JP2013166095A - 濾過体、これを有する濾過装置及び海水処理装置 - Google Patents

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茂樹 藤原
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裕一 高橋
Hiroshi Haramoto
宏司 原本
Yoshiharu Ei
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Abstract

【課題】海水で腐蝕せず、軽量かつ安価な濾過体、これを有する濾過装置及びこの濾過装置により水を処理するバラスト水処理装置を提供することを課題とする。
【解決手段】筒状の濾過材が支持体で支持され軸線方向一端を開口部そして他端を閉塞部とし、バラスト水として取水された水中の生物を捕捉し除去する濾過体であって、濾過時に開口部から原水が流入し濾過材を透過して濾過体外へ排水され、逆洗時には、濾過体外から濾過水が逆洗水として流入して濾過材の内面の付着物を剥離して開口部から排水され、支持体18は、閉塞部をなす閉塞端板16と、開口部をなす開口端板15と、閉塞端板と開口端板を接続する円筒状の支持材17を有し、支持材17は複数の孔部17Aが穿設され外周面で濾過材19を支持し、濾過材19は、内層と外層から成る樹脂クロス製の濾布であり、目開きは、内層19Bが30〜100μm、外層19Aが300〜3000μmである。
【選択図】図2

Description

本発明は、大量の原水としての海水を濾過する濾過装置、特に、船舶のバラストタンクに積み込まれるバラスト水として取水される海水に含まれる生物を効率的に捕捉除去するための濾過体そしてこれを有する濾過装置及び海水処理装置に関する。
一般に、空荷または積荷が少ない状態の船舶は、プロペラ没水深度の確保、空荷時における安全航行の確保等の必要性から、荷下し時にバラストタンクに海水がバラスト水として注水される。逆に、積荷をする場合には、バラスト水が海中へ排出される。ところで、環境の異なる荷積み港と荷下し港との間を往復する船舶により、バラスト水の取水および排水が行われると、バラスト海水に含まれる細菌類やプランクトンなどの生物が持ち込まれることにより、沿岸生態系に悪影響を及ぼすことが懸念される。そこで、2004年2月、船舶のバラスト水管理に関する国際会議において、船舶のバラスト水および沈殿物の規制および管理のための国際条約が採択され、バラスト水の処理が義務付けられることになった。
バラスト水の処理基準として国際海事機構(IMO)が定める基準によれば、船舶から排出されるバラスト水に含まれる50μm以上の生物(主に動物プランクトン)の数が1m中に10個未満、10μm以上50μm未満の生物(主に植物プランクトン)の数が1mL中に10個未満、コレラ菌の数が100mL中に1cfu未満、大腸菌の数が100mL中に250cfu未満、腸球菌の数が100mL中に100cfu未満、にするように規定されている。
バラスト水の処理技術の従来技術として特許文献1〜5では、バラスト水を排出する際にバラスト水中に含まれる有害プランクトンまたは有害藻類のシストを薬剤、紫外線、超音波、オゾンなどを用いて殺菌する殺菌処理方法が提案されている。
しかし、それらの殺菌処理の効果は、海水中の生物の種類、大きさなどによって変わるので、海水を予め濾過装置により濾過して比較的大型のプランクトンを捕捉して除去し、小型のプランクトンと細菌に対して殺菌処理を施すことにより死滅させる手法が提案されている(特許文献6)。
そして、バラスト水の処理の際には、バラスト水の取水時であれ、排水時であれ、船舶渡航中であれ、あるいはその他の場合であれ、より短時間でこれを行うことが求められるのが常であるので、濾過装置により生物を捕集する際には短時間で大量の濾過処理が可能な濾過装置が望まれる。そこで特許文献7では、大量処理が可能なように複数の濾過体を備えて濾過面積を大きくすると共に、装置内部に熱を加えて高温状態とする加熱手段を設けて残留生物を殺滅させることとした濾過装置が提案されている。上記特許文献7では、濾過体は、軸線方向で一端が開口し周面が通水可能な円筒状をなし、海水はこの開口から導入され、周面で濾過されて該周面外に排出される。この濾過体は、定間隔で突起が形成された金属製の細い線材(ノッチワイヤ)を筒状枠体の周囲にコイル状をなすように密に巻回して円筒状として、各巻回で隣接するノッチワイヤ間で突起によって目開きを形成するノッチワイヤフィルタとしている。このノッチワイヤフィルタは、線材としてのノッチワイヤが金属製であるため、濾過時そして逆洗時においても十分な強度を発揮する。
特開平04−322788号公報 特開2011−293474号公報 特開2008−55352号公報 特開2005−21814号公報 特開2010−58080号公報 特開2006−248510号公報 特開2009−066533号公報
しかしながら、特許文献3では、濾過体について、ノッチワイヤの腐蝕に起因する損傷と、その交換に関して、改善が求められている。
先ず、ノッチワイヤが金属製なので、海水を濾過する場合、塩分により腐蝕しやすいという問題がある。腐蝕すれば、濾過体の目開きに影響するし、強度も低下する。かかる問題を回避するには、腐蝕しにくいステンレス鋼のノッチワイヤを用いることになるが、ステンレス鋼のノッチワイヤは高価である。
次にノッチワイヤフィルタは、上板と下板をそれらの周縁部で連結する柱状の複数の支持材の周囲にノッチワイヤを螺旋状に巻回し、該ノッチワイヤの一端を上板、そして他端を下板に固着する構造となっていて、ノッチワイヤは上板そして下板と完全に一体化している。したがって、低下した濾過体の性能の改善のためには、濾過体全体を新しいものと交換しなくてはならない。これは経済的に不利である。
さらには、市販のフィルタ布を用いるのと異なり、濾過体毎に、上述の構造の支持材にノッチワイヤを巻回して濾過体を製造しなくてはならず、製造コストが高くなる。
本発明は、かかる事情に鑑み、海水によっても腐蝕せず、軽量で安価に製造でき、バラスト水として取水された水中の生物を捕捉し除去する濾過体及びこれを有する濾過装置そして海水処理装置を提供することを課題とする。
<濾過体>
本発明に係る濾過体は、第一の形態として、筒状をなす濾過材が支持体により支持され中心軸線方向一端を開口部そして他端を閉塞部とする濾過体であって、濾過時に上記開口部から原水が流入し上記濾過材を透過して濾過水として濾過体外へ排水され、さらに逆洗時には、濾過体外から逆洗水が流入して濾過材の内面の付着物を剥離して上記開口部から排水されることとし、バラスト水として取水された水中の生物を捕捉し除去する濾過体において、支持体は、閉塞部をなす閉塞端板と、開口部をなす開口端板と、閉塞端板と開口端板の外周部同士を接続する円筒状の支持材とを有し、該支持材は複数の孔部が穿設され外周面で濾過材を支持しており、該濾過材は、内層と外層から成る樹脂クロス製の濾布で形成され、内層濾布の目開きが濾過目的物を捕捉するのに適した目開きであり、外層濾布の目開きが内層濾布の目開きより大きい目開きであることを特徴としている。
この場合、好ましい濾布は、内層濾布の目開きが30〜100μm、そして外層濾布の目開きが300〜3000μmである樹脂クロスである(これを第二の形態とする)。
第三の形態としては、筒状をなす濾過材が支持体により支持され中心軸線方向両端を開口部とする濾過体であって、濾過時に上記開口部から原水が流入し上記濾過材を透過して濾過水として濾過体外へ排水され、さらに逆洗時には、濾過体外から逆洗水が流入して濾過材の内面の付着物を剥離して上記開口部から排水されることとし、バラスト水として取水された水中の生物を捕捉し除去する濾過体において、支持体は、開口部をなす開口端板と、両開口端板の外周部同士を接続する円筒状の支持材とを有し、該支持材は複数の孔部が穿設され外周面で濾過材を支持しており、該濾過材は、内層と外層から成る樹脂クロス製の濾布で形成され、内層濾布の目開きが濾過目的物を捕捉するのに適した目開きであり、外層濾布の目開きが内層濾布の目開きより大きい目開きであることを特徴としている。
この場合、好ましい濾布は、内層濾布の目開きが30〜100μm、そして外層濾布の目開きが300〜3000μmである樹脂クロスである(これを第四の形態とする)。
<濾過装置>
本発明の濾過装置は、第五の形態として、上述の第一又は第二の形態の濾過体と、板状をなしその板面に直角な中心軸線まわりの周方向複数位置に上記基板の一方の板面上で上記濾過体を該濾過体の開口端で保持し板厚方向に貫通せる通孔が上記濾過体の開口部を介して該濾過体の内部と連通する位置に形成されている基板と、上記複数の濾過体を基板で保持して成る組立体を収容する容器と、上記基板の他方の板面側に位置して容器内に設けられた逆洗管を駆動する逆洗機構とを有し、容器内の空間を基板の一方の板面側の第一室と他方の板面側の第二室とに区分し、上記容器には第二室に連通する原水導入管と第一室に連通する濾過水排出管口が設けられていると共に上記逆洗管に連通する逆洗水排出管が第二室から容器外へ延出しており、バラスト水として取水された水中の生物を捕捉し除去するように構成される。
また、本発明の濾過装置は、第六の形態として、上述の第三又は第四の形態の濾過体と、板状をなしその板面に直角な中心軸線まわりの周方向複数位置に上記基板の一方の板面上で上記濾過体を該濾過体の開口端で保持し板厚方向に貫通せる通孔が上記濾過体の開口部を介して該濾過体の内部と連通する位置に形成されている二つの基板と、上記複数の濾過体を基板で保持して成る組立体を収容する容器と、上記基板の他方の板面側に位置して容器内に設けられた逆洗管を駆動する逆洗機構とを有し、容器内の空間を二つの基板により基板の一方の板面側の第一室と他方の板面側の二つの第二室とに区分し、上記容器には一つの第二室に連通する原水導入管と第一室に連通する濾過水排出管口が設けられていると共に上記逆洗管に連通する逆洗水排出管が二つの第二室から容器外へ延出しており、バラスト水として取水された水中の生物を捕捉し除去するようにしても構成できる。
このような構成の本発明の濾過体そしてこれを有する濾過装置によると、海水等の原水は、原水入口から容器の第二室へ導入され、基板の通孔を経て該濾過体内に入り、該濾過体の支持材に形成された複数の孔部そして該支持材の外周面上に配された濾過材を透過して濾過水が第一室に至り、ここから濾過水排出管口を経て容器外に取り出される。この間に原水中の濾過目的物が濾過され、濾過材の内面に濾過残渣が付着する。
一方、逆洗機構の逆洗管が位置している濾過体では、逆洗管が在るために、第二室から該濾過体へは原水が流入できず、逆に、第一室から上記支持材の外周面上の濾過材そして支持材の孔部を透過して逆洗水が濾過体内へ入り込む。その際、逆洗水は濾過材の内面における付着物を除去する。そして、逆洗水は該付着物を伴って逆洗管を経て逆洗水排出管から容器外へ排出される。逆洗管は中心軸線まわりに回転するので、この逆洗管が位置する対象濾過体は順次変わって行き、したがって、原水の濾過を行いつつ、常に濾過体を次々に逆洗することとなる。
本発明における濾過体における濾過材は、内層そして外層から成る樹脂クロス製の濾布で形成される。内層濾布の目開きが濾過目的物を捕捉するのに適した目開きであり、外層濾布の目開きが内層濾布の目開きより大きい目開きである。目開きの小さい内層濾布が濾過可能な物の大きさ、すなわち濾過性能を決定する。濾過材は、それ自体全体が樹脂クロス製の濾布なので、軽量であり、海水による腐蝕という問題を生じない。濾過時に外層濾布が内層濾布を補強し保護し、逆洗時に支持材が内層濾布を補強し保護する。
上記濾過材では、原水を濾過する時には内側から外側に向け原水が透過され、逆洗時には外側から内側に向け逆洗水が透過される。上記濾過材は、濾過時に内層濾布へ固形物が付着し徐々に開き目が閉塞していき、該内層濾布は外側への圧力が作用し、内層濾布単独では外側に伸長して破断する危険性があるが、外層濾布が内層濾布の伸長を抑制するため、内層濾布の破断を防止できる。一方、逆洗時には内層濾布に固形物が付着しており内層濾布は内側への圧力が作用するが、支持材が内層濾布の収縮を抑制するため逆洗に支障が生じない。支持材そして外層濾布は、内層濾布よりも目開きが大きいので、内層濾布での濾過性能に何ら影響をもたらさない。
製造に際しては、支持体は、閉塞端板と開口端板を製作すると共に、多数の孔部が穿設されたシート材、例えばパンチングメタル材をその側端縁同士で接続して円筒状に作り、長手方向両端の周縁で上記閉塞端板そして開口端板の外周部に溶接等で接続して一体化して支持体とすることができる。
次に、濾過材は、市販されている樹脂クロス製濾布のうち、上記の目開きのものを選択しこれらを内層濾布そして外層濾布として採用し、適宜箇所、例えば周縁で溶着等により一体化して一つの筒状シートとすることができ、支持材への周回配置そして開口端板や閉塞端板への取付け保持を容易とする。換言すれば、保守時には、濾過体全体を取り外すことなく、単に濾過材のみを上記開口端板や閉塞端板から外せば良い。これは、交換作業が容易になるのみならず、経済的にも有利である。
本発明において、濾過材は、開口端板と閉塞端板のそれぞれの周面に形成された取付溝部に配された緩衝材を介し、該開口端板と該閉塞端板のそれぞれの周面でクランプバンドにより保持されているようにすることができる。緩衝材とクランプバンドを用いることにより、濾過材の開口端板や閉塞端板に対する取付け時や濾過時そして逆洗時に、濾過材の損傷を防止することができ、また、取付けそして取外しがきわめて容易となる。
<海水処理装置>
本発明の海水処理装置は、第五又は第六の形態の濾過装置により海水を処理することを特徴とするものである。海水処理装置としての濾過装置は、バラスト水として取水された水中の生物を捕捉し除去する生物捕捉除去装置として用いられ、濾過装置から抜き出された濾過水中に残存する細菌等を殺菌する殺菌装置と組み合わされ、水中の生物を除去、殺滅するバラスト水処理装置を構成する。なお、バラスト水処理において、濾過装置で水を処理した後に施す殺菌処理は、薬剤を用いて行うものに限定されず、紫外線、超音波、温熱などを用いて行うものであってもよい。
本発明は、以上のように、筒状をなす濾過体の周部に配される濾過材を、内層そして外層の二層で成る樹脂クロスの濾布とし、内層濾布の目開きが濾過目的物を捕捉するのに適した目開きであり、外層濾布の目開きが内層濾布の目開きより大きい目開きとし、濾過性能を決定する内層濾布に対して目開きの大きい外層濾布で該内層濾布を補強し、複数の孔部が穿設されている筒状の支持材で該濾過材を支持することとしたので、内層濾布での濾過性能を維持しつつ濾過材の強度を確保でき、海水の濾過時においても腐蝕することなく、さらには、保守時に、濾過体全体を外すことなく濾過材のみを容易に取り外すことが可能となる。このような効果が生じる本発明において好ましい濾布は、内層濾布の目開きが30〜100μm、そして外層濾布の目開きが300〜3000μmである樹脂クロスである。
本発明の第一実施形態そして濾過装置の部分破断正面図である。 図1の濾過装置に用いられる複数の濾過体の一つについての分解斜視図である。 図2の濾過体に用いられる濾過材を展開状態でその一部について、各層を分離して示す図である。 本発明の第二実施形態である海水処理装置を示す図である。
<濾過装置(第一実施形態)>
図1に示される本実施形態の濾過装置は、鉛直な中心軸線1をもつ有底円筒状の容器本体2と、該容器本体2の上部開口へ水密状態で取り付けられる蓋体3と、上記容器本体2の下部にて該容器本体2の内部を第一室たる上室2Aと第二室たる下室2Bとに仕切る基板4と、該基板4の上面に取り付けられ上方に延びる円筒状の複数の濾過体5と、さらには、上記基板4の下面に対し摺接回転する逆洗管6と、これを回転駆動させる駆動機構7とを備えている。
上記容器本体2には、周方向の一箇所で上記下室2Bに連通するように原水導入管としての海水導入管8が、そして周方向の他の箇所で後述する受箱12Aに連通するように逆洗水排出管9が、さらには底部で下室2Bに連通するようにドレイン管10がそれぞれフランジを介して接続されている。上記海水導入管8、逆洗水排出管9そしてドレイン管10には、第一開閉弁8A、第二開閉弁9Aそして第三開閉弁10Aがそれぞれ取り付けられている。
さらに、上記容器本体2には、上室2Aの上部で周方向の一箇所で該上室2Aに連通するように濾過水排出管11が接続されている。この濾過水排出管11には第四開閉弁11
Aが取り付けられている。
上室2Aと下室2Bとに仕切る基板4には、上記中心軸線1に対して同心をなす複数(図1の例では三つ)の円と上記中心軸線1に向う複数の半径線との交点位置に、板厚方向に貫通する通孔4A,4B,4Cが形成されている。上記基板4の上面には、上記通孔4A,4B,4Cのそれぞれに対して連通するように、後述する濾過体5が垂立して取り付けられている。
基板4の下面を摺接回転する逆洗管6は、上記中心軸線1の位置の一端から一つの半径線方向外方で容器本体2の円周面近傍に他端を有するように延びている。該逆洗管6は、上記中心軸線1から通孔4A,4B,4Cが位置する各円の半径に等しい距離となる位置に、上方に向け突出する接続口6A,6B,6Cが形成されていて、この接続口6A,6B,6Cが基板4の下面に摺接する。上記逆洗管6は、上記中心軸線1の位置となる一端が開口され、他端が閉じられている。この逆洗管6の開口している一端は、中心軸線1上に位置する連絡管12に連通するように一体的に接続されている。該連絡管12は上端が閉じられ下端が開口している。該連絡管12の開口する下端は、容器本体2の底部に設けられた受箱12A内に突入していて、該受箱12Aの上板に対して水密状態で中心軸線まわりに相対回転可能に支持されている。該受箱12Aには既述の逆洗水排出管9が連通接続されている。
逆洗時には、上記逆洗管6は、逆洗水排出管9を介して容器外に連通されていて、接続口6A,6B,6Cでの圧力が大気圧となっており、通孔4A,4B,4Cが接続口6A,6B,6Cと接する時、濾過体5の外部が濾過水圧を受け内部は大気圧であり、濾過体5の外部の圧力が内部より高くなるので、濾過体外周から濾過水が濾過材を透過して内部に流入し、濾過材内面に付着した付着物が逆洗され、濾過水とともに逆洗水排出管9を介して容器外へ排出されることとなる。
上記逆洗管6には、駆動機構7が接続されている。該駆動機構7は、容器の蓋体3の外面に設けられた減速機13付きのモータ14と、該減速機13から垂下して容器の上室2Aへ突入し中心軸線1上に延びる駆動軸体13Aとを有し、該駆動軸体13Aの下端が上記連絡管12の上端と連結されている。かくして、モータ14の回転が減速機13で減速されて、上記駆動軸体13Aへ伝えられ、上記連絡管12の上端へ一体的接続されている逆洗管6が上記中心軸線1まわりに回転するようになる。この逆洗管6の回転により、逆洗管6の接続口6A,6B,6Cは、周方向に移動して次々と基板4の通孔4A,4B,4Cと連通するようになる。
上記基板4の上面に対し、通孔4A,4B,4Cの位置に取り付けられた濾過体5は、図2に見られるように、下端に位置する環板状の開口端板15そして上端に位置する円板状の閉塞端板16を、円筒状の支持材17で連結して形成される支持体18と、該支持体18に取り付けられる筒状の濾過材19と、この濾過材19の支持体18への取付けに用いられる取付具としてのクランプバンド20とを有している。
上記開口端板15と閉塞端板16は、同外径で、周面にクランプバンド20のための環状の取付溝部15A,16Bが形成されている点で同じであるが、開口端板15は中央に開孔15Bが貫通形成されている点で閉塞端板16と相違している。該開口端板15の開孔15Bの内径は基板4の通孔4A,4B,4Cの内径とほぼ同じである。上記開口端板15、閉塞端板16、支持材17そしてクランプバンド20は、海水で腐蝕しないようにステンレス鋼製又は防食被覆された材料であることが好ましい。かかる開口端板15と閉塞端板16は、それらの周縁付近での周方向の複数位置で平行に配された、細長い円筒状シートの支持材17と、例えば溶接等により連結され、支持体18として一体化されている。上記開口端板15そして閉塞端板16は、円筒状の支持材17の端部を位置せしめるための環状段部15C,16Bを形成して、安定した位置で溶接等を行えるようにしておくことが好ましい。
上記支持材17は、全面に孔部17Aが多数分布して穿設されている比較的薄いシートメタルを円筒状に丸め、その側端縁同士を溶接等で接合されて円筒体をなしており、この支持材17がその上下端周縁で上記閉塞端板16そして開口端板15の環状段部16B,15Cの周面に当接配置された状態で、溶接等により閉塞端板16そして開口端板15と一体をなすように接合されて一つの支持体18をなしている。孔部17Aの形状は四角形でも円形でもよい。
上記開口端板15そして閉塞端板16の周面に形成された取付溝部15A,16Aにて、後述の濾過材19を取り付けるクランプバンド20は、図2のごとく、上記取付溝部15A,16Aにそれぞれ収まる幅の弾性金属帯で、一箇所で開放された略リング状をなしており、周方向の一端に突起20Aが、そしてこれに隣接する他端に係止孔20Bが形成されていて、該クランプバンド20を後述の濾過材の外周に配した後に、突起20Aを係止孔20Bにスナップ状に係止させることで、上記濾過材19を上記開口端板15そして閉塞端板16に対して緊締保持する。該クランプバンド20は、上記開口端板15と閉塞端板16の間の中間位置でも、濾過材19を支持材17に対して緊締保持させるように用いられることが好ましい。上記取付溝部15A,16Aには、上記濾過材19に対し緩衝材となるパッキングを配したり、シーラントを塗布しておくことが好ましい。
樹脂クロスの濾布から形成される濾過材19は、図3に見られるような、樹脂糸で作られた二種の樹脂クロス濾布を重ねて外層そして内層とし、これを円筒状に丸めると共に、図1のごとく、両端周縁部と周方向での接合端縁を溶着して円筒体として形成される。
上記濾布の樹脂クロスは、外層濾布そして内層濾布のいずれも、例えば、ポリエステル、ポリエチレン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリアリレートそしてテフロン(登録商標)等のいずれかを素材としている。上記図3に見られるように、濾過材19の外層濾布19Aそして内層濾布19Bは、好ましい形態として、外層濾布19Aの目開きが300〜3000μm、内層濾布19Bの目開きが30〜100μmの樹脂クロスとなっている。その際、樹脂クロス濾布を形成する糸の太さは、内層濾布19Bに比し外層濾布19Aの方が太くなっている。
このように、外層濾布19Aそして内層濾布19Bを成す二種の濾布は図2の円筒状の濾過体5となるのに適切な展開寸法に切断された後、上下縁部19−1が縫製あるいは樹脂での溶着により一つのシートを形成し、次に円筒状に丸められてから、その周方向端縁19−2同士を縫製あるいは樹脂での溶着により接合し、図2に示す円筒状の濾過材19を形成するようになる。上記二種の濾布から一つのシートを形成する際、そしてこのシートを円筒状に丸めて濾過材19を形成する際、溶着縁部には、両濾布の間に熱溶着テープを挟んでこれを圧して溶着することが好ましい。こうすることで、溶接縁部での濾布の糸のほつれや濾布の破断を防止し、閉塞端板16そして開口端板15へのクランプバンド20による緊締時にも破損することが防止される。さらには、外層濾布19Aと内層濾布19Bの間での相対的たるみ、位置ずれがなくなり、所定の形状そして状態が維持され、濾布の破断が防止される。また、濾過材19の支持体18への外挿を容易に行うことができる。
このように形成された濾過材19は、図2のごとく、開口端板15と閉塞端板16の取付溝部15A,16Aに予めシーラント等の緩衝材が配された支持体18のへ該支持体18の一端側から外挿された後、外側から、上記取付溝部15A,16Aの位置で、クランプバンド20により、上記開口端板15と閉塞端板16の周部で緊締保持される。また、開口端板15と閉塞端板16との間の中間位置でも、上記クランプバンド20により濾過材19が支持材17に対し緊締保持されることが望ましい。このようにして構成された濾過体5は、その開口端板15の開孔15Bが、基板4の通孔4A,4B,4Cと一致する位置で、上記基板4の上面に着脱容易状態に取り付けられる。
このように構成された本実施形態の濾過装置は、次の要領で濾過・逆洗そして保守がなされる。
<濾過及び逆洗時>
先ず、第一、第二、第四開閉弁8A,9A,11Aを開放そして第三開閉弁10Aを閉じて、原水、例えば、濾過前の海水を海水導入管8から容器内へ導入する。この原水は、図1にて実線矢印で示されるように、容器の下室2Bに入った後、ここから基板4の通孔4A,4B,4Cを経て対応する濾過体5内に流入する。さらに、原水は、濾過体5の周部をなす濾過材19を透過して上室2Aへ至る。その際、原水は濾過材19で濾過され、
上室2Aに濾過水として入る。この濾過水は濾過水排出管11から容器外へ流出する。
上記原水の濾過時に、逆洗機構7の駆動軸体13Aが減速機13付きモータ14からの駆動力を受けて回転しており、逆洗管6は、接続口6A,6B,6Cが基板4の下面と摺接しながら、上記中心軸線1まわりに回転している。したがって接続口6A,6B,6Cは回転移動しながら、基板4の通孔4A,4B,4Cと次々と間欠的に連通するようになる。この逆洗管6の接続口6A,6B,6Cと連通している基板4の通孔4A,4B,4Cには下室2Bからの原水が流入できず、逆に、上室2A内の濾過水の一部が、逆洗水として逆洗管6に対応して位置する濾過体5の周部たる濾過材19を透過し該濾過体5内へ流入する。その際、濾過体5内へ流入する逆洗水は、濾過時に上記濾過材19の内面に付着した濾過残渣を該周部から剥離、すなわち逆洗してこの濾過残渣と共に逆洗管6へ流入する。この付着物を伴う逆洗水は連絡管12内を流れ、受箱12Aを経て逆洗水排出管9から容器外へ排出される。かくして、容器内では、原水が濾過されつつ、濾過水の一部を用いて、常時、濾過体5が順次逆洗されている。
<保守時>
濾過装置の保守点検の際には、蓋体3を外して濾過体5を露呈せしめた状態で特定のあるいは全部の濾過体5を基板4から外して外部へ取り出すことで状況確認あるいは濾過材19の交換等が行われる。また、一括してすべての濾過体5を容器外に取り出したいときには、基板4と共に組立体として取り出すこともできる。
濾過体5における濾過材19の交換は、濾過体5のクランプバンド20を外すことで容易に行える。また、容器本体2内の洗浄は、第一、第二そして第四開閉弁8A,9A,11Aを閉じ第三開閉弁10Aを開放状態で行われ、洗浄後の液はドレイン管10から排出される。
本実施形態では、濾過装置は、その容器内の第一室が上室、第二室が下室となる形態として説明したが、この第一室そして第二室は、上下が逆の位置関係になったり、装置の横置据付けにより、左右の位置関係になることもある。
さらに、本発明では、濾過体の両端を開口端板として、通孔がこれらの両方の開口端板で濾過体内部と連通するように二つの基板を配して、一つの第一室に対して第二室を二つ形成し、それぞれの第二室に逆洗機構を設けるようにしてもよい。濾過体の両方から逆洗水を流入させ逆洗するため、効率よくかつ確実に付着物を逆洗し除去することができる。
<海水処理装置(第二実施形態)>
本発明に係る濾過装置により海水を処理する海水処理装置の実施形態について説明する。本実施形態では、海水処理装置である濾過装置は、バラスト水として取水された海水中の生物を捕捉し除去する生物捕捉除去装置として用いられ、濾過装置から抜き出された濾過水中に残存する細菌等を殺菌する殺菌装置と組み合わされバラスト水処理装置を構成する。以下、添付図面の図4にもとづいて、本発明に係る海水処理装置を用いるバラスト水処理装置について、一例を具体的に説明する。
図4はバラスト水処理装置を示す構成図である。バラスト水処理装置は、図4に示すように、海水を船内に取り込むための海水取水ライン41、該海水取水ライン41によって取水された海水中の粗大物を除去する粗濾過装置42、海水を取り込み後述の濾過装置44に送水するためのポンプ43、粗濾過装置42によって粗大物が除去された海水中に存在するプランクトン類を除去する濾過装置44、濾過装置44で濾過された海水中に残存する細菌類やプランクトンを殺滅する殺菌装置45、殺菌装置45から排出された処理水を後述のバラストタンク47に送水する処理水送水ライン46、該処理水送水ライン46から送水される処理水または未処理の海水を貯留するバラストタンク47、該バラストタンク47内の処理済みのバラスト水を海に排水するバラスト水排水ライン48、を備えている。殺菌装置は、殺菌剤を供給する装置でも、紫外線、超音波、温熱などを用いて殺菌するものであってもよい。
以下、各装置をさらに詳細に説明する。
(1)粗濾過装置
粗濾過装置42は、船舶の船側部に設けられたシーチェスト(海水吸入口)から取水され、ポンプ43によって海水取水ライン41を通して取水される海水中に含まれる大小様々な夾雑物、水生生物のうち10mm程度以上の粗大物を除去するためのものである。
粗濾過装置としては10mm程度の孔を設けた筒型ストレーナ(こし器)、水流中の粗大物を比重差により分離するハイドロサイクロン、回転スクリーンにより粗大物を捕捉し掻揚げ回収する装置等を用いることができる。
(2)濾過装置
濾過装置としては、第一実施形態の濾過装置を海水処理用として用いる。濾過装置44は粗濾過装置42によって粗大物が除去された海水中に存在するプランクトン類を除去するものである。濾過装置44に用いられる濾過材は、内層濾布と外層濾布から成る樹脂クロス製の濾布で形成され、内層濾布の目開きが30〜100μmのものが好ましい。
内層濾布の目開きを30〜100μmにした理由は、動物性プランクトン、植物性プランクトンの捕捉率を一定のレベルに保ちつつ逆洗頻度を少なくして寄港地でのバラスト水処理時間を短縮するためである。換言すれば、目開きが100μmより大きいと動物プランクトン、植物プランクトンの捕捉率が著しく低くなるし、目開きが30μmより小さいと逆洗頻度が多くなり寄港地でのバラスト水処理時間が長くなるので好ましくない。このように目開きが30〜100μm程度のものを用いるのが、捕捉率と逆洗頻度とを最適に設定できるので、好ましい。
濾過材の内層濾布の目開きが30〜100μm程度の濾過装置により、比較的大型の動物性プランクトンと植物性プランクトンをほとんど捕捉して除去するので、殺菌装置よって死滅させる対象は捕捉されなかったプランクトンと細菌となる。そのため、殺菌装置が殺菌剤を供給する装置である場合には、濾過装置を用いずに単に殺菌剤を注入して海水中の全てのプランクトンと細菌を死滅させる方式に比べて、殺菌剤の使用量を大幅に減少させることが可能になる。その結果、殺菌剤費用を低減でき、さらに殺菌剤貯留槽を小さくできるので、船舶への搭載が容易になる。また、残留殺菌剤の環境への影響を減らし、また殺菌剤を無害化するために供給する分解剤の供給を不要にあるいは減らすことができる。また、紫外線、超音波、温熱などを用いて殺菌する殺菌装置の場合には、殺菌装置の負荷を軽減でき、装置を小型化、殺菌処理時間の短縮、殺菌処理費用の低減ができる。
(3)殺菌装置
殺菌装置45は濾過装置44によって濾過された海水中に残存する細菌類やプランクトンを殺滅する装置である。殺菌装置としては殺菌剤を供給する装置があり、供給する殺菌剤としては、次亜塩素酸ナトリウム、塩素、二酸化塩素、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、過酸化水素、オゾン、過酢酸、またはこれらの2種以上の混合物が使用できるが、これ以外の殺菌剤を使用することも可能である。また、殺菌装置としては、紫外線、超音波、温熱などを用いて殺菌するものであってもよい。
次に、以上のように構成された本実施例のバラスト水処理装置の動作を説明する。ポンプ43を稼動することによって、海水取水ライン41から海水が船内に取水される。その際、まず粗濾過装置42によって海水中に存在する大小様々な夾雑物、水生生物のうち10mm程度以上の粗大物が除去される。粗大物が除去された海水は濾過装置44に供給され、濾過装置44の目開きに応じた大きさの動物性プランクトン、植物性プランクトン等が除去される。
粗濾過装置42及び濾過装置44で捕捉されたプランクトン等は、粗濾過装置42及び濾過装置44の濾過材を逆洗することにより洗い流されて海に戻される。海に戻しても同一の海域なので生態系に悪影響はない。つまり、この例ではバラスト水を積み込む際に処理をしているので、粗濾過装置42及び濾過装置44の逆洗水をそのまま放流できるのである。濾過装置44で濾過された海水には殺菌装置45から殺菌剤が供給されるなど殺菌処理が施される。殺滅処理後の海水は処理水送水ライン46を通じてバラストタンク47にバラスト水として貯留される。バラスト水を排出する際には、バラストタンク47からバラスト水排水ライン48により海中に排出される。
なお、上記の例は海水をバラストタンク47に積み込む際に処理を行う場合であるが、海水をバラストタンク47に積み込む際には殺滅処理をしないで、バラストタンク47から排出する際に殺滅処理する場合もある。この場合は、未処理の海水を未処理海水送水ライン(図示せず)を通じてバラストタンク47に貯留し、バラストタンク47から排出する際にバラストタンク47内の未処理のバラスト水を未処理バラスト水供給ライン(図示せず)を通じて、濾過装置44側に供給して、以降は上記と同様の殺滅処理を行い、処理済みのバラスト水を処理水排水ライン(図示せず)を通じて、海に排水する。
以上のように、本実施例においては、濾過装置44で30〜100μm以上の動物性プランクトン、植物性プランクトンを除去し、殺菌装置により細菌類やプランクトンを死滅させるようにしたので、どのような水質であっても確実かつ安価にIMOが定めるバラスト水基準を満たすバラスト水の処理が実現できる。また、装置の構成が単純であることから、既存船舶への適用が容易である。
1 中心軸線
2A 上室
2B 下室
4 基板
4A,4B,4C 通孔
5 濾過体
8 海水導入管
9 逆洗水排出管
11 濾過水排出管
15 開口端板
16 閉塞端板
17 支持材
17A 孔部
19 濾過材
19A 外層濾布
19B 内層濾布

Claims (7)

  1. 筒状をなす濾過材が支持体により支持され中心軸線方向一端を開口部そして他端を閉塞部とする濾過体であって、濾過時に上記開口部から原水が流入し上記濾過材を透過して濾過水として濾過体外へ排水され、さらに逆洗時には、濾過体外から濾過水が逆洗水として流入して濾過材の内面の付着物を剥離して上記開口部から排水されることとし、バラスト水として取水された水中の生物を捕捉し除去する濾過体において、
    支持体は、閉塞部をなす閉塞端板と、開口部をなす開口端板と、閉塞端板と開口端板の外周部同士を接続する円筒状の支持材とを有し、該支持材は複数の孔部が穿設され外周面で濾過材を支持しており、該濾過材は、内層と外層から成る樹脂クロス製の濾布で形成され、内層濾布の目開きが濾過目的物を捕捉するのに適した目開きであり、外層濾布の目開きが内層濾布の目開きより大きい目開きであることを特徴とする濾過体。
  2. 前記濾布は、内層濾布の目開きが30〜100μm、そして外層濾布の目開きが300〜3000μmである樹脂クロスであることを特徴とする請求項1に記載の濾過体。
  3. 筒状をなす濾過材が支持体により支持され中心軸線方向両端を開口部とする濾過体であって、濾過時に上記開口部から原水が流入し上記濾過材を透過して濾過水として濾過体外へ排水され、さらに逆洗時には、濾過体外から濾過水が逆洗水として流入して濾過材の内面の付着物を剥離して上記開口部から排水されることとし、バラスト水として取水された水中の生物を捕捉し除去する濾過体において、
    支持体は、開口部をなす開口端板と、両開口端板の外周部同士を接続する円筒状の支持材とを有し、該支持材は複数の孔部が穿設され外周面で濾過材を支持しており、該濾過材は、内層と外層から成る樹脂クロス製の濾布で形成され、内層濾布の目開きが濾過目的物を捕捉するのに適した目開きであり、外層濾布の目開きが内層濾布の目開きより大きい目開きであることを特徴とする濾過体。
  4. 前記濾布は、内層濾布の目開きが30〜100μm、そして外層濾布の目開きが300〜3000μmである樹脂クロスであることを特徴とする請求項3に記載の濾過体。
  5. 請求項1又は2の濾過体と、板状をなしその板面に直角な中心軸線まわりの周方向複数位置に上記基板の一方の板面上で上記濾過体を該濾過体の開口端で保持し板厚方向に貫通せる通孔が上記濾過体の開口部を介して該濾過体の内部と連通する位置に形成されている基板と、上記複数の濾過体を基板で保持して成る組立体を収容する容器と、上記基板の他方の板面側に位置して容器内に設けられた逆洗管を駆動する逆洗機構とを有し、容器内の空間を基板の一方の板面側の第一室と他方の板面側の第二室とに区分し、上記容器には第二室に連通する原水導入管と第一室に連通する濾過排出管口が設けられていると共に上記逆洗管に連通する逆洗水排出管が第二室から容器外へ延出しており、バラスト水として取水された水中の生物を捕捉し除去することを特徴とする濾過装置。
  6. 請求項3又は4の濾過体と、板状をなしその板面に直角な中心軸線まわりの周方向複数位置に上記基板の一方の板面上で上記濾過体を該濾過体の開口端で保持し板厚方向に貫通せる通孔が上記濾過体の開口部を介して該濾過体の内部と連通する位置に形成されている二つの基板と、上記複数の濾過体を基板で保持して成る組立体を収容する容器と、上記基板の他方の板面側に位置して容器内に設けられた逆洗管を駆動する逆洗機構とを有し、容器内の空間を二つの基板により基板の一方の板面側の第一室と他方の板面側の二つの第二室とに区分し、上記容器には一つの第二室に連通する原水導入管と第一室に連通する濾過排出管口が設けられていると共に上記逆洗管に連通する逆洗水排出管が二つの第二室から容器外へ延出しており、バラスト水として取水された水中の生物を捕捉し除去することを特徴とする濾過装置。
  7. 請求項5又は6の濾過装置により海水を処理することを特徴とする海水処理装置。
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