JP2013167080A - トンネル急曲線部の覆工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】セグメントリングの組み立てが容易となるとともに覆工体の線形を調整できるトンネル急曲線部の覆工方法を提供する。
【解決手段】幅が200mm〜500mmで、かつ、幅が異なる複数種類の鋼製のA型テーパセグメント3を用意しておき、急曲線部1の内周側ほど幅狭のA型テーパセグメント3を組み込み、外周側ほど幅広のA型テーパセグメント3を組み込むことによって、急曲線部1の内周側の方が幅の狭いテーパセグメントリング2を組み立てる工程と、急曲線部1の内周側ほど幅広のA型テーパセグメント3を組み込み、外周側ほど幅狭のA型テーパセグメント3を組み込むことによって、急曲線部1の内周側の方が幅の広い逆テーパセグメントリング2aを組み立てる工程とを有するので、セグメントリング2の組み立てが容易となるとともに逆セングメントリング2aによって覆工体の線形を調整できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、シールド機によって掘削されたトンネルの急曲線部を覆工するトンネル急曲線部の覆工方法に関する。
シールド機を用いてトンネルの急曲線に沿ったトンネルを掘削する急曲線掘削工法の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。
この急曲線掘削工法は、シールド機の掘進中に、外周部に形成される余堀部に高粘性の非硬化充填材をシールド機の機内から充填するとともに、後方に形成されるテールボイド部に遅硬性裏込め材を注入してシールド機周辺の地山の緩みを抑制し、次いで前記シールド機の停止時に、前記テールボイド部において速硬性注入材を膨出袋に注入することによりその膨出袋を突出させてシールドジャッキの反力を確保することを特徴としている。
この急曲線掘削工法によれば、余堀部に高粘度の非硬化性充填材を充填することで、余堀部を保護して肌落ちおよび地盤沈下を防止するという従来の効果を奏しつつ、余堀部における充填材の硬化およびそれに伴う余堀部閉塞を防止することができる。そのため、シールド機に何らかのトラブルが発生し、運転を停止した場合であっても、何等問題無く急曲線掘削を再開することができる。
ところで、シールド工法に使用されるセグメントには、鋼製や鉄筋コンクリート製などがあるが、これらセグメントは1リング(セグメントリング)毎に組立てられ、シールド機の掘進に応じてトンネルの長さ方向にこのセグメントリングが接続されていく。1つのセグメントリングを構成するもセグメントとしては、一般には標準型セグメント(A型セグメント)と、キー隣接型セグメント(B型セグメント)と、キー型セグメント(K型セグメント)の3種類のセグメントがある(例えば特許文献2参照)。
直線部に設置されるセグメントは、全て等しい幅(トンネル軸方向の長さ)を有しているが、急曲線部においては、そこに設置されるセグメントとして、異なる幅を有するテーパセグメントを複数種類用意しておき、急曲線部の内周側ほど幅狭のテーパセグメントを組み込み、外周側ほど幅広のテーパセグメントを組み込んで、内周側の方が幅の狭いテーパセグメントリングを組み立てることによって急曲線部の覆工を行っている。
特開2004−238831号公報 特開平06−193392号公報
上記のように、従来は急曲線部ではテーパセングメントを使用しているため、トンネルの左カーブ用と右カーブ用とで、B型セグメントおよびK型セグメントはそれぞれ転用できない。このため、セグメントの種類が多くなってコスト高を招くとともに、セグメントを組み込む際に、セグメントを左右のカーブ用で取り違えるおそれもあった。
また、K型セグメントを最後に組み込むため、テールクリアランスが少ない箇所にてK型セグメントを組み込まなければならない場合がある。特に急曲線部では、トンネルの左右でテールクリアランスが異なるので、テールクリアランスの値が小さくなる傾向にある。この結果、セグメントの組み込みが困難となる場合がある。
さらに、A型セグメント、B型セグメント、K型セグメントの3種類のセグメントを用意する必要があり、この点においてもコスト高を招くことになる。
また、トンネルの急曲線部において、覆工体の線形を調整したいという要望もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、セグメントとして左カーブ用と右カーブ用とを兼用できるとともにセグメントリングの組み立てが容易となり、さらにコスト低減を図ることができ、また、トンネルの急曲線部において、覆工体の線形を調整できるトンネル急曲線部の覆工方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、シールド機によって掘削されたトンネルの急曲線部を、トンネルの軸方向に隣接して設置されるセグメントリングによって覆工するトンネル急曲線部の覆工方法であって、
幅が200mm〜500mmで、かつ、幅が異なる複数種類の鋼製のA型テーパセグメントを用意しておき、
前記急曲線部の内周側ほど幅狭の前記A型テーパセグメントを組み込み、外周側ほど幅広の前記A型テーパセグメントを組み込むことによって、前記急曲線部の内周側の方が幅の狭いテーパセグメントリングを組み立てる工程と、
前記急曲線部の内周側ほど幅広の前記A型テーパセグメントを組み込み、外周側ほど幅狭の前記A型テーパセグメントを組み込むことによって、前記急曲線部の内周側の方が幅の広い逆テーパセグメントリングを組み立てる工程とを有することを特徴とする。
ここで、A型テーパセグメントの幅を200mm〜500mmとしたのは、200mm未満では、幅が小さくなり過ぎてテーパセグメントリングの個数が多くなり過ぎてリングどうしの接合に手間がかかるからであり、幅が500mmを超えると、テールクリアランスの小さいところでA型テーパセグメントを組み込むことが非常に困難になるからである。
請求項1に記載の発明によれば、テーパセグメントリングおよび逆テーパセグメントリングを構成するセグメントが全てA型テーパセグメントであるので、トンネルの周方向のどの位置でも最後にA型テーパセグメントを組み込むことができる。したがって、シールド機のテールクリアランスの大きなところで幅が(200mm〜500mm)の最後のA型テーパセグメントを組み込むことができるので、セグメントリング(テーパセグメントリング)の組立が容易となる。
また、A型テーパセグメントの端面(トンネルの軸方向を向く端面)の向きを反対にして組み込むことによって、テーパセグメントリングの向きを反対に変えることができるので、A型テーパセグメントとして、左カーブ用、右カーブ用の2種類を製作する必要がなく、左カーブ用と右カーブ用とを兼用でき、さらに、A型テーパセグメントだけで急曲線部のテーパセグメントリングを組み立てることができるので、コスト低減を図ることができる。
さらに、急曲線部に、当該急曲線部の内周側ほど幅広のA型テーパセグメントを組み込み、外周側ほど幅狭のA型テーパセグメントを組み込むことによって逆向きの逆テーパセグメントリングを組み立てるので、この逆テーパセグメントリングの部分で、覆工体の向きを逆向きに変更して覆工体の線形を調整できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のトンネル急曲線部の覆工方法において、
前記急曲線部の内周側と外周側とで幅が等しいA型セグメントを組み込むことによって、前記急曲線部の内周側と外周側とで幅が等しい同幅セグメントリングを組み立てる工程をさらに有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、急曲線部に、当該急曲線部の内周側と外周側とで幅が等しいA型セグメントを組み込むことによって、急曲線部の内周側と外周側とで幅が等しい同幅セグメントリングを組み立てるので、この同幅セグメントリングの部分で、覆工体の向きを真っすぐに変更して覆工体の線形を調整できる。
本発明によれば、トンネルの周方向のどの位置でも最後にA型テーパセグメントを組み込むことができるので、セグメントリング(テーパセグメントリング)の組立が容易となる。
また、A型テーパセグメントとして、左カーブ用、右カーブ用の2種類を製作する必要がなく、左カーブ用と右カーブ用とを兼用でき、さらに、A型テーパセグメントだけで急曲線部のテーパセグメントリングを構成できるので、コスト低減を図ることができる。
さらに、急曲線部の内周側ほど幅広のA型テーパセグメントを組み込み、外周側ほど幅狭のA型テーパセグメントを組み込むことによって逆向きの逆テーパセグメントリングを組み立てるので、この逆テーパセグメントリングの部分で、覆工体の向きを逆向きに変更して覆工体の線形を調整できる。
本発明に係るトンネル急曲線部の覆工方法を説明するためのもので、トンネルの急曲線部を含んで覆工した状態を示す覆工体の要部の平面図である。 同、トンネルの急曲線部を含んで覆工した状態を示す覆工体の要部の斜視図である。 同、トンネルの急曲線部の横断面図である。 同、テーパセグメントを示す断面図である。 同、テーパセグメントを示す正面図である。 同、左カーブ用のテーパセグメントリングを示す斜視図である。 同、右カーブ用のテーパセグメントリングを示す斜視図である。 同、急曲線部に逆向きのテーパセグメントリングを設けた覆工体を示す平面図である。 同、急曲線部に直線状のセグメントリングを設けた覆工体を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るトンネル急曲線部の覆工方法の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、シールド機によって掘削されたトンネルの急曲線部を、トンネルの軸方向に隣接して設置されるセグメントリングによって覆工する。
図1はトンネルの急曲線部1を含んで覆工した状態を示す覆工体の要部の平面図、図2は同要部の斜視図である。この急曲線部1は、曲率半径R=30m程度に円弧状に屈曲しており、複数のテーパセグメントリング2・・・をトンネルの軸方向に接合するとによって覆工されている。また、急曲線部1以外の通常の直線部は、通常の円筒状のセグメントリング10・・・をトンネルの軸方向に接合するとによって覆工されている。なお、このセグメントリング10は、鉄筋コンクリート製の5個のA型セグメントと、鉄筋コンクリート製の2個のB型セグメントと、鉄筋コンクリート製の1個のK型セグメントを周方向に接合することによって構成されている。
前記テーパセグメントリング2は、図3および図6に示すように、4種類8個のA型テーパセグメント3をトンネルの周方向に接合することによって組み立てられている。A型テーパセグメント3は鋼製のものであり、湾曲した矩形板状で、かつ、周方向(湾曲方向)の端部に向かうに従って漸次細くなるテーパ状に形成されている。
図4に示すように、A型テーパセグメント3の外周面は円弧板状のスキンプレート3aで構成され、このスキンプレート3aの内周面には、複数の補強リブ3bがA型テーパセグメント3の長手方向に所定間隔で形成されている。また、図5に示すように、A型テーパセグメント3の両端面は端面板3c,3cで構成されている。なお、図4および図6において、符号3dはグラウト孔を示しており、このグラウト3dからテーパセグメントリング2とトンネル内壁との間の隙間にグラウト材を充填するようになっている。
前記A型テーパセグメント3は4種類ある。すなわち、図6に示すように、第1のA型テーパセグメント31、第2のA型テーパセグメント32、第3のA型テーパセグメント33、第4のA型テーパセグメント34の4種類がある。これら第1〜第4のA型テーパセグメント31〜34は、トンネルの周方向における長さと、トンネルの半径方向における厚さとが等しくなっている。
第1のA型テーパセグメント31は、幅(トンネル軸方向における幅)が最も大きいものであり、一方の端部31aの幅が他方の端部31bの幅より大きくなっている。
第2のA型テーパセグメント32は、次に幅が大きいものであり、一方の端部32aの幅が他方の端部32bの幅より大きくなっている。この第2のA型テーパセグメント32は第1のA型テーパセグメント31の他方の端部31bに接合されるため、一方の端部32aの幅が端部31bの幅と等しくなっている。
第3のA型テーパセグメント33は、次に幅が大きいものであり、一方の端部33aの幅が他方の端部33bの幅より大きくなっている。この第3のA型テーパセグメント33は第2のA型テーパセグメント32の他方の端部32bに接合されるため、一方の端部33aの幅が端部32bの幅と等しくなっている。
第4のA型テーパセグメント34は、最も幅が小さいものであり、一方の端部34aの幅が他方の端部34bの幅より大きくなっている。この第4のA型テーパセグメント34は第3のA型テーパセグメント33の他方の端部33bに接合されるため、一方の端部34aの幅が端部33bの幅と等しくなっている。
上記のような4種類のA型テーパセグメント31〜34は、その最大の幅が400mmである。つまり、幅が最も大きい第1のA型テーパセグメント31の一方の端部31aの幅が400mmとなっている。第2〜第4のA型テーパセグメント32〜34は幅が順次小さくなっており、A型テーパセグメント31の端部31bとA型テーパセグメント32の端部31aの幅が等しく、A型テーパセグメント32の端部32bとA型テーパセグメント33の端部33aの幅が等しく、A型テーパセグメント33の端部33bとA型テーパセグメント34の端部34aの幅が等しくなっている。また、前記A型テーパセグメント32〜34は全て幅が200〜400mmとなっており、一つのA型テーパセグメント3においては一方の端部と他方の端部の幅は最大で180mm異なっている。
そして、本実施の形態では、上記のような幅が異なる4種類の鋼製のA型テーパセグメント31〜34を用意しておき、前記急曲線部1の内周側ほど幅狭のA型テーパセグメント3を組み込み、外周側ほど幅広のA型テーパセグメント3を組み込むことによって、図2および図6に示すような両端面が平行でなく、急曲線部1の内周側の方が幅の狭いテーパセグメントリング2を組み立てる。
例えば、急曲線部1の最も内周側にA型テーパセグメント34,34を隣接接合して組み込み、一方のA型テーパセグメント34にA型テーパセグメント33を隣接接合して組み込み、このA型テーパセグメント33にA型テーパセグメント32を隣接接合して組み込み、このA型テーパセグメント32にA型テーパセグメント31を隣接接合して組み込む。このA型テーパセグメント31は急曲線部1の最も外周側において組み込む。
同様にして、前記急曲線部1の最も内周側に組み込んだ他方のA型テーパセグメント34にA型テーパセグメント33を隣接接合して組み込み、このA型テーパセグメント33にA型テーパセグメント32を隣接接合して組み込み、このA型テーパセグメント32にA型テーパセグメント31を隣接接合して組み込む。このA型テーパセグメント31は急曲線部1の最も外周側において組み込む。
そして、急曲線部の最も外周側に組み込まれたA型テーパセグメント31,31どうしを接合することによって、図6に示すような両端面が平行でなく、急曲線部1の内周側の方が幅の狭いテーパセグメントリング2を組み立てる。
上記のようなテーパセグメントリング2を組み立てる工程をシールド機の掘進に伴って当該シールド機のテール部の中で順次行うとともに、隣接するテーパセグメントリング2,2どうしを接合することによって、急曲線部1を覆工していく。
テーパセグメントリング2,2どうしを接合する場合、既設のテーパセグメントリング2に隣接して、A型テーパセグメント3を組み込む際に、当該既設のテーパセグメントリング2を構成するA型テーパセグメント3に接合する。
また、A型テーパセグメント3(31〜34)を組み込む順番は、任意に設定できるが、急曲線部1の内周側ほど幅狭のA型テーパセグメント3を組み込み、外周側ほど幅広の前記A型テーパセグメント3を組み込むようにする。
上記のようにして急曲線部1をテーパセグメントリング2によって覆工していく場合に、シールド機の軌跡如何によって、前記テーパセグメントリング2だけでは、予定どおりに覆工できない場合がある。
この場合、例えば図8に示すように、急曲線部1に設置された複数のセグメントリングのうち、少なくとも一つのセグメントリングを、前記テーパセグメントリング2と逆向きの逆テーパセグメントリング2aとすることによって、このテーパセグメントリング2aの部分で、覆工体20の向きを逆向きに変更して覆工体20の線形を調整できる。
すなわち、急曲線部1の内周側ほど幅広のA型テーパセグメント3を組み込み、外周側ほど幅狭のA型テーパセグメント3を組み込むことによって、急曲線部1の内周側の方が幅の広い逆テーパセグメントリング2aを組み立てる。
また、例えば図9に示すように、急曲線部1に設置された複数のセグメントリングのうち、少なくとも一つのセグメントリングを、端面が平行な直線型のセグメントリング5とすることによって、このセグメントリング5の部分で、覆工体20の向きを真っすぐに変更して覆工体20の線形を調整できる。
すなわち、急曲線部1の内周側と外周側とで幅が等しい通常のA型セグメント6を組み込むことによって、急曲線部1の内周側と外周側とで幅が等しい直線型のセグメントリング5を組み立てる。
以上のように本実施の形態によれば、テーパセグメントリング2を構成するセグメントが全てA型テーパセグメント3(31〜34)であるので、トンネルの周方向のどの位置でも最後にA型テーパセグメント3を組み込むことができる。したがって、シールド機のテールクリアランスの大きなところで幅が200〜400mmの最後のA型テーパセグメント3を組み込むことができるので、セグメントリング(テーパセグメントリング)2の組立が容易となる。
また、本実施の形態では、テーパセグメントリング2が左カーブの急曲線部に設置される左カーブ用のものであり、このテーパセグメントリング2を構成するA型テーパセグメント3も左カーブ用のものであるが、右カーブの急曲線部に設置される右カーブ用のテーパセグメントリング2aは、図7に示すように、A型テーパセグメント3の端面(トンネルの軸方向を向く端面)の向きを反対にして組み込むことによって組み立てることができる。
このように、A型テーパセグメント3の端面の向きを反対にして組み込むことによって、テーパセグメントリング2の向きを反対に変えることができるので、A型テーパセグメント3として、左カーブ用、右カーブ用の2種類を製作する必要がなく、左カーブ用と右カーブ用とを兼用でき、さらに、A型テーパセグメント3だけで急曲線部1のテーパセグメントリング2を構成でき、従来要していたB型、K型のセグメントが必要ないので、コスト低減を図ることができる。
さらに、急曲線部1に、当該急曲線部1の内周側ほど幅広のA型テーパセグメント3を組み込み、外周側ほど幅狭のA型テーパセグメント3を組み込むことによって逆向きの逆テーパセグメントリング2aを組み立てるので、この逆テーパセグメントリング2aの部分で、覆工体の向きを逆向きに変更して覆工体の線形を調整できる。
また、急曲線部1に、当該急曲線部1の内周側と外周側とで幅が等しいA型セグメント3を組み込むことによって、急曲線部の内周側と外周側とで幅が等しい同幅セグメントリング5を組み立てるので、この同幅セグメントリング5の部分で、覆工体の向きを真っすぐに変更して覆工体の線形を調整できる。
なお、本実施の形態では、急曲線部1を、等しい大きさ、形状の複数のテーパセグメントリング2を接合することによって覆工したが、これに限ることはない。例えば、急曲線部1において接合する複数のテーパセグメントリングのうち、少なくとも一部のテーパセグメントリングをテーパセグメントリング2より幅の小さいものとしてもよい。この場合、前記A型テーパセグメント3より幅の小さいA型テーパセグメントによって、幅の小さいテーパセグメントリングを組み立てればよい。
1 急曲線部
2 テーパセグメントリング
3(31〜34) A型テーパセグメント
5 同幅セグメントリング
6 A型セグメント

Claims (2)

  1. シールド機によって掘削されたトンネルの急曲線部を、トンネルの軸方向に隣接して設置されるセグメントリングによって覆工するトンネル急曲線部の覆工方法であって、
    幅が200mm〜500mmで、かつ、幅が異なる複数種類の鋼製のA型テーパセグメントを用意しておき、
    前記急曲線部の内周側ほど幅狭の前記A型テーパセグメントを組み込み、外周側ほど幅広の前記A型テーパセグメントを組み込むことによって、前記急曲線部の内周側の方が幅の狭いテーパセグメントリングを組み立てる工程と、
    前記急曲線部の内周側ほど幅広の前記A型テーパセグメントを組み込み、外周側ほど幅狭の前記A型テーパセグメントを組み込むことによって、前記急曲線部の内周側の方が幅の広い逆テーパセグメントリングを組み立てる工程とを有することを特徴とするトンネル急曲線部の覆工方法。
  2. 前記急曲線部の内周側と外周側とで幅が等しいA型セグメントを組み込むことによって、前記急曲線部の内周側と外周側とで幅が等しい同幅セグメントリングを組み立てる工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のトンネル急曲線部の覆工方法。
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