JP2013167512A - 高圧ガス中の試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡単な構造で、メンテナンスが容易な高圧ガス中の試験装置を提供する。
【解決手段】高圧ガス中において試験片12の機械的特性を試験する装置であって、試験片12を収納し、高圧ガスが導入される容器部11を備え、容器部11の内容積が、10cc以上、100cc以下であることを特徴とする、高圧ガス中の試験装置1が提供される。高圧ガスが導入される容器部11の内容積が、10cc以上、100cc以下と小さいので、120MPa程度までの高圧で試験を行うのであれば、高圧ガス保安法の規定による検査が不要となり、分解作業も減りメンテナンスが容易となる。また、容器部11の容積が小さいので、圧力を支持する構造も簡単ですみ、装置コストを低減できる。また、容器部11に導入する高圧ガスの量も少なくでき経済的である。
【選択図】図1

Description

本発明は、高圧ガス中において金属、セラミックス、樹脂などからなる試験片の機械的特性を試験するための装置に関する。
高圧ガス中では、金属、セラミックス、樹脂などからなる試験片の機械的特性が変化することが知られている。また、例えば高圧な水素ガス中では、鋼材をはじめとする金属材料はいわゆる水素脆性により強度や伸びなどの低下を示すものがあることが知られている。
一方近年は、地球温暖化対策としてCO2排出を抑えるため、例えば燃料電池や製鉄分野などにおいて水素ガスの用途が種々検討されている。水素ガスを用いるためには多量の水素を貯蔵する必要があり、このために貯蔵効率を高める方法の1つとして水素を圧縮して高圧ガスにする方法がある。このため高圧な水素ガスを安定に貯蔵する容器が必要となるが、水素ガスが存在すると前述の水素脆性により容器の強度が低下したり、割れが発生することがある他、圧力変動による疲労亀裂伝播が早まる傾向にあり、高圧であれば容器用材料に対する水素ガスの進入量も増えて水素脆性がより起きやすくなるため、高圧水素中での材料の挙動をより正確に把握する必要がある。
このように、高圧ガス中における試験片の機械的特性を制度良く測定することは重要であり、そのためには高圧ガス中の試験装置が必要となる。そこで、かかる試験装置に関し、例えば特許文献1、2には、試験片を収納した高圧容器内にガスを導入して特性試験を行う試験装置が開示されている。
特開2004−340920号公報 特開2006−349487号公報
しかしながら、従来の試験装置はいずれも試験片に荷重を伝えるための複雑な機構や試験編の歪み等を計測するための機器を高圧容器内に収納しているため、高圧容器の容積が比較的大きく、高圧容器が受ける圧力を支持するための構造がお大型かつ肉厚で大掛かりであるため、高価とならざるを得なかった。また、従来の試験装置は高圧容器が大容積であるために高圧ガス保安法の規定による検査が必要であり、毎年試験装置を分解して検査する作業が必要となって、メンテナンスが煩雑になるという欠点があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、比較的簡単な構造で、メンテナンスが容易な高圧ガス中の試験装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明によれば、高圧ガス中において試験片の機械的特性を試験する装置であって、試験片を収納し、高圧ガスが導入される容器部を備え、前記容器部の内容積が、10cc以上、100cc以下であることを特徴とする、高圧ガス中の試験装置が提供される。
前記容器部に収納された試験片に載荷される荷重を高圧ガスを封入するためのシール等で発生する摩擦力を除いて正確に測定する計測機構を備え
前記計測機構は、試験片に荷重を載荷する載荷棒と、前記載荷棒を内部に収納し、前記容器部と同じ雰囲気となるようにシールして接続される外筒部と、前記載荷棒と前記外筒部との間に作用する荷重を測定するセンサー部材を有するものであっても良い。また、前記容器部の外側に配置されて、前記容器部にかかる内圧を支持するフレーム部を有し、前記容器部は、前記フレーム部に対して挿入および抜き出し可能であっても良い。また、前記容器部には、試験片を所定の位置に位置決めさせるガイド部材が装着されていても良い。
本発明の試験装置にあっては、高圧ガスが導入される容器部の内容積が、10cc以上、100cc以下と小さいので、120MPa程度までの高圧で試験を行うのであれば、高圧ガス保安法の規定による検査が不要となり、分解作業も減りメンテナンスが容易となる。また、容器部の容積が小さいので、圧力を支持する構造も簡単ですみ、装置コストを低減できる。また、容器部に導入する高圧ガスの量も少なくでき経済的である。
本発明の実施の形態にかかる高圧ガス中の試験装置の概略的な構成の説明図である。 試験片の正面図である。 試験片の平面図である。 容器部の平面図である。 図4中のX−X断面図である。 図4中のY−Y断面図である。 本発明の実施の形態にかかる高圧ガス中の試験装置の内部構造を示す断面図である。 荷重装置の荷重と、試験片に載荷される荷重と、摩擦力の関係の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1に示すように、本発明の実施の形態にかかる高圧ガス中の試験装置1は、フレーム部10に対して挿入および抜き出し可能な容器部11を備えている。後に詳しく説明するように、容器部11の内部には、試験片12を収納するための収納室25が形成されている。フレーム部10の上面には、フレーム部10に挿入された容器部11内に収納された試験片12に載荷される荷重Fの大きさを測定する計測機構13が取り付けられる。更に、計測機構13の上方には、計測機構13を介して試験片12に荷重Fを載荷する荷重装置14が取り付けられる。
図2、3に示すように、試験片12は、例えば10mm角の四角断面形状を有する柱状体であり、試験片12の底面には、切かき20が設けられている。言うまでもなく、試験片の形状は必要に応じて容器の内容積の規定範囲内で収まるよう適当に定めることができる。後述するように、計測機構13によって試験片12に荷重が加えられることにより、切かき20を基点とする亀裂が試験片12に発生し、試験片12内を伝播する。なお、試験片12に加えられる荷重は、繰り返し加えられるいわゆる疲労荷重であることもある。
試験片12の側面には、切かき20の側面を覆う位置に、エポキシ等の絶縁膜21を介して金属薄膜22が貼り付けられている。絶縁膜21はエポキシ等の単層であってもよいし、フィルム状のものを接着材で貼り付けたものでも良い。試験片12の機械的特性を試験する際には、切かき20を基点として試験片12に発生した亀裂が、絶縁膜21を介してこの金属薄膜22にも同様に発生する。この金属薄膜22において、切かき20の両側から金属薄膜22に電流を流し、金属薄膜22の抵抗値の上昇により、切かき20を基点とする亀裂の伝播が検出されるようになっている。
図4〜6に示すように、容器部11は、上面が開口し、周囲側面および底面が塞がれており、容器部11の内部には、試験片12を収納するための収納室25が形成されている。この容器部11の内容積は、10cc以上、100cc以下に設計されている。開口した容器部11の上面を通じて、容器部11内の収納室25に試験片12が挿入され、容器部11の上面を通じて、容器部11内の収納室25から試験片12が取り出される。
収納室25の底部両側には、収納室25内に挿入される試験片12の両端部をガイドして、試験片12を収納室25内の所定の位置に位置決めするための、ガイド部材26が、取り付けられている。容器部11の上面から収納室25内に試験片12が挿入される際には、試験片12の側面の4隅にガイド部材26の内面が接触し、これにより、試験片12の位置決めが行われる。
収納室25の底面には、上方に突出した一対の凸部27が形成されている。これら凸部27は、試験片12の切かき20を挟んで互いに反対側の位置にあり、切かき20を中心にして試験片12の両端近傍において試験片12の底面が一対の凸部27によってそれぞれ支持されている。
収納室25内に挿入された試験片12の上面には、荷重Fの載荷治具30が載せられている。載荷治具30の下面には、下方に突出した一対の凸部31が形成されている。これら凸部31も、試験片12の切かき20を挟んで互いに反対側の位置にある。但し、載荷治具30の下面に形成されたこれら凸部31は、上述の収納室25の底面に形成された一対の凸部27よりも切かき20に近い位置において、試験片12の上面にそれぞれ接触している。凸部31は1対である必要は無く、単一の凸部であってもよい。単一にする場合、凸部31は試験片12の底面にある切りかき20の真上に位置する。
収納室25の内側面には、載荷治具30をガイドするためのガイド溝32が上下方向に設けられている。載荷治具30は、このガイド溝32内において上下方向に移動可能である。
載荷治具30の上面には、後に説明する計測機構13が備える載荷棒40の下端40aを受容するための凹部33が設けられている。この凹部33は、収納室25内に挿入された試験片12の底面にある切かき20の真上に位置している。
図7に示すように、フレーム部10の内部には、容器部11を保持するためのケーシング部35が形成されている。フレーム部10の側面部分36は取り外すことができ、この側面部分36を取り外すことにより、容器部11をフレーム部10内のケーシング部35に対して挿入および抜き出しすることが可能である。
フレーム部10には、フレーム部10内のケーシング部35に挿入された容器部11の収納室25内に高圧水素ガスや不活性ガスを供給するための給気路37と、収納室25内から高圧水素ガスや不活性ガスを排出させる排気路38が設けられている。図7のように容器部11をフレーム部10内のケーシング部35に挿入して、フレーム部10の側面部分36を閉じた状態では、容器部11にかかる内圧がフレーム部10によって支持される。フレーム部10の上面中央には、計測機構13を上から挿入させるための通路39が設けられている。
計測機構13は、丸棒形状の載荷棒40と、この載荷棒40を内部に収納した円筒形状の外筒部41を有している。載荷棒40の下端40aは外筒部41の下端41aよりも更に下方に突出している。載荷棒40の上端40bと外筒部41の上端41bは溶接部42によって接合されている。但し、上端40b、41b同士を除いては、載荷棒40と外筒部41は接合されておらず、載荷棒40の外周面と外筒部41の内周面は分離されている。このため、上端40b、41b同士が接合された状態で、外筒部41の内部において、載荷棒40は自由に伸縮することができる。
載荷棒40の上端40bと外筒部41の上端41bは、カバー体43で覆われた空間44内に位置している。この空間44内において、外筒部41の側面上部に、載荷棒40と外筒部41との間に作用する荷重を測定するセンサー部材45が装着されている。センサー部材45には、例えばひずみゲージ、光学式センサー、静電容量センサーなどが利用できる。
図7に示すように、計測機構13の外筒部41を、フレーム部10の上面中央に形成された通路39に上から挿入することにより、計測機構13はフレーム部10に取り付けられる。試験片12を収納した容器部11をフレーム部10内のケーシング部35に挿入して側面部分36を閉じ、計測機構13の外筒部41をフレーム部10上面中央の通路39に挿入することにより、外筒部41の下端41aよりも更に下方に突出している載荷棒40の下端40aが、収納室25内に挿入された試験片12の上面に載せられている載荷治具30の上面の凹部33に受容された状態となる。そして、このように載荷棒40の下端40aを載荷治具30の上面の凹部33に受容させた状態で、計測機構13の上方から荷重装置14によって荷重が載荷されると、載荷棒40を介して試験片12に荷重が載荷されることとなる。ただし、後述するように、このとき荷重装置14により載荷される荷重Ftと試験片12に載荷される荷重Faは、封止部材50と外筒部41の間に働く摩擦力Ffの分だけ異なる。
図7に示すように、容器部11をフレーム部10内のケーシング部35に挿入して側面部分36を閉じ、計測機構13をフレーム部10に取り付けた状態では、計測機構13の外筒部41の外面とフレーム部10の通路39の内面との間に配置された封止部材50、および、フレーム部10のケーシング部35と側面部分36との間に配置された封止部材51により、容器部11内の収納室25は密閉された状態となる。
さて、以上のように構成された本発明の実施の形態にかかる高圧ガス中の試験装置1において、開口した容器部11の上面を通じて、容器部11内の収納室25に試験片12が挿入される。このように収納室25内に試験片12が挿入される際には、試験片12の側面の4隅にガイド部材26の内面が接触することにより、試験片12は収納室25内の所定の位置に位置決めされ、試験片12の底面が一対の凸部27によってそれぞれ支持されるとともに、それら凸部27同士の中央に切かき20が位置した状態となる。
また、こうして収納室25内に挿入された試験片12の上面に、載荷治具30が載せられる。これにより、載荷治具30下面に形成された一対の凸部31が、収納室25底面の一対の凸部27よりも切かき20の近い位置において、試験片12の上面にそれぞれ接触する。なお、このように容器部11内の収納室25に試験片12および載荷治具30を挿入する作業は、フレーム部10から容器部11を抜き出して容易に行うことができる。
そして、フレーム部10の側面部分36を開き、収納室25に試験片12および載荷治具30を挿入した容器部11を、フレーム部10内のケーシング部35に挿入し、その後、フレーム部10の側面部分36を閉じる。また、計測機構13の外筒部41を、フレーム部10の上面中央に形成された通路39に上から挿入することにより、計測機構13をフレーム部10に取り付ける。こうして、計測機構13の外筒部41の外面とフレーム部10の通路39の内面との間に配置された封止部材50、および、フレーム部10のケーシング部35と側面部分36との間に配置された封止部材51により、容器部11内の収納室25を密閉する。
このように、フレーム部10内のケーシング部35に挿入して側面部分36を閉じるとともに、計測機構13をフレーム部10に取り付けた状態では、計測機構13の外筒部41の下端41aよりも更に下方に突出している載荷棒40の下端40aが、収納室25内に挿入された試験片12の上面に載せられている載荷治具30の上面の凹部33に受容されて、載荷棒40の下端40aから載荷治具30の上面に力が伝達される状態となる。
そして、容器部11内を密閉させた状態で、給気路37から収納室25内に高圧水素ガスが供給される。こうして、収納室25内は高圧水素ガス雰囲気となり、収納室25に収納されている試験片12が、高圧水素ガス雰囲気に曝される。
そして、このように試験片12が高圧水素ガス雰囲気中に置かれた状態で、計測機構13の上方から荷重装置14によって荷重が載荷され、その荷重が、計測機構13の載荷棒40および載荷治具30を介して、容器部11内の試験片12に伝達される。こうして試験片12は底面の両端近傍を一対の凸部27によって支持されながら、それら一対の凸部27よりも切かき20の近い位置において、一対の凸部31から試験片12の上面に下向きの荷重が載荷されることとなる。その結果、試験片12には、試験片12の下面を下に凸に湾曲させる方向の曲げモーメントが作用し、試験片12の下面には切かき20を広げる方向の引っ張り応力が作用する。
こうして、容器部11内の高圧水素ガス雰囲気中において、試験片12の強度試験が行われる。この強度試験中、容器部11内の試験片12に載荷される荷重の大きさは、センサー部材45によって測定される。また、切かき20を基点として試験片12に発生する亀裂の進行は、試験片12の側面に貼り付けられた金属薄膜22の抵抗値の上昇により検出される。
ここで、荷重装置14により載荷される荷重Ftと、試験片12に載荷される荷重Faと、封止部材50から外筒部41に働く摩擦力Ffは、図8に示すような関係となる。すなわち、荷重装置14により載荷された荷重Ftに対して、封止部材50から外筒部41に働く摩擦力Ffが抵抗力となり、試験片12には、摩擦力Ffが相殺された荷重Fa(Fa=Ft−Ff)が作用することとなる。したがって、荷重装置14により載荷される荷重Ftによって試験片12に載荷される荷重Faを正確に求めることはできない。しかるに、この試験装置1にあっては、センサー部材45により、載荷棒40と外筒部41との間に作用する荷重として、試験片12に載荷される荷重Faを、摩擦力Ffの影響を受けることなく、正確に求めることが可能となる。
そして、高圧水素ガス雰囲気中における試験片12の強度試験が終了すると、排気路38が開かれ、容器部11内の高圧水素ガスが排気路38から排出される。また、給気路37を通じて容器部11内に不活性ガスが供給され、パージが行われる。
その後、フレーム部10の側面部分36が開かれ、強度試験を終了した試験片12は、容器部11内の収納室25から取り出される。以下同様にして、次の強度試験が適宜行われる。
以上のように構成された本発明の実施の形態にかかる高圧ガス中の試験装置1によれば、高圧水素ガスが導入される容器部11の内容積が、10cc以上、100cc以下と小さいので、120MPa程度までの高圧で試験を行うのであれば、高圧ガス保安法の規定による検査が不要となり、分解作業も減りメンテナンスが容易となる。また、フレーム部10に対して容器部11は挿入および抜き出し可能であり、容器部11にかかる高圧水素ガスの圧力は、フレーム部10で支持すれば良いため、容器部11自体の強度は高圧水素ガスに耐えられるものでなくても足りる。また、容器部11の容積が小さいので、圧力を支持するフレーム部10の構造も簡単ですみ、装置コストを低減できる。また、容器部11に導入する高圧水素ガスの量も少なくでき経済的である。
また、試験片12の強度試験中、計測機構13の外筒部41の外面とフレーム部10の通路39の内面との間に配置された封止部材50、および、フレーム部10のケーシング部35と側面部分36との間に配置された封止部材51により、容器部11内は密閉された状態に維持される。また、計測機構13の載荷棒40を介して試験片12に載荷される荷重Faの大きさは、センサー部材45によって正確に測定される。その場合、載荷棒40と外筒部41は上端40b、41b同士を溶接部42で接合されているだけであり、外筒部41の内部において載荷棒40は自由に伸縮することができる。外筒部41には、封止部材50を介してフレーム部10の通路39の内面から摩擦力Ffが作用するが、かかる摩擦力Ffは、載荷棒40と外筒部41との間に作用する荷重Faには影響しない。このため、載荷棒40を介して試験片12に載荷される荷重Faの大きさは、載荷棒40と外筒部41との間に作用する荷重Faとしてセンサー部材45によって正確に測定することが可能である。
更に、試験片12に発生する亀裂の検出手段として用いられる金属薄膜22は、試験片12の大きさを実質的に増加させることがなく、例えばクリップゲージなどを用いた場合に比べて、容器部11内の容積を小さくすることができる。また、金属薄膜22を利用した電位差法により亀裂の進行を測定できるので、高圧水素ガス中で危険な高電圧を用いる必要がなく安全である。なお、試験片12の側面に形成する金属薄膜22の材料は金、銅など、種々の金属を利用できる。また、試験片12の片側の側面だけでなく両面に金属薄膜22を形成しても良い。
また、収納室25の温度を調節するヒーターや冷却装置等を別途設置することにより、様々な温度での試験片の機械特性を評価することが可能になることはいうまでもない。
以上、本発明の実施の形態の一例を説明したが、本発明はかかる形態に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
この試験装置1は試験片12に対する種々の強度試験を実施でき、例えば荷重装置14によって繰り返し荷重を試験片12に加えることにより疲労試験を行うこともできる。また、容器部11内に供給する高圧ガスは水素ガスに限らず、他の種類の高圧ガスにも適用できる。
本発明は、高圧ガス中における試験片の機械的特性試験に有用である。
1 試験装置
10 フレーム部
11 容器部
12 試験片
13 計測機構
14 荷重装置
20 切かき
21 絶縁膜
22 金属薄膜
25 収納室
26 ガイド部材
27 凸部
30 載荷治具
31 凸部
32 ガイド溝
33 凹部
35 ケーシング部
36 側面部分
37 給気路
38 排気路
39 通路
40 載荷棒
41 外筒部
42 溶接部
43 カバー体
44 空間
45 センサー部材
50、51 封止部材

Claims (4)

  1. 高圧ガス中において試験片の機械的特性を試験する装置であって、
    試験片を収納し、高圧ガスが導入される容器部を備え、
    前記容器部の内容積が、10cc以上、100cc以下であることを特徴とする、高圧ガス中の試験装置。
  2. 前記容器部に収納された試験片に載荷される荷重を高圧ガスを封入するためのシール等で発生する摩擦力を除いて正確に測定する計測機構を備え、
    前記計測機構は、試験片に荷重を載荷する載荷棒と、前記載荷棒を内部に収納し、前記容器部と同じ雰囲気となるようにシールして接続される外筒部と、前記載荷棒と前記外筒部との間に作用する荷重を測定するセンサー部材を有することを特徴とする、請求項1に記載の高圧ガス中の試験装置。
  3. 前記容器部の外側に配置されて、前記容器部にかかる内圧を支持するフレーム部を有し、
    前記容器部は、前記フレーム部に対して挿入および抜き出し可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載の高圧ガス中の試験装置。
  4. 前記容器部には、試験片を所定の位置に位置決めさせるガイド部材が装着されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の高圧ガス中の試験装置。
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