JP2013166251A - チェーンソー - Google Patents

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Abstract

【課題】本体に対するガイドバーの固定および固定解除と、ソーチェーンの張り具合の調整とを一つの操作部によって行うことができるチェーンソーを実現する。
【解決手段】本体2から突出するガイドバー3に沿ってソーチェーンが取り付けられるチェーンソー1Aであって、ガイドバー3を本体2に固定する固定機構と、ガイドバー3を本体2に対して進退させる調整機構と、固定機構と調整機構を選択的に動作させる操作部としてのノブ40と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明はチェーンソーに関し、特に、ソーチェーンの張り具合を調整可能なチェーンソーに関する。
樹木の切断などに用いられるチェーンソーは、本体と、本体から延びるガイドバーと、本体とガイドバーとに亘って設けられているソーチェーンとを有する。ソーチェーンの後端側は本体に設けられているスプロケットに掛け回されており、駆動スプロケットが回転駆動されると、ガイドバーの外周部に沿ってソーチェーンが回動する。
上記のようなチェーンソーには、ソーチェーンの張り具合(テンション)を調整するための機構を備えたものがある。特許文献1には、支持ボルトによって支持されているガイドバーを本体に対して進退させることによってソーチェーンの張り具合を調整するチェーン調整機構を備えたチェーンソーが記載されている。このチェーンソーでは、支持ボルトに螺合している固定ノブを締め付けるとガイドバーが本体に固定され、固定ノブを緩めるとガイドバーの本体に対する固定が解除される。そして、ガイドバーを本体に対して進退させる際には、固定ノブを緩めることによりガイドバーの本体に対する固定を解除した状態で、チェーン調整機構を構成する操作ホイールを回転させる。操作ホイールが回転されると、ガイドバーに係合しているアジャストピンが直動し、これによってガイドバーが本体に対して進退する。
特開2003−251602号公報
特許文献1に記載されているチェーンソーでは、ガイドバーを本体に固定したり、その固定を解除したりするための固定ノブと、ガイドバーを本体に対して進退させるための操作ホイールとが別々に設けられているので、操作が煩雑になるとともに、機構が複雑となり部品点数が多くなる。
本発明の目的は、本体に対するガイドバーの固定および固定解除と、ソーチェーンの張り具合の調整とを一つの操作部によって行うことができるチェーンソーを提供することである。
本発明のチェーンソーは、本体から突出するガイドバーに沿ってソーチェーンが取り付けられるチェーンソーであって、前記ガイドバーを前記本体に固定する固定機構と、前記ガイドバーを前記本体に対して進退させる調整機構と、前記固定機構と前記調整機構を選択的に動作させる操作部とを有する。
本発明のチェーンソーにおける前記操作部は、前記固定機構と係合して該固定機構を動作させる第一の位置と、前記調整機構と係合して該調整機構を動作させる第二の位置とに変位可能である。
本発明のチェーンソーは、前記操作部を前記第一の位置または前記第二の位置のいずれか一方の位置へ向けて付勢する付勢部材を有する。
本発明のチェーンソーでは、前記操作部が前記本体に対して回転可能に設けられており、この操作部は、前記第一の位置に変位された状態で回転されると、前記固定機構を動作させ、前記第二の位置に変位された状態で回転されると、前記調整機構を動作させる。
本発明のチェーンソーでは、前記固定機構が前記ガイドバーを挟んで前記本体と対向する保持部を有し、前記調整機構が前記ガイドバーと一体的に移動する移動子を有し、前記操作部は、前記第一の位置に変位された状態で回転されると、前記保持部を前記本体に対して近接または離間させ、前記第二の位置に変位された状態で回転されると、前記移動子を前記本体に対して進退させる。
本発明のチェーンソーでは、前記調整機構が前記移動子の雌ねじ部に結合された送りねじを備えた回転シャフトと、前記第二の位置に変位された前記操作部と係合し、該操作部とともに回転する第一のギヤと、前記第一のギヤの回転を前記回転シャフトに伝達し、該回転シャフトを回転させる少なくとも一つの第二のギヤとを有し、前記回転シャフトの回転に伴って該回転シャフトの軸方向に前記移動子が送られることによって前記ガイドバーが前記本体に対して進退される。
本発明のチェーンソーは、前記操作部の前記第一のギヤと対向する面と、前記第一のギヤの前記操作部と対向する面との一方に形成された係合溝と他方に形成された突起とを有し、前記操作部が前記第二の位置に変位されると、前記係合溝と前記突起とが係合する。
本発明のチェーンソーでは、前記固定機構が、前記ガイドバーを貫通するとともに前記本体に形成されている雌ねじ部に結合された雄ねじ部が形成された軸部と、該軸部の一端に形成された頭部と、前記軸部の途中に形成された前記保持部とを備えるボルトを有し、前記操作部が前記第一の位置に変位されると、前記操作部に形成されている係合穴と前記ボルトの前記頭部とが係合する。
本発明のチェーンソーでは、前記操作部が前記軸部の軸線を回転中心として回転可能であり、かつ、前記軸部の前記軸線に沿って前記第一の位置と前記第二の位置との間を移動可能である。
本発明によれば、本体に対するガイドバーの固定および固定解除と、ソーチェーンの張り具合の調整とを一つの操作部によって行うことができるチェーンソーが実現される。
実施形態1に係るチェーンソーの側面図である。 図1に示すガイドバーの側面図である。 ノブが第一の位置に変位されたときの図1のA−A断面図である。 ノブが第二の位置に変位されたときの図1のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 (a)は図3のC−C断面図であり、(b)は同D−D断面図である。 本体から取り外しプレートを外したカバーの本体側側面図である。 図7のE−E断面図である。 図4のF−F断面図である。 本体から取り外したカバーの本体側側面図である。 実施形態2に係るチェーンソーの側面図である。 操作部が第一の位置に変位されたときの図11のA−A断面図である。 操作部が第二の位置に変位されたときの図11のA−A断面図である。
(実施形態1)
以下、本発明のチェーンソーの実施形態の一例について図面を参照して詳細に説明する。図1に示されるように、本実施形態に係るチェーンソー1Aは、本体2と、本体2から突出するガイドバー3と、ガイドバー3に掛け回されたソーチェーン4とを有する。図示は省略するが、本体2には、動力源としてのエンジンや電動モータと、動力源によって回転駆動されるスプロケットとが設けられている。ガイドバー3およびスプロケットは、略同一の平面上に配置されており、ガイドバー3に掛け回されているソーチェーン4の一部(後端部)はスプロケットにも掛け回されている。すなわち、ソーチェーン4は、スプロケットとガイドバー3とに亘って掛け回されており、スプロケットが回転駆動されると、ガイドバー3の外周部に沿ってソーチェーン4が回動する。作業者は、回動するソーチェーン4を樹木などの対象物に押し当てることによって、対象物を切断したり、削ったりすることができる。
さらに、本体2には第一のグリップ5と第二のグリップ(不図示)が設けられている。二つのグリップのいずれか一方には動力源であるエンジンや電動モータの回転数を増減させるためのトリガスイッチ(不図示)が設けられている。作業者によってトリガスイッチが操作されると、その操作量に応じてエンジンや電動モータの回転数が増減し、これに伴ってソーチェーン4の回動速度が変化する。
ガイドバー3は、固定機構によって本体2に取り付けられているとともに、調整機構によって本体2に対して進退される。ここで、“ガイドバー3が本体2に対して進退する”とは、ガイドバー3が本体2に対して前進および後退することを意味する。さらに、“ガイドバー3が本体2に対して前進する”とは、ガイドバー3が上記スプロケットから離間する方向へ移動することを意味する。一方、“ガイドバー3が本体2に対して後退する”とは、ガイドバー3が上記スプロケットに近接する方向へ移動することを意味する。図1には、ガイドバー3の前進方向が矢印Aによって、後退方向が矢印Bによって示されている。ガイドバー3が本体2に対して前進すると(矢印A方向へ移動すると)、ガイドバー3とスプロケットとの間の距離が拡大し、両者に亘って掛け回されているソーチェーン4に作用する張力が増大する。一方、ガイドバー3が本体2に対して後退すると(矢印B方向へ移動すると)、ガイドバー3とスプロケットとの間の距離が縮小し、両者に亘って掛け回されているソーチェーン4に作用する張力が減少する。すなわち、調整機構によってガイドバー3を本体2に対して進退させることにより、ソーチェーン4の張り具合を調整することができる。
図2に示されるように、ガイドバー3の一端(後端)には、ガイドバー3の長手方向に沿って延びる長穴10が形成され、長穴10の近傍には丸穴11が形成されている。長穴10および丸穴11が形成されているガイドバー3の後端は、カバー6(図1)によって覆われている本体2の側面に取り付けられている。
以下、ガイドバー3の本体2に対する取り付け構造について詳しく説明する。以下の説明では、まず固定機構について主に説明し、その後、調整機構について主に説明する。
図3に示されるように、本体側面2aには一対のピン20a,20bが設けられている。ピン20a,20bの一部は本体側面2aから突出しており、その突出部分はガイドバー3の長穴10を貫通している。これにより、ガイドバー3は、本体側面2aの上において、本体2に対して進退可能に保持されている。具体的には、ガイドバー3は、図中の矢印A方向および矢印B方向へは往復移動可能であるが、これら方向と交差する方向へは移動不能である。
さらに、2本のピン20a,20bの間には雌ねじ部としてのねじ穴30が形成されている。ねじ穴30およびピン20a,20bの軸線は互いに平行であり、かつ、同一直線上に位置しており、この直線に沿ってガイドバー3が進退される。
ねじ穴30にはボルト31が結合されている。ボルト31は、軸部32と頭部33とを有し、軸部32の外周面の少なくとも一部には、ねじ穴30に結合される雄ねじ部32aが形成されている。また、軸部32の途中(略中央)には保持部としてのフランジ32bが形成されている。以下の説明では、ボルト31の軸部32をフランジ32bを境として二分し、フランジ32bよりも先端側を“軸下部”、後端側を“軸上部”と呼んで区別する場合がある。かかる区別に従ってボルト31について再度説明すると、軸上部の端に頭部33が形成され、軸下部の外周面に雄ねじ部32aが形成され、軸上部と軸下部の境目にフランジ32bが形成されている。もっとも、かかる区別は説明の便宜上の区別に過ぎない。
ボルト31の軸下部は、リング状のカラー34およびガイドバー3の長穴10を貫通してガイドバー3の裏側に突出し、ねじ穴30に結合されている。この結果、ガイドバー3の長穴10の周囲は、本体側面2aとフランジ32bとの間に、カラー34を介して挟まれている。したがって、ボルト31が締め込まれると、フランジ32bが本体2(本体側面2a)に近接し、ガイドバー3が本体側面2aとフランジ32bとの間にカラー34を介して挟持される。また、このとき、カバー6も同時に本体2に固定される。一方、ボルト31が緩められると、フランジ32bが本体2(本体側面2a)から離間し、本体側面2aとフランジ32bとによるガイドバー3の挟持が解除される。ガイドバー3の挟持が解除されると、ガイドバー3は、長穴10の内周面とピン20a,20bの外周面との摺動による案内に従って、図中の矢印A方向および矢印B方向へ移動可能となる。
カバー6には、操作部としてのノブ40が回転可能に設けられている。ノブ40の裏側には凹部41が形成されている。また、ボルト31の軸上部には付勢部材としてのコイルスプリング42が巻回されており、このコイルスプリング42の外側には筒部材43が被せられている。さらに、ノブ40の凹部内周面に形成されている凹凸と、筒部材43の外周面に形成されている凹凸との係合により、ノブ40と筒部材43とが一体化されている。すなわち、ノブ40および筒部材43は、ボルト31の軸部32を回転軸として一体的に回転可能である。
コイルスプリング42の一端は、筒部材43の内周面にその全周に亘って形成されているリング状のストッパ43aの下面に接しており、他端はフランジ32bの上面に接している。すなわち、ノブ40と一体化されている筒部材43と、ボルト31のフランジ32bとの間にはコイルスプリング42が介在している。ノブ40は、コイルスプリング42の弾性力によって軸部32の軸線方向一方(図3,4では上方、図1では手前)へ向けて付勢されている。このため、ノブ40は、常態においては図3に示す位置(第一の位置)に保持されており、軸部32の軸線方向他方(図3,4では下方、図1では奥手)へ押されると、コイルスプリング42の弾性力に抗して図4に示す位置(第二の位置)に移動する。すなわち、ノブ40は、図3に示す第一の位置と図4に示す第二の位置とに変位可能である。
筒部材43の内側には、小径部44aと大径部44bとからなる段付き穴44が形成されている。さらに、図5に示されるように、小径部44aは断面六角形に形成されており、大径部44bは断面円形に形成されている。
再び図3を参照すると、ノブ40が第一の位置に変位されているときには、ボルト31の頭部33が筒部材43の小径部44aに嵌り、両者が係合している。一方、図4に示されるように、ノブ40が第二の位置に変位されると、ボルト31の頭部33は小径部44aから抜け出して大径部44bへ移動する。すなわち、段付き穴44の小径部44aは、ノブ40が第一の位置に変位されるとボルト31の頭部33と係合する係合穴である。小径部44aとボルト31の頭部33とが係合している状態で(ノブ40が第一の位置に変位された状態で)、ノブ40が時計回りに回転されると、ボルト31も同方向に回転されて締め込まれる。一方、ノブ40が反時計回りに回転されると、ボルト31も同方向に回転されて緩められる。ボルト31が締め込まれるとガイドバー3が挟持され、ボルト31が緩められるとガイドバー3の挟持が解除されることは上述の通りである。尚、小径部44aとボルト31の頭部33とが係合していない状態では(ノブ40が第二の位置に変位された状態では)、ノブ40が回転されてもボルト31が回転しないことは自明である。
次に、ガイドバー3を本体2に対して進退させる調整機構について説明する。図3、図4に示されるように、ノブ40とカバー6との間には第一のギヤとしての平歯車(以下“ギヤ50”)が配置されている。ギヤ50の中心には貫通穴が形成されており、この貫通穴をボルト31の軸部32に被せられている筒部材43が貫通している。また、図6(a)に示されるように、ノブ40の裏面と対向するギヤ50の上面には4つの突起50aが90度間隔で形成されている。一方、図6(b)に示されるように、ギヤ50の上面と対向するノブ40の裏面には4つの円弧状の係合溝40aが形成されている。
再び図3を参照すると、ノブ40が第一の位置に変位されているときには(ノブ40が固定機構と係合しているときには)、ギヤ50に形成されている突起50aとノブ40に形成されている係合溝40aとは係合していない。一方、図4に示されるように、ノブ40が第二の位置に変位されているときには(ノブ40が固定機構と係合していないときには)、ギヤ50に形成されている突起50aとノブ40に形成されている係合溝40aとが係合している。そして、突起50aと係合溝40aとが係合している状態で(ノブ40が第二の位置に変位されている状態で)、ノブ40が時計回りに回転されると、ギヤ50も時計回りに回転され、ノブ40が反時計回りに回転されると、ギヤ50も反時計回りに回転される。尚、突起50aと係合溝40aとが設けられる関係はギヤ50とノブ40において逆であっても良い。
図7、図8に示されるように、第二の位置に変位されたノブ40と一体的に回転するギヤ50の隣には、ギヤ50と噛み合った平歯車(以下“ピニオン51”)が配置され、ピニオン51の下部には、該ピニオン51と一体的に回転するベベルギヤ52が設けられている。また、本体2には、外周面に送りねじが形成された回転シャフト60が回転自在に保持さており、回転シャフト60の一端には、ベベルギヤ52と噛み合ったベベルギヤ53が設けられている。よって、第一のギヤとしてのギヤ50の回転は、第二のギヤとしてのピニオン51、ベベルギヤ52およびベベルギヤ53によって回転シャフト60に伝達される。回転シャフト60の送りねじには移動子70の雌ねじ部70aが結合されており、雌ねじ部70aからは、図2に示されているガイドバー3の丸穴11に挿入される係止ピン70bが突出している。
第二の位置に変位されたノブ40(図4)が時計回りに回転され、ギヤ50が同方向に回転されると、その回転力がピニオン51、ベベルギヤ52,53を介して回転シャフト60に伝達され、回転シャフト60が回転する。回転シャフト60が回転すると、送りねじに結合されている移動子70が図1中の矢印A方向へ移動し、ガイドバー3も同方向に移動する。一方、第二の位置に変位されたノブ40(図4)が反時計回りに回転されると、回転シャフト60が上記とは逆方向に回転し、送りねじに結合されている移動子70が図1中の矢印B方向へ移動し、ガイドバー3も同方向に移動する。
なお、図9に示されるように、ギヤ50およびピニオン51は双方ともに外歯車であって、ギヤ50の外周面に形成されている歯とピニオン51の外周面に形成されている歯とが互いに係合している。また、ピニオン51はギヤ50に比べて小さく、ピニオン51の歯数はギヤ50の歯数に比べて少ない。図10に示されるように、本体側面2aの一部は板金製の取り外しプレート75によって覆われている。この取り外しプレート75には、長穴10、ピン20a,20b、ねじ穴30に対応した複数の穴が形成されており、ピン20a,20bおよび係止ピン70bは対応する穴を貫通している。また、ねじ穴30は対応する穴と連通している。
(実施形態2)
以下、本発明のチェーンソーの実施形態の他例について図面を参照して詳細に説明する。もっとも、本実施形態に係るチェーンソー1Bは、実施形態1に係るチェーンソー1Aと基本構成を共通にする。よって、実施形態1に係るチェーンソー1Aとの相違点について主に説明する。また、実施形態1に係るチェーンソー1Aと共通する構成については同一の符号を用いて重複する説明は省略する。
実施形態1に係るチェーンソー1Aでは、ノブ40が操作部であったのに対し、本実施形態に係るチェーンソー1Bでは、ノブ40とは別体の操作部80が設けられている。図11は、本実施形態に係るチェーンソー1Bの側面図である。図12は、第一の位置にある操作部80を示す断面図であり、図13は、第二の位置にある操作部80を示す断面図である。
図12、図13に示されるように、本実施形態に係るチェーンソー1Bでは、ノブ40と筒部材43との間に、これらとは別体の操作部80が介在している。具体的には、ノブ40の裏側に形成されている凹部41の内側に操作部80が嵌め込まれ、操作部80の内側に筒部材43が嵌め込まれている。操作部80には、ボルト31の軸線方向に沿って細長く形成された係止穴81が設けられており、この係止穴81にノブ40の凹部41内に突出している留めピン82が挿入されている。一方、操作部80と筒部材43とは、操作部80の内周面に形成されている凹凸と筒部材43の外周面に形成されている凹凸との係合によって一体化されている。よって、操作部80および筒部材43はノブ40から独立してボルト31の軸線方向にスライド可能であるとともに、ノブ40と一体的にボルト31の軸線を中心として回転可能である。
さらに、操作部80の外周面は、該操作部80が先細りになるように傾斜したテーパ面に形成されている。一方、ノブ40には、側壁を貫通して凹部41内に臨む一対の摘み部82a,82bが設けられている。一対の摘み部82a,82bは、ノブ40の径方向において互いに対向しており、同方向に沿ってそれぞれ往復スライド可能である。また、凹部41内に臨んでいる摘み部82a,82bの先端面は、操作部80の外周面に対応したテーパ面に形成されており、操作部80の外周面に当接している。
本実施形態におけるチェーンソー1Bにおいても、コイルスプリング42の一端は、筒部材43の内周面に形成されているリング状のストッパ43aの下面に接しており、他端はボルト31のフランジ32bの上面に接している。したがって、筒部材43および該筒部材43と一体化されている操作部80は、コイルスプリング42の弾性力によってボルト31の軸線方向一方(図12,13では上方、図11では手前)へ向けて付勢されている。このため、操作部80は、常態においては図12に示す位置(第一の位置)に保持されている。このとき、摘み部82a,82bは、操作部80によってノブ40の径方向外側に押し出され、その一部がノブ40の側面から突出している。
一方、ノブ40の側面から突出している摘み部82a,82bがノブ40の径方向内側に押し込まれると、操作部80および該操作部80と一体化されている筒部材43は、コイルスプリング42の弾性力に抗してボルト31の軸線方向他方(図12,13では下方、図11では奥手)へスライドし、図13に示す位置(第二の位置)に移動する。
すなわち、操作部80は、図12に示す第一の位置と図13に示す第二の位置とに変位可能である。そして、操作部80が第一の位置に変位されているときには、ボルト31の頭部33が筒部材43の小径部44aに嵌って両者が互いに係合する一方、ギヤ50に形成されている突起50aと操作部80の底面に形成されている係合溝40aとは係合しない。これに対し、操作部80が第二の位置に変位されると、ボルト31の頭部33が小径部44aから抜け出して大径部44bへ移動する一方、ギヤ50に形成されている突起50aと操作部80の底面に形成されている係合溝40aとが互いに係合する。
したがって、摘み部82a,82bが押し込まれていない状態で(操作部80が第一の位置に変位されている状態で)ノブ40が時計回りに回転されると、操作部80および筒部材43が同方向に回転され、ボルト31も同方向に回転されて締め込まれ、ノブ40が反時計回りに回転されると、操作部80および筒部材43も同方向に回転され、ボルト31も同方向に回転されて緩められる。
一方、摘み部82a,82bが押し込まれている状態で(操作部80が第二の位置に変位されている状態で)ノブ40が時計回りに回転されると、操作部80および筒部材43が同方向に回転され、その回転力が回転シャフト60(図8)に伝達され、回転シャフト60が回転する。回転シャフト60が回転すると、送りねじに結合されている移動子70(図8)が図11中の矢印A方向へ移動し、ガイドバー3が前進する。また、摘み部82a,82bが押し込まれている状態でノブ40が反時計回りに回転されると、操作部80および筒部材43が同方向に回転され、回転シャフト60(図8)が上記とは逆方向に回転する。回転シャフト60が上記とは逆方向に回転すると、送りねじに結合されている移動子70(図8)が図11中の矢印B方向へ移動し、ガイドバー3が後退する。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施形態1,2では、操作部が時計回りに回転されるとガイドバーが前進し、操作部が反時計回りに回転されるとガイドバーが後退したが、操作部が反時計回りに回転されるとガイドバーが前進し、操作部が時計回りに回転されるとガイドバーが後退する実施形態もある。
1A,1B チェーンソー
2 本体
2a 本体側面
3 ガイドバー
4 ソーチェーン
30 ねじ穴(雌ねじ部)
31 ボルト
32 軸部
33 頭部
32b フランジ
40 ノブ(操作部)
40a 係合溝
42 コイルスプリング
44a 小径部(係合穴)
50 ギヤ
50a 突起
51 ピニオン(第二のギヤ)
52,53 ベベルギヤ(第二のギヤ)
60 回転シャフト
70 移動子
70a 雌ねじ部
80 操作部

Claims (9)

  1. 本体から突出するガイドバーに沿ってソーチェーンが取り付けられるチェーンソーであって、
    前記ガイドバーを前記本体に固定する固定機構と、
    前記ガイドバーを前記本体に対して進退させる調整機構と、
    前記固定機構と前記調整機構を選択的に動作させる操作部と、を有することを特徴とするチェーンソー。
  2. 前記操作部は、前記固定機構と係合して該固定機構を動作させる第一の位置と、前記調整機構と係合して該調整機構を動作させる第二の位置とに変位可能であることを特徴とする請求項1に記載のチェーンソー。
  3. 前記操作部を前記第一の位置または前記第二の位置のいずれか一方の位置へ向けて付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項2に記載のチェーンソー。
  4. 前記操作部が前記本体に対して回転可能に設けられており、
    前記操作部は、前記第一の位置に変位された状態で回転されると、前記固定機構を動作させ、
    前記操作部は、前記第二の位置に変位された状態で回転されると、前記調整機構を動作させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のチェーンソー。
  5. 前記固定機構が前記ガイドバーを挟んで前記本体と対向する保持部を有し、
    前記調整機構が前記ガイドバーと一体的に移動する移動子を有し、
    前記操作部は、前記第一の位置に変位された状態で回転されると、前記保持部を前記本体に対して近接または離間させ、
    前記操作部は、前記第二の位置に変位された状態で回転されると、前記移動子を前記本体に対して進退させることを特徴とする請求項4に記載のチェーンソー。
  6. 前記調整機構は、前記移動子の雌ねじ部に結合された送りねじを備えた回転シャフトと、
    前記第二の位置に変位された前記操作部と係合し、該操作部とともに回転する第一のギヤと、
    前記第一のギヤの回転を前記回転シャフトに伝達し、該回転シャフトを回転させる少なくとも一つの第二のギヤと、を有し、
    前記回転シャフトの回転に伴って該回転シャフトの軸方向に前記移動子が送られることによって前記ガイドバーが前記本体に対して進退されることを特徴とする請求項5に記載のチェーンソー。
  7. 前記操作部の前記第一のギヤと対向する面と、前記第一のギヤの前記操作部と対向する面との一方に形成された係合溝と他方に形成された突起を有し、
    前記操作部が前記第二の位置に変位されると、前記係合溝と前記突起とが係合することを特徴とする請求項6に記載のチェーンソー。
  8. 前記固定機構は、前記ガイドバーを貫通するとともに前記本体に形成されている雌ねじ部に結合された雄ねじ部が形成された軸部と、該軸部の一端に形成された頭部と、前記軸部の途中に形成された前記保持部とを備えるボルトを有し、
    前記操作部が前記第一の位置に変位されると、前記操作部に形成されている係合穴と前記ボルトの前記頭部とが係合することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載のチェーンソー。
  9. 前記操作部は、前記軸部の軸線を回転中心として回転可能であり、かつ、前記軸部の前記軸線に沿って前記第一の位置と前記第二の位置との間を移動可能であることを特徴とする請求項8に記載のチェーンソー。
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