JP2013170059A - パレタイズシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 パレタイズシステム1は、ワークコンベア20と、送り出し装置31と、パレットコンベア10と、パレタイズ用ロボット40とを備えている。ワークコンベア20は、ワーク2を搬送し、送り出し装置31は、ワークコンベア20によって搬送されたワーク2を受渡位置53まで位置決めした状態で送り出すように構成されている。また、パレットコンベア10は、パレット3を積付位置13まで搬送し、パレタイズ用ロボット40は、受渡位置53に位置するワーク2を取ってそれを積付位置13に位置するパレット3にパレタイズするように構成されている。このように構成されるパレットコンベア10及び送り出し装置31は、積付位置13と受渡位置53とが平面視で隣接するように配置されている
【選択図】 図1
Description
ダンボール製造工場等において製造されるダンボールケースは、シート形状のダンボールを所定の外形にカッティングすることによって製造される。製造されたダンボールケースは、シート形状のまま積み重ねられて結束され、それをパレット3の上にパレタイズされる。このように結束されたダンボールケースであるワーク2をパレタイズするべく、ダンボール製造工場等には、パレタイズシステム1が設けられている。パレタイズシステム1は、図1乃至4に示すようにパレットコンベア10と、ワークコンベア20と、段積ユニット30と、パレタイズ用ロボット40とを備えている。なお、図1は、後述するローラ装置34を紙面に平行な断面で切断して示し、図3では、段積装置31及びローラ装置34を省略している。
パレットコンベア10は、左右方向に延在しており、前後方向(即ち、幅方向)に離れて位置する支持フレーム11の間に複数のローラ12が架設されている。なお、図面において、支持フレーム11に設けられている複数のローラのうちいくつかのローラ12の符号について図示を省略する。後述するローラ22及びローラ52についても同様である。ローラ12は、左右方向に互いに間隔をあけて設けられており、図示しないモータ等の駆動機器によって支持フレーム11に対して回動駆動するように構成されている。
ワークコンベア20は、左右方向に延在しており、平面視でパレットコンベア10と重なるように位置している。ワークコンベア20の幅は、パレットコンベア10の幅より狭くなっており、図示しない支持台に支持されている一対の支持フレーム21を有している。一対の支持フレーム21は、互いに幅方向に離れて位置しており、その間に複数のローラ22が設けられている。ローラ22は、左右方向に互いに間隔をあけて設けられており、図示しないモータ等の駆動機器によって支持フレーム21に対して回動駆動するように構成されている。ワークコンベア20は、その上にワーク2を載せることができるようになっており、ローラ22を回転駆動させることでワーク2を右側から左側へと搬送するように構成されている。このように構成されるワークコンベア20には、左側に隣接するように段積ユニット30が設けられている。
段積ユニット30は、ワークコンベア20により搬送されてくるワーク2を上下方向に段積みして受渡位置まで移送するためのユニットであり、送り出し装置31と、段積装置32とを備えている。送り出し装置31は、ワークコンベア20により搬送されるワーク2を受渡位置まで移送するための装置であり、ローラ機構33とプッシャー機構34とを有している。
送り出し装置31のローラ機構33は、ワークコンベア20の左端に繋がるように設けられており、ワークコンベア20から右方向に延在している。このように配置されるローラ機構33は、ワークコンベア20と同様にパレットコンベア10の上方に配置され、それと平面視で重なるように位置している。つまり、パレットコンベア10とローラ機構33とが上下方向に2階層で設置されている。このように2階層で設置することによって、パレタイズシステム1全体の設置面積を低減することができる。以下では、このように設置されているローラ機構33の構成について説明する。
ワーク移動路であるローラ機構33は、基台35に支持されている枠体51を有している。枠体51は、幅方向に離れて位置する一対の側フレーム51a,51aを有しており、これら側フレーム51a,51aの間には、複数のローラ52が設けられている。ローラ52は、左右方向に互いに間隔をあけた状態で回転するように一対の側フレーム51a,51aに設けられている。このように構成されるローラ機構33は、その上にワーク2が載せられるようになっており、ワーク2が押されることでその上をすべるように移動するようになっている。
送り出し機構であるプッシャー機構34は、段積位置57に位置するワーク2を位置決めしつつ、そのワーク2を受渡位置53に移送するように構成されている。プッシャー機構34は、移送機構61と接離機構62とを有している。移送機構61は、基体63と移送体64とを有している。基体63は、左右方向に延在しており、ローラ機構33の下方に位置して基台35に設けられている。この基体63は、左右方向の長さがローラ機構33のそれと略一致し、平面視でローラ機構33と中心線が略一致するように部分的に重ねて配置されている。このように配置される基体63の上には、ラックアンドピニオン機構を介して移送体64が載せられており、移送体64は、左右方向に移動するように構成されている。また、移送体64には、モータ等の駆動機器が設けられており、駆動機器は、移送体64に設けられるピニオンギアを駆動させて移送体64を左右方向に移動させるように構成されている。
段積装置32は、前述の通りワーク2を段積みするための装置である。段積装置32は、パレットコンベア10及びローラ機構33の上方に位置しており、平面視でパレットコンベア10及びローラ機構33と重なるよう配置されている。このように重ねて配置することで、パレタイズシステム1の設置面積を小さくすることができる。この段積装置32は、大略直方体の枠状に形成された台枠70に設けられており、ストッパ機構71と、挟持機構72とを有している。
ストッパ機構71は、平面視で段積位置57の下流側に位置しており、ローラ機構33上を搬送されるワーク2を受け止めて段積位置57にて制止させるように構成されている。更に詳細に説明すると、ストッパ機構71は、第1昇降機構73と、一対の第1爪部材74,74とを有している。第1昇降機構73は、上下方向に延在する基部73aを有しており、基部73aは、ローラ機構34の幅方向の中心に位置するように台枠70に固定されている。基部73aの左側面には、一対のスライドレール73b,73bが設けられている。一対のスライドレール73b,73bは、上下方向に延在しており、互いに前後方向に離して設けられている。一対のスライドレール73b,73bには、それらに沿って上下方向にスライド可能なスライド部材73cが設けられている。また、基部73aには、ベルト式の駆動機器73dが設けられており、この駆動機器73dによってスライド部材73cを上下方向に移動させることができるようになっている。更に、スライド部材73cには、一対の第1爪部材74,74が設けられている。
挟持機構72は、ストッパ機構71によって制止されたワーク2を第1爪部材74と協働して挟持し、ワーク2を持ち上げるように構成されている。更に詳細に説明すると、挟持機構72は、進退スライド機構75と、第2昇降機構76とを有している。進退スライド機構75は、前後方向に延在する基部75aを有しており、基部75bは、台枠70に固定されている。基部75aの前面には、一対のスライドレール75b,75bが設けられている。一対のスライドレール75b,75bは、左右方向に延在しており、互いに上下方向に離して設けられている。また、一対のスライドレール75b,75bには、それらに沿って左右方向にスライド可能に第2昇降機構76が設けられている。また、基部75aには、ベルト式の駆動機器75cが設けられており、この駆動機器75cによって第2昇降機構76を左右方向に移動させることができるようになっている。
パレタイズ用ロボット40は、いわゆる6軸ロボットであるロボット本体81と、エンドエフェクタであるハンド82とを備えている。ハンド82は、ロボット本体81の先端部分81aに設けられており、ロボット本体81の各関節を回動させることで様々な位置に移動し、且つ様々な姿勢をとることができるように構成されてる。ハンド82は、ワーク2の外周部を挟持して掴むことができるようになっている。具体的に説明すると、ハンド82は、基体82aを有しており、基体82aは、ロボット本体81の先端部分81aに取り付けることができるようになっている。また、基体82aには、一対の把持部材82b,82bが互いに近接離隔するように設けられている。
このように構成されているパレタイズシステム1には、図4に示すようにパレットコンベア10、ワークコンベア20、段積ユニット30、及びパレタイズ用ロボット40の動作を制御するための制御ユニット90を備えている。制御ユニット90は、パレットコンベア10、ワークコンベア20、段積ユニット30、及びパレタイズ用ロボット40に電気的に接続されており、各構成10,20,30,40の駆動機器の動作を制御して、段積されたワーク2A,2Bをパレット3上に積み付ける段積処理を実行するようになっている。以下では、制御ユニット90が実行する段積処理について図5乃至図15を参照しながら説明する。
段積処理が始まると、図5に示すようにステップS1に移行する。待機用ストッパ下降工程であるステップS1では、待機用ストッパ機構56のストッパ部材56aを下降させて、上段ワーク2Aを待機位置に搬送できるようにする(図6参照)。ストッパ部材56aを下降させると、ステップS2に移行する。
制御ユニット90は、まずパレタイズ用ロボット40のロボット本体81の各関節を回動させてハンド82を受渡位置に移動させる。同時に、制御ユニット90は、ロボット本体81の各関節の回動を制御して、ハンド82が段積ワーク2A,2Bの左右端部を挟むことができるような姿勢をハンド82にとらせるようにする(図14参照)。この際、ハンド82の掛止部82bが段積ワーク2A,2Bの下に位置するようにハンド82が動かされる。その後、制御ユニット90は、ハンド82の一対の把持部材82b,82bを近接させてハンド82に段積ワーク2A,2Bを挟持させ、掛止部82bを段積ワーク2A,2Bの下面に引っ掛ける。
パレタイズシステム1では、段積装置32が備わっているが、段積装置32がパレットコンベア10及びローラ機構33と平面視で重なっている必要はない。段積装置32は、パレットコンベア10及びローラ機構33に対して例えば平面視で前後方向にずらして配置されていてもよい。また、各機構の駆動方式もベルト式でなく、ラックアンドピニオン方式やボールねじ方式であってもよい。また、ローラ機構33とパレットコンベア10とは必ずしも2階層で設置されている必要はなく、例えば、互いに直交する方向に延在してもよく、受渡位置53と積付位置13とが隣接していればよい。
2 ワーク
2A 段積ワーク
2B 下段ワーク
3 パレット
10 パレットコンベア
13 積付位置
20 ワークコンベア
31 送り出し装置
32 段積装置
33 ローラ機構
34 プッシャー機構
40 パレタイズ用ロボット
53 受渡位置
57 段積位置
61 移送機構
62 接離機構
65 プッシャー部材
71 ストッパ機構
72 挟持機構
73 第1昇降機構
74 第1爪部材
76 第2昇降機構
77 第2爪部材
82 ハンド
82c 掛止部
90 制御ユニット
Claims (9)
- ワークを搬送するワークコンベアと、
前記ワークコンベアによって搬送された前記ワークを受渡位置まで位置決めして送り出す送り出し装置と、
パレットを積付位置まで搬送するパレットコンベアと、
前記受渡位置に位置する前記ワークを取ってそれを前記積付位置に位置する前記パレットに積載するパレタイズ用ロボットとを備え、
前記パレットコンベア及び前記送り出し装置は、前記積付位置と前記受渡位置とが平面視で隣接するように配置されている、パレタイズシステム。 - 前記パレットコンベアは、第1方向に延在し、且つ前記第1方向に前記パレットを搬送するように構成され、
前記送り出し装置は、前記第1方向に延在し、且つ前記第1方向に前記ワークを送り出すように構成され、
前記パレットコンベアと前記送り出し装置は、平面視で部分的に重なるように上下に2階層で設置され、且つ前記積付位置と前記受渡位置とが前記第1方向に隣接するように構成されている、請求項1に記載のパレタイズシステム。 - 前記ワークコンベアによって搬送される第1のワークを段積位置で受けて持ち上げ、その後に前記ワークコンベアによって前記段積位置に搬送された第2のワークの上に前記第1のワークを載せて段積みする段積装置を有し、
前記送り出し装置は、前記段積位置にて段積みされた前記第1及び第2のワークを送り出すように構成されている、請求項1又は2に記載のパレタイズシステム。 - 前記段積装置は、前記パレットコンベア及び前記送り出し装置に平面視で重なるようにそれらの上に設けられている、請求項3に記載のパレタイズシステム。
- 前記段積装置を制御する段積用制御ユニットを備え、
前記段積装置は、
前記段積位置より前記第1方向前側の位置に対して進退し、進出位置において前記ワークコンベアにより搬送される前記第1及び第2のワークを段積位置に位置するように受けて止め、且つ退避位置において前記第1及び第2のワークの通過を許容するストッパ部材と、
前記ストッパ部材により受けて止められた前記第1のワークを挟持部材により挟持させる挟持機構と、
前記挟持機構を昇降させる昇降機構とを有し、
前記制御ユニットは、前記昇降機構により前記挟持機構を降下させ、前記挟持機構を介して前記ストッパ部材により止められた前記第1のワークを前記挟持部材により挟持させ、前記昇降機構により前記挟持機構を上昇させて前記第1のワークを持ち上げ、且つ前記ストッパ部材により前記第2のワークが前記段積位置に止められた後に前記挟持機構を介して前記挟持部材に前記第1のワークを解放させて前記第2のワークの上に前記第1のワークを載せるように構成されている、請求項3又は4に記載のパレタイズシステム。 - 前記昇降機構は、前記ストッパ部材を昇降させるように構成されており、
前記制御ユニットは、前記挟持部材と前記ストッパ部材とにより第1のワークを挟持させ、前記昇降機構により前記挟持部材と前記ストッパ部材とを同期させて上昇させることで前記第1のワークを持ち上げるように構成されている、請求項5に記載のパレタイズシステム。 - 前記送り出し装置の動作を制御する送り出し用制御装置を備え、
前記送り出し装置は、
前記第1方向に前記ワークコンベアから前記受渡位置まで前記ワークが移動可能なように設けられたワーク移動路と、
前記段積位置に位置する前記ワークを前記第1方向に押して、前記ワーク移動路上を前記受渡位置へ移動させる送り出し機構と、を有し、
前記送り出し機構は、前記ワーク移動路の両側に位置して前記ワークに対して近接及び離隔可能であり、近接位置において前記ワークを前記第1方向後側から押すことが可能なように構成された一対の送り出し部材と、前記一対の送り出し部材を前記ワークに対して近接及び離隔させる接離機構と、前記接離機構を前記第1方向に移動させる移動機構と、を有し、
前記送り出し制御ユニットは、前記ストッパ部材が退避すると、前記接離機構により前記一対の送り出し部材を前記ワークに近接させ、その後前記移動機構により前記接離機構を前記第1方向に移動させて、前記一対の送り出し部材により前記ワークを押して前記受渡位置へと送り出させるように構成されている、請求項1乃至5のいずれか1つに記載のパレタイズシステム。 - 前記一対の送り出し部材は、前記ワークに近接する際に前記ワークを挟持して位置決めするように構成されている、請求項7に記載のパレタイズシステム。
- 前記ワーク移動路は、複数のローラが前記第1方向に間隔をあけて配置されており、
前記パレタイズ用ロボットは、互いに近接及び離隔する一対のハンドを有し、前記一対のハンドを近接させることによって前記受渡位置のワークを把持するようになっており、
前記一対のハンドは、その先端部に他方の前記ハンドに向かって突設された掛止部を夫々有し、且つ隣接する前記ローラの間に挿入可能に構成されている、請求項8に記載のパレタイズシステム。
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