JP2013165433A - 周波数変換回路、送受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高い精度の制御を必要とすることがなく、しかも温度や電源電圧といった周囲の影響を受けることがなく、高い2次線形性が得られる周波数変換回路を提供する。
【解決手段】 入力された信号の極性を、極性制御信号pに応じて切替え可能な極性切替え回路101と、極性切替え回路101によって極性が切替えられた信号の周波数を変換するミキサ回路102と、ミキサ回路102によって周波数が切替えられた信号の極性を、極性制御信号qに応じて切替え可能な極性切替え回路103と、によって周波数切替え回路を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、周波数変換回路、送受信機に係り、特に、無線通信に用いられる周波数変換回路、この周波数変換回路を有する送受信機に関する。
図10は、無線通信用の一般的な送受信機を説明するための図である。図示したように、一般的な送受信機は、送信機1と受信機2とを有し、アンテナ4から送信される送信機1の出力信号と、アンテナ4によって受信される受信機2の入力信号とが結合器3によって結合されている。このような構成により、送受信機は、送信機1と受信機2とでアンテナ4を共有する場合が多い。
図10に示した構成において、送信信号の出力波が、結合器3及びアンテナ4での反射を通じて受信機2に漏れこんでくることがある。送受信機の分野では、送信信号と受信信号との混信が起こることを防ぐため、様々な技術が提案されている。
混信を防ぐ従来の主な技術には、FDD(Frequency Division Duplex:周波数分割)方式とTDD(Time Division Duplex:時分割)方式とがある。FDD方式は、送受信機が送信に用いる信号の周波数と受信に用いる信号の周波数とが分割されるものである。TDD方式は、送受信機が送信を行うタイミングと受信を行うタイミングとをずらすように制御することによって混信を防ぐものである。
以下、本明細書では、FDD方式を例に挙げて本発明の背景技術を説明する。ただし、本発明は、FDD方式に適用されるものに限定されるものではない。
図11(a)、(b)は、FDD方式で送信される信号の送信波と受信される信号の受信波とを説明するための図である。図11(a)は周波数変換前の受信波と送信波とを示していて、図11(b)は、送信機1、受信機2において、例えばダイレクトコンバージョン方式で周波数変換した際の受信波と送信波の関係を示したものである。なお、図11(a)、(b)の縦軸は受信波、送信波の強度を示し、横軸は周波数を示している。
例えば、携帯電話機等のセルラーシステムでは、送信と受信とが同時に行われるが、送信波と受信波とではその周波数が異なっている。受信は、fRX(受信側周波数)の電波を使用し、送信は、fTX(送信側周波数)を使用して行われる。fRXとfTXとはΔf(fTX−fRX)の差がある。送信波と受信波とでこのような周波数の差分を設ける(電波を分離する)ことにより、FDD方式は、送信と受信との間で電波の混信が起こることを防いでいる。
つまり、FDD方式では、送信と受信とが同時に行われるので、送信波による飽和や信号歪みを防ぐことが必要になる。このため、図10に示した受信機には、fTXの送信波を抑制するフィルタが必要になる。
また、受信機のシステムでは、受信した高周波の信号を信号処理が容易な低い周波数に変換した後、信号処理を行うことがなされている。この理由は、以下のとおりである。
例えば、セルラーシステムでは、fRXは数GHzであるのに対し、Δfは数百MHzとなるため、周波数変換前でフィルタ処理を行おうとするとQ値が非常に高い急峻なフィルタ回路が必要となる。しかし、周波数変換後であれば、受信波の周波数は0Hz付近であり、送信波の周波数は数百MHzとなる。このとき、それほど急峻なフィルタは必要とされず、フィルタ処理が容易に行えるようになる。
ただし、一般的に、ノイズ特性を向上させるため、受信機には周波数変換前に信号を増幅することが必要になる。このため、受信波に混入してくる送信波による回路の飽和や信号歪みが問題となる。このような問題を解決するため、受信機にSAW(surface acoustic wave:表面弾性波)フィルタやSAW−Duplexer等の特殊な受動高周波フィルタを設け、送信波を抑制する技術があった。
図12は、従来のSAWフィルタを用いた送受信回路を説明するための図である。図12のうち、図10に示した構成と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を一部略すものとする。SAWフィルタを用いた送受信機は、送信機1と、受信機32と、送信機1、受信機32とをアンテナ4と結合する送受切替え器(Duplexer)31とを備えている。
送受切替え機31は、送信機1と受信機32とを切替える構成である。受信機32は、最初に低ノイズで動作するアンプ(LNA)32a、SAWフィルタ32b、受信回路32cを備えている。受信回路32cは、周波数変換回路を含んでいる。送信波は、Duplexer31を介してアンテナ4へ供給される。このとき、送信波は、受信機32へ漏れだしていく。
図12に示した送受信機では、アンプ32aの次段SAWフィルタ32bによって送信波が受信回路32cに漏れだすことが抑制される。このため、受信回路32cに要求される信号増幅の線形性が大幅に緩和される。
しかし、近年、SAWフィルタの実装面積とコストを省くため、受信回路32cの高周波動作部の線形性を高めることによってSAWフィルタを用いない構成が主流になりつつある。
受信回路32cにおいて、送信波による飽和や信号歪みを防ぐため、受信回路32cの高周波部分および周波数変換回路には、主として高いIIP3(Third Order Input Intercept Point:3次入力インターセプトポイント)特性と、IIP2(Second Order Input Intercept Point:2次入力インターセプトポイント)特性が求められる。
特に、受信回路32cの周波数変換回路には、その前段で増幅された信号が入力されるため、高い線形性が要求される。近年、多くのアプリケーションで用いられているダイレクトコンバージョン方式においては、特に周波数変換回路のIIP2特性が重要となる。この理由は、ダイレクトコンバージョン方式において、周波数変換回路で生じる2次歪成分は、周波数変換後の信号周波数帯域に発生し、フィルタ等での分離ができないからである。
以上のことから、受信機の周波数変換回路には、2次の線形性が高い全差動回路が多く用いられてきた。そして、SAWフィルタが不要の構成を実現するため、周波数変換回路にはさらなるIIP2特性向上が求められている。
全差動回路において、2次の線形性を劣化させる要因は、主に正負回路(正の極性信号を処理する回路と負の極性信号を処理する回路)のミスマッチであると考えられる。正負回路のミスマッチを解消するため、正負回路に生じたミスマッチに対し、ダイレクトコンバージョンミクサの入力バイアスのパラメータを調整することでミスマッチを解消する技術がある。このような技術は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された技術によれば、発生したミスマッチを逆方向のミスマッチ成分を発生させることによって打消し、全差動回路の2次の線形性を向上させることができる。
特開2002−335182号公報
しかしながら、上記した特許文献1記載の発明では、先に発生したミスマッチに新たに発生させたミスマッチを加えて打ち消している。このため、特許文献1記載の発明を使って高い線形性を実現するためには、パラメータを高い精度で制御することが必要になる。また、元来生じるミスマッチは、受信機の環境温度や回路に供給される電源電圧等によって変化する。このような要素によって生じるミスマッチと、このミスマッチをキャンセルするために発生させたミスマッチのバランスが崩れた場合、特許文献1記載の発明では、良好な線形性が得られないことになる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、高い精度の制御を必要とすることがなく、しかも温度や電源電圧といった周囲の影響を受けることがなく、高い2次線形性が得られる周波数変換回路、この周波数変換回路を備える送受信機を提供することを目的とする。
本発明の一態様の周波数変換回路は、入力された信号の極性を、第1極性制御信号(例えば図1に示した極性制御信号p)に応じて切替え可能な第1極性切替え回路(例えば図1に示した極性切替え回路101)と、前記第1極性切替え回路によって極性が切替えられた前記信号の周波数を変換するミキサ回路(例えば図1に示したミキサ回路102)と、前記ミキサ回路によって周波数が切替えられた前記信号の極性を、第2極性制御信号(例えば図1に示した極性制御信号q)に応じて切替え可能な第2極性切替え回路(例えば図1に示した極性切替え回路103)と、を含むことを特徴とする。
本発明の一態様の周波数変換回路は、前記第1極性切替え回路が、前記第1極性制御信号に応じ、前記信号の極性を変更することなく出力する同相転送動作、または前記信号の極性を反転させて出力する逆相転送動作を行い、前記第2極性切替え回路は、前記第2極性制御信号に応じ、前記ミキサ回路によって周波数変換された信号の極性を変更することなく出力する同相転送動作、または前記信号の極性を反転させて出力する逆相転送動作を行うことが望ましい。
本発明の一態様の周波数変換回路は、前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路が同時に前記同相転送動作または前記逆相転送動作する場合、前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路は、その一方が前記同相転送動作し、同時に他方が前記逆相転送動作をすることがないように動作することが望ましい。
本発明の一態様の周波数変換回路は、前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路の一方が前記同相転送動作し、同時に他方が前記逆相転送動作する場合、前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路は、前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路が同時に前記同相転送動作または前記逆相転送動作をすることがないように動作することが望ましい。
本発明の一態様の周波数変換回路は、前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路が、極性制御信号によって前記同相転送動作と前記逆相転送動作とを切替え、前記極性制御信号は、前記ミキサ回路によって周波数変換された前記信号の周波数よりも高い周波数で、前記前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路の動作を切替えることが望ましい。
本発明の一態様の送受信機は、アンテナ(例えば図7に示したアンテナ174)と、送信機(例えば図7に示した送信機711)と、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の周波数変換回路を含む受信機(例えば図7に示した受信機712)と、前記送信機から出力された送信信号と、前記受信機によって受信される受信信号とのいずれか一方を前記アンテナに送受信させるように切り替える送受切替え器(例えば図7に示した結合器713)と、を備えることを特徴とする。
以上説明した本発明は、周波数変換回路の2次の線形性に起因する2次歪成分を、精度の高い補正を行うことなく容易に低減することができ、結果として極めて高い2次線形性を実現することと同等の効果を得ることができる。また、温度変化や電源電圧変化などによる差動間ミスマッチの変動による線形性の変化も起こらないため、安定した性能を実現することができる。
このような本発明によれば、高い精度の制御を必要とすることがなく、しかも温度や電源電圧といった環境の影響を受けることがなく、高い2次線形性が得られる周波数変換回路、この周波数変換回路を備える送受信機を提供することができる。
本発明の第1実施形態の周波数回路を説明するための図である。 図1に示した周波数変換回路に妨害波が入力されたときの動作を説明するための図である。 図1に示した周波数変換回路の各段から出力される信号を説明した図である。 本発明の第1実施形態の、妨害波による2次歪み成分の極性を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の、妨害波による2次歪み成分の極性を説明するための他の図である。 本発明の第1実施形態の、極性切替え回路の同相転送動作と逆相転送動作とを切替える動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の周波数変換回路を備える送受信機を説明するための図である。 本発明の第2実施形態の2つの極性切替え回路の構成を具体的に説明するための図である。 第2実施形態の極性信号と、2つの周波数切替え回路の動作との関係を説明するための図である。 無線通信用の一般的な送受信機を説明するための図である。 FDD方式で送信される信号の送信波と受信される信号の受信波とを説明するための図である。 従来のSAWフィルタを用いた送受信回路を説明するための図である。
以下、本発明の第1実施形態、第2実施形態の周波数変換回路及び送受信機を説明する。
・第1実施形態
(周波数変換回路)
図1は、本発明の第1実施形態の周波数回路を説明するための図である。なお、図1以降に説明する図において、図1に示した構成と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を一部略すものとする。
第1実施形態の周波数回路は、2つの極性切替え回路101、103と、ミキサ回路102と、を含んでいる。極性切替え回路101には極性制御信号pが入力され、極性切替え回路103には極性制御信号qが入力される。
極性制御信号p、qは、各々入力された極性切り回路101、103が、入力された信号と同相の信号を次段に転送するか、または逆相の信号を次段に転送するかを制御する信号である。極性切替え回路101、103は、入力された極性制御信号p、qにしたがって、入力された信号と同相の信号を出力する、または逆相の信号を出力する。極性切替え回路101には差動信号が入力される入力端子104a、104bが接続されている。また、極性切替え回路103には、差動信号が出力される出力端子104c、104dが接続されている。
図1に示した周波数変換回路において、例えば、ミキサ回路102に正負回路のミスマッチが存在する等の理由により、周波数変換回路の2次の線形性が悪い場合を考える。極性切替え回路101、103を常に同相転送動作(入力された信号と同相の信号を出力する動作)させる場合、周波数変換回路の動作は、ミキサ回路102だけが動作するものと同じになる。
このとき、周波数変換回路に受信周波数と異なる、周波数スペクトルが変調された妨害波もしくは複数の周波数成分を持った妨害波が信号入力(差動)から入力された場合、周波数変換後のミキサ回路102の出力に妨害波に起因する2次歪み成分が発生する。図2は、このことを説明するための図であって、縦軸にミキサ回路102の出力信号の強度を、横軸には出力信号の周波数を示している。図2に示したように、ミキサ回路102の出力信号には、0Hz付近に2次歪みが生成されている。
また、極性制御信号p、qが、極性切替え回路101、103を、適当な周期で同時に同相転送動作、逆転転送動作(入力された信号と逆相の信号を出力する動作)させる場合、極性切替え回路101、103は、常に同時に同相運転動作、逆相運転動作する。
極性切替え回路101、103が上記動作を行っている場合において、所望の受信信号について考える。
図3(a)、(b)は、図1に示した周波数変換回路の各段から出力される信号を説明した図である。図3(a)は極性切替え回路101、103が同相転送動作を行っているときの信号を示し、図3(b)は極性切替え回路101、103が逆相転送動作を行っているときの信号を示している。図3(a)の(a−i)〜(a−iv)、図3(b)の(b−i)〜(b−iv)は、周波数変換回路の各構成に入力、または出力される信号を示していて、その縦軸は信号の振幅を示し、横軸は時間を示している。
図3(a)に示したように、極性切替え回路101、103が同相転送動作を行うとき、周波数変換回路の動作はミキサ回路102の動作と同様になる。すなわち、極性切替え回路101に入力された信号(a−i)がそのまま出力されてミキサ回路102に入力される(a−ii)。そして、ミキサ回路102において周波数が変換され(a−iii)、極性切替え回路103に入力される。極性切替え回路103では、入力された信号が、そのまま出力される(a−iv)。
一方、図3(b)に示したように、極性切替え回路101、103が逆相転送動作を行うとき、極性切替え回路101に入力された信号(b−i)は、極性切替え回路101において、その極性が反転されて出力される(b−ii)。この信号は、ミキサ回路102において周波数変換され(b−iii)、極性切替え回路103に入力される。極性切替え回路103は、入力された信号の極性を反転し(b−iv)、出力する。
ここで、妨害波によって生じる2次歪成分について考える。
図4、図5は、妨害波による2次歪み成分の極性を説明するための図である。図4は極性切替え回路101、103が同相転送動作を行っているときの状態を示す。また、図5は極性切替え回路101、103が逆相転送動作を行っているときの状態を示す。図4の(i)、(ii)、図5の(i)、(ii)は、周波数変換回路の各構成に入力、または出力される、妨害波信号によって発生した2次歪成分を示していて、その縦軸は信号の振幅を示し、横軸は時間を示している。
図4に示したように、極性切替え回路101、103が同相で動作しているとき、ミキサ回路102で発生した2次歪み成分(i)は、そのまま極性切替え回路103から出力される(ii)。
また、図5に示したように、極性切替え回路101、103が逆相で動作しているとき、ミキサ回路102へ入力される妨害波の極性が逆相になる。ただし、ミキサ回路102で発生した2次歪み成分は、妨害波の極性によらず、図4の(i)に示した波形と同様の波形の信号としてミキサ回路102から出力される。ミキサ回路102から極性切替え回路103に入力された2次歪み成分は、極性切替え回路103から逆相となって出力される(ii)。
つまり、極性切替え回路101、103が同相転送動作しているときと、逆相転送動作しているときとで、出力される2次歪み成分の極性が逆になる。
2次歪み成分が、入力される信号の極性によって変化しない理由について、以下に説明する。なお、この説明では、説明の簡単のため、2次歪み成分が、ミキサ回路102で発生するものとする。
ミキサ回路102において、例えば2つの周波数成分を持つ妨害波が入力された時、ミキサ回路102によって周波数変換された妨害波は、2つの信号の周波数の重ね合わせとして、以下のように表される。
Figure 2013165433
また、ミキサ回路102の2次の非線形性は、ミキサ回路102により周波数変換された入力信号が、2次の項をもったA(x)として出力されることによって表現される。なお、式(2)中のxは、周波数変換された入力信号を示している。
Figure 2013165433
このとき、妨害波のミキサ出力A(x)は、以下の式(3)によって表される。
Figure 2013165433
上記した式(3)において、第3項(a)及び第7項(cos(θ1−θ2)t)が2次歪により0Hz付近に現れる歪成分である。第1項(sinθ1t)および第2項(sinθ2t)は妨害波そのものであり、それ以外の項は0Hz付近には表れないためここでは無視する。入力される妨害波が逆相になった場合、ミキサ回路102から出力される信号は、以下の式(4)によって表される。
Figure 2013165433
式(3)及び式(4)から、2次歪により0Hz付近に現れる歪成分である第3項及び第7項の符号が変わらないことから、ミキサ回路102から出力される信号に現れる2次歪成分は、入力される妨害波の極性によらないことが明らかである。
本実施形態は、以上のことを利用して、極性切替え回路101、102の同相転送動作と逆相転送動作とを適当な周期で切替える。第1実施形態では、動作の切替え周波数をF(Hz)とする。
図6は、このような動作を説明するための図である。図6の(i)、(ii)は、周波数変換回路の各構成に入力、または出力される、妨害波信号によって発生した2次歪成分を示していて、その縦軸は信号の振幅を示し、横軸は時間を示している。図6では、ミキサ回路102から出力される信号に表れる2次歪み成分が妨害波の極性によらないため、図4、図5(i)と同様の信号がミキサ回路102から出力される(i)
ただし、図6に示した例では、極性切替え回路103が、同相転送動作と逆相転送動作とを繰り返している。このため、周波数変換回路から出力される信号に表れる2次歪み成分は、極性の切替えタイミングに応じてその極性が切替えられる(ii)。極性の切替えにより2次歪み成分を持った信号は、周波数Fで変調されることになる。
以上の動作により、第1実施形態では、本来0Hz付近に表れる2次歪み成分を、極性切替えによって周波数FHz付近に周波数変換することができる。このため、第1実施形態によれば、周波数Fとして適正な値を選ぶことにより、受信信号として使用される周波数の範囲から2次歪み成分を除き、受信信号として使用されない周波数帯域に移動させる(受信信号から2次歪み成分を分離する)ことができる。
なお、第1実施形態では、周波数Fとして、ミキサ回路102による周波数変換された受信信号の周波数よりも高い周波数を選択するものとする。このようにすれば、2次歪み成分を受信信号の周波数の範囲よりも高い周波数の領域に2次歪み成分を移動させることができる。
以上説明した第1実施形態は、正負回路のミスマッチを打ち消すのではなく、2次歪み成分を周波数変換するものである。このため、第1実施形態は、ミスマッチを打ち消すためにパラメータを高精度に調整する制御が必要なく、ミキサ回路で発生した2次歪成分を受信信号から分離することができ、周波数変換回路の2次の線形性を向上させることができる。
また、第1実施形態では、2次歪み成分が正負回路のもつミスマッチ量に依存しないため、温度や電源電圧などの環境変化の影響を受けることが原理的にない。なお、第1実施形態は、このような構成に限定されるものではない。例えば、第1実施形態は、2つの極性切替え回路101、102が同時に同相転送動作または逆相転送動作で動作するものとしたが、2つの極性切替え回路101、102の一方が同相転送動作を行い、他方が逆相転送動作を行うものであってもよい。
(送受信機)
図7は、第1実施形態の周波数変換回路を備える送受信機を説明するための図である。図示した送受信機は、アンテナ714と、送信機711と、以上説明した第1実施形態の周波数変換回路720を含む受信機712と、送信機711から出力された送信信号と、受信機712によって受信される受信信号とのいずれか一方をアンテナ714に送受信させるように切り替える結合器713と、備えている。
このような送受信機によれば、受信信号の2次歪み成分を使用される周波数範囲から除き、良好な受信信号を得ることが可能な送受信機を実現することができる。なお、本発明の送受信機は、このような構成に限定されるものでなく、後述する第2実施形態の周波数変換回路を受信機が含む構成であってもよい。
・第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、第2実施形態の2つの極性切替え回路の構成を具体的に説明するための図である。第2実施形態の極性切替え回路は、第1実施形態と同様に、周波数変換回路が、ミキサ回路を挟んで2つ設けられている。2つの極性切替え回路は、同様に構成されているから、1つの極性切替え回路の構成を図8に示して説明し、他の極性切替え回路の説明に代えるものとする。また、図8の説明においては、2つの極性切替え回路を区別する必要がないため、両者を単に極性切替え回路と記す。
第2実施形態の極性切替え回路は、1つの極性回路に2つの極性制御信号p1、p2が入力される点で第1実施形態と相違する。
第2実施形態の極性切替え回路は、第1スイッチ701、第2スイッチ702、第3スイッチ703、第4スイッチ704によって構成されている。図1に示した入力端子104aは、差動入力信号のうちの正極の信号の入力端子である。また、図1に示した入力端子104bは、差動入力信号のうちの負極の信号の入力端子である。出力端子104cは差動出力信号のうちの正極の信号の出力端子であり、出力端子104dは差動出力信号のうちの負極の信号の出力端子である。
第1スイッチ701の一端は、入力端子104aに接続され、他端は出力端子104cに接続されている。第2スイッチ702の一端は入力端子104aに接続され、他端は出力端子104dに接続されている。第3スイッチ703の一端は、入力端子104bに接続され、他端は出力端子104cに接続されている。第4スイッチ704の一端は、入力端子104bに接続され、他端は出力端子104dに接続されている。さらに、第1スイッチ701、第4スイッチ704の短絡、切断を制御する制御端子705、第2スイッチ702、第3スイッチ703の短絡、切断を制御する制御端子706には、図1に示した極性制御信号が入力される。制御端子705に入力される極性制御信号をp1、制御端子706に入力される極性制御信号をp2とする。
図8に示した構成において、極性制御信号p1によって第1スイッチ701と第4スイッチ704とを短絡し、極性制御信号p2によって第2スイッチ702と第3スイッチ703とを切断すると、極性切替え回路は、同相転送動作をする。また、極性制御信号p1によって第1スイッチ701と第4スイッチ704とを切断し、極性制御信号p2によって第2スイッチ702と第3スイッチ703とを短絡すると、極性切替え回路は、逆転送動作をする。さらに、極性制御信号p1によって第1スイッチ701と第4スイッチ704とを切断し、極性制御信号p2によって第2スイッチ702と第3スイッチ703とを切断した場合、極性切替え回路は、入力信号によらず停止する。
図8に示した極性切替え回路において、制御信号p1とp2との制御タイミングがずれた場合、すなわち、例えば制御信号p1及び制御信号p2は同じ動作周期で動作しているが、制御信号p1による制御が制御信号p2による制御に比べ、ある時間遅れた場合を考える。
このような場合、第1実施形態で説明した、周期的な極性切替えの動作中に、極性切替え回路101、102の一方が同相転送動作し、他方が逆相反転動作する、ごく短い期間が生じ得る。極性切替え回路101、102が異なる動作を行う期間が存在すると、極性切替えの周期ごとに、受信機の入力信号には、入力信号にはスパイク状のノイズ信号が表れる。
ノイズ信号は、周波数変換後の受信信号の周波数に対し、極性切替え動作の周波数が十分高い場合には、ローパスフィルタ等を使って周波数変換後の受信信号から除くことができる。ただし、周波数変換回路の入力信号に妨害波が入力される場合、この妨害波のミキサ回路による周波数変換後の周波数が極性切替え動作によって周波数変換される。妨害波のミキサ回路による周波数変換後の周波数が極性切替え動作の周波数に近い場合、極性切替え動作によって妨害波が周波数変換されると、周波数変換回路の出力信号には微弱な低周波成分が生じ、この低周波成分が受信信号帯域に混入してしまう。
第2実施形態は、以上の点に鑑みて行われたものであり、2つの極性制御信号p1、p2をそれぞれ別に制御し、2つ極性変換回路の一方が同相転送動作を行って、他方が逆相転送動作を行う期間を生じないようにするものである。
このような動作を実現するため、第2実施形態では、例えば、同相転送動作から逆相転送動作へ極性切替え回路の動作を切替える場合、2つの極性切替え回路を停止状態にする。そして、2つの極性切替え回路の両方が停止状態になった後、2つの極性切替え回路の一方を逆相転送動作に移行させる。続いて、他方の極性切替え回路も逆転転送動作に移行させる。
第2実施形態では、逆相転送動作から同相転送動作へ極性切替え回路の動作を切替える場合にも、上記した動作と同様に、動作の切替えの前に2つの極性切替え回路を停止させる。また、第2実施形態では、2つの極性回路を順番に停止させるようにしてもよいし、同時に停止させるようにしてもよい。
図9は、第2実施形態の極性信号p1、p2と、2つの周波数切替え回路の動作との関係を説明するための図である。図9の縦軸は極性制御信号p1、p2のオン、オフを示していて、横軸はタイミングtを示している。また、「同相転送動作」、「逆相転送動作」、「動作停止」を示す矩形は、各極性切替え回路が同相転送動作、逆相転送動作、動作停止を実行するタイミングを示している。図中に示した複数の矩形のうち、第2実施形態の1つの極性切替え回路の動作を示す矩形群をaとし、他方の極性切替え回路の動作を示す矩形群をbとする。
極性制御信号p1、p2のいずれにあっても、極性制御信号p1、p2がオンのときに図8に示した第1スイッチ701、第4スイッチ704、または第2スイッチ702、第3スイッチ703が短絡(オン)する。また、極性制御信号p1、p2がオフのときに図8に示した第1スイッチ701、第4スイッチ704、または第2スイッチ702、第3スイッチ703が切断(オフ)する。
第2実施形態では、前記したように、第1スイッチ701、第4スイッチ704が短絡され、第2スイッチ702、第3スイッチ703が切断されているとき極性切替え回路が同相転送動作をする。また。第1スイッチ701、第4スイッチ704が切断され、第2スイッチ702、第3スイッチ703が短絡されたときに極性切替え回路が逆相転送動作をする。
このため、2つの極性回路の各々は、図9に示したように、同相転送動作から逆相転送動作へ、または逆相転送動作から同相転送動作へ移行する際、その間に動作を停止している。さらに、2つの極性切替え回路が同時に動作を停止し、一方が動作を移行した後、わずかに遅れて他方が動作の移行を開始する。
このような第2実施形態によれば、2つの切替え制御回路の一方が同相転送動作をし、他方が逆相転送動作を行う期間をなくすことができる。このため、ミキサ回路による周波数変換後の周波数が極性切替えの周波数に近い妨害波がミキサ回路に入力された場合にも、その妨害波が周波数変換されることによって周波数変換回路の出力信号に低周波成分が生じることを防ぐことができる。
なお、第2実施形態は、以上説明した構成に限定されるものではない。すなわち、第2実施形態では、2つの極性切替え回路が共に同相転送動作または逆相転送動作し、この際に一方が同相転送動作を行って、他方が逆相転送動作を行うことを防ぐものである。しかし、本発明は、2つの極性切替え回路の一方が同相転送動作をし、他方が逆相転送動作をし、この際に両方が同時に同相転送動作、または逆相転送動作を行うことを防ぐようにしてもよい。このようにしても、本発明は、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、特許請求の範囲に記載された請求項に画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
本発明の周波数変換回路、送受信機は、特に、受信信号に高い線形性が要求される受信機の周波数変換回路、送受信機に好適である。
1 送信機
2 受信機
3 結合器
4 アンテナ
31 送信切替え器
32 受信機
32 受信機
32a アンプ
32b SAWフィルタ
32c 受信回路
101、103 極性切替え回路
104a、104b 入力端子
104c、104d 出力端子
701 第1スイッチ
702 第2スイッチ
703 第3スイッチ
704 第4スイッチ
705、706 制御端子

Claims (6)

  1. 入力された信号の極性を、第1極性制御信号に応じて切替え可能な第1極性切替え回路と、
    前記第1極性切替え回路によって極性が切替えられた前記信号の周波数を変換するミキサ回路と、
    前記ミキサ回路によって周波数が切替えられた前記信号の極性を、第2極性制御信号に応じて切替え可能な第2極性切替え回路と、
    を含むことを特徴とする周波数変換回路。
  2. 前記第1極性切替え回路は、前記第1極性制御信号に応じ、前記信号の極性を変更することなく出力する同相転送動作、または前記信号の極性を反転させて出力する逆相転送動作を行い、
    前記第2極性切替え回路は、前記第2極性制御信号に応じ、前記ミキサ回路によって周波数変換された信号の極性を変更することなく出力する同相転送動作、または前記信号の極性を反転させて出力する逆相転送動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の周波数変換回路。
  3. 前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路が同時に前記同相転送動作または前記逆相転送動作する場合、前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路は、その一方が前記同相転送動作し、同時に他方が前記逆相転送動作をすることがないように動作することを特徴とする請求項2に記載の周波数変換回路。
  4. 前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路の一方が前記同相転送動作し、同時に他方が前記逆相転送動作する場合、前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路は、前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路が同時に前記同相転送動作または前記逆相転送動作をすることがないように動作することを特徴とする請求項2に記載の周波数変換回路。
  5. 前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路が、極性制御信号によって前記同相転送動作と前記逆相転送動作とを切替え、前記極性制御信号は、前記ミキサ回路によって周波数変換された前記信号の周波数よりも高い周波数で、前記前記第1極性切替え回路及び前記第2極性切替え回路の動作を切替えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の周波数変換装置。
  6. アンテナと、
    送信機と、
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載の周波数変換回路を含む受信機と、
    前記送信機から出力された送信信号と、前記受信機によって受信される受信信号とのいずれか一方を前記アンテナに送受信させるように切り替える送受切替え器と、
    を備えることを特徴とする送受信機。
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