電磁波検出素子。
  5. 前記光の波長をλとしたとき、前記凹部の厚さは、λ/4である請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の熱型電磁波検出素子。
  6. 前記基板の平面視において、前記電磁波反射膜は、前記検出部を内側に含むように形成
    されている請求項1ないし5のいずれかに記載の熱型電磁波検出素子。
  7. 前記支持部材は、前記検出部を搭載する搭載部と、前記搭載部を支持する支持部と、前
    記搭載部と前記支持部とを連結する少なくとも1本のアームとを有している請求項1ない
    し6のいずれかに記載の熱型電磁波検出素子。
  8. 前記アームは、前記搭載部に対して熱コンダクタンスが低い請求項7に記載の熱型電磁
    波検出素子。
  9. 前記光反射膜の光反射率は、90%以上である請求項1ないし7のいずれかに記載の熱
    型電磁波検出素子。
  10. 前記光反射膜は、耐エッチング性を有している請求項1ないし9のいずれかに記載の熱
    型電磁波検出素子。
  11. 電磁波反射性を有する電磁波反射膜が埋設された基板と支持層とが積層しており、前記
    支持層には、受けた電磁波の量に応じた電気信号を第1電極および第2電極間から取り出
    すことのできる検出部が設けられ、前記第1電極または前記第2電極と前記電磁波反射膜
    とが電気的に接続されている積層体を得る工程と、
    前記基板の一部を前記支持層側から除去することにより前記基板に前記検出部との間に
    位置する凹部を形成し、前記凹部から前記電磁波反射膜を露出させる工程と、を有するこ
    とを特徴とする熱型電磁波検出素子の製造方法。
  12. 請求項1ないし10のいずれかに記載の熱型電磁波検出素子が複数、2次元的に配置さ
    れていることを特徴とする熱型電磁波検出装置。
  13. 請求項1ないし10のいずれかに記載の熱型電磁波検出素子を少なくとも1つ備えるこ
    とを特徴とする電子機器。
  14. 複数の前記熱型電磁波検出素子が2次元的に配置された熱型電磁波検出装置を備える撮
    像装置である請求項13に記載の電子機器。
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