JP2009284059A - フィルタ回路、無線送信機および無線受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】通過中心周波数が高い場合においても、通過中心周波数を目標値に正確に合わせるとともに、減衰特性を急峻化しかつ減衰量を増大させる。
【解決手段】フィルタ回路をパッシブミキサ2および周波数応答素子3で構成し、パッシブミキサ2は、伝送路1にて伝送される入力信号Tに局部発振信号LOを乗算することで周波数変換信号Bを生成し、その周波数変換信号Bを周波数応答素子3に出力することで、局部発振信号LOの局部発振周波数fLO分だけ周波数応答素子3の周波数特性Fを高域側にシフトさせ、入力信号Tに作用させる。
【選択図】 図1

Description

本発明はフィルタ回路、無線送信機および無線受信機に関し、特に、パッシブミキサ(受動型ミキサ)を含んで構成されるフィルタ回路に適用して好適なものである。
無線通信機などでは、特定の周波数の信号を選択するためにフィルタ回路が搭載されている(特許文献1)。このようなフィルタ回路は、例えば、インダクタおよびキャパシタの並列回路を伝送路に接続することで構成される。ここで、インダクタのインダクタンス値をL[H]、キャパシタの静電容量値をC[F]とすると、このフィルタ回路の共振周波数fは、f=1/(2π√(LC))で与えられる。
そして、伝送路を通過する信号の周波数が共振周波数付近の場合は、このフィルタ回路のインピーダンスは無限大に近くなり、伝送路を通過する信号の周波数が共振周波数から離れている場合は、このフィルタ回路のインピーダンスは小さくなる。このため、このフィルタ回路は、周波数が共振周波数付近の信号を減衰させることなく、周波数が共振周波数から離れている信号を減衰させることができ、周波数が共振周波数付近の信号を選択することができる。
このフィルタ回路において、可変インダクタや可変キャパシタが用いられている場合、インダクタンス値Lまたは静電容量値Cを変化させることで、共振周波数を変化させることができ、信号の減衰帯域を変更することができる。
しかしながら、従来のフィルタ回路では、共振周波数(すなわち通過中心周波数)が高くなると、寄生容量や寄生インダクタンスなどの影響を受けやすくなることから、共振周波数を電子制御で正確に目標値に合わせるのが困難になるとともに、減衰特性を急峻にしたり、減衰量を大きくしたりするのが困難であるという問題があった。
特に、減衰特性を急峻化しかつ減衰量を大きくとる場合は、共振周波数を正確に合わせることが必須であるが、例えば、2GHz付近の周波数において、100kHz単位で正確に合わせるのは困難である。
特開2005−130381号公報
そこで、本発明の目的は、通過中心周波数が高い場合においても、通過中心周波数を目標値に正確に合わせるとともに、減衰特性を急峻化しかつ減衰量を増大させることが可能なフィルタ回路、無線送信機および無線受信機を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様によれば、周波数特性を持つ周波数応答素子と、局部発振信号を乗算した入力信号を前記周波数応答素子に出力することで、前記局部発振信号の局部発振周波数分だけ前記周波数応答素子の周波数特性を高域側にシフトさせ、前記入力信号に作用させるパッシブミキサとを備えることを特徴とするフィルタ回路を提供する。
また、本発明の一態様によれば、ベースバンド信号または中間周波信号を無線周波数信号に変換するアップコンバータと、前記無線周波数信号が伝送される伝送路に出力端子が接続されないようにして入力端子が接続された請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルタ回路と、前記フィルタ回路を通過した無線周波数信号を空間に送信する送信アンテナとを備えることを特徴とする無線送信機を提供する。
また、本発明の一態様によれば、空間を伝播する無線周波数信号を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナにて受信された無線周波数信号が伝送される伝送路に出力端子が接続されないようにして入力端子が接続された請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルタ回路と、前記フィルタ回路を通過した無線周波数信号をベースバンド信号または中間周波信号に変換するダウンコンバータとを備えることを特徴とする無線受信機を提供する。
以上説明したように、本発明によれば、通過中心周波数が高い場合においても、通過中心周波数を目標値に正確に合わせるとともに、減衰特性を急峻化しかつ減衰量を増大させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係るフィルタ回路について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図である。
図1において、フィルタ回路にはパッシブミキサ2および周波数応答素子3が設けられている。そして、パッシブミキサ2の入力は伝送路1に接続され、パッシブミキサ2の出力は周波数応答素子3を介して接地されている。ここで、周波数応答素子3は、何らかの周波数特性Fを持つ素子から構成することができる。例えば、周波数応答素子3として、図2のキャパシタC1を用いるようにしてもよいし、図3のインダクタL1を用いるようにしてもよいし、図4のキャパシタC2とインダクタL2とが直列接続された直列回路を用いるようにしてもよいし、図5のキャパシタC3とインダクタL3とが並列接続された並列回路を用いるようにしてもよい。
また、パッシブミキサ2は、伝送路1にて伝送される入力信号Tに局部発振信号LOを乗算することで周波数変換信号Bを生成することができる。そして、パッシブミキサ2は、その周波数変換信号Bを周波数応答素子3に出力することで、局部発振信号LOの局部発振周波数fLO分だけ周波数応答素子3の周波数特性Fを高域側にシフトさせ、入力信号Tに作用させることができる。なお、パッシブミキサ2は、増幅作用を伴わないミキサを言い、例えば、リレースイッチなどの機械的スイッチまたはオン/オフのスイッチング動作を行うトランジスタなどで構成することができる。ここで、トランジスタをパッシブミキサ2に使用する場合、トランジスタは可変抵抗素子として用いることができ、入力信号Tをゲートに印加することなく、ソースまたはドレインに印加することができる。
すなわち、伝送路1にて伝送される入力信号Tの周波数をfRFとすると、パッシブミキサ2にて入力信号Tが局部発振信号LOと乗算されることで、fBB1=|fRF−fLO|およびfBB2=fRF+fLOの周波数を持つ周波数変換信号Bが生成され、周波数応答素子3に出力される。そして、周波数変換信号Bが周波数応答素子3に出力されると、周波数応答素子3の周波数特性Fが周波数変換信号Bに作用する。
ここで、周波数fBB1について考えると、周波数変換信号Bに対して周波数応答素子3の周波数特性Fが作用すると、入力信号Tに対しては局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fが高域側にシフトされた周波数特性F´を作用させることができる。
このため、パッシブミキサ2および周波数応答素子3は、入力信号Tに対しては、局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fを高域側にシフトさせた周波数特性F´を持つフィルタ回路として動作することができる。そして、このフィルタ回路の通過中心周波数は、局部発振信号LOの局部発振周波数fLOを調整することで容易に変更することができる。ここで、局部発振信号LOの局部発振周波数fLOは、PLL(Phase Locked Loop)回路またはDLL(Delay Locked Loop)回路などを用いることで、2GHz付近の高周波においても、100kHz単位で正確に合わせることができる。この結果、入力信号Tの周波数が高い場合においても、通過中心周波数の低い周波数応答素子3を用いることで、入力信号Tに対する通過中心周波数を調整することが可能となり、フィルタ回路の通過中心周波数を目標値に正確に合わせるとともに、入力信号Tに対する減衰特性を急峻化しかつ減衰量を増大させることが可能となる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図である。
図6において、フィルタ回路にはパッシブミキサ2´および周波数応答素子3a、3bが設けられている。そして、パッシブミキサ2´の入力は伝送路1に接続され、パッシブミキサ2´の出力は周波数応答素子3a、3bを介してそれぞれ接地されている。ここで、周波数応答素子3a、3bは、何らかの周波数特性Fを持つ素子から構成することができる。例えば、周波数応答素子3a、3bとして、図2のキャパシタC1をそれぞれ用いるようにしてもよいし、図3のインダクタL1をそれぞれ用いるようにしてもよいし、図4のキャパシタC2とインダクタL2とが直列接続された直列回路をそれぞれ用いるようにしてもよいし、図5のキャパシタC3とインダクタL3とが並列接続された並列回路をそれぞれ用いるようにしてもよい。
また、パッシブミキサ2´は、伝送路1にて伝送される入力信号Tに局部発振信号LO、LOをそれぞれ乗算することで周波数変換信号B1、B1を生成することができる。なお、局部発振信号LO、LOとしては、位相が互いに逆で周波数が同じ信号を用いることができる。そして、パッシブミキサ2´は、周波数変換信号B1、B1を周波数応答素子3a、3bにそれぞれ出力することで、局部発振信号LO、LOの局部発振周波数fLO分だけ周波数応答素子3a、3bの周波数特性Fを高域側にシフトさせ、入力信号Tに作用させることができる。
すなわち、周波数変換信号B1、B1に対して周波数応答素子3a、3bの周波数特性Fをそれぞれ作用させることで、入力信号Tに対しては局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fが高域側にシフトされた周波数特性F´を作用させることができる。
これにより、パッシブミキサ2´および周波数応答素子3a、3bは、入力信号Tに対しては、局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fを高域側にシフトさせた周波数特性F´を持つフィルタ回路として動作することができる。このため、入力信号Tの周波数が高い場合においても、フィルタ回路の通過中心周波数を目標値に正確に合わせるとともに、入力信号Tに対する減衰特性を急峻化しかつ減衰量を増大させることが可能となる。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図である。
図7において、フィルタ回路にはパッシブミキサ12および周波数応答素子3が設けられている。なお、パッシブミキサ12としては、差動型パッシブミキサを用いることができ、差動型パッシブミキサには、差動信号を入力する一対の入力端子、局部発振信号LO、LOを入力する一対の制御端子、周波数変換信号を出力する一対の出力端子を設けることができる。
そして、パッシブミキサ12の一対の入力は伝送路1a、1bにそれぞれ接続され、パッシブミキサ12の一対の出力は周波数応答素子3を介して互いに接続されている。
ここで、パッシブミキサ12は、伝送路1a、1bにてそれぞれ伝送される入力信号T、Tに局部発振信号LO、LOを乗算することで周波数変換信号B2、B2を生成することができる。なお、伝送路1a、1bは、差動伝送路を構成することができ、入力信号T、Tとしては、差動信号を用いることができる。そして、パッシブミキサ12は、周波数変換信号B2、B2を周波数応答素子3の両方の端子にそれぞれ出力することで、局部発振信号LO、LOの局部発振周波数fLO分だけ周波数応答素子3の周波数特性Fを高域側にシフトさせ、入力信号T、Tに作用させることができる。
すなわち、周波数変換信号B2、B2に対して周波数応答素子3の周波数特性Fをそれぞれ作用させることで、入力信号T、Tに対しては局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fが高域側にシフトされた周波数特性F´を作用させることができる。
これにより、パッシブミキサ12および周波数応答素子3は、入力信号T、Tに対しては、局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fを高域側にシフトさせた周波数特性F´を持つフィルタ回路として動作することができる。このため、入力信号T、Tとして高周波数の差動信号が入力された場合においても、フィルタ回路の通過中心周波数を目標値に正確に合わせることを可能としつつ、入力信号T、Tに対する減衰特性を急峻化しかつ減衰量を増大させることが可能となるとともに、コモンモードノイズを低減しつつ、信号伝送速度の高速化を図ることができる。
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態に係る図7のフィルタ回路に図3の周波数応答素子を適用した構成を示すブロック図である。
図8において、図7のフィルタ回路の周波数応答素子3としてキャパシタC1が用いられている。ここで、キャパシタC1の周波数特性F1は、周波数fが低くなるに従い、インピーダンスZが高くなり、周波数0(直流)において、インピーダンスZが無限大になる。また、周波数fが高くなるに従い、インピーダンスZが低くなる。このため、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB1が低い場合、キャパシタC1には電流が流れにくくなる。一方、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB1が高い場合、キャパシタC1には電流が流れやすくなる。
ここで、パッシブミキサ12の入力側を伝送路1a、1bに接続した場合、パッシブミキサ12の出力側のインピーダンス特性を伝送路1a、1b側でも観測することができる。パッシブミキサ12の出力側で電流が流れやすい場合(すなわち入力信号T、Tの周波数fRFが局部発振周波数fLOから離れている場合)は、伝送路1a、1b側でも電流が流れやすく、パッシブミキサ12の出力側で電流が流れにくい場合(すなわち入力信号T、Tの周波数fRFが局部発振周波数fLOに近い場合)は、伝送路1a、1b側でも電流が流れにくい。
以上のことを考えると、入力信号T、Tの周波数fRFが局部発振周波数fLOから離れている場合は、伝送路1a、1bからパッシブミキサ12へ電流が吸い込まれやすくなり、入力信号T、Tの周波数fRFが局部発振周波数fLOに近い場合は、伝送路1a、1bからパッシブミキサ12へ電流が吸い込まれにくくなる。この結果として、キャパシタC1の周波数特性F1が、局部発振周波数fLOを中心として対称に折り返されるようにして、局部発振周波数fLO分だけ伝送路1a、1b側にアップコンバートされるようになり、局部発振周波数fLOを中心としたバンドパス特性F1´を伝送路1a、1b側に出現させることができる。
なお、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB2について考えると、入力信号T、Tの周波数fRFが局部発振周波数fLOから離れている場合でも、入力信号T、Tの周波数fRFが局部発振周波数fLOに近い場合でも、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB2は大きな値となり、キャパシタC1のインピーダンスZは低くなる。
このため、周波数fBB2ではキャパシタC1の周波数特性F1上でインピーダンスZに大きな変化が発生することはなく、周波数fBB1ではキャパシタC1の周波数特性F1上でインピーダンスZに大きな変化が発生する。従って、パッシブミキサ12の出力側のインピーダンス特性全体を伝送路1a、1b側から観測した場合、周波数fBB2における周波数特性F1上ではインピーダンスZの変化は無視することができ、周波数fBB1における周波数特性F1上でのインピーダンスZの変化のみを全体として支配的に観測することができる。
この結果、図7のフィルタ回路の周波数応答素子3としてキャパシタC1を用いることで、伝送路1a、1bに対する局部発振周波数fLOを中心としたバンドパス特性F1´を持たせることが可能となる。ここで、局部発振周波数fLOは自由に可変できるため、通過帯域の中心周波数を自由に正確に可変することができる。また、キャパシタC1のQ値を高くすることは容易であるため、極めて狭帯域のバンドパスフィルタを構成することができる。また、パッシブミキサ12は、MOS半導体製造プロセスで容易に構成できるため、他の回路と同一ICチップ上に構成でき、外付けのフィルタ素子を使用せずに済むためコストダウンが可能である。また、パッシブミキサであることから電力を消費しないため、消費電力を増大させることなくフィルタ機能を追加することができる。このため、パッシブミキサ12とキャパシタC1とを用いることで、高性能なチューナブルバンドパスフィルタを簡単に実現することができる。
(第5実施形態)
図9は、本発明の第5実施形態に係る図7のフィルタ回路に図4の周波数応答素子を適用した構成を示すブロック図である。
図9において、図7のフィルタ回路の周波数応答素子3としてインダクタL1が用いられている。ここで、インダクタL1の周波数特性F2は、周波数fが低くなるに従い、インピーダンスZが低くなり、周波数0(直流)において、インピーダンスZが0になる。また、周波数fが高くなるに従い、インピーダンスZが高くなる。このため、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB1が低い場合、インダクタL1には電流が流れやすくなる。一方、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB1が高い場合、インダクタL1には電流が流れにくくなる。
ここで、パッシブミキサ12の入力側を伝送路1a、1bに接続した場合、パッシブミキサ12の出力側のインピーダンス特性を伝送路1a、1b側でも観測することができる。パッシブミキサ12の出力側で電流が流れやすい場合(すなわち入力信号T、Tの周波数fRFが局部発振周波数fLOに近い場合)は、伝送路1a、1b側でも電流が流れやすく、パッシブミキサ12の出力側で電流が流れにくい場合(すなわち入力信号T、Tの周波数fRFが局部発振周波数fLOから離れている場合)は、伝送路1a、1b側でも電流が流れにくい。
以上のことを考えると、入力信号T、Tの周波数fRFが局部発振周波数fLOに近い場合は、伝送路1a、1bからパッシブミキサ12へ電流が吸い込まれやすくなり、入力信号T、Tの周波数fRFが局部発振周波数fLOから離れている場合は、伝送路1a、1bからパッシブミキサ12へ電流が吸い込まれにくくなる。この結果として、インダクタL1の周波数特性F2が、局部発振周波数fLOを中心として対称に折り返されるようにして、局部発振周波数fLO分だけ伝送路1a、1b側にアップコンバートされるようになり、局部発振周波数fLOを中心としたバンドリジェクト特性F2´を伝送路1a、1b側に出現させることができる。
なお、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB2について考えると、入力信号T、Tの周波数fRFが局部発振周波数fLOから離れている場合でも、入力信号T、Tの周波数fRFが局部発振周波数fLOに近い場合でも、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB2は大きな値となり、インダクタL1のインピーダンスZは高くなる。
このため、周波数fBB2ではインダクタL1の周波数特性F2上でインピーダンスZに大きな変化が発生することはなく、周波数fBB1ではインダクタL1の周波数特性F2上でインピーダンスZに大きな変化が発生する。従って、パッシブミキサ12の出力側のインピーダンス特性全体を伝送路1a、1b側から観測した場合、周波数fBB2における周波数特性F2上ではインピーダンスZの変化は無視することができ、周波数fBB1における周波数特性F2上でのインピーダンスZの変化のみを全体として支配的に観測することができる。
この結果、図7のフィルタ回路の周波数応答素子3としてインダクタL1を用いることで、伝送路1a、1bに対する局部発振周波数fLOを中心としたバンドリジェクト特性F2´を持たせることが可能となる。ここで、局部発振周波数fLOは自由に可変できるため、通過帯域の中心周波数を自由に正確に可変することができる。また、インダクタL1のQ値を高くすることは容易であるため、極めて狭帯域のバンドリジェクトフィルタを構成することができる。また、パッシブミキサ12は、MOS半導体製造プロセスで容易に構成できるため、他の回路と同一ICチップ上に構成でき、外付けのフィルタ素子を使用せずに済むためコストダウンが可能である。また、パッシブミキサであることから電力を消費しないため、消費電力を増大させることなくフィルタ機能を追加することができる。このため、パッシブミキサ12とインダクタL1とを用いることで、高性能なチューナブルバンドリジェクトフィルタを簡単に実現することができる。
(第6実施形態)
図10は、本発明の第6実施形態に係る図7のフィルタ回路に図5の周波数応答素子を適用した構成を示すブロック図である。
図10において、図7のフィルタ回路の周波数応答素子3としてインダクタL2とキャパシタC2の直列回路が用いられている。ここで、インダクタL2とキャパシタC2の直列回路の共振周波数をfとし、局部発振周波数fLOより十分小さいものとする。インダクタL2とキャパシタC2の直列回路の周波数特性F3は、共振周波数fの近傍において、インピーダンスZが低くなる。また、共振周波数fから離れるに従い、インピーダンスZが高くなる。このため、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB1が共振周波数fに近い場合、インダクタL2とキャパシタC2の直列回路には電流が流れやすくなる。一方、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB1が共振周波数fから離れている場合、インダクタL2とキャパシタC2の直列回路には電流が流れにくくなる。
ここで、パッシブミキサ12の入力側を伝送路1a、1bに接続した場合、パッシブミキサ12の出力側のインピーダンス特性を伝送路1a、1b側でも観測することができる。パッシブミキサ12の出力側で電流が流れやすい場合(すなわち入力信号T、Tの周波数fRFがfLO±fという値に近い場合)は、伝送路1a、1b側でも電流が流れやすく、パッシブミキサ12の出力側で電流が流れにくい場合(すなわち入力信号T、Tの周波数fRFがfLO±fという値から離れている場合)は、伝送路1a、1b側でも電流が流れにくい。
以上のことを考えると、入力信号T、Tの周波数fRFがfLO±fという値に近い場合は、伝送路1a、1bからパッシブミキサ12へ電流が吸い込まれやすくなり、入力信号T、Tの周波数fRFがfLO±fという値から離れている場合は、パッシブミキサ12へ電流が吸い込まれにくくなる。この結果として、インダクタL2とキャパシタC2の直列回路の周波数特性F3が、局部発振周波数fLOを中心として対称に折り返されるようにして、局部発振周波数fLO分だけ伝送路1a、1b側にアップコンバートされるようになり、局部発振周波数fLOを中心とした2バンド分のバンドリジェクト特性F3´を伝送路1a、1b側に出現させることができる。
なお、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB2について考えると、入力信号T、Tの周波数fRFがfLO±fという値から離れている場合でも、入力信号T、Tの周波数fRFがfLO±fという値に近い場合でも、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB2は大きな値となり、インダクタL2とキャパシタC2の直列回路のインピーダンスZは高くなる。
このため、周波数fBB2ではインダクタL2とキャパシタC2の直列回路の周波数特性F3上でインピーダンスZに大きな変化が発生することはなく、周波数fBB1ではインダクタL2とキャパシタC2の直列回路の周波数特性F3上でインピーダンスZに大きな変化が発生する。従って、パッシブミキサ12の出力側のインピーダンス特性全体を伝送路1a、1b側から観測した場合、周波数fBB2における周波数特性F3上ではインピーダンスZの変化は無視することができ、周波数fBB1における周波数特性F1上でのインピーダンスZの変化のみを全体として支配的に観測することができる。
この結果、図7のフィルタ回路の周波数応答素子3としてインダクタL2とキャパシタC2の直列回路を用いることで、伝送路1a、1bに対するfLO±fという値をそれぞれ中心としたバンドリジェクト特性F3´を持たせることが可能となる。ここで、局部発振周波数fLOは自由に可変できるため、通過帯域の中心周波数を自由に正確に可変することができる。また、キャパシタC2およびインダクタL2のQ値を高くすることは容易であるため、極めて狭帯域のバンドリジェクトフィルタを構成することができる。また、パッシブミキサ12は、MOS半導体製造プロセスで容易に構成できるため、他の回路と同一ICチップ上に構成でき、外付けのフィルタ素子を使用せずに済むためコストダウンが可能である。また、パッシブミキサであることから電力を消費しないため、消費電力を増大させることなくフィルタ機能を追加することができる。このため、パッシブミキサ12およびインダクタL2とキャパシタC2の直列回路を用いることで、高性能なチューナブルバンドリジェクトフィルタを簡単に実現することができる。
(第7実施形態)
図11は、本発明の第7実施形態に係る図7のフィルタ回路に図6の周波数応答素子を適用した構成を示すブロック図である。
図11において、図7のフィルタ回路の周波数応答素子3としてインダクタL3とキャパシタC3の並列回路が用いられている。ここで、インダクタL3とキャパシタC3の並列回路の共振周波数をfとし、局部発振周波数fLOより十分小さいものとする。インダクタL3とキャパシタC3の並列回路の周波数特性F4は、共振周波数fの近傍において、インピーダンスZが高くなる。また、共振周波数fから離れるに従い、インピーダンスZが低くなる。このため、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB1が共振周波数fから離れている場合、インダクタL3とキャパシタC3の並列回路には電流が流れやすくなる。一方、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB1が共振周波数fに近い場合、インダクタL3とキャパシタC3の並列回路には電流が流れにくくなる。
ここで、パッシブミキサ12の入力側を伝送路1a、1bに接続した場合、パッシブミキサ12の出力側のインピーダンス特性を伝送路1a、1b側でも観測することができる。パッシブミキサ12の出力側で電流が流れやすい場合(すなわち入力信号T、Tの周波数fRFがfLO±fという値から離れている場合)は、伝送路1a、1b側でも電流が流れやすく、パッシブミキサ12の出力側で電流が流れにくい場合(すなわち入力信号T、Tの周波数fRFがfLO±fという値に近い場合)は、伝送路1a、1b側でも電流が流れにくい。
以上のことを考えると、入力信号T、Tの周波数fRFがfLO±fという値から離れている場合は、伝送路1a、1bからパッシブミキサ12へ電流が吸い込まれやすくなり、入力信号T、Tの周波数fRFがfLO±fという値に近い場合は、パッシブミキサ12へ電流が吸い込まれにくくなる。この結果として、インダクタL3とキャパシタC3の並列回路の周波数特性F4が、局部発振周波数fLOを中心として対称に折り返されるようにして、局部発振周波数fLO分だけ伝送路1a、1b側にアップコンバートされるようになり、局部発振周波数fLOを中心とした2バンド分のバンドパス特性F4´を伝送路1a、1b側に出現させることができる。
なお、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB2について考えると、入力信号T、Tの周波数fRFがfLO±fという値から離れている場合でも、入力信号T、Tの周波数fRFがfLO±fという値に近い場合でも、周波数変換信号B2、B2の周波数fBB2は大きな値となり、インダクタL3とキャパシタC3の並列回路のインピーダンスZは低くなる。
このため、周波数fBB2ではインダクタL3とキャパシタC3の並列回路の周波数特性F4上でインピーダンスZに大きな変化が発生することはなく、周波数fBB1ではインダクタL3とキャパシタC3の並列回路の周波数特性F4上ではインピーダンスZに大きな変化が発生する。従って、パッシブミキサ12の出力側のインピーダンス特性全体を伝送路1a、1b側から観測した場合、周波数fBB2における周波数特性F4上ではインピーダンスZの変化は無視することができ、周波数fBB1における周波数特性F4上でのインピーダンスZの変化のみを全体として支配的に観測することができる。
この結果、図7のフィルタ回路の周波数応答素子3としてインダクタL3とキャパシタC3の並列回路を用いることで、伝送路1a、1bに対するfLO±fという値をそれぞれ中心としたバンドパス特性F4´を持たせることが可能となる。ここで、局部発振周波数fLOは自由に可変できるため、通過帯域の中心周波数を自由に正確に可変することができる。また、キャパシタC3およびインダクタL3のQ値を高くすることは容易であるため、極めて狭帯域のバンドパスフィルタを構成することができる。また、パッシブミキサ12は、MOS半導体製造プロセスで容易に構成できるため、他の回路と同一ICチップ上に構成でき、外付けのフィルタ素子を使用せずに済むためコストダウンが可能である。また、パッシブミキサであることから電力を消費しないため、消費電力を増大させることなくフィルタ機能を追加することができる。このため、パッシブミキサ12およびインダクタL3とキャパシタC3の並列回路を用いることで、高性能なチューナブルバンドパスフィルタを簡単に実現することができる。
(第8実施形態)
図12は、本発明の第8実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図である。
図12において、フィルタ回路にはパッシブミキサ12および周波数応答素子3a、3bが設けられている。そして、パッシブミキサ12の一対の入力は伝送路1a、1bにそれぞれ接続され、パッシブミキサ12の一対の出力は周波数応答素子3a、3bをそれぞれ介して接地されている。
そして、パッシブミキサ12は、伝送路1a、1bにてそれぞれ伝送される入力信号T、Tに局部発振信号LO、LOを乗算することで周波数変換信号B3、B3を生成する。そして、パッシブミキサ12は、周波数変換信号B3、B3を周波数応答素子3a、3bにそれぞれ出力することで、局部発振信号LO、LOの局部発振周波数fLO分だけ周波数応答素子3a、3bの周波数特性Fを高域側にシフトさせ、入力信号T、Tに作用させることができる。
すなわち、周波数変換信号B3、B3に対して周波数応答素子3a、3bの周波数特性Fをそれぞれ作用させることで、入力信号T、Tに対しては局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fが高域側にシフトされた周波数特性F´を作用させることができる。
これにより、パッシブミキサ12および周波数応答素子3a、3bは、入力信号T、Tに対しては、局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fを高域側にシフトさせた周波数特性F´を持つフィルタ回路として動作することができる。このため、入力信号T、Tとして高周波数の差動信号が入力された場合においても、フィルタ回路の通過中心周波数を目標値に正確に合わせることを可能としつつ、入力信号T、Tに対する減衰特性を急峻化しかつ減衰量を増大させることが可能となるとともに、コモンモードノイズを低減しつつ、信号伝送速度の高速化を図ることができる。
(第9実施形態)
図13は、本発明の第9実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図である。
図13において、フィルタ回路にはパッシブミキサ2a、2bおよび周波数応答素子3a、3bが設けられている。そして、パッシブミキサ2a、2bの入力は伝送路1にそれぞれ接続され、パッシブミキサ2a、2bの出力は周波数応答素子3a、3bをそれぞれ介して接地されている。なお、パッシブミキサ2aは、直交信号用として用いることができ、パッシブミキサ2bは、同相信号用として用いることができる。
ここで、パッシブミキサ2a、2bは、伝送路1にて伝送される入力信号Tに局部発振信号LO_Q、LO_Iをそれぞれ乗算することで周波数変換信号B4、B4を生成することができる。なお、局部発振信号LO_Q、LO_Iとしては、周波数が同じで位相が互いに90°だけずれた信号を用いることができる。
そして、パッシブミキサ2a、2bは、周波数変換信号B4、B4を周波数応答素子3a、3bにそれぞれ出力することで、局部発振信号LO_Q、LO_Iの局部発振周波数fLO分だけ周波数応答素子3a、3bの周波数特性Fを高域側にシフトさせ、入力信号Tに作用させることができる。すなわち、周波数変換信号B4、B4に対して周波数応答素子3a、3bの周波数特性Fをそれぞれ作用させることで、入力信号Tに対しては局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fが高域側にシフトされた周波数特性F´を作用させることができる。
これにより、パッシブミキサ2a、2bおよび周波数応答素子3a、3bは、入力信号Tの直交成分および同相成分に対しては、局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fを高域側にシフトさせた周波数特性F´を持つフィルタ回路として動作することができる。このため、入力信号Tの周波数が高い場合においても、無線通信装置で用いられている直交信号および同相信号を扱うことを可能としつつ、フィルタ回路の通過中心周波数を目標値に正確に合わせることを可能となるとともに、入力信号Tに対する減衰特性を急峻化しかつ減衰量を増大させることが可能となる。
なお、無線通信回路では、局部発振信号LOが単独で用いられることは少なく、互いに移送が90°だけずれた局部発振信号LO_Q、LO_Iの2系統が用いられることが多い。これらの2系統から片方だけ取り出し、図1、図6、図7または図12のようなフィルタ回路を構成することも可能であるが、2系統のうちの片方だけを取り出すと、回路構成がアンバランスになり、局部発振信号LO_Q、LO_Iの位相差が90°に保たれなくなったり、電圧振幅に差が発生する恐れがある。従って、図13に示すように、局部発振信号LO_Q、LO_Iの2系統を両方とも用いる構成にすることで、他の回路へ悪影響が及びにくくすることができる。
(第10実施形態)
図14は、本発明の第10実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図である。
図14において、フィルタ回路にはパッシブミキサ12a、12bおよび周波数応答素子3a、3bが設けられている。なお、パッシブミキサ12a、12bとしては、差動型パッシブミキサを用いることができる。また、パッシブミキサ12aは、直交信号用として用いることができ、パッシブミキサ12bは、同相信号用として用いることができる。そして、パッシブミキサ12aの一対の入力は伝送路1a、1bにそれぞれ接続され、パッシブミキサ12aの一対の出力は周波数応答素子3aを介して互いに接続されている。また、パッシブミキサ12bの一対の入力は伝送路1a、1bにそれぞれ接続され、パッシブミキサ12bの一対の出力は周波数応答素子3bを介して互いに接続されている。
ここで、パッシブミキサ12aは、伝送路1a、1bにてそれぞれ伝送される入力信号T、Tに局部発振信号LO_Q、LO_Qを乗算することで周波数変換信号B5Q+、B5Q−を生成することができる。また、パッシブミキサ12bは、伝送路1a、1bにてそれぞれ伝送される入力信号T、Tに局部発振信号LO_I、LO_Iを乗算することで周波数変換信号B5I+、B5I−を生成することができる。なお、局部発振信号LO_Q、LO_I、LO_Q、LO_Iとしては、周波数が同じで位相が互いに90°だけ順々にずれた信号を用いることができる。
そして、パッシブミキサ12aは、周波数変換信号B5Q+、B5Q−を周波数応答素子3aの両方の端子にそれぞれ出力することで、局部発振信号LO_Q、LO_Qの局部発振周波数fLO分だけ周波数応答素子3aの周波数特性Fを高域側にシフトさせ、入力信号T、Tに作用させることができる。また、パッシブミキサ12bは、周波数変換信号B5I+、B5I−を周波数応答素子3bの両方の端子にそれぞれ出力することで、局部発振信号LO_I、LO_Iの局部発振周波数fLO分だけ周波数応答素子3bの周波数特性Fを高域側にシフトさせ、入力信号T、Tに作用させることができる。
すなわち、周波数変換信号B5Q+、B5Q−に対して周波数応答素子3aの周波数特性Fを作用させることで、入力信号T、Tの直交成分に対しては局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fが高域側にシフトされた周波数特性F´を作用させることができる。また、周波数変換信号B5I+、B5I−に対して周波数応答素子3bの周波数特性Fを作用させることで、入力信号T、Tの同相成分に対しては局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fが高域側にシフトされた周波数特性F´を作用させることができる。
これにより、パッシブミキサ12a、12bおよび周波数応答素子3a、3bは、入力信号T、Tの直交成分および同相成分に対しては、局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fを高域側にシフトさせた周波数特性F´を持つフィルタ回路として動作することができる。このため、入力信号T、Tの直交成分および同相成分として高周波数の差動信号が入力された場合においても、フィルタ回路の通過中心周波数を目標値に正確に合わせることを可能としつつ、入力信号T、Tに対する減衰特性を急峻化しかつ減衰量を増大させることが可能となるとともに、コモンモードノイズを低減しつつ、信号伝送速度の高速化を図ることができる。
(第11実施形態)
図15は、本発明の第11実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図である。
図15において、フィルタ回路にはパッシブミキサ12a、12bおよび周波数応答素子13a、14a、13b、14bが設けられている。そして、パッシブミキサ12aの一対の入力は伝送路1a、1bにそれぞれ接続され、パッシブミキサ12aの一対の出力は周波数応答素子13a、14aをそれぞれ介して接地されている。また、パッシブミキサ12bの一対の入力は伝送路1a、1bにそれぞれ接続され、パッシブミキサ12bの一対の出力は周波数応答素子13b、14bをそれぞれ介して接地されている。
そして、パッシブミキサ12aは、伝送路1a、1bにてそれぞれ伝送される入力信号T、Tに局部発振信号LO_Q、LO_Qを乗算することで周波数変換信号B6Q+、B6Q−を生成する。そして、パッシブミキサ12aは、周波数変換信号B6Q+、B6Q−を周波数応答素子13a、14aにそれぞれ出力することで、局部発振信号LO_Q、LO_Qの局部発振周波数fLO分だけ周波数応答素子13a、14aの周波数特性Fを高域側にシフトさせ、入力信号T、Tに作用させることができる。
また、パッシブミキサ12bは、伝送路1a、1bにてそれぞれ伝送される入力信号T、Tに局部発振信号LO_I、LO_Iを乗算することで周波数変換信号B6I+、B6I−を生成する。そして、パッシブミキサ12aは、周波数変換信号B6I+、B6I−を周波数応答素子13b、14bにそれぞれ出力することで、局部発振信号LO_I、LO_Iの局部発振周波数fLO分だけ周波数応答素子13b、14bの周波数特性Fを高域側にシフトさせ、入力信号T、Tに作用させることができる。
すなわち、周波数変換信号B6Q+、B6Q−に対して周波数応答素子13a、14aの周波数特性Fをそれぞれ作用させることで、入力信号T、Tの直交成分に対しては局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fが高域側にシフトされた周波数特性F´を作用させることができる。また、周波数変換信号B6I+、B6I−に対して周波数応答素子13b、14bの周波数特性Fをそれぞれ作用させることで、入力信号T、Tの同相成分に対しては局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fが高域側にシフトされた周波数特性F´を作用させることができる。
これにより、パッシブミキサ12a、12bおよび周波数応答素子13a、13b、14a、14bは、入力信号T、Tの直交成分および同相成分に対しては、局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fを高域側にシフトさせた周波数特性F´を持つフィルタ回路として動作することができる。このため、入力信号T、Tの直交成分および同相成分として高周波数の差動信号が入力された場合においても、フィルタ回路の通過中心周波数を目標値に正確に合わせることを可能としつつ、入力信号Tに対する減衰特性を急峻化しかつ減衰量を増大させることが可能となるとともに、コモンモードノイズを低減しつつ、信号伝送速度の高速化を図ることができる。
(第12実施形態)
図16は、本発明の第12実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図である。
図16において、フィルタ回路にはパッシブミキサ22a、22bおよび周波数応答素子3が設けられている。なお、パッシブミキサ22a、22bとしては、単相型パッシブミキサを用いることができる。また、パッシブミキサ22aは、直交信号用として用いることができ、パッシブミキサ22bは、同相信号用として用いることができる。そして、パッシブミキサ22aの入力は伝送路1bに接続され、パッシブミキサ22bの入力は伝送路1aに接続されている。また、パッシブミキサ22a、22bの出力は周波数応答素子3を介して互いに接続されている。
ここで、パッシブミキサ22aは、伝送路1bにて伝送される入力信号Tに局部発振信号LO_Q、LO_Qを乗算することで周波数変換信号B7を生成することができる。また、パッシブミキサ22bは、伝送路1aにて伝送される入力信号Tに局部発振信号LO_I、LO_Iを乗算することで周波数変換信号B7を生成することができる。
そして、パッシブミキサ22a、22bは、周波数変換信号B7、B7を周波数応答素子3の両方の端子にそれぞれ出力することで、局部発振信号LO_Q、LO_Q、LO_I、LO_Iの局部発振周波数fLO分だけ周波数応答素子3の周波数特性Fを高域側にシフトさせ、入力信号T、Tに作用させることができる。
すなわち、周波数変換信号B7、B7に対して周波数応答素子3の周波数特性Fを作用させることで、入力信号T、Tに対しては局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fが高域側にシフトされた周波数特性F´を作用させることができる。
これにより、パッシブミキサ22a、22bおよび周波数応答素子3は、入力信号T、Tの直交成分および同相成分に対しては、パッシブミキサ22a、22b間で周波数特性の一部が打ち消されるのを防止しつつ、局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fを高域側にシフトさせた周波数特性F´を持つフィルタ回路として動作することができる。このため、入力信号T、Tの直交成分および同相成分として高周波数の差動信号が入力された場合においても、フィルタ回路の通過中心周波数を目標値に正確に合わせることを可能としつつ、入力信号T、Tに対する減衰特性を急峻化しかつ減衰量を増大させることが可能となるとともに、コモンモードノイズを低減しつつ、信号伝送速度の高速化を図ることができる。
なお、図14の構成では、パッシブミキサ12a、12bが伝送路1a、1bの両方にそれぞれ接続されている。このため、図14の構成では、パッシブミキサ12aでの周波数特性とパッシブミキサ12bでの周波数特性が一部ではあるが互いに打ち消し合い、周波数特性が若干なだらかになることから、減衰特性の急峻性が図7の構成に比べて劣化する。これに対して、図16の構成では、パッシブミキサ22a、22bが伝送路1a、1bの一方にそれぞれ接続されている。このため、図16の構成では、パッシブミキサ22a、22bが互いに周波数特性を打ち消すことはなく、周波数特性がなだらかになるのを防止することが可能となることから、図7の構成と同様の急峻な減衰特性を実現することができる。
(第13実施形態)
図17は、本発明の第13実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図である。
図17において、フィルタ回路にはパッシブミキサ22a、22bおよび周波数応答素子3a、3bが設けられている。そして、パッシブミキサ22aの入力は伝送路1bに接続され、パッシブミキサ22bの入力は伝送路1aに接続されている。また、パッシブミキサ22a、22bの出力は周波数応答素子3a、3bをそれぞれ介して接地されている。
ここで、パッシブミキサ22aは、伝送路1bにて伝送される入力信号Tに局部発振信号LO_Q、LO_Qを乗算することで周波数変換信号B8を生成することができる。また、パッシブミキサ22bは、伝送路1aにて伝送される入力信号Tに局部発振信号LO_I、LO_Iを乗算することで周波数変換信号B8を生成することができる。
そして、パッシブミキサ22a、22bは、周波数変換信号B8、B8を周波数応答素子3a、3bにそれぞれ出力することで、局部発振信号LO_Q、LO_Q、LO_I、LO_Iの局部発振周波数fLO分だけ周波数応答素子3の周波数特性Fを高域側にシフトさせ、入力信号T、Tに作用させることができる。
すなわち、周波数変換信号B8、B8に対して周波数応答素子3a、3bの周波数特性Fをそれぞれ作用させることで、入力信号T、Tに対しては局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fが高域側にシフトされた周波数特性F´を作用させることができる。
これにより、パッシブミキサ22a、22bおよび周波数応答素子3a、3bは、入力信号T、Tの直交成分および同相成分に対しては、パッシブミキサ22a、22b間で周波数特性の一部が打ち消されるのを防止しつつ、局部発振周波数fLO分だけ周波数特性Fを高域側にシフトさせた周波数特性F´を持つフィルタ回路として動作することができる。このため、入力信号T、Tの直交成分および同相成分として高周波数の差動信号が入力された場合においても、フィルタ回路の通過中心周波数を目標値に正確に合わせることを可能としつつ、入力信号T、Tに対する減衰特性を急峻化しかつ減衰量を増大させることが可能となるとともに、コモンモードノイズを低減しつつ、信号伝送速度の高速化を図ることができる。
なお、図15の構成では、パッシブミキサ12a、12bが伝送路1a、1bの両方にそれぞれ接続されている。このため、図15の構成では、パッシブミキサ12aでの周波数特性とパッシブミキサ12bでの周波数特性が一部ではあるが互いに打ち消し合い、周波数特性が若干なだらかになることから、減衰特性の急峻性が図12の構成に比べて劣化する。これに対して、図17の構成では、パッシブミキサ22a、22bが伝送路1a、1bの一方にそれぞれ接続されている。このため、図17の構成では、パッシブミキサ22a、22bが互いに周波数特性を打ち消すことはなく、周波数特性がなだらかになるのを防止することが可能となることから、図12の構成と同様の急峻な減衰特性を実現することができる。
(第14実施形態)
図18は、本発明の第14実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図である。
図18において、図1のパッシブミキサ2はスイッチSW1にて構成することができる。なお、スイッチSW1としては、MEMSスイッチやリレースイッチなどの機械的スイッチを用いるようにしてもよいし、電界効果トランジスタなどの半導体スイッチを用いるようにしてもよい。
ここで、スイッチSW1の一端は伝送路1に接続され、スイッチSW1の他端は周波数応答素子3に接続されている。そして、局部発振信号LOにてスイッチSW1をオン/オフさせることで、入力信号Tに局部発振信号LOを乗算し、周波数応答素子3に出力することができる。
なお、図13のパッシブミキサ2a、2bをスイッチSW1にてそれぞれ構成するようにしてもよい。
(第15実施形態)
図19は、本発明の第15実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図である。
図19において、図6のパッシブミキサ2´はスイッチSW2にて構成することができる。ここで、スイッチSW2の一端は伝送路1に接続され、スイッチSW1の他端の一方は周波数応答素子3aに接続され、スイッチSW1の他端の他方は周波数応答素子3bに接続されている。そして、局部発振信号LOにてスイッチSW2をオン/オフさせることで、入力信号Tに局部発振信号LOを乗算し、周波数応答素子3a、3bに出力することができる。
(第16実施形態)
図20は、本発明の第16実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図である。
図20において、図7のパッシブミキサ12はスイッチSW11、SW12にて構成することができる。ここで、スイッチSW11の一端は伝送路1bに接続され、スイッチSW11の他端は周波数応答素子3の一端に接続されている。また、スイッチSW12の一端は伝送路1aに接続され、スイッチSW12の他端は周波数応答素子3の他端に接続されている。そして、局部発振信号LO、LOにてスイッチSW12、SW11をそれぞれオン/オフさせることで、入力信号T、Tに局部発振信号LO、LOを乗算し、周波数応答素子3に出力することができる。
なお、図12のパッシブミキサ12をスイッチSW11、SW12にて構成するようにしてもよい。この場合、スイッチSW11の一端を伝送路1bに接続し、スイッチSW11の他端を周波数応答素子3aの一端に接続することができる。また、スイッチSW12の一端を伝送路1aに接続し、スイッチSW12の他端を周波数応答素子3aの一端に接続することができる。そして、局部発振信号LO、LOにてスイッチSW12、SW11をそれぞれオン/オフさせることで、入力信号T、Tに局部発振信号LO、LOを乗算し、周波数応答素子3a、3bに出力することができる。
また、図14、15のパッシブミキサ12a、12bは、図20のパッシブミキサ12をそれぞれ1個ずつ用いることで構成することができる。この場合、1個目のパッシブミキサ12の局部発振信号LO、LOの代わりに局部発振信号LO_Q、LO_Qを用い、2個目のパッシブミキサ12の局部発振信号LO、LOの代わりに局部発振信号LO_I、LO_Iを用いることができる。
また、図16、17のパッシブミキサ22a、22bは、図20のパッシブミキサ12を共通に用いることで構成することができる。この場合、パッシブミキサ12の局部発振信号LO、LOの代わりに局部発振信号LO_Q、LO_Qを用いることができる。
(第17実施形態)
図21は、本発明の第17実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図である。
図21において、図7のパッシブミキサ12はスイッチSW21、SW22にて構成することができる。ここで、スイッチSW21の一端は伝送路1bに接続され、スイッチSW21の他端の一方は周波数応答素子3の一端に接続され、スイッチSW21の他端の他方は周波数応答素子3の他端に接続されている。また、スイッチSW22の一端は伝送路1aに接続され、スイッチSW22の他端の一方は周波数応答素子3の一端に接続され、スイッチSW22の他端の他方は周波数応答素子3の他端に接続されている。そして、局部発振信号LO、LOにてスイッチSW22、SW21をそれぞれオン/オフさせることで、入力信号T、Tに局部発振信号LO、LOを乗算し、周波数応答素子3に出力することができる。
なお、図12のパッシブミキサ12をスイッチSW21、SW22にて構成するようにしてもよい。この場合、スイッチSW21の一端を伝送路1bに接続し、スイッチSW21の他端の一方を周波数応答素子3aの一端に接続し、スイッチSW21の他端の他方を周波数応答素子3bの一端に接続することができる。また、スイッチSW22の一端を伝送路1aに接続し、スイッチSW22の他端の一方を周波数応答素子3aの一端に接続し、スイッチSW22の他端の他方を周波数応答素子3bの一端に接続することができる。そして、局部発振信号LO、LOにてスイッチSW22、SW21をそれぞれオン/オフさせることで、入力信号T、Tに局部発振信号LO、LOを乗算し、周波数応答素子3a、3bに出力することができる。
また、図14、15のパッシブミキサ12a、12bは、図21のパッシブミキサ12をそれぞれ1個ずつ用いることで構成することができる。この場合、1個目のパッシブミキサ12の局部発振信号LO、LOの代わりに局部発振信号LO_Q、LO_Qを用い、2個目のパッシブミキサ12の局部発振信号LO、LOの代わりに局部発振信号LO_I、LO_Iを用いることができる。
また、図16、17のパッシブミキサ22a、22bは、図21のパッシブミキサ12を共通に用いることで構成することができる。この場合、パッシブミキサ12の局部発振信号LO、LOの代わりに局部発振信号LO_Q、LO_Qを用いることができる。
(第18実施形態)
図22は、本発明の第18実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図である。
図22において、図1のパッシブミキサ2は電界効果トランジスタM1にて構成することができる。ここで、電界効果トランジスタM1のドレインは伝送路1に接続され、電界効果トランジスタM1のソースは周波数応答素子3に接続されている。そして、局部発振信号LOを電界効果トランジスタM1のゲートに入力し、局部発振信号LOにて電界効果トランジスタM1をオン/オフさせることで、入力信号Tに局部発振信号LOを乗算し、周波数応答素子3に出力することができる。
なお、図13のパッシブミキサ2a、2bを電界効果トランジスタM1にてそれぞれ構成するようにしてもよい。
(第19実施形態)
図23は、本発明の第19実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図である。
図23において、図6のパッシブミキサ2´は電界効果トランジスタM2、M3にて構成することができる。ここで、電界効果トランジスタM2、M3のドレインは伝送路1に共通に接続され、電界効果トランジスタM2のソースは周波数応答素子3aに接続され、電界効果トランジスタM3のソースは周波数応答素子3bに接続されている。そして、局部発振信号LO、LOを電界効果トランジスタM2、M3のゲートにそれぞれ入力し、局部発振信号LO、LOにて電界効果トランジスタM2、M3をそれぞれオン/オフさせることで、入力信号Tに局部発振信号LO、LOを乗算し、周波数応答素子3a、3bに出力することができる。
(第20実施形態)
図24は、本発明の第20実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図である。
図24において、図7のパッシブミキサ12は電界効果トランジスタM11、M12にて構成することができる。ここで、電界効果トランジスタM11のドレインは伝送路1bに接続され、電界効果トランジスタM11のソースは周波数応答素子3の一端に接続されている。また、電界効果トランジスタM12のドレインは伝送路1aに接続され、電界効果トランジスタM12のソースは周波数応答素子3の他端に接続されている。そして、局部発振信号LO、LOを電界効果トランジスタM11、M12のゲートにそれぞれ入力し、局部発振信号LO、LOにて電界効果トランジスタM11、M12をそれぞれオン/オフさせることで、入力信号T、Tに局部発振信号LO、LOを乗算し、周波数応答素子3に出力することができる。
なお、図12のパッシブミキサ12を電界効果トランジスタM11、M12にて構成するようにしてもよい。この場合、電界効果トランジスタM11のドレインを伝送路1bに接続し、電界効果トランジスタM11のソースを周波数応答素子3aの一端に接続することができる。また、電界効果トランジスタM12のドレインを伝送路1aに接続し、電界効果トランジスタM12のソースを周波数応答素子3bの一端に接続することができる。
また、図14、15のパッシブミキサ12a、12bは、図24のパッシブミキサ12をそれぞれ1個ずつ用いることで構成することができる。また、図16、17のパッシブミキサ22a、22bは、図24のパッシブミキサ12を共通に用いることで構成することができる。
(第21実施形態)
図25は、本発明の第21実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図である。
図25において、図7のパッシブミキサ12は電界効果トランジスタM21〜M24にて構成することができる。ここで、電界効果トランジスタM21、M22のドレインは伝送路1bに共通に接続され、電界効果トランジスタM23、M24のドレインは伝送路1aに共通に接続されている。また、電界効果トランジスタM21、M23のソースは周波数応答素子3の一端に共通に接続され、電界効果トランジスタM22、M24のソースは周波数応答素子3の他端に共通に接続されている。また、電界効果トランジスタM21、M24のゲートは互いに接続され、電界効果トランジスタM22、M23のゲートは互いに接続されている。
そして、局部発振信号LOを電界効果トランジスタM22、M23のゲートに共通に入力するとともに、局部発振信号LOを電界効果トランジスタM21、M24のゲートにそれぞれ共通に入力し、局部発振信号LO、LOにて電界効果トランジスタM21〜M24をそれぞれオン/オフさせることで、入力信号T、Tに局部発振信号LO、LOを乗算し、周波数応答素子3に出力することができる。
なお、図12のパッシブミキサ12を電界効果トランジスタM21〜M24にて構成するようにしてもよい。また、図14、15のパッシブミキサ12a、12bは、図25のパッシブミキサ12をそれぞれ1個ずつ用いることで構成することができる。
(第22実施形態)
図26は、本発明の第22実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図である。
図26において、図16のパッシブミキサ22aは電界効果トランジスタM31、M32にて構成し、パッシブミキサ22bは電界効果トランジスタM33、M34にて構成することができる。ここで、電界効果トランジスタM31、M32のドレインは伝送路1bに共通に接続され、電界効果トランジスタM33、M34のドレインは伝送路1aに共通に接続されている。また、電界効果トランジスタM31、M33のソースは周波数応答素子3の一端に共通に接続され、電界効果トランジスタM32、M34のソースは周波数応答素子3の他端に共通に接続されている。
そして、局部発振信号LO_Q、LO_Qを電界効果トランジスタM32、M31のゲートにそれぞれ入力するとともに、局部発振信号LO_I、LO_Iを電界効果トランジスタM33、M34のゲートにそれぞれ入力し、局部発振信号LO_Q、LO_Q、LO_I、LO_Iにて電界効果トランジスタM31〜M34をそれぞれオン/オフさせることで、入力信号T、Tに局部発振信号LO_Q、LO_Q、LO_I、LO_Iを乗算し、周波数応答素子3に出力することができる。
なお、図17のパッシブミキサ22a、22bについても、図26のパッシブミキサ22a、22bを用いることで構成することができる。また、図16、17のパッシブミキサ22a、22bは、図24のパッシブミキサ12を共通に用いることで構成するようにしてもよい。
(第23実施形態)
図27は、本発明の第23実施形態に係るフィルタ回路が適用される無線送信機の概略構成を示すブロック図である。
図27において、無線送信機には、送信信号のアップコンバートを行うアップコンバータ103、104が設けられている。そして、アップコンバータ103、104の入力は、フィルタ素子101、102にそれぞれ接続され、アップコンバータ103、104の出力は、フィルタ回路105、可変利得アンプ106およびパワーアンプ107を順次介してアンテナに共通に接続されている。また、フィルタ105としては、図1、図6、図7、図12〜図26のいずれかのフィルタ回路を用いることができる。
ただし、フィルタ105として図1、図6、図13、図18、図19、図22、図23のいずれかを用いる場合は、これらの図の伝送路1にフィルタ回路105の入力端子および出力端子が接続される。また、フィルタ105として図7、図12、図14、図15、図16、図17、図20、図21、図24、図25、図26のいずれかを用いる場合は、これらの図の伝送路1a、1bにフィルタ回路105の入力端子および出力端子が接続される。
そして、ベースバンド信号の同相成分Iは、フィルタ素子101にて不要な周波数成分が除去された後、アップコンバータ103に入力される。そして、ベースバンド信号の同相成分Iはアップコンバータ103にて局部発振信号LIと乗算されることでアップコンバートされ、無線周波数信号の同相成分Iが生成される。また、ベースバンド信号の直交成分Qは、フィルタ素子102にて不要な周波数成分が除去された後、アップコンバータ104に入力される。そして、ベースバンド信号の直交成分Qはアップコンバータ103にて局部発振信号LQと乗算されることでアップコンバートされ、無線周波数信号の直交成分Qが生成される。なお、局部発振信号LI、LQとしては、周波数が同じで位相が互いに90°だけずれた信号を用いることができる。
そして、アップコンバータ103、104にてそれぞれ生成された無線周波数信号の同相成分Iおよび直交成分Qは、フィルタ回路105にて不要な周波数成分が除去された後、可変利得アンプ106およびパワーアンプ107にて増幅され、送信アンテナ108を介して空間に送信される。
ここで、アップコンバータ103、104は、送信信号をアップコンバートするために使用されるのに対して、フィルタ回路105に設けられたパッシブミキサは、送信信号のアップコンバートに使用されることはなく、フィルタ回路105に設けられた周波数応答素子の周波数特性を高域側にシフトさせるために使用される。
なお、従来では、フィルタ回路105にはLCフィルタやSAWフィルタ(表面弾性波フィルタ)が用いられていた。ここで、LCフィルタでは、共振周波数を電子制御で正確に目標値に合わせたり、減衰特性を急峻にしたり、減衰量を大きくしたりするのが困難である。SAWフィルタでは、中心周波数を可変にすることができず、かつ同一ICチップ上に他の回路と混在させることができない。これに対して、フィルタ回路105として、図1、図6、図7、図12〜図26のいずれかの回路を用いれば、急峻かつ減衰量の大きなフィルタを他の回路と同一ICチップ上で構成でき、低価格のままで性能向上を実現できる。
なお、図27の実施形態では、可変利得アンプ106の入力側にフィルタ回路105を設ける方法について説明したが、可変利得アンプ106の出力側にフィルタ回路105を設けるようにしてもよいし、パワーアンプ107の出力側にフィルタ回路105を設けるようにしてもよい。また、フィルタ回路105は、無線周波帯域の伝送路に設けるようにしてもよいし、中間周波帯域の伝送路に設けるようにしてもよいし、ベースバンド帯域の伝送路に設けるようにしてもよい。また、送信信号の伝送路は単相伝送路であってもよいし、差動伝送路であってもよい。
(第24実施形態)
図28は、本発明の第24実施形態に係るフィルタ回路が適用される無線受信機の概略構成を示すブロック図である。
図28において、無線受信機には、受信信号のダウンコンバートを行うダウンコンバータ204、205が設けられている。そして、ダウンコンバータ204、205の入力は、フィルタ回路203およびローノイズアンプ202を介して受信アンテナ201に共通に接続されている。また、ダウンコンバータ204、205の出力は、フィルタ素子206、207を介して可変利得アンプ208、209に接続されている。また、フィルタ203としては、図1、図6、図7、図12〜図26のいずれかのフィルタ回路を用いることができる。
ただし、フィルタ203として図1、図6、図13、図18、図19、図22、図23のいずれかを用いる場合は、これらの図の伝送路1にフィルタ回路203の入力端子および出力端子が接続される。また、フィルタ203として図7、図12、図14、図15、図16、図17、図20、図21、図24、図25、図26のいずれかを用いる場合は、これらの図の伝送路1a、1bにフィルタ回路203の入力端子および出力端子が接続される。
そして、受信アンテナ201にて受信された無線周波数信号は、ローノイズアンプ202にて増幅された後、フィルタ回路203にて所望の周波数成分が選択され、ダウンコンバータ204、205に入力される。そして、フィルタ回路203を通過した無線周波数信号は、ダウンコンバータ204にて局部発振信号LIと乗算されることでダウンコンバートされ、ベースバンド信号の同相成分Iが生成される。また、フィルタ回路203を通過した無線周波数信号は、ダウンコンバータ205にて局部発振信号LQと乗算されることでダウンコンバートされ、ベースバンド信号の直交成分Qが生成される。
そして、ダウンコンバータ204、205にてそれぞれ生成されたベースバンド信号無の同相成分Iおよび直交成分Qは、フィルタ回路205、206にて不要な周波数成分がそれぞれ除去された後、可変利得アンプ208、209にてそれぞれ増幅される。
ここで、ダウンコンバータ204、205は、受信信号をダウンコンバートするために使用されるのに対して、フィルタ回路203に設けられたパッシブミキサは、受信信号のダウンコンバートに使用されることはなく、フィルタ回路203に設けられた周波数応答素子の周波数特性を高域側にシフトさせるために使用される。
なお、従来では、フィルタ回路203にはLCフィルタやSAWフィルタが用いられていた。ここで、LCフィルタでは、共振周波数を電子制御で正確に目標値に合わせたり、減衰特性を急峻にしたり、減衰量を大きくしたりするのが困難である。SAWフィルタでは、中心周波数を可変にすることができず、かつ同一ICチップ上に他の回路と混在させることができない。これに対して、フィルタ回路203として、図1、図6、図7、図12〜図26のいずれかの回路を用いれば、急峻かつ減衰量の大きなフィルタを他の回路と同一ICチップ上で構成でき、低価格のままで性能向上を実現できる。
なお、図28の実施形態では、ローノイズアンプ202の入力側にフィルタ回路203を設ける方法について説明したが、ローノイズアンプ202の出力側にフィルタ回路203を設けるようにしてもよい。また、フィルタ回路203は、無線周波帯域の伝送路に設けるようにしてもよいし、中間周波帯域の伝送路に設けるようにしてもよいし、ベースバンド帯域の伝送路に設けるようにしてもよい。また、受信信号の伝送路は単相伝送路であってもよいし、差動伝送路であってもよい。
本発明の第1実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図。 本発明のフィルタ回路に適用される周波数応答素子の一例を示す回路図。 本発明のフィルタ回路に適用される周波数応答素子のその他の例を示す回路図。 本発明のフィルタ回路に適用される周波数応答素子のさらにその他の例を示す回路図。 本発明のフィルタ回路に適用される周波数応答素子のさらにその他の例を示す回路図。 本発明の第2実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図。 本発明の第3実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図。 本発明の第4実施形態に係る図7のフィルタ回路に図3の周波数応答素子を適用した構成を示すブロック図。 本発明の第5実施形態に係る図7のフィルタ回路に図4の周波数応答素子を適用した構成を示すブロック図。 本発明の第6実施形態に係る図7のフィルタ回路に図5の周波数応答素子を適用した構成を示すブロック図。 本発明の第7実施形態に係る図7のフィルタ回路に図6の周波数応答素子を適用した構成を示すブロック図。 本発明の第8実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図。 本発明の第9実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図。 本発明の第10実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図。 本発明の第11実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図。 本発明の第12実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図。 本発明の第13実施形態に係るフィルタ回路の概略構成を示すブロック図。 本発明の第14実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図。 本発明の第15実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図。 本発明の第16実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図。 本発明の第17実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図。 本発明の第18実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図。 本発明の第19実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図。 本発明の第20実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図。 本発明の第21実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図。 本発明の第22実施形態に係るフィルタ回路に適用されるパッシブミキサの概略構成を示すブロック図。 本発明の第23実施形態に係るフィルタ回路が適用される無線送信機の概略構成を示すブロック図。 本発明の第24実施形態に係るフィルタ回路が適用される無線受信機の概略構成を示すブロック図。
符号の説明
1、1a、1b 伝送路、2、2´、2a、2b、12、12a、12b、22a、22b パッシブミキサ、3、3a、3b、13a、13b、14a、14b 周波数応答素子、C1〜C3 キャパシタ、L1〜L3 インダクタ、SW1、SW2、SW11、SW12、SW21、SW22 スイッチ、M1〜M3、M11、M12、M21〜M24、M31〜M34 電界効果トランジスタ 101、102、206、207 フィルタ素子、103、104 アップコンバータ、204、205 ダウンコンバータ、105、203 フィルタ回路、106、208、209 可変利得アンプ、107 パワーアンプ、202 ローノイズアンプ、108 送信アンテナ、201 受信アンテナ

Claims (5)

  1. 周波数特性を持つ周波数応答素子と、
    局部発振信号を乗算した入力信号を前記周波数応答素子に出力することで、前記局部発振信号の局部発振周波数分だけ前記周波数応答素子の周波数特性を高域側にシフトさせ、前記入力信号に作用させるパッシブミキサとを備えることを特徴とするフィルタ回路。
  2. 前記入力信号は差動信号であり、前記パッシブミキサは、180°だけ位相が互いに異なる局部発振信号を前記入力信号に乗算することを特徴とする請求項1に記載のフィルタ回路。
  3. 前記パッシブミキサは、同相信号用パッシブミキサおよび直交信号用パッシブミキサを備え、前記同相信号用パッシブミキサおよび前記直交信号用パッシブミキサは、90°だけ位相が互いに異なる局部発振信号を前記入力信号にそれぞれ乗算することを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ回路。
  4. ベースバンド信号または中間周波信号を無線周波数信号に変換するアップコンバータと、
    前記無線周波数信号が伝送される伝送路に出力端子が接続されないようにして入力端子が接続された請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路を通過した無線周波数信号を空間に送信する送信アンテナとを備えることを特徴とする無線送信機。
  5. 空間を伝播する無線周波数信号を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナにて受信された無線周波数信号が伝送される伝送路に出力端子が接続されないようにして入力端子が接続された請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路を通過した無線周波数信号をベースバンド信号または中間周波信号に変換するダウンコンバータとを備えることを特徴とする無線受信機。
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