JP2013170497A - ポンプユニット - Google Patents

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JP2013170497A
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Mitsuhiro Tobe
光浩 戸辺
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Abstract

【課題】本発明はポンプユニットのメンテナンス作業性の改善を課題とする。
【解決手段】ポンプユニット10は、ロータ室32の周方向の内壁に吸込み口32cと、吐出口32dとを有する。吸込み口32cは、下側縁部32cがロータ室32の周方向の内壁に対してロータ室32の周方向に内壁の最下位置近傍に形成されている。また、吐出側流路47の下側内壁部(底面)47aの高さ位置は、吐出口32dの下側縁部32d以上の高さに形成されている。下側ライナ壁部32bは、下側内壁部47aより下方に位置するように設けられている。従って、メンテナンス開始時に逆止弁取付室39のドレンボルトを外すことで、吸込み側流路46に残留する液体を抜き取ると共に、ロータ室32及び吐出側流路47に残留する液体がロータ室32の最下位置に開口する吸込み口32cを通過して抜き取られる。
【選択図】図5

Description

本発明はポンプユニットに係り、特に液体燃料を供給する燃料供給装置に搭載されるポンプユニットに関する。
燃料供給装置の筐体内には、地下タンクに貯蔵された液体燃料を汲み上げてノズルに圧送するポンプユニットが搭載されている。ポンプユニットのケーシング内には、ストレーナ、ポンプ、気液分離装置等の各機器が収納されており、この種のポンプにはギアポンプが用いられている。
また、ポンプユニットに用いられるギアポンプは、開口を有する円筒形状のロータ室と、前記ロータ室に設けられた吸込み口及び吐出口と、前記ロータ室内に挿入されて回転駆動されるアウターロータと、前記ロータ室の側面開口を閉塞するカバーと、アウターロータの係合部に係合してアウターロータの回転中心に対し偏心回転するインナーロータと、前記ロータカバーの内壁に設けられた前記インナーロータの回転軸と、前記インナーロータの回転軸より下方に設けられアウターロータとインナーロータとの間隙に位置する仕切り部とを有している(例えば、特許文献1参照)。
この種のギヤポンプでは、アウターロータ及びインナーロータの回転と共に、ケーシング内に形成されたロータ室の吸込み口から液体燃料を吸込み、ロータ室の吐出口から液体燃料を吐出するように構成されている。
また、円筒形状に形成されたロータ室は、アウターロータ及びインナーロータの上方に位置する上側ライナ壁部および下方に位置する下側ライナ壁部により区画され、上側ライナ壁部と下側ライナ壁部との間には、上流側流路に連通された吸込口と下流側流路に連通された吐出口とが設けられた構成とされており、上側ライナ壁部の内壁及び下側ライナ壁部の内壁の断面形状はそれぞれロータの回転軌跡に対応する円弧形状に形成されている。そのため、下側ライナ壁部の内壁は、ロータ室の吸込み口及び吐出口よりも低い位置で円弧形状に凹んだ曲面形状(下方に窪んだ曲面)となっている。
特開平9−324766号公報
従来のポンプユニットにおいては、ロータ室に設けられた吸込み口から吐出口にかけて形成されるロータ室の下側内壁面がロータ回転半径に対応するように下方に湾曲した凹形状となっているため、ポンプの非駆動時には、ロータ室の下側(最下位置)に形成される円弧形状凹形状の下側内壁面部と吸込み口および吐出口との間に液体燃料が溜まってしまう。従って、ポンプユニットの内部をメンテナンスする際は、ケーシング内の液体燃料を抜くためにケーシング底部のドレン孔を開放しても、ロータ室の下側内壁部分(円弧形状に湾曲した下側ライナ壁部の内壁面によって形成される吸込口より低い部分)に液体燃料が残留してしまう。そのため、メンテナンス時には、ロータ室内の下側ライナ壁部の内壁面によって形成される下側内壁部分に残留する液体燃料を抜き取るために、ロータ室内の液体燃料の回収や除去作業を行うといった手間がかかり、その分メンテナンス性が低かったという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決したポンプユニットの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
(1)本発明は、ケーシング内に形成され、内部に円筒形状の空間を有するロータ室と、
前記ロータ室の周方向の内壁に沿うように延在形成され、上流側流路に連通された吸込み口と、
前記ロータ室の周方向の内壁に沿うように延在形成され、下流側流路に連通された吐出口と、
前記ロータ室の周方向の内壁に沿って回転し、複数の内歯を有するアウターロータと、
前記アウターロータの内歯と噛合う外歯を有し、前記アウターロータの回転中心に対し偏心した回転中心を有するインナーロータと、
前記アウターロータと前記インナーロータとが偏心することにより生じる前記アウターロータの内歯と前記インナーロータの外歯との間隙に設けられ前記アウターロータと前記インナーロータとを仕切る仕切り部と、
一端が前記アウターロータの回転中心と結合され、他端が前記ケーシングの外部に延在するように設けられ、前記ケーシングの外部に設置された駆動部の回転を伝達するアウターロータ軸と、
を備えたポンプユニットにおいて、
メンテナンス開始時に前記ロータ室内に滞留した液体が前記吸込み口から流れるように前記ロータ室の内壁の周方向に対し、前記吸込み口の下側縁部の位置を前記ロータ室の最下位置近傍に位置させたことを特徴とする。
(2)本発明の前記インナーロータ軸は、前記アウターロータの回転中心より下方に位置するよう設けられ、
前記仕切り部は、前記アウターロータの回転中心より上方に設けられたことを特徴とする。
(3)本発明の前記ポンプユニットは、前記ロータ室の前記吐出口と連通し前記吐出口より下流の流路を形成する吐出側流路を有し、
前記吐出側流路の底面の高さ位置は、前記吐出口の下側縁部の高さ以上に設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、メンテナンス開始時にロータ室内に滞留した液体が吸込み口から流れるようにロータ室の内壁の周方向に対し吸込み口の下側縁部の位置をロータ室の最下位置近傍に位置させたため、メンテナンス作業時、ケーシング内の液体燃料を抜き取るためにケーシング底部のドレン孔を開放した際に、ロータ室の内壁とアウターロータ及びインナーロータとの空間に残留する液体燃料が吸込み口側に流れることにより、ロータ室の液体燃料を抜き取ることができるため、メンテナンス時の作業を効率良く行える。
本発明によるポンプユニットの一実施例を模式的に展開して示す概略構成図である。 ポンプユニットにおける液体の流れを順に示す図である。 ケーシングの側面に配された各蓋部材の位置を示す側面図である。 ケーシング内部の各部の配置を示す側断面図である。 ロータ室の構成を拡大して示す縦断面図である。 回転軸、ロータ、ロータ室の構成を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
〔ポンプユニットの構成〕
図1は本発明によるポンプユニットの一実施例を模式的に示す概略構成図である。図2は本ポンプユニットにおける液体の流れを順に示す図である。尚、図1ではポンプユニットの全体構成を分かりやすく示すため、各部が上下位置及び前後位置、左右位置をずらして記載されており、後述する図3〜図8に示す位置とは異なる箇所に記載されている。
図1及び図2に示されるように、ポンプユニット10は、例えば、ガソリンや軽油などの液体燃料(以下「液体」という)を供給する燃料供給装置に搭載され、地下タンク12に貯蔵された燃料を汲み上げると共に、液体に含まれる気泡を分離させて流量計20へ送液するように設けられている。尚、流量計20で計測された液体燃料は、燃料供給装置のホース、ノズルを介して車両の燃料タンクに供給される。
ポンプユニット10は、同一のケーシング30の内部に流入室31、ロータ室32、空気分離室33、流出経路34、気液分離室36が形成されている。流入室31には、ケーシング30の底部に開口する流入口37に連通されたストレーナ取付室38と、ストレーナ取付室38の下流側(流出側)に隣接された逆止弁取付室39とが設けられている。尚、ストレーナ取付室38及び逆止弁取付室39は、ケーシング30の同じ側面に隣接して設けられている。さらに、ストレーナ取付室38の流出側と逆止弁取付室39の流入側との間は、連通路45によって連通されている。
ストレーナ取付室38は、ケーシング30の側面から加工された第1開口(ストレーナ取付用開口部)38aと、開口38aの奥部に形成されたストレーナ受け部38bとを有する。ストレーナ取付室38には、ストレーナ44が収納されている。また、ストレーナ44は、流入口37から流入された液体に含まれる異物を捕獲する金網からなり、円筒形状に形成されている。
ストレーナ44は、第1開口38aから挿入され、一端(挿入側端部)がストレーナ受け部38bに当接され、且つ他端(取出側端部)が第1開口38aに螺入された第1蓋部材(ストレーナ取付用蓋)41Aに当接される。第1蓋部材41Aは、ストレーナ取付室38の開口38aを閉塞するように締結されると共に、ストレーナ44をストレーナ取付室38に保持する。第1蓋部材41Aの内側には、ストレーナ44の端部が嵌合固定されている。そのため、第1蓋部材41Aをストレーナ取付室38の開口38aから外すことにより、第1蓋部材41Aと共にストレーナ44も取出すことができる。
ポンプ駆動により流入口37から吸引された液体は、ストレーナ44により濾過された後、連通路45を通過して逆止弁取付室39に流入する。
逆止弁取付室39は、ストレーナ取付室38の下流側に設けられ、ケーシング30の側面から加工された第2開口(逆止弁取付用開口部)39aと、流入側逆止弁40により開閉される弁座39bとを有する。逆止弁取付室39には、流入側逆止弁40が開閉動作可能に取り付けられている。弁座39bには、連通路45に連通された連通用開口部39cが設けられている。また、逆止弁取付室39の天井には、ギヤポンプ48のロータ室32へ流体を流出するための流出用開口部39dが設けられている。
流入側逆止弁40は、コイルバネ42のバネ力により弁座39bの連通用開口部39cを閉弁する方向に付勢されており、ポンプ駆動時のポンプ吸込み圧力(負圧)により連通用開口部39cを開弁し、ポンプ停止時はポンプ吸込み圧力がなくなると連通用開口部39cを閉止する。また、コイルバネ42は、第2開口39aを閉塞する第2蓋部材(逆止弁取付用蓋)41Bにより保持される。
流入側逆止弁40は、ポンプ駆動又はポンプ停止に伴う負圧の変動に伴って連通用開口部39cを開または閉とする開弁位置又は閉弁位置に動作する。従って、流入側逆止弁40が開弁動作すると、連通用開口部39cが開放されて連通路45を流れた液体燃料が連通用開口部39cから上方に配された流出用開口部39dを通って吸込み側流路46に流出される。
逆止弁取付室39の下流側には、ロータ室32の吸込み側に連通された吸込み側流路46及びロータ室32が設けられている。ロータ室32には、ギヤポンプ48が設けられている。ギヤポンプ48は、モータの回転駆動力を伝達されて回転するアウターロータ50と、アウターロータ50により回転駆動されるインナーロータ52とを有する。
アウターロータ50は、ロータ室32の内径に対応した円盤形状に形成されており、円盤状の平面には半円形状の係合部50aが回転方向(周方向)に所定のピッチ(間隔)で複数個設けられている。また、インナーロータ52は、インナー回転軸53により回転可能に支持されており、外周にはアウターロータ50の係合部50aに対応する半円形状の凹部52aが所定のピッチ(間隔)で複数個設けられている。
また、ロータ50の回転中心とインナーロータ52の回転中心とは、上下方向に偏心している。インナーロータ52の外周とアウターロータ50の内周との間には、偏心量に応じた三日月形状の仕切り部51が設けられている。仕切り部51の内周面51aは、インナーロータ52の外周が摺接するピニオン摺接面であり、仕切り部51の外周面51bは、アウターロータ50の係合部50aが摺接するロータ摺接面である。
係合部50aがインナーロータ52の凹部52aに係合することにより、アウターロータ50がモータにより回転駆動されると共に、インナーロータ52も同一方向に回転駆動される。そして、ロータ室32の負圧発生により流入側逆止弁40が開弁し、ストレーナ44を通過した液体がロータ室32の吸込み口32cに吸引される。ギヤポンプ48においては、アウターロータ50及びインナーロータ52が反時計方向に回転駆動すると共に、吸込み側流路46から吸引された液体は、インナーロータ52の凹部52a及びアウターロータ50の係合部50a間に流入し、ロータ室32の吐出口32dに連通された吐出側流路47へ吐出される。
また、インナーロータ52は、回転中心がアウターロータの50回転中心より下方に設けられ、且つ仕切り部51は、インナーロータ52と外接し、アウターロータ50とは内接するようアウターロータ50の回転中心より上方に設けられている。そして、ロータ室32の液体は、三日月形状の仕切り部51がインナーロータ52の上方に配され、且つ仕切り部51の上部曲面が下方に向けて下がるように湾曲しているため、逆止弁取付室39の底部のドレンボルト91を外して内部の液体を抜き取る際、ロータ室32内の液体が吸込み口32cより短時間で底部のドレン孔より排出される。
また、図4、図5に示されるように、ポンプユニット10においてロータ室32と隣接し吐出口32dより下流の吐出側流路47を形成する吐出側流路47aを形成し、吐出口32dの下端の高さ位置が吐出側流路47aの底面と高さ方向に対し同一に設けられている。そのため、逆止弁取付室39の底部のドレンボルト91を外して内部の液体を抜き取る際、吐出側流路47の液体は、ロータ室32の液体が吐出口32dからロータ室32内に至り、さらに吐出口32dより逆止弁取付室39に至り、底部のドレン孔より排出される。
さらに、ギヤポンプ48から吐出された液体は、吐出側流路47の下流に配された空気分離室33へ流入される。空気分離室33は、下流側がフィルタ54に連通され、側壁には気体を含んだ気体富化液を気液分離室36に回収するための気体富化液流入孔58が設けられている。
気液分離室36の底部には、液体をギヤポンプ48のロータ室32に戻す戻し孔60が設けられ、天井には大気開放孔62が設けられている。また、気液分離室36には、戻し孔60を開閉するフロート弁70が設けられている。
フロート弁70は、気液分離室36内の気体富化液を含む液体の液面高さが所定高さ以上の場合に戻し孔60を開弁する弁部を有する。
気液分離室36において、液体に含まれる気泡(気体)は上部空間に浮上し、大気開放孔62から大気中に放出される。また、気泡が分離された液体は、液面高さが所定高さに達したときフロート弁70の開弁により戻し孔60を通過して吸込み側流路46に戻される。
また、空気分離室33において、気体富化液が分離された液体は、フィルタ54により濾過された後に流出経路34を通過して流量計20に供給される。尚、流出経路34に設けられた流出側逆止弁64は、ギヤポンプ48によって送出された液体の圧力により開弁する。
また、ポンプユニット10には、リリーフ弁80が設けられている。流路内の液圧が必要以上に高まった場合等に、フィルタ54により濾過された液体の一部は、リリーフ弁80を開弁させてギヤポンプ48のロータ室32に戻される。リリーフ弁80は、コイルバネ82のばね力により閉弁方向に付勢されており、流出経路34の吐出圧力と、コイルバネ82のばね力にロータ室32の吸込み圧力を加えた合力との差に応じて開閉する。従って、リリーフ弁80は、コイルバネ82のばね力と吐出圧力と吸込み圧力の合力のつり合いにより、開弁と閉弁を繰り返す。
〔ケーシング30の内部構成〕
図3はケーシング30の側面に配された各蓋部材41A〜41Eの位置を示す側面図である。図3に示されるように、ケーシング30の側面には、各蓋部材41A〜41Eが取り付けられている。第1蓋部材41Aは、ストレーナ用蓋部材であり、第2蓋部材41Bは、流入側逆止弁用蓋部材である。また、第3蓋部材41Cは、ロータ室蓋部材であり、第2蓋部材41Bの上方に取り付けられている。第4蓋部材41Dは、リリーフ弁用蓋部材であり、第5蓋部材41Eは空気分離室用蓋部材である。
図4はケーシング内部の各部の配置を示す側断面図である。図4に示されるように、流入側逆止弁40の上方には、円筒形状のロータ室32が形成されている。また、逆止弁取付室39とロータ室32との間は、吸込み側流路46により連通されている。
ケーシング30の内部では、アウターロータ50のアウター回転軸50A(図6参照)が水平方向に延在する向きに取り付けられるため、円筒形状のロータ室32がアウターロータ50の向きに合わせて配された上側ライナ壁部32aと下側ライナ壁部32bとから形成されている。そのため、ロータ室32を側面からみると、内部に円筒形状の空間を形成する内周面が円形に形成されている。また、ロータ室32を形成する上側ライナ壁部32aと下側ライナ壁部32bとは、互いに上下方向で対向するように配置され、且つ、下側ライナ壁部32bは吸込み側端部が円筒形状に形成されたロータ室32の最下位置になるように形成されている。従って、円弧形状に形成された下側ライナ壁部32bの内側面積が上側ライナ壁部32aよりも大幅に小さくなっており、逆止弁取付室39のドレンボルト91を外してケーシング30内の液体を抜き取る際に、下側ライナ壁部32bの内側に残留する液量は、大幅に減少している。
また、円筒形状の空間を有するロータ室32の周方向の吸込み側内壁には、上流側流路に連通された吸込み口32cが設けられ、ロータ室32の周方向の吐出側内壁には下流側流路に連通された吐出口32dが設けられている。吸込み口32c及び吐出口32dは、周方向の内壁に沿うように延在する開口からなり、ロータ室32の下半分(底部側)に位置するように上側ライナ壁部32aの端部と下側ライナ壁部32bの端部との間に形成されている。
ケーシング30の底部には、メンテナンス時に、ストレーナ取付室38の液体を抜き取るためのドレンボルト90と、逆止弁取付室39の液体を抜き取るためのドレンボルト91とが螺入されている。
図5はロータ室32の構成を拡大して示す縦断面図である。図5に示されるように、吸込み口32cは、ロータ室32の周方向の内壁に沿うように延在形成されており、下側縁部32c(下側ライナ壁部32bの吸込み側端部)がロータ室32の周方向に内壁の最下位置近傍に達する位置に形成されている。従って、吸込み口32cは、上側縁部32c(上側ライナ壁部32aの吸込み側端部)が周方向の最下位置に形成された下側縁部32c(下側ライナ壁部32bの吸込み側端部)から高さH1の位置まで形成されている。
すなわち、メンテナンス開始時にロータ室32内に滞留した液体が吸込み口32cから流れるようにロータ室32の内壁の周方向に対し、吸込み口32cの下側縁部32cの位置をロータ室32の最下位置近傍に位置させたものである。
尚、吸込み口32cの下側縁部32cは、ロータ室32の周方向に内壁の最下位置近傍であれば良いので、ロータ室32の垂直方向の中心線よりも若干下流側でも良いし、あるいは若干上流側に位置するようにしても良い。
吐出口32dは、上側縁部32d(上側ライナ壁部32aの吐出側端部)が周方向の最下位置に形成された下側縁部32d(下側ライナ壁部32bの吐出側端部)から高さH2の位置まで形成されている。また、吐出口32dは、下流の吐出側流路(下流側流路)47に連通されており、吐出側流路47の下側内壁部(底面)47aは凹凸のない平面形状に形成されている。また、吐出側流路47の下側内壁部(底面)47aは、吐出口32dの下側縁部32dと同一高さに形成されている。下側ライナ壁部32bは、下側内壁部47aより下方に位置するように設けられているため、下側内壁部47aより上方に突出しないように形成されている。尚、吐出側流路47の下側内壁部(底面)47aの高さ位置は、メンテナンス時に吐出側流路47に残留する液体が吐出口32dからロータ室32に逆流すれば良いので、吐出口32dの下側縁部32dの高さと同一またはそれ以上に高い位置であれば良い。
また、上側ライナ壁部32a及び下側ライナ壁部32bは、ロータ室32の周方向の内周面(内壁面)を形成しており、上側ライナ壁部32aは仕切り部51の外周面51bに対向するように周方向長さが下側ライナ壁部32bよりも長く形成されている。すなわち、吸込み口32cの下側縁部32cがロータ室32の略最下位置に形成されているため、吸込み口32cの下側縁部32cが吐出口32dの下側縁部32dに接近しており、その分、下側ライナ壁部32bの周方向の内壁長さが短くなっている。
図6は回転軸、ロータ、ロータ室の構成を示す縦断面図である。図6に示されるように、アウターロータ50のアウター回転軸50Aは、一端(図6中、左端)がケーシング30の外部に延在しており、当該一端には外部に配された駆動部(駆動モータ)に駆動されるプーリ50Bが結合されている。また、アウター回転軸50Aの他端には、アウターロータ50が結合されており、駆動部からの回転をアウターロータ50に伝達する。
また、ケーシング30の側面には、カバー部材51Aがボルト51Bにより固定されている。カバー部材51Aは、ロータ室32の側面開口を閉塞すると共に、インナー回転軸53の端部を支持する軸受け部が内壁面に形成されている。
さらに、カバー部材51Aの内壁には、仕切り部51がロータ室32の内部に突出するように設けられている。よって、仕切り部51は、偏心回転するアウターロータ50とインナーロータ52との間に形成される間隙に挿入されるようにカバー部材51Aの内壁面に支持されている。
ここで、メンテナンス時のドレン抜き作業について説明する。メンテナンス開始時に逆止弁取付室39のドレンボルト91を外すことで、吸込み側流路46に残留する液体を抜き取ると共に、ロータ室32及び吐出側流路47に残留する液体がロータ室32の中心より下方に開口する吸込み口32cを通過して吸込み側流路46に移動して抜き取られる。すなわち、ケーシング30内の液体燃料を抜き取る際にロータ室32に残留する液体燃料は、下側ライナ壁部32bの内側からよれよりも低い位置に形成された吸込み口32c側に流れ、さらに吸込み側流路46へ流出されて逆止弁取付室39の底部へ至る。そのため、メンテナンス作業の際にロータ室32の下側ライナ壁部32bの内側に残留する液体燃料が大幅に減少してロータ室32から液体の抜き取りが短時間で済むことから、メンテナンス時の作業を効率良く行える。
尚、ロータ室32には、アウターロータ50、仕切り部51、インナーロータ52が設けられているが、アウターロータ50及びインナーロータ52と上側ライナ壁部32a及び下側ライナ壁部32bとの隙間より空気が流入可能であるので、ロータ室32より下流に残留する液体の抜き取りも容易に行える。
また、吐出側流路47の下側内壁部47aは、凹凸のない平面形状に形成されているので、ドレンボルト91を外して液体の抜き取り作業を行った際に、下側内壁部47aに液体が残留しない。そのため、ロータ室32、アウターロータ50、仕切り部51、インナーロータ52などのギヤポンプ48のメンテナンスを行う際に、ロータ室32に液体が残留せず、メンテナンス作業が効率良く行える。
上記実施例では、燃料供給装置に搭載されるポンプユニットを一例として説明したが、これに限らず、その他の機器に搭載されるポンプユニットにも本発明が適用できるのは勿論である。
上記実施例では、空気分離室33及び気液分離室36がケーシング30内に設けられた構成のものを一例として挙げたが、空気分離室33及び気液分離室36がケーシング30と別体に設けられた構成のものにも本発明が適用できるのは勿論である。
10 ポンプユニット
12 地下タンク
20 流量計
30 ケーシング
31 流入室
32 ロータ室
32a 上側ライナ壁部
32b 下側ライナ壁部
32c 吸込み口
32d 吐出口
33 空気分離室
34 流出経路
35 バイパス経路
36 気液分離室
37 流入口
38 ストレーナ取付室
38a 第1開口
38b ストレーナ受け部
39 逆止弁取付室
39a 第2開口
39b 弁座
40 流入側逆止弁
41A〜41E 第1〜第5蓋部材
44 ストレーナ
45 連通路
45a、45b 空間
46 吸込み側流路
47 吐出側流路
47a 下側内壁部
48 ギヤポンプ
50 アウターロータ
50a 係合部
50A アウター回転軸
51 仕切り部
51A カバー部材
52 インナーロータ
52a 凹部
53 インナー回転軸
54 フィルタ
60 戻し孔
64 流出側逆止弁
70 フロート弁
80 リリーフ弁
90、91 ドレンボルト

Claims (3)

  1. ケーシング内に形成され、内部に円筒形状の空間を有するロータ室と、
    前記ロータ室の周方向の内壁に沿うように延在形成され、上流側流路に連通された吸込み口と、
    前記ロータ室の周方向の内壁に沿うように延在形成され、下流側流路に連通された吐出口と、
    前記ロータ室の周方向の内壁に沿って回転し、複数の内歯を有するアウターロータと、
    前記アウターロータの内歯と噛合う外歯を有し、前記アウターロータの回転中心に対し偏心した回転中心を有するインナーロータと、
    前記アウターロータと前記インナーロータとが偏心することにより生じる前記アウターロータの内歯と前記インナーロータの外歯との間隙に設けられ前記アウターロータと前記インナーロータとを仕切る仕切り部と、
    一端が前記アウターロータの回転中心と結合され、他端が前記ケーシングの外部に延在するように設けられ、前記ケーシングの外部に設置された駆動部の回転を伝達するアウターロータ軸と、
    を備えたポンプユニットにおいて、
    メンテナンス開始時に前記ロータ室内に滞留した液体が前記吸込み口から流れるように前記ロータ室の内壁の周方向に対し、前記吸込み口の下側縁部の位置を前記ロータ室の最下位置近傍に位置させたことを特徴とするポンプユニット。
  2. 前記インナーロータ軸は、前記アウターロータの回転中心より下方に位置するよう設けられ、
    前記仕切り部は、前記アウターロータの回転中心より上方に設けられたことを特徴とする
    請求項1に記載のポンプユニット。
  3. 前記ポンプユニットは、前記ロータ室の前記吐出口と連通し前記吐出口より下流の流路を形成する吐出側流路を有し、
    前記吐出側流路の底面の高さ位置は、前記吐出口の下側縁部の高さ以上に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプユニット。
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