JP2013167840A - 色消しレンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】赤外光と可視光のように大きく波長が異なる2つの光が入射した際の色収差を好適に補正することができる色消しレンズを提供する。
【解決手段】主波長λを有する光と、この主波長λより短い副波長λを有する光とが入射され、回折面を有する色消しレンズ。主波長λに対する前記回折面の回折次数N=0であり、かつ、副波長λに対する前記回折面の回折次数N≠0である。
【選択図】図1

Description

本発明は色消しレンズに関する。さらに詳しくは、例えば赤外光と可視光のように大きく波長が異なる2つの光が入射した際に生じる色収差を補正し得る色消しレンズに関する。
10.6μmの波長を有する赤外光のCOレーザは、金属加工などの用途に広く用いられている。このようなレーザ光を集光するためのレーザ材料として、ゲルマニウム(Ge)やセレン化亜鉛(ZnSe)が多用されている。Geは可視光を全く透過させないが、ZnSeは可視光を透過させるため、このZnSeを用いて、可視光の633nm(He−Neレーザ)まで充分に透過させるレンズを作製することができる。かかる集光レンズを用いると、可視レーザをCOレーザと同じ光軸に沿って入射させ、透過させることができるので、光軸を合わせる調整工程、すなわちアラインメント工程を容易に行うことができる。
しかし、両レーザは波長が異なるので色収差が発生し、可視光の焦点位置はCOレーザの焦点位置と大きく離れてしまう。
この色収差を補正する方法として、主材料のZnSeと色分散特性が異なるBaFなどの結晶を副材料とする凹レンズを組み合わせることが知られているが、この凹レンズは割れ易く、高価であり、また、特性が不安定であるため、実用化は困難である。
他の補正方法として、回折面を用いた色消しレンズ(回折レンズ)が知られている。この色消しレンズによる色収差補正の原理は、対象となる2つの波長の1次回折光の回折角度の差が、材料の分散特性による屈折角の差と符号が逆で、かつ極めて大きい(波長に敏感である)ことを利用するものである。回折レンズは単一の材料で色収差を補正できるという特長があるが、回折効率の波長依存性が大きいという課題がある。これは、回折面の格子溝の深さは、1つの波長に対して1次光の回折効率が最大(100%)になるように決められるが、他の波長では1次光の回折効率が低下してしまうためである。
そこで、1次回折光ではなく2次以上の高次回折光を利用する方法が提案されている(例えば、特許文献1〜2参照)。これらは、1次光の回折効率が低くても、2次、3次などの高次回折光の中に高効率となる次数がそれぞれの波長で存在し得るので、それらを好適に組み合わせて利用する方法である。
特開2005−100551号公報 特開2005−149626号公報
しかし、2次以上の高次回折光を利用する従来の方法では、赤外光と可視光のように波長差が大きい場合、後述するように色収差補正を行うことができないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、赤外光と可視光のように大きく波長が異なる2つの光が入射した際の色収差を好適に補正することができる色消しレンズを提供することを目的としている。
(1)本発明の色消しレンズは、主波長λを有する光と、この主波長λより短い副波長λを有する光とが入射され、回折面を有する色消しレンズであって、
主波長λに対する前記回折面の回折次数N=0であり、かつ、副波長λに対する前記回折面の回折次数N≠0であることを特徴としている。
本発明の色消しレンズでは、主波長λに対してはゼロ次光を、副波長λに対してはゼロでない回折次数の回折光を最大の回折効率で発生させる回折面とし、主波長λに対しては回折の効果をなくし通常のレンズとして機能させ、副波長λについては、発生する屈折の色収差を回折の色収差で相殺している。これにより、赤外光と可視光のように大きく波長が異なる2つの光が入射した場合でも色収差を補正することができる。
(2)前記(1)の色消しレンズにおいて、前記主波長λに対する副波長λの比(λ/λ)が、0.3より小さいことが好ましい。
(3)前記(1)又は(2)の色消しレンズにおいて、前記回折面の格子溝深さをdとし、主波長λでのレンズ材料の屈折率をnとすると、(n−1)d/λ<0.3であることが好ましい。
(4)前記(1)〜(3)の色消しレンズにおいて、主波長λを赤外域の範囲とすることができる。
(5)前記(1)〜(4)の色消しレンズにおいて、主波長λを1.0μm以上とすることができる。
(6)前記(1)〜(5)の色消しレンズにおいて、主波長λを有する光を、10.6μmの波長を有する赤外光のCOレーザ光とし、副波長λを有する光を、633nmの波長を有するガイド用可視光とすることができる。
本発明の色消しレンズによれば、赤外光と可視光のように大きく波長が異なる2つの光が入射した際の色収差を好適に補正することができる。
実施例1に係る色消し集光レンズの光路図である。 実施例2に係る色消し集光レンズの光路図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の色消しレンズの実施の形態を詳細に説明する。
本発明では、色収差を補正する色消しレンズとして屈折機能及び回折機能を有するレンズ(以下、単に「回折レンズ」ともいう)を用いているが、この回折レンズのパワー(屈折力。焦点距離の逆数)をPとし、そのうち屈折のパワーをP、回折のパワーをPとすると、
P=P+P ・・・・・・(1)
∝n−1 ・・・・・・(2)
∝Nλ ・・・・・・(3)
の関係がある。ここで、nはレンズ材料の屈折率、Nは回折次数である。
対象とする2つの波長のうち長いほうを主波長λとし、短いほうを副波長λとし、さらにそれぞれの波長でのレンズ材料の屈折率をn、nとする(n<n)と、2つの波長でのパワーの差ΔPは、屈折及び回折のそれぞれについて
ΔP=PR1−PR2=PR1(n−n)/(n−1) ・・・・・・(4)
ΔP=PD1−PD2=PD1(Nλ−Nλ)/Nλ ・・・・・・(5)
が成立する。ここで、N、Nは各波長に対する回折次数であり、N≠Nのときは、各波長で異なる回折次数を利用することを意味する。また、PR1、PD1は波長λでの屈折、回折のパワーである。
色収差補正が成立する条件は、
ΔP+ΔP=0 ・・・・・・(6)
であることが分かる。
スカラー回折理論より、N次回折光の回折効率ηは、次の式(7)で求められることが知られている。
η(λ)={sinc(φ(λ)−N)} ・・・・・・(7)
ここで、関数sincは、
sinc(X)=sin(πX)/πX ・・・・・・(8)
を意味する関数である。また、φ(λ)は、
φ(λ)=(n−1)d/λ ・・・・・・(9)
であり、波長λに対して1次回折光の効率が100%となる格子溝の深さλ/(n−1)に対する実際の格子溝の深さdの比率を表している。
回折効率η(λ)が最大効率の100%になるのは、式(7)よりN=φ(λ)のときであるので、これを式(9)に代入すると、
N=(n−1)d/λ ・・・・・・(10)
となる。
したがって、主波長λについて回折次数Nのときの回折効率が100%となるように、格子溝深さをd=Nλ/(n−1)としたとき、副波長λの回折効率が最も高くなる条件は、
≒N×(n−1)/(n−1)×λ/λ ・・・・・・(11)
のときとなる。ここで、「≒」を用いたのは回折次数N、Nが整数だからである。
仮に、式(11)の「≒」が「=」であったとして、これを式(5)に代入すると、
ΔP=PD1{1−(n−1)/(n−1)}
=PD1(n−n)/(n−1) ・・・・・・(12)
となり、PD1の係数が式(4)の右辺のPR1の係数と全く同一になることが分かる。したがって、式(6)が成り立つためには、PR1=−PD1でなければならない。しかし、この場合、式(1)より、回折レンズのパワーP=0となってしまい、レンズとして機能しないことが分かる。
例えば、主波長λ=10.6μm、副波長λ=633nm、レンズ材料をZnSe(n=2.40、n=2.59)とすると、格子溝深さをN=1に対して100%となるようにd=10.6/(2.40−1)=7.6μmとした場合、副波長λでは、式(11)よりN=(2.59−1)/(2.40−1)×10.6/0.633=19.018・・・から、回折次数N=19のときに回折効率η19(λ)≒100%となることが分かる。しかし、この場合、式(4)、(5)より、
ΔP=PR1×(2.40−2.59)/(2.40−1)≒−0.136×PR1
ΔP=PD1(10.6−19×0.633)/10.6≒−0.135×PD1
となり、式(6)が成立するためには、PR1≒−PD1でなければならない。しかし、この場合、式(1)より、回折レンズのパワーP≒0となってしまい、レンズとして機能しないことが分かる。
前述したように、波長10.6μmと633nmのように波長差が大きい場合、2波長色消しの条件式(6)とレンズ機能の条件式(1)とが両立し得ないことが分かる。特許文献1〜2などの従来技術において、色収差補正が達成されているのは、波長の差が前記の2波長間ほど大きくないことに他ならない。このことを以下に示す。
式(11)の右辺は整数とは限らないので、右辺を四捨五入することで、最も近い整数Nが決定されると考えられる。この四捨五入によって発生する調整係数をCとすると、式(11)は、
=N×(n−1)/(n−1)×λ/λ+C ・・・・・・(13)
と記述することができる。ただし、−0.5<C≦0.5である。ここで式(13)を式(5)に代入すると、
ΔP=PD1×{(n−n)/(n−1)−C/N×λ/λ} ・・・・・・(14)
となる。これを式(4)とともに、式(6)に代入すると、
ΔP+ΔP=P×(n−n)/(n−1)−PD1×C/N×λ/λ=0 ・・・・・・(15)
となる。つまり、全体でのレンズパワーP≠0のときに色消しの条件式(15)が成り立つためには、C/N×λ/λ≠0でなければならない。
従来の色収差補正の波長範囲は、可視光ならば400〜700nm、紫外〜近赤外ならば300nm〜1μm、あるいは赤外域では3〜5μmや8〜12μmなどがある。従来技術における波長差の範囲であれば、2つの波長の比λ/λ=0.3〜0.7程度であり、C/N×λ/λ≠0が容易に成立する。しかし、前出のλ=10.6μmとλ=633nmのように波長差が大きいと、波長比がλ/λ≒0.06と非常に小さくなり、C/N×λ/λ≒0となってしまうため、式(15)の色消し条件が成立しなくなる。
そこで、本発明の色消しレンズでは、波長λ、λ(λ>λ)の2つの波長のうち、主波長λに対しては回折次数N=0、すなわちゼロ次光(回折のパワーPD1=0)を、副波長λに対しては、ゼロでない回折次数N≠0の回折光を最大の回折効率で発生させる回折面としている。このとき、式(5)の波長間でのパワー差は、PD1=0より、
ΔP=−PD2 ・・・・・・(16)
となり、色消しの式(6)は、
ΔP−PD2=0 ・・・・・・(17)
となる。すなわち、主波長λに対しては回折の効果はないので、通常の屈折レンズとして機能し、副波長λについては、発生する屈折の色収差を回折の色収差で相殺する。
主波長λに対してゼロ次光の最大回折効率とする条件は、式(10)より、
=0≒(n−1)d/λ ・・・・・・(18)
であるので、d/λ≒0ということになる。すなわち、格子溝の深さdが、主波長λに比べて十分に小さいということである。
格子溝の深さdと主波長λのゼロ次回折効率η(λ)との関係は、式(7)〜(9)より
η(λ)={sinc(φ(λ))}={sinc((n−1)d/λ)} ・・・・・・(19)
により計算することができる。ここでφ(λ)とη(λ)との関係を計算すると、以下の表1のようになる。
Figure 2013167840
表1より、例えばゼロ次光の回折効率を50%以上にするためには(n−1)d/λ<0.6とする必要がある。また、回折効率を80%以上にするために、(n−1)d/λ<0.4とする必要がある。更に、高出力レーザ用の場合には、回折効率90%以上にするために、(n−1)d/λ<0.3とする必要がある。
〔実施例〕
次に本発明の色消しレンズの実施例を説明するが、本発明はもとよりかかる実施例にのみ限定されるものではない。
実施例として、COレーザ加工用機に用いられる色消しレンズを作製した。COレーザ加工には、赤外光(主波長λ=10.6μm)とガイド光としての可視光(副波長λ=633nm)とが用いられる。この2つの光の波長差が従来技術における波長差に比べて極端に大きいことは、前述した通りである。そこで、副波長633nmにおいて回折作用をもたせようとすると、まず、主波長10.6μmの光線だけで幾何収差の補正を行い、その後副波長633nmの光線だけに関して付加した回折面のみの最適化によって、焦点距離、バックフォーカスなどを主波長10.6μmのときのそれらと同一になるようにする。すなわち、軸上色収差及び倍率色収差の補正により、2つの波長に関して同一の焦点位置に同一の大きさの画像を結像させることができる。こうすることで、色消しレンズを設計することができる。
[実施例1]
レンズ材料としてZnSeを用い、以下に示す仕様のレーザ加工機用の色消し集光レンズ1を作製した。実施例1に係る色消し集光レンズ1の光路図を図1に示す。
波長:主波長λ=10.6μm(COレーザ)
副波長λ=633nm(He−Neレーザ)
焦点距離:100mm(両波長とも)
屈折率:n=2.40
=2.59
レンズ径:φ38.1mm
中心厚:3mm
エッジ厚:1.7mm
第1面形状:凸球面、曲率半径 100mm
第2面形状
(ベース面)凹非球面
曲率半径:342.2mm
コーニック係数:−1.021
4次非球面係数:6.170×10−8/mm
(回折面)2次位相係数:6.833ラジアン/mm
4次位相係数:−1.632×10−4ラジアン/mm
格子溝深さ:d=0.398μm
波長10.6μmに対する回折効率:99.1%(0次)
波長633nmに対する回折効率:100%(1次)
バックフォーカス(第2面から焦点までの距離):98.3mm
コーティング:両面反射防止膜付き
回折面がなかった場合、副波長633nmの焦点距離は88.2mm、バックフォーカスは86.4mmとなり、主波長10.6μmの焦点距離100mmやバックフォーカス98.3mmに比べてかなり短くなる。本実施例では、回折面があることで色収差が補正でき、回折面の色消しが極めて有効に機能していることが分かる。回折効率は、(n−1)d/λ≒0.053と非常に小さいので、両波長ともほぼ100%と高く、良好な特性であった。
[実施例2]
レンズ材料としてZnSeを用い、以下に示す仕様の2枚組構成のレーザ加工機用の色消し集光レンズ11を作製した。色消し集光レンズ11は、レーザ源側の第1レンズ11aと、被加工物側の第2レンズ11bとからなる。実施例2に係る色消し集光レンズ11の光路図を図2に示す。
波長:主波長λ=10.6μm(COレーザ)
副波長λ=633nm(He−Neレーザ)
焦点距離:100mm(両波長とも)
画角:±5度
屈折率:n=2.40
=2.59
<第1レンズ>
レンズ径:φ42mm
中心厚:5mm
エッジ厚:3.6mm
第1面形状:
(ベース面)凸非球面
曲率半径:57.32mm
コーニック係数:0.2358
4次非球面係数:−2.344×10−7/mm
6次非球面係数:−1.429×10−10/mm
(回折面)2次位相係数:5.100ラジアン/mm
格子溝深さ:d=0.398μm
波長10.6μmに対する回折効率:99.1%(0次)
波長633nmに対する回折効率:100%(1次)
第2面形状:凹球面、曲率半径78.19mm
<第2レンズ>
レンズ径:φ25mm
中心厚:5mm
エッジ厚:4.1mm
第1面形状:
(ベース面)凸非球面
曲率半径:22.19mm
コーニック係数:−0.1415
4次非球面係数:−1.147×10−7/mm
(回折面)2次位相係数:5.347ラジアン/mm
格子溝深さ:d=0.398μm
波長10.6μmに対する回折効率:99.1%(0次)
波長633nmに対する回折効率:100%(1次)
第2面形状:凹球面、曲率半径20.53mm
第1レンズー絞り間距離:75.9mm
バックフォーカス(第2面から焦点までの距離):31.9mm
コーティング:両面反射防止膜付き
回折面がなかった場合、副波長633nmの焦点距離は88.8mm、バックフォーカスは21.7mmとなり、主波長10.6μmの焦点距離100mmやバックフォーカス31.9mmに比べてかなり短くなる。本実施例では、回折面があることで色収差が補正でき、回折面の色消しが極めて有効に機能していることが分かる。回折効率は、実施例1と同様に高かった。
また、画角±5度による最大像高さは8.7mmであるが、2つの波長間での像高差は0.02mmまで補正されており、倍率色収差も良好に補正されていることが分かる。
〔その他の変形例〕
なお、今回開示された実施の形態はすべての点において単なる例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、前記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、前述した実施の形態では、COレーザ加工機に用いられる色消しレンズについて説明したが、COレーザやYAGレーザなど他のレーザを利用した加工機にも本発明の色消しレンズを用いることができる。すなわち、主波長としては10.6μmに限定されるものではなく、他の波長を有するレーザ光を主波長とする加工機にも本発明の色消しレンズを用いることができる。
また、前述した実施の形態では、主波長をCOレーザの波長である10.6μmとして説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば赤外域の範囲のものとすることができ、また、具体的には1.0μm以上のものとすることができる。
また、主波長に対する副波長の比として、633nm/10.6μm≒0.06を例示している。この比は、本発明において特に限定されるものではないが、通常、0.3よりも小さいことが、本発明の効果が十分に得られるという点からは好ましい。
1 色消し集光レンズ(実施例1)
11 色消し集光レンズ(実施例2)

Claims (6)

  1. 主波長λを有する光と、この主波長λより短い副波長λを有する光とが入射され、回折面を有する色消しレンズであって、
    主波長λに対する前記回折面の回折次数N=0であり、かつ、副波長λに対する前記回折面の回折次数N≠0であることを特徴とする色消しレンズ。
  2. 前記主波長λに対する副波長λの比(λ/λ)が、0.3より小さい請求項1に記載の色消しレンズ。
  3. 前記回折面の格子溝深さをdとし、主波長λでのレンズ材料の屈折率をnとすると、(n−1)d/λ<0.3である請求項1又は請求項2に記載の色消しレンズ。
  4. 主波長λが赤外域の範囲である請求項1〜3のいずれか1項に記載の色消しレンズ。
  5. 主波長λが1.0μm以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の色消しレンズ。
  6. 主波長λを有する光が10.6μmの波長を有する赤外光のCOレーザ光であり、副波長λを有する光が633nmの波長を有するガイド用可視光である請求項1〜5のいずれか1項に記載の色消しレンズ。
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