JP2013167815A - 筆記漢字判定システム、及び筆記漢字判定プログラム - Google Patents

筆記漢字判定システム、及び筆記漢字判定プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2013167815A
JP2013167815A JP2012031913A JP2012031913A JP2013167815A JP 2013167815 A JP2013167815 A JP 2013167815A JP 2012031913 A JP2012031913 A JP 2012031913A JP 2012031913 A JP2012031913 A JP 2012031913A JP 2013167815 A JP2013167815 A JP 2013167815A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stroke
writing
data
kanji
written
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012031913A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5600696B2 (ja
Inventor
Masato Ohashi
正人 大橋
Shoji Kuzutani
正二 葛谷
Asami Goto
麻美 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GIFU SEIHAN CO Ltd
Bunkeido Co Ltd
Original Assignee
GIFU SEIHAN CO Ltd
Bunkeido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GIFU SEIHAN CO Ltd, Bunkeido Co Ltd filed Critical GIFU SEIHAN CO Ltd
Priority to JP2012031913A priority Critical patent/JP5600696B2/ja
Publication of JP2013167815A publication Critical patent/JP2013167815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5600696B2 publication Critical patent/JP5600696B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Electrically Operated Instructional Devices (AREA)

Abstract

【課題】漢字の画数、筆順、形状、及び筆運びのそれぞれについて判定処理を行い、漢字を正しく筆記しているかを判定する筆記漢字判定システムの提供を課題とする。
【解決手段】筆記漢字判定システム1のタブレット端末3は、画数データ11等を含む漢字情報16を記憶した漢字情報記憶手段17と、筆記データ18の入力を受付ける筆記データ受付手段19と、筆記漢字が正しく筆記されているかを判定する筆記判定手段20とを具備し、筆記判定手段20は、画数が画数データ11の総画数との一致を判定する画数判定手段21と、筆順が筆順データ12との一致を判定する筆順判定手段22と、字形状が筆画形状データ13との一致を判定する筆画形状判定手段23と、筆記開始座標または筆記終了座標と位置データ14との一致を判定する筆画位置判定手段24と、筆画の筆運びが運筆データ15との一致を判定する運筆判定手段25とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、筆記漢字判定システム、及び筆記漢字判定プログラムに関するものであり、特に、学習指導要領に則って小学校の各学年毎に配当された複数の漢字を筆画、筆順、及び運筆等について正しく筆記しているかを判定する筆記漢字判定システム、及び筆記漢字判定プログラムに関するものである。
小学校の国語や書写の授業等において、児童に漢字を習得させるための漢字学習の指導が行われている。ここで、漢字学習は、文字の組立て方に注意し、正しい筆順で文字の形(字形)を整えて書くこと、文字の大きさやそれぞれの筆画のバランスに注意して書くこと等を目的することが学習指導要領に規定され、係る目的に沿うように教師による指導がなされている。このとき、児童に漢字を習得させるため種々の学習用教材が用いられ、例えば、所謂「漢字ドリル」のような副教材を利用して、対象となる漢字を複数回に亘って繰り返し書き取りさせるものが主に用いられている。
「漢字ドリル」には、手本となる見本漢字や、筆順を数字や色等によって区別して示した筆順習得用漢字、或いは児童が上からなぞるようにして筆画の形状やはらい等の運筆を覚えるために薄灰色で示された練習用漢字等が複数表示されている。また、漢字を筆記するためのマス内を十字線で区画し字形のバランスを取易くするものから、十字線のない通常のマスも用意されており、学習の進行状況に応じて、必要な情報を確認しながら児童が漢字を覚えることができる。
しかしながら、上述の漢字学習において、下記に掲げる問題点を生じることがあった。すなわち、国語の授業等の場合、一人の教師が複数の児童を受け持つため、それぞれの児童が漢字をどの程度正しく筆記したかを全て確認することは困難であった。間違った筆順であっても、最終的に漢字ドリル等のマス内に筆記された漢字の字形やバランスが正しければ、筆順の間違い等を指摘することができず、誤った筆順で児童が漢字を覚えてしまうことがあった。また、漢字ドリルを使用した漢字学習の場合、児童が適宜提供される必要な情報(見本漢字等)に注意を払わず、特に筆画の形状や筆順を意識することがなく、漫然と漢字を筆記することがあった。つまり、漢字の筆画や筆順等の、特に筆記動作の途中の状況について的確に把握し正しい筆記を行っているか否かを判定するためのシステムや技術の開発がほとんどなされていなかった。
一方、近年のコンピュータ技術の発達によって、文字入力技術や手書文字認識技術等の飛躍的な進歩がなされている。しかしながら、これらにおいて、特に手書き文字認識技術等は、キーボード等からの直接入力が不得手な高齢者等に対して主に提供され、コンピュータに簡易、かつ効率的にそれぞれの文字を入力するためのものであり、漢字を正しく筆記するか否かについての判定処理を必要とするものではなかった。すなわち、手書文字認識技術等は、一般にタッチパネル画面に対して筆記された文字形状が、どの漢字に類似するかを判定し、文字入力の候補となる漢字を画面上に複数提示するためのものであった。そのため、仮に、漢字の字体を構成する一つの筆画(例えば、横画)が、仮に「左から右」に水平方向に筆記することが正しい場合でも、「右から左」あるいは「左から右、さらに左」のように、正しい筆運びと異なる筆記をした場合であっても、最終的な形状が同一であれば正しい筆記として判定されることがあった。
そこで、本発明は、上記実情に鑑み、漢字を正しく筆記しているか否かを判断し、児童に対する漢字学習に応用可能な筆記漢字判定システム、及び筆記漢字判定プログラムの提供を課題とするものである。
上記課題を解決するため、本発明の筆記漢字判定システムは、「判定用端末のタッチパネル画面に筆記された筆記漢字の筆記正確性を判定する筆記漢字判定システムであって、前記判定用端末は、漢字の字体を構成する筆画の総画数に係る画数データ、前記筆画の筆順に係る筆順データ、前記筆画の基準字形状を規定した筆画形状データ、前記筆画の筆記開始座標及び筆記終了座標と前記筆画よりも前の筆順で既に筆記された筆記済筆画との相対的位置関係を示す筆画位置条件を規定した位置データ、及び前記筆画の筆運びを示す運筆条件を規定した運筆データを含む漢字情報をそれぞれの前記漢字に対応させて記憶した漢字情報記憶手段と、前記タッチパネル画面への前記筆画の筆記開始及び筆記終了を認識し、画数をカウントするとともに、前記タッチパネル画面に筆記された前記筆画毎の筆記データの入力を受付ける筆記データ受付手段と、前記筆記データ及び前記筆記漢字に対応する前記漢字情報に基づいて、前記筆記漢字が正しく筆記されているかを判定する筆記判定手段とを具備し、前記筆記判定手段は、カウントされた前記筆記漢字の画数が前記画数データの総画数と一致するかを判定する画数判定手段と、前記筆画の筆順が前記筆順データの筆順と一致するかを判定する筆順判定手段と、前記筆画の字形状が前記筆画形状データの基準字形状と一致するかを判定する筆画形状判定手段と、前記筆画の前記筆記開始座標及び前記筆記終了座標の少なくとも一方が、前記位置データの前記筆画位置条件に一致するかを判定する筆画位置判定手段と、前記筆画の筆運びが前記運筆データの運筆条件と一致するかを判定する運筆判定手段と」を具備して主に構成されている。
ここで、判定用端末とは、液晶ディスプレイ等の表示手段の上にタッチパネル機能を付したタッチパネル画面を備え、タッチパネル画面に沿って指、またはタッチペン等を移動させたり、タッチパネル画面を指、またはタッチペン等で叩く(タップする)ことで、各種操作を行うことが可能な情報端末の一種であり、平板状のタブレット端末(スレート端末)、タッチパネル画面を有するノートパソコン、及び学校や企業等で導入されている所謂「電子黒板(インタラクティブボード)」等を例示することができる。ここで、タブレット端末やノートパソコン等のタッチパネル画面を使用することで、児童は触覚及び視覚を働かせながら漢字を学習することが可能となり、漢字の習得が速やかに可能となる利点を有している。特に、タブレット端末は、7インチから10インチ程度の表示画面を有し、児童等であっても容易に操作を覚えることができるものであり、個々の児童が漢字を学習する際に特に好適である。一方、電子黒板は、教室の前方等に設置され、タブレット端末やノートパソコンよりも大きな表示画面を利用することで教師が複数の児童に対して漢字の学習指導を行いやすくなる。
漢字情報記憶手段は、タッチパネル画面を介して入力された筆記漢字をそれぞれの筆画毎に記憶するものであり、画数、筆順、筆画形状、互いの筆画の相対的位置関係、及び運筆について判定するための基準となるデータが漢字情報として記憶されているものである。漢字情報に記憶された各データと、このデータに基づく筆記判定について説明すると、例えば、画数データは、漢字の総画数について各漢字毎に予め記憶したものであり、画数判定手段によって筆記データ入力受付手段でカウントされた画数と対比することで筆記の正確性を判断するものである。すなわち、総画数が5の「半」に対し、横画を間違えて三本筆記してしまった場合や、一画目と二画目を連続して筆記し、画数が一つ足りない場合などを誤った筆記として判定するものである。すなわち、漢字を筆記する上で、画数が正しくないことは、余分な筆画或いは足りない筆画があることになり、それ自体で筆記正確性に欠けることになる。
一方、筆順データは、各筆画の筆順を記憶したものであり、筆記された筆画が正しい順番で筆記されたかを筆順判定手段により判定するためのものである。例えば、「半」の場合、本来は五画目に筆記すべき、中央の縦画を誤って三画目に筆記してしまった場合等を判定することができる。また、筆画形状データは、各筆画の字形状(点、横画、縦画、斜画)等を判定するために、筆画毎に規定された基準筆画形状との一致を筆画形状判定手段によって判定するために用いられるものである。
位置データは、それぞれの筆画のタッチパネル画面上の筆記開始座標及び筆記終了座標に基づいて、既に筆記された筆記済筆画との相対的位置関係を筆画位置判定手段によって判定するためのものである。なお、一画目に関しては、筆記済筆画がないため、筆画位置判定手段による処理は省略される。また、運筆データは、筆記された筆画が、“とめ”、“はね(左はね、右はね)”、“はらい(左はらい、右はらい)”、“おれ”等の筆運びに係る運筆条件が規定されたものであり、運筆判定手段によって判定されるものである。すなわち、上述した筆画位置判定手段によって筆記開始座標及び筆記終了座標が条件に合致する場合でも、例えば、「山」の二画目のように、縦画から横画に連続的に変化する際の変化点が“おれ”の筆運びで筆記されていない場合等を判定することが可能となる。
したがって、本発明の筆記漢字判定システムによれば、予め記憶された漢字情報に含まれる各種のデータに基づいて、習得対象の漢字について、各筆画毎に画数、筆順、筆画毎の相対的位置関係、筆画の形状、及び運筆がそれぞれ判定され、正しく筆記されているか否かを判定し、その判定結果を得ることが可能となる。
さらに、本発明の筆記漢字判定システムは、上記構成に加え、「前記筆記データ受付手段は、前記筆画の筆記動作に応じて前記タッチパネル画面の上を移動して検出される筆記座標を、予め規定した単位時間毎にそれぞれ検知する筆記座標検知手段と、前記筆記終了座標及び前記筆記終了座標の直前に検知された前記筆記座標の間の前記タッチパネル画面上の移動距離及び移動方向を算出する距離方向算出手段とをさらに具備し、前記運筆判定手段は、算出された前記移動距離及び前記移動方向に基づいて、前記筆画の運筆を判定する距離方向判定手段」を具備するものであっても構わない。
したがって、本発明の筆記漢字判定システムによれば、タッチパネル画面上に筆記された筆画の所定の単位時間毎の各筆記座標を検知し、筆記終了座標の直前の筆記座標と筆記終了座標の間の移動距離及び方向を求め、運筆の正確性を判定するものである。例えば、運筆の一種である“はらい”や“はね”は、タッチパネル画面上で素早く指、またはタッチペン等を移動させる必要があり、単位時間毎の移動距離が大となる傾向が強い。一方、“とめ”等は、単位時間毎の移動距離が小となる傾向が強い。そこで、筆記終了座標の直前の筆記座標から移動距離を算出することで、筆画の最後の部分が“はらい”や“はね”なのか、“とめ”等であるかを判定することが可能となる。このとき、二つの座標から移動方向も算出されるため、係る方向に関する情報を含んで運筆を判定することができる。
さらに、本発明の筆記漢字判定システムは、上記構成に加え、「前記筆画位置判定手段は、前記位置データに基づいて互いの前記筆画同士が交差する交点の数及び交点の種別を判定する交点判定手段」を具備するものであっても構わない。
したがって、本発明の筆記漢字判定システムによれば、筆記筆画同士の交点の数及び交点の種別を判定することが行われる。ここで、漢字を構成する筆画の中には、互いの筆画との間で交差する、或いは重なり合う“交点”が存在することがある。ここで、“交点”とは、少なくとも二つの筆画が互いに交差して交わる、或いは互いに交差し、かつ一方の筆画が他方の筆画から突出しないものと定義することができ、さらに交点のタイプ(種別)を詳細に分類すると、1)縦画及び横画が十字に交差するタイプ(例えば、「十」)、2)横画に対し、縦画が上方に突抜けない、若しくは下方に突抜けないで交差するタイプ(例えば、「上」、「下」)、3)縦画または横画に対して斜画が突抜けて交差する(例えば、「右」、「左」、「才」等)、4)縦画または横画に対して斜画が突抜けないで交差する(例えば、「刀」等)などが知られている。交点判定手段により、交点の数及び上記交点の種別を判定することにより、筆記正確性を精度良く判定することが可能となる。なお、交点判定手段は、本来、交点として交わらない場合(例えば、「犬」の点)が横画等と交差した場合に関しても判定の対象となる。
一方、本発明の筆記漢字判定プログラムは、「漢字の字体を構成する筆画の総画数に係る画数データ、前記筆画の筆順に係る筆順データ、前記筆画の基準字形状を規定した筆画形状データ、前記筆画の筆記開始座標及び筆記終了座標と前記筆画よりも前の筆順で既に筆記された筆記済筆画との相対的位置関係を示す筆画位置条件を規定した位置データ、及び前記筆画の筆運びを示す運筆条件を規定した運筆データを含む漢字情報をそれぞれの前記漢字に対応させて記憶した漢字情報記憶手段、タッチパネル画面への前記筆画の筆記開始及び筆記終了を認識し、画数をカウントするとともに、前記タッチパネル画面に筆記された前記筆画毎の筆記データの入力を受付ける筆記データ受付手段、前記筆記データ及び前記筆記漢字に対応する前記漢字情報に基づいて、前記筆記漢字が正しく筆記されているかを判定するためにカウントされた前記筆記漢字の画数が前記画数データの総画数と一致するかを判定する画数判定手段と、前記筆画の筆順が前記筆順データの筆順と一致するかを判定する筆順判定手段と、前記筆画の字形状が前記筆画形状データの基準字形状と一致するかを判定する筆画形状判定手段と、前記筆画の前記筆記開始座標及び前記筆記終了座標の少なくとも一方が、前記位置データの前記筆画位置条件に一致するかを判定する筆画位置判定手段と、前記筆画の筆運びが前記運筆データの運筆条件と一致するかを判定する運筆判定手段とを備える筆記判定手段として、判定用端末を機能させる」ものから主に構成される。さらに上記構成に加え、「前記筆画の筆記動作に応じて前記タッチパネル画面の上を移動して検出される筆記座標を、予め規定した単位時間毎にそれぞれ検知する筆記座標検知手段と、前記筆記終了座標及び前記筆記終了座標の直前に検知された前記筆記座標の間の前記タッチパネル画面上の移動距離及び移動方向を算出する距離方向算出手段とを備える前記筆記データ受付手段、及び算出された前記移動距離及び前記移動方向に基づいて、前記筆画の運筆を判定する距離方向判定手段を備える前記運筆判定手段として、前記判定用端末を機能させる」或いは「前記位置データに基づいて互いの前記筆画同士が交差する交点の数及び交点の種別を判定する交点判定手段を備える前記筆画位置判定手段として、前記判定用端末を機能させる」ものであっても構わない。
したがって、本発明の筆記漢字判定プログラムによれば、上記プログラムを判定用端末にインストールすることにより、判定用端末は上記筆記漢字判定システムによる作用効果を奏することが可能となる。
本実施形態の筆記漢字判定システムにおけるタブレット端末の機能的構成を示すブロック図である。 タブレット端末による筆記漢字の判定処理の流れを示すフローチャートである。 タブレット端末による筆記漢字の判定処理の流れを示すフローチャートである。 タブレット端末による筆記漢字の判定処理の流れを示すフローチャートである。 タッチパネル画面に表示される「半」の(a)筆記文字、(b)一画目を筆記した状態、及び(c)四画目まで筆記した状態を示す説明図である。
以下、本実施形態の筆記漢字判定システム1(以下、単に「判定システム1」と称す)及び筆記漢字判定プログラム2(以下、単に「判定プログラム2」と称す)について、図1乃至図5に基づいて説明する。ここで、本実施形態の判定システム1は、小学校における国語の漢字学習の際に用いられ、各学年で履修する複数の漢字を正しく筆記しているかを判定するためのものである。
本実施形態の判定システム1は、図1に示すように、主にタブレット端末3によって構成され、端末記憶装置32に記憶された判定プログラム2を起動することによって、筆記正確性の判定機能を発揮するものであり、筐体前面に入力及び表示機能を備えるタッチパネル画面4を有している。ここで、タブレット端末3が本発明の判定用端末に相当する。タブレット端末3は、その機能的構成として、漢字の字体を構成する筆画の総画数に係る画数データ11、それぞれの筆画の筆順を示す筆順データ12、筆画の基準字形状を規定した筆画形状データ13、複数の筆画の相対的位置関係を示す筆画位置条件を規定した位置データ14、及び筆画の「はね」、「はらい」、「とめ」等の運筆を規定した運筆データ15を含んで構成された漢字情報16を、複数の履修漢字に対応させてそれぞれ記憶した漢字情報記憶手段17と、タッチパネル画面4に対する筆記動作を検知し、それぞれの筆画に対する筆記データ18の入力を受付ける筆記データ受付手段19と、受付けた筆記データ18及び筆記漢字5に対応する漢字情報16に基づいて、各種の判定基準により筆記漢字5が正しく筆記されているかを判定する筆記判定手段20とを具備して主に構成されている。
ここで、筆記判定手段20は、さらに具体的に説明すると、受付けた筆記データ18の数をカウントし、筆画の画数と画数データ11に規定された総画数とが一致するかを判定する画数判定手段21と、筆画の筆順が筆順データ12と一致するかを判定する筆順判定手段22と、筆画の字形状が筆画形状データ13の基準字形状と一致するかを判定する筆画形状判定手段23と、複数の筆画の相対的位置関係を位置データ14に基づいて判定する筆画位置判定手段24と、筆画の筆運びを運筆データ15に基づいて判定する運筆判定手段25とを含んで構成されている。ここで、筆画毎に受付けた筆記データ18には、画数、筆順、筆画位置、及び運筆に係る判定を行うために、タッチパネル画面4によって検知された筆記動作に基づいて、筆画の画数に関する情報、筆記動作の移動軌跡に関する情報、移動軌跡に基づいて特定された筆画形状に関する情報、及び移動軌跡、筆画形状に基づいた運筆に係る情報が含まれている。
さらに、筆記データ受付手段19は、検知した筆記動作に応じてタッチパネル画面4の上を移動する指またはタッチペン等による移動軌跡を、筆記動作の開始された筆記開始座標P1、所定の単位時間毎に筆記動作中の指等の座標位置を検知した筆記座標P2、及び筆記動作を終了し指等をタッチパネル画面4から離した筆記終了座標P3をそれぞれ検知し、各座標に関する情報を筆記データ18に含んで受付ける筆記座標検知手段26と、筆記終了座標P3とその直前に検知された筆記座標P2’との間の移動距離L及び移動方向Dを算出する距離方向算出手段27とを具備している(図5等参照)。また、運筆判定手段25は、算出された移動距離L及び移動方向Dに基づいて、筆記データ18の筆画が「はね」や「はらい」等の運筆を正確に筆記しているかを判定する距離方向判定手段28を含んで構成されている。さらに、筆画位置判定手段24は、互いの筆画同士の相対的位置条件が規定された位置データ14に基づいて、筆画同士が交差する交点Cの数及び交点Cの種別を判定する交点判定手段29を含んで構成されている。
タブレット端末3は、その他の機能的構成として、受付けた筆記データ18に基づいてタッチパネル画面4に筆記済みの筆画を表示するための表示制御手段30と、タッチパネル画面4に設けられ、画面上の圧力変化或いは静電容量変化に応じてタブレット端末3を操作等するための入力制御手段31とを具備して主に構成されている。さらに、漢字情報記憶手段17は、タブレット端末3の端末記憶装置32の中に記憶されている。また、端末記憶装置32は、上述の筆記データ18、現在情報34(詳細は後述する)、距離方向算出手段27によって算出された移動距離L及び移動方向Dにそれぞれ係る距離データ35及び方向データ36と、各判定処理の結果に基づいて総合的に判定された判定結果データ33とを含んでいる。ここで、上記の筆記データ18、現在情報34、距離データ35、方向データ36、及び判定結果データ33は、筆記漢字5の判定処理において一時的に記憶されるものであり、判定処理の終了と同時に端末記憶装置32から削除するものであっても構わない。なお、判定結果データ33に基づいて、筆記漢字5に対して筆記が正確であるとの判定がなされた場合、当該筆記漢字について合格漢字情報37を端末記憶装置32に記憶し、既にクリアしていることをタッチパネル画面4等に表示するものであってもよい。なお、本発明の判定プログラム2は、端末記憶装置32にインストールされ、タッチパネル画面4による起動操作によって起動することができる。さらに、タブレット端末3は、周知のハードウェア構成のものを採用することができ、上述したタッチパネル画面4及びハードディスクドライブ若しくは半導体メモリによって構成された端末記憶装置32の他に、筆画判定手段20等の各種判定処理を行うためのCPUや端末記憶装置32に各種情報及びデータを蓄積し、或いは外部に出力するためのデータ入出力機器、或いは無線通信可能な無線通信機器等を具備して構成されている。
次に、本実施形態の判定システム1によるタブレット端末3を使用した筆記漢字5の判定処理の一例を、主に図2乃至図4のフローチャート、及び図5の説明図に基づいて説明する。ここで、本実施形態の判定システム1として、総画数が五画の「半」を筆記漢字5として判定するものについて例示する。ここで、図5(a)に示す丸数字は、「半」の筆順を示している。さらに、「半」は三画目及び四画目の横画が、それぞれ五画目の縦画と交差し、二箇所の交点Cを有している。以下において、「半」の一画目の筆画を第一筆画F1、二画目の筆画を第二筆画F2、三画目の筆画を第三筆画F3、四画目の筆画を第四筆画F4、及び五画目の筆画を第五筆画F5として説明をする。
はじめに、端末記憶装置32に記憶された判定プログラム2を起動し(ステップS1)、タブレット端末3による筆記漢字5の判定処理を可能な状態にする。そして、漢字情報記憶手段17に記憶された複数の漢字情報16の中から、判定対象の筆記漢字5である「半」に対応する漢字情報16を選択及び抽出する操作により、タッチパネル画面4から当該漢字情報16を受付け、一時記憶用のメモリ(図示しない)に読込む(ステップS2)。これにより、漢字情報16の「半」に関する画数データ11、筆順データ12、筆画形状データ13、位置データ14、及び運筆データ15が準備され、これらに基づく判定処理が可能な状態となる。
次に、現段階でどの筆画まで既に筆記されたか、及び当該筆画についての判定結果を含む現在情報34を端末記憶装置32から取得する(ステップS3)。ここで、現在情報34は、既に筆記された筆記済筆画(例えば、図5(c)における第一筆画F1から第四筆画F4まで)の情報を累積的に記憶したものであり、既筆記の画数に関する情報も含んでいる。なお、判定プログラム2を起動し、未だ第一筆画F1の筆記データ18の入力を受付けていない場合、上記現在情報34には何も格納されていないことになる。
その後、タッチパネル画面4に対して行われる指等を利用した筆記動作によって、圧力若しくは静電容量が変化するかを検知する(ステップS4)。ここで、筆記動作が検知される場合(ステップS4においてYES)、すなわち、学習対象者によってタッチパネル画面4に沿って指等を移動させる動きが検出される場合、タッチパネル画面4において筆記動作を最初に検知した筆記開始座標P1、予め規定された単位時間当たりの筆記動作中の指等の座標位置に係る複数の筆記座標P2、及びタッチパネル画面4から指等が離れた筆記終了座標P3の座標位置に係る情報を取得し、筆記データ18として入力を受付ける(ステップS5)。このとき、指等の筆記動作に合わせてタッチパネル画面4上に筆記動作の移動軌跡に合わせた筆画(図5(b)における第一筆画F1等)を表示する(ステップS6)。
ここで、受付けた筆記データ18に基づいて現時点の画数をチェックする(ステップS7)。なお、現時点の画数は、ステップS3において取得した現在情報34に含まれる画数に関する情報に、今回受付けた筆記データ18に基づく“1”を加えた数として算出される。そして、算出された画数と、漢字情報16の画数データ11に規定された総画数(「半」の場合、5)とを対比する。このとき、“画数≦総画数”の条件を満たす場合(ステップS7においてYES)、当該画数が一画目か否かを判定処理するステップS8に移行する。一方、“画数≦総画数”の条件を満たさない場合、すなわち、本来の総画数(ここでは“5”)よりも大きな画数(6以上)がカウントされた場合、余分な筆画が筆記されたものと判断され、明らかに筆記漢字5が正しく筆記されていないと判定される。そのため、以降のステップS8乃至ステップS14の判定処理を行っても判定の意味をなさないため、ステップS16b(詳細は後述する)に移行する。
画数が一画目以外の場合(ステップS8においてYES)、既に筆記された筆記済筆画と新たに筆記データ18を受付けた筆画との相対的位置関係を記述した位置データ14に基づいた判定処理を行う(ステップS9)。例えば、図5(c)に示すように、「半」における第三筆画F3は、
(1)第一筆画F1の筆記終了座標P3より左方、かつ下方に第三筆画F3の筆記開始座標P1が位置する。
(2)第二筆画F2の筆記終了座標P3より右方、かつ下方に第三筆画F3の筆記終了座標P3が位置する。
(3)第一筆画F1及び第二筆画F2のそれぞれの筆記終了座標P3より、第三筆画F3の筆記開始座標P1及び筆記終了座標P3を結んだ線が上方に位置しない。
等の筆記位置条件が位置データ14に規定され、
第四筆画F4は、
(1’)第三筆画F3の筆記開始座標P1より左方、かつ下方に第四筆画の筆記開始座標P1が位置する。
(2’)第三筆画F3の筆記終了座標P3より右方、かつ下方に第四筆画の筆記終了座標P3が位置する。
等の筆記位置条件が位置データ14に規定されている。そして、受付けた筆記データ18の座標位置に応じて、上記(1)〜(3)或いは(1’)から(2’)の条件を満たすか否かが判定される。これらの相対的位置関係の条件を満たさない場合(ステップS9においてYES)、位置判定NGの結果を判定結果データ33に記憶する(ステップS9a)。一方、条件を満たす場合(ステップS9においてNO)、ステップS9aの処理をキャンセルする。なお、上記ステップS9による位置データ14に基づく判定処理の際に、筆記データ18に基づく筆順の判定処理も同時に行われている。具体的に説明すると、ステップS3において取得した現在情報34に基づいて、現段階でどの筆画まで既に筆記されたかを認識し、タッチパネル画面4で検知された新たな筆記動作を次の筆順の筆画に係る筆記データ18として受付ける。これにより、当該筆画に対応する位置データ14に基づいて判定処理が行われる。
そして、筆記済筆画と現時点で判定処理を行っている筆画との交点Cの有無を検知し、当該交点Cの数及び種別が位置データ14に規定されたものと一致するか否かを判定する(ステップS10)。例えば、前述したように、「半」の場合、五画目の縦画は、三画目及び四画面の横画とそれぞれ交差し、二箇所の交点Cを有している。さらに、交点Cは、「半」の五画目のように縦画が上下に突き抜けて交差する場合と、「土」のように、三画目の横画に対して二画目の縦画が下方に突き抜けないように交差する場合、或いは、「下」のように、一画目の横画に対して二画面の縦画が上方に突き抜けない、かつ、二画目の縦画に対して三画目の点が縦画より左側に突き抜けない等の多数の交点Cの種別がある。そこで、ステップS10では、係る交点Cの種別も併せて判定される。交点Cの数及び種別が正しくない場合(ステップS10においてYES)の場合、交点NGの結果を判定結果データ33に記憶する(ステップS10a)。一方、交点Cの数及び種別が正しい場合(ステップS10においてYES)、ステップS10aの処理をキャンセルし、筆画の字形状の判定を行う処理に移行する(ステップS11)。
次に、受付けた筆記データ18の筆画形状と、筆画形状データ13によって予め規定された基準字形状との一致が判定される(ステップS11)。例えば、「半」の一画目は、“始点から斜め右下に向かう点”、三画目は“始点から右に水平に向かう横画”のように、筆画自体の形状、及び、始点から又は終点に向かう方向が基準筆画形状として規定され、筆記された筆画がこれと一致するかが判定される。なお、基準筆画形状に規定される方向は、例えば、“上”、“下”、“右”、”左”、“斜め右上”、“斜め右下”、“斜め左上”、及び“斜め左下”の八つで大まかに規定されているものであってもよい。筆画形状と基準字形状とが一致しない場合(ステップS11においてYES)、字形状NGの結果を判定結果データ33に記憶する(ステップS11a)。一方、筆画形状と基準字形状とが一致する場合(ステップS11においてNO)、ステップS11aの処理をキャンセルし、筆画の運筆による判定を行うための移動距離Lの算出処理に移行する。
その後、筆記データ18の筆記終了座標P3と、その直前の筆記座標P2’とのタッチパネル画面4上での移動距離Lを算出する(ステップS12)。さらに、同時に筆画の移動方向Dを併せて算出する(ステップS13)。そして、算出された移動距離L及び移動方向Dに基づいて筆画の運筆を運筆データ15と対比して判定する(ステップS14)。ここで、「はね」や「はらい」を含む筆画の場合、タッチパネル画面4上での指等の動きは必然的に速くなり、単位時間毎に検知された座標位置の間隔(移動距離L)が長くなる。一方、「とめ」等は移動距離Lが短くなる。そこで、筆記終了座標P3及びその直前の筆記座標P2’から移動距離Lを算出し、当該移動距離Lが長い場合(例えば、「はらい」や「はね」を含まないの移動距離Lに比べて2倍以上ある場合等)、当該筆画ははらいやはねを有するものと判断される。係る判断により運筆データ15と一致していない場合(ステップS14においてYES)、運筆NGの結果を判定結果データ33に記憶する(ステップS14a)。一方、運筆データ15と一致している場合(ステップS14においてNO)、ステップS14aの処理をキャンセルしステップS15の処理に移行する。
上述のステップS8乃至ステップS14(ステップS12及びステップS13を除く)の判定処理において一つもNGの判定結果がない場合(ステップS15においてYES)、筆記漢字5を正確に筆記していると判定され、筆画判定OKの最終的な判定結果データ33を取得する(ステップS16a)。一方、各判定処理において少なくとも一つでもNGの判定結果が判定結果データ33に記憶されている場合(ステップS15においてNO)、筆記漢字5を正しく筆記していないと判定され、筆画判定NGの最終的な判定結果データ33を取得する(ステップS16b)。その後、受付けた筆記データ18及び判定結果に係る判定結果データ33に基づく現在情報34の更新が行われる(ステップS17)。そして、判定結果を表示するためのタッチパネル画面4に表示された判定ボタン(図示しない)をタップする操作の有無を検出する(ステップS18)。ここで、判定ボタンのタップ操作を検出する場合(ステップS18においてYES)、更新された現在情報34に基づく画数と画数データ11に規定された総画数を対比し、“画数=総画数”であるかを判定する(ステップS19)。一方、判定ボタンのタップ操作が検出されない場合(ステップS18においてNO)、ステップS4の処理に移行し、次の筆画についての筆記動作を検知するまで待機する。
ステップS19の画数チェックにおいて、画数と総画数が一致している場合(ステップS19においてYES)、ステップS16aまたはステップS16bによる判定結果をそのまま表示する(ステップS20)。一方、画数と総画数が一致していない場合(ステップS19においてNO)、すなわち、総画数に対して筆記された筆画の画数が足りない場合、明らかに筆記漢字5を誤って筆記していると判断され、仮にステップS15において筆画判定がOKと判断されても、筆画判定NGの判定結果に変更し(ステップS21)、その後、判定結果を表示する(ステップS20)。これにより、筆記漢字5に対する筆記正確性の判定が完了する。その後、判定システム1をさらに継続し、他の筆記漢字5についても判定する場合、当該指示の入力の有無を検出し(ステップS22においてYES)、ステップS2の処理に移行し、新たな筆記漢字5に対する漢字情報16の抽出を行う。一方、システム継続に係る指示の入力がない場合(ステップS22においてNO)、システムを終了する(ステップS23)。
以上説明したように、本実施形態の判定システム1によって、タブレット端末3のタッチパネル画面4に筆記された筆記漢字5の筆画毎の判定を行い、最終的な筆記正確性の判定結果を表示することができる。ここで、判定結果は、何画目でどこが間違っていたかを提示することができ、学習者は次の機会に注意する点を確認することができる。その結果、筆記漢字5を正しく筆記する学習を速やかに行うことができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、本実施形態の判定システム1において、画数、筆順、及び相対的位置関係等の全ての判定基準をクリアした場合に筆画判定OKの判定結果を得るものを示したが、係る判定基準の一部を緩和したものであっても構わない。すなわち、小学校の低学年の児童を対象にした場合、例えば、相対的位置関係や交点、交点の種別の判定を厳しく設定しすぎると、筆画判定NGの判定結果の表示が多発する可能性がある。そこで、低学年用には上記の判定基準を緩やかにしてもよい。さらに、ステップS8からステップS14に示した順序で筆記データ18の判定を行うものを示したが、これに限定されるものではなく、任意の順序で判定処理するものであっても構わない。さらに、判定結果の表示を筆記漢字5を構成する筆画を全て筆記し、判定ボタンを押した後に行うものを示したが、これに限定されるものではなく、例えば、各筆画毎に判定結果を示し、筆画判定NGが表意された場合、次の筆画の筆記をできないようにするものであっても構わない。
さらに、本実施形態の判定システム1において、漢字情報16等の各種情報を記憶する端末記憶装置32をタブレット端末3内に備えるものを示したが、これに限定されるものではなく、例えば、タブレット端末3にインターネット等の通信機能を設け、外部サーバに記憶された漢字情報16等を随時読出すとともに、判定結果データ33を外部サーバにその都度書き込むものであっても構わない。これにより、小学校の全学年において履修する漢字を、タブレット端末3の処理能力や記憶容量に制限されることなく学習することができる。さらに、筆画形状データ13、位置データ14、及び運筆データ15における判定項目を増やすことができ、より正確な判定処理を行うことができる。
1 判定システム(筆記漢字判定システム)
2 判定プログラム(筆記漢字判定プログラム)
3 タブレット端末(判定用端末)
4 タッチパネル画面
5 筆記漢字
11 画数データ
12 筆順データ
13 筆画形状データ
14 位置データ
15 運筆データ
16 漢字情報
17 漢字情報記憶手段
18 筆記データ
19 筆記データ受付手段
20 筆記判定手段
21 画数判定手段
22 筆順判定手段
23 筆画形状判定手段
24 筆画位置判定手段
25 運筆判定手段
26 筆記座標検知手段
27 距離方向算出手段
28 距離方向判定手段
29 交点判定手段
D 移動方向
F1 第一筆画(筆画)
F2 第二筆画(筆画)
F3 第三筆画(筆画)
F4 第四筆画(筆画)
F5 第五筆画(筆画)
L 移動距離
P1 筆記開始座標
P2 筆記座標
P2’ 直前の筆記座標
P3 筆記終了座標

Claims (6)

  1. 判定用端末のタッチパネル画面に筆記された筆記漢字の筆記正確性を判定する筆記漢字判定システムであって、
    前記判定用端末は、
    漢字の字体を構成する筆画の総画数に係る画数データ、前記筆画の筆順に係る筆順データ、前記筆画の基準字形状を規定した筆画形状データ、前記筆画の筆記開始座標及び筆記終了座標と前記筆画よりも前の筆順で既に筆記された筆記済筆画との相対的位置関係を示す筆画位置条件を規定した位置データ、及び前記筆画の筆運びを示す運筆条件を規定した運筆データを含む漢字情報をそれぞれの前記漢字に対応させて記憶した漢字情報記憶手段と、
    前記タッチパネル画面への前記筆画の筆記開始及び筆記終了を認識し、画数をカウントするとともに、前記タッチパネル画面に筆記された前記筆画毎の筆記データの入力を受付ける筆記データ受付手段と、
    前記筆記データ及び前記筆記漢字に対応する前記漢字情報に基づいて、前記筆記漢字が正しく筆記されているかを判定する筆記判定手段と
    を具備し、
    前記筆記判定手段は、
    カウントされた前記筆記漢字の画数が前記画数データの総画数と一致するかを判定する画数判定手段と、
    前記筆画の筆順が前記筆順データの筆順と一致するかを判定する筆順判定手段と、
    前記筆画の字形状が前記筆画形状データの基準字形状と一致するかを判定する筆画形状判定手段と、
    前記筆画の前記筆記開始座標及び前記筆記終了座標の少なくとも一方が、前記位置データの前記筆画位置条件に一致するかを判定する筆画位置判定手段と、
    前記筆画の筆運びが前記運筆データの運筆条件と一致するかを判定する運筆判定手段と
    を具備することを特徴とする筆記漢字判定システム。
  2. 前記筆記データ受付手段は、
    前記筆画の筆記動作に応じて前記タッチパネル画面の上を移動して検出される筆記座標を、予め規定した単位時間毎にそれぞれ検知する筆記座標検知手段と、
    前記筆記終了座標及び前記筆記終了座標の直前に検知された前記筆記座標の間の前記タッチパネル画面上の移動距離及び移動方向を算出する距離方向算出手段と
    を具備し、
    前記運筆判定手段は、
    算出された前記移動距離及び前記移動方向に基づいて、前記筆画の運筆を判定する距離方向判定手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の筆記漢字判定システム。
  3. 前記筆画位置判定手段は、
    前記位置データに基づいて互いの前記筆画同士が交差する交点の数及び交点の種別を判定する交点判定手段をさらに具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の筆記漢字判定システム。
  4. 漢字の字体を構成する筆画の総画数に係る画数データ、前記筆画の筆順に係る筆順データ、前記筆画の基準字形状を規定した筆画形状データ、前記筆画の筆記開始座標及び筆記終了座標と前記筆画よりも前の筆順で既に筆記された筆記済筆画との相対的位置関係を示す筆画位置条件を規定した位置データ、及び前記筆画の筆運びを示す運筆条件を規定した運筆データを含む漢字情報をそれぞれの前記漢字に対応させて記憶した漢字情報記憶手段、タッチパネル画面への前記筆画の筆記開始及び筆記終了を認識し、画数をカウントするとともに、前記タッチパネル画面に筆記された前記筆画毎の筆記データの入力を受付ける筆記データ受付手段、前記筆記データ及び前記筆記漢字に対応する前記漢字情報に基づいて、前記筆記漢字が正しく筆記されているかを判定するためにカウントされた前記筆記漢字の画数が前記画数データの総画数と一致するかを判定する画数判定手段と、前記筆画の筆順が前記筆順データの筆順と一致するかを判定する筆順判定手段と、前記筆画の字形状が前記筆画形状データの基準字形状と一致するかを判定する筆画形状判定手段と、前記筆画の前記筆記開始座標及び前記筆記終了座標の少なくとも一方が、前記位置データの前記筆画位置条件に一致するかを判定する筆画位置判定手段と、前記筆画の筆運びが前記運筆データの運筆条件と一致するかを判定する運筆判定手段とを備える筆記判定手段として、判定用端末を機能させることを特徴とする筆記漢字判定プログラム。
  5. 前記筆画の筆記動作に応じて前記タッチパネル画面の上を移動して検出される筆記座標を、予め規定した単位時間毎にそれぞれ検知する筆記座標検知手段と、前記筆記終了座標及び前記筆記終了座標の直前に検知された前記筆記座標の間の前記タッチパネル画面上の移動距離及び移動方向を算出する距離方向算出手段とを備える前記筆記データ受付手段、及び算出された前記移動距離及び前記移動方向に基づいて、前記筆画の運筆を判定する距離方向判定手段を備える前記運筆判定手段として、前記判定用端末をさらに機能させることを特徴とする請求項4に記載の筆記漢字判定プログラム。
  6. 前記位置データに基づいて互いの前記筆画同士が交差する交点の数及び交点の種別を判定する交点判定手段を備える前記筆画位置判定手段として、前記判定用端末をさらに機能させることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の筆記漢字判定プログラム。
JP2012031913A 2012-02-16 2012-02-16 筆記漢字判定システム、及び筆記漢字判定プログラム Active JP5600696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012031913A JP5600696B2 (ja) 2012-02-16 2012-02-16 筆記漢字判定システム、及び筆記漢字判定プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012031913A JP5600696B2 (ja) 2012-02-16 2012-02-16 筆記漢字判定システム、及び筆記漢字判定プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013167815A true JP2013167815A (ja) 2013-08-29
JP5600696B2 JP5600696B2 (ja) 2014-10-01

Family

ID=49178234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012031913A Active JP5600696B2 (ja) 2012-02-16 2012-02-16 筆記漢字判定システム、及び筆記漢字判定プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5600696B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104951810A (zh) * 2014-03-24 2015-09-30 明博教育科技有限公司 一种信号处理装置
CN105818575A (zh) * 2016-04-22 2016-08-03 广东小天才科技有限公司 智能笔及智能笔的笔画纠错方法
JP6355293B1 (ja) * 2018-03-19 2018-07-11 Studyswitch株式会社 文字評価プログラム、文字評価方法及び文字評価装置
CN108829480A (zh) * 2018-06-11 2018-11-16 深圳市德安里科技有限公司 电子手写板的书画过程记录方法、装置、设备和存储介质
CN111027451A (zh) * 2019-12-05 2020-04-17 上海眼控科技股份有限公司 手写汉字图像恢复书写轨迹的方法及设备
CN111949156A (zh) * 2020-07-10 2020-11-17 广州视源电子科技股份有限公司 书写装置的汉字书写测试方法及系统、书写装置
CN112215175A (zh) * 2020-10-19 2021-01-12 北京乐学帮网络技术有限公司 一种手写字符识别方法、装置、计算机设备和存储介质
CN112800961A (zh) * 2021-01-28 2021-05-14 北京有竹居网络技术有限公司 笔画书写顺序检测方法、装置、介质和电子设备
CN112861694A (zh) * 2021-02-02 2021-05-28 周斌 一种基于模板的联机书写评分方法
CN114925252A (zh) * 2022-05-31 2022-08-19 桂林电子科技大学 一种基于邻域的书法机械臂的笔画推荐方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01222288A (ja) * 1988-03-01 1989-09-05 Fujitsu Ltd 漢字練習装置
JPH05297793A (ja) * 1992-04-16 1993-11-12 Gakken Co Ltd 手書き入力パターン正誤判定システム
JPH06161343A (ja) * 1992-11-19 1994-06-07 Gakken Co Ltd 手書き入力タブレットを利用した添削指導システム
JP2003233294A (ja) * 2002-02-07 2003-08-22 Univ Waseda 漢字学習用指導システム
JP2004362483A (ja) * 2003-06-09 2004-12-24 Hideaki Yamane 文字、記号及び図形認識方法とそのプログラムとそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体と文字、記号及び図形認識システム
JP2006136380A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Namco Ltd プログラム、情報記憶媒体及びゲーム装置
JP2010008608A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Sega Corp 文字判定装置及びプログラム及び記憶媒体

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01222288A (ja) * 1988-03-01 1989-09-05 Fujitsu Ltd 漢字練習装置
JPH05297793A (ja) * 1992-04-16 1993-11-12 Gakken Co Ltd 手書き入力パターン正誤判定システム
JPH06161343A (ja) * 1992-11-19 1994-06-07 Gakken Co Ltd 手書き入力タブレットを利用した添削指導システム
JP2003233294A (ja) * 2002-02-07 2003-08-22 Univ Waseda 漢字学習用指導システム
JP2004362483A (ja) * 2003-06-09 2004-12-24 Hideaki Yamane 文字、記号及び図形認識方法とそのプログラムとそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体と文字、記号及び図形認識システム
JP2006136380A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Namco Ltd プログラム、情報記憶媒体及びゲーム装置
JP2010008608A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Sega Corp 文字判定装置及びプログラム及び記憶媒体

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104951810A (zh) * 2014-03-24 2015-09-30 明博教育科技有限公司 一种信号处理装置
CN105818575A (zh) * 2016-04-22 2016-08-03 广东小天才科技有限公司 智能笔及智能笔的笔画纠错方法
JP6355293B1 (ja) * 2018-03-19 2018-07-11 Studyswitch株式会社 文字評価プログラム、文字評価方法及び文字評価装置
JP2019164182A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 Studyswitch株式会社 文字評価プログラム、文字評価方法及び文字評価装置
CN108829480A (zh) * 2018-06-11 2018-11-16 深圳市德安里科技有限公司 电子手写板的书画过程记录方法、装置、设备和存储介质
CN111027451A (zh) * 2019-12-05 2020-04-17 上海眼控科技股份有限公司 手写汉字图像恢复书写轨迹的方法及设备
CN111949156A (zh) * 2020-07-10 2020-11-17 广州视源电子科技股份有限公司 书写装置的汉字书写测试方法及系统、书写装置
CN111949156B (zh) * 2020-07-10 2024-03-29 广州视源电子科技股份有限公司 书写装置的汉字书写测试方法及系统、书写装置
CN112215175A (zh) * 2020-10-19 2021-01-12 北京乐学帮网络技术有限公司 一种手写字符识别方法、装置、计算机设备和存储介质
CN112215175B (zh) * 2020-10-19 2024-01-30 北京乐学帮网络技术有限公司 一种手写字符识别方法、装置、计算机设备和存储介质
CN112800961A (zh) * 2021-01-28 2021-05-14 北京有竹居网络技术有限公司 笔画书写顺序检测方法、装置、介质和电子设备
CN112861694A (zh) * 2021-02-02 2021-05-28 周斌 一种基于模板的联机书写评分方法
CN114925252A (zh) * 2022-05-31 2022-08-19 桂林电子科技大学 一种基于邻域的书法机械臂的笔画推荐方法
CN114925252B (zh) * 2022-05-31 2024-03-19 桂林电子科技大学 一种基于邻域的书法机械臂的笔画推荐方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5600696B2 (ja) 2014-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5600696B2 (ja) 筆記漢字判定システム、及び筆記漢字判定プログラム
US10606474B2 (en) Touch screen finger tracing device
US7206737B2 (en) Pen tip language and language palette
KR101417286B1 (ko) 텍스트 사용자 입력을 오버랩하기 위한 문자 인식
JP6987067B2 (ja) 複数の入力管理のためのシステムおよび方法
KR20180119647A (ko) 문자열에 문자를 삽입하기 위한 방법 및 대응하는 디지털 디바이스
US20090304281A1 (en) Text Entry for Electronic Devices
EP2088536A1 (en) Text input system and method involving finger-based handwriting recognition and word prediction
Simonnet et al. Evaluation of children cursive handwritten words for e-education
CN101581992A (zh) 触摸屏装置及其输入方法
CN103218160A (zh) 人机交互方法及终端
JP6963302B2 (ja) 漢字学習装置
Taele et al. Lamps: A sketch recognition-based teaching tool for mandarin phonetic symbols i
US20120249585A1 (en) Information processing device, method thereof, and display device
KR20180119646A (ko) 문자열에 문자 삽입을 위한 방법 및 시스템
CN113950822A (zh) 实体活动表面的虚拟化
JP2008108177A (ja) 始点・終点・折れ点・制御点などの点をストロークの特徴点として表示を行なう手書き文字入力システム
US9811238B2 (en) Methods and systems for interacting with a digital marking surface
CN103257810A (zh) 手写数学公式识别方法及装置
US10127704B2 (en) Information processing device, program, and recording medium
US20150089432A1 (en) Quick data entry systems and methods
JP4678671B2 (ja) 手書き文字配置整形方法及び電子ボードシステム
LaViola Jr An initial evaluation of MathPad2: A tool for creating dynamic mathematical illustrations
TW201805778A (zh) 觸控式習字方法及觸控式電子裝置
US20150067592A1 (en) Methods and Systems for Interacting with a Digital Marking Surface

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140805

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5600696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250