JP2013166985A - 蒸着用ボートおよび蒸着用ボートの使用方法 - Google Patents

蒸着用ボートおよび蒸着用ボートの使用方法 Download PDF

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章義 大島
Hiroteru Kamiguchi
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充 岩井
Yuta Moriura
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【課題】静電容量バラつきの少ない大容量の電極箔を形成する事を目的とする。
【解決手段】この目的を達成するため本発明の蒸着用ボート17は、基体22の表面に凹溝21が形成された蒸着用ボート17であって、外部電源Zと接続される端部23A、23Bと、凹溝21およびこの凹溝21の外周に設けられた外枠部24を有する蒸発領域25と、端部23A、23Bと蒸発領域25との間に設けられ、蒸発領域25以上の抵抗値を有する高抵抗部26A、26Bと、を備えたものとした。これにより本発明は、基体22の抵抗値変化を抑制し、蒸着材料の蒸発量を安定化できる。そしてその結果、均一な粗膜層11を形成できる。
【選択図】図3

Description

本発明は蒸着用ボートと蒸着用ボートの使用方法に関する。
図5は電解コンデンサの電極箔1を模式的に表した断面図である。
この電極箔1は、アルミニウム箔からなる基材2と、この基材2上に形成された粗膜層3とを備えている。粗膜層3は、アルミニウムからなる微粒子4が不規則に積み重なって枝分かれし、内部に多数の空孔を有する粗な構造である。そして粗膜層3は、膜厚が20〜40μm程度の厚い膜である。このように粗膜層3を粗で厚い膜とすることによって、電極箔1の表面積を増やし、大容量のコンデンサを実現することができる。
そして上記粗膜層3を形成するための蒸着装置は、真空槽内に基材2の表面と対向する位置に配置されるとともに、蒸着用ボート(図6(a)の図番5)と、この蒸着用ボート5に蒸着材料を供給する供給部と、真空槽内にガスを導入するガス管とが設けられている。
図6(a)、(b)に示すように、蒸着用ボート5は、表面に凹溝6が形成された基体7からなり、その材料はBN(窒化ホウ素)、W(タングステン)、PBN(熱分解窒化ホウ素)などの抵抗発熱体からなる。
図6(c)に示すように、蒸着用ボート5の両端(端部8A、8B)は、それぞれ抵抗加熱用の外部電源Zに接続され、それぞれ端部8A、凹溝6、端部8Bにおける基体7の抵抗RX、RY、RZが直列に接続された回路となる。蒸着用ボート5には外部電源Zから一定電力が供給される。
またガス管からは不活性ガスとしてのアルゴンガスと、活性ガスとしての酸素ガスとをバランスよく供給し、空隙を多数有する粗膜層3を形成する。
なお、この出願の発明に近似する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。また蒸着用ボートに関連する先行技術文献情報としては特許文献2〜4が挙げられる。
特開2008−258355号公報 特開2007−39809号公報 特開昭60−75574号公報 特開平5−26633号公報
従来の電極箔は、粗膜層3の膜厚や密度が不均一で、静電容量がバラつくことがあった。
その理由は、粗膜層3を形成する際、蒸着材料が蒸着用ボート5から均一に蒸発していないからと考えられる。
蒸着材料の蒸発量が不均一となる要因の一つに、蒸着材料が凹溝6から溢れ出し、基体7の端部8A、8Bの表面に這い上がることで、図6(d)に示すように、端部8A、8B間が繋がるように並列に電気的パスが形成され、抵抗値が変動することが挙げられる。すなわち、例えば蒸着材料が導電性の高い材料からなる場合、蒸着材料が端部8A、8Bに這い上がると、蒸着材料を通る抵抗値Rαは小さいため、回路全体の合成抵抗が下がるのである。以上のように、一定電力供給条件下では、抵抗値が変動すると基体7の発熱量が変わり、蒸着材料の蒸発量も変動し、結果として粗膜層3の膜質が不均一となる。
そこで本発明は、均一な粗膜層を有し、静電容量のバラつきの少ない電極箔を形成する事を目的とする。
そしてこの目的を達成するため本発明は、外部電源と接続される端部と、凹溝およびこの凹溝の外周に設けられた外枠部を有する蒸発領域と、端部と蒸発領域との間に設けられ、蒸発領域以上の抵抗値を有する高抵抗部と、を備えたものとした。
これにより本発明は、均一な粗膜層を有し、静電容量のバラつきの少ない電極箔を形成できる。
その理由は、上記蒸着用ボートの構成により、凹溝から這い上がってきた蒸着材料を蒸発させることができるからである。
したがって、端部間を並列に繋ぐ電気的パスの形成を抑制でき、一定電力供給条件下においても抵抗値の変動を低減し、蒸着材料の蒸発量の変動も抑制できる。
そしてその結果、粗膜層が均一で、静電容量のバラつきの少ない電極箔を製造する事ができる。
本発明の実施例1における電極箔の断面図 本発明の実施例1における蒸着装置の模式図 (a)本発明の実施例1における蒸着用ボートの上面図、(b)同蒸着用ボートの長軸方向における垂直断面図、(c)同蒸着用ボートを外部電源に接続した回路図 本発明の実施例1と比較例の蒸着用ボートの抵抗値の経時変化を示す図 従来の電極箔の断面図 (a)比較例の蒸着用ボートの上面図、(b)同蒸着用ボートの長軸方向における垂直断面図、(c)同蒸着用ボートを外部電源に接続した回路図、(d)同蒸着用ボートの端部上に蒸着材料が這い上がった場合を示す回路図 比較例の蒸着用ボートを用いて形成した電極箔の静電容量のバラつきを示す図
(実施例1)
以下、本実施例では、電解コンデンサの電極箔を製造するための蒸着用ボートとその使用方法について説明する。
図1に示すように、本実施例の電極箔9は、アルミニウムからなる基材10と、この基材10上に形成された粗膜層11とからなる。粗膜層11は、基材10の表面からアルミニウムからなる微粒子12がランダムに積層し、複数に枝分かれした構造体である。この粗膜層11は、内部に多数の空孔が形成され、これらの空孔は外部と繋がっているため、粗膜層11の表面積は非常に大きくなっている。このような粗膜層11は、蒸着によって形成することができる。
基材10の膜厚は30μm程度、粗膜層11の厚みは片面で20μm以上80μm以下程度である。粗膜層11は、基材10の片面あるいは両面に形成されていてもよい。粗膜層11は、20μm以上の厚い膜とすることで表面積を拡大し、大容量化を実現できる。なお、80μm以下としたのは、この厚みが本実施例における蒸着プロセスで精度よく形成できる限界厚みだからである。
微粒子12は、直径が0.01μm〜0.3μm程度であり、空孔径の最頻値は、0.01μm〜0.2μm程度である。このように微細な微粒子12を積み上げるとともに、微細な空孔を多数形成することによって、粗膜層11の表面積を拡大することができる。
基材10の材料は、アルミニウムに限定されず、その他チタン、タンタルなどの弁金属やその合金材料、銅、銀など種々の導電性材料を用いることができる。本実施例では、膜厚30μm、幅10cm程度のものを用いた。
また粗膜層11の材料もアルミニウムに限定されず、その他弁金属材料やその合金材料をはじめ、種々の導電性材料を用いることができる。
なお、複数の微粒子12が結合する部分が電気的に導通していれば電極として機能するため、これらの結合部分を除き、それぞれの微粒子12の一部は、酸化物あるいは窒化物などの絶縁性の金属化合物で構成されていてもよい。
基材10と微粒子12の材料は、異なるものを用いてもよいが、主成分を同一にする方が、両者の親和性が高く、また微粒子12の蒸着時の熱で基材10も軟化し、密着性を高めることができる。
また蒸着材料は、アルミニウムのように比較的融点の低い金属材料を用いることによって、生産性を高めることができる。
次に、本実施例の電極箔9を製造する蒸着装置について説明する。図2に示すように、本実施例の蒸着装置13は、基材10を所定方向(矢印X)に連続的に移送させながら、基材10の表面に沸騰した蒸着材料を蒸着させ、基材10上に粗膜層11を形成するものである。
この蒸着装置13は、真空ポンプ(図示せず)に連結された真空槽14を備え、この真空槽14内には帯状の基材10が巻かれている巻き出しローラー15と、この巻き出しローラー15から移送されてきた基材10を巻き取る巻き取りローラー16と、これらの巻き出しローラー15と巻き取りローラー16との間で基材10の表面と対向する位置に設けられ、両端がそれぞれ抵抗加熱用の外部電源Zの正負の電極(図示せず)の接続された蒸着用ボート17と、この蒸着用ボート17に蒸着材料を供給する供給部18と、真空槽14内に不活性ガスおよび活性ガスを導入するガス管(図示せず)とが少なくとも設けられている。
蒸着材料とは、本実施例では細い線状に加工されたアルミニウム線からなる。供給部18は、アルミニウム線が巻かれているボビン19と、アルミニウム線を蒸着用ボート17へ導く供給管20とを備えている。
蒸着用ボート17は、図3(a)(b)に示すように、表面に凹溝21が形成された基体22からなる。蒸着用ボート17の両方の端部23A、23Bは、図3(c)に示すように、それぞれ抵抗加熱用の外部電源Zの正極、負極と接続される。本実施例では、外部電源Zに一定電力を供給し、基体22を加熱した。また蒸着用ボート17の中央には、凹溝21およびこの凹溝21の外周に設けられた外枠部24を有する蒸発領域25が形成されている。さらに蒸着用ボート17は、端部23A、23Bと蒸発領域25との間に、蒸発領域25以上の抵抗値を有する高抵抗部26A、26Bを備えている。高抵抗部26A、26Bは片方のみ設けてもよいが、本実施例では、蒸着用ボート17は左右対称の構造とした為、高抵抗部26A、26Bを計二つ備えている。
なお、上記端部23A、23Bとは、基材10の送り方向Xに対して垂直な方向の端部23A、23Bである。すなわち図2に示すように、蒸着用ボート17は、長手方向が基材10の送り方向Xに対して垂直になるように配置される。また凹溝21の長手方向の長さL6は、基材10の幅(送り方向Xに対して垂直な方向の長さ)とほぼ同じ長さとした。
本実施例の高抵抗部26A、26Bは、基体22の上面(凹溝21が開口する面)と、その反対側の底面、側面からそれぞれ凹むように穴27が形成され、断面積が小さくなっている。これにより端部23A、23Bと同じ材料でも抵抗値を高くすることができる。すなわち、図3(c)の高抵抗部26Aの抵抗値R2≧蒸発領域25の抵抗値R3、高抵抗部26Bの抵抗値R4≧蒸発領域25の抵抗値R3、となる。また本実施例では、蒸発領域25の抵抗値R3>端部23Aの抵抗値R1、蒸発領域25の抵抗値R3>端部23Bの抵抗値R5、とした。なお本実施例では、蒸着用ボート17は対称形のため、R2=R4、R1=R5である。
ここで抵抗値とは、図3(c)に示すように、蒸着用ボート17の長手方向の両端部23A、23Bを、それぞれ抵抗加熱用の外部電源Zに接続した場合の基体22の抵抗値である。抵抗値R1〜R5は、直列に繋がっている。これらの抵抗値R1〜R5は、R=ρ・L/S(ρ;抵抗係数、L;基体22の長さ、S;基体22の垂直断面積)から求めることができる。ρ、L、Sの値は、それぞれ凹溝21や穴27が形成された領域の基体22の値である。例えば端部23A、23Bの長さはL1、L5、高抵抗部26A、26Bの長さはL2、L4、蒸発領域25の長さはL3とする。凹溝21の底面に傾斜をつけるなど、基体22の垂直断面積が変化する場合は、その平均値をSとする。
なお、蒸着用ボート17は、BN(窒化ホウ素)やW(タングステン)、PBN(熱分解窒化ホウ素)、グラファイト、あるいはこれらの複合体からなる抵抗発熱材料を用いることができる。
以下、本実施例の電極箔9の製造方法と蒸着用ボート17の使用方法について説明する。
本実施例では、図2に示す蒸着装置13を用いた抵抗加熱式蒸着法によって、下記のように図1の粗膜層11を形成した。なお、本実施例では、活性ガスとして酸素ガスを用い、不活性ガスとしてアルゴンガスを用いている。
(1)図2に示す真空槽14の内部を0.01〜0.001Paの真空に保つ。
(2)基材10の周辺に、酸素ガスと、酸素ガスに対して流量が2〜6倍のアルゴンガスを、ガス管を介して導入させ、基材10の周辺の圧力を10〜30Paの状態にする。
(3)基材10の温度を150〜300℃の範囲に保つ。
(4)図3(a)、(b)に示す蒸着用ボート17の凹溝21の一端に、図2に示す供給部18からアルミニウム線を供給する。
(5)蒸着用ボート17の端部23をそれぞれ外部電源Zの正極、負極と接続し、外部電源Zに一定電力を供給し、抵抗加熱により基体22を加熱する。凹溝21の一端に供給されたアルミニウム線を溶融させる。溶融したアルミニウムは、凹溝21の他端側へも引っ張られ、凹溝21内に充填される。
(6)凹溝21に充填されたアルミニウムを沸騰させ、蒸発させて、アルミニウムの微粒子12を基材10の表面に蒸着させる。基材10は巻き出しローラー15から巻き取りローラー16へと矢印X方向に移送させ、微粒子12を基材10の表面に、順次連続的に蒸着していく。この時、高抵抗部26A、26Bは抵抗値が高いため、外部電源Zを用いた抵抗加熱によって沸点以上に加熱される。そして高抵抗部26A、26Bの上面に這い上がって来た蒸着材料は蒸発する。
上記の圧力やガス圧、温度などの条件は一例であるが、以上のプロセスで粗膜層11を形成することができる。
本実施例の効果を以下に説明する。
図7は、比較例として、図6(a)、(b)の蒸着用ボート5を用いて蒸着した場合の、電極箔1の容量バラつきを示すものである。図7は、従来の電極箔1について、基材2の長さ方向、すなわち基材2の送り方向(図2でいう矢印X方向)における位置を横軸に、単位面積当たりの容量バラつきを計測したものである。この図7では、従来の電極箔1は、単位面積当たりの容量バラつきが最大で±40%前後である。このように容量がバラつく要因の一つに、蒸着材料が凹溝6から溢れ出し、端部8A、8Bの表面に這い上がることで、図6(c)に示すような回路が、図6(d)に示すように端部8A、8B間を繋ぐ並列の電気的パスがさらに形成された回路に変化し、回路全体の合成抵抗が変動することが挙げられる。すなわち、例えば蒸着材料がアルミニウムのように、基体7より導電性の高い材料からなる場合、蒸着材料が端部8A、8Bに這い上がると、回路全体の合成抵抗が下がるのである。以上のように抵抗値が変動すると、一定電極供給条件下では基体7の発熱量も変わり、蒸着材料の蒸発量も変動し、結果として粗膜層3の膜質が不均一となる。
図4は、本実施例と比較例における抵抗値の経時変化を測定したものである。測定方法は、以下の通りである。蒸着用ボート17の材料はBN(窒化ホウ素)とし、蒸着材料はアルミニウムとした。外部電源Zに一定電力を印加し、一定量の蒸着材料を蒸着用ボート17の凹溝21に連続供給し、実電圧、実電流値を測定し、抵抗値を算出した。なお、蒸着材料を供給せず、外部電源Zに上記一定電力を印加した場合における蒸着用ボート17の抵抗値は30mΩとした。
図4から明らかなように、凹溝21に蒸着材料を供給することで、凹溝21内に電気的パスが形成され、実施例もある程度抵抗値が下がるものの、比較例と比べて抵抗値の経時変化を抑制できている。その理由は、凹溝21から這い上がってきた蒸着材料を蒸発させることができるからである。這い上がって来た蒸着材料が蒸発しているかどうかは、蒸着工程において、目視にて、基体22の表面の色分布によっても確認できる。すなわち比較例では、端部8A、8Bの表面にも蒸着材料が這い上がり、基体7の表面の色が濃く見えた。これに対し本実施例では、高抵抗部26A、26Bで蒸着材料が蒸発されるため、高抵抗部26A、26Bおよび端部23A、23Bの表面は、凹溝21の表面より薄く見えた。
以上のように本実施例では、端部23A、23B間を並列に繋ぐ電気的パスの形成を抑制できるため抵抗値の変動を低減でき、発熱量を一定にし、蒸着材料の蒸発量の変動も抑制できる。そしてその結果、粗膜層11が均一で、静電容量のバラつきの少ない電極箔9を製造する事ができる。
また本実施例では、端部23A、23B、高抵抗部26A、26Bを左右対称に形成している。すなわち、抗値R1とR5、R2とR4を、それぞれほぼ同程度の値となるように設計した。これにより凹溝21の両端が同様の温度分布となり、凹溝21の一端に供給されたアルミニウム線は、溶融し、凹溝21の他端へと引っ張られ、凹溝内に均一に充填されやすくなる。したがって、より蒸着材料の蒸発量のバラつきが低減され、均質な粗膜層11を形成できる。
なお、高抵抗部26A、26B、は、本実施例のように少なくとも基体22の上面に穴27を形成し、外枠部24より低い位置に形成することが好ましい。その理由は、外枠部24に這い上がった蒸着材料を一旦高抵抗部26A、26Bに保持することができるからである。したがって、蒸着材料を保持されている間に加熱し、効率よく蒸発させることができる。
ただし、高抵抗部26A、26Bの構造は上記構造に限らず、本願発明はその他の構造であって、蒸発領域25以上の抵抗値を有し、蒸着材料を蒸発できる構造を含む。
したがって、例えば穴27は基体22の上面もしくは下面、もしくは側面のみに形成してもよく、これら一部の組み合わせであってもよい。また高抵抗部26A、26Bの材料を蒸発領域25や端部23A、23Bの材料と変え、蒸発領域25以上の抵抗値を有するように形成してもよい。
本発明は、均一な大容量の電極箔9の量産性を高めることができ、電解コンデンサの陽極箔、あるいは陰極箔として用いることができる。
9 電極箔
10 基材
11 粗膜層
12 微粒子
13 蒸着装置
14 真空槽
15 巻き出しローラー
16 巻き取りローラー
17 蒸着用ボート
18 供給部
19 ボビン
20 供給管
21 凹溝
22 基体
23A、23B 端部
24 外枠部
25 蒸発領域
26A、26B 高抵抗部
27 穴

Claims (2)

  1. 基体の表面に凹溝が形成された蒸着用ボートであって、
    外部電源と接続される端部と、
    前記凹溝およびこの凹溝の外周に設けられた外枠部を有する蒸発領域と、
    前記端部と前記蒸発領域との間に設けられ、前記蒸発領域以上の抵抗値を有する高抵抗部と、を備えた、蒸着用ボート。
  2. 基体の表面に凹溝が形成された蒸着用ボートの使用方法であって、
    端部を外部電源と接続し、抵抗加熱によって前記凹溝およびこの凹溝の外周に設けられた外枠部を有する蒸発領域を加熱し、
    前記凹溝に蒸着材料を供給し、
    前記端部と前記蒸発領域との間に設けられた高抵抗部を、前記外部電源を用いて抵抗加熱によって前記蒸着材料の沸点以上に加熱し、前記高抵抗部に這い上がってきた前記蒸着材料を蒸発させる、蒸着用ボートの使用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11634574B2 (en) * 2017-12-25 2023-04-25 Mitsubishi Chemical Corporation Rubber-containing graft polymer, resin composition containing rubber-containing graft polymer, and shaped article of same

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