JP2013167215A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮された冷媒の吐出弁機構を構成するポートおよび弁の位置や形状の設計自由度を向上させることができるスクロール型圧縮機を提供すること。
【解決手段】圧縮機1は、互いの間に流体を圧縮する圧縮空間を形成する2つのスクロール31,32と、圧縮空間において圧縮された流体を吐出す吐出弁機構4と、を備えている。吐出弁機構4は、圧縮空間に連通する第1吐出ポート51と、圧縮空間に連通するバイパスポート52と、第1吐出ポート51およびバイパスポート52の一方または双方から吐出された流体が流入し、通過する第2吐出ポート57と、第1吐出ポート51およびバイパスポート52の一方または双方から吐出された流体が第2吐出ポート57に向けて流れる流体通路56と、第2吐出ポート57を開閉する吐出弁58と、流体通路56内に設けられ、バイパスポート52を開閉するバイパス弁53と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、スクロール型圧縮機に関する。
スクロール型圧縮機は、固定スクロールと、旋回スクロールとを備えている。固定スクロールおよび旋回スクロールは、いずれも円板状の端板の一面側に、渦巻状のラップが設けられたものである。このような固定スクロールと旋回スクロールとを、ラップを噛み合わせた状態で対向させ、固定スクロールに対して旋回スクロールを公転旋回運動させる。そして、双方のスクロールの間に形成される圧縮空間の容積を旋回スクロールの旋回に伴って減少させることで、その空間内の流体(冷媒)の圧縮を行う。
このようなスクロール型圧縮機では、ラップの渦巻きの中心部(最内周部)に形成される圧縮空間に連通する吐出経路を介して、圧縮された高圧の冷媒が吐出チャンバを経て外部へと吐出される。このような吐出経路に加えて、特許文献1に図示されているように、渦巻きの中心部よりも外周側に形成される圧縮空間に連通し、その圧縮空間内に存在する圧縮途中の冷媒を吐出チャンバに吐出するバイパス経路が設けられたものがある。このようなバイパス経路は、圧縮空間内の冷媒が吐出チャンバ内の圧力以上となったときに開くリリーフ経路として用いることができる。
特許文献1の吐出経路は、固定スクロールの端板を貫通する吐出ポートに吐出弁を設けることによって構成されている。また、バイパス経路も同様に、固定スクロールの端板を貫通するバイパスポートにバイパス弁を設けることによって構成されている。
特開2010−156348号公報
上述の吐出経路およびバイパス経路を構成するポートおよび弁の位置および大きさは、圧縮機の能力を決める重要な要素である。
しかしながら、従来構造のように、吐出弁およびバイパス弁のいずれも、固定スクロールの端板上、つまり同一面上に設置すると、弁同士の干渉を避けなくてはならないので、各弁の位置や形状が制約される。それに伴って各ポートの位置や開口径も制約される。
本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、圧縮された冷媒の吐出弁機構を構成するポートおよび弁の位置や形状等の設計自由度を向上させることができるスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題に基づいて、本発明者は、吐出弁機構を平面的にではなく、立体的に構成する着想を得た。
そこでなされた本発明のスクロール型圧縮機は、渦巻き状のラップが噛み合わせられることにより、互いの間に流体を圧縮する圧縮空間を形成する一対のスクロールと、圧縮空間において圧縮された流体を吐出する吐出弁機構と、を備え、吐出弁機構は、圧縮空間に連通する第1吐出ポートと、圧縮空間に連通するバイパスポートと、第1吐出ポートおよびバイパスポートの一方または双方から吐出された流体が流入し、通過する第2吐出ポートと、第1吐出ポートおよびバイパスポートの一方または双方から吐出された流体が第2吐出ポートに向けて流れる流体通路と、第2吐出ポートを開閉する吐出弁と、流体通路内に設けられ、バイパスポートを開閉するバイパス弁と、を備えることを特徴とする。
本発明においては、スクロール間で最大に圧縮された流体は、渦巻きの中心部に形成される圧縮空間から第1吐出ポート、流体通路、および第2吐出ポートを介して吐出される。この吐出経路には、弁座部材に設けられる吐出弁が存在する。
一方、圧縮途上にある流体は、渦巻きの中心部よりも外周側の圧縮空間からバイパスポート、流体通路、および第2吐出ポートを介して吐出される。このバイパス経路には、バイパス弁と、吐出弁とが存在する。
本発明によれば、2つの吐出ポートを備えることで、バイパス経路および吐出経路が従来構造と比べて立体的に構成されているので、バイパス弁と吐出弁とを各々異なる面上に設置することができる。このため、バイパス弁および吐出弁が同一面に設置されるのに比べて弁を設ける位置や形状の制約が減るので、圧縮効率や信頼性を考慮した最適な位置や形状に各々の弁を設けることができる。
さらに、第1吐出ポート、バイパスポート、および第2吐出ポートの配置位置や大きさの自由度も向上する。
また、吐出側から吸入側へのマイグレーション時に吐出側から吸入側に通じる経路には、バイパス弁および吐出弁の2つの弁が設けられることになるので、マイグレーションによる効率低下および信頼性低下を効果的に抑制できる。
以上のような本発明によれば、圧縮効率および信頼性の高いスクロール型圧縮機を提供できる。
本発明のスクロール型圧縮機において、第2吐出ポートの断面積は、第1吐出ポートの断面積よりも大きいことが好ましい。
これにより、バイパスポートから流体通路に流体が流入して流体通路における流量が多くなっても、第2吐出ポートにおける圧力損失を抑えられる。
本発明では、第1吐出ポート、バイパスポート、およびバイパス弁をスクロールの端板に設けるとともに、第2吐出ポートおよび吐出弁を弁座部材に設けることができる。このように構成すると、流体通路は、弁座部材とスクロールの端板との間に形成される。
上記のような構成にあっては、スクロールの端板、および吐出弁が設けられる弁座部材の少なくとも一方には、バイパス弁を収容するとともに、第1吐出ポートおよびバイパスポートと第2吐出ポートとを連通する凹部が形成されていることが好ましい。
弁座部材とスクロールの端板との間に形成される流体通路は、バイパス弁の設置空間および流路の役割を有するが、凹部を形成して上記役割を持たせれば、弁座部材とスクロールの端板との互いの対向面を近接させることができる。これにより、流体通路を含むトップクリアランスボリュームを低減できるので、動力損失(再圧縮損失)を低減できる。
ここで、凹部を弁座部材に形成するとともに、凹部においてスクロールの端板に対向する面によってバイパス弁を押さえることも好ましい。これにより、バイパス弁を押さえるリテーナを廃止してコストダウンできる上、リテーナの厚み分、弁座部材と端板との互いの対向面をさらに近接させることができるので、動力損失の低減にも繋がる。
本発明のスクロール型圧縮機においては、吐出弁機構は、第2吐出ポートおよび吐出弁からなる吐出経路を複数備え、吐出経路は、吐出弁に逆止弁が用いられる第1吐出経路と、吐出弁に外部からの制御が可能なオンオフ弁が用いられる第2吐出経路と、からなることも好ましい。
このような2種類の吐出経路が設けられていると、第1吐出経路は、圧縮機の運転中は常時開通させて吐出流路を確保した上で、第2吐出経路のオンオフ弁の開閉を切り替える制御を行うことで、設計圧力比を基準とする運転状態に対応させることができる。設計圧力比よりも運転圧力比が大きいときは、吐出に要する圧力が低下して再圧縮に回る流体量が多くなるので、オンオフ弁を閉じて吐出を促すとよい。一方、設計圧力比よりも運転圧力比が小さいときは、流量が増大するので、オンオフ弁を開放して圧力損失を小さくするとよい。
以上のように運転状態に応じて第1吐出経路および第2吐出経路を用いることにより、圧縮効率を向上させることができる。
本発明において、吐出流量を調整可能な機構を吐出経路に設けて、1つの吐出経路のみによって運転状態に対応した制御を行うこともできるが、一般には、逆止弁、オンオフ弁の2種類の弁を用いる方が、そのような制御を容易にかつ安価に実現できる。
本発明における吐出弁は、各種の形態のものを採用できるが、その構造によっては、第2吐出ポートの内部に設けることができる。第2吐出ポートの内部に吐出弁が設けられていると、トップクリアランスボリュームを低減できるので好ましい。
本発明によれば、圧縮された冷媒の吐出弁機構を構成するポートおよび弁の位置や形状等の設計自由度を向上させることができる上、マイグレーションによる効率低下を防止できる。
第1実施形態に係るスクロール型圧縮機の概略構成を示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 図2のIII−III線断面図である。 第2実施形態に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図である。 図4のV−V線断面図である。 第2実施形態の変形例に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図である。 第3実施形態に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図である。 第3実施形態の変形例に係るスクロール型圧縮機の要部拡大図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
なお、既に説明した構成と同様の構成については、同じ符号を付し、その説明を省略または簡略する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、圧縮機1は、縦型のスクロール型で、ハウジング10内に、電動モータ12と、電動モータ12により駆動されるスクロール圧縮機構30とを備えている。この圧縮機1は、例えば空気調和機や冷凍機などを構成している。
ハウジング10は、上端が開放された有底円筒状のハウジング本体101と、ハウジング本体101の上端を覆うハウジングトップ102とを備えている。
ハウジング本体101の側面には、図示しないアキュムレータからハウジング本体101内に冷媒を導入する吸入管13が設けられている。
ハウジングトップ102には、スクロール圧縮機構30によって圧縮された冷媒を吐出する吐出管14が設けられている。なお、スクロール圧縮機構30により圧縮された冷媒を吐出する吐出弁機構4については後述する。
電動モータ12は、ステータ15と、ロータ16とを備えている。
ステータ15には、ハウジング本体101の側面に取り付けられた図示しない電源ユニットによって通電される。ロータ16には、回転軸17が一体に結合されている。
電動モータ12を挟んで回転軸17の両端側には、回転軸17を回転可能に支持する下部軸受18および上部軸受19が設けられている。
下部軸受18の下方には、ハウジング10の底部に貯留されている潤滑油を回転軸17の内部に形成された油経路内に汲み上げるポンプが設けられている。潤滑油は、油経路を通じて各擦動部に供給される。
上部軸受19に形成される内部空間190には、回転軸17の上端に設けられる偏心ピン20が突出している。
スクロール圧縮機構30は、固定スクロール31と、固定スクロール31に対して公転旋回する旋回スクロール32とを備えている。
固定スクロール31は、円板状の端板310と、端板310の一面側に立設される渦巻状のラップ311とを備えている。旋回スクロール32も、同様に、円板状の端板320と、端板320の一面側に立設される渦巻状のラップ321とを備えている。ラップ311,321が噛み合わせられると、固定スクロール31と旋回スクロール32との間に冷媒の圧縮空間が形成される。
互いに所定量だけ偏心し、180度位相をずらして噛み合わせられるラップ311,321は、旋回スクロール32の回転角に応じて複数箇所で互いに接触する。すると、ラップ311,321の渦巻きの中心部(最内周部)に対して点対称に圧縮空間が形成されるとともに、旋回スクロール32の旋回に伴って、圧縮空間はその容積を減少させながら次第に内周側に移動される。そして、渦巻きの中心部で冷媒が最大に圧縮される。
旋回スクロール32の端板320の背面には、ボス34が設けられているとともに、そのボス34に軸受を介してドライブブッシュ36が組み付けられている。ドライブブッシュ36の内側には偏心ピン20が嵌められている。これにより、旋回スクロール32が回転軸17の軸心に偏心して結合されるので、回転軸17が回転すると、旋回スクロール32は、回転軸17の軸心からの偏心距離を半径として回転(公転)する。
なお、旋回スクロール32が、公転しつつも自転はしないよう、旋回スクロール32と回転軸17との間には、自転を拘束する図示しないオルダムリングが設けられている。
次に、図2および図3を参照し、吐出弁機構4について説明する。
吐出弁機構4は、固定スクロール31の端板310と、端板310の背面に対向するとともに、ハウジング10内を仕切るディスチャージカバー4Aと、ディスチャージカバー4Aとハウジングトップ102との間に形成される吐出チャンバ4Bと、吐出チャンバ4Bに一端が開口する吐出管14とを備えている。
以下、固定スクロール31の端板310、ディスチャージカバー4Aの構成について詳述する。
固定スクロール31の端板310には、スクロール圧縮機構30により最大に圧縮された冷媒を吐出する第1吐出ポート51と、圧縮途上で圧縮空間内の冷媒の一部を吐出するバイパスポート52とが形成されている。
第1吐出ポート51は、ラップ311の渦巻きの中心部に対応する位置で端板310を厚さ方向に貫通している。この第1吐出ポート51は、回転軸17の軸心よりも偏心しており、ラップ311,321の渦巻きの中心部に形成される圧縮空間に連通する。
バイパスポート52は、第1吐出ポート51よりも外周側で端板310を厚さ方向に貫通している。バイパスポート52は、隣り合う一組の小径の孔52A,52B,52Cからなる。このようなバイパスポート52は、渦巻きの中心部に対して点対称に二組設けられている。各組の孔52A,52B,52Cは、渦巻きの中心部の圧縮空間よりも外周側に一対形成される圧縮空間に連通する。
端板310の背面には、バイパスポート52を開閉するバイパス弁53が設けられている。バイパス弁53は、エアギャップ56内の圧力以上の圧力が生じたときに開かれる。
バイパス弁53は、リード弁とされるとともに、バイパス弁53よりも厚い板状のリテーナ54によって押さえられている。冷媒の圧力によってバイパス弁53が押し上げられるときのリフト量は、リテーナ54の形状・寸法によって決められる。
バイパス弁53およびリテーナ54は、端板310にボルト55で固定されている。
なお、バイパス弁53は、リード弁でなくても、差圧により開閉する逆止弁であればよい。下記に示す吐出弁58も同様である。
ディスチャージカバー4Aは、端板310の背面に、冷媒の流通を許容するエアギャップ(空隙である流体通路)56を介して対向する吐出弁部40と、吐出弁部40よりも外周側に設けられてハウジング10内を仕切る隔壁45とを備えている。
隔壁45の外周縁がハウジング本体101とハウジングトップ102との間に挟まれることで、ディスチャージカバー4Aがハウジング10に固定されている。これによって、吸入管13から導入された冷媒が満たされる低圧室10Aと、スクロール圧縮機構30によって圧縮された冷媒が噴出される吐出チャンバ4B(高圧室)とにハウジング10内部が仕切られている。
吐出弁部40には、エアギャップ56と吐出チャンバ4Bとを連通する第2吐出ポート57が形成されているとともに、端板310の環状壁313の上端部が挿入される環状溝401が形成されている。
エアギャップ56は、環状溝401と環状壁313との間がシールリング402によって封止されることによって、低圧室10Aとは隔絶された円筒状の空間とされる。このエアギャップ56には、第1吐出ポート51の開口が臨むとともに、バイパス弁53およびリテーナ54が配置される。
第2吐出ポート57は、回転軸17と同心となるように、吐出弁部40を貫通している。
この第2吐出ポート57を開閉する吐出弁58は、リード弁とされるとともに、バイパス弁53のリテーナ54よりも大きくて厚い板状のリテーナ59によって押さえられている。吐出弁58およびリテーナ59は、ディスチャージカバー4Aにボルト60で固定されている。
第2吐出ポート57は、第1吐出ポート51およびバイパスポート52の双方に近接するディスチャージカバー4A中心部に設けられている。但し、エアギャップ56を介して各ポートが連通される限り、第1吐出ポート51およびバイパスポート52と、第2吐出ポート57との相対位置は、限定されない。
圧縮空間内の冷媒が設計圧力以上となったときには、バイパス弁53が開いてエアギャップ56内の流量が増えるので、第1吐出ポート51および第2吐出ポート57の開口の断面積をそれぞれ、A、Aとすると、A ≦ Aであることが好ましい。
なお、第1吐出ポート51、バイパスポート52、および第2吐出ポート57の流量をそれぞれ、G、G、Gとすると、G=G+Gのため、必然的にG ≦ Gとなる。
ディスチャージカバー4Aに形成される第2吐出ポート57は、図2に示すように、固定スクロール31の端板310に形成される第1吐出ポート51およびバイパスポート52の上方に位置している。このように、第1吐出ポート51およびバイパスポート52と、第2吐出ポート57とは、高さ方向の異なる位置に設けられる。そして、第2吐出ポート57を開閉する吐出弁58はディスチャージカバー4Aに設けられ、かつ、バイパスポート52を開閉するバイパス弁53は端板310に設けられている。つまり、吐出弁58とバイパス弁53とは異なる面上に配置されているので、相互に干渉するおそれがない。したがって、各ポートおよび弁の位置、大きさ、形状の設計自由度が高い。
一方、上方から透視すると、第2吐出ポート57(および吐出弁58)と、第1吐出ポート51(およびバイパス弁53)とは互いに重なるように配置されており、各ポートの開口が平面方向の異なる位置に配置されるのに比べて、第2吐出ポート57、第1吐出ポート51、およびバイパス弁53が占有する面積、換言すればエアギャップ56の容積を小さくできる。
渦巻きの中心部で圧縮空間が最小となるときのトップクリアランスボリュームには、上述の第1吐出ポート51、エアギャップ56、および第2吐出ポート57の容積が含まれる。上述のようにエアギャップ56の容積が小さくされているので、トップクリアランスボリュームも抑えられている。
以上のような構成の圧縮機1は、空気調和機や冷凍機が備える制御装置によってその運転が制御されている。圧縮機1を起動するには、制御装置により、電動モータ12を励磁するとともに、吸入管13を通じてハウジング10内に冷媒を導入する。
電動モータ12が励磁されると回転軸17が回転し、それに伴って旋回スクロール32が固定スクロール31に対して公転旋回運動する。すると、旋回スクロール32と固定スクロール31との間の圧縮空間で冷媒が圧縮されるとともに、吸入管13からハウジング10内の低圧室10Aに導入された冷媒が上部軸受19に形成された図示しないガス通路を通り、旋回スクロール32および固定スクロール31の外周部から旋回スクロール32と固定スクロール31との間に吸い込まれる。
そして、渦巻きの中心部に形成される圧縮空間内で最大に圧縮された冷媒は、第1吐出ポート51、エアギャップ56、および第2吐出ポート57を通り、吐出弁58を押し上げ、吐出チャンバ4B内に噴出されるとともに、吐出管14を通じて外部の冷媒回路に吐出される。
渦巻き中心部の圧縮空間内の冷媒は、その圧縮空間と、第1吐出ポート51およびエアギャップ56、および第2吐出ポート57内の圧力が吐出チャンバ4B内の圧力と平衡になるまで吐出される。ここで圧縮の1工程が終わり、渦巻き中心部の圧縮空間は、旋回スクロール32の旋回に伴って、当該圧縮空間よりも低圧の空間に連通する。こうして、冷媒の吸入、圧縮、および吐出が連続して行われる。
本実施形態では、圧縮空間内の冷媒圧力がエアギャップ56内の圧力以上となると、その冷媒圧力によってバイパス弁53が押し上げられ、その圧縮空間内の冷媒の一部がバイパスポート52から吐出される。このように、冷媒圧力を圧縮空間から逃がすことによって圧縮空間内を所定の圧力範囲内に維持することにより、スクロール圧縮機構30の動作の安定を図っている。その圧縮空間内の冷媒は、バイパスポート52からまずエアギャップ56に吐出され、第1吐出ポート51から吐出されたエアギャップ56内の冷媒と共に、第2吐出ポート57を通じて吐出チャンバ4Bへと吐出される。
ここで、バイパスポート52からエアギャップ56に冷媒が流入すると、エアギャップ56の流量は多くなるが、そこに連通する第2吐出ポート57の断面積Aが第1吐出ポート51の断面積Aよりも大きいため、第2吐出ポート57における圧力損失を抑えられる。
制御装置による制御の下、圧縮機1が停止されると、旋回スクロール32の旋回も停止する。この停止時に、吐出チャンバ4B側から、それよりも低圧の吸入側に冷媒が流入するマイグレーションが生じうる。このマイグレーションが生じると、圧縮機1の運転が再開されたときに冷媒が圧縮されるので、液圧縮により信頼性が低下(スクロール破損)するおそれがあるとともに、動力損失が生じて圧縮効率が低下してしまう。
本実施形態では、吐出チャンバ4B側から第1吐出ポート51を通じて圧縮空間に到達するには、吐出弁58とディスチャージカバー4Aとの間の狭隘部を冷媒がすり抜ける必要がある。この吐出弁58の設置によって第1吐出ポート51を通じたマイグレーションを防止しながら、マイグレーション時に吐出側から吸入側に通じるバイパス経路の途上には、吐出弁58およびバイパス弁53を設置している。すなわち、吐出チャンバ4B側からバイパスポート52を通じて圧縮空間に到達するには、吐出弁58およびバイパス弁53の2つを冷媒がすり抜ける必要があるので、バイパスポート52を通じたマイグレーションをより確実に防止できる。
上記のように、吐出弁58およびバイパス弁53の設置によって、第1吐出ポート51およびバイパスポート52を通じて液冷媒が圧縮空間に流入し難くなるので、液圧縮を防止できる。
ここで、圧縮冷媒が直後に吐出される渦巻き中心部の圧縮空間に第1吐出ポート51を通じて液冷媒が流入する場合よりも、圧縮空間を内周に向けて移動させる工程が残されている圧縮空間にバイパスポート52を通じて液冷媒が流入する方が、圧縮空間内で過大な圧力が生じてスクロールが破損するおそれが高いが、吐出弁58およびバイパス弁53によって形成される二重の狭隘部の設置により、液圧縮をより確実に防止できる。このため、スクロールの破損や、過大圧力による軸受の焼付き等を未然に防止できる。
本実施形態の圧縮機1は、吐出弁58およびバイパス弁53の設置によってマイグレーション防止を実現している。これは、固定スクロール31の端板310に形成される第1吐出ポート51およびバイパスポート52と、第2吐出ポート57とが非同一面に設けられることによって可能となる。
本実施形態では、第2吐出ポート57に設けられる吐出弁58と、バイパスポート52に設けられるバイパス弁53とが相互に干渉しないので、より効率が高くより信頼性の高い弁を設計できる上、第1吐出ポート51、バイパスポート52、および第2吐出ポート57の位置や大きさの自由度も大きいので、断面積を大きく確保して圧力損失を低減することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、圧縮効率および信頼性の高い圧縮機1を提供することができる。
なお、上記のように、第1吐出ポート51と第2吐出ポート57との径に差をつける代わりに、第1吐出ポート51の個数よりも第2吐出ポート57の個数を増やすことによっても、第1吐出ポート51の断面積Aより第2吐出ポート57の断面積Aを大きくすることもできる。このようにしても圧力損失を抑えられる。
〔第2実施形態〕
次に示す第2実施形態では、トップクリアランスボリュームの低減をエアギャップ56の容積低減によって実現する。
第2実施形態では、図4および図5に示すように、ディスチャージカバー4Aの吐出弁部40の肉厚範囲において、バイパス弁53が設置される。バイパス弁53、リテーナ54、およびボルト55が挿入されるとともに、第1吐出ポート51およびバイパスポート52を第2吐出ポート57に連通する凹部41が、吐出弁部40に形成されている。
凹部41は、バイパス弁53およびリテーナ54に対向する範囲においては、ボルト55およびリテーナ54の端板310からの高さに対応する深さで形成されている。
また、凹部41は、上方から透視したときに、第1吐出ポート51、バイパスポート52、および第2吐出ポート57の三者に重なる範囲において、端板310の背面との間に冷媒が流れる流路として足りる深さで形成されている。
この凹部41にバイパス弁53およびリテーナ54が挿入されると、吐出弁部40の下端面がバイパス弁53、リテーナ54、およびボルト55の上端よりも下方に位置する。
その結果、吐出弁部40は、端板310の背面に僅かなクリアランスを介して対向する。なお、吐出弁部40を端板310の環状壁313に組み付けられる限り、クリアランスはなくてもよい。
なお、凹部41の形成については、例えば、鋳造により、凹部41を有するディスチャージカバー4Aが容易に得られる。但し、凹部41は、任意の手段により成形されたディスチャージカバー4Aに対する切削加工により形成されていてもよい。
本実施形態によれば、凹部41の形成によってバイパス弁53およびリテーナ54の設置空間および冷媒の流路を確保しながら、ディスチャージカバー4Aを端板310に近接させることで、エアギャップ56の容積を低減させることができる。これによってトップクリアランスボリュームが小さくなるので、動力損失を低減できる。
なお、図示を省略するが、吐出弁部40の下端面を平面とする一方で、凹部41に相当する凹部を端板310に形成することもできる。その端板310の肉厚の範囲内において、バイパス弁53およびリテーナ54が設置されるとともに、冷媒の流路が確保されるので、上記同様、吐出弁部40の下端面を端板310の背面に近接させてエアギャップ56の容積を低減させることができる。
また、図6に示す構成では、凹部41の端板310との対向面においてバイパス弁53に対向する部分41Aに、バイパス弁53の基端側から先端側に向かうにつれて端板310から次第に離れるように傾斜をつけている。この傾斜は、リテーナ54の形状に倣っており、その部分41Aによってバイパス弁53が押さえられる。このため、リテーナ54が不要となるので、部品点数を削減できる。しかも、リテーナ54の厚みの分、エアギャップ56を狭めることができるので、動力損失をより低減できる。
〔第3実施形態〕
本発明では、弁およびポートの設計自由度が高いため、各弁および各ポートの個数や位置の変更が容易である。次に示す第3実施形態では、図7に示すように、ディスチャージカバー4Aの吐出弁部40に2つの第2吐出ポート57A,57Bを形成し、その一方にリード弁58Aを設けるとともに、他方に電磁弁58Bを設けている。
圧縮機1には、運転状態の基準となる設計圧力比が予め定められていて、それは、吸入側の低圧室10Aの圧力に対する高圧の吐出チャンバ4Bの圧力の設計上の比を示している。電磁弁58Bは、圧縮機1の運転時の圧力比(以下、運転圧力比と称する)が設計圧力比よりも大きいか、小さいかに応じて開閉される。
運転圧力比が設定圧力比よりも大きい運転状態のときは、リード弁58Aが開、電磁弁58Bが閉とされる。この運転状態のときは、トップクリアランスボリューム内の圧力が1工程の圧縮では吐出チャンバ4B内の圧力まで到達しないため、電磁弁58Bを閉じて吐出チャンバ4Bへの吐出流量を絞ることで、トップクリアランスボリューム内の冷媒を吐出チャンバ4B内の圧力まで上昇させて吐出させている。これにより、再圧縮損失を低減できる。
逆に、運転圧力比が設定圧力比よりも小さいときは、リード弁58A、電磁弁58Bのいずれも開とされる。この運転状態のときは、トップクリアランスボリュームから吐出チャンバ4Bへの吐出流量が大であるため、リード弁58A、電磁弁58Bのいずれも開とすることで圧力損失を低減できる。これは、特に、高速運転時や、高流量運転時に有効である。
なお、圧縮機1の停止時には、リード弁58A、電磁弁58Bのいずれも閉とされる。これにより、上記各実施形態と同様にマイグレーションを防止できる。
本実施形態によれば、運転状態に応じて、2つの吐出弁のうち一方の電磁弁58Bの開閉を制御することにより、運転状態に応じた効率向上を図ることができる。
なお、本発明は、2つの第2吐出ポート57A,57Bの両方にリード弁を設けることも許容するが、一方を電磁弁とする方が、開口面積を広く確保し易いので圧力損失の低減に有利な上、リード弁と比べて冷媒がすり抜け難いのでマイグレーション防止の点でも好ましい。
また、2つの第2吐出ポート57A,57Bの両方に電磁弁を設けてもよいが、上述のように、2つの吐出弁のうち一方のみを制御できればよいので、一方のみ電磁弁とすることでコストを抑えることができる。
さらに、本実施形態では、運転時に常時開放される逆止弁(リード弁58A)と、運転状態に応じて開閉が切り替えられるオンオフ弁(電磁弁58B)を1つずつ設けていたが、これらの個数はそれぞれ任意である。
電磁弁58Bは、図8に示すように、第2吐出ポート57Bの内部に設けることもできる。こうすれば、トップクリアランスボリュームを低減できるので好ましい。なお、上記各実施形態でも、吐出弁58に採用される弁の構造によっては、第2吐出ポート57B内に設けることができる。そうすることによって同様にトップクリアランスボリュームを低減できる。
なお、リード弁58Aに代えて、差圧により開閉する逆止弁を広く採用できる。
電磁弁58Bは、制御電流に応じて開閉されるオンオフ弁であり、この電磁弁58Bの代わりに、パイロット圧の導入によって開閉されるオンオフ弁等、外部からの制御が可能な各種の弁を採用できる。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
1 圧縮機
4 吐出弁機構
4A ディスチャージカバー(弁座部材)
4B 吐出チャンバ
10 ハウジング
10A 低圧室
12 電動モータ
13 吸入管
14 吐出管
17 回転軸
30 スクロール圧縮機構
31 固定スクロール
32 旋回スクロール
40 吐出弁部
41 凹部
45 隔壁
51 第1吐出ポート
52 バイパスポート
53 バイパス弁
54 リテーナ
56 エアギャップ(流体通路)
57 第2吐出ポート
57A,57B 第2吐出ポート
58 吐出弁
58A リード弁
58B 電磁弁
59 リテーナ
310,320 端板
311,321 ラップ

Claims (6)

  1. 渦巻き状のラップが噛み合わせられることにより、互いの間に流体を圧縮する圧縮空間を形成する一対のスクロールと、
    前記圧縮空間において圧縮された流体を吐出する吐出弁機構と、を備え、
    前記吐出弁機構は、
    前記圧縮空間に連通する第1吐出ポートと、
    前記圧縮空間に連通するバイパスポートと、
    前記第1吐出ポートおよび前記バイパスポートの一方または双方から吐出された流体が流入し、通過する第2吐出ポートと、
    前記第1吐出ポートおよび前記バイパスポートの一方または双方から吐出された流体が前記第2吐出ポートに向けて流れる流体通路と、
    前記第2吐出ポートを開閉する吐出弁と、
    前記流体通路内に設けられ、前記バイパスポートを開閉するバイパス弁と、を備える、
    ことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 前記第2吐出ポートの断面積は、前記第1吐出ポートの断面積よりも大きい、
    請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 前記スクロールの端板、および前記吐出弁が設けられる弁座部材の少なくとも一方には、
    前記バイパス弁を収容するとともに、前記第1吐出ポートおよび前記バイパスポートと前記第2吐出ポートとを連通する凹部が形成されている、
    請求項2に記載のスクロール型圧縮機。
  4. 前記凹部は、前記弁座部材に形成され、
    前記凹部の内面により、前記バイパス弁が押さえられている、
    請求項3に記載のスクロール型圧縮機。
  5. 前記吐出弁機構は、前記第2吐出ポートおよび前記吐出弁からなる吐出経路を複数備え、
    前記吐出経路は、前記吐出弁に逆止弁が用いられる第1吐出経路と、前記吐出弁に外部からの制御が可能なオンオフ弁が用いられる第2吐出経路と、からなる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
  6. 前記吐出弁は、前記第2吐出ポートの内部に設けられる、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
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